JP2018065371A - リングファイル用シート体 - Google Patents
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Abstract
【課題】リングファイルに綴じた複数のルーズリーフが傾かないシート体を提供する。
【解決手段】ルーズリーフ100は、上部可動穴106及び下部可動穴107がルーズリーフの長辺端縁方向で偏心して設けられている。ルーズリーフが正しい位置、即ちリングRの中心を接続する仮想線と、ルーズリーフの端縁が平行になっている状態で上部可動穴に着目すると、リングRが標準リング穴1の図中右端1aに当接し、下部可動穴に着目すると、リングRが標準リング穴1の図中左端1bに当接する。リングファイルを立てると、ルーズリーフが自重で傾きながら落ちようとするところ、本発明では、ルーズリーフをリングファイルに綴じた状態でリングRが上部可動穴の標準リング穴1の図中右端1aに当接し且つリングRが下部可動穴の標準リング穴1の図中左端1bに当接する結果、ルーズリーフが傾くことがない。
【選択図】図5
【解決手段】ルーズリーフ100は、上部可動穴106及び下部可動穴107がルーズリーフの長辺端縁方向で偏心して設けられている。ルーズリーフが正しい位置、即ちリングRの中心を接続する仮想線と、ルーズリーフの端縁が平行になっている状態で上部可動穴に着目すると、リングRが標準リング穴1の図中右端1aに当接し、下部可動穴に着目すると、リングRが標準リング穴1の図中左端1bに当接する。リングファイルを立てると、ルーズリーフが自重で傾きながら落ちようとするところ、本発明では、ルーズリーフをリングファイルに綴じた状態でリングRが上部可動穴の標準リング穴1の図中右端1aに当接し且つリングRが下部可動穴の標準リング穴1の図中左端1bに当接する結果、ルーズリーフが傾くことがない。
【選択図】図5
Description
本発明は、リングファイル(以下、リングファイルにはパイプ式ファイルを含むものとする)に複数綴じて閲覧等を行うルーズリーフ等のリングファイル用シート体に関するものである。
所謂リングファイルは、パンチにより端縁近傍に所定寸法及び間隔で穴をあけた書類を留めていく文具であり、現在広く普及している。リングファイルは、綴じた書類をめくり易いため、閲覧に適したものと言える。また、リングファイルは、書類の分類、整理、持ち運び、保管等の多種の用途で用いられる。
現在、特許文献1に記載されているようなリングファイルのシート体が知られている。図9は、従来のリングファイルのシート体の一部を示す平面図である。図10は、図9のシート体500をリングファイルに綴じた状態の一部分を示す説明図である。このリングファイルのシート体500は、2穴式のルーズリーフ500であり、その一端部には、リングファイルのリングR(パイプ式ファイルの場合はパイプ。以下同様。図示省略)を通す標準リング穴51が形成される。この標準リング穴51は、当該ルーズリーフ500を綴じるリングファイルのリングRの間隔と同じ間隔で形成される。
また、標準リング穴51に対して前記ルーズリーフ500の端縁に略並行する方向に、更に移動リング穴52がもう一つ形成されている。図9の例では、リング穴51,52は合計4個となり、各リングRに対して1組のリング穴51,52が対応することになる。更に、標準リング穴51と移動リング穴52の組は、直線的な溝状ないし矩形切欠き状の切断部3により連結している。また、前記切断部3は、標準リング穴51と移動リング穴52の接線のごとく設けられる。即ち、リング穴51,52の中心同士を接続する直線ではなく、この中心から一方向(ルーズリーフ500の長辺端縁方向又はその反対方向)にずらして設けられる。
次に、切断部3とリング穴51,52との結合位置には、リング穴51,52から切断部3にリングRが移動しやすくするための導入部54が形成されている。この導入部54は、楔形状ないし三角形であり、一辺がリング穴51,52に対して開口するように、先端が切断部3に一致するように形成される。換言すれば、導入部54はリング穴51,52の一部から切断部3まで切り込まれて形成される。一方、リング穴51,52、切断部3、導入部54により標準リング穴51と移動リング穴52との間にフラップ55が形成される。
なお、上記リング穴51,52、切断部3及び導入部54を可動穴56と総称する。フラップ55は、リングRが標準リング穴51と移動リング穴52との間を通るとき、ルーズリーフ500の紙面に略垂直方向に動いてリングRの移動を可能とし、リングRが移動し終わったら元に戻り、リングRが一方のリング穴51,52から容易に移動しないようにする。これは、リングRを一方のリング穴51,52に位置を固定する効果がある。
