本出願は、参照することによりその全体がここに援用される、“エネルギーセービング制御方法、管理サーバ及びネットワークデバイス”という名称である2014年8月25日に中国専利局に出願された中国特許出願第201410419870.2号に対する優先権を主張する。
本発明の実施例は、ネットワーク機能仮想化の分野に関し、より詳細には、エネルギーセービング制御方法、管理サーバ及びネットワークデバイスに関する。
ネットワーク機能仮想化(NFV)は、進化する情報技術(Information Technology,IT)分野における仮想化技術を利用することによって、多数のネットワーク装置タイプを産業規格高容量サーバ、スイッチ及び記憶装置上に統合することであり、これにより、ネットワークオペレータがネットワーク及びネットワークサービス(Network Service,NS)を構築及び運営する方式を変える。NFVは、一連の産業規格サーバハードウェア上で実行可能なソフトウェアを利用することによってネットワーク機能を実現し、これにより、ネットワークアーキテクチャを変える。さらに、ソフトウェアは要求に従って、動的に移動するか、あるいは、新たなデバイスをインストールする必要なくネットワーク内の異なる位置でインスタンス化されうるため、ネットワーク処理は更に変更される。
図1を参照して、NFVリファレンスアーキテクチャは、以下のように複数の主要な機能コンポーネントを含む。
NFVインフラストラクチャ(NFVI)は、コマーシャル・オフ・ザ・シェルフ(COTS)ハードウェア、必要なアクセラレータコンポーネント及び基礎となるハードウェア上で仮想化及び抽象化を実行するソフトウェアレイヤを含むNFV実行をサポートするのに必要とされる仮想化リソースを提供する。
バーチャルネットワーク機能(VNF)は、NFVI上で実行可能なネットワーク機能(NF)のソフトウェア実現形態であり、単一のVNF及び当該単一のVNFの特性を理解及び管理するためにエレメント管理システム(EMS)を更に伴うものであってもよい。VNFは、ネットワークノードのエンティティと等価であり、ハードウェアから独立したソフトウェアのみとして提供されることが期待される。
NFV管理及び編成(Management and Orchestration,M&O又はMANO)は、編成、インフラストラクチャ仮想化をサポートするための物理的及び/又はソフトウェアリソースに対するライフサイクル管理及びVNFライフサイクル管理を含む。NFV M&Oは、NFVフレームワークにおける仮想化に固有の管理タスクにフォーカスする。NFV M&Oはまた、NFVが全ネットワーク範囲内の既存の管理見通しに統合されることを可能にするため、(NFVの外部の)オペレーション・サポート・システム(Operation Support System,OSS)/ビジネス・サポート・システム(Business Support System,BSS)とやりとりする。
上記コンポーネントは、異なるエンティティが明確に分離できるように、定義されたリファレンスポイントを利用することによってインタラクションを実行し、これにより、オープン且つイノベーティブなNFVエコシステムを実現する。VNFとNFVIとの間(及び内部のNFVIの間)のリファレンスポイントは、リソース抽象化、リソース仮想化及びVNFホスト化を処理し、これにより、VNFは、NFVIにおいてあるエンティティから他のエンティティに移動可能であるだけでなく、異なる基礎となるハードウェアを選択する可能性がある。NFV M&OとVNF及びNFVIのそれぞれとの間(及び内部のNFV M&Oエンティティの間)のリファレンスポイントは、NFVシステムの管理及び運営を処理する。関連するコンポーネントは、既存の解決策(例えば、クラウド管理システム)の再利用が可能とされる方式で設計され、NFVシステムが接続する必要がある既存のOSS/BSS環境とやりとりする。
以下の機能コンポーネントが更に、NFV M&O内部で定義される。
NFV編成装置(NFVO)は、ネットワークサービス編成機能を完了させるためのNSのライフサイクル管理と、リソース編成機能を完了させるための複数のVIMの間のNFVIリソース編成とを主として担当する。
VNFマネージャ(VNFM)は、VNFインスタンスのライフサイクル管理を担当する。各VNFは関連するVNFMを有し、1つのVNFMは単一のVNFインスタンスを管理するため、又は同一タイプ若しくは異なるタイプの複数のVNFインスタンスを管理するために指定されうる。VNFマネージャの利用可能な能力は、VNFインスタンス化、VNFのNFVIリソースコンフィギュレーション、VNFインスタンス更新、VNFインスタンススケーリング、NFVIパフォーマンス測定及びイベントのVNFインスタンス関連コレクション、VNFインスタンス関連イベントとの相関、VNFインスタンス支援又は自動回復、VNFインスタンス終了、VNFインスタンスのライフサイクル中のVNFインスタンスに対するインテグリティ管理、NFVIとEMSとの間のイベント報告及びコンフィギュレーションのための全体的な連携及び適応化の役割の実施などを含む。
仮想化インフラストラクチャマネージャ(VIM)は、NFVIの計算、記憶及びネットワークリソースを制御及び管理することを担当し、通常は1つのオペレータのインフラストラクチャサブドメイン内にある。1つのVIMは、1つのタイプのNFVIリソースを処理することに特化してもよいし、あるいは、複数のタイプのNFVIリソースを管理してもよい。VIMの利用可能な能力は、NFVIリソースの配分/アップグレード/リリース/再利用を編成し、仮想化リソースと計算、記憶及びネットワークリソースとの間の関連付けを管理し、ハードウェアリソース(計算、記憶及びネットワーク)とソフトウェアリソース(例えば、ハイパバイザ)とのカタログを管理し、仮想化リソースのイベントとパフォーマンスリソースとを収集及び転送することなどを含む。
上記アーキテクチャに基づき、特定の機能を備えたNSは複数のNFを利用することによって実現されてもよい。従来のネットワークにおいて実現されるエンド・ツー・エンドNSは、物理ネットワーク機能(Physical Network Function,PNF)のみを含む。NFVにおいて実現されるエンド・ツー・エンドNSについて、2つのエンドにおいて依然としてPNFがあるが、中間では、一部又は全てのPNFがVNFと置換される。各NFと各NFの外部インタフェースとによって実現される機能は、NFがPNF又はVNFであるかに無関係である。VNFとPNFとのリンク付けの間の位相関係は、VNFフォワーディンググラフ(VNF Forwarding Graph,VNFFG)を利用することによって記述されてもよく、各NFの特性は、対応するネットワーク機能記述子(Network Function Descriptor,NFD)を利用することによって記述される。
VNFは、NFVIによって提供される仮想リソース(仮想計算、記憶及びネットワークリソースを含む)に基づき実現される必要があり、これらの仮想リソースは対応する物理リソースに対して仮想化を実行することによって取得される。PNFは、物理リソースに基づき直接実現される。全ての制御がソフトウェア及びハードウェアと統合されたネットワークデバイスに中央化される従来のネットワークと異なって、NFVは、ネットワークデバイスのソフトウェア及びハードウェアの分離を実現するため仮想化を導入し、これにより、サービスに対する制御は主としてPNF及びVNFレベルにおいて実現され、パフォーマンスに対する制御は、特にNFVIのハードウェアリソースレベルにおいて取得してNFVIにおいて実現される。
エネルギーセービングはネットワークデバイスの基本的なカウンタであり、エネルギーセービング制御は主としてサーバレイヤによって駆動され(例えば、サービスロード低減又は移転により生じる利用低減)、エネルギーセービング制御の実現は主としてインフラストラクチャハードウェアリソースレイヤにフォーカスする(例えば、電力をセーブするためアイドルデバイスをオフラインに置く)。NFVでは、NFはNFを実現するためのリソースから分離され、例えば、VNFのサービスロードはNFVOによって制御され、VNFを実現するためのリソースはVIMによって管理される。従って、エネルギーセービング制御中、NFとNFを実現するためのリソースとに対する困難な協調制御の問題が生じる。
本発明の実施例は、NFVフィールドにおけるエネルギーセービング制御を実現するためのエネルギーセービング制御方法、管理サーバ及びネットワークデバイスを提供する。
第1の態様によると、エネルギーセービング制御方法であって、NFVOが、第1のネットワーク機能NFのエネルギー効率状態パラメータの現在値を決定するステップであって、前記エネルギー効率状態パラメータは前記第1のNFについて設定されたパラメータであり、エネルギー効率状態パラメータ値は前記第1のNFのエネルギーセービング状態を示す、決定するステップと、前記NFVOが、第1のリソースの管理ノードに第1の通知情報を送信するステップであって、前記第1の通知情報は前記エネルギー効率状態パラメータの現在値を含み、前記現在値によって示されるエネルギーセービング状態として前記第1のリソースのエネルギーセービング状態を設定するよう前記管理ノードに指示するのに用いられ、前記第1のリソースは前記第1のNFを実現するためのリソースである、送信するステップと、を有するエネルギーセービング制御方法が提供される。
第1の態様を参照して、第1の態様の実現方式では、前記NFVOが、第1のNFのエネルギー効率状態パラメータの現在値を決定するステップは、前記NFVOが、前記第1のNFの現在のサービス負荷と前記第1のNFのエネルギー効率状態パラメータ値との間の対応関係に従って前記現在値を取得するステップを含む。
第1の態様又は第1の態様の実現方式の何れか1つを参照して、第1の態様の他の実現方式では、前記第1のNFはサービス負荷が変化するNFであり、前記現在のサービス負荷は前記第1のNFの変化したサービス負荷であり、前記NFVOが、第1のネットワーク機能NFのエネルギー効率状態パラメータの現在値を決定するステップの前に、当該方法は更に、前記NFVOが、複数のNFの間のサービス負荷調整を実行するステップを含み、複数のNFから第1のNFを選択するステップは、前記NFVOが、前記複数のNFからサービス負荷が変化する前記第1のNFを選択するステップを含む。
第1の態様又は第1の態様の上記実現方式の何れか1つを参照して、第1の態様の他の実現方式では、前記NFVOが、複数のNFの間のサービス負荷調整を実行するステップの前に、当該方法は更に、前記NFVOが、第2のリソースの利用をモニタするモニタリングノードから第2の通知情報を取得するステップであって、前記第2の通知情報は、前記第2のリソースの利用が所定の閾値未満であることを示すのに用いられる、取得するステップを含み、前記NFVOが、複数のNFの間のサービス負荷調整を実行するステップは、前記NFVOが、前記第2の通知情報を取得するとき、前記第2のリソースを利用することによって実現される前記NFのサービス負荷に対応するエネルギー効率状態パラメータ値が同じであるように、前記複数のNFの間のサービス負荷調整を実行するステップを含む。
第1の態様又は第1の態様の上記実現方式の何れか1つを参照して、第1の態様の他の実現方式では、前記第2のリソースはVNFを実現するためのリソースであり、前記モニタリングノードは前記NFVOであるか、又は、前記第2のリソースはVNFを実現するためのリソースであり、前記モニタリングノードは前記第2のリソースを管理するVIMであるか、又は、前記第2のリソースはPNFを実現するためのリソースであり、前記モニタリングノードはOSS/BSSであるか、又は、前記第2のリソースはPNFを実現するためのリソースであり、前記モニタリングノードは前記PNFを管理するEMSである。
第1の態様又は第1の態様の上記実現方式の何れか1つを参照して、第1の態様の他の実現方式では、前記モニタリングノードは前記NFVOであり、前記第2の通知情報は前記NFVOのクエリ結果であり、前記NFVOが、第2のリソースの利用をモニタするモニタリングノードから第2の通知情報を取得するステップは、前記NFVOが、前記クエリ結果を取得するため、前記第2のリソースの利用をクエリするステップを含む。
第1の態様又は第1の態様の上記実現方式の何れか1つを参照して、第1の態様の他の実現方式では、前記モニタリングノードは前記第2のリソースの管理ノードであり、前記NFVOが、第2のリソースの利用をモニタするモニタリングノードから第2の通知情報を取得するステップは、前記NFVOが、前記第2のリソースの管理ノードから前記第2の通知情報を受信するステップを含む。
第1の態様又は第1の態様の上記実現方式の何れか1つを参照して、第1の態様の他の実現方式では、前記NFVOが、複数のNFの間のサービス負荷調整を実行するステップの前に、当該方法は更に、前記NFVOが、第2のNFの利用をモニタするモニタリングノードから第3の通知情報を取得するステップであって、前記第3の通知情報は、前記第2のNFの利用が所定の閾値未満であることを示すのに用いられ、前記第2のNFは前記複数のNFにおける何れかのNFである、取得するステップを含み、前記NFVOが、複数のNFの間のサービス負荷調整を実行するステップは、前記NFVOが、前記第3の通知情報を取得するとき、前記複数のNFの間のサービス負荷調整を実行するステップを含む。
第1の態様又は第1の態様の上記実現方式の何れか1つを参照して、第1の態様の他の実現方式では、前記第2のNFはVNFであり、前記モニタリングノードは前記NFVOであるか、又は、前記第2のNFはVNFであり、前記モニタリングノードは前記第2のNFを管理するVNFMであるか、又は、前記第2のNFはVNFであり、前記モニタリングノードは前記第2のNFを管理するEMSであるか、又は、前記第2のNFはPNFであり、前記モニタリングノードはOSS/BSSであるか、又は、前記第2のNFはPNFであり、前記モニタリングノードは前記第2のNFを管理するEMSである。
第1の態様又は第1の態様の上記実現方式の何れか1つを参照して、第1の態様の他の実現方式では、前記モニタリングノードは前記NFVOであり、前記第3の通知情報は前記NFVOのクエリ結果であり、前記NFVOが、第2のNFの利用をモニタするモニタリングノードから第3の通知情報を取得するステップは、前記NFVOが、前記第2のNFの利用をクエリし、前記クエリ結果を取得するステップを含む。
第1の態様又は第1の態様の上記実現方式の何れか1つを参照して、第1の態様の他の実現方式では、前記モニタリングノードは、前記第2のNFの管理ノードであり、前記NFVOが、第2のNFの利用をモニタするモニタリングノードから第3の通知情報を取得するステップは、前記NFVOが、前記第2のNFの管理ノードから前記第3の通知情報を受信するステップを含む。
第1の態様又は第1の態様の上記実現方式の何れか1つを参照して、第1の態様の他の実現方式では、前記NFVOが、所定の処理及びメンテナンスプランに従って複数のNFの間のサービス負荷調整を実行する。
第1の態様又は第1の態様の上記実現方式の何れか1つを参照して、第1の態様の他の実現方式では、前記第1のNFはVNFであり、当該方法は更に、前記NFVOが、前記第1のリソースを利用することによって実現される他のVNFを取得するステップと、前記NFVOが、前記第1のリソース上で実現される全てのVNFのサービス負荷に対応するエネルギー効率状態パラメータ値が同じであるように、前記他のVNFのサービス負荷を調整するステップとを含む。
第1の態様又は第1の態様の上記実現方式の何れか1つを参照して、第1の態様の他の実現方式では、前記第1のNFは前記NFVOによって管理される第1のNSに属し、前記NFVOが、第1のNFのエネルギー効率状態パラメータの現在値を決定するステップの前に、当該方法は更に、前記第1のNSを編成するとき、前記NFVOと前記第1のNSにおける全てのNFの管理ノードとの間で、前記NFVOに記録される前記全てのNFのエネルギー効率状態パラメータ値が前記全てのNFの管理ノードのものと同じであるように、前記全てのNFのエネルギー効率状態パラメータ値を同期させるステップを含む。
第1の態様又は第1の態様の上記実現方式の何れか1つを参照して、第1の態様の他の実現方式では、前記第1のNFはVNFであり、前記第1のリソースの管理ノードはVIMであるか、又は、前記第1のNFはPNFであり、前記第1のリソースの管理ノードはOSS/BSSであるか、又は、前記第1のNFはPNFであり、前記第1のリソースの管理ノードは前記第1のNFを管理するEMSである。
第1の態様又は第1の態様の上記実現方式の何れか1つを参照して、第1の態様の他の実現方式では、前記第1のNFのエネルギー効率状態パラメータは、前記第1のNFがエネルギーセービング状態に入り、前記エネルギーセービング状態を出ることをそれぞれ示す2つの値を含むか、又は、前記第1のNFのエネルギー効率状態パラメータは、前記第1のNFがアクティブ状態、スリープ状態及び非アクティブ状態にあることをそれぞれ示す3つの値を含むか、又は、前記第1のNFのエネルギー効率状態パラメータは、前記第1のNFのN個(N≧2)のエネルギーセービングレベルをそれぞれ示すN個の値を含む。
第2の態様によると、エネルギーセービング制御方法であって、NFVOによって送信された第1の通知情報を受信するステップであって、前記第1の通知情報は第1のNFのエネルギー効率状態パラメータの現在値を含み、前記エネルギー効率状態パラメータは前記第1のNFについて設定されたパラメータであり、エネルギー効率状態パラメータ値は前記第1のNFのエネルギーセービング状態を示す、受信するステップと、前記現在値によって示されるエネルギーセービング状態として第1のリソースのエネルギーセービング状態を設定するステップであって、前記第1のリソースは前記第1のNFを実現するためのリソースである、設定するステップとを有するエネルギーセービング制御方法が提供される。
第2の態様を参照して、第2の態様の実現方式では、当該方法は更に、第2のリソースの利用をモニタするステップと、前記第2のリソースの利用が所定の閾値未満であるとき、前記NFVOに第2の通知情報を送信するステップであって、前記第2の通知情報は、前記第2のリソースの利用が前記所定の閾値未満であることを示すのに用いられる、送信するステップとを含む。
第2の態様又は第2の態様の上記実現方式の何れか1つを参照して、第2の態様の他の実現方式では、前記第1のNFはVNFであり、当該方法はVIMによって実行されるか、又は、前記第1のNFはPNFであり、当該方法はOSS/BSSによって実行されるか、又は、前記第1のNFはPNFであり、当該方法は前記第1のNFを管理するエレメント管理システムEMSによって実行される。
第2の態様又は第2の態様の上記実現方式の何れか1つを参照して、第2の態様の他の実現方式では、前記第1のNFのエネルギー効率状態パラメータは、前記第1のNFがエネルギーセービング状態に入り、前記エネルギーセービング状態を出ることをそれぞれ示す2つの値を含むか、又は、前記第1のNFのエネルギー効率状態パラメータは、前記第1のNFがアクティブ状態、スリープ状態及び非アクティブ状態にあることをそれぞれ示す3つの値を含むか、又は、前記第1のNFのエネルギー効率状態パラメータは、前記第1のNFのN個(N≧2)のエネルギーセービングレベルをそれぞれ示すN個の値を含む。
