JP2018054407A - 電流センサおよび電流検出装置 - Google Patents

電流センサおよび電流検出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】広い周波数特性を有する電流センサを提供する。【解決手段】検出対象電流Iの電流路11を取り囲み可能な環状に形成されたセンサ本体21と、センサ本体21の長さ方向に沿って、かつセンサ本体21のほぼ全域に亘ってセンサ本体21内に配設されると共に周波数特性が互いに異なる2つのロゴスキーコイル22,23とを備え、各ロゴスキーコイル22,23は、センサ本体21の長さ方向に沿ってセンサ本体21内に配設された共通の巻芯22aに、ロゴスキーコイル22,23と同数の巻線22b,23bが個別に形成されて構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、検出対象電流の電流路を取り囲み可能な環状に形成されたロゴスキーコイルを備えた電流センサ、およびこの電流センサを備えた電流検出装置に関するものである。
この種の電流センサの一例として、下記の特許文献1において本願出願人が開示した電流センサが知られている。この電流センサは、2つの空芯コイル(ロゴスキーコイル)で二重環構造に形成されている。この場合、二重環構造としては、2つの空芯コイルを交差させたり縒り合せたりすることなく並列させて一体化した構造、および2つの空芯コイルを縒り合せて一体化した構造のいずれかを採用することができる。
また、この電流センサでは、所定のケーブルを切断して切り揃えた2本のケーブルを各空芯コイル用の巻芯として使用すると共に、この2本のケーブルに対して同じ巻数および同じ巻回ピッチで巻線を巻回して各空芯コイルを形成している。したがって、各空芯コイルは、巻線の巻き径(つまり、空芯コイルの断面積)が同一で、巻線の巻回ピッチが同一で、かつ巻線の長さも同一であるため、電流の検出特性(周波数特性および出力レベルなど)が同一(揃った状態)となっている。また、この電流センサでは、各空芯コイルが直列に接続されて、全体として1つの空芯コイル(ロゴスキーコイル)として構成されている。この電流センサによれば、互いに接続された2つの空芯コイルの検出特性(特に周波数特性)が揃っていることから、空芯コイルが一つのときを上回る出力レベルを確保しつつ、空芯コイルが一つのときと同じ周波数特性を維持することが可能となっている。
特開2013−213843号公報(第5−7頁、第1−6図)
ところで、検出しようとしている検出対象電流が例えば矩形波信号のように、含まれている周波数成分が広い周波数帯域に亘っている信号のときや、検出対象電流の周波数がいくつかの既知の周波数のうちのいずれかに時間的に変化する信号のときには、電流センサは、このような検出対象電流を検出し得る広い周波数特性を有する必要がある。しかしながら、上記した電流センサでは、2つの空芯コイルを備えてはいるものの、全体としての周波数特性は1つの空芯コイルの周波数特性と同じであるため、上記した種々の検出対象電流を検出し得ない状況が生じるという改善すべき課題が存在している。
本発明は、かかる課題を改善するためになされたものであり、広い周波数特性を有する電流センサ、およびこの電流センサを備えた電流検出装置を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載の電流センサは、検出対象電流の電流路を取り囲み可能な環状に形成されたセンサ本体と、前記センサ本体の長さ方向に沿って、かつ当該センサ本体のほぼ全域に亘って当該センサ本体内に配設されると共に周波数特性が互いに異なる複数のロゴスキーコイルとを備えている。
請求項2記載の電流センサは、請求項1記載の電流センサにおいて、前記複数のロゴスキーコイルは、前記センサ本体の長さ方向に沿って、かつ当該センサ本体のほぼ全域に亘って当該センサ本体内に配設された共通巻芯に、当該ロゴスキーコイルと同数の巻線が個別に形成されて構成されている。
請求項3記載の電流センサは、請求項1記載の電流センサにおいて、前記複数のロゴスキーコイルは、前記センサ本体の長さ方向に沿って、かつ当該センサ本体のほぼ全域に亘って当該センサ本体内に配設された当該ロゴスキーコイルと同数の個別の巻芯のそれぞれに巻線が個別に形成されて構成されている。
請求項4記載の電流検出装置は、請求項1から3のいずれかに記載の電流センサと、前記複数のロゴスキーコイルに個別に接続されると共に、当該接続されたロゴスキーコイルの両端間に発生する誘導起電圧に基づいて前記検出対象電流の振幅に応じた振幅の検出電圧を出力する当該ロゴスキーコイルと同数の検出回路とを備えている。
