JP2018045925A - スパークプラグ - Google Patents

スパークプラグ Download PDF

Info

Publication number
JP2018045925A
JP2018045925A JP2016181201A JP2016181201A JP2018045925A JP 2018045925 A JP2018045925 A JP 2018045925A JP 2016181201 A JP2016181201 A JP 2016181201A JP 2016181201 A JP2016181201 A JP 2016181201A JP 2018045925 A JP2018045925 A JP 2018045925A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base material
hole
electrode base
chip
fixing member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016181201A
Other languages
English (en)
Inventor
征信 長谷川
Masanobu Hasegawa
征信 長谷川
坂倉 靖
Yasushi Sakakura
靖 坂倉
裕貴 徳丸
Hirotaka Tokumaru
裕貴 徳丸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Spark Plug Co Ltd filed Critical NGK Spark Plug Co Ltd
Priority to JP2016181201A priority Critical patent/JP2018045925A/ja
Publication of JP2018045925A publication Critical patent/JP2018045925A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Spark Plugs (AREA)

Abstract

【課題】チップの脱落を防止できるスパークプラグを提供すること。【解決手段】チップは底面が穴部の内側に配置され、段部に係合部が係合する。チップの底面に接触した状態で穴部の内側にろう材が配置され、ろう材に接触した状態で穴部の内側に固定部材が配置される。溶接部は固定部材と電極母材とを接合する。ろう材はチップ及び固定部材に接触し、溶接部を介して固定部材が電極母材に接合される。チップは電極母材と電気的に接続されるので、穴部の内面が酸化しても、穴部の内面とチップとの間で放電を生じないようにできる。穴部の内面を火花消耗し難くできるので、穴部からのチップの脱落を防止できる。【選択図】図2