第3の態様によると、エネルギーセービング制御管理サーバであって、第1のNFのエネルギー効率状態パラメータの現在値を決定するよう構成される処理ユニットであって、前記エネルギー効率状態パラメータは前記第1のNFについて設定されたパラメータであり、エネルギー効率状態パラメータ値は前記第1のNFのエネルギーセービング状態を示す、処理ユニットと、
第1のリソースの管理ノードに第1の通知情報を送信するよう構成される送信ユニットであって、前記第1の通知情報は、前記処理ユニットによって決定された現在値を含み、前記現在値によって示されるエネルギーセービング状態として前記第1のリソースのエネルギーセービング状態を設定するよう前記管理ノードに指示するのに用いられ、前記第1のリソースは前記第1のNFを実現するためのリソースである、送信ユニットと、
を有するエネルギーセービング制御管理サーバが提供される。
第3の態様を参照して、第3の態様の実現方式では、前記処理ユニットは、具体的には、前記第1のNFの現在のサービス負荷と前記第1のNFのエネルギー効率状態パラメータ値との間の対応関係に従って前記現在値を取得するよう構成される。
第3の態様又は第3の態様の上記実現方式の何れか1つを参照して、第3の態様の他の実現方式では、前記第1のNFはサービス負荷が変化するNFであり、前記現在のサービス負荷は前記第1のNFの変化したサービス負荷であり、前記管理サーバは更に、複数のNFの間のサービス負荷調整を実行するよう構成される第1の調整ユニットと、前記複数のNFからサービス負荷が変化する前記第1のNFを選択するよう構成される選択ユニットとを含む。
第3の態様又は第3の態様の上記実現方式の何れか1つを参照して、第3の態様の他の実現方式では、前記管理サーバは更に、第2のリソースの利用をモニタするモニタリングノードから第2の通知情報を取得するよう構成される第1の取得ユニットであって、前記第2の通知情報は、前記第2のリソースの利用が所定の閾値未満であることを示すのに用いられる、第1の取得ユニットを含み、前記第1の調整ユニットは、具体的には、前記第2の通知情報が取得されるとき、前記第2のリソースを利用することによって実現される前記NFのサービス負荷に対応するエネルギー効率状態パラメータ値が同じであるように、前記複数のNFの間のサービス負荷調整を実行するよう構成される。
第3の態様又は第3の態様の上記実現方式の何れか1つを参照して、第3の態様の他の実現方式では、前記第2のリソースはVNFを実現するためのリソースであり、前記モニタリングノードは前記管理サーバであるか、又は、前記第2のリソースはVNFを実現するためのリソースであり、前記モニタリングノードは前記第2のリソースを管理するVIMであるか、又は、前記第2のリソースはPNFを実現するためのリソースであり、前記モニタリングノードはOSS/BSSであるか、又は、前記第2のリソースはPNFを実現するためのリソースであり、前記モニタリングノードは前記PNFを管理するEMSである。
第3の態様又は第3の態様の上記実現方式の何れか1つを参照して、第3の態様の他の実現方式では、前記モニタリングノードは前記管理サーバであり、前記第2の通知情報は前記管理サーバのクエリ結果であり、前記第1の取得ユニットは、具体的には、前記第2のリソースの利用をクエリし、前記クエリ結果を取得するよう構成される。
第3の態様又は第3の態様の上記実現方式の何れか1つを参照して、第3の態様の他の実現方式では、前記モニタリングノードは前記第2のリソースの管理ノードであり、前記第1の取得ユニットは、具体的には、前記第2のリソースの管理ノードから前記第2の通知情報を受信するよう構成される。
第3の態様又は第3の態様の上記実現方式の何れか1つを参照して、第3の態様の他の実現方式では、前記管理サーバは更に、第2のNFの利用をモニタするモニタリングノードから第3の通知情報を取得するよう構成される第2の取得ユニットであって、前記第3の通知情報は、前記第2のNFの利用が所定の閾値未満であることを示すのに用いられ、前記第2のNFは前記複数のNFにおける何れかのNFである、第2の取得ユニットを含み、前記第1の調整ユニットは、具体的には、前記第3の通知情報が取得されるとき、前記複数のNFの間のサービス負荷調整を実行するよう構成される。
第3の態様又は第3の態様の上記実現方式の何れか1つを参照して、第3の態様の他の実現方式では、前記第2のNFはVNFであり、前記モニタリングノードは前記管理サーバであるか、又は、前記第2のNFはVNFであり、前記モニタリングノードは前記第2のNFを管理するVNFMであるか、又は、前記第2のNFはVNFであり、前記モニタリングノードは前記第2のNFを管理するEMSであるか、又は、前記第2のNFはPNFであり、前記モニタリングノードはOSS/BSSであるか、又は、前記第2のNFはPNFであり、前記モニタリングノードは前記第2のNFを管理するEMSである。
第3の態様又は第3の態様の上記実現方式の何れか1つを参照して、第3の態様の他の実現方式では、前記モニタリングノードは前記管理サーバであり、前記第3の通知情報は前記管理サーバのクエリ結果であり、前記第2の取得ユニットは、具体的には、前記第2のNFの利用をクエリし、前記クエリ結果を取得するよう構成される。
第3の態様又は第3の態様の上記実現方式の何れか1つを参照して、第3の態様の他の実現方式では、前記モニタリングノードは、前記第2のNFの管理ノードであり、前記第2の取得ユニットは、具体的には、前記第2のNFの管理ノードから前記第3の通知情報を受信するよう構成される。
第3の態様又は第3の態様の上記実現方式の何れか1つを参照して、第3の態様の他の実現方式では、前記第1の調整ユニットは、具体的には、所定の処理及びメンテナンスプランに従って複数のNFの間のサービス負荷調整を実行するよう構成される。
第3の態様又は第3の態様の上記実現方式の何れか1つを参照して、第3の態様の他の実現方式では、前記第1のNFはVNFであり、前記管理サーバは更に、前記第1のリソースを利用することによって実現される他のVNFを取得するよう構成される第3の取得ユニットと、前記第1のリソース上で実現される全てのVNFのサービス負荷に対応するエネルギー効率状態パラメータ値が同じであるように、前記他のVNFのサービス負荷を調整するよう構成される第2の調整ユニットとを含む。
第3の態様又は第3の態様の上記実現方式の何れか1つを参照して、第3の態様の他の実現方式では、前記第1のNFは前記管理サーバによって管理される第1のNSに属し、前記管理サーバは更に、前記第1のNSを編成するとき、前記管理サーバと前記第1のNSにおける全てのNFの管理ノードとの間で、前記管理サーバに記録される前記全てのNFのエネルギー効率状態値が前記全てのNFの管理ノードのものと同じであるように、前記全てのNFのエネルギー効率状態パラメータ値を同期させるよう構成される同期ユニットを含む。
第3の態様又は第3の態様の上記実現方式の何れか1つを参照して、第3の態様の他の実現方式では、前記第1のNFはVNFであり、前記第1のリソースの管理ノードはVIMであるか、又は、前記第1のNFはPNFであり、前記第1のリソースの管理ノードはOSS/BSSであるか、又は、前記第1のNFはPNFであり、前記第1のリソースの管理ノードは前記第1のNFを管理するEMSである。
第3の態様又は第3の態様の上記実現方式の何れか1つを参照して、第3の態様の他の実現方式では、前記第1のNFのエネルギー効率状態パラメータは、前記第1のNFがエネルギーセービング状態に入り、前記エネルギーセービング状態を出ることをそれぞれ示す2つの値を含むか、又は、前記第1のNFのエネルギー効率状態パラメータは、前記第1のNFがアクティブ状態、スリープ状態及び非アクティブ状態にあることをそれぞれ示す3つの値を含むか、又は、前記第1のNFのエネルギー効率状態パラメータは、前記第1のNFのN個(N≧2)のエネルギーセービングレベルをそれぞれ示すN個の値を含む。
第4の態様によると、エネルギーセービング制御ネットワークデバイスであって、NFVOによって送信された第1の通知情報を受信するよう構成される受信ユニットであって、前記第1の通知情報は第1のNFのエネルギー効率状態パラメータの現在値を含み、前記エネルギー効率状態パラメータは前記第1のNFについて設定されたパラメータであり、前記エネルギー効率状態パラメータ値は前記第1のNFのエネルギーセービング状態を示す、受信ユニットと、前記受信ユニットによって受信された前記現在値によって示されるエネルギーセービング状態として第1のリソースのエネルギーセービング状態を設定するよう構成される設定ユニットであって、前記第1のリソースは前記第1のNFを実現するためのリソースである、設定ユニットとを有するエネルギーセービング制御ネットワークデバイスが提供される。
第4の態様を参照して、第4の態様の実現方式では、前記ネットワークデバイスは更に、第2のリソースの利用をモニタするよう構成されるモニタリングユニットと、前記第2のリソースの利用が所定の閾値未満であるとき、前記NFVOに第2の通知情報を送信するよう構成される送信ユニットであって、前記第2の通知情報は、前記第2のリソースの利用が前記所定の閾値未満であることを示すのに用いられる、送信ユニットとを含む。
第4の態様又は第4の態様の上記実現方式の何れか1つを参照して、第4の態様の他の実現方式では、前記第1のNFはVNFであり、前記ネットワークデバイスはVIMであるか、又は、前記第1のNFはPNFであり、前記ネットワークデバイスはOSS/BSSであるか、又は、前記第1のNFはPNFであり、前記ネットワークデバイスは前記第1のNFを管理するEMSである。
第4の態様又は第4の態様の上記実現方式の何れか1つを参照して、第4の態様の他の実現方式では、前記第1のNFのエネルギー効率状態パラメータは、前記第1のNFがエネルギーセービング状態に入り、前記エネルギーセービング状態を出ることをそれぞれ示す2つの値を含むか、又は、前記第1のNFのエネルギー効率状態パラメータは、前記第1のNFがアクティブ状態、スリープ状態及び非アクティブ状態にあることをそれぞれ示す3つの値を含むか、又は、前記第1のNFのエネルギー効率状態パラメータは、前記第1のNFのN個(N≧2)のエネルギーセービングレベルをそれぞれ示すN個の値を含む。
本発明の実施例では、第1のNFのエネルギーセービング状態を示すことが可能なエネルギー効率状態パラメータが、第1のNFについて予め設定され、NFVOはまず、第1のNFのエネルギー効率状態パラメータの現在値を決定し、第1のリソースの管理ノードに現在値を送信し、これにより、管理ノードは、現在値によって示されるエネルギーセービング状態に第1のリソースのエネルギーセービング状態を調整し、すなわち、第1のNFのエネルギーセービング状態と第1のNFを実現するための第1のリソースのエネルギーセービング状態とが、NFVOとリソース管理ノードとの間で第1のNFのエネルギー効率状態パラメータ値を転送することによって一致するよう調整され、これにより、NFVフィールドにおけるエネルギーセービング制御中にNFとNFを実現するためのリソースとの間の困難な協調制御の問題を解決する。
本発明の実施例における技術的解決策をより明確に説明するため、以下は、本発明の実施例を説明するのに必要な添付図面を簡単に紹介する。明らかに、以下の説明における添付図面は本発明の単なるいくつかの実施例を示し、当業者は、創作的な努力なく、これらの添付図面から他の図面を依然として導出してもよい。
図1は、NFVリファレンスアーキテクチャの図である。
図2は、本発明の実施例によるエネルギーセービング制御方法の概略的なフローチャートである。
図3は、本発明の実施例によるエネルギーセービング制御方法の概略的なフローチャートである。
図4は、本発明の実施例による管理サーバの概略的なブロック図である。
図5は、本発明の実施例によるネットワークデバイスの概略的なブロック図である。
図6は、本発明の実施例による管理サーバの概略的なブロック図である。
図7は、本発明の実施例によるネットワークデバイスの概略的なブロック図である。
以下は、本発明の実施例における添付図面を参照して、本発明の実施例における技術的解決策を明確且つ完全に説明する。明らかに、説明される実施例は、本発明の実施例の全てでなく一部である。創作的な努力なく本発明の実施例に基づき当業者により取得される他の全ての実施例は、本発明の保護範囲内に属する。
図2は、本発明の実施例によるエネルギーセービング制御方法の概略的なフローチャートである。図2における方法はNFVOによって実行されてもよい。図1における方法は以下のステップを含む。
210.NFVOが、第1のNFのエネルギー効率状態パラメータの現在値を決定し、ここで、エネルギー効率状態パラメータは第1のNFについて設定されたパラメータであり、エネルギー効率状態パラメータ値は第1のNFのエネルギーセービング状態を示す。
第1のNFは、管理されているNSからNFVOによって選択又は決定されたNFであってもよい。NFVOは、NFをリンクさせることによってNS(又はNSを作成又は実現するとして参照される)を編成する。従来のネットワークにおいて実現されるエンド・ツー・エンドNSは、物理ネットワーク機能(Physical Network Function,PNF)のみを含む。NFVにおいて実現されるエンド・ツー・エンドNSについて、通常は2つのエンドにおいて依然としてPNFが存在するが、中間では、一部又は全てのPNFがVNFと置換される。各NFによって実現される機能及び各NFの外部インタフェースは、NFがPNF又はVNFであるか否かに無関係である。リンクするVNFとPNFとの間の位相関係は、VNFフォワーディンググラフ(VNF Forwarding Graph,VNFFG)を用いることによって記述されてもよく、各NFの特性は対応するネットワーク機能記述子(Network Function Descriptor,NFD)を用いることによって記述される。上記の第1のNFは、NFVOの編成されたNSにおける何れかのPNF又はVNFであってもよい。
第1のNFはNFVOによって管理されるNSにおける何れかのNFであってもよく、NSは複数のリンクするNFを含むことが理解されるべきである。エネルギー効率状態パラメータは、複数のNFにおける各NFについて設定されてもよく、各NFのエネルギー効率状態パラメータ値は、各NFのエネルギー効率状態パラメータのエネルギーセービング状態を示す。
NFVフィールドでは、第1のNFのエネルギーセービング状態を表すパラメータ、すなわち、エネルギー効率状態(Energy Efficiency Status,EES)パラメータが、第1のNFについて予め設定されてもよい。エネルギー効率状態パラメータは、オン/オフタイプのパラメータとして設定されてもよく、すなわち、エネルギー効率状態パラメータは、第1のNFがエネルギーセービング状態に入り、第1のNFがエネルギーセービング状態を出たことをそれぞれ示す2つの値を含むものであってもよい。例えば、エネルギー効率状態パラメータ値は、“オン”(On)及び“オフ”(Off)である。他の例では、エネルギー効率状態パラメータ値は、“真”(True)及び“偽”(False)である。おそらく、複数の値がエネルギー効率状態パラメータについて設定されてもよく、それぞれ複数のエネルギーセービング状態又はレベルを表す。例えば、第1のNFのエネルギー効率状態パラメータは、第1のNFがアクティブ状態、スリープ状態及び非アクティブ状態にあることをそれぞれ示す3つの値を含むものであってもよい。あるいは、第1のNFのエネルギー効率状態パラメータ値は、1,2又は3であり、それぞれ第1のNFのエネルギーセービングレベルがレベル1,レベル2又はレベル3であることを表す。エネルギー効率状態パラメータ値を規定する上記方式は単なる説明のための具体例であることが留意されるべきである。実際、エネルギー効率状態パラメータ値を規定する特定の方式がNSの要求に従ってカスタマイズされてもよい。
さらに、第1のNFのエネルギー効率状態パラメータの有効性は、第1のNFのライフサイクルを伴うものであってもよい。第1のNFがPNFであるとき、PNFはソフトウェア及びハードウェアと統合され、永続的なライフサイクルを有するため、PNFのエネルギー効率状態パラメータは永続的に存在する。第1のNFがVNFであるとき、VNFは、仮想化技術を利用することによっていくつかの物理リソースに一時的に基づきインスタンス化によって実現され、VNFのライフサイクルは一時的であり、従って、VNFのエネルギー効率状態パラメータは一時的に存在しうる。すなわち、VNFのエネルギー効率状態パラメータは、インスタンス化がVNFに対して実行されるときに有効であり、VNFのインスタンス化が終了するとき有効性を失い、すなわち、エネルギー効率状態パラメータの有効性はVNFのライフサイクルを伴う。
エネルギー効率状態パラメータの上記現在値は、第1のNFの現在のエネルギーセービング状態を示すのに利用されてもよい。第1のNFのエネルギー効率状態パラメータの現在値は複数の方式で決定されてもよい。例えば、NFVOは、NFのサービス負荷とNFのエネルギー効率状態パラメータ値との間の対応関係を予め確立してもよく、このようにして、NFVOは、第1のNFの現在のサービス負荷と上記の対応関係とに基づき、第1のNFのエネルギー効率状態パラメータの現在値を決定してもよい。上記の現在値の決定方式は、特定の実施例を参照して以降において詳細に説明され、ここでは詳細は説明されない。
220.NFVOが、第1のリソースの管理ノードに第1の通知情報を送信し、ここで、第1の通知情報は上記の現在値を含み、現在値によって示されるエネルギーセービング状態として第1のリソースのエネルギーセービング状態を設定するよう管理ノードに指示するのに用いられ、第1のリソースは第1のNFを実現するためのリソースである。
本発明の本実施例では、第1のNFのエネルギーセービング状態を示すことが可能なエネルギー効率状態パラメータが、第1のNFについて予め設定され、NFVOはまず、第1のNFのエネルギー効率状態パラメータの現在値を決定し、第1のリソースの管理ノードに現在値を送信し、これにより、管理ノードは、現在値によって示されるエネルギーセービング状態に第1のリソースのエネルギーセービング状態を調整し、すなわち、第1のNFのエネルギーセービング状態と第1のNFを実現するための第1のリソースのエネルギーセービング状態とが、NFVOとリソース管理ノードとの間で第1のNFのエネルギー効率状態パラメータ値を転送することによって一致するよう調整され、これにより、NFVフィールドにおけるエネルギーセービング制御中にNFとNFを実現するためのリソースとの間の困難な協調制御の問題を解決する。
第1のリソースの上記の管理ノードの特定のタイプは第1のNFの特定のタイプに関連することが理解されるべきである。例えば、第1のNFがPNFであるとき、管理ノードはOSS/BSSであってもよいし、あるいは、PNFを管理するEMSであってもよい。第1のNFがVNFであるとき、第1のリソースの管理ノードはVIMであってもよい。さらに、第1のNFがVNFであるとき、第1のリソースは、第1のNFを実現するための仮想リソース及び/又は物理リソースであってもよく、ここで、仮想リソースは、仮想計算リソース、仮想記憶リソース又は仮想ネットワークリソースを含むものであってもよく、物理リソースは、物理計算リソース、物理記憶リソース又は物理ネットワークリソースを含むものであってもよい。
任意的には、実施例では、ステップ210は、NFVOが、第1のNFの現在のサービス負荷と第1のNFのエネルギー効率状態パラメータ値との間の対応関係に従って、第1のNFのエネルギー効率状態パラメータの現在値を取得することを含むものであってもよい。