請求項5記載の電流検出装置は、請求項4記載の電流検出装置において、複数の前記検出回路から出力される前記検出電圧を加算して出力する加算回路を備えている。
請求項1記載の電流センサおよび請求項4記載の電流検出装置によれば、周波数特性が互いに異なる複数のロゴスキーコイルをセンサ本体の長さ方向に沿って、かつセンサ本体のほぼ全域に亘ってセンサ本体内にそれぞれ配設したことにより、電流センサの全体としての検出周波数帯域および電流検出装置の全体としての検出周波数帯域を、ロゴスキーコイルが1つのときの検出周波数帯域と比較して、十分に広い1つの周波数帯域としたり、異なる複数の周波数帯域(全体として、より広い周波数帯域)で構成したりすることができる。したがって、この電流センサおよび電流検出装置によれば、例えば、基本波成分を中心として周波数成分が広い周波数帯域に亘る検出対象電流を十分な精度で検出したり、基本波成分の周波数が時間によって変化する(複数の周波数帯域のいずれかに移行する)検出対象電流について常に検出し続けるようにしたりすることができる。
請求項2記載の電流センサおよびこの電流センサを備えた請求項4記載の電流検出装置では、複数のロゴスキーコイルが、センサ本体の長さ方向に沿って、かつセンサ本体のほぼ全域に亘ってセンサ本体内に配設された共通巻芯(1つの巻芯)に、ロゴスキーコイルと同数の巻線が個別に形成されて構成されている。したがって、この電流センサおよび電流検出装置によれば、製造工程において、複数の巻線が形成された1つの巻芯をセンサ本体内に配設するだけでよいため、製造作業の効率化を図ることができる。
請求項3記載の電流センサおよびこの電流センサを備えた請求項4記載の電流検出装置では、各ロゴスキーコイルが、センサ本体の長さ方向に沿って、かつセンサ本体のほぼ全域に亘ってセンサ本体内に配設されたロゴスキーコイルと同数の個別の巻芯のそれぞれに巻線が個別に形成されて構成されている。したがって、この電流センサおよび電流検出装置によれば、各巻芯の長さ、断面形状および断面積を揃えたり、各巻芯の長さ、断面形状および断面積のうちの少なくとも1つを相違させたりできるなど、設計の自由度を高めることができることから、所望の周波数特性(所望の検出周波数帯域)を備えた電流センサおよび電流検出装置を提供(実現)することができる。
請求項4記載の電流検出装置によれば、別途、積分装置(積分器)などを用意することなく、検出対象電流の振幅に応じた振幅の各検出電圧(異なる周波数特性の各ロゴスキーコイルで検出される周波数成分でそれぞれ構成される各検出電圧)を高精度で出力することができる。
請求項5記載の電流検出装置によれば、別途、加算装置などを用意することなく、検出対象電流の振幅に応じた振幅の検出電圧(複数のロゴスキーコイルで検出される各周波数成分で構成される検出電圧)を高精度で出力することができる。
電流センサ2Aを備えた電流検出装置1Aの構成図である。 電流センサ2Bを備えた電流検出装置1Bの構成図である。 電流検出装置1A,1Bの周波数特性図である。 電流検出装置1A,1Bの他の周波数特性図である。
以下、電流センサおよび電流検出装置の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
最初に、電流センサを備えた電流検出装置の構成について、図面を参照して説明する。
まず、図1に示す電流検出装置としての電流検出装置1Aの構成について説明する。
電流検出装置1Aは、電流センサ2Aおよび信号処理部3を備え、電流路11に流れている検出対象電流Iを検出する(具体的には、検出対象電流Iの振幅に応じた(比例した)振幅の検出電圧Viを出力する)。
電流センサ2Aは、電流路11を取り囲み可能な環状に形成されたセンサ本体21と、センサ本体21内に配設された複数のロゴスキーコイル(本例では一例として、第1ロゴスキーコイル22と第2ロゴスキーコイル23の2つ)とを備えている。この場合、センサ本体21は、電気的絶縁性を有する非磁性材料を用いて、例えば中空の環状体に形成されている。なお、センサ本体21は、環状体として予め形成されていてもよいし、可撓性を有する棒状体として予め形成されると共に、その一端部をその他端部に近接させて固定することで環状体として形成されるものであってもよい。また、センサ本体21には、複数のロゴスキーコイルを収納可能なケース状に形成される構成も含まれると共に、複数のロゴスキーコイルの外周に形成されて各ロゴスキーコイルを一体化する絶縁被覆も含まれるものとする。
第1ロゴスキーコイル22は、一例として、巻芯22a、巻線22b、巻き戻し線22c、および1組の出力電線22d,22eを備えて構成されている。
