まず、遊技機の一例であるパチンコ遊技機1の全体の構成について説明する。尚、以下の説明にて、図1の手前側をパチンコ遊技機1の前方(前面、正面)側、奥側を後方(背面)側として説明する。尚、本実施例でパチンコ遊技機1の前面とは、遊技者側からパチンコ遊技機1を見たときに該遊技者と対向する対向面である。尚、フローチャートの各ステップの説明にて、例えば「ステップS1」と記載する箇所を「S1」と略記する場合がある。また、本実施例で『実行』と『実施』とは同義である。
図1は、本実施例のパチンコ遊技機1の正面図であり、主要部材の配置レイアウトを示す。パチンコ遊技機1(以下、遊技機と略記する場合がある)は、大別して、遊技盤面を構成する遊技盤2(ゲージ盤)と、遊技盤2を支持固定する遊技機用枠3(台枠)とから構成されている。遊技盤2には、ガイドレールによって囲まれた、ほぼ円形状の遊技領域が形成されている。遊技領域には、遊技球が打球発射装置から発射されて打ち込まれる。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の右側方)には、第1特別図柄表示器4Aと、第2特別図柄表示器4Bとが設けられている。第1特別図柄表示器4Aと第2特別図柄表示器4Bはそれぞれ、例えば7セグメントやドットマトリクスのLED(発光ダイオード)等から構成され、変動表示ゲームの一例となる特図ゲームにて、各々を識別可能な複数種類の識別情報(特別識別情報)である特別図柄(「特図」ともいう)が、変動可能に表示(変動表示または可変表示ともいう)される。例えば、第1特別図柄表示器4Aと第2特別図柄表示器4Bはそれぞれ、「0」〜「9」を示す数字や「−」を示す記号等から構成される複数種類の特別図柄を変動表示する。尚、第1特別図柄表示器4Aや第2特別図柄表示器4Bにて表示される特別図柄は、「0」〜「9」を示す数字や「−」を示す記号等から構成されるものに限定されず、例えば7セグメントのLEDで点灯させるものと消灯させるものとの組合せを異ならせた複数種類の点灯パターンが、複数種類の特別図柄として予め設定されていればよい。以下では、第1特別図柄表示器4Aにて変動表示される特別図柄を「第1特図」ともいい、第2特別図柄表示器4Bにて変動表示される特別図柄を「第2特図」ともいう。
第1特別図柄表示器4Aと第2特別図柄表示器4Bはともに、例えば方形状に形成されている。尚、第1特図の種類と第2特図の種類は同じ(例えば、ともに「0」〜「9」を示す数字、及び、「−」を示す記号)であってもよいし、種類が異なっていてもよい。また、第1特別図柄表示器4Aと第2特別図柄表示器4Bはそれぞれ、例えば「00」〜「99」を示す数字(あるいは2桁の記号)を変動表示するように構成されていてもよいし、これら「00」〜「99」を示す各セグメントが、「00」〜「99」を視認不能にランダムに配置された表示器により変動表示するように構成されていてもよい。
遊技盤2の遊技領域の中央付近には、演出表示装置5が設けられている。演出表示装置5は、例えばLCD(液晶表示装置)等から構成され、各種の演出画像を表示する表示領域を形成している。演出表示装置5の表示領域では、第1特別図柄表示器4Aによる第1特図の変動表示や第2特別図柄表示器4Bによる第2特図の変動表示のそれぞれに対応して、例えば3つといった複数の変動表示部となる演出図柄表示エリアにて、各々を識別可能な複数種類の識別情報(装飾識別情報)である演出図柄(飾り図柄ともいう)が変動表示される。この演出図柄の変動表示も、変動表示ゲームに含まれる。
一例として、演出表示装置5の表示領域には、「左」、「中」、「右」の演出図柄表示エリア5L,5C,5Rが配置されている。そして、第1特別図柄表示器4Aでの第1特図の変動と第2特別図柄表示器4Bでの第2特図の変動のうち、いずれかが開始されることに対応して、「左」、「中」、「右」の各演出図柄表示エリア5L,5C,5Rにて演出図柄の変動(例えば上下方向のスクロール表示)が開始される。その後、演出表示装置5の「左」、「中」、「右」の各演出図柄表示エリア5L,5C,5Rにて、確定演出図柄(最終停止図柄)が停止表示される。
このように、演出表示装置5の表示領域では、第1特別図柄表示器4Aでの第1特図を用いた特図ゲーム、または、第2特別図柄表示器4Bでの第2特図を用いた特図ゲームと同期して、各々が識別可能な複数種類の演出図柄の変動表示を行い、確定演出図柄を導出表示(あるいは単に「導出」ともいう)する。尚、演出図柄の変動表示中に変動表示が仮停止するようにしても良い。
「左」、「中」、「右」の各演出図柄表示エリア5L,5C,5Rにて変動表示される演出図柄には、例えば8種類の図柄(英数字「1」〜「8」あるいは漢数字や、英文字、所定のモチーフに関連する8個のキャラクタ画像、数字や文字あるいは記号とキャラクタ画像との組合せなどであればよく、キャラクタ画像は、例えば人物や動物、これら以外の物体、もしくは、文字などの記号、あるいは、その他の任意の図形を示す飾り画像であればよい)で構成される。演出図柄のそれぞれには、対応する図柄番号が付されている。例えば、「1」〜「8」を示す英数字それぞれに対して、「1」〜「8」の図柄番号が付されている。尚、演出図柄は8種類に限定されず、「大当り」となる組合せや「はずれ」となる組合せなど適当な数の組合せを構成可能であれば、何種類であってもよい(例えば7種類や9種類など)。
演出図柄の変動表示が開始された後、確定演出図柄が導出表示されるまでには、「左」、「中」、「右」の各演出図柄表示エリア5L,5C,5R、又は、演出図柄表示エリア5L,5C,5Rのうち少なくともいずれか1つ(例えば「左」の演出図柄表示エリア5Lなど)にて、例えば図柄番号が小さいものから大きいものへと順次に上方から下方へと流れるようなスクロール表示が行われ、図柄番号が最大(例えば「8」)である演出図柄が表示されると、続いて図柄番号が最小(例えば「1」)である演出図柄が表示される。
演出表示装置5の表示領域の下部には、保留記憶表示エリア5Dが設定されている。保留記憶表示エリア5Dでは、特図ゲームに対応した変動表示の保留記憶数(特図保留記憶数)を特定可能に表示する保留記憶表示が行われる。
ここで、特図ゲームに対応した変動表示の保留は、普通入賞球装置6Aが形成する第1始動入賞口や、普通可変入賞球装置6Bが形成する第2始動入賞口を、遊技球が通過(進入)することによる始動入賞に基づいて発生する。即ち、特図ゲームや演出図柄の変動表示といった変動表示ゲームを実行するための始動条件(「実行条件」ともいう)は成立したが、先に成立した開始条件に基づく変動表示ゲームが実行中であることやパチンコ遊技機1が大当り遊技状態に制御されていることなどにより、変動表示ゲームの開始を許容する開始条件が成立していないときに、成立した始動条件に対応する変動表示の保留が行われる。
尚、以下の説明では、保留記憶表示エリア5Dでの表示を保留表示と総称することがある。
図1に示す例では、保留記憶表示エリアとともに、第1特別図柄表示器4A及び第2特別図柄表示器4Bの上部と下部に、特図保留記憶数を特定可能に表示するための第1保留表示器25Aと第2保留表示器25Bとが設けられている。第1保留表示器25Aは、第1特図保留記憶数を特定可能に表示する。第2保留表示器25Bは、第2特図保留記憶数を特定可能に表示する。第1特図保留記憶数と第2特図保留記憶数とを加算した変動表示の保留記憶数は、特に、合計保留記憶数ともいう。
演出表示装置5の下方には、普通入賞球装置6Aと、普通可変入賞球装置6Bとが設けられている。普通入賞球装置6Aは、例えば所定の玉受部材によって常に一定の開放状態に保たれる第1始動入賞口を形成する。普通可変入賞球装置6Bは、図2に示す普通電動役物用となるソレノイド81によって、垂直位置となる通常開放状態と傾動位置となる拡大開放状態とに変化する一対の可動翼片を有する電動チューリップ型役物(普通電動役物)を備え、第2始動入賞口を形成する。
一例として、普通可変入賞球装置6Bでは、普通電動役物用のソレノイド81がオフ状態であるときに可動翼片が垂直位置となることにより、遊技球が第2始動入賞口を通過(進入)しがたい通常開放状態となる。その一方で、普通可変入賞球装置6Bでは、普通電動役物用のソレノイド81がオン状態であるときに可動翼片が傾動位置となる傾動制御により、遊技球が第2始動入賞口を通過(進入)しやすい拡大開放状態となる。尚、普通可変入賞球装置6Bは、通常開放状態であるときでも、第2始動入賞口には遊技球が進入可能であるものの、拡大開放状態であるときよりも遊技球が進入する可能性が低くなるように構成してもよい。あるいは、普通可変入賞球装置6Bは、通常開放状態にて、例えば第2始動入賞口を閉鎖することなどにより、第2始動入賞口には遊技球が進入しないように構成してもよい。このように、第2始動入賞口は、遊技球が通過(進入)しやすい拡大開放状態と、遊技球が通過(進入)しにくいまたは通過(進入)できない通常開放状態とに変化する。
普通入賞球装置6Aに形成された第1始動入賞口を通過(進入)した遊技球は、例えば図2に示す第1始動口スイッチ22Aによって検出される。普通可変入賞球装置6Bに形成された第2始動入賞口を通過(進入)した遊技球は、例えば図2に示す第2始動口スイッチ22Bによって検出される。第1始動口スイッチ22Aによって遊技球が検出されたことに基づき、所定個数(例えば3個)の遊技球が賞球として払い出され、第1特図保留記憶数が所定の上限値(例えば「4」)未満であれば、第1始動条件が成立する。第2始動口スイッチ22Bによって遊技球が検出されたことに基づき、所定個数(例えば3個)の遊技球が賞球として払い出され、第2特図保留記憶数が所定の上限値(例えば「4」)未満であれば、第2始動条件が成立する。尚、第1始動口スイッチ22Aによって遊技球が検出されたことに基づいて払い出される賞球の個数と、第2始動口スイッチ22Bによって遊技球が検出されたことに基づいて払い出される賞球の個数は、互いに同一の個数であってもよいし、異なる個数であってもよい。
普通入賞球装置6Aと普通可変入賞球装置6Bの下方位置には、特別可変入賞球装置7が設けられている。特別可変入賞球装置7は、図2に示す大入賞口扉用となるソレノイド82によって開閉駆動される大入賞口扉を備え、その大入賞口扉によって開放状態と閉鎖状態とに変化する所定領域としての大入賞口を形成する。
一例として、特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用のソレノイド82がオフ状態であるときに大入賞口扉が大入賞口を閉鎖状態として、遊技球が大入賞口を通過(進入)できなくする。その一方で、特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用のソレノイド82がオン状態であるときに大入賞口扉が大入賞口を開放状態として、遊技球が大入賞口を通過(進入)し易くする。このように、大入賞口は、遊技球が通過(進入)し易く遊技者にとって有利な開放状態と、遊技球が通過(進入)できず遊技者にとって不利な閉鎖状態とに変化する。尚、遊技球が大入賞口を通過(進入)できない閉鎖状態に代えて、あるいは閉鎖状態の他に、遊技球が大入賞口を通過(進入)しにくい一部開放状態を設けてもよい。
大入賞口を通過(進入)した遊技球は、例えば図2に示すカウントスイッチ23によって検出される。カウントスイッチ23によって遊技球が検出されたことに基づき、所定個数(例えば15個)の遊技球が賞球として払い出される。こうして、開放状態となった特別可変入賞球装置7の大入賞口を遊技球が通過(進入)したときには、他の入賞口(例えば第1始動入賞口や第2始動入賞口)を遊技球が通過(進入)したときよりも多くの賞球が払い出される。従って、特別可変入賞球装置7の大入賞口が開放状態となれば、その大入賞口に遊技球が進入可能となり、遊技者にとって有利な第1状態となる。その一方で、特別可変入賞球装置7の大入賞口が閉鎖状態となれば、大入賞口に遊技球を通過(進入)させて賞球を得ることが不可能または困難になり、遊技者にとって不利な第2状態となる。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の左側方)には、普通図柄表示器20が設けられている。一例として、普通図柄表示器20は、第1特別図柄表示器4Aや第2特別図柄表示器4Bと同様に7セグメントやドットマトリクスのLED等から構成され、特別図柄とは異なる複数種類の識別情報である普通図柄(「普図」あるいは「普通図」ともいう)を変動可能に表示(変動表示)する。このような普通図柄の変動表示は、普図ゲーム(「普通図ゲーム」ともいう)と称される。
普通図柄表示器20の上方には、普図保留表示器25Cが設けられている。普図保留表示器25Cは、例えば4個のLEDを含んで構成され、通過ゲート41を通過した有効通過球数としての普図保留記憶数を表示する。
遊技盤2の表面には、上記の構成以外にも、遊技球の流下方向や速度を変化させる風車及び多数の障害釘が設けられている。また、第1始動入賞口、第2始動入賞口及び大入賞口とは異なる入賞口として、例えば所定の玉受部材によって常に一定の開放状態に保たれる単一または複数の一般入賞口が設けられてもよい。この場合には、一般入賞口のいずれかに進入した遊技球が所定の一般入賞球スイッチによって検出されたことに基づき、所定個数(例えば10個)の遊技球が賞球として払い出されればよい。遊技領域の最下方には、いずれの入賞口にも進入しなかった遊技球が取り込まれるアウト口が設けられている。
遊技機用枠3の左右上部位置には、効果音等を再生出力するためのスピーカ8L,8Rが設けられており、更に遊技領域周辺部には、遊技効果LED9が設けられている。
遊技機用枠3の右下部位置には、遊技球を遊技領域に向けて発射するために遊技者等によって操作される打球操作ハンドル(操作ノブ)が設けられている。例えば、打球操作ハンドルは、遊技者等による操作量(回転量)に応じて遊技球の弾発力を調整する。打球操作ハンドルには、打球発射装置が備える発射モータの駆動を停止させるための単発発射スイッチや、タッチリング(タッチセンサ)が設けられていればよい。
遊技領域下方の遊技機用枠3の所定位置には、賞球として払い出された遊技球や貸し出しによって払い出された遊技球を、打球発射装置へと供給可能に保持(貯留)する上皿(打球供給皿)が設けられている。遊技機用枠3の下部には、上皿から溢れた余剰球などを、パチンコ遊技機1の外部へと排出可能に保持(貯留)する下皿が設けられている。
パチンコ遊技機1には、例えば図2に示すような主基板11、演出制御基板12、音声制御基板13、LED制御基板14といった、各種の制御基板が搭載されている。また、パチンコ遊技機1には、主基板11と演出制御基板12との間で伝送される各種の制御信号を中継するための中継基板15なども搭載されている。その他にも、遊技盤2などの背面には、例えば払出制御基板、情報端子基板、発射制御基板、インタフェース基板、電源基板などといった、各種の基板が配置されている。
主基板11は、メイン側の制御基板であり、パチンコ遊技機1での遊技の進行を制御するための各種回路が搭載されている。主基板11は、主として、特図ゲームにて用いる乱数の設定機能、所定位置に配設されたスイッチ等からの出力信号を入力可能とする機能、演出制御基板12などからなるサブ側の制御基板に宛てて、指令情報の一例となる制御コマンドを制御信号として出力して送信する機能、外部に各種情報を出力する機能などを備えている。また、主基板11は、第1特別図柄表示器4Aと第2特別図柄表示器4Bを構成する各LED(例えばセグメントLED)などの点灯/消灯制御を行って第1特図や第2特図の変動表示を制御することや、普通図柄表示器20の点灯/消灯/発色制御などを行って普通図柄表示器20による普通図柄の変動表示を制御することといった、所定の表示図柄の変動表示を制御する機能も備えている。
主基板11には、例えば遊技制御用マイクロコンピュータ100や、遊技球検出用の各種スイッチからの検出信号を取り込んで遊技制御用マイクロコンピュータ100に伝送するスイッチ回路110、遊技制御用マイクロコンピュータ100からのソレノイド駆動信号をソレノイド81,82に伝送するソレノイド回路111などが搭載されている。
演出制御基板12は、主基板11とは独立したサブ側の制御基板であり、中継基板15を介して主基板11から伝送された制御信号を受信して、演出表示装置5、スピーカ8L,8R及び遊技効果LED9といった演出用の電気部品による演出動作を制御するための各種回路が搭載されている。即ち、演出制御基板12は、演出表示装置5の表示動作や、スピーカ8L,8Rからの音声出力動作の全部または一部、遊技効果LED9などの点灯/消灯動作の全部または一部といった、演出用の電気部品に所定の演出動作を実行させるための制御内容を決定する機能を備えている。
音声制御基板13は、演出制御基板12とは別個に設けられた音声出力制御用の制御基板であり、演出制御基板12からの指令や制御データ(音番号や音量レベル等)などに基づき、スピーカ8L,8Rから音声を出力させるための音声信号処理を実行する処理回路などが搭載されている。LED制御基板14は、演出制御基板12とは別個に設けられたLED出力制御用の制御基板であり、演出制御基板12からの指令や制御データなどに基づき、遊技効果LED9などの点灯/消灯駆動を行うLEDドライバ回路などが搭載されている。
図2に示すように、主基板11には、ゲートスイッチ21、第1始動口スイッチ22A、第2始動口スイッチ22B、カウントスイッチ23からの検出信号を伝送する配線が接続されている。尚、ゲートスイッチ21、第1始動口スイッチ22A、第2始動口スイッチ22B、カウントスイッチ23は、例えばセンサと称されるものなどのように、遊技球を検出できる任意の構成を有するものであればよい。また、主基板11には、第1特別図柄表示器4A、第2特別図柄表示器4B、普通図柄表示器20、第1保留表示器25A、第2保留表示器25B、普図保留表示器25Cなどの表示制御を行うための指令信号を伝送する配線が接続されている。
主基板11から演出制御基板12に向けて伝送される制御信号は、中継基板15によって中継される。中継基板15を介して主基板11から演出制御基板12に対して伝送される制御コマンドは、例えば電気信号として送受信される演出制御コマンドである。
