JP2018008462A - 肖像画作成方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】熟練した技術を要さず、立体的で写実的な肖像画を作成することができる肖像画の作成方法を提供する。【解決手段】(1)写真データを台紙に、その大きさに合わせて拡大又は縮小してモノクロ印刷する。(2)印刷された台紙の印刷面にトレーシングペーパを重ね合わせる。(3)ドットペン又はフェルトペンを用いて点描によりトレーシングペーパに台紙に印刷された写真をトレースする。(4)トレーシングペーパにスクリーントーンを貼付する。(5)トレーシングペーパを複写する。(6)複写物をラミネーション加工する。【選択図】図1
Description
本発明は、肖像画作成方法、詳しくは、熟練した技術を要さず、肖像画を作成することができる点描による肖像画作成方法に関する。
室内に飾られる肖像として、写真や肖像画が挙げられるが、肖像画では手作り感を持った原画を飾るのが比較的好まれる。原画は、画家が手書きで描くことにより得られることから、高価であり、一般に購入することは困難である。そこで、写真に似せた疑似肖像写真が提供されている。疑似肖像写真は原画の写真をコンピュータに読み込み、所定の画像処理を行い、インクジェット方式等のプリンタで印刷することにより、疑似肖像画を作成する方法がある。
しかし、疑似肖像画の作成には、熟練した画像処理技術が必要であり、誰もが簡単に疑似肖像画を作成することはできない。また、疑似肖像画は立体感を表現することが困難である。
しかし、疑似肖像画の作成には、熟練した画像処理技術が必要であり、誰もが簡単に疑似肖像画を作成することはできない。また、疑似肖像画は立体感を表現することが困難である。
そこで、特許文献1では、次の(1)〜(4)の工程を経ることにより、自然、人工、夜間の光の変化によって絵画が変化し、多種な楽しみ方ができる立体感を有する絵画(肖像画)の作成方法が提案されている。
(1)下絵をモノクロ複写機にてコピーして台紙を作成する。
(2)コピートナーの黒色部分を生かして、色鉛筆、クレヨン等の着色材料にて下地塗りを行う。
(3)ポスターカラー、油性ペイント、修正液等の水性、油性の性質の異なる種々の材料で図柄の着色に変化をつける。
(4)蛍光ペンで絵柄の全体または一部分に着色材料を伸ばす。
(1)下絵をモノクロ複写機にてコピーして台紙を作成する。
(2)コピートナーの黒色部分を生かして、色鉛筆、クレヨン等の着色材料にて下地塗りを行う。
(3)ポスターカラー、油性ペイント、修正液等の水性、油性の性質の異なる種々の材料で図柄の着色に変化をつける。
(4)蛍光ペンで絵柄の全体または一部分に着色材料を伸ばす。
しかしながら、特許文献1に記載の肖像画の作成方法にあっては、下地塗りや着色、着色材料を伸ばすという工程は特殊な技術であり、誰もが簡単に疑似肖像画を作成することができない。特に、着色成分の異なる種々の材料で図柄の着色に変化をつける工程に関しては、立体感を表現するには適しているものの、熟練した技術を要する特殊な工程であるといえる。
そこで、発明者は鋭意研究の結果、台紙に印刷した印刷物にトレーシングペーパを重ね合わせ写真をトレースする際に、線描で表現することが困難であることに着目し、線描ではなく、点描で表現することにより簡単にトレースすることができることを知見した。また、複数の着色材料を用いることが、立体感を表現することを困難にしていることに着目し、スクリーントーンを貼付することにより立体感を表現することが可能であることを知見した。これらの知見により、この発明を完成させた。
本発明は、熟練した技術を要さず、立体的で写実的な肖像画を作成することができる肖像画の作成方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、肖像写真データを台紙の大きさに合わせて拡大又は縮小して、該台紙にモノクロ印刷し、印刷された該台紙の印刷面にトレーシングペーパを重ね合わせ、該台紙に印刷された肖像写真をドットペン又はフェルトペンを用いて点描により該トレーシングペーパにトレースし、トレース後の該トレーシングペーパにスクリーントーンを貼付し、該スクリーントーンの貼付後、該トレーシングペーパに描かれた肖像画を複写機にて複写し、その印刷物をラミネーション加工する肖像画作成方法である。
肖像写真データは、カメラにて撮影することで得られる画像データの総称であり、肖像写真データはデジタル化されていてもよく、すでに印刷された肖像写真であってもよい。この肖像写真データを台紙の大きさに合わせて台紙に拡大/縮小印刷を行う。
台紙の種類や大きさは作成しようとする肖像画の大きさに応じて適宜変更される。好ましい台紙は、ISO216にて規定するA4のサイズの普通紙である。安価で入手することが可能だからである。
台紙の種類や大きさは作成しようとする肖像画の大きさに応じて適宜変更される。好ましい台紙は、ISO216にて規定するA4のサイズの普通紙である。安価で入手することが可能だからである。
