JP2018003840A - 流体を調量する弁を備えた構成 - Google Patents

流体を調量する弁を備えた構成 Download PDF

Info

Publication number
JP2018003840A
JP2018003840A JP2017124367A JP2017124367A JP2018003840A JP 2018003840 A JP2018003840 A JP 2018003840A JP 2017124367 A JP2017124367 A JP 2017124367A JP 2017124367 A JP2017124367 A JP 2017124367A JP 2018003840 A JP2018003840 A JP 2018003840A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
armature
valve
stopper
needle
valve needle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017124367A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7012465B2 (ja
Inventor
シェーンロック、オラフ
Schoenrock Olaf
モーザー、フリードリヒ
Moser Friedrich
クノルプ、ミヒャエル
Knorpp Michael
クリスラー、スヴェン
Krissler Sven
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Robert Bosch GmbH
Original Assignee
Robert Bosch GmbH
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Robert Bosch GmbH filed Critical Robert Bosch GmbH
Publication of JP2018003840A publication Critical patent/JP2018003840A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7012465B2 publication Critical patent/JP7012465B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M51/00Fuel-injection apparatus characterised by being operated electrically
    • F02M51/06Injectors peculiar thereto with means directly operating the valve needle
    • F02M51/061Injectors peculiar thereto with means directly operating the valve needle using electromagnetic operating means
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M51/00Fuel-injection apparatus characterised by being operated electrically
    • F02M51/06Injectors peculiar thereto with means directly operating the valve needle
    • F02M51/061Injectors peculiar thereto with means directly operating the valve needle using electromagnetic operating means
    • F02M51/0625Injectors peculiar thereto with means directly operating the valve needle using electromagnetic operating means characterised by arrangement of mobile armatures
    • F02M51/0664Injectors peculiar thereto with means directly operating the valve needle using electromagnetic operating means characterised by arrangement of mobile armatures having a cylindrically or partly cylindrically shaped armature, e.g. entering the winding; having a plate-shaped or undulated armature entering the winding
    • F02M51/0685Injectors peculiar thereto with means directly operating the valve needle using electromagnetic operating means characterised by arrangement of mobile armatures having a cylindrically or partly cylindrically shaped armature, e.g. entering the winding; having a plate-shaped or undulated armature entering the winding the armature and the valve being allowed to move relatively to each other or not being attached to each other
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M51/00Fuel-injection apparatus characterised by being operated electrically
    • F02M51/06Injectors peculiar thereto with means directly operating the valve needle
    • F02M51/061Injectors peculiar thereto with means directly operating the valve needle using electromagnetic operating means
    • F02M51/0625Injectors peculiar thereto with means directly operating the valve needle using electromagnetic operating means characterised by arrangement of mobile armatures
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M61/00Fuel-injectors not provided for in groups F02M39/00 - F02M57/00 or F02M67/00
    • F02M61/04Fuel-injectors not provided for in groups F02M39/00 - F02M57/00 or F02M67/00 having valves, e.g. having a plurality of valves in series
    • F02M61/10Other injectors with elongated valve bodies, i.e. of needle-valve type
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M2200/00Details of fuel-injection apparatus, not otherwise provided for
    • F02M2200/30Fuel-injection apparatus having mechanical parts, the movement of which is damped
    • F02M2200/304Fuel-injection apparatus having mechanical parts, the movement of which is damped using hydraulic means
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M2200/00Details of fuel-injection apparatus, not otherwise provided for
    • F02M2200/30Fuel-injection apparatus having mechanical parts, the movement of which is damped
    • F02M2200/306Fuel-injection apparatus having mechanical parts, the movement of which is damped using mechanical means

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Magnetically Actuated Valves (AREA)
  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】噴射量のばらつきの調整、弁の摩耗の低減等を図るためのインジェクタを提供する。【解決手段】弁2は電磁アクチュエータ5と弁ニードル15とを有する。電磁アクチュエータは、電磁コイル6と、電磁コイルにより操作可能なアーマチャ8であって、弁ニードルに配置された上記アーマチャとを有する。弁ニードルは、弁座面19と協働してシール座を成す弁閉鎖体16を操作する。アーマチャが当接する少なくとも1つのストッパ面32、33が設けられる。少なくとも操作過程において電磁コイルと電気的に接続される測定装置3が設けられる。アーマチャ、ストッパ面及び弁ニードルは、シール座の閉鎖後にアーマチャ変動が生成されるように構成される。測定装置は、シール座の閉鎖後に生成されたアーマチャ振動を、電磁コイルの電圧の振動の形態により検出する。【選択図】図1

