JP2018073340A - センサ信号値記憶装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】センサの信号値が温度の影響を受け難いようにする。
【解決手段】所定の取付場所の状態を表す電流値を出力電流値として出力する状態検出部と、状態検出部の雰囲気温度を検出する温度検出部と、記憶部と、取付場所の状態を記憶部に保存する記憶制御部と、を備え、状態検出部は、出力電流値の範囲が、予め定められた最小電流値から予め定められた最大電流値までの範囲となるように、構成され、かつ、最小電流値を含む第1電流レンジとして出力電流値を出力する第1モードと最小電流値を含まない第2電流レンジとして出力電流値を出力する第2モードとを有し、記憶制御部は、第1モードでは、出力電流値に対応する出力値を温度検出部により検出された温度に基づき補正した補正値を記憶部に保存し、かつ、第2モードでは、出力値を記憶部に保存する。
【選択図】図1

Description

ここに開示された技術は、センサから出力される信号値を記憶するセンサ信号値記憶装置に関するものである。
車両の開発現場において、多数のセンサが、車両の様々な部位に取り付けられることがある(特許文献1を参照)。特許文献1のセンサは、信号線によって、データ収集装置に繋がれるので、作業者は、センサとデータ収集装置との間の信号線の配設のために、多大な労力を費やす必要がある。
特許文献2は、センサによって取得されたデータを、データ収集装置へ無線式に通信する技術を提案する。特許文献2の技術によれば、センサとデータ収集装置との間の信号線の配設作業は必要とされない。
特開2013−253898号公報 特開2008−164467号公報
データが有線式で通信される場合でも無線式で通信される場合でも、センサによって取得されたデータは、高い精度で得られることが望まれる。例えばセンサとして、取付場所の腐食度合いを検出する腐食センサが車両に取り付けられることがある。腐食センサは、一般に、腐食度合いに応じた電流値を出力する。しかしながら、この電流値は微小であるため、通常は、電流値を増幅させて記録しておく。但し、腐食センサは、車両の室外に取り付けられる場合もあるため、温度の影響を受けないようにすることが望まれる。しかしながら、特許文献1,2では、この点が十分に検討されていない。
ここに開示された技術は、センサの信号値が温度の影響を受け難いようにしたセンサ信号値記憶装置を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するために、ここに開示された技術の一態様は、
所定の取付場所の状態を表す電流値を出力電流値として出力する状態検出部と、
前記状態検出部の雰囲気温度を検出する温度検出部と、
記憶部と、
前記取付場所の前記状態を前記記憶部に保存する記憶制御部と、
を備え、
前記状態検出部は、前記出力電流値の範囲が、予め定められた最小電流値から予め定められた最大電流値までの範囲となるように、構成され、かつ、前記最小電流値を含む第1電流レンジとして前記出力電流値を出力する第1モードと前記最小電流値を含まない第2電流レンジとして前記出力電流値を出力する第2モードとを有し、
前記記憶制御部は、前記第1モードでは、前記出力電流値に対応する出力値を前記温度検出部により検出された温度に基づき補正した補正値を前記記憶部に保存し、かつ、前記第2モードでは、前記出力値を前記記憶部に保存するものである。
この態様では、取付場所の状態を表す電流値を出力電流値として出力する状態検出部は、出力電流値の範囲が、予め定められた最小電流値から予め定められた最大電流値までの範囲となるように、構成されている。また、状態検出部は、最小電流値を含む第1電流レンジとして出力電流値を出力する第1モードと、最小電流値を含まない第2電流レンジとして出力電流値を出力する第2モードと、を有する。
第1モードでは、出力電流値に対応する出力値を温度検出部により検出された温度に基づき補正した補正値が、記憶部に保存される。第2モードでは、出力電流値に対応する出力値が記憶部に保存される。
出力電流値が最小電流値を含む第1電流レンジとして状態検出部から出力されると、出力電流値が微小であるため、温度による影響を受ける。そこで、第1モードでは、出力電流値に対応する出力値を温度検出部により検出された温度に基づき補正した補正値が記憶部に保存される。したがって、この態様によれば、温度による影響を解消して、取付場所の状態を精度良く表す値を記憶部に保存することができる。
