JP2017516818A - 疼痛に対する多様な活性を有する1−オキサ−4,9−ジアザスピロウンデカン化合物のアルキル誘導体 - Google Patents

疼痛に対する多様な活性を有する1−オキサ−4,9−ジアザスピロウンデカン化合物のアルキル誘導体 Download PDF

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Abstract

本発明は、シグマ(σ)受容体、およびμ−オピオイド受容体の両方に対する二重の薬理学的活性を有する化合物、より具体的には、この薬理学的活性を有するジアザスピロウンデカン化合物、このような化合物の調製方法、それらを含む医薬組成物、および治療における、特に疼痛の治療のためのそれらの使用に関する。

Description

本発明は、シグマ(σ)受容体、およびμ−オピオイド受容体(MORまたはμ−オピオイド)の両方に対する二重の薬理学的活性を有する化合物、より具体的には、この薬理学的活性を有するジアザスピロ−ウンデカン誘導体化合物、このような化合物の調製方法、それらを含む医薬組成物、および治療における、特に疼痛の治療のためのそれらの使用に関する。
疼痛の適切な管理は、重要な課題であり、これは、現在用いられている治療が、多くの場合、わずかな改善を提供するに過ぎず、多くの患者の疼痛が軽減されないままであるためである[Turk DC,Wilson HD,Cahana A.Treatment of chronic non−cancer pain.Lancet 377,2226−2235(2011)]。疼痛は、約20%の推定有病率を有する集団のかなりの割合が罹患し、その発生率は、特に、慢性疼痛の場合、人口の高齢化により増加している。さらに、疼痛は、うつ病、不安症および不眠症などの併存症に明らかに関連しており、これらの併存症は、重大な生産性の損失および社会経済的負担につながる[Goldberg DS,McGee SJ.Pain as a global public health priority.BMC Public Health.11,770(2011)]。既存の疼痛治療としては、非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)、オピオイドアゴニスト、カルシウムチャネル遮断薬および抗うつ薬が挙げられるが、それらは、安全率に関して最適とはとても言えない。それらの全ては、限られた有効性および特に慢性期におけるそれらの使用を不可能にする様々な副作用を示す。
上述されるように、疼痛の治療に利用できる治療法の種類は極めて少なく、オピオイドが、特に、重度の疼痛状態に対処する場合、最も有効なものの一つである。オピオイドは、膜貫通型Gタンパク質共役受容体(GPCR)である3つの異なるタイプのオピオイド受容体(μ、κおよびγ)を介して作用する。さらに、主な鎮痛作用は、μ−オピオイド受容体(MOR)の活性化に起因する。しかしながら、MORアゴニストの全身投与(general administration)は、便秘、呼吸抑制、耐性(tolerance)、嘔吐および身体的依存などのそれらの重大な副作用により制限される[Meldrum,M.L.(Ed.).Opioids and Pain Relief:A Historical Perspective.Progress in Pain Research and Management,Vol 25.IASP Press,Seattle,2003]。さらに、MORアゴニストは、慢性疼痛状態に対するモルヒネの有効性の低下によって示されるように、慢性疼痛の治療に最適でない。これは、急性疼痛に対するその高い効力と比較して、神経障害または炎症に由来する慢性疼痛状態について特に証明されている。慢性疼痛がMORの下方制御を引き起こし得るという発見は、長期の治療設定におけるモルヒネの有効性の相対的な欠如に分子的根拠を与え得る[Dickenson,A.H.,Suzuki,R.Opioids in neuropathic pain:Clues from animal studies.Eur J Pain 9,113−6(2005)]。さらに、モルヒネによる長期の治療は、おそらく、治療に誘発されるMORの下方制御、内在化および他の調節機構により、その鎮痛効果に対する耐性を生じさせ得る。結果として、長期の治療は、臨床的に十分な疼痛緩和を維持するために、投与量をかなり増加させ得るが、MORアゴニストの狭い治療域は、最終的に、許容できない副作用および低い患者コンプライアンスをもたらす。
