JP2018090096A - 無人噴射装置、噴射方法及び噴射プログラム - Google Patents

無人噴射装置、噴射方法及び噴射プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】物質を噴射する作業を実施するときに、有効に物質を活用することができる無人噴射装置、噴射方法及び噴射プログラムを提供すること。【解決手段】自律飛行可能な無人噴射装置1は、物質を噴射する対象を認識する対象認識手段と、対象に対し、噴射のために規定された作業距離まで近づく接近手段と、噴射による反動を算出する反動算出手段と、反動に基づいて、無人噴射装置1の駆動手段を制御し、前記作業距離を維持する作業距離維持手段と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、無人噴射装置、噴射方法及び噴射プログラムに関する。
従来、小型無人ヘリコプター(ドローンとも呼ばれる)の利用が提案されている。
特開2004−256020号公報
近年、高層ビルの上層階における火災などに対応するために、小型無人ヘリコプターを消火用に利用する提案が行われている。ところで、小型無人ヘリコプターは、空中を飛行するものであるから、消火剤の搭載重量には制限がある。このため、消火剤を有効に活用しなければ、有効な消火活動を実施することができない。
本発明はかかる問題の解決を試みたものであり、物質を噴射する作業を実施するときに、有効に物質を活用することができる無人噴射装置、噴射方法及び噴射プログラムの提供を目的とする。
第一の発明は、自律飛行可能な無人噴射装置であって、物質を噴射する対象を認識する対象認識手段と、前記対象に対し、作業距離まで近づく接近手段と、
前記噴射による反動を算出する反動算出手段と、前記反動に基づいて、前記無人噴射装置の駆動手段を制御し、前記作業距離を維持する作業距離維持手段と、を有する無人噴射装置である。
第一の発明の構成によれば、無人噴射装置は、噴射する対象に対して、作業距離まで近づいて、噴射による反動を算出し、その反動に基づいて、駆動手段を制御し、作業距離を維持することができる。これにより、反動によって、無人噴射装置が作業距離よりも遠くに離れてしまい、物質を有効に活用できなくなる事態を回避することができる。すなわち、物質を噴射する作業を実施するときに、有効に物質を活用することができる。
第二の発明は、第一の発明の構成において、前記接近手段は、前記対象認識手段によって認識した対象との距離をレーザー距離計によって取得した測定結果によって算出する、無人噴射装置である。
第三の発明は、第一または第二のいずれかの発明の構成において、前記対象認識手段は、深層学習(ディープラーニング)によって生成された特徴データを参照する無人噴射装置である。
第四の発明は、第一の発明乃至第三の発明のいずれかの構成において、前記対象は、火元であって、前記対象認識手段は、炎を認識し、さらに、火元を認識するように構成されており、前記接近手段は、前記火元に接近するように構成されている無人噴射装置である。
第五の発明は、第一の発明乃至第四の発明のいずれかの構成において、雰囲気温度を計測する温度計測手段を有し、前記無人噴射装置は、前記接近手段によって、前記雰囲気温度が許容温度未満であることを条件に、前記火元に接近するように構成されている無人噴射装置である。
第六の発明は、自律飛行可能な無人噴射装置が実施する噴射方法であって、物質を噴射する対象を認識する対象認識ステップと、前記対象に対し、作業距離まで近づく接近ステップと、前記噴射による反動を算出する反動算出ステップと、前記反動に基づいて、前記無人噴射装置の駆動手段を制御し、前記作業距離を維持する作業距離維持ステップとを含む噴射方法である。
第七の発明は、自律飛行可能な無人噴射装置を制御するコンピュータを、物質を噴射する対象を認識する対象認識手段、前記対象に対し、作業距離まで近づく接近手段、前記噴射による反動を算出する反動算出手段、前記反動に基づいて、前記無人噴射装置の駆動手段を制御し、前記作業距離を維持する作業距離維持手段、として機能させるためのプログラムである。
以上のように、本発明によれば、物質を噴射する作業を実施するときに、有効に物質を活用することができる。
本発明の実施形態の概略を示す図である。 本発明の実施形態の無人噴射装置を示す概略図である。 無人噴射装置の機能ブロックを示す概略図である。 無人噴射装置の作用を示す図である。 無人噴射装置の動作を示す概略フローチャートである。 無人噴射装置の動作を示す概略フローチャートである。 無人噴射装置の動作を示す概略フローチャートである。
