JP2018064750A - クッション材 - Google Patents
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Abstract
【課題】
本発明は、クッション材のクッション性を損なうことなく、クッション材の耐久性を高めることを目的とする。
【解決手段】
弾性を有する発泡プラスチックからなる芯材3と、芯材3より硬質の発泡プラスチックからなり且つ芯材3の両側にそれぞれ積層されるクッションシート成形体2A,2Bとからなるクッション材1であって、芯材3と反対の側のクッションシート成形体2A,2Bの面に、長手方向に延在する突条4が膨出するように形成され、当該突条4の芯材3側が凹部10となっているクッション材1において、芯材3のクッションシート成形体2A,2B側の面に、凹部10に嵌合する凸部22を設けた。
【選択図】図1
本発明は、クッション材のクッション性を損なうことなく、クッション材の耐久性を高めることを目的とする。
【解決手段】
弾性を有する発泡プラスチックからなる芯材3と、芯材3より硬質の発泡プラスチックからなり且つ芯材3の両側にそれぞれ積層されるクッションシート成形体2A,2Bとからなるクッション材1であって、芯材3と反対の側のクッションシート成形体2A,2Bの面に、長手方向に延在する突条4が膨出するように形成され、当該突条4の芯材3側が凹部10となっているクッション材1において、芯材3のクッションシート成形体2A,2B側の面に、凹部10に嵌合する凸部22を設けた。
【選択図】図1
Description
本発明は、寝具・座布団・ソファー・いす等のクッション部分に使用するクッション材
に関するものである。
に関するものである。
従来、クッション部分に使用するクッション材としては、特許文献1等に記載されているものが知られている。特許文献1に記載された公知のクッション材を図11及び図12に示す。このクッション材は、弾性を有する発泡プラスチックからなる板状の芯材101と、芯材101より硬い発泡プラスチックからなり且つ芯材101に積層されるクッションシート成形体102とから構成されている。クッションシート成形体102のクッション面には、略半円筒形状の突条103が、連接部104により相互に隔てられるようにして複数列設されている。芯材101にクッションシート成形体102が積層されると、突条103の芯材101側に横断方向断面において略かまぼこ状の空隙部105が形成され、これにより、突条103の弾性変形を許容するようになっている。
このような構成の従来のクッション材では、上述のように突条の弾性変形を許容する空隙部を芯材側に確保しなければならない。しかしながら、突条の高さが低く幅も広くなるいわゆる“へたり”と呼ばれる経時劣化が生じ易く、耐久性の面で問題があった。そこで、特許文献2より公知の技術では、図13に示すように、空隙部105´内における板状芯材101´とクッションシート成形体102´との間に、補強材106を介装して突条103´の耐久性を高めている。
しかしながら、クッションシート成形体の表面に、このような補強材を設けることは、余分な材料が必要となり、しかも製造工程が複雑になる。そして何より、空隙部により担保されている突条の弾性変形許容性、つまり、クッション材のクッション性が損なわれることにもなる。
本発明は、以上の問題に鑑み、クッション材のクッション性を損なうことなく、クッション材の耐久性、とりわけクッションシート成形体の耐久性を高めることにある。
発明者は、従来技術において空隙部であった部分に芯材を形成する発泡プラスチックを配置することで、突条を発泡プラスチックにより芯材側から支持するようにしながら、意外にも空隙部なしでもクッション性を保つことができる点を見出して本発明に至った。
すなわち、本発明は、弾性を有する発泡プラスチックからなる芯材と、芯材より硬質の発泡プラスチックからなり且つ芯材に積層されるクッションシート成形体とからなるクッション材であって、芯材と反対の側のクッションシート成形体の面に、長手方向に延在しかつ長手方向に交差する横断方向の断面において芯材から離れるように膨出する形状の突条が形成され、当該突条の芯材側が凹部となっているクッション材において、芯材のクッションシート成形体側の面に、凹部に嵌合する凸部が設けられていることを特徴とする。