Description

本発明は、特に内燃機関の燃料噴射弁として機能する流体を調量する弁を備えた構成に関する。特に、本発明は、好適に内燃機関の燃料室への燃料の直接噴射が行われる、自動車の燃料噴射装置のためのインジェクタ分野に関する。
独国特許出願公開第19950761号明細書には、燃料噴射装置のための燃料噴射弁が開示されており、この燃料噴射弁は、弁座面と協働してシール座を成す弁ニードルを有する。燃料噴射弁は、弁ニードルに作用するアーマチャを有する。アーマチャは、可動的に弁ニードルに案内され、エラストマから成るエラストマリングによって減衰させられる。これにより、燃料噴射弁の閉鎖時に、弁座面からの弁ニードルの跳ね返りに対して対抗措置を取ることが可能である。なぜならば、弁ニードルの慣性質量とアーマチャの慣性質量とが切り離されて、弁ニードルとアーマチャのとの間の減衰が実現されるからである。
請求項1の特徴を備えた本発明に係る構成には、改良された構成と、特に、特別な機能形態と、が可能となるという利点がある。従属請求項に記載された構成によって、請求項1に示す構成の有利な改良が可能である。
弁を構成する上で、ニードルの強い衝撃を防止するため、又は、アーマチャの跳ね返り介したシール座の望まれぬ再開放を防止するために、閉鎖時点での減衰が有利でありうる。この観点では、アーマチャの質量を分割して個々の質量物間の減衰を設け、対応する切り離しを実現することも有利でありうる。
他方では、燃料噴射弁の駆動のためには動作点の検知が有利であり又は必要となりうる。特に重要なことは、各時点での弁の正確な閉鎖時点を検知することであり、即ち、ダイナミクス偏差(Dynamikabweichung)ひいては噴射量のばらつきを調整するため、及び/又は、閉鎖する弁を場合により再び駆動することを介して弁の摩耗及び/又は騒音放出を低減するために、各時点での弁の正確な閉鎖時点を検知することが特に重要である。閉鎖する弁の再駆動によって、或る意味では制動インパルスが生成されうる。このような場合、閉鎖時点の検出は、通常では数ミリ秒のレベルで正確に行われる必要がある。このことは、電磁コイルのコイル電圧に生成された振動の形態による、生成されたアーマチャ振動を検出することによって、コストが掛かる追加的なセンサ装置無しで、有利に、測定された電圧及び/又は測定された電流を評価することによって行われる。
従って、特に有利に、弁の各ダイナミクス(Dynamik)が考慮されうる。即ち、例えば燃料噴射弁のダイナミクスは、弁ごとにばらつきがあり、目下の駆動条件に従って、及び摩耗によって変化することが判明している。駆動条件に関する重要な変化が、特に、温度、燃料に関して、特に、燃料の質又は燃料の成分、燃料圧力、及び、駆動時間に関して生じる。ダイナミクス変化は、弁の駆動中にも及び/又は弁の寿命に亘って有利に補正されうる。
これにより、弁の特別な特性も考慮することが可能であり、さらに、場合によりこれに伴う特別な困難も考慮することが可能である。このことは、例えば、弁ニードルから切り離されるソレノイドアーマチャ(そのために所謂アーマチャ自由経路が設けられている)を備えた電磁弁にも当てはまる。この場合、閉鎖過程は、電流推移における最大値としては検出されず、電圧における屈曲(Knick)として検出される。その際に、この屈曲は、弁ニードルに設けられたストッパ面から離れる前及びストッパ面から離れた後の、アーマチャの急速に変わる加速度と、液圧的な粘着(hydraulisches Kleben)と、によって生じる。しかしながら、これを対象とする検出には問題がある。なぜならば、液圧的な粘着は、粘性に依存するからである。粘性には、利用される燃料、特に燃料の品質及び組成、燃料の温度、及び、アーマチャ(ソレノイドアーマチャ)と弁ニードルとの間の関与する面の微細な形状及び表面粗さが関わっている。従って、これに対して調整された検出にはコストが掛かる。なぜならば、これら全ての影響量を考慮して閉鎖時点を確実にかつ正確に決定するためには、特にコストが掛かる評価が必要であり、さらに場合によっては、追加的なセンサ装置が必要だからである。
提案される構成によって、有利に、弁の閉鎖時点を確実に検出するために、簡単な評価が行われうる。生成されたアーマチャ振動は、特にミクロレベルの運動としての小さな変位でも、例えば測定されたコイル電圧での振動として直接的に検知されうる。このコイル電圧自体は、簡単な手段によって、確実に(robust)評価可能であり、特に、機械的に励起されたアーマチャ振動として、使用される媒体、特に調量される流体、及び、特にその温度により特徴付けられる上記媒体の状況から、十分に独立している。
請求項2に係る発展形態には、コイル電圧への確実な作用が可能であるという利点があり、その際に、アーマチャを操作するために設けられた磁気回路は、基本的に構造を変更せずに利用可能である。
請求項3に係る発展形態は、アーマチャ振動を生成させるための有利な可能性を示している。ここでは、アーマチャの傾動の後に、摩擦及び横方向の力により、アーマチャ速度が急速に変化した後でガイド部に沿った均一な加速度が再び設定されうる。これにより、信号の正確な検出が可能である。
請求項4に係る発展形態では、周面に亘って様々な液圧的な粘着が生成され又は強化され、これにより、アーマチャ振動も生成されうる。このようなアーマチャ形状を形成するための有利な可能性が、請求項5、請求項6、及び請求項7に示されている。これにより、アーマチャ振動が、非対称的なストッパ形状によって引き起こされうる。その際には、個々の構成を組み合わせることによって、及び/又は、ストッパ形状の様々な周面位置に特定の構成を複数形成することによって、適切な調整が可能である。
請求項8に係る発展形態によって、特に信号生成が、アーマチャの揺動無しでも可能となる。これにより特に、アーマチャの揺動が起きた際に生じる運動インパルスの減衰が回避されうる。このようなばね−質量系(Feder‐Masse‐System)の有利な構成が、請求項9及び請求項10に示されている。請求項11によれば、好適にシングルインパルスを介して、このようなばね−質量系を励起する可能性が示されている。
本発明の好適な実施例が、以下の明細書の記載において、添付の図面を参照して詳細に解説される。図面では、対応する構成要素に符号が統一的に付されており、数式(1)について詳細に解説される。
本発明の第1の実施例に応じた、弁を備えた構成の一部を抜粋した概略的な断面図を示す。 本発明の第1の実施例に係る図1に示した構成の電気回路の概略図を示す。 操作過程における、本発明の第2の実施例に係る図1に示した構成の弁の、弁ニードルに案内されたアーマチャを抜粋した図を示す。 本発明の第3の実施例に応じた構成の弁の、弁ニードルに配置されたストッパ要素を示す。 本発明の第4の実施例に応じた構成の弁の、弁ニードルに配置されたストッパ要素を示す。 本発明の第5の実施例に応じた構成の弁の、弁ニードルに配置されたストッパ要素を示す。 本発明の第6の実施例に応じた構成の弁の、弁ニードルに配置されたストッパ要素を示す。 本発明の第7の実施例に応じた構成の弁の、弁ニードルに配置されたストッパ要素を示す。 本発明の第8の実施例に応じた構成の弁の、弁ニードルに配置されたストッパ要素を示す。 本発明の第9の実施例に応じた構成の弁の、弁ニードルに配置されたアーマチャを示す。 本発明の第10の実施例に応じた構成の弁の、弁ニードルに配置されたアーマチャを示す。 本発明の第11の実施例に応じた構成の弁の、弁ニードルに配置されたアーマチャを示す。 本発明の第12の実施例に応じた構成の弁の、弁ニードルに配置されたアーマチャを示す。
図1は、第1の実施例に応じた弁2及び測定装置3を備えた構成1の一部を抜粋した概略的な断面図を示している。弁2は、流体を調量するために役立ち、特に、内燃機関のための燃料噴射弁2として機能しうる。弁2は、原則的に、液体又は気体流体のために適している。測定装置3は、制御装置3の構成要素でありうる。構成1のための好適な適用ケースは、弁2に対応して形成された複数の燃料噴射弁2が高圧噴射弁2として使用されかつ内燃機関の各対応付けられた燃焼室4への燃料の直接噴射のために用いられる燃料噴射装置である。
弁2は、アクチュエータ5を有し、アクチュエータ5は、電磁コイル6と、内極7と、アーマチャ8と、を備える。電磁コイル6に通電された状態において、磁気回路9が内極7を介して閉じられ、これにより、開放方向10へのアーマチャ8の操作が行われる。ここでは、磁気回路9は、閉じた磁力線11、12によって概略的に示唆されている。
弁2は、弁ニードル15と、弁ニードル15により操作可能な弁閉鎖体16と、を有する。弁閉鎖体16は、弁ニードル15と一体にも構成可能である。弁ニードル15は、ニードルボディ17を通って、当該ニードルボディ17と接合された弁座体18へと延びている。弁座体18には、弁座面19が形成されており、弁閉鎖体16は、この弁座面19と協働してシール座を成す。弁座体18にはさらに噴口20、21が形成される。
ニードルボディ17は、ハウジング部分22と接合されている。その際に、磁気回路9は、ニードルボディ17及び/又はハウジング部分22を介して閉じられ、従って、ニードルボディ17及びハウジング部分22は、好適に少なくとも部分的に適切な材料で、特に強磁性物質で形成される。
磁気コイル6は、電気線23、24を介して測定装置3と接続されている。構成1の構造に従って、例えば適切なプラグを介して測定装置3と弁2との接続を可能にするインタフェース25が設けられてもよい。但し、測定装置3が弁2に組み込まれていることも構想されうる。その場合には、対応する測定信号が、例えば、別体の制御装置へと案内されうる。さらに、測定装置3のために設けられた機能が別の場所に実現されることも構想されうる。
これにより、構成1の構造は、測定装置3が弁2に組み込まれている場合を含む。