σ−1(σ)受容体は、35年前に発見され、当初は、オピオイドファミリーの新しいサブタイプに割り当てられたが、後に、SKF−10,047の鏡像異性体の研究に基づいて、その独立した性質が証明された。鎮痛とのσ受容体の第1の関連性は、ChienおよびPasternak[Chien CC,Pasternak GW.Sigma antagonists potentiate opioid analgesia in rats.Neurosci.Lett.190,137−9(1995)]によって証明され、彼らは、σ受容体アゴニストがオピオイド受容体に媒介される鎮痛を抑制した一方、ハロペリドールなどのσ受容体アンタゴニストがそれを促進したという発見に基づいて、それを内在性の抗オピオイド系として説明した。
多くのさらなる前臨床エビデンスが、疼痛の治療におけるσ受容体の明確な役割を示している[Zamanillo D,Romero L,Merlos M,Vela JM.Sigma 1 receptor:A new therapeutic target for pain.Eur.J.Pharmacol,716,78−93(2013)]。明白な表現型を示さず、通常の感覚刺激を知覚するσ受容体ノックアウトマウスの開発は、この試みにおける画期的な出来事であった。生理学的条件において、機械的刺激および熱刺激に対するσ受容体ノックアウトマウスの応答は、野生型(WT)マウスと区別できないことが分かったが、σ受容体ノックアウトマウスは、過敏性が作用し始めたとき、野生型(WT)マウスよりはるかに高い、疼痛行動の発現に対する抵抗性を有することが示された。したがって、σ受容体ノックアウトマウスにおいて、カプサイシンは、機械的過敏性を誘発せず、両方の段階の、ホルマリンに誘発される疼痛が軽減され、寒冷過敏性および機械的過敏性が、坐骨神経部分損傷後またはパクリタキセルによる処理後(これらは神経因性疼痛のモデルである)、非常に軽減された。これらの作用の多くは、σ受容体アンタゴニストの使用によって確認され、1つの化合物、S1RAの、様々な疼痛状態の治療のための臨床試験への発展につながった。化合物S1RAは、神経因性疼痛および神経損傷後の快感消失状態(すなわち、神経因性疼痛状態)をかなり軽減し、オペラント自己投与モデルで実証されるように、神経損傷マウスは、それを得るように(おそらく疼痛緩和を得るように)自発的反応を取得したが、偽手術マウスは取得せず、このことは、σ受容体拮抗作用が、神経因性疼痛を軽減し、また、疼痛状態に関連する併存症(すなわち、うつ病の中核症状である無快感症)のいくつかに対処することを示す。
ほぼ全ての疼痛状態では、いくつかのメディエータ、シグナル伝達経路および分子機構が関与するため、疼痛は、性質が多様である。結果として、単一の治療は、完全な疼痛緩和を提供することができない。現在、既存の治療法を組み合わせることは、一般的な臨床業務であり、臨床研究において利用可能な薬剤の最良の組合せを評価するために多くの労力が払われている[Mao J,Gold MS,Backonja M.Combination drug therapy for chronic pain:a call for more clinical studies.J.Pain 12,157−166(2011)]。したがって、この満たされていない医学的必要性に対処する革新的な治療法に対する差し迫った必要性がある。
上述されるように、オピオイドは、最も強力な鎮痛薬の一つであるが、それらの使用を著しく制限する様々な副作用の原因にもなる。
したがって、有効であり、かつ所望の選択性を示し、良好な「ドラッガビリティ(drugability)」特性、すなわち、投与、分布、代謝および排泄に関連する良好な薬学的特性を有する、疼痛の治療における代替的なまたは改良された薬理学的活性を有する化合物を見出すことが依然として必要とされている。
したがって、技術的課題は、疼痛の治療における代替的なまたは改良された薬理学的活性を有する化合物を見出すこととして説明することができる。
現在利用可能な治療法および臨床業務の既存の結果を考慮して、本発明は、疼痛の治療に関連する2つの異なる受容体に結合する単一の化合物を組み合わせることによって、解決策を提供する。これは、μ−オピオイド受容体およびσ受容体の両方に結合する本発明に係る化合物を提供することによって主に達成された。
本発明において、シグマ(σ)受容体、およびμ−オピオイド受容体の両方に対する二重の薬理学的活性を有する構造的に異なるジアザスピロウンデカン誘導体のファミリーを特定し、それによって、このような二重の化合物を提供することによって代替的なまたは改良された疼痛治療を特定するという上記の課題を解決する。
本発明は、一態様において、疼痛の治療に使用するための、σ受容体およびμ−オピオイド受容体に結合する二重の活性を有する化合物に関する。
本発明は、σ受容体およびμ−オピオイド受容体の二重のリガンドとして働く化合物または化学的に関連する一連の化合物を提供することを目的としているため、化合物が、両方の受容体について好ましくは1000nM未満、より好ましくは500nM未満、さらにより好ましくは100nM未満であるKとして表される結合を有する場合が非常に好ましい実施形態である。
本発明は、主な態様において、一般式(I)、
Figure 2017516818