図3は、本実施例で用いられる演出制御コマンドの内容の一例を示す説明図である。演出制御コマンドは、例えば2バイト構成であり、1バイト目はMODE(コマンドの分類)を示し、2バイト目はEXT(コマンドの種類)を表す。尚、図3に示されたコマンド形態は一例であって、他のコマンド形態を用いてもよい。ここで、XXHは不特定の16進数であることを示し、演出制御コマンドによる指示内容に応じた値であればよい。
コマンド8001Hは、第1特別図柄表示器4Aでの変動開始を指定する第1変動開始コマンドである。コマンド8002Hは、第2特別図柄表示器4Bでの変動開始を指定する第2変動開始コマンドである。コマンド81XXHは、変動パターン(変動時間)を指定する変動パターン指定コマンドであり、指定する変動パターンなどに応じて、異なるEXTデータが設定される。
コマンド8CXXHは、表示結果指定コマンドであり、変動表示結果を指定する演出制御コマンドである。尚、コマンド8C00Hは、「はずれ」となる旨の事前決定結果を示すコマンドである。コマンド8C01Hは、「大当り」で大当り種別が「確変大当りA」となる旨を通知するコマンドである。コマンド8C02Hは、「大当り」で大当り種別が「確変大当りB」となる旨を通知するコマンドである。コマンド8C03Hは、「大当り」で大当り種別が「非確変大当り」となる旨を通知するコマンドである。
コマンド8F00Hは、演出図柄の変動停止(確定)を指定する図柄確定コマンドである。コマンド95XXHは、その時点の遊技状態を指定する遊技状態指定コマンドである。
コマンドA0XXHは、大当り遊技状態の開始を指定する大当り開始指定コマンド(「ファンファーレコマンド」ともいう)である。コマンドA1XXHは、大当り遊技状態にて、大入賞口が開放状態となったこと及び大入賞口が開放状態である期間であることを通知する大入賞口開放中通知コマンドである。コマンドA2XXHは、大当り遊技状態にて、大入賞口が開放状態から閉鎖状態となったこと及び大入賞口が閉鎖状態である期間であることを通知する大入賞口開放後通知コマンドである。コマンドA3XXHは、大当り遊技状態の終了を指定する大当り終了指定コマンドである。
尚、大入賞口開放中通知コマンドや大入賞口開放後通知コマンドでは、例えば通常開放大当り状態や短期開放大当り状態のラウンドの実行回数(例えば「1」〜「16」または「1」〜「5」)に対応したEXTデータが設定される。
コマンドB100Hは、普通入賞球装置6Aが形成する第1始動入賞口への入賞によって第1始動条件が成立したことを通知する第1始動口入賞指定コマンドである。コマンドB200Hは、普通可変入賞球装置6Bが形成する第2始動入賞口への入賞によって第2始動条件が成立したことを通知する第2始動口入賞指定コマンドである。コマンドB300Hは、第1保留記憶数が上限数(例えば、4)に達しているときに第1始動入賞口への入賞または第2保留記憶数が上限数(例えば、4)に達しているときに第2始動入賞口への入賞、つまり、保留記憶として記憶されない無効入賞があったときに該無効入賞の発生を通知する無効始動入賞指定コマンドである。
コマンドC1XXHは、第1特図保留記憶数を通知する第1保留記憶数通知コマンドである。コマンドC2XXHは、第2特図保留記憶数を通知する第2保留記憶数通知コマンドである。
コマンドC3XXH及びコマンドC4XXHは、入賞時判定結果の内容を示す演出制御コマンド(入賞時判定結果指定コマンド)である。このうち、コマンドC3XXHは、入賞時判定結果として、変動表示結果が「大当り」となるか否か及び大当り種別(確変や非確変や突確)の判定結果を示す図柄指定コマンドである。また、コマンドC4XXHは、入賞時判定結果として、変動パターン判定用の乱数値MR3が、「非リーチ」、「スーパーリーチ」、「その他」のいずれの変動パターンとなるかの判定結果を示す変動カテゴリコマンドである。
主基板11に搭載された遊技制御用マイクロコンピュータ100は、例えば1チップのマイクロコンピュータであり、遊技制御用のプログラムや固定データ等を記憶するROM101(Read Only Memory 101)と、遊技制御用のワークエリアを提供するRAM102(Random Access Memory 102)と、遊技制御用のプログラムを実行して制御動作を行うCPU103(Central Processing Unit 103)と、CPU103とは独立して乱数値を示す数値データの更新を行う乱数回路104と、I/O105(Input/Outputport 105)とを備えて構成される。
一例として、遊技制御用マイクロコンピュータ100では、CPU103がROM101から読み出したプログラムを実行することにより、遊技の進行を制御するための各種処理が実行される。
主基板11では、特図表示結果判定用の乱数値MR1、大当り種別判定用の乱数値MR2、変動パターン判定用の乱数値MR3、普図表示結果判定用の乱数値MR4等の各種乱数値の数値データが、カウント可能に制御される。尚、乱数回路104は、これらの乱数値MR1〜MR4の一部または全部を示す数値データをカウントできるものであればよく、乱数回路104にてカウントしない乱数値については、CPU103が、ソフトウェアによって各種の数値データを更新することでカウントするようにすればよい。
図4は、本実施例の変動パターンを示している。本実施例では、図4に示すような複数の変動パターンが予め用意されている。具体的に、本実施例では、変動表示結果が「はずれ」となる場合のうち、演出図柄の変動表示態様が「非リーチ」である場合と「リーチ」である場合のそれぞれに対応して、また、変動表示結果が「大当り」となる場合などに対応して、複数の変動パターンが予め用意されている。
変動表示結果が「大当り」である場合に対応した変動パターンである大当り変動パターンや、演出図柄の変動表示態様が「リーチ」である場合のリーチ変動パターンには、ノーマルリーチのリーチ演出が実行されるノーマルリーチ変動パターンと、スーパーリーチα(α0〜α3)、スーパーリーチβ(β0〜β3)といったスーパーリーチのリーチ演出が実行されるスーパーリーチ変動パターンとがある。尚、本実施例では、ノーマルリーチ変動パターンを1種類のみしか設けていないが、本発明はこれに限定されるものではなく、スーパーリーチと同様に、ノーマルリーチα、ノーマルリーチβ、…のように、複数のノーマルリーチ変動パターンを設けても良い。また、スーパーリーチ変動パターンでも、スーパーリーチαやスーパーリーチβに加えてスーパーリーチγ…といった3以上のスーパーリーチ変動パターンを設けても良い。
図4に示すように、本実施例におけるノーマルリーチのリーチ演出が実行されるノーマルリーチ変動パターンの特図変動時間については、スーパーリーチ変動パターンであるスーパーリーチα、スーパーリーチβよりも短く設定されている。また、本実施例におけるスーパーリーチα、スーパーリーチβといったスーパーリーチのリーチ演出が実行されるスーパーリーチ変動パターンの特図変動時間については、スーパーリーチβのスーパーリーチ演出が実行される変動パターンの方が、スーパーリーチαのスーパーリーチ演出が実行される変動パターンよりも特図変動時間が長く設定されている。
尚、本実施例では、前述したようにスーパーリーチβ、スーパーリーチα、ノーマルリーチの順に変動表示結果が「大当り」となる大当り期待度が高くなるように設定されているため、ノーマルリーチ変動パターン及びスーパーリーチ変動パターンにおいては変動時間が長いほど大当り期待度が高くなっている。
特にスーパーリーチα(α0〜α3)のリーチ演出が実行されるスーパーリーチαの変動パターンとスーパーリーチβ(β0〜β3)のリーチ演出が実行されるスーパーリーチβの変動パターンとについては、図5(A)〜(F)に示すように、変動表示結果が大当りとなる変動表示において、スーパーリーチβ(β0〜β3)の変動パターンの方がスーパーリーチα(α0〜α3)の変動パターンよりも高い割合で実行が決定される。また、変動表示結果がはずれとなる変動表示において、スーパーリーチα(α0〜α3)の変動パターンの方がスーパーリーチβ(β0〜β3)の変動パターンよりも高い割合で実行が決定される。
スーパーリーチα(α0〜α3)の変動パターンについては、変動表示結果が大当りとなる変動表示においては、スーパーリーチα3の変動パターンの実行が決定される割合が最も高く、次いでスーパーリーチα1の変動パターン、スーパーリーチα1の変動パターンの順に実行が決定される割合が高く、スーパーリーチα0の変動パターンの実行が決定される割合が最も低くなっている。また、変動表示結果がはずれとなる変動表示においては、スーパーリーチα0の変動パターンの実行が決定される割合が最も高く、次いでスーパーリーチα1の変動パターン、スーパーリーチα2の変動パターンの順に実行が決定される割合が高く、スーパーリーチα3の変動パターンの実行が決定される割合が最も低くなっている。
スーパーリーチβ(β0〜β3)の変動パターンについては、変動表示結果が大当りとなる変動表示においては、スーパーリーチβ3の変動パターンの実行が決定される割合が最も高く、次いでスーパーリーチβ2の変動パターン、スーパーリーチβ1の変動パターンの順に実行が決定される割合が高く、スーパーリーチβ0の変動パターンの実行が決定される割合が最も低くなっている。また、変動表示結果がはずれとなる変動表示においては、スーパーリーチβ0の変動パターンの実行が決定される割合が最も高く、次いでスーパーリーチβ1の変動パターン、スーパーリーチβ2の変動パターンの順に実行が決定される割合が高く、スーパーリーチβ3の変動パターンの実行が決定される割合が最も低くなっている。
以上、図5(A)〜図5(F)に示すように、本実施例におけるスーパーリーチの変動パターンにおける大当り期待度は、スーパーリーチβ3の変動パターンが最も高く、次いでスーパーリーチβ2の変動パターン、スーパーリーチβ1の変動パターン、スーパーリーチβ0の変動パターン、スーパーリーチα3の変動パターン、スーパーリーチα2の変動パターン、スーパーリーチα1の変動パターン、スーパーリーチα0の変動パターンの順に高くなっている(スーパーリーチの変動パターンにおける大当り期待度:スーパーリーチβ3>スーパーリーチβ2>スーパーリーチβ1>スーパーリーチβ0>スーパーリーチα3>スーパーリーチα2>スーパーリーチα1>スーパーリーチα0)。
更に、本実施例におけるスーパーリーチα1及びスーパーリーチβ1の変動パターンは、変動表示の開始から30秒後に分岐演出Aを実行する変動パターンであり、スーパーリーチα2及びスーパーリーチβ2の変動パターンは、変動表示の開始から30秒後に分岐演出Bを実行する変動パターンであり、スーパーリーチα3及びスーパーリーチβ3の変動パターンは、変動表示の開始から60秒後に分岐演出Bを実行する変動パターンである。
分岐演出とは、演出表示装置5において複数の選択肢が表示され、キャラクタがいずれかの選択肢を選択する演出である。本実施例における分岐演出Aは、選択肢として演出表示装置5に表示されている『○』と『■』の立て札のうち、キャラクタが『■』の立て札の方向に進む演出であり(図22参照)、分岐演出Bは、選択肢として演出表示装置5に表示されている『○』と『■』の立て札のうち、キャラクタが『○』の立て札の方向に進む演出である(図23参照)。尚、本実施例におけるスーパーリーチα0及びスーパーリーチβ0の変動パターンは、分岐演出を実行しない(分岐演出非実行)変動パターンである。
スーパーリーチα1〜α3の変動パターンのうち、スーパーリーチα1の変動パターンは変動開始30秒後から分岐演出Aを実行する変動パターンであり、スーパーリーチα2の変動パターンは変動開始30秒後から分岐演出Bを実行する変動パターンであり、スーパーリーチα3の変動パターンは変動開始60秒後から分岐演出Bを実行する変動パターンである。
つまり、本実施例における分岐演出としては、スーパーリーチα1〜α3の変動パターンのうち、最も大当り期待度の低いスーパーリーチα1の変動パターンにおいて分岐演出Aが実行され、該スーパーリーチα1よりも大当り期待度の高いスーパーリーチα2及びスーパーリーチα3の変動パターンにおいて分岐演出Bが実行されるようになっている。また、スーパーリーチα2とスーパーリーチα3の変動パターンとでは、大当り期待度の低いスーパーリーチα2の変動パターンにおいて変動開始30秒後から分岐演出Bが実行されるようになっており、大当り期待度の高いスーパーリーチα3の変動パターンにおいて変動開始60秒後から分岐演出Bが実行されるようになっている。
また、スーパーリーチβ1〜β3の変動パターンのうち、スーパーリーチβ1の変動パターンは変動開始30秒後から分岐演出Aを実行する変動パターンであり、スーパーリーチβ2の変動パターンは変動開始30秒後から分岐演出Bを実行する変動パターンであり、スーパーリーチβ3の変動パターンは変動開始60秒後から分岐演出Bを実行する変動パターンである。
つまり、本実施例における分岐演出としては、スーパーリーチβ1〜β3の変動パターンのうち、最も大当り期待度の低いスーパーリーチβ1の変動パターンにおいて分岐演出Aが実行され、該スーパーリーチβ1よりも大当り期待度の高いスーパーリーチβ2及びスーパーリーチβ3の変動パターンにおいて分岐演出Bが実行されるようになっている。また、スーパーリーチβ2とスーパーリーチβ3の変動パターンとでは、大当り期待度の低いスーパーリーチβ2の変動パターンにおいて変動開始30秒後から分岐演出Bが実行されるようになっており、大当り期待度の高いスーパーリーチβ3の変動パターンにおいて変動開始60秒後から分岐演出Bが実行されるようになっている。
尚、本実施例では、変動開始60秒後から分岐演出Bが実行される変動パターンを設ける一方で、変動開始60秒後から分岐演出Aが実行される変動パターンを設けていない形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、変動開始60秒後から分岐演出Aが実行される変動パターンを設けても良い。尚、変動開始60秒後から分岐演出Aが実行される変動パターンと変動開始60秒後から分岐演出Bが実行される変動パターンとを設ける場合は、変動時間が長いほど変動開始60秒後から分岐演出Bが実行されやすいようにすれば良い。
尚、本実施例では、スーパーリーチβ(β0〜β3)の変動パターンの大当り期待度がスーパーリーチα(α0〜α3)の変動パターンの大当り期待度よりも高く設定されているが、一部のスーパーリーチαの変動パターンの大当り期待度(例えば、スーパーリーチα3の変動パターンの大当り期待度)が一部のスーパーリーチβの変動パターンの大当り期待度(例えば、スーパーリーチβ0の変動パターンの大当り期待度)よりも高く設定されていても良い。
また、本実施例では、図17〜図20に示すように、スーパーリーチα(α0〜α3)の変動パターン及びスーパーリーチβ(β0〜β3)の変動パターンにおいては、リーチ演出が変動開始70秒後から実行されるようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらスーパーリーチα(α0〜α3)の変動パターン及びスーパーリーチβ(β0〜β3)の変動パターンにおいて、リーチ演出が変動開始70秒後以外のタイミングから実行される変動パターンを設けても良い。
図2に示す遊技制御用マイクロコンピュータ100が備えるROM101には、ゲーム制御用のプログラムの他にも、遊技の進行を制御するために用いられる各種の選択用データ、テーブルデータなどが格納されている。例えば、ROM101には、CPU103が各種の判定や決定、設定を行うために予め用意された複数の判定テーブルや設定テーブルなどを構成するデータが記憶されている。また、ROM101には、CPU103が主基板11から各種の制御コマンドとなる制御信号を送信するために用いられる複数のコマンドテーブルを構成するテーブルデータや、図4に示すような変動パターンを複数種類格納する変動パターンテーブルを構成するテーブルデータなどが、記憶されている。
図6は、ROM101に記憶される表示結果判定テーブルの構成例を示している。本実施例では、表示結果判定テーブルとして、第1特図と第2特図とで共通の表示結果判定テーブルを用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1特図と第2特図とで個別の表示結果判定テーブルを用いるようにしても良い。
表示結果判定テーブルは、第1特別図柄表示器4Aや第2特別図柄表示器4Bの特図ゲームにおいて確定特別図柄が導出表示される前に、その変動表示結果を「大当り」として大当り遊技状態に制御するか否かを、乱数値MR1に基づいて決定するために参照されるテーブルである。
本実施例の表示結果判定テーブルでは、遊技状態が通常状態または時短状態(低確状態)であるか、確変状態(高確状態)であるかに応じて、乱数値MR1と比較される数値(判定値)が、「大当り」や「はずれ」の特図表示結果に割り当てられている。
表示結果判定テーブルでは、特図表示結果を「大当り」として大当り遊技状態に制御するか否かの決定結果に対して判定用データが割り当てられている。具体的に、本実施例では、遊技状態が確変状態(高確状態)であるときに、通常状態または時短状態(低確状態)であるときよりも多くの判定値が、「大当り」の特図表示結果に割り当てられている。これにより、確変制御が行われる確変状態(高確状態)では、通常状態または時短状態(低確状態)であるときに特図表示結果を「大当り」として大当り遊技状態に制御すると決定される確率(本実施例では約1/300)に比べて、特図表示結果を「大当り」として大当り遊技状態に制御すると決定される確率が高くなる(本実施例では約1/30)。即ち、表示結果判定テーブルでは、遊技状態が確変状態(高確状態)であるときに、通常状態や時短状態であるときに比べて大当り遊技状態に制御すると決定される確率が高くなるように、判定用データが大当り遊技状態に制御するか否かの決定結果に割り当てられている。