上記態様において、例えば、前記記憶制御部は、前記第1モードでは、前記温度検出部により検出された温度が予め定められた温度閾値以上のときのみ前記補正値を前記記憶部に保存し、前記温度検出部により検出された温度が前記温度閾値未満のときは前記出力値を前記記憶部に保存してもよい。
この態様では、第1モードでは、温度検出部により検出された温度が予め定められた温度閾値以上のときのみ補正値が記憶部に保存され、温度検出部により検出された温度が温度閾値未満のときは出力値が記憶部に保存される。出力電流値が最小電流値を含む第1電流レンジとして状態検出部から出力されると、検出温度が温度閾値未満のときに比べて温度閾値以上のときの方が温度による影響をより大きく受ける。したがって、この態様によれば、検出温度が温度閾値以上のときに温度による影響を解消して、取付場所の状態を精度良く表す値を記憶部に保存することができる。
上記態様において、例えば、前記最小電流値は、0.01nAであってもよい。前記第1電流レンジは、0.01nA以上、かつ0.03μA以下の範囲であってもよい。
0.01nA以上、かつ0.03μA以下の範囲内のときは、出力電流値が微小であるため、温度による影響を大きく受ける。そこで、出力電流値に対応する出力値を温度検出部により検出された温度に基づき補正した補正値が記憶部に保存される。したがって、この態様によれば、温度による影響を解消して、取付場所の状態を精度良く表す値を記憶部に保存することができる。
上記態様において、例えば、前記状態検出部は、前記取付場所の腐食度合いに応じた電流値を前記出力電流値として出力する腐食センサを含んでもよい。
この態様では、状態検出部は、取付場所の腐食度合いに応じた電流値を出力電流値として出力する腐食センサを含む。腐食センサから取付場所の腐食度合いに応じて出力される電流値が微小の場合には、温度による影響を大きく受ける。そこで、出力電流値が微小の場合には、出力電流値に対応する出力値を温度検出部により検出された温度に基づき補正した補正値が記憶部に保存される。したがって、この態様によれば、温度による影響を解消して、取付場所の腐食度合いを精度良く表す値を記憶部に保存することができる。
上記態様において、例えば、前記記憶制御部は、前記状態検出部及び前記温度検出部と有線接続され、前記第1モードでは前記出力電流値から前記補正値を生成し、前記第1モードでは前記出力電流値から前記出力値を生成する補正部と、前記補正値又は前記出力値を無線送信するための第1アンテナユニットと、前記補正値又は前記出力値の前記第1アンテナユニットからの無線送信を制御する第1通信制御部と、前記第1アンテナユニットから送信された前記補正値又は前記出力値を受信するための第2アンテナユニットと、前記第2アンテナユニットで受信された前記補正値又は前記出力値を前記記憶部に保存する第2通信制御部と、を含んでもよい。
この態様では、補正値又は出力値は、第1アンテナユニットから送信され、第2アンテナユニットで受信される。したがって、この態様によれば、補正値又は出力値は、無線で送信されるため、状態検出部と記憶部との間の配線の引き回しを検討する必要が無いという利点がある。
上記態様において、例えば、前記状態検出部と、前記温度検出部と、前記記憶部と、前記記憶制御部とは、車両に搭載されていてもよい。
この態様では、状態検出部と、温度検出部と、記憶部と、記憶制御部とは、車両に搭載されている。したがって、この態様によれば、車両における取付場所の状態を調べることができる。
上記態様において、例えば、前記状態検出部は、前記車両の室外に取り付けられていてもよい。
この態様では、状態検出部は、車両の室外に取り付けられている。したがって、この態様によれば、車両における室外の取付場所の状態を調べることができる。
このセンサ信号値記憶装置によれば、最小電流値を含む第1電流レンジとして出力電流値が状態検出部から出力される第1モードでは、出力電流値に対応する出力値を温度検出部により検出された温度に基づき補正した補正値が、記憶部に保存されるため、温度による影響を解消して、取付場所の状態を精度良く表す値を記憶部に保存することができる。
本実施形態のセンサ信号値記憶装置を備える車両の構成を概略的に示すブロック図である。 無線送信装置、検出部、データ収集装置、アンテナユニットの配置例を概略的に示す図である。 増幅回路から出力される電圧増幅値の温度に対する変化を概略的に示す図である。
以下、図面を参照しつつ、本開示の実施形態が説明される。なお、各図では、同様の要素には同様の符号が付され、適宜、説明が省略される。