弁ニードル15には、ストッパ要素30、31が設けられており、このストッパ要素30,31は、弁ニードル15に固定的に接合され、従って弁ニードル15に定置されている。ストッパ要素30は、ストッパ面32を有する。ストッパ要素31は、ストッパ面33を有する。アーマチャ8には、端面34、35が形成されている。アーマチャ8は貫通孔36をさらに有し、この貫通孔36は本実施例では、或る程度の遊隙を持ってアーマチャ8が弁ニードル15に案内されるように構成され、上記遊隙によって、弁ニードルの長手方向軸線37に対するアーマチャ8の傾動が可能となる。ストッパ面32、33の間に、アーマチャ8が本実施例では浮動状態で支承されている。その際に、アーマチャ8には、ばね38によって、開放方向10に逆らって、図1に示す初期ポジションへと負荷を加えられている。初期ポジションにおいて、アーマチャ8は、その端面35がストッパ面33に当接している。さらに戻りばね39が設けられ、この戻りばね39は、弁ニードル15に対して、図1に示す初期ポジションへと負荷を加え、この初期ポジションにおいて、弁閉鎖体16と弁座面19との間のシール座が閉鎖されている。
磁気コイル6に通電された状態において、磁気回路9を介して開放力がアーマチャ8に及ぼされ、従って、アーマチャ8は最初にアーマチャ自由経路40を通過するが、シール座は未だ閉鎖されたままである。続いて、アーマチャ8がストッパ要素30のストッパ面32に当接し、これにより、開放インパルスが弁ニードル15に伝達されて、シール座が開放される。これにより、内部空間41から噴口20、21を介して燃焼室4への燃料の噴射が行われる。
アーマチャ8の開放運動は、内極7のストッパ面42によって制限される。但し、アーマチャ8がストッパ面42に当接した場合には、さらに、開放方向10に向かって及び開放方向10に逆らって、弁ニードル15の或る程度の揺り戻しが起こりうる。
磁気コイル6への通電が切られた場合、弁2の閉鎖が起こる。なぜならば、その場合には、戻りばね39及びストッパ要素30を介して、アーマチャ8と弁ニードル15の両方の戻り運動が引き起こされるからである。この戻り運動の際に弁閉鎖体16が弁座面19に当接し次第、アーマチャ8がストッパ面32から離れて、ストッパ要素31のストッパ面33の方向に移動する。
本実施例では、ストッパ要素30のストッパ面32について、傾動角度又は傾斜角度43とも呼ばれる角度43が予め設定されている。ストッパ面32は、本実施例では平坦に形成され、ストッパ面32の法線ベクトル57(図6)が、長手方向軸線37とともに角度43を成す。
従って、アーマチャ8の端面34が、ストッパ面32に対して面で当接する場合には、長手方向軸線37対して又は図1に示すその初期ポジションに対して、角度43の分のアーマチャ8の傾動が起きる。これにより、弁2のダイナミクス(Dynamik)に基づいて、弁ニードル2の閉鎖後に、アーマチャ8の縦揺れ又は揺動が起きる。アーマチャ8と内極7との間の遊隙44が、これにより変更される。
図2は、図1に示した第1の実施例による構成の電気回路50の概略図を示している。ここでは、測定装置3及び磁気回路9が電気回路50に含まれている。理想的な図において、遊隙44は、長さxを有する作業空隙として表されている。その際に、作業空隙44における媒体の影響は、対応する変数によって、特に長さxについての増倍率によって考慮されうる。ここでは、磁気回路9は、長さlにより特徴付けられる。さらに、磁気回路9を特徴付ける横断面Aが示されている。さらに、導磁率μが示されている。磁気回路9では、磁気コイル6を通って流れる電流iからの磁束φが生じる。磁気コイル6は、ここでは測定コイルとしても機能し、その際に、電流iは測定信号も含む。電流iは、磁気コイル6のn回の巻回数に対して印加される電圧Uから得られ、この電圧Uは、モデルによれば、オーム抵抗Rで降下した電圧Uと、磁気コイル6の誘導抵抗で降下したUと、に分けられる。
例えば測定装置3により測定信号として検出される電圧Uは、数式(1)に対応して表される。例えば、弁2を閉鎖するために、例えば電磁コイルに印加される60Vの電圧Uに設定された保持電流レベルからスタートして、電流iが急速に下げられて、電流i=0が印加されうる。上記通電のこの段階において、端子電圧Uを介して、特にアーマチャ8のアーマチャ速度、又は、アーマチャ8と内極7との間の遊隙44の変化量が測定されうる。数式(1)に示されるように、電圧降下U=Riは、ゼロに向かっていく。さらに、電流の変化も、急速な電流低下及び電流i=0の印加の後にゼロに向かっていき、従って、電流iの時間的伝導が少なくとも近似的に消える。これにより、数式(1)に示される式の右側には、時間tに関して遊隙44の長さxの変化量に依存する第3の項が残る。
この段階において、即ち電流i=0が印加された場合に、弁2の閉鎖が行われ、その際には、弁閉鎖体16が弁座体18に当接し、アーマチャ8は最初に、切り離された質量部として移動し続ける。アーマチャ8が傾動させられるという図1に記載した構造的措置によって、アーマチャ速度の調整が行われ又は長さxの調整が行われる。この調整によって、次数がより高い成分がもたらされ、即ち、一定ではない速度の項dx/dtがもたらされる。弁が閉鎖された際の不均一なアーマチャ速度は、平均値分の変動、繰り返される急激な変化、又は、より高い次数による他の変化量を有しうる。これにより、上記の調整は、ばね38、39又は流動抵抗により引き起こされるアーマチャの移動に対する通常の影響とは異なっている。アーマチャ速度の調整は、非常に小さな変位においても、特にミクロレベルの運動においても、測定された電流i又は測定された電圧Uでの振動として直接的に検出されうる。従って、アーマチャ速度の変動は、簡単な手段によって確実に評価可能であり、特に機械的に励起されたアーマチャ振動として、使用される媒体、特に、温度等の媒体の現在の状況からは独立している。
図1により記載したアーマチャ振動の生成は、他のやり方でも行われうる。従って、閉鎖時のアーマチャ8の機械的なアーマチャ振動の生成は、様々なやり方で行われ、その際に、更なる別の可能性が詳細に記載される。その際に、記載される構成は、個別に又は組み合わせても実現されうる。
図3は、操作過程における、第2の実施例に係る図1に示した構成1の弁2の、弁ニードル15に案内されたアーマチャ8を抜粋した図を示している。本実施例では、長手方向軸線37に対する、ストッパ要素31のストッパ面33の傾斜が設けられる。従って、閉鎖過程において、アーマチャ8の端面35がストッパ面33に衝突した際に、アーマチャ8の傾動が起こり、続いて、アーマチャ8の縦揺れ又は揺動が起こる。その際には、開放方向10へのアーマチャ8の或る程度の揺り戻しも起こりうる。
従って、アーマチャ8の振動は、ガイド部周辺に設けられる実施例に従って、以下のように生成されうる。即ち、アーマチャ8は、一方の側で合目的的に、弁ニードル15のストッパ面32から離間してストッパ面32に対して傾き、さらにガイド部に少し傾いた状態で配置される。その後、アーマチャ8は、対向する側ではストッパ面33から離間し、異なる方向に傾く。これにより、アーマチャの速度が急激に変化し、その後、摩擦及び横方向の力により、アーマチャ8はガイド部に沿って均一な加速を経験し、又はアーマチャ8が静止する。図1及び図3で示した傾斜が付けられたストッパ面32、33の構成は、組み合わせて実現することも可能であり、その際には、アーマチャ8が互いに逆方向に傾動することが構想されうる。
このような挙動は、周面に亘る様々な液圧的な粘着によっても生成され又は強化されうる。以下では、これに関する構成が、図4〜図9を用いて例示的に記載される。その際に、このような構成は、個別で又は組み合わせて、ストッパ要素30及び/又はストッパ要素31に実現されうる。図4は、第3の実施例に応じた構成1の弁2の、弁ニードル15に配置されたストッパ要素30、31を示している。ここでは、ストッパ面32、33に、径方向の溝55が形成される。これにより、ストッパ面32、33は平坦ではなく、さらに、対称的な円錐形状に実現されていない。
溝55は、ここでは、空所55の考えられる構成である。その際に、複数の空所55、特に径方向の溝55が設けられてもよい。さらに、溝55は、他の形態で延びていてもよく、即ち、径方向に延びていなくてもよい。
図5は、第4の実施例に応じたストッパ要素30、31を示している。本構成では、面取り部56が、ストッパ面32、33に形成されている。これにより、ストッパ面32、33は部分的に面取りされている。
図6は、第5の実施例に応じたストッパ要素30、31を示している。本実施例では、ストッパ面32、33が、長手方向軸線37に対して傾いており、従って、ストッパ面32、33の法線ベクトル57が、長手方向軸線37とともに、傾動角度43又は傾斜角度43とも呼ばれる角度43を成す。このことは、図1又は図3に記載した状況に対応している。
図7は、第6の実施例に応じたストッパ要素30、31を示している。本実施例では、ステップ部58が、ストッパ面32、33に設けられている。
図8は、第7の実施例に応じたストッパ要素30、31を示している。本実施例では、ストッパ面32、33は、非環形状のエッジ59を有する。特に、本実施例では、突出部60が、ストッパ面32、33に設けられる。
図9は、第8の実施例に応じたストッパ要素30、31を示している。本実施例では、エッジ59の直線的な部分61により実現された切欠き部61が設けられる。
図8、図9により記載した構成では、エッジ59の形状は、対応して変更された環形状のエッジに基づいている。但し、エッジ59のための他のエッジ形状も実現されうる。
さらに、径方向に対称的な構成から外れた液圧的特徴、特に、液圧的な粘着特性を実現するために、ストッパ面32、33の様々なミクロ構造及び表面粗さを実現することも可能である。これにより、弁2の構成に従って、アーマチャ8の振動が引き起こされ又は強化されうる。
これにより有利なやり方で、アーマチャ8の機械的な振動を引き起こす、ストッパ面32、33の回転非対称的な形状が実現されうる。アーマチャ8の機械的な振動によって、結果的に、より高い次数による、作業空隙44の長さxの変化量が生じる。特に、2次の又は2次より高い次数による長さxの変化量が実現されうる。
