JP2018014562A - 光加入者線ネットワーク装置及び通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】帯域の利用効率を高く保ちながらスリープ時間を長くすることが可能となる光加入者線ネットワーク装置及び通信方法を提供する。【解決手段】光加入者線ネットワーク装置6は、通信サービスに対応付けられた上りデータに基づいて、許容遅延時間に対応付けられた情報を検出するモニタ部61と、許容遅延時間に対応付けられた情報に基づいて、互いに異なる波長である第1波長又は第2波長を選択する選択部63と、第1波長が選択された場合、上りデータに基づく上り光信号を第1波長で送信する第1送信器68と、第2波長が選択された場合、上り光信号を第2波長で送信する第2送信器69と、許容遅延時間が満たされる場合に第2送信器をスリープさせるスリープ制御部65を備える。【選択図】図5

Description

本発明は、光加入者線ネットワーク装置及び通信方法に関する。
PON(Passive Optical Network)では、光加入者線終端装置(OLT: Optical Line Terminal)と光加入者線ネットワーク装置(ONU: Optical Network Unit)とが、光ファイバを介してポイントツーポイントの通信を実行する。PONでは、光加入者線終端装置と複数の光加入者線ネットワーク装置とが、光ファイバを介してポイントツーマルチポイントの通信を実行してもよい。
以下、光加入者線ネットワーク装置から光加入者線終端装置に向かう方向を「上り」という。以下、光加入者線終端装置から光加入者線ネットワーク装置に向かう方向を「下り」という。
時分割多重PON(TDM−PON)では、光加入者線終端装置が収容している全ての光加入者線ネットワーク装置に、スプリッタを介して下り光信号が到着する。光加入者線終端装置は、ユーザを識別するためのLLID(Logical Link ID)を、下り光信号に付与する(非特許文献1参照)。光加入者線ネットワーク装置は、取得対象の識別子以外が付与されている下り光信号を、必要に応じて破棄してもよい。
光加入者線終端装置は、光加入者線終端装置とスプリッタとの間で複数の光加入者線ネットワーク装置の上り光信号が衝突した場合、上り光信号を正しく復号することができない。このため、時分割多重PONでは、上り光信号の送信タイミングをスケジューリングするための帯域割当が必要である。
固定帯域割当(FBA: Fixed Bandwidth Allocation)では、帯域は各光加入者線ネットワーク装置に均等に割り当てられる。固定帯域割当では、異なる光加入者線ネットワーク装置の間で帯域の利用量に偏りがある場合には、帯域の利用効率が低くなる。動的帯域割当(DBA: Dynamic Bandwidth Allocation)では、帯域は光加入者線ネットワーク装置ごとに動的に割り当てられる(非特許文献2参照)。
(事前割当DBAの低遅延性)
REPORT信号及びGATE信号を用いる動的帯域割当では、上りデータが光加入者線ネットワーク装置に到着してから上り光信号の送信許可が光加入者線ネットワーク装置に与えられるまでに、光加入者線ネットワーク装置と光加入者線終端装置との間の少なくとも1往復分の遅延が発生してしまう(非特許文献2参照)。このため、低遅延性が求められるサービスに対しては、光加入者線終端装置がREPORT信号の取得を待たずに上り光信号の送信許可を光加入者線ネットワーク装置に与える予測割り当てが提案されている。
TM−DBA(Traffic Monitor DBA)では、光加入者線ネットワーク装置が上りデータのデータ量の実績に基づいて予測割当を実行することによって、REPORT信号の送信は不要となっている(非特許文献3参照)。また、固定帯域割当では、帯域の利用効率が低下するものの、上り光信号の送信許可を光加入者線ネットワーク装置に事前に与えることができる。
(割当周期と遅延)
光加入者線終端装置が予測割当を実行する場合でも、上りデータが光加入者線ネットワーク装置に到着するタイミングが未知である場合には、光加入者線終端装置が上り光信号の送信許可を光加入者線ネットワーク装置に与える最大間隔に応じて、上り光信号の遅延が発生しうる。例えば、光加入者線終端装置が上り光信号の送信許可を光加入者線ネットワーク装置に周期的に与える場合、与えられた送信許可に対応する送信タイミングを光加入者線ネットワーク装置が確定した後に上りデータが光加入者線ネットワーク装置に到着した場合には、光加入者線ネットワーク装置は、早くとも次に与えられた送信許可に対応する送信タイミングで、上り光信号を送信する。このため、最大で1周期分の遅延時間が、上り光信号の送信タイミングに発生する。割当周期が可変である場合には、最も長い割当間隔分の遅延時間が、上り光信号の送信タイミングに発生しうる。したがって、低遅延性が要求されるサービスを実現するには、帯域割当の周期を短くして最大遅延時間を短縮することが求められる。
(割当周期と必要帯域)
しかしながら、割当周期が短い場合、光加入者線ネットワーク装置が1周期内に送信可能である上り光信号のデータ量は少ない。光加入者線ネットワーク装置が1周期内に送信可能である上り光信号のデータ量は、同一のPONに収容されている光加入者線ネットワーク装置の台数にも依存する。すなわち、光加入者線ネットワーク装置が1周期内に送信可能である上り光信号のデータ量は、光加入者線ネットワーク装置の台数が増加するのに従って少なくなる。
1周期内に送信可能である上り光信号のデータ量よりも、光加入者線ネットワーク装置が取得した上りデータのデータ量が多い場合、光加入者線ネットワーク装置は、取得した上りデータに基づく上り光信号を1周期内では送信できない。1周期内に送信可能である上り光信号のデータ量よりも、光加入者線ネットワーク装置が取得した上りデータのサイズのデータ量が多い場合、光加入者線ネットワーク装置は、上りデータに基づく上り光信号を複数の周期に分けて送信してもよい。いずれの場合でも、光加入者線ネットワーク装置は、1周期内に上り光信号の送信を完了できない。
したがって、PONの低遅延性を満足するためには、光加入者線ネットワーク装置の台数が制限される。また、PONの低遅延性を満足するためには、1周期内に送信可能である上りデータに基づく上り光信号のデータ量が制限される。
"技術基礎講座[GE−PON技術]第2回 IEEE802.3ah標準規格",NTT技術ジャーナル 2005.9 "技術基礎講座[GE−PON技術]第3回 DBA機能",NTT技術ジャーナル 2005.10 王寛 外2名,"トラヒック変動を考慮したTraffic Monitoring DBAの検討",2013年電子情報通信学会総合大会B−8−66
(複数の波長を用いる構成)
PONにおいて上り光信号に複数の波長を用いることによって、同一の光ファイバで収容可能な光加入者線ネットワーク装置の台数を増加させることが考えられる。また、PONにおいて上り光信号に複数の波長を用いることによって、1周期内に送信可能である上り光信号のデータ量を増加させることが考えられる。