尚、ROM101には、大当り遊技状態に制御すると決定されたときに、乱数値MR2に基づき、大当り種別を複数種類のいずれかに決定するために参照される大当り種別判定テーブルや、乱数値MR3に基づいて変動パターンを、前述した図4に示す変動パターンのいずれかに決定するための変動パターン判定テーブルも記憶されている。
図7(A)に示す設定例では、変動特図が第1特図であるか第2特図であるかに応じて、「確変大当りA」と「確変大当りB」の大当り種別に対する判定値の割当てが異なっている。つまり、変動特図が第2特図である場合には、ラウンド数の少ない「確変大当りB」の大当り種別に割り当てがなく、第2特図の変動表示では「確変大当りB」が発生しないようにすることで、時短制御に伴う高開放制御により、普通可変入賞球装置6Bが形成する第2始動入賞口に遊技球が進入しやすい遊技状態中に、得られる賞球が少ない「確変大当りB」が頻発して遊技興趣が低下してしまうことを防止できるようになっている。尚、図7(A)に示す設定例は一例に過ぎず、図7(A)に示す以外の大当り種別を設けるようにしても良いし、それぞれの大当りの決定割合や決定の有無等は、適宜に設定すれば良い。
また、ROM101に記憶されている変動パターン判定テーブルとしては、「大当り」とすることが事前決定されたときに使用される大当り用変動パターン判定テーブルと、「はずれ」にすることが事前決定されたときに使用されるはずれ用変動パターン判定テーブルとが予め用意されている。尚、本実施例では、はずれのときよりも大当りとなるときの方がリーチの変動パターンが決定されやすくなり、リーチが発生した場合の方が大当りなる可能性(信頼度や期待度)が高くなるとともに、同じリーチの変動パターンであっても、ノーマルリーチよりもスーパーリーチの方が大当りなる可能性(信頼度や期待度)が高く、同じスーパーリーチであってもスーパーリーチβの変動パターンの方が、確変大当りなる可能性(信頼度や期待度)が高くなるように、大当り用変動パターン判定テーブルとはずれ用変動パターン判定テーブルにおいて、各変動パターンに対応する判定値が設定されている。
尚、はずれ用変動パターン判定テーブルは、合計保留記憶数や時短状態に対応した複数のテーブルを含んでおり、保留記憶数や時短状態に応じて、合計保留記憶数が2〜4個に対応する短縮の非リーチはずれの変動パターン(PA1−2)や、合計保留記憶数が5〜8個に対応する短縮の非リーチはずれの変動パターン(PA1−3)や、短縮の非リーチはずれの変動パターン(PA1−4)を、合計保留記憶数や遊技状態(時短状態)に応じて決定することで、合計保留記憶数が多くなる程、短い変動パターンが実行され易い、つまり、単位時間当りの変動回数が高まることで、無駄な始動入賞の発生を防ぐことが可能であるとともに、時短制御中(時短状態中)では、時短制御が実行されていないときよりも、短縮の非リーチはずれの変動パターン(PA1−4)が多く決定されて単位時間当りの変動回数が高まることで、次の大当りまでの期間を短縮でき、遊技者の連荘感を向上できるようになっている。
図2に示す遊技制御用マイクロコンピュータ100が備えるRAM102は、その一部または全部が所定の電源基板からのバックアップ電源によってバックアップされているバックアップRAMであればよい。すなわち、パチンコ遊技機1に対する電力供給が停止しても、所定期間(バックアップ電源としてのコンデンサが放電してバックアップ電源が電力供給不能になるまで)は、RAM102の一部または全部の内容は保存され、再度の電源投入にて、遊技状態すなわち遊技制御手段の制御状態に応じたデータ(特図プロセスフラグなど)と未払出賞球数を示すデータ等の遊技の進行状態を示すデータを引き継ぐようにすればよい。
このようなRAM102には、遊技の進行などを制御するために用いられる各種のデータを保持する領域として、図示しない遊技制御用データ保持エリアが設けられている。遊技制御用データ保持エリアは、普通入賞球装置6Aが形成する第1始動入賞口を遊技球が通過(進入)して始動入賞(第1始動入賞)が発生したものの未だ開始されていない第1特図を用いた特図ゲームの保留データとして、乱数値MR1、乱数値MR2、乱数値MR3を示す数値データや、普通可変入賞球装置6Bが形成する第2始動入賞口を遊技球が通過(進入)して始動入賞(第2始動入賞)が発生したものの未だ開始されていない第2特図を用いた特図ゲームの保留データとして、乱数値MR1、乱数値MR2、乱数値MR3を示す数値データなどを入賞順に記憶する特図保留記憶部と、普図保留記憶部と、特図プロセスフラグ等の遊技の進行状況などに応じて状態を更新可能な複数種類のフラグが設けられている遊技制御フラグ設定部と、遊技の進行を制御するために用いられる各種のタイマが設けられている遊技制御タイマ設定部と、遊技の進行を制御するために用いられるカウント値を計数するための複数種類のカウンタが設けられている遊技制御カウンタ設定部と、遊技の進行を制御するために用いられるデータを一時的に記憶する各種のバッファが設けられている遊技制御バッファ設定部とを備えている。
図2に示すように、演出制御基板12には、プログラムに従って制御動作を行う演出制御用CPU120と、演出制御用のプログラムや固定データ等を記憶するROM121と、演出制御用CPU120のワークエリアを提供するRAM122と、演出表示装置5での表示動作の制御内容を決定するための処理などを実行する表示制御部123と、演出制御用CPU120とは独立して乱数値を示す数値データの更新を行う乱数回路124と、I/O125とが搭載されている。
一例として、演出制御基板12では、演出制御用CPU120がROM121から読み出した演出制御用のプログラムを実行することにより、演出用の電気部品による演出動作を制御するための各種処理が実行される。例えば、これら演出動作を制御するための処理として、演出制御用CPU120がI/O125を介して演出制御基板12の外部から各種信号の入力を受け付ける受信処理、演出制御用CPU120がI/O125を介して演出制御基板12の外部へと各種信号を出力する送信処理なども行われる。
尚、演出制御基板12の側でも、主基板11と同様に、例えば、各種演出の実行、非実行や、演出の種別等を決定するための各種の乱数値(演出用乱数ともいう)が設定されている。また、ROM121には、演出制御用のプログラムの他にも、演出動作を制御するために用いられる各種のテーブルデータ、例えば、各種演出の実行、非実行や、演出の種別等を決定するための複数の判定テーブルを構成するテーブルデータ、各変動パターンに対応する演出制御パターンを構成するパターンデータなどが記憶されている。
演出制御パターンのうち、特図変動時演出制御パターンは、各変動パターンに対応して、特別図柄の変動が開始されてから確定特別図柄が導出表示されるまでの期間における、演出図柄の変動表示動作やリーチ演出等の様々な演出動作の制御内容を示すデータなどから構成されている。
また、RAM122には、演出動作を制御するために用いられる各種データを保持する領域として、例えば図8(A)に示す演出制御用データ保持エリア190が設けられている。演出制御用データ保持エリア190は、演出動作状態や主基板11から送信された演出制御コマンド等に応じて状態を更新可能な複数種類のフラグが設けられている演出制御フラグ設定部191と、各種演出動作の進行を制御するために用いられる複数種類のタイマやカウンタが設けられている演出制御タイマ設定部192や演出制御カウンタ設定部193と、各種演出動作の進行を制御するために用いられるデータを一時的に記憶する各種のバッファが設けられている始動入賞時受信コマンドバッファ194とを備えている。
図8(B)に示すように、始動入賞時受信コマンドバッファ194には、実行中の変動表示に対応した格納領域(バッファ番号「0」)や特図保留記憶の合計保留記憶数の最大値(例えば「8」)に対応した格納領域(バッファ番号「1」〜「8」に対応した領域)を有する始動入賞時受信コマンドバッファ194Aが設けられている。第1始動入賞口や第2始動入賞口への始動入賞があったときには、始動口入賞指定コマンド(第1始動口入賞指定コマンドまたは第2始動口入賞指定コマンド)、図柄指定コマンド、変動カテゴリ指定コマンド、保留記憶数通知コマンド(第1保留記憶数通知コマンドまたは第2保留記憶数通知コマンド)という4つのコマンドが1セットとして、主基板11から演出制御基板12へと送信される。始動入賞時受信コマンドバッファ194Aにおける特図保留記憶に対応した格納領域は、これらの始動口入賞指定コマンド、図柄指定コマンド、変動カテゴリ指定コマンド、保留記憶数通知コマンドを対応付けて、格納するための格納領域(エントリ)が確保されている。
これら格納領域(エントリ)の記憶内容は、始動条件が成立して変動表示が開始されるときに、バッファ番号「0」の格納領域(エントリ)に記憶されている内容が削除され、各格納領域に記憶されている内容が1つ上位の格納領域にシフトされていく。
次に、本実施例のパチンコ遊技機1の動作(作用)を説明する。主基板11では、所定の電源基板からの電力供給が開始されると、遊技制御用マイクロコンピュータ100が起動し、CPU103によって遊技制御メイン処理となる所定の処理が実行される。遊技制御メイン処理を開始すると、CPU103は、割込み禁止に設定した後、必要な初期設定を行う。この初期設定では、例えばRAM102がクリアされる。また、遊技制御用マイクロコンピュータ100に内蔵されたCTC(カウンタ/タイマ回路)のレジスタ設定を行う。これにより、以後、所定時間(例えば、2ミリ秒)ごとにCTCから割込み要求信号がCPU103へ送出され、CPU103は定期的にタイマ割込み処理を実行することができる。初期設定が終了すると、割込みを許可した後、ループ処理に入る。尚、遊技制御メイン処理では、パチンコ遊技機1の内部状態を前回の電力供給停止時の状態に復帰させるための処理を実行してから、ループ処理に入るようにしてもよい。
こうした遊技制御メイン処理を実行したCPU103は、CTCからの割込み要求信号を受信して割込み要求を受け付けると、図示しない遊技制御用タイマ割込み処理を実行する。遊技制御用タイマ割込み処理を開始すると、CPU103は、まず、所定のスイッチ処理を実行することにより、スイッチ回路110を介してゲートスイッチ21、第1始動口スイッチ22A、第2始動口スイッチ22B、カウントスイッチ23といった各種スイッチから入力される検出信号の状態を判定する。続いて、所定のメイン側エラー処理を実行することにより、パチンコ遊技機1の異常診断を行い、その診断結果に応じて必要ならば警告を発生可能とする。この後、所定の情報出力処理を実行する。
次に、乱数値MR1〜MR4といった遊技用乱数の少なくとも一部をソフトウェアにより更新するための遊技用乱数更新処理を実行する。この後、図9に示す特別図柄プロセス処理を実行する。
特別図柄プロセス処理に続いて、普通図柄表示器20での表示動作(例えばセグメントLEDの点灯、消灯など)を制御して、普通図柄の変動表示や普通可変入賞球装置6Bの可動翼片の傾動動作設定などを行う普通図柄プロセス処理が実行される。その後、コマンド制御処理を実行することにより、主基板11から演出制御基板12などのサブ側の制御基板に対して制御コマンドを送信(出力)する。
図9は、特別図柄プロセス処理の一例を示すフローチャートである。この特別図柄プロセス処理では、まず、始動入賞判定処理を実行する(S21)。その後、遊技制御フラグ設定部152に設けられた特図プロセスフラグの値に応じて、S22〜S29の処理のいずれかを選択して実行する。
S21の始動入賞処理では、第1始動口スイッチ22Aや第2始動口スイッチ22Bによる第1始動入賞や第2始動入賞があったか否かを判定し、入賞があった場合には、乱数値MR1、MR2、MR3を抽出して、特図保留記憶部の空きエントリの最上位に格納する。
S22の特別図柄通常処理は、特図プロセスフラグの値が“0”のときに実行される。特別図柄通常処理では、保留データの有無などに基づいて特図ゲームを開始するか否かの判定が行われる。また、乱数値MR1を示す数値データに基づき、変動表示結果を「大当り」とするか否かを、その変動表示結果が導出表示される前に決定(事前決定)する。さらに、変動表示結果に対応して確定特別図柄(大当り図柄やはずれ図柄のいずれか)が設定される。そして、特図プロセスフラグの値が“1”に更新される。
S23の変動パターン設定処理は、特図プロセスフラグの値が“1”のときに実行される。変動パターン設定処理には、変動表示結果を「大当り」とするか否かの事前決定結果などに基づき、乱数値MR3を示す数値データを用いて変動パターンを複数種類のいずれかに決定する処理などが含まれている。そして、特図プロセスフラグの値が“2”に更新される。
S24の特別図柄変動処理は、特図プロセスフラグの値が“2”のときに実行される。特別図柄変動処理には、第1特別図柄表示器4Aや第2特別図柄表示器4Bにて特別図柄を変動させるための設定を行う処理や、その特別図柄が変動を開始してからの経過時間を計測する処理などが含まれている。尚、特別図柄の変動経過時間が特図変動時間に達したときには、特図プロセスフラグの値が“3”に更新される。
S25の特別図柄停止処理は、特図プロセスフラグの値が“3”のときに実行される。特別図柄停止処理には、第1特別図柄表示器4Aや第2特別図柄表示器4Bにて特別図柄の変動表示結果となる確定特別図柄を停止表示(導出)させるための設定を行う処理が含まれている。そして、大当りフラグがオンとなっているか否かの判定などが行われ、大当りフラグがオンである場合には特図プロセスフラグの値が“4”に更新される。その一方で、大当りフラグがオフである場合には、特図プロセスフラグの値が“0”に更新される。
S26の大当り開放前処理は、特図プロセスフラグの値が“4”のときに実行される。大当り開放前処理には、変動表示結果が「大当り」となったことなどに基づき、大当り遊技状態にてラウンドの実行を開始して大入賞口を開放状態とするための設定を行う処理などが含まれている。具体的には、大入賞口を開放状態とする期間の上限を「29秒」に設定するとともに、ラウンドを実行する上限回数となる大入賞口の開放回数を、「非確変大当り」または「確変大当りA」である場合には、「16回」に設定する。一方、大当り種別が「確変大当りB」である場合には、ラウンドを実行する上限回数となる大入賞口の開放回数を「5回」に設定する。このときには、特図プロセスフラグの値が“5”に更新される。
S27の大当り開放中処理は、特図プロセスフラグの値が“5”のときに実行される。この大当り開放中処理には、大入賞口を開放状態としてからの経過時間を計測する処理や、その計測した経過時間やカウントスイッチ23によって検出された遊技球の個数などに基づいて、大入賞口を開放状態から閉鎖状態に戻すタイミングとなったか否かを判定する処理などが含まれている。そして、大入賞口を閉鎖状態に戻すときには、大入賞口扉用のソレノイド82に対するソレノイド駆動信号の供給を停止させる処理などを実行した後、特図プロセスフラグの値が“6”に更新される。
S28の大当り開放後処理は、特図プロセスフラグの値が“6”のときに実行される。この大当り開放後処理には、大入賞口を開放状態とするラウンドの実行回数が大入賞口開放回数最大値に達したか否かを判定する処理や、大入賞口開放回数最大値に達した場合に大当り終了指定コマンドを送信するための設定を行う処理などが含まれている。そして、ラウンドの実行回数が大入賞口開放回数最大値に達していないときには、特図プロセスフラグの値が“5”に更新される一方、大入賞口開放回数最大値に達したときには、特図プロセスフラグの値が“7”に更新される。
S29の大当り終了処理は、特図プロセスフラグの値が“7”のときに実行される。この大当り終了処理には、大当り遊技状態の終了を報知するエンディング演出が実行される期間に対応した待ち時間が経過するまで待機する処理などが含まれている。こうした設定が行われたときには、特図プロセスフラグの値が“0”に更新される。
尚、大当り終了処理では、遊技制御バッファ設定部に記憶されている大当り種別バッファ値を読み出して、大当り種別が「非確変大当り」、「確変大当りA」、「確変大当りB」のいずれであったかを特定する。そして、特定した大当り種別が「非確変大当り」ではないと判定された場合には、確変制御を開始するための設定(確変フラグのセット)を行う。
また、特定した大当り種別が「非確変大当り」である場合には、時短制御を開始するための設定(時短フラグのセットと時短制御中に実行可能な特図ゲームの上限値に対応して予め定められたカウント初期値(本実施例では「100」)を時短回数カウンタにセット)を行う。
S21の始動入賞処理では、図10に示すように、CPU103は、まず、普通入賞球装置6Aが形成する第1始動入賞口に対応して設けられた第1始動口スイッチ22Aからの検出信号に基づき、第1始動口スイッチ22Aがオンであるか否かを判定する(S101)。このとき、第1始動口スイッチ22Aがオンであれば(S101;Y)、第1特図を用いた特図ゲームの保留記憶数である第1特図保留記憶数が、所定の上限値(例えば上限記憶数としての「4」)となっているか否かを判定する(S102)。CPU103は、例えば遊技制御カウンタ設定部154に設けられた第1保留記憶数カウンタの格納値である第1保留記憶数カウント値を読み取ることにより、第1特図保留記憶数を特定できればよい。S102にて第1特図保留記憶数が上限値ではないときには(S102;N)、例えば遊技制御バッファ設定部155に設けられた始動口バッファの格納値を、「1」に設定する(S103)。
S101にて第1始動口スイッチ22Aがオフであるときや(S101;N)、S102にて第1特図保留記憶数が上限値に達しているときには(S102;Y)、普通可変入賞球装置6Bが形成する第2始動入賞口に対応して設けられた第2始動口スイッチ22Bからの検出信号に基づき、第2始動口スイッチ22Bがオンであるか否かを判定する(S104)。このとき、第2始動口スイッチ22Bがオンであれば(S104;Y)、第2特図を用いた特図ゲームの保留記憶数である第2特図保留記憶数が、所定の上限値(例えば上限記憶数としての「4」)となっているか否かを判定する(S105)。CPU103は、例えば遊技制御カウンタ設定部154に設けられた第2保留記憶数カウンタの格納値である第2保留記憶数カウント値を読み取ることにより、第2特図保留記憶数を特定できればよい。S105にて第2特図保留記憶数が上限値ではないときには(S105;N)、例えば遊技制御バッファ設定部155に設けられた始動口バッファの格納値を、「2」に設定する(S106)。