Description

本発明はスパークプラグに関し、特にチップの脱落を防止できるスパークプラグに関するものである。
スパークプラグは、中心電極と接地電極との間の火花ギャップに放電を生じさせ、中心電極と接地電極とが曝された混合気に点火することにより火炎核を形成する。接地電極の耐火花消耗性を高めるため、貴金属を含有するチップを電極母材に固定したスパークプラグが知られている(特許文献1)。特許文献1に開示される技術では、電極母材に段部を設けた穴をあけ、チップを穴に入れて段部に突き当て、固定部材を穴に入れてチップに重ね、固定部材と電極母材とを溶接する。熱膨張率がチップの熱膨張率よりも電極母材の熱膨張率に近い固定部材を用いると、固定部材を用いないでチップを電極母材に溶接する場合に比べて、固定部材と電極母材との熱膨張率の違いによって生じる溶接部の熱応力を抑制できる。
特開昭62−268079号公報
しかしながら上述した従来の技術では、高温のガスによって電極母材の穴の内面が酸化すると、穴の内面とチップとの間で放電が生じ易くなるので、穴の内面が火花消耗してチップとの隙間が拡大し、内燃機関の振動によって穴からチップが脱落するおそれがある。
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、チップの脱落を防止できるスパークプラグを提供することを目的としている。
課題を解決するための手段および発明の効果
この目的を達成するために請求項1記載のスパークプラグによれば、中心電極に対向する接地電極を備える。接地電極は、中心電極に対向する対向面および対向面の反対側の背面を備える電極母材に、貴金属を含有するチップが支持される。電極母材は、対向面から背面にかけて貫通する穴部を有し、穴部を形成する電極母材の内周面に背面側を向く段部が形成される。チップは、中心電極に頂面が対向し、頂面の反対側の面である底面が穴部の内側に配置される。チップは段部に係合部が係合する。チップの底面に接触した状態で穴部の内側にろう材が配置され、ろう材に接触した状態で穴部の内側に固定部材が配置される。溶接部は固定部材と電極母材とを接合する。
溶接部を介して固定部材が電極母材に接合され、ろう材はチップ及び固定部材に接触する。チップは、溶接部およびろう材を介して電極母材と電気的に接続されるので、穴部の内面が酸化しても、穴部の内面とチップとの間で放電を生じ難くできる。穴部の内面を火花消耗し難くできるので、穴部からのチップの脱落を防止できる効果がある。
請求項2記載のスパークプラグによれば、溶接部は、固定部材の外周面と、穴部を形成する電極母材の内周面とを連続して接合する環状に形成されるので、ろう材が溶融しても、固定部材の外周面と電極母材の内周面との隙間からろう材が漏れ出ないようにできる。さらに、溶接部はろう材に接するので、固定部材の外周面と電極母材の内周面との隙間に、溶けたろう材を進入し難くできる。チップと固定部材との間のろう材が失われないようにできるので、チップと電極母材との電気的な接続を長期間に亘って確保できる。穴部の内面の火花消耗が経時的に増加しないようにできるので、請求項1の効果に加え、接地電極の耐久性を確保できる効果がある。
本発明の一実施の形態におけるスパークプラグの断面図である。 接地電極の断面図である。 接地電極の背面図である。 (a)は電極母材の断面図であり、(b)は穴部にチップを挿入した電極母材の断面図であり、(c)は穴部に固定部材を挿入した電極母材の断面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について添付図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施の形態におけるスパークプラグ10の軸方向の断面図である。図1に示すようにスパークプラグ10は、主体金具11、接地電極12、絶縁体15及び中心電極17を備えている。
主体金具11は、内燃機関のねじ穴(図示せず)に固定される略円筒状の部材である。接地電極12は、主体金具11の先端に接合される金属製(例えばニッケル基合金製)の電極母材13と、電極母材13の先端に接合されるチップ14とを備えている。電極母材13は屈曲した棒状の部材である。チップ14は、白金、イリジウム、ルテニウム、ロジウム等の貴金属またはこれらを主成分とする合金によって形成される板状の部材である。
絶縁体15は、機械的特性や高温下の絶縁性に優れるアルミナ等により形成された略円筒状の部材であり、軸孔16が軸方向に貫通し、外周に主体金具11が固定される。
中心電極17は、軸孔16に挿入されて絶縁体15に保持される棒状の電極である。中心電極17は、金属製(例えばニッケル基合金製)の電極母材18の先端にチップ19が接合されている。電極母材18は銅等の芯材が埋め込まれている。チップ19は、白金、イリジウム、ルテニウム、ロジウム等の貴金属またはこれらを主成分とする合金によって形成される柱状の部材である。
中心電極17は、火花ギャップを介して接地電極12のチップ14と対向する。端子金具20は、高圧ケーブル(図示せず)が接続される棒状の部材であり、先端側が絶縁体15内に配置される。
スパークプラグ10は、例えば、以下のような方法によって製造される。まず、電極母材18にチップ19が予め接合された中心電極17を絶縁体15の軸孔16に挿入する。中心電極17は、チップ19及び電極母材18の先端が軸孔16から外部に露出するように配置される。軸孔16に端子金具20を挿入し、端子金具20と中心電極17との導通を確保した後、予め電極母材13が接合された主体金具11を絶縁体15の外周に組み付ける。電極母材13にチップ14を固定した後、チップ14が中心電極17と軸方向に対向するように電極母材13を屈曲して、スパークプラグ10を得る。
図2は接地電極12の断面図であり、図3は接地電極12の背面図である。図2は接地電極12の先端部が図示されており、主体金具11に接合される端部側の図示が省略されている。電極母材13は、中心電極17(図1参照)に対向する対向面30と、対向面30の反対側の背面31とを備える断面が矩形状の部材である。本実施の形態では、電極母材13はニッケル基合金で形成されている。電極母材13は、スパークプラグ10が内燃機関(図示せず)に取り付けられた状態で対向面30が上を向く。