図10は、第9の実施例に応じた構成1の弁2の、弁ニードル15に配置されたアーマチャ8を示している。本実施例では、アーマチャ8及び弁ニードル15は、ばね要素63を介して連結された2つの質量部64、65を有する系62に対応して構成されている。ここでは、アーマチャ8は、弁ニードル15に固定的に接合されている。弁ニードル15は、本実施例では、第1のニードル部分66と、第2のニードル部分67と、に分けられている。これらニードル部分66、67は、接合スリーブ68を介して互いに接合されている。アーマチャ8は、第1にニードル部分66に固定的に接合されている。第1のニードル部分66は、長手方向軸線37に沿った弾性動的な構造振動が可能であるように、構成されている。その際に、第1のニードル部分66が、モデルに合ったばね要素63を実現するために寄与し、さらに部分的に、質量部64を実現するために寄与することに注意されたい。閉鎖時に弁閉鎖体16が弁座面19に当接した場合には、ばね質量系62においてアーマチャ8の振動が起きる。その際には、適切な調整が可能である。
アーマチャ8による、又は閉鎖時及び閉鎖後に移動し続ける質量部による、上記系62の振動は、それ自身の周囲でも、即ち上記系62の固有の重心の周囲でも生じうる。このような振動によって、軸方向の磁気的な作業空隙44の測定可能な速度変化を生じさせるために、重心は、アーマチャ8の、作用する端面34から可能な限り離れたところに存在するべきであり、さらに、振動可能な系62の固有振動数は、50KHzより大きくないべきであろう。これらのことは、外開式の弁2(図1に示した内開式の弁2を対応して変更する必要がある)の場合は、アーマチャ8が、ニードル部分63と固定的に接合されることで実現され、ニードル部分63は、弁の閉鎖後に最初に、弾性的に振動する質量部として動き続け、第1のニードル部分66の弾性動的な構造振動を引き起こす。
図11は、第10の実施例に応じた構成1の弁2の、弁ニードル15に配置されたアーマチャ8を示している。本実施例では、アーマチャ8は、浮動するアーマチャ8として、弁ニードル15に配置されている。内開式又は外開式の弁2のアーマチャ8は、本実施例では、第1のアーマチャ部分69と、第2のアーマチャ部分70と、第1のアーマチャ部分69と第2のアーマチャ部分70との間に設けられたエラストマと、で構成される。第1のアーマチャ部分69は、上記系62の第1の質量部64であり、この第1の質量部64は、ばね63として機能するエラストマ61を介して、第2のアーマチャ部分70により形成された第2の質量部65と連結されている。アーマチャ8がストッパ面32、33に衝突した際、又はアーマチャ8がストッパ要素30、31のストッパ面32、33から離れた際には、ばね−質量系62の振動が励起される。
アーマチャ部分69、70は、他の形態で構成されたばね63を介しても、特に螺旋コイル要素63を介しても互いに連結されうる。
図12は、第11の実施例に応じた構成1の弁2の、弁ニードル15に配置されたアーマチャ8を示している。本実施例では、アーマチャ8は、浮動するアーマチャ8として第1のニードル部分66に配置されている。これにより、図10に示した質量部64の代わりに、第2の質量部64A、64Bへの分離が実現される。ここでは、質量部64Bは、少なくとも1つの他の質量部64Aとの断続的な接触を介して制動される。本実施例では、第1のニードル部分66が、アーマチャ8に衝突し、このようにして、断続的なアーマチャの運動を引き起こす。これにより、複数構成要素から成る系62の振動が、固定的に接合されておらず浮動し続ける質量部64A、64Bにより実現されうる。
図13は、第12の実施例に応じた構成1の弁2の、弁ニードル15に配置されたアーマチャ8を示している。本実施例では、アーマチャ8は、浮動するアーマチャ8として弁ニードル15に配置されている。アーマチャ8は、本実施例では本体72を有し、本体72は、少なくとも1つの空所73、74と、当該少なくとも1つの空所73、74内に、弁ニードル15に沿って遊隙を有して収められた物体75、76と、を有する。ここでは、アーマチャの振動は、遊隙を持って収められた物体75、76とアーマチャ8自体の本体72との衝突により生ぜられる。物体75、76の収容は、本実施では、本体72に接合されたプレートであって、例えば本体72に溶接された上記プレートによって実現される。
これにより、構造的な措置によって、移動する複数の質量部64、65を有する電磁弁2が実現可能であり、このことにより、電圧波形において簡単に検出される信号が生成され又は増幅され、上記検出される信号を介して、弁2の閉鎖時点が簡単かつ正確に検出されうる。その際には、使用される燃料、特に、当該燃料の品質及び組成、燃料の温度、及び周囲温度からの、少なくとも十分な独立性が獲得される。これにより、堅牢で簡単な実現が可能となる。このことにより適用範囲が広がる。特に、アーマチャ8は、平形アーマチャ又はソレノイドプランジャ8として構成されうる。好適な実装は、ガソリンの噴射のためである。
本発明は、上記の実施例には限定されない。
本発明は、特に内燃機関の燃料噴射弁として機能する流体を調量する弁を備えた構成に関する。特に、本発明は、好適に内燃機関の燃料室への燃料の直接噴射が行われる、自動車の燃料噴射装置のためのインジェクタ分野に関する。
独国特許出願公開第19950761号明細書には、燃料噴射装置のための燃料噴射弁が開示されており、この燃料噴射弁は、弁座面と協働してシール座を成す弁ニードルを有する。燃料噴射弁は、弁ニードルに作用するアーマチャを有する。アーマチャは、可動的に弁ニードルに案内され、エラストマから成るエラストマリングによって減衰させられる。これにより、燃料噴射弁の閉鎖時に、弁座面からの弁ニードルの跳ね返りに対して対抗措置を取ることが可能である。なぜならば、弁ニードルの慣性質量とアーマチャの慣性質量とが切り離されて、弁ニードルとアーマチャのとの間の減衰が実現されるからである。
弁を構成する上で、ニードルの強い衝撃を防止するため、又は、アーマチャの跳ね返り介したシール座の望まれぬ再開放を防止するために、閉鎖時点での減衰が有利でありうる。この観点では、アーマチャの質量を分割して個々の質量物間の減衰を設け、対応する切り離しを実現することも有利でありうる。
他方では、燃料噴射弁の駆動のためには動作点の検知が有利であり又は必要となりうる。特に重要なことは、各時点での弁の正確な閉鎖時点を検知することであり、即ち、ダイナミクス偏差(Dynamikabweichung)ひいては噴射量のばらつきを調整するため、及び/又は、閉鎖する弁を場合により再び駆動することを介して弁の摩耗及び/又は騒音放出を低減するために、各時点での弁の正確な閉鎖時点を検知することが特に重要である。閉鎖する弁の再駆動によって、或る意味では制動インパルスが生成されうる。このような場合、閉鎖時点の検出は、通常では数ミリ秒のレベルで正確に行われる必要がある。このことは、電磁コイルのコイル電圧に生成された振動の形態による、生成されたアーマチャ振動を検出することによって、コストが掛かる追加的なセンサ装置無しで、有利に、測定された電圧及び/又は測定された電流を評価することによって行われる。
従って、特に有利に、弁の各ダイナミクス(Dynamik)が考慮されうる。即ち、例えば燃料噴射弁のダイナミクスは、弁ごとにばらつきがあり、目下の駆動条件に従って、及び摩耗によって変化することが判明している。駆動条件に関する重要な変化が、特に、温度、燃料に関して、特に、燃料の質又は燃料の成分、燃料圧力、及び、駆動時間に関して生じる。ダイナミクス変化は、弁の駆動中にも及び/又は弁の寿命に亘って有利に補正されうる。
これにより、弁の特別な特性も考慮することが可能であり、さらに、場合によりこれに伴う特別な困難も考慮することが可能である。このことは、例えば、弁ニードルから切り離されるソレノイドアーマチャ(そのために所謂アーマチャ自由経路が設けられている)を備えた電磁弁にも当てはまる。この場合、閉鎖過程は、電流推移における最大値としては検出されず、電圧における屈曲(Knick)として検出される。その際に、この屈曲は、弁ニードルに設けられたストッパ面から離れる前及びストッパ面から離れた後の、アーマチャの急速に変わる加速度と、液圧的な粘着(hydraulisches Kleben)と、によって生じる。しかしながら、これを対象とする検出には問題がある。なぜならば、液圧的な粘着は、粘性に依存するからである。粘性には、利用される燃料、特に燃料の品質及び組成、燃料の温度、及び、アーマチャ(ソレノイドアーマチャ)と弁ニードルとの間の関与する面の微細な形状及び表面粗さが関わっている。従って、これに対して調整された検出にはコストが掛かる。なぜならば、これら全ての影響量を考慮して閉鎖時点を確実にかつ正確に決定するためには、特にコストが掛かる評価が必要であり、さらに場合によっては、追加的なセンサ装置が必要だからである。
請求項1の特徴を備えた本発明に係る構成には、改良された構成と、特に、特別な機能形態と、が可能となるという利点がある。従属請求項に記載された構成によって、請求項1に示す構成の有利な改良が可能である。
提案される構成によって、有利に、弁の閉鎖時点を確実に検出するために、簡単な評価が行われうる。生成されたアーマチャ振動は、特にミクロレベルの運動としての小さな変位でも、例えば測定されたコイル電圧での振動として直接的に検知されうる。このコイル電圧自体は、簡単な手段によって、確実に(robust)評価可能であり、特に、機械的に励起されたアーマチャ振動として、使用される媒体、特に調量される流体、及び、特にその温度により特徴付けられる上記媒体の状況から、十分に独立している。
請求項2に係る発展形態には、コイル電圧への確実な作用が可能であるという利点があり、その際に、アーマチャを操作するために設けられた磁気回路は、基本的に構造を変更せずに利用可能である。
請求項3に係る発展形態は、アーマチャ振動を生成させるための有利な可能性を示している。ここでは、アーマチャの傾動の後に、摩擦及び横方向の力により、アーマチャ速度が急速に変化した後でガイド部に沿った均一な加速度が再び設定されうる。これにより、信号の正確な検出が可能である。