(式中、R、R、R、R3’が、詳細な説明において以下に定義されるとおりである)の化合物に関する。
本発明は、シグマ(σ)受容体およびμ−オピオイド受容体の両方に対する二重の薬理学的活性を有する構造的に異なるジアザスピロウンデカン誘導体のファミリーを特定することに関し、それによって、このような二重の化合物を提供することによって、代替的なまたは改良された疼痛の治療を特定するという上記の課題を解決する。
本発明は、一態様において、疼痛の治療に使用するための、σ受容体およびμ−オピオイド受容体に結合する二重の活性を有する化合物に関する。
本発明は、σ受容体およびμ−オピオイド受容体の二重のリガンドとして働く化合物または化学的に関連する一連の化合物を提供することを目的としているため、化合物が、両方の受容体について好ましくは1000nM未満、より好ましくは500nM未満、さらにより好ましくは100nM未満であるKとして表される結合を有する場合が非常に好ましい実施形態である。
本出願人は、本発明が基づいている課題が、単一の薬剤中に2つの異なる相乗活性を組み合わせて(すなわち、二機能を有し、MORおよびσ受容体に結合する二重のリガンド)、それによって、望ましくない副作用を増大させずにσ活性化によってオピオイド鎮痛作用を促進する多様なバランスの取れた鎮痛法を用いることによって、解決することができることを意外にも見出した。このことは、二重のMOR/σ受容体化合物(ここで、σ受容体結合成分は、MOR結合成分の固有の補助剤として働く)の治療的価値を裏付ける。
この解決策は、鎮痛の増強に基づいて必要とされるより少ないより良好な耐性用量を用いるが、μオピオイド受容体アゴニストの有害事象を回避して、疼痛および慢性疼痛を治療するために、2つの機構が、互いに補完し合うという利点を提供した。
μ−オピオイド受容体およびσ受容体の両方への結合を有する二重の化合物は、既存のオピオイド治療法と比べて減少した副作用プロファイル(オピオイド成分単独のものと比較して増大された安全域)で、傑出した鎮痛(オピオイド成分単独の効力に対して向上された)を実現することによって、非常に有用な治療可能性を示す。
有利には、本発明に係る二重の化合物は、以下の機能:σ受容体拮抗作用およびMOR作動作用の1つまたは複数をさらに示すであろう。しかしながら、両方の機能「拮抗作用」および「作動作用」はまた、それらの効果が、部分作動作用(partial agonism)または逆作動作用(inverse agonism)のようなサブ機能(subfunctionalities)に細分類されることに留意する必要がある。したがって、二重の化合物の機能は、比較的広い帯域内で考えられるべきである。
指定の受容体の1つにおけるアンタゴニストが、アゴニストに媒介される応答を阻害または抑制する。公知のサブ機能は、ニュートラルアンタゴニストまたはインバースアゴニストである。
指定の受容体の1つにおけるアゴニストが、その基底レベルを超えて受容体の活性を高める。公知のサブ機能は、フルアゴニスト、またはパーシャルアゴニストである。
さらに、MORアゴニストが、神経因性疼痛の治療にわずかに有効であるに過ぎない一方、σ受容体アンタゴニストが、前臨床神経因性疼痛モデルにおいて傑出した効果を示すため、2つの機構は、互いに補完し合う。したがって、σ受容体成分は、オピオイド耐性の疼痛に独特の鎮痛作用を加える。最後に、二重の手法は、鎮痛の増強に基づいてより少ないより良好な耐性用量が必要とされるであろうが、MORアゴニストの有害事象を伴わないため、慢性疼痛の治療においてMORアゴニストを超える明らかな利点を有する。
設計された多重リガンドを用いるさらなる利点は、混合物または多成分薬剤と比較して薬剤同士の相互作用のより低いリスクであり、ひいては、より単純な薬物動態および患者間のより低い変動性を含む。さらに、この手法は、患者コンプライアンスを向上させ、より複雑な病因に対処することによって、単一機構の(monomechanistic)薬剤と比べて治療用途を拡大することができる。それはまた、過去数年にわたって疑問視されてきた「1つの標的に1つの薬剤(one drug−one target)」の手法を用いて得られる研究開発成果(R&D output)を向上させる方法と見なされる[Bornot A,Bauer U,Brown A,Firth M,Hellawell C,Engkvist O.Systematic Exploration of Dual−Acting Modulators from a Combined Medicinal Chemistry and Biology Perspective.J.Med.Chem,56,1197−1210(2013)]。
本明細書に記載される1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン誘導体のμ−オピオイド受容体に対する親和性が、式(I)のRの位置における置換基の正確な性質およびそれらの特定の空間配置に大きく左右されることも意外にも見出された。
