JP2018107607A - 制御システム及び車載機 - Google Patents

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伸一 石河
将昭 水野
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将昭 水野
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Abstract

【課題】電装品を制御するために行われる車載機及び携帯機間の通信の競合を防ぐことができる制御システム及び車載機を提供する。【解決手段】制御システムは、互いに独立した操作をトリガにして第1方式に係る通信及び第2方式に係る通信を行う車載機及び携帯機を備える。第1方式は前記車載機が要求信号を送信し、前記携帯機が要求信号に対して応答信号を送信するものである。携帯機は、第2方式に係る制御信号を所定周期で定期的に送信する。車載機は、携帯機から送信された制御信号を受信し、当該制御信号を受信した時点に基づいて、応答信号の送信期間と制御信号の送信期間とが重複しないように第1方式の通信を開始する通信開始タイミングを決定する。そして、車載機は、制御信号を受信しており、かつ車両に対する操作があった場合、決定された上記通信開始タイミングで第1方式に係る通信を開始する。【選択図】図7

Description

本発明は、制御システム及び車載機に関する。
メカニカルキーを用いずに車両ドアの施解錠、エンジン始動を行う制御システムがある。例えば、携帯機のボタンを操作するだけで車両ドアの施解錠が行われるキーレスエントリシステム、携帯機を所持した使用者が車両のリクエストボタンを操作するだけで車両ドアの施解錠が行われるスマートエントリー(登録商標)システム等が実用化されている。また、携帯機を所持した使用者がエンジンスタートスイッチを押すだけでエンジンの始動が行われるスマートスタート(登録商標)システムが実用化されている。更に、携帯機のボタンを長押しする等の操作によって、車両の窓ガラスの自動昇降が行われるキーレスパワーウィンドウシステム、携帯機を所持した使用者が車両から離れるだけで、車両ドアの施錠が行われる自動施錠システムもある。
特開2010−236346号公報
しかしながら、車両に設けられた各種電装品の動作を制御するために行われる車載機及び携帯機間の通信は、同じ周波数帯の電波を用いて行われるため、車両及び携帯機に対して競合関係にある操作が同時的に行われた場合、各制御が競合し、電装品が全く動作しないおそれがあった。
本発明の目的は、電装品を制御するために行われる車載機及び携帯機間の通信の競合を防ぐことができる制御システム及び車載機を提供することにある。
本態様に係る制御システムは、互いに独立した操作をトリガにして第1方式に係る通信及び第2方式に係る通信を行う車載機及び携帯機を備え、該車載機は、第1方式又は第2方式に係る通信の結果に応じて、車両に設けられた電装品の動作を制御する制御システムであって、第1方式は前記車載機が要求信号を送信し、前記携帯機が要求信号に対して応答信号を送信するものであり、前記携帯機は、第2方式に係る制御信号を所定周期で定期的に送信する制御信号送信部を備え、前記車載機は、前記携帯機から送信された前記制御信号を受信する制御信号受信部と、該制御信号受信部にて前記制御信号を受信した時点に基づいて、前記応答信号の送信期間と前記制御信号の送信期間とが重複しないように第1方式の通信を開始する通信開始タイミングを決定する決定部と、前記制御信号受信部にて前記制御信号を受信し、かつ前記車両に対する操作があった場合、前記決定部にて決定された通信開始タイミングで第1方式に係る通信を開始する開始処理部とを備える。
本態様に係る車載機は、車両に設けられた電装品の動作を制御するために、携帯機との間で、第1方式に係る通信及び第2方式に係る通信を行う車載機であって、第1方式は前記車載機が要求信号を送信し、前記携帯機が要求信号に対して応答信号を送信するものであり、前記携帯機から所定周期で定期的に送信された第2方式に係る制御信号を受信する制御信号受信部と、該制御信号受信部にて前記制御信号を受信した時点に基づいて、前記応答信号の送信期間と前記制御信号の送信期間とが重複しないように第1方式の通信を開始する通信開始タイミングを決定する決定部と、前記制御信号受信部にて前記制御信号を受信し、かつ前記車両に対する操作があった場合、前記決定部にて決定された通信開始タイミングで第1方式に係る通信を開始する開始処理部とを備える。
なお、本願は、このような特徴的な処理部を備える制御システム及び車載機として実現することができるだけでなく、かかる特徴的な処理をステップとする制御方法として実現したり、かかるステップをコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現したりすることができる。また、制御システム又は携帯機の一部又は全部を実現する半導体集積回路として実現したり、制御システム又は携帯機を含むその他のシステムとして実現したりすることができる。
上記によれば、電装品を制御するために行われる車載機及び携帯機間の通信の競合を防ぐことができる制御システム及び車載機を提供することが可能となる。
本実施形態1に係る制御システムの一構成例を示す模式図である。 本実施形態1に係る車載機の一構成例を示すブロック図である。 本実施形態1に係る携帯機の一構成例を示すブロック図である。 キーレス通信制御の一例を示すタイミングチャートである。 スマート通信制御の一例を示すタイミングチャートである。 スマート通信及びキーレス通信の競合が生じ得る状態を示す模式図である。 スマート通信に係るタイミング制御の一例を示すタイミングチャートである。 スマート通信制御に係る処理手順の一例を示すフローチャートである。 本実施形態2に係る携帯機の一構成例を示すブロック図である。 スマート通信制御の一例を示すタイミングチャートである。 スマート通信に係るタイミング制御の一例を示すタイミングチャートである。 スマート通信制御に係る処理手順の一例を示すフローチャートである。 スマート通信制御に係る処理手順の一例を示すフローチャートである。 スマート通信に係るタイミング制御の他の例を示すタイミングチャートである。 変形例のスマート通信に係るタイミング制御の一例を示すタイミングチャートである。 変形例のスマート通信制御に係る処理手順の一例を示すフローチャートである。 変形例のスマート通信制御に係る処理手順の一例を示すフローチャートである。
[本発明の実施形態の説明]
最初に本発明の態様を列記して説明する。また、以下に記載する本態様及び実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
(1)本態様に係る制御システムは、互いに独立した操作をトリガにして第1方式に係る通信及び第2方式に係る通信を行う車載機及び携帯機を備え、該車載機は、第1方式又は第2方式に係る通信の結果に応じて、車両に設けられた電装品の動作を制御する制御システムであって、第1方式は前記車載機が要求信号を送信し、前記携帯機が要求信号に対して応答信号を送信するものであり、前記携帯機は、第2方式に係る制御信号を所定周期で定期的に送信する制御信号送信部を備え、前記車載機は、前記携帯機から送信された前記制御信号を受信する制御信号受信部と、該制御信号受信部にて前記制御信号を受信した時点に基づいて、前記応答信号の送信期間と前記制御信号の送信期間とが重複しないように第1方式の通信を開始する通信開始タイミングを決定する決定部と、前記制御信号受信部にて前記制御信号を受信し、かつ前記車両に対する操作があった場合、前記決定部にて決定された通信開始タイミングで第1方式に係る通信を開始する開始処理部とを備える。
