JP2018066033A - 無方向性電磁鋼板 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷間圧延性及び磁気特性を共に向上させることが可能な、無方向性電磁鋼板を提供すること。【解決手段】本発明に係る無方向性電磁鋼板は、質量%で、C:0%超〜0.0050%以下、Si:3.0%〜4.0%、Mn:2.0%〜3.3%、P:0%超〜0.030%未満、S:0%超〜0.0050%以下、Sol.Al:0%超〜0.0040%以下、N:0%超〜0.0040%以下を含有し、Si−0.5×Mn:2.0%以上であり、残部がFe及び不純物であり、平均結晶粒径が55μm〜200μmである。【選択図】図1

Description

本発明は、無方向性電磁鋼板に関する。
昨今、地球環境問題が注目されており、省エネルギーへの取り組みに対する要求は、一段と高まってきており、なかでも電気機器の高効率化は、近年強く要望されている。このため、モータ又は変圧器等の鉄心材料として広く使用されている無方向性電磁鋼板においても、磁気特性の向上に対する要請が更に強まっている。近年、モータの高効率化が進展する電気自動車やハイブリッド自動車用のモータ、及び、コンプレッサ用モータにおいては、その傾向が顕著である。
無方向性電磁鋼板の磁気特性のうち、特に高周波鉄損を向上させる(すなわち、高周波鉄損を低減する)ためには、鋼中に合金元素を添加することで鋼板の電気抵抗を上げ、渦電流損を低減することが有効である。そのため、例えば以下の特許文献1及び特許文献2に開示されているように、Si、Al、Mn又はPといった電気抵抗を上昇させる効果を有する元素を添加して、磁気特性(鉄損、磁束密度等)の改善を図ることが行われている。
特開2000−129409号公報 特開2015−131993号公報
ここで、同一の含有量(質量%)で合金元素を添加することを考えた場合に、Siが、電気抵抗を上昇させやすく、鉄損の低減に有効な元素である。そのため、上記特許文献1では、Siの含有量を、0.1質量%〜7.0質量%まで変化させて、検討が行われている。しかしながら、本発明者らが鋭意検討を行った結果、Siを含有させすぎると、無方向性電磁鋼板の加工性(より詳細には、冷間圧延性)が著しく低下することが明らかとなった。
また、上記特許文献2では、0.03質量%〜0.20質量%のPを添加することで、鉄損及び磁束密度の向上を図っているが、本発明者らが鋭意検討を行った結果、Pを含有させすぎると、無方向性電磁鋼板の加工性(より詳細には、冷間圧延性)が著しく低下することが明らかとなった。
このように、上記特許文献1及び特許文献2に開示されている技術では、冷間圧延性及び磁気特性の双方に優れる無方向性電磁鋼板を得ることは困難であるという現状にある。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、冷間圧延性及び磁気特性を共に向上させることが可能な、無方向性電磁鋼板を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明者らが鋭意検討を行った結果、Alの含有量を所定の値以下とし、かつ、冷間圧延性の低下が少ないMnをSiとともに複合添加することで、冷間圧延性と磁気特性とを共に向上させることが可能であるとの知見を得て、本発明を完成するに至った。
上記知見に基づき完成された本発明の要旨は、以下の通りである。
(1)質量%で、C:0%超〜0.0050%以下、Si:3.0%〜4.0%、Mn:2.0%〜3.3%、P:0%超〜0.030%未満、S:0%超〜0.0050%以下、Sol.Al:0%超〜0.0040%以下、N:0%超〜0.0040%以下を含有し、Si−0.5×Mn:2.0%以上であり、残部がFe及び不純物であり、平均結晶粒径が55μm〜200μmである無方向性電磁鋼板。
(2)残部のFeの一部に換えて、更に、Sn:0.005%〜0.10%、Sb:0.005%〜0.10%から選ばれる少なくとも1種を含有する、(1)に記載の無方向性電磁鋼板。
