JP2018003067A - 成膜方法 - Google Patents

成膜方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2018003067A
JP2018003067A JP2016128394A JP2016128394A JP2018003067A JP 2018003067 A JP2018003067 A JP 2018003067A JP 2016128394 A JP2016128394 A JP 2016128394A JP 2016128394 A JP2016128394 A JP 2016128394A JP 2018003067 A JP2018003067 A JP 2018003067A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
oxygen
target
introduction amount
gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016128394A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6734711B2 (ja
Inventor
永田 純一
Junichi Nagata
純一 永田
大士 小林
Hiroshi Kobayasi
大士 小林
太平 水野
Taihei Mizuno
太平 水野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ulvac Inc
Original Assignee
Ulvac Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ulvac Inc filed Critical Ulvac Inc
Priority to JP2016128394A priority Critical patent/JP6734711B2/ja
Publication of JP2018003067A publication Critical patent/JP2018003067A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6734711B2 publication Critical patent/JP6734711B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Physical Vapour Deposition (AREA)

Abstract

【課題】、応力が所定値以内の酸化アルミニウム膜を効率よく成膜することができる成膜方法を提供する。【解決手段】真空チャンバ1内に基板Sとアルミニウムターゲット21,22とを配置し、希ガスと酸素ガスとを導入し、基板表面に酸化アルミニウム膜を成膜する。希ガスのみを導入し、ターゲットに所定電力を投入して真空チャンバ内で放電させたときの放電電圧を第1電圧V1、第1電圧が維持される真空チャンバ内の酸素の分圧を基準分圧、酸素の分圧が基準分圧より高くなって第1電圧より低い第2電圧まで放電電圧が降下したときの酸素ガスの導入量を第1導入量F1とし、当初、第1導入量より多い第2導入量F2で酸素ガスを導入し、放電電圧が第1電圧から第2電圧に降下し、当該放電電圧が第2電圧の状態で成膜する。次に、第1導入量より少ない第3導入量で酸素ガスを導入し、当該放電電圧が第2電圧に維持された状態で成膜する。【選択図】図2