本態様にあっては、車載機及び携帯機は、第1方式に係る通信又は第2方式に係る通信を行い、車載機は通信結果に応じて電装品の動作を制御する。第1方式及び第2方式の通信は、互いに独立した操作をトリガにして開始されるため、第1方式に係る通信期間と、第2方式に係る通信期間とが重複するおそれがある。そこで、車載機は、携帯機から定期的に送信される第2方式に係る制御信号を受信している場合、当該制御信号と競合しないように、第1方式に係る通信開始タイミングを決定し、当該通信を開始する。
従って、第1方式に係る通信と、第2方式に係る通信とが競合し、両操作に係る電装品の制御が行われない状態を回避することができる。
(2)前記携帯機は複数であり、前記決定部は、前記車載機が第1の前記携帯機と第1方式の通信を行うと共に、第2の前記携帯機と第2方式の通信を行う場合、前記第2の携帯機から送信された前記制御信号を受信した時点に基づいて、前記第1の携帯機から送信される前記応答信号の送信期間と、前記第2の携帯機から送信される前記制御信号の送信期間とが重複しないように第1方式の通信を開始する通信開始タイミングを決定する構成が好ましい。
本態様にあっては、第1の携帯機を所持する使用者と、第2の携帯機を所持する使用者とが異なる操作を行い、車載機が各携帯機とそれぞれ第1方式及び第2方式に係る通信を行う場合であっても、通信の競合によっていずれかの操作が無効になることを防ぐことができる。
(3)前記第2の携帯機は休止期間を挟んで複数の前記制御信号を送信し、前記決定部は、前記第1の携帯機からの前記応答信号が前記休止期間に送信されるように第1方式の通信を開始する通信開始タイミングを決定する構成が好ましい。
本態様にあっては、第2の携帯機が制御信号の送信を停止する前に、第1の携帯機及び車載機は第1方式に係る通信を開始することができる。従って、より早く、第1方式に係る通信を開始することができる。
(4)前記要求信号の周波数と、前記制御信号の周波数とが異なり、前記決定部は、前記制御信号の送信期間中に前記要求信号が送信されるように第1方式の通信を開始する通信開始タイミングを決定する構成が好ましい。
本態様にあっては、要求信号と制御信号の周波数が異なるため、車載機は制御信号の通信期間に要求信号を送信することが可能であり、より簡単に制御信号と、応答信号の送信期間が重複しないように制御することができる。
(5)前記車載機は、前記決定部にて決定された通信開始タイミングで、前記要求信号を送信する要求信号送信部を備え、前記携帯機は、前記車載機から送信された第1方式に係る前記要求信号を受信する要求信号受信部と、前記要求信号を受信した場合、受信した前記要求信号に応じた第1方式に係る前記応答信号を送信する応答信号送信部とを備える構成が好ましい。
本態様にあっては、車両に対する操作が行われた場合、車載機は要求信号を携帯機へ送信し、携帯機は要求信号に対して応答信号を携帯機へ返信する第1方式に係る通信を行う。例えば、車載機はかかる通信によって、携帯機の位置を特定し、携帯機の位置に応じて、車両ドアの施解錠に係る制御を行う。
一方、携帯機に対する操作が行われた場合、携帯機は車載機へ制御信号を送信し、車載機は携帯機から送信される制御信号を受信する第2方式に係る通信を行う。例えば、車載機はかかる通信によって、車両に設けられた窓ガラスの昇降に係る制御を行う。制御信号による制御内容は特に限定されるものでは無く、警笛を鳴らす制御を行うものであっても良い。
従って、態様(1)で説明したように、携帯機から応答信号が送信される第1方式に係る通信と、携帯機から制御信号が送信される第2方式に係る通信とが競合することは無い。
(6)前記携帯機は複数であり、前記要求信号送信部は、前記要求信号を複数の前記携帯機へ各別に前記所定周期で送信する構成が好ましい。
本態様にあっては、複数の携帯機が存在する場合、車載機は、複数の各携帯機へ個別に要求信号を送信する。その際、車載機は、制御信号の送信周期と同じ所定周期で、各携帯機へ要求信号を送信する。従って、各携帯機から送信される応答信号も所定周期で車載機へ送信される。よって、要求信号の通信開始タイミングを調整することによって、所定周期で定期的に送信される制御信号と、各携帯機から送信される応答信号とが重複しないように制御することができる。
(7)前記車載機は、複数の前記携帯機との通信の履歴を記憶する記憶部と、該記憶部が記憶する履歴に基づいて、前記要求信号を複数の前記携帯機へ送信する順序を決定する順序決定部とを備え、前記要求信号送信部は、前記順序決定部にて決定された順序に基づいて、複数の前記携帯機へ前記要求信号を各別に送信する構成が好ましい。
本態様にあっては、車載機は、複数の携帯機へ特定の順番で個別に要求信号を送信する。車載機は、複数の携帯機との通信履歴に基づいて、要求信号を送信する送信先の順番を決定する。例えば、車載機は、通信履歴が新しい携帯機から順に要求信号を送信する。
従って、より早期に第1方式に係る通信を完了し、電装品を制御することができる。
(8)前記電装品は、車両ドアの施解錠を行うアクチュエータを含み、前記要求信号送信部は、前記アクチュエータの動作を制御した後、所定時間の間に前記車両に対する操作が行われた場合、複数の前記携帯機へ各別に前記要求信号を送信し、前記所定時間外に前記車両に対する操作が行われた場合、各携帯機が共通で受信することが可能な前記要求信号を複数の前記携帯機へ送信する構成が好ましい。
本態様にあっては、車両ドアの施解錠制御が行われた後、所定時間の間は、車載機は、各携帯機と個別に第1方式に係る通信を行い、所定時間経過後は、各携帯機に共通の信号を用いて第1方式に係る通信を行う。
車両ドアの施解錠が行われた場合、引き続き携帯機から制御信号が送信される可能性がある。従って、施解錠が行われた後、所定時間の間、車載機は、各携帯機と個別に通信を行い、より短期間で第1通信に係る通信が完了させることによって、通信の混信を確実に回避し、電装品を制御することができる。
上記所定時間外においては、携帯機から制御信号が送信される可能性は比較的低い。従って、この場合、車載機は、全ての携帯機と同時的に通信を行い、個別に携帯機と通信を行うよりも、より速やかに第1通信を完了させ、電装品を制御することができる。
(9)本態様に係る車載機は、車両に設けられた電装品の動作を制御するために、携帯機との間で、第1方式に係る通信及び第2方式に係る通信を行う車載機であって、第1方式は前記車載機が要求信号を送信し、前記携帯機が要求信号に対して応答信号を送信するものであり、前記携帯機から所定周期で定期的に送信された第2方式に係る制御信号を受信する制御信号受信部と、該制御信号受信部にて前記制御信号を受信した時点に基づいて、前記応答信号の送信期間と前記制御信号の送信期間とが重複しないように第1方式の通信を開始する通信開始タイミングを決定する決定部と、前記制御信号受信部にて前記制御信号を受信し、かつ前記車両に対する操作があった場合、前記決定部にて決定された通信開始タイミングで第1方式に係る通信を開始する開始処理部とを備える。
本態様にあっては、態様(1)と同様、第1方式に係る通信と、第2方式に係る通信とが競合し、両操作に係る電装品の制御が行われない状態を回避することができる。
[本発明の実施形態の詳細]
本発明の実施形態に係る制御システムの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