以上説明したように本発明によれば、無方向性電磁鋼板において、冷間圧延性及び磁気特性を共に向上させることが可能となる。
本発明の実施形態に係る無方向性電磁鋼板の構造を模式的に示した説明図である。 同実施形態にかかる無方向性電磁鋼板の製造方法の流れの一例を示した流れ図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(無方向性電磁鋼板について)
無方向性電磁鋼板において、高周波鉄損を低減するために、一般的には、鋼中に合金元素を含有させて鋼板の電気抵抗を上げ、渦電流損を低減させることが行われる。ここで、同一の含有量(質量%)で合金元素を添加することを考えた場合に、Siが、電気抵抗を上昇させやすく、鉄損の低減に有効な元素である。しかしながら、本発明者らによる検討の結果、Siの含有量が4質量%を超える場合には、無方向性電磁鋼板の冷間圧延性が著しく低下することが明らかとなった。
また、Alも、Siと同様に電気抵抗の上昇効果を示す合金元素であるが、Siと同様の冷間圧延性の低下が生じることも明らかとなった。また、Alの含有量が2質量%を超えてしまうと、ヒステリシス損が劣化して磁気特性が低下してしまう傾向にあり、合金元素としてAlを大量に含有させることは、困難である。
そこで、本発明者らは、冷間圧延性と磁気特性とを共に向上させることが可能な方法について鋭意検討を行った結果、Alの含有量を所定の値以下とし、かつ、冷間圧延性の低下が少ないMnをSiとともに複合添加することに想到したのである。
以下では、図1を参照しながら、本発明の実施形態に係る無方向性電磁鋼板について、詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る無方向性電磁鋼板の構造を模式的に示した説明図である。
本実施形態に係る無方向性電磁鋼板10は、図1に模式的に示したように、所定の化学成分を含有している地鉄11を有している。また、本実施形態に係る無方向性電磁鋼板は、地鉄11の表面に、絶縁被膜13を更に有していることが好ましい。
以下では、まず、本実施形態に係る無方向性電磁鋼板10の地鉄11について、詳細に説明する。
<地鉄の化学組成について>
本実施形態に係る無方向性電磁鋼板10の地鉄11は、質量%で、C:0%超〜0.0050%以下、Si:3.0%〜4.0%、Mn:2.0%〜3.3%、P:0%超〜0.030%未満、S:0%超〜0.0050%以下、Sol.Al:0%超〜0.0040%以下、N:0%超〜0.0040%以下を含有し、Si−0.5×Mn:2.0%以上であり、残部がFe及び不純物である。
また、本実施形態に係る無方向性電磁鋼板10の地鉄11は、残部のFeの一部に換えて、更に、Sn:0.005%〜0.10%、Sb:0.005%〜0.10%から選ばれる少なくとも1種を含有することが好ましい。
以下では、本実施形態に係る地鉄11の化学組成が上記のように規定される理由について、詳細に説明する。なお、以下では、特に断りの無い限り、「%」は「質量%」を表すものとする。
[C:0%超〜0.0050%以下]
C(炭素)は、不可避的に含有される元素であるとともに、鉄損劣化を引き起こす元素である。Cの含有量が0.0050%を超える場合には、無方向性電磁鋼板において鉄損劣化が生じ、良好な磁気特性を得ることができない。従って、本実施形態に係る無方向性電磁鋼板では、Cの含有量を、0.0050%以下とする。Cの含有量は、好ましくは、0.0040%以下であり、更に好ましくは、0.0030%以下である。Cの含有量は、少なければ少ないほど良いが、Cの含有量を0.0005%よりも低減させようとすると、いたずらにコストアップを招くのみである。従って、Cの含有量は、好ましくは、0.0005%以上である。
[Si:3.0%〜4.0%]
