JP2018058438A - 手押しカート - Google Patents

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Abstract

【課題】土木用機械等の重量物を好適に運搬するための手押しカートを提供する。
【解決手段】車輪(2,2)を軸支する車軸(1)に回動自在に搭載されたフレーム体(3)により、進行方向に対して起立姿勢(P1)と後傾姿勢(P3)の間で姿勢変更可能な支柱フレーム(4)と、足受けフレーム(5)と、ハンドルフレーム(6)を構成し、支柱フレームに設けたフック手段(12)に運搬物を吊持した状態で、ユーザが進行方向の後方位置からハンドルフレームのグリップ(16)を手で握持すると共に、前記足受けフレーム(6)を足で踏むことにより下向き回動させたとき、車輪(2)の前進とグリップ(16)の下向き移動を介して支柱フレーム(4)を後傾姿勢(P3)とすることにより、吊持された運搬物を支柱フレームの荷受手段(8)に接支させ、搬送物を地面から浮き上がらせるように構成している。
【選択図】図2

Description

本発明は、運搬物、特に、土木用機械等の重量物を好適に運搬するための手押しカートに関する。
従来、車輪に対してフレーム体を回動自在に構成した形式の手押しカートが提供されている。前記フレーム体は、前記回動により進行方向に対して起立姿勢と後傾姿勢の間で姿勢変更可能な支柱フレームを備え、該支柱フレームの下端部に前方に向けて突出する荷台を設けている。
そこで、手押しカートは、不使用時には、起立姿勢とされた支柱フレームの下端部ないし荷台が接地され、これにより起立姿勢を自己保持しており、使用時には、荷台に運搬物を載置し、支柱フレームを後傾姿勢とすることにより、荷台を持ち上げ、車輪を介して前進移動させるように構成されている。
このような形式の手押しカートは、構造が簡単であり、製品化が容易であるという利点がある。
特開2001−149491号公報 特開平11−165638号公報 特開平11−157450号公報
特許文献に示されるような従来の手押しカートは、運搬物を荷台に載置する必要があるため、例えば、運搬物が土木用機械等の重量物とされている場合、これを持ち上げて荷台に載置する際に重労働を強いられ、運搬作業が容易でない。しかも、重量物に耐えるように荷台を補強する必要があり、本来の構造簡単という利点を損ねると共に、カート自体の重量も増すので、取扱いが困難となる。
本発明は、上述のような形式の手押しカートにおいて、荷台を不要とすることにより、構造簡単な利点を活用しつつ、土木用機械等の重量物であっても容易に運搬できるようにした手押しカートを提供するものである。
そこで、本発明が手段として構成したところは、左右に間隔をあけて車軸に軸支された車輪と、前記車軸に回動自在に搭載されたフレーム体から成る手押しカートにおいて、前記フレーム体は、前記回動により進行方向に対して起立姿勢と後傾姿勢の間で姿勢変更可能な支柱フレームと、足受けフレームと、ハンドルフレームにより構成され、前記支柱フレームは、前側部に車輪の外周面の前端面よりも前方に位置する荷受手段を設け、該支柱フレームの上下方向に間隔をあけて形成された取付手段に吊持手段を着脱自在に取付けると共に、該吊持手段に設けられたフック手段を上向き姿勢として前記荷受手段の上方に配置しており、前記足受けフレームは、前記支柱フレームから後方に向けて前記車軸よりも後方位置まで延設され、前記ハンドルフレームは、前記支柱フレームの上端部から後方に向けて前記車軸よりも後方位置まで延設されると共に横向きのグリップを設けており、前記フック手段に運搬物を吊持した状態で、ユーザが進行方向の後方位置から前記グリップを手で握持すると共に、前記足受けフレームを足で踏むことにより下向き回動させたとき、車輪の前進とグリップの下向き移動を介して支柱フレームを後傾姿勢とすることにより、吊持された運搬物を前記荷受手段に接支させるように構成して成る点にある。