以下、本発明をその実施形態を示す図面に基づいて詳述する。
(実施形態1)
図1は、本実施形態1に係る制御システムの一構成例を示す模式図である。本実施形態1に係る制御システムは、車両Cに設けられた複数のLF送信アンテナ3及びRF受信アンテナ4を用いて各種信号を送受信する車載機1と、該車載機1との間で該信号を送受信する複数の携帯機2とを備える。車載機1は、携帯機2との間で行われた通信結果に基づいて、車両Cに設けられた電装品の動作を制御する。
複数のLF送信アンテナ3は、例えば、それぞれ運転席側のピラー及び助手席側のピラーに配された第1LF送信アンテナ31及び第2LF送信アンテナ32、車両Cの前部に設けられた第3LF送信アンテナ33、車両Cの後部に配された第4LF送信アンテナ34、車両Cのバックドアに配された第5LF送信アンテナ35を備える。
なおLF帯は、LF送信アンテナ3から信号を送信する電波帯域の一例であり、必ずしもこれに限定されない。また、本実施形態1に係る制御システムにおいては、図1に示すように、最大3個の携帯機2が存在し得る。
図2は、本実施形態1に係る車載機1の一構成例を示すブロック図である。車載機1は、該車載機1の各構成部の動作を制御する車載制御部11を備える。車載制御部11は、例えば一又は複数のCPU(Central Processing Unit)、マルチコアCPU、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、計時部11a等を有するマイコンである。計時部11aは、各種信号の送信タイミングを計るためのものである。車載制御部11には、車載受信部12、車載送信部13、車載機側記憶部14及び出力部15が設けられている。
車載制御部11は、車載機側記憶部14に記憶されている後述の制御プログラムを実行することにより、各構成部の動作を制御し、携帯機2との間で、車両ドアの施解錠及び窓ガラスの昇降に係る通信を行う。車載制御部11は、携帯機2との通信結果に応じて、車両ドアの施錠又は解錠を制御する。車載機1及び携帯機2との間で行われる通信には、少なくとも第1方式に係る通信と、第2方式に係る通信とが含まれる。第1方式に係る通信は、スマートエントリー(登録商標)システムを実現するためのスマート通信、第2方式に係る通信は、キーレスパワーウィンドウシステムを実現するためのキーレス通信である。スマート通信及びキーレス通信の詳細は後述する。
車載機側記憶部14は、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリである。車載機側記憶部14は、車載制御部11が車載機1の各構成部の動作を制御することにより、携帯機2との間で通信を行い、車両ドアを施解錠させ、窓ガラスを昇降させるための制御プログラムを記憶している。
また、車載機側記憶部14は、車載制御部11の制御に従って、車載機1が過去に通信を行った携帯機2との通信履歴を記憶する。通信履歴は、例えば、携帯機2を識別するための識別子及び通信を行った時間を示す通信時間情報を対応付けた情報である。
車載受信部12はRF受信アンテナ4に接続されており、携帯機2からUHF帯の電波を用いて送信された各種信号を受信し、受信して得た情報を車載制御部11へ出力する。例えば、車載受信部12は、スマート通信において携帯機2から送信される応答信号、キーレス通信において携帯機2から送信される制御信号を受信し、受信して得た情報を車載制御部11へ出力する。
なお、UHF帯の電波で通信可能な領域は広いため、車両CにおけるRF受信アンテナ4の配置は特に限定されない。
車載送信部13は複数のLF送信アンテナ3に接続されており、車載制御部11の制御に従って、携帯機2の位置を特定するための各種信号を送信する。例えば、車載送信部13は、スマート通信において、携帯機2の存在及び位置を確認するための要求信号を送信する。要求信号は、携帯機2による受信の成否で携帯機2の位置を特定するための信号である。要求信号は、例えば所定の変調方式で変調された信号である。複数のLF送信アンテナ3から送信される要求信号の強度は、各LF送信アンテナ3の周囲、例えば1〜2m以内にある携帯機2が要求信号を復調できるような強度である。
出力部15にはドアECU6が接続されており、出力部15は、車載制御部11の制御に従って、車両ドアの施錠を指示する施錠信号をドアECU6へ出力する。車両Cには、車両ドアを施解錠させる公知の施解錠機構61と、施解錠機構61を駆動させるアクチュエータ62とが設けられている。ドアECU6には、アクチュエータ62が接続されており、車載機1の出力部15から出力された施錠信号又は解錠信号に従って、アクチュエータ62を動作させ、車両ドアを施解錠させる。
また、出力部15にはパワーウィンドウ駆動部8が接続されており、出力部15は、車載制御部11の制御に従って、窓ガラスの昇降を指示する昇降信号をパワーウィンドウ駆動部8へ出力する。車両ドアには、窓ガラスを昇降させる昇降機構が設けられており、パワーウィンドウ駆動部8は、昇降機構を駆動させるモータを有する。パワーウィンドウ駆動部8は、出力部15から出力された昇降信号に従って、モータを動作させ、窓ガラスを昇降させる。
車載制御部11には、ドアスイッチ(リクエストスイッチ)5が接続されており、該ドアスイッチ5の操作状態に対応したドア信号が車載制御部11に入力する。車載制御部11はドアスイッチ5のドア信号に基づいて、ドアスイッチ5の操作状態を認識することができる。車載制御部11は、ドアスイッチ5が操作された場合、スマート通信において携帯機2の位置を確認するために、要求信号を送信する処理を実行する。車載制御部11は、車両ドアが解錠されている状態でドアスイッチ5が操作され、正規の携帯機2が車外にあることが確認された場合、施錠信号を出力部15にてドアECU6へ出力し、車両ドアを施錠させる。また、車載制御部11は、車両ドアが施錠されている状態でドアスイッチ5が操作され、正規の携帯機2が車外にあることが確認された場合、解錠信号を出力部15にてドアECU6へ出力し、車両ドアを解錠させる。
また、車載制御部11には、車両ドアの開閉状態を検出するための開閉検出スイッチ7が接続されている。開閉検出スイッチ7は、車両ドアの開閉に応じてオンオフする開閉信号が車載制御部11に入力する。車載制御部11は、入力した開閉信号に基づいて、車両ドアの開閉状態を認識することができる。
図3は、本実施形態1に係る携帯機2の一構成例を示すブロック図である。複数の携帯機2の構成は同一であるため、一の携帯機2の構成を説明し、他の携帯機2の構成の説明を省略する。携帯機2は、該携帯機2の各構成部の動作を制御する携帯制御部21を備える。携帯制御部21は、例えば一又は複数のCPU、マルチコアCPU、ROM、RAM、計時部21a等を有するマイコンである。計時部21aは、各種信号の送信タイミングを計るためのものである。携帯制御部21には、携帯側受信部22、携帯側送信部23、携帯側記憶部24、操作部25が設けられている。
携帯制御部21は、携帯側記憶部24に記憶されている後述の制御プログラムを読み出し、各構成部の動作を制御することにより、各構成部の動作を制御し、車両ドアの施解錠及び窓ガラスの昇降に係る信号を車載機1へ送信する処理を実行する。
携帯側記憶部24は、車載機側記憶部14と同様の不揮発性メモリである。携帯側記憶部24は、携帯制御部21が携帯機2の各構成部の動作を制御することにより、スマート通信において、携帯機2の位置を検出するための応答信号を車載機1へ送信する処理を実行するための制御プログラムを記憶している。また、携帯側記憶部24は、キーレス通信において、窓ガラスの昇降を制御するための制御信号を車載機1へ送信する処理を実行するための制御プログラムを記憶している。更に、携帯側記憶部24は、自信が設けられている携帯機2を識別するための識別子を記憶している。