図1は、本実施形態のセンサ信号値記憶装置を備える車両の構成を概略的に示すブロック図である。図1に示される車両1は、例えば4輪自動車である。車両1は、図1に示されるように、無線送信装置10、検出部20、データ収集装置30、アンテナユニット40を備える。
この車両1は、車両の開発現場において、車両に取り付けられた多数のセンサを用いて、車両の性能評価を行うためのものである。本実施形態では、検出部20は、このようなセンサとして、腐食センサ21と、温湿度センサ22とを含む。腐食センサ21は、無線送信装置10と接続ケーブル23で接続され、温湿度センサ22は、無線送信装置10と接続ケーブル24で接続されている。アンテナユニット40は、データ収集装置30と接続ケーブル41で接続されている。そして、車両1は、検出部20で検出された検出データが、無線送信装置10により無線で送信されて、アンテナユニット40を介して、データ収集装置30に保存されるように構成されている。
腐食センサ21(状態検出部の一例)は、車両1における、腐食センサ21が取り付けられた場所の腐食度合いを検出する。腐食センサ21は、車両1の腐食度合いを検出することができる一般的なセンサ素子であってもよい。腐食センサ21として、例えば、大気腐食モニタ(ACM)型腐食センサが用いられてもよい。
温湿度センサ22(温度検出部の一例)は、車両1における、温湿度センサ22が取り付けられた場所の温度及び湿度を検出する。温湿度センサ22として、一般的な検出素子が用いられてもよい。温湿度センサ22の温度検出素子として、例えば公知の白金測温抵抗体が用いられてもよい。温湿度センサ22の湿度検出素子として、例えば公知の高分子容量式湿度検出素子が用いられてもよい。
図2は、無線送信装置10、検出部20、データ収集装置30、アンテナユニット40の配置例を概略的に示す図である。
検出部20は、車両1の例えば、エンジンルーム、フロントホイルハウス、リフトゲートの外板、エンジンのアンダカバーの4箇所に取り付けられている。検出部20と接続ケーブル23,24で接続された無線送信装置10は、検出部20の近傍の車両1の4箇所に取り付けられている。データ収集装置30は、例えば、車両1のトランクルーム2に配置されている。アンテナユニット40は、例えば、車両1の室内前部3の天井に配置されている。
図1に戻って、無線送信装置10は、メモリ11、中央演算処理装置(CPU)12、アンテナユニット13、増幅回路15、補正回路16、AD変換回路17等を備える。
無線送信装置10のメモリ11は、例えば、フラッシュメモリなどの半導体メモリ、又は他の記憶素子で構成される。メモリ11は、検出部20で検出された検出データを一時的に保存するメモリ、プログラムを保存するメモリ等を含む。なお、メモリ11は、検出部20で検出された検出データを一時的に保存する領域、プログラムを保存する領域を備える単一のメモリ素子で構成されていてもよい。
上述のように、検出部20及び無線送信装置10は、車両1の複数の場所(本実施形態では、4箇所)に取り付けられている。そこで、4箇所の無線送信装置10のメモリ11は、それぞれの無線送信装置10を特定する固有の子機IDを予め記憶している。
アンテナユニット13(第1アンテナユニットの一例)は、本実施形態では例えば、周波数2.4GHzの電波を3mWの電力で放射する。腐食センサ21は、接続ケーブル23で増幅回路15に接続される。温湿度センサ22は、接続ケーブル24で、補正回路16とCPU12とに接続される。CPU12は、メモリ11に保存されているプログラムに従って動作することにより、検出制御部12a、通信制御部12bとして機能する。
腐食センサ21は、腐食センサ21の取付場所における腐食の度合いに応じた電流値を出力する。増幅回路15は、腐食センサ21から出力された電流値を電圧値に変換し、電圧値を増幅して、電圧増幅値を出力する。補正回路16は、温湿度センサ22により検出される温度に応じて、増幅回路15から出力される電圧増幅値を補正した電圧補正値を出力するか、又は補正せずに電圧増幅値をそのまま出力する。AD変換回路17は、補正回路16から出力される電圧補正値又は電圧増幅値をデジタル値に変換してCPU12に出力する。ここで、図3を用いて、腐食センサ21、増幅回路15、補正回路16の機能が更に詳述される。
図3は、増幅回路15から出力される電圧増幅値の基準値の温度に対する変化を概略的に示す図である。図3において、縦軸は電圧増幅値の基準値[V]を表し、横軸は温度[℃]を表す。
