JP2018019518A - 振動波モータおよび振動波モータを備えた光学機器 - Google Patents

振動波モータおよび振動波モータを備えた光学機器 Download PDF

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Abstract

【課題】振動波モータの小型化を図る。
【解決手段】超音波モータ(振動波モータ)1は、摺動部材7に摩擦接触する振動子2と、振動子2が固定されている基台3と、連結手段を介して基台3とバネユニット4による付勢力の方向に相対的に移動可能に連結している振動子支持部材5とを有し、連結手段は、基台3と振動子支持部材5とにバネユニット4による付勢力の方向に相対的に移動可能なコロ111と、コロ111を振動子2の駆動方向に付勢する第2のバネ112とを有し、コロ111と第2のバネ112とは、振動子2の振動板21と摺動部材7との間に配置されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、振動波モータおよび振動波モータを備えた光学機器に関する。
超音波モータは、高周波交流電圧の印加により超音波振動する振動子を摺動部材に摩擦接触させることにより、振動子と摺動部材とを相対的に移動させる。特許文献1に開示される超音波モータは、交流電圧の印加により振動する振動子と、振動子と摩擦接触する摺動部材と、振動子を摺動部材に向けて付勢する加圧バネと、振動子が固定される基台と、振動子を基台を介して支持する支持部材とを有する。そして、支持部材と基台とは、ローラを介して加圧バネによる付勢力の方向に相対的に変位可能に連結される。
ところで、特許文献1に記載の構成では、支持部材により支持される加圧バネによって振動子を付勢することから、加圧バネを支持する支持部材は振動子の上側(振動子から見て摺動部材とは反対側)に配置される。このため、ローラおよびローラを介して支持部材に連結する基台も、振動子の上側に配置される。このような構成であると、振動子の上側にローラなどを配置するスペースが必要になるため、超音波モータの小型化が困難である。すなわち、超音波モータの小型化のため、振動子よりも上側に配置される移動板やカバープレートを摺動部材に接近して配置しようとしても、これらの部材を基台と干渉しない位置までしか接近させることができない。
特開2015−126692公報
上述した実情に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、振動波モータの小型化を図ることである。
前記課題を解決するため、本発明は、摺動部材に接触する接触部を有し、振動により前記摺動部材に相対的に移動する振動子と、前記振動子が固定されている基台と、前記振動子を、前記接触部の突出方向に付勢する第1の付勢部と、連結手段を介して、前記第1の付勢部による付勢力の方向に、前記基台と相対的に移動可能に連結している支持部材と、を有し、前記連結手段は、前記第1の付勢部による付勢力の方向に、前記基台と前記支持部材とに相対的に移動可能な転動部材と、前記転動部材を、前記振動子と前記摺動部材の相対的な移動方向に付勢する付勢部材とを有し、前記転動部材と前記付勢部材とは、前記振動子と前記摺動部材との間に配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、振動波モータの寸法(特に、第1の付勢部による付勢力の方向の寸法)を小さくして小型化を図ることができる。
振動波モータの構成例を模式的に示す分解斜視図である。 振動波モータの構成例を模式的に示す断面図である。 振動波モータの構成例を模式的に示す断面図である。 光学機器の要部の構成例を模式的に示す断面図である。
以下に、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。本発明の実施形態では、振動波モータとして直動型の超音波モータを示す。なお、各図においては、超音波モータ(振動波モータ)の3軸の各方向を、X,Y,Zの各矢印で示す。X軸方向は、超音波モータの駆動方向である。Y軸方向は、駆動方向および第1の付勢部(後述)による付勢力に直角な方向である。Z軸方向は、第1の付勢部による付勢力の方向である。また、説明の便宜上、超音波モータの各部材のZ軸方向について、摺動部材(後述)の側を「摺動部材側」と称し、摺動部材とは反対側のカバー板(後述)の側を「カバー板側」と称する。
<超音波モータの全体構成>