具体的には、異なる波長の上り光信号を送信するための複数の送信器を光加入者線ネットワーク装置が備え、異なる波長の上り光信号を受信するための複数の受信器を光加入者線終端装置が備えることによって、光加入者線ネットワーク装置と光加入者線終端装置とは、複数の波長の上り光信号を用いて上り通信を実行する。異なる波長が互いに十分離れている場合、光信号は干渉しない。このため、光加入者線終端装置の受信器は、異なる波長の上り光信号を正しく復号することができる。
図16は、従来の光加入者線ネットワーク装置の構成の例を示す図である。図16に示す光加入者線ネットワーク装置は、ユーザネットワークインタフェース100と、第1送信器110と、第2送信器120と、スリープ制御部とを備える。ユーザネットワークインタフェース100は、低遅延性を必要とする1Gbpsの上りデータを取得する。第1送信器110は、上り光信号を400Mbpsで送信する。第2送信器120は、上り光信号を600Mbpsで送信する。図16では、従来の光加入者線ネットワーク装置のスリープ制御部は、第1送信器110と第2送信器120とのいずれもスリープさせることができない。
低遅延性を必要としない通信サービスのみを光加入者線終端装置が単一の波長を用いて収容する場合には、光加入者線ネットワーク装置の送信器及び受信器を許容遅延時間までスリープさせることで、光加入者線ネットワーク装置の省電力化を図ることができる。
図17は、第2送信器120がスリープ状態である従来の光加入者線ネットワーク装置の構成の例を示す図である。従来の光加入者線ネットワーク装置のスリープ制御部は、上り光信号のデータ量が光ファイバ130において上り光信号の通信容量(10Gbps/λ)を超えない範囲であれば、第2送信器120をスリープさせることができる。
しかしながら、低遅延性を必要としない通信サービスと低遅延性を必要とする通信サービスとを光加入者線終端装置が収容する場合には、光加入者線ネットワーク装置の送信器及び受信器をスリープ状態にすることができる時間は、著しく短い。例えば、低遅延性を必要としない通信サービスと低遅延性を必要とする通信サービスとを光加入者線終端装置が収容する場合には、光加入者線ネットワーク装置の送信器及び受信器をスリープ状態にすることができる時間は、まったく無いこともある。
図18は、複数のユーザネットワークインタフェース100を備える従来の光加入者線ネットワーク装置の構成の例を示す図である。図18に示す光加入者線ネットワーク装置は、ユーザネットワークインタフェース100−1〜100−3と、第1送信器110と、第2送信器120と、スリープ制御部とを備える。ユーザネットワークインタフェース100−1は、6Gbpsの上りデータを取得する。ユーザネットワークインタフェース100−3は、低遅延性を必要とする1Gbpsの上りデータを取得する。光ファイバ130では、光ファイバ140を介して、5Gbpsの上り光信号が合流する。第1送信器110は、10Gbps以下の上り光信号を送信することができる。第2送信器120は、10Gbps以下の上り光信号を送信することができる。図18では、従来の光加入者線ネットワーク装置のスリープ制御部は、第1送信器110と第2送信器120とのいずれもスリープさせることができない。
このように、従来の光加入者線ネットワーク装置は、帯域の利用効率を高く保ちながらスリープ時間を長くすることができないという問題があった。
上記事情に鑑み、本発明は、帯域の利用効率を高く保ちながらスリープ時間を長くすることが可能となる光加入者線ネットワーク装置及び通信方法を提供することを目的としている。
本発明の一態様は、通信サービスに対応付けられた上りデータに基づいて、許容遅延時間に対応付けられた情報を検出するモニタ部と、前記許容遅延時間に対応付けられた情報に基づいて、互いに異なる波長である第1波長又は第2波長を選択する選択部と、前記第1波長が選択された場合、前記上りデータに基づく上り光信号を第1波長で送信する第1送信器と、前記第2波長が選択された場合、前記上り光信号を前記第2波長で送信する第2送信器とを備える光加入者線ネットワーク装置である。
本発明の一態様は、上記の光加入者線ネットワーク装置であって、前記選択部は、光加入者線終端装置から取得した閾値に基づいて前記第1波長又は前記第2波長を選択する。
本発明の一態様は、上記の光加入者線ネットワーク装置であって、前記選択部は、空き帯域に関する情報に基づいて前記第1波長又は前記第2波長を選択する。
本発明の一態様は、上記の光加入者線ネットワーク装置であって、前記選択部は、前記第1波長で送信される前記上り光信号のデータ量の合計が前記第1波長の前記上り光信号に定められた上限値を超えないように、前記許容遅延時間の短い通信サービスの前記上り光信号の波長として前記第1波長を選択する。
本発明の一態様は、上記の光加入者線ネットワーク装置であって、前記許容遅延時間が満たされる場合に前記第2送信器をスリープさせるスリープ制御部をさらに備える。
本発明の一態様は、上記の光加入者線ネットワーク装置であって、前記選択部は、前記通信サービスが新たに追加された場合、前記上り光信号の波長の選択結果を変更する。
本発明の一態様は、光加入者線ネットワーク装置が実行する通信方法であって、通信サービスに対応付けられた上りデータに基づいて、許容遅延時間に対応付けられた情報を検出するステップと、前記許容遅延時間に対応付けられた情報に基づいて、互いに異なる波長である第1波長又は第2波長を選択するステップと、前記第1波長が選択された場合、前記上りデータに基づく上り光信号を第1波長で送信するステップと、前記第2波長が選択された場合、前記上り光信号を前記第2波長で送信するステップとを含む通信方法である。
本発明により、帯域の利用効率を高く保ちながらスリープ時間を長くすることが可能となる。
第1実施形態における、光通信システムの構成の例を示す図である。 第1実施形態における、光加入者線終端装置の構成の例を示す図である。 第1実施形態における、許容遅延テーブルの例を示す図である。 第1実施形態における、サービス帯域テーブルの例を示す図である。 第1実施形態における、光加入者線ネットワーク装置の構成の例を示す図である。 第1実施形態における、振り分けテーブルの例を示す図である。 第2実施形態における、光通信システムの構成の例を示す図である。 第2実施形態における、サービス帯域テーブルの例を示す図である。 第2実施形態における、振り分けテーブルの例を示す図である。 第3実施形態における、更新前のサービス帯域テーブルの例を示す図である。 第3実施形態における、更新前の振り分けテーブルの例を示す図である。 第3実施形態における、更新後のサービス帯域テーブルの例を示す図である。 第3実施形態における、更新後の振り分けテーブルの例を示す図である。 第4実施形態における、光加入者線ネットワーク装置の構成の例を示す図である。 第4実施形態における、振り分けテーブルの例を示す図である。 従来における、従来の光加入者線ネットワーク装置の構成の例を示す図である。 従来における、第2送信器がスリープ状態である従来の光加入者線ネットワーク装置の構成の例を示す図である。 従来における、複数のユーザネットワークインタフェースを備える従来の光加入者線ネットワーク装置の構成の例を示す図である。
本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、光通信システム1の構成の例を示す図である。光通信システム1は、IoTノード2と、モバイルノード3と、IoTゲートウェイ4と、無線装置5と、光加入者線ネットワーク装置6と、光ファイバ7(伝送路)と、スプリッタ8と、光加入者線終端装置9と、ベースバンドユニット10とを備える。