腐食センサ21は、取付場所の腐食度合いに応じて、本実施形態では、4つのレンジとして電流値を出力する。本実施形態では例えば、腐食センサ21は、0.01[nA]〜30[nA]の範囲では、第1レンジとして電流値を出力する。出力する電流値が30[nA]を超えると、腐食センサ21は、第2レンジとして電流値を出力する。但し、一旦、第2レンジとして電流値を出力した後で、出力する電流値が30[nA]未満になっても、腐食センサ21は、そのまま第2レンジとして電流値を出力する。そして、出力する電流値が1[nA]未満になると、腐食センサ21は、第1レンジとして電流値を出力する。すなわち、腐食センサ21は、1[nA]〜30[nA]の範囲では、出力する電流値が上昇しているときは第1レンジとして電流値を出力し、出力する電流値が低下しているときは第2レンジとして電流値を出力する。このように、腐食センサ21は、出力する電流値のレンジの切り替えの境界において電流値にヒステリシスを持たせている。これによって、レンジの切替え時に出力される電流値が不安定になったり、不連続になって段差が生じたりするのを防止している。
そして、腐食センサ21は、1[nA]〜700[nA]の範囲では、第2レンジとして電流値を出力する。また、腐食センサ21は、0.01[μA]〜20[μA]の範囲では、第3レンジとして電流値を出力する。また、腐食センサ21は、0.1[μA]〜1500[μA]の範囲では、第4レンジとして電流値を出力する。腐食センサ21は、各レンジの重複する電流値の範囲では、上述のようにヒステリシスを持たせている。
このように、本実施形態の腐食センサ21は、電流値の出力範囲が、最小電流値である0.01[nA]から最大電流値である1500[μA]までの範囲になるように、構成されている。本実施形態において、第1レンジは、第1電流レンジの一例であり、第2レンジ〜第4レンジは、第2電流レンジの一例である。
増幅回路15は、腐食センサ21から第1レンジとして電流値が出力されると、増幅率Ap1で増幅し、腐食センサ21から第2レンジとして電流値が出力されると、増幅率Ap2で増幅し、腐食センサ21から第3レンジとして電流値が出力されると、増幅率Ap3で増幅し、腐食センサ21から第4レンジとして電流値が出力されると、増幅率Ap4で増幅する。ここで、Ap1>Ap2>Ap3>Ap4である。
図3において、電圧増幅値の基準値V1は、腐食センサ21から第1レンジとして電流値が出力され、増幅回路15により増幅率Ap1で増幅された電圧値の基準値の一例である。電圧増幅値の基準値V4は、腐食センサ21から第4レンジとして電流値が出力され、増幅回路15により増幅率Ap4で増幅された電圧値の基準値の一例である。
図3に示されるように、電圧増幅値の基準値V4は、温度が変化しても、ほぼ一定の値になっている。これに対して、電圧増幅値の基準値V1は、温度が温度閾値Tth(本実施形態では、例えばTth=25℃)未満では、温度Tが上昇すると徐々に増大し、温度が温度閾値Tth以上になると、温度Tが上昇すると急激に増大する。発明者が調べたところ、腐食センサ21から第1レンジとして電流値が出力されたときは、電流値が異なっていても、同じ傾向を示すことが分かった。この原因は、第1レンジでは、0.01〜30[nA]と電流値が非常に小さくなっているので、温度による影響を大きく受けるためであると考えられる。
そこで、本実施形態では、腐食センサ21から第1レンジとして電流値が出力される際の、温度Tのときの電圧増幅値の基準値V1(T)の補正値Cr(T)を表す下記式(1)を予め実験的に求める。
Cr(T)=A×T+B×T+C×T+D×T+E×T+F (1)
上記式(1)において、A,B,C,D,E,Fは実験的に求められた定数である。また、温度閾値Tthに対応する電圧増幅値の基準値Vthが予め実験的に求められる。
補正回路16は、予め求められた補正値Cr(T)と電圧増幅値の基準値Vthとを保持する。なお、補正値Cr(T)と電圧増幅値の基準値Vthとをメモリ11に保存し、補正回路16は、補正値Cr(T)と電圧増幅値の基準値Vthとをメモリ11から取得してもよい。また、本実施形態では、補正値Cr(T)として、上記式(1)に示されるように温度Tの5次多項式が採用されているが、これに限られず、他の次数の多項式を採用してもよい。
そして、車両1において、腐食センサ21による腐食度合いの検出が開始され、腐食センサ21から第1レンジとして電流値が出力されると、補正回路16は、温湿度センサ22から温度Tを取得する。補正回路16は、増幅回路15で得られる温度Tの時の電圧増幅値の基準値V1から補正値Cr(T)を減算して得られた差を、温度閾値Tthのときの電圧増幅値の基準値Vthからの真の変化幅として求める。言い換えると、補正回路16は、電圧増幅値の基準値を、
