JP2018004018A - 摺動式等速自在継手 - Google Patents

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Abstract

【課題】 潤滑剤の封入量を削減し、継手内部での潤滑性を改善し耐久性の向上を図る。【解決手段】 開口部11を有する有底筒状の外側継手部材12と、その外側継手部材12との間でボール14を介して角度変位を許容しながら回転トルクを伝達する内側継手部材13とを備え、ボール14および内側継手部材13を含む内部部品16を外側継手部材12に軸方向摺動自在に収容した摺動式等速自在継手であって、外側継手部材12の底部35と内部部品16との間に形成された内部空間nを占有する軸方向伸縮可能な埋設部材36を、外側継手部材12の底部35と内部部品16との間に配置する。【選択図】 図1

Description

本発明は、自動車や各種産業機械の動力伝達系、例えば自動車のドライブシャフトやプロペラシャフトに使用され、外側継手部材に対して内部部品を軸方向摺動自在に収容した摺動式等速自在継手に関する。
例えば、自動車のエンジンから車輪に回転力を等速で伝達する手段として使用される等速自在継手には、固定式等速自在継手と摺動式等速自在継手の二種がある。これら両者の等速自在継手は、駆動側と従動側の二軸を連結してその二軸が作動角をとっても等速で回転トルクを伝達し得る構造を備えている。
エンジンから車輪に動力を伝達するドライブシャフトは、エンジンと車輪との相対的位置関係の変化による角度変位と軸方向変位に対応する必要がある。そのため、ドライブシャフトは、一般的に、エンジン側(インボード側)に摺動式等速自在継手を、車輪側(アウトボード側)に固定式等速自在継手をそれぞれ装備し、両者の等速自在継手をシャフトで連結した構造を具備する。
前述した摺動式等速自在継手には、外側継手部材に対して、内側継手部材、ボールおよびケージからなる内部部品を軸方向摺動自在に収容したダブルオフセット型等速自在継手がある(例えば、特許文献1参照)。
この摺動式等速自在継手では、外側継手部材の内部空間にグリース等の潤滑剤を封入することにより、継手作動時において、継手内部の摺動部位、つまり、外側継手部材、内側継手部材、ボールおよびケージで構成される摺動部位での潤滑性を確保するようにしている。
また、この摺動式等速自在継手は、継手内部からの潤滑剤の漏洩を防止すると共に継手外部からの異物侵入を防止するため、外側継手部材とシャフトとの間にゴム製あるいは樹脂製の蛇腹状ブーツを装着した構造を具備する。
特開2011−106510号公報
ところで、特許文献1で開示された従来の摺動式等速自在継手は、継手内部の摺動部位での潤滑性を確保するため、外側継手部材の内部空間に潤滑剤を封入した構造を具備する。このように、継手内部での潤滑性を確保することにより、摺動式等速自在継手の寿命性能を向上させている。
しかしながら、外側継手部材の内部空間の容積が大きいため、その外側継手部材の内部空間に潤滑剤を封入するには、多量の潤滑剤を必要とする。このように、多量の潤滑剤を必要とすることから、潤滑剤の封入量の削減およびコスト低減が困難であった。
また、外側継手部材の内部空間で内部部品が軸方向に摺動することから、外側継手部材の内部空間に封入された潤滑剤がブーツの内部空間へ流出し易い。外側継手部材の内部空間からブーツの内部空間へ潤滑剤が流出してしまうと、継手内部の摺動部位での潤滑性が損なわれ、耐久性の低下を招くことになる。
そのため、外側継手部材の内部空間に存在する潤滑剤を確保するために、外側継手部材の内部空間に潤滑剤を予め多めに封入する必要がある。その結果、潤滑剤の封入量がより一層増大することになる。
そこで、本発明は前述の改善点に鑑みて提案されたもので、その目的とするところは、潤滑剤の封入量を削減し、継手内部での潤滑性を確保して耐久性の向上を図り得る摺動式等速自在継手を提供することにある。
本発明に係る摺動式等速自在継手は、開口部を有する有底筒状の外側継手部材と、その外側継手部材との間でトルク伝達部材を介して角度変位を許容しながら回転トルクを伝達する内側継手部材とを備え、トルク伝達部材および内側継手部材を含む内部部品を外側継手部材に軸方向摺動自在に収容した構造を具備する。
前述の目的を達成するための技術的手段として、本発明は、外側継手部材の底部と内部品との間に形成された内部空間を占有する軸方向伸縮可能な埋設部材を、外側継手部材の底部と内部部品との間に配置したことを特徴とする。
本発明では、外側継手部材の底部と内部部品との間に形成された内部空間を占有する埋設部材を、外側継手部材の底部と内部部品との間に配置したことにより、埋設部材が占有する内部空間の容積分だけ、潤滑剤の封入量を削減することができる。
