JP2018024496A - エレベーター装置 - Google Patents

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洋平 松本
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大沼  直人
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智明 照沼
森 和久
Kazuhisa Mori
森  和久
山田 正明
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山田  正明
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Abstract

【課題】非接触で送電部から受電部へ給電するエレベーター装置において、送電部の小型化及び設置場所の省スペース化を実現する。【解決手段】本発明の一態様は、昇降動作可能に構成された乗りかごと、受電コイルを備え乗りかごに設置された受電部と、停止階床に対応する給電位置において非接触で受電部へ電力を供給する送電部とを備えるエレベーター装置である。このエレベーター装置において、送電部は、給電位置で受電コイルに対向するように配置された複数の送電コイルと、供給された交流電流を整流する一つの整流器と、直流電線により整流器に接続された、送電コイルに対応して設けられた複数の電力変換器とを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、非接触式で乗りかご側に電力を供給するエレベーター装置に関する。
従来、エレベーターの乗りかご(以下「乗りかご」という)には、照明器具や扉駆動装置、さらには表示器など各種の電気機器が搭載されている。このため、乗りかごに制御ケーブル(テールコード)を接続し、これを介して電力を供給する方法が一般的に採用されていた。
しかし、この制御ケーブルは、エレベーター昇降路の壁面などに接触する虞があり、且つ乗りかごに掛かる重量の増加をもたらす。そのため、制御ケーブルを使用しない給電方式、いわゆる制御ケーブルレス方式(非接触式)の発明がすでに多数提案されている。
例えば特許文献1には、乗りかごに対する電力供給を非接触給電にしても信頼性の維持に掛かるコストを抑え、個別の位置センサを用いずとも非接触給電器の台数増加時に損失の増加を抑えることを目的としたエレベーター乗りかごの電力供給装置が開示されている。
この特許文献1に記載の電力供給装置は、各停止階床側に設置した送電部及び乗りかご側に設置した受電部の少なくとも何れか一方に、送電部からの電力により乗りかごが扉開閉可能エリアに到達しているかどうかを判別する位置検出手段を設けている。この位置検出手段の判別動作に基づいて、乗りかごが何れかの階床に停止している時に送電部から受電部への給電が行われる。
特開2006−193275号公報
しかしながら、特許文献1には、各停止階床に送電部を構成することが開示されているが、電源から供給された交流信号を整流する整流器の設置場所については具体的に明確な開示がない。各停止階床に整流器とインバーターとを含む送電部を構成した場合には、エレベーター全体に占める送電部の設置スペースが大きくなる。
さらに、電源から送電部に交流信号が入力され、また送電部から交流信号が出力される場合、一般にこれらの交流信号の電路には高周波用電線が用いられる。高周波用電線は高価であるが、従来、送電部における高周波用電線の使用に関しては十分な考慮が行われていなかった。
本発明は、上記の状況に鑑み、少なくとも送電部を小型化するとともに設置場所の省スペース化を図るものである。
本発明の一態様のエレベーター装置は、昇降路を昇降動作可能に構成された乗りかごと、受電コイルを備え乗りかごに設置された受電部と、停止階床に対応する給電位置において非接触で受電部へ電力を供給する送電部と、を備えるエレベーター装置である。
上記送電部は、所定の停止階床ごとに給電位置で受電コイルに対向するように配置された複数の送電コイルと、昇降路の外部に設けられた電源の交流電流を整流する一つの整流器と、直流電線により整流器に接続された、送電コイルに対応して設けられた整流器からの整流電圧が入力される複数の電力変換器と、を有する。