本発明の好ましい実施形態において、前記荷受手段は、足受けフレームの前方に位置して支柱フレームの前部に固設された横向きバー部材により構成されており、前記グリップを手で握持した状態で、前記足受けフレームを足で踏むことにより下向き回動させ、車輪を前進させると共にグリップを下向き移動することにより支柱フレームを後傾姿勢としたとき、前記横向きバーを吊持手段に吊持された運搬物の下部に当接させるように構成している。
前記ハンドルフレームは、起立姿勢とされた支柱フレームの上端部から後方に向けて上向きに傾斜するように構成することが好ましい。
好ましくは、左右に間隔をあけて軸支された車輪の間に空間が形成されており、前記支柱フレーム及び足受けフレームを前記空間に納め、該空間の内部で回動自在とするように構成している。
前記支柱フレームの下端部と足受けフレームの中途部を相互に連結する斜材を設け、該斜材に前記車軸を軸支する軸受を設けることが好ましい。
好ましい実施形態において、前記取付手段は、支柱フレームの側面に開設された開口部により、相互に連通された上側の挿脱開口部と下側の摺動開口部を備え、前記吊持手段は、前記フック手段を上向き姿勢とした状態で、支柱フレームの側面に添設される側板部の上下端部にそれぞれ支柱フレームを前方と後方から抱持する拘束部を設けた基板部材と、前記側板部から前記開口部に向けて突設された軸部材を備え、前記取付手段の開口部と前記吊持手段の軸部材は、前記軸部材が前記挿脱開口部に挿入された状態では回動自在とされ、前記フック手段を上向き姿勢として前記軸部材が前記摺動開口部に嵌入された状態では回動不能とされるように構成されている。
本発明によれば、ランマー26のような土木機械等の重量物を搬送物として搬送する際、搬送物の一部をフック手段12に係止し、ユーザの手でグリップ16を握持した状態で、足受けフレーム5を足で踏めば、車輪2の前進とグリップ16の下向き移動により、支柱フレーム4が起立姿勢P1から後傾姿勢P3へと姿勢を変更しつつ荷受手段8が搬送物の下部に当接するので、前記姿勢変更と同時に、フック手段12による牽引と、荷受手段8による押上力により、小さい人力で容易に搬送物を地面から浮き上がらせることができ、簡単に搬送することができる効果がある。
本発明の1実施形態に関して、車輪と、フレーム体と、吊持手段を分解状態にて示す斜視図である。 本発明の1実施形態に係る手押しカートを示す斜視図である。 手押しカートの側面図である。 手押しカートの作用を示す側面図である。 フック手段を備えた吊持手段の取付例を示しており、(A)は支柱フレームの外側の側面に設けられた取付手段に吊持手段を取付けた場合を示す斜視図、(B)は支持フレームの内側に設けられた取付手段に吊持手段を取付けた場合を示す斜視図である。 取付手段と吊持手段の関係を示しており、(A)は取付手段と吊持手段を対応させた状態で示す斜視図、(B)は取付手段の開口部と吊持手段の軸部材の1実施形態を示す斜視図、(C)は取付手段の開口部と吊持手段の軸部材の別の実施形態を示す斜視図である。 取付手段に吊持手段を取付けるための手順を示しており、(A)は軸部材を挿脱開口部に挿入した状態を示す部分断面図、(B)は軸部材を挿脱開口部の内部で回動した状態を示す部分断面図、(C)は軸部材を摺動開口部に嵌入した状態を示す部分断面図である。 手押しカートにより土木用機械の1例としてのランマーを運搬する際の使用例を示し、ランマーのハンドル部を吊持手段のフック手段に係止した状態を示す側面図である。 手押しカートにより吊持されたランマーを運搬可能とした状態を示す側面図である。
以下図面に基づいて本発明の好ましい実施形態を詳述する。
図1及び図2に示すように、本発明の1実施形態に係る手押しカートは、空間Sの左右に位置して車軸1に軸支された車輪2、2と、前記空間Sの内部で車軸1に回動自在に搭載されるフレーム体3により構成されている。尚、図例の場合、左右の車輪2、2は、1本の車軸1に軸支されているが、それぞれの車輪2に対応するように車軸1が分割されたものであっても良い。
前記フレーム体3は、前記回動により進行方向Fに対して、地面ないし床面から起立姿勢P1(図2及び図4参照)と、鉛直姿勢P2(図3参照)と、後傾姿勢P3(図4の鎖線参照)を自在とするように姿勢変更可能な支柱フレーム4と、足受けフレーム5と、ハンドルフレーム6により構成されている。尚、本明細書において、「前」、「後」及び「左右」の語は、カートの進行方向Fに関する前、後及び左右の意味であることを諒解されたい。