請求項4に係る発展形態では、周面に亘って様々な液圧的な粘着が生成され又は強化され、これにより、アーマチャ振動も生成されうる。このようなアーマチャ形状を形成するための有利な可能性が、請求項5、請求項6、及び請求項7に示されている。これにより、アーマチャ振動が、非対称的なストッパ形状によって引き起こされうる。その際には、個々の構成を組み合わせることによって、及び/又は、ストッパ形状の様々な周面位置に特定の構成を複数形成することによって、適切な調整が可能である。
請求項8に係る発展形態によって、特に信号生成が、アーマチャの揺動無しでも可能となる。これにより特に、アーマチャの揺動が起きた際に生じる運動インパルスの減衰が回避されうる。このようなばね−質量系(Feder‐Masse‐System)の有利な構成が、請求項9及び請求項10に示されている。請求項11によれば、好適にシングルインパルスを介して、このようなばね−質量系を励起する可能性が示されている。
本発明の好適な実施例が、以下の明細書の記載において、添付の図面を参照して詳細に解説される。図面では、対応する構成要素に符号が統一的に付されており、数式(1)について詳細に解説される。
本発明の第1の実施例に応じた、弁を備えた構成の一部を抜粋した概略的な断面図を示す。 本発明の第1の実施例に係る図1に示した構成の電気回路の概略図を示す。 操作過程における、本発明の第2の実施例に係る図1に示した構成の弁の、弁ニードルに案内されたアーマチャを抜粋した図を示す。 本発明の第3の実施例に応じた構成の弁の、弁ニードルに配置されたストッパ要素を示す。 本発明の第4の実施例に応じた構成の弁の、弁ニードルに配置されたストッパ要素を示す。 本発明の第5の実施例に応じた構成の弁の、弁ニードルに配置されたストッパ要素を示す。 本発明の第6の実施例に応じた構成の弁の、弁ニードルに配置されたストッパ要素を示す。 本発明の第7の実施例に応じた構成の弁の、弁ニードルに配置されたストッパ要素を示す。 本発明の第8の実施例に応じた構成の弁の、弁ニードルに配置されたストッパ要素を示す。 本発明の第9の実施例に応じた構成の弁の、弁ニードルに配置されたアーマチャを示す。 本発明の第10の実施例に応じた構成の弁の、弁ニードルに配置されたアーマチャを示す。 本発明の第11の実施例に応じた構成の弁の、弁ニードルに配置されたアーマチャを示す。 本発明の第12の実施例に応じた構成の弁の、弁ニードルに配置されたアーマチャを示す。
図1は、第1の実施例に応じた弁2及び測定装置3を備えた構成1の一部を抜粋した概略的な断面図を示している。弁2は、流体を調量するために役立ち、特に、内燃機関のための燃料噴射弁2として機能しうる。弁2は、原則的に、液体又は気体流体のために適している。測定装置3は、制御装置3の構成要素でありうる。構成1のための好適な適用ケースは、弁2に対応して形成された複数の燃料噴射弁2が高圧噴射弁2として使用されかつ内燃機関の各対応付けられた燃焼室4への燃料の直接噴射のために用いられる燃料噴射装置である。
弁2は、アクチュエータ5を有し、アクチュエータ5は、電磁コイル6と、内極7と、アーマチャ8と、を備える。電磁コイル6に通電された状態において、磁気回路9が内極7を介して閉じられ、これにより、開放方向10へのアーマチャ8の操作が行われる。ここでは、磁気回路9は、閉じた磁力線11、12によって概略的に示唆されている。
弁2は、弁ニードル15と、弁ニードル15により操作可能な弁閉鎖体16と、を有する。弁閉鎖体16は、弁ニードル15と一体にも構成可能である。弁ニードル15は、ニードルボディ17を通って、当該ニードルボディ17と接合された弁座体18へと延びている。弁座体18には、弁座面19が形成されており、弁閉鎖体16は、この弁座面19と協働してシール座を成す。弁座体18にはさらに噴口20、21が形成される。
ニードルボディ17は、ハウジング部分22と接合されている。その際に、磁気回路9は、ニードルボディ17及び/又はハウジング部分22を介して閉じられ、従って、ニードルボディ17及びハウジング部分22は、好適に少なくとも部分的に適切な材料で、特に強磁性物質で形成される。
磁気コイル6は、電気線23、24を介して測定装置3と接続されている。構成1の構造に従って、例えば適切なプラグを介して測定装置3と弁2との接続を可能にするインタフェース25が設けられてもよい。但し、測定装置3が弁2に組み込まれていることも構想されうる。その場合には、対応する測定信号が、例えば、別体の制御装置へと案内されうる。さらに、測定装置3のために設けられた機能が別の場所に実現されることも構想されうる。
これにより、構成1の構造は、測定装置3が弁2に組み込まれている場合を含む。
弁ニードル15には、ストッパ要素30、31が設けられており、このストッパ要素30,31は、弁ニードル15に固定的に接合され、従って弁ニードル15に定置されている。ストッパ要素30は、ストッパ面32を有する。ストッパ要素31は、ストッパ面33を有する。アーマチャ8には、端面34、35が形成されている。アーマチャ8は貫通孔36をさらに有し、この貫通孔36は本実施例では、或る程度の遊隙を持ってアーマチャ8が弁ニードル15に案内されるように構成され、上記遊隙によって、弁ニードルの長手方向軸線37に対するアーマチャ8の傾動が可能となる。ストッパ面32、33の間に、アーマチャ8が本実施例では浮動状態で支承されている。その際に、アーマチャ8には、ばね38によって、開放方向10に逆らって、図1に示す初期ポジションへと負荷を加えられている。初期ポジションにおいて、アーマチャ8は、その端面35がストッパ面33に当接している。さらに戻りばね39が設けられ、この戻りばね39は、弁ニードル15に対して、図1に示す初期ポジションへと負荷を加え、この初期ポジションにおいて、弁閉鎖体16と弁座面19との間のシール座が閉鎖されている。
磁気コイル6に通電された状態において、磁気回路9を介して開放力がアーマチャ8に及ぼされ、従って、アーマチャ8は最初にアーマチャ自由経路40を通過するが、シール座は未だ閉鎖されたままである。続いて、アーマチャ8がストッパ要素30のストッパ面32に当接し、これにより、開放インパルスが弁ニードル15に伝達されて、シール座が開放される。これにより、内部空間41から噴口20、21を介して燃焼室4への燃料の噴射が行われる。
アーマチャ8の開放運動は、内極7のストッパ面42によって制限される。但し、アーマチャ8がストッパ面42に当接した場合には、さらに、開放方向10に向かって及び開放方向10に逆らって、弁ニードル15の或る程度の揺り戻しが起こりうる。
磁気コイル6への通電が切られた場合、弁2の閉鎖が起こる。なぜならば、その場合には、戻りばね39及びストッパ要素30を介して、アーマチャ8と弁ニードル15の両方の戻り運動が引き起こされるからである。この戻り運動の際に弁閉鎖体16が弁座面19に当接し次第、アーマチャ8がストッパ面32から離れて、ストッパ要素31のストッパ面33の方向に移動する。
本実施例では、ストッパ要素30のストッパ面32について、傾動角度又は傾斜角度43とも呼ばれる角度43が予め設定されている。ストッパ面32は、本実施例では平坦に形成され、ストッパ面32の法線ベクトル57(図6)が、長手方向軸線37とともに角度43を成す。
従って、アーマチャ8の端面34が、ストッパ面32に対して面で当接する場合には、長手方向軸線37対して又は図1に示すその初期ポジションに対して、角度43の分のアーマチャ8の傾動が起きる。これにより、弁2のダイナミクス(Dynamik)に基づいて、弁ニードル2の閉鎖後に、アーマチャ8の縦揺れ又は揺動が起きる。アーマチャ8と内極7との間の遊隙44が、これにより変更される。
図2は、図1に示した第1の実施例による構成の電気回路50の概略図を示している。ここでは、測定装置3及び磁気回路9が電気回路50に含まれている。理想的な図において、遊隙44は、長さxを有する作業空隙として表されている。その際に、作業空隙44における媒体の影響は、対応する変数によって、特に長さxについての増倍率によって考慮されうる。ここでは、磁気回路9は、長さlにより特徴付けられる。さらに、磁気回路9を特徴付ける横断面Aが示されている。さらに、導磁率μが示されている。磁気回路9では、磁気コイル6を通って流れる電流iからの磁束φが生じる。磁気コイル6は、ここでは測定コイルとしても機能し、その際に、電流iは測定信号も含む。電流iは、磁気コイル6のn回の巻回数に対して印加される電圧Uから得られ、この電圧Uは、モデルによれば、オーム抵抗Rで降下した電圧Uと、磁気コイル6の誘導抵抗で降下したUと、に分けられる。
例えば測定装置3により測定信号として検出される電圧Uは、下記の数式(1)に対応して表される。例えば、弁2を閉鎖するために、例えば電磁コイルに印加される60Vの電圧Uに設定された保持電流レベルからスタートして、電流iが急速に下げられて、電流i=0が印加されうる。上記通電のこの段階において、端子電圧Uを介して、特にアーマチャ8のアーマチャ速度、又は、アーマチャ8と内極7との間の遊隙44の変化量が測定されうる。数式(1)に示されるように、電圧降下U=Riは、ゼロに向かっていく。さらに、電流の変化も、急速な電流低下及び電流i=0の印加の後にゼロに向かっていき、従って、電流iの時間的伝導が少なくとも近似的に消える。これにより、数式(1)に示される式の右側には、時間tに関して遊隙44の長さxの変化量に依存する第3の項が残る。
Figure 2018003840