IoTノード2は、IoTノード2とIoTゲートウェイ4との間でIoT(Internet of Things)の通信サービスを実行する機器である。IoTノード2は、特定の機器に限定されない。IoTノード2は、例えば、映像装置、音響装置、空調装置、照明装置、情報処理装置である。
モバイルノード3は、移動可能な無線通信端末である。モバイルノード3は、モバイルノード3と無線装置5との間で無線通信を実行する。
IoTゲートウェイ4は、IoTの通信サービスを実行する。IoTゲートウェイ4は、IoTノード2から上りデータを取得する。IoTゲートウェイ4は、取得した上りデータを光加入者線ネットワーク装置6に送信する。IoTの通信サービスでは、上りデータのフロー(流れ)ごとに、許容遅延時間(許容遅延量)(遅延クラス)が異なる。上りデータのフローは、例えば、IoTノード2が実行中であるアプリケーションの上りデータの流れである。IoTの通信サービスの許容遅延時間は、例えば、50msから450msまでの範囲に収まっている。
無線装置5は、下りデータを変調することによって、モバイルノード3に送信する電波を生成する。無線装置5は、電波をアンテナから送信する。無線装置5は、アンテナを用いてモバイルノード3から電波を受信する。無線装置5は、受信した電波を復調することによって、上りデータを取得する。無線装置5は、取得した上りデータを光加入者線ネットワーク装置6に送信する。無線装置5は、例えば、RRH(Remote Radio Head)である。無線装置5は、C−RAN(Centralized Radio Access Network)におけるモバイルの基地局の一部でもよい。
光加入者線ネットワーク装置6は、光信号によって通信する光ネットワーク装置である。光加入者線ネットワーク装置6は、上りデータを上り光信号に変換する。光加入者線ネットワーク装置6は、下り光信号を下りデータに変換する。光加入者線ネットワーク装置6は、光信号の1波長あたり10Gbpsの帯域(=10Gbps/λ)で、光加入者線終端装置9との通信を実行する。光加入者線ネットワーク装置6は、FTTdp(Fiber to the drop point)の装置の一部でもよい。光ファイバ7は、上り光信号と下り光信号とを伝送する。スプリッタ8は、上り光信号を合流させる。スプリッタ8は、下り光信号を分岐させる。
光加入者線終端装置9は、光回線終端装置である。光加入者線終端装置9は、上り光信号を上りデータに変換する。光加入者線終端装置9は、下りデータを下り光信号に変換する。光加入者線終端装置9と無線装置5との通信サービスでは、光信号の低遅延性が必要である。低遅延性とは、例えば、低遅延かつ低ジッタであることである。光加入者線終端装置9は、例えば、上り光信号の送信許可を50μsの周期で光加入者線ネットワーク装置6に与える。
ベースバンドユニット10(BBU: Base Band Unit)は、上りデータを光加入者線終端装置9から取得する。ベースバンドユニット10は、下りデータを光加入者線終端装置9に送信する。ベースバンドユニット10は、C−RANにおけるベースバンドユニットでもよい。
次に、光加入者線終端装置9の構成の例を説明する。
図2は、光加入者線終端装置9の構成の例を示す図である。光加入者線終端装置9は、記憶部90と、多重分離部91(MUX/DEMUX部)と、送信器92と、多重分離部93(MUX/DEMUX部)と、PONインタフェース94(Passive Optical Network Interface)と、第1受信器95と、第2受信器96とを備える。
記憶部90は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置等の不揮発性の記録媒体(非一時的な記録媒体)を有する記憶装置を用いて構成される。記憶部90は、例えば、RAM(Random Access Memory)やレジスタなどの揮発性の記録媒体を有していてもよい。
図3は、許容遅延テーブル900の例を示す図である。許容遅延テーブル900では、上り光信号の識別子と、通信サービスと、許容遅延時間とが対応付けられている。上り光信号の識別子の種類は、特定の種類の識別子に限定されない。上り光信号の識別子は、例えば、送信元のMACアドレス(Media Access Control address)である。上り光信号の識別子は、例えば、宛先のIPアドレス(Internet Protocol address)でもよい。
以下、第1識別子は、一例として、モバイルノード3−1のMACアドレス(MAC−A)である。第2識別子は、一例として、IoTノード2−1のMACアドレス(MAC−B)である。第3識別子は、一例として、IoTノード2−2のMACアドレス(MAC−C)である。
図1に示すモバイルノード3−1の上りデータのフレームの許容遅延時間は、図1に示すIoTノード2−1の上りデータのフレームの許容遅延時間よりも短い。モバイルノード3−1の上りデータのフレームの許容遅延時間は、例えば、150μsである。IoTノード2−1の上りデータのフレームの許容遅延時間は、例えば、50msである。IoTノード2−1の上りデータのフレームの許容遅延時間は、図1に示すIoTノード2−2の上りデータのフレームの許容遅延時間よりも短い。IoTノード2−2の上りデータのフレームの許容遅延時間は、例えば、100msである。
図4は、サービス帯域テーブル901の例を示す図である。記憶部90は、収容している通信サービスごとに上り光信号のデータ量(送信量)を表すサービス帯域テーブル901を記憶する。サービス帯域テーブル901では、無線装置5の通信サービスと、帯域と、総フロー数とが対応付けられている。例えば、モバイルノード3の通信サービス「第1サービス」と、帯域「1Gbps」と、総フロー数「6」とが対応付けられている。IoTノード2−1の通信サービス「第2サービス」と、帯域「300Mbps」と、総フロー数「9」とが対応付けられている。IoTノード2−2の通信サービス「第3サービス」と、帯域「100Mbps」と、総フロー数「2」とが対応付けられている。
第1受信器95が取得する第1波長の上り光信号の帯域幅がオーバーヘッドを除いて約8.7Gbpsである場合、許容遅延時間が150μsであるサービスを収容するためには、1フローあたり1Gbpsの帯域が必要である。
第1受信器95が取得する第1波長の上り光信号の帯域幅がオーバーヘッドを除いて約8.7Gbpsである場合、許容遅延時間が50msであるサービスを収容するためには、1フローあたり300Mbpsの帯域が必要である。
第1受信器95が取得する第1波長の上り光信号の帯域幅がオーバーヘッドを除いて約8.7Gbpsである場合、許容遅延時間が100msであるサービスを収容するためには、1フローあたり100Mbpsの帯域が必要である。
多重分離部91は、ベースバンドユニット10から取得した下りデータに、分離処理(DEMUX処理)を施す。多重分離部91は、下りデータを送信器92に送信する。多重分離部91は、第1受信器95又は第2受信器96から取得した上りデータに、多重化処理(MUX処理)を施す。多重分離部91は、上りデータをベースバンドユニット10に送信する。
