JP2018117726A - 生体センサ制御装置および生体センサ制御方法 - Google Patents

生体センサ制御装置および生体センサ制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2018117726A
JP2018117726A JP2017009843A JP2017009843A JP2018117726A JP 2018117726 A JP2018117726 A JP 2018117726A JP 2017009843 A JP2017009843 A JP 2017009843A JP 2017009843 A JP2017009843 A JP 2017009843A JP 2018117726 A JP2018117726 A JP 2018117726A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
emission intensity
driver
light emission
steering wheel
detection unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017009843A
Other languages
English (en)
Inventor
修平 林
Shuhei Hayashi
修平 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alpine Electronics Inc
Original Assignee
Alpine Electronics Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alpine Electronics Inc filed Critical Alpine Electronics Inc
Priority to JP2017009843A priority Critical patent/JP2018117726A/ja
Publication of JP2018117726A publication Critical patent/JP2018117726A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Steering Controls (AREA)
  • Measuring Pulse, Heart Rate, Blood Pressure Or Blood Flow (AREA)

Abstract

【課題】ステアリングホイールに生体センサを設置する際に、生体センサから発せられた測定光の誤認識を抑制できる生体センサ制御装置を提供する。
【解決手段】ステアリングホイールに設けられた生体センサが備える発光素子の発光強度を制御する生体センサ制御装置130であって、ステアリングホイールを把持する運転者の手の車内位置を検出する第1の検出部131と、第1の検出部によって検出された手の車内位置に応じて、ステアリングホイールの把持位置に設けられた発光素子の発光強度を制御する発光強度制御部136とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、生体センサ制御装置および生体センサ制御方法に関する。
従来、人体に発光素子から測定光を照射し、その反射光を受光素子によって受光することにより、その反射光の強度に基づいて、生体情報を得られるようにした生体センサが知られている。一例として、脈波センサを車両のステアリングホイールに設置して、運転者の手に測定光を照射し、その反射光を受光することにより、車両の運転者の脈波データを得られるようにした技術が考案されている。このように、運転者の脈波(脈拍)を検出することにより、運転者の身体の状態(例えば、健康状態、睡眠状態等)を把握することができるようになる。
例えば、下記特許文献1,2には、ステアリングホイールに設置された脈拍センサにより、運転者の手の反射光量から、運転者の脈拍を検出するようにした技術が開示されている。特に、下記特許文献1に開示されている技術では、ステアリングホイールに埋設された圧力センサによってステアリングホイールの把持力を検出し、この把持力が所定値よりも低いときには、発光ダイオードの発光強度を強めることにより、運転者への手の入射光量を増加するようにしている。また、下記特許文献2に開示されている技術では、ステアリングホイールに複数の脈波センサを配置し、運転者の手の位置に対応する脈波センサのみ作動させるようにしている。
また、下記特許文献3には、携帯電話機が備える測定装置により、当該測定装置に押し当てられたユーザの指から、生体情報を測定するようにした技術が開示されている。特に、下記特許文献3に開示されている技術では、測定装置が備える認証センサによって認証情報(例えば、静脈パターン)を取得し、この認証情報が特定情報に一致する場合に、測定装置が備える生体センサ光源から測定光を射出するようにしている。