およびR3’が同じ置換基であるか、異なる置換基(不斉中心をもたらす)であるか、またはシクロアルキル基を形成するかにかかわらず、μ−オピオイド受容体に対する結合親和性は、式(I)に示されるように空間配置を占めるR置換基(水素と異なる)に主に存在することが意外にも見出された。Rが水素である場合、μ−オピオイド受容体に対する結合ははるかに弱い。
σ受容体に対する親和性は、基本的に保たれ、位置RまたはR3’における基の空間配置にそれほど影響されなかった。
光学異性体は、好都合なエナンチオ選択的方法によって、または対応するラセミ混合物のジアステレオマー塩のキラルHPLC分離もしくは分別結晶によって得られた。
特定の態様において、本発明は、一般式(I):
Figure 2017516818
(式中、
が、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、置換もしくは非置換C3〜6シクロアルキル、置換もしくは非置換C4〜7アルキルシクロアルキルであり;
が、置換もしくは非置換単環式アリールまたは置換もしくは非置換単環式ヘテロシクリルであり、
が、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、置換もしくは非置換C3〜6シクロアルキル、置換もしくは非置換C4〜7アルキルシクロアルキル、置換もしくは非置換C4〜7アルキルアリール、置換もしくは非置換C3〜6アリール、置換もしくは非置換C3〜6ヘテロシクリルまたは置換もしくは非置換C4〜7アルキルヘテロシクリルであり;
3’が、水素または非置換C1〜6アルキル、非置換C2〜6アルケニルまたは非置換C2〜6アルキニルであり、
あるいは、RおよびR3’が、(結合するC原子と)一緒になって、置換もしくは非置換C3〜6シクロアルキルを形成してもよく;
、R4’およびR4’’が、独立して、水素または置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、置換もしくは非置換C3〜6シクロアルキルから選択され;
4’’’が、水素または非置換C1〜6アルキル、非置換C2〜6アルケニル、非置換C2〜6アルキニルまたは−Bocである)の化合物であって;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物に関する。
「またはその対応する塩」は、「またはその対応する薬学的に許容できる塩」も意味することに留意されたい。これは、全ての後述される実施形態に適用され、したがって、「塩」の使用は、「薬学的に許容できる塩」に相当する。
特定の実施形態において、以下の化合物の1つまたは複数が除外される:
・2,4−ジメチル−9−フェネチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン、および/または
・2−エチル−4−メチル−9−フェネチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン、および/または
・2−イソプロピル−4−メチル−9−フェネチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン、および/または
・2−ブチル−4−エチル−9−フェネチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン。
Figure 2017516818
特定の実施形態において、この除外は、上記のこのまたはこれらの化合物のそれぞれのラセミ体のみを指す。
特定の実施形態において、上記の全てのこれらの4つの化合物が除外される。
特定の実施形態において、この除外は、上記のこれらの化合物の全てのHCl塩またはそれらの薬学的に許容できる酸付加塩も含む。
従来技術(米国特許第4353900A号明細書)からのいくつかの化合物が特定されているが、これらの化合物は、ラセミ化合物として、式(I)中のRに対応する基の空間配置に関する情報を欠いているため、本発明の一部ではない。これらの化合物は、以下の名称および式に対応する:
・2,4−ジメチル−9−フェネチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン
・2−エチル−4−メチル−9−フェネチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン
・2−イソプロピル−4−メチル−9−フェネチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン
・2−ブチル−4−エチル−9−フェネチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン
Figure 2017516818