送信器92は、多重分離部91から取得した下りデータを下り光信号に変換する。送信器92は、変換結果である下り光信号を送信する。送信器92は、許容遅延テーブル900を、光加入者線ネットワーク装置6に予め送信する。送信器92は、上り光信号の送信を許可するための送信許可情報を、光加入者線ネットワーク装置6に送信する。
送信器92は、閾値制御部920を備える。閾値制御部920は、サービス帯域テーブル901における通信サービスごとの総フロー数に基づいて、収容している通信サービスが使用している上り光信号のデータ量を検出する。
閾値制御部920は、上り光信号の波長を光加入者線ネットワーク装置6が定めるための許容遅延時間の閾値を定める。閾値制御部920は、割り当てられた帯域の波長(λ)で送信される上り光信号のデータ量の合計が波長(λ)の上り光信号に定められた送信可能なデータ量の通信容量を超えないように、波長(λ)で送信される上り光信号の許容遅延時間の閾値を定める。すなわち、閾値制御部920は、割り当てられた帯域の波長(λ)で送信される上り光信号のデータ量の合計が波長(λ)の上り光信号に定められた上限値を超えないように、波長(λ)で送信される上り光信号の許容遅延時間の閾値を定める。
サービス帯域テーブル901に示されているように、光加入者線終端装置9は、一例として、許容遅延時間が150μsである通信サービスの6フローと、許容遅延時間が50msである通信サービスの9フローと、許容遅延時間100msである通信サービスの2フローとを収容している。
閾値制御部920は、許容遅延時間が短い通信サービスから順に上り光信号のデータ量を許容遅延テーブル900及びサービス帯域テーブル901に基づいて累積することによって、上り光信号のデータ量の累積値を算出する。すなわち、閾値制御部920は、低遅延性が必要とされる通信サービスから順に上り光信号のデータ量を許容遅延テーブル900及びサービス帯域テーブル901に基づいて累積することによって、予め定められた第1波長で送信される上り光信号のデータ量の累積値を算出する。
閾値制御部920は、第1波長で送信される上り光信号のデータ量の累積値が第1波長の上り光信号の通信容量を超えないように、許容遅延時間の閾値を例えば50msと定める。閾値制御部920は、許容遅延時間の閾値を表す情報を、PONインタフェース94を介して光加入者線ネットワーク装置6に送信する。
これによって、光加入者線ネットワーク装置6は、許容遅延時間が閾値50ms以下である通信サービスの上り光信号を、第1波長で送信することができる。第1波長と第2波長とは、互いに異なる波長である。光加入者線ネットワーク装置6は、許容遅延時間が閾値50msを超える通信サービスの上り光信号を、第1波長よりも長い第2波長で送信することができる。
多重分離部93は、送信器92から取得した下り光信号に、多重化処理(MUX処理)を施す。多重分離部93は、PONインタフェース94から取得した上り光信号に、分離処理(DEMUX処理)を施す。多重分離部93は、PONインタフェース94から取得した第1波長の上り光信号を、第1受信器95に送信する。多重分離部93は、PONインタフェース94から取得した第2波長の上り光信号を、第2受信器96に送信する。
PONインタフェース94は、上り光信号を光加入者線ネットワーク装置6から取得する。PONインタフェース94は、下り光信号を光加入者線ネットワーク装置6に送信する。
第1受信器95は、第1波長の上り光信号を多重分離部93から取得する。第1受信器95は、第1波長の上り光信号の通信サービスの総フロー数を、通信サービスごとにサービス帯域テーブル901に登録する。
第2受信器96は、第2波長の上り光信号を多重分離部93から取得する。第2受信器96は、第2波長の上り光信号の通信サービスの総フロー数を、通信サービスごとにサービス帯域テーブル901に登録する。
次に、光加入者線ネットワーク装置6の構成の例を説明する。
図5は、光加入者線ネットワーク装置6の構成の例を示す図である。光加入者線ネットワーク装置6は、ユーザネットワークインタフェース60(UNI: User Network Interface)と、モニタ部61と、記憶部62と、振り分け部63と、上り送信バッファ64と、スリープ制御部65と、受信器66と、送信制御部67と、第1送信器68と、第2送信器69と、多重分離部70とを備える。上り送信バッファ64は、第1バッファ領域640と、第2バッファ領域641とを備える。
光加入者線ネットワーク装置6の機能部の一部又は全部は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサが、記憶部に記憶されたプログラムを実行することにより機能するソフトウェア機能部である。また、これらの機能部のうち一部又は全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェア機能部であってもよい。
ユーザネットワークインタフェース60は、IoTゲートウェイ4から上りデータを取得する。ユーザネットワークインタフェース60は、無線装置5から上りデータを取得する。ユーザネットワークインタフェース60は、下りデータを受信器66から取得する。ユーザネットワークインタフェース60は、IoTゲートウェイ4に下りデータを送信する。ユーザネットワークインタフェース60は、無線装置5に下りデータを送信する。
モニタ部61は、上りデータのフレームの識別子を検出する。識別子は、例えば、上りデータのフレームに記載された「VLAN ID(Virtual LAN IDentifier)」、PCP(Priority Code Point)、TOS(Type Of Service)である。モニタ部61は、上りデータのフレームの識別子の判定結果を、振り分け部63に送信する。
記憶部62は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置等の不揮発性の記録媒体(非一時的な記録媒体)を有する記憶装置を用いて構成される。記憶部62は、例えば、RAMやレジスタなどの揮発性の記録媒体を有していてもよい。記憶部62は、振り分けテーブル620を記憶する。記憶部62は、光加入者線終端装置9から取得した許容遅延テーブル900を記憶してもよい。
振り分け部63(選択部)は、上りデータをモニタ部61から取得する。振り分け部63は、上りデータのフレームの識別子の検出結果を、モニタ部61から取得する。振り分け部63は、許容遅延時間の閾値を表す情報を、受信器66から取得する。
振り分け部63は、振り分けテーブル620において許容遅延時間が閾値(50ms)以下であるバッファ領域の項目に、第1バッファ領域を登録する。振り分け部63は、振り分けテーブル620において許容遅延時間が閾値を超えるバッファ領域の項目に、第2バッファ領域を登録する。
図6は、振り分けテーブル620の例を示す図である。振り分けテーブル620は、許容遅延時間に関する情報を含む。振り分けテーブル620は、光加入者線終端装置9から取得した許容遅延テーブル900に基づくデータテーブルである。振り分けテーブル620では、上りデータのフレームの識別子と、許容遅延時間と、上り送信バッファ64のバッファ領域とが対応付けられている。