例えば、第1のNFのエネルギー効率状態パラメータは、2つの値“オン”及び“オフ”を含む。上記の対応関係は以下の通りである。第1のNFのサービス負荷が0であり、エネルギー効率状態パラメータ値が“オフ”であり、第1のNFのサービス負荷が0でなく、エネルギー効率状態パラメータ値が“オン”である。他の具体例では、第1のNFのエネルギー効率状態パラメータは、第1のNFのN個のエネルギーセービング状態レベルを示すのにそれぞれ用いられるN個の値を含む。上記の対応関係は、N個の値とサービス負荷量が属するN個の区間との間の一対一の対応関係である。上記の対応関係は、第1のNFの現在のサービス負荷が属する区間を示すのに利用され、当該区間に対応する値が、第1のNFのエネルギー効率状態パラメータの現在値として用いられる。
さらに、上記の第1のNFは、サービス負荷が変化するNFであってもよく、上記の現在のサービス負荷は、第1のNFの変化したサービス負荷であってもよく、ステップ210の前に、図2における方法は更に、NFVOが、複数のNFの間のサービス負荷調整を実行し、NFVOが、上記の複数のNFからサービス負荷が変化する第1のNFを選択することを含むものであってもよい。
いくつかのNFのサービス負荷は、NFVOがサービス負荷調整を実行した後に変化し、NFVOはサービス負荷が変化したNFのエネルギー効率状態パラメータ値を再決定してもよいことが理解されてもよい。NFVOはサービス負荷の変化が相対的に大きいNFのエネルギー効率状態パラメータの現在値のみを再決定してもよいことが留意されるべきである。例えば、NFVOは、NFのサービス負荷が劇的に低下するか、クリアされたことを検出し、NFのエネルギー効率状態パラメータの現在値を再決定する。おそらく、NFVOがサービス負荷が変化したNFを検出する毎に、NFVOは、NFのエネルギー効率状態パラメータの現在値を再計算してもよい。
複数のNFの間のサービス負荷調整を実行するようNFVOをトリガするための複数の条件があってもよいことが留意されるべきであり、以下は、NFVOが複数のNFの間のサービス負荷調整を実行するようトリガされる複数の実施例を説明する。
任意的には、実施例では、複数のNFの間のサービス負荷調整を実行する前に、当該方法は更に、NFVOが、第2のリソースの利用をモニタするモニタリングノードから第2の通知情報を取得することを含むものであってもよく、ここで、第2の通知情報は、第2のリソースの利用が所定の閾値未満であることを示すのに用いられ、上記の複数のNFの間のサービス負荷調整を実行することは、NFVOが、第2の通知情報を取得するとき、第2のリソースを利用することによって実現されるNFのサービス負荷に対応するエネルギー効率状態パラメータ値が同じであるように、複数のNFの間のサービス負荷調整を実行することを含むものであってもよい。
具体的には、“NFリソース利用統計機構”は、NFリソースの利用をモニタ(又はモニタ及び制御)するよう予め設定されてもよい。ここでの統計機構は、NFVO自体によって実行されるモニタリング機能(例えば、クエリ又は監査)であってもよいし、あるいは、他のエンティティ又は他の機能ブロック(例えば、VIM)からのイベント検出報告機能であってもよい。例えば、上記の第2のリソースがVNFを実現するためのリソースであるとき、上記のモニタリングノードは、第2のリソースを管理するVIMであってもよい。他の具体例では、上記の第2のリソースがPNFを実現するためのリソースであるとき、上記のモニタリングノードはOSS/BSSであってもよい。他の具体例では、第2のリソースがPNFを実現するためのリソースであるとき、上記のモニタリングノードは、PNFを管理するEMSであってもよい。さらに、モニタリングノードがNFVOである場合、上記の第2の通知情報は、第2のリソースの利用が所定の閾値未満であるというNFVOによって検出された結果であってもよい。モニタリングノードがVNFMなどの他のモニタリングノードである場合、上記の第2の通知情報は、他のモニタリングノードによって報告される情報であってもよく、第2のリソースの利用は所定の閾値未満であることを示す。
第2のリソースがVNFを実現するためのリソースであるとき、VNFとリソースとの間の対応関係(例えば、ここでは詳細には説明されない従来技術の方式でVNFM又はVIMから取得されうる)に従って、NFVOは、第2のリソースに基づき実現される全てのVNFを検出してもよいことが更に留意されるべきである。このとき、NFVOは、異なるリソースに基づき実現されるVNFの間のサービス負荷協調を実行し、例えば、第2のリソースに基づき実現されるVNFから他のリソースに基づき実現されるVNFにサービス負荷を移転するか、あるいは、リソースを利用することによって実現される1つのVNFに他のリソースに基づき実現されるVNF上のサービス負荷を集中させる。
任意的には、他の実施例では、複数のNFの間のサービス負荷調整を実行する前に、当該方法は更に、NFVOが、第2のNFの利用をモニタするモニタリングノードから第3の通知情報を取得することを含むものであってもよく、ここで、第3の通知情報は、第2のNFの利用が所定の閾値未満であることを示すのに用いられ、第2のNFは複数のNFにおける何れかのNFであり、上記の複数のNFの間のサービス負荷調整を実行することは、NFVOが、第3の通知情報を取得するとき、複数のNFの間のサービス負荷調整を実行することを含むものであってもよい。
具体的には、“NF利用統計機構”は、NFの利用をモニタ(又はモニタ及び制御)するよう予め設定されてもよい。統計機構を利用することによって、VNFの利用が所定の閾値に低下することを知ると、NFVOは、上記のエネルギーセービング制御を実行してもよい。統計機構は、NFVO自体によって実行されるモニタリング機能(例えば、クエリ又は監査)であってもよいし、あるいは、他のエンティティ又は他の機能ブロック(例えば、VNFM)からのイベント検出報告機能であってもよい。例えば、上記の第2のNFであり、上記のモニタリングノードがNFVOであってもよく、あるいは、上記の第2のNFがVNFであり、上記のモニタリングノードが第2のNFを管理するVNFMであってもよいし、あるいは、上記の第2のNFがPNFであり、上記のモニタリングノードはOSS/BSSであってもよいし、あるいは、上記の第2のリソースがPNFであり、上記のモニタリングノードは、第2のNFを管理するEMSであってもよい。
任意的には、他の実施例では、NFVOは、所定の処理及びメンテナンスプランに従って複数のNFの間のサービスロード調整を実行する。例えば、NFVOは、OSS/BSSによって送信された処理及びメンテナンスプランを受信し、ここで、当該処理及びメンテナンスプランは、毎晩18:00に、NSにおける半分のNFのサービス負荷をクリアし、エネルギーをセーブするためこれらのNFを無効にすることを示す。18:00に、NFVOは、管理されるNSにおける半分のNFのサービス負荷をクリアし、これらのNFのエネルギー効率状態パラメータ値を再決定し、それからこれらのNFを実現するためのリソースの管理ノードに再決定されたエネルギー効率状態パラメータ値を送信する。管理ノードは、上記の再決定されたエネルギー効率状態パラメータ値によって示されるエネルギーセービング状態としてリソースのエネルギーセービング状態を設定する。
上記の実施例では、複数のNFの間のサービスロード調整を実行するとき、VNFに対して、NFVOはVNFのサービス負荷を直接調整してもよく、PNFに対して、NFVOは、OSS/BSS及び/又はEMSを利用することによって、PNFのサービス負荷を調整してもよいことが留意されるべきである。
第1のNFがVNFであるとき、図2における方法は更に、NFVOが、第1のリソースを利用することによって実現される他のVNFを取得し、NFVOが、第1のリソース上で実現される全てのVNFのサービス負荷に対応するエネルギー効率状態パラメータ値が同じであるように、他のVNFのサービス負荷を調整することを含むものであってもよい。
さらに、上記のエネルギーセービング制御を実行するとき、NFVOは、VNF及び/又はPNFのサービス負荷を調整することによって生じるNFリンク上の変化を反映するようにVNFFGを修正してもよい。例えば、上記のエネルギーセービング制御手順の後、VNFのサービス負荷は0に低下し、NFVOは、VNFFGからVNFを削除し、他の対応するVNFのリンク方式を変更してもよい。
さらに、第1のリソースの管理ノードが第1のリソースのエネルギーセービング状態を調整することを拒絶するとき、管理ノードは、NFVOに失敗レスポンスを返し、さらにより詳細な失敗原因を添付してもよい。
任意的には、実施例では、第1のNFはNFVOによって管理される第1のNSに属し、ステップ210の前に、図2における方法は更に、第1のNSを編成するとき、NFVOと第1のNSにおける全てのNFの管理ノードとの間で、NFVOに記録される全てのNFのエネルギー効率状態パラメータ値が全てのNFの管理ノードのものと同じであるように、全てのNFのエネルギー効率状態パラメータ値を同期させることを含むものであってもよい。
エネルギー効率状態パラメータは、複数の方式でNFVOとNFマネージャとの間で同期されてもよい。実現方式では、NSを編成するとき、NFVOは、NSの実際の要求又は適用シナリオなどのファクタに従って、NSにおける各NFのエネルギー効率状態パラメータの初期値を予め計算してもよい。それから、NFVOは、PNFの呼び出し又はVNFの作成のリクエスト情報を各NFのマネージャに送信し、例えば、NFDに初期値を直接添付するなど、リクエスト情報において各NFのマネージャに各NFの初期値を送信する。任意的には、他の実現方式では、NFVOがNSを編成するとき、エネルギー効率状態パラメータに値を割り当てるなどの関連する処理は関与しなくてもよい。NFVOがPNFを呼び出すことを要求するか、又はVNFを作成することを要求するとき、PNF又はVNFのマネージャは、PNF又はVNFに対して初期的なエネルギーセービング状態を設定し、エネルギーセービング状態に対応するエネルギー効率状態パラメータ値をNFVOに返す。NFVOは、返されたエネルギー効率状態パラメータ値をPNF又はVNFの初期値として利用する。
図2を参照して、上記はNFVOの視点から本発明の実施例におけるエネルギーセービング制御方法を詳細に説明した。図3を参照して、以下は、リソースの管理ノード側から本発明の実施例におけるエネルギーセービング制御方法を詳細に説明する。管理ノード側からの説明はNFVO側からの説明と同じか、又は対応することが理解されるべきであり、繰り返しの説明は繰り返しを回避するため適切に省略される。
図3は、本発明の実施例によるエネルギーセービング制御方法の概略的なフローチャートである。図3における方法は第1のリソースの管理ノードによって実行される。第1のNFがVNFであるとき、管理ノードはVIMであってもよい。第1のNFがPNFであるとき、管理ノードはOSS/BSS又はEMSであってもよい。図3における方法は以下のステップを含む。
310.NFVOによって送信された第1の通知情報を受信し、ここで、第1の通知情報は第1のNFのエネルギー効率状態パラメータの現在値を含み、エネルギー効率状態パラメータは第1のNFについて設定されたパラメータであり、エネルギー効率状態パラメータ値は第1のNFのエネルギーセービング状態を示す。
320.現在値によって示されるエネルギーセービング状態として第1のリソースのエネルギーセービング状態を設定し、ここで、第1のリソースは第1のNFを実現するためのリソースである。
本発明の本実施例では、第1のNFのエネルギーセービング状態を示すことが可能なエネルギー効率状態パラメータが第1のNFについて予め設定され、NFVOはまず、第1のNFのエネルギー効率状態パラメータの現在値を決定し、第1のリソースの管理ノードに現在値を送信し、これにより、管理ノードは、現在値によって示されるエネルギーセービング状態に第1のリソースのエネルギーセービング状態を調整し、すなわち、第1のNFのエネルギーセービング状態と第1のNFを実現するための第1のリソースのエネルギーセービング状態とは、NFVOとリソース管理ノードとの間で第1のNFのエネルギー効率状態パラメータ値を転送することによって一致するよう調整され、これにより、NFVフィールドにおけるエネルギーセービング制御中にNFを実現するためのリソースとNFとの間の困難な協調制御の問題を解決する。
任意的には、実施例では、図3における方法は更に、第2のリソースの利用をモニタし、第2のリソースの利用が所定の閾値未満であるとき、NFVOに第2の通知情報を送信し、ここで、第2の通知情報は、第2のリソースの利用が所定の閾値未満であることを示すのに用いられる。
任意的には、実施例では、第1のNFはVNFであり、図3における方法はVIMによって実行されるか、又は、第1のNFはPNFであり、図3における方法はOSS/BSSによって実行されるか、又は、第1のNFはPNFであり、図3における方法は第1のNFを管理するEMSによって実行される。
任意的には、実施例では、第1のNFのエネルギー効率状態パラメータは、第1のNFがエネルギーセービング状態に入り、エネルギーセービング状態を出ることをそれぞれ示す2つの値を含むか、又は、第1のNFのエネルギー効率状態パラメータは、第1のNFがアクティブ状態、スリープ状態及び非アクティブ状態にあることをそれぞれ示す3つの値を含むか、又は、第1のNFのエネルギー効率状態パラメータは、第1のNFのN個(N≧2)のエネルギーセービングレベルをそれぞれ示すN個の値を含む。
本発明の各種実施例では、上記の処理のシーケンス番号は実行順序を意味するものでないことが理解されるべきである。当該処理の実行順序は、処理の機能及び内部ロジックに従って決定されるべきであり、本発明の実施例の実現処理に対する何れかの限定として解釈されるべきでない。
上記は図1〜3を参照して本発明の実施例によるエネルギーセービング制御方法を詳細に説明し、以下は図4〜7を参照して本発明の実施例による管理サーバを詳細に説明する。
図4は、本発明の実施例による管理サーバの概略的なブロック図である。図4における管理サーバ400は、図1〜3におけるNFVOによって実行されるステップを実現可能であり、詳細は繰り返しを回避するためここでは説明されない。管理サーバ400は、
第1のNFのエネルギー効率状態パラメータの現在値を決定するよう構成され、ここで、エネルギー効率状態パラメータは第1のNFについて設定されたパラメータであり、エネルギー効率状態パラメータ値は第1のNFのエネルギーセービング状態を示す、処理ユニット410と、
第1のリソースの管理ノードに第1の通知情報を送信するよう構成され、ここで、第1の通知情報は、処理ユニット410によって決定された現在値を含み、現在値によって示されるエネルギーセービング状態として第1のリソースのエネルギーセービング状態を設定するよう管理ノードに指示するのに用いられ、第1のリソースは第1のNFを実現するためのリソースである、送信ユニット420と、
を有する。
本発明の本実施例では、第1のNFのエネルギーセービング状態を示すことが可能なエネルギー効率状態パラメータが第1のNFについて予め設定され、NFVOはまず、第1のNFのエネルギー効率状態パラメータの現在値を決定し、第1のリソースの管理ノードに現在値を送信し、これにより、管理ノードは、現在値によって示されるエネルギーセービング状態に第1のリソースのエネルギーセービング状態を調整し、すなわち、第1のNFのエネルギーセービング状態と第1のNFを実現するための第1のリソースのエネルギーセービング状態とは、NFVOとリソース管理ノードとの間で第1のNFのエネルギー効率状態パラメータ値を転送することによって一致するよう調整され、これにより、NFVフィールドにおけるエネルギーセービング制御中にNFを実現するためのリソースとNFとの間の困難な協調制御の問題を解決する。
任意的には、実施例では、処理ユニット410は、具体的には、第1のNFの現在のサービス負荷と第1のNFのエネルギー効率状態パラメータ値との間の対応関係に従って、第1のNFのエネルギー効率状態パラメータの現在値を取得するよう構成される。
任意的には、実施例では、第1のNFはサービス負荷が変化するNFであり、現在のサービス負荷は第1のNFの変化したサービス負荷であり、管理サーバ400は更に、複数のNFの間のサービス負荷調整を実行するよう構成される第1の調整ユニットと、複数のNFからサービス負荷が変化する第1のNFを選択するよう構成される選択ユニットとを含む。
任意的には、実施例では、管理サーバ400は更に、第2のリソースの利用をモニタするモニタリングノードから第2の通知情報を取得するよう構成され、ここで、第2の通知情報は、第2のリソースの利用が所定の閾値未満であることを示すのに用いられる、第1の取得ユニットを含み、第1の調整ユニットは、具体的には、第2の通知情報が取得されるとき、第2のリソースを利用することによって実現されるNFのサービス負荷に対応するエネルギー効率状態パラメータ値が同じであるように、複数のNFの間のサービス負荷調整を実行するよう構成される。
任意的には、実施例では、第2のリソースはVNFを実現するためのリソースであり、モニタリングノードは管理サーバ400であるか、又は、第2のリソースはVNFを実現するためのリソースであり、モニタリングノードは第2のリソースを管理するVIMであるか、又は、第2のリソースはPNFを実現するためのリソースであり、モニタリングノードはOSS/BSSであるか、又は、第2のリソースはPNFを実現するためのリソースであり、モニタリングノードはPNFを管理するEMSである。
任意的には、実施例では、モニタリングノードは管理サーバ400であり、第2の通知情報は管理サーバ400のクエリ結果であり、第1の取得ユニットは、具体的には、第2のリソースの利用をクエリし、クエリ結果を取得するよう構成される。
任意的には、実施例では、モニタリングノードは第2のリソースの管理ノードであり、第1の取得ユニットは、具体的には、第2のリソースの管理ノードから第2の通知情報を受信するよう構成される。
任意的には、実施例では、管理サーバ400は更に、第2のNFの利用をモニタするモニタリングノードから第3の通知情報を取得するよう構成される第2の取得ユニットを含み、ここで、第3の通知情報は、第2のNFの利用が所定の閾値未満であることを示すのに用いられ、第2のNFは複数のNFにおける何れかのNFであり、第1の調整ユニットは、具体的には、第3の通知情報が取得されるとき、複数のNFの間のサービス負荷調整を実行するよう構成される。
任意的には、実施例では、第2のNFはVNFであり、モニタリングノードは管理サーバ400であるか、又は、第2のNFはVNFであり、モニタリングノードは第2のNFを管理するVNFMであるか、又は、第2のNFはVNFであり、モニタリングノードは第2のNFを管理するEMSであるか、又は、第2のNFはPNFであり、モニタリングノードはOSS/BSSであるか、又は、第2のNFはPNFであり、モニタリングノードは第2のNFを管理するEMSである。
任意的には、実施例では、モニタリングノードは管理サーバ400であり、第3の通知情報は管理サーバ400のクエリ結果であり、第2の取得ユニットは、具体的には、第2のNFの利用をクエリし、クエリ結果を取得するよう構成される。
任意的には、実施例では、モニタリングノードは、第2のNFの管理ノードであり、第2の取得ユニットは、具体的には、第2のNFの管理ノードから第3の通知情報を受信するよう構成される。