携帯側受信部22はLF受信アンテナ22aに接続されており、車載機1からLF帯の電波を用いて送信された各種信号を受信し、受信して得た情報を携帯制御部21へ出力する。LF受信アンテナ22aは例えば3軸アンテナであり、車両Cに対する携帯機2の向き又は姿勢に拘わらず、一定の受信信号強度が得られる。
携帯側送信部23はRF送信アンテナ23aに接続されており、携帯制御部21の制御に従って、UHF帯の電波を用いて各種信号を送信する。携帯側送信部23から送信される信号には、携帯側記憶部24が記憶する識別子が含まれる。例えば、携帯側送信部23は、スマート通信において、車載機1から送信された要求信号の受信及び復調に成功した場合、自身の識別子を含む応答信号を送信する。また、携帯側送信部23は、キーレス通信において、窓ガラスの昇降を制御するための制御信号を送信する。なおUHF帯は信号を送信する電波帯域の一例であり、必ずしもこれに限定されない。
操作部25は、少なくとも窓ガラスを操作し、窓ガラスを昇降させるための操作ボタンを含み、携帯制御部21は、操作部25の操作状態を監視している。携帯制御部21は、操作部25が操作された場合、キーレス通信において窓ガラスの操作を制御するための制御信号を送信する処理を実行する。
<第2方式:キーレス通信>
携帯機2に設けられた操作部25に対する操作に応じて、窓ガラスを昇降させるためのキーレス通信について説明する。キーレス通信は、携帯機2から車載機1への単方向通信であり、第2方式に係る通信の一例である。
図4は、キーレス通信制御の一例を示すタイミングチャートである。図4中、横軸は時間を示している。図4中、[キーレス通信]の「携帯機:操作部」は、携帯機2に対する操作状態を示し、「携帯機:RF送信アンテナ」は、携帯機2から制御信号が送信されるタイミングを示している。
[携帯機の状態]は、携帯機2がキーレス通信及びスマート通信のいずれを行っているかを示している。右下がりハッチングが付された矩形部分は、キーレス通信が行われる期間であり、「スマート通信」と記載された矩形部分(図5参照)は、スマート通信が行われる期間である。空白の矩形部分は、通信が行われていないことを示している。
[スマート通信]の「車載機:ドアスイッチ」は、車両Cに設けられたドアスイッチ5の操作状態を示し、「車載機:LF送信アンテナ」は、車両Cに設けられたLF送信アンテナ3から送信される要求信号の送信タイミングを示し、「携帯機:RF送信アンテナ」は、要求信号に応じて携帯機2から応答信号が送信されるタイミングを示す(図5参照)。なお、図4では、ドアスイッチ5が操作されていないため、スマート通信に係る信号は図示されていない。
キーレス通信は、携帯機2の操作部25に対する長押し操作をトリガにして開始される。操作部25が長押しされた携帯機2は、窓ガラスを昇降させるための制御情報を、携帯側送信部23にて所定周期で定期的に送信する。車載機1は、携帯機2から送信された制御信号を車載受信部12にて受信する。
なお、定期的かつ間欠的に送信される各制御情報は同様のものである。制御情報は、プリアンブル、開始パターン、昇降コマンドデータ、終了パターン等によって構成されている。プリアンブルは、携帯機2から送信された制御情報であることを車載機1に認識させるための情報であり、所定の繰り返しパターン情報である。開始パターン及び終了パターンは、実データである昇降コマンドデータの開始位置及び終了位置を示す情報である。昇降コマンドデータは、窓ガラスを昇降させる命令する情報を含む。
制御信号を受信した車載制御部11は、制御信号の内容に従って、窓ガラスの昇降を指示する昇降信号をパワーウィンドウ駆動部8へ出力することによって、窓ガラスの昇降を制御する。
<第1方式:スマート通信>
車両Cに設けられたドアスイッチ5に対する操作に応じて、車両ドアの施解錠を行うためのスマート通信について説明する。スマート通信は、車載機1及び携帯機2間の双方向通信であり、第1方式に係る通信の一例である。
図5は、スマート通信制御の一例を示すタイミングチャートである。図5に示すタイミングチャートの内容は、図4と同様である。右上がりハッチングが付された矩形部分は、車載機1から送信される要求信号を示している。「1」と記載された矩形部分は、要求信号を受信した携帯機2から送信される応答信号を示している。「1」の数字は、複数ある携帯機2の内、第1の携帯機2から送信される応答信号を示している。なお、図5では、他の携帯機2の操作部25が操作されていないため、キーレス通信に係る信号は図示されていない。
車両Cのドアスイッチ5が操作された場合、車載制御部11は、要求信号を車載送信部13に送信させる。要求信号は、携帯機2を起動させ、携帯機2の位置検出を行うための応答信号を送信させるための信号であり、LF送信アンテナ3からLF帯の電波を用いて送信される。要求信号は、操作されたドアスイッチ5に近いLF送信アンテナ3から送信すれば良い。なお、複数のLF送信アンテナ3から要求信号を送信する場合、複数のLF送信アンテナ3から、LF送信アンテナ3毎に異なるタイミングで連続的に順次送信させると良い。
携帯制御部21は、車載機1から送信された要求信号を携帯側受信部22にて受信し、受信した要求信号を復調する。そして、携帯制御部21は、復調に成功した場合、自身の識別子を含む応答信号を、携帯側送信部23にて車載機1へ送信させる。
要求信号を送信した車載制御部11は、携帯機2から送信される応答信号を携帯側受信部22にて受信することによって携帯機2の位置を算出する。具体的には車載制御部11は、正規の識別子を含む応答信号を受信した場合、要求信号を送信したLF送信アンテナ3の周辺に携帯機2が存在すると判定する。そして、車載制御部11は、携帯機2の位置に応じて、車両ドアの施錠又は解錠を制御し、処理を終える。例えば車載制御部11は、操作されたドアスイッチ5を中心にした車外の所定範囲内に携帯機2がある場合、施錠信号又は解錠信号をドアECU6へ出力することによって、車両ドアの施解錠を制御する。
<タイミング制御処理>
次に、キーレス通信及びスマート通信が競合し得る場合における、スマート通信のタイミング制御について説明する。
図6は、スマート通信及びキーレス通信の競合が生じ得る状態を示す模式図である。破線で示す楕円は、LFアンテナから送信される信号を携帯機2が復調して正常に受信できる範囲を示している。二人の使用者は携帯機2を所持しており、一の使用者が、当該範囲内に位置し、他の使用者が当該範囲外に位置している。第1の携帯機2を所持する一の使用者によってドアスイッチ5が操作されると共に、他の使用者によって第2の携帯機2の操作部25が操作された場合、キーレス通信によるパワーウィンドウ操作と、スマート通信による施解錠操作とが競合することになる。
そこで、本実施形態1に係る車載機1は、第2の携帯機2から制御信号が間欠的に送信されているときに、ドアスイッチ5が操作された場合、当該制御信号と、スマート通信において第1の携帯機2から送信される応答信号とが同時期に送信されないように、スマート通信の開始タイミングの調整を行う。
図7は、スマート通信に係るタイミング制御の一例を示すタイミングチャートである。図7に示すタイミングチャートの内容は、図4と同様である。ただし、図7においては、第1の携帯機2が第1方式のスマート通信を行い、第2の携帯機2が第2方式のキーレス通信を行っている状態を示している。
