本発明の板状枠材の端部用キャップ(以下、単にキャップともいう。)は、複数個を枠状に組み合わせて開口枠構造を形成するための樹脂製の開口枠構造用板状枠材の端部に形成された凹条に嵌め込まれるものである。
(開口枠構造用板状枠材)
本発明のキャップを適用する開口枠構造用板状枠材は、板状の平板部と、前記平板部の第1端部から平面方向の外側に突出し、前記第1端部の長さ方向に延在するように設けられた凸条と、前記平板部の前記第1端部と反対側の第2端部に形成された凹条とを備える。任意の開口枠構造用板状枠材における凸条が、別の開口枠構造用板状枠材における第1端部と反対側の凹条に嵌め込まれて連結されて枠状に組み合わされることで、内窓枠構造等の開口枠構造を形成することができるようになっている。
以下、本発明のキャップを適用する開口枠構造用板状枠材の一例を示してより詳しく説明する。
本実施形態の開口枠構造用板状枠材1(以下、板状枠材1という。)は、図2(A)及び図2(B)に示すように、平板部10と、凸条12と、凹条26とを備える板状の部材である。平板部10は、第1板部14、第2板部16、第3板部18、及び複数の内部板部20を備える。
第1板部14及び第2板部16は、いずれも平面視形状が長形状であり、互いの平面が離間した状態で対向するように配置されている。第3板部18は、第1板部14及び第2板部16における、第1端部1aと反対側である第2端部1b側の端部同士を接続するように設けられている。複数の内部板部20は、それぞれが第1端部1aと第2端部1bの間で、第3板部18と平行に第1板部14から第2板部16まで延びるように、第3板部18と凸条12との間に並んで設けられている。
凸条12は、平板部10における第1板部14及び第2板部16の第1端部1a側で、第1板部14と第2板部16の間から平面方向の外側に突出するように設けられている。
板状枠材1の平面視形状は、平面視における第1端部1a及び第2端部1bの長さ方向xが、第1端部1a及び第2端部1bに直交する方向yよりも長い長方形状である。すなわち、板状枠材1においては、第1端部1a及び第2端部1bに直交する方向yが幅方向である。
平板部10は、互いに離間した状態で配置された第1板部14及び第2板部16の間において、凸条12、複数の内部板部20及び第3板部18のそれぞれの間に空間を有する中空状の板部材になっている。平板部10が中空状であることで、軽量となるために取り扱い性が向上し、また切断加工が容易になるため施工現場での作業が容易になる。また、平板部10の機械的強度を高めるため、木片を配合した樹脂材料を用いて平板部10を成形する場合でも、平板部10の押出成形が容易になる。
平板部10には、第3板部18における第1板部14側の端部から、平面方向の外側に突出するように、長さ方向に延在する板状の第1突出片22が設けられている。また、第3板部18における第2板部16側の端部から、平面方向の外側に突出するように、長さ方向に延在する板状の第2突出片24が設けられている。これにより、平板部10における第2端部1b側には、第1突出片22、第3板部18及び第2突出片24によって、凸条12が嵌まり込む凹条26が形成されている。
この例では、図4(A)に示すように、任意の板状枠材1の凸条12を、別の板状枠材1における第2端部1b側に位置する凹条26に嵌め込むことで、それらを連結することができる。また、図4(B)に示すように、任意の内部板部20の凸条12側における当該内部板部20寄りで平板部10を長さ方向に切断したときにも、その切断で形成された端部における第1板部14と第2板部16の間に、別の板状枠材1の凸条12を嵌め込む凹条26が形成される。そのため、内窓枠構造の寸法に合わせて一部の板状枠材1の平板部10を切断する場合も、切断によって形成された第1板部14と第2板部16の間の凹条26に別の板状枠材1の凸条12を嵌め込んで、それらを連結することができる。
この例の第1板部14は、内面側の板本体部14aと、板本体部14aの外面側に設けられた表面層14bとを備える。同様に、第2板部16は、内面側の板本体部16aと、板本体部16aの外面側に設けられた表面層16bとを備える。
第1板部14及び第2板部16の厚みは、強度、切断加工性等を考慮して適宜決定すればよく、例えば、1.5〜5.0mmとすることができる。
第3板部18は、内面側の板本体部18aと、板本体部18aの外面側に設けられた表面層18bとを備える。
第3板部18の厚みは、強度等を考慮して適宜決定すればよく、例えば、1.0〜5.0mmとすることができる。
内部板部20の厚みは、強度等を考慮して適宜決定すればよく、例えば、0.8〜3.0mmとすることができる。
隣り合う内部板部20の間隔は、強度等を考慮して適宜決定すればよく、例えば、5.0〜25.0mmとすることができ、好ましくは10.0〜20.0mmである。