従来は空隙部を形成していた突条の凹部に、本発明により芯材の凸部を嵌合させることで、芯材とクッションシート成形体との接触面積が増加する。従来の芯材は、空隙部の部分で芯材がクッションシート成形体と接触していない分だけ、芯材とクッションシート成形体との接触部分での面圧が大きく、その面圧により芯材自体のクッション性が失われる径時劣化への耐久性を高めるため、面圧を支えられるような密で重い芯材にしなければならなかった。その結果、クッション材全体がかなり重いものになっていた。しかし、本発明の芯材は、クッションシート成形体との接触面積が増える分、芯材とクッションシート成形体との接触部分での面圧が低下するので、芯材を従来のものよりも疎で軽くすることができ、そのような軽い芯材を、従来の芯材において空隙部を形成していた凹部に嵌合させても、意外なことに突条の変形に芯材が十分追従してクッション性を損なうことがない。こうして、本発明によれば、クッション材のクッション性を損なうことなく、突条を芯材で支えることで突条と芯材の耐久性を相乗的に高め、ひいてはクッション材全体の耐久性を高めることができる。
また、従来のものに比べて軽い芯材を用いることができるので、クッション材の軽量化も可能である。ただし、突条を支えるという観点では、多少重くなっても芯材の一部等に密で硬めの材質を用いてもよいことは言うまでもない。例えば、クッション材を寝具に用いる場合には、重さを支えなければならない腰の部分にしっかりした芯材を用いることも十分考えられる。すなわち、本発明により、芯材に用いる硬さをクッション材にかかる圧力の大きさと位置に応じて異なるように配分することができる。
ここで、突条は、その形状について限定するものではないものの、長手方向に延在する略半円筒状であり、長手方向に交差する横断方向における断面が略半円状であることが好ましい。ここで、略半円筒状というのは、完全な円筒を半分にしたというものではなく、多少蒲鉾形状に扁平なものも含まれるという意味である。従って、略半円状というのは、完全な半円を意味するだけでなく、楕円を半分にしたような多少扁平な形状をも意味する。このような形状によれば、突条の強度と耐久性を高めることができる。
また、本発明は、上記のクッション材において、突条は、連接部により相互に隔てられた状態で長手方向を揃えて複数並列に列設されており、連接部の芯材側の面が、芯材に当接する当接面とされている。
本発明によれば、当該構成とすることで、突条で受けた力の一部が連接部に導かれ、当接面にて平面接触により支持されるので、突条の耐久性の向上に寄与する。
また、本発明は、上記のクッション材においてさらに、クッションシート成形体の端縁部の芯材側の面が、専ら芯材に対する接着部とされている。
本発明によれば、クッションシート成形体の突条の凹部に芯材の凸部が嵌合するので、芯材が特に突条の長手方向に交差する横断方向に位置ずれすることがない。そのため、従来は、クッションシート成形体と芯材とを一体とするために上記当接面に相当する面にも塗布していた接着剤を、端縁部の芯材側の面だけに塗布するだけで済むようになった。このように、本発明によれば、必要な接着剤の量を減らすことができる。本発明による効果を、この観点で捉え直せば、芯材の材質をいかにするかは任意となる。
また、本発明は、上記のクッション材において、芯材の対向する両側の面に、それぞれクッションシート成形体が前記芯材を挟むようにして積層されている。
当該構成としたことにより、クッション材の両面を使用することができる。
また、本発明は、上記のクッション材において、突条は、当該突条の長手方向に延在する連接部により相互に隔てられた状態で長手方向を揃えて複数並列に列設されているとともに、長手方向に交差する横断方向に延在する連接部により長手方向においても相互に隔てられた状態で複数形成されており、連接部により隔てられた複数の突条が千鳥状に配置されている。
突条は、長手方向においてそれほど長く延在することなく長手方向に適宜分断され、その分断箇所に現れる端面に設けられる壁部と、横断方向に延在して長手方向に隣り合う突条同士を接続する連接部によりその壁部が支えられるので、突条の強度と耐久性をさらに増すことができる。そして、横断方向だけでなく長手方向に延在する連接部によっても隔てられた複数の突条が千鳥状に配置されることで、圧力の分散性が高まり、全体的な耐久性が増すとともに、クッションシート成形体全体、ひいてはクッション材全体の曲げモーメントに対する剛性も高められる。
また、連接部の部分は、突条に囲まれた溝部を形成し、この溝部が、例えば人がクッション材の上に横臥したときの通気性を提供する。このとき、千鳥状の配列は、横断方向における通気性を適度に遮断し、適度な保温性を確保するのに寄与する。
