JP2018099640A - 回転霧化塗装装置及び車体塗装方法 - Google Patents

回転霧化塗装装置及び車体塗装方法 Download PDF

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Abstract

【課題】いずれも回転霧化頭を有する複数の塗装機を一体で動かして車体を塗装する際、各回転霧化頭への塗料の付着を軽減するのに有効な技術を提供する。
【解決手段】回転霧化塗装装置1Rは、車体50の塗装を行うための塗装装置であり、いずれも回転によって塗料を霧化して噴射する回転霧化頭20Rを有する2つの塗装機10R,11Rと、2つの塗装機10R,11Rを車体50に対して一体で動かすための駆動部としての塗装ロボット30と、を備え、2つの塗装機10R,11Rが塗装ロボット30によって車体50の右側塗装面51Rに沿って一体で動くとき、隣接した2つの塗装機10R,11Rのそれぞれの回転霧化頭20Rから右側塗装面51Rに向かって互いに逆回転方向に塗料が噴射されるように構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、車体を塗装する技術に関する。
従来、車体を塗装する中塗り、上塗りラインにおいては、高速で回転する回転霧化頭を備えた回転霧化塗装装置(以下、単に「塗装装置」ともいう。)が使用されている。この塗装装置は、塗料を回転霧化頭の回転によって粒化し、空気と静電気を利用して車体の塗装面に塗着させるように構成されている。
このような塗装装置の一例が特許文献1に開示されている。特許文献1に開示の塗装装置は、車体の左右の塗装面に対向して配置される一対或いは複数対のベル型塗装ガンと、アーム先端部にベル型塗装ガンを保持する塗装ロボットと、を備えている。この塗装装置によれば、各ベル型塗装ガンの回転霧化頭を回転させて塗料を噴射しながら、塗装ロボットのアームを予め教示された移動軌跡にしたがって動かすことによって、塗料を車体の左右の塗装面に塗着させることができる。
特開平11−104544号公報
ところで、この種の塗装装置の1つとして、それぞれが回転霧化頭を有する複数の塗装機を一体化させ、これら複数の塗装機を車体の塗装面に沿って一体で動かすように構成された塗装装置が知られている。この塗装装置によれば、複数の塗装機を同時に使用して車体の塗装面を広範囲にわたって塗装可能であるため、塗装工程に要する時間を短縮することができる。
一方で、この塗装装置の場合、互いに隣接する2つの塗装機のうち一方の塗装機の回転霧化頭から塗料が噴射されたときの塗料ダストが、他方の塗装機の回転霧化頭の表面に付着して、この回転霧化頭の表面を汚すという現象が発生する。このとき、回転霧化頭の表面に付着した塗料は、その回転によって飛散して車体の塗装面に塊状の塗料となって付着する。その結果、車体の塗装面の塗装品質低下が起こり得る。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、いずれも回転霧化頭を有する複数の塗装機を一体で動かして車体を塗装する際、各回転霧化頭への塗料の付着を軽減するのに有効な技術を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、
車体の塗装を行うための回転霧化塗装装置であって、
いずれも回転によって塗料を霧化して噴射する回転霧化頭を有する複数の塗装機と、
上記複数の塗装機を上記車体に対して一体で動かすための駆動部と、
を備え、
上記駆動部が上記複数の塗装機を上記車体の塗装面に沿って一体で動かすとき、上記複数の塗装機のうち隣接した2つの塗装機のそれぞれの上記回転霧化頭から上記塗装面に向かって互いに逆回転方向に塗料が噴射されるように構成されている、回転霧化塗装装置、にある。
また、本発明の別態様は、
車体の塗装を行うための車体塗装方法であって、
いずれも回転によって塗料を霧化して噴射する回転霧化頭を有する複数の塗装機を上記車体の塗装面に沿って一体で動かすとき、上記複数の塗装機のうち隣接した2つの塗装機のそれぞれの上記回転霧化頭から上記塗装面に向かって互いに逆回転方向に塗料を噴射させる、車体塗装方法、にある。
上記の回転霧化塗装装置及び車体塗装方法によれば、塗装作業時に、複数の塗装機のうち隣接した2つの塗装機のそれぞれの回転霧化頭から車体の塗装面に向かって互いに逆回転方向に塗料が噴射される。このとき、2つの回転霧化頭のまわりには、一方の回転霧化頭から噴射された塗料と他方の回転霧化頭から噴射された塗料とが互いに遠ざかる方向に流れる第1領域と、一方の回転霧化頭から噴射された塗料と他方の回転霧化頭から噴射された塗料とが互いに近づく方向に流れる第2領域と、が形成される。