次に、このルーズリーフ500の使用方法を説明する。図10(a)に示すように、ルーズリーフ500を、前記標準リング穴51を用いてリングRに通してリングファイルに綴じる。このようなルーズリーフ500を同様にして複数枚、当該リングファイルに綴じるようにする。この状態でリングRは、標準リング穴51に位置決めされる。ユーザは、通常の使用方法として、ルーズリーフ500をめくって閲覧、記入できる。また、全てのルーズリーフ500が、図10(b)に示すように、上端が揃った状態にある。このとき、標準リング穴51を通るリングRは、フラップ55によりルーズリーフ500との相対移動が阻止されており、ユーザが力を加えない状態で移動することはない。また、導入部54もリングRの移動方向に一定の傾斜を有するので、この傾斜部分(フラップ55端縁)がリングRの移動を抑制している。
次に、ユーザが、リングファイルに綴じている任意のルーズリーフ500をリングファイルの上方に引っ張ると、図10(c)に示すように、標準リング穴51から移動リング穴52にリングRが移動して、当該ルーズリーフ500が標準リング穴51と移動リング穴52との距離分だけ移動する。これにより、当該ルーズリーフ500は、図10(d)に示すように、他のルーズリーフ500に比べて上方に飛び出た状態となる。リングRは、図10(e)に示すように、移動する際に標準リング穴51の導入部54にガイドされつつ相対移動する。フラップ55は、ユーザの引っ張る力によりリングRにより開き、リングRが切断部3に侵入し、通過する。そして、リングRが移動リング穴52に入る。この状態でユーザは引っ張るのを止める。リングRは、フラップ55により移動リング穴52で固定される。
前記ルーズリーフ500を上方に飛び出させた状態で、ルーズリーフ500の横端縁(可動穴56を設けた端縁とは反対側の端縁。図示省略)は、他のルーズリーフ500と同じ位置にあるから、閲覧、記入の際に使用し難くなることはない。ルーズリーフ500が上方に飛び出ることで、例えばどこまで閲覧又は記入をしたか簡単に位置を特定できる。即ち、ルーズリーフ500自体が上方に移動して栞として機能することになる。
次に、当該飛び出したルーズリーフ500をもとに戻す。ユーザが当該ルーズリーフ500の下端を引っ張ると、リングRが移動リング穴52から導入部54によりガイドされつつ相対移動し、フラップ55を押し開け、切断部3を通過して標準リング穴51に戻る。フラップ55が閉じることでリングRが標準リング穴51に固定される。これにより、図10(b)に示すように、全てのルーズリーフ500の上端が揃った状態となる。
ここで、本発明の解決しようとする課題を明確にするため、以下の寸法を仮定する。上記従来のルーズリーフ500の標準リング穴51及び移動リング穴52の直径を、リングRが標準リング穴51で保持されやすくするようにリングRの直径よりも、4mm大きくする。具体的には、リングRの直径が5mmとなるのに対し、標準リング穴51の直径を9mmとする。この寸法設定の場合、リングRが標準リング穴51に引っ掛かりやすくなるので、意図せずルーズリーフ500が移動することを防止できるという利点がある。
図11乃至図14は、ルーズリーフ500が傾いた状態を示す説明図である。上記のように、標準リング穴51の径が大きくなると、リングRとの隙間が大きくなることから、ルーズリーフ500が上下動の他、横方向にも若干動いてしまう。このため、ルーズリーフ500を立てて使用する場合、図11の実線で示すように、自重によりルーズリーフ500が傾いてしまう。即ち、リングRと標準リング穴51とが略同径であれば、ルーズリーフ500を立てても殆ど傾くことがないが、標準リング穴51をリングRの径より大きくすると、その隙間に起因して上側の標準リング穴51の右側端部51aがリングRに当接するまで(図12(a)を参照)、下側の標準リング穴51の左側端部51bがリングRに当接するまで、自重により傾く結果となる。なお、図11中、ルーズリーフ500の好ましい位置(傾いていない状態)を一点鎖線で示す。
同様に、図13に示すように、ルーズリーフ500を上にあげてリングRが移動リング穴52に移動した場合でも、上側の移動リング穴52の右側端部52aがリングRに当接するまで、下側の移動リング穴52の左側端部52bがリングRに当接するまで、自重により傾く結果となる。なお、図13中、ルーズリーフ500の好ましい位置(傾いていない状態)を一点鎖線で示す。
ルーズリーフ500が傾くことで、複数のルーズリーフ500をリングファイルに綴じた場合、見栄えが悪いという問題点がある。本発明は、係る問題点を解決するためになされたものである。