S103,S106の処理のいずれかを実行した後には、始動口バッファの格納値である始動口バッファ値に応じた特図保留記憶数を1加算するように更新する(S107)。例えば、始動口バッファ値が「1」であるときには第1保留記憶数カウント値を1加算する一方で、始動口バッファ値が「2」であるときには第2保留記憶数カウント値を1加算する。こうして、第1保留記憶数カウント値は、第1始動入賞口を遊技球が通過(進入)して第1特図を用いた特図ゲームに対応した第1始動条件が成立したときに、1増加するように更新される。また、第2保留記憶数カウント値は、第2始動入賞口を遊技球が通過(進入)して第2特図を用いた特図ゲームに対応した第2始動条件が成立したときに、1増加するように更新される。このときには、合計保留記憶数も1加算するように更新する(S108)。例えば、遊技制御カウンタ設定部に設けられた合計保留記憶数カウンタの格納値である合計保留記憶数カウント値を、1加算するように更新すればよい。
S108の処理を実行した後に、CPU103は、乱数回路104や遊技制御カウンタ設定部のランダムカウンタによって更新されている数値データのうちから、特図表示結果判定用の乱数値MR1や大当り種別判定用の乱数値MR2、変動パターン判定用の乱数値MR3を示す数値データを抽出する(S109)。こうして抽出した各乱数値を示す数値データは、始動口バッファ値に応じた特図保留記憶部における空きエントリの先頭に、保留情報としてセットされることで記憶される(S110)。
特図表示結果判定用の乱数値MR1や大当り種別判定用の乱数値MR2を示す数値データは、特別図柄や演出図柄の変動表示結果を「大当り」とするか否か、更には変動表示結果を「大当り」とする場合の大当り種別を判定するために用いられる。変動パターン判定用の乱数値MR3は、特別図柄や演出図柄の変動表示時間を含む変動パターンを判定するために用いられる。CPU103は、S109の処理を実行することにより、特別図柄や演出図柄の変動表示結果や変動表示時間を含む変動表示態様の判定に用いられる乱数値のうち全部を示す数値データを抽出する。
S110の処理に続いて、始動口バッファ値に応じた始動口入賞指定コマンドの送信設定が行われる(S111)。例えば、始動口バッファ値が「1」であるときにはROM101における第1始動口入賞指定コマンドテーブルの記憶アドレスを送信コマンドバッファにおいて送信コマンドポインタにより指定されたバッファ領域に格納することなどにより、演出制御基板12に対して第1始動口入賞指定コマンドを送信するための設定を行う。これに対して、始動口バッファ値が「2」であるときにはROM101における第2始動口入賞指定コマンドテーブルの記憶アドレスを送信コマンドバッファのバッファ領域に格納することなどにより、演出制御基板12に対して第2始動口入賞指定コマンドを送信するための設定を行う。こうして設定された始動口入賞指定コマンドは、例えば特別図柄プロセス処理が終了した後、前述のコマンド制御処理が実行されることなどにより、主基板11から演出制御基板12に対して伝送される。
S111の処理に続いて、入賞時乱数値判定処理を実行する(S112)。その後、例えばROM101における保留記憶数通知コマンドテーブルの記憶アドレスを送信コマンドバッファにおいて送信コマンドポインタによって指定されたバッファ領域に格納することなどにより、演出制御基板12に対して保留記憶数通知コマンドを送信するための設定を行う(S113)。こうして設定された保留記憶数通知コマンドは、例えば特別図柄プロセス処理が終了した後、前述のコマンド制御処理が実行されることなどにより、主基板11から演出制御基板12に対して伝送される。
S113の処理を実行した後には、始動口バッファ値が「1」であるか否かを判定する(S114)。このとき、始動口バッファ値が「1」であれば(S114でY)始動口バッファをクリアして、その格納値を「0」に初期化してから(S115)、S104の処理に進む。これに対して、始動口バッファ値が「2」であるときには(S114でN)、始動口バッファをクリアして、その格納値を「0」に初期化してから(S116)、始動入賞処理を終了する。これにより、第1始動口スイッチ22Aと第2始動口スイッチ22Bの双方が同時に有効な遊技球の始動入賞を検出した場合でも、確実に双方の有効な始動入賞の検出に基づく処理を完了できる。
図11(A)は、入賞時乱数値判定処理として、図10のS112にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。本実施例において、特別図柄や演出図柄の変動表示が開始されるときには、特別図柄通常処理(図9のS22)により、特図表示結果(特別図柄の変動表示結果)を「大当り」として大当り遊技状態に制御するか否かの判定が行われる。また、後述する変動パターン設定処理(図9のS23)において、演出図柄の変動表示態様を具体的に規定する変動パターンの判定などが行われる。他方、これらの判定とは別に、遊技球が始動入賞口(第1始動入賞口または第2始動入賞口)にて検出されたタイミングで、CPU103がS112の入賞時乱数値判定処理を実行することにより、特図表示結果として大当り図柄を導出表示すると判定されるか否かの判定や、演出図柄の変動表示態様がスーパーリーチを伴う所定表示態様となるか否かの判定などを行う。これにより、始動入賞口に進入した遊技球の検出に基づく特別図柄や演出図柄の変動表示が開始されるより前、つまり、該変動表示の開始時に大当りとするか否かが判定されるよりも前に、特図表示結果が「大当り」となることや、演出図柄の変動表示態様がいずれのカテゴリの変動表示態様となるかを判定し、この判定結果に基づいて、演出制御用CPU120などにより、後述するように、保留表示予告演出が実行されるようになる。
図11(A)に示す入賞時乱数値判定処理において、CPU103は、まず、例えば遊技制御フラグ設定部152などに設けられた時短フラグや確変フラグの状態を確認することなどにより、パチンコ遊技機1における現在の遊技状態を特定する(S121)。CPU103は、確変フラグがオンであるときには確変状態であることを特定し、確変フラグがオフで時短フラグがオンであるときには時短状態であることを特定し、確変フラグと時短フラグがともにオフであるときには通常状態であることを特定すればよい。
S121の処理に続いて、図6に示す表示結果判定テーブルを選択してセットする(S122)。その後、図10のS109にて抽出された特図表示結果判定用の乱数値MR1を示す数値データが所定の大当り判定範囲内であるか否かを判定する(S123)。大当り判定範囲には、S122の処理により選択された表示結果判定用テーブルにおいて「大当り」の特図表示結果に割り当てられた個々の判定値が設定され、CPU103が乱数値MR1と各判定値とを逐一比較することにより、乱数値MR1と合致する判定値の有無を判定できればよい。あるいは、大当り判定範囲に含まれる判定値の最小値(下限値)と最大値(上限値)とを示す数値を設定して、CPU103が乱数値MR1と大当り判定範囲の最小値や最大値とを比較することにより、乱数値MR1が大当り判定範囲の範囲内であるか否かを判定できればよい。このとき、乱数値MR1が大当り判定範囲の範囲内であると判定されることにより、その乱数値MR1を含む保留データに基づく変動表示結果が「大当り」に決定されると判定できる。
S123にて大当り判定範囲内ではないと判定された場合、つまり、変動表示時に大当りとならないと判定された場合には(S123;N)、変動表示結果が「はずれ」となることに応じた図柄指定コマンドの送信設定を実行し(S124)、時短フラグがセットされているか否か、つまり、現在の遊技状態が時短状態であるか否かを判定する(S125)。時短フラグがセットされていない場合は(S125;N)、はずれ用変動パターン判定テーブルAを選択してセットし(S126)、時短フラグがセットされている場合は(S125;Y)、はずれ用変動パターン判定テーブルDを選択してセットする(S127)。
尚、はずれ用変動パターン判定テーブルAは、保留記憶数が1個以下である場合に使用されるはずれ用変動パターン判定テーブルである。また、はずれ用変動パターン判定テーブルDは、遊技状態が時短制御の実行されている高ベース状態である場合に使用されるはずれ用変動パターン判定テーブルである。
尚、本実施例では、これらのはずれ用変動パターン判定テーブルAやはずれ用変動パターン判定テーブルDに加えて、合計保留記憶数が2〜4個である場合に使用されるはずれ用変動パターン判定テーブルBと、合計保留記憶数が5〜8個である場合に使用されるはずれ用変動パターン判定テーブルCが予め用意されているが、これらはずれ用変動パターン判定テーブルA〜Cのうち、はずれ用変動パターン判定テーブルAでは、非リーチの変動パターンに対して変動パターン判定用の乱数値MR3がとりうる範囲のうち0〜Aまでの値が割り当てられており、はずれ用変動パターン判定テーブルB,Cでは、非リーチの変動パターンに対して変動パターン判定用の乱数値MR3がとりうる範囲のうち0〜Aを超える値が割り当てられている。一方、はずれ用変動パターン判定テーブルA〜Cでは、スーパーリーチの変動パターンに対して変動パターン判定用の乱数値MR3がとりうる範囲のうちB〜997までの値が割り当てられている。
このため、S126においてはずれ用変動パターン判定テーブルAを用いて変動パターンを判定することで、非リーチとスーパーリーチの判定は、該判定後に保留記憶数が変化しても必ず非リーチまたはスーパーリーチの変動パターンとなるので、始動入賞時の判定においては、はずれ用変動パターン判定テーブルAを用いて判定するようになっている。
図11(A)に示すように、S123にて大当り判定範囲内であると判定された場合、つまり、変動表示時に大当りとなると判定された場合には(S123;Y)、大当り種別判定用の乱数値MR2に基づいて、大当り種別を判定する(S128)。このとき、CPU103は、始動口バッファ値に対応して特定される変動特図(「1」に対応する「第1特図」または「2」に対応する「第2特図」)に応じて、大当り種別判定テーブルを構成するテーブルデータから大当り種別判定用テーブルデータを選択する。そして、選択した大当り種別判定用テーブルデータを参照することにより、大当り種別が複数種別のいずれに判定されるかを判定する。
また、S128において判定した大当り種別に応じた図柄指定コマンドの送信設定を実行し(S129)、大当り変動パターンを複数のいずれかに判定するためのテーブルとして、大当り用変動パターン判定テーブルを選択してセットする(S130)。
S126,S127,S130の処理のいずれかを実行した後には、S126,S127,S130の処理にて設定された変動パターン判定テーブルと変動パターン判定用の乱数値MR3を示す数値データとを用いて、乱数値MR3が含まれる判定値の範囲に応じた変動カテゴリを判定する(S131)。本実施例では、図11(B)に示すように、少なくとも変動表示結果が「はずれ」となる場合に、合計保留記憶数にかかわらず共通して「非リーチ」の変動表示態様となる変動カテゴリと、「スーパーリーチ」の変動表示態様となる変動カテゴリと、「非リーチ」と「スーパーリーチ」以外の変動表示態様(例えばノーマルリーチ)となる「その他」の変動カテゴリと、を設け、乱数値MR3に基づいて、このような変動カテゴリに決定されるか否かを判定できればよい。
その後、S131の処理による判定結果に応じた変動カテゴリ指定コマンドを、演出制御基板12に対して送信するための設定を行ってから(S132)、入賞時乱数値判定処理を終了する。
次に、演出制御基板12の動作を説明する。先ず、演出制御用CPU120は、電源が投入されると、図示しない演出制御メイン処理の実行を開始する。演出制御メイン処理では、まず、RAM領域のクリアや各種初期値の設定、また演出制御の起動間隔(例えば、2ms)を決めるためのタイマの初期設定等を行うための初期化処理を行う。その後、演出制御用CPU120は、タイマ割込フラグの監視を行うループ処理に移行する。タイマ割込が発生すると、演出制御用CPU120は、タイマ割込処理によりタイマ割込フラグをセットする。メイン処理で、タイマ割込フラグがセット(オン)されていたら、演出制御用CPU120は、そのフラグをクリアし、以下の処理を実行する。
演出制御用CPU120は、まず、コマンド解析処理を行う。コマンド解析処理では、受信コマンドバッファに格納されている主基板11から送信されてきたコマンドが、どのコマンド(図3参照)であるのか解析する。尚、遊技制御用マイクロコンピュータ100から送信された演出制御コマンドは、演出制御INT信号にもとづく割込処理で受信され、RAMに形成されているバッファ領域に保存されている。そして、受信した演出制御コマンドに応じたフラグをセットする処理等を行う。特に、演出制御用CPU120は、受信した演出制御コマンドが図柄指定コマンド、変動カテゴリコマンド、保留記憶数通知コマンド、始動口入賞指定コマンドのいずれかである場合は、該演出制御コマンドを始動入賞時受信コマンドバッファ194Aにおける空きエントリのうち、最上位のエントリに保留記憶として格納する。
次いで、演出制御用CPU120は、演出制御プロセス処理を行う(S55)。演出制御プロセス処理では、制御状態に応じた各プロセスのうち、現在の制御状態(演出制御プロセスフラグ)に対応した処理を選択して演出表示装置5の表示制御を実行する。
次いで、大当り図柄判定用乱数などの演出用乱数を生成するためのカウンタのカウント値を更新する演出用乱数更新処理を実行し、その後、再びタイマ割込フラグがセット(オン)されているか否かを判定する。
図12は、演出制御メイン処理の演出制御プロセス処理を示すフローチャートである。演出制御プロセス処理では、演出制御用CPU120は、先ず、演出表示装置5の保留記憶表示エリア5Dでの保留記憶表示を、保留記憶バッファの記憶内容に応じた表示に更新する保留表示更新処理を実行する(S71)。
その後、演出制御用CPU120は、演出制御プロセスフラグの値に応じてS73〜S79のうちのいずれかの処理を行う。各処理においては、以下のような処理を実行する。
変動パターン指定コマンド受信待ち処理(S73):遊技制御用マイクロコンピュータ100から変動パターン指定コマンドを受信しているか否か確認する。具体的には、コマンド解析処理で変動パターン指定コマンドを受信しているか否か確認する。変動パターン指定コマンドを受信していれば、演出制御プロセスフラグの値を演出図柄変動開始処理(S74)に対応した値に変更する。
演出図柄変動開始処理(S74):演出図柄の変動が開始されるように制御する。そして、演出制御プロセスフラグの値を演出図柄変動中処理(S75)に対応した値に更新する。
演出図柄変動中処理(S75):変動パターンを構成する各変動状態(変動速度)の切替タイミング等を制御するとともに、変動時間の終了を監視する。そして、変動時間が終了したら、演出制御プロセスフラグの値を演出図柄変動停止処理(S76)に対応した値に更新する。
演出図柄変動停止処理(S76):全図柄停止を指示する演出制御コマンド(図柄確定コマンド)を受信したことにもとづいて、演出図柄の変動を停止し表示結果(停止図柄)を導出表示する制御を行う。そして、演出制御プロセスフラグの値を大当り表示処理(S77)または変動パターン指定コマンド受信待ち処理(S73)に対応した値に更新する。
大当り表示処理(S77):変動時間の終了後、演出表示装置5に大当りの発生を報知するための画面を表示する制御を行う。そして、演出制御プロセスフラグの値を大当り遊技中処理(S78)に対応した値に更新する。
大当り遊技中処理(S78):大当り遊技中の制御を行う。例えば、大入賞口開放中指定コマンドや大入賞口開放後指定コマンドを受信したら、演出表示装置5におけるラウンド数の表示制御等を行う。そして、演出制御プロセスフラグの値を大当り終了演出処理(S79)に対応した値に更新する。
大当り終了演出処理(S79):演出表示装置5において、大当り遊技状態が終了したことを遊技者に報知する表示制御を行う。そして、演出制御プロセスフラグの値を変動パターン指定コマンド受信待ち処理(S73)に対応した値に更新する。
図13は、図12に示された演出制御プロセス処理における演出図柄変動開始処理(S74)を示すフローチャートである。演出図柄変動開始処理において、演出制御用CPU120は、まず、始動入賞時受信コマンドバッファ194Aにおける特図保留記憶のバッファ番号「1」〜「8」に対応付けて格納されている各種コマンドデータと各種フラグを、バッファ番号1個分ずつ上位にシフトする(S272)。尚、バッファ番号「0」の内容については、シフトする先が存在しないためにシフトすることはできないので消去される。
具体的には、特図保留記憶のバッファ番号「1」に対応付けて格納されている各種コマンドデータと各種フラグをバッファ番号「0」に対応付けて格納するようにシフトし、特図保留記憶のバッファ番号「2」に対応付けて格納されている各種コマンドデータと各種フラグをバッファ番号「1」に対応付けて格納するようにシフトし、特図保留記憶のバッファ番号「3」に対応付けて格納されている各種コマンドデータと各種フラグをバッファ番号「2」に対応付けて格納するようにシフトし、特図保留記憶のバッファ番号「4」に対応付けて格納されている各種コマンドデータと各種フラグをバッファ番号「3」に対応付けて格納するようにシフトし、特図保留記憶のバッファ番号「5」に対応付けて格納されている各種コマンドデータと各種フラグをバッファ番号「4」に対応付けて格納するようにシフトし、特図保留記憶のバッファ番号「6」に対応付けて格納されている各種コマンドデータと各種フラグをバッファ番号「5」に対応付けて格納するようにシフトし、特図保留記憶のバッファ番号「7」に対応付けて格納されている各種コマンドデータと各種フラグをバッファ番号「6」に対応付けて格納するようにシフトし、特図保留記憶のバッファ番号「8」に対応付けて格納されている各種コマンドデータと各種フラグをバッファ番号「7」に対応付けて格納するようにシフトする。