また、本発明は、上記のクッション材において、突条は、連接部により相互に隔てられた状態で長手方向を揃えて複数並列に列設されており、長手方向に交差する横断方向において隣り合う突条の間に、横断方向に延在しかつ隣り合う突条をつなげるリブが連接部から立設されている。
このような構成としたことにより、突条がリブにより補強され、突条の耐久性が増す。また、長手方向に延在する連接部の部分は、突条に囲まれた溝部を形成し、この溝部が、例えば人がクッション材の上に横臥したときの通気性を提供するが、溝部に沿って長手方向に流れる空気の流れをリブが適宜遮断することになるので、保温性が適度に高められることになる。このようなクッション材は、気温が低い例えば冬等に用いるのに適している。
また、本発明は、上記のクッション材において、芯材の対向する両側の面に、それぞれクッションシート成形体が芯材を挟むようにして積層され、芯材の一方の側に積層されているクッションシート成形体の突条は、連接部により相互に隔てられた状態で長手方向を揃えて複数並列に列設されており、長手方向に交差する横断方向において隣り合う突条の間に、横断方向に延在し且つ隣り合う突条をつなげるリブが前記連接部から立設されている。
このような構成としたことにより、芯材の一方の側に積層されている、リブが設けられたクッションシート成形体の突条の耐久性が高められるとともに、他方の側のクッションシート成形体と比較して長手方向の通気性がリブによって遮られる分、クッション材の両面で保温性に差が生じる。この保温性の違いを利用して、気温の寒暖に合わせてクッション材の両面を適宜使い分けることが可能になる。
また、本発明は、芯材の両側にクッションシート成形体が積層され且つ一方の側のクッションシート成形体の隣り合う突条の間にリブが設けられた上記クッション材において、突条は、当該突条の長手方向に延在する連接部により相互に隔てられた状態で長手方向を揃えて複数並列に列設されているとともに、長手方向に交差する横断方向に延在する連接部により長手方向においても相互に隔てられた状態で複数形成されており、連接部により隔てられた複数の突条が千鳥状に配置形成されている。
当該構成としたことで、上述したように、突条の強度と耐久性をさらに増すことができ、全体的な耐久性が増すとともに、クッションシート成形体全体、ひいてはクッション材全体の曲げモーメントに対する剛性も高められる。
図1に、本発明に係るクッション材の横断方向における断面図、図2に、長手方向における断面図を示す。図1において、クッション材1は、夏に用いられて好適なクッションシート成形体2Aと、冬に用いられて好適なクッションシート成形体2Bと、これらクッションシート成形体2A及びクッションシート成形体2Bとに挟まれるように配置された板状の芯材3とが、積層されて構成されている。
図3乃至図6に示すクッションシート成形体2A,2Bは、芯材3と反対側の面(以下、「クッション面」と称する。)に、図1において紙面に直交する長手方向に延在する略半円筒状の複数の突条4が真空成形により列設され、その芯材3側には凹部10が形成されている。また、突条4のクッション面側には、床ずれ防止とマッサージ効果のためのイボ状の小突起12が複数設けられている。
クッションシート成形体2A,2Bの横断方向に隣り合う突条4は、それぞれ長手方向に延在する概ね平坦な長手方向の連接部5により一体的につなげられており、長手方向の連接部5と横断方向に隣り合う二つの突条4とで画成される長手方向に延びる溝部は、それぞれ長手方向の通気路を形成している。また、図2に示すように、突条4は、長手方向においても横断方向の連接部5により分断されており、各突条4の長手方向の端部には、壁部が設けられ、横断方向の連接部5に一体的につなげられている。横断方向の連接部5と長手方向に隣り合う二つの突条4とで画成される横断方向に延びる溝部は、それぞれ横断方向の通気路を形成している。このようにして、長手方向と横断方向の連接部5によって、それぞれ隔てられるようにして形成された複数の略半円筒状の突条4は、図3及び図5に示すように、クッションシート成形体2A,2Bを上面視して千鳥状に配置されている。これにより、複数の突条4は、長手方向及び横断方向の連接部5並びに千鳥状の配置によって各々耐久性が高められているとともに、横断方向の通気が適度に遮断されて適当な保温性が確保される構成とされている。
クッションシート成形体2A,2Bの突条4及び凹部10の長手方向の長さは異なるものが幾つか存在し、これらが千鳥状の配置において適宜分散配置されている。そして、クッションシート成形体2Aの突条4及び凹部10と、クッションシート成形体2Bの突条4及び凹部10とは、長手方向及び横断方向において、その繰り返し周期が異なるものとされている。