任意的には、実施例では、第1の調整ユニットは、具体的には、所定の処理及びメンテナンスプランに従って複数のNFの間のサービス負荷調整を実行するよう構成される。
任意的には、実施例では、第1のNFはVNFであり、管理サーバ400は更に、第1のリソースを利用することによって実現される他のVNFを取得するよう構成される第3の取得ユニットと、第1のリソース上で実現される全てのVNFのサービス負荷に対応するエネルギー効率状態パラメータ値が同じであるように、他のVNFのサービス負荷を調整するよう構成される第2の調整ユニットとを含む。
任意的には、実施例では、第1のNFは管理サーバ400によって管理される第1のNSに属し、管理サーバ400は更に、第1のNSを編成するとき、管理サーバ400と第1のNSにおける全てのNFの管理ノードとの間で、NFVOに記録される全てのNFのエネルギー効率状態パラメータ値が全てのNFの管理ノードのものと同じであるように、全てのNFのエネルギー効率状態パラメータ値を同期させるよう構成される同期ユニットを含む。
任意的には、実施例では、第1のNFはVNFであり、第1のリソースの管理ノードはVIMであるか、又は、第1のNFはPNFであり、第1のリソースの管理ノードはOSS/BSSであるか、又は、第1のNFはPNFであり、第1のリソースの管理ノードは第1のNFを管理するEMSである。
任意的には、実施例では、第1のNFのエネルギー効率状態パラメータは、第1のNFがエネルギーセービング状態に入り、エネルギーセービング状態を出ることをそれぞれ示す2つの値を含むか、又は、第1のNFのエネルギー効率状態パラメータは、第1のNFがアクティブ状態、スリープ状態及び非アクティブ状態にあることをそれぞれ示す3つの値を含むか、又は、第1のNFのエネルギー効率状態パラメータは、第1のNFのN個(N≧2)のエネルギーセービングレベルをそれぞれ示すN個の値を含む。
図5は、本発明の実施例によるネットワークデバイスの概略的なブロック図である。図5におけるネットワークデバイスは、図1〜3における第1のリソースの管理ノードによって実行されるステップを実現可能であり、詳細は繰り返しを回避するためここでは説明されない。ネットワークデバイス500は、
NFVOによって送信された第1の通知情報を受信するよう構成され、ここで、第1の通知情報は第1のNFのエネルギー効率状態パラメータの現在値を含み、エネルギー効率状態パラメータは第1のNFについて設定されたパラメータであり、エネルギー効率状態パラメータ値は第1のNFのエネルギーセービング状態を示す、受信ユニット510と、
受信ユニット510によって受信された現在値によって示されるエネルギーセービング状態として第1のリソースのエネルギーセービング状態を設定するよう構成され、ここで、第1のリソースは第1のNFを実現するためのリソースである、設定ユニット520と、
を有する。
本発明の本実施例では、第1のNFのエネルギーセービング状態を示すことが可能なエネルギー効率状態パラメータが第1のNFについて予め設定され、NFVOはまず、第1のNFのエネルギー効率状態パラメータの現在値を決定し、第1のリソースの管理ノードに現在値を送信し、これにより、管理ノードは、現在値によって示されるエネルギーセービング状態に第1のリソースのエネルギーセービング状態を調整し、すなわち、第1のNFのエネルギーセービング状態と第1のNFを実現するための第1のリソースのエネルギーセービング状態とは、NFVOとリソース管理ノードとの間で第1のNFのエネルギー効率状態パラメータ値を転送することによって一致するよう調整され、これにより、NFVフィールドにおけるエネルギーセービング制御中にNFを実現するためのリソースとNFとの間の困難な協調制御の問題を解決する。
任意的には、実施例では、ネットワークデバイス500は更に、第2のリソースの利用をモニタするよう構成されるモニタリングユニットと、第2のリソースの利用が所定の閾値未満であるとき、NFVOに第2の通知情報を送信するよう構成され、ここで、第2の通知情報は、第2のリソースの利用が所定の閾値未満であることを示すのに用いられる、送信ユニットとを含む。
任意的には、実施例では、第1のNFはVNFであり、ネットワークデバイス500はVIMであるか、又は、第1のNFはPNFであり、ネットワークデバイス500はOSS/BSSであるか、又は、第1のNFはPNFであり、ネットワークデバイス500は第1のNFを管理するEMSである。
任意的には、実施例では、第1のNFのエネルギー効率状態パラメータは、第1のNFがエネルギーセービング状態に入り、エネルギーセービング状態を出ることをそれぞれ示す2つの値を含むか、又は、第1のNFのエネルギー効率状態パラメータは、第1のNFがアクティブ状態、スリープ状態及び非アクティブ状態にあることをそれぞれ示す3つの値を含むか、又は、第1のNFのエネルギー効率状態パラメータは、第1のNFのN個(N≧2)のエネルギーセービングレベルをそれぞれ示すN個の値を含む。
図6は、本発明の実施例による管理サーバの概略的なブロック図である。図6における管理サーバ600は、図1〜3におけるNFVOによって実行されるステップを実現可能であり、繰り返しを回避するため、詳細はここでは説明されない。管理サーバ600は、
プログラムを記憶するよう構成されるメモリ610と、
プログラムを実行するよう構成されるプロセッサ620であって、ここで、プログラムの実行中、プロセッサ620は、具体的には、第1のNFのエネルギー効率状態パラメータの現在値を決定するよう構成され、ここで、エネルギー効率状態パラメータは第1のNFについて設定されたパラメータであり、エネルギー効率状態パラメータ値は第1のNFのエネルギーセービング状態を示す、プロセッサ620と、
第1のリソースの管理ノードに第1の通知情報を送信するよう構成され、ここで、第1の通知情報は、プロセッサ620によって決定された現在値を含み、現在値によって示されるエネルギーセービング状態として第1のリソースのエネルギーセービング状態を設定するよう管理ノードに指示するのに用いられ、第1のリソースは第1のNFを実現するためのリソースである、送受信機630と、
を有する。
本発明の本実施例では、第1のNFのエネルギーセービング状態を示すことが可能なエネルギー効率状態パラメータが第1のNFについて予め設定され、NFVOはまず、第1のNFのエネルギー効率状態パラメータの現在値を決定し、第1のリソースの管理ノードに現在値を送信し、これにより、管理ノードは、現在値によって示されるエネルギーセービング状態に第1のリソースのエネルギーセービング状態を調整し、すなわち、第1のNFのエネルギーセービング状態と第1のNFを実現するための第1のリソースのエネルギーセービング状態とは、NFVOとリソース管理ノードとの間で第1のNFのエネルギー効率状態パラメータ値を転送することによって一致するよう調整され、これにより、NFVフィールドにおけるエネルギーセービング制御中にNFを実現するためのリソースとNFとの間の困難な協調制御の問題を解決する。
任意的には、実施例では、プロセッサ620は、具体的には、第1のNFの現在のサービス負荷と第1のNFのエネルギー効率状態パラメータ値との間の対応関係に従って、第1のNFのエネルギー効率状態パラメータの現在値を取得するよう構成される。
任意的には、実施例では、第1のNFはサービス負荷が変化するNFであり、現在のサービス負荷は第1のNFの変化したサービス負荷であり、プロセッサ620は、具体的には、複数のNFの間のサービス負荷調整を実行し、複数のNFからサービス負荷が変化する第1のNFを選択するよう構成される。
任意的には、実施例では、プロセッサ620は、具体的には、第2のリソースの利用をモニタするモニタリングノードから第2の通知情報を取得し、ここで、第2の通知情報は、第2のリソースの利用が所定の閾値未満であることを示すのに用いられ、第2の通知情報を取得するとき、第2のリソースを利用することによって実現されるNFのサービス負荷に対応するエネルギー効率状態パラメータ値が同じであるように、複数のNFの間のサービス負荷調整を実行するよう構成される。
任意的には、実施例では、第2のリソースはVNFを実現するためのリソースであり、モニタリングノードは管理サーバ600であるか、又は、第2のリソースはVNFを実現するためのリソースであり、モニタリングノードは第2のリソースを管理するVIMであるか、又は、第2のリソースはPNFを実現するためのリソースであり、モニタリングノードはOSS/BSSであるか、又は、第2のリソースはPNFを実現するためのリソースであり、モニタリングノードはPNFを管理するEMSである。
任意的には、実施例では、モニタリングノードは管理サーバ600であり、第2の通知情報は管理サーバ600のクエリ結果であり、プロセッサ620は、具体的には、第2のリソースの利用をクエリし、クエリ結果を取得するよう構成される。
任意的には、実施例では、モニタリングノードは第2のリソースの管理ノードであり、プロセッサ620は、具体的には、第2のリソースの管理ノードから第2の通知情報を受信するよう構成される。
任意的には、実施例では、プロセッサ620は、具体的には、第2のNFの利用をモニタするモニタリングノードから第3の通知情報を取得するよう構成され、ここで、第3の通知情報は、第2のNFの利用が所定の閾値未満であることを示すのに用いられ、第2のNFは複数のNFにおける何れかのNFであり、プロセッサ620は、具体的には、第3の通知情報を取得するとき、複数のNFの間のサービス負荷調整を実行するよう構成される。
任意的には、実施例では、第2のNFはVNFであり、モニタリングノードは管理サーバ600であるか、又は、第2のNFはVNFであり、モニタリングノードは第2のNFを管理するVNFMであるか、又は、第2のNFはVNFであり、モニタリングノードは第2のNFを管理するEMSであるか、又は、第2のNFはPNFであり、モニタリングノードはOSS/BSSであるか、又は、第2のNFはPNFであり、モニタリングノードは第2のNFを管理するEMSである。
任意的には、実施例では、モニタリングノードは管理サーバ600であり、第3の通知情報は管理サーバ600のクエリ結果であり、プロセッサ620は、具体的には、第2のNFの利用をクエリし、クエリ結果を取得するよう構成される。
任意的には、実施例では、モニタリングノードは、第2のNFの管理ノードであり、プロセッサ620は、具体的には、第2のNFの管理ノードから第3の通知情報を受信するよう管理サーバ600によって構成される。
任意的には、実施例では、プロセッサ620は、具体的には、所定の処理及びメンテナンスプランに従って複数のNFの間のサービス負荷調整を実行するよう構成される。
任意的には、実施例では、第1のNFはVNFであり、プロセッサ620、具体的には、第1のリソースを利用することによって実現される他のVNFを取得し、第1のリソース上で実現される全てのVNFのサービス負荷に対応するエネルギー効率状態パラメータ値が同じであるように、他のVNFのサービス負荷を調整するよう構成される。
任意的には、実施例では、第1のNFは管理サーバ600によって管理される第1のNSに属し、プロセッサ620は、具体的には、第1のNSを編成するとき、管理サーバ600と第1のNSにおける全てのNFの管理ノードとの間で、管理サーバ600に記録される全てのNFのエネルギー効率状態パラメータ値が全てのNFの管理ノードのものと同じであるように、全てのNFのエネルギー効率状態パラメータ値を同期させるよう構成される。
任意的には、実施例では、第1のNFはVNFであり、第1のリソースの管理ノードはVIMであるか、又は、第1のNFはPNFであり、第1のリソースの管理ノードはOSS/BSSであるか、又は、第1のNFはPNFであり、第1のリソースの管理ノードは第1のNFを管理するEMSである。
任意的には、実施例では、第1のNFのエネルギー効率状態パラメータは、第1のNFがエネルギーセービング状態に入り、エネルギーセービング状態を出ることをそれぞれ示す2つの値を含むか、又は、第1のNFのエネルギー効率状態パラメータは、第1のNFがアクティブ状態、スリープ状態及び非アクティブ状態にあることをそれぞれ示す3つの値を含むか、又は、第1のNFのエネルギー効率状態パラメータは、第1のNFのN個(N≧2)のエネルギーセービングレベルをそれぞれ示すN個の値を含む。
図7は、本発明の実施例によるネットワークデバイスの概略的なブロック図である。図7におけるネットワークデバイス700は、図1〜3における第1のリソースの管理ノードによって実行されるステップを実現可能であり、詳細は繰り返しを回避するためここでは説明されない。ネットワークデバイス700は、
NFVOによって送信された第1の通知情報を受信するよう構成され、ここで、第1の通知情報は第1のNFのエネルギー効率状態パラメータの現在値を含み、エネルギー効率状態パラメータは第1のNFについて設定されたパラメータであり、エネルギー効率状態パラメータ値は第1のNFのエネルギーセービング状態を示す、受信機710と、
受信機710によって受信された現在値によって示されるエネルギーセービング状態として第1のリソースのエネルギーセービング状態を設定するよう構成され、ここで、第1のリソースは第1のNFを実現するためのリソースである、プロセッサ720と、
を有する。
本発明の本実施例では、第1のNFのエネルギーセービング状態を示すことが可能なエネルギー効率状態パラメータが第1のNFについて予め設定され、NFVOはまず、第1のNFのエネルギー効率状態パラメータの現在値を決定し、第1のリソースの管理ノードに現在値を送信し、これにより、管理ノードは、現在値によって示されるエネルギーセービング状態に第1のリソースのエネルギーセービング状態を調整し、すなわち、第1のNFのエネルギーセービング状態と第1のNFを実現するための第1のリソースのエネルギーセービング状態とは、NFVOとリソース管理ノードとの間で第1のNFのエネルギー効率状態パラメータ値を転送することによって一致するよう調整され、これにより、NFVフィールドにおけるエネルギーセービング制御中にNFを実現するためのリソースとNFとの間の困難な協調制御の問題を解決する。
任意的には、実施例では、プロセッサ720は、具体的には、第2のリソースの利用をモニタし、第2のリソースの利用が所定の閾値未満であるとき、NFVOに第2の通知情報を送信するよう構成され、ここで、第2の通知情報は、第2のリソースの利用が所定の閾値未満であることを示すのに用いられる。
任意的には、実施例では、第1のNFはVNFであり、ネットワークデバイス700はVIMであるか、又は、第1のNFはPNFであり、ネットワークデバイス700はOSS/BSSであるか、又は、第1のNFはPNFであり、ネットワークデバイス700は第1のNFを管理するEMSである。
任意的には、実施例では、第1のNFのエネルギー効率状態パラメータは、第1のNFがエネルギーセービング状態に入り、エネルギーセービング状態を出ることをそれぞれ示す2つの値を含むか、又は、第1のNFのエネルギー効率状態パラメータは、第1のNFがアクティブ状態、スリープ状態及び非アクティブ状態にあることをそれぞれ示す3つの値を含むか、又は、第1のNFのエネルギー効率状態パラメータは、第1のNFのN個(N≧2)のエネルギーセービングレベルをそれぞれ示すN個の値を含む。
本発明の本実施例における用語“及び/又は”は、関連するオブジェクトを説明するための関連付け関係のみを説明し、3つの関係が存在しうることを表すことが理解されるべきである。例えば、A及び/又はBは、以下の3つのケース、Aのみが存在する、AとBとの双方が存在する、及びBのみが存在する、を表しうる。さらに、本明細書における文字“/”は、通常は関連するオブジェクトの間の“又は”の関係を示す。
当業者は、本明細書において開示される実施例において説明される具体例に関連して、ユニット及びアルゴリズムのステップが電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア又はこれらの組み合わせによって実現されうることを認識してもよい。ハードウェアとソフトウェアとの間の互換性を明確に説明するため、上記は通常は機能に従って各具体例の構成要素及びステップを説明した。当該機能がハードウェア又はソフトウェアによって実行されるか否かは、技術的解決策の設計制約条件及び特定の用途に依存する。当業者は、異なる方法を用いて特定の各用途について説明された機能を実現してもよいが、実現形態は本発明の範囲外であるとみなされるべきでない。
便宜的及び簡潔な説明の目的のため、上記のシステム、装置及びユニットの詳細な動作処理について、上記の方法の実施例における対応する処理が参照されてもよく、詳細はここでは再説明されないことが、当業者によって明確に理解されてもよい。
本出願において提供される複数の実施例では、開示されたシステム、装置及び方法は他の方式で実現されてもよいことが理解されるべきである。例えば、説明された装置の実施例は単なる一例である。例えば、ユニットの分割は単なる論理機能の分割であり、実際の実現形態では他の分割であってもよい。例えば、複数のユニット又はコンポーネントは他のシステムに組み合わせ又は統合されてもよく、あるいは、いくつかの特徴は無視又は実行されなくてもよい。さらに、表示又は説明された相互結合又は直接的な結合若しくは通信接続は、いくつかのインタフェースを介し実現されてもよい。装置又はユニット間の間接的な結合又は通信接続は、電子、機械又は他の形態で実現されてもよい。
別々のユニットとして説明されたユニットは、物理的に別々のものであってもよいし、あるいは、そうでなくてもよく、ユニットとして表示されたパーツは、物理的ユニットであってもよいし、あるいは、そうでなくてもよく、1カ所に配置されてもよいし、あるいは、複数のネットワークユニット上に分散されてもよい。ユニットの一部又は全ては、本発明の実施例の解決策の課題を実現するため、実際のニーズに従って選択されてもよい。
さらに、本発明の実施例における機能ユニットは1つの処理ユニットに統合されてもよいし、あるいは、各ユニットは物理的に単独で存在してもよいし、あるいは、2つ以上のユニットが1つのユニットに統合される。統合されたユニットはハードウェアの形態で実現されてもよいし、あるいは、ソフトウェア機能ユニットの形態で実現されてもよい。
統合されたユニットがソフトウェア機能ユニットの形態で実現され、独立した製品として販売又は利用されるとき、統合されたユニットはコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。このような理解に基づき、本発明の実質的な技術的解決策、従来技術に貢献する部分又は技術的解決策の全て若しくは一部は、ソフトウェアプロダクトの形態で実現されてもよい。ソフトウェアプロダクトは、記憶媒体に記憶され、本発明の実施例において説明される方法のステップの全て又は一部を実行するようコンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ又はネットワークデバイスであってもよい)に指示するための複数の命令を含む。上記の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、着脱可能なハードディスク、読み出し専用メモリ(ROM,Read−Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM,Random Access Memory)、磁気ディスク又は光ディスクなど、プログラムコードを記憶可能な何れかの媒体を含む。