Vth+{V1−Cr(T)}
とする。補正回路16は、この電圧増幅値の基準値を用いて増幅回路15から出力される電圧増幅値を補正した電圧補正値を、AD変換回路17に出力する。
一方、車両1において、腐食センサ21による腐食度合いの検出が開始され、腐食センサ21から第2レンジ又は第3レンジ又は第4レンジとして電流値が出力されたときは、補正回路16は、増幅回路15から出力される電圧増幅値をそのままAD変換回路17に出力する。
検出制御部12aは、AD変換回路17から出力される電圧補正値又は電圧増幅値を取得する。検出制御部12aは、取得した電圧補正値又は電圧増幅値を腐食データとしてメモリ11に保存する。検出制御部12aは、接続ケーブル24を介して、温湿度センサ22により検出された温度データ及び湿度データを取得する。検出制御部12aは、取得した温度データ及び湿度データをメモリ11に保存する。
通信制御部12b(第1通信制御部の一例)は、メモリ11に保存されている検出データ(本実施形態では腐食データ、温度データ及び湿度データ)をアンテナユニット13から送信する。通信制御部12bは、メモリ11に記憶されている子機IDとともに、検出データをアンテナユニット13から送信する。
アンテナユニット40(第2アンテナユニットの一例)は、アンテナユニット13から放射された電波を受信することにより、検出部20の検出データ(本実施形態では、腐食データ、温度データ及び湿度データ)を受信する。上述のように、アンテナユニット40は、接続ケーブル41でデータ収集装置30に接続されている。
データ収集装置30は、検出部20の検出データ(本実施形態では、腐食データ、温度データ及び湿度データ)を収集する。データ収集装置30は、メモリ31、CPU32、その他の周辺回路を含む。データ収集装置30は、例えば、パーソナルコンピュータで構成される。
メモリ31(記憶部の一例)は、例えば、フラッシュメモリなどの半導体メモリ、ハードディスク、又は他の記憶素子で構成される。メモリ31は、検出部20の検出データを保存するメモリ、プログラムを保存するメモリ、データを一時的に保存するメモリ等を含む。なお、メモリ31は、検出部20の検出データを保存する領域、プログラムを保存する領域、データを一時的に保存する領域を備えた単一のメモリ素子で構成されていてもよい。
CPU32は、メモリ31に保存されているプログラムに従って動作することにより、通信制御部33として機能する。通信制御部(第2通信制御部の一例)33は、アンテナユニット40により受信された、検出部20の検出データ(本実施形態では、腐食データ、温度データ及び湿度データ)をメモリ31に保存する。本実施形態において、メモリ11、検出制御部12a、通信制御部12b、アンテナユニット13、増幅回路15、補正回路16、アンテナユニット40、通信制御部33は、記憶制御部の一例を構成する。
以上説明されたように、本実施形態では、補正回路16は、腐食センサ21から第1レンジとして電流値が出力されたときは、増幅回路15で得られる温度Tの時の電圧増幅値の基準値V1から補正値Cr(T)を減算して得られた差を、温度閾値Tthのときの電圧増幅値の基準値Vthからの真の変化幅として求める。そして、補正回路16は、電圧増幅値の基準値を、Vth+{V1−Cr(T)}とし、この電圧増幅値の基準値を用いて増幅回路15から出力される電圧増幅値を補正した電圧補正値を、AD変換回路17に出力する。したがって、本実施形態によれば、腐食センサ21から微小な電流値が出力された場合でも、腐食度合いを精度良く表す値をデータ収集装置30のメモリ31に保存することができる。
(変形された実施形態)
(1)上記実施形態では、腐食センサ21は、電流値の出力範囲が、最小電流値である0.01[nA]から最大電流値である1500[μA]までの範囲になるように、構成されているが、これに限られない。上記最小電流値及び最大電流値は一例であり、他の電流値でもよい。
(2)上記実施形態では、腐食センサ21は、取付場所の腐食の度合いに応じて、4つのレンジに分けて電流値を出力しているが、これに限られない。また、上記実施形態において各レンジを規定する下限電流値及び上限電流値も、上記実施形態の電流値は一例であり、上記電流値に限られない。腐食センサは、2つ以上のレンジに分けて電流値を出力するものであればよい。