本発明の少なくとも一態様によれば、送電部の小型化及び設置場所の省スペース化を実現することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の第1の実施形態に係るエレベーター装置の全体構成図である。 本発明の第1の実施形態に係るインバーターの一例を示す回路図である。 図2に示したインバーターの入力電圧の変動を説明するグラフである。 RLC直列回路のインピーダンスの周波数特性を示すグラフである。 本発明の第2の実施形態に係るエレベーター装置の全体構成図である。 本発明の第2の実施形態に係る制御盤の概略構成を示す回路図である。
以下、本発明を実施するための形態の例について、添付図面を参照しながら説明する。なお、各図において実質的に同一の機能又は構成を有する構成要素については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
<1.第1の実施形態>
[エレベーター装置の全体構成]
図1は、本発明の第1の実施形態に係るエレベーター装置の全体構成図である。
図1において、エレベーター装置30は、商用電源1、制御盤2、電動機3、シーブ4、ロープ5、乗りかご6、カウンタウェイト7、送電部8及び受電部20を備えている。商用電源1、制御盤2、電動機3及びシーブ4は、エレベーター装置30が設置された建物の上部(昇降路31の上方)の機械室に設置される。
第1の実施形態に係るエレベーター装置30は、商用電源1から供給された交流電力を、制御盤2が備える電力変換器により可変電圧・可変周波数の交流電力に変換して電動機3に供給する。これより、電動機3が可変速駆動される。
制御盤2は、後述の図6に示すように、電動機3を駆動するためのスイッチング部SW2(電力変換器)と、商用電源1の交流電流を整流した整流電流をスイッチング部SW2に入力する整流回路9Aを備えている。整流回路9Aとスイッチング部SW2との間には、平滑コンデンサC11が接続されている。整流回路9A等の詳細については後述する。
電動機3の回転軸にはシーブ4(巻上機)の回転軸が連結してあり、このシーブ4にはロープ5が巻き付けられている。そしてロープ5の両端に夫々エレベーターの乗りかご6とカウンタウェイト7がつるべ状に吊り下げられ、乗りかご6とカウンタウェイト7が昇降路31の内部を昇降駆動されるように構成されている。
制御盤2は、図示しない回転速度指令に応じてスイッチング部SW2を動作し、これにより可変電圧・可変周波数の交流電力を電動機3に供給し、乗りかご6の昇降移動と走行速度、並びに停止を適切に制御する。
電動機3の回転軸には不図示のロータリーエンコーダーが設けてあり、制御盤2は、このロータリーエンコーダーの出力により、電動機3の回転速度と乗りかご6の位置を検出する。そして、この検出結果を回転速度指令と突き合わせることにより、回転速度指令通りの制御が実行されるように構成されている。
送電部8は、一個の整流器9と、整流器9に対して複数個のインバーター10−1〜10−n(電力変換器の一例)及び複数の送電コイル11−1〜11−nとを備えている。整流器9には、商用電源1から三相の交流電力が供給される。以下、複数のインバーター10−1〜10−nを区別しない場合には、「インバーター10」と記す。同様に、複数の送電コイル11−1〜11−nを区別しない場合には、「送電コイル11」と記す。
整流器9は、昇降路31の外部(機械室)に配置されており、また複数個のインバーター10は昇降路31の壁面等に配置されている。整流器9と複数個のインバーター10間は、直流電線12によって電気的に接続されている。
複数個のインバーター10は、建物の停止階床ごとに設置された送電コイル11−1〜11−nに対応して設けられる。図1では、1階からn階までの階床1F〜nFに対応して、複数個のインバーター10が設置されている。停止階床は、昇降路31の全階床でなくてもよく、任意の階床を停止階床に設定することができる。
直流電線12と整流器9の間(整流器9と並列)であって整流器9の近傍(昇降路31の外部)には、コンデンサ13が配置されている。同様に、直流電線12とインバーター10−1〜10−nのそれぞれの間(各インバーターと並列)であってインバーター10−1〜10−nのそれぞれの近傍(昇降路31)にも、コンデンサ14−1〜14−nが配置されている。複数のコンデンサ14−1〜14−nを区別しない場合には、「コンデンサ14」と記す。
即ち、コンデンサ13が昇降路31の外部の整流器9の近傍に、またコンデンサ14が昇降路31のインバーター10の近傍にそれぞれ配置されている。このようにコンデンサ13,14を目的回路に近接配置することにより、直流電線12に起因する目的回路の共振及び電圧変動の抑制効果を十分期待することができる。コンデンサ13,14は、周波数特性の良いことが望ましい。