S272の実行後、演出制御用CPU120は、変動パターン指定コマンド格納領域から変動パターン指定コマンドを読み出す(S275)。
次いで、表示結果指定コマンド格納領域に格納されているデータ(即ち、受信した表示結果指定コマンド)に応じて演出図柄の表示結果(停止図柄)を決定する(S276)。この場合、演出制御用CPU120は、表示結果指定コマンドで指定される表示結果に応じた演出図柄の停止図柄を決定し、決定した演出図柄の停止図柄を示すデータを演出図柄表示結果格納領域に格納する。
尚、本実施例では、受信した変動表示結果指定コマンドが確変大当りAに該当する第2変動表示結果指定コマンドである場合において、演出制御用CPU120は、例えば、停止図柄として3図柄が「7」で揃った演出図柄の組合せ(大当り図柄)を決定する。また、受信した変動表示結果指定コマンドが確変大当りBに該当する第3変動表示結果指定コマンドである場合においては、停止図柄として、「7」以外の奇数図柄の複数の組合せ(例えば「111」、「333」、「555」、「999」などの演出図柄の組合せ)の中から決定する。また、受信した変動表示結果指定コマンドが非確変大当りに該当する第4変動表示結果指定コマンドである場合において、演出制御用CPU120は、例えば、停止図柄として3図柄が偶数図柄で揃った演出図柄の組合せ(大当り図柄)を決定する。また、受信した変動表示結果指定コマンドが、はずれに該当する第1変動表示結果指定コマンドである場合には、停止図柄として3図柄が不揃いとなる演出図柄の組合せ(はずれ図柄)を決定する。
これら停止図柄の決定においては、演出制御用CPU120は、例えば、停止図柄を決定するための乱数を抽出し、演出図柄の組合せを示すデータと数値とが対応付けられている停止図柄判定テーブルを用いて、演出図柄の停止図柄を決定すれば良い。即ち、抽出した乱数に一致する数値に対応する演出図柄の組合せを示すデータを選択することによって停止図柄を決定すれば良い。
そして、演出制御用CPU120は、S275で読み出した変動パターンがスーパーリーチα1〜α3、スーパーリーチβ1〜β3のいずれかの変動パターンであるか否かを判定する(S277)。S275で読み出した変動パターンがスーパーリーチα1〜α3、スーパーリーチβ1〜β3のいずれかの変動パターンである場合(S277;Y)、S280に進み、S275で読み出した変動パターンがスーパーリーチα1〜α3、スーパーリーチβ1〜β3のいずれの変動パターンでもない場合は(S277;N)、S281に進む。
演出制御用CPU120は、S278において、S275で読み出した変動パターンがスーパーリーチα0またはスーパーリーチβ0の変動パターンであるか否かを判定する。S275で読み出した変動パターンがスーパーリーチα0またはスーパーリーチβ0の変動パターンである場合は(S278;Y)、S281に進み、S275で読み出した変動パターンがスーパーリーチα0でなく且つスーパーリーチβ0の変動パターンでもない場合は(S278;N)S280に進む。
演出制御用CPU120は、S280のカウントダウン予告演出決定処理において。S275において読み出したスーパーリーチの変動パターンを対象としてカウントダウン予告演出の演出パターン及びカウントダウン開始示唆演出の演出パターンを決定し、S281に進む。尚、本実施例におけるカウントダウン予告演出は、カウントダウンを実行することで後述する分岐演出の実行タイミング及び分岐演出が実行されるか否かを示唆したり、カウントダウン中は後述する分岐演出Aよりも後述する分岐演出Bが実行されやすいことを示す演出である。尚、カウントダウン予告演出は、本発明における更新演出として、演出表示装置5に表示されているカウンタに『25秒』や『30秒』等の該カウントダウン予告演出の実行期間に応じた値を初期画像として表示するとともに、該カウントダウン予告演出の実行期間に応じた値を減算更新していき、該減算更新によりカウンタに表示されている値が『0秒』等の該カウントダウン予告演出の終了タイミングを示す値に更新されることで終了する演出である。
つまり、本発明における更新演出とは、後述する分岐演出の実行タイミング及び分岐演出が実行されるか否か示唆する演出であって、演出図柄表示エリア5L,5C,5Rにおいて実行される演出図柄の変動表示とは異なる演出である。
S281において演出制御用CPU120は、変動パターン指定コマンドに応じた演出制御パターン(プロセステーブル)を選択する。そして、選択したプロセステーブルのプロセスデータ1におけるプロセスタイマをスタートさせる(S282)。
尚、プロセステーブルには、演出表示装置5の表示を制御するための表示制御実行データ、各LEDの点灯を制御するためのLED制御実行データ、スピーカ8L,8Rから出力する音の制御するための音制御実行データ等が、各プロセスデータn(1〜N番まで)に対応付けて時系列に順番配列されている。
次いで、演出制御用CPU120は、プロセスデータ1の内容(表示制御実行データ1、LED制御実行データ1、音制御実行データ1)に従って演出装置(演出用部品としての演出表示装置5、演出用部品としての各種LED及び演出用部品としてのスピーカ8L,8R)の制御を実行する(S283)。例えば、演出表示装置5において変動パターンに応じた画像を表示させるために、表示制御部123に指令を出力する。また、各種LEDを点灯/消灯制御を行わせるために、LED制御基板14に対して制御信号(LED制御実行データ)を出力する。また、スピーカ8L,8Rからの音声出力を行わせるために、音声制御基板13に対して制御信号(音番号データ)を出力する。
尚、この実施例では、演出制御用CPU120は、変動パターン指定コマンドに1対1に対応する変動パターンによる演出図柄の変動表示が行われるように制御するが、演出制御用CPU120は、変動パターン指定コマンドに対応する複数種類の変動パターンから、使用する変動パターンを選択するようにしてもよい。
そして、変動時間タイマに、変動パターン指定コマンドで特定される変動時間に相当する値を設定する(S284)。また、変動制御タイマに所定時間を設定する(S285)。尚、所定時間は例えば30msであり、演出制御用CPU120は、所定時間が経過する毎に左中右の演出図柄の表示状態を示す画像データをVRAMに書き込み、表示制御部123がVRAMに書き込まれた画像データに応じた信号を演出表示装置5に出力し、演出表示装置5が信号に応じた画像を表示することによって演出図柄の変動が実現される。次いで、演出制御プロセスフラグの値を演出図柄変動中処理(S75)に対応した値にする(S286)。
図14(A)は、図13に示された演出図柄変動開始処理におけるカウントダウン予告演出決定処理(S280)を示すフローチャートである。カウントダウン予告演出決定処理において、演出制御用CPU120は、まず、乱数回路124からカウントダウン予告演出実行決定用の乱数を判定値として抽出するとともに、該判定値と変動表示結果指定コマンドが示す変動表示結果及び図示しないカウントダウン予告演出決定テーブルを用いてカウントダウン予告演出の実行・非実行を決定する(S401)。該S401では、例えば、図14(B)に示すように、変動表示結果が大当りである場合は、50%の割合でカウントダウン予告演出の実行を決定し、50%の割合でカウントダウン予告演出の非実行を決定する。一方、変動表示結果がはずれである場合は、20%の割合でカウントダウン予告演出の実行を決定し、80%の割合でカウントダウン予告演出の非実行を決定する。
尚、本実施例では、変動表示結果が大当りである場合は、50%の割合でカウントダウン予告演出を実行する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、変動表示結果が大当りである場合は、100%の割合でカウントダウン予告演出を実行してもよい。更に、本実施例では、変動表示結果がはずれである場合は、20%の割合でカウントダウン予告演出を実行する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、変動表示結果がはずれである場合は、変動表示結果が大当りである場合よりも低い割合であればカウントダウン予告演出を実行する割合は任意の割合であっても良い。
そして、演出制御用CPU120は、カウントダウン予告演出の実行を決定したか否かを判定する(S401a)。カウントダウン予告演出の実行を決定した場合は(S401a;Y)、S402に進み、カウントダウン予告演出の非実行を決定した場合は(S401a;N)、S408aに進む。
S402において演出制御用CPU120は、S275にて読み出した変動パターンがスーパーリーチα1またはスーパーリーチβ1の変動パターンであるか否かを判定する。S275にて読み出した変動パターンがスーパーリーチα1またはスーパーリーチβ1の変動パターンである場合は(S402;Y)、S403に進み、S275にて読み出した変動パターンがスーパーリーチα1及びスーパーリーチβ1の変動パターンでない場合は(S402;N)、S404に進む。
S403において演出制御用CPU120は、乱数回路124からカウントダウン予告演出の演出パターン決定用の乱数を判定値として抽出するとともに、該判定値と変動表示結果指定コマンドが示す変動表示結果及び図示しないスーパーリーチα1及びスーパーリーチβ1用の演出パターン決定テーブルを用いてカウントダウン予告演出の演出パターンをパターンA〜Dの中から決定する。
尚、図15(A)に示すように、パターンAは、変動開始5秒後から演出表示装置5の右上部に表示されているカウンタにてカウントダウンを開始し、変動開始30秒後に該カウントダウンを終了する演出パターンであり、該カウンタが白色で表示される。パターンBは、変動開始5秒後から演出表示装置5の右上部に表示されているカウンタにてカウントダウンを開始し、変動開始30秒後に該カウントダウンを終了する演出パターンであり、該カウンタが赤色で表示される。パターンCは、変動開始5秒後から演出表示装置5の右上部に表示されているカウンタにてカウントダウンを開始し、変動開始35秒後に該カウントダウンを終了する演出パターンであり、該カウンタが白色で表示される。パターンDは、変動開始5秒後から演出表示装置5の右上部に表示されているカウンタにてカウントダウンを開始し、変動開始35秒後に該カウントダウンを終了する演出パターンであり、該カウンタが赤色で表示される。
具体的には、図15(B)に示すように、S403では、演出制御用CPU120は、変動表示結果が大当りである場合にはカウントダウン予告演出の演出パターンを10%の割合でパターンAに決定し、20%の割合でパターンBに決定し、30%の割合でパターンCに決定し、40%の割合でパターンDに決定する。一方、演出制御用CPU120は、変動表示結果がはずれである場合にはカウントダウン予告演出の演出パターンを40%の割合でパターンAに決定し、30%の割合でパターンBに決定し、20%の割合でパターンCに決定し、10%の割合でパターンDに決定する。S403の実行後、演出制御用CPU120は、S409に進む。
つまり、本実施例では、変動パターンがスーパーリーチα1またはスーパーリーチβ1の変動パターンである場合、変動表示結果が大当りであれば、カウントダウン予告演出の演出パターンを30%の割合でカウントダウンが変動開始から30秒後に終了する演出パターン(パターンAまたはパターンB)に決定し、70%の割合でカウントダウンが変動開始から35秒後に終了する演出パターン(パターンCまたはパターンD)に決定する。一方、変動表示結果がはずれであれば、カウントダウン予告演出の演出パターンを70%の割合でカウントダウンが変動開始から30秒後に終了する演出パターン(パターンAまたはパターンB)に決定し、30%の割合でカウントダウンが変動開始から35秒後に終了する演出パターン(パターンCまたはパターンD)に決定する。
また、本実施例では、変動パターンがスーパーリーチα1またはスーパーリーチβ1である場合、変動表示結果が大当りであれば、70%の割合でカウントダウン予告演出が変動開始の5秒後から変動開始の35秒後までの30秒間に亘って実行されるパターンCまたはパターンDにて実行され、変動表示結果がはずれであれば、30%の割合でカウントダウン予告演出がパターンCまたはパターンDにて実行されるようになっている。つまり、本実施例では、カウントダウン予告演出の実行中に分岐演出Aが実行される場合と、カウントダウン予告演出の実行後に分岐演出Aが実行される場合がある。
S404において演出制御用CPU120は、S275にて読み出した変動パターンがスーパーリーチα2またはスーパーリーチβ2の変動パターンであるか否かを判定する。S275にて読み出した変動パターンがスーパーリーチα2またはスーパーリーチβ2の変動パターンである場合は(S404;Y)、S405に進み、S275にて読み出した変動パターンがスーパーリーチα2及びスーパーリーチβ2の変動パターンでない場合は(S404;N)、S406に進む。
S405において演出制御用CPU120は、乱数回路124からカウントダウン予告演出の演出パターン決定用の乱数を判定値として抽出するとともに、該判定値と変動表示結果指定コマンドが示す変動表示結果及び図示しないスーパーリーチα2及びスーパーリーチβ2用の演出パター決定ンテーブルを用いてカウントダウン予告演出の演出パターンをパターンC〜Dの中から決定する。具体的には、図15(C)に示すように、S405では、演出制御用CPU120は、変動表示結果が大当りである場合にはカウントダウン予告演出の演出パターンを30%の割合でパターンCに決定し、70%の割合でパターンDに決定する。一方、演出制御用CPU120は、変動表示結果がはずれである場合にはカウントダウン予告演出の演出パターンを70%の割合でパターンCに決定し、30%の割合でパターンDに決定する。S405の実行後、演出制御用CPU120は、S409に進む。
つまり、本実施例では、変動パターンがスーパーリーチα2またはスーパーリーチβ2である場合、変動表示結果が大当りであれば、カウントダウン予告演出の演出パターンを30%の割合でカウントが白色で表示される演出パターン(パターンC)に決定し、70%の割合でカウントが赤色で表示される演出パターン(パターンD)に決定する。一方、変動表示結果がはずれであれば、カウントダウン予告演出の演出パターンを70%の割合でカウントが白色で表示される演出パターン(パターンC)に決定し、30%の割合でカウントが赤色で表示される演出パターン(パターンD)に決定する。
また、本実施例では、スーパーリーチα2またはスーパーリーチβ2の変動パターンの変動表示においてカウントダウン予告演出を実行する場合は、必ずカウントダウン予告演出が変動開始の5秒後から変動開始の35秒後までの30秒間に亘って実行されるパターンCまたはパターンDにて実行されるので、変動パターンがスーパーリーチα1またはスーパーリーチβ1である場合とは異なり必ずカウントダウン予告演出の実行中に分岐演出(分岐演出B)が実行されるようになっている。尚、本実施例では、スーパーリーチα2またはスーパーリーチβ2の変動パターンの変動表示においてカウントダウン予告演出を実行する場合、必ずカウントダウン予告演出の実行中に分岐演出Bが実行される形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、スーパーリーチα2またはスーパーリーチβ2の変動パターンの変動表示におけるカウントダウン予告演出の終了後や終了時点から分岐演出Bが実行される場合を設け、カウントダウン予告演出の終了後や終了時点よりも高い割合でカウントダウン予告演出の実行中に分岐演出Bが実行されるようにしても良い。
また、本実施例では、スーパーリーチα2またはスーパーリーチβ2の変動パターンの変動表示においてカウントダウン予告演出を実行する場合、必ずカウントダウン予告演出の実行中に分岐演出Bが実行される形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、スーパーリーチα2またはスーパーリーチβ2の変動パターンの変動表示におけるカウントダウン予告演出の終了時点から必ず分岐演出Bを実行しても良いし、スーパーリーチα2またはスーパーリーチβ2の変動パターンの変動表示におけるカウントダウン予告演出の終了後に必ず分岐演出Bを実行しても良い。
また、S406において演出制御用CPU120は、乱数回路124から1回目のカウントダウン予告演出の演出パターン決定用の乱数を判定値として抽出するとともに、該判定値と変動表示結果指定コマンドが示す変動表示結果及び図示しないスーパーリーチα3及びスーパーリーチβ3用の演出パター決定ンテーブルを用いて1回目のカウントダウン予告演出の演出パターンをパターンA〜Dの中から決定する。具体的には、図15(D)に示すように、S406では、演出制御用CPU120は、変動表示結果が大当りである場合には1回目のカウントダウン予告演出の演出パターンを5%の割合でパターンAに決定し、20%の割合でパターンBに決定し、25%の割合でパターンCに決定し、50%の割合でパターンDに決定する。一方、演出制御用CPU120は、変動表示結果がはずれである場合には1回目のカウントダウン予告演出の演出パターンを50%の割合でパターンAに決定し、25%の割合でパターンBに決定し、20%の割合でパターンCに決定し、5%の割合でパターンDに決定する。
つまり、本実施例では、変動パターンがスーパーリーチα3またはスーパーリーチβ3の変動パターンである場合、変動表示結果が大当りであれば、1回目のカウントダウン予告演出の演出パターンを25%の割合でカウントダウンが変動開始から30秒後に終了する演出パターン(パターンAまたはパターンB)に決定し、75%の割合でカウントダウンが変動開始から35秒後に終了する演出パターン(パターンCまたはパターンD)に決定する。一方、変動表示結果がはずれであれば、1回目のカウントダウン予告演出の演出パターンを75%の割合でカウントダウンが変動開始から30秒後に終了する演出パターン(パターンAまたはパターンB)に決定し、25%の割合でカウントダウンが変動開始から35秒後に終了する演出パターン(パターンCまたはパターンD)に決定する。