この段階において、即ち電流i=0が印加された場合に、弁2の閉鎖が行われ、その際には、弁閉鎖体16が弁座体18に当接し、アーマチャ8は最初に、切り離された質量部として移動し続ける。アーマチャ8が傾動させられるという図1に記載した構造的措置によって、アーマチャ速度の調整が行われ又は長さxの調整が行われる。この調整によって、次数がより高い成分がもたらされ、即ち、一定ではない速度の項dx/dtがもたらされる。弁が閉鎖された際の不均一なアーマチャ速度は、平均値分の変動、繰り返される急激な変化、又は、より高い次数による他の変化量を有しうる。これにより、上記の調整は、ばね38、39又は流動抵抗により引き起こされるアーマチャの移動に対する通常の影響とは異なっている。アーマチャ速度の調整は、非常に小さな変位においても、特にミクロレベルの運動においても、測定された電流i又は測定された電圧Uでの振動として直接的に検出されうる。従って、アーマチャ速度の変動は、簡単な手段によって確実に評価可能であり、特に機械的に励起されたアーマチャ振動として、使用される媒体、特に、温度等の媒体の現在の状況からは独立している。
図1により記載したアーマチャ振動の生成は、他のやり方でも行われうる。従って、閉鎖時のアーマチャ8の機械的なアーマチャ振動の生成は、様々なやり方で行われ、その際に、更なる別の可能性が詳細に記載される。その際に、記載される構成は、個別に又は組み合わせても実現されうる。
図3は、操作過程における、第2の実施例に係る図1に示した構成1の弁2の、弁ニードル15に案内されたアーマチャ8を抜粋した図を示している。本実施例では、長手方向軸線37に対する、ストッパ要素31のストッパ面33の傾斜が設けられる。従って、閉鎖過程において、アーマチャ8の端面35がストッパ面33に衝突した際に、アーマチャ8の傾動が起こり、続いて、アーマチャ8の縦揺れ又は揺動が起こる。その際には、開放方向10へのアーマチャ8の或る程度の揺り戻しも起こりうる。
従って、アーマチャ8の振動は、ガイド部周辺に設けられる実施例に従って、以下のように生成されうる。即ち、アーマチャ8は、一方の側で合目的的に、弁ニードル15のストッパ面32から離間してストッパ面32に対して傾き、さらにガイド部に少し傾いた状態で配置される。その後、アーマチャ8は、対向する側ではストッパ面33から離間し、異なる方向に傾く。これにより、アーマチャの速度が急激に変化し、その後、摩擦及び横方向の力により、アーマチャ8はガイド部に沿って均一な加速を経験し、又はアーマチャ8が静止する。図1及び図3で示した傾斜が付けられたストッパ面32、33の構成は、組み合わせて実現することも可能であり、その際には、アーマチャ8が互いに逆方向に傾動することが構想されうる。
このような挙動は、周面に亘る様々な液圧的な粘着によっても生成され又は強化されうる。以下では、これに関する構成が、図4〜図9を用いて例示的に記載される。その際に、このような構成は、個別で又は組み合わせて、ストッパ要素30及び/又はストッパ要素31に実現されうる。図4は、第3の実施例に応じた構成1の弁2の、弁ニードル15に配置されたストッパ要素30、31を示している。ここでは、ストッパ面32、33に、径方向の溝55が形成される。これにより、ストッパ面32、33は平坦ではなく、さらに、対称的な円錐形状に実現されていない。
溝55は、ここでは、空所55の考えられる構成である。その際に、複数の空所55、特に径方向の溝55が設けられてもよい。さらに、溝55は、他の形態で延びていてもよく、即ち、径方向に延びていなくてもよい。
図5は、第4の実施例に応じたストッパ要素30、31を示している。本構成では、面取り部56が、ストッパ面32、33に形成されている。これにより、ストッパ面32、33は部分的に面取りされている。
図6は、第5の実施例に応じたストッパ要素30、31を示している。本実施例では、ストッパ面32、33が、長手方向軸線37に対して傾いており、従って、ストッパ面32、33の法線ベクトル57が、長手方向軸線37とともに、傾動角度43又は傾斜角度43とも呼ばれる角度43を成す。このことは、図1又は図3に記載した状況に対応している。
図7は、第6の実施例に応じたストッパ要素30、31を示している。本実施例では、ステップ部58が、ストッパ面32、33に設けられている。
図8は、第7の実施例に応じたストッパ要素30、31を示している。本実施例では、ストッパ面32、33は、非環形状のエッジ59を有する。特に、本実施例では、突出部60が、ストッパ面32、33に設けられる。
図9は、第8の実施例に応じたストッパ要素30、31を示している。本実施例では、エッジ59の直線的な部分61により実現された切欠き部61が設けられる。
図8、図9により記載した構成では、エッジ59の形状は、対応して変更された環形状のエッジに基づいている。但し、エッジ59のための他のエッジ形状も実現されうる。
さらに、径方向に対称的な構成から外れた液圧的特徴、特に、液圧的な粘着特性を実現するために、ストッパ面32、33の様々なミクロ構造及び表面粗さを実現することも可能である。これにより、弁2の構成に従って、アーマチャ8の振動が引き起こされ又は強化されうる。
これにより有利なやり方で、アーマチャ8の機械的な振動を引き起こす、ストッパ面32、33の回転非対称的な形状が実現されうる。アーマチャ8の機械的な振動によって、結果的に、より高い次数による、作業空隙44の長さxの変化量が生じる。特に、2次の又は2次より高い次数による長さxの変化量が実現されうる。
図10は、第9の実施例に応じた構成1の弁2の、弁ニードル15に配置されたアーマチャ8を示している。本実施例では、アーマチャ8及び弁ニードル15は、ばね要素63を介して連結された2つの質量部64、65を有する系62に対応して構成されている。ここでは、アーマチャ8は、弁ニードル15に固定的に接合されている。弁ニードル15は、本実施例では、第1のニードル部分66と、第2のニードル部分67と、に分けられている。これらニードル部分66、67は、接合スリーブ68を介して互いに接合されている。アーマチャ8は、第1にニードル部分66に固定的に接合されている。第1のニードル部分66は、長手方向軸線37に沿った弾性動的な構造振動が可能であるように、構成されている。その際に、第1のニードル部分66が、モデルに合ったばね要素63を実現するために寄与し、さらに部分的に、質量部64を実現するために寄与することに注意されたい。閉鎖時に弁閉鎖体16が弁座面19に当接した場合には、ばね質量系62においてアーマチャ8の振動が起きる。その際には、適切な調整が可能である。
アーマチャ8による、又は閉鎖時及び閉鎖後に移動し続ける質量部による、上記系62の振動は、それ自身の周囲でも、即ち上記系62の固有の重心の周囲でも生じうる。このような振動によって、軸方向の磁気的な作業空隙44の測定可能な速度変化を生じさせるために、重心は、アーマチャ8の、作用する端面34から可能な限り離れたところに存在するべきであり、さらに、振動可能な系62の固有振動数は、50KHzより大きくないべきであろう。これらのことは、外開式の弁2(図1に示した内開式の弁2を対応して変更する必要がある)の場合は、アーマチャ8が、第1のニードル部分66と固定的に接合されることで実現され、第1のニードル部分66は、弁の閉鎖後に最初に、弾性的に振動する質量部として動き続け、第1のニードル部分66の弾性動的な構造振動を引き起こす。
図11は、第10の実施例に応じた構成1の弁2の、弁ニードル15に配置されたアーマチャ8を示している。本実施例では、アーマチャ8は、浮動するアーマチャ8として、弁ニードル15に配置されている。内開式又は外開式の弁2のアーマチャ8は、本実施例では、第1のアーマチャ部分69と、第2のアーマチャ部分70と、第1のアーマチャ部分69と第2のアーマチャ部分70との間に設けられたエラストマ71と、で構成される。第1のアーマチャ部分69は、上記系62の第1の質量部64であり、この第1の質量部64は、ばね63として機能するエラストマ71を介して、第2のアーマチャ部分70により形成された第2の質量部65と連結されている。アーマチャ8がストッパ面32、33に衝突した際、又はアーマチャ8がストッパ要素30、31のストッパ面32、33から離れた際には、ばね−質量系62の振動が励起される。
アーマチャ部分69、70は、他の形態で構成されたばね63を介しても、特に螺旋コイル要素63を介しても互いに連結されうる。
図12は、第11の実施例に応じた構成1の弁2の、弁ニードル15に配置されたアーマチャ8を示している。本実施例では、アーマチャ8は、浮動するアーマチャ8として第1のニードル部分66に配置されている。これにより、図10に示した質量部64の代わりに、第2の質量部64A、64Bへの分離が実現される。ここでは、質量部64Bは、少なくとも1つの他の質量部64Aとの断続的な接触を介して制動される。本実施例では、第1のニードル部分66が、アーマチャ8に衝突し、このようにして、断続的なアーマチャの運動を引き起こす。これにより、複数構成要素から成る系62の振動が、固定的に接合されておらず浮動し続ける質量部64A、64Bにより実現されうる。
図13は、第12の実施例に応じた構成1の弁2の、弁ニードル15に配置されたアーマチャ8を示している。本実施例では、アーマチャ8は、浮動するアーマチャ8として弁ニードル15に配置されている。アーマチャ8は、本実施例では本体72を有し、本体72は、少なくとも1つの空所73、74と、当該少なくとも1つの空所73、74内に、弁ニードル15に沿って遊隙を有して収められた物体75、76と、を有する。ここでは、アーマチャの振動は、遊隙を持って収められた物体75、76とアーマチャ8自体の本体72との衝突により生ぜられる。物体75、76の収容は、本実施では、本体72に接合されたプレートであって、例えば本体72に溶接された上記プレートによって実現される。
これにより、構造的な措置によって、移動する複数の質量部64、65を有する電磁弁2が実現可能であり、このことにより、電圧波形において簡単に検出される信号が生成され又は増幅され、上記検出される信号を介して、弁2の閉鎖時点が簡単かつ正確に検出されうる。その際には、使用される燃料、特に、当該燃料の品質及び組成、燃料の温度、及び周囲温度からの、少なくとも十分な独立性が獲得される。これにより、堅牢で簡単な実現が可能となる。このことにより適用範囲が広がる。特に、アーマチャ8は、平形アーマチャ又はソレノイドプランジャ8として構成されうる。好適な実装は、ガソリンの噴射のためである。
本発明は、上記の実施例には限定されない。