Si(ケイ素)は、鋼の電気抵抗を上昇させて渦電流損を低減させ、高周波鉄損を改善する元素である。また、Siは、固溶強化能が大きいため、無方向性電磁鋼板の高強度化にも有効な元素である。高強度化は、モータの高速回転時の変形抑制や疲労破壊抑制といた観点から必要となる。かかる効果を十分に発揮させるためには、3.0%以上のSiを含有させることが必要である。一方、Siの含有量が4.0%を超える場合には、加工性が著しく劣化し、冷間圧延を実施することが困難となる(すなわち、冷間圧延性が低下する。)。従って、Siの含有量は、4.0%以下とする。Siの含有量は、好ましくは、3.1%以上3.9%以下であり、更に好ましくは、3.2%以上3.8%以下である。
[Mn:2.0%〜3.3%]
Mn(マンガン)は、鋼の加工性を劣化させずに電気抵抗を上昇させることで渦電流損を低減し、高周波鉄損を改善するために有効な元素である。また、Mnは、Siよりも固溶強化能は小さいものの、加工性を劣化させることなく、高強度化に寄与できる元素である。かかる効果を十分に発揮させるためには、2.0%以上のMnを含有させることが必要である。一方、Mnの含有量が3.3%超過となる場合には、磁束密度の低下が顕著となる。従って、Mnの含有量は、3.3%以下とする。Mnの含有量は、好ましくは、2.1%以上3.2%以下であり、更に好ましくは、2.2%以上3.1%以下である。
[P:0%超〜0.030%未満]
P(リン)は、本実施形態の対象となるSi及びMnの含有量が多い高合金鋼において、著しく加工性を劣化させて冷間圧延を困難にする元素である。従って、Pの含有量は、0.03%未満とする。Pの含有量は、好ましくは、0.001%以上0.020%以下であり、更に好ましくは、0.002%以上0.010%以下である。
[S:0%超〜0.0050%以下]
S(硫黄)は、不可避的に含有される元素であるとともに、MnSの微細析出物を形成することで鉄損を増加させ、無方向性電磁鋼板の磁気特性を劣化させる元素である。そのため、Sの含有量は、0.0050%以下とする必要がある。Sの含有量は、少なければ少ないほど良いが、Sの含有量を0.0001%よりも低減させようとすると、いたずらにコストアップを招くのみである。従って、Sの含有量は、好ましくは、0.0001%以上である。Sの含有量は、好ましくは、0.0030%以下であり、更に好ましくは、0.0020%以下である。
[Sol.Al:0%超〜0.0040%以下]
Al(アルミニウム)は、鋼中に固溶されると、無方向性電磁鋼板の電気抵抗を上昇させることで渦電流損を低減し、高周波鉄損を改善する元素である。しかしながら、本実施形態では、Alよりも加工性を劣化させずに電気抵抗を上昇させる元素であるMnを積極的に含有させるため、積極的に含有させることはしない。この場合、Alの含有量が0.0040%を超えると、鋼中に微細な窒化物が析出して熱延板焼鈍や仕上焼鈍での結晶粒成長を阻害し、磁気特性を劣化させる。従って、Alの含有量は、0.0040%以下とする。一方、Alの含有量を0.0001%よりも低減させようとすると、いたずらにコストアップを招くのみである。従って、Alの含有量は、好ましくは、0.0001%以上0.0030%以下であり、更に好ましくは、0.0001%以上0.0020%以下である。
[N:0%超〜0.0040%以下]
N(窒素)は、不可避的に含有される元素であるとともに、磁気時効を引き起こして鉄損を増加させ、無方向性電磁鋼板の磁気特性を劣化させる元素である。そのため、Nの含有量は、0.0040%以下とする必要がある。Nの含有量は、少なければ少ないほど良いが、Nの含有量を0.0001%よりも低減させようとすると、いたずらにコストアップを招くのみである。従って、Nの含有量は、0.0001%以上とすることが好ましい。Nの含有量は、好ましくは、0.0001%以上0.0030%以下であり、更に好ましくは、0.0003%以上0.0020%以下である。
[Si−0.5×Mn:2.0%以上]
合金元素であるSiは、フェライト相促進元素(いわゆる、フェライトフォーマー元素)である一方で、合金元素であるMnは、オーステナイト相促進元素(いわゆる、オーステナイトフォーマー元素)である。従って、Si及びMnそれぞれの含有量に応じて、無方向性電磁鋼板の金属組織は変化し、無方向性電磁鋼板は、変態点を有する成分系となったり、変態点を有しない成分系となったりする。本実施形態に係る無方向性電磁鋼板では、変態点を有しない成分系を実現して、地鉄における平均結晶粒径を適度に大きくすることが求められる。そのため、変態点を有しない成分系となるように、Si及びMnのそれぞれの含有量は、所定の関係性を満たすことが求められる。