上記の説明は、本発明の単なる特定の実施例であり、本発明の保護範囲を限定することを意図するものでない。本発明において開示された技術的範囲内で当業者により容易に想到する何れかの修正又は置換は、本発明の保護範囲内に属する。従って、本発明の保護範囲は、請求項の保護範囲に従う。
本発明の実施例は、ネットワーク機能仮想化の分野に関し、より詳細には、エネルギーセービング制御方法、管理サーバ及びネットワークデバイスに関する。
ネットワーク機能仮想化(NFV)は、進化する情報技術(Information Technology,IT)分野における仮想化技術を利用することによって、多数のネットワーク装置タイプを産業規格高容量サーバ、スイッチ及び記憶装置上に統合することであり、これにより、ネットワークオペレータがネットワーク及びネットワークサービス(Network Service,NS)を構築及び運営する方式を変える。NFVは、一連の産業規格サーバハードウェア上で実行可能なソフトウェアを利用することによってネットワーク機能を実現し、これにより、ネットワークアーキテクチャを変える。さらに、ソフトウェアは要求に従って、動的に移動するか、あるいは、新たなデバイスをインストールする必要なくネットワーク内の異なる位置でインスタンス化されうるため、ネットワーク処理は更に変更される。
図1を参照して、NFVリファレンスアーキテクチャは、以下のように複数の主要な機能コンポーネントを含む。
NFVインフラストラクチャ(NFVI)は、コマーシャル・オフ・ザ・シェルフ(COTS)ハードウェア、必要なアクセラレータコンポーネント及び基礎となるハードウェア上で仮想化及び抽象化を実行するソフトウェアレイヤを含むNFV実行をサポートするのに必要とされる仮想化リソースを提供する。
バーチャルネットワーク機能(VNF)は、NFVI上で実行可能なネットワーク機能(NF)のソフトウェア実現形態であり、単一のVNF及び当該単一のVNFの特性を理解及び管理するためにエレメント管理システム(EMS)を更に伴うものであってもよい。VNFは、ネットワークノードのエンティティと等価であり、ハードウェアから独立したソフトウェアのみとして提供されることが期待される。
NFV管理及び編成(Management and Orchestration,M&O又はMANO)は、編成、インフラストラクチャ仮想化をサポートするための物理的及び/又はソフトウェアリソースに対するライフサイクル管理及びVNFライフサイクル管理を含む。NFV M&Oは、NFVフレームワークにおける仮想化に固有の管理タスクにフォーカスする。NFV M&Oはまた、NFVが全ネットワーク範囲内の既存の管理見通しに統合されることを可能にするため、(NFVの外部の)オペレーション・サポート・システム(Operation Support System,OSS)/ビジネス・サポート・システム(Business Support System,BSS)とやりとりする。
上記コンポーネントは、異なるエンティティが明確に分離できるように、定義されたリファレンスポイントを利用することによってインタラクションを実行し、これにより、オープン且つイノベーティブなNFVエコシステムを実現する。VNFとNFVIとの間(及び内部のNFVIの間)のリファレンスポイントは、リソース抽象化、リソース仮想化及びVNFホスト化を処理し、これにより、VNFは、NFVIにおいてあるエンティティから他のエンティティに移動可能であるだけでなく、異なる基礎となるハードウェアを選択する可能性がある。NFV M&OとVNF及びNFVIのそれぞれとの間(及び内部のNFV M&Oエンティティの間)のリファレンスポイントは、NFVシステムの管理及び運営を処理する。関連するコンポーネントは、既存の解決策(例えば、クラウド管理システム)の再利用が可能とされる方式で設計され、NFVシステムが接続する必要がある既存のOSS/BSS環境とやりとりする。
以下の機能コンポーネントが更に、NFV M&O内部で定義される。
NFV編成装置(NFVO)は、ネットワークサービス編成機能を完了させるためのNSのライフサイクル管理と、リソース編成機能を完了させるための複数のVIMの間のNFVIリソース編成とを主として担当する。
VNFマネージャ(VNFM)は、VNFインスタンスのライフサイクル管理を担当する。各VNFは関連するVNFMを有し、1つのVNFMは単一のVNFインスタンスを管理するため、又は同一タイプ若しくは異なるタイプの複数のVNFインスタンスを管理するために指定されうる。VNFマネージャの利用可能な能力は、VNFインスタンス化、VNFのNFVIリソースコンフィギュレーション、VNFインスタンス更新、VNFインスタンススケーリング、NFVIパフォーマンス測定及びイベントのVNFインスタンス関連コレクション、VNFインスタンス関連イベントとの相関、VNFインスタンス支援又は自動回復、VNFインスタンス終了、VNFインスタンスのライフサイクル中のVNFインスタンスに対するインテグリティ管理、NFVIとEMSとの間のイベント報告及びコンフィギュレーションのための全体的な連携及び適応化の役割の実施などを含む。
仮想化インフラストラクチャマネージャ(VIM)は、NFVIの計算、記憶及びネットワークリソースを制御及び管理することを担当し、通常は1つのオペレータのインフラストラクチャサブドメイン内にある。1つのVIMは、1つのタイプのNFVIリソースを処理することに特化してもよいし、あるいは、複数のタイプのNFVIリソースを管理してもよい。VIMの利用可能な能力は、NFVIリソースの配分/アップグレード/リリース/再利用を編成し、仮想化リソースと計算、記憶及びネットワークリソースとの間の関連付けを管理し、ハードウェアリソース(計算、記憶及びネットワーク)とソフトウェアリソース(例えば、ハイパバイザ)とのカタログを管理し、仮想化リソースのイベントとパフォーマンスリソースとを収集及び転送することなどを含む。
上記アーキテクチャに基づき、特定の機能を備えたNSは複数のNFを利用することによって実現されてもよい。従来のネットワークにおいて実現されるエンド・ツー・エンドNSは、物理ネットワーク機能(Physical Network Function,PNF)のみを含む。NFVにおいて実現されるエンド・ツー・エンドNSについて、2つのエンドにおいて依然としてPNFがあるが、中間では、一部又は全てのPNFがVNFと置換される。各NFと各NFの外部インタフェースとによって実現される機能は、NFがPNF又はVNFであるかに無関係である。VNFとPNFとのリンク付けの間の位相関係は、VNFフォワーディンググラフ(VNF Forwarding Graph,VNFFG)を利用することによって記述されてもよく、各NFの特性は、対応するネットワーク機能記述子(NFD)を利用することによって記述される。
VNFは、NFVIによって提供される仮想リソース(仮想計算、記憶及びネットワークリソースを含む)に基づき実現される必要があり、これらの仮想リソースは対応する物理リソースに対して仮想化を実行することによって取得される。PNFは、物理リソースに基づき直接実現される。全ての制御がソフトウェア及びハードウェアと統合されたネットワークデバイスに中央化される従来のネットワークと異なって、NFVは、ネットワークデバイスのソフトウェア及びハードウェアの分離を実現するため仮想化を導入し、これにより、サービスに対する制御は主としてPNF及びVNFレベルにおいて実現され、パフォーマンスに対する制御は、特にNFVIのハードウェアリソースレベルにおいて取得してNFVIにおいて実現される。
エネルギーセービングはネットワークデバイスの基本的なカウンタであり、エネルギーセービング制御は主としてサーバレイヤによって駆動され(例えば、サービスロード低減又は移転により生じる利用低減)、エネルギーセービング制御の実現は主としてインフラストラクチャハードウェアリソースレイヤにフォーカスする(例えば、電力をセーブするためアイドルデバイスをオフラインに置く)。NFVでは、NFはNFを実現するためのリソースから分離され、例えば、VNFのサービスロードはNFVOによって制御され、VNFを実現するためのリソースはVIMによって管理される。従って、エネルギーセービング制御中、NFとNFを実現するためのリソースとに対する困難な協調制御の問題が生じる。
本発明の実施例は、NFVフィールドにおけるエネルギーセービング制御を実現するためのエネルギーセービング制御方法、管理サーバ及びネットワークデバイスを提供する。
第1の態様によると、エネルギーセービング制御方法であって、NFVOが、第1のネットワーク機能NFのエネルギー効率状態パラメータの現在値を決定するステップであって、前記エネルギー効率状態パラメータは前記第1のNFについて設定されたパラメータであり、エネルギー効率状態パラメータ値は前記第1のNFのエネルギーセービング状態を示す、決定するステップと、前記NFVOが、第1のリソースの管理ノードに第1の通知情報を送信するステップであって、前記第1の通知情報は前記エネルギー効率状態パラメータの現在値を含み、前記現在値によって示されるエネルギーセービング状態として前記第1のリソースのエネルギーセービング状態を設定するよう前記管理ノードに指示するのに用いられ、前記第1のリソースは前記第1のNFを実現するためのリソースである、送信するステップと、を有するエネルギーセービング制御方法が提供される。
第1の態様を参照して、第1の態様の実現方式では、前記NFVOが、第1のNFのエネルギー効率状態パラメータの現在値を決定するステップは、前記NFVOが、前記第1のNFの現在のサービス負荷と前記第1のNFのエネルギー効率状態パラメータ値との間の対応関係に従って前記現在値を取得するステップを含む。
第1の態様又は第1の態様の実現方式の何れか1つを参照して、第1の態様の他の実現方式では、前記第1のNFはサービス負荷が変化するNFであり、前記現在のサービス負荷は前記第1のNFの変化したサービス負荷であり、前記NFVOが、第1のネットワーク機能NFのエネルギー効率状態パラメータの現在値を決定するステップの前に、当該方法は更に、前記NFVOが、複数のNFの間のサービス負荷調整を実行するステップと、前記NFVOが、前記複数のNFからサービス負荷が変化する前記第1のNFを選択するステップを含む。
第1の態様又は第1の態様の上記実現方式の何れか1つを参照して、第1の態様の他の実現方式では、前記NFVOが、複数のNFの間のサービス負荷調整を実行するステップの前に、当該方法は更に、前記NFVOが、第2のリソースの利用をモニタするモニタリングノードから第2の通知情報を取得するステップであって、前記第2の通知情報は、前記第2のリソースの利用が所定の閾値未満であることを示すのに用いられる、取得するステップを含み、前記NFVOが、複数のNFの間のサービス負荷調整を実行するステップは、前記NFVOが、前記第2の通知情報を取得するとき、前記第2のリソースを利用することによって実現される前記NFのサービス負荷に対応するエネルギー効率状態パラメータ値が同じであるように、前記複数のNFの間のサービス負荷調整を実行するステップを含む。
第1の態様又は第1の態様の上記実現方式の何れか1つを参照して、第1の態様の他の実現方式では、前記第2のリソースはVNFを実現するためのリソースであり、前記モニタリングノードは前記NFVOであるか、又は、前記第2のリソースはVNFを実現するためのリソースであり、前記モニタリングノードは前記第2のリソースを管理するVIMであるか、又は、前記第2のリソースはPNFを実現するためのリソースであり、前記モニタリングノードはOSS/BSSであるか、又は、前記第2のリソースはPNFを実現するためのリソースであり、前記モニタリングノードは前記PNFを管理するEMSである。
第1の態様又は第1の態様の上記実現方式の何れか1つを参照して、第1の態様の他の実現方式では、前記モニタリングノードは前記NFVOであり、前記第2の通知情報は前記NFVOのクエリ結果であり、前記NFVOが、第2のリソースの利用をモニタするモニタリングノードから第2の通知情報を取得するステップは、前記NFVOが、前記クエリ結果を取得するため、前記第2のリソースの利用をクエリするステップを含む。
第1の態様又は第1の態様の上記実現方式の何れか1つを参照して、第1の態様の他の実現方式では、前記モニタリングノードは前記第2のリソースの管理ノードであり、前記NFVOが、第2のリソースの利用をモニタするモニタリングノードから第2の通知情報を取得するステップは、前記NFVOが、前記第2のリソースの管理ノードから前記第2の通知情報を受信するステップを含む。
第1の態様又は第1の態様の上記実現方式の何れか1つを参照して、第1の態様の他の実現方式では、前記NFVOが、複数のNFの間のサービス負荷調整を実行するステップの前に、当該方法は更に、前記NFVOが、第2のNFの利用をモニタするモニタリングノードから第3の通知情報を取得するステップであって、前記第3の通知情報は、前記第2のNFの利用が所定の閾値未満であることを示すのに用いられ、前記第2のNFは前記複数のNFにおける何れかのNFである、取得するステップを含み、前記NFVOが、複数のNFの間のサービス負荷調整を実行するステップは、前記NFVOが、前記第3の通知情報を取得するとき、前記複数のNFの間のサービス負荷調整を実行するステップを含む。
第1の態様又は第1の態様の上記実現方式の何れか1つを参照して、第1の態様の他の実現方式では、前記第2のNFはVNFであり、前記モニタリングノードは前記NFVOであるか、又は、前記第2のNFはVNFであり、前記モニタリングノードは前記第2のNFを管理するVNFMであるか、又は、前記第2のNFはVNFであり、前記モニタリングノードは前記第2のNFを管理するEMSであるか、又は、前記第2のNFはPNFであり、前記モニタリングノードはOSS/BSSであるか、又は、前記第2のNFはPNFであり、前記モニタリングノードは前記第2のNFを管理するEMSである。
第1の態様又は第1の態様の上記実現方式の何れか1つを参照して、第1の態様の他の実現方式では、前記モニタリングノードは前記NFVOであり、前記第3の通知情報は前記NFVOのクエリ結果であり、前記NFVOが、第2のNFの利用をモニタするモニタリングノードから第3の通知情報を取得するステップは、前記NFVOが、前記第2のNFの利用をクエリし、前記クエリ結果を取得するステップを含む。
第1の態様又は第1の態様の上記実現方式の何れか1つを参照して、第1の態様の他の実現方式では、前記モニタリングノードは、前記第2のNFの管理ノードであり、前記NFVOが、第2のNFの利用をモニタするモニタリングノードから第3の通知情報を取得するステップは、前記NFVOが、前記第2のNFの管理ノードから前記第3の通知情報を受信するステップを含む。
第1の態様又は第1の態様の上記実現方式の何れか1つを参照して、第1の態様の他の実現方式では、前記NFVOが、所定の処理及びメンテナンスプランに従って複数のNFの間のサービス負荷調整を実行する。
第1の態様又は第1の態様の上記実現方式の何れか1つを参照して、第1の態様の他の実現方式では、前記第1のNFはVNFであり、当該方法は更に、前記NFVOが、前記第1のリソースを利用することによって実現される他のVNFを取得するステップと、前記NFVOが、前記第1のリソース上で実現される全てのVNFのサービス負荷に対応するエネルギー効率状態パラメータ値が同じであるように、前記他のVNFのサービス負荷を調整するステップとを含む。
第1の態様又は第1の態様の上記実現方式の何れか1つを参照して、第1の態様の他の実現方式では、前記第1のNFは前記NFVOによって管理される第1のNSに属し、前記NFVOが、第1のNFのエネルギー効率状態パラメータの現在値を決定するステップの前に、当該方法は更に、前記第1のNSを編成するとき、前記NFVOと前記第1のNSにおける全てのNFの管理ノードとの間で、前記NFVOに記録される前記全てのNFのエネルギー効率状態パラメータ値が前記全てのNFの管理ノードのものと同じであるように、前記全てのNFのエネルギー効率状態パラメータ値を同期させるステップを含む。
第1の態様又は第1の態様の上記実現方式の何れか1つを参照して、第1の態様の他の実現方式では、前記第1のNFはVNFであり、前記第1のリソースの管理ノードはVIMであるか、又は、前記第1のNFはPNFであり、前記第1のリソースの管理ノードはOSS/BSSであるか、又は、前記第1のNFはPNFであり、前記第1のリソースの管理ノードは前記第1のNFを管理するEMSである。
第1の態様又は第1の態様の上記実現方式の何れか1つを参照して、第1の態様の他の実現方式では、前記第1のNFのエネルギー効率状態パラメータは、前記第1のNFがエネルギーセービング状態に入り、前記エネルギーセービング状態を出ることをそれぞれ示す2つの値を含むか、又は、前記第1のNFのエネルギー効率状態パラメータは、前記第1のNFがアクティブ状態、スリープ状態及び非アクティブ状態にあることをそれぞれ示す3つの値を含むか、又は、前記第1のNFのエネルギー効率状態パラメータは、前記第1のNFのN個(N≧2)のエネルギーセービングレベルをそれぞれ示すN個の値を含む。
第2の態様によると、エネルギーセービング制御方法であって、NFVOによって送信された第1の通知情報を受信するステップであって、前記第1の通知情報は第1のNFのエネルギー効率状態パラメータの現在値を含み、前記エネルギー効率状態パラメータは前記第1のNFについて設定されたパラメータであり、エネルギー効率状態パラメータ値は前記第1のNFのエネルギーセービング状態を示す、受信するステップと、前記現在値によって示されるエネルギーセービング状態として第1のリソースのエネルギーセービング状態を設定するステップであって、前記第1のリソースは前記第1のNFを実現するためのリソースである、設定するステップとを有するエネルギーセービング制御方法が提供される。
第2の態様を参照して、第2の態様の実現方式では、当該方法は更に、第2のリソースの利用をモニタするステップと、前記第2のリソースの利用が所定の閾値未満であるとき、前記NFVOに第2の通知情報を送信するステップであって、前記第2の通知情報は、前記第2のリソースの利用が前記所定の閾値未満であることを示すのに用いられる、送信するステップとを含む。
第2の態様又は第2の態様の上記実現方式の何れか1つを参照して、第2の態様の他の実現方式では、前記第1のNFはVNFであり、当該方法はVIMによって実行されるか、又は、前記第1のNFはPNFであり、当該方法はOSS/BSSによって実行されるか、又は、前記第1のNFはPNFであり、当該方法は前記第1のNFを管理するエレメント管理システムEMSによって実行される。
第2の態様又は第2の態様の上記実現方式の何れか1つを参照して、第2の態様の他の実現方式では、前記第1のNFのエネルギー効率状態パラメータは、前記第1のNFがエネルギーセービング状態に入り、前記エネルギーセービング状態を出ることをそれぞれ示す2つの値を含むか、又は、前記第1のNFのエネルギー効率状態パラメータは、前記第1のNFがアクティブ状態、スリープ状態及び非アクティブ状態にあることをそれぞれ示す3つの値を含むか、又は、前記第1のNFのエネルギー効率状態パラメータは、前記第1のNFのN個(N≧2)のエネルギーセービングレベルをそれぞれ示すN個の値を含む。
第3の態様によると、エネルギーセービング制御管理サーバであって、第1のNFのエネルギー効率状態パラメータの現在値を決定するよう構成される処理ユニットであって、前記エネルギー効率状態パラメータは前記第1のNFについて設定されたパラメータであり、エネルギー効率状態パラメータ値は前記第1のNFのエネルギーセービング状態を示す、処理ユニットと、