まず、超音波モータ1の構成例について説明する。図1は、超音波モータ1の要部の構成例を模式的に示す分解斜視図である。図2と図3は、超音波モータ1の要部の構成例を模式的に示す断面図である。なお、図2は、駆動方向に直角な面(Y−Z平面)で切断した断面を示し、図3は、駆動方向および後述する第1の付勢部による付勢力の方向に平行な面(X−Z平面)で切断した断面を示す。図1〜図3に示すように、超音波モータ1は、振動子2と、基台3と、振動子支持部材5と、第1の付勢部の例であるバネユニット4と、摺動部材7と、ユニット支持部材6とを有する。
振動子2は、振動板21と、電気−機械変換素子の例である圧電素子22とを有する。振動板21は、略四辺形の平板部211と、平板部211から摺動部材側に突出する突起部212と、平板部211の長手方向(駆動方向、移動方向とも呼ぶ)の両端縁のそれぞれから駆動方向外側でかつ互いに反対方向に延出する2つの接合腕部214とを有する。突起部212の先端の摺動部材側の面には、摺動部材7と接触する摩擦接触部213が設けられる。すなわち、摩擦接触部213は平板部211から摺動部材側に突出した位置にある。2つの接合腕部214のそれぞれの先端側には、基台3に接合される被接合部215が設けられ、被接合部215には接合孔216が設けられる。2つの接合腕部214のそれぞれの被接合部215よりも基端側には、被接合部215よりも幅(Y軸方向寸法)が小さい幅細部217が設けられる。圧電素子22には、公知の各種圧電素子が適用される。圧電素子22は、振動子2の平板部211のカバー板側の面に、公知の各種接着剤などによって固定される。そして、振動子2は、圧電素子22に所定の交流電圧が印加されると超音波振動を起こし、その長手方向(駆動方向)と短手方向(Y軸方向)に共振を起こすように構成される。
基台3は、第1の付勢部の例であるバネユニット4による付勢力の方向に所定の厚さを有し、この付勢力の方向視で内側が開口する枠体状の構成を有する。すなわち、基台3には、バネユニット4による付勢力の方向に貫通する開口部31が設けられる。基台3の短辺(長手方向(駆動方向)の両端部)のカバー板側の面には、振動板21の接合腕部214の被接合部215を接合するための接合突部32が設けられる。開口部31の長手方向(駆動方向)の一方の端部には、後述するコロ111および付勢部材である第2のバネ112を収容可能な収容部311が設けられ、他方の端部には、後述するコロ111を収容可能な収容部311が設けられる。また、説明の便宜上、開口部31の内周面のうち、駆動方向の両端部に位置する2つの面を「挟持面312」と称する。2つの挟持面312は、駆動方向に直角な平面である。
振動子2は、基台3のカバー板側の面に固定される。具体的には、振動子2の2つの接合腕部214のそれぞれの被接合部215に設けられる接合孔216に、基台3のカバー板側の面に設けられる2つの接合突部32そのそれぞれが嵌め込まれ、その状態で接着剤によって接着される。
振動子支持部材5は、振動子2および基台3を支持する部材であり、後述する連結手段を介して基台3と連結する。振動子支持部材5は、基台3および振動子2とともに駆動方向に移動可能である。振動子支持部材5の駆動方向(振動子2と摺動部材7との相対的な移動方向)の両端部近傍のそれぞれには、摺動部材側に延出する2つの延設部51が設けられる。すなわち、本実施形態では、振動子支持部材5に合計で4つの延設部51が設けられる。なお、駆動方向の一方の端部近傍に設けられる2つの延設部51と他方の端部近傍に設けられる2つの延設部51とは、それらの間に振動板21の平板部211を配置可能なように、駆動方向に所定の距離をおいて離れて設けられる。さらに、駆動方向の両端部のそれぞれに設けられる2つの延設部51どうしは、それらの間に振動板21の接合腕部214の幅細部217を配置可能なように、Y軸方向に所定の距離をおいて離れて設けられる。また、4つの延設部51の駆動方向外側を向く面は、駆動方向に直角な平面である。説明の便宜上、これらの面を「挟持面511」と称する。この他、振動子支持部材5のバネユニット4による付勢力の方向視(Z軸方向視)における中央部には、第1の付勢部を支持するための支持部52が設けられている。この支持部52には、たとえは、Z軸方向に貫通する開口部が適用される。
振動子支持部材5のカバー板側の面のY軸方向の両縁部のそれぞれには、後述するガイド部12の一部となる移動板53が、接着やネジ止めなどといった公知の方法で固定される。移動板53は駆動方向に長い板状の部材であり、それらのカバー板側の面には、駆動方向に延伸するガイド溝531(例えばV溝)が設けられる。