前記支柱フレーム4は、左右に間隔をあけて配置された一対の角パイプ材から成る支柱4L、4Rの中途部を横桟7で連結することにより形成されており、前記足受けフレーム5は、前記支柱4L、4Rのそれぞれの後面に直交して後方に延設された左右一対の角パイプ材から成る片持ち状の梁材5L、5Rの自由端を踏桟5Eで連結することにより形成されており、このように形成された支柱フレーム4及び足受けフレーム5は、前記車輪2、2の間の空間Sに納められる幅寸法を有するように構成されている。
前記支柱フレーム4の支柱4L、4Rは、前面部に荷受手段8を設けており、該荷受手段8は、支柱4L、4Rの前面自体で形成しても良いが、図示実施形態の場合、前記梁材5L、5Rの前方に位置して支柱4L、4Rの前面部に固設された横向きバー9により荷受手段8を形成している。尚、支柱4L、4Rの下端部は、断面L形の接地部材10により連結されている。
前記支柱4L、4Rは、上下方向に間隔をあけて形成された取付手段11にフック手段12を備えた吊持手段13を着脱自在に取付けるように構成しており、この点の詳細は後述する。
前記支柱フレーム4を構成する支柱4L、4Rの下端部と、前記足受けフレーム5を構成する梁材5L、5Rの中途部は、相互に斜材14により連結されており、該斜材14に前記車軸1を軸支する軸受15を固設している。
前記ハンドルフレーム6は、支柱フレーム4の支柱4L、4Rの上端部から後方に向けて上向き傾斜するように延設された左右一対の角パイプから成るアーム6L、6Rの自由端を横材6Eで連結することにより形成されており、該横材6Eの左右両端部をアーム6L、6Rの側方に延出させることによりグリップ16、16を形成している。尚、左右のアーム6L、6Rは、図示のように、支柱4L、4Rの上端近傍に位置して、横桟17で連結することが好ましい。
以上のように構成されたフレーム体3は、前記斜材14の軸受15に車軸1を軸支することにより、支柱フレーム4と足受けフレーム5を車輪2、2の間の空間Sに納められ、これにより、空間Sを介して車軸1に対してフレーム体3を回動自在に搭載した手押しカートが提供される。このように、フレーム体3の下部のフレーム構造部分を前記空間Sに納めることにより、コンパクトに構成することが可能になる。
そこで、手押しカートは、図3に示すように、支柱フレーム4を鉛直姿勢P2とした状態で、直径dを有する車輪2の接地面となる外周面に対して、支柱フレーム4(支柱4L、4R)の前面が図示F1で示すように前方に位置し、従って、荷受手段8を構成する横向きバー9が更に前方に位置している。また、車軸1を通過する鉛直線Vに対して、足受けフレーム5は、梁材5L、5Rが車輪2、2の間の空間Sを通過して鉛直線Vを横切り、踏桟5Eを図示R1で示すように車輪2の外周面よりも後方に位置させている。更に、ハンドルフレーム6は、後方に向けて延びるアーム6L、6Rが支柱フレーム4の延長線に対して角度θで示すように上向き傾斜状態で鉛直線Vを横切り、グリップ16を図示R2で示すように車軸1の後方に位置させている。尚、角度θは、図例の場合、約60度とされているが、40度から70度の範囲内であれば良い。
このような配置関係は、ユーザが手押しカートの進行方向の後方に位置して起立した状態で、腕を伸ばすことなく手でグリップ16を握持することができ、その起立姿勢のままで片足を上げ、足受けフレーム5の踏桟5Eを踏みつけることが可能であり、しかも、踏みつけ方向が斜材14の軸方向に沿うように設定されている。
従って、図4に示すように、ユーザが手でグリップ16を握持した状態で、足受けフレーム5の踏桟5Eを足で踏むと、踏み力が斜材14の軸方向に作用して、車輪2が前進しながらグリップ16を下向き移動することにより、支柱フレーム4が起立姿勢P1から後傾姿勢P3へと姿勢を変更する。従って、後述するように、フック手段12により支柱フレーム4の前側に土木機械等の重量物を搬送物として吊持する場合であっても、ユーザは、足受けフレーム5を踏み込む力と、グリップ16を矢印Mで示すように押し下げる力を同時に与えてやれば、搬送物の重量に抗して支柱フレーム4を容易に後傾姿勢P3とすることが可能である。