図6では、上りデータのフレームの識別子「第1識別子」と、許容遅延時間「150μs」と、バッファ領域「第1バッファ領域」とが対応付けられている。図6では、上りデータのフレームの識別子「第2識別子」と、許容遅延時間「50ms」と、バッファ領域「第1バッファ領域」とが対応付けられている。図6では、上りデータのフレームの識別子「第3識別子」と、許容遅延時間「100ms」と、バッファ領域「第2バッファ領域」とが対応付けられている。
図5に示す振り分け部63は、取得した上りデータのフレームの識別子と振り分けテーブル620とに基づいて、第1識別子の上りデータを第1バッファ領域640に振り分ける。図5に示す振り分け部63は、取得した上りデータのフレームの識別子と振り分けテーブル620とに基づいて、第2識別子の上りデータを第1バッファ領域640に振り分ける。図5に示す振り分け部63は、取得した上りデータのフレームの識別子と振り分けテーブル620とに基づいて、第3識別子の上りデータを第2バッファ領域641に振り分ける。なお、振り分け部63は、即座に送信すべき上りデータを、上り送信バッファ64に振り分けず(蓄積せず)に送信してもよい。
第1バッファ領域640は、第1識別子の上りデータを蓄積する。第1バッファ領域640は、第2識別子の上りデータを蓄積する。第2バッファ領域641は、第3識別子の上りデータを蓄積する。
スリープ制御部65は、第2バッファ領域641に上りデータが蓄積されている場合、第2送信器69にスリープ解除指示を与える。スリープ解除指示とは、第2バッファ領域641のスリープ状態を解除させるための指示である。スリープ制御部65は、第2バッファ領域641に上りデータが蓄積されていない場合、第2送信器69にスリープ開始指示を与える。スリープ開始指示とは、第2バッファ領域641のスリープ状態を開始させるための指示である。スリープ制御部65は、複数の通信サービスの許容遅延時間のうち最も短い許容遅延時間が満たされる場合に、第2送信器69にスリープ開始指示を与える。
受信器66は、送信許可情報を多重分離部70から取得する。受信器66は、送信許可情報を送信制御部67に送信する。受信器66は、許容遅延テーブル900を多重分離部70から取得する。受信器66は、許容遅延テーブル900を記憶部62に記録する。
送信制御部67は、送信許可情報を受信器66から取得する。送信制御部67は、送信許可情報に基づいて、上り光信号の送信タイミングを定める。送信制御部67は、上り光信号の送信タイミングに基づいて、第1送信器68又は第2送信器69に送信指示を与える。
第1送信器68は、許容遅延時間が閾値以下である通信サービスの上りデータを、第1バッファ領域640から取得する。第1送信器68は、第1バッファ領域640から取得した上りデータに基づく上り光信号を、送信制御部67による送信タイミングの制御に応じて第1波長で送信する。これによって、第1送信器68は、許容遅延時間が150μs又は50msである通信サービスの上りデータに基づく上り光信号を第1波長で送信することによって、帯域の利用効率を高めることができる。
第2送信器69は、許容遅延時間が閾値を超える通信サービスの上りデータを、第2バッファ領域641から取得する。第2送信器69は、第2バッファ領域641から取得した上りデータに基づく上り光信号を、送信制御部67による送信タイミングの制御に応じて第2波長で送信する。これによって、第2送信器69は、許容遅延時間が100msである通信サービスの上りデータに基づく上り光信号を第2波長で送信することによって、許容遅延時間の閾値50ms以上の時間においてスリープ状態となっていることができる。第2送信器69は、第2送信器69の消費電力を削減することができる。
多重分離部70は、光加入者線終端装置9から取得した下り光信号に分離処理(DEMUX処理)を施す。多重分離部70は、下りデータを受信器66に送信する。多重分離部70は、第1送信器68又は第2送信器69から取得した上り光信号に多重化処理(MUX処理)を施す。多重分離部70は、光ファイバ7を介して、上り光信号を光加入者線終端装置9に送信する。
以上のように、第1実施形態の光加入者線ネットワーク装置6は、モニタ部61と、振り分け部63(選択部)と、第1送信器68と、第2送信器69とを備える。モニタ部61は、通信サービスに対応付けられた上りデータに基づいて、許容遅延時間に対応付けられた情報を検出する。振り分け部63は、許容遅延時間に対応付けられた情報に基づいて第1波長又は第2波長を選択することによって、上りデータを振り分ける。第1送信器68は、第1波長が選択された場合、上りデータに基づく上り光信号を第1波長で送信する。第2送信器69は、第2波長が選択された場合、上り光信号を第2波長で送信する。
これによって、第1実施形態の光加入者線ネットワーク装置6は、帯域の利用効率を高く保ちながらスリープ時間を長くすることが可能となる。第1実施形態の光加入者線ネットワーク装置6は、光加入者線ネットワーク装置6の消費電力を削減することができる。第1実施形態の光加入者線ネットワーク装置6は、通信サービスに定められた許容遅延時間に応じて、上り光信号の波長を決定することができる。
第1実施形態の振り分け部63は、光加入者線終端装置9から取得した閾値に基づいて第1波長又は第2波長を選択する。第1実施形態の振り分け部63は、第1波長で送信される上り光信号のデータ量の合計が第1送信器68の通信容量に定められた上限値を超えないように、許容遅延時間の短い通信サービスの上り光信号の波長として第1波長を選択する。第1実施形態の振り分け部63は、第2波長で送信される上り光信号のデータ量の合計が第2送信器69の通信容量に定められた上限値を超えないように、許容遅延時間の長い通信サービスの上り光信号の波長として第2波長を選択する。これによって、第1実施形態の光加入者線ネットワーク装置6は、帯域の利用効率を高く保ちながらスリープ時間を長くすることが可能となる。
すなわち、第1実施形態の光加入者線ネットワーク装置6は、複数の光送信器と、振り分け部63と、上り送信バッファ64と、受信器66と、スリープ制御部65を備える。第1実施形態の光加入者線ネットワーク装置6は、モニタ部61と、記憶部62とを更に備える。モニタ部61は、受信フレームに含まれる識別子から、受信フレームの通信サービスの種別を表す情報を読み出す。記憶部62は、振り分けテーブルを記憶する。振り分けテーブルには、通信サービスの種別ごとに要求されるフレームの帯域と、許容されるフレームの許容遅延時間とが登録されている。
振り分け部63は、各受信フレームについて、受信フレームの通信サービスの種別をキーとして、振り分けテーブルを参照する。振り分け部63は、帯域に対応付けられた許容遅延時間の情報を、振り分けテーブルから取得する。振り分け部63は、ユーザネットワークから受信した受信フレームを、上り送信バッファ64の複数の上り送信バッファのいずれかに振り分ける。振り分け部63は、所定波長の光信号を送信する光送信器に、許容遅延時間の短い通信サービスの種別のフレームから順に通信サービスの種別のフレームを振り分ける。振り分け部63は、振り分けた通信サービスの種別のフレームの帯域の合計が、各光送信器に収容可能な帯域を超えないようにフレームを振り分ける。