実開昭63−111104号公報 特開2010−88487号公報 特開2016−30095号公報
しかしながら、従来、ステアリングホイールに生体センサを設けて、ステアリングホイールの把持位置に設置されている生体センサを動作させる場合、運転者が、ステアリングホイールと手との間から漏れ出した測定光を、車両のインジケータランプの光と誤認識してしまう虞があった。特に、生体センサから発せられる測定光が、車両のインジケータランプと同色である場合、このような誤認識がより生じ易くなる。
本発明は、上述した従来技術の課題を解決するため、ステアリングホイールに生体センサを設置する際に、生体センサから発せられた測定光の誤認識を抑制できるようにすることを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明の生体センサ制御装置は、ステアリングホイールに設けられた生体センサが備える発光素子の発光強度を制御する生体センサ制御装置であって、ステアリングホイールを把持する運転者の手の車内位置を検出する第1の検出部と、第1の検出部によって検出された手の車内位置に応じて、ステアリングホイールの把持位置に設けられた発光素子の発光強度を制御する発光強度制御部とを備える。
本発明によれば、ステアリングホイールを把持する手の車内位置毎に、生体センサが備える発光素子の発光強度を制御できるようになるため、例えば、ステアリングホイールを把持する運転者の手の車内位置が、測定光の誤認識が生じやすい位置にある場合(例えば、車両のメータパネルが備えるインジケータランプに近い位置にある場合)に、このような誤認識が生じないように、生体センサが備える発光素子の発光強度を、弱めたりゼロにしたりすることが可能となる。このため、本発明によれば、ステアリングホイールに生体センサを設置する際に、生体センサから発せられた測定光の誤認識を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る車載システムのシステム構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係る生体センサ制御装置の機能構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係る判定条件記憶部に記憶される判定テーブルの具体例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る生体センサ制御装置による処理手順を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る生体センサ制御装置による制御の具体例を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
(車載システム10のシステム構成)
図1は、本発明の一実施形態に係る車載システム10のシステム構成を示す図である。図1に示す車載システム10は、ステアリングホイール12を備えた車両(例えば、乗用車、トラック、バス、タクシー等)に搭載されるシステムである。この車載システム10は、ステアリングホイール12に設けられた脈波センサ100によって、運転者の手から運転者の脈波を検出し、検出された脈波に基づいて所定の生体情報処理(例えば、運転者の状態(睡眠状態、疲労状態、健康状態、生死状態等)を判定する処理、運転者の状態に応じたアナウンスを行う処理等)を行うことができるように構成されている。
図1に示すように、本実施形態の車載システム10は、脈波センサ100、フィルタリング回路110、および生体情報処理装置120を備えている。
脈波センサ100は、本発明の「生体センサ」の一例である。脈波センサ100は、LED(Light Emitting Diode)101、LED駆動回路102、およびPD(Photo Diode)103を備えている。LED101は、本発明の「発光素子」の一例である。LED101は、ステアリングホイール12を把持する運転者の手に向けて光を照射する。本実施形態では、運転者の脈波をより高精度に捉えることができるように、緑色の測定光(例えば、波長=532nmの測定光)を発光するLED101を用いているが、これに限らない。LED駆動回路102は、LED101の発光を制御する。例えば、LED駆動回路102は、LED101の発光タイミングや、LED101の発光強度等を制御する。PD103は、運転者の手に照射された測定光の反射光を受光して、その反射光の強度に応じた出力信号を出力する。
フィルタリング回路110は、脈波センサ100(PD103)の出力信号に基づいて、脈波データを生成する。ここで、運転者の手の血管の容積が変化すると、運転者の手に照射された測定光の吸収量が変化し、その反射光の強度が変化するため、PD103の出力値が変化する。したがって、フィルタリング回路110は、一定間隔(例えば、0.1秒間隔)で、PD103の出力値を繰り返し取得することで、これによって取得された複数の出力値から、脈波データを生成することができる。
生体情報処理装置120は、フィルタリング回路110によって生成された脈波データに基づいて、所定の生体情報処理を行う。