上記のクッションシート成形体2A,2Bは、成形後の形状安定性を確保するために、熱融着された2〜3層のポリエチレンフォームが積層された積層体が真空成形により形状付与されたものである。特に、クッションシート成形体2Bは、後述する当接面を形成する都合上、両側で真空吸引が行われて形成されている。なお、クッションシート成形体2A,2Bは、ポリエチレンフォームから形成されることとしたが、芯材3よりも硬質な発泡プラスチックであればよく、その加工法も、真空成形によらず加圧によるものでもよい。
クッションシート成形体2A,2Bの連接部5の芯材3側の面は、面一に揃えられ、芯材3に当接する概ね平坦な当接面6を形成している。このうち、クッションシート成形体2A,2Bの端縁部8の面(図4及び図6にハッチングにより示す。)が、専ら芯材3との接着に用いられる接着部とされている。本実施形態では、強度上、端縁部8の全周に亘り接着部が形成されている。このような構成することで、非接着部分からの接着部の乖離を防ぐことができる。後述する芯材3の凸部22が凹部10に嵌合した状態で端縁部8の全周が接着されると、凸部22と凹部10との嵌合による摩擦と相乗して、クッションシート成形体2A,2Bと芯材3とが略離れない状態となる。この場合、芯材3が両面でクッションシート成形体2A,2Bに挟まれている構成による効果も大きい。もっとも、用途に合わせ、必要に応じて端縁部8に部分的(例えば一辺又は数辺のみ、全周に亘り断続的等)に接着部を形成するものでもよいことは言うまでもない。
ここで、クッションシート成形体2Bの当接面6は、クッションシート成形体2Aの当接面6に比べてやや幅広とされている。また、クッションシート成形体2Bの横断方向に隣り合う突条4の間には、横断方向に延在するリブ9が連接部5から複数箇所において立設され、横断方向に隣り合う突条4同士をつなげている(図5参照)。このリブ9は、突条4を補強するとともに、長手方向の溝部を適宜遮断し、長手方向の通気を適度に妨げて保温性を高める効果を奏する。クッション材1を寝具等に用いる場合、リブ9が設けられていないクッションシート成形体2Aは、長手方向の通気性が高く、夏等の気温の高い時期に、また、リブ9が設けられたクッションシート成形体2Bは、長手方向の通気性が低い分だけ保温性に優れ、冬等の気温の低い時期に用いられて好適である。クッションシート成形体2A,2Bは、気温に応じてクッション材を裏返すことで使用面を適宜選択することができる。
次に、図7乃至図10を参照しながら芯材3について説明する。芯材3は、軟質のウレタンフォームからなり、板状の本体20に、クッションシート成形体2A,2Bの凹部10に嵌合する形状の複数の凸部22が図1における上下両面に複数一体形成されている。凸部22の間には、クッションシート成形体2A,2Bの当接面6が当接する平坦な載置面24が当接面6に対応させて形成されている。この載置面24のうち、端縁部26の部分(図7及び図8にハッチングにより示す。)が、専らクッションシート成形体2A,2Bとの接着部とされている。この接着部が端縁部26の全周に設けられることが好ましいことは、クッションシート成形体2A,2Bの端縁部8の接着部に関して上述したとおりである。当然ながら、クッションシート成形体2A,2Bの端縁部8の接着部を部分的に設ける場合には、芯材3の端縁部26における接着部もそれに対応して部分的となる。なお、本実施形態において、芯材3は、ウレタンフォームから形成されるものとしたが、クッションシート成形体2A,2Bよりも軟らかく、弾性を有する発泡プラスチックであれば、特にウレタンフォームに限らず、スポンジラバー等が用いられてもよい。
芯材3の凸部22のうちクッションシート形成体2A側の凸部22と、クッションシート形成体2B側の凸部22とは、クッションシート成形体2A,2Bの凹部10の長手方向の異なる長さに合わせられており、さらに、その長手方向及び横断方向における繰り返し周期は、クッションシート成形体2A,2Bの凹部10の異なる周期に合わせられている。このことが、さらにクッションシート成形体2A,2Bと芯材3との密着性を高め、芯材3がクッションシート成形体2A,2Bに対して長手方向にも横断方向にもずれない構成に寄与している。