別の特定の実施形態において、Rが非置換フェニルであり、R3’が水素であり、RがC1〜4−アルキルである場合、Rが、C1〜2−アルキルであることはないという条件(condition/proviso)は、特に、式Iで表される化合物に適用される。
本発明の文脈において、アルキルは、非置換であるかまたは1回もしくは数回置換され得る、飽和の、直鎖状または分枝鎖状炭化水素を意味するものと理解される。アルキルは、例えば、−CHおよび−CH−CHを包含する。これらの基において、C1〜2−アルキルは、C1−またはC2−アルキルを表し、C1〜3−アルキルは、C1−、C2−またはC3−アルキルを表し、C1〜4−アルキルは、C1−、C2−、C3−またはC4−アルキルを表し、C1〜5−アルキルは、C1−、C2−、C3−、C4−、またはC5−アルキルを表し、C1〜6−アルキルは、C1−、C2−、C3−、C4−、C5−またはC6−アルキルを表し、C1〜7−アルキルは、C1−、C2−、C3−、C4−、C5−、C6−またはC7−アルキルを表し、C1〜8−アルキルは、C1−、C2−、C3−、C4−、C5−、C6−、C7−またはC8−アルキルを表し、C1〜10−アルキルは、C1−、C2−、C3−、C4−、C5−、C6−、C7−、C8−、C9−またはC10−アルキルを表し、C1〜18−アルキルは、C1−、C2−、C3−、C4−、C5−、C6−、C7−、C8−、C9−、C10−、C11−、C12−、C13−、C14−、C15−、C16−、C17−またはC18−アルキルを表す。アルキル基は、好ましくは、メチル、エチル、プロピル、メチルエチル、ブチル、1−メチルプロピル、2−メチルプロピル、1,1−ジメチルエチル、ペンチル、1,1−ジメチルプロピル、1,2−ジメチルプロピル、2,2−ジメチルプロピル、ヘキシル、1−メチルペンチル、また、置換される場合、CHF、CFまたはCHOHなどである。好ましくは、アルキルは、本発明の文脈において、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、またはオクチルのようなC1〜8アルキルであるものと理解され;好ましくは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、またはヘキシルのようなC1〜6アルキルであり;より好ましくは、メチル、エチル、プロピルまたはブチルのようなC1〜4アルキルである。
アルケニルは、非置換であるかまたは1回もしくは数回置換され得る、不飽和の、直鎖状または分枝鎖状炭化水素を意味するものと理解される。アルケニルは、例えば、−CH=CH−CHのような基を包含する。アルケニル基は、好ましくは、ビニル(エテニル)、アリル(2−プロペニル)である。好ましくは、本発明の文脈において、アルケニルは、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレン、ヘキシレン、ヘプチレンまたはオクチレンのような、C2〜10−アルケニルまたはC2〜8−アルケニルであり;またはエチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレン、またはヘキシレンのようなC2〜6−アルケニルであり;またはエチレン、プロピレン、またはブチレンのようなC2〜4−アルケニルである。
アルキニルは、非置換であるかまたは1回もしくは数回置換され得る、不飽和の、直鎖状または分枝鎖状炭化水素を意味するものと理解される。アルキニルは、例えば、−C=C−CH(1−プロピニル)のような基を包含する。好ましくは、アルキニルは、本発明の文脈において、エチン、プロピン、ブチン(butyene)、ペンチン、ヘキシン、ヘプチン、またはオクチンのような、C2〜10−アルキニルまたはC2〜8−アルキニルであり;またはエチン、プロピン、ブチン、ペンチン、またはヘキシンのようなC2〜6−アルキニルであり;またはエチン、プロピン、ブチン、ペンチン、またはヘキシンのようなC2〜4−アルキニルである。
本発明の文脈において、シクロアルキルは、非置換であるかまたは1回もしくは数回置換され得る、飽和および不飽和の(ただし芳香族でない)環状炭化水素(環中にヘテロ原子を含まない)であるものと理解される。さらに、C3〜4−シクロアルキルは、C3−またはC4−シクロアルキルを表し、C3〜5−シクロアルキルは、C3−、C4−またはC5−シクロアルキルを表し、C3〜6−シクロアルキルは、C3−、C4−、C5−またはC6−シクロアルキルを表し、C3〜7−シクロアルキルは、C3−、C4−、C5−、C6−またはC7−シクロアルキルを表し、C3〜8−シクロアルキルは、C3−、C4−、C5−、C6−、C7−またはC8−シクロアルキルを表し、C4〜5−シクロアルキルは、C4−またはC5−シクロアルキルを表し、C4〜6−シクロアルキルは、C4−、C5−またはC6−シクロアルキルを表し、C4〜7−シクロアルキルは、C4−、C5−、C6−またはC7−シクロアルキルを表し、C5〜6−シクロアルキルは、C5−またはC6−シクロアルキルを表し、C5〜7−シクロアルキルは、C5−、C6−またはC7−シクロアルキルを表す。