第1の付勢部の例であるバネユニット4は、振動子2を摺動部材側(摩擦接触部213の突出方向)に付勢する。バネユニット4は、第1のバネ41と、バネ地板42と、バネ支持部材43とを有する。第1のバネ41には、例えば、弾性圧縮変形可能な圧縮コイルバネが適用される。バネ地板42は、振動子支持部材5の支持部52に嵌合可能な構成を有する。バネ地板42の外周縁部の複数の箇所には、外側に向かって突出するバヨネット突部421が設けられる。また、バネ地板42には、バネ支持部材43のスライド部432を挿入可能なスライド孔422が設けられる。バネ支持部材43は、板状の押圧部431と、押圧部431からカバー板側に延出する柱状のスライド部432とを有する。バネ支持部材43のスライド部432はバネ地板42のスライド孔422に挿入されており、その状態で、バネ地板42とバネ支持部材43とは、バネユニット4による付勢力の方向に、相対的に移動可能である。そして、第1のバネ41は、バネ支持部材43の押圧部431とバネ地板42との間に配置され、これらを互いに離れる方向に付勢する。なお、バネ支持部材43のスライド部432の先端部(カバー板側の端部)には、スライド部432の他の部分よりも径が大きい大径部433が設けられている。この大径部433は、バネ地板42のスライド孔422の内径よりも大径であり、バネ地板42のカバー板側の面に係止可能である。例えば、バネユニット4は、バネ支持部材43のスライド部432の大径部433が摺動部材側からスライド孔422に軽圧入されることにより組み立てられる。このため、バネユニット4の組み立て後は、第1のバネ41の付勢力に抗して組み立てられた状態を維持する。
ユニット支持部材6は、振動子2と基台3と振動子支持部材5とが収容される部材である。ユニット支持部材6は、カバー板側が開口する箱状の本体61と、本体61の開口する側(カバー板側)に設けられるカバー板62とを有する。カバー板62の摺動部材側の面には、駆動方向に延伸するガイド溝621(たとえばV溝)が設けられる。そして、カバー板62の摺動部材側の面は、バネユニット4による付勢力の方向に所定の距離をおいて移動板53に対向する。摺動部材7は、振動子2の振動板21の突起部212の摩擦接触部213が接触する相手方部材である。摺動部材7は、ネジなどの公知の締結手段によって、そのカバー板側の面がユニット支持部材6の本体61の内部に現れるように固定される。
このほか、超音波モータ1は、バネ支持部材43の押圧部431と振動子2との間に互いに重ねて配置される加圧板101および弾性部材102と、連結手段の一部となるコロ111および第2のバネ112とを有する。加圧板101および弾性部材102には、公知の構成が適用できる。コロ111は、転動部材の例であり、円柱状の部材である。第2のバネ112は付勢部材の例であり、本実施形態では板バネが適用される。
ここで、超音波モータ1の組み付け構造について説明する。基台3の開口部31の一方の収容部311には、コロ111と第2のバネ112とが収容され、他方の収容部311にはコロ111が収容される。その状態で、基台3のカバー板側の面に振動子2が固定される。振動子2のカバー板側の面には、振動子2に近い側から順に弾性部材102と加圧板101とが重ねて配置され、それらの上側に、第1の付勢部の例であるバネユニット4が配置される。
それらのカバー板側に、振動子支持部材5が配置される。振動子支持部材5が配置されると、振動子支持部材5の延設部51は基台3の開口部31の内部に入り込んだ状態となる。基台3の開口部31の一方の収容部311に収容されたコロ111および第2のバネ112は、振動子支持部材5の延設部51の挟持面511と基台3の開口部31の挟持面312とにより挟持される。同様に、基台3の開口部31の他方の収容部311に収容されたコロ111も、振動子支持部材5の延設部51の挟持面511と基台3の開口部31の挟持面312とにより挟持される。これにより、基台3と振動子支持部材5とを連結する連結手段が構成される。そして、このような構成によれば、振動子支持部材5と基台3とは、コロ111を介してバネユニット4による付勢力の方向に相対的に変位可能に連結される。また、振動子支持部材5は、第2のバネ112の付勢力によって、基台3に対して駆動方向に片寄せされる。なお、連結手段の詳細については後述する。
また、本実施形態では、振動板21の駆動方向の前後に、2カ所の収容部311が設けられ、それぞれの収容部311にコロ111が収容される。すなわち、振動板21を挟んで駆動方向の前後の2カ所にコロ111が配置される。