ここで、経験的に、Mnによるオーステナイト相促進能(換言すれば、フェライト相促進能を打ち消す効果)は、Siによるフェライト相促進能の0.5程度と考えることができる。そのため、本実施形態におけるフェライト相促進能の等量は、Siの含有量を基準として、「Si−0.5×Mn」として表すことができる。
Si−0.5×Mnの値が2.0%未満である場合には、無方向性電磁鋼板は、変態点を有する成分系となってしまう。その結果、製造途中の高温処理時において鋼板の金属組織がフェライト単相ではなくなり、無方向性電磁鋼板の磁気特性が低下する懸念があるため、好ましくない。従って、Si−0.5×Mnの値は、2.0%以上とする。一方、Si−0.5×Mnの上限値は、特に規定するものではないが、本実施形態に係る無方向性電磁鋼板のSi含有量及びMn含有量の範囲から、Si−0.5×Mnの値は、3.0%を超えることはあり得ない。従って、Si−0.5×Mnの上限値は、実質的には、3.0%となる。Si−0.5×Mnの値は、好ましくは、2.1%以上3.0%以下であり、更に好ましくは、2.1%以上2.9%以下である。
[Sn:0.005%〜0.10%]
[Sb:0.005%〜0.10%]
Sn(スズ)及びSb(アンチモン)は、表面に偏析し焼鈍中の酸化を抑制することで、低い鉄損を確保するのに有用な任意添加元素である。従って、本実施形態に係る無方向性電磁鋼板では、かかる効果を得るために、残部のFeの一部に換えて、Sn又はSbの少なくとも何れか一方を、任意添加元素として地鉄中に含有させてもよい。かかる効果を十分に発揮させるためには、Sn又はSbの含有量を、それぞれ0.005%以上とすることが好ましい。一方、Sn又はSbの含有量がそれぞれ0.10%を超える場合には、地鉄の延性が低下して冷間圧延が困難となる可能性がある。従って、Sn又はSbの含有量は、それぞれ0.10%以下とすることが好ましい。Sn又はSbを地鉄中に含有させる場合に、Sn又はSbの含有量は、より好ましくは、それぞれ0.01%以上0.05%以下である。
なお、本実施形態に係る無方向性電磁鋼板において、上述した元素以外のNi(ニッケル)、Cr(クロム)、Cu(銅)、及び、Mo(モリブデン)等の元素の含有量に関しては、特に規定されるものではない。本実施形態に係る無方向性電磁鋼板では、これらの元素を0.5%以下で含有しても、本発明の効果に特に影響はない。また、無方向性電磁鋼板の仕上焼鈍時の結晶粒成長を促進するために、Ca(カルシウム)やMg(マグネシウム)を100ppm以下の範囲で含有しても、本発明の効果に特に影響はなく、希土類元素(Rare Earth Metal:REM)を200ppm以下の範囲で含有しても、本発明の効果に特に影響はない。
また、上記の元素の他に、Pb(鉛)、Bi(ビスマス)、V(バナジウム)、As(ヒ素)、B(ホウ素)などの元素が0.0001%〜0.0050%の範囲で含まれていても、本発明を損なうものではない。
以上、本実施形態に係る無方向性電磁鋼板における地鉄の化学成分について、詳細に説明した。
なお、無方向性電磁鋼板における地鉄の化学成分を、事後的に測定する場合には、公知の各種測定法を利用することが可能であり、例えば、ICP−MS(誘導結合プラズマ質量分析)法等を適宜利用すればよい。
<地鉄の平均結晶粒径について>
本実施形態に係る無方向性電磁鋼板10における地鉄11の平均結晶粒径は、渦電流損を低減させて高周波鉄損を低減するために、200μm以下とする。一方、平均結晶粒径が55μm未満である場合には、ヒステリシス損が大きくなり、鉄損が劣化する。従って、地鉄11の平均結晶粒径の範囲は、55μm〜200μmとする。地鉄11の平均結晶粒径は、好ましくは、60μm〜190μmであり、更に好ましくは、65μm〜180μmである。