凸条12は、第1板片12aと、第2板片12bと、第3板片12cと、第4板片12dと、内部板片12eとを備えている。第1板片12aは、第1板部14における第1端部1a側の端部から第2板部16における第1端部1a側の端部まで延びるように設けられている。第2板片12bは、第1板片12aの第1板部14側の端部から平面方向の外側に向かって延びるように設けられている。第3板片12cは、第1板片12aの第2板部16側の端部から平面方向の外側に向かって延びるように設けられている。第4板片12dは、第2板片12bの先端部と第3板片12cの先端部とを結ぶように設けられている。内部板片12eは、第1板片12aの中間部から第4板片12dの中間部まで、平板部10の平面方向に沿って延びるように設けられている。
このように、凸条12は、第1板片12a、第2板片12b、第3板片12c及び第4板片12dによって囲われた中空部を有する中空状になっている。そして、内部板片12eによって、凸条12内の中空部が平板部10の厚み方向に2つに分割されている。
板状枠材1を用いて開口枠構造を形成する場合、一部の板状枠材1における凸条12を、サッシアングル等の他の部材とビスやネジ等により接続する。凸条12が中空状になっていれば、凸条12にビスやネジ等を挿入した際に出るバリ屑の量が少なくなるため、バリ屑による他の部材との接続部分の納まりの悪化を抑制できる。例えば、図5(A)に示すように、ビス200を用いて板状枠材1の凸条12とサッシアングル210とを固定する際、内部板片12eから出る樹脂カスは凸条12の中空部内で生じ、外側に出てこない。そのため、凸条12とサッシアングル210の間にバリ屑が大量に挟まることが抑制され、容易に凸条12とサッシアングル210とを納まり良く接続できるため、開口枠構造の組み立て作業がさらに容易になる。また、凸条12が中空状になっていれば、押出成形も容易である。また、凸条12では内部板片12eが設けられていることで、ビスやネジ等を内部板片12eにも挿入してしっかりと利かせることができる。
凸条12における板状枠材1の厚み方向の長さ、すなわち第2板片12bの外面と第3板片12cの外面との距離は、第1板部14の内面と第2板部16の内面との距離と同等になっている。また、凸条12における第1板部14及び第2板部16から突き出た部分の長さは、隣り合う内部板部20の対向面同士の距離よりも短くなっている。
凸条12における内部板片12eの厚みは、強度等を考慮して適宜決定すればよく、例えば、第2板片12bの内面と第3板片12cの内面との距離に対して、0.1〜0.75倍とすることができ、好ましくは0.2〜0.6倍である。
凸条12における第2板片12bの外面と第3板片12cの外面には、それぞれ第1端部1aの長さ方向に延びる溝28a,28bが形成されている。また、凹条26における第1突出片22の内面には、第2端部1bの長さ方向に沿って延びる突起部30が形成されている。同様に、第2突出片24の内面には、第2端部1bの長さ方向に沿って延びる突起部32が形成されている。突起部30,32は、板状枠材1の凸条12を別の板状枠材1の凹条26に嵌め込んだときに、凸条12に形成された溝28a,28bにそれぞれ嵌まり込むようになっている。このように、突起部30,32が溝28a,28bにそれぞれ嵌まり込むことで、2つの板状枠材1の連結強度がより高くなる。
板状枠材1は、開口枠構造において、第1端部1aから第2端部1bまでの幅方向が、開口枠の奥行方向となるように設けられる。例えば、室内側から見た正面視形状が矩形状の内窓枠構造の上枠部、下枠部及び両方の側枠部のそれぞれにおいて、板状枠材1の幅方向が内窓枠の奥行方向、板状枠材1の長さ方向が上枠部、下枠部及び両方の側枠部のそれぞれの長さ方向となるように各板状枠材1が配置される。
板状枠材1の第1端部1aから第2端部1bまでの幅は、開口部の奥行よりも短くなるように設計される。すなわち、開口枠構造の奥行方向において、2つ以上の板状枠材1が連結されるように設計される。板状枠材1の第1端部1aから第2端部1bまでの幅は、様々な寸法の開口枠構造に対応できるように適宜決定すればよく、例えば、50〜200mmとすることができる。
板状枠材1は、樹脂製の枠材である。板状枠材1を形成する樹脂は、特に限定されず、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ABS樹脂、ASA樹脂、アクリル樹脂等が挙げられる。板状枠材1を形成する樹脂としては、1種を単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。板状枠材1を形成する樹脂には、補強のために木片及び木粉のいずれか一方又は両方を配合してもよい。