振動子支持部材5が配置されると、バネユニット4のバネ地板42の一部が振動子支持部材5の支持部52に嵌まり込んだ状態となるとともに、バネ地板42の外周縁部に設けられるバヨネット突部421が支持部52の縁部に係止する。これにより、バネユニット4の付勢力の方向の位置が規定される。そして、バネ支持部材43の押圧部431は、第1のバネ41の付勢力によって、加圧板101および弾性部材102を介して、振動子2を摺動部材側に付勢する。このため、振動子2の突起部212の先端部に設けられる摩擦接触部213は、それらの突出方向に付勢された状態で摺動部材7に接触する。このように、本実施形態では、第1のバネ41とバネ地板42とバネ支持部材43とが、振動子2を摺動部材7に向けて付勢する第1の付勢部の例であるバネユニット4を構成する。そして、バネユニット4は、加圧板101および弾性部材102を介して、圧電素子22を含む振動子2を摺動部材側(摩擦接触部213の突出方向)に付勢して支持する。
ユニット支持部材6の本体61のカバー板側には、カバー板62が公知のネジ等により固定される。カバー板62が固定されると、カバー板62と移動板53に設けられるガイド溝531,621が対向し、これらのガイド溝531,621にボール103が嵌まり込んだ状態となる。振動子支持部材5は連結手段を介して基台3と連結しているから、振動子支持部材5と基台3と振動子2とは、駆動方向であるガイド溝531,621の延伸方向に直線移動可能となる。このように、本実施形態では、ガイド溝531,621が設けられた移動板53およびカバー板62と、これらのガイド溝531,621に嵌まり込んでいるボール103とが、振動子支持部材5と基台3と振動子2の駆動方向の移動をガイドするガイド部12を構成する。
このような構成によれば、圧電素子22に交流電圧が印加されると、振動子2の突起部212の先端に設けられる摩擦接触部213が楕円運動する(図2参照)。この際、圧電素子22に印加する交流電圧の周波数や位相を変更することによって、摩擦接触部213の回転方向や楕円運動の長径と短径の比率を適宜変更し、所望の運動を発生させることができる。そして、振動子2の摩擦接触部213が相手方部材である摺動部材7と接触することにより、相対的に移動する駆動力を発生させ、振動子2を駆動方向に移動させることができる。
<連結手段>
次に、振動子支持部材5と基台3とを連結する連結手段について説明する。本実施形態では、連結手段は、基台3の開口部31の挟持面312と、コロ111と、第2のバネ112と、振動子支持部材5の延設部51の挟持面511とにより構成される。振動子支持部材5に設けられる延設部51は、振動子2の振動板21よりも摺動部材側に突出しており、基台3の開口部31の内部に入り込んでいる。換言すると、駆動方向視や横方向視において、延設部51の少なくとも摺動部材側の一部は基台3と重畳する。そして、振動子支持部材5の延設部51の挟持面511と基台3の開口部31の挟持面312とは、駆動方向に所定の距離をおいて離れた状態で対向する。なお、振動子支持部材5の延設部51の挟持面511と基台3の開口部31の挟持面312とは、互いに平行であり、かつY−Z平面に平行である。
また、図1に示すように、振動子支持部材5の駆動方向の両端部のそれぞれに設けられる2本の延設部51は、Y軸方向に所定の距離をおいて離れている。そして、2本の延設部51は、幅細部217のY軸両方の両側の領域A(図1参照)に配置される。このような構成により、振動子支持部材5の延設部51と振動子2との干渉を防止しつつ、延設部51を振動子2の振動板21よりも摺動部材側に突出させている。
駆動方向の一方の振動子支持部材5の延設部51の挟持面511と基台3の開口部31の挟持面312との間に、コロ111と第2のバネ112とが配置される。具体的には、円柱状のコロ111は、その軸線がY軸方向に平行な向きで配置される。また、コロ111と第2のバネ112とは、駆動方向に並べて配置される。各図においては、コロ111が延設部51の挟持面511に近い側に配置され、第2のバネ112が開口部31の挟持面312に近い側に配置される例を示す。そして、第2のバネ112は、コロ111を延設部51の挟持面511に向けて付勢する。このように、第2のバネ112の付勢力は、駆動方向と同じ方向(X軸方向、振動子2と摺動部材7との相対的な移動方向)であり、バネユニット4による付勢力の方向(Z軸方向)に直角である。これにより、振動子支持部材5は、基台3に対して駆動方向に付勢されて片寄せされる。また、他方の振動子支持部材5の延設部51の挟持面511と基台3の開口部31の挟持面312との間には、コロ111が配置される。このコロ111は、第2のバネ112の付勢力によって、他方の振動子支持部材5の延設部51の挟持面511と基台3の開口部31の挟持面312とに挟持される。