なお、平均結晶粒径を測定する場合には、JIS G0552の鋼のフェライト結晶粒度試験方法に記載された比較法や切断法で結晶粒の平均断面積を求め、求めた面積と等価な円の直径を、平均結晶粒径とすればよい。
<地鉄の板厚について>
本実施形態に係る無方向性電磁鋼板10における地鉄11の板厚(図1における厚みt)は、渦電流損を低減させて高周波鉄損を低減するために、0.40mm以下とすることが好ましい。一方、地鉄11の板厚tが0.10mm未満である場合には、板厚が薄いために焼鈍ラインの通板が困難となる可能性がある。従って、無方向性電磁鋼板10における地鉄11の板厚tは、0.10mm以上0.40mm以下とすることが好ましい。無方向性電磁鋼板10における地鉄11の板厚tは、より好ましくは、0.15mm以上0.35mm以下である。
以上、本実施形態に係る無方向性電磁鋼板10の地鉄11について、詳細に説明した。
<絶縁被膜について>
続いて、本実施形態に係る無方向性電磁鋼板10が有していることが好ましい絶縁被膜13について、簡単に説明する。
無方向性電磁鋼板の磁気特性を向上させるためには、鉄損を低減することが重要であるが、かかる鉄損は、渦電流損とヒステリシス損とから構成されている。地鉄11の表面に絶縁被膜13を設けることで、鉄心として積層された電磁鋼板間の導通を抑制して鉄心の渦電流損を低減することが可能となり、無方向性電磁鋼板10の実用的な磁気特性を更に向上させることが可能となる。
ここで、本実施形態に係る絶縁被膜13は、無方向性電磁鋼板の絶縁被膜として用いられるものであれば、特に限定されるものではなく、公知の絶縁被膜を用いることが可能である。このような絶縁被膜として、例えば、無機物を主体とし、更に有機物を含んだ複合絶縁被膜を挙げることができる。ここで、複合絶縁被膜とは、例えば、クロム酸金属塩、リン酸金属塩又はコロイダルシリカ、Zr化合物、Ti化合物等の無機物の少なくとも何れかを主体とし、微細な有機樹脂の粒子が分散している絶縁被膜である。特に、近年ニーズの高まっている製造時の環境負荷低減の観点からは、リン酸金属塩やZrあるいはTiのカップリング剤、又は、これらの炭酸塩やアンモニウム塩を出発物質として用いた絶縁被膜が好ましく用いられる。
ここで、上記のような絶縁被膜13の付着量は、特に限定するものではないが、例えば、片面あたり0.1g/m以上2.0g/m以下程度とすることが好ましく、片面あたり0.3g/m以上1.5g/m以下とすることが更に好ましい。かかる付着量となるように絶縁被膜13を形成することで、優れた均一性を保持することが可能となる。なお、かかる絶縁被膜13の付着量を、事後的に測定する場合には、公知の各種測定法を利用することが可能である。なお、絶縁被膜13の付着量は、例えば、絶縁被膜13を形成した無方向性電磁鋼板10を熱アルカリ溶液に浸漬することで絶縁被膜13のみを除去し、絶縁被膜13の除去前後の質量差から算出することが可能である。
<無方向性電磁鋼板の磁気特性の測定方法について>
本実施形態に係る無方向性電磁鋼板10は、上記のような構造を有することで、優れた磁気特性を示すものとなる。ここで、本実施形態に係る無方向性電磁鋼板10の示す各種の磁気特性は、JIS C2550に規定されたエプスタイン法や、JIS C2556に規定された単板磁気特性測定法(Single Sheet Tester:SST)に則して、測定することが可能である。
以上、図1を参照しながら、本実施形態に係る無方向性電磁鋼板10について、詳細に説明した。
(無方向性電磁鋼板の製造方法について)
続いて、図2を参照しながら、以上説明したような本実施形態に係る無方向性電磁鋼板10の製造方法について、簡単に説明する。
図2は、本実施形態に係る無方向性電磁鋼板の製造方法の流れの一例を示した流れ図である。
本実施形態に係る無方向性電磁鋼板10の製造方法では、以上説明したような所定の化学成分を有する鋼塊に対して、熱間圧延、熱延板焼鈍、酸洗、冷間圧延、仕上焼鈍を順に実施する。また、絶縁被膜13を地鉄11の表面に形成する場合には、上記仕上焼鈍の後に絶縁被膜の形成が行われる。以下、本実施形態に係る無方向性電磁鋼板10の製造方法で実施される各工程について、詳細に説明する。