板状枠材1においては、第1板部14の表面層14b、第2板部16の表面層16b、第3板部18の表面層18b、第1突出片22及び第2突出片24が、同じ材料で形成されている。該材料としては、板状枠材1と、板状枠材1上に設けられるレール部材との接着強度が高くなる点から、レール部材の形成に用いられる樹脂と同じ樹脂が好ましい。
また、板状枠材1においては、第1板部14の板本体部14a、第2板部16の板本体部16a、第3板部18の板本体部18a及び凸条12が、同じ材料で形成されている。該材料としては、第1板部14の板本体部14aと表面層14b、第2板部16の板本体部16aと表面層16b、及び第3板部18の板本体部18aと表面層18bの接着強度を高めつつ、機械的強度に優れた板状枠材1が得られやすい点から、表面層14b、表面層16b及び表面層18bを形成する樹脂と同じ樹脂に木片や木粉が配合された材料が好ましい。
例えば、第1板部14の表面層14b、第2板部16の表面層16b、第3板部18の表面層18b、第1突出片22及び第2突出片24をポリ塩化ビニルで形成し、第1板部14の板本体部14a、第2板部16の板本体部16a、第3板部18の板本体部18a及び凸条12をポリ塩化ビニルで木片や木粉を配合した材料で形成する態様が挙げられる。表面層を樹脂のみの層とすることで、割れ、欠けを防止しやすい。特に第1突出片22及び第2突出片24の割れを防止しやすい。
第1板部14の表面層14bと第2板部16の表面層16bは着色されていてもよい。第1板部14の表面層14bと第2板部16の表面層16bが着色される場合、それらの色は同じであってもよく、異なっていてもよい。例えば、第1板部14の表面層14bの色をホワイト、第2板部16の表面層16bの色をブラウンにすることができる。第1板部14の表面層14bと第2板部16の表面層16bの色が異なるようにすれば、1つの枠材で2種類の色の開口枠構造を形成することができる。
第1板部14の表面層14bと第2板部16の表面層16bを着色する着色剤としては、特に限定されず、顔料等の公知の着色剤を採用できる。
なお、板状枠材は、前記した板状枠材1には限定されない。
例えば、図3に例示した板状枠材1Aであってもよい。図3における図2と同じ部分は同符号を付して説明を省略する。板状枠材1Aは、第1突出片22及び第2突出片24が設けられていない以外は板状枠材1と同じである。板状枠材1Aにおいては、任意の内部板部20の凸条12側における当該内部板部20寄りで平板部10を長さ方向に切断すれば、その切断で形成された端部における第1板部14と第2板部16の間に、別の板状枠材1Aの凸条12を嵌め込む凹条が形成される。
板状枠材1Aにおいては、第1板部14の表面層14b、第2板部16の表面層16b、及び第3板部18の表面層18bが着色されていてもよい。第1板部14の表面層14b、第2板部16の表面層16b、及び第3板部18の表面層18bが着色される場合、それらの色は同じであってもよく、異なっていてもよい。
例えば、第1板部14の表面層14b及び第3板部18の表面層18bと、第2板部16の表面層16bにおける第3板部18側の一部が同じ色で、第2板部16の表面層16bの残部が異なる色としてもよい。このような態様は、第2板部16を壁側にして第1板部14が室内から視認可能とし、かつ第2端部1bが壁材よりも室内側に突き出るように板状枠材1Aを設置する場合には、視認可能な部分を同じ色に統一できるため意匠性に優れる。
また、板状枠材1,1Aでは、凸条の中空部内に平板部の平面方向に沿って設けられる内部板片が1つであったが、本発明の板状枠材では、凸条の中空部内に平板部の平面方向に沿って設けられる内部板片が2つ以上設けられていてもよい。
(キャップ)
本発明のキャップは、開口枠構造用板状枠材の凹条に被さる長尺の基部と、前記基部から突出し、前記凹条に嵌め込まれる嵌合部と、を備える。本発明のキャップの基部には、嵌合部が凹条に嵌め込まれた状態で板状の壁材が挿し込まれる溝状の壁材挿込部が形成されている。以下、本発明のキャップの一例として、前記した板状枠材1に適用するキャップを示して説明する。
本実施形態のキャップ100は、図1(A)及び図1(B)に示すように、長尺の基部110と、基部110から突出する嵌合部112と、突出片114と、を備えている。基部110、嵌合部112及び突出片114は一体に形成されている。
基部110は、第1平板部116、第2平板部118、第3平板部120、第4平板部122、第5平板部124及び第6平板部126を備えている。