S406の実行後、演出制御用CPU120は、乱数回路124から2回目のカウントダウン予告演出の演出パターン決定用の乱数を判定値として抽出するとともに、該判定値と変動表示結果指定コマンドが示す変動表示結果及び図示しないスーパーリーチα3及びスーパーリーチβ3用の演出パター決定ンテーブルを用いて2回目のカウントダウン予告演出の演出パターンをパターンE〜Fの中から決定する。尚、図15(A)に示すように、パターンEは、変動開始40秒後から演出表示装置5の右上部に表示されているカウンタにてカウントダウンを開始し、変動開始60秒後に該カウントダウンを終了する演出パターンであり、該カウンタが赤色で表示される。パターンFは、変動開始45秒後から演出表示装置5の右上部に表示されているカウンタにてカウントダウンを開始し、変動開始60秒後に該カウントダウンを終了する演出パターンであり、該カウンタが赤色で表示される。
具体的には、図15(E)に示すように、S407では、演出制御用CPU120は、変動表示結果が大当りである場合には2回目のカウントダウン予告演出の演出パターンを40%の割合でパターンEに決定し、60%の割合でパターンFに決定する。一方、演出制御用CPU120は、変動表示結果がはずれである場合には2回目のカウントダウン予告演出の演出パターンを60%の割合でパターンEに決定し、40%の割合でパターンFに決定する。S407の実行後、演出制御用CPU120は、S409に進む。
つまり、本実施例では、変動パターンがスーパーリーチα3またはスーパーリーチβ3である場合、変動表示結果が大当りであれば、2回目のカウントダウン予告演出の演出パターンを40%の割合で変動開始から40秒後にカウントダウンを開始する演出パターン(パターンE)に決定し、60%の割合で変動開始から45秒後にカウントダウンを開始する演出パターン(パターンF)に決定する。一方で、変動表示結果がはずれであれば、2回目のカウントダウン予告演出の演出パターンを60%の割合で変動開始から40秒後にカウントダウンを開始する演出パターン(パターンE)に決定し、40%の割合で変動開始から45秒後にカウントダウンを開始する演出パターン(パターンF)に決定する。
S408aにおいて演出制御用CPU120は、乱数回路124からカウントダウン開始示唆演出の演出パターン決定用の乱数を判定値として抽出するとともに、該判定値と図示しないカウントダウン予告演出非実行時用の演出パターン決定テーブルを用いてカウントダウン予告演出を実行しない場合のカウントダウン開始示唆演出の演出パターンをパターンX〜Yの中から決定する。尚、図16(A)に示すように、パターンXは、変動開始1秒後から演出表示装置5にキャラクタAが登場し、変動開始5秒後に該キャラクタAが演出表示装置5の右上部に表示されているカウンタに攻撃を加えて終了する演出パターンであり、パターンYは、変動開始2秒後から演出表示装置5にキャラクタBが登場し、変動開始5秒後に該キャラクタBが演出表示装置5の右上部に表示されているカウンタに攻撃を加えて終了する演出パターンである。また、カウントダウン開始示唆演出の演出パターンとしては、パターンX及びパターンYの他にパターンZが設けられている。パターンZは、変動開始3秒後から演出表示装置5にキャラクタA及びキャラクタBが登場し、変動開始5秒後に該キャラクタA及びキャラクタBが演出表示装置5の右上部に表示されているカウンタに攻撃を加えて終了する演出パターンである。
具体的には、図16(B)に示すように、S408aでは、演出制御用CPU120は、カウントダウン予告演出を実行しない場合のカウントダウン開始示唆演出の演出パターンを90%の割合でパターンXに決定し、10%の割合でパターンYに決定する。
尚、本実施例では、カウントダウン開始示唆演出の演出パターンとして、パターンXと該パターンXとは演出の開始タイミングと表示するキャラクタ(表示態様)が異なるパターンYを設ける形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、パターンXとパターンYは、前述した表示態様、演出の開始タイミング、大きさ、色彩、スピーカ8L,8Rから出力される音量やメロディ、遊技効果LED9の発光態様等の要素のうち、少なくとも1の要素が異なるものであれば良い。
S408aの実行後、演出制御用CPU120は、S408aにて決定したカウントダウン開始示唆演出の演出パターンに応じたカウントダウン予告演出プロセステーブルを選択する(S408b)。尚、S408bにて選択するカウントダウン予告演出プロセステーブルは、後述するS410とは異なり、カウントダウン開始示唆演出のみを実行し、カウントダウン予告演出を実行しないプロセステーブルである。S408bの実行後、演出制御用CPU120はS411に進む。
S409において演出制御用CPU120は、乱数回路124からカウントダウン開始示唆演出の演出パターン決定用の乱数を判定値として抽出するとともに、該判定値と
S403、S405またはS406において決定したカウントダウン予告演出の演出パターン及び図示しないカウントダウン予告演出実行時用の演出パターン決定テーブルを用いてカウントダウン開始示唆演出の演出パターンをパターンX〜Zの中から決定する。
具体的には、図16(C)に示すように、S409では、演出制御用CPU120は、カウントダウン予告演出の演出パターンがパターンAまたはパターンBである場合、カウントダウン開始示唆演出の演出パターンを75%の割合でパターンXに決定し、25%の割合でパターンYに決定し、5%の割合でパターンZに決定する。また、演出制御用CPU120は、カウントダウン予告演出の演出パターンがパターンCまたはパターンDである場合、カウントダウン開始示唆演出の演出パターンを20%の割合でパターンXに決定し、50%の割合でパターンYに決定し、30%の割合でパターンZに決定する。
尚、図16(B)及び図16(C)に示すように、カウントダウン予告演出を実行しない場合(S408a)では、カウントダウン開始示唆演出の演出パターンをパターンXとパターンYから決定する一方、カウントダウン予告演出を実行する場合(S409)では、カウントダウン開始示唆演出の演出パターンをパターンX〜パターンZの中から決定している。つまり、本実施例では、カウントダウン開始示唆演出がパターンZにて実行される場合、必ずカウントダウン予告演出が実行される形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、カウントダウン開始示唆演出がパターンXやパターンYにて実行される場合よりも高い割合でカウントダウン予告演出が実行されるのであれば、カウントダウン開始示唆演出がパターンZにて実行されてカウントダウン予告演出が実行されない場合を設けても良い。
つまり、本実施例では、カウントダウン予告演出を実行する場合においては、カウントダウン開始示唆演出として、変動開始の3秒後からキャラクタAとキャラクタBとがカウンタに攻撃を行うパターンZが実行される場合が最もカウントダウン予告演出の実行期間が30秒となる割合が高く、変動開始の1秒後からキャラクタAがカウンタに攻撃を行うパターンXが実行される場合が最もカウントダウン予告演出の実行期間が30秒となる割合が低い(カウントダウン予告演出の実行期間が30秒となる割合:パターンZ>パターンY>パターンX)。
また、本実施例では、図16(C)に示す割合にてカウントダウン開始示唆演出の演出パターンを決定することによって、カウントダウン開始示唆演出がパターンXにて実行される場合は、30秒間に亘ってカウントダウンを行うパターンCやパターンDよりも高い割合で25秒間に亘ってカウントダウンを行うパターンAやパターンBにてカウントダウン予告演出が実行されるようになっている。一方、カウントダウン開始示唆演出がパターンYにて実行される場合は、パターンAやパターンBよりも高い割合でパターンCやパターンDにてカウントダウン予告演出が実行されるようになっている。
尚、本実施例では、カウントダウン予告演出の実行期間が25秒となる場合(演出パターンがパターンAまたはパターンBである場合)とカウントダウン予告演出の実行期間が30秒となる場合(演出パターンがパターンCまたはパターンDである場合)との両方でカウントダウン開始示唆演出の演出パターンをパターンZに決定可能とする形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、パターンZは、カウントダウン予告演出の実行期間が30秒となる場合のみ決定可能としても良い。
尚、本実施例では、スーパーリーチα1〜α3またはスーパーリーチβ1〜β3の変動パターンである場合、カウントダウン予告演出を実行する場合と実行しない場合(非実行の場合)の双方で必ず演出表示装置5にカウンタを表示してカウントダウン開始示唆演出を実行する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、カウントダウン予告演出を実行しない場合においては、演出表示装置5にカウンタを表示せずにカウントダウン開始示唆演出を実行しない場合を設けても良い。
S409の実行後、演出制御用CPU120は、S403、S405、S406及びS407のいずれかにて決定したカウントダウン予告演出の演出パターンとS409にて決定したカウントダウン開始示唆演出の演出パターンに応じたカウントダウン予告演出プロセステーブルを選択する(S410)。そして、選択したカウントダウン予告演出プロセステーブルのプロセスデータ1におけるプロセスタイマをスタートさせる(S411)。
尚、カウントダウン予告演出プロセステーブルには、カウントダウン開始示唆演出及びカウントダウン予告演出として演出表示装置5の表示を制御するための表示制御実行データ、各LEDの点灯を制御するためのLED制御実行データ、スピーカ8L,8Rから出力する音の制御するための音制御実行データ等が、各プロセスデータn(1〜N番まで)に対応付けて時系列に順番配列されている。
次いで、演出制御用CPU120は、プロセスデータ1の内容(表示制御実行データ1、LED制御実行データ1、音制御実行データ1)に従って演出装置(演出用部品としての演出表示装置5、演出用部品としての各種LED及び演出用部品としてのスピーカ8L,8R)の制御を実行し、カウントダウン予告演出決定処理を終了する(S412)。例えば、演出表示装置5においてカウントダウン開始示唆演出やカウントダウン予告演出の演出パターンに応じた画像を表示させるために、表示制御部123に指令を出力する。また、各種LEDを点灯/消灯制御を行わせるために、LED制御基板14に対して制御信号(LED制御実行データ)を出力する。また、スピーカ8L,8Rからの音声出力を行わせるために、音声制御基板13に対して制御信号(音番号データ)を出力する。
次に、各スーパーリーチの変動パターンにおけるカウントダウン予告演出の演出態様について図17〜図25にもとづいて説明する。
先ず、図17及び図21に示すように、変動パターンがスーパーリーチα1またはスーパーリーチβ1の変動パターンであり、且つカウントダウン予告演出非実行の場合を例示する。図21(A)に示すように、スーパーリーチα1またはスーパーリーチβ1の変動パターンの変動表示が開始されると、演出表示装置5の右上部にてカウンタの表示が開始される。尚、カウンタは、演出表示装置5の右上部に表示された時点では分岐演出の実行タイミング及び分岐演出が実行されるか否かを示唆したり、分岐演出Bが実行されやすいことを示唆しない態様(例えば、図21(A)に示す0秒に応じた表示)且つ白色にて表示される。そして、変動開始の1秒後または3秒後からカウントダウン開始示唆演出がパターンXまたはパターンYにて実行される(図21(B)及び図21(C)参照)。そして、図21(D)に示すように、カウントダウン開始示唆演出の実行後は、カウントダウン予告演出が実行されることなく変動開始の70秒後からリーチ演出が実行され、演出図柄が大当りまたははずれの組合せで導出表示されて変動表示が終了する。尚、本実施例では、カウントダウン開始示唆演出を実行してカウントダウン予告演出が開始されなかった場合のカウンタは変動表示が終了するまで継続して表示されてる形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、カウントダウン開始示唆演出を実行してカウントダウン予告演出が開始されなかった場合のカウンタは、該カウントダウン開始示唆演出の実行後、変動表示が終了するまでの期間中に表示を終了しても良い。
図18(A)及び図22に示すように、変動パターンがスーパーリーチα1またはスーパーリーチβ1の変動パターンであり、且つカウントダウン予告演出をパターンAまたはパターンBにて実行する場合は、先ず、変動表示が開始されると演出表示装置5の右上部にてカウンタが分岐演出の実行タイミング及び分岐演出が実行されるか否かを示唆したり、分岐演出Bが実行されやすいことを示唆しない態様且つ白色にて表示される(図22(A)参照)。そして、図22(B)に示すように、変動開始の1秒後、3秒後、5秒後のいずれかのタイミングからカウントダウン開始示唆演出がパターンX〜Zのいずれかにて実行されると、変動表示の開始5秒後からカウントダウン予告演出が開始される。尚、図22(B)及び図22(C)に示すように、カウントダウン予告演出の開始時点からは、カウンタの白色または赤色での表示が開始されるとともに、変動開始の30秒後にカウントダウン予告演出が終了するように25秒に応じた値の表示が開始され、該カウンタに表示された値の減算更新が実行されていく。次に、図22(E)に示すように変動開始から30秒後が経過することでカウントダウン予告演出が終了すると、分岐演出Aが実行される。分岐演出Aの実行後は、変動開始の70秒後からリーチ演出が実行され、演出図柄が大当りまたははずれの組合せで導出表示されて変動表示が終了する。尚、カウントダウン予告演出終了後のカウンタは、変動表示が終了するまで継続して表示され、2回目のカウントダウン予告演出が実行されるか否かに対して遊技者を注目させるようになっている。
一方、図18(B)及び図22に示すように、変動パターンがスーパーリーチα1またはスーパーリーチβ1の変動パターンであり、且つカウントダウン予告演出をパターンCまたはパターンDにて実行する場合は、変動パターンがスーパーリーチα1またはスーパーリーチβ1の変動パターンであり、且つカウントダウン予告演出をパターンAまたはパターンBにて実行する場合と同様に、カウンタの表示及びカウントダウン開始示唆演出が実行される。そして、図22(B)及び図22(D)に示すように、カウントダウン予告演出の開始時点からは、カウンタの白色または赤色での表示が開始されるとともに、変動開始の35秒後にカウントダウン予告演出が終了するように30秒に応じた値の表示が開始され、該カウンタに表示された値の減算更新が実行されていく。次に、図22(E)に示すように変動開始から30秒後が経過すると、カウントダウン予告演出の実行中であるが、分岐演出Aが実行される。分岐演出Aの実行後は、変動開始の70秒後からリーチ演出が実行され、演出図柄が大当りまたははずれの組合せで導出表示されて変動表示が終了する。尚、カウントダウン予告演出終了後のカウンタは、変動表示が終了するまで継続して表示され、2回目のカウントダウン予告演出が実行されるか否かに対して遊技者を注目させるようになっている。
図19(A)及び図23に示すように、変動パターンがスーパーリーチα2またはスーパーリーチβ2の変動パターンであり、且つカウントダウン予告演出をパターンCまたはパターンDにて実行する場合は、先ず、変動表示が開始されると演出表示装置5の右上部にてカウンタが分岐演出の実行タイミング及び分岐演出が実行されるか否かを示唆したり、分岐演出Bが実行されやすいことを示唆しない態様且つ白色にて表示される(図23(A)参照)。そして、図23(B)に示すように、変動開始の1秒後、3秒後、5秒後のいずれかのタイミングからカウントダウン開始示唆演出がパターンX〜Zのいずれかにて実行されると、変動表示の開始5秒後からカウントダウン予告演出が開始される。尚、図23(B)及び図23(C)に示すように、カウントダウン予告演出の開始時点からは、カウンタの白色または赤色での表示が開始されるとともに、変動開始の35秒後にカウントダウン予告演出が終了するように30秒に応じた値の表示が開始され、該カウンタに表示された値の減算更新が実行されていく。そして次に、図23(D)に示すように変動開始から30秒後が経過すると、カウントダウン予告演出の実行中であるが、分岐演出Bが実行される。分岐演出Bの実行後は、変動開始の70秒後からリーチ演出が実行され、演出図柄が大当りまたははずれの組合せで導出表示されて変動表示が終了する。尚、カウントダウン予告演出終了後のカウンタは、変動表示が終了するまで継続して表示され、2回目のカウントダウン予告演出が実行されるか否かに対して遊技者を注目させるようになっている。
図20、図24及び図25に示すように、変動パターンがスーパーリーチα3またはスーパーリーチβ3の変動パターンであり、且つ2回目のカウントダウン予告演出をパターンEまたはパターンFにて実行する場合は、先ず、変動表示が開始されると演出表示装置5の右上部にてカウンタが分岐演出の実行タイミング及び分岐演出が実行されるか否かを示唆したり、分岐演出Bが実行されやすいことを示唆しない態様且つ白色にて表示される(図24(A)参照)。そして、図24(B)に示すように、変動開始の1秒後、3秒後、5秒後のいずれかのタイミングからカウントダウン開始示唆演出がパターンX〜Zのいずれかにて実行されると、変動表示の開始5秒後からカウントダウン予告演出が開始される。尚、図24(B)、図24(C)及び図24(D)に示すように、カウントダウン予告演出の開始時点からは、カウンタの白色または赤色での表示が開始される。