Description

本発明は、成膜方法に関し、より詳しくは、反応性スパッタリングにより被成膜物の表面に酸化アルミニウム膜を成膜するものに関する。
酸化アルミニウム膜は、表示装置や半導体装置にて薄膜トランジスタなどの素子の保護膜(パッシベーション膜)や絶縁膜として従来から用いられる場合がある。このような酸化アルミニウム膜の成膜にはスパッタリング法によるものが一般に知られ(例えば、特許文献1、2参照)、その中でも、所謂反応性スパッタリング法を用いるものが一般に利用されている。この場合、ターゲットとしてアルミニウム製のものを用い、当該ターゲットと被成膜物とを真空チャンバ内に配置して真空引きし、所定圧力に達すると、放電用の希ガスと酸素ガス等の反応ガスとを導入し、ターゲットに例えば負の電位を持った所定電力を投入してターゲットをスパッタリングする。これにより、ターゲットから飛散したアルミニウム原子と酸素との反応生成物が被成膜物に付着、堆積してその表面に酸化アルミニウム膜が成膜される。
上記のようにして成膜された酸化アルミニウム膜は、通常、圧縮方向の応力を持つが、その圧縮応力が大きくなると、基板の反りが大きくなる等の問題を招来する。このため、反応性スパッタリング法により、応力が所定値以内の酸化アルミニウム膜を成膜することの開発が急務の課題となっている。そこで、本願の発明者らは、鋭意研究を重ね、次のことを知見するのに至った。
即ち、アルミニウム製のターゲットに所定電力を投入して反応性スパッタリングにより酸化アルミニウム膜を成膜する場合、真空チャンバ内の酸素はアルミニウム原子と反応して被成膜物に付着するが、真空チャンバ内に導入する酸素ガスの導入量を比較的多くして真空チャンバ内の酸素分圧を高めると、ターゲット表面への酸素の付着量が多くなって、やがてターゲット表面が酸化されるようになる。このような状態のターゲットをスパッタリングして反応性スパッタリングにより酸化アルミニウム膜を成膜すれば、当該酸化アルミニウム膜の応力を可及的に小さくできることを知見するのに至った。然し、酸素分圧が高い状態のままでは、例えば酸化アルミニウム膜の膜質が変化する虞があり、また、所定の膜厚で成膜するための時間が長くなる(即ち、成膜レートが遅い)。
特開2003−3259号公報 特開2010−114413号公報
本発明は、以上の知見を基になされたものであり、応力が所定値以内の酸化アルミニウム膜を効率よく成膜することができる成膜方法を提供することをその課題とするものである。
上記課題を解決するために、本発明は、真空チャンバ内に被成膜物とアルミニウム製のターゲットとを配置し、真空雰囲気中の真空チャンバ内に希ガスと酸素含有ガスとを導入し、ターゲットに所定電力を投入してターゲットをスパッタリングすることで被成膜物の表面に酸化アルミニウム膜を成膜する成膜方法において、真空チャンバ内に希ガスのみを導入し、ターゲットに所定電力を投入して真空チャンバ内で放電させたときの放電電圧を第1電圧、この第1電圧が維持される真空チャンバ内の酸素の分圧を基準分圧、酸素の分圧が基準分圧より高くなって第1電圧より低い第2電圧まで放電電圧が降下したときの酸素含有ガスの導入量を第1導入量として、ターゲットのスパッタリングによる成膜当初、第1導入量より多い第2導入量で酸素含有ガスを導入し、放電電圧が第1電圧から第2電圧に降下し、当該放電電圧が第2電圧の状態でターゲットをスパッタリングする第1工程と、第1導入量より少ない第3導入量で酸素含有ガスを導入し、当該放電電圧が第2電圧に維持された状態でターゲットをスパッタリングする第2工程とを含むことを特徴とする。
本発明によれば、ターゲットのスパッタリングによる成膜当初、第2導入量で酸素含有ガスを導入して真空チャンバ内の酸素分圧を高めることで、ターゲット表面が酸化された状態にする(第1工程)。そして、ターゲット表面が酸化されてくると、酸素含有ガスの導入量を第3導入量まで低下させ、真空チャンバ内の酸素分圧を低下させつつ、放電電圧が第2電圧に維持された状態でターゲットのスパッタリングを継続し、所定の膜厚に達すると、成膜を終了する(第2工程)。これにより、第2導入量のままターゲットをスパッタリングする場合と比較して成膜レートも向上し、被成膜物に対し、応力が所定値以内の酸化アルミニウム膜を効率よく成膜することができ、しかも、酸化アルミニウム膜の膜質が変化するといった不具合も生じない。酸素含有ガスの第2導入量と、当該第2導入量で酸素含有ガスを導入する時間とは、成膜時の真空チャンバ内の希ガスや酸素含有ガスの分圧や投入電力等のスパッタ条件に応じて、所定の膜厚で酸化アルミニウム膜を成膜するのに必要な成膜時間の間、放電電圧が第2電圧に維持された状態(即ち、ターゲット表面が酸化された状態)となるように適宜設定される。
本発明の成膜方法を適用できるスパッタリング装置の模式断面図。 酸素の導入量と放電電圧との関係を説明するグラフ。
以下、図面を参照して、ターゲットをアルミニウム製、被成膜物を矩形のガラス基板(以下、基板Sという)とし、反応性スパッタリングにより酸化アルミニウム膜を成膜する場合を例に本発明の実施形態の成膜方法を説明する。
図1を参照して、SMは、本発明の成膜方法を実施することができるマグネトロン方式のスパッタリング装置である。スパッタリング装置SMは成膜室11を画成する真空チャンバ1を備える。以下においては、「上」、「下」といった方向を示す用語は、図1に示すスパッタリング装置SMの姿勢を基準にする。真空チャンバ1の側壁には排気口12が開設され、排気口12には、ロータリーポンプ、ドライポンプ、ターボ分子ポンプなどで構成される真空排気手段Pからの排気管13が接続され、成膜室11内を真空引きして所定圧力(例えば、1×10−5Pa)に保持できるようになっている。