電極母材13は、対向面30から背面31にかけて貫通する穴部32が形成されている。穴部32は、チップ14及び固定部材50が内側に配置される部位である。孔部32は、電極母材13の背面31側に溶接部60を介して固定部材50が接合される。穴部32の形状は、チップ14及び固定部材50の形状に応じて設定される。本実施の形態では、穴部32は断面が円形である。電極母材13は、穴部32を形成する内周面に段部33が形成されている。段部33は電極母材13の背面31側を向く面である。本実施の形態では、段部33は円環状に形成されている。
チップ14は、中心電極17(図1参照)に対向する頂面21と、頂面21の反対側の面である底面22と、頂面21に連絡する側面23とを備える部材である。本実施の形態では、チップ14は円柱状に形成されている。係合部24は、側面23から径方向の外側へ向かって鍔状に張り出す部位である。本実施の形態では、係合部24は底面22とほぼ同一の高さの面を有する円環状に形成されており、側面23の全周に亘って設けられている。
チップ14は、電極母材13の段部33に係合部24が係合した状態で、穴部32の内側に配置される。段部33は、穴部32に配置されたチップ14の頂面21が、電極母材13の対向面30と同じ高さ、又は、対向面30よりも中心電極17(図1参照)側へ突出するように対向面30との距離が設定される。チップ14は、底面22が穴部32の内側に配置されるように、係合部24から底面22までの厚さが設定される。
ろう材40は、チップ14及び電極母材13の各々の融点よりも液相線温度が低い合金であり、チップ14の底面22に接触した状態で穴部32の内側に配置される。ろう材40は、例えば金ろう、銀ろう、白金ろう、ニッケルろう、銅ろう、りん青銅ろう、黄銅ろう、りん銅ろう等が用いられる。
ろう材40は、液相線温度が、内燃機関(図示せず)の運転環境における電極母材13の実体温度(最高温度)の±200℃の範囲にあり、その運転環境で蒸発しないものが好適に用いられる。内燃機関の運転環境において、ろう材40を溶融または軟化させ、チップ14と固定部材50との接触を維持するためである。なお、ろう材40は、液相線温度が、内燃機関の運転環境における電極母材13の実体温度(最高温度)よりも高い方が好ましい。ろう材40の溶融を抑制し、漏洩を防ぐためである。
ろう材40は、箔、線材、箔、粉末、ペースト等の種々の状態で供給され、穴部32の内側に配置される。ろう材40は、内燃機関(図示せず)の運転環境(燃焼室の温度や気圧など)に応じて、液相または固相の状態をとる。ろう材40は、チップ14の底面22の全面に接触させる必要はなく、底面22の少なくとも一部に接触していれば良い。
固定部材50は、チップ14が挿入された穴部43を埋め、ろう材40をチップ14との間に保持するための金属製の部材である。固定部材50は、接触面51、接触面51の反対側の面である反対面52、及び、接触面51と反対面52とを連絡する外周面53(図4(c)参照)に囲まれている。本実施の形態では、固定部材50は、電極母材13と同じ材質のニッケル基合金で円柱状に形成されている。固定部材50は、外周面53の大きさが、穴部32の大きさよりも僅かに小さい。
固定部材50は、接触面51をろう材40に接触させた状態で穴部32の内側に配置される。固定部材50は、反対面52が、電極母材13の背面31とほぼ同じ高さになるように、接触面51から反対面52までの厚さが設定される。固定部材50は、溶接部60によって電極母材13に接合される。
溶接部60は、固定部材50と電極母材13とを接合すると共に、ろう材40の漏洩を防ぐための部位である。溶接部60は、固定部材50の外周面53(図4(c)参照)と穴部32とを連続して接合する。図3に示すように溶接部60は環状に形成されている。本実施の形態では、電極母材13の背面31側から照射したパルス状のレーザ光によって溶接部60が形成されている。
図2に戻って説明する。電極母材13のうち穴部32の外周の部分が溶接部60に溶融することにより、溶接部60が形成される前と比べて穴部32の形状は変化する。溶接部60が存在する電極母材13の背面31側の部分では、電極母材13と溶接部60との境界が穴部32である。
溶接部60は、溶接金属が、固定部材50の接触面51に接する溶込み深さに形成されている。溶接部60は固定部材50の外周面53(図4(c)参照)と電極母材13とが溶け合い、溶接部60は、チップ14の底面22と固定部材50の接触面51とに接触するろう材40に接する。なお、環状に形成された溶接部60は、全周に亘ってろう材40に接する必要はない。溶接部60は、環状の周のうち少なくとも一部がろう材40に接していれば良い。
溶接部60は、チップ14を溶融し接合する目的でチップ14に実質的に到達しないように、溶込み深さが調整される。溶込み深さのばらつき等によって溶接部60がチップ14に部分的に到達したものは「実質的に到達しない」に含まれる。
次に図4を参照して接地電極12の製造方法について説明する。図4(a)は電極母材13の断面図であり、図4(b)は穴部32にチップ14を挿入した電極母材13の断面図であり、図4(c)は穴部32に固定部材50を挿入した電極母材13の断面図である。
図4(a)に示すように、対向面30から背面31にかけて貫通する穴部32が形成された電極母材13を準備する。次に図4(b)に示すように、穴部32にチップ14を挿入し、チップ14の係合部24を段部33に係合させる。必要に応じて、抵抗溶接により段部33に係合部24を固定できる。この抵抗溶接は省略できる。
次いで図4(c)に示すように、チップ14の底面22にろう材40を置き、固定部材50を穴部32に挿入して、固定部材50の接触面51をろう材40に接触させる。次に溶接部60(図2参照)を形成して、固定部材50の外周面53と電極母材13とを連続して接合する。溶接部60は、レーザ溶接、抵抗溶接、電子ビーム溶接、拡散接合などの周知の手段によって形成される。