第1領域では、2つの回転霧化頭のうちのいずれか一方の回転霧化頭から噴射された塗料は他方の回転霧化頭から遠ざかるように流れるため、他方の回転霧化頭に塗料が付着しにくい。一方で、第2領域では、2つの回転霧化頭のそれぞれから噴射された塗料が互いに衝突し合って勢いを打ち消すため、各回転霧化頭に塗料が付着しにくい。
以上のごとく、上記の各態様によれば、いずれも回転霧化頭を有する複数の塗装機を一体で動かして車体を塗装する際、各回転霧化頭への塗料の付着を軽減することができる。
本実施形態の回転霧化塗装装置を正面から視た図。 図1の回転霧化塗装装置を上方から視た図。側面図。 図1中の第1塗装機の塗装機の断面構造を示す図。 図3の塗装機においてエア吹出口から吹き出すシェーピングエアの流れを模式的に示す図。 第1塗装機の一方の塗装機において回転霧化頭と駆動軸との締結構造を模式的に示す図。 第1塗装機の他方の塗装機において回転霧化頭と駆動軸との締結構造を模式的に示す図。 第2塗装機の一方の塗装機において回転霧化頭と駆動軸との締結構造を模式的に示す図。 第2塗装機の他方の塗装機において回転霧化頭と駆動軸との締結構造を模式的に示す図。 第1塗装機を使用して車体の右側塗装面に塗料を塗着させるときの様子を模式的に示す図。 第2塗装機を使用して車体の左側塗装面に塗料を塗着させるときの様子を模式的に示す図。 第1塗装機による作用効果を説明するための図。 第2塗装機による作用効果を説明するための図。 図11の第1塗装機に対する比較例を説明するための図。
上記の回転霧化塗装装置において、上記隣接した2つの塗装機はいずれも、上記回転霧化頭から噴射される塗料に向けて霧化用のシェーピングエアを吹き出すためのエア吹出口を備え、上記エア吹出口から吹き出すシェーピングエアの吹き出し方向が上記回転霧化頭の回転方向に対して逆方向に捩れるように構成されており、且つ上記隣接した2つの塗装機のそれぞれの上記回転霧化頭が上記塗装面に向かって互いに逆方向に回転するように構成されているのが好ましい。
本構成によれば、塗装面に向かって互いに逆方向に回転する2つの回転霧化頭のそれぞれに対して、当該回転霧化頭の回転方向とは逆向きに形成されるシェーピングエアの旋回流が作用する。このため、隣接した2つの塗装機のそれぞれの回転霧化頭から車体の塗装面に向かって互いに逆回転方向に塗料が噴射される。また、各回転霧化頭から噴射された塗料に対して、その飛散方向と交差するようにシェーピングエアが衝突することとなり、塗料の微粒化を促進させることができる。
上記の回転霧化塗装装置において、上記隣接した2つの塗装機のそれぞれの上記回転霧化頭は、当該回転霧化頭を回転駆動するための駆動軸と同軸状に螺合することによってこの駆動軸に締結固定されており、且つ当該回転霧化頭が上記螺合のねじ込み方向に回転するように構成されているのが好ましい。
本構成によれば、各回転霧化頭の回転方向が駆動軸との螺合が強まる方向に一致する。このため、塗装作業に際に、各回転霧化頭と駆動軸との締結が解除されるのを防止することができる。
以下、回転霧化塗装装置(以下、単に「塗装装置」という。)の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
なお、この塗装装置の説明のための図面において、塗装対象である車体の前方を矢印FRで示し、車体の上方を矢印UPで示し、車体の右方を矢印Rで示し、車体の左方を矢印Lで示している。また、回転霧化頭の軸方向を矢印Xで示し、塗装装置の幅方向を矢印Yで示している。
(実施形態)
図1及び図2に示されるように、塗装装置1は、車体50の塗装を行うためのものである。車体50の中塗り、上塗りラインにおいて、この車体50は、塗装台車Tによって支持された状態で塗装ブースB内へと搬送される。
車体50の塗装面51には、車体50の右側面を構成する右側塗装面51Rと、車体50の左側面を構成する左側塗装面51Lと、が含まれている。
右側塗装面51Rは、車体50のボディシェルのうち、右側フロントヒンジピラーから右側リヤフェンダーまでの右側サイドボディ(以下、「右側サイドボディ51R」ともいう。)として構成されている。
同様に、左側塗装面51Lは、車体50のボディシェルのうち、左側フロントヒンジピラーから左側リヤフェンダーまでの左側サイドボディ(以下、「左側サイドボディ51L」ともいう。)によって構成されている。
ここで、左側塗装面51Lは、車体50のうち右側塗装面51Rと左右対称位置にある塗装面である。即ち、右側塗装面51Rと左側塗装面51Lは、車体50を前後方向に延びる車体中心線(図2中に示される車体中心線Mを参照)について互いに左右対称な塗装面をなしている。