また、外側継手部材の底部と内部部品との間に介在する埋設部材が軸方向に伸縮可能であるため、外側継手部材に対する内部部品の軸方向変位を許容することができる。
本発明における埋設部材は、内部部品と対向する部位に通気弁が形成された構造が望ましい。
このような構造を採用すれば、埋設部材における吸気および排気が通気弁により可能となる。このことから、埋設部材が容易に伸縮するので、内部部品の軸方向変位がスムーズとなる。
本発明における埋設部材は、内側継手部材から露呈する軸部材の端部を支持する受け部が、軸部材の端部と対向する部位に形成された構造が望ましい。
このような構造を採用すれば、外側継手部材に対して軸部材が作動角をとるに際して、軸部材の端部を埋設部材の受け部で支持することができるので、内部部品の角度変位がスムーズとなる。
本発明によれば、外側継手部材の底部と内部部品との間に、外側継手部材の底部と内部部品との間に形成された内部空間を占有する埋設部材を配置したことにより、埋設部材が占有する内部空間の容積分だけ、潤滑剤の封入量を削減することができる。その結果、コスト低減が図れると共に、継手内部での潤滑性が確保されて耐久性の向上が図れる。
本発明の実施形態で摺動式等速自在継手の全体構成を示す断面図である。 図1のP−P線に沿う断面図である。 図1のQ−Q線に沿う断面図である。 図1の通気弁を示す要部拡大断面図である。 図4の通気弁を示す側面図である。
本発明に係る摺動式等速自在継手の実施形態を図面に基づいて以下に詳述する。
以下の実施形態では、自動車のドライブシャフトに組み込まれ、駆動側と従動側の二軸を連結してその二軸が作動角をとっても等速で回転トルクを伝達する摺動式等速自在継手の一つであるダブルオフセット型等速自在継手を例示する。
なお、本発明は、ダブルオフセット型等速自在継手以外に、トリポード型等速自在継手などの他の摺動式等速自在継手にも適用可能である。
図1は、作動角0°の状態にある摺動式等速自在継手(以下、単に等速自在継手と称す)を示す。図2は、図1のP−P線に沿う断面を示す。
図1および図2に示す等速自在継手は、外側継手部材12、内側継手部材13、トルク伝達部材である複数のボール14、およびケージ15で主要部が構成されている。内側継手部材13、ボール14およびケージ15からなる内部部品16が外側継手部材12の内部空間mに軸方向摺動可能に収容されている。
外側継手部材12は、開口部11を有する有底筒状をなし、軸方向に延びる直線状のトラック溝17が円筒状内周面18の円周方向複数箇所に等間隔で形成されている。内側継手部材13は、外側継手部材12のトラック溝17と対をなして軸方向に延びる直線状のトラック溝19が球面状外周面20の円周方向複数箇所に等間隔で形成されている。
ボール14は、外側継手部材12のトラック溝17と内側継手部材13のトラック溝19との間に介在して回転トルクを伝達する。ケージ15は、外側継手部材12の内周面18と内側継手部材13の外周面20との間に配されてボール14を保持する。
内側継手部材13の軸孔21には、軸部材であるシャフト22の一端がスプライン嵌合によりトルク伝達可能に連結されている。このシャフト22は、内側継手部材13の奥側端面から突出する端部23に環状の凹溝24を形成し、その凹溝24に止め輪25を嵌着することにより内側継手部材13に対して抜け止めされている。
以上の構成からなる等速自在継手において、作動角(外側継手部材12に対するシャフト22の角度変位)が付与されると、ケージ15で保持されたボール14は常にどの作動角においても、その作動角の二等分面内に維持され、継手の等速性が確保される。
このように、作動角が付与された場合、内部部品16が外側継手部材14の内部空間mで軸方向に摺動することで、内部部品16の軸方向変位が許容される。
なお、この等速自在継手では、外側継手部材12の開口部11の内周面に環状の凹溝26を形成し、その凹溝26に止め輪27を嵌着することにより、内部部品16の軸方向変位時、内部部品16のスライドオーバーを防止するようにしている。
この等速自在継手では、外側継手部材12の内部空間mにグリース等の潤滑剤28を封入することにより、継手作動時において、継手内部の摺動部位、つまり、外側継手部材12、内側継手部材13、ボール14およびケージ15で構成される摺動部位での潤滑性を確保し、耐久性の向上を図っている。
この等速自在継手は、継手内部からの潤滑剤28の漏洩を防止すると共に継手外部からの異物侵入を防止するため、外側継手部材12の開口部11とシャフト22との間に、樹脂製あるいはゴム製の蛇腹状ブーツ29を装着した構造を具備する。