巻芯22aは、電気的絶縁性および可撓性を有する非磁性材料(例えば、シリコーンゴムなど)を用いて断面形状が均一(よって、断面積も均一)な棒状に形成されている。また、巻芯22aの断面形状は、円形、四角形などの多角形、または楕円形などの種々の形状とすることができる。また、巻芯22aは、センサ本体21のほぼ全域に亘る長さに形成されている。
巻線22bは、例えば表面が絶縁被覆で覆われた導線(例えばエナメル銅線など。図1において細線で示す導線)で構成されて、巻芯22aの外周面にほぼ均等なピッチ(隙間)で、巻芯22aの一方の端部P1から他方の端部P2に亘って(つまり、巻芯22aの全体に亘って)螺旋状に巻回(巻回数はN1回)されて形成されている。なお、巻線22bは、導線が単層構造で巻回されて形成されるものであってもよいし、多層構造で巻回されて形成されるものであってもよい。また、巻線22bを構成する導線におけるこの一方の端部P1側の端部は、出力電線22dに接続されている。
巻き戻し線22cは、導線で構成されて、本例では一例として、巻芯22aの中心部分に巻芯22aを貫通した状態(巻芯22aの一方の端部P1の端面から他方の端部P2の端面に亘る状態)で配設されている。また、巻き戻し線22cは、一例として、巻芯22aの一方の端部P1の端面から突出する一端部が出力電線22eに接続され、巻芯22aの他方の端部P2の端面から突出する他端部が巻線22bを構成する導線におけるこの他方の端部P2側の端部と接続されている。
第2ロゴスキーコイル23は、一例として、巻芯22a(第1ロゴスキーコイル22と共通)、巻線23b、巻き戻し線23c、および1組の出力電線23d,23eを備え、巻線23b以外の構成については第1ロゴスキーコイル22とほぼ同一に構成されている。
巻線23bは、例えば巻線22bと同種の導線(図1において太線で示す導線)で構成されて、巻芯22aの外周面にほぼ均等なピッチ(隙間)で、巻芯22aの一方の端部P1から他方の端部P2に亘って(つまり、巻芯22aの全体に亘って)螺旋状に巻回(巻回数はN2回(<N1回))されて形成されている。なお、巻線23bは、導線が単層構造で巻回されて形成されるものであってもよいし、多層構造で巻回されて形成されるものであってもよい。また、巻線23bを構成する導線におけるこの一方の端部P1側の端部は、出力電線23dに接続されている。
巻き戻し線23cは、導線で構成されて、本例では一例として、巻芯22aの中心部分に巻芯22aを貫通した状態(巻芯22aの一方の端部P1の端面から他方の端部P2の端面に亘る状態)で配設されている。また、巻き戻し線23cは、一例として、巻芯22aの一方の端部P1の端面から突出する一端部が出力電線23eに接続され、巻芯22aの他方の端部P2の端面から突出する他端部が巻線23bを構成する導線におけるこの他方の端部P2側の端部と接続されている。なお、本例では、巻き戻し線23cについては、巻き戻し線22cと別体にする構成を採用しているが、共通化することもできる。
このようにして巻芯22aを共通にして形成された第1ロゴスキーコイル22および第2ロゴスキーコイル23(つまり、各ロゴスキーコイル22,23はセンサ本体21とほぼ同じ長さに形成されると共に一体的に構成されている)は、図1に示すように、環状のときのセンサ本体21の周方向(長さ方向でもある。センサ本体21が棒状体のときには、その長さ方向)に沿って、かつセンサ本体21のほぼ全域に亘るようにしてセンサ本体21内に配設されている。
また、第1ロゴスキーコイル22および第2ロゴスキーコイル23は、それぞれの巻線22bおよび巻線23bが共通の巻芯22aに形成されているため、コイルの平均磁路長および断面積はほぼ等しい。一方、第1ロゴスキーコイル22の巻線22bの巻回数(N1)は、第2ロゴスキーコイル23の巻線23bの巻回数(N2)よりも多い。この巻回数の違いにより、第1ロゴスキーコイル22は、第2ロゴスキーコイル23の検出周波数帯域を基準として、その検出周波数帯域がより低域側にシフトした周波数特性(つまり、第2ロゴスキーコイル23の周波数特性とは異なる周波数特性)を有している。
信号処理部3は、一例として図1に示すように、第1検出回路31,第2検出回路32および加算回路33を備えて構成されている。
第1検出回路31は、積分回路31a、ゲイン調整アンプ31b、および低域通過型フィルタ(LPF)31cを備え、第1ロゴスキーコイル22の一対の出力電線22d,22e間から出力される電圧V1(第1ロゴスキーコイル22の両端間に発生する第1誘導起電圧V1)を入力すると共に、この電圧V1に含まれる各周波数成分(第1ロゴスキーコイル22で主として検出する検出周波数帯域に含まれる各周波数成分)のレベルを一定のレベルに揃えて第1検出電圧V1oとして出力する。