上り送信バッファ64の複数のバッファ領域は、複数の送信器のそれぞれに対応付けて、上り送信バッファ64に設けられる。図5では、複数の光送信器は、一例として、第1送信器68及び第2送信器69である。複数のバッファ領域は、バッファ領域に対応付けられた光送信器から送信すべきフレームを、振り分け部63から取得する。複数の光送信器は、互いに異なる波長の光信号を、光加入者線終端装置9に送信する。受信器66は、送信許可情報を光加入者線終端装置9から受信する。スリープ制御部65は、複数の光送信器のいずれかをスリープさせる。これによって、第1実施形態の光加入者線ネットワーク装置6は、帯域の利用効率を高く保ちながらスリープ時間を長くすることが可能となる。
(第2実施形態)
第2実施形態では、上りデータの通信サービスのフローが振り分け部に到着した順に応じて上りデータに基づく上り光信号の波長が定められる点が、第1実施形態と相違する。第2実施形態では、第1実施形態との相違点についてのみ説明する。
図7は、光通信システム1の構成の例を示す図である。光加入者線終端装置9は、光加入者線ネットワーク装置6−1を介して、許容遅延時間が150μsの第1サービスを4フロー収容している。光加入者線終端装置9は、光加入者線ネットワーク装置6−1を介して、許容遅延時間が50msの第2サービスを2フロー収容している。光加入者線終端装置9は、光加入者線ネットワーク装置6−2を介して、許容遅延時間が150μsの通信サービスを3フロー収容している。光加入者線終端装置9は、光加入者線ネットワーク装置6−2を介して、許容遅延時間が100msの第3サービスを3フロー収容している。
光加入者線終端装置9は、光加入者線ネットワーク装置6−1を介して、許容遅延時間が100msの通信サービスを新たに2フロー収容する。光加入者線終端装置9は、光加入者線ネットワーク装置6−2を介して、許容遅延時間が100msの通信サービスを新たに1フロー収容する。
図8は、サービス帯域テーブル901の例を示す図である。図8では、モバイルノード3の通信サービス「第1サービス」と、帯域「1Gbps」と、総フロー数「7」とが対応付けられている。図8では、IoTノード2−1の通信サービス「第2サービス」と、帯域「300Mbps」と、総フロー数「5」とが対応付けられている。IoTノード2−2の通信サービス「第3サービス」と、帯域「100Mbps」と、総フロー数「3」(=2+1)とが対応付けられている。
図8では、閾値制御部920が許容遅延時間の閾値を50msと定めた場合、第1波長の帯域を使い切ることができないので、帯域の利用効率は低い。図8では、閾値制御部920が許容遅延時間の閾値を100msと定めた場合、光加入者線終端装置9は、第1波長の帯域だけでは通信サービスの一部を収容することができない。
光加入者線終端装置9は、光加入者線終端装置9が収容可能である通信サービスの帯域(通信容量)を、通信サービス又は許容遅延時間に対応付けて光加入者線ネットワーク装置6に通知する。例えば、光加入者線終端装置9の送信器92は、許容遅延時間が150μsの通信サービスと許容遅延時間が50msの通信サービスとを光加入者線終端装置9が収容した場合、第1波長の残りの帯域(空き帯域)が200Mbpsであることを、光加入者線ネットワーク装置6に通知する。すなわち、送信器92は、第1送信器68が送信可能である上り光信号の残りの帯域(空き帯域)が100Mbpsの通信サービスの2フロー分の帯域であることを、サービス帯域テーブル901に基づいて光加入者線ネットワーク装置6に通知する。
図9は、振り分けテーブル620の例を示す図である。振り分けテーブル620では、識別子と、許容遅延時間と、通信サービスの新しいフローの上りデータが振り分け部63に到着した順(以下「到着順」という。)と、上り送信バッファ64のバッファ領域とが対応付けられている。
振り分け部63は、振り分けテーブル620において許容遅延時間が150μsであるバッファ領域の項目に、第1バッファ領域を登録する。振り分け部63は、振り分けテーブル620において許容遅延時間が50msであるバッファ領域の項目に、第1バッファ領域を登録する。
振り分け部63は、振り分けテーブル620において許容遅延時間が100msであるバッファ領域の項目のうち、到着順が1番目である通信サービスのフローに対応するバッファ領域の項目に、第1バッファ領域を登録する。振り分け部63は、振り分けテーブル620において許容遅延時間が100msであるバッファ領域の項目のうち、到着順が2番目である通信サービスのフローに対応するバッファ領域の項目に、第1バッファ領域を登録する。振り分け部63は、振り分けテーブル620において許容遅延時間が100msであるバッファ領域の項目のうち、到着順が3番目である通信サービスのフローに対応するバッファ領域の項目に、第2バッファ領域を登録する。
振り分け部63は、上りデータのフレームの識別子と振り分けテーブル620とに基づいて、第1識別子の上りデータを第1バッファ領域640に振り分ける。振り分け部63は、上りデータのフレームの識別子と振り分けテーブル620とに基づいて、第2識別子の上りデータを第1バッファ領域640に振り分ける。振り分け部63は、上りデータのフレームの識別子と振り分けテーブル620とに基づいて、第3識別子の上りデータのうち到着順が1番目又は2番目であるフローに対応する上りデータを、第1バッファ領域640に振り分ける。
すなわち、振り分け部63は、第1波長で送信される上り光信号のデータ量の合計が光加入者線終端装置9に収容可能である第1波長の上り光信号のデータ量に定められた上限値を超えないように、許容遅延時間の短い通信サービスの上り光信号の波長として第1波長を選択する。振り分け部63は、上りデータのフレームの識別子と振り分けテーブル620とに基づいて、第3識別子の上りデータのうち到着順が3番目であるフローに対応する上りデータを、第2バッファ領域641に振り分ける。
以上のように、第2実施形態の振り分け部63は、空き帯域に関する情報に基づいて第1波長又は前記第2波長を選択する。これによって、第2実施形態の光加入者線ネットワーク装置6は、帯域の利用効率を高く保ちながらスリープ時間をより長くすることが可能となる。第2実施形態の光加入者線ネットワーク装置6は、許容遅延時間がより短い通信サービスによって波長の帯域が使い切られるため、帯域の利用率をより高くすることができる。
(第3実施形態)
第3実施形態では、短い許容遅延時間(より厳しい許容遅延時間)の通信サービスのフローが追加されることによって長い許容遅延時間の通信サービスの上り光信号の波長が変更される点が、第1実施形態と相違する。第3実施形態では、第1実施形態との相違点についてのみ説明する。
第1受信器95は、通信サービスのフローが追加された場合、第1波長の上り光信号の通信サービスの総フロー数を、通信サービスごとにサービス帯域テーブル901に登録する。第2受信器96は、通信サービスのフローが追加された場合、第2波長の上り光信号の通信サービスの総フロー数を、通信サービスごとにサービス帯域テーブル901に登録する。これによって、サービス帯域テーブル901は更新される。