以上の構成とされたクッションシート成形体2A,2Bと芯材3とは、クッションシート成形体2A,2Bの凹部10に芯材3の凸部22がそれぞれ嵌合し、クッションシート成形体2A,2Bが芯材3を挟み込むようにして積層され、クッションシート成形体2A,2Bの端縁部8と芯材3の端縁部26とにおいて互いに接着されてクッション材1を構成する。
このように構成されたクッション材1は、クッションシート成形体2A,2Bの当接面6と芯材3の載置面24との当接に加え、クッションシート成形体2A,2Bの凹部10に芯材3の凸部22を嵌合させることによる凹部10と凸部22との接触分に係るクッションシート成形体2A,2Bと芯材3との接触面積分が増加し、それに伴いクッションシート成形体2A,2Bと芯材3との接触部分の面圧が従来のものよりも低下して、従来の芯材に比べて芯材3を疎で軽くすることができる。その結果、芯材3が突条4の変形に十分追従し、従来存在していた空隙部を無くしても、突条4の十分な弾性変形とそれによるクッション性が担保される一方、凹部10を凸部22が支える構造としたことで、突条4の耐久性が高められ、ひいてはクッション材1全体の耐久性が高められる。そして、芯材3に対して、従来に比べて疎で軽い発泡プラスチックを用いることができるので、クッション材1を軽量化することもできる。しかもそのとき、クッションシート成形体2A,2Bと芯材3との接触面積分が従来に比べて増加しているおかげで、従来のものより疎で軽い材質のものを芯材3に用いても芯材3自体の耐久性が損なわれない。
また、突条4の耐久性並びにクッション材の耐久性は、突条4の間が連接部5によって一体につなげられていることによっても高められ、さらに、突条4が千鳥状に配置されることによっても高められている。
このとき、芯材3の凸部22は、千鳥状に配置された突条4の凹部10にそれぞれ嵌合することで、クッションシート成形体と芯材3との密着性が高まり、長手方向にも横断方向にも位置ズレすることがなくなるため、クッションシート成形体2A,2Bと芯材3とは、クッションシート成形体2A,2Bの端縁部8と芯材3の端縁部26とを互いに接着剤で貼り合わせるだけでよく、従来のクッションシート成形体のように当接面の全体に接着剤を塗布する必要がない。
また、クッションシート成形体2A,2Bとは、クッションシート成形体2Bに形成されたリブ9によって、長手方向における通気性の点で差を有しているので、長手方向の通気性に優れたクッションシート成形体2A側を例えば気温の高い夏用に、リブ9により長手方向の通気性が遮られて保温性の高いクッションシート成形体2Bを例えば気温の低い冬用にし、気温に応じてクッション材1を裏返すことで適宜その両面を使い分けることができる。もちろん、片面ずつ異なる種類のクッションシート成形体を用いなければならないわけではなく、用途に応じて両面に同じ種類のクッションシート成形体を用いてもよいことは言うまでもない。
以上述べてきたように、本発明に係るクッション材1によれば、クッション性を損なうことなく、クッション材1の耐久性、とりわけクッションシート成形体2A,2B及びその突条4並びに芯材3の耐久性を高めることができる。
1 クッション材
2A クッションシート成形体
2B クッションシート成形体
3 芯材
4 突条
5 連接部
6 当接面
8 端縁部
9 リブ
10 凹部
22 凸部
24 載置面
26 端縁部
2A クッションシート成形体
2B クッションシート成形体
3 芯材
4 突条
5 連接部
6 当接面
8 端縁部
9 リブ
10 凹部
22 凸部
24 載置面
26 端縁部
Claims (9)
- 弾性を有する発泡プラスチックからなる芯材と、芯材より硬質の発泡プラスチックからなり且つ芯材に積層されるクッションシート成形体とからなるクッション材であって、前記芯材と反対の側の前記クッションシート成形体の面に、長手方向に延在しかつ長手方向に交差する横断方向の断面において前記芯材から離れるように膨出する形状の突条が形成され、当該突条の前記芯材側が凹部となっているクッション材において、
前記芯材の前記クッションシート成形体側の面に、前記凹部に嵌合する凸部が設けられていることを特徴とするクッション材。 - 請求項1に記載のクッション材において、
前記突条は、連接部により相互に隔てられた状態で長手方向を揃えて複数並列に列設されており、前記連接部の前記芯材側の面が、前記芯材に当接する当接面とされていることを特徴とするクッション材。 - 請求項2に記載のクッション材において、
前記クッションシート成形体の端縁部の前記芯材側の面が、専ら前記芯材に対する接着部とされていることを特徴とするクッション材。 - 請求項1乃至3のいずれか一項に記載のクッション材において、