第1ロゴスキーコイル22は、その検出周波数帯域に周波数成分が含まれる検出対象電流Iについて、その時間的変化に比例した電圧V1を出力する構成(つまり、微分回路として機能する構成)である。このため、第1検出回路31では、微分回路と逆の周波数特性を有する積分回路31aがこの電圧V1を入力すると共に、電圧V1に含まれている各周波数成分のレベルを均一に揃えて電圧V1aとして出力する。なお、本例では一例として、積分回路31aは、図1に示すように、出力電線22eの電位を信号処理部3の基準電位(グランド電位G)としたときの電圧V1を入力する構成を採用しているが、図示はしないが、出力電線22dの電位を基準電位(グランド電位G)としたときの電圧V1を入力する構成を採用することもできる。
ゲイン調整アンプ31bは、電圧V1aを入力すると共に調整後のゲインで増幅して電圧V1bとして出力する。なお、ゲイン調整アンプ31bのゲインを調整することで、第1ロゴスキーコイル22と第1検出回路31とで構成される検出系統の全体としてのゲインを、第2ロゴスキーコイル23と第2検出回路32とで構成される検出系統の全体としてのゲインに揃えることが可能となっている。LPF31cは、第1ロゴスキーコイル22の検出周波数帯域に含まれる周波数成分(電圧V1を構成する主たる周波数成分)を通過させると共に、第1ロゴスキーコイル22の検出周波数帯域よりも高い周波数域に含まれる周波数成分(電圧V1にとってノイズとなる成分)を除去して、第1検出電圧V1oとして出力する。
このようにして、第1検出回路31は、第1ロゴスキーコイル22と相まって、例えば、図3に示すように、周波数f1を下限周波数とし、かつ周波数f2を上限周波数とする検出周波数帯域RG1に周波数成分が含まれる検出対象電流Iを正確に検出して、この検出対象電流Iの振幅に応じた振幅の第1検出電圧V1oを高精度で出力することが可能となっている。この場合、下限周波数f1は、主として第1ロゴスキーコイル22の周波数特性に基づいて規定され、上限周波数f2は、上記したようにLPF31cのカットオフ周波数に基づいて規定される。
第2検出回路32は、積分回路32a、アンプ32b、および高域通過型フィルタ(HPF)32cを備え、第2ロゴスキーコイル23の一対の出力電線23d,23e間から出力される電圧V2(第2ロゴスキーコイル23の両端間に発生する第2誘導起電圧V2)を入力すると共に、この電圧V2に含まれる各周波数成分(第2ロゴスキーコイル23で主として検出する検出周波数帯域に含まれる各周波数成分)のレベルを一定のレベルに揃えて第2検出電圧V2oとして出力する。
第2ロゴスキーコイル23も第1ロゴスキーコイル22と同じように、その検出周波数帯域に周波数成分が含まれる検出対象電流Iについて、その時間的変化に比例した電圧V2を出力する構成(つまり、微分回路として機能する構成)である。このため、第2検出回路32でも、微分回路と逆の周波数特性を有する積分回路32aがこの電圧V2を入力すると共に、電圧V2に含まれている各周波数成分のレベルを均一に揃えて電圧V2aとして出力する。なお、本例では一例として、積分回路32aは、図1に示すように、出力電線23eの電位を信号処理部3の基準電位(グランド電位G)としたときの電圧V2を入力する構成を採用しているが、図示はしないが、出力電線23dの電位を基準電位(グランド電位G)としたときの電圧V2を入力する構成を採用することもできる。
アンプ32bは、電圧V2aを入力すると共に予め規定されたゲインで増幅して電圧V2bとして出力する。HPF32cは、第2ロゴスキーコイル23の検出周波数帯域に含まれる周波数成分(電圧V2を構成する主たる周波数成分)を通過させると共に、第2ロゴスキーコイル23の検出周波数帯域よりも低い周波数域に含まれる周波数成分(電圧V2にとってノイズとなる成分)を除去して、第2検出電圧V2oとして出力する。
このようにして、第2検出回路32は、第2ロゴスキーコイル23と相まって、例えば、図3に示すように、周波数f3(≧f2)を下限周波数とし、かつ周波数f4を上限周波数とする検出周波数帯域RG2に周波数成分が含まれる検出対象電流Iを正確に検出して、この検出対象電流Iの振幅に応じた振幅の第2検出電圧V2oを高精度で出力することが可能となっている。この場合、下限周波数f3は、上記したようにHPF32cのカットオフ周波数に基づいて規定され、上限周波数f4は、第2ロゴスキーコイル23の周波数特性またはアンプ32bの周波数特性に基づいて規定される。