図10は、更新前のサービス帯域テーブル901の例を示す図である。更新前のサービス帯域テーブル901では、無線装置5の通信サービスと、帯域と、総フロー数とが対応付けられている。例えば、モバイルノード3の通信サービス「第1サービス」と、帯域「1Gbps」と、総フロー数「7」とが対応付けられている。IoTノード2−1の通信サービス「第2サービス」と、帯域「300Mbps」と、総フロー数「4」とが対応付けられている。IoTノード2−2の通信サービス「第3サービス」と、帯域「100Mbps」と、総フロー数「10」とが対応付けられている。
図11は、更新前の振り分けテーブル620の例を示す図である。振り分けテーブル620では、識別子と、許容遅延時間と、到着順と、上り送信バッファ64のバッファ領域とが対応付けられている。図11では、上りデータのフレームの識別子「第1識別子」と、許容遅延時間「150μs」と、到着順「−(全てのフロー)」と、バッファ領域「第1バッファ領域」とが対応付けられている。図11では、上りデータのフレームの識別子「第2識別子」と、許容遅延時間「50ms」と、到着順「−(全てのフロー)」と、バッファ領域「第1バッファ領域」とが対応付けられている。図11では、上りデータのフレームの識別子「第3識別子」と、許容遅延時間「100ms」と、到着順「1番目〜5番目」と、バッファ領域「第1バッファ領域」とが対応付けられている。図11では、識別子「第3識別子」と、許容遅延時間「100ms」と、到着順「6番目〜10番目」と、バッファ領域「第2バッファ領域」とが対応付けられている。
振り分け部63は、上りデータのフレームの識別子と振り分けテーブル620とに基づいて、第1識別子の上りデータを第1バッファ領域640に振り分ける。振り分け部63は、上りデータのフレームの識別子と振り分けテーブル620とに基づいて、第2識別子の上りデータを第1バッファ領域640に振り分ける。
振り分け部63は、上りデータのフレームの識別子と振り分けテーブル620と到着順とに基づいて、第3識別子の上りデータの通信サービスの10フローのうち、到着順が1番目から5番目までのフローの上りデータを、第1バッファ領域640に振り分ける。振り分け部63は、上りデータのフレームの識別子と振り分けテーブル620と到着順とに基づいて、第3識別子の上りデータの通信サービスの10フローのうち、到着順が6番目から10番目までのフローの上りデータを、第2バッファ領域641に振り分ける。
図12は、更新後のサービス帯域テーブル901の例を示す図である。図12では、図10に示す更新前のサービス帯域テーブル901と比較して、第2サービスの総フロー数が1増えている。すなわち、モバイルノード3の通信サービス「第1サービス」と、帯域「1Gbps」と、総フロー数「7」とが対応付けられている。IoTノード2−1の通信サービス「第2サービス」と、帯域「300Mbps」と、総フロー数「5」とが対応付けられている。IoTノード2−2の通信サービス「第3サービス」と、帯域「100Mbps」と、総フロー数「10」とが対応付けられている。
光加入者線終端装置9の送信器92は、第1送信器68が送信可能である上り光信号の残りの帯域が100Mbpsの通信サービスの2フロー分の帯域であることを、サービス帯域テーブル901に基づいて光加入者線ネットワーク装置6に通知する。
図13は、更新後の振り分けテーブル620の例を示す図である。振り分けテーブル620では、識別子と、許容遅延時間と、到着順と、上り送信バッファ64のバッファ領域とが対応付けられている。図13では、上りデータのフレームの識別子「第1識別子」と、許容遅延時間「150μs」と、到着順「−(全てのフロー)」と、バッファ領域「第1バッファ領域」とが対応付けられている。図13では、上りデータのフレームの識別子「第2識別子」と、許容遅延時間「50ms」と、到着順「−(全てのフロー)」と、バッファ領域「第1バッファ領域」とが対応付けられている。図13では、上りデータのフレームの識別子「第3識別子」と、許容遅延時間「100ms」と、到着順「1番目、2番目」と、バッファ領域「第1バッファ領域」とが対応付けられている。図13では、識別子「第3識別子」と、許容遅延時間「100ms」と、到着順「3番目〜10番目」と、バッファ領域「第2バッファ領域」とが対応付けられている。
振り分け部63は、上りデータのフレームの識別子と振り分けテーブル620とに基づいて、第1識別子の上りデータを第1バッファ領域640に振り分ける。振り分け部63は、上りデータのフレームの識別子と振り分けテーブル620とに基づいて、第2識別子の上りデータを第1バッファ領域640に振り分ける。
振り分け部63は、上りデータのフレームの識別子と振り分けテーブル620と到着順とに基づいて、第3識別子の上りデータの通信サービスの10フローのうち、到着順が1番目から2番目までのフローの上りデータを、第1バッファ領域640に振り分ける。振り分け部63は、上りデータのフレームの識別子と振り分けテーブル620と到着順とに基づいて、第3識別子の上りデータの通信サービスの10フローのうち、到着順が3番目から10番目までのフローの上りデータを、第2バッファ領域641に振り分ける。したがって、更新前では第1波長の上り光信号で送信されていた第3識別子の上りデータの通信サービスの5フローのうち3フローは、更新後では第2波長の上り光信号で送信される。
振り分け部63は、例えば、第2送信器69がスリープ状態でない光加入者線ネットワーク装置6を他の光加入者線ネットワーク装置6よりも優先して、上り光信号の送信に使用する波長を第2波長に変更してもよい。
振り分け部63は、例えば、上り光信号の送信に使用する波長を第2波長に変更することによって第1送信器68の動作を停止させることが可能となる光加入者線ネットワーク装置6を他の光加入者線ネットワーク装置6よりも優先して、上り光信号の送信に使用する波長を第2波長に変更してもよい。これによって、振り分け部63は、光通信システム1の全体について、光加入者線ネットワーク装置6の消費電力を不要に増やすことを防ぐことができる。
以上のように、第3実施形態の振り分け部63は、通信サービスが新たに追加された場合、上り光信号の波長の選択結果を変更する。これによって、第3実施形態の光加入者線ネットワーク装置6は、帯域の利用効率を高く保ちながらスリープ時間をより長くすることが可能となる。第3実施形態の光加入者線ネットワーク装置6は、短い許容遅延時間の通信サービスの上り光信号を優先的に第1送信器68から送信するので、第2送信器69のスリープ時間をより長くすることができる。第3実施形態の光加入者線ネットワーク装置6は、第2送信器69のスリープ時間を50ms以上に長くすることができるので、第2送信器69の消費電力を削減することができる。
(第4実施形態)
第4実施形態では、光加入者線ネットワーク装置が複数のユーザインタフェースを備える点が、第1実施形態と相違する。第4実施形態では、第1実施形態との相違点についてのみ説明する。
図14は、光加入者線ネットワーク装置6の構成の例を示す図である。光加入者線ネットワーク装置6は、ユーザネットワークインタフェース60−1〜60−3と、モニタ部61と、記憶部62と、振り分け部63と、上り送信バッファ64と、スリープ制御部65と、受信器66と、送信制御部67と、第1送信器68と、第2送信器69と、多重分離部70とを備える。