本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。なお、当業者が適宜実施できる構成については説明を省略し、本発明の基本的な構成についてのみ説明する。
<第一の実施形態>
図1の無人噴射装置1(以下、「無人機1」という。)は、いわゆる、ドローン、あるいは、マルチコプターであり、複数の回転翼を有する。無人機1は無人噴射装置の一例である。無人機1は、高層ビルにおける火災の消火作業を行うものとして、以下、説明する。
図1において、高層ビル200の上層階において火事が起きている。上層階から、炎F及び煙Sがでている。無人機1は、炎Fの火元部分に所定距離まで近接し、消火剤Eを火元に噴射して、消火作業を実施する。本明細書において、消火作業を実施するときの位置を「作業位置」と呼ぶ。無人機1は、消火剤の噴射による反動X1を算出し、反動X1を相殺するための推力X2(以下、「相殺推力X2」と呼ぶ)を発生させる。これにより、無人機1は、火元と所定距離を維持しつつ、消火作業を実施することができる。
図2に示すように、無人機1は、筐体2を有する。筐体2には、丸棒状のアーム4が接続されている。各アーム4にはモーター6が接続されており、各モーター6にはプロペラ8が接続されている。各モーター6は、筐体2内のコンピュータによってそれぞれ独立して制御され、無人機1を上下水平方向の移動や回転、空中での停止(ホバリング)及び姿勢制御を自在に行うことができるようになっている。アーム4には保護枠10が接続され、プロペラ8が外部の物体に直接接触することを防止している。アーム4及び保護枠10は、例えば、炭素繊維強化プラスチックで形成されており、強度を保ちつつ、軽量に構成されている。
筐体2には、無人機1の各部を制御するコンピュータ、無線通信装置、GPS(Global Positioning System)を利用した測位装置、自律飛行制御装置、加速度センサー及びジャイロセンサー等の慣性センサー、磁気センサー、気圧センサー、温度センサー、バッテリー等が配置されている。また、筐体2には、固定装置(いわゆる、「ジンバル」)12を介して情報取得部14が配置されている。情報取得部14は、カメラ14aとレーザー距離計14bで構成される。カメラ14aは、デジタル画像を撮像するデジタルカメラ、あるいは、ビデオカメラ等である。レーザー距離計14bは、レーザーレンジ、あるいは、レーザースキャナーである。無人機1は、無線通信装置によって、基地局100(図3参照)と通信可能になっている。
筐体2には、アーム4を介して、消火装置16が接続されている。消火装置16は、消火剤を格納する容器部16a、消火剤の噴射のための構成である噴射部16b、及び、噴射口16cを有する。噴射部16bには、ポンプが配置されており、所定範囲の吐出圧力で、消火剤を噴射口16cから吐出することができるようになっている。
図3に示すように、無人機1は、CPU(Central Processing Unit)50、記憶部52、無線通信部54、GPS(Global Positioning System)部56、慣性センサー部58、駆動制御部60、画像処理部62、距離測定部64、消火制御部66、及び、電源部68を有する。
無線通信部54によって、無人機1は基地局100と通信可能になっている。基地局100は、無人機1の離陸及び着陸を監視及び管理する管理装置の一例であり、適宜、飛行に関する指示を与えるようになっている。
GPS部56と慣性センサー部58によって、無人機1は機体の位置を測定することができる。GPS部56は、基本的に、3つ以上のGPS衛星からの電波を受信して無人機1の位置を計測する。慣性センサー部58は、例えば、加速度センサー、ジャイロセンサー及び磁気センサーによって、出発点からの無人機1の移動を積算して、無人機1の位置を計測する。また、慣性センサー部58によって、無人機1の向きを認識し、さらに、無人機1の姿勢の変化を感知することができる。駆動制御部60によって、各モーター6の回転を制御し、無人機1の移動や姿勢を制御することができる。
画像処理部62によって、無人機1は、カメラ14aを作動させて画像を取得することができる。
距離測定部64によって、無人機1は、レーザー距離計14bを作動させて距離データを取得することができる。
消火制御部66によって、無人機1は、消火装置16を制御して、消火剤を所定の噴射圧力で噴出することができる。
電源部68は、例えば、交換可能な可充電電池であり、無人機1の各部に電力を供給するようになっている。