塗装装置1は、第1塗装装置1Rと、第2塗装装置1Lと、に分類される。
第1塗装装置1Rは、2つの塗装機10R,11Rと、塗装ロボット30と、塗装装置1Lと兼用の制御装置40と、を備えている。この第1塗装装置1Rは、車体50の右側塗装面51Rを塗装するのに使用される一方で、車体50の左側塗装面51Lの塗装には使用されない。第1塗装装置1Rの作動時に、2つの塗装機10R,11Rのそれぞれを構成する回転霧化頭20R(以下、「ベル20R」という。)が車体50の右側塗装面51Rに対向して配置される。
塗装機10Rは、塗装機11Rとともに保持フレーム2によって一体状に保持された状態で塗装ロボット30のロボットアーム31に取付けられている。このため、第1塗装装置1Rの塗装ロボット30は、2つの塗装機10R,11Rを車体50に対して一体で動かすための駆動部として構成されている。
第2塗装装置1Lは、2つの塗装機10L,11Lと、塗装ロボット30と、第1塗装装置1Rと兼用の制御装置40と、を備えている。この第2塗装装置1Lは、車体50の左側塗装面51Lを塗装するのに使用される一方で、車体50の右側塗装面51Rの塗装には使用されない。第2塗装装置1Lの作動時に、2つの塗装機10L,11Lのそれぞれを構成する回転霧化頭20L(以下、「ベル20L」という。)が車体50の左側塗装面51Lに対向して配置される。
塗装機10Lは、塗装機11Lとともに保持フレーム2によって一体状に保持された状態で塗装ロボット30のロボットアーム31に取付けられている。このため、塗装装置1Lの塗装ロボット30は、2つの塗装機10L,11Lを車体50に対して一体で動かすための駆動部として構成されている。
制御装置40は、既知のCPU、メモリ、入出力部等によって構成されている。この制御装置40は、塗装機制御部41及びロボット制御部42を備えている。
塗装機制御部41は、4つの塗装機10R,11R,10L,11Lを制御する機能を有する。この塗装機制御部41によれば、これら塗装機の起動及び停止が制御され、また各塗装機の起動時にベル20R,20Lの回転数が調整される。
ロボット制御部42は、塗装ロボット30を制御する機能を有する。このロボット制御部42によれば、各塗装ロボット30のロボットアーム31が予め教示された移動軌跡にしたがって動くことによって、各塗装機の位置及び姿勢が変更される。
次に、図3〜図8を参照しつつ塗装機10Rの詳細な構造について説明する。
なお、他の塗装機11R,10L,11Lの全体的な構造は塗装機10Rと同様であるため、以下では、塗装機10Rの全体的な構造のみを説明し、他の塗装機11R,10L,11Lについては塗装機10Rとの相違点のみを説明する。
図3に示されるように、塗装機10Rは、ハウジング10aと、エアモータ14と、ベル20Rと、を備えている。
ハウジング10aは、エアモータ14及びベル20Rを収容している。このハウジング10aは、その外表面に近い部位にエア供給源(図示省略)に接続されたエア供給部(エア供給路)12を備えている。エア供給部12の流入口12aから流入したエアの一部は、エアモータ14においてスラスト方向の空気軸受、及びラジアル方向の空気軸受に使用される。また、このエアの一部は、エアモータ14を駆動する駆動用エアに使用される。更に、このエアの残りは、エア供給部12のエア吹出口12bから吹き出すシェーピングエアに使用される。エア供給部12のエア吹出口12bは、ハウジング10aの周方向に沿って等間隔で複数設けられている。
エアモータ14は、ベル20Rを回転駆動するアクチュエータとして構成されている。このエアモータ14は、ベル20Rを回転駆動するための駆動軸16を有する。ベル20Rのベルカップ21は、エアモータ14の駆動軸16に同軸状に螺合することによってこの駆動軸16に締結固定されている。具体的には、ベルカップ21に設けられた雌ネジ21aと、駆動軸16の外周面に設けられた雄ネジ16aとが同一の仮想軸線上において互いに螺合するように構成されており、この螺合が強まることによってベルカップ21が駆動軸16に締結固定される。この場合、ベル20Rは駆動軸16に直に連結される。
また、エアモータ14は、エア駆動式のモータであり、その駆動軸16にタービン15が固定されている。このタービン15の外周面には、周方向に互いに等間隔で配置された複数の羽根15aが設けられている。駆動軸16は、タービン15の複数の羽根15aにエアが供給されることによって回転する。これにより、駆動軸16の雄ネジ16aがベルカップ21の雌ネジ21aに螺合した状態で、ベル20Rは、駆動軸16の径方向の仮想の中心部分である回転軸Aを中心にエアモータ14と一体的に回転する。