このように、基台3と振動子支持部材5とは、連結手段によって、第1の付勢部の付勢力に直角な方向に相対的に変位可能に連結される。特に、延設部51の挟持面511と開口部31の挟持面312との間には転動可能なコロ111が介在する構成であるから、相対的な変位の際の抵抗を小さくすることができる。また、第2のバネ112の付勢力によって、駆動方向にガタが無いように連結される。なお、第2のバネ112の付勢力は、振動子支持部材5とこれに連結される被駆動部材の駆動開始時や駆動停止時の加減速による慣性力よりも大きくなるように設定される。このような構成によれば、基台3と振動子支持部材5とは、駆動開始時や駆動停止時の慣性力に起因する相対的な変位をしない。したがって、安定した駆動制御が実現可能となる。
以上説明したように、振動子2が固定された基台3と振動子支持部材5とは、連結手段であるコロ111および第2のバネ112を介して連結される構成である。そして、連結手段は、振動子2と摺動部材7との間に配置される。
このような構成の連結手段によれば、振動子2が固定された基台3は、バネユニット4による付勢力の方向については、コロ111の転動により付勢力の損失を防止または抑制した状態で支持される。さらに、連結手段が振動子2の平板部211と摺動部材7との間に配置される構成であるから、移動板53と、カバー板62と、移動板53とカバー板62の間のボール103とを、摺動部材7に接近させて配置できる。このため、バネユニット4による付勢力の方向について、超音波モータ1の小型化が可能となる。すなわち、従来のような、連結手段が振動子よりもカバー板側に設けられる構成であると、振動子とカバー板との間に連結手段を配置するためのスペースが必要である。このため、このスペースの分、超音波モータのバネユニット4による付勢力の方向の寸法を大きくしなければなれなかった。これに対して、本実施形態によれば、このようなスペースは不要であり、振動子支持部材5と振動子2とは、干渉しない程度の距離(図3中の寸法「b」)を確保すればよい。このため、超音波モータ1のバネユニット4による付勢力の方向の寸法を小さくして小型化を図ることができる。
なお、上記の超音波モータ1は、摺動部材7を含む構成であるが、超音波モータ1が摺動部材7を含まず、超音波モータ1とは異なる部材に摺動部材7を設けた構成であってもよい。また、上記の超音波モータ1は、振動子2が摺動部材7に対して移動する構成であるが、摺動部材7が振動子2に対して移動する構成であってもよい。すなわち、振動子2と摺動部材7とが相対的に移動する構成であればよい。
<光学機器>
次に、前述の超音波モータ1が適用された光学機器9の構成例について、図4を参照して説明する。図4は、超音波モータ1が適用された光学機器9の要部の構成例を模式的に示す断面図である。ここでは、撮影装置などといった、鏡筒を有する光学機器9を例に示す。
光学機器9は、第1のレンズ911を支持する第1のレンズ支持部材91と、第2のレンズ921を支持する第2のレンズ支持部材92と、第3のレンズ931を支持する第3のレンズ支持部材93と、本実施形態に係る超音波モータ1とを有する。第2のレンズ921は合焦レンズである。第3のレンズ支持部材93の外周部には、略円筒状の筒状部932が設けられており、この筒状部932の軸線方向(すなわち光軸Lの方向)の一方の端部と第1のレンズ支持部材91とは、ネジなどによって締結されている。また、第3のレンズ支持部材93の外周の一部にはユニット受部934が設けられており、超音波モータ1はこのユニット受部934にネジなどによって着脱自在に固定されている。さらに、第3のレンズ支持部材93の筒状部932の内部には、第2のレンズ支持部材92および第2のレンズ支持部材92に支持されている第2のレンズ921が、筒状部932の軸線方向に往復移動可能に収容されている。例えば、第3のレンズ支持部材93の筒状部932の内部には、棒状のガイドバー933が筒状部932の軸線方向に平行に配置されており、第2のレンズ支持部材92に設けられている軸受部922が、ガイドバー933に往復動可能に係合している。このため、軸受部922がガイドバー933に沿って移動することにより、第2のレンズ支持部材92は第3のレンズ支持部材93の筒状部932の軸線方向に直線往復移動可能である。