図5に示すように、上記のフック手段12を備えた吊持手段13を取付けるための取付手段11は、一対の支柱4L、4Rの両側の左右の外側面に位置して上下方向に間隔をあけて開設された開口部から成る外側取付手段18L、18Rと、一対の支柱4L、4Rの両側の左右の内側面に位置して上下方向に間隔をあけて開設された開口部から成る内側取付手段19L、19Rを構成している。
左右の外側取付手段18L、18Rは、相互に同じ高さ位置で、同じ間隔を有して配置されており、同様に、左右の内側取付手段19L、19Rを構成する開口部は、相互に同じ高さ位置で、同じ間隔を有して配置されているが、外側取付手段18と内側取付手段19は、相互に異なる高さ位置に設けられている。
これに対して、吊持手段13は、左右対称となるように構成された左勝手用の吊持手段13aと右勝手用の吊持手段13bの2種類が用意されている。これにより、図5(A)に示すように、左右の外側取付手段18L、18Rに吊持手段13を取付ける際は、左勝手用の吊持手段13aが左側の外側取付手段18Lに取付け可能とされ、右勝手用の吊持手段13bが右側の外側取付手段18Rに取付け可能とされている。これに対して、図5(B)に示すように、左右の内側取付手段19L、19Rに吊持手段13を取付ける際は、右勝手用の吊持手段13bが左側の内側取付手段19Lに取付け可能とされ、左勝手用の吊持手段13aが右側の内側取付手段19Rに取付け可能とされている。
従って、搬送物を吊持した状態で搬送するためにフック手段12を備えた吊持手段13を支柱フレーム4の所望の位置に取付ける際は、上下方向に列設された外側取付手段18L、18Rと、上下方向に列設された内側取付手段19L、19Rから最も適切な位置にある取付手段を選択し、左右の支柱4L、4Rの同じ高さ位置に吊持手段13a、13bを取付けることが可能である。
図6(A)に示すように、前記取付手段11は、支柱フレーム4(支柱4L、4R)の側面に開設された開口部により、相互に連通された上側の挿脱開口部20と下側の摺動開口部21を備えている。
これに対して、前記吊持手段13は、前記取付手段11を構成する開口部を開設した支柱フレーム4の側面に添設される側板部22と、該側板部22の上下端部にそれぞれ支柱フレーム4を前方と後方から抱持する断面コ字形の上側拘束部23aと下側拘束部23bを延設した基板部材24により構成され、線材を折曲して成るフック手段12を前記側板部22の外側面に溶接等で固着しており、前記側板部22の内側面の中央に前記取付手段11を構成する開口部に向けて突出する軸部材25を設けている。
前記取付手段11の開口部と前記吊持手段13の軸部材25は、前記軸部材25が前記挿脱開口部20に挿入された状態では回動自在とされ、前記軸部材25が前記摺動開口部21に嵌入された状態では回動不能とされるように構成されている。尚、軸部材25を摺動開口部21に対して回動不能に嵌入した状態が吊持手段13の取付状態とされ、この状態で、拘束部23a、23bが支柱フレーム4を抱持し、フック手段12が上向き姿勢とされる。
この点に関して、図6(B)は1実施形態を示し、図6(C)は別の実施形態を示している。両実施形態において、取付手段11は、直径Dを有する挿脱開口部20から下向きに幅W1と長さL1を有する摺動開口部21を連通させて形成している。
図6(B)に示す1実施形態の場合、軸部材25は、上下に並設された2本の丸ピン25a、25bにより構成されており、両ピン25a、25bを全体とする幅W2と上下長さL2がD≧L2、L1≧L2、W1≧W2とされるように形成している。
図6(C)に示す別の実施形態の場合、軸部材25は、断面が縦長の概ね長方形とされた1本の角ピン25cにより構成されており、該ピン25cの幅W2と上下長さL2がD≧L2、L1≧L2、W1≧W2とされるように形成している。
上記のように構成した吊持手段13を取付手段11に取付けるための方法を図7に示している。