例は、シクロプロピル、2−メチルシクロプロピル、シクロプロピルメチル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、また、アダマンチルである。好ましくは、本発明の文脈において、シクロアルキルは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、またはシクロオクチルのようなC3〜8シクロアルキルであり;またはシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、またはシクロヘプチルのようなC3〜7シクロアルキルであり;またはシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシル、特に、シクロペンチルまたはシクロヘキシルのようなC3〜6シクロアルキルである。
アルキル、アルケニル、アルキニルおよびO−アルキルに関連して−特に定義されない限り−本発明の文脈における置換という用語は、ハロゲン(F、Cl、I、Br)、NR4’’’、SR、−S(O)R、−S(O)、−OR、−C(O)OR、−CN、ハロアルキル、ハロアルコキシまたは−OC1〜4アルキル(非置換であるか、またはOHまたはハロゲン(F、Cl、I、Br)のうちの1つまたは複数で置換される)による炭素原子上の少なくとも1つの水素ラジカルの置換を意味するものと理解され、R、R4’、R4’’およびR4’’’が上に定義されるとおりであり、異なる基R〜R4’’’’が式I〜I’’中に同時に存在する場合、それらは同一であってもまたは異なっていてもよい。同じかまたは異なる置換基による、同じ分子上、また同じ炭素原子上の2つ以上の置換が可能である。これは、例えば、3つの水素が、CFの場合のように、同じC原子上で、または例えば、−CH(OH)−CH=CH−CHClの場合のように、同じ分子の異なる箇所において置換されることを含む。異なる基R〜R4’’’’が式I〜I’’中に同時に存在する場合、それらは同一であってもまたは異なっていてもよい。
好ましくは、アルキル、アルケニル、アルキニルまたはO−アルキルに関連して、置換は、本発明の文脈において、置換される任意のアルキル、アルケニル、アルキニルまたはO−アルキルが、ハロゲン(F、Cl、I、Br)、−OR、−CN、ハロアルキル、または−OC1〜4アルキル(非置換であるか、またはOHまたはハロゲン(F、Cl、I、Br)のうちの1つまたは複数で置換される)のうちの1つまたは複数で置換されるものと理解され、R、R4’、R4’’およびR4’’’が上に定義されるとおりであり、異なる基R〜R4’’’’が式I〜I’’中に同時に存在する場合、それらは同一であってもまたは異なっていてもよい。
好ましくは、アルキル、アルケニル、アルキニルまたはO−アルキルに関連して、置換は、本発明の文脈において、置換される任意のアルキル、アルケニル、アルキニルまたはO−アルキルが、ハロゲン(F、Cl、I、Br)、−OR、−CN、またはハロアルキルのうちの1つまたは複数で置換されるものと理解され、R、R4’、R4’’およびR4’’’が上に定義されるとおりであり、異なる基R〜R4’’’’が式I〜I’’中に同時に存在する場合、それらは同一であってもまたは異なっていてもよい。
最も好ましくは、アルキル、アルケニル、アルキニルまたはO−アルキルに関連して、置換は、本発明の文脈において、置換される任意のアルキル、アルケニル、アルキニルまたはO−アルキルが、ハロゲン(F、Cl、I、Br)、−CN、またはハロアルキルのうちの1つまたは複数で置換されるものと理解される。
同じかまたは異なる置換基による、同じ分子上、また同じ炭素原子上の2つ以上の置換が可能である。これは、例えば、3つの水素が、CFの場合のように、同じC原子上で、または例えば、−CH(OH)−CH=CH−CHClの場合のように、同じ分子の異なる箇所において置換されることを含む。
本発明の文脈において、ハロアルキルは、アルキルが、ハロゲン(F、Cl、Br、Iから選択される)で1回もしくは数回置換されていることを意味するものと理解される。ハロアルキルは、例えば、−CHCl、−CHF、−CHCl、−CHF、−CCl、−CFおよび−CH−CHCIを包含する。好ましくは、ハロアルキルは、本発明の文脈において、ハロゲン置換されたC1〜4−アルキルが、ハロゲン置換されたC1−、C2−、C3−またはC4−アルキルを表すものと理解される。したがって、ハロゲン置換されたアルキル基は、好ましくは、メチル、エチル、プロピル、およびブチルである。好ましい例としては、−CHCl、−CHF、−CHCl、−CHF、および−CFが挙げられる。