特に図示しないものの、塗装機10Rは回転数センサを備えている。塗装機制御部41は、この回転数センサによって検出された、ベル20Rの実際の回転数に基づいて、この回転数を目標回転数に一致させるように、エアモータ14のタービン15に供給するエア量をフィードバック制御するように構成されている。これにより、ベル20Rの回転数が目標回転数に制御される。
なお、エアモータ14を構成するタービン15の詳細については、例えば実開昭60−151555号公報に開示のタービン5が参照される。従って、本明細書では、この公報を援用することにより、タービン15の更なる詳細な説明を省略する。
エアモータ14の駆動軸16には塗料管17が内蔵されている。この塗料管17は、塗料の付着度合いを容易に確認できるような透明な樹脂のチューブによって形成されるのが好ましい。この塗料管17は、塗料供給源(図示省略)から供給された塗料が流れる流路17aと、流路17aに連通し且つベル20Rの内部空間23に配置された噴射口(吐出口)17bと、を備えている。このため、塗料管17の噴射口17bから内部空間23に塗料が噴射される。
ベル20Rは、回転によって塗料を霧化して噴射する機能を有する。このベル20Rは、カップ状のベルカップ21と、ベルカップ21の径方向の中心部分に設けられた円板状のベルハブ22と、を備えている。ベルハブ22は、ネジ部材(図示省略)によってベルカップ21に締結固定されている。このベル20Rにおいて、ベルカップ21とベルハブ22とによって内部空間23が区画されている。また、ベルカップ21とベルハブ22の外周との間には塗料流通孔24が形成されている。
ベルハブ22の表面22aは、ワークである車体50の塗装面51に対向する対向面として構成されている。ベルハブ22の裏面22bは、内部空間23に噴射された塗料をベルハブ22の径方向外方の塗料流通孔24へと誘導可能な湾曲面として構成されている。
ベル20Rは、電気ケーブル(図示省略)を通じて外部電源に接続されている。このため、塗装機10Rの運転時に電気ケーブルを通じて供給された電力によってベル20Rへの通電が行われる。
ベル20Rの内部空間23に噴射された塗料は、通電状態のベルハブ22の裏面22bに接触することにより内部空間23において帯電した状態で噴霧化される。その後、この帯電した塗料は、ベルカップ21とベルハブ22との間の塗料流通孔24を通じて外部に流出し、エア供給部12のエア吹出口12bから吹き出す霧化用のエア、所謂「シェーピングエア」によって、一定のパターンで車体50の塗装面51に向けて噴射される。
このとき、ベル20Rの回転数と塗料の粒化の度合いとの間に相関関係がある。即ち、ベル20Rの回転数が上がると塗料の粒化の度合いが相対的に高くなり、ベル20Rの回転数が下がる塗料の粒化の度合いが相対的に低くなる。
また、図4に示されるように、塗装機10Rは、エア供給部12の各エア吹出口12bから吹き出すシェーピングエアの吹き出し方向Sがベル20Rの回転方向D1に対して逆方向(即ち、ベル20Rの回転方向後方)に捩れるように構成されている。これにより、ベル20Rの回転方向D1とは逆向きにシェーピングエアの旋回流が形成される。このため、ベル20Rから噴射された塗料に対して、その飛散方向と交差するようにシェーピングエアが衝突することとなり、塗料の微粒化を促進させることができる。
図5に示されるように、上記の塗装機10Rは、ベル20Rのベルカップ21が駆動軸16と同軸状に螺合し、ベルカップ21の雌ネジ21aに対して駆動軸16の雄ネジ16aを右回りである時計方向に回すと締まる螺合構造を有している。このような螺合構造を構成する雄ネジ16a及び雌ネジ21aは、「右ネジ」或いは「正ネジ」とも称呼される。
この螺合構造の場合、駆動軸16の雄ネジ16aとベルカップ21の雌ネジ21aとを互いに係合させた状態で、駆動軸16をベルカップ21に対して右回りに相対回転させる。これにより、ベル20Rのベルカップ21に駆動軸16が締付けられて、ベル20Rは螺合によって駆動軸16に締結固定される。
また、この塗装機10Rにおいて、ベル20Rは、予め設定された一方向である右回りにのみ回転するように構成されている。具体的には、このベル20Rは、その作動時の回転方向が車体50の右側塗装面51Rに向かって常時に右回りとなるように構成されている。即ち、このベル20Rは、駆動軸16から伝達される回転軸力によって、ベルカップ21と駆動軸16との螺合のねじ込み方向に回転するように構成されている。
本構成によれば、ベル20Rの回転方向がベルカップ21と駆動軸16との螺合の強まる方向に一致する。本構成を実現するために、塗装機10Rのタービン15は、エア供給によってベル20Rが回転軸Aを回転中心として右回りに回転するように、複数の羽根15aの向きが設定されている。