加算回路33は、第1検出回路31から出力される第1検出電圧V1oと第2検出回路32から出力される第2検出電圧V2oとを加算して、検出電圧Viを出力する。したがって、電流検出装置1Aの全体としての周波数特性は、第1ロゴスキーコイル22および第1検出回路31の全体として周波数特性と、第2ロゴスキーコイル23および第2検出回路32の全体としての周波数特性とを合わせた周波数特性となっている。
このため、図3に示すように、第1ロゴスキーコイル22および第1検出回路31の全体としてゲイン(利得)と、第2ロゴスキーコイル23および第2検出回路32の全体としてゲイン(利得)とを揃えると共に、第1ロゴスキーコイル22側の検出周波数帯域RG1の高周波側のカットオフ周波数(検出周波数帯域RG1の上限周波数f2)と第2ロゴスキーコイル23側の検出周波数帯域RG2の低周波側のカットオフ周波数(検出周波数帯域RG2の下限周波数f3)とを一致させる(f3=f2)ことで、電流検出装置1Aの全体としての周波数特性を、一点鎖線で示す周波数特性(下限周波数がf1で、上限周波数がf4の広い検出周波数帯域(RG1+RG2)の周波数特性)とすることが可能となる。
また、図4に示すように、第1ロゴスキーコイル22および第1検出回路31の全体としてゲイン(利得)と、第2ロゴスキーコイル23および第2検出回路32の全体としてゲイン(利得)とを揃えると共に、第1ロゴスキーコイル22側の検出周波数帯域RG1の高周波側のカットオフ周波数(検出周波数帯域RG1の上限周波数f2)に対して、第2ロゴスキーコイル23側の検出周波数帯域RG2の低周波側のカットオフ周波数(検出周波数帯域RG2の下限周波数f3)を高域側にずらす(f3>f2)ことで、電流検出装置1Aの全体としての周波数特性を、一点鎖線で示す周波数特性(下限周波数がf1で、上限周波数がf2の検出周波数帯域RG1と、下限周波数がf3で、上限周波数がf4の検出周波数帯域RG2の分離した2つの検出周波数帯域を有する周波数特性。連続してはいないが、全体として広い検出周波数帯域の周波数特性)とすることも可能となる。
次に、電流検出装置1Aの動作について説明する。
この電流検出装置1Aでは、図1に示すように、環状に形成されたセンサ本体21が電流路11を取り囲むようにして電流路11に取り付けられた状態(センサ本体21内に配設されて環状に形成された各ロゴスキーコイル22,23の内側を電流路11が貫通する状態)において、各ロゴスキーコイル22,23では、それぞれの巻線22b,23bが、電流路11に検出対象電流Iが流れることに起因して電流路11の周囲に発生する磁界(不図示)を検出して、各電圧V1,V2を発生させると共に、対応する検出回路31,32に出力する。
第1検出回路31は、第1ロゴスキーコイル22から出力される電圧V1に基づいて、検出周波数帯域RG1に含まれる周波数成分で構成される第1検出電圧V1oを生成して加算回路33に出力する。また、第2検出回路32は、第2ロゴスキーコイル23から出力される電圧V2に基づいて、検出周波数帯域RG2に含まれる周波数成分で構成される第2検出電圧V2oを生成して加算回路33に出力する。加算回路33は、各検出電圧V1o,V2oを加算することにより、検出周波数帯域RG1に含まれる周波数成分および検出周波数帯域RG2に含まれる周波数成分で構成される検出電圧Viを出力する。
これにより、電流検出装置1Aは、互いに異なる各検出周波数帯域RG1,RG2が図3に示す関係となるように、第1ロゴスキーコイル22および第1検出回路31が構成されると共に、第2ロゴスキーコイル23および第2検出回路32が構成されているとき(ロゴスキーコイルおよび検出回路の検出系統が多系統(この例では2系統)のとき)には、ロゴスキーコイルおよび検出回路の検出系統が1系統のときの検出周波数帯域と比較して、十分に広い連続した検出周波数帯域(RG1+RG2)を装置全体として備えることになる。このため、この構成の電流検出装置1Aでは、ロゴスキーコイルおよび検出回路の検出系統が1系統のときの検出周波数帯域では十分な精度では検出し得なかった検出対象電流I、例えば、矩形状の波形で構成される検出対象電流Iのように基本波成分を中心としてその低域側および高域側に周波数成分が広い周波数帯域に亘って広がっている検出対象電流Iについて、十分な精度(より高精度)で検出することが可能となる。