第1のリソースの管理ノードに第1の通知情報を送信するよう構成される送信ユニットであって、前記第1の通知情報は、前記処理ユニットによって決定された現在値を含み、前記現在値によって示されるエネルギーセービング状態として前記第1のリソースのエネルギーセービング状態を設定するよう前記管理ノードに指示するのに用いられ、前記第1のリソースは前記第1のNFを実現するためのリソースである、送信ユニットと、
を有するエネルギーセービング制御管理サーバが提供される。
第3の態様を参照して、第3の態様の実現方式では、前記処理ユニットは、具体的には、前記第1のNFの現在のサービス負荷と前記第1のNFのエネルギー効率状態パラメータ値との間の対応関係に従って前記現在値を取得するよう構成される。
第3の態様又は第3の態様の上記実現方式の何れか1つを参照して、第3の態様の他の実現方式では、前記第1のNFはサービス負荷が変化するNFであり、前記現在のサービス負荷は前記第1のNFの変化したサービス負荷であり、前記管理サーバは更に、複数のNFの間のサービス負荷調整を実行するよう構成される第1の調整ユニットと、前記複数のNFからサービス負荷が変化する前記第1のNFを選択するよう構成される選択ユニットとを含む。
第3の態様又は第3の態様の上記実現方式の何れか1つを参照して、第3の態様の他の実現方式では、前記管理サーバは更に、第2のリソースの利用をモニタするモニタリングノードから第2の通知情報を取得するよう構成される第1の取得ユニットであって、前記第2の通知情報は、前記第2のリソースの利用が所定の閾値未満であることを示すのに用いられる、第1の取得ユニットを含み、前記第1の調整ユニットは、具体的には、前記第2の通知情報が取得されるとき、前記第2のリソースを利用することによって実現される前記NFのサービス負荷に対応するエネルギー効率状態パラメータ値が同じであるように、前記複数のNFの間のサービス負荷調整を実行するよう構成される。
第3の態様又は第3の態様の上記実現方式の何れか1つを参照して、第3の態様の他の実現方式では、前記第2のリソースはVNFを実現するためのリソースであり、前記モニタリングノードは前記管理サーバであるか、又は、前記第2のリソースはVNFを実現するためのリソースであり、前記モニタリングノードは前記第2のリソースを管理するVIMであるか、又は、前記第2のリソースはPNFを実現するためのリソースであり、前記モニタリングノードはOSS/BSSであるか、又は、前記第2のリソースはPNFを実現するためのリソースであり、前記モニタリングノードは前記PNFを管理するEMSである。
第3の態様又は第3の態様の上記実現方式の何れか1つを参照して、第3の態様の他の実現方式では、前記モニタリングノードは前記管理サーバであり、前記第2の通知情報は前記管理サーバのクエリ結果であり、前記第1の取得ユニットは、具体的には、前記第2のリソースの利用をクエリし、前記クエリ結果を取得するよう構成される。
第3の態様又は第3の態様の上記実現方式の何れか1つを参照して、第3の態様の他の実現方式では、前記モニタリングノードは前記第2のリソースの管理ノードであり、前記第1の取得ユニットは、具体的には、前記第2のリソースの管理ノードから前記第2の通知情報を受信するよう構成される。
第3の態様又は第3の態様の上記実現方式の何れか1つを参照して、第3の態様の他の実現方式では、前記管理サーバは更に、第2のNFの利用をモニタするモニタリングノードから第3の通知情報を取得するよう構成される第2の取得ユニットであって、前記第3の通知情報は、前記第2のNFの利用が所定の閾値未満であることを示すのに用いられ、前記第2のNFは前記複数のNFにおける何れかのNFである、第2の取得ユニットを含み、前記第1の調整ユニットは、具体的には、前記第3の通知情報が取得されるとき、前記複数のNFの間のサービス負荷調整を実行するよう構成される。
第3の態様又は第3の態様の上記実現方式の何れか1つを参照して、第3の態様の他の実現方式では、前記第2のNFはVNFであり、前記モニタリングノードは前記管理サーバであるか、又は、前記第2のNFはVNFであり、前記モニタリングノードは前記第2のNFを管理するVNFMであるか、又は、前記第2のNFはVNFであり、前記モニタリングノードは前記第2のNFを管理するEMSであるか、又は、前記第2のNFはPNFであり、前記モニタリングノードはOSS/BSSであるか、又は、前記第2のNFはPNFであり、前記モニタリングノードは前記第2のNFを管理するEMSである。
第3の態様又は第3の態様の上記実現方式の何れか1つを参照して、第3の態様の他の実現方式では、前記モニタリングノードは前記管理サーバであり、前記第3の通知情報は前記管理サーバのクエリ結果であり、前記第2の取得ユニットは、具体的には、前記第2のNFの利用をクエリし、前記クエリ結果を取得するよう構成される。
第3の態様又は第3の態様の上記実現方式の何れか1つを参照して、第3の態様の他の実現方式では、前記モニタリングノードは、前記第2のNFの管理ノードであり、前記第2の取得ユニットは、具体的には、前記第2のNFの管理ノードから前記第3の通知情報を受信するよう構成される。
第3の態様又は第3の態様の上記実現方式の何れか1つを参照して、第3の態様の他の実現方式では、前記第1の調整ユニットは、具体的には、所定の処理及びメンテナンスプランに従って複数のNFの間のサービス負荷調整を実行するよう構成される。
第3の態様又は第3の態様の上記実現方式の何れか1つを参照して、第3の態様の他の実現方式では、前記第1のNFはVNFであり、前記管理サーバは更に、前記第1のリソースを利用することによって実現される他のVNFを取得するよう構成される第3の取得ユニットと、前記第1のリソース上で実現される全てのVNFのサービス負荷に対応するエネルギー効率状態パラメータ値が同じであるように、前記他のVNFのサービス負荷を調整するよう構成される第2の調整ユニットとを含む。
第3の態様又は第3の態様の上記実現方式の何れか1つを参照して、第3の態様の他の実現方式では、前記第1のNFは前記管理サーバによって管理される第1のNSに属し、前記管理サーバは更に、前記第1のNSを編成するとき、前記管理サーバと前記第1のNSにおける全てのNFの管理ノードとの間で、前記管理サーバに記録される前記全てのNFのエネルギー効率状態値が前記全てのNFの管理ノードのものと同じであるように、前記全てのNFのエネルギー効率状態パラメータ値を同期させるよう構成される同期ユニットを含む。
第3の態様又は第3の態様の上記実現方式の何れか1つを参照して、第3の態様の他の実現方式では、前記第1のNFはVNFであり、前記第1のリソースの管理ノードはVIMであるか、又は、前記第1のNFはPNFであり、前記第1のリソースの管理ノードはOSS/BSSであるか、又は、前記第1のNFはPNFであり、前記第1のリソースの管理ノードは前記第1のNFを管理するEMSである。
第3の態様又は第3の態様の上記実現方式の何れか1つを参照して、第3の態様の他の実現方式では、前記第1のNFのエネルギー効率状態パラメータは、前記第1のNFがエネルギーセービング状態に入り、前記エネルギーセービング状態を出ることをそれぞれ示す2つの値を含むか、又は、前記第1のNFのエネルギー効率状態パラメータは、前記第1のNFがアクティブ状態、スリープ状態及び非アクティブ状態にあることをそれぞれ示す3つの値を含むか、又は、前記第1のNFのエネルギー効率状態パラメータは、前記第1のNFのN個(N≧2)のエネルギーセービングレベルをそれぞれ示すN個の値を含む。
第4の態様によると、エネルギーセービング制御ネットワークデバイスであって、NFVOによって送信された第1の通知情報を受信するよう構成される受信ユニットであって、前記第1の通知情報は第1のNFのエネルギー効率状態パラメータの現在値を含み、前記エネルギー効率状態パラメータは前記第1のNFについて設定されたパラメータであり、前記エネルギー効率状態パラメータ値は前記第1のNFのエネルギーセービング状態を示す、受信ユニットと、前記受信ユニットによって受信された前記現在値によって示されるエネルギーセービング状態として第1のリソースのエネルギーセービング状態を設定するよう構成される設定ユニットであって、前記第1のリソースは前記第1のNFを実現するためのリソースである、設定ユニットとを有するエネルギーセービング制御ネットワークデバイスが提供される。
第4の態様を参照して、第4の態様の実現方式では、前記ネットワークデバイスは更に、第2のリソースの利用をモニタするよう構成されるモニタリングユニットと、前記第2のリソースの利用が所定の閾値未満であるとき、前記NFVOに第2の通知情報を送信するよう構成される送信ユニットであって、前記第2の通知情報は、前記第2のリソースの利用が前記所定の閾値未満であることを示すのに用いられる、送信ユニットとを含む。
第4の態様又は第4の態様の上記実現方式の何れか1つを参照して、第4の態様の他の実現方式では、前記第1のNFはVNFであり、前記ネットワークデバイスはVIMであるか、又は、前記第1のNFはPNFであり、前記ネットワークデバイスはOSS/BSSであるか、又は、前記第1のNFはPNFであり、前記ネットワークデバイスは前記第1のNFを管理するEMSである。
第4の態様又は第4の態様の上記実現方式の何れか1つを参照して、第4の態様の他の実現方式では、前記第1のNFのエネルギー効率状態パラメータは、前記第1のNFがエネルギーセービング状態に入り、前記エネルギーセービング状態を出ることをそれぞれ示す2つの値を含むか、又は、前記第1のNFのエネルギー効率状態パラメータは、前記第1のNFがアクティブ状態、スリープ状態及び非アクティブ状態にあることをそれぞれ示す3つの値を含むか、又は、前記第1のNFのエネルギー効率状態パラメータは、前記第1のNFのN個(N≧2)のエネルギーセービングレベルをそれぞれ示すN個の値を含む。
本発明の実施例では、第1のNFのエネルギーセービング状態を示すことが可能なエネルギー効率状態パラメータが、第1のNFについて予め設定され、NFVOはまず、第1のNFのエネルギー効率状態パラメータの現在値を決定し、第1のリソースの管理ノードに現在値を送信し、これにより、管理ノードは、現在値によって示されるエネルギーセービング状態に第1のリソースのエネルギーセービング状態を調整し、すなわち、第1のNFのエネルギーセービング状態と第1のNFを実現するための第1のリソースのエネルギーセービング状態とが、NFVOとリソース管理ノードとの間で第1のNFのエネルギー効率状態パラメータ値を転送することによって一致するよう調整され、これにより、NFVフィールドにおけるエネルギーセービング制御中にNFとNFを実現するためのリソースとの間の困難な協調制御の問題を解決する。
本発明の実施例における技術的解決策をより明確に説明するため、以下は、本発明の実施例を説明するのに必要な添付図面を簡単に紹介する。明らかに、以下の説明における添付図面は本発明の単なるいくつかの実施例を示し、当業者は、創作的な努力なく、これらの添付図面から他の図面を依然として導出してもよい。
図1は、NFVリファレンスアーキテクチャの図である。
図2は、本発明の実施例によるエネルギーセービング制御方法の概略的なフローチャートである。
図3は、本発明の実施例によるエネルギーセービング制御方法の概略的なフローチャートである。
図4は、本発明の実施例による管理サーバの概略的なブロック図である。
図5は、本発明の実施例によるネットワークデバイスの概略的なブロック図である。
図6は、本発明の実施例による管理サーバの概略的なブロック図である。
図7は、本発明の実施例によるネットワークデバイスの概略的なブロック図である。
以下は、本発明の実施例における添付図面を参照して、本発明の実施例における技術的解決策を明確に説明する。明らかに、説明される実施例は、本発明の実施例の全てでなく一部である。創作的な努力なく本発明の実施例に基づき当業者により取得される他の全ての実施例は、本発明の保護範囲内に属する。
図2は、本発明の実施例によるエネルギーセービング制御方法の概略的なフローチャートである。図2における方法はNFVOによって実行されてもよい。図2における方法は以下のステップを含む。
210.NFVOが、第1のNFのエネルギー効率状態パラメータの現在値を決定し、ここで、エネルギー効率状態パラメータは第1のNFについて設定されたパラメータであり、エネルギー効率状態パラメータ値は第1のNFのエネルギーセービング状態を示す。
第1のNFは、管理されているNSからNFVOによって選択又は決定されたNFであってもよい。NFVOは、NFをリンクさせることによってNS(又はNSを作成又は実現するとして参照される)を編成する。従来のネットワークにおいて実現されるエンド・ツー・エンドNSは、物理ネットワーク機能(Physical Network Function,PNF)のみを含む。NFVにおいて実現されるエンド・ツー・エンドNSについて、通常は2つのエンドにおいて依然としてPNFが存在するが、中間では、一部又は全てのPNFがVNFと置換される。各NFによって実現される機能及び各NFの外部インタフェースは、NFがPNF又はVNFであるか否かに無関係である。リンクするVNFとPNFとの間の位相関係は、VNFフォワーディンググラフ(VNF Forwarding Graph,VNFFG)を用いることによって記述されてもよく、各NFの特性は対応するネットワーク機能記述子(Network Function Descriptor,NFD)を用いることによって記述される。上記の第1のNFは、NFVOの編成されたNSにおける何れかのPNF又はVNFであってもよい。
第1のNFはNFVOによって管理されるNSにおける何れかのNFであってもよく、NSは複数のリンクするNFを含むことが理解されるべきである。エネルギー効率状態パラメータは、複数のNFにおける各NFについて設定されてもよく、各NFのエネルギー効率状態パラメータ値は、各NFのエネルギーセービング状態を示す。
NFVフィールドでは、第1のNFのエネルギーセービング状態を表すパラメータ、すなわち、エネルギー効率状態(Energy Efficiency Status,EES)パラメータが、第1のNFについて予め設定されてもよい。エネルギー効率状態パラメータは、オン/オフタイプのパラメータとして設定されてもよく、すなわち、エネルギー効率状態パラメータは、第1のNFがエネルギーセービング状態に入り、第1のNFがエネルギーセービング状態を出たことをそれぞれ示す2つの値を含むものであってもよい。例えば、エネルギー効率状態パラメータ値は、“オン”(On)及び“オフ”(Off)である。他の例では、エネルギー効率状態パラメータ値は、“真”(True)及び“偽”(False)である。おそらく、複数の値がエネルギー効率状態パラメータについて設定されてもよく、それぞれ複数のエネルギーセービング状態又はレベルを表す。例えば、第1のNFのエネルギー効率状態パラメータは、第1のNFがアクティブ状態、スリープ状態及び非アクティブ状態にあることをそれぞれ示す3つの値を含むものであってもよい。あるいは、第1のNFのエネルギー効率状態パラメータ値は、1,2又は3であり、それぞれ第1のNFのエネルギーセービングレベルがレベル1,レベル2又はレベル3であることを表す。エネルギー効率状態パラメータ値を規定する上記方式は単なる説明のための具体例であることが留意されるべきである。実際、エネルギー効率状態パラメータ値を規定する特定の方式がNSの要求に従ってカスタマイズされてもよい。
さらに、第1のNFのエネルギー効率状態パラメータの有効性は、第1のNFのライフサイクルを伴うものであってもよい。第1のNFがPNFであるとき、PNFはソフトウェア及びハードウェアと統合され、永続的なライフサイクルを有するため、PNFのエネルギー効率状態パラメータは永続的に存在する。第1のNFがVNFであるとき、VNFは、仮想化技術を利用することによっていくつかの物理リソースに一時的に基づきインスタンス化によって実現され、VNFのライフサイクルは一時的であり、従って、VNFのエネルギー効率状態パラメータは一時的に存在しうる。すなわち、VNFのエネルギー効率状態パラメータは、インスタンス化がVNFに対して実行されるときに有効であり、VNFのインスタンス化が終了するとき有効性を失い、すなわち、エネルギー効率状態パラメータの有効性はVNFのライフサイクルを伴う。
エネルギー効率状態パラメータの上記現在値は、第1のNFの現在のエネルギーセービング状態を示すのに利用されてもよい。第1のNFのエネルギー効率状態パラメータの現在値は複数の方式で決定されてもよい。例えば、NFVOは、NFのサービス負荷とNFのエネルギー効率状態パラメータ値との間の対応関係を予め確立してもよく、このようにして、NFVOは、第1のNFの現在のサービス負荷と上記の対応関係とに基づき、第1のNFのエネルギー効率状態パラメータの現在値を決定してもよい。上記の現在値の決定方式は、特定の実施例を参照して以降において詳細に説明され、ここでは詳細は説明されない。
220.NFVOが、第1のリソースの管理ノードに第1の通知情報を送信し、ここで、第1の通知情報は上記の現在値を含み、現在値によって示されるエネルギーセービング状態として第1のリソースのエネルギーセービング状態を設定するよう管理ノードに指示するのに用いられ、第1のリソースは第1のNFを実現するためのリソースである。
本発明の本実施例では、第1のNFのエネルギーセービング状態を示すことが可能なエネルギー効率状態パラメータが、第1のNFについて予め設定され、NFVOはまず、第1のNFのエネルギー効率状態パラメータの現在値を決定し、第1のリソースの管理ノードに現在値を送信し、これにより、管理ノードは、現在値によって示されるエネルギーセービング状態に第1のリソースのエネルギーセービング状態を調整し、すなわち、第1のNFのエネルギーセービング状態と第1のNFを実現するための第1のリソースのエネルギーセービング状態とが、NFVOとリソース管理ノードとの間で第1のNFのエネルギー効率状態パラメータ値を転送することによって一致するよう調整され、これにより、NFVフィールドにおけるエネルギーセービング制御中にNFとNFを実現するためのリソースとの間の困難な協調制御の問題を解決する。
第1のリソースの上記の管理ノードの特定のタイプは第1のNFの特定のタイプに関連することが理解されるべきである。例えば、第1のNFがPNFであるとき、管理ノードはOSS/BSSであってもよいし、あるいは、PNFを管理するEMSであってもよい。第1のNFがVNFであるとき、第1のリソースの管理ノードはVIMであってもよい。さらに、第1のNFがVNFであるとき、第1のリソースは、第1のNFを実現するための仮想リソース及び/又は物理リソースであってもよく、ここで、仮想リソースは、仮想計算リソース、仮想記憶リソース又は仮想ネットワークリソースを含むものであってもよく、物理リソースは、物理計算リソース、物理記憶リソース又は物理ネットワークリソースを含むものであってもよい。
任意的には、実施例では、ステップ210は、NFVOが、第1のNFの現在のサービス負荷と第1のNFのエネルギー効率状態パラメータ値との間の対応関係に従って、第1のNFのエネルギー効率状態パラメータの現在値を取得することを含むものであってもよい。