<熱間圧延工程>
本実施形態に係る無方向性電磁鋼板の製造方法では、まず、上記の化学組成を有する鋼塊(スラブ)を加熱し、加熱された鋼塊について熱間圧延を行って、熱延板を得る(ステップS101)。ここで、熱間圧延に供する際の鋼塊の加熱温度については、特に規定するものではないが、例えば、1050℃〜1300℃とすることが好ましい。また、熱間圧延後の熱延板の板厚についても、特に規定するものではないが、地鉄の最終板厚を考慮して、例えば、1.6mm〜3.5mm程度とすることが好ましい。なお、かかる熱間圧延工程は、鋼板の温度が700℃〜1000℃の範囲にあるうちに終了することが好ましい。なお、鋼塊の加熱温度は、より好ましくは、1050℃〜1250℃であり、熱間圧延の終了温度は、より好ましくは、750℃〜950℃である。
<熱延板焼鈍工程>
上記熱間圧延の後には、熱延板焼鈍が実施される(ステップS103)。連続焼鈍の場合には、熱延鋼板に対して、例えば、750℃〜1200℃で、10秒〜10分の均熱による焼鈍が実施される。また、箱焼鈍の場合、熱延鋼板に対して、例えば、650℃〜950℃で、30分〜24時間の均熱による焼鈍が実施される。なお、熱延板焼鈍工程を実施した場合と比較して磁気特性は劣ることとなるが、コスト削減のために、かかる熱延板焼鈍工程を省略してもよい。
<酸洗工程>
上記熱延板焼鈍の後には、酸洗が実施される(ステップS105)。これにより、熱延板焼鈍により鋼板の表面に形成された、酸化物を主体とするスケール層が除去される。なお、熱延板焼鈍が箱焼鈍である場合、脱スケール性の観点から、酸洗工程は、熱延板焼鈍前に実施することが好ましい。
<冷間圧延工程>
上記酸洗の後(熱延板焼鈍が箱焼鈍で実施される場合は、熱延板焼鈍工程の後となる場合もある。)には、冷間圧延が実施される(ステップS107)。かかる冷間圧延では、地鉄の最終板厚が0.10mm以上0.40mm以下となるような圧下率で、スケールの除去された酸洗板が圧延される。
<仕上焼鈍工程>
上記冷間圧延の後には、仕上焼鈍が実施される(ステップS109)。本実施形態に係る無方向性電磁鋼板の製造方法では、かかる仕上焼鈍の昇温過程を、急速加熱とする。昇温過程の加熱を急速に行うことにより、地鉄11において、磁気特性に有利な再結晶集合組織が形成され、先だって説明したような地鉄11の平均結晶粒径が実現される。このために、本実施形態に係る無方向性電磁鋼板の製造方法では、かかる仕上焼鈍は、連続焼鈍で実施する。
具体的には、昇温過程では、平均昇温速度を1℃/秒〜2000℃/秒とし、雰囲気を、Hの割合が10体積%〜100体積%であるH及びNの混合雰囲気(すなわち、H+N=100体積%)とし、雰囲気の露点を30℃以下とすることが好ましい。平均昇温速度は、より好ましくは、5℃/秒〜1000℃/秒であり、雰囲気中のHの割合は、より好ましくは、20体積%〜90体積%であり、雰囲気の露点は、より好ましくは、20℃以下であり、更に好ましくは、10℃以下である。なお、上記の平均加熱速度は、例えば、ガス燃焼による加熱の場合には直接加熱やラジアントチューブを用いた間接加熱を用いたり、その他に通電加熱又は誘導加熱等といった公知の加熱方法を用いたりすることで、実現することが可能である。
均熱過程では、均熱温度を、700℃〜1100℃とし、均熱時間を、1秒〜300秒とし、雰囲気を、Hの割合が10体積%〜100体積%であるH及びNの混合雰囲気(すなわち、H+N=100体積%)とし、雰囲気の露点を20℃以下とすることが好ましい。均熱温度は、より好ましくは、750℃〜1050℃であり、雰囲気中のHの割合は、より好ましくは、20体積%〜90体積%であり、雰囲気の露点は、より好ましくは、10℃以下であり、更に好ましくは、0℃以下である。
冷却過程では、平均冷却速度を1℃/秒〜50℃/秒とすることが好ましい。平均冷却速度は、より好ましくは、5℃/秒〜30℃/秒である。
上記のような各工程を経ることで、本実施形態に係る無方向性電磁鋼板10を製造することができる。
<絶縁被膜形成工程>