なお、図1では脈波センサ100を一つだけ図示しているが、実際には、ステアリングホイール12上には、複数の脈波センサ100が設けられている。そして、複数の脈波センサ100のうち、運転者の手による把持位置に設置されている脈波センサ100のみ、LED101が発光して、この脈波センサ100の出力信号から脈波データが得られるようになっている。
また、脈波センサ100は、ステアリングホイール12に直接設けられたものであってもよく、ステアリングホイール12に装着されるカバー等に設けられたものであってもよい。また、脈波センサ100は、上記各構成部101〜103が同一の基板上に配置されたものであってもよく、上記各構成部101〜103が複数の基板上に分離して配置されたものであってもよい。また、脈波センサ100は、LED101の代わりに、その他の発光素子(例えば、LD(Laser Diode)等)を備えたものであってもよい。
ここで、図1に示すように、本実施形態の車載システム10は、生体センサ制御装置130をさらに備えている。生体センサ制御装置130は、車両のステアリングホイール12に設けられた脈波センサ100が備えるLED101の発光強度を制御する装置である。具体的には、生体センサ制御装置130は、ステアリングホイール12を把持する運転者の手の車内位置(車内空間における三次元位置)と、運転者の視線位置と、ステアリングホイール12とこのステアリングホイール12を把持する手との間の間隔(以下、「把持間隔」と示す)とに応じて、LED101の発光強度を制御する。例えば、生体センサ制御装置130は、運転者の手の車内位置(すなわち、LED101の発光位置)と、運転者の視線位置とが比較的近いときには、LED101の発光強度を弱める。これにより、生体センサ制御装置130は、運転者が、このLED101から発せられた光を、車両のインジケータランプとして誤認識しないようにすることができる。以下、この点について具体的に説明する。
(生体センサ制御装置130の機能構成)
図2は、本発明の一実施形態に係る生体センサ制御装置130の機能構成を示す図である。図2に示すように、生体センサ制御装置130は、第1の検出部131、第2の検出部132、第3の検出部133、距離算出部134、発光強度決定部135、発光強度制御部136、および判定条件記憶部137を備えている。
第1の検出部131は、ステアリングホイール12を把持する運転者の手の車内位置を検出する。ここで、ステアリングホイール12の車内位置は固定である。このため、第1の検出部131は、ステアリングホイール12の把持位置と、ステアリングホイール12の回転角度とをさらに特定することにより、ステアリングホイール12を把持する運転者の手の車内位置を検出することができる。例えば、ステアリングホイール12の把持位置は、この把持位置に設置された脈波センサ100が備えるPD103からの出力信号に基づいて検出することができる。また、例えば、ステアリングホイール12の回転角度は、車両に設けられた角度センサ(図示省略)からの出力信号に基づいて検出することができる。なお、運転者の手の車内位置の検出方法は、上記方法に限らない。例えば、車内カメラによって撮像された画像から、運転者の手を画像認識することによって、運転者の手の車内位置を検出するようにしてもよい。
第2の検出部132は、運転者の視線位置を検出する。運転者の視線位置を検出する方法としては、従来知られている様々な方法(例えば、運転者の眼に赤外線を照射して、その反射光から瞳孔の位置を特定する方法、車内カメラによって撮像された運転者の眼の画像から、虹彩の位置を特定する方法等)を用いることができる。
第3の検出部133は、ステアリングホイール12と、このステアリングホイール12を把持する運転者の手との間隔(把持間隔)を検出する。例えば、第3の検出部133は、PD103の出力値(すなわち、PD103によって受光された反射光の強度)に基づいて、上記把持間隔を検出する。具体的には、PD103の出力値は、上記把持間隔によって異なる。上記把持間隔が大きくなるほど、PDが受光する反射光の強度が弱まるため、PD103の出力値が小さくなる。そこで、例えば、PD103の出力値と、上記把持間隔との対応関係を表す情報を、生体センサ制御装置130が備えるメモリに予め格納しておく。これにより、第3の検出部133は、実際のPD103の出力値に基づいて、上記把持間隔を検出することができる。なお、上記把持間隔の検出方法は、上記方法に限らない。例えば、ステアリングホイール12に設けられた圧力センサの出力値に基づいて、上記把持間隔を検出するようにしてもよい。
距離算出部134は、第1の検出部131によって検出されたステアリングホイール12を把持する運転者の手の車内位置と、第2の検出部132によって検出された運転者の視線位置との間の距離(最短距離)を算出する。この距離の算出方法としては、従来知られている、3次元空間における点(運転者の手の車内位置に相当)と線分(運転者の視線位置に相当)との最短距離を求める方法を用いることができる。