例えば、第1のNFのエネルギー効率状態パラメータは、2つの値“オン”及び“オフ”を含む。上記の対応関係は以下の通りである。第1のNFのサービス負荷が0であり、エネルギー効率状態パラメータ値が“オフ”であり、第1のNFのサービス負荷が0でなく、エネルギー効率状態パラメータ値が“オン”である。他の具体例では、第1のNFのエネルギー効率状態パラメータは、第1のNFのN個のエネルギーセービング状態レベルを示すのにそれぞれ用いられるN個の値を含む。上記の対応関係は、N個の値とサービス負荷量が属するN個の区間との間の一対一の対応関係である。上記の対応関係は、第1のNFの現在のサービス負荷が属する区間を示すのに利用され、当該区間に対応する値が、第1のNFのエネルギー効率状態パラメータの現在値として用いられる。
さらに、上記の第1のNFは、サービス負荷が変化するNFであってもよく、上記の現在のサービス負荷は、第1のNFの変化したサービス負荷であってもよく、ステップ210の前に、図2における方法は更に、NFVOが、複数のNFの間のサービス負荷調整を実行し、NFVOが、上記の複数のNFからサービス負荷が変化する第1のNFを選択することを含むものであってもよい。
いくつかのNFのサービス負荷は、NFVOがサービス負荷調整を実行した後に変化し、NFVOはサービス負荷が変化したNFのエネルギー効率状態パラメータ値を再決定してもよいことが理解されてもよい。NFVOはサービス負荷の変化が相対的に大きいNFのエネルギー効率状態パラメータの現在値のみを再決定してもよいことが留意されるべきである。例えば、NFVOは、NFのサービス負荷が劇的に低下するか、クリアされたことを検出し、NFのエネルギー効率状態パラメータの現在値を再決定する。おそらく、NFVOがサービス負荷が変化したNFを検出する毎に、NFVOは、NFのエネルギー効率状態パラメータの現在値を再計算してもよい。
複数のNFの間のサービス負荷調整を実行するようNFVOをトリガするための複数の条件があってもよいことが留意されるべきであり、以下は、NFVOが複数のNFの間のサービス負荷調整を実行するようトリガされる複数の実施例を説明する。
任意的には、実施例では、複数のNFの間のサービス負荷調整を実行する前に、当該方法は更に、NFVOが、第2のリソースの利用をモニタするモニタリングノードから第2の通知情報を取得することを含むものであってもよく、ここで、第2の通知情報は、第2のリソースの利用が所定の閾値未満であることを示すのに用いられ、上記の複数のNFの間のサービス負荷調整を実行することは、NFVOが、第2の通知情報を取得するとき、第2のリソースを利用することによって実現されるNFのサービス負荷に対応するエネルギー効率状態パラメータ値が同じであるように、複数のNFの間のサービス負荷調整を実行することを含むものであってもよい。
具体的には、“NFリソース利用統計機構”は、NFリソースの利用をモニタ(又はモニタ及び制御)するよう予め設定されてもよい。ここでの統計機構は、NFVO自体によって実行されるモニタリング機能(例えば、クエリ又は監査)であってもよいし、あるいは、他のエンティティ又は他の機能ブロック(例えば、VIM)からのイベント検出報告機能であってもよい。例えば、上記の第2のリソースがVNFを実現するためのリソースであるとき、上記のモニタリングノードは、第2のリソースを管理するVIMであってもよい。他の具体例では、上記の第2のリソースがPNFを実現するためのリソースであるとき、上記のモニタリングノードはOSS/BSSであってもよい。他の具体例では、第2のリソースがPNFを実現するためのリソースであるとき、上記のモニタリングノードは、PNFを管理するEMSであってもよい。さらに、モニタリングノードがNFVOである場合、上記の第2の通知情報は、第2のリソースの利用が所定の閾値未満であるというNFVOによって検出された結果であってもよい。モニタリングノードがVNFMなどの他のモニタリングノードである場合、上記の第2の通知情報は、他のモニタリングノードによって報告される情報であってもよく、第2のリソースの利用は所定の閾値未満であることを示す。
第2のリソースがVNFを実現するためのリソースであるとき、VNFとリソースとの間の対応関係(例えば、ここでは詳細には説明されない従来技術の方式でVNFM又はVIMから取得されうる)に従って、NFVOは、第2のリソースに基づき実現される全てのVNFを検出してもよいことが更に留意されるべきである。このとき、NFVOは、異なるリソースに基づき実現されるVNFの間のサービス負荷協調を実行し、例えば、第2のリソースに基づき実現されるVNFから他のリソースに基づき実現されるVNFにサービス負荷を移転するか、あるいは、リソースを利用することによって実現される1つのVNFに他のリソースに基づき実現されるVNF上のサービス負荷を集中させる。
任意的には、他の実施例では、複数のNFの間のサービス負荷調整を実行する前に、当該方法は更に、NFVOが、第2のNFの利用をモニタするモニタリングノードから第3の通知情報を取得することを含むものであってもよく、ここで、第3の通知情報は、第2のNFの利用が所定の閾値未満であることを示すのに用いられ、第2のNFは複数のNFにおける何れかのNFであり、上記の複数のNFの間のサービス負荷調整を実行することは、NFVOが、第3の通知情報を取得するとき、複数のNFの間のサービス負荷調整を実行することを含むものであってもよい。
具体的には、“NF利用統計機構”は、NFの利用をモニタ(又はモニタ及び制御)するよう予め設定されてもよい。統計機構を利用することによって、VNFの利用が所定の閾値に低下することを知ると、NFVOは、上記のエネルギーセービング制御を実行してもよい。統計機構は、NFVO自体によって実行されるモニタリング機能(例えば、クエリ又は監査)であってもよいし、あるいは、他のエンティティ又は他の機能ブロック(例えば、VNFM)からのイベント検出報告機能であってもよい。例えば、上記の第2のNFであり、上記のモニタリングノードがNFVOであってもよく、あるいは、上記の第2のNFがVNFであり、上記のモニタリングノードが第2のNFを管理するVNFMであってもよいし、あるいは、上記の第2のNFがPNFであり、上記のモニタリングノードはOSS/BSSであってもよいし、あるいは、上記の第2のリソースがPNFであり、上記のモニタリングノードは、第2のNFを管理するEMSであってもよい。
任意的には、他の実施例では、NFVOは、所定の処理及びメンテナンスプランに従って複数のNFの間のサービスロード調整を実行する。例えば、NFVOは、OSS/BSSによって送信された処理及びメンテナンスプランを受信し、ここで、当該処理及びメンテナンスプランは、毎晩18:00に、NSにおける半分のNFのサービス負荷をクリアし、エネルギーをセーブするためこれらのNFを無効にすることを示す。18:00に、NFVOは、管理されるNSにおける半分のNFのサービス負荷をクリアし、これらのNFのエネルギー効率状態パラメータ値を再決定し、それからこれらのNFを実現するためのリソースの管理ノードに再決定されたエネルギー効率状態パラメータ値を送信する。管理ノードは、上記の再決定されたエネルギー効率状態パラメータ値によって示されるエネルギーセービング状態としてリソースのエネルギーセービング状態を設定する。
上記の実施例では、複数のNFの間のサービスロード調整を実行するとき、VNFに対して、NFVOはVNFのサービス負荷を直接調整してもよく、PNFに対して、NFVOは、OSS/BSS及び/又はEMSを利用することによって、PNFのサービス負荷を調整してもよいことが留意されるべきである。
第1のNFがVNFであるとき、図2における方法は更に、NFVOが、第1のリソースを利用することによって実現される他のVNFを取得し、NFVOが、第1のリソース上で実現される全てのVNFのサービス負荷に対応するエネルギー効率状態パラメータ値が同じであるように、他のVNFのサービス負荷を調整することを含むものであってもよい。
さらに、上記のエネルギーセービング制御を実行するとき、NFVOは、VNF及び/又はPNFのサービス負荷を調整することによって生じるNFリンク上の変化を反映するようにVNFFGを修正してもよい。例えば、上記のエネルギーセービング制御手順の後、VNFのサービス負荷は0に低下し、NFVOは、VNFFGからVNFを削除し、他の対応するVNFのリンク方式を変更してもよい。
さらに、第1のリソースの管理ノードが第1のリソースのエネルギーセービング状態を調整することを拒絶するとき、管理ノードは、NFVOに失敗レスポンスを返し、さらにより詳細な失敗原因を添付してもよい。
任意的には、実施例では、第1のNFはNFVOによって管理される第1のNSに属し、ステップ210の前に、図2における方法は更に、第1のNSを編成するとき、NFVOと第1のNSにおける全てのNFの管理ノードとの間で、NFVOに記録される全てのNFのエネルギー効率状態パラメータ値が全てのNFの管理ノードのものと同じであるように、全てのNFのエネルギー効率状態パラメータ値を同期させることを含むものであってもよい。
エネルギー効率状態パラメータは、複数の方式でNFVOとNFマネージャとの間で同期されてもよい。実現方式では、NSを編成するとき、NFVOは、NSの実際の要求又は適用シナリオなどのファクタに従って、NSにおける各NFのエネルギー効率状態パラメータの初期値を予め計算してもよい。それから、NFVOは、PNFの呼び出し又はVNFの作成のリクエスト情報を各NFのマネージャに送信し、例えば、NFDに初期値を直接添付するなど、リクエスト情報において各NFのマネージャに各NFの初期値を送信する。任意的には、他の実現方式では、NFVOがNSを編成するとき、エネルギー効率状態パラメータに値を割り当てるなどの関連する処理は関与しなくてもよい。NFVOがPNFを呼び出すことを要求するか、又はVNFを作成することを要求するとき、PNF又はVNFのマネージャは、PNF又はVNFに対して初期的なエネルギーセービング状態を設定し、エネルギーセービング状態に対応するエネルギー効率状態パラメータ値をNFVOに返す。NFVOは、返されたエネルギー効率状態パラメータ値をPNF又はVNFの初期値として利用する。
図2を参照して、上記はNFVOの視点から本発明の実施例におけるエネルギーセービング制御方法を詳細に説明した。図3を参照して、以下は、リソースの管理ノード側から本発明の実施例におけるエネルギーセービング制御方法を詳細に説明する。管理ノード側からの説明はNFVO側からの説明と同じか、又は対応することが理解されるべきであり、繰り返しの説明は繰り返しを回避するため適切に省略される。
図3は、本発明の実施例によるエネルギーセービング制御方法の概略的なフローチャートである。図3における方法は第1のリソースの管理ノードによって実行される。第1のNFがVNFであるとき、管理ノードはVIMであってもよい。第1のNFがPNFであるとき、管理ノードはOSS/BSS又はEMSであってもよい。図3における方法は以下のステップを含む。
310.NFVOによって送信された第1の通知情報を受信し、ここで、第1の通知情報は第1のNFのエネルギー効率状態パラメータの現在値を含み、エネルギー効率状態パラメータは第1のNFについて設定されたパラメータであり、エネルギー効率状態パラメータ値は第1のNFのエネルギーセービング状態を示す。
320.現在値によって示されるエネルギーセービング状態として第1のリソースのエネルギーセービング状態を設定し、ここで、第1のリソースは第1のNFを実現するためのリソースである。
本発明の本実施例では、第1のNFのエネルギーセービング状態を示すことが可能なエネルギー効率状態パラメータが第1のNFについて予め設定され、NFVOはまず、第1のNFのエネルギー効率状態パラメータの現在値を決定し、第1のリソースの管理ノードに現在値を送信し、これにより、管理ノードは、現在値によって示されるエネルギーセービング状態に第1のリソースのエネルギーセービング状態を調整し、すなわち、第1のNFのエネルギーセービング状態と第1のNFを実現するための第1のリソースのエネルギーセービング状態とは、NFVOとリソース管理ノードとの間で第1のNFのエネルギー効率状態パラメータ値を転送することによって一致するよう調整され、これにより、NFVフィールドにおけるエネルギーセービング制御中にNFを実現するためのリソースとNFとの間の困難な協調制御の問題を解決する。
任意的には、実施例では、図3における方法は更に、第2のリソースの利用をモニタし、第2のリソースの利用が所定の閾値未満であるとき、NFVOに第2の通知情報を送信し、ここで、第2の通知情報は、第2のリソースの利用が所定の閾値未満であることを示すのに用いられる。
任意的には、実施例では、第1のNFはVNFであり、図3における方法はVIMによって実行されるか、又は、第1のNFはPNFであり、図3における方法はOSS/BSSによって実行されるか、又は、第1のNFはPNFであり、図3における方法は第1のNFを管理するEMSによって実行される。
任意的には、実施例では、第1のNFのエネルギー効率状態パラメータは、第1のNFがエネルギーセービング状態に入り、エネルギーセービング状態を出ることをそれぞれ示す2つの値を含むか、又は、第1のNFのエネルギー効率状態パラメータは、第1のNFがアクティブ状態、スリープ状態及び非アクティブ状態にあることをそれぞれ示す3つの値を含むか、又は、第1のNFのエネルギー効率状態パラメータは、第1のNFのN個(N≧2)のエネルギーセービングレベルをそれぞれ示すN個の値を含む。
本発明の各種実施例では、上記の処理のシーケンス番号は実行順序を意味するものでないことが理解されるべきである。当該処理の実行順序は、処理の機能及び内部ロジックに従って決定されるべきであり、本発明の実施例の実現処理に対する何れかの限定として解釈されるべきでない。
上記は図1〜3を参照して本発明の実施例によるエネルギーセービング制御方法を詳細に説明し、以下は図4〜7を参照して本発明の実施例による管理サーバを詳細に説明する。
図4は、本発明の実施例による管理サーバの概略的なブロック図である。図4における管理サーバ400は、図1〜3におけるNFVOによって実行されるステップを実現可能であり、詳細は繰り返しを回避するためここでは説明されない。管理サーバ400は、
第1のNFのエネルギー効率状態パラメータの現在値を決定するよう構成され、ここで、エネルギー効率状態パラメータは第1のNFについて設定されたパラメータであり、エネルギー効率状態パラメータ値は第1のNFのエネルギーセービング状態を示す、処理ユニット410と、
第1のリソースの管理ノードに第1の通知情報を送信するよう構成され、ここで、第1の通知情報は、処理ユニット410によって決定された現在値を含み、現在値によって示されるエネルギーセービング状態として第1のリソースのエネルギーセービング状態を設定するよう管理ノードに指示するのに用いられ、第1のリソースは第1のNFを実現するためのリソースである、送信ユニット420と、
を有する。
本発明の本実施例では、第1のNFのエネルギーセービング状態を示すことが可能なエネルギー効率状態パラメータが第1のNFについて予め設定され、NFVOはまず、第1のNFのエネルギー効率状態パラメータの現在値を決定し、第1のリソースの管理ノードに現在値を送信し、これにより、管理ノードは、現在値によって示されるエネルギーセービング状態に第1のリソースのエネルギーセービング状態を調整し、すなわち、第1のNFのエネルギーセービング状態と第1のNFを実現するための第1のリソースのエネルギーセービング状態とは、NFVOとリソース管理ノードとの間で第1のNFのエネルギー効率状態パラメータ値を転送することによって一致するよう調整され、これにより、NFVフィールドにおけるエネルギーセービング制御中にNFを実現するためのリソースとNFとの間の困難な協調制御の問題を解決する。
任意的には、実施例では、処理ユニット410は、具体的には、第1のNFの現在のサービス負荷と第1のNFのエネルギー効率状態パラメータ値との間の対応関係に従って、第1のNFのエネルギー効率状態パラメータの現在値を取得するよう構成される。
任意的には、実施例では、第1のNFはサービス負荷が変化するNFであり、現在のサービス負荷は第1のNFの変化したサービス負荷であり、管理サーバ400は更に、複数のNFの間のサービス負荷調整を実行するよう構成される第1の調整ユニットと、複数のNFからサービス負荷が変化する第1のNFを選択するよう構成される選択ユニットとを含む。
任意的には、実施例では、管理サーバ400は更に、第2のリソースの利用をモニタするモニタリングノードから第2の通知情報を取得するよう構成され、ここで、第2の通知情報は、第2のリソースの利用が所定の閾値未満であることを示すのに用いられる、第1の取得ユニットを含み、第1の調整ユニットは、具体的には、第2の通知情報が取得されるとき、第2のリソースを利用することによって実現されるNFのサービス負荷に対応するエネルギー効率状態パラメータ値が同じであるように、複数のNFの間のサービス負荷調整を実行するよう構成される。
任意的には、実施例では、第2のリソースはVNFを実現するためのリソースであり、モニタリングノードは管理サーバ400であるか、又は、第2のリソースはVNFを実現するためのリソースであり、モニタリングノードは第2のリソースを管理するVIMであるか、又は、第2のリソースはPNFを実現するためのリソースであり、モニタリングノードはOSS/BSSであるか、又は、第2のリソースはPNFを実現するためのリソースであり、モニタリングノードはPNFを管理するEMSである。
任意的には、実施例では、モニタリングノードは管理サーバ400であり、第2の通知情報は管理サーバ400のクエリ結果であり、第1の取得ユニットは、具体的には、第2のリソースの利用をクエリし、クエリ結果を取得するよう構成される。
任意的には、実施例では、モニタリングノードは第2のリソースの管理ノードであり、第1の取得ユニットは、具体的には、第2のリソースの管理ノードから第2の通知情報を受信するよう構成される。
任意的には、実施例では、管理サーバ400は更に、第2のNFの利用をモニタするモニタリングノードから第3の通知情報を取得するよう構成される第2の取得ユニットを含み、ここで、第3の通知情報は、第2のNFの利用が所定の閾値未満であることを示すのに用いられ、第2のNFは複数のNFにおける何れかのNFであり、第1の調整ユニットは、具体的には、第3の通知情報が取得されるとき、複数のNFの間のサービス負荷調整を実行するよう構成される。
任意的には、実施例では、第2のNFはVNFであり、モニタリングノードは管理サーバ400であるか、又は、第2のNFはVNFであり、モニタリングノードは第2のNFを管理するVNFMであるか、又は、第2のNFはVNFであり、モニタリングノードは第2のNFを管理するEMSであるか、又は、第2のNFはPNFであり、モニタリングノードはOSS/BSSであるか、又は、第2のNFはPNFであり、モニタリングノードは第2のNFを管理するEMSである。
任意的には、実施例では、モニタリングノードは管理サーバ400であり、第3の通知情報は管理サーバ400のクエリ結果であり、第2の取得ユニットは、具体的には、第2のNFの利用をクエリし、クエリ結果を取得するよう構成される。
任意的には、実施例では、モニタリングノードは、第2のNFの管理ノードであり、第2の取得ユニットは、具体的には、第2のNFの管理ノードから第3の通知情報を受信するよう構成される。
任意的には、実施例では、第1の調整ユニットは、具体的には、所定の処理及びメンテナンスプランに従って複数のNFの間のサービス負荷調整を実行するよう構成される。