なお、本実施形態では、整流器9と直流電線12との間、及び直流電線12とインバーター10との間に、コンデンサ13,14が接続されているがいずれか一方のみでも、共振及び電圧変動に対して一定の抑制効果がある。ただし、直流電線12が非常に長い場合、整流器9側のみにコンデンサ13を接続すると、インバーター10側で共振及び電圧変動のおそれがある。逆に、インバーター10側のみにコンデンサ14を接続すると、整流器9側で共振及び電圧変動のおそれがある。したがって、整流器9側とインバーター10側の両方にコンデンサ13及び14を接続することが、最も望ましい。
送電コイル11−1〜11−nには、インバーター10により高周波の電圧が印加されることから、表皮効果による電力損失の増大を抑制するため、例えばリッツ線などの比較的高価な高周波用電線が用いられることがある。リッツ線は、表面に絶縁加工を施した複数の円筒導体を用いて構成される。一般的に用いられる単線の円筒導体では、直流であれば導体断面に一様に電流は分布するが、周波数の増加と共に円筒導体の中心部の電流密度が減少する。よって、単線の円筒導体では、高周波の電流が流れることで見た目の電気抵抗が大きくなる。そのため、リッツ線のような表面に絶縁加工を施した複数の円筒導体を用い、電線全体の導体表面の面積を増やすことにより電気抵抗を小さくして、電力損失の増加を抑制する。
乗りかご6には、受電コイル21を備える受電部20が設けられている。乗りかご6には、図示していない乗りかご内照明器具、乗りかごドア駆動装置、階床表示器など各種電気機器が備えられており、これら各種電気機器に電力を供給する必要がある。乗りかご6には、電力供給のためのテールコードが接続されておらず、磁気結合により非接触で送電部8の送電コイル11から受電コイル21への給電が行われる。受電部20は、受電コイル21により受電した交流電力を直流電力に変換して不図示の蓄電部に充電する。この蓄電部に蓄電された電力が、乗りかご6内の各種電気機器に供給される。
受電部20は、乗りかご6の所定の場所、例えば天板の上などに一個だけ設置してある。受電コイル21は、停止階床に対応する給電位置で送電コイル11−1〜11−nと対向するように設置される。したがって、乗りかご6が昇降動作して受電部20の受電コイル21が、昇降路31の送電コイル11−1〜11−nのいずれかと対向する給電位置で停止したとき、受電部20はインバーター10側から交流電力を受電する。
昇降路31には複数個のインバーター10が設置されているが、各インバーター10は昇降動作される乗りかご6上に搭載された一個の受電部20へ給電する。したがって、給電を行う時間的な要素を考慮すると実際に給電のために使用されているのは、複数のインバーター10の中の一個のインバーターである。そのため、整流器9の容量は、従来の階床毎に分散配置された各整流器の容量とほぼ同じ容量であり、特別に大きくなることはない。また、整流器9と各インバーター10間を接続する直流電線12も全て同じ容量のものを使用することができる。
このように、本実施形態では、複数の整流器を設ける必要がなくなるため、従来と比較して、送電部8内の整流器の合計容量を小さくすることができる。それ故、送電部8内に設けられる整流器の設置スペースが小さくなり、送電部8の小型化及び設置場所の省スペース化を実現できる。
なお、整流器9を昇降路31に配置することが考えられるが、本実施形態では、整流器9を昇降路31の外部に配置している。整流器9に入力する商用電源1の電力が三相交流の場合は、使用する電線の本数が、整流器9の出力の直流電線12が2本に対して、入力の交流電線が3本となる。そのため、コスト低減及び小型化の観点から、商用電源1から整流器9までの配線の長さが短くなるよう、商用電源1あるいは制御盤2の近傍に整流器9を配置することが望ましい。この場合、整流器9は、商用電源1又は制御盤2に近ければ近いほど良い。
また、昇降路31の内部は狭くて作業性が悪いため、整流器9を昇降路31の外部に配置することで、整流器9の据え付けや保守における作業性の向上を図ることも可能となる。
さらに、整流器9を昇降路31の外部に、またインバーター10を昇降路31の送電コイル11の近傍に配置することによって、リッツ線のような高周波用配線の使用を低減しながら、耐環境性を向上することができる。ここでの環境とは、超高層エレベーターのように直流電線12の長さが長い環境のことである。例えば、高さ200m級の建物では、直流電線12の長さは約200mにも及ぶ。