上記仕上焼鈍の後には、必要に応じて、絶縁被膜の形成工程が実施される(ステップS111)。ここで、絶縁被膜の形成工程については、特に限定されるものではなく、上記のような公知の絶縁被膜処理液を用いて、公知の方法により処理液の塗布及び乾燥を行えばよい。
なお、絶縁被膜が形成される地鉄の表面は、処理液を塗布する前に、アルカリなどによる脱脂処理や、塩酸、硫酸、リン酸などによる酸洗処理など、任意の前処理を施してもよいし、これら前処理を施さずに仕上焼鈍後のままの表面であってもよい。
以上、図2を参照しながら、本実施形態に係る無方向性電磁鋼板の製造方法について、詳細に説明した。
以下では、実施例及び比較例を示しながら、本発明に係る無方向性電磁鋼板について、具体的に説明する。なお、以下に示す実施例は、あくまでも本発明に係る無方向性電磁鋼板のあくまでも一例であって、本発明に係る無方向性電磁鋼板が下記の例に限定されるものではない。
(実験例1)
以下の表1に示す組成を含有し、残部がFe及び不純物からなる鋼スラブを、1150℃に加熱した後、熱間圧延にて2.0mm厚に圧延した。続いて、熱延板を1000℃で40秒の連続焼鈍式の熱延板焼鈍した後、冷間圧延で0.25mm厚として、1000℃で15秒の仕上焼鈍を行った。その後、更に、リン酸金属塩を主体とし、アクリル樹脂のエマルジョンを含む溶液を鋼板の両面に塗布及び焼き付けし、複合絶縁被膜を形成することで、無方向性電磁鋼板を製造した。
ここで、上記の仕上焼鈍は、雰囲気露点−30℃、Hの割合が20%の雰囲気下で実施した。また、仕上焼鈍時における平均昇温速度、及び、平均冷却速度を、それぞれ、20℃/秒、及び、20℃/秒とした。
なお、以下の表1において、「Tr」とは、該当する元素を意図して添加していないことを表している。また、以下の表1において、「*」とは、本発明の範囲から外れていることを表している。
その後、製造したそれぞれの無方向性電磁鋼板について、JIS C2550に規定されたエプスタイン法により、磁束密度B50及び鉄損W10/400を評価した。得られた結果を、以下の表1にあわせて示した。
また、得られた無方向性電磁鋼板の地鉄について、JIS G0552の鋼のフェライト結晶粒度試験方法に記載された切断法により結晶粒の平均断面積を求め、求めた面積と等価な円の直径を、平均結晶粒径とした。得られた結果を、以下の表1にあわせて示した。
Figure 2018066033
上記表1から明らかなように、Pの含有量が本発明の範囲より高めに外れた試験番号3、4と、Siの含有量が本発明の範囲より高めに外れた試験番号12とは、冷間圧延時に破断したため、磁気測定が出来なかった。また、鋼板の化学組成及び平均結晶粒径が本発明の範囲である試験番号1、2、5、6、8、9、10及び13は、冷間圧延が可能であり、鉄損も優れていることがわかった。一方、sol.Alの含有量が本発明の範囲から高めに外れた試験番号7は、sol.Alを除きほぼ同一の組成である本発明の範囲の試験番号5、6に比べて、鉄損が劣っていることがわかった。また、Mnの含有量とSi−0.5×Mnの含有量とが本発明の範囲より高めに外れた試験番号11は、鉄損と磁束密度が劣っていることがわかった。
(実験例2)
以下の表2に示す組成を含有し、残部がFe及び不純物からなる鋼スラブを、1160℃に加熱した後、熱間圧延にて2.0mm厚に圧延した。続いて、熱延板を1000℃で40秒の連続焼鈍式の熱延板焼鈍した後、冷間圧延で0.25mm厚として、3種類の均熱温度で15秒の仕上焼鈍を行った。その後、更に、リン酸金属塩を主体とし、アクリル樹脂のエマルジョンを含む溶液を鋼板の両面に塗布及び焼き付けし、複合絶縁被膜を形成することで、無方向性電磁鋼板を製造した。なお、仕上焼鈍の均熱温度は、試験番号14が1000℃であり、試験番号15が1050℃であり、試験番号16が1120℃である。
ここで、上記の仕上焼鈍は、雰囲気露点−20℃、Hの割合が30%の雰囲気下で実施した。また、仕上焼鈍時における平均昇温速度、及び、平均冷却速度を、それぞれ、30℃/秒、及び、20℃/秒とした。