また、1回目のカウントダウン予告演出の演出パターンがパターンAまたはパターンBである場合は、図24(C)に示すように、変動開始の30秒後にカウントダウン予告演出が終了するように25秒に応じた値の表示が開始され、1回目のカウントダウン予告演出の演出パターンがパターンCまたはパターンDである場合は、図24(D)に示すように、変動開始の35秒後にカウントダウン予告演出が終了するように30秒に応じた値の表示が開始される。そして、該カウンタに表示された値の減算更新が実行されていく。
尚、スーパーリーチα3及びスーパーリーチβ3の変動パターンでは、スーパーリーチα1、スーパーリーチα2、スーパーリーチβ1、スーパーリーチβ2の各変動パターンとは異なり、1回目のカウントダウン予告演出の実行中または1回目のカウントダウン予告演出の終了タイミングでは分岐演出が実行されない形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、スーパーリーチα3及びスーパーリーチβ3の変動パターンにおいては、1回目のカウントダウン予告演出の実行中または1回目のカウントダウン予告演出の終了タイミングにて分岐演出を実行しても良い。尚、1回目のカウントダウン予告演出の実行中または1回目のカウントダウン予告演出の終了タイミングにて分岐演出を実行する場合は、2回目のカウントダウン予告演出の実行中または2回目のカウントダウン予告演出の終了タイミングにおいて1回目のカウントダウン予告演出の実行中または1回目のカウントダウン予告演出の終了タイミングにて実行した分岐演出とは異なる分岐演出を実行しても良い。
そして、図20(A)及び図25(F)に示すように、2回目のカウントダウン予告演出の演出パターンがパターンEである場合は、変動開始40秒後から、1回目のカウントダウン予告演出と同一のカウンタにて変動開始の60秒後にカウントダウン予告演出が終了するように20秒に応じた値の表示が開始され、該カウンタに表示された値の減算更新が実行されていく。また、図20(B)及び図25(G)に示すように、2回目のカウントダウン予告演出の演出パターンがパターンFである場合は、変動開始45秒後から、1回目のカウントダウン予告演出と同一のカウンタにて変動開始の60秒後にカウントダウン予告演出が終了するように15秒に応じた値の表示が開始され、該カウンタに表示された値の減算更新が実行されていく。
そして、2回目のカウントダウン予告演出の演出パターンがパターンEである場合とパターンFである場合のいずれにおいても、変動開始の60秒後にカウントダウン予告演出が終了すると、該変動開始の60秒後から分岐演出Bが実行される。分岐演出Bの実行後は、変動開始の70秒後からリーチ演出が実行され、演出図柄が大当りまたははずれの組合せで導出表示されて変動表示が終了する。尚、カウントダウン予告演出終了後のカウンタは、変動表示が終了するまで継続して表示される。
尚、本実施例では、変動パターンが分岐演出を実行しないスーパーリーチα0またはスーパーリーチβ0の変動パターンである場合、カウントダウン予告演出を実行しない形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、変動パターンがスーパーリーチα0またはスーパーリーチβ0の変動パターンである場合においてもカウントダウン予告演出を実行してもよい。尚、変動パターンがスーパーリーチα0またはスーパーリーチβ0の変動パターンである場合にカウントダウン予告演出を実行する際には、実施例に示したスーパーリーチα1、スーパーリーチα2、スーパーリーチα3、スーパーリーチβ1、スーパーリーチβ2、スーパーリーチβ3と同じく変動表示の終了時までカウンタの表示を継続することで、変動開始の30秒後に分岐演出が実行されない場合であっても、2回目のカウントダウン予告演出が実行されることにより変動開始の60秒後から分岐演出が実行されるか否かに対して遊技者を注目させることができるようにしても良い。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、カウンタを表示する場合、カウントダウン開始示唆演出が実行されるまではカウントダウン予告演出が実行されるか否か及びカウントダウンが実行される期間が示唆されない形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、カウンタの表示開始時からカウントダウン予告演出が実行されるか否か及びカウントダウンが実行される期間をカウントダウン予告演出が開始される前のカウンタの表示態様にて示唆しても良い。具体的には、変形例1として図26(A)及び図26(B)に示すように、カウントダウン予告演出の実行が決定されている場合とカウントダウン予告演出の非実行が決定されている場合との双方においてカウンタにカウントダウンを行う期間に応じた値を表示することで、カウントダウン予告演出を実行する場合のカウントダウンの期間を示唆しても良い。
尚、本変形例1では、変動表示開始から5秒後までのカウンタに表示されている値に応じてカウントダウン予告演出の実行割合が異なる形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、変動表示開始から5秒後までのカウンタの形状や大きさ等、カウンタに表示されている値以外の表示要素に応じてカウントダウン予告演出の実行割合が異なるようにしても良い。
また、前記実施例では、スーパーリーチα3またはスーパーリーチβ3の変動パターンの変動表示を実行する場合、カウントダウン開始示唆演出を実行せずに2回目のカウントダウン予告演出を実行する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、2回目のカウントダウン予告演出を実行する場合は、該2回目のカウントダウン予告演出の前に2回目のカウントダウン開始示唆演出を実行しても良い。更に、このようにスーパーリーチα3またはスーパーリーチβ3の変動パターンの変動表示にて2回目のカウントダウン開始示唆演出を実行した後に2回目のカウントダウン予告演出を実行する場合は、変形例2として図27(A)及び図28(A)に示すように、スーパーリーチα1〜α2またはスーパーリーチβ1〜β2の変動パターンの変動表示においても1回目のカウントダウン開始示唆演出、カウントダウン予告演出及び2回目のカウントダウン開始示唆演出を実行することで、2回目のカウントダウン開始示唆演出を実行した後に2回目のカウントダウン予告演出及び分岐演出を実行する場合と2回目のカウントダウン予告演出を実行して2回目のカウントダウン予告演出及び分岐演出を実行しない場合とを設けても良い。
また、本変形例2では、2回目のカウントダウン予告演出を実行しないスーパーリーチα1〜α2またはスーパーリーチβ1〜β2の変動パターンの変動表示と、2回目のカウントダウン予告演出を実行するスーパーリーチα3またはスーパーリーチβ3の変動パターンの変動表示とで2回目のカウントダウン開始示唆演出を実行することによって、1回目のカウントダウン開始示唆演出を実行した後にカウントダウン予告演出が実行される割合(変形例2では100%)と、2回目のカウントダウン開始示唆演出を実行した後に2回目のカウントダウン予告演出が実行される割合を異ならせることができるので、2回目のカウントダウン開始示唆演出を実行する変動表示においては、2回目のカウントダウン予告演出が実行されるか否かについて遊技者を注目させることができるので、遊技興趣を向上できる。
尚、このように2回目のカウントダウン開始示唆演出を実行する場合であってもカウントダウン予告演出を実行する場合とカウントダウン予告演出を実行しない場合とを設ける場合は、図27(B)及び図28(B)に示すように、変動パターンがスーパーリーチα1〜α2またはスーパーリーチβ1〜β2である場合とスーパーリーチα3またはスーパーリーチβ3である場合とで2回目のカウントダウン開始示唆演出の演出パターンを図16に示すパターンX〜Zの中から異なる割合で決定することにより、2回目のカウントダウン開始示唆演出がいずれの演出パターンにて実行されるかによって2回目のカウントダウン予告演出の実行割合が異なるようにしても良い。
また、前記実施例では、2回目のカウントダウン予告演出を実行するスーパーリーチα3またはスーパーリーチβ3の変動パターンにて変動表示を実行する場合とカウントダウン予告演出を1回のみ実行するスーパーリーチα1またはスーパーリーチβ1の変動パターンにて変動表示を実行する場合とで、カウントダウン予告演出(1回目のカウントダウン予告演出)の演出パターンを、変動表示結果に応じて異なる割合で変動開始から30秒後に終了するパターンと変動開始から35秒後に終了するパターンとから決定する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、変形例3として図29(A)及び図29(B)に示すように、2回目のカウントダウン予告演出をするスーパーリーチα3またはスーパーリーチβ3の変動パターンにて変動表示を実行する場合は、1回目のカウントダウン予告演出の演出パターンとして、カウントダウンが変動開始から35秒後に終了するパターンC及びパターンDをカウントダウンが変動開始から30秒後に終了するパターンA及びパターンBよりも高い割合で決定する一方で、スーパーリーチα1またはスーパーリーチβ1の変動表示を実行する場合は、カウントダウン予告演出の演出パターンとして、カウントダウンが変動開始から30秒後に終了するパターンA及びパターンBをカウントダウンが変動開始から35秒後に終了するパターンC及びパターンDよりも高い割合決定するようにすることで、カウントダウンが終了したタイミングに応じて2回目のカウントダウン予告演出が実行される割合が異なるようにしても良い。
尚、本変形例3では、カウントダウン予告演出が変動開始から35秒後に終了した場合は、カウントダウン予告演出が変動開始から30秒後に終了した場合よりも高い割合で2回目のカウントダウン予告演出が実行される形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、カウントダウン予告演出が変動開始から30秒後に終了した場合は、カウントダウン予告演出が変動開始から35秒後に終了した場合よりも高い割合で2回目のカウントダウン予告演出が実行されるようにしても良い。
また、前記実施例では、スーパーリーチα3またはスーパーリーチβ3のいずれかで変動表示を実行する場合、必ず変動開始の60秒後から分岐演出(分岐演出B)を実行する形態を例示したが、変形例4として図30(A)及び図30(B)に示すように、2回目のカウントダウン予告演出の演出パターンに応じて分岐演出を2回目のカウントダウン予告演出の実行中や2回目のカウントダウン予告演出の実行前に実行しても良い。更に、スーパーリーチα3またはスーパーリーチβ3のいずれかで変動表示を実行する場合の分岐演出は、2回目のカウントダウン予告演出の実行中や2回目のカウントダウン予告演出の実行前のタイミングに加えて、或いは替えて、1回目のカウントダウン予告演出の実行中や1回目のカウントダウン予告演出の実行前タイミング、1回目のカウントダウン予告演出の終了タイミングから2回目のカウントダウン予告演出の開始タイミングとの間の期間中にて実行しても良い。
このように2回目のカウントダウン予告演出の演出パターンに応じて分岐演出を異ならせる場合は、図31(A)に示すように、2回目のカウントダウン予告演出の演出パターンとして、変動開始の45秒後から変動開始の60秒後まで2回目のカウントダウン予告演出を実行するととともに、変動開始の55秒後から変動開始の60秒後まで分岐演出Bを実行するパターンG(分岐演出を2回目のカウントダウン予告演出の実行中に実行するパターン)と、変動開始の45秒後から変動開始の60秒後まで2回目のカウントダウン予告演出を実行するととともに、変動開始の40秒後から変動開始の45秒後まで分岐演出Bを実行するパターンH(分岐演出を2回目のカウントダウン予告演出の実行前に実行するパターン)と、を設け、図31(B)に示すように、これらカウントダウン予告演出の演出パターンの実行を変動表示結果に応じて異なる割合で決定しても良い。
このようにすることで、本変形例4においては、図31(B)に示すように、2回目のカウントダウン予告演出の実行前に分岐演出Bが実行される場合は、2回目のカウントダウン予告演出の実行中に分岐演出Bが実行される場合よりも大当り期待度が高くなるので、分岐演出Bがカウントダウン予告演出の実行前と実行中のどちらで実行されるのかに対して遊技者を注目させることができるので、遊技興趣を向上できる。
また、前記実施例では、演出表示装置5の保留記憶表示エリア5Dに保留記憶数を保留記憶表示として表示する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、変形例5として図32(A)に示すように、始動入賞時受信コマンドバッファ194Aに格納されている図柄指定コマンドや変動カテゴリに応じて保留記憶表示の表示態様を表示パターンαや表示パターンβに変化させる保留表示予告演出を実行可能とし、該保留表示予告演出によって変化した保留記憶表示の表示態様に応じて当該保留記憶表示の変動表示における大当り期待度を示唆可能としても良い。
保留表示予告演出として保留記憶表示の表示態様を変化させるタイミングは、始動入賞が発生したタイミングや、予め決定された変動表示の実行中等であっても良い。特に、変形例6として図33に示すように、保留表示予告演出を実行するタイミングは、変動表示を実行する変動パターンに応じて、変動表示の開始時、カウントダウン予告演出の実行中、カウントダウン予告演出の終了後(タイマアップ時)、から異なる割合で決定しても良い。
尚、本変形例5及び変形例6では、演出表示装置5の保留記憶表示エリア5Dに表示されている保留記憶表示の表示態様を変化させる形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、演出表示装置5の表示領域の下部に、実行中の変動表示に対応する保留記憶表示をアクティブ表示(変動表示対応表示)として表示するアクティブ表示エリアを設け、該アクティブ表示エリアに表示されているアクティブ表示の表示態様を変化させることで、実行中の変動表示の大当り期待度を示唆可能としても良い。
また、本変形例5及び変形例6では、カウントダウン予告演出の実行中に保留表示予告演出として保留記憶表示の表示態様を変化可能な形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、カウントダウン開始示唆演出の実行中に保留表示予告演出を実行しても良い。
また、変形例6では、保留表示予告演出の実行タイミングを変動表示の開始時、カウントダウン予告演出の実行中、カウントダウン予告演出の実行後から決定する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、保留表示予告演出の実行タイミングとしては、当該保留表示予告演出の対象となる保留記憶が発生した時点、つまり、始動入賞時であっても良い。更に、カウントダウン開始示唆演出の実行中に始動入賞が発生し、該始動入賞のタイミングで保留表示予告演出の実行が決定された場合は、カウントダウン開始示唆演出を中止しても良い。また、カウントダウン開始示唆演出の実行前のタイミングで始動入賞が発生し、該始動入賞のタイミングで保留表示予告演出の実行が決定された場合は、カウントダウン開始示唆演出を実行しないようにしても良い。
また、前記実施例では、カウントダウン開始示唆演出を実行することで、カウントダウン予告演出の開始を示唆する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、カウントダウン開始示唆演出に加えて、カウントダウン予告演出が終了する際に、該カウントダウン予告演出が終了する旨を示唆するカウントダウン終了示唆演出を実行可能としても良い。尚、このようにカウントダウン終了示唆演出を実行可能とする場合は、変形例7として図34に示すように、カウントダウン予告演出を終了して分岐演出を実行する場合は、該分岐演出とカウントダウン終了示唆演出が重複することを防止するためにもカウントダウン終了示唆演出を実行しないようにする(図34(B)参照)一方で、カウントダウン予告演出の実行中に分岐演出を実行する場合は、カウントダウン予告演出と分岐演出が終了した後にカウントダウン終了示唆演出を実行しても良い(図34(C)及び図34(D)参照)。
また、前記実施例では、カウントダウン予告演出を実行する場合、変動開始からカウントダウン予告演出の開始タイミング(変動開始の5秒後)までにカウントダウン開始示唆演出をパターンX〜Zのいずれかで実行する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、変形例8として図35に示すように、カウントダウン予告演出を実行する場合は、変動表示結果に応じて異なる割合でカウントダウン開始示唆演出の演出パターンをパターンX〜Zの中から決定してもよい。更に、前記実施例では、カウントダウン予告演出を実行する場合、必ずカウントダウン開始示唆演出を実行する形態を例示しているが、図35(A)及び図35(B)に示すように、変動表示結果が大当りとなる際には、カウントダウン開始示唆演出を実行せずにカウントダウン予告演出を実行する場合を設けても良い。
また、前記実施例では、変動パターンがスーパーリーチα3またはスーパーリーチβ3の変動パターンである場合、1回目のカウントダウン予告演出の実行後に2回目のカウントダウン予告演出を実行する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、変動パターンがスーパーリーチα3またはスーパーリーチβ3の変動パターンである場合は、変形例9として図36に示すように、1回目のカウントダウン予告演出と2回目のカウントダウン予告演出とを異なるカウンタにて同時に実行しても良い。また、このように1回目のカウントダウン予告演出と2回目のカウントダウン予告演出とを異なるカウンタにて同時に実行する場合は、図36に示すように、1回目のカウントダウン予告演出の実行中や1回目のカウントダウン予告演出の終了後に分岐演出を実行する場合を設けても良い。更に、このように1回目のカウントダウン予告演出と2回目のカウントダウン予告演出とを同時に実行する場合、つまり、2つのカウンタに表示されている値を同時に減算更新する場合は、これら2つのカウンタの更新タイミングを同期させることによって、2つのカウンタの更新タイミングが同期しないことにより遊技興趣が低下してしまうことを防いでも良い。