上記の塗装機10Rに対して、塗装機11Rは、駆動軸16とベル20Rとの螺合のねじ込み方向、及びベル20Rの作動時の回転方向が相違している。
図6に示されるように、この塗装機11Rは、ベル20Rのベルカップ21が駆動軸16と同軸状に螺合し、ベルカップ21の雌ネジ21aに対して駆動軸16の雄ネジ16aを左回りである反時計方向に回すと締まる螺合構造を有している。このような螺合構造を構成する雄ネジ16a及び雌ネジ21aは、「左ネジ」或いは「逆ネジ」とも称呼される。
この螺合構造の場合、駆動軸16の雄ネジ16aとベルカップ21の雌ネジ21aとを互いに係合させた状態で、駆動軸16をベルカップ21に対して左回りに相対回転させる。これにより、ベル20Rのベルカップ21に駆動軸16が締付けられて、ベル20Rは螺合によって駆動軸16に締結固定される。
上述のように、塗装機10Rの駆動軸16の雄ネジ16aと、塗装機11Rの駆動軸16の雄ネジ16aと、は互いに逆ネジの関係(ネジが形成されている向きが反対の関係)にある。同様に、塗装機10Rのベル20Rの雌ネジ21aと、塗装機11Rのベル20Rの雌ネジ21aと、は互いに逆ネジの関係にある。
また、この塗装機11Rにおいて、ベル20Rは、予め設定された一方向である左回りにのみ回転するように構成されている。具体的には、このベル20Rは、作動時の回転方向が車体50の右側塗装面51Rに向かって常時に左回りとなるように構成されている。即ち、このベル20Rは、駆動軸16から伝達される回転軸力によって、ベルカップ21と駆動軸16との螺合のねじ込み方向に回転するように構成されている。
本構成によれば、ベル20Rの回転方向がベルカップ21と駆動軸16との螺合が強まる方向に一致する。本構成を実現するために、塗装機11Rのタービン15は、エア供給によってベル20Rが回転軸Aを回転中心として左回りに回転するように、複数の羽根15aの向きが設定されている。
図7に示されるように、塗装機10Lは、上記の塗装機10Rと同じ螺合構造(右ネジ)を有している。また、この塗装機10Lのベル20Lは、作動時の回転方向が車体50の左側塗装面51Lに向かって常時に右回りとなるように構成されている。
図8に示されるように、塗装機11Lは、上記の塗装機11Rと同じ螺合構造(左ネジ)を有している。また、この塗装機11Lのベル20Lは、作動時の回転方向が車体50の左側塗装面51Lに向かって常時に左回りとなるように構成されている。
ここで、図9〜図12を参照しながら、塗装装置1R,1Lを使用した車体塗装方法によって、車体50の右側塗装面51R及び左側塗装面51Lに塗料を塗着させるときの様子について説明する。
図9に示されるように、車体50の右側塗装面51Rを塗装する際、2つの塗装機10R,11Rのそれぞれのベル20Rを右側塗装面51Rに向けて配置する。そして、2つの塗装機10R,11Rを作動させて、それぞれのベル20Rを回転駆動する。
このとき、塗装機10Rのベル20Rは、回転軸Aを回転中心として右側塗装面51Rに向かって右回りである回転方向D1に回転し、且つ塗装機11Rのベル20Rは、回転軸Aを回転中心として右側塗装面51Rに向かって左回りである回転方向D2に回転する。また、2つの塗装機10R,11Rのそれぞれにおいて、ベル20Rは、エア供給部12のエア吹出口12b(図3参照)から吹き出すシェーピングエアとの協働によって、帯電した塗料を粒化しつつ右側塗装面51Rに向けて噴射する。
ベル20Rから噴射された塗料Cは、このベル20Rの回転時の遠心力によって径方向外方へ広がる。また、この塗料Cを右側塗装面51Rの側方から視たとき、即ちベル20Rを軸方向Xについて駆動軸16側から視たとき、この塗料Cは、図9中の矢印Sで示される方向に吹き出すシェーピングエアの流れにしたがって、全体的には各ベル20Rの回転方向後方へと流れるように飛散する。
また、2つの塗装機10R,11Rは、それぞれのベル20Rの回転が維持されたままの状態で、予め教示された塗装ロボット30のロボットアーム31(図1参照)の移動軌跡にしたがって、例えば移動軌跡P1上を一体的に移動する。塗装ロボット30が2つの塗装機10R,11Rを右側塗装面51Rに沿って一体で動かすとき、2つの塗装機10R,11Rのそれぞれのベル20Rから右側塗装面51Rに向かって互いに逆回転方向に塗料が噴射される。このとき、2つの塗装機10R,11Rが右側塗装面51Rに対して一定間隔を隔てた状態でこの右側塗装面51Rに沿って移動することで、右側塗装面51Rの全体にわたって塗料を塗着させることができる。2つの塗装機10R,11Rを同時に使用して右側塗装面51Rを広範囲にわたって塗装可能であるため、車体50の塗装工程に要する時間を短縮することができる。