直流電線12が長いと直流電線12のインダクタンス(L値)が大きくなる。L値は配線の長さで決まるが、直流電線12の長さは計画値から変えられないため直流電線12のL値は変わらない。ただし、直流電線12を含む回路のキャパシタンス(C値)は回路にコンデンサを接続し、このコンデンサの容量を調整することで変えられる。平滑コンデンサC1のC値はmFオーダーの大きさであり、コンデンサ13,14のC値は数μF〜数十μF程度である。
[インバーターの回路例]
図2は、インバーター10の一例を示す回路図である。
図2の回路図は、単相直流電力を単相交流電力に変換する回路の一例であり、インバーター10−1〜10−nで共通である。なお図2に示すインバーター10の回路構成は、電力変換器として一般的であると言えるので、詳細な説明は割愛する。
インバーター10は、複数のダイオードを単相ブリッジ接続した整流器9の出力電圧を平滑する平滑コンデンサC1と、スイッチング部SW1を備える。
スイッチング部SW1は、一例としてIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)からなる4個の半導体スイッチT1〜T4を単相ブリッジ接続して構成されている。半導体スイッチT1,T2の接続中点が送電コイル11の一端に接続し、送電コイル11の他端が共振用コンデンサC2を介して半導体スイッチT3,T4の接続中点と接続している。
半導体スイッチT1〜T4は、不図示の駆動信号制御部から出力される電圧指令やPWM(Pulse Width Modulation)パルス指令としてのゲート駆動信号(回転速度指令)に基づいて、オン・オフ制御されるようになっている。すなわち、このインバーター10は、半導体スイッチT1〜T4のオン・オフ制御によるスイッチング部SW1のスイッチング動作により、所望の周波数及び振幅の単相交流電圧を出力する。例えば、50〜100[kHz]の交流電圧が出力される。
不図示の駆動信号制御部は、供給される出力指令値に基づいて、半導体スイッチT1〜T4のそれぞれをスイッチング動作(オン・オフ)させるための駆動パターンを生成する。そして、駆動信号制御部は、この生成された駆動パターンのそれぞれに対応したゲート駆動信号を、半導体スイッチT1〜T4のそれぞれのゲート端子に出力する。これにより、半導体スイッチT1〜T4のそれぞれは、生成された駆動パターンに対応してオン・オフするように、スイッチング動作(オン・オフ)が制御される。
半導体スイッチT1〜T4は、IGBTに限らず、MOSEET(Metal-oxide-Semiconductor Field-effect Transistor)など他のスイッチング素子でもよい。
[インバーターの入力電圧の変動例]
図3は、インバーター10の入力電圧の変動を説明するグラフである。図3の縦軸はインバーター10の入力電圧[V]、横軸は時間[s]を示す。
例えば直流電線12を含む回路に共振又は電圧変動が発生すると、インバーター10の入力電圧が変動する。例えば図3において、入力電圧Vdcが600[V]の直流電圧のとき、変動幅ΔVが約300[V]であったとする。インバーター10の入力電圧は、600[V]を行ったり来たりして変動しながら600[V]の直流電圧に収束していく。
直流電線12が長くなって直流電線12を含む回路のインダクタンスが大きくなると、直流電線12を含む回路にサージ電圧が発生しやすくなる。しかし、コンデンサ14が直流電線12とインバーター10との間に接続されている場合、図3に破線で示すように、インバーター10の入力電圧は、一度100[V]程度跳ね上がった後はほとんど変動することなく600[V]の直流電圧に収束する。このように、コンデンサ14をインバーター10の入力側に接続することにより、インバーター10の入力電圧に定常状態を超えて発生するサージ成分(急激な電圧変動)を吸収もしくは緩和することができる。
同様に、コンデンサ13を整流器9と直流電線12との間に接続することにより、整流器9の出力電圧に定常状態を超えて発生するサージ成分を吸収もしくは緩和することができる。
[コンデンサのインピーダンスの周波数特性]
図4は、RLC直列回路のインピーダンスの周波数特性を示すグラフである。図4の縦軸はRLC直列回路のインピーダンス|Z|[Ω]、横軸は交流の角周波数ω[rad/s]を示す。
RLC直列回路のインピーダンス|Z|は、RLC直列回路の直流における電気抵抗R、インダクタンスL、キャパシタンスCとすると、次式で表される。
|Z|=|R+j(ωL−1/ωC)| ・・・・(1)