一方、電流検出装置1Aは、互いに異なる各検出周波数帯域RG1,RG2が図4に示す関係となるように、第1ロゴスキーコイル22および第1検出回路31が構成されると共に、第2ロゴスキーコイル23および第2検出回路32が構成されているときには、ロゴスキーコイルおよび検出回路の検出系統が1系統のときの検出周波数帯域と比較して、個々の検出周波数帯域RG1,RG2の広さはそれほど広くならないものの、異なる検出周波数帯域RG1,RG2に周波数成分が含まれる検出対象電流Iを正確に検出することが可能となる。このため、この構成の電流検出装置1Aでは、例えば、基本波成分の周波数(基本周波数)が時間によって変化する検出対象電流Iについて、その変化が各検出周波数帯域RG1,RG2のいずれかに基本周波数が含まれる変化のときには、この検出対象電流Iを常に検出し続けることが可能となる。
このように、この電流センサ2A、およびこの電流センサ2Aを備えた電流検出装置1Aによれば、センサ本体21内に、周波数特性が互いに異なる複数のロゴスキーコイル(本例ではロゴスキーコイル22,23の2つ)をセンサ本体21の長さ方向(周方向)に沿って、かつセンサ本体21のほぼ全域に亘ってそれぞれ配設したことにより、電流センサ2Aの全体としての検出周波数帯域および電流検出装置1Aの全体としての検出周波数帯域を、ロゴスキーコイルおよび検出回路の検出系統が1系統のときの検出周波数帯域と比較して、十分に広い1つの周波数帯域としたり、異なる複数の周波数帯域(全体として、より広い周波数帯域)で構成したりすることができる。したがって、この電流センサ2Aおよび電流検出装置1Aによれば、基本波成分を中心として周波数成分が広い周波数帯域に亘る検出対象電流Iを十分な精度で検出したり、基本波成分の周波数が時間によって変化する(異なる複数の周波数帯域のいずれかに移行する)検出対象電流Iについて常に検出し続けるようにしたりすることができる。
また、この電流検出装置1Aによれば、複数のロゴスキーコイル(本例ではロゴスキーコイル22,23の2つ)に対応する複数の検出回路(本例では、ロゴスキーコイル22,23にそれぞれ対応する検出回路31,32)を備えたことにより、別途、積分装置(積分器)などを用意することなく、検出対象電流Iの振幅に応じた振幅の各検出電圧V1o,V2o(異なる周波数特性の各ロゴスキーコイル22,23で検出される周波数成分でそれぞれ構成される各検出電圧)を高精度で出力することができる。さらに、この電流検出装置1Aによれば、加算回路33を備えたことにより、別途、加算装置などを用意することなく、検出対象電流Iの振幅に応じた振幅の検出電圧Vi(各ロゴスキーコイル22,23で検出される各周波数成分で構成される検出電圧)を高精度で出力することができる。
また、この電流センサ2A、およびこの電流センサ2Aを備えた電流検出装置1Aでは、各ロゴスキーコイル22,23が、センサ本体21の長さ方向に沿って、かつセンサ本体21のほぼ全域に亘ってセンサ本体21内に配設された共通の巻芯22a(1つの巻芯)に、ロゴスキーコイル22,23と同数の巻線22b,23bが個別に形成されて構成されている。したがって、この電流センサ2Aおよび電流検出装置1Aによれば、製造工程において、各巻線22b,23bが形成された1つの巻芯22aをセンサ本体21内に配設するだけでよいため、製造作業の効率化を図ることができる。
なお、上記の電流センサ2Aでは、ロゴスキーコイル22,23と同数の巻線22b,23bを個別に共通巻芯(巻芯22a)に形成してロゴスキーコイル22,23を構成しているが、図2に示す電流センサ2Bのように、個別の巻芯22a,23aを用いてロゴスキーコイル22,23を構成することもできる。
以下、この電流センサ2B、および電流センサ2Bを備えた電流検出装置1Bについて説明する。なお、この電流センサ2Bおよび電流検出装置1Bは、上記の電流センサ2Aおよび電流検出装置1Aと比較して、上記したように個別の巻芯22a,23aを用いてロゴスキーコイル22,23を構成する点においてのみ相違し、これ以外の構成については同一である。また、動作についても同一である。このため、この相違する構成について主として説明し、同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
電流検出装置1Bは、電流センサ2Bおよび信号処理部3を備え、電流路11に流れている検出対象電流Iを検出する(検出対象電流Iの振幅に応じた振幅の検出電圧Viを出力する)。
電流センサ2Bは、センサ本体21と、センサ本体21内に配設された複数のロゴスキーコイル(本例では一例として、第1ロゴスキーコイル22と第2ロゴスキーコイル23の2つ)とを備えている。
第1ロゴスキーコイル22は、一例として、巻芯22a、巻線22b、巻き戻し線22c、および1組の出力電線22d,22eを備えて構成されている。