真空チャンバ1の下部には、アルミニウム製(例えば、純度99.999%)のターゲット2,2と磁石ユニット3,3とで構成される2個のカソードユニットCuが設けられている。各ターゲット2,2は、同一の略直方体形状に夫々形成されたものであり、その下面には、スパッタリングによる成膜中、当該ターゲット2,2を冷却する銅製のバッキングプレート22がインジウムなどのボンディング材(図示せず)を介して夫々接合されている。そして、バッキングプレート22に接合した状態で各ターゲット2,2が真空チャンバ1の下部内面に真空シール兼用の絶縁体23を介して設置される。この場合、各ターゲット2,2は、成膜室11の左右方向に所定の間隔を置いて、かつ、未使用時のターゲット2,2の上面が、後述の基板Sに平行な同一平面内に位置するようになっている。各ターゲット2,2には、交流電源Psからの出力Pkが夫々接続され、交流電源Psにより各ターゲット2,2間に所定周波数(例えば、1kHz〜100kHz)の交流電力が投入されるようになっている。
各バッキングプレート22の下方(真空チャンバ1の外側)に位置させて夫々配置された磁石ユニット3,3は同一の形態を有し、磁石ユニット3,3は、バッキングプレート22に平行に設けられ、磁性材料製の平板から構成される支持板31(ヨーク)を備える。支持板31上には、当該支持板31の中心線上に位置させて配置した中央磁石32と、この中央磁石32の周囲を囲うように、支持板31の上面外周に沿って環状に配置した周辺磁石33とがターゲット2,2側の極性をかえて設けられている。この場合、例えば、中央磁石32の同磁化に換算したときの体積をその周囲を囲う周辺磁石33の同磁化に換算したときの体積の和(周辺磁石:中央磁石:周辺磁石=1:2:1(図1参照))程度になるように設計される。これにより、各ターゲット2,2の上方で釣り合ったトンネル状の漏洩磁場(図示せず)が夫々形成される。中央磁石32及び周辺磁石33は、ネオジム磁石等の公知のものであり、これらの中央磁石及び周辺磁石は一体のものでも、または、所定体積の磁石片を複数列設して構成してもよい。なお、例えばターゲット2,2の利用効率を高めるために、磁石ユニット3,3に駆動手段(図示せず)を接続し、スパッタリングによる成膜中、上下方向または左右方向の少なくとも一方向に所定のストロークで往復動させるようにしてもよい。
また、真空チャンバ1の側壁にはガス供給口41a,41bが開設され、ガス供給口41a,41bにはガス管42a,42bが夫々接続されている。ガス管42a,42bは、マスフローコントローラ43a,43b介して、図示省略のアルゴン等の希ガスのガス源と、酸素ガスやオゾン等の酸素含有の反応ガスのガス源とに夫々連通し、成膜室11内に流量制御された希ガスと反応ガスとを導入できるようにしている。
上記スパッタリング装置SMにより各ターゲット2,2をスパッタリングして基板S表面に反応性スパッタリングにより酸化アルミニウム膜を成膜する場合、図外の真空搬送ロボットにより、並設した各ターゲット2,2に対向する成膜室11上部の所定位置に基板Sをセットし、成膜室11を所定圧力まで真空引きする。成膜室11が所定圧力に達すると、マスフローコントローラ43a,43bを制御して希ガス及び反応ガスを導入し、交流電源Psにより各ターゲット2,2の間に交流電力を投入する。これにより、各ターゲット2,2の上方にレーストラック状に高密度のプラズマが発生する。そして、プラズマ中の希ガスのイオンでターゲット2,2が夫々スパッタされる。これにより、ターゲット2,2から飛散したアルミニウム原子と酸素との反応生成物が基板S表面に付着、堆積して酸化アルミニウム膜が成膜される。
上記のようにして酸化アルミニウム膜を成膜する場合、真空チャンバ1内の酸素はアルミニウム原子と反応して基板Sに付着するが、真空チャンバ1内に導入する酸素ガスの導入量を比較的多くして真空チャンバ1内の酸素分圧を高めると、ターゲット2,2表面への酸素の付着量が多くなって、やがてターゲット2,2表面が酸化されるようになる。ここで、図2を参照して、反応ガスを酸素ガスとしたときの酸素ガスの導入量とターゲット2,2間での放電電圧(V)との関係をみると、マスフローコントローラ43aを制御して希ガスのみを導入し、交流電源Psにより各ターゲット2,2の間に所定の交流電力を投入すると、ターゲット2,2間の放電電圧が電圧V1となる。次に、マスフローコントローラ43bを制御して酸素ガスを導入すると、所定の導入量Fsまでは、ターゲット2,2の放電電圧が上記電圧V1のまま維持される(即ち、真空チャンバ1内の酸素は、主としてアルミニウム原子との反応で消費され、ターゲット2,2表面は殆ど酸化しない)。このように第1電圧V1が維持される真空チャンバ1内の酸素の分圧を基準分圧とする。
次に、図2中、実線で示すように、導入量Fsを超えると、真空チャンバ1内の酸素分圧が基準分圧より高くなることでターゲット2,2の放電電圧が降下し始め、導入量F1に達すると、比較的低い電圧V2まで降下し、以降、この状態で放電するようになる(即ち、真空チャンバ1内の酸素でターゲット2,2表面が酸化された状態となる)。他方で、図2中、破線で示すように、酸素の導入量を減少させていくと、上記導入量F1を超えても、ターゲット2,2の放電電圧が比較的低い電圧V2で維持されるが、所定の導入量Feまで減少すると、ターゲット2,2の放電電圧が上昇し、やがて当初の所定電圧V1になる。