超音波モータ1のユニット支持部材6が第3のレンズ支持部材93の筒状部932のユニット受部934に固定されており、振動子支持部材5と第2のレンズ支持部材92とが連結されている。そして、振動子2の駆動方向と第3のレンズ支持部材93の筒状部932の軸線方向(ガイドバー933の長手方向)とは同じ方向である。このため、超音波モータ1の圧電素子22に交流電圧が印加されると、第2のレンズ支持部材92は、振動子2とともに、第3のレンズ支持部材93の筒状部932の軸線方向に直線移動する。なお、振動子支持部材5と第2のレンズ支持部材92の連結構造としては、例えば、振動子支持部材5に設けられているピン901が、第2のレンズ支持部材92に設けられている被係合部923に係合する構造が適用できる。ただし、振動子支持部材5と第2のレンズ支持部材92の連結構造は特に限定されるものではなく、公知の各種連結構造が適用できる。例えば、公知のラックと係合ピンによって連結される構造であってもよい。
本実施形態に係る超音波モータ1が適用された光学機器9によれば、被駆動部材の例である第2のレンズ支持部材92は、駆動方向にガタなく支持されるから、合焦レンズを鏡筒の軸線方向(すなわち光軸Lの方向)に精度よく駆動制御される。また、光学機器9の小型化、特に図4のように配置される構成であれば鏡筒の半径方向寸法の小型化を図ることができる。
以上、本発明の実施形態および実施例を、図面を参照して詳細に説明したが、前記実施形態および実施例は、本発明の実施にあたっての具体例を示したに過ぎない。本発明の技術的範囲は、前述した実施形態および実施例に限定されるものではない。本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更が可能であり、それらも本発明の技術的範囲に含まれる。例えば、前記実施形態では、振動波モータとして直動型の超音波モータを示したが、本発明が適用できる振動波モータは直動型の超音波モータに限定されない。例えば、回転型やその他のタイプへの適用も可能である。また、振動波モータを備える光学機器の例として鏡筒を有する機器を示したが、本発明が適用できる光学機器も、鏡筒を有する機器に限定されない。
本発明は、振動波モータおよびこの振動波モータを備える光学機器に有効な技術である。そして、本発明によれば、振動波モータの小型化を図ることができる。

Claims (6)

  1. 摺動部材に接触する接触部を有し、振動により前記摺動部材に相対的に移動する振動子と、
    前記振動子が固定されている基台と、
    前記振動子を、前記接触部の突出方向に付勢する第1の付勢部と、
    連結手段を介して、前記第1の付勢部による付勢力の方向に、前記基台と相対的に移動可能に連結している支持部材と、
    を有し、
    前記連結手段は、前記第1の付勢部による付勢力の方向に、前記基台と前記支持部材とに相対的に移動可能な転動部材と、前記転動部材を、前記振動子と前記摺動部材の相対的な移動方向に付勢する付勢部材とを有し、前記転動部材と前記付勢部材とは、前記振動子と前記摺動部材との間に配置されていることを特徴とする振動波モータ。
  2. 前記支持部材は、前記第1の付勢部の付勢力に直角な方向視で前記基台よりも前記摺動部材の側に延出している延設部を有し、
    前記転動部材と前記付勢部材とは、前記延設部と前記基台との間に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の振動波モータ。
  3. 前記基台には前記第1の付勢部による付勢力の方向に貫通する開口部が設けられており、
    前記延設部は前記基台の前記開口部の内部に入り込んでおり、
    前記転動部材と前記付勢部材とは、前記延設部と前記開口部の内周面との間に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の振動波モータ。
  4. 前記延設部は、前記振動子と前記摺動部材の相対的な移動方向の両端部のそれぞれに設けられ、両端部に設けられる延設部どうしの間に前記振動子を振動させる電気−機械変換素子が配置されることを特徴とする請求項2または3に記載の振動波モータ。
  5. 前記付勢部材は、前記振動子の駆動方向の両端部のそれぞれに設けられる延設部のうちの一方と前記基台の内周面との間に設けられ、前記転動部材を前記振動子と前記摺動部材の相対的な移動方向に付勢することを特徴とする請求項4に記載の振動波モータ。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の振動波モータと、
    前記振動波モータにより駆動される被駆動部材と、
    を備えることを特徴とする振動波モータを備えた光学機器。
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