記憶部52には、出発点から目的位置まで自律飛行するための飛行計画を示すデータ等の無人飛行に必要な各種データ及びプログラムや、以下の各プログラムが格納されている。
記憶部52には、位置情報生成プログラム、自律移動プログラム、画像取得プログラム、対象認識プログラム、接近プログラム、噴射圧力決定プログラム、反動算出プログラム、作業距離維持プログラム、及び、作業実施プログラムが格納されている。
CPU50及び位置情報生成プログラムは、位置情報生成手段の一例である。位置情報は、無人機1自体の位置を示す情報である。無人機1は、GPS部56と慣性センサー部58によって無人機1の絶対位置、向きや姿勢を示す情報を継続的に生成し、保持している。
CPU50及び自律移動プログラムは、自律移動手段の一例である。無人機1は、例えば、基地局100から、消火現場である高層ビル200の座標を示す座標情報を受信すると、記憶部52に格納された高層ビル200の形状や周辺の地形や構造物の位置を参照し、高層ビル200へ向かって、自律移動するようになっている。
CPU50及び画像取得プログラムは、カメラ14aを作動させて、作業対象の画像を取得するための画像取得手段の一例である。無人機1は、例えば、高層ビル200の近傍に至ったと判断した場合に、高層ビル200の方向の画像取得を開始する。高層ビル200の近傍とは、例えば、高層ビル200の座標から水平距離で100メートル(m)以内である。
CPU50及び対象認識プログラムは、対象認識手段の一例である。対象認識プログラムは、深層学習(ディープラーニング)によって生成された特徴データを参照するようになっており、取得した画像に含まれる物体の特徴を識別して、物体を画像認識できるようになっている。なお、深層学習(ディープラーニング)とは、多層構造のニューラルネットワークの機械学習であり、画像認識の分野が有力な活用分野の一つである。
無人機1は、カテゴリーごとの多数の特徴情報に基づいて、カメラ14aによって取得した画像に含まれる物体の特徴を識別して、物体のカテゴリーを認識できるようになっている。ここで、カテゴリーとは、高層ビル、煙や炎等の物体の種類を意味する。
具体的には、無人機1は、カメラ14aで取得した画像について、例えば、輪郭や個々の構成の方向といった特徴を多数抽出し、ディープラーニングで取得した各カテゴリーの特徴データと対比して、相関性(相関度)を判断する。相関度が高いほど、取得した画像中の物体が特定のカテゴリーに属する可能性が高い。例えば、相関度が0の場合には、特定のカテゴリーに属する可能性(以下、「カテゴリー共通確率」と呼ぶ。)は0%として、相関度が最大値を示すときに、カテゴリー共通確率が100%であると定義する。無人機1は、カテゴリー共通確率が所定の基準値である、例えば、95%以上であるときに、取得した画像中の物体のカテゴリーが、特定のカテゴリーに属すると判断する。
無人機1は、炎及び煙の形状を示す特徴データを有しており、画像認識によって、煙や炎を認識することができるようになっている。また、炎の形状や各部の色の相違から、火元を認識することができる。炎の下部が火元であり、消火剤を噴射する目標となる。
CPU50及び接近プログラムは、接近手段の一例である。無人機1は、接近プログラムによって、炎F(図1参照)の火元から所定距離まで接近する。無人機1は、上述の画像認識によって炎Fを認識した場合には、炎Fに向かって接近し、さらに、炎Fの下部、すなわち、火元に向かって接近する。また、画像認識によって煙Sを認識した場合には、煙Sに向かって接近し、炎Fを認識した段階で、炎Fに向かって接近する。一般的には、煙Sの方が炎Fよりも遠方から認識することができるから、典型的には、無人機1は、まず、煙Sを画像認識して、火災現場の方向に向かい、炎Fを画像認識した段階で、炎Fに向かい、さらに、炎Fの下部である火元に向かう。これにより、高層ビル200のような大規模な建造物において、火災が建造物の一部において発生している場合であっても、迅速に、火元に接近することができる。すなわち、火災現場の座標には、実際には、火災現場とそうではない場所があるのが通常であるが、無人機1は、正確に火災現場、しかも、火元に向かうことができる。