前記芯材の対向する両側の面に、それぞれ前記クッションシート成形体が前記芯材を挟むようにして積層されていることを特徴とするクッション材。 - 請求項1乃至4のいずれか一項に記載のクッション材において、
前記突条は、当該突条の長手方向に延在する連接部により相互に隔てられた状態で長手方向を揃えて複数並列に列設されているとともに、前記長手方向に交差する横断方向に延在する連接部により長手方向においても相互に隔てられた状態で複数形成されており、前記連接部により隔てられた複数の前記突条が千鳥状に配置されていることを特徴とするクッション材。 - 請求項1乃至4のいずれか一項に記載のクッション材において、
前記突条は、連接部により相互に隔てられた状態で長手方向を揃えて複数並列に列設されており、前記長手方向に交差する横断方向において隣り合う前記突条の間に、前記横断方向に延在しかつ前記隣り合う突条をつなげるリブが前記連接部から立設されていることを特徴とするクッション材。 - 請求項1乃至3のいずれか一項に記載のクッション材において、
前記芯材の対向する両側の面に、それぞれ前記クッションシート成形体が前記芯材を挟むようにして積層され、
前記芯材の一方の側に積層されている前記クッションシート成形体の前記突条は、連接部により相互に隔てられた状態で長手方向を揃えて複数並列に列設されており、前記長手方向に交差する横断方向において隣り合う前記突条の間に、前記横断方向に延在し且つ前記隣り合う突条をつなげるリブが前記連接部から立設されていることを特徴とするクッション材。 - 請求項7に記載のクッション材において、
前記突条は、当該突条の長手方向に延在する連接部により相互に隔てられた状態で長手方向を揃えて複数並列に列設されているとともに、前記長手方向に交差する横断方向に延在する連接部により長手方向においても相互に隔てられた状態で複数形成されており、前記連接部により隔てられた複数の前記突条が千鳥状に配置されていることを特徴とするクッション材。 - 弾性を有する発泡プラスチックからなる芯材と、芯材より硬質の発泡プラスチックからなり且つ芯材の上に積層されるクッションシート成形体とからなるクッション材であって、前記芯材と反対の側の前記クッションシート成形体の面に、長手方向に延在しかつ長手方向に交差する横断方向の断面において前記芯材から離れるように膨出する略半円筒状の突条が形成され、当該突条の前記芯材側が凹部となっているクッション材において、
前記芯材の対向する両側の面に、それぞれ前記クッションシート成形体が前記芯材を挟むようにして積層され、
前記芯材の前記クッションシート成形体側の面に、前記凹部に嵌合する凸部が設けられ、
前記突条は、当該突条の長手方向に延在する連接部により相互に隔てられた状態で長手方向を揃えて複数並列に列設されているとともに、前記長手方向に交差する横断方向に延在する連接部により長手方向においても相互に隔てられた状態で複数形成されており、前記連接部により隔てられた複数の前記突条が千鳥状に配置され、
前記連接部の前記芯材側の面が、前記芯材に当接する当接面とされ、
前記クッションシート成形体の端縁部の前記芯材側の面が、専ら前記芯材に対する接着部とされ、
前記芯材の一方の側に積層されている前記クッションシート成形体の、前記長手方向に交差する横断方向において隣り合う前記突条の間に、前記横断方向に延在し且つ前記隣り合う突条をつなげるリブが前記連接部から立設されていることを特徴とするクッション材。
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Cited By (1)
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KR102075351B1 (ko) * | 2019-11-04 | 2020-02-10 | 이주철 | 차량의 제어 기판용 박스 지그 |
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2016
- 2016-10-19 JP JP2016205078A patent/JP2018064750A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR102075351B1 (ko) * | 2019-11-04 | 2020-02-10 | 이주철 | 차량의 제어 기판용 박스 지그 |
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