本発明の文脈において、ハロアルコキシは、−O−アルキルが、ハロゲン(F、Cl、Br、Iから選択される)で1回もしくは数回置換されていることを意味するものと理解される。ハロアルコキシは、例えば、−OCHCl、−OCHF、−OCHCl、−OCHF、−OCCl、−OCFおよび−OCH−CHCIを包含する。好ましくは、ハロアルキルは、本発明の文脈において、ハロゲン置換された−OC1〜4−アルキルが、ハロゲン置換されたC1−、C2−、C3−またはC4−アルコキシを表すものと理解される。したがって、ハロゲン置換されたアルキル基は、好ましくは、O−メチル、O−エチル、O−プロピル、およびO−ブチルである。好ましい例としては、−OCHCl、−OCHF、−OCHCl、−OCHF、および−OCFが挙げられる。
アリールは、少なくとも1つの芳香環を有するが、ただ1つの環にもヘテロ原子を有さない環系を意味するものと理解される。例は、非置換であるか、または1回もしくは数回置換され得る、フェニル、ナフチル、フルオランテニル、フルオレニル、テトラリニルまたはインダニル、特に、9H−フルオレニルまたはアントラセニル基である。最も好ましくは、アリールは、本発明の文脈において、フェニル、ナフチルまたはアントラセニルであるものと理解され、好ましくは、フェニルである。
本発明の文脈において、アルキル−アリールは、1〜4つの(−CH−)基を介して別の原子に結合されるアリール基(上記を参照)を意味するものと理解される。最も好ましくは、アルキル−アリールはベンジルである。したがって、例えば、C4〜7アルキルアリールは、アリール基中およびアリールが別の原子に結合される1〜4つの(−CH−)基中のC原子の総数が4〜7であることを意味する。
本発明の文脈において、アルキルヘテロシクリルは、1〜4つの(−CH−)基を介して別の原子に結合されるヘテロシクリル基(下記を参照)を意味するものと理解される。最も好ましくは、アルキルヘテロシクリルは−CH−ピリジンである。したがって、例えば、C4〜7アルキルヘテロシクリルは、ヘテロシクリル基中およびヘテロシクリルが別の原子に結合される1〜4つの(−CH−)基中のC原子の総数が4〜7であることを意味する。
本発明の文脈において、アルキルシクロアルキルは、1〜4つの(−CH−)基を介して別の原子に結合されるシクロアルキル基(上記を参照)を意味するものと理解される。最も好ましくは、アルキルシクロアルキルは−CH−シクロプロピルである。したがって、例えば、C4〜7アルキルシクロアルキルは、シクロアルキル基中およびシクロアルキルが別の原子に結合される1〜4つの(−CH−)基中のC原子の総数が4〜7であることを意味する。
より一般的な意味で、ヘテロシクリル基(radicalまたはgroup)は、環中の窒素、酸素および/または硫黄からなる群からの1つまたは複数のヘテロ原子を含有する少なくとも1つの飽和もしくは不飽和の環を有する複素環系を意味するものと理解される。また、複素環式基は、1回もしくは数回置換され得る。例としては、フラン、ベンゾフラン、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ベンゾ−1,2,5−チアジアゾール、ベンゾチアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、ベンゾジオキソラン、ベンゾジオキサン、カルバゾールおよびキナゾリンなどのヘテロアリールが挙げられる。好ましくは、本発明の文脈において、ヘテロシクリルは、少なくとも1つの環が、環中の窒素、酸素および/または硫黄からなる群からの1つまたは複数のヘテロ原子を含有する1つまたは複数の飽和または不飽和環の複素環系として定義される。好ましくは、ヘテロシクリルは、少なくとも1つの環が、環中の窒素、酸素および/または硫黄からなる群からの1つまたは複数のヘテロ原子を含有する1つまたは2つの飽和または不飽和環の複素環系である。好ましい例としては、イミダゾール、オキサジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピペリジン、ピペラジン、インデン、2,3−ジヒドロインデン、ベンゾフラン、ベンズイミダゾール、インダゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾジアゾール、チアゾール、ベンゾチアゾール、テトラヒドロピラン、モルホリン、インドリン、フラン、トリアゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピラジン、ピロロ[2,3b]ピリジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ベンゾ−1,2,5−チアジアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、ベンゾオキサゾールオキソピロリジン、ピリミジン、ベンゾジオキソラン、ベンゾジオキサン、カルバゾールおよびキナゾリンが挙げられ、特に、ピリジン、ピラジン、インダゾール、ベンゾジオキサン、チアゾール、ベンゾチアゾール、モルホリン、テトラヒドロピラン、ピラゾール、イミダゾール、ピペリジン、ピラゾール、チオフェン、インドール、ベンズイミダゾール、ピロロ[2,3b]ピリジン、ベンゾオキサゾール、オキソピロリジン、ピリミジンである。