図7(A)に示すように、吊持手段13は、側板部22を支柱フレーム4に対して交差させた状態で臨ませると、上下の拘束部23a、23bが支柱フレーム4に干渉しないので、軸部材25を取付手段11の挿脱開口部20に挿入することができる。
次いで、軸部材25を挿脱開口部20に挿入した状態で、図7(B)に示すように吊持手段13を矢印Q方向に回動すると、上下の拘束部23a、23bが支柱フレーム4の前後面に当接すると共に前後方向から抱持する。この状態で、吊持手段13は、更に矢印Q方向には回動不能とされるが、反対方向、つまり、元の回動位置に復帰する方向には回動可能である。
そこで、図7(C)に示すように、吊持手段13を下動させ、軸部材25を摺動開口部21に嵌入すると、軸部材25が回動不能とされ、吊持手段13の取付けが完了する。この取付状態で、フック手段12が上向き姿勢とされる。上下の拘束部23a、23bにより支柱フレーム4を前後方向から抱持しているので、軸部材25は、摺動開口部21から脱出不能とされている。フック手段12に重量物を吊持したとき、軸部材25を中心としてフック手段12を下向きに回動させるようにモーメントが生じるが、該モーメントの方向に対して、支柱フレーム4の前後面が拘束部23a、23bに対抗しているので、強固な支持を可能とする。
図8及び図9は、手押しカートにより土木用機械の1例としてのランマー26を運搬する際の使用例を示している。
図8に示すように、手押しカートは、支柱フレーム4を起立姿勢P1とした状態で、ランマーの高さに適合する所定位置の取付手段11に吊持手段13を取付け、上向きとされたフック手段12を前方に突出している。そこで、この状態で、地面に設置されたランマー26のフレーム一部を前記フック手段12に係止する。図示のようにランマー26の姿勢を傾斜させることによりフレームをフック手段12に係止すれば良く、従来技術に関して説明したような重量物のランマー26の全体を大きく持ち上げて荷台に載せる労力は必要でない。
この状態から、上述のように、ユーザが手でグリップ16を握持した状態で、足受けフレーム5の踏桟5Eを足で踏むと共に、グリップ16を押下げると、図9に示すように、車輪2が前進することにより、支柱フレーム4が起立姿勢P1から後傾姿勢P3へと姿勢を変更し、荷受手段8を構成する横向きバー9がランマー26の下部に当接する。この当接とほぼ同期してランマー26はフック手段12に牽引されつつ地面から浮き上がる。
図示のように、支柱フレーム4が姿勢を変更する際、車輪2と共に荷受手段8が大きく前進するが、ユーザが握持したグリップ16は、大きく前進することなく、ユーザの手元から離れない。従って、重量物を地面から浮き上げるために強い腕力は必要でなく、足による踏み込み力と、手元における腕の押下げ力を効果的に合体させるだけで、前記姿勢変更と同時に、フック手段12による牽引と、荷受手段8による押上力が同時に作用し、小さい人力で容易に搬送物を地面から浮き上がらせることができる。
そして、一旦、浮き上がると、ランマー26の重量は、傾斜姿勢P3とされた支柱フレーム4の上部のフック手段12と下部の荷受手段8に分散された状態で支持されるので、更に支柱フレーム4を傾斜させることにより、重心が車軸1に近づくように姿勢を制御しながら、手押しカートを走行させ、ランマー26を所望の場所に運搬すれば良い。
1 車軸
2 車輪
3 フレーム体
4 支柱フレーム
4L、4R 左右の支柱
5 足受けフレーム
5L、5R 左右の梁材
5E 横架材
6 ハンドルフレーム
6L、6R アーム
6E 横材
7 横桟
8 荷受手段
9 横向きバー
10 接地部材
11 取付手段
12 フック手段
13 吊持手段
13a 左勝手用の吊持手段
13b 右勝手用の吊持手段
14 斜材
15 軸受
16 グリップ
17 横桟
18L、18R 外側取付手段
19L、19R 内側取付手段
20 挿脱開口部
21 摺動開口部
22 側板部
23a 上側拘束部
23b 下側拘束部
24 基板部材
25 軸部材
25a、25b 丸ピン
25c 角ピン
26 ランマー

Claims (6)