発光強度決定部135は、距離算出部134によって算出された距離と、第3の検出部133によって検出された把持間隔とに応じて、LED101の発光強度を決定する。具体的には、発光強度決定部135は、判定条件記憶部137に記憶されている判定テーブルを参照する。そして、発光強度決定部135は、この判定テーブルにおいて、距離算出部134によって算出された距離と、第3の検出部133によって検出された把持間隔との組み合わせに対応付けられている発光強度を、LED101の発光強度として決定する。
発光強度制御部136は、LED101の発光強度を、発光強度決定部135によって決定された発光強度へと制御する。具体的には、発光強度制御部136は、LED101の発光強度が、発光強度決定部135によって決定された発光強度となるように、脈波センサ100が備えるLED駆動回路102へ指示する。これに応じて、LED駆動回路102は、LED101から発せられる測定光の発光強度が、指示された発光強度となるように、LED101の駆動電流(または駆動電圧)を調整する。
判定条件記憶部137は、LED101の発光強度を決定するための判定テーブルを記憶する。この判定テーブルは、距離算出部134によって算出される距離(運転者の手の車内位置と運転者の視線位置との間の距離)と、第3の検出部133によって検出される把持間隔(ステアリングホイール12とこのステアリングホイール12を把持する運転者の手との間隔)との組み合わせ毎に、脈波センサ100の好適な発光強度が設定されている。なお、判定条件記憶部137に記憶される判定テーブルの具体例については、図3を用いて後述する。
ここで、生体センサ制御装置130は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等のハードウェア構成部を備えて構成されている。すなわち、上記した生体センサ制御装置130の各機能は、生体センサ制御装置130が備える各ハードウェア構成部によって実現される。
例えば、判定条件記憶部137は、生体センサ制御装置130が備えるROM等によって実現される。また、第1の検出部131、第2の検出部132、第3の検出部133、距離算出部134、発光強度決定部135、および発光強度制御部136は、生体センサ制御装置130において、ROM等に記録されたプログラムをCPUが実行することにより実現される。
このプログラムは、予め生体センサ制御装置130に導入された状態で生体センサ制御装置130とともに提供されてもよく、生体センサ制御装置130とは別に外部から提供されて生体センサ制御装置130に導入されるようにしてもよい。後者の場合、このプログラムは、外部記憶媒体(例えば、USBメモリ、メモリカード、CD−ROM等)によって提供されてもよく、ネットワーク(例えば、インターネット等)上のサーバからダウンロードすることによって提供されるようにしてもよい。
なお、生体センサ制御装置130は、物理的に複数の装置によって構成されてもよい。また、生体センサ制御装置130は、専用の車載装置であってもよく、他の車載装置(例えば、ナビゲーション装置、ECU(Engine Control Unit)等)に組み込まれた装置であってもよい。
(判定テーブルの具体例)
図3は、本発明の一実施形態に係る判定条件記憶部137に記憶される判定テーブルの具体例を示す図である。
図3に示すように、判定テーブルは、距離算出部134によって算出される距離(運転者の手の車内位置と運転者の視線位置との間の距離)と、第3の検出部133によって検出される把持間隔(ステアリングホイール12とこのステアリングホイール12を把持する運転者の手との間隔)との組み合わせ毎に、脈波センサ100が備えるLED101の好適な発光強度が設定されている。この判定テーブルは、発光強度決定部135によって、LED101の発光強度を決定するために参照される。
特に、図3に例示する判定テーブルには、距離算出部134によって算出される距離が短くなるほど、LED101の発光強度が弱くなるように、LED101の発光強度が設定されている。これにより、生体センサ制御装置130は、運転者の視線位置が、運転者の手の車内位置(すなわち、測定光の発光位置)に近づいた場合には、LED101の発光強度を弱めることで、運転者が、LED101から発せられた測定光を、車両のインジケータランプとして誤認識しないようにすることができる。
また、図3に例示する判定テーブルには、第3の検出部133によって検出される把持間隔が長くなるほど、LED101の発光強度が強くなるように、LED101の発光強度が設定されている。これにより、例えば、運転者がステアリングホイール12を緩く握っている場合等、上記把持間隔が比較的長い場合、生体センサ制御装置130は、LED101の発光強度を強めることで、脈波センサ100による脈波データ(すなわち、運転者の手による反射光)の検出精度を高めることができる。
但し、上記距離が所定距離以下(図3の例では、200mm以下)の場合には、生体センサ制御装置130は、上記把持間隔が比較的長い場合であっても、LED101の発光強度を強めない。これにより、生体センサ制御装置130は、運転者が、ステアリングホイール12と手との間から漏れた測定光を、車両のインジケータランプとして誤認識しないようにすることができる。