巻芯22aは、電気的絶縁性および可撓性を有する非磁性材料(例えば、シリコーンゴムなど)を用いて断面形状が均一(よって、断面積も均一)な棒状に形成されている。また、巻芯22aは、センサ本体21のほぼ全域に亘る長さに形成されている。巻線22bは、巻芯22aの外周面にほぼ均等なピッチ(隙間)で、巻芯22aの一方の端部P1から他方の端部P2に亘って(つまり、巻芯22aの全体に亘って)螺旋状に巻回(巻回数はN1回)されて形成されている。また、巻線22bを構成する導線におけるこの一方の端部P1側の端部は、出力電線22dに接続されている。巻き戻し線22cは、巻芯22aの中心部分に巻芯22aを貫通した状態(巻芯22aの一方の端部P1の端面から他方の端部P2の端面に亘る状態)で配設されている。また、巻き戻し線22cは、一例として、巻芯22aの一方の端部P1の端面から突出する一端部が出力電線22eに接続され、巻芯22aの他方の端部P2の端面から突出する他端部が巻線22bを構成する導線におけるこの他方の端部P2側の端部と接続されている。
第2ロゴスキーコイル23は、一例として、巻芯23a(巻芯22aとは別体)、巻線23b、巻き戻し線23c、および1組の出力電線23d,23eを備えて構成されている。
巻芯23aは、電気的絶縁性および可撓性を有する非磁性材料(例えば、シリコーンゴムなど。巻芯22aと同じ材料であってもよいし、同等の特性を有する別の材料であってもよい。本例では一例として同じ材料)を用いて断面形状が均一(よって、断面積も均一)な棒状に形成されている。また、巻芯23aは、センサ本体21のほぼ全域に亘る長さに形成されている。巻線23bは、巻芯23aの外周面にほぼ均等なピッチ(隙間)で、巻芯23aの一方の端部P3から他方の端部P4に亘って(つまり、巻芯23aの全体に亘って)螺旋状に巻回(巻回数はN2回)されて形成されている。また、巻線23bを構成する導線におけるこの一方の端部P3側の端部は、出力電線23dに接続されている。巻き戻し線23cは、巻芯23aの中心部分に巻芯23aを貫通した状態(巻芯23aの一方の端部P3の端面から他方の端部P4の端面に亘る状態)で配設されている。また、巻き戻し線23cは、一例として、巻芯23aの一方の端部P3の端面から突出する一端部が出力電線23eに接続され、巻芯23aの他方の端部P4の端面から突出する他端部が巻線23bを構成する導線におけるこの他方の端部P4側の端部と接続されている。
このようにして巻芯22aに形成された第1ロゴスキーコイル22、および巻芯23aに形成された第2ロゴスキーコイル23は、図2に示すように、環状のときのセンサ本体21の周方向(長さ方向でもある。センサ本体21が棒状体のときには、その長さ方向)に沿って、かつセンサ本体21のほぼ全域に亘るようにしてセンサ本体21内にそれぞれ配設されている(つまり、各ロゴスキーコイル22,23はセンサ本体21とほぼ同じ長さに形成されると共に一体的に構成されている)。なお、第1ロゴスキーコイル22および第2ロゴスキーコイル23は、縒り合わせた状態で配設してもよいし、縒り合わせない状態で配設してもよい。
また、第1ロゴスキーコイル22および第2ロゴスキーコイル23では、巻芯22a,23aが個別(別体)であるため、巻芯22a,23aの材料(その誘電率)、長さ、断面形状および断面積を揃えたり、材料(その誘電率)、長さ、断面形状および断面積のうちの少なくとも1つを相違させたりすることが可能である。また、巻線22bの巻回数(N1)および巻線23bの巻回数(N2)を揃えたり、相違させたりすることも可能である。本例では一例として、巻芯22a,23aについては、材料、長さ、断面形状および断面積を揃え、巻回数(N1)および巻回数(N2)については、巻回数(N1)を巻回数(N2)よりも多くする構成を採用している。この巻回数の違いにより、図3または図4に示すように、第1ロゴスキーコイル22は、第2ロゴスキーコイル23の検出周波数帯域RG2を基準として、その検出周波数帯域RG1がより低域側にシフトした周波数特性(つまり、第2ロゴスキーコイル23の周波数特性と異なる周波数特性)を有するものとなっている。
このように、この電流センサ2B、およびこの電流センサ2Bを備えた電流検出装置1Bによれば、センサ本体21内に、周波数特性が互いに異なる複数のロゴスキーコイル(本例ではロゴスキーコイル22,23の2つ)をセンサ本体21の長さ方向に沿って、かつセンサ本体21のほぼ全域に亘ってそれぞれ配設したことにより、上記した電流センサ2Aおよび電流検出装置1Aと同等の効果を奏することができる。