  1. 左右に間隔をあけて車軸(1)に軸支された車輪(2,2)と、前記車軸に回動自在に搭載されたフレーム体(3)から成る手押しカートにおいて、
    前記フレーム体(3)は、前記回動により進行方向に対して起立姿勢(P1)と後傾姿勢(P3)の間で姿勢変更可能な支柱フレーム(4)と、足受けフレーム(5)と、ハンドルフレーム(6)により構成され、
    前記支柱フレーム(4)は、前側部に車輪の外周面の前端面よりも前方に位置する荷受手段(8)を設け、該支柱フレームの上下方向に間隔をあけて形成された取付手段(11)に吊持手段(13)を着脱自在に取付けると共に、該吊持手段に設けられたフック手段(12)を上向き姿勢として前記荷受手段(8)の上方に配置しており、
    前記足受けフレーム(5)は、前記支柱フレームから後方に向けて前記車軸(1)よりも後方位置まで延設され、
    前記ハンドルフレーム(6)は、前記支柱フレームの上端部から後方に向けて前記車軸(1)よりも後方位置まで延設されると共に横向きのグリップ(16)を設けており、
    前記フック手段(12)に運搬物を吊持した状態で、ユーザが進行方向の後方位置から前記グリップ(16)を手で握持すると共に、前記足受けフレーム(6)を足で踏むことにより下向き回動させたとき、車輪(2)の前進とグリップ(16)の下向き移動を介して支柱フレーム(4)を後傾姿勢(P3)とすることにより、吊持された運搬物を前記荷受手段(8)に接支させるように構成して成ることを特徴とする手押しカート。
  2. 前記荷受手段(8)は、足受けフレーム(5)の前方に位置して支柱フレーム(4)の前部に固設された横向きバー部材(9)により構成されており、
    前記グリップ(16)を手で握持した状態で、前記足受けフレーム(5)を足で踏むことにより下向き回動させ、車輪(2)を前進させると共にグリップ(16)を下向き移動することにより支柱フレーム(4)を後傾姿勢としたとき、前記横向きバー(9)を吊持手段に吊持された運搬物の下部に当接させるように構成して成ることを特徴とする請求項1又は2に記載の手押しカート。
  3. 前記ハンドルフレーム(6)は、起立姿勢とされた支柱フレーム(4)の上端部から後方に向けて上向きに傾斜して成ることを特徴とする請求項1又は2に記載の手押しカート。
  4. 左右に間隔をあけて軸支された車輪(2,2)の間に空間(S)が形成されており、
    前記支柱フレーム(4)及び足受けフレーム(5)を前記空間(S)に納め、該空間(S)の内部で回動自在とするように構成して成ることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の手押しカート。
  5. 前記支柱フレーム(4)の下端部と足受けフレーム(5)の中途部を相互に連結する斜材(14)を設け、該斜材に前記車軸を軸支する軸受(15)を設けて成ることを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の手押しカート。
  6. 前記取付手段(11)は、支柱フレーム(4)の側面に開設された開口部により、相互に連通された上側の挿脱開口部(20)と下側の摺動開口部(21)を備え、
    前記吊持手段(13)は、前記フック手段(12)を上向き姿勢とした状態で、支柱フレーム(4)の側面に添設される側板部(22)の上下端部にそれぞれ支柱フレームを前方と後方から抱持する拘束部(23a,23b)を設けた基板部材(24)と、前記側板部(22)から前記開口部に向けて突設された軸部材(25)を備え、
    前記取付手段の開口部と前記吊持手段の軸部材は、前記軸部材(25)が前記挿脱開口部(20)に挿入された状態では回動自在とされ、前記フック手段(12)を上向き姿勢として前記軸部材(25)が前記摺動開口部(21)に嵌入された状態では回動不能とされるように構成されて成ることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5に記載の手押しカート。
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