無人機1は、接近プログラムによって、周囲の温度を計測しつつ、作業距離になるまで火元に接近する。図4を参照して、作業距離を説明する。無人機1が、火元に消火剤を有効に到達させることができる距離を消火可能距離L1とする。消火可能距離L1は、例えば、火元から20メートル(m)である。無人機1は、火元に消火可能距離L1以内に接近すれば、消火作業が可能になる。一方、無人機1と火元との間で確保が必要な距離を近接限界距離L2とする。無人機1が、火元である高層ビル200に近接しすぎると、高層ビル200の壁に衝突したり、火災現場からの落下物に衝突したりするなどの危険が生じるから、近接する限界距離として近接限界距離L2を規定する。近接限界距離L2は、例えば、3メートル(m)である。無人機1は、雰囲気温度を考えなければ、消火可能距離L1において、火元から最も遠い位置P1と、火元から近接限界距離L2の位置P2の間において、消火作業を実施することができる。無人機1は、接近プログラムによって火元に接近するときに、筐体2内のレーザー距離計14bを作動させて、距離を計測する。
無人機1にとっては、周辺の雰囲気温度も重要であるから、許容温度Tmaxを設定する。許容温度Tmaxは、無人機1の機能が損なわれない最高の温度(限界温度)よりも低い温度として規定されており、例えば、摂氏80度(80℃)である。
無人機1は、位置P1とP2の間において、火元に近いほど、効果的に消化作業を実施することができる。そこで、位置P1と位置P2の間において、許容温度Tmax未満の位置P3に対応する距離を作業距離とする。なお、位置P3を作業位置P3と呼ぶ。無人機1は、接近プログラムによって火元に接近するときに、温度センサーを作動させて、周辺の雰囲気温度を計測する。
CPU50及び噴射圧力決定プログラムは、噴射圧力決定手段の一例である。無人機1は、噴射圧力決定プログラムによって、消火装置16からの消火剤の噴射圧力を決定する。記憶部52には、火元からの距離と必要な噴射圧力との関係を示す圧力関連データが格納されており、無人機1は、圧力関連データを参照して、実際の作業距離に応じて噴射圧力を決定する。
CPU50及び反動算出プログラムは、反動算出手段の一例である。無人機1は、反動算出プログラムによって、消火装置16からの消火剤の噴射による反動X1(図1、図4参照)の大きさを算出する。記憶部52には、消火剤の噴射圧力と反動の大きさとの関連を示す反動関連データが格納されており、無人機1は、反動関連データを参照して、反動を算出する。
CPU50及び作業距離維持プログラムは、作業距離維持手段の一例である。無人機1は、作業距離維持プログラムによって、消火剤の噴射による反動を相殺するための推力を発生させる。具体的には、各モーター6の回転数を調整し、反動と反対方向、すなわち、火元に近接する方向の推力(相殺推力X2)を発生させる。相殺推力X2は、反動と逆方向で、かつ、大きさが実質的に等しい。相殺推力X2によって、消火剤の吐出による反動は相殺され、無人機1は作業距離を維持することができる。
CPU50及び作業実施プログラムは、作業実施手段の一例である。無人機1は、作業実施プログラムによって、火元に向けて、消火剤を噴射する。無人機1は、画像認識によって炎の下部、すなわち、火元を認識することができ、火元に向かって、消火剤を噴射する。これにより、効果的に消化作業を実施することができる。
以下、無人機1の動作を図5、図6及び図7のフローチャートで説明する。無人機1は、発進すると(図5のステップST1)、無人機1自体の位置を示す位置情報を生成しつつ、高層ビル200の座標に自律移動する。そして、目標座標近傍に到達したか否かを判断し(ステップST2)、目標近傍に到達したと判断した場合には、カメラ14aを作動させて画像を取得する(ステップST3)。続いて、無人機1は、取得した画像中に作業現場である火災現場を認識すると(ステップST4)、作業位置へ移動し(ステップST5)、消火作業を実施する(ステップST6)。無人機1は、目的を達成したか、すなわち、消火が完了したかを画像認識によって判断し(ステップST7)、目的を達成した場合には、作業を停止し(ステップST8)、基地局100へ帰還する(ステップST9)。なお、消火剤を全量噴出した場合には、消火が完了していなくても、基地局100へ帰還する。上述のステップST8において、無人機1は、画像認識によって、画像中に炎を認識できない場合に、消火が完了したと判断する。
ステップST5の詳細を図6のステップST51乃至ステップST57として説明する。無人機1は、画像認識によって、火元を認識すると(ステップST51)、火元へ向かって移動し(ステップST52)、許容温度Tmax未満の温度か否かを判断する(ステップST53)。無人機1は、許容温度Tmax未満ではない(許容温度Tmax以上である)と判断すると、火元への接近方向を変更する(ステップST54)。例えば、風が吹いている場合、火元との位置関係において、風上の方が温度が低いから、風上から火元に接近する方が、低い雰囲気温度の空中を飛行できる。