内燃機関(図示せず)に取り付けられたスパークプラグ10(図1参照)は、接地電極12のチップ14と中心電極17との間の火花ギャップに放電を生じさせ、混合気に点火して内燃機関を運転させる。電極母材13の熱膨張率はチップ14の熱膨張率より大きいので、内燃機関の運転環境では、熱膨張率の差によってチップ14の側面23と電極母材13の穴部32との隙間が広がる。その隙間に燃焼室内の高温のガスが侵入すると、穴部32の内面が酸化する。
従来の接地電極(特許文献1参照)では、穴部32が酸化されて不動態化すると、穴部32(段部33も含む)とチップ14との隙間が火花ギャップとなって、電極母材13とチップ14との電位差により穴部32とチップ14との間に放電が生じ易くなる。穴部32とチップ14との間に放電が生じると、穴部32(電極母材13)が火花消耗して、穴部32とチップ14との隙間がさらに拡大する。その結果、内燃機関(図示せず)の振動によって、チップ14が電極母材13から脱落したり、電極母材13に対してチップ14が傾いたりするおそれがある。
これに対し、本実施の形態における接地電極12は、チップ14及び固定部材50にろう材40を接触させ、固定部材50が溶接部60を介して電極母材13に接合される。チップ14は、溶接部60及びろう材40を介して電極母材13と電気的に接続されるので、電極母材13とチップ14との電位差を小さくできる。その結果、穴部32の内面が酸化しても、穴部32とチップ14との間で放電を生じ難くできる。穴部32の内面を火花消耗し難くできるので、穴部32とチップ14との隙間の拡大を抑制できる。従って、穴部32からのチップ14の脱落や傾きを防止できる。
ろう材40は内燃機関の運転環境において溶融または軟化するものを用いると、熱膨張によってチップ14の底面22と固定部材50の接触面51との隙間の大きさが変化しても、ろう材40が変形して隙間の大きさの変化に追随する。隙間の大きさが変化してもチップ14と固定部材50との電気的な接続を確保できるので、穴部32の内面を火花消耗し難くできる。また、ろう材40が変形するので、チップ14及び固定部材50の熱応力を緩和できる。
溶接部60は、固定部材50の外周面53と、穴部32を形成する電極母材13とを連続して接合する環状に形成される。そのため、内燃機関(図示せず)の運転環境によってろう材40が溶融しても、固定部材50の外周面53と穴部32との隙間から、溶けたろう材40が漏れ出ないようにできる。
電極母材13は、スパークプラグ10が内燃機関に取り付けられた状態で対向面30が上を向き、背面31が下を向く。電極母材13の背面31側に溶接部60が形成されているので、溶けたろう材40が、溶接部60に遮られて落下できないようにできる。その結果、ろう材40の漏洩を防止できる。
溶接部60は、環状の溶接部60の周のうちの少なくとも一部がろう材40に接するので、固定部材50の外周面53と穴部32との隙間の周のうちの少なくとも一部が溶接部60で塞がれる。その結果、溶接部60がろう材40に接しない場合に比べて、外周面53と穴部32との隙間の体積を小さくできる。隙間にろう材40が流れ込む量を少なくできるので、チップ14と固定部材50との間に配置されたろう材40の量が少なくならないようにできる。ろう材40によってチップ14と電極母材13との電気的な接続を長期間に亘って確保できるので、穴部32の内面の火花消耗が経時的に増加しないようにできる。その結果、接地電極12の耐久性を確保できる。
溶接部60は、環状の溶接部60の全周に亘ってろう材40に接するのが好ましい。固定部材50の外周面53と穴部32との隙間を、全周に亘って溶接部60で塞ぐことにより、ろう材40を接触面51に保持するためである。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
上記実施の形態では、円柱状のチップ14の場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。チップ14を四角柱などの多角柱にすることは当然可能である。また、側面23にテーパを設けた円錐台や角錐台の形状にチップ14を形成することは当然可能である。
上記実施の形態では、チップ14の側面23の全周に亘って係合部24を設ける場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。チップ14を穴部32に固定できれば良いので、チップ14の側面23の一部に係合部24を部分的に設けることは当然可能である。
上記実施の形態では、係合部24が、チップ14の底面22とほぼ同一の高さの面を有する場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。係合部24はチップ14の頂面21と同一の高さの面を有しなければ、チップ14の側面23の高さ方向の任意の位置に係合部24を設けることは当然可能である。
上記実施の形態では、円柱形状のチップ14を挿入するために、断面が円形の穴部32と円環状の段部33とを形成したが、これに限られるものではない。穴部32及び段部33の形状は、チップ14の形状に応じて、チップ14を挿入できるように適宜設定される。
上記実施の形態では、円柱形状のチップ14を挿入するために、断面が円形の穴部32と円環状の段部33とを形成し、その穴埋めのために、円柱状の固定部材50を用いる場合について説明した。しかし、これに限られるものではなく、固定部材50の形状は、穴部32(段部33を含む)の形状に応じて、穴部32を穴埋めできるように適宜設定される。
上記実施の形態では、固定部材50の材質が、電極母材13と同じ材質の場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。固定部材50は、熱膨張率が、チップ14の熱膨張率よりも電極母材13の熱膨張率に近いものであれば良い。そのような固定部材50を用いると、固定部材50を用いないでチップ14を電極母材13に溶接する場合に比べて、固定部材50と電極母材13との熱膨張率の違いによって生じる溶接部60の熱応力を抑制できるからである。
10 スパークプラグ
12 接地電極
13 電極母材
14 チップ
21 頂面
22 底面
24 係合部
17 中心電極
30 対向面
31 背面
32 穴部
33 段部
40 ろう材
50 固定部材
53 外周面
60 溶接部