任意的には、実施例では、第1のNFはVNFであり、管理サーバ400は更に、第1のリソースを利用することによって実現される他のVNFを取得するよう構成される第3の取得ユニットと、第1のリソース上で実現される全てのVNFのサービス負荷に対応するエネルギー効率状態パラメータ値が同じであるように、他のVNFのサービス負荷を調整するよう構成される第2の調整ユニットとを含む。
任意的には、実施例では、第1のNFは管理サーバ400によって管理される第1のNSに属し、管理サーバ400は更に、第1のNSを編成するとき、管理サーバ400と第1のNSにおける全てのNFの管理ノードとの間で、管理サーバ400に記録される全てのNFのエネルギー効率状態パラメータ値が全てのNFの管理ノードのものと同じであるように、全てのNFのエネルギー効率状態パラメータ値を同期させるよう構成される同期ユニットを含む。
任意的には、実施例では、第1のNFはVNFであり、第1のリソースの管理ノードはVIMであるか、又は、第1のNFはPNFであり、第1のリソースの管理ノードはOSS/BSSであるか、又は、第1のNFはPNFであり、第1のリソースの管理ノードは第1のNFを管理するEMSである。
任意的には、実施例では、第1のNFのエネルギー効率状態パラメータは、第1のNFがエネルギーセービング状態に入り、エネルギーセービング状態を出ることをそれぞれ示す2つの値を含むか、又は、第1のNFのエネルギー効率状態パラメータは、第1のNFがアクティブ状態、スリープ状態及び非アクティブ状態にあることをそれぞれ示す3つの値を含むか、又は、第1のNFのエネルギー効率状態パラメータは、第1のNFのN個(N≧2)のエネルギーセービングレベルをそれぞれ示すN個の値を含む。
図5は、本発明の実施例によるネットワークデバイスの概略的なブロック図である。図5におけるネットワークデバイスは、図1〜3における第1のリソースの管理ノードによって実行されるステップを実現可能であり、詳細は繰り返しを回避するためここでは説明されない。ネットワークデバイス500は、
NFVOによって送信された第1の通知情報を受信するよう構成され、ここで、第1の通知情報は第1のNFのエネルギー効率状態パラメータの現在値を含み、エネルギー効率状態パラメータは第1のNFについて設定されたパラメータであり、エネルギー効率状態パラメータ値は第1のNFのエネルギーセービング状態を示す、受信ユニット510と、
受信ユニット510によって受信された現在値によって示されるエネルギーセービング状態として第1のリソースのエネルギーセービング状態を設定するよう構成され、ここで、第1のリソースは第1のNFを実現するためのリソースである、設定ユニット520と、
を有する。
本発明の本実施例では、第1のNFのエネルギーセービング状態を示すことが可能なエネルギー効率状態パラメータが第1のNFについて予め設定され、NFVOはまず、第1のNFのエネルギー効率状態パラメータの現在値を決定し、第1のリソースの管理ノードに現在値を送信し、これにより、管理ノードは、現在値によって示されるエネルギーセービング状態に第1のリソースのエネルギーセービング状態を調整し、すなわち、第1のNFのエネルギーセービング状態と第1のNFを実現するための第1のリソースのエネルギーセービング状態とは、NFVOとリソース管理ノードとの間で第1のNFのエネルギー効率状態パラメータ値を転送することによって一致するよう調整され、これにより、NFVフィールドにおけるエネルギーセービング制御中にNFを実現するためのリソースとNFとの間の困難な協調制御の問題を解決する。
任意的には、実施例では、ネットワークデバイス500は更に、第2のリソースの利用をモニタするよう構成されるモニタリングユニットと、第2のリソースの利用が所定の閾値未満であるとき、NFVOに第2の通知情報を送信するよう構成され、ここで、第2の通知情報は、第2のリソースの利用が所定の閾値未満であることを示すのに用いられる、送信ユニットとを含む。
任意的には、実施例では、第1のNFはVNFであり、ネットワークデバイス500はVIMであるか、又は、第1のNFはPNFであり、ネットワークデバイス500はOSS/BSSであるか、又は、第1のNFはPNFであり、ネットワークデバイス500は第1のNFを管理するEMSである。
任意的には、実施例では、第1のNFのエネルギー効率状態パラメータは、第1のNFがエネルギーセービング状態に入り、エネルギーセービング状態を出ることをそれぞれ示す2つの値を含むか、又は、第1のNFのエネルギー効率状態パラメータは、第1のNFがアクティブ状態、スリープ状態及び非アクティブ状態にあることをそれぞれ示す3つの値を含むか、又は、第1のNFのエネルギー効率状態パラメータは、第1のNFのN個(N≧2)のエネルギーセービングレベルをそれぞれ示すN個の値を含む。
図6は、本発明の実施例による管理サーバの概略的なブロック図である。図6における管理サーバ600は、図1〜3におけるNFVOによって実行されるステップを実現可能であり、繰り返しを回避するため、詳細はここでは説明されない。管理サーバ600は、
プログラムを記憶するよう構成されるメモリ610と、
プログラムを実行するよう構成されるプロセッサ620であって、ここで、プログラムの実行中、プロセッサ620は、具体的には、第1のNFのエネルギー効率状態パラメータの現在値を決定するよう構成され、ここで、エネルギー効率状態パラメータは第1のNFについて設定されたパラメータであり、エネルギー効率状態パラメータ値は第1のNFのエネルギーセービング状態を示す、プロセッサ620と、
第1のリソースの管理ノードに第1の通知情報を送信するよう構成され、ここで、第1の通知情報は、プロセッサ620によって決定された現在値を含み、現在値によって示されるエネルギーセービング状態として第1のリソースのエネルギーセービング状態を設定するよう管理ノードに指示するのに用いられ、第1のリソースは第1のNFを実現するためのリソースである、送受信機630と、
を有する。
本発明の本実施例では、第1のNFのエネルギーセービング状態を示すことが可能なエネルギー効率状態パラメータが第1のNFについて予め設定され、NFVOはまず、第1のNFのエネルギー効率状態パラメータの現在値を決定し、第1のリソースの管理ノードに現在値を送信し、これにより、管理ノードは、現在値によって示されるエネルギーセービング状態に第1のリソースのエネルギーセービング状態を調整し、すなわち、第1のNFのエネルギーセービング状態と第1のNFを実現するための第1のリソースのエネルギーセービング状態とは、NFVOとリソース管理ノードとの間で第1のNFのエネルギー効率状態パラメータ値を転送することによって一致するよう調整され、これにより、NFVフィールドにおけるエネルギーセービング制御中にNFを実現するためのリソースとNFとの間の困難な協調制御の問題を解決する。
任意的には、実施例では、プロセッサ620は、具体的には、第1のNFの現在のサービス負荷と第1のNFのエネルギー効率状態パラメータ値との間の対応関係に従って、第1のNFのエネルギー効率状態パラメータの現在値を取得するよう構成される。
任意的には、実施例では、第1のNFはサービス負荷が変化するNFであり、現在のサービス負荷は第1のNFの変化したサービス負荷であり、プロセッサ620は、具体的には、複数のNFの間のサービス負荷調整を実行し、複数のNFからサービス負荷が変化する第1のNFを選択するよう構成される。
任意的には、実施例では、プロセッサ620は、具体的には、第2のリソースの利用をモニタするモニタリングノードから第2の通知情報を取得し、ここで、第2の通知情報は、第2のリソースの利用が所定の閾値未満であることを示すのに用いられ、第2の通知情報を取得するとき、第2のリソースを利用することによって実現されるNFのサービス負荷に対応するエネルギー効率状態パラメータ値が同じであるように、複数のNFの間のサービス負荷調整を実行するよう構成される。
任意的には、実施例では、第2のリソースはVNFを実現するためのリソースであり、モニタリングノードは管理サーバ600であるか、又は、第2のリソースはVNFを実現するためのリソースであり、モニタリングノードは第2のリソースを管理するVIMであるか、又は、第2のリソースはPNFを実現するためのリソースであり、モニタリングノードはOSS/BSSであるか、又は、第2のリソースはPNFを実現するためのリソースであり、モニタリングノードはPNFを管理するEMSである。
任意的には、実施例では、モニタリングノードは管理サーバ600であり、第2の通知情報は管理サーバ600のクエリ結果であり、プロセッサ620は、具体的には、第2のリソースの利用をクエリし、クエリ結果を取得するよう構成される。
任意的には、実施例では、モニタリングノードは第2のリソースの管理ノードであり、プロセッサ620は、具体的には、第2のリソースの管理ノードから第2の通知情報を受信するよう構成される。
任意的には、実施例では、プロセッサ620は、具体的には、第2のNFの利用をモニタするモニタリングノードから第3の通知情報を取得するよう構成され、ここで、第3の通知情報は、第2のNFの利用が所定の閾値未満であることを示すのに用いられ、第2のNFは複数のNFにおける何れかのNFであり、プロセッサ620は、具体的には、第3の通知情報を取得するとき、複数のNFの間のサービス負荷調整を実行するよう構成される。
任意的には、実施例では、第2のNFはVNFであり、モニタリングノードは管理サーバ600であるか、又は、第2のNFはVNFであり、モニタリングノードは第2のNFを管理するVNFMであるか、又は、第2のNFはVNFであり、モニタリングノードは第2のNFを管理するEMSであるか、又は、第2のNFはPNFであり、モニタリングノードはOSS/BSSであるか、又は、第2のNFはPNFであり、モニタリングノードは第2のNFを管理するEMSである。
任意的には、実施例では、モニタリングノードは管理サーバ600であり、第3の通知情報は管理サーバ600のクエリ結果であり、プロセッサ620は、具体的には、第2のNFの利用をクエリし、クエリ結果を取得するよう構成される。
任意的には、実施例では、モニタリングノードは、第2のNFの管理ノードであり、プロセッサ620は、具体的には、第2のNFの管理ノードから第3の通知情報を受信するよう管理サーバ600によって構成される。
任意的には、実施例では、プロセッサ620は、具体的には、所定の処理及びメンテナンスプランに従って複数のNFの間のサービス負荷調整を実行するよう構成される。
任意的には、実施例では、第1のNFはVNFであり、プロセッサ620、具体的には、第1のリソースを利用することによって実現される他のVNFを取得し、第1のリソース上で実現される全てのVNFのサービス負荷に対応するエネルギー効率状態パラメータ値が同じであるように、他のVNFのサービス負荷を調整するよう構成される。
任意的には、実施例では、第1のNFは管理サーバ600によって管理される第1のNSに属し、プロセッサ620は、具体的には、第1のNSを編成するとき、管理サーバ600と第1のNSにおける全てのNFの管理ノードとの間で、管理サーバ600に記録される全てのNFのエネルギー効率状態パラメータ値が全てのNFの管理ノードのものと同じであるように、全てのNFのエネルギー効率状態パラメータ値を同期させるよう構成される。
任意的には、実施例では、第1のNFはVNFであり、第1のリソースの管理ノードはVIMであるか、又は、第1のNFはPNFであり、第1のリソースの管理ノードはOSS/BSSであるか、又は、第1のNFはPNFであり、第1のリソースの管理ノードは第1のNFを管理するEMSである。
任意的には、実施例では、第1のNFのエネルギー効率状態パラメータは、第1のNFがエネルギーセービング状態に入り、エネルギーセービング状態を出ることをそれぞれ示す2つの値を含むか、又は、第1のNFのエネルギー効率状態パラメータは、第1のNFがアクティブ状態、スリープ状態及び非アクティブ状態にあることをそれぞれ示す3つの値を含むか、又は、第1のNFのエネルギー効率状態パラメータは、第1のNFのN個(N≧2)のエネルギーセービングレベルをそれぞれ示すN個の値を含む。
図7は、本発明の実施例によるネットワークデバイスの概略的なブロック図である。図7におけるネットワークデバイス700は、図1〜3における第1のリソースの管理ノードによって実行されるステップを実現可能であり、詳細は繰り返しを回避するためここでは説明されない。ネットワークデバイス700は、
NFVOによって送信された第1の通知情報を受信するよう構成され、ここで、第1の通知情報は第1のNFのエネルギー効率状態パラメータの現在値を含み、エネルギー効率状態パラメータは第1のNFについて設定されたパラメータであり、エネルギー効率状態パラメータ値は第1のNFのエネルギーセービング状態を示す、受信機710と、
受信機710によって受信された現在値によって示されるエネルギーセービング状態として第1のリソースのエネルギーセービング状態を設定するよう構成され、ここで、第1のリソースは第1のNFを実現するためのリソースである、プロセッサ720と、
を有する。
本発明の本実施例では、第1のNFのエネルギーセービング状態を示すことが可能なエネルギー効率状態パラメータが第1のNFについて予め設定され、NFVOはまず、第1のNFのエネルギー効率状態パラメータの現在値を決定し、第1のリソースの管理ノードに現在値を送信し、これにより、管理ノードは、現在値によって示されるエネルギーセービング状態に第1のリソースのエネルギーセービング状態を調整し、すなわち、第1のNFのエネルギーセービング状態と第1のNFを実現するための第1のリソースのエネルギーセービング状態とは、NFVOとリソース管理ノードとの間で第1のNFのエネルギー効率状態パラメータ値を転送することによって一致するよう調整され、これにより、NFVフィールドにおけるエネルギーセービング制御中にNFを実現するためのリソースとNFとの間の困難な協調制御の問題を解決する。
任意的には、実施例では、プロセッサ720は、具体的には、第2のリソースの利用をモニタし、第2のリソースの利用が所定の閾値未満であるとき、NFVOに第2の通知情報を送信するよう構成され、ここで、第2の通知情報は、第2のリソースの利用が所定の閾値未満であることを示すのに用いられる。
任意的には、実施例では、第1のNFはVNFであり、ネットワークデバイス700はVIMであるか、又は、第1のNFはPNFであり、ネットワークデバイス700はOSS/BSSであるか、又は、第1のNFはPNFであり、ネットワークデバイス700は第1のNFを管理するEMSである。
任意的には、実施例では、第1のNFのエネルギー効率状態パラメータは、第1のNFがエネルギーセービング状態に入り、エネルギーセービング状態を出ることをそれぞれ示す2つの値を含むか、又は、第1のNFのエネルギー効率状態パラメータは、第1のNFがアクティブ状態、スリープ状態及び非アクティブ状態にあることをそれぞれ示す3つの値を含むか、又は、第1のNFのエネルギー効率状態パラメータは、第1のNFのN個(N≧2)のエネルギーセービングレベルをそれぞれ示すN個の値を含む。
本発明の本実施例における用語“及び/又は”は、関連するオブジェクトを説明するための関連付け関係のみを説明し、3つの関係が存在しうることを表すことが理解されるべきである。例えば、A及び/又はBは、以下の3つのケース、Aのみが存在する、AとBとの双方が存在する、及びBのみが存在する、を表しうる。さらに、本明細書における文字“/”は、通常は関連するオブジェクトの間の“又は”の関係を示す。
当業者は、本明細書において開示される実施例において説明される具体例に関連して、ユニット及びアルゴリズムのステップが電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア又はこれらの組み合わせによって実現されうることを認識してもよい。ハードウェアとソフトウェアとの間の互換性を明確に説明するため、上記は通常は機能に従って各具体例の構成要素及びステップを説明した。当該機能がハードウェア又はソフトウェアによって実行されるか否かは、技術的解決策の設計制約条件及び特定の用途に依存する。当業者は、異なる方法を用いて特定の各用途について説明された機能を実現してもよいが、実現形態は本発明の範囲外であるとみなされるべきでない。
便宜的及び簡潔な説明の目的のため、上記のシステム、装置及びユニットの詳細な動作処理について、上記の方法の実施例における対応する処理が参照されてもよく、詳細はここでは再説明されないことが、当業者によって明確に理解されてもよい。
本出願において提供される複数の実施例では、開示されたシステム、装置及び方法は他の方式で実現されてもよいことが理解されるべきである。例えば、説明された装置の実施例は単なる一例である。例えば、ユニットの分割は単なる論理機能の分割であり、実際の実現形態では他の分割であってもよい。例えば、複数のユニット又はコンポーネントは他のシステムに組み合わせ又は統合されてもよく、あるいは、いくつかの特徴は無視又は実行されなくてもよい。さらに、表示又は説明された相互結合又は直接的な結合若しくは通信接続は、いくつかのインタフェースを介し実現されてもよい。装置又はユニット間の間接的な結合又は通信接続は、電子、機械又は他の形態で実現されてもよい。
別々のユニットとして説明されたユニットは、物理的に別々のものであってもよいし、あるいは、そうでなくてもよく、ユニットとして表示されたパーツは、物理的ユニットであってもよいし、あるいは、そうでなくてもよく、1カ所に配置されてもよいし、あるいは、複数のネットワークユニット上に分散されてもよい。ユニットの一部又は全ては、本発明の実施例の解決策の課題を実現するため、実際のニーズに従って選択されてもよい。
さらに、本発明の実施例における機能ユニットは1つの処理ユニットに統合されてもよいし、あるいは、各ユニットは物理的に単独で存在してもよいし、あるいは、2つ以上のユニットが1つのユニットに統合される。統合されたユニットはハードウェアの形態で実現されてもよいし、あるいは、ソフトウェア機能ユニットの形態で実現されてもよい。
統合されたユニットがソフトウェア機能ユニットの形態で実現され、独立した製品として販売又は利用されるとき、統合されたユニットはコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。このような理解に基づき、本発明の実質的な技術的解決策、従来技術に貢献する部分又は技術的解決策の全て若しくは一部は、ソフトウェアプロダクトの形態で実現されてもよい。ソフトウェアプロダクトは、記憶媒体に記憶され、本発明の実施例において説明される方法のステップの全て又は一部を実行するようコンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ又はネットワークデバイスであってもよい)に指示するための複数の命令を含む。上記の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、着脱可能なハードディスク、読み出し専用メモリ(ROM,Read−Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM,Random Access Memory)、磁気ディスク又は光ディスクなど、プログラムコードを記憶可能な何れかの媒体を含む。
上記の説明は、本発明の単なる特定の実施例であり、本発明の保護範囲を限定することを意図するものでない。本発明において開示された技術的範囲内で当業者により容易に想到する何れかの修正又は置換は、本発明の保護範囲内に属する。従って、本発明の保護範囲は、請求項の保護範囲に従う。