図8は、スマート通信制御に係る処理手順の一例を示すフローチャートである。ドアスイッチ5が操作された場合、車載制御部11は以下の処理を実行する。車載制御部11は、携帯機2から送信される窓ガラスの自動昇降に係る制御信号を受信しているか否かを判定する(ステップS1)。制御信号を受信していると判定した場合(ステップS1:YES)、車載制御部11は、制御信号の受信タイミングに基づいて、要求信号の送信タイミングを決定する(ステップS2)。例えば、車載制御部11は、制御信号のプリアンブルを受信した時点から、制御信号の送信周期である周期を加算したタイミングを、要求信号の送信タイミングとする。車載機側記憶部14は、上記周期を記憶しており、車載制御部11は車載側記憶部14が記憶する周期を用いて、送信タイミングを決定する。
次いで、車載制御部11は、計時部11aを参照し、要求信号の送信タイミングであるか否かを判定する(ステップS3)。要求信号の送信タイミングで無いと判定した場合(ステップS3:NO)、車載制御部11は、送信タイミングが到来するまで停止する。送信タイミングであると判定した場合(ステップS3:YES)、制御信号を受信していないと判定した場合(ステップS1:NO)、車載制御部11は、要求信号を車載送信部13に送信させる(ステップS4)。要求信号は、携帯機2を起動させ、携帯機2の位置検出を行うための応答信号を送信させるための信号であり、LF送信アンテナ3からLF帯の電波を用いて送信される。当該要求信号は、各携帯機2が共通で受信することが可能な信号である。要求信号は、操作されたドアスイッチ5に近いLF送信アンテナ3から送信すれば良い。なお、複数のLF送信アンテナ3から要求信号を送信する場合、複数のLF送信アンテナ3から、LF送信アンテナ3毎に異なるタイミングで連続的に順次送信させると良い。
携帯制御部21は、車載機1から送信された要求信号を携帯側受信部22にて受信する(ステップS5)。要求信号を受信した携帯制御部21は、受信した要求信号を復調し、復調に成功した場合、応答信号を携帯側送信部23にて車載機1へ送信させる(ステップS6)。
要求信号を送信した車載制御部11は、携帯機2から送信される応答信号を携帯側受信部22にて受信し(ステップS7)、受信した応答信号に基づいて、車両Cに対する携帯機2を特定する(ステップS8)。そして、車載制御部11は、携帯機2の位置に応じて、車両ドアの施錠又は解錠を制御し(ステップS9)、処理を終える。例えば車載制御部11は、操作されたドアスイッチ5を中心にした車外の所定範囲内に携帯機2がある場合、施錠信号又は解錠信号をドアECU6へ出力することによって、車両ドアの施解錠を制御する。
このように構成された制御システムによれば、携帯機2から定期的に送信される制御信号と、制御信号との間の休止期間に、携帯機から応答信号が送信されるように、車載機1が要求信号を各携帯機2へ送信することにより、電装品を制御するために行われる車載機1及び携帯機2間の通信の競合を防ぎ、車両C及び携帯機2に対する操作に応じて電装品を動作させることができる。具体的には、キーレス通信で行われる窓ガラスの自動昇降制御と、スマート通信で行われる車両ドアの施解錠制御との競合を防止し、各制御を実行することができる。
また、上記の通り、携帯機2から送信される制御信号のキーレス通信の終了を待つこと無く、車載機1は他の携帯機2との間でスマート通信を開始することができる。つまり、車載機1は、より早期に当該他の携帯機2との間でスマート通信を開始することができる。
更に、車載機1から送信する要求信号と、携帯機2から送信される制御信号は周波数が異なるため、車載機1は制御信号の受信中に要求信号を送信することが可能である。従って、要求信号に係る送信タイミングの自由度は高く、車載機1は、より簡単に、制御信号と、応答信号の送信期間が重複しないように制御することができる。
(実施形態2)
実施形態2に係る車載機1は、受信信号強度を用いて携帯機2の位置を検出し、電装品の制御を行うものである。実施形態2に係る制御システムは、スマート通信の詳細が実施形態1と異なるため、以下では主にかかる相違点について説明する。その他の構成及び作用効果は実施形態1と同様であるため、対応する箇所には同様の符号を付して詳細な説明を省略する。
ドアスイッチ5が操作された場合、車載送信部13は、車載制御部11の制御に従って、携帯機2の位置を特定するための各種信号を送信する。例えば、車載送信部13は、スマート通信において、携帯機2を起動させる起動信号等を含む処理開始信号、携帯機2の位置を検出するための位置検出用信号を送信する。位置検出用信号は、携帯機2における当該位置検出用信号の受信信号強度に基づいて、携帯機2の位置を特定するための信号である。位置検出用信号は、例えば無変調の搬送波である。複数のLF送信アンテナ3から送信される位置検出用信号の強度は、車内及び車外の周辺にある携帯機2が、各LF送信アンテナ3から送信される位置検出用信号を受信できるような強度である。処理開始信号及び位置検出用信号は、車両Cに対する操作に応じて送信される要求信号の一例である。
なお以下の説明では、位置検出用信号を全てのLF送信アンテナ3から送信する例を説明するが、状況に応じて一部の複数のLF送信アンテナ3から検出用信号を送信する構成が本発明から排除されるものでは無い。
図9は、本実施形態2に係る携帯機2の一構成例を示すブロック図である。実施形態2に係る携帯機2は、実施形態1と同様の携帯側制御部21、携帯側受信部22、携帯側送信部23、携帯側記憶部24及び操作部25に加え、受信信号強度測定部26を備える。
受信信号強度測定部26は、LF受信アンテナ22aが受信した位置検出用信号の受信信号強度を検出し、検出した受信信号強度を携帯制御部21へ出力する回路である。
携帯側記憶部24は、携帯制御部21が携帯機2の各構成部の動作を制御することにより、スマート通信において、携帯機2の位置を算出するための情報を含む応答信号等を車載機1へ送信する処理を実行するための制御プログラムを記憶している。
携帯側送信部23はRF送信アンテナ23aに接続されており、携帯制御部21の制御に従って、UHF帯の電波を用いて各種信号を送信する。携帯側送信部23から送信される信号には、携帯側記憶部24が記憶する識別子が含まれる。例えば、携帯側送信部23は、スマート通信において、車載機1から送信された位置検出用信号の受信信号強度を含む応答信号を送信する。
<第1方式:スマート通信>
図10は、スマート通信制御の一例を示すタイミングチャートである。図10に示すタイミングチャートの内容は、図7と同様である。ただし、実施形態2における「車載機:LF送信アンテナ」は、車両Cに設けられたLF送信アンテナ3から送信される処理開始信号及び位置検出用信号の送信タイミングを示し、「車載機:RF送信アンテナ」は、位置検出用信号に応じて携帯機2から応答信号及び予備応答信号が送信されるタイミングを示す。右上がりハッチングが付された矩形部分は、車載機1から送信される処理開始信号を示している。密接して並んだ複数の縦棒は、複数のLF送信アンテナ3からそれぞれ送信される位置検出用信号を示している。「ALL」と記載された矩形部分は、処理開始信号を受信した複数の携帯機2から共通のタイミングで送信される応答信号を示している。「1」、「2」、「3」は、第1の携帯機2、第2の携帯機2、第3の携帯機2から、携帯機2毎に異なるタイミングで送信される予備応答信号を示している。なお、図10では、携帯機2の操作部25が操作されていないため、キーレス通信に係る信号は図示されていない。