台紙に写真データをモノクロ印刷した後に、台紙の印刷面にトレーシングペーパを重ね合わせる。
モノクロ印刷とは、白と黒の2色のみで印刷する印刷手法をいう。
トレーシングペーパとは、トレースしようとする原画に重ね合わせ、原画を透かした状態でトレースする薄い半透明の紙である。
モノクロ印刷とは、白と黒の2色のみで印刷する印刷手法をいう。
トレーシングペーパとは、トレースしようとする原画に重ね合わせ、原画を透かした状態でトレースする薄い半透明の紙である。
トレーシングペーパと台紙とを重ね合わせた後、点描により台紙に印刷された肖像写真を透かした状態でトレーシングペーパにトレースする。
点描とは、絵画などにおいて線ではなく点の集合や非常に短いタッチで表現する技法である。
トレースは、ドットペン又はフェルトペンを用いて行う。ドットペン又はフェルトペンの線の太さ任意であるが、0.4mm〜0.05mmの線幅のものを用いる。
肖像写真を透かした状態でトレースする際に、色が濃い部分は、線幅の太いドットペン等を使用し、色の薄い部分は線幅の狭いドットペン等を使用する。
点描とは、絵画などにおいて線ではなく点の集合や非常に短いタッチで表現する技法である。
トレースは、ドットペン又はフェルトペンを用いて行う。ドットペン又はフェルトペンの線の太さ任意であるが、0.4mm〜0.05mmの線幅のものを用いる。
肖像写真を透かした状態でトレースする際に、色が濃い部分は、線幅の太いドットペン等を使用し、色の薄い部分は線幅の狭いドットペン等を使用する。
トレース後、トレーシングペーパにスクリーントーンを貼付して肖像画を作成する。
スクリーントーンとは、白と黒の点がある一定の比率で様々なパターンが印刷されている特殊なシール状の画材のことである。スクリーントーンの貼付により、点描作業では時間がかかる立体的表現を、短時間で楽に行うことができる。
スクリーントーンとは、白と黒の点がある一定の比率で様々なパターンが印刷されている特殊なシール状の画材のことである。スクリーントーンの貼付により、点描作業では時間がかかる立体的表現を、短時間で楽に行うことができる。
スクリーントーンを貼付後、トレーシングペーパに描かれた肖像画を複写し、その複写物をラミネーション加工する。ラミネーション加工を施すことで、肖像画を長期保存することが可能となる。
本発明によれば、写真をベースにトレーシングペーパに点描し、その後トレーシングペーパにスクリーントーンを貼付し、その後複写する。これにより、熟練した描画技術を用いずに、立体的で写実的な肖像画を作成することができる。
以下、本発明の実施例を具体的に説明する。
まず、肖像画を作成しようとする写真データと台紙を準備する。写真データは、できるだけサイズの大きいものが好ましい。その後の拡大印刷をする際に画質が劣化するからである。また、写真データは、デジタル化されているほうが好ましいため、本実施例ではデジタルカメラにて撮影して得られるデジタル写真データを写真データとして説明する。
台紙は、ISO216にて規定するA4のサイズの普通紙を用いる。
まず、写真データを必要な部分だけトリミングする。トリミングとは、コンピュータ上での写真の画像処理等において、画面の一部だけを切り出す作業のことである。
トリミングされた写真データを、台紙のサイズに合わせて拡大/縮小モノクロコピーを複写機にて行う。
台紙は、ISO216にて規定するA4のサイズの普通紙を用いる。
まず、写真データを必要な部分だけトリミングする。トリミングとは、コンピュータ上での写真の画像処理等において、画面の一部だけを切り出す作業のことである。
トリミングされた写真データを、台紙のサイズに合わせて拡大/縮小モノクロコピーを複写機にて行う。
複写機にて複写された台紙の印刷面にトレーシングペーパを重ね合わせ、印刷された写真がトレーシングペーパにより透かされた状態にする。トレーシングペーパはISO216にて規定するA4のサイズのものであり、秤量が40g/m2のもの(商品名:トレーシングペーパー A4 薄口 50枚 セ−T149N コクヨ社製)を用いる。
台紙の印刷面にトレーシングペーパを重ね合わせた後、透かされた写真をもとに、ドットペンで点描によりトレースする。使用するドットペンの線幅は0.4mm、0.2mm、0.1mm、0.05mmを使用する。写真を透かした状態で色の濃い部分は、0.4mmのドットペンを使用して点描し、色の濃さが薄くなるにつれ、線幅の細いドットペンを使用して点描する。なお、透かした状態における毛髪部分を示す部分は黒のフェルトペンで塗りつぶしてもよいが、髪の生え際を示すところに関しては、輪郭をつけないようにする。
全体の80%程度点描を済ませた後、写真を見比べながら、詳細部分をフェルトペン等を用いて点描または線描で加えていく。その後、トレーシングペーパにスクリーントーン(商品名:スクリーン SE−61n デリーター社製)を貼付し、トレーシングペーパに描かれた肖像画に立体感を与える。