なお、図3に例示する判定テーブルでは、LED101の発光強度を、光量(単位=cd)で表しているが、これに限らない。例えば、判定テーブルは、LED101の発光強度を、他の単位(例えば、駆動電流値、駆動電圧値等)で表すものであってもよい。
(生体センサ制御装置130による処理手順)
図4は、本発明の一実施形態に係る生体センサ制御装置130による処理手順を示すフローチャートである。図4に示す処理は、例えば、運転者が車両の運転を行っている間(例えば、生体センサ制御装置130の電源がONになっている間)、生体センサ制御装置130によって繰り返し実行される。
はじめに、第1の検出部131が、ステアリングホイール12を把持する運転者の手の車内位置を検出する(ステップS401:第1の検出工程)。次に、第2の検出部132が、運転者の視線位置を検出する(ステップS402:第2の検出工程)。そして、距離算出部134が、ステップS401で検出された運転者の手の車内位置と、ステップS402で検出された運転者の視線位置との間の距離を算出する(ステップS403:距離算出工程)。
続いて、第3の検出部133が、ステアリングホイール12と、このステアリングホイール12を把持する運転者の手との把持間隔を検出する(ステップS404:第3の検出工程)。そして、発光強度決定部135が、ステップS403で算出された距離と、ステップS404で検出された把持間隔とに応じて、LED101の発光強度を決定する(ステップS405:発光強度決定工程)。
その後、発光強度制御部136が、LED101の発光強度を、ステップS405で決定された発光強度へと制御する(ステップS406:発光強度制御工程)。そして、生体センサ制御装置130は、図4に示す一連の処理を終了する。
(脈波センサ100の制御の具体例)
図5は、本発明の一実施形態に係る生体センサ制御装置130による制御の具体例を示す図である。
図5(a)は、運転者の視線方向が前方であり、且つ、運転者の手の車内位置が、ステアリングホイール12の側部の位置P1にある例を示す。この例では、運転者の視線位置VLと、運転者の手の車内位置P1との間の距離D1は、比較的長くなる。このため、生体センサ制御装置130は、位置P1に設けられている脈波センサ100のLED101の発光強度を、比較的強い発光強度へと制御する。
一方、図5(b)は、運転者の視線方向が前方であるが、運転者がステアリングホイール12を時計回りに90度回転させたことにより、運転者の手の車内位置が、ステアリングホイール12の上部の位置P2にある例を示す。この場合、運転者の視線位置VLと、運転者の手の車内位置P2との間の距離D2は、比較的短くなる。特に、位置P2は、車両のメータパネル13に近いため、位置P2においてLED101から発せられた測定光は、メータパネル13のインジケータランプの光と誤認識され易くなる。そこで、生体センサ制御装置130は、位置P2に設けられている脈波センサ100のLED101の発光強度を、比較的弱い発光強度へと制御する。これにより、生体センサ制御装置130は、位置P2においてLED101から発せられた測定光の誤認識を抑制することができる。
また、図5(c)は、運転者の視線方向が下方(メータパネル13の方向)であり、且つ、運転者の手の車内位置が、ステアリングホイール12の側部の位置P3にある例を示す。この場合も、運転者の視線位置VLと、運転者の手の車内位置P3との間の距離D3は、比較的短くなる。特に、位置P3は、車両のメータパネル13を視線方向とする、運転者の視線位置VLに近いため、位置P3においてLED101から発せられた測定光は、メータパネル13のインジケータランプの光と誤認識され易くなる。そこで、生体センサ制御装置130は、位置P3に設けられているLED101の発光強度を、比較的弱い発光強度へと制御する。これにより、生体センサ制御装置130は、位置P3においてLED101から発せられた測定光の誤認識を抑制することができる。
ここで、図5(a)に例示するように、距離D1が比較的長い場合、ステアリングホイール12とこのステアリングホイール12を把持する手との把持間隔が比較的長くなると、生体センサ制御装置130は、LED101の発光強度を強める。これにより、生体センサ制御装置130は、脈波センサ100による脈波データ(すなわち、運転者の手による反射光の強度)の検出精度を高めることができる。
一方、図5(b),(c)に例示するように、距離D2,D3が比較的短い場合、ステアリングホイール12とこのステアリングホイール12を把持する手との把持間隔が比較的長くなったとしても、生体センサ制御装置130は、LED101の発光強度を強めない。これにより、生体センサ制御装置130は、ステアリングホイール12と手との間から測定光を漏れ難くすることができるため、この測定光の誤認識を抑制することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、ステアリングホイール12を把持する運転者の手の車内位置と、運転者の視線位置との間の距離が、比較的短い場合には、LED101の発光強度が比較的弱くなるように、LED101の発光強度を制御することができる。このため、本実施形態によれば、ステアリングホイール12上の脈波センサ100から発せられた測定光の誤認識を抑制することができる。