車両Cのドアスイッチ5が操作された場合、車載制御部11は、処理開始信号を車載送信部13に送信させる。処理開始信号は、携帯機2を起動させ、携帯機2の位置検出を行うための応答信号を送信させる処理を開始させるための信号であり、LF送信アンテナ3からLF帯の電波を用いて送信される。処理開始信号は、操作されたドアスイッチ5に近いLF送信アンテナ3から送信すれば良い。なお、複数のLF送信アンテナ3から処理開始信号を送信する場合、複数のLF送信アンテナ3から、LF送信アンテナ3毎に異なるタイミングで連続的に順次送信させると良い。
携帯制御部21は、車載機1から送信された処理開始信号を携帯側受信部22にて受信する。処理開始信号を受信した携帯制御部21は、後にLF送信アンテナ3から送信される位置検出用信号の受信信号強度を測定し、受信信号強度を含む応答信号を送信する処理を開始する。携帯制御部21は、処理開始信号を受信したときからの経過時間の計時を計時部21aに開始させる。
処理開始信号を送信した車載制御部11は、処理開始信号の送信に引き続き、位置検出用信号を車載送信部13に送信させる。位置検出用信号は、複数のLF送信アンテナ3から、LF送信アンテナ3毎に異なるタイミングで連続的に順次送信される。具体的には、第1LF送信アンテナ31から位置検出用信号が送信され、次いで第2LF送信アンテナ32から位置検出用信号が送信され、以下同様にして各LF送信アンテナ3から位置検出用信号が送信される。各LF送信アンテナ3からの位置検出用信号の送信は、携帯機2からの応答を待つこと無く行われる。なお、位置検出用信号は、全てのLF送信アンテナ3から送信される構成であっても良いし、必要に応じて一部の複数のLF送信アンテナ3から送信される構成であっても良い。
携帯制御部21は、各LF送信アンテナ3から送信された位置検出用信号の受信信号強度を、受信信号強度測定部26にて測定する。そして、携帯制御部21は、処理開始信号を受信してから第1所定時間が経過したか否かを判定する。第1所定時間が経過したと判定した場合、携帯制御部21は、複数のLF送信アンテナ3から送信された位置検出用信号の受信信号強度を含む応答信号を、携帯側送信部23にて車載機1へ送信させる。
次いで、携帯制御部21は、処理開始信号を受信してから第2所定時間が経過したか否かを判定する。複数の携帯機2は、異なる第2所定時間を記憶している。第2所定時間が経過したと判定した場合、携帯制御部21は、応答信号と同内容の予備応答信号を、携帯側送信部23にて車載機1へ送信させる。
処理開始信号及び位置検出用信号を送信した車載制御部11は、携帯機2から送信される応答信号及び予備応答信号を携帯側受信部22にて受信し、受信した応答信号及び予備応答信号に含まれる受信信号強度に基づいて、車両Cに対する携帯機2の位置を算出する。そして、車載制御部11は、携帯機2の位置に応じて、車両ドアの施錠又は解錠を制御し、処理を終える。例えば車載制御部11は、操作されたドアスイッチ5を中心にした車外の所定範囲内に携帯機2がある場合、施錠信号又は解錠信号をドアECU6へ出力することによって、車両ドアの施解錠を制御する。
<タイミング制御処理>
次に、キーレス通信及びスマート通信が競合し得る場合における、スマート通信のタイミング制御について説明する。
図11は、スマート通信に係るタイミング制御の一例を示すタイミングチャートである。図11に示すタイミングチャートの内容は、図10と同様である。図11においては、第1の携帯機2がスマート通信を行い、第2の携帯機2がキーレス通信を行う例を説明する。図11中、破線で描かれた処理開始信号及び位置検出用信号は、本来であれば、ドアスイッチ5の操作によって車載機1から送信されるタイミングを示しており、制御信号を受信している場合、混信が生じない特定のタイミングが到来するまで、処理開始信号及び位置検出用信号の送信を停止していることを示している。実線で描かれた処理開始信号及び位置検出用信号は、当該停止後に信号が送信される特定のタイミングを示している。
図12及び図13は、スマート通信制御に係る処理手順の一例を示すフローチャートである。ステップS11〜ステップS13の処理は、実施形態1のステップS1〜ステップS3と同様である。送信タイミングであると判定した場合(ステップS13:YES)、制御信号を受信していないと判定した場合(ステップS11:NO)、車載制御部11は、処理開始信号を車載送信部13に送信させる(ステップS14)。処理開始信号は、携帯機2を起動させ、携帯機2の位置検出を行うための応答信号を送信させる処理を開始させるための信号であり、LF送信アンテナ3からLF帯の電波を用いて送信される。当該処理開始信号は、各携帯機2が共通で受信することが可能な信号である。処理開始信号は、操作されたドアスイッチ5に近いLF送信アンテナ3から送信すれば良い。なお、複数のLF送信アンテナ3から処理開始信号を送信する場合、複数のLF送信アンテナ3から、LF送信アンテナ3毎に異なるタイミングで連続的に順次送信させると良い。
携帯制御部21は、車載機1から送信された処理開始信号を携帯側受信部22にて受信する(ステップS15)。処理開始信号を受信した携帯制御部21は、後にLF送信アンテナ3から送信される位置検出用信号の受信信号強度を測定し、受信信号強度を含む応答信号を送信する処理を開始する。携帯制御部21は、処理開始信号を受信したときからの経過時間の計時を計時部21aに開始させる。
処理開始信号を送信した車載制御部11は、処理開始信号の送信に引き続き、位置検出用信号を車載送信部13に送信させる(ステップS16)。位置検出用信号は、複数のLF送信アンテナ3から、LF送信アンテナ3毎に異なるタイミングで連続的に順次送信される。具体的には、第1LF送信アンテナ31から位置検出用信号が送信され、次いで第2LF送信アンテナ32から位置検出用信号が送信され、以下同様にして各LF送信アンテナ3から位置検出用信号が送信される。各LF送信アンテナ3からの位置検出用信号の送信は、携帯機2からの応答を待つこと無く行われる。なお、位置検出用信号は、全てのLF送信アンテナ3から送信される構成であっても良いし、必要に応じて一部の複数のLF送信アンテナ3から送信される構成であっても良い。
携帯制御部21は、各LF送信アンテナ3から送信された位置検出用信号の受信信号強度を、受信信号強度測定部26にて測定する(ステップS17)。そして、携帯制御部21は、処理開始信号を受信してから第1所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS18)。第1所定時間が経過していないと判定した場合(ステップS18:NO)、携帯制御部21は処理をステップS18へ戻す。第1所定時間が経過したと判定した場合(ステップS18:YES)、携帯制御部21は、複数のLF送信アンテナ3から送信された位置検出用信号の受信信号強度を含む応答信号を、携帯側送信部23にて車載機1へ送信させる(ステップS19)。
次いで、携帯制御部21は、処理開始信号を受信してから第2所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS20)。第2所定時間が経過していないと判定した場合(ステップS20:NO)、携帯制御部21は処理をステップS20へ戻す。第2所定時間が経過したと判定した場合(ステップS20:YES)、携帯制御部21は、応答信号と同内容の予備応答信号を、携帯側送信部23にて車載機1へ送信させる(ステップS21)。