また、以下の表2において、「Tr」とは、該当する元素を意図して添加していないことを表している。また、以下の表2において、「*」とは、本発明の範囲から外れていることを表している。
その後、製造したそれぞれの無方向性電磁鋼板について、JIS C2550に規定されたエプスタイン法により、磁束密度B50及び鉄損W10/400を評価した。得られた結果を、以下の表2にあわせて示した。
また、得られた無方向性電磁鋼板の地鉄について、JIS G0552の鋼のフェライト結晶粒度試験方法に記載された切断法により結晶粒の平均断面積を求め、求めた面積と等価な円の直径を、平均結晶粒径とした。得られた結果を、以下の表2にあわせて示した。
Figure 2018066033
上記表2から明らかなように、鋼板の化学組成及び平均結晶粒径が本発明の範囲である試験番号14、15は、鉄損が優れていることがわかった。一方、平均結晶粒径が本発明の範囲より高めに外れた試験番号16は、鉄損も磁束密度も劣っていることがわかった。
(実験例3)
以下の表3に示す組成を含有し、残部がFe及び不純物からなる鋼スラブを、1100℃に加熱した後、熱間圧延にて1.8mm厚に圧延した。次に、熱延板を820℃で10時間の箱焼鈍式の熱延板焼鈍した後、冷間圧延で0.20mm厚として、1000℃で15秒の仕上焼鈍を行った。その後、更に、リン酸金属塩を主体とし、アクリル樹脂のエマルジョンを含む溶液を鋼板の両面に塗布及び焼き付けし、複合絶縁被膜を形成することで、無方向性電磁鋼板を製造した。
ここで、上記の仕上焼鈍は、雰囲気露点−15℃、Hの割合が25%の雰囲気下で実施した。また、仕上焼鈍時における平均昇温速度、及び、平均冷却速度を、それぞれ、30℃/秒、及び、20℃/秒とした。
また、以下の表3において、「Tr」とは、該当する元素を意図して添加していないことを表している。また、以下の表3において、「*」とは、本発明の範囲から外れていることを表している。
その後、製造したそれぞれの無方向性電磁鋼板について、JIS C2550に規定されたエプスタイン法により、磁束密度B50及び鉄損W10/400を評価した。得られた結果を、以下の表3にあわせて示した。
また、得られた無方向性電磁鋼板の地鉄について、JIS G0552の鋼のフェライト結晶粒度試験方法に記載された切断法により結晶粒の平均断面積を求め、求めた面積と等価な円の直径を、平均結晶粒径とした。得られた結果を、以下の表3にあわせて示した。
Figure 2018066033
上記表3から明らかなように、鋼板の化学組成が本発明の範囲の試験番号17は、優れた鉄損値を示すことがわかった。一方、Mn量が本発明の範囲より低めに外れた試験番号18は、合金量が低いために磁束密度は優れているが、最も重要な特性である鉄損が劣っていることがわかった。なお、実験例3は、上記実験例1及び実験例2よりも電磁鋼板の板厚が薄く、渦電流損が小さいため、鉄損がより小さい場合の実験例である。実験例3を参照すると、本発明の実施形態に係る無方向性電磁鋼板は、板厚に関係なく、優れた鉄損値が得られることがわかる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
10 無方向性電磁鋼板
11 地鉄
13 絶縁被膜

Claims (2)

  1. 質量%で、
    C:0%超〜0.0050%以下
    Si:3.0%〜4.0%
    Mn:2.0%〜3.3%
    P:0%超〜0.030%未満
    S:0%超〜0.0050%以下
    Sol.Al:0%超〜0.0040%以下
    N:0%超〜0.0040%以下
    を含有し、
    Si−0.5×Mn:2.0%以上
    であり、残部がFe及び不純物であり、
    平均結晶粒径が55μm〜200μmである、無方向性電磁鋼板。
  2. 残部のFeの一部に換えて、更に、
    Sn:0.005%〜0.10%
    Sb:0.005%〜0.10%
    から選ばれる少なくとも1種を含有する、請求項1に記載の無方向性電磁鋼板。
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