第1平板部116は、板状枠材1の凹条26に被さる長方形状の部分である。第2平板部118は、第1平板部116の幅方向の一端から垂直に突出する長方形状の平板部分である。第3平板部120は、第2平板部118における第1平板部116と反対側の端部から、第1平板部116が設けられている側に垂直に突出する長方形状の平板部分である。第3平板部120の幅は第1平板部116の幅と同じになっている。第4平板部122は、第3平板部120における第2平板部118と反対側の端部から垂直に、第1平板部116に向かって突出する長方形状の平板部分である。第4平板部122の幅は第2平板部118の幅よりも短く、第4平板部122は第1平板部116まで達しない。第5平板部124は、第4平板部122における第3平板部120と反対側の端部から垂直に突出し、第2平板部118まで達する長方形状の平板部分である。第6平板部126は、第1平板部116の幅方向の中央部と第5平板部124の幅方向の中央部とを結ぶように設けられた長方形状の平板部分である。このように、基部110は、中空状になっているため、軽量で扱いやすく、押出成形による製造も容易である。
嵌合部112は、第1平板部116の外面116aから突出し、第1平板部116の長さ方向に互いに離間して並行に延びる第1嵌合片130及び第2嵌合片132を備えている。第1嵌合片130と第2嵌合片132の距離は、板状枠材1における第1突出片22と第2突出片24の距離よりも小さくなっている。開口枠構造を形成した状態で、平板部10が切断されず、かつ凹条26に別の板状枠材1の凸条12が嵌め込まれないときには、図5(B)に示すように、凹条26に嵌合部112を嵌め込むことでキャップ100を装着することができる。これにより、板状枠材1における第1突出片22及び第2突出片24を補強することができ、第1突出片22及び第2突出片24が破損することを抑制できる。
第1嵌合片130の先端部には、キャップ100を凹条26に装着したときに第1突出片22に向かって突出する突出部130aが設けられている。第2嵌合片132の先端部には、キャップ100を凹条26に装着したときに第2突出片24に向かって突出する突出部132aが設けられている。凹条26にキャップ100を装着したときには、第1嵌合片130の突出部130aが第1突出片22に設けられた突起部30の第3板部18側に引っ掛かり、第2嵌合片132の突出部132aが第2突出片24に設けられた突起部32の第3板部18側に引っ掛かるようになっている。これにより、キャップ100を凹条26に充分な強度でしっかりと装着することができる。
また、任意の内部板部20の凸条12側における当該内部板部20寄りで平板部10が長さ方向に切断され、その切断で形成された端部の凹条26に別の板状枠材1の凸条12が嵌め込まれない場合も、第1板部14と第2板部16における当該端部で内部板部20から突き出る部分の強度が弱くなる。この場合も、第1板部14及び第2板部16で形成される凹条26に嵌合部112を嵌め込んでキャップ100を装着することで、第1板部14及び第2板部16の端部が補強されて破損しにくくなる。
基部110においては、第1平板部116及び第5平板部124の第4平板部122側の部分と、第6平板部126によって、板状の壁材が挿し込まれる溝状の壁材挿込部128が形成されている。板状枠材1によって開口枠構造を形成し、末端に位置する板状枠材1の凹条26にキャップ100を装着した状態では、壁材挿込部128に板状の壁材が挿し込むことができる。これにより、開口枠構造の周りに別途、下地材として壁材を支持する枠体を配置しなくても、キャップ100の基部110によって壁材を安定して支持することができる。そのため、組み立て工程が簡便になり、作業負担が軽減される。
基部及び嵌合部を形成する材料としては、特に限定されず、例えば、板状枠材1を形成する材料として挙げたものと同じ樹脂が挙げられる。基部及び嵌合部を形成する樹脂には、補強のために木片及び木粉のいずれか一方又は両方を配合してもよい。また、基部としては、例えば、樹脂に木片や木粉が配合された材料で形成された本体部分と、該本体部分の外側に設けられた樹脂製の表面層とで形成されるものを使用してもよい。
キャップ100には、基部110における第4平板部122の先端部分、すなわち壁材挿込部128の開口部における嵌合部112から遠い側の内壁面128aから突出するように突出片114が設けられている。この例の突出片114は、可撓性を有する長尺の板状部材であり、壁材挿込部128の長さ方向に延在するように設けられている。突出片114が設けられていることにより、壁材挿込部128に壁材を挿し込んだときの該壁材と基部110の第5平板部124との隙間を隠すことができ、優れた外観を確保することができる。
この例の突出片114は、可撓性を有する軟質片であるため、挿し込まれる壁材の厚みに応じて撓むことができる。つまり、壁材の厚みが厚いほど突出片114が大きく撓む。そのため、壁材挿込部128に挿し込むことができる範囲の様々な厚みの壁材に対して、隙間を隠す効果を発現することができる。
この例の突出片114は、先端に向かうにつれて厚みが薄くなっている。本発明のキャップに設けられる可撓性を有する突出片は、このように先端に向かうにつれて厚みが薄くなっていることが好ましい。これにより、壁材挿込部128に壁材を挿し込んだとき突出片の先端部側が撓んで壁材に追従しやすくなる。そのため、突出片の反発力によって壁材を安定して保持することができる。なお、本発明では、突出片は先端に向かうにつれて厚みが薄くなる態様には限定されない。