無人機1は、許容温度Tmax以下であると判断すると(ステップST53)、火元との距離が消火可能距離L1以内であるか否かを判断する(ステップST55)。無人機1は、火元との距離が消火可能距離L1以内であると判断すると、さらに接近可能か否かを判断する(ステップST56)。ステップST56においては、許容温度Tmax未満であり、かつ、火元との距離が近接限界距離L2よりも遠いという条件において、火元へ向かって移動する(ステップST57)。そして、その条件を満たさず、さらに接近可能ではないと判断すると(ステップST56)、その時点の位置である作業位置P3において、消火作業を実施する(ステップST6)。
次に、ステップST6の詳細を図7を参照して説明する。無人機1は、作業位置P3へ移動すると(ステップST5)、消火剤噴射の反動を算出し(ステップST61)、消火剤を噴射すると同時に火元に向かう推力(相殺推力X2)を発生させて、反動X1を相殺する(ステップST62)。これにより、無人機1は作業距離を維持しつつ、消火作業を実施することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加えることができる。本発明は、高層ビルなどの壁への塗料の噴射塗布にも利用することができる。一定の面積に一定量の塗料を噴射塗布するときに、噴射の反動を相殺する技術は有用である。また、例えば、高層ビルなどの壁の傷を画像認識によって認識し、その傷に対して、修繕のための物質を噴射塗布することもできる。また、水平方向の噴射に限定されず、垂直方向の噴射にも適用できる。例えば、災害時において、救助を要する家屋の屋根に、上空から下方に向かってインクを噴出し、「SOS」などの文字を描く場合にも適用可能である。
1 無人噴射装置(無人機)
50 CPU
52 記憶部
54 無線通信部
56 GPS部
58 慣性センサー部
60 駆動制御部
62 画像処理部
64 距離測定部
66 消火制御部
68 電源部

Claims (7)

  1. 自律飛行可能な無人噴射装置であって、
    物質を噴射する対象を認識する対象認識手段と、
    前記対象に対し、作業距離まで近づく接近手段と、
    前記噴射による反動を算出する反動算出手段と、
    前記反動に基づいて、前記無人噴射装置の駆動手段を制御し、前記作業距離を維持する作業距離維持手段と、
    を有する無人噴射装置。
  2. 前記接近手段は、前記対象認識手段によって認識した対象との距離をレーザー距離計によって取得した測定結果によって算出する、
    請求項1に記載の無人噴射装置。
  3. 前記対象認識手段は、深層学習(ディープラーニング)によって生成された特徴データを参照する請求項1または2に記載の無人噴射装置。
  4. 前記対象は、火元であって、
    前記対象認識手段は、炎を認識し、さらに、火元を認識するように構成されており、
    前記接近手段は、前記火元に接近するように構成されている請求項1乃至3のいずれかに記載の無人噴射装置。
  5. 雰囲気温度を計測する温度計測手段を有し、
    前記無人噴射装置は、前記接近手段によって、前記雰囲気温度が許容温度未満であることを条件に、前記火元に接近するように構成されている請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の無人噴射装置。
  6. 自律飛行可能な無人噴射装置が実施する噴射方法であって、
    物質を噴射する対象を認識する対象認識ステップと、
    前記対象に対し、前記噴射のために規定された作業距離まで近づく接近ステップと、
    前記噴射による反動を算出する反動算出ステップと、
    前記反動に基づいて、前記無人噴射装置の駆動手段を制御し、前記作業距離を維持する作業距離維持ステップと、
    を含む噴射方法。
  7. 自律飛行可能な無人噴射装置を制御するコンピュータを、
    物質を噴射する対象を認識する対象認識手段、
    前記対象に対し、前記噴射のために規定された作業距離まで近づく接近手段、
    前記噴射による反動を算出する反動算出手段、
    前記反動に基づいて、前記無人噴射装置の駆動手段を制御し、前記作業距離を維持する作業距離維持手段、
    として機能させるためのプログラム。

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