なお、上記実施形態では、本発明の「生体センサ」の一例として脈波センサを用いているが、本発明はこれに限らない。
また、上記実施形態では、運転者の視線位置を第2の検出部132によって検出するようにしているが、本発明はこれに限らない。例えば、運転者の視線位置を、所定の視線位置(例えば、前方を視線方向とする視線位置)としてもよい。この場合、発光強度決定部135は、運転者の手の車内位置と所定の視線位置との間の距離と、第3の検出部133によって検出された把持間隔と、判定テーブルとに基づいて、LED101の発光強度を決定するようにしてもよい。また、判定テーブルにおいて、運転者の手の車内位置毎に、第3の検出部133によって検出される把持間隔毎のLED101の発光強度を設定してもよく、この場合、発光強度決定部135は、運転者の手の車内位置と、第3の検出部133によって検出された把持間隔と、判定テーブルとに基づいて、LED101の発光強度を決定するようにしてもよい。
また、距離算出部134は、第2の検出部132によって複数回検出された運転者の視線位置の平均値(例えば、1秒間の間に、0.1秒間隔で検出された10回分の運転者の視線位置の平均値)を算出し、この運転者の視線位置の平均値と、運転者の手の車内位置との間の距離を算出するようにしてもよい。これにより、運転者の視線位置が短時間の間に頻繁に切り替わるような場合であっても、LED101の発光強度の切り替えが頻繁に行われてしまうことを防止することができる。
また、上記実施形態では、運転者の手の車内位置と、運転者の視線位置との間の距離が比較的短い場合には、LED101の発光強度を弱めるようにしているが、これに限らず、例えば、LED101の発光強度をゼロにする(すなわち、LED101の発光を停止させる)ようにしてもよい。
また、上記実施形態において、運転者からみてステアリングホイール12の後方に、車両情報または車両警告情報を表示するための、インジケータランプまたはディスプレイが存在する場合、生体センサ制御装置130は、インジケータランプまたはディスプレイの車内位置を特定する表示位置特定部をさらに備えるようにしてもよい。例えば、インジケータランプまたはディスプレイの車内位置は固定であるから、この車内位置を予めメモリ等に格納しておくことにより、表示位置特定部は、この車内位置を特定することができる。そして、発光強度決定部135は、さらに、表示位置特定部によって特定された車内位置と、第2の検出部132によって検出された運転者の視線位置との間の距離に応じて、LED101の発光強度を決定するようにしてもよい。この場合、発光強度決定部135は、表示位置特定部によって特定された車内位置と、第2の検出部132によって検出された運転者の視線位置との間の距離が短いほど、LED101の発光強度を弱めるように、LED101の発光強度を決定することが好ましい。これにより、生体センサ制御装置130は、LED101から発せられた測定光を、インジケータランプまたはディスプレイによる車両情報または車両警告情報の表示と誤認識してしまうことを抑制することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形又は変更が可能である。
10 車載システム
12 ステアリングホイール
13 メータパネル
100 脈波センサ(生体センサ)
101 LED(発光素子)
102 LED駆動回路
103 PD
110 フィルタリング回路
120 生体情報処理装置
130 生体センサ制御装置
131 第1の検出部
132 第2の検出部
133 第3の検出部
134 距離算出部
135 発光強度決定部
136 発光強度制御部
137 判定条件記憶部

Claims (8)

  1. ステアリングホイールに設けられた生体センサが備える発光素子の発光強度を制御する生体センサ制御装置であって、
    前記ステアリングホイールを把持する運転者の手の車内位置を検出する第1の検出部と、
    前記第1の検出部によって検出された前記手の車内位置に応じて、前記ステアリングホイールの把持位置に設けられた前記発光素子の発光強度を制御する発光強度制御部と
    を備えることを特徴とする生体センサ制御装置。
  2. 前記運転者の視線位置を検出する第2の検出部をさらに備え、
    前記発光強度制御部は、
    前記第1の検出部によって検出された前記手の車内位置と、前記第2の検出部によって検出された前記運転者の視線位置との間の距離に応じて、前記発光素子の発光強度を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の生体センサ制御装置。
  3. 前記発光強度制御部は、