図10に示されるように、車体50の左側塗装面51Lを塗装する際、2つの塗装機10L,11Lのそれぞれのベル20Lを左側塗装面51Lに向けて配置する。そして、2つの塗装機10L,11Lを作動させて、それぞれのベル20Lを回転駆動する。
このとき、塗装機10Lのベル20Lは、回転軸Aを回転中心として左側塗装面51Lに向かって右回りである回転方向D1に回転し、且つ塗装機11Lのベル20Lは、回転軸Aを回転中心として左側塗装面51Lに向かって左回りである回転方向D2に回転する。また、2つの塗装機10L,11Lのそれぞれにおいて、ベル20Lは、エア供給部12のエア吹出口12b(図3参照)から吹き出すシェーピングエアとの協働によって、帯電した塗料を粒化しつつ左側塗装面51Lに向けて噴射する。
ベル20Lから噴射された塗料Cは、このベル20Lの回転時の遠心力によって径方向外方へ広がる。また、この塗料Cを左側塗装面51Lの側方から視たとき、即ちベル20Lを軸方向Xについて駆動軸16側から視たとき、この塗料Cは、図10中の矢印Sで示される方向に吹き出すシェーピングエアの流れにしたがって、全体的には各ベル20Lの回転方向後方へと流れるように飛散する。
また、2つの塗装機10L,11Lは、それぞれのベル20Lの回転が維持されたままの状態で、予め教示された塗装ロボット30のロボットアーム31(図1参照)の移動軌跡にしたがって、例えば移動軌跡P2上を一体的に移動する。塗装ロボット30が2つの塗装機10L,11Lを左側塗装面51Lに沿って一体で動かすとき、2つの塗装機10L,11Lのそれぞれのベル20Lから左側塗装面51LRに向かって互いに逆回転方向に塗料が噴射される。このとき、2つの塗装機10L,11Lが左側塗装面51Lに対して一定間隔を隔てた状態でこの左側塗装面51Lに沿って移動することで、左側塗装面51Lの全体にわたって塗料を塗着させることができる。2つの塗装機10L,11Lを同時に使用して左側塗装面51Lを広範囲にわたって塗装可能であるため、車体50の塗装工程に要する時間を短縮することができる。
上述のように、第1塗装装置1Rを使用した場合、塗装機10Rのベル20Rが車体50の右側塗装面51Rに向かって回転する回転方向D1と、塗装機11Rのベル20Rが車体50の右側塗装面51Rに向かって回転する回転方向D2が互いに逆になっている。
同様に、第2塗装装置1Lを使用した場合、塗装機10Lのベル20Lが車体50の左側塗装面51Lに向かって回転する回転方向D1と、塗装機11Lのベル20Lが車体50の左側塗装面51Lに向かって回転する回転方向D2が互いに逆になっている。
次に、上記の塗装装置及び車体塗装方法による作用効果について説明する。
図11に示されるように、車体50の右側塗装面51Rの塗装作業時に、車体50の右側塗装面51Rに向かって互いに逆方向に回転する2つのベル20R,20Rのそれぞれに対して、当該ベル20Rの回転方向とは逆向きに形成されるシェーピングエアの旋回流が作用する。このため、隣接した2つの塗装機10R,11Rのそれぞれのベル20Rから右側塗装面51Rに向かって互いに逆回転方向に塗料が噴射される。即ち、塗装機10Rのベル20Rは、左回りの吹き出し方向Sに吹き出すシェーピングエアの旋回流によって左回り方向に塗料を噴射する。これに対して、塗装機11Rのベル20Rは、右回りの吹き出し方向Sに吹き出すシェーピングエアの旋回流によって右回り方向に塗料を噴射する。このとき、2つのベル20R,20Rのまわりに第1領域R1及び第2領域R2が形成される。
第1領域R1は、一方のベル20Rから噴射された塗料と他方のベル20Rから噴射された塗料とが互いに遠ざかる方向に流れる領域である。これに対して、第2領域R2は、一方のベル20Rから噴射された塗料と他方のベル20Rから噴射された塗料とが互いに近づく方向に流れる領域である。
第1領域R1では、2つのベル20R,20Rのうちのいずれか一方のベル20Rから噴射された塗料(塗料ダストPD)は他方のベル20Rから遠ざかるように流れるため、他方のベル20Rに塗料が付着しにくい。一方で、第2領域R2では、2つのベル20R,20Rのそれぞれから噴射された塗料(塗料ダストPD)が互いに衝突し合って勢いを打ち消すため、各ベル20Rに塗料が付着しにくい。
従って、いずれもベル20Rを有する2つの塗装機10R,11Rを一体で動かして車体50の右側塗装面51Rを塗装する際、各ベル20Rへの塗料の付着を軽減することができる。