そこで、本実施形態では、基板Sに対し、所定の膜厚で反応性スパッタリングにより成膜する場合、上述の酸素ガスの導入量とターゲット2,2間での放電電圧(V)との関係から、第1工程と第2工程とに分けて成膜することとした。即ち、ターゲット2,2のスパッタリングによる成膜当初、マスフローコントローラ43bを制御して第1導入量F1より多い第2導入量F2で反応ガスを導入し、放電電圧が第1電圧V1から第2電圧V2に降下し、第2電圧V2の状態のまま所定時間だけターゲット2,2をスパッタリングする(第1工程)。この場合、ターゲット2,2表面が酸化された状態となる。次に、第1導入量F1と所定の導入量Feとの間の第3導入量F3で反応ガスを導入し、当該放電電圧が第2電圧V2に維持された状態でターゲット2,2をスパッタリングし、所定の膜厚に達するまでの時間で基板Sに酸化アルミニウム膜を成膜する(第2工程)。
以上によれば、第2導入量のままターゲットをスパッタリングする場合と比較して成膜レートも向上し、基板Sに対し、応力が所定値以内の酸化アルミニウム膜を効率よく成膜することができ、しかも、酸化アルミニウム膜の膜質が変化するといった不具合も生じない。反応ガスの第2導入量F2と、当該第2導入量F2で反応ガスを導入する時間(即ち、第1工程でのスパッタリング時間)とは、成膜時の真空チャンバ1内の希ガスや酸素含有ガスの分圧や投入電力等のスパッタ条件に応じて、所定の膜厚で酸化アルミニウム膜を成膜するのに必要な成膜時間の間、放電電圧が第2電圧V2に維持された状態となるように適宜設定される。なお、例えば一枚の基板Sに比較的厚い膜厚で酸化アルミニウム膜を成膜するような場合には、上記第1工程と第2工程とを複数回繰り返して成膜することができる。また、第2導入量F2から第3導入量F3に酸素ガスの導入量を減少させる場合、成膜時間等に応じて第2工程の間、ターゲット表面が酸化された状態が維持されるように所定の速度で連続してまたは段階的に減少させるようにしてもよい。
以上の効果を確認するために、図1に示すスパッタリング装置SMを用い、基板Sの表面に酸化アルミニウム膜を成膜する実験を行った。先ず、比較実験として、各ターゲット2,2と基板Sとの間の距離を180mm、交流電源Psによるターゲット2,2間への投入電力(交流電力)を10kW、成膜時間を1250秒に設定し、また、真空排気されている成膜室11内の圧力が0.5Paに保持されるように、マスフローコントローラ43a,43bを制御して希ガスとしてのアルゴンガスと反応ガスとしての酸素ガスとを6:4の流量比で導入した。そして、基板Sの中央において、基板S表面に成膜された酸化アルミニウム膜の膜厚と応力を測定したところ、膜厚は、50nmであり、応力は約−1400MPa(圧縮応力)であった。なお、膜厚は、エリプソメータを用いて、また、応力は、薄膜応力測定装置を用いて夫々測定した。
次に、本発明の効果を示す実験として、上記比較実験の成膜条件を基準に、第1工程では、アルゴンガスと酸素ガスとの全体のガス導入量は変えずに、酸素ガスの導入量を40%と増加させ、成膜時間を60秒とし、引き続き、第2工程では、アルゴンガスと酸素ガスとの全体のガス導入量は変えずに、酸素ガスの導入量を20%と減少させ、成膜時間を980秒として酸化アルミニウム膜を成膜した。この場合、第1工程の当初は、ターゲット2,2間の放電電圧が約400Vであったが、やがてターゲット2,2間の放電電圧が約200Vまで降下し、第2工程が終了するまでの間、この放電電圧で維持された。これによれば、酸化アルミニウム膜の膜厚は、50nmであり、酸化アルミニウム膜の応力を約−400MPa(圧縮応力)まで低下できたことが確認された。
以上、本発明の成膜方法の実施形態について説明したが、本発明は上記のものに限定されるものではない。上記実施形態では、2枚のターゲット2,2を並設し、一対のターゲット2,2に交流電源Psにより交流電力を投入するものを例に説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、ターゲットを一枚とし、DC電源により負の電位を持った直流電力を投入し、反応性スパッタリングより成膜する場合にも本発明は適用し得る。この場合、ターゲットとアースとの間の放電電圧から酸素含有ガスの導入量を制御すればよい。
また、上記実施形態では、真空チャンバ1の側壁に開設したガス供給口41a,41bから希ガス及び酸素ガスを導入するものを例に説明したが、これに限定されるものではない。特に図示して説明しないが、例えば真空チャンバ1の底璧にガス管を貫装し、ターゲット2,2の周囲に位置するガス管の先端から、希ガス、酸素ガスや水蒸気を噴出するようにしてもよい。更に、上記実施形態では、被成膜物をガラス基板とした場合を例に説明したが、例えば被成膜物をシート状の樹脂製基材としてもよい。この場合、樹脂製基材を駆動ローラと巻取りローラとの間で一定の速度で移動させながら基材の片面に反応性スパッタリングにより成膜するようなものにも本発明は適用できる。
SM…スパッタリング装置、1…真空チャンバ、2,2…ターゲット、42a…ガス管(希ガス用)、43a…マスフローコントローラ(希ガス用)、42b…ガス管(反応ガス用)、43b…マスフローコントローラ(反応ガス用)、S…基板(被成膜物)、V1,V2…放電電圧、F1,F2,F3,Fs,Fe…反応ガス(酸素ガス)の導入量。