ブーツ29は、外側継手部材12の開口部11の外周面にブーツバンド30により締め付け固定された大径端部31と、内側継手部材13から延びるシャフト22の外周面にブーツバンド32により締め付け固定された小径端部33と、大径端部31と小径端部33とを繋ぎ、大径端部31から小径端部33へ向けて縮径した伸縮自在な蛇腹部34とで構成されている。
以上で説明した実施形態における等速自在継手は、図1に示すように、外側継手部材12の底部35と内部部品16との間に軸方向伸縮可能な埋設部材36を配置した構造を具備する。この埋設部材36は、外側継手部材12の底部35と内部部品16との間に形成された内部空間nを占有する。
埋設部材36は、軸方向に伸縮自在な蛇腹状をなす袋体で、内部部品16の軸方向変位による内部空間nの容積変化に伴うスムーズな伸縮が可能である。このことから、埋設部材36は、柔軟性を確保するため、ゴムあるいは樹脂等の可撓性材料で構成されている。
なお、埋設部材36の材質は、潤滑剤28との相性や耐久条件によってゴムまたは樹脂以外の材料であってもよい。また、埋設部材36は、軸方向に伸縮自在な構造であれば、前述した蛇腹状以外の構造であってもよい。
図3は、図1のQ−Q線に沿う断面を示す。図1および図3に示すように、埋設部材36は、内部部品16と対向する部位に通気弁37が形成された構造を具備する。この実施形態の通気弁37は、内部部品16と対向する部位の円周方向複数箇所(図では4箇所)に等間隔で形成されているが、その数および位置については任意である。
この通気弁37は、図4および図5に示すように、埋設部材36の内部部品16と対向する部位に円盤状の弁体38を取り付け、その弁体38の中央に、空気を通すが潤滑剤28を通さないスリット39を形成することにより構成されている。
このような構造の通気弁37を埋設部材36に設けたことにより、その埋設部材36における吸気および排気が通気弁37によって可能となる。このことから、埋設部材36が容易に軸方向に伸縮することができるので、内部部品16の軸方向変位がスムーズとなり、埋設部材36が継手の作動性を阻害することはない。
以上の構成からなる等速自在継手では、外側継手部材12の底部35と内部部品16との間の内部空間nを占有する埋設部材36を、外側継手部材12の底部35と内部部品16との間に配設したことにより、埋設部材36が占有する内部空間nの容積分だけ、潤滑剤28の封入量を削減することができる。
また、外側継手部材12の底部35と内部部品16との間に介在する埋設部材36が軸方向に伸縮可能であるため、シャフト22が作動角をとった時、内部部品16が外側継手部材12の内部空間mで軸方向に摺動するに際して、外側継手部材12に対する内部部品16の軸方向変位を許容することができる。
なお、この実施形態の等速自在継手では、図1に示すように、シャフト22の端部23について、埋設部材36と対向する端面を凸球面状とし、また、埋設部材36について、シャフト22の端部23と対応する部位に凹球面状の受け部40を設けている。
このような構造の受け部40を埋設部材36に設けたことにより、埋設部材36の受け部40でシャフト22の凸球面状の端部23を支持することができる。これにより、外側継手部材12に対してシャフト22が作動角をとるに際して、内部部品16の角度変位がスムーズとなる。
本発明は前述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
11 開口部
12 外側継手部材
13 内側継手部材
14 トルク伝達部材(ボール)
16 内部部品
22 軸部材(シャフト)
23 端部
35 底部
36 埋設部材
37 通気弁
40 受け部
n 内部空間

Claims (3)

  1. 開口部を有する有底筒状の外側継手部材と、前記外側継手部材との間でトルク伝達部材を介して角度変位を許容しながら回転トルクを伝達する内側継手部材とを備え、前記トルク伝達部材および内側継手部材を含む内部部品を外側継手部材に軸方向摺動自在に収容した摺動式等速自在継手であって、
    前記外側継手部材の底部と内部部品との間に形成された内部空間を占有する軸方向伸縮可能な埋設部材を、外側継手部材の底部と前記内部部品との間に配置したことを特徴とする摺動式等速自在継手。
  2. 前記埋設部材は、前記内部部品と対向する部位に通気弁が形成された構造を具備する請求項1に記載の摺動式等速自在継手。
  3. 前記埋設部材は、前記内側継手部材から露呈する軸部材の端部を支持する受け部が、前記軸部材の端部と対向する部位に形成された構造を具備する請求項1又は2に記載の摺動式等速自在継手。
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