Claims (2)

  1. 中心電極に対向する接地電極を備えるスパークプラグであって、
    前記接地電極は、前記中心電極に対向する対向面と前記対向面の反対側の背面とを備える電極母材と、貴金属を含有し前記電極母材に支持されるチップとを備え、
    前記電極母材は、前記対向面から前記背面にかけて貫通する穴部を有すると共に、前記穴部を形成する前記電極母材の内周面に前記背面側を向く段部を備え、
    前記チップは、前記中心電極に対向する面である頂面と、前記頂面の反対側の面であって前記穴部の内側に配置される底面と、前記段部に係合する係合部とを備え、
    前記底面に接触した状態で前記穴部の内側に配置されるろう材と、
    前記ろう材に接触した状態で前記穴部の内側に配置される固定部材と、
    前記固定部材と前記電極母材とを接合する溶接部とを備えることを特徴とするスパークプラグ。
  2. 前記溶接部は、前記固定部材の外周面と前記穴部を形成する前記電極母材の内周面とを連続して接合する環状に形成されると共に前記ろう材に接することを特徴とする請求項1記載のスパークプラグ。
JP2016181201A 2016-09-16 2016-09-16 スパークプラグ Pending JP2018045925A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016181201A JP2018045925A (ja) 2016-09-16 2016-09-16 スパークプラグ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016181201A JP2018045925A (ja) 2016-09-16 2016-09-16 スパークプラグ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018045925A true JP2018045925A (ja) 2018-03-22

Family

ID=61693233

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016181201A Pending JP2018045925A (ja) 2016-09-16 2016-09-16 スパークプラグ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018045925A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5166277B2 (ja) 点火プラグ
JP6855354B2 (ja) 点火プラグ
JP6205006B2 (ja) スパークプラグ
JP4353080B2 (ja) スパークプラグの製造方法
JPH0737674A (ja) スパークプラグ
WO2021111719A1 (ja) スパークプラグ
JP5923011B2 (ja) スパークプラグ
KR20180066138A (ko) 스파크 플러그
JP6177968B1 (ja) スパークプラグ
JP6347712B2 (ja) スパークプラグ
JP2018045925A (ja) スパークプラグ
JP2017111982A (ja) 点火プラグ
JP7228044B2 (ja) スパークプラグ
JP2015056258A (ja) スパークプラグの製造方法、および、スパークプラグ
JP6310497B2 (ja) スパークプラグ
CN108292827A (zh) 火花塞
JP6971956B2 (ja) 点火プラグの製造方法、および、点火プラグ
JP7227933B2 (ja) スパークプラグ
JP7266541B2 (ja) スパークプラグの製造方法及びスパークプラグ
JP6875301B2 (ja) スパークプラグ
JPH10112373A (ja) スパークプラグ
JP2019129083A (ja) 点火プラグの製造方法
JP5149839B2 (ja) スパークプラグ
JP2023055246A (ja) スパークプラグ
JP2022015939A (ja) スパークプラグ