Claims (1)

  1. 真空チャンバ内に被成膜物とアルミニウム製のターゲットとを配置し、真空雰囲気中の真空チャンバ内に希ガスと酸素含有ガスとを導入し、ターゲットに所定電力を投入してターゲットをスパッタリングすることで被成膜物の表面に酸化アルミニウム膜を成膜する成膜方法において、
    真空チャンバ内に希ガスのみを導入し、ターゲットに所定電力を投入して真空チャンバ内で放電させたときの放電電圧を第1電圧、この第1電圧が維持される真空チャンバ内の酸素の分圧を基準分圧、酸素の分圧が基準分圧より高くなって第1電圧より低い第2電圧まで放電電圧が降下したときの酸素含有ガスの導入量を第1導入量として、
    ターゲットのスパッタリングによる成膜当初、第1導入量より多い第2導入量で酸素含有ガスを導入し、放電電圧が第1電圧から第2電圧に降下し、当該放電電圧が第2電圧の状態でターゲットをスパッタリングする第1工程と、
    第1導入量より少ない第3導入量で酸素含有ガスを導入し、当該放電電圧が第2電圧に維持された状態でターゲットをスパッタリングする第2工程とを含むことを特徴とする成膜方法。
JP2016128394A 2016-06-29 2016-06-29 成膜方法 Active JP6734711B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016128394A JP6734711B2 (ja) 2016-06-29 2016-06-29 成膜方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016128394A JP6734711B2 (ja) 2016-06-29 2016-06-29 成膜方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018003067A true JP2018003067A (ja) 2018-01-11
JP6734711B2 JP6734711B2 (ja) 2020-08-05