また、この例の突出片114は、第4平板部122側の基端から先端に向かう途中で第6平板部126側に屈曲している。本発明では、このように突出片が可撓性を有する場合、該突出片は基端から先端に向かう途中で壁材挿込部128の奥に向かって屈曲していることが好ましい。これにより、突出片が直角に折れ曲がり易く、綺麗に見える。
突出片114の基端から先端までの長さは、壁材挿込部128に壁材を挿し込んだときに突出片114が壁材に接する範囲であればよく、例えば、4〜8mmとすることができる。
可撓性を有する突出片、すなわち軟質片を形成する材料としては、特に限定されず、例えば、軟質ポリ塩化ビニル樹脂、熱可塑性エラストマー(オレフィン系熱可塑性エラストマー、スチレン系熱可塑性エラストマー、ポリエステル系熱可塑性エラストマー等)が好ましい。軟質片を形成する材料としては、1種を単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
(開口枠構造)
以下、開口枠構造の一例として、板状枠材1,1Aとキャップ100を用いた内窓枠構造400について説明する。
内窓枠構造400は、図6及び図7に示すように、コンクリート壁312の表面に断熱材層314が設けられた壁体300に形成された、外窓(不図示)が取り付けられる窓用開口部310において、外窓よりも室内側に設けられている。内窓枠構造400は、複数の板状枠材1及び板状枠材1Aと、板状枠材1上に設けられたレール部材2とを備えている。
内窓枠構造400は、複数の板状枠材1を組み合わせて形成された上枠部410、下枠部412、及びそれらの両側に形成された側枠部414,416を備え、それらを室内側から見たときの正面視形状が矩形状になっている。内窓枠構造400においては、上枠部410、下枠部412、及び側枠部414,416の室内側の一部は、壁体300よりも室内側に位置するようになっている。
上枠部410は、図6に示すように、内窓枠構造400の奥行方向において、2つの板状枠材1が連結されることで形成されている。具体的には、2つの板状枠材1が、それぞれの幅方向が奥行方向となるように、かつ第1端部1a側が外窓側、第2端部1bが室内側となるように直列に配置されている。そして、外窓側の板状枠材1の凹条26に室内側の板状枠材1の凸条12が嵌め込まれて、それら2つの板状枠材1が連結されて上枠部410が形成されている。
上枠部410の奥行の寸法は、上枠部410を形成する室内側の板状枠材1の第2端部1b側が一部切断されることで、窓用開口部310の上部の寸法に合うように調節されている。最も室内側の板状枠材1における第1板部14及び第2板部16の室内側に突き出た部分で形成された凹条26には、キャップ100が装着されている。
上枠部410における室内側の板状枠材1は、コンクリート壁312における窓用開口部310よりも上側の壁面に断熱材層314中に埋め込まれた状態で固定されている板状枠材1Aに固定されている。具体的には、上枠部410における室内側の板状枠材1の第1板部14と、コンクリート壁312に固定された板状枠材1Aの第3板部18とが固定されている。
板状枠材1Aは、第2板部16がコンクリート壁312の壁面に固定されている。板状枠材1Aの第2板部16をコンクリート壁312の壁面に固定する態様は、特に限定されず、例えば、接着剤により接着固定する態様が挙げられる。
コンクリート壁312に固定された板状枠材1Aと、上枠部410における室内側の板状枠材1とを固定する態様は、特に限定されない。例えば、室内側の板状枠材1の第1板部14と板状枠材1Aの第3板部18とを接着剤により接着固定する態様、室内側の板状枠材1をその第2板部16側から板状枠材1Aの第3板部18側にビス止めする態様等が挙げられる。
室内側の板状枠材1とコンクリート壁312に固定された板状枠材1Aとをビス止めにより固定する場合には、それら板状枠材1と板状枠材1Aにおけるビスが挿入される中空部分に木芯が挿入されていることが好ましい。これにより、ビス止めによる固定強度がより高くなる。
上枠部410における板状枠材1は、第2板部16を上側にして設けられている。この例では、上枠部410における外窓側の板状枠材1は、凸条12の部分が外窓枠と接続されたサッシアングル210とビス止め等により固定される。
下枠部412は、上枠部410と同様に、内窓枠構造400の奥行方向において、2つの板状枠材1が連結されることで形成されている。下枠部412においても、2つの板状枠材1が、それぞれの幅方向が奥行方向となるように、かつ第1端部1a側が外窓側、第2端部1bが室内側となるように直列に配置されている。そして、外窓側の板状枠材1における凹条26に室内側の板状枠材1の凸条12が嵌め込まれて、それら2つの板状枠材1が連結されて下枠部412が形成されている。