本発明に係るリングファイル用シート体は、リングファイルに綴じるルーズリーフ、クリアポケットその他のリングファイル用シート体であって、リングファイルのリングを通す上部可動穴と、上部可動穴よりもシート体の綴じ側の長辺端縁側にずれて設けられ前記リングファイルのリングを通す下部可動穴と、を有し、前記上部可動穴及び下部可動穴は、前記シート体の端辺近傍の標準規定位置に設けられたリングファイルのリングを通す標準リング穴と、前記リングが通る移動リング穴と、前記標準リング穴と移動リング穴とを連結する切断部とからなる、ことを特徴とする。
また、本発明に係るリングファイル用シート体は、リングファイルに綴じるルーズリーフ、クリアポケットその他のリングファイル用シート体であって、前記シート体の端辺近傍の標準規定位置に設けられたリングファイルのリングを通す標準リング穴、前記標準リング穴よりも前記リングファイル用シート体の長辺端縁側と反対側に偏って設けられ且つ前記リングが通る移動リング穴、前記標準リング穴および移動リング穴を連結する切断部、からなる上部可動穴と、前記シート体の端辺近傍の標準規定位置から前記シート体の綴じ側の長辺端縁側にずれて設けられ且つ前記リングファイルのリングを通す標準リング穴、前記リングが通る移動リング穴、前記標準リング穴および移動リング穴を連結する切断部、からなる下部可動穴と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明に係るリングファイル用シート体は、リングファイルに綴じるルーズリーフ、クリアポケットその他のリングファイル用シート体であって、前記シート体の端辺近傍の標準規定位置に設けられたリングファイルのリングを通す標準リング穴、前記標準リング穴よりも前記リングファイル用シート体の長辺端縁側と反対側に偏って設けられ且つ前記リングが通る移動リング穴、前記標準リング穴および移動リング穴を連結する切断部、からなる上部可動穴と、前記シート体の端辺近傍の標準規定位置から前記シート体の綴じ側の長辺端縁側にずれて設けられ且つ前記リングファイルのリングを通す標準リング穴、前記標準リング穴よりも前記リングファイル用シート体の長辺端縁側に偏って設けられ且つ前記リングが通る移動リング穴、前記標準リング穴および移動リング穴を連結する切断部、からなる下部可動穴と、を備えたことを特徴とする。
図1は、この発明の実施の形態1に係るリングファイルのシート体を示す平面図である。図2は、図1の一部拡大図である。このシート体100は、例えばルーズリーフ100であり、以下ルーズリーフ100として説明する。なお、シート体100としては、ファイル構造のルーズリーフや厚紙に穴を空けたもの等、厚さが薄い物であれば本発明を適用できる。このルーズリーフ100は、上部可動穴106及び下部可動穴107がルーズリーフ100の長辺端縁T方向で偏心して設けられている点に特徴がある。換言すると、下部可動穴107が、上部可動穴106よりもルーズリーフ100の綴じ側の長辺端縁T側にずれて設けられている。なお、リングRの直径は、5mmである。図2の寸法単位はmmである。
上部可動穴106について、ルーズリーフ100の一端部には、リングファイルのリングRを通す標準リング穴1が形成される。標準リング穴1は、ルーズリーフ100の図中右端縁Tから13.6mmの位置に中心が設定され、当該標準リング穴1の直径は8.25mmである(図2参照)。リングRの直径との差は3.25mmとなる。標準リング穴1に対して前記ルーズリーフ100の端縁に略並行する方向に、更に移動リング穴2がもう一つ形成されている。移動リング穴2は、上記標準リング穴1の下方22mmの位置であって、当該標準リング穴1の中心からの下垂線に対して図中右(綴じ側)端縁Tの反対側に2度傾いた軸線上にその中心が設定される。当該移動リング穴2の直径は8.25mmである(図2参照)。換言すれば、前記移動リング穴2は、前記標準リング穴1よりも前記ルーズリーフ100の長辺端縁側と反対側に偏って設けられる。
また、標準リング穴1と移動リング穴2は、直線的な溝状ないし矩形切欠き状の切断部3により連結している。また、前記切断部3は、標準リング穴1と移動リング穴2の中心点どうしを接続する直線のごとく設けられる。この切断部3の幅は、0.1mmから1mm程度に設定するのが好ましい。これら標準リング穴1、移動リング穴2及び切断部3により全体が鉄アレイ状の穿孔部分が形成される。