図4において、角周波数がωrのときRLC直列回路のインピーダンスが最小(共振)となり、回路のインピーダンス|Z|は抵抗成分だけのRとなる。角周波数がωrより小さい場合には、回路のインピーダンス|Z|のリアクタンス成分は、コンデンサによる容量リアクタンス1/ωCが支配的となる。一方、角周波数がωrより大きい場合には、回路のインピーダンス|Z|のリアクタンス成分は、コイルによる誘導リアクタンスωLが支配的となる。したがって、回路がωrよりも小さい狙いの角周波数で動作するように、コンデンサの周波数特性を選定することが望ましい。
[第1の実施形態の効果]
上述した第1の実施形態では、整流器9と複数のインバーター10−1〜10−nとを有する送電部8を設け、整流器9を昇降路31の外部に配置し、複数のインバーター10−1〜10−nを昇降路31に配置する。このような構成によれば、従来複数あった整流器が一つにまとめられ、送電部8の小型化及び設置場所の省スペース化を実現できる。
また、第1の実施形態では、整流器9を昇降路31の外部の商用電源1又は制御盤2の近傍に、またインバーター10を昇降路31の送電コイル11の近傍に配置することによって、高周波用電線の使用を低減しながら、耐環境性を向上することができる。高周波用電線の使用が減ることから、エレベーター装置30のコスト削減及び小型化にも繋がる。
また、第1の実施形態では、整流器9と直流電線12との間、及び直流電線12とインバーター10との間の少なくとも一方に、コンデンサ13又は14が接続される。これにより、直流電線12に起因する目的回路の共振及び電圧変動を抑制することができる。
なお、第1の実施形態では、複数のインバーター10−1〜10−nを昇降路31に配置したが、複数のインバーター10−1〜10−nのうち少なくとも一個を昇降路31に配置した場合にも、上記と同様の効果を得ることが可能である。
<2.第2の実施形態>
第2の実施形態は、第1の実施形態において制御盤2(図1)の整流回路を、送電部8の整流器9として用いた構成であって、制御盤2が備える整流回路を、制御盤2と送電部8で共用する構成である。即ち、制御盤の直流部(整流回路)と、送電部の直流部(整流器)を共通化する。
[エレベーター装置の全体構成]
図5は、本発明の第2の実施形態に係るエレベーター装置の全体構成図である。
図5において、エレベーター装置30Aは、商用電源1、制御盤2A、電動機3、シーブ4、乗りかご6、送電部8A及び受電部20を備えている。エレベーター装置30Aの送電部8Aには整流器がなく、制御盤2Aに一つの整流回路9Aが設けられている。
[制御盤の回路例]
図6は、制御盤2Aの概略構成を示す回路図である。
制御盤2Aは、整流回路9A、平滑コンデンサC11、及びスイッチング部SW2を備える。整流回路9A、平滑コンデンサC11、及びスイッチング部SW2は、並列に接続されている。整流回路9Aは、6個のダイオードD1〜D6を三相ブリッジ接続して構成される。整流回路9Aには、商用電源1からu相、v相及びw相の三相の交流電流が供給される。整流回路9Aは、三相の交流電流をそれぞれ整流して出力する。平滑コンデンサC11は、整流回路9Aの出力電圧を平滑した後、スイッチング部SW2へ出力する。
スイッチング部SW2は、一例としてIGBTからなる6個の半導体スイッチT11〜T16を三相ブリッジ接続して構成されている。半導体スイッチT11,T12の接続中点の電圧が電動機3のu相の入力電圧として取り出される。同様にして半導体スイッチT13,T14の接続中点の電圧が電動機3のv相の入力電圧として取り出され、半導体スイッチT15,T16の接続中点の電圧が電動機3のw相の入力電圧として取り出される。
そして、整流回路9Aの一端(平滑コンデンサC11の一端)が直流電線12のプラス側に接続され、整流回路9Aの他端(平滑コンデンサC11の他端)が直流電線12のマイナス側に接続されている。これにより、制御盤2Aの整流回路9Aの出力電圧が、直流電線12を介して各インバーター10に供給される。
電動機3を停止して乗りかご6が停止階床に停止した後に、送電部8A(インバーター10及び送電コイル11)から受電部20に給電が行われる。よって、第2の実施形態のような構成としても、電動機3(乗りかご6)の動作及び送電部8Aによる給電になんら影響はない。
上述した第2の実施形態は、制御盤2Aに内蔵の整流回路9Aで商用電源1の交流電流を整流し、この整流電流を電動機3の駆動、並びに、送電部8Aから受電部20への給電に利用する。このように、第2の実施形態は、制御盤2Aが備える整流回路9Aを、制御盤2Aと送電部8Aで共用することで、送電部8Aに整流器を不要としている。エレベーター装置30Aは一つの整流回路9Aを備えるだけであり、エレベーター装置30A全体として、整流機能を持つ回路を設置するスペースを小さくすることができる。それ故、昇降路31に設置する送電部8Aを小型化するとともに設置場所の省スペース化することができる。