下枠部412の奥行の寸法は、下枠部412を形成する室内側の板状枠材1の第2端部1b側が一部切断されることで、窓用開口部310の下部の寸法と合うように調節されている。また、この例の下枠部412における、室内側の板状枠材1における切断で生じた端部では、第1板部14及び第2板部16における室内側に突き出た部分で形成された凹条26にキャップ100が装着されている。
下枠部412における室内側の板状枠材1は、コンクリート壁312における窓用開口部310よりも下側の壁面に断熱材層314中に埋め込まれた状態で固定されている板状枠材1Aに固定されている。具体的には、下枠部412における室内側の板状枠材1の第1板部14と、コンクリート壁312に固定された板状枠材1Aの第3板部18とが固定されている。
板状枠材1Aをコンクリート壁312における窓用開口部310よりも下側の壁面に固定する態様としては、板状枠材1Aをコンクリート壁312における窓用開口部310よりも上側の壁面に固定する態様として挙げたものと同じ態様が挙げられる。
コンクリート壁312における窓用開口部310よりも下側に固定された板状枠材1Aと、下枠部412における室内側の板状枠材1とを固定する態様としては、コンクリート壁312における窓用開口部310よりも上側に固定された板状枠材1Aと、上枠部410における室内側の板状枠材1とを固定する態様として挙げたものと同じ態様が挙げられる。
下枠部412における板状枠材1は、第2板部16を下側にして設けられている。下枠部412における外窓側の板状枠材1は、上枠部410における外窓側の板状枠材1と同様に、凸条12の部分が外窓枠と接続されたサッシアングル210とビス止め等により固定される。
図7に示すように、側枠部414及び側枠部416は、上枠部410と同様に、内窓枠構造400の奥行方向において、2つの板状枠材1が連結されることで形成されている。側枠部414及び側枠部416においても、2つの板状枠材1が、それぞれの幅方向が奥行方向となるように、かつ第1端部1a側が外窓側、第2端部1bが室内側となるように直列に配置されている。そして、外窓側の板状枠材1における凹条26に室内側の板状枠材1の凸条12が嵌め込まれ、それら2つの板状枠材1が連結されることで、側枠部414及び側枠部416のそれぞれが形成されている。
側枠部414及び側枠部416の奥行の寸法は、側枠部414及び側枠部416を形成する室内側の板状枠材1の第2端部1b側が一部切断されることで、窓用開口部310の側部の寸法と合うように調節されている。また、この例の側枠部414及び側枠部416における、室内側の板状枠材1における切断で生じた端部では、第1板部14及び第2板部16における室内側に突き出た部分で形成された凹条26にキャップ100が装着されている。
側枠部414及び側枠部416における室内側の板状枠材1は、それぞれコンクリート壁312における窓用開口部310よりも水平方向の外側の壁面に断熱材層314中に埋め込まれた状態で固定されている板状枠材1Aに固定されている。具体的には、側枠部414及び側枠部416における室内側の板状枠材1の第1板部14と、コンクリート壁312に固定された板状枠材1Aの第3板部18とが固定されている。
板状枠材1Aをコンクリート壁312における窓用開口部310よりも水平方向の外側の壁面に固定する態様としては、板状枠材1Aをコンクリート壁312における窓用開口部310よりも上側の壁面に固定する態様として挙げたものと同じ態様が挙げられる。
コンクリート壁312における窓用開口部310よりも水平方向の外側に固定された板状枠材1Aと、側枠部414及び側枠部416における室内側の板状枠材1とを固定する態様としては、コンクリート壁312における窓用開口部310よりも上側に固定された板状枠材1Aと、上枠部410における室内側の板状枠材1とを固定する態様として挙げたものと同じ態様が挙げられる。
側枠部414及び側枠部416における板状枠材1は、第2板部16を外側にして設けられている。側枠部414及び側枠部416における外窓側の板状枠材1は、上枠部410における外窓側の板状枠材1と同様に、凸条12の部分が外窓枠と接続されたサッシアングル210とビス止め等により固定される。
この例の上枠部410、下枠部412、側枠部414及び側枠部416は、いずれも2つの板状枠材1で形成されているが、内窓枠構造における上枠部、下枠部、及び両側の側枠部のそれぞれを形成する板状枠材の数は2つには限定されない。内窓枠構造の上枠部、下枠部、及び両側の側枠部のそれぞれを形成する板状枠材の数は、窓用開口部の上部の寸法に合わせて適宜選択すればよく、3つ以上であってもよい。
レール部材2は、上部レール2aと、下部レール2bと、側部レール2cと、側部レール2dとを備えている。