    前記第1の検出部によって検出された前記手の車内位置と、前記第2の検出部によって検出された前記運転者の視線位置との間の距離が短くなるほど、前記発光素子の発光強度が弱くなるように、前記発光素子の発光強度を制御する
    ことを特徴とする請求項2に記載の生体センサ制御装置。
  4. 前記ステアリングホイールと前記手との間隔を検出する第3の検出部をさらに備え、
    前記発光強度制御部は、
    前記第1の検出部によって検出された前記手の車内位置と、前記第2の検出部によって検出された前記運転者の視線位置との間の距離と、前記第3の検出部によって検出された前記間隔とに応じて、前記発光素子の発光強度を制御する
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の生体センサ制御装置。
  5. 前記発光強度制御部は、
    前記第3の検出部によって検出された前記間隔が長くなるほど、前記発光素子の発光強度が強くなるように、前記発光素子の発光強度を制御する
    ことを特徴とする請求項4に記載の生体センサ制御装置。
  6. 前記発光強度制御部は、
    前記第1の検出部によって検出された前記手の車内位置と、前記第2の検出部によって検出された前記運転者の視線位置との間の距離が、所定距離以下である場合、前記第3の検出部によって検出された前記間隔が長くなったとしても、前記発光素子の発光強度を強めない
    ことを特徴とする請求項5に記載の生体センサ制御装置。
  7. 前記運転者からみて前記ステアリングホイールの後方に存在し、車両情報または車両警告情報を表示するための、インジケータランプまたはディスプレイの車内位置を特定する表示位置特定部をさらに備え、
    前記発光強度制御部は、
    さらに、前記表示位置特定部によって特定された前記インジケータランプまたはディスプレイの車内位置と、前記第2の検出部によって検出された前記運転者の視線位置との間の距離に応じて、前記発光素子の発光強度を制御する、
    ことを特徴とする請求項2から6のいずれか一項に記載の生体センサ制御装置。
  8. ステアリングホイールに設けられた生体センサが備える発光素子の発光強度を制御する生体センサ制御方法であって、
    前記ステアリングホイールを把持する運転者の手の車内位置を検出する第1の検出工程と、
    前記第1の検出工程にて検出された前記手の車内位置に応じて、前記ステアリングホイールの把持位置に設けられた前記発光素子の発光強度を制御する発光強度制御工程と
    を含むことを特徴とする生体センサ制御方法。
JP2017009843A 2017-01-23 2017-01-23 生体センサ制御装置および生体センサ制御方法 Pending JP2018117726A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017009843A JP2018117726A (ja) 2017-01-23 2017-01-23 生体センサ制御装置および生体センサ制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017009843A JP2018117726A (ja) 2017-01-23 2017-01-23 生体センサ制御装置および生体センサ制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018117726A true JP2018117726A (ja) 2018-08-02

Family

ID=63044208

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017009843A Pending JP2018117726A (ja) 2017-01-23 2017-01-23 生体センサ制御装置および生体センサ制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018117726A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020039480A (ja) * 2018-09-07 2020-03-19 株式会社エクォス・リサーチ 脈波検出装置、車両装置、及び脈波検出プログラム
JP2020099441A (ja) * 2018-12-20 2020-07-02 カシオ計算機株式会社 光学式生体センサ装置、制御方法、及びプログラム
KR20200100514A (ko) * 2019-02-15 2020-08-26 현대자동차주식회사 자동차용 표시등 시스템을 구비한 조향 제어 장치 및 조향 제어 장치의 표시등을 작동시키는 방법
CN115230728A (zh) * 2022-08-03 2022-10-25 广州南湾联运技术有限公司 一种货运平台的车辆数据管理系统

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020039480A (ja) * 2018-09-07 2020-03-19 株式会社エクォス・リサーチ 脈波検出装置、車両装置、及び脈波検出プログラム