図12に示されるように、車体50の左側塗装面51Lの塗装作業時に、車体50の左側塗装面51Lに向かって互いに逆方向に回転する2つのベル20L,20Lのそれぞれに対して、当該ベル20Lの回転方向とは逆向きに形成されるシェーピングエアの旋回流が作用する。このため、隣接した2つの塗装機10L,11Lのそれぞれのベル20Lから左側塗装面51Lに向かって互いに逆回転方向に塗料が噴射される。即ち、塗装機10Lのベル20Lは、左回りの吹き出し方向Sに吹き出すシェーピングエアの旋回流によって左回り方向に塗料を噴射する。これに対して、塗装機11Lのベル20Lは、右回りの吹き出し方向Sに吹き出すシェーピングエアの旋回流によって右回り方向に塗料を噴射する。このとき、2つのベル20L,20Lのまわりには、上記の第1領域R1と同様の第1領域R11と、上記の第2領域R2と同様の第2領域R12と、が形成される。
第1領域R11では、2つのベル20L,20Lのうちのいずれか一方のベル20Lから噴射された塗料(塗料ダストPD)は他方のベル20Lから遠ざかるように流れるため、他方のベル20Lに塗料が付着しにくい。一方で、第2領域R12では、2つのベル20L,20Lのそれぞれから噴射された塗料(塗料ダストPD)が互いに衝突し合って勢いを打ち消すため、各ベル20Lに塗料が付着しにくい。
従って、前述の塗装機10R,11Rの場合と同様に、いずれもベル20Lを有する2つの塗装機10L,11Lを一体で動かして車体50の左側塗装面51Lを塗装する際、各ベル20Lへの塗料の付着を軽減することができる。
なお、各ベルへの塗料の付着を軽減できるという上述の作用効果は、図13に示される比較例を参照することによって更に明確になる。
図13に示される比較例は、図11に示される第1塗装装置1Rにおいて、2つの塗装機10R,11Rのそれぞれのベル20Rから右側塗装面51Rに向かって互いに同回転方向に塗料が噴射される場合を想定した例である。この比較例では、2つの塗装機10R,11Rのベル20Rはいずれも右側塗装面51Rに向かって右回りに回転するように構成されており、且つシェーピングエアの吹き出し方向Sが各ベル20Rの回転方向D1に対して逆方向(各ベル20Rの回転方向後方)に捩れるように構成されている。
この比較例の場合、2つの塗装機10R,11Rの上方領域R3及び下方領域R4において、2つのベル20R,20Rのうちのいずれか一方のベル20Rから噴射された塗料(塗料ダストPD)が他方のベル20Rに近づくように流れて付着し、このベル20Rの表面を汚すという現象が発生する。このとき、ベル20Rの表面に付着した塗料は、その回転によって飛散して車体50の右側塗装面51Rに塊状の塗料となって付着する。その結果、車体50の右側塗装面51Rの塗装品質低下が起こり得る。
これに対して、本実施形態の塗装装置1R,1Lは、上述のようにベル20R或いはベル20Lの表面に塗料が付着する現象の発生を抑える効果があるため、比較例に対して有利である。
また、上記の塗装装置1R,1Lによれば、2つのベル20R,20Lがいずれも、対応する駆動軸16との螺合のねじ込み方向に回転するため、塗装作業に際に、ベル20R,20Lと対応する駆動軸16との締結が解除されるのを防止することができる。
また、上記の塗装装置1R,1Lによれば、2つのベル20R,20Lがいずれも、予め設定された一方向にのみ常時に回転するため、ベル20R,20Lの回転方向を途中で逆転させるような制御が必要とならず、装置の構造を簡素化することができる。
本発明は、上記の本実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の応用や変形が考えられる。例えば、本実施形態を応用した次の各形態を実施することもできる。
上記の実施形態では、塗装機10Rのベル20Rの雌ネジ21aと塗装機11Rのベル20Rの雌ネジ21aとが互いに逆ネジの関係にある場合について例示したが、正ネジの関係であってもよい。同様に、塗装機10Lのベル20Lの雌ネジ21aと塗装機11Lのベル20Lの雌ネジ21aとが互いに正ネジの関係であってもよい。
上記の実施形態では、ベル20R,20Lが駆動軸16に同軸状に螺合する場合について例示したが、これに代えて、ベル20R,20Lと駆動軸16との間に1又は複数のギアを介在させ、ベル20R,20Lが当該ギアを介して駆動軸16に連結される構造を採用することもできる。
上記の実施形態では、車体50の右側サイドボディ51Rを2つの塗装機10R,11Rによって塗装し、且つ左側サイドボディ51Lを2つの塗装機10L,11Lによって塗装する場合について例示したが、これらの塗装機を使用して車体50の別の部位を塗装することもできる。