その場合、使用する腐食センサから最小レンジとして電流値が出力される際の、温度Tのときの電圧増幅値を予め実験的に求めてもよい。次に、電圧増幅値が増大を開始する温度閾値を求めてもよい。更に、温度Tのときの電圧増幅値と、温度閾値のときの電圧増幅値との電圧差を温度毎に求めてもよい。補正回路16は、その電圧差を温度毎に予め保持してもよい。この変形された実施形態でも、上記実施形態と同様に、腐食度合いを精度良く表す値をデータ収集装置30のメモリ31に保存することができる。
(3)上記実施形態では、検出部20は、車両1の例えば、エンジンルーム、フロントホイルハウス、リフトゲートの外板、エンジンのアンダカバーの4箇所に取り付けられているが、これに限られない。例えば、検出部20は、上記4箇所以外の場所に取り付けられてもよい。また、検出部20は、3箇所以下の場所に取り付けられてもよく、5箇所以上の場所に取り付けられてもよい。無線送信装置10は、検出部20の近傍に取り付けられるようにすればよい。
(4)上記実施形態では、検出部20は、腐食センサ21と温湿度センサ22とを含んでいるが、検出部20は、腐食センサ21及び温湿度センサ22に加えて、更に他のセンサを含んでもよい。また、検出部20は、温湿度センサ22に代えて、温度のみを検出する温度センサを含んでもよい。
1 車両
10 無線送信装置
11,31 メモリ
12,32 CPU
12a 検出制御部
12b,33 通信制御部
13,40 アンテナユニット
15 増幅回路
16 補正回路
20 検出部
21 腐食センサ
22 温湿度センサ
30 データ収集装置

Claims (7)

  1. 所定の取付場所の状態を表す電流値を出力電流値として出力する状態検出部と、
    前記状態検出部の雰囲気温度を検出する温度検出部と、
    記憶部と、
    前記取付場所の前記状態を前記記憶部に保存する記憶制御部と、
    を備え、
    前記状態検出部は、前記出力電流値の範囲が、予め定められた最小電流値から予め定められた最大電流値までの範囲となるように、構成され、かつ、前記最小電流値を含む第1電流レンジとして前記出力電流値を出力する第1モードと前記最小電流値を含まない第2電流レンジとして前記出力電流値を出力する第2モードとを有し、
    前記記憶制御部は、前記第1モードでは、前記出力電流値に対応する出力値を前記温度検出部により検出された温度に基づき補正した補正値を前記記憶部に保存し、かつ、前記第2モードでは、前記出力値を前記記憶部に保存する、
    センサ信号値記憶装置。
  2. 前記記憶制御部は、前記第1モードでは、前記温度検出部により検出された温度が予め定められた温度閾値以上のときのみ前記補正値を前記記憶部に保存し、前記温度検出部により検出された温度が前記温度閾値未満のときは前記出力値を前記記憶部に保存する、
    請求項1に記載のセンサ信号値記憶装置。
  3. 前記最小電流値は、0.01nAであり、
    前記第1電流レンジは、0.01nA以上、かつ0.03μA以下の範囲である、
    請求項1又は2に記載のセンサ信号値記憶装置。
  4. 前記状態検出部は、前記取付場所の腐食度合いに応じた電流値を前記出力電流値として出力する腐食センサを含む、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載のセンサ信号値記憶装置。
  5. 前記記憶制御部は、
    前記状態検出部及び前記温度検出部と有線接続され、前記第1モードでは前記出力電流値から前記補正値を生成し、前記第1モードでは前記出力電流値から前記出力値を生成する補正部と、
    前記補正値又は前記出力値を無線送信するための第1アンテナユニットと、
    前記補正値又は前記出力値の前記第1アンテナユニットからの無線送信を制御する第1通信制御部と、
    前記第1アンテナユニットから送信された前記補正値又は前記出力値を受信するための第2アンテナユニットと、
    前記第2アンテナユニットで受信された前記補正値又は前記出力値を前記記憶部に保存する第2通信制御部と、
    を含む、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載のセンサ信号値記憶装置。
  6. 前記状態検出部と、前記温度検出部と、前記記憶部と、前記記憶制御部とは、車両に搭載されている、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載のセンサ信号値記憶装置。
  7. 前記状態検出部は、前記車両の室外に取り付けられている、
    請求項6に記載のセンサ信号値記憶装置。
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