Family

ID=60948651

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016128394A Active JP6734711B2 (ja) 2016-06-29 2016-06-29 成膜方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6734711B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004076105A (ja) * 2002-05-29 2004-03-11 Kobe Steel Ltd 反応性スパッタリング方法
JP2005281851A (ja) * 2004-03-26 2005-10-13 Applied Films Gmbh & Co Kg 反応スパッタリング用デバイス
JP2014114497A (ja) * 2012-12-12 2014-06-26 Ulvac Japan Ltd スパッタ装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004076105A (ja) * 2002-05-29 2004-03-11 Kobe Steel Ltd 反応性スパッタリング方法
JP2005281851A (ja) * 2004-03-26 2005-10-13 Applied Films Gmbh & Co Kg 反応スパッタリング用デバイス
JP2014114497A (ja) * 2012-12-12 2014-06-26 Ulvac Japan Ltd スパッタ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6734711B2 (ja) 2020-08-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5875462B2 (ja) スパッタリング方法
JP6559233B2 (ja) マグネトロンスパッタリング装置
US20170004995A1 (en) Film Forming Apparatus and Film Forming Method
JP5186297B2 (ja) スパッタリング装置
JP2017122262A (ja) 成膜方法
JP6588351B2 (ja) 成膜方法
JP2012052191A (ja) スパッタ装置
JP5718767B2 (ja) スパッタリング装置
CN109154076B (zh) 成膜方法和溅射装置
JP2014148703A (ja) スパッタリング装置
TWI444490B (zh) Sputtering method
JP2010248576A (ja) マグネトロンスパッタリング装置
JP6734711B2 (ja) 成膜方法
JP2007197840A (ja) イオン化スパッタ装置
JP2020200525A (ja) マグネトロンスパッタリング装置用のカソードユニット
JP2018031031A (ja) 成膜方法
JP6322669B2 (ja) 応力調整方法
WO2019163439A1 (ja) 成膜方法
JP7219140B2 (ja) 成膜方法
Bellido-Gonzalez et al. HIPIMS in full face erosion circular cathode for semiconductor applications
JP2007031815A (ja) プレーナマグネトロンスパッタ装置およびプレーナマグネトロンスパッタ成膜方法
JP2014181376A (ja) スパッタリング装置及びスパッタリング方法
JP2000160337A (ja) マグネトロンスパッタ装置
JP2016216764A (ja) マグネトロンスパッタリング装置用のカソードユニット及びこのカソードユニットを用いたスパッタリング方法
JP2009114510A (ja) スパッタリング方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190418

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200121

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20200319

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200407

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200707

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200710

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6734711

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250