また、変形例9では、図36に示すように、1回目のカウントダウン予告演出の終了後と2回目のカウントダウン予告演出の終了後に分岐演出Bを実行する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、1回目のカウントダウン予告演出の終了後と2回目のカウントダウン予告演出の終了後とで異なる演出を実行してもよい。
また、前記実施例では、カウントダウン予告演出の演出パターンとして、カウントダウン開始示唆演出の演出パターンとカウントダウン予告演出の終了タイミングとをそれぞれ個別に決定する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、変形例10として図38に示すように、カウントダウン開始示唆演出の演出パターンに対してカウントダウン予告演出の終了タイミングが一義的に決定するようにしても良い。例えば、図38に示すように、変動パターンがスーパーリーチα1〜α2、スーパーリーチβ1〜β2である場合、カウントダウン開始示唆演出の演出パターンがパターンXであれば、カウントダウン予告演出の終了タイミングを変動開始から25秒後に決定し(パターンA)、カウントダウン開始示唆演出の演出パターンがパターンYであれば、カウントダウン予告演出の終了タイミングを変動開始から30秒後に決定する(パターンB)。つまり、変動パターンがスーパーリーチα1〜α2、スーパーリーチβ1〜β2である場合は、分岐演出が変動開始の30秒後から実行されるので、カウントダウン開始示唆演出の演出パターンがパターンXであるかパターンYであるかで、分岐演出がカウントダウン予告演出の実行中とカウントダウン予告演出の終了後のどちらで実行されるかを遊技者が判別可能となっている。
また、前記実施例では、カウントダウン開始示唆演出の演出パターンに応じてカウントダウン予告演出の実行割合が異なる形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、変形例11として、実行中のカウントダウン予告演出(1回目のカウントダウン予告演出)の更新態様に応じて2回目のカウントダウン予告演出の実行割合を異ならせるようにしても良い。例えば、実行中のカウントダウン予告演出(1回目のカウントダウン予告演出)におけるカウンタの表示をアラビア数字、ローマ数字、漢数字等の複数の表示態様にて表示可能とし、該実行中のカウントダウン予告演出(1回目のカウントダウン予告演出)におけるカウンタがいずれの表示態様の数字にて表示されたかに応じて2回目のカウントダウン予告演出の実行割合が異なるようにすれば良い。尚、本変形例11では、実行中のカウントダウン予告演出(1回目のカウントダウン予告演出)におけるカウンタに表示される数字の表示態様に応じて2回目のカウントダウン予告演出の実行割合が異なる形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、実行中のカウントダウン予告演出(1回目のカウントダウン予告演出)におけるカウンタの更新スピードやカウンタの表示色等に応じて2回目のカウントダウン予告演出の実行割合が異なるようにしても良い。
また、前記実施例では、第1特定演出と該第1特定演出とは異なる第2特定演出として、分岐演出Aと該分岐演出Aとは表示態様(キャラクタの進む方向)が異なる分岐演出Bを例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、『第1特定演出と該第1特定演出とは異なる第2特定演出』としては、表示態様、大きさ、色彩、スピーカ8L,8Rから出力される音量やメロディ、遊技効果LED9の発光態様等の要素のうち、少なくとも1の要素が異なるものであれば分岐演出Aと分岐演出B以外の演出であっても良い。
また、前記実施例では、カウントダウン予告演出を演出表示装置5の表示にて実行する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、パチンコ遊技機1に演出表示装置5とは異なる表示装置を設け、該表示装置においてカウントダウン予告演出を実行するようにしても良い。
また、前記実施例では、カウントダウン予告演出を実行する変動表示では、カウントダウン予告演出を実行しない変動表示よりも分岐演出が実行され易い形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、カウントダウン予告演出を実行する変動表示では、遊技効果LED9の発光させる演出や、スピーカ8L,8Rから特定の音を出力する演出、パチンコ遊技機1に可動体を取り付けることで該可動体を動作させる演出、変形例5に例示した保留表示予告演出をカウントダウン予告演出を実行しない変動表示よりも実行し易いようにしても良い。
また、前記実施例では、更新演出として、カウンタに表示されている値を減算更新していき、該カウンタに表示されている値が『0秒』に対応する表示に更新されたことにもとづいて終了するカウントダウン予告演出を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、更新演出は、カウンタに表示されている値を加算更新していき、該カウンタに表示されている値が特定の値に更新されたことにもとづいて終了するカウントアップ予告演出であっても良い。
また、前記実施例では、更新演出として、カウンタに『25秒』や『30秒』等の該カウントダウン予告演出の実行期間に応じた数値を初期画像として表示し、該数値を減算更新するカウントダウン予告演出を実行する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、更新演出としては、棒状や円弧状等のゲージやメータを表示し、これらゲージやメータの形状を変化させていく形態、演出表示装置5や遊技効果LED9の発光させるとともに、該発光植を変化させていく形態としても良い。
また、前記実施例では、カウントダウン予告演出を実行する場合、カウントダウン予告演出の実行前と実行中とでカウンタの表示態様が同一である形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、カウントダウン予告演出の実行前と実行中とでカウンタの表示態様を異ならせることで、カウントダウン予告演出の実行前にカウンタを表示した際に、遊技者が既にカウントダウン予告演出が実行中であると勘違いしてしまうことを防ぐことができるようにしても良い。
また、前記実施例では、スーパーリーチα2またはスーパーリーチβ2の変動パターンの変動表示では、カウントダウン予告演出の演出パターンをパターンCとパターンDとから決定することで、必ずカウントダウン予告演出の実行中に分岐演出Bが実行される形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、スーパーリーチα2またはスーパーリーチβ2の変動パターンの変動表示では、スーパーリーチα1またはスーパーリーチβ1の変動パターンの変動表示よりも高い割合でカウントダウン予告演出の実行中に分岐演出Bが実行可能であれば、スーパーリーチα2またはスーパーリーチβ2の変動パターンの変動表示においてカウントダウン予告演出の演出パターンをパターンA〜パターンDの中から決定してもよい。
また、前記実施例では、スーパーリーチα3またはスーパーリーチβ3の変動パターンの変動表示においてカウントダウン予告演出を実行する場合、2回目のカウントダウン予告演出の終了後に分岐演出が実行される形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、2回目のカウントダウン予告演出の実行中に分岐演出が実行されるパターンを設けても良い。尚、2回目のカウントダウン予告演出の終了後に分岐演出が実行されるパターンと2回目のカウントダウン予告演出の実行中に分岐演出が実行されるパターンの双方を設ける場合は、これら2つのパターンにて大当り期待度を異ならせてもよい。
また、前記実施例では、カウントダウン予告演出がパターンAやパターンBの演出パターンで実行される場合よりもパターンCやパターンDの演出パターンで実行される場合の方が高い割合で2回目のカウントダウン予告演出が実行される形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、カウントダウン予告演出がパターンCやパターンDの演出パターンで実行される場合よりもパターンAやパターンBの演出パターンで実行される場合の方が高い割合で2回目のカウントダウン予告演出が実行されるようにしても良い。
また、前記実施例では、カウントダウン予告演出において、カウンタに表示されている値が『0秒』に対応する表示に更新されたタイミング、つまり、カウントダウン予告演出が終了したタイミングを本発明における『第1期間』に含めずに『第2期間』に含める形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、『第1期間』としては、カウントダウン予告演出が終了したタイミングを含めるようにしても良い。
また、前記実施例では、カウントダウン予告演出がパターンCやパターンDで実行された場合は、カウントダウン予告演出がパターンAやパターンBで実行された場合よりも高い割合で変動表示結果が大当りとなる形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、カウントダウン予告演出がパターンCやパターンDで実行された場合は必ず変動表示結果が大当りとなるようにする一方で、カウントダウン予告演出がパターンAやパターンBで実行された場合は必ず変動表示結果がはずれとなるようにしても良いし、カウントダウン予告演出がパターンAやパターンBで実行された場合は、カウントダウン予告演出がパターンCやパターンDで実行された場合よりも高い割合で変動表示結果が大当りとなるようにしても良い。
また、前記実施例では、変動パターンのプロセステーブルのプロセスデータに従って分岐演出が実行される形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、予め各分岐演出の種別(分岐演出Aと分岐演出B)や分岐演出実行タイミングに応じた分岐演出用のプロセステーブルを複数設けておき、これら分岐演出用のプロセステーブルのプロセスデータに従って分岐演出を実行しても良い。尚、このように分岐演出用のプロセステーブルのプロセスデータに従って分岐演出を実行する場合は、これら分岐演出用のプロセステーブルとカウントダウン予告演出プロセステーブルとの組み合わせにより、データ容量を抑えつつカウントダウン開始示唆演出、カウントダウン予告演出、分岐演出の組合せを複数作り出して実行することができるので、遊技の興趣を向上させることが出来る。
また、前記実施例では、スーパーリーチα1〜α3、スーパーリーチβ1〜β3の変動パターンにて分岐演出を実行することで、分岐演出Aが実行された場合であっても変動表示が継続し、リーチ演出が実行された大当りとなる場合が有る形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、分岐演出を実行するノーマルリーチの変動パターンや非リーチの変動パターンを設けることで、分岐演出Aが実行されたことによりリーチ演出が実行されずに変動表示が終了してはずれとなる場合や、分岐演出Aが実行されたことによりリーチ演出が実行されても変動表示が終了してはずれとなる場合を設けても良い。
また、前記実施例では、分岐演出として、分岐演出Aまたは分岐演出Bのいずれか一方が実行される形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、分岐演出は、演出が実行される場合と演出が実行されないものであっても良い。
また、前記実施例では、カウントダウン予告演出の実行中から分岐演出を実行する場合とカウントダウン予告演出の終了タイミングから分岐演出を実行する場合を設ける形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、分岐演出は、カウントダウン予告演出の終了タイミングからのみ実行しても良い。
また、遊技機の一例としてパチンコ遊技機1を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、予め定められた球数の遊技球が遊技機内部に循環可能に内封され、遊技者による貸出要求に応じて貸し出された貸出球や、入賞に応じて付与された賞球数が加算される一方、遊技に使用された遊技球数が減算されて記憶される、所謂、封入式遊技機にも本発明を適用可能である。尚、これら封入式遊技機においては遊技球ではなく得点やポイントが遊技者に付与されるので、これら付与される得点やポイントが遊技価値に該当する。
また、本実施例では、変動時間及びリーチ演出の種類等の変動態様を示す変動パターンを演出制御用CPU120に通知するために、変動を開始するときに1つの変動パターン指定コマンドを送信する例を示したが、2つ乃至それ以上のコマンドにより変動パターンを演出制御用CPU120に通知するようにしてもよい。具体的には、2つのコマンドにより通知する場合、CPU103は、1つ目のコマンドでは、例えば、リーチとなる以前(リーチとならない場合には所謂第2停止の前)の変動時間や変動態様を示すコマンドを送信し、2つ目のコマンドではリーチの種類や再抽選演出の有無等、リーチとなった以降(リーチとならない場合には所謂第2停止の後)の変動時間や変動態様を示すコマンドを送信するようにしてもよい。この場合、演出制御用CPU120は2つのコマンドの組合せから導かれる変動時間に基づいて変動表示における演出制御を行うようにすればよい。
尚、CPU103の方では2つのコマンドのそれぞれにより変動時間を通知し、それぞれのタイミングで実行される具体的な変動態様については演出制御用CPU120の方で選択を行うようにしてもよい。2つのコマンドを送る場合、同一のタイマ割込内で2つのコマンドを送信するようにしてもよく、1つ目のコマンドを送信した後、所定期間が経過してから(例えば次のタイマ割込において)2つ目のコマンドを送信するようにしてもよい。尚、それぞれのコマンドで示される変動態様はこの例に限定されるわけではなく、送信する順序についても適宜変更可能である。このように2つ乃至それ以上のコマンドにより変動パターンを通知する様にすることで、変動パターン指定コマンドとして記憶しておかなければならないデータ量を削減することができる。
また、前記実施例では、遊技球を打球発射装置により遊技領域よりも下方から打ち出す形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、前記打球発射装置をパチンコ遊技機1における遊技領域の上方位置に設けることによって、遊技球を遊技領域の上方位置から打ち出すようにしても良い。
また、前記実施例では、大当り遊技において大入賞口の開放を実施することで多くの遊技球を獲得できる大当りのみを発生させる形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、確変大当りBを、ラウンド遊技における大入賞口の開放時間を著しく短くして、大入賞口が開放したことを遊技者に認識されないようにして、該確変大当りBの発生により、突然に確変状態となったように見せる突確大当りとしても良い。尚、これら確変大当りBを突確大当りとする場合には、該確変大当りBの大当り遊技における大入賞口の開放パターンと同一の開放パターンにて大入賞口を開放する小当りを設けるようにして、確変大当りBや小当りの発生後の遊技状態が、高確状態であるのか、或いは低確状態にあるのかが不明な状態(いわゆる潜伏状態)が発生するようにしても良い。
また、前記実施例では、始動入賞口を、第1始動入賞口と第2始動入賞口の2つとした形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、始動入賞口を1つのみとしても良いし、始動入賞口を3以上としても良い。
また、前記実施例では、特別図柄を、第1特図と第2特図の2つとした形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、特別図柄を1つのみとしても良いし、特別図柄を3以上としても良い。
また、前記実施例では、第1特別図柄表示器4Aと第2特別図柄表示器4Bはそれぞれ表示結果となる最終停止図柄を含む複数種類の特別図柄を変動表示した後に、最終停止図柄を停止表示するようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、表示結果となる最終停止図柄を含めずに複数種類の特別図柄を変動表示した後に、最終停止図柄を停止表示するものであっても良い。つまり、表示結果となる最終停止図柄は、変動表示に用いられる特別図柄と異なる図柄であっても良い。
前記遊技者にとって有利な状態とは、遊技者が多くの遊技媒体を獲得できる遊技者にとって有利な特定遊技状態(大当り等)や、獲得できる遊技媒体の期待値が異なる複数種類の特定遊技状態(ラウンド数が異なる大当り等)や、通常遊技状態よりも賞球払出の条件が成立しやすくなる高ベース状態(時短状態)や、前記特定遊技状態となる確率が高い高確率遊技状態(高確率状態)や高確低ベース状態(潜伏確変状態)、特別リーチ状態(例えば、スーパーリーチ等)、当該変動パターンが大当り変動パターンに基づく変動パターンである状態等が含まれる。
また、前記実施例では、遊技機の一例としてパチンコ遊技機が適用されていたが、例えば遊技用価値を用いて1ゲームに対して所定数の賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、各々が識別可能な複数種類の図柄を変動表示可能な演出表示装置に変動表示結果が導出されることにより1ゲームが終了し、該演出表示装置に導出された変動表示結果に応じて入賞が発生可能とされたスロットマシンにも適用可能である。