Claims (11)

  1. 特に内燃機関の燃料噴射弁(2)として機能する流体を調量する弁(2)を備えた構成(1)であって、
    前記弁(2)は、電磁アクチュエータ(5)と、前記電磁アクチュエータ(5)により操作可能な弁ニードル(15)と、を有し、
    前記電磁アクチュエータ(5)は、電磁コイル(6)と、操作過程において前記電磁コイル(6)により操作可能なアーマチャ(8)であって前記弁ニードル(15)に配置された前記アーマチャ(8)と、を有し、
    前記弁ニードル(15)は、弁座面(19)と協働してシール座を成す弁閉鎖体(16)を操作するために役立ち、前記操作過程において前記アーマチャ(8)が当接する少なくとも1つのストッパ面(32、33)が設けられる、前記構成(1)において、
    少なくとも前記操作過程において前記電磁コイル(6)と電気的に接続される測定装置(3)が設けられ、
    前記アーマチャ(8)及び/又は前記ストッパ面(32、33)及び/又は弁ニードル(15)は、前記操作過程において前記シール座の閉鎖後に前記アーマチャ(8)のアーマチャ振動が生成されるように構成され、
    前記測定装置(3)は、前記操作過程において前記シール座の閉鎖後に生成された前記アーマチャ振動を、前記電磁コイル(6)のコイル電圧(U)に生成された振動の形態により検出するよう構成されることを特徴とする、構成(1)。
  2. 前記電磁コイル(6)の前記コイル電圧(U)に生成された振動の形態による、少なくとも実質的に前記アーマチャ振動に起因する、前記アーマチャ(8)と前記電磁アクチュエータ(5)の内極(7)との間の作業空隙(44)の変化が生じさせられることを特徴とする、請求項1に記載の構成。
  3. 前記アーマチャ(8)は、前記弁ニードル(15)に対する前記アーマチャ(8)の傾動が可能となるように、前記弁ニードル(15)に配置され、
    前記アーマチャ(8)及び前記ストッパ面(32、33)は、前記アーマチャ(8)が前記ストッパ面(32、33)に当接した際又は前記ストッパ面(32、33)から離れる際に前記弁ニードル(15)に対して傾動し又は傾動しているように、構成されることを特徴とする、請求項1又は2に記載の構成。
  4. 前記アーマチャ(8)の端面(34、35)及び/又は前記ストッパ面(32、33)は、前記アーマチャ(8)が前記ストッパ面(32、33)に当接する領域では、長手方向軸線(37)に対して回転非対称的なストッパ形状に形成されることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の構成。
  5. 前記アーマチャ(8)の前記端面(34、35)の前記ストッパ形状、又は、前記ストッパ面(32、33)の前記ストッパ形状は、少なくとも1つの空所(55)、及び/又は、少なくとも1つの溝(55)、及び/又は、少なくとも1つの径方向の溝(55)、及び/又は、少なくとも1つのステップ部(58)、及び/又は、少なくとも1つの面取り部(56)を有することを特徴とする、請求項4に記載の構成。
  6. 前記アーマチャ(8)又は前記ストッパ面(32、33)の前記ストッパ形状は、非環形状のエッジ(59)を有することを特徴とする、請求項4又は5に記載の構成。
  7. 前記アーマチャ(8)又は前記ストッパ面(32、33)の前記ストッパ形状は、前記エッジ(59)に、少なくとも1つの突出部(60)、及び/又は、少なくとも1つの切欠き部(61)、及び/又は、少なくとも1つの、少なくともほぼ直線的な部分(61)を有することを特徴とする、請求項6に記載の構成。
  8. 前記アーマチャ(8)及び/又は前記弁ニードル(15)は、少なくとも1つのばね(63)を介して連結された少なくとも2つの質量部(64、65)を有する系(62)に対応して形成されることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載の構成。
  9. 前記アーマチャ(8)は、第1のアーマチャ部分(69)の形態による第1の質量部(64)と、第2のアーマチャ部分(70)の形態による少なくとも1つの第2の質量部(65)と、前記第1のアーマチャ部分(69)と前記第2のアーマチャ部分(70)との間に設けられたエラストマ(71)及び/又は螺旋コイル要素(63)の形態による、前記第1の質量部(64)と前記第2の質量部(65)とを連結するばね(63)と、を有することを特徴とする、請求項8に記載の構成。
  10. 前記弁ニードル(15)は、前記アーマチャ(8)が固定的に又は浮動状態で配置されている第1のニードル部分(66)と、第2のニードル部分(67)と、を有し、前記第1のニードル部分(66)と前記第2のニードル部分(67)は互いに接合されており、前記第1のニードル部分(66)は、弾性動的な構造振動が可能となるように形成されることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか1項に記載の構成。
  11. 前記アーマチャ(8)は、少なくとも1つの空所(73、74)を有する本体(72)と、前記少なくとも1つの空所(73、74)に、前記弁ニードル(15)に沿って遊隙を有して収められた少なくとも1つの物体(75、76)と、を有することを特徴とする、請求項1〜10のいずれか1項に記載の構成。
JP2017124367A 2016-06-27 2017-06-26 流体を調量する弁を備えた構成 Active JP7012465B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE102016211454.9A DE102016211454A1 (de) 2016-06-27 2016-06-27 Anordnung mit einem Ventil zum Zumessen eines Fluids
DE102016211454.9 2016-06-27