具体的には、スクリーントーンを貼付する場所とトーンを選び、スクリーントーンの裏紙をつけたままのトーンをトレーシングの上に置き、貼付する場所の面積より少し広めにスクリーントーンをカットする。スクリーントーンの裏紙をはがし、異物の付着に注意しつつ直接トレーシングペーパのスクリーントーンの貼付面に置き、圧着させる。その際、スクリーントーンに傷がつかないように注意する。その後、スクリーントーンの余分なトーンをカットして取り除く。
スクリーントーンの貼付後、光の照射部分(ハイライト)を白の修正液(商品名:修正液 ZL1−WK ぺんてる社製)を用いて表現する。
具体的には、スクリーントーンを貼付する場所とトーンを選び、スクリーントーンの裏紙をつけたままのトーンをトレーシングの上に置き、貼付する場所の面積より少し広めにスクリーントーンをカットする。スクリーントーンの裏紙をはがし、異物の付着に注意しつつ直接トレーシングペーパのスクリーントーンの貼付面に置き、圧着させる。その際、スクリーントーンに傷がつかないように注意する。その後、スクリーントーンの余分なトーンをカットして取り除く。
スクリーントーンの貼付後、光の照射部分(ハイライト)を白の修正液(商品名:修正液 ZL1−WK ぺんてる社製)を用いて表現する。
その後、このトレーシングペーパを複写し、この複写物にラミネーション加工を施す。ラミネーション加工はラミネータを用い、複写物の表裏面に透明なプラスチックフィルム等を張り合わせることにより行う。これにより、複写物は半永久的に保存することが可能となる。
以上の工程を経ることによって、熟練した描画技術を用いずに、立体的で写実的な肖像画を作成することができる。
Claims (1)
- 肖像写真データを台紙の大きさに合わせて拡大又は縮小して、該台紙にモノクロ印刷し、
印刷された該台紙の印刷面にトレーシングペーパを重ね合わせ、
該台紙に印刷された肖像写真をドットペン又はフェルトペンを用いて点描により該トレーシングペーパにトレースし、
トレース後の該トレーシングペーパにスクリーントーンを貼付し、
該スクリーントーンの貼付後、該トレーシングペーパに描かれた肖像画を複写機にて複写し、その印刷物をラミネーション加工する肖像画作成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016139875A JP2018008462A (ja) | 2016-07-15 | 2016-07-15 | 肖像画作成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016139875A JP2018008462A (ja) | 2016-07-15 | 2016-07-15 | 肖像画作成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2018008462A true JP2018008462A (ja) | 2018-01-18 |
Family
ID=60994891
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2016139875A Pending JP2018008462A (ja) | 2016-07-15 | 2016-07-15 | 肖像画作成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2018008462A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108177477A (zh) * | 2018-02-08 | 2018-06-19 | 谢立宪 | 一种透明树脂立体画用树脂片及透明树脂立体画制品 |
CN108382119A (zh) * | 2018-02-08 | 2018-08-10 | 谢立宪 | 一种透明树脂立体工艺品及制作方法 |
CN111469593A (zh) * | 2020-03-13 | 2020-07-31 | 郑州市残疾人康复教育中心 | 一种立体全型拓本及其制作工艺 |
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2016
- 2016-07-15 JP JP2016139875A patent/JP2018008462A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN108177477A (zh) * | 2018-02-08 | 2018-06-19 | 谢立宪 | 一种透明树脂立体画用树脂片及透明树脂立体画制品 |
CN108382119A (zh) * | 2018-02-08 | 2018-08-10 | 谢立宪 | 一种透明树脂立体工艺品及制作方法 |
CN108382119B (zh) * | 2018-02-08 | 2020-08-28 | 谢立宪 | 一种透明树脂立体工艺品及制作方法 |
CN111469593A (zh) * | 2020-03-13 | 2020-07-31 | 郑州市残疾人康复教育中心 | 一种立体全型拓本及其制作工艺 |
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