上記の実施形態では、シェーピングエアの吹き出し方向Sがベル20R,20Lの回転方向に対して逆方向(回転方向後方)に捩れる構造について例示したが、本構造に代えて、シェーピングエアの吹き出し方向Sがベル20R,20Lの回転方向に対して同方向(回転方向前方)に捩れる構造を採用することもできる。
上記の実施形態では、塗装装置1R,1Lのそれぞれにおいて、2つのベルが互いに逆方向に回転し、且つシェーピングエアの吹き出し方向Sが2つのベルのいずれの回転方向に対して逆方向に捩れる構造について例示したが、本構造に代えて、2つのベルが互いに同方向に回転し、且つシェーピングエアの吹き出し方向Sが一方のベルについては逆方向に捩れ、他方のベルについては逆方向に捩れる構造を採用することもできる。
上記の実施形態では、ベル20R,20Lのベルカップ21が雌ネジ21aを有し、この雌ネジ21aに螺合する雄ネジ16aを駆動軸16が有する場合について例示したが、これに代えて、ベルカップ21に雄ネジ16aのような雄ネジを設け、且つこの雄ネジに螺合する雌ネジを設けた構造を採用することもできる。
上記の実施形態では、2つの塗装装置1R,1Lを使用する場合について例示したが、これら2つの塗装装置1R,1Lに別の塗装装置を加えて使用することもできる。また、2つの塗装装置1R,1Lがいずれも2つの塗装機を備える場合について例示したが、各塗装装置における塗装機の数は2つに限定されるものではなく、必要に応じて3つ以上であってもよい。
1つの塗装装置が3つ以上の複数の塗装機を備える場合、隣接する2つの塗装機のそれぞれのベルから塗装面に向かって互いに逆回転方向に塗料が噴射されるという条件が少なくとも満足されればよい。即ち、隣接する2つの塗装機についてのみ上記の条件が満足されてもよいし、或いは複数の塗装機の全部について上記の条件が満足されてもよい。
上記の実施形態では、2つのベル20R,20Lの回転駆動のためにエア駆動式のエアモータ14を使用する場合について例示したが、これに代えて電動モータを使用することもできる。
上記の実施形態では、2つのベル20R,20Lを動かすための駆動部として塗装ロボット30を使用する場合について例示したが、これに代えて別の駆動部を使用することもできる。別の駆動部の一例として、スプロケットと組み合わせて使用される動力伝達用チェーンにブラケットを介してベルを固定する構造を採用することができる。本構造の場合、動力伝達用チェーンの作動時の動力伝達によってベルを動かすことができる。
1 回転霧化塗装装置
1R 第1塗装装置(回転霧化塗装装置)
1L 第2塗装装置(回転霧化塗装装置)
10R,11R、10L,11L 塗装機
12b エア吹出口
16 駆動軸
20R,20L 回転霧化頭(ベル)
30 塗装ロボット(駆動部)
50 車体
51 塗装面
51R 右側塗装面(右側サイドボディ)
51L 左側塗装面(左側サイドボディ)
D1,D2 回転方向
S シェーピングエアの吹き出し方向

Claims (4)

  1. 車体の塗装を行うための回転霧化塗装装置であって、
    いずれも回転によって塗料を霧化して噴射する回転霧化頭を有する複数の塗装機と、
    上記複数の塗装機を上記車体に対して一体で動かすための駆動部と、
    を備え、
    上記駆動部が上記複数の塗装機を上記車体の塗装面に沿って一体で動かすとき、上記複数の塗装機のうち隣接した2つの塗装機のそれぞれの上記回転霧化頭から上記塗装面に向かって互いに逆回転方向に塗料が噴射されるように構成されている、回転霧化塗装装置。
  2. 上記隣接した2つの塗装機はいずれも、上記回転霧化頭から噴射される塗料に向けて霧化用のシェーピングエアを吹き出すためのエア吹出口を備え、上記エア吹出口から吹き出すシェーピングエアの吹き出し方向が上記回転霧化頭の回転方向に対して逆方向に捩れるように構成されており、且つ上記隣接した2つの塗装機のそれぞれの上記回転霧化頭が上記塗装面に向かって互いに逆方向に回転するように構成されている、請求項1に記載の回転霧化塗装装置。
  3. 上記隣接した2つの塗装機のそれぞれの上記回転霧化頭は、当該回転霧化頭を回転駆動するための駆動軸と同軸状に螺合することによってこの駆動軸に締結固定されており、且つ当該回転霧化頭が上記螺合のねじ込み方向に回転するように構成されている、請求項1または2に記載の回転霧化塗装装置。
  4. 車体の塗装を行うための車体塗装方法であって、
    いずれも回転によって塗料を霧化して噴射する回転霧化頭を有する複数の塗装機を上記車体の塗装面に沿って一体で動かすとき、上記複数の塗装機のうち隣接した2つの塗装機のそれぞれの上記回転霧化頭から上記塗装面に向かって互いに逆回転方向に塗料を噴射させる、車体塗装方法。
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