次に、下部可動穴107について、ルーズリーフ100の一端部には、リングファイルのリングRを通す標準リング穴1が形成される。標準リング穴1は、ルーズリーフ100の図中右(綴じ側)端縁Tから10.4mmの位置に中心が設定され、当該標準リング穴1の直径は8.25mmである(図2参照)。即ち、この標準リング穴1は、前記ルーズリーフ100の端辺近傍の標準規定位置(上部可動穴106の標準リング穴1の位置)から綴じ側の長辺端縁側にずれて設けられている。また、標準リング穴1に対して前記ルーズリーフ100の端縁に略並行する方向に、更に移動リング穴2がもう一つ形成されている。移動リング穴2は、上記標準リング穴1の下方22mmの位置であって、当該標準リング穴1の中心からの下垂線に対して図中右(綴じ側)端縁T側に2度傾いた軸線上にその中心が設定される。当該移動リング穴2の直径は8.25mmである(図2参照)。即ち、この移動リング穴2は、上部可動穴106の移動リング穴2とは反対側に傾いて設けられる。換言すれば、前記移動リング穴2は、前記標準リング穴1よりも前記ルーズリーフ100の長辺端縁側に偏って設けられる。
また、標準リング穴1と移動リング穴2は、上部可動穴106と同様、直線的な溝状ないし矩形切欠き状の切断部3により連結している。また、前記切断部3は、標準リング穴1と移動リング穴2の中心点どうしを接続する直線のごとく設けられる。この切断部3の幅は、0.1mmから1mm程度に設定するのが好ましい。これら標準リング穴1、移動リング穴2及び切断部3により全体が鉄アレイ状の穿孔部分が形成される。
上部可動穴106及び下部可動穴107の標準リング穴1どうしは、当該ルーズリーフ100を綴じるリングファイルのリングR間隔と同じ間隔で形成される。同間隔は、図2に示すように、80mmである。移動リング穴2どうしも、当該ルーズリーフ100を綴じるリングファイルのリング間隔と同じ間隔で形成される。同間隔は、80mmである。
次に、このルーズリーフ100の使用状態を図1乃至図5を用いて説明する。ルーズリーフ100を、その標準リング穴1をリングRに通してリングファイルに綴じる。このようなルーズリーフ100を同様にして複数枚、当該リングファイルに綴じる。この状態でリングRは、標準リング穴1に固定される。ユーザは、通常の使用方法として、ルーズリーフ100をめくって閲覧、記入できる。この状態では、全てのルーズリーフ100の上端が揃っている。
ルーズリーフ100が正しい位置、即ちリングRの中心を接続する仮想線Lと、ルーズリーフ100の端縁が平行になっている状態で上部可動穴106に着目すると、図5(a)に示すように、リングRが標準リング穴1の図中右(綴じ側)端1aに当接し、下部可動穴107に着目すると、リングRが標準リング穴1の図中左端1bに当接する。リングファイルを立てると、ルーズリーフ100が自重で傾きながら落ちようとするところ、本発明では、ルーズリーフ100をリングファイルに綴じた状態でリングRが上部可動穴106の標準リング穴1の図中右(綴じ側)端1aに当接し且つリングRが下部可動穴107の標準リング穴1の図中左端1bに当接する結果、ルーズリーフ100が傾くことがない。なお、実際には、リングファイルの傾き加減やルーズリーフどうしの摩擦力によりリングRは図中右端1a、図中左端1bから多少ずれて標準リング穴1に当接することになるが、発明内容を理解しやすくするため、同図に示す当接関係において説明している。
次に、ユーザが、リングファイルに綴じている任意のルーズリーフ100をリングファイルの上方に引っ張ると、標準リング穴1から移動リング穴2にリングRが移動して、当該ルーズリーフ100が標準リング穴1と移動リング穴2との距離分だけ移動する。これにより、当該ルーズリーフ100は、他のルーズリーフ100に比べて上方に飛び出た状態となる(図4中で移動させたルーズリーフ100を実線で、移動していないルーズリーフ100を一点鎖線で示す。)。ユーザの引っ張る力によりリングRが切断部3に侵入し、通過する。そして、リングRが移動リング穴2に入るので、この状態でユーザは引っ張るのを止める。
当該状態で、上部可動穴106に着目すると、リングRが移動リング穴2の図中右(綴じ側)端2aに当接し、下部可動穴107に着目すると、リングRが移動リング穴2の図中左端2bに当接する。よって、上記同様、リングファイルを立てた状態で、リングRが移動リング穴2の図中右(綴じ側)端2aに当接し、且つ、リングRが移動リング穴2の図中左端2bに当接するため、ルーズリーフ100が傾くことがない。
また、上部可動穴106では、移動リング穴2が端縁Tの反対側に僅かに偏っており、下部可動穴107では、移動リング穴2が端縁T側に僅かに偏っていることから、ルーズリーフ100は、図4に示すように、自重により傾く方向とは反対方向に僅かな傾きをもって保持される。実際には、リングRは図中右端2a、図中左端2bから多少ずれて移動リング穴2に当接することになるが、同図では、理解のため最も自重により傾く方向とは反対方向に僅かな傾きが生じた場合を示している。換言すれば、前記移動リング穴2の僅かな偏りにより、ルーズリーフ100が少なくとも自重傾き方向に傾くことはない。また、ルーズリーフ100が面方向に多少撓んでも当該僅かな偏りがルーズリーフ100の姿勢を自重による傾きを生じさせることなく保持するのである。
