JP2018104790A - 電解用電極および水回り機器 - Google Patents
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Abstract
Description
このような電解には、主に水道水が使用される。このため、水道水に含まれるナトリウム、カルシウム、カリウム、マグネシウム等を主成分とするスケールが、陰極表面に付着する。電極に付着するスケールの量が多くなると、電解性能が低下し、殺菌水生成能力が低下する可能性がある。
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、大型化やコストの増加を抑制しつつ、寿命をさらに延ばすことが可能な電解用電極および水回り機器を提供することを目的とする。
図1に表したトイレ装置は、洋式腰掛便器(以下説明の便宜上、単に「便器」と称する)80と、その上に設けられた衛生洗浄装置10と、を備える。衛生洗浄装置10は、ケーシング40と、便座20と、便蓋30と、を有する。便座20と便蓋30とは、ケーシング40に対して開閉自在にそれぞれ軸支されている。
図3に表したように、電解水生成装置1は、電解槽2と、実施形態に係る一対の電解用電極(以下、単に電極ともいう)3および4と、を有する。電極3および4は、電解槽2の内部に設けられ、電源に接続されている。電極3および4に電圧が印加されることで、電解槽2の内部を通過する水道水が電気分解される。なお、図3(a)は、電極3が陰極となり、電極4が陽極となるように電圧が印加された状態を表し、図3(b)は、電極3が陽極となり、電極4が陰極となるように電圧が印加された状態を表している。
図4に表したように、電極3は、基体3aと、その上に設けられた触媒層3bと、を有する。なお、図4では、電極3の構成を例示しているが、電極4も同様の構成を有する。
まず、基体を用意し、基体の表面を洗浄する。次に、基体の表面に対して、薬剤エッチングやブラスト処理などを行い、粗面化する。さらに、処理後の基体を大気中で焼成することにより、基体の表面を酸化してもよい。
まず、使用前の電極の表面を観察する。電極表面の観察は、Olympus製OLS4100のレーザ顕微鏡に、100倍の倍率の対物レンズを用いて行った。観察時に電極表面の画像を撮影し、得られた画像を三谷商事製のWin−Roof Ver7.4.5のソフトを用いて解析した。
「画像処理」タブに含まれる「RGB分解」を実行する。抽出された赤色画像を選択する。「2値化処理」タブに含まれる「2つの閾値による2値化」を実行する。閾値を0〜54で実行し、2値化された後のクラックに対応する部分の面積割合を測定する。測定された面積割合をクラック率とする。
各試料の電極面積は、520mm2である。電極同士の間隔は、0.4mmとした。電極間に通水させる流量は、450ml/minとした。印加電圧は、印加開始時に0.55Aの電流が流れる電圧に、3Vを加えた値とした。5秒間の電圧オンと、1秒間の電圧オフと、を繰り返し行った。
これらの条件のもとで電解を行い、電解前後での塩素濃度の上昇量を測定した。塩素濃度上昇量が0.5ppmを下回るまでの累計時間を、電極の耐久寿命とした。
図5(a)〜図5(c)は、電解用電極の触媒層の膜厚が3.6μmの試料の観察結果である。
図5(a)〜図5(c)の各画像は、試料表面の12675μm2の範囲を観察し、その観察結果を上述した方法で2値化して得られたものであり、クラックは黒く表示されている。
図6のグラフから、触媒層のいずれの膜厚においても、クラック率が低い場合の方が、クラック率が高い場合よりも耐久寿命が長いことがわかる。また、それぞれの膜厚において、クラック率がある値よりも低くなると、耐久寿命の延びが止まり、耐久寿命はおおよそ一定の値となっていることがわかる。そして、耐久寿命の延びが止まるクラック率の境界値は、膜厚に応じて変化していることがわかる。
図7のグラフから、触媒層の膜厚が小さくなるほど、クラック率の境界値も小さくなっていることがわかる。また、膜厚と境界値との関係は、ほぼ線形的に変化していることもわかる。そこで、触媒層の膜厚をxμm、クラック率の境界値をy%として、図7に表したプロットの近似曲線を求めると、以下の式(1)が得られた。
y=5x+7 (1)
y≦5x+7 (2)
例えば、溶液の塗布は、刷毛による塗装や、基体の溶液中への浸漬、スプレーによる吹き付けなどによって行われる。このうち、スプレーを用いて基体表面により均一に溶液を塗布することで、焼成後のクラック率を小さくすることができる。
また、溶液を塗布した後、焼成を行う前に、溶液を乾燥させることでも、クラック率を小さくすることができると考えられる。
また、触媒層形成時の基体の表面については、粗さが小さいと、基体と触媒層の密着性が低下するものの、粗さが過度に大きいと、クラック率が増大すると考えられる。従って、製造工程および電極の使用中において触媒層の剥離が生じない範囲で、基体の表面粗さは小さいことが望ましい。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
Claims (3)
- チタンまたはチタン合金からなる基体と、
前記基体の上に設けられ、酸化イリジウムと、酸化タンタルと、酸化ロジウムと、を少なくとも含む層が積層された触媒層と、
を備え、
前記触媒層の表面には、クラックが存在し、
前記表面の面積に対する前記表面における前記クラックの面積の割合をy%とし、前記触媒層の厚さをxμmとした場合に、前記xが3.2以上4.0以下の範囲において、
y≦5x+7
を満たす電解用電極。 - 前記yは、14以上である請求項1記載の電解用電極。
- 請求項1または2に記載の前記電解用電極を有する電解水生成装置を備えた水回り機器。
Priority Applications (1)
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JP2016254723A JP2018104790A (ja) | 2016-12-28 | 2016-12-28 | 電解用電極および水回り機器 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2020217817A1 (ja) * | 2019-04-26 | 2020-10-29 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 電解用電極及び電解用電極の製造方法 |
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2016
- 2016-12-28 JP JP2016254723A patent/JP2018104790A/ja active Pending
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WO2020217817A1 (ja) * | 2019-04-26 | 2020-10-29 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 電解用電極及び電解用電極の製造方法 |
JPWO2020217817A1 (ja) * | 2019-04-26 | 2020-10-29 | ||
CN113795612A (zh) * | 2019-04-26 | 2021-12-14 | 松下知识产权经营株式会社 | 电解用电极和制造电解用电极的方法 |
JP7194911B2 (ja) | 2019-04-26 | 2022-12-23 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 電解用電極及び電解用電極の製造方法 |
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