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018003840A true JP2018003840A (ja) 2018-01-11
JP7012465B2 JP7012465B2 (ja) 2022-01-28

Family

ID=60579301

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017124367A Active JP7012465B2 (ja) 2016-06-27 2017-06-26 流体を調量する弁を備えた構成

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP7012465B2 (ja)
KR (1) KR102401612B1 (ja)
DE (1) DE102016211454A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112282996A (zh) * 2020-11-12 2021-01-29 安徽理工大学 一种基于磁致伸缩效应的高压共轨式喷油器及其控制方法
CN113236461A (zh) * 2021-06-15 2021-08-10 安徽理工大学 一种基于gmm的直驱式高压共轨喷油器及其控制方法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111594368B (zh) * 2020-04-17 2022-01-11 莆田市宏业精密机械有限公司 一种基于面积补偿制造方法制得的压力平衡喷油嘴
KR102674468B1 (ko) 2021-09-08 2024-06-13 주식회사 현대케피코 조립 위치 고정형 인젝터

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6319803A (ja) * 1986-07-12 1988-01-27 Diesel Kiki Co Ltd ソレノイドアクチエ−タの作動検出装置
JP2004068677A (ja) * 2002-08-05 2004-03-04 Bosch Automotive Systems Corp 燃料噴射弁
JP2011214536A (ja) * 2010-04-01 2011-10-27 Hitachi Automotive Systems Ltd 電磁式燃料噴射弁
JP2015529306A (ja) * 2012-09-25 2015-10-05 ローベルト ボッシュ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 噴射弁
JP2015200295A (ja) * 2014-04-10 2015-11-12 株式会社デンソー 燃料噴射弁
JP2016037957A (ja) * 2014-08-05 2016-03-22 株式会社日本自動車部品総合研究所 燃料噴射弁

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000265919A (ja) 1999-03-16 2000-09-26 Bosch Automotive Systems Corp 電磁式燃料噴射弁
DE19950761A1 (de) 1999-10-21 2001-04-26 Bosch Gmbh Robert Brennstoffeinspritzventil
EP2835520B1 (en) * 2013-08-09 2022-04-06 Vitesco Technologies GmbH Fuel injector and method for operating a fuel injector

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6319803A (ja) * 1986-07-12 1988-01-27 Diesel Kiki Co Ltd ソレノイドアクチエ−タの作動検出装置
JP2004068677A (ja) * 2002-08-05 2004-03-04 Bosch Automotive Systems Corp 燃料噴射弁
JP2011214536A (ja) * 2010-04-01 2011-10-27 Hitachi Automotive Systems Ltd 電磁式燃料噴射弁
JP2015529306A (ja) * 2012-09-25 2015-10-05 ローベルト ボッシュ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 噴射弁
JP2015200295A (ja) * 2014-04-10 2015-11-12 株式会社デンソー 燃料噴射弁
JP2016037957A (ja) * 2014-08-05 2016-03-22 株式会社日本自動車部品総合研究所 燃料噴射弁

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112282996A (zh) * 2020-11-12 2021-01-29 安徽理工大学 一种基于磁致伸缩效应的高压共轨式喷油器及其控制方法
CN112282996B (zh) * 2020-11-12 2023-12-22 安徽理工大学 一种基于磁致伸缩效应的高压共轨式喷油器及其控制方法
CN113236461A (zh) * 2021-06-15 2021-08-10 安徽理工大学 一种基于gmm的直驱式高压共轨喷油器及其控制方法
CN113236461B (zh) * 2021-06-15 2024-02-02 安徽理工大学 一种基于gmm的直驱式高压共轨喷油器及其控制方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP7012465B2 (ja) 2022-01-28
DE102016211454A1 (de) 2017-12-28
KR102401612B1 (ko) 2022-05-25
KR20180001500A (ko) 2018-01-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7012465B2 (ja) 流体を調量する弁を備えた構成
JP6087210B2 (ja) 燃料噴射弁
JP4483940B2 (ja) 燃料噴射弁
KR102110114B1 (ko) 분사 밸브
JP5537472B2 (ja) 燃料噴射装置
JP6045748B2 (ja) 噴射弁用の弁アセンブリ及び噴射弁
CN106401823B (zh) 用于计量流体的阀
JP5917689B2 (ja) ソレノイドバルブ及びソレノイドバルブの監視方法
JP6416674B2 (ja) 燃料噴射弁の制御装置
JP5482267B2 (ja) 燃料噴射弁
KR20130115269A (ko) 코일 액추에이터의 전자기 구동 전기자에 대한 탄도형 궤적 확인
CN109072843A (zh) 高压燃料供给泵的控制装置和高压燃料供给泵
JP5857952B2 (ja) 燃料噴射弁
US9394869B2 (en) Fuel injector
JP6275902B2 (ja) 燃料噴射装置
WO2018159326A1 (ja) 燃料噴射弁および燃料噴射システム
JP6453381B2 (ja) 燃料噴射装置
JP6151336B2 (ja) 燃料噴射装置
JP6063894B2 (ja) 燃料噴射装置
JP6698802B2 (ja) 燃料噴射装置
US20190360443A1 (en) Fuel injection valve and fuel injection system
EP3263885B1 (en) Fuel injection valve
US20190120189A1 (en) Solenoid valve for controlling fluids
US20210115887A1 (en) Fuel injection valve
EP2863044A1 (en) Injection valve

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170724

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20190208

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20190214

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20190222

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20190318

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20190319

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20200219

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200623

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210616

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20210915

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211216

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220113

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220118

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7012465

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150