上部レール2aは、上枠部410の下面、すなわち上枠部410を形成する室内側の板状枠材1の第1板部14の表面に設けられている。下部レール2bは、下枠部412の上面、すなわち下枠部412を形成する室内側の板状枠材1の第1板部14の表面に設けられている。側部レール2cは、側枠部414の側面、すなわち側枠部414を形成する室内側の板状枠材1の第1板部14の表面に設けられている。側部レール2dは、側枠部416の側面、すなわち側枠部416を形成する室内側の板状枠材1の第1板部14の表面に設けられている。
上部レール2aは、図6に示すように、上枠部410に沿って延びる長尺の本体部50と、本体部50上にその長さ方向に並行して延びるように設けられた凸条からなる2本のレール部52とを備えている。下部レール2bも上部レール2aと同様に、下枠部412に沿って延びる長尺の本体部50と、本体部50上にその長さ方向に並行して延びるように設けられた凸条からなる2本のレール部52とを備えている。
上部レール2aと下部レール2bのそれぞれのレール部52は、互いに対応する位置に設けられている。そして、上部レール2aと下部レール2bのそれぞれのレール部52には、内窓500の上端部と下端部が嵌め込めるようになっている。内窓500の下端部にはレール部52上を移動する戸車510が設けられており、レール部52に嵌め込んだ内窓500がレール部52に沿って移動可能になっている。
側部レール2c,2dは、図7に示すように、側枠部414及び側枠部416に沿って延びる長尺の部材であり、内窓500が取り付けられる側に内窓500の側端部を収容する凹部54が2つ形成されている。
内窓枠構造400を組み立てる方法としては、特に限定されない。例えば、板状枠材1にレール部材2を取り付けた後に、レール部材2を取り付けた板状枠材1と、その他の板状枠材1や板状枠材1Aを用いて内窓枠構造400を組み立てる方法が挙げられる。また、板状枠材1と板状枠材1Aによって上枠部410、下枠部412及び側枠部414,416を形成した後に、それらを形成する板状枠材1にレール部材2を取り付ける方法を採用してもよい。また、板状枠材1の凹条26にキャップ100を装着した後にその板状枠材1によって内窓枠構造400の組み立てを行ってもよく、板状枠材1によって内窓枠構造400を組み立てた後に板状枠材1の凹条26にキャップ100を装着してもよい。
この例では、壁体300の室内側における内窓枠構造400の外側に、内窓枠構造400の上枠部410、下枠部412及び側枠部414,416を囲うように板状の壁材600が設けられている。上枠部410、下枠部412及び側枠部414,416の周囲の壁材600の端部は、それぞれキャップ100の壁材挿込部128に挿し込まれることで、上枠部410、下枠部412及び側枠部414,416のそれぞれに対して直角に交差した状態で支持されている。これにより、室内側から見たときの内窓枠構造400の外側の部分では、壁体300が壁材600によって目隠しされた状態になっている。
壁材318としては、特に限定されず、表面に意匠層が設けられた石膏ボード等が使用される。
以上説明した本発明のキャップを用いた開口枠構造の周囲においては、キャップに設けられた壁材挿込部に壁材が挿し込まれて支持されるため、壁材を支持するための枠体を別途設置する必要がなく、組み立て工程が簡便で作業が容易である。
また、開口枠構造用板状枠材を組み合わせて開口枠構造を形成する態様は、様々な寸法の開口部に容易に適用することができ、サイズの大きい1つの枠材を用いる場合に比べて、施工現場で切断除去されて無駄になる枠材量が少なくなる。
なお、本発明のキャップを用いる開口枠構造は、前記した板状枠材1、1A及びレール部材2を用いた内窓枠構造には限定されない。例えば、本発明のキャップは、レール部材を備えない開口枠構造における開口枠構造用板状枠材の凹条に装着されるものであってもよい。
また、内窓枠構造400においては、板状枠材1はサッシアングル210を介して外窓枠と接続されていたが、断面U字状のアングルを板状枠材1の凸条12に被せて装着し、該アングルを外窓枠にビス等で固定して接続してもよい。
例えば、図8(A)に例示したアングル700を用いてもよい。アングル700は、長方形の平板状の基板部710と、基板部710の幅方向の両端からそれぞれ同じ側に突出する第1突出片712及び第2突出片714とを備え、断面形状がU字状になっている。
第1突出片712の先端部には、第2突出片714に向かって突出する断面台形状の突起部712aが設けられている。また、第1突出片712の先端と基端との中間部には、第2突出片714に向かって突出する断面矩形状の突起部712bが設けられている。第2突出片714にも同様に、先端部に第1突出片712に向かって突出する断面台形状の突起部714aが設けられ、先端と基端との中間部に第1突出片712に向かって突出する断面矩形状の突起部714bが設けられている。板状枠材1の凸条12にアングル700を装着したときには、第1突出片712の突起部712a,712bと第2突出片714の突起部714a,714bが凸条12に当接し、板状枠材1が安定して支持される。