処理開始信号及び位置検出用信号を送信した車載制御部11は、携帯機2から送信される応答信号及び予備応答信号を携帯側受信部22にて受信し(ステップS22)、受信した応答信号及び予備応答信号に含まれる受信信号強度に基づいて、車両Cに対する携帯機2の位置を算出する(ステップS23)。なお、応答信号及び予備応答信号は同じ内容であるため、車載制御部11は、応答信号及び予備応答信号のいずれかを受信することができれば、携帯機2の位置を算出することができる。そして、車載制御部11は、携帯機2の位置に応じて、車両ドアの施錠又は解錠を制御し(ステップS24)、処理を終える。例えば車載制御部11は、操作されたドアスイッチ5を中心にした車外の所定範囲内に携帯機2がある場合、施錠信号又は解錠信号をドアECU6へ出力することによって、車両ドアの施解錠を制御する。
図14は、スマート通信に係るタイミング制御の他の例を示すタイミングチャートである。上記説明では、携帯機2から送信される制御信号のプリアンブルを受信するタイミングに合わせて、処理開始信号を送信する例を説明したが、あくまで一例であり、図14に示すように、制御信号の受信終了タイミングに合わせて、処理開始信号及び位置検出用信号を送信しても良い。図14においては、第3の携帯機2がスマート通信を行い、第2の携帯機2がキーレス通信を行う例を説明する。図11に示す例では、第3の携帯機2から送信される予備応答信号の受信に失敗する可能性があるが、図14に示す例では、第3の携帯機2から送信される応答信号及び予備応答信号を受信することができ、より確実に第3の携帯機2からの応答信号を受信し、車両ドアの施解錠を制御することができる。
このように、車載制御部11は、制御信号の受信開始時点又は受信終了時点で処理開始信号及び位置検出用信号の送信を開始しても良いし、処理開始信号の送信を開始する所定タイミングを条件に応じて適宜変更するように構成しても良い。また、複数組みの処理開始信号及び位置検出信号を、それぞれ異なるタイミング、例えば制御信号の受信開始時点及び受信終了時点で送信するように構成しても良い。
このように構成された制御システムによれば、携帯機2から定期的に送信される制御信号と、制御信号との間のブランク期間に、携帯機から応答信号が送信されるように、車載機1が処理開始信号を各携帯機2へ送信することにより、電装品を制御するために行われる車載機1及び携帯機2間の通信の競合を防ぎ、車両C及び携帯機2に対する操作に応じて電装品を動作させることができる。具体的には、キーレス通信で行われる窓ガラスの自動昇降制御と、スマート通信で行われる車両ドアの施解錠制御との競合を防止し、各制御を実行することができる。
(変形例)
変形例に係る車載機1は、車両ドアの施解錠直後に行うスマート通信の内容が上記実施形態2と異なるため、以下では主にかかる相違点を説明する。図15は、変形例のスマート通信に係るタイミング制御の一例を示すタイミングチャート、図16及び図17は、変形例のスマート通信制御に係る処理手順の一例を示すフローチャートである。図15に示すタイミングチャートの内容は、図7と同様である。
ドアスイッチ5が操作された場合、車載制御部11は以下の処理を実行する。車載制御部11は、上記実施形態2と同様、車載制御部11は、携帯機2から送信される窓ガラスの自動昇降に係る制御信号を受信しているか否かを判定する(ステップS111)。制御信号を受信していないと判定した場合(ステップS111:NO)、実施形態2のステップS14〜ステップS21と同様の処理をステップS122〜ステップS129にて実行し、スマート通信を実行する。
そして、車載制御部11は、車載受信部12にて携帯機2から送信される信号を監視し、携帯機2から送信される応答信号又は予備応答信号を受信したか否かを判定する(ステップS130)。応答信号又は予備応答信号を受信していないと判定した場合(ステップS130:NO)、車載制御部11は処理を終える。応答信号又は予備応答信号を受信したと判定した場合(ステップS130:YES)、受信した応答信号及び予備応答信号に含まれる受信信号強度に基づいて、車両Cに対する携帯機2の位置を算出する(ステップS131)。そして、車載制御部11は、携帯機2の位置に応じて、車両ドアの施錠又は解錠を制御し(ステップS132)、処理を終える。
ステップS111において制御信号を受信していると判定した場合(ステップS111:YES)、車載制御部11は、制御信号の受信タイミングに基づいて、処理開始信号の送信タイミングを決定する(ステップS112)。送信タイミングの決定方法は、上記ステップS12における決定方法と同様である。次いで、車載制御部11は、複数の携帯機2へ個別に処理開始信号及び位置検出用信号を送信する場合の送信順序を決定する(ステップS113)。例えば、車載制御部11は、携帯機2と通信を行った際、過去に行った複数の携帯機2との通信の履歴として、当該携帯機2の識別子及び通信時間情報を車載機側記憶部14に記憶しており、車載制御部11は、車載機側記憶部14が記憶する通信の履歴に基づいて、処理開始信号及び位置検出用信号を複数の携帯機2へ送信する順序を決定する。具体的には、最後に通信を行った時点と、現時点との時間がより短い携帯機から順に、処理開始信号及び位置検出用信号を送信するようにすると良い。
次いで、車載制御部11は、計時部11aを参照し、処理開始信号の送信タイミングであるか否かを判定する(ステップS114)。処理開始信号の送信タイミングで無いと判定した場合(ステップS114:NO)、車載制御部11は、送信タイミングが到来するまで停止する。送信タイミングであると判定した場合(ステップS114:YES)、車載制御部11は、ステップS114にて決定した順序に従って、一の携帯機2へ個別の処理開始信号を車載送信部13に送信させる(ステップS115)。例えば、処理開始信号には、送信先であるの当該一の携帯機2を指定する識別子が含まれている。
携帯制御部21は、車載機1から送信された処理開始信号を携帯側受信部22にて受信する(ステップS116)。携帯制御部21は、受信した処理開始信号に含まれる識別子と、自身の識別子とを比較し、識別子が一致しない場合、受信した処理開始信号を破棄する。従って、上記一の携帯機2のみが個別に処理開始信号を受信し、処理開始信号を受信した携帯機2は、受信信号強度を測定し、受信信号強度を含む応答信号を送信する処理を開始する。
次いで、車載制御部11は、処理開始信号の送信に引き続き、位置検出用信号を車載送信部13に送信させる(ステップS117)。上記ステップS117で処理開始信号を受信し、起動した携帯機2の携帯制御部21は、各LF送信アンテナ3から送信された位置検出用信号の受信信号強度を、受信信号強度測定部26にて測定する(ステップS118)。そして、携帯制御部21は、複数のLF送信アンテナ3から送信された位置検出用信号の受信信号強度を含む応答信号を、携帯側送信部23にて車載機1へ送信させる(ステップS119)。
位置検出用信号を送信した車載制御部11は、携帯側受信部22にて携帯機2から送信される信号を監視し、携帯機2から送信される応答信号を受信したか否かを判定する(ステップS120)。応答信号を受信したと判定した場合(ステップS120:YES)、車載制御部11は、上記ステップS131及びステップS132の処理を実行し、携帯機2の位置に応じた車両ドアの施解錠処理を実行する。応答信号を受信していないと判定した場合(ステップS120:NO)、車載制御部11は、全携帯機2へ処理開始信号を送信したか否かを判定する(ステップS121)。処理開始信号を送信していない携帯機2があると判定した場合(ステップS121:NO)、車載制御部11は、処理をステップS116へ戻し、他の携帯機2へ処理開始信号を送信する処理を実行する。全ての携帯機2へ処理開始信号を送信したと判定した場合(ステップS121:NO)、車載制御部11は処理を終える。