この結果、前記ルーズリーフ100を上方に飛び出させた状態でも、ルーズリーフ100の横端縁は、他のルーズリーフ100と同じ位置にあるから、閲覧、記入の際に使用し難くなることはない。そして、ルーズリーフ100が上方に飛び出ることで、例えばどこまで閲覧又は記入をしたか簡単に位置を特定できる。即ち、ルーズリーフ100自体が上方に移動して栞として機能することになる。
以上、本発明のルーズリーフ100によれば、リングファイルに綴じた状態でルーズリーフ100が傾くことがないので、全体の見た目が整然として綺麗になる。また、ルーズリーフ100が上下方向に移動可能となるので栞やインデックスの代わりになり、閲覧、記入等をしたところを簡単に識別できるようになる。また、栞等の余計な部材は不要である。
また、図6に示すように、下部可動穴107において、標準リング穴1と移動リング穴2との中心どうしを結ぶ直線がルーズリーフ100の端縁Tと平行になる(上記僅かな偏りをもたせない)ようにしても良い。この場合でも、上部可動穴106において、上記僅かな偏りが設けられていることから、ルーズリーフ100が少なくとも自重傾き方向に傾くことはない。
なお、上記実施の形態1において具体的に明示した寸法は、本発明の作用・効果を奏する範囲で適宜変更できるものである。
更に、本発明のルーズリーフ100によれば、上部可動穴106及び下部可動穴107の偏心(ずれ)量を調整することで、標準リング穴1及び移動リング穴2の口径にかかわらずルーズリーフ100の傾きを防止できる。本発明は、標準リング穴1及び移動リング穴2の口径が大きくなればなるほど、その有利かつ特異な効果が顕著となる。標準リング穴1及び移動リング穴2の口径を大きくすると、切断部3にリングが自重で入り難くなるため、姿勢を保つのに好適となる。また、口径が大きくなるとルーズリーフ100の切断部3の周囲が広がる際の負荷が少ないため、幅広い素材で本発明を利用でき、耐久性が向上するようになる。
図7は、標準リング穴及び移動リング穴の口径と、リングRの径の比を示す説明図である。上述のように、本発明によれば、標準リング穴1及び移動リング穴2の口径が大きいことで有利な作用効果が得られるものであり、その一方で大きすぎるとルーズリーフ100としての基本的な機能が損なわれる。このため、リングRの直径の1.5倍以上2.5倍以下とするのが好ましい。
また、図8(a)のように、標準リング穴1及び移動リング穴2の形状を楕円形状にしても良い。図8(b)に穴形状の拡大図を示す。楕円形状にすることでリングRが標準リング穴1及び移動リング穴2に係止されやすくなり、自重でリングRが切断部3に入るのを防止できる。また、横長の楕円形状とすることでルーズリーフ100が無用に上下方向に移動するのを防止できる。
100 ルーズリーフ(シート体)
1 標準リング穴
2 移動リング穴
3 切断部
106,107 可動穴
R リング(パイプ)
1 標準リング穴
2 移動リング穴
3 切断部
106,107 可動穴
R リング(パイプ)
Claims (1)
- リングファイルに綴じるルーズリーフ、クリアポケットその他のリングファイル用シート体であって、
リングファイルのリングを通す上部可動穴と、
上部可動穴よりもシート体の綴じ側の長辺端縁側にずれて設けられ前記リングファイルのリングを通す下部可動穴と、を有し、
前記上部可動穴及び下部可動穴は、前記シート体の端辺近傍の標準規定位置に設けられたリングファイルのリングを通す標準リング穴と、前記リングが通る移動リング穴と、前記標準リング穴と移動リング穴とを連結する切断部とからなる、
ことを特徴とするリングファイル用シート体。
Priority Applications (1)
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Cited By (1)
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JP2021037670A (ja) * | 2019-09-02 | 2021-03-11 | 株式会社キングジム | 綴じ具付きバインダーおよび被綴じ物 |
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2016
- 2016-11-22 JP JP2016226662A patent/JP2018065371A/ja active Pending
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