外窓枠800にサッシアングルを取り付けることができない場合、図8(B)に示すように、アングル700の基板部710を第1突出片712及び第2突出片714が室内側に向くように配置し、ビス220によってアングル700の基板部710を外窓枠800に固定する。次いで、外窓枠800に固定されたアングル700に板状枠材1の凸条12を装着することで、板状枠材1を外窓枠800と接続される。
アングル700を形成する材料としては、特に限定されず、例えば、板状枠材1を形成する材料として挙げたものと同じ樹脂が挙げられる。アングル700を形成する樹脂には、補強のために木片及び木粉のいずれか一方又は両方を配合してもよい。また、アングル700としては、例えば、樹脂に木片や木粉が配合された材料で形成された本体部分と、該本体部分の外側に設けられた樹脂製の表面層とで形成されるものを使用してもよい。アングル700は、アルニウムなどの金属製でもよい。
アングル700においては、板状枠材1と同様に、第1突出片712側と第2突出片714側とを異なる色に着色してもよい。例えば、第1突出片712の外面と基板部710の外面における第1突出片712側の部分をホワイト、第2突出片714の外面と基板部710の外面における第2突出片714側の部分をブラウンとすることができる。板状枠材1の第1板部14の表面層14bと第2板部16の表面層16bを異なる色とする場合、アングル700における第1突出片712側と第2突出片714側とを板状枠材1の色に合わせて異なる色にすることが好ましい。
また、本発明のキャップは、前記したキャップ100には限定されない。例えば、突出片は、軟質片には限定されず、可撓性を有しない硬質片であってもよい。具体的には、本発明のキャップは、例えば図9に例示したキャップ100Aであってもよい。図9における図1(B)と同じ部分には同符合を付して説明を省略する。
キャップ100Aは、長尺の基部110と、基部110から突出する嵌合部112と、第1突出片114A及び第2突出片114Bと、を備えている。基部110、嵌合部112、第1突出片114A及び第2突出片114Bは一体に形成されている。キャップ100Aは、突出片114の代わりに第1突出片114A及び第2突出片114Bを備える以外はキャップ100と同じである。
第1突出片114Aは、基部110における第4平板部122の先端部分、すなわち壁材挿込部128の開口部における嵌合部112から遠い側の内壁面128aから突出するように設けられている。第2突出片114Bは、基部110の壁材挿込部128の開口部における第1平板部116側の内壁面128bから突出するように設けられている。第1突出片114A及び第2突出片114Bは、硬質材料からなる可撓性を有しない長尺の板状部材であり、壁材挿込部128の長さ方向に延在するように設けられている。第1突出片114A及び第2突出片114Bが設けられていることで、壁材挿込部128に壁材を挿し込んだときの該壁材と基部110の第5平板部124との隙間を隠すことができ、優れた外観を確保することができる。
第1突出片114Aの基端から先端までの長さ、及び第2突出片114Bの基端から先端までの長さは、特に限定されず、第1突出片114Aの先端と第2突出片114Bの先端との距離が挿し込む壁材の厚みとなるように適宜設定すればよい。なお、第1突出片114Aの先端と第2突出片114Bの距離よりも厚みの厚い壁材を挿し込む場合は、該壁材の厚みに応じて第1突出片114A及び第2突出片114Bを適宜切断すればよい。
第1突出片114Aの断面形状は、三角形状になっている。第2突出片114Bの断面形状は、矩形状になっている。なお、第1突出片114A及び第2突出片114Bの断面形状は、壁材の厚みに応じて適宜切断できる範囲であれば、特に限定されない。
第1突出片114A及び第2突出片114Bは、硬質片である。硬質片を形成する材料としては、特に限定されず、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ABS樹脂、ASA樹脂、アクリル樹脂等が挙げられる。なかでも、押出加工性の点から、ポリ塩化ビニルが好ましい。硬質片を形成する材料としては、1種を単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
キャップ100Aを用いる場合も、キャップ100を用いる場合と同様に、開口枠構造の周囲においては、キャップ100Aに設けられた壁材挿込部128に壁材が挿し込まれて支持されるため、壁材を支持するための枠体を別途設置する必要がなく、組み立て工程が簡便で作業が容易である。