変形例にあっては、複数の携帯機2が存在する場合に、制御情報と同様の所定周期で処理開始信号を送信し、個別に携帯機2と通信を行うことによって、スマート通信及びキーレス通信の双方を確実に救済し、電装品の動作を制御することができる。
また、変形例にあっては、過去に行った携帯機2との通信履歴に基づいて、車両Cの周囲に存在している可能性が高い携帯機2から順に個別にスマート通信を行う構成であるため、より早期にスマート通信を完了し、車両ドアの施解錠制御を行うことができる。
更に、変形例にあっては、車両ドアの施解錠制御が行われた後、所定時間の間は、通信の競合を防止すべく、各携帯機2と個別にスマート通信を行い、所定時間外においては、各携帯機2に共通の信号を用いて円滑にスマート通信を行うことができる。
従って、施解錠が行われた後、所定時間の間、車載機1は、各携帯機2と個別に通信を行い、より短期間でスマート通信が完了させることによって、通信の混信を確実に回避し、車両ドアの施解錠を制御することができる。
上記所定時間外においては、携帯機2から制御信号が送信される可能性は比較的低いため、車載機1は、全ての携帯機2と同時的に通信を行い、個別に携帯機2と通信を行うよりも、より速やかに第1通信を完了させ、車両ドアの施解錠を制御することができる。
なお、本実施形態では、スマート通信及びキーレス通信の競合を解消する例を説明したが、競合の調整対象はスマート通信及びキーレス通信に限定されるものでは無く、制御対象は車両ドアの施解錠及び窓ガラスの昇降に限定されるものでは無い。例えば、スマート通信及びキーレス通信による制御対象は、自動スライドドア等、車両ドアの自動開扉機構、警笛制御等の他の電装品であっても良い。具体的には、スマート通信の制御対象は車両ドアの施解錠、キーレス通信の対象が警笛の制御であっても良い。
1 車載機
2 携帯機
3 LF送信アンテナ
4 RF受信アンテナ
5 ドアスイッチ
6 ドアECU
7 開閉検出スイッチ
8 パワーウィンドウ駆動部
11 車載制御部
11a 計時部
12 車載受信部
13 車載送信部
14 車載機側記憶部
15 出力部
21 携帯制御部
21a 計時部
22 携帯側受信部
22a LF受信アンテナ
23 携帯側送信部
23a RF送信アンテナ
24 携帯側記憶部
25 操作部
26 受信信号強度測定部
31 第1LF送信アンテナ
32 第2LF送信アンテナ
33 第3LF送信アンテナ
34 第4LF送信アンテナ
35 第5LF送信アンテナ
61 施解錠機構
62 アクチュエータ
C 車両

Claims (9)

  1. 互いに独立した操作をトリガにして第1方式に係る通信及び第2方式に係る通信を行う車載機及び携帯機を備え、該車載機は、第1方式又は第2方式に係る通信の結果に応じて、車両に設けられた電装品の動作を制御する制御システムであって、
    第1方式は前記車載機が要求信号を送信し、前記携帯機が要求信号に対して応答信号を送信するものであり、
    前記携帯機は、
    第2方式に係る制御信号を所定周期で定期的に送信する制御信号送信部を備え、
    前記車載機は、
    前記携帯機から送信された前記制御信号を受信する制御信号受信部と、
    該制御信号受信部にて前記制御信号を受信した時点に基づいて、前記応答信号の送信期間と前記制御信号の送信期間とが重複しないように第1方式の通信を開始する通信開始タイミングを決定する決定部と、
    前記制御信号受信部にて前記制御信号を受信し、かつ前記車両に対する操作があった場合、前記決定部にて決定された通信開始タイミングで第1方式に係る通信を開始する開始処理部と
    を備える制御システム。
  2. 前記携帯機は複数であり、
    前記決定部は、
    前記車載機が第1の前記携帯機と第1方式の通信を行うと共に、第2の前記携帯機と第2方式の通信を行う場合、前記第2の携帯機から送信された前記制御信号を受信した時点に基づいて、前記第1の携帯機から送信される前記応答信号の送信期間と、前記第2の携帯機から送信される前記制御信号の送信期間とが重複しないように第1方式の通信を開始する通信開始タイミングを決定する
    請求項1に記載の制御システム。
  3. 前記第2の携帯機は休止期間を挟んで複数の前記制御信号を送信し、前記決定部は、前記第1の携帯機からの前記応答信号が前記休止期間に送信されるように第1方式の通信を開始する通信開始タイミングを決定する
    請求項2に記載の制御システム。
  4. 前記要求信号の周波数と、前記制御信号の周波数とが異なり、
    前記決定部は、
    前記制御信号の送信期間中に前記要求信号が送信されるように第1方式の通信を開始する通信開始タイミングを決定する
    請求項1〜請求項3までのいずれか一項に記載の制御システム。
  5. 前記車載機は、
    前記決定部にて決定された通信開始タイミングで、前記要求信号を送信する要求信号送信部を備え、
    前記携帯機は、
    前記車載機から送信された第1方式に係る前記要求信号を受信する要求信号受信部と、
    前記要求信号を受信した場合、受信した前記要求信号に応じた第1方式に係る前記応答信号を送信する応答信号送信部と
    を備える請求項1〜請求項4までのいずれか一項に記載の制御システム。
  6. 前記携帯機は複数であり、
    前記要求信号送信部は、
    前記要求信号を複数の前記携帯機へ各別に前記所定周期で送信する
    請求項1〜請求項5までのいずれか一項に記載の制御システム。
  7. 前記車載機は、
    複数の前記携帯機との通信の履歴を記憶する記憶部と、
    該記憶部が記憶する履歴に基づいて、前記要求信号を複数の前記携帯機へ送信する順序を決定する順序決定部と
    を備え、
    前記要求信号送信部は、
    前記順序決定部にて決定された順序に基づいて、複数の前記携帯機へ前記要求信号を各別に送信する
    請求項6に記載の制御システム。
  8. 前記電装品は、車両ドアの施解錠を行うアクチュエータを含み、
    前記要求信号送信部は、
    前記アクチュエータの動作を制御した後、所定時間の間に前記車両に対する操作が行われた場合、複数の前記携帯機へ各別に前記要求信号を送信し、前記所定時間外に前記車両に対する操作が行われた場合、各携帯機が共通で受信することが可能な前記要求信号を複数の前記携帯機へ送信する
    請求項6又は請求項7に記載の制御システム。
  9. 車両に設けられた電装品の動作を制御するために、携帯機との間で、第1方式に係る通信及び第2方式に係る通信を行う車載機であって、
    第1方式は前記車載機が要求信号を送信し、前記携帯機が要求信号に対して応答信号を送信するものであり、
    前記携帯機から所定周期で定期的に送信された第2方式に係る制御信号を受信する制御信号受信部と、
    該制御信号受信部にて前記制御信号を受信した時点に基づいて、前記応答信号の送信期間と前記制御信号の送信期間とが重複しないように第1方式の通信を開始する通信開始タイミングを決定する決定部と、
    前記制御信号受信部にて前記制御信号を受信し、かつ前記車両に対する操作があった場合、前記決定部にて決定された通信開始タイミングで第1方式に係る通信を開始する開始処理部と
    を備える車載機。
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