また、この電流センサ2Bおよびこの電流検出装置1Bでは、各ロゴスキーコイル22,23が、ロゴスキーコイル22,23と同数の個別の巻芯22a,23aのそれぞれに巻線22b,23bを個別に形成して構成されている。この構成により、この電流センサ2Bおよび電流検出装置1Bによれば、巻芯22a,23aの長さ、断面形状および断面積を揃えたり、長さ、断面形状および断面積のうちの少なくとも1つを相違させたりできるなど、設計の自由度を高めることができることから、所望の周波数特性(所望の検出周波数帯域)を備えた電流センサおよび電流検出装置を提供することができる。
また、上記の信号処理部3では、第1検出回路31および第2検出回路32のうちの検出周波数帯域がより低い第1ロゴスキーコイル22に接続される第1検出回路31側にゲイン調整アンプ31bを配置する構成を採用しているが、第2検出回路32のアンプ32bについてもゲイン調整型のアンプとすることもできるし、逆に、検出周波数帯域の高い第2ロゴスキーコイル23に接続される第2検出回路32側のアンプだけをゲイン調整型とする構成を採用することもできる。
また、上記の各電流センサ2A,2Bでは、各ロゴスキーコイル22,23の周波数特性を相違させるために巻線22b,23bの巻回数N1,N2を相違させる構成を採用しているが、個別の巻芯22a,23aを用いる電流センサ2Bでは、巻回数N1,N2を相違させる構成に代えて、または巻回数N1,N2を相違させる構成に加えて、巻芯22a,23aの材料(その誘電率)、長さ、断面形状および断面積のうちの少なくとも1つを相違させる構成を採用して、周波数特性を相違させるようにしてもよい。
また、上記の電流検出装置1A,1Bでは、ゲイン調整アンプ31bのゲインを調整することにより、第1ロゴスキーコイル22および第1検出回路31で構成される検出系統のゲインと、第2ロゴスキーコイル23および第2検出回路32で構成される検出系統のゲインとを揃える好ましい構成を採用しているが、必要に応じて、上記の2つの検出系統のゲインを相違させる構成を採用することもできる。
また、上記の各電流センサ2A,2Bでは、周波数特性の異なる2つのロゴスキーコイル22,23をセンサ本体21内に配設する構成を採用しているが、センサ本体21内に配設するロゴスキーコイル(互いに周波数特性の異なるロゴスキーコイル)の数は2つに限定されず、3つ、4つなど任意の数とすることができる。なお、この場合、信号処理部3を構成する検出回路の数は、ロゴスキーコイルの数に合わせるものとする。また、上記の各電流センサ2A,2Bでは、加算回路33を信号処理部3に含めることで、加算装置を別途用意する手間を省くことが可能な好ましい構成を採用しているが、加算回路33を信号処理部3に含めない構成(加算回路33を信号処理部3とは別体に設ける構成)を採用することもできる。
1A,1B 電流検出装置
11 電流路
21 センサ本体
22,23 ロゴスキーコイル
22a,23a 巻芯
22b,23b 巻線
31,32 検出回路
V1,V2 電圧
V1o,V2o 検出電圧

Claims (5)

  1. 検出対象電流の電流路を取り囲み可能な環状に形成されたセンサ本体と、
    前記センサ本体の長さ方向に沿って、かつ当該センサ本体のほぼ全域に亘って当該センサ本体内にそれぞれ配設されると共に周波数特性が互いに異なる複数のロゴスキーコイルとを備えている電流センサ。
  2. 前記複数のロゴスキーコイルは、前記センサ本体の長さ方向に沿って、かつ当該センサ本体のほぼ全域に亘って当該センサ本体内に配設された共通巻芯に、当該ロゴスキーコイルと同数の巻線が個別に形成されて構成されている請求項1記載の電流センサ。
  3. 前記複数のロゴスキーコイルは、前記センサ本体の長さ方向に沿って、かつ当該センサ本体のほぼ全域に亘って当該センサ本体内に配設された当該ロゴスキーコイルと同数の個別の巻芯のそれぞれに巻線が個別に形成されて構成されている請求項1記載の電流センサ。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の電流センサと、
    前記複数のロゴスキーコイルに個別に接続されると共に、当該接続されたロゴスキーコイルの両端間に発生する誘導起電圧に基づいて前記検出対象電流の振幅に応じた振幅の検出電圧を出力する当該ロゴスキーコイルと同数の検出回路とを備えている電流検出装置。
  5. 複数の前記検出回路から出力される前記検出電圧を加算して出力する加算回路を備えている請求項4記載の電流検出装置。
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