また、第2の実施形態によれば、第1の実施形態において商用電源1と整流器9を接続する高周波用電線が、不要となる。
<3.第3の実施の形態>
上述した第2の実施形態では、制御盤2Aが備える整流回路9A(図5)を、制御盤2Aと送電部8Aで共用したが、第1の実施形態に係る送電部8の整流器9(図1)を制御盤2に設ける構成としてもよい。この場合、制御盤2は、元々持っている整流回路9Aの他に整流器9を持つことになるが、インバーター10毎に整流器を設ける必要がないため、エレベーター装置30全体として、整流機能を持つ回路を設置するためのスペースを小さくすることができる。
また、制御盤2が整流回路9Aと整流器9を内蔵することにより、整流回路9Aと整流器9を制御盤2内で一元管理できるため、別々に管理及び保守する煩わしさがなくなる。
さらに、本発明は上述した各実施形態例に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、その他種々の応用例、変形例を取り得ることは勿論である。
例えば、上述した実施形態例は本発明を分かりやすく説明するために装置及びシステムの構成を詳細且つ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態例の構成の一部を他の実施形態例の構成に置き換えることは可能である。また、ある実施形態例の構成に他の実施形態例の構成を加えることも可能である。また、各実施形態例の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることも可能である。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
1…商用電源、 2,2A…制御盤、 3…電動機、 6…乗りかご、 8,8A…送電部、 9…整流器、 9A…整流回路、 10−1〜10−n…インバーター、 11−1〜11−n…送電コイル、 12…直流電線、 13…コンデンサ、 14−1〜14−n…コンデンサ、 20…受電部、 21…受電コイル

Claims (7)

  1. 昇降路を昇降動作可能に構成された乗りかごと、受電コイルを備え前記乗りかごに設置された受電部と、停止階床に対応する給電位置において非接触で前記受電部へ電力を供給する送電部と、を備えるエレベーター装置において、
    前記送電部は、所定の停止階床ごとに前記給電位置で前記受電コイルに対向するように配置された複数の送電コイルと、前記昇降路の外部に設けられた電源の交流電流を整流する一つの整流器と、直流電線により前記整流器に接続された、前記送電コイルに対応して設けられた前記整流器からの整流電圧が入力される複数の電力変換器と、を有する
    エレベーター装置。
  2. 前記整流器が前記昇降路の外部に配置され、前記電力変換器の少なくとも一つが前記昇降路に配置されている
    請求項1に記載のエレベーター装置。
  3. 前記整流器は、前記昇降路の外部に設けられた電源又は前記乗りかごを昇降させるための電動機を制御する制御盤の近くに配置されている
    請求項2に記載のエレベーター装置。
  4. 前記乗りかごを昇降させるための電動機を制御する制御盤が、前記電動機を駆動するための電力変換器と、前記電源の交流電流を整流した整流電流を前記電力変換器に入力する整流回路とを備え、
    前記整流器として、前記制御盤の前記整流回路が用いられる
    請求項2に記載のエレベーター装置。
  5. 前記乗りかごを昇降させるための電動機を制御する制御盤が、前記電動機を駆動するための電力変換器と、前記電源の交流電流を整流した整流電流を前記電力変換器に入力する整流回路とを備え、
    前記整流器が、前記制御盤に内蔵されている
    請求項2に記載のエレベーター装置。
  6. 前記整流器と前記直流電線との間、及び前記直流電線と前記送電部の前記電力変換器との間の少なくとも一方に、前記直流電線を含む回路の共振及び電圧変動を抑制するためのコンデンサが接続される
    請求項1乃至5のいずれか一項に記載のエレベーター装置。
  7. 複数の前記電力変換器が、前記昇降路に配置されている
    請求項2に記載のエレベーター装置。
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