図1に示す光加入者線ネットワーク装置6−1のユーザネットワークインタフェース60−1は、無線装置5を介して、モバイルノード3−1の上りデータを取得する。光加入者線ネットワーク装置6−1のユーザネットワークインタフェース60−2は、IoTゲートウェイ4−1を介して、IoTノード2−1の上りデータを取得する。光加入者線ネットワーク装置6−1のユーザネットワークインタフェース60−3は、IoTゲートウェイ4−1を介して、IoTノード2−2の上りデータを取得する。
図1に示す光加入者線ネットワーク装置6−2のユーザネットワークインタフェース60−1は、無線装置5を介して、モバイルノード3−2の上りデータを取得する。光加入者線ネットワーク装置6−2のユーザネットワークインタフェース60−2は、IoTゲートウェイ4−2を介して、IoTノード2−3の上りデータを取得する。光加入者線ネットワーク装置6−2のユーザネットワークインタフェース60−3は、IoTゲートウェイ4−2を介して、IoTノード2−4の上りデータを取得する。
モニタ部61は、上りデータを取得したユーザネットワークインタフェース60を、ユーザネットワークインタフェース60−1〜60−3のうちから検出する。ユーザネットワークインタフェース60の検出結果を、振り分け部63に送信する。モニタ部61は、上りデータのフレームの識別子を検出しなくてもよい。
振り分け部63は、ユーザネットワークインタフェース60の検出結果を、モニタ部61から取得する。ユーザネットワークインタフェース60の検出結果は、ユーザネットワークインタフェース60の識別子を用いて表されてもよい。
図15は、振り分けテーブル620の例を示す図である。図15に示す振り分けテーブル620は、図6に示す振り分けテーブル620と異なり、識別子の項目の代わりにユーザネットワークインタフェース60の項目を含む。すなわち、振り分けテーブル620では、ユーザネットワークインタフェース60の識別子と、許容遅延時間と、上り送信バッファ64のバッファ領域とが対応付けられている。
図15では、ユーザネットワークインタフェース60の識別子「第1識別子」と、許容遅延時間「150μs」と、バッファ領域「第1バッファ領域」とが対応付けられている。図15では、ユーザネットワークインタフェース60の識別子「第2識別子」と、許容遅延時間「50ms」と、バッファ領域「第1バッファ領域」とが対応付けられている。図15では、ユーザネットワークインタフェース60の識別子「第3識別子」と、許容遅延時間「100ms」と、バッファ領域「第2バッファ領域」とが対応付けられている。
図14に示す振り分け部63は、取得したユーザネットワークインタフェース60の識別子と振り分けテーブル620とに基づいて、ユーザネットワークインタフェース60−1の上りデータを第1バッファ領域640に振り分ける。図14に示す振り分け部63は、取得したユーザネットワークインタフェース60の識別子と振り分けテーブル620とに基づいて、ユーザネットワークインタフェース60−2の上りデータを第1バッファ領域640に振り分ける。図14に示す振り分け部63は、取得したユーザネットワークインタフェース60の識別子と振り分けテーブル620とに基づいて、ユーザネットワークインタフェース60−3の上りデータを第2バッファ領域641に振り分ける。
以上のように、第4実施形態の振り分け部63は、ユーザネットワークインタフェース60の識別子と振り分けテーブル620とに基づいて、第1波長又は第2波長を選択する。これによって、第4実施形態の光加入者線ネットワーク装置6は、上りデータのフレームの識別子を検出しない場合でも、帯域の利用効率を高く保ちながらスリープ時間をより長くすることが可能となる。
上述した実施形態における光通信システム、光加入者線ネットワーク装置及び光加入者線終端装置の少なくとも一部をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
本発明は、光通信システムの通信装置に適用可能である。
1…光通信システム、2…IoTノード、3…モバイルノード、4…IoTゲートウェイ、5…無線装置、6…光加入者線ネットワーク装置、7…光ファイバ、8…スプリッタ、9…光加入者線終端装置、10…ベースバンドユニット、60…ユーザネットワークインタフェース、61…モニタ部、62…記憶部、63…振り分け部、64…上り送信バッファ、65…スリープ制御部、66…受信器、67…送信制御部、68…第1送信器、69…第2送信器、70…多重分離部、91…多重分離部、92…送信器、93…多重分離部、94…PONインタフェース、95…第1受信器、96…第2受信器、100…ユーザネットワークインタフェース、110…第1送信器、120…第2送信器、130…光ファイバ、140…光ファイバ、620…振り分けテーブル、640…第1バッファ領域、641…第2バッファ領域、900…許容遅延テーブル、901…サービス帯域テーブル、920…閾値制御部

Claims (7)

  1. 通信サービスに対応付けられた上りデータに基づいて、許容遅延時間に対応付けられた情報を検出するモニタ部と、
    前記許容遅延時間に対応付けられた情報に基づいて、互いに異なる波長である第1波長又は第2波長を選択する選択部と、
    前記第1波長が選択された場合、前記上りデータに基づく上り光信号を第1波長で送信する第1送信器と、
    前記第2波長が選択された場合、前記上り光信号を前記第2波長で送信する第2送信器と
    を備える光加入者線ネットワーク装置。
  2. 前記選択部は、光加入者線終端装置から取得した閾値に基づいて前記第1波長又は前記第2波長を選択する、請求項1に記載の光加入者線ネットワーク装置。
  3. 前記選択部は、空き帯域に関する情報に基づいて前記第1波長又は前記第2波長を選択する、請求項1又は請求項2に記載の光加入者線ネットワーク装置。
  4. 前記選択部は、前記第1波長で送信される前記上り光信号のデータ量の合計が前記第1波長の前記上り光信号に定められた上限値を超えないように、前記許容遅延時間の短い通信サービスの前記上り光信号の波長として前記第1波長を選択する、請求項3に記載の光加入者線ネットワーク装置。
  5. 前記許容遅延時間が満たされる場合に前記第2送信器をスリープさせるスリープ制御部
    をさらに備える、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の光加入者線ネットワーク装置。
  6. 前記選択部は、前記通信サービスが新たに追加された場合、前記上り光信号の波長の選択結果を変更する、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の光加入者線ネットワーク装置。
  7. 光加入者線ネットワーク装置が実行する通信方法であって、
    通信サービスに対応付けられた上りデータに基づいて、許容遅延時間に対応付けられた情報を検出するステップと、
    前記許容遅延時間に対応付けられた情報に基づいて、互いに異なる波長である第1波長又は第2波長を選択するステップと、
    前記第1波長が選択された場合、前記上りデータに基づく上り光信号を第1波長で送信するステップと、
    前記第2波長が選択された場合、前記上り光信号を前記第2波長で送信するステップと
    を含む通信方法。
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