JP7204077B2 (ja) 2018-09-07 2023-01-16 株式会社アイシン 脈波検出装置、車両装置、及び脈波検出プログラム
JP2020099441A (ja) * 2018-12-20 2020-07-02 カシオ計算機株式会社 光学式生体センサ装置、制御方法、及びプログラム
JP7172559B2 (ja) 2018-12-20 2022-11-16 カシオ計算機株式会社 光学式生体センサ装置、制御方法、及びプログラム
KR20200100514A (ko) * 2019-02-15 2020-08-26 현대자동차주식회사 자동차용 표시등 시스템을 구비한 조향 제어 장치 및 조향 제어 장치의 표시등을 작동시키는 방법
KR102633860B1 (ko) * 2019-02-15 2024-02-05 현대자동차 주식회사 자동차용 표시등 시스템을 구비한 조향 제어 장치 및 조향 제어 장치의 표시등을 작동시키는 방법
CN115230728A (zh) * 2022-08-03 2022-10-25 广州南湾联运技术有限公司 一种货运平台的车辆数据管理系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5576234B2 (ja) 生体状態監視装置
JP2018117726A (ja) 生体センサ制御装置および生体センサ制御方法
US20180253094A1 (en) Safety monitoring apparatus and method thereof for human-driven vehicle
US20120150387A1 (en) System for monitoring a vehicle driver
US20140293053A1 (en) Safety monitoring apparatus and method thereof for human-driven vehicle
JP4973551B2 (ja) 運転者状態判定装置
US20150238087A1 (en) Biological information measurement device and input device utilizing same
US10043074B2 (en) Method for ascertaining the heart rate of the driver of a vehicle
JP7290930B2 (ja) 乗員モデリング装置、乗員モデリング方法および乗員モデリングプログラム
EP3640070B1 (en) Apparatus for in-vehicle impairment detection with driver verification
US10029568B2 (en) System for warning of drowsiness of driver and method thereof
JP2011123653A (ja) 運転者覚醒度検査装置
JP2018188028A (ja) 運転者監視装置、及び運転者監視方法
CN108569279A (zh) 用于识别车位的方法和装置
US9623819B2 (en) Method for controlling a lighting brightness of a lit motor vehicle instrument as well as a motor vehicle with at least one dimmably lit motor vehicle instrument
US20220076040A1 (en) Device and method for detecting the distraction of a driver of a vehicle
JP2016115117A (ja) 判定装置および判定方法
JP2016049956A (ja) 把持状態判定装置、把持状態判定方法、入力装置、入力取得方法
US9517775B2 (en) Method, device, and computer program product for operating a motor vehicle
JP4962360B2 (ja) 生体信号検出装置
JP2009255610A (ja) 飲酒運転防止装置
JP6908339B2 (ja) 視線検知装置、視線検知プログラムおよび視線検知方法
US20190156133A1 (en) Vehicle driving support apparatus and vehicle driving support program
JP6914730B2 (ja) 運転支援装置および運転支援方法
US9688144B2 (en) Display device for a motor vehicle and test method for a display device of a motor vehicle