さらに詳細な意味において、ヘテロシクリル基(radicalまたはgroup)(以後、ヘテロシクリルとも呼ばれる)は、環中の窒素、酸素および/または硫黄からなる群からの1つまたは複数のヘテロ原子を含有する少なくとも1つの飽和もしくは不飽和の環を有する複素環系を意味するものと理解される。また、複素環式基は、1回もしくは数回置換され得る。
例としては、テトラヒドロピラン、オキサゼパン(oxazepane)、モルホリン、ピペリジン、ピロリジンなどの非芳香族ヘテロシクリルならびにフラン、ベンゾフラン、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、チアゾール、ベンゾチアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、カルバゾールおよびキナゾリンなどのヘテロアリールが挙げられる。
本明細書において理解されるヘテロシクリルの中の部分群は、ヘテロアリールおよび非芳香族ヘテロシクリルを含む。
−ヘテロアリール(複素環式芳香族基または芳香族ヘテロシクリルに相当する)は、少なくとも1つの芳香環が、環中の窒素、酸素および/または硫黄からなる群からの1つまたは複数のヘテロ原子を含有する1つまたは複数の環の芳香族複素環系であり;好ましくは、少なくとも1つの芳香環が、環中の窒素、酸素および/または硫黄からなる群からの1つまたは複数のヘテロ原子を含有する1つまたは2つの環の芳香族複素環系であり、より好ましくは、フラン、ベンゾフラン、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ベンゾチアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、カルバゾール、キナゾリン、チアゾール、イミダゾール、ピラゾール、オキサゾール、チオフェンおよびベンズイミダゾールから選択され;
−非芳香族ヘテロシクリルは、少なくとも1つの環(ここで、この(またはこれらの)環は、芳香族ではない)が、環中の窒素、酸素および/または硫黄からなる群からの1つまたは複数のヘテロ原子を含有する1つまたは複数の環の複素環系であり;好ましくは、1つまたは両方の環(ここで、この1つまたは2つの環は、芳香族ではない)が、環中の窒素、酸素および/または硫黄からなる群からの1つまたは複数のヘテロ原子を含有する1つまたは2つの環の複素環系であり、より好ましくは、オキサゼパム、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、テトラヒドロピラン、モルホリン、インドリン、オキソピロリジン、ベンゾジオキサンから選択され、特に、ベンゾジオキサン、モルホリン、テトラヒドロピラン、ピペリジン、オキソピロリジンおよびピロリジンである。
好ましくは、本発明の文脈において、ヘテロシクリルは、少なくとも1つの環が、環中の窒素、酸素および/または硫黄からなる群からの1つまたは複数のヘテロ原子を含有する1つまたは複数の飽和または不飽和環の複素環系として定義される。好ましくは、ヘテロシクリルは、少なくとも1つの環が、環中の窒素、酸素および/または硫黄からなる群からの1つまたは複数のヘテロ原子を含有する1つまたは2つの飽和または不飽和環の複素環系である。
ヘテロシクリルの好ましい例としては、オキサゼパン(oxazepan)、ピロリジン、イミダゾール、オキサジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピペリジン、ピペラジン、ベンゾフラン、ベンズイミダゾール、インダゾール、ベンゾジアゾール、チアゾール、ベンゾチアゾール、テトラヒドロピラン、モルホリン、インドリン、フラン、トリアゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピラジン、ピロロ[2,3b]ピリジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ベンゾ−1,2,5−チアジアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、ベンゾオキサゾールオキソピロリジン、ピリミジン、ベンゾジオキソラン、ベンゾジオキサン、カルバゾールおよびキナゾリンが挙げられ、特に、ピリジン、ピラジン、インダゾール、ベンゾジオキサン、チアゾール、ベンゾチアゾール、モルホリン、テトラヒドロピラン、ピラゾール、イミダゾール、ピペリジン、チオフェン、インドール、ベンズイミダゾール、ピロロ[2,3b]ピリジン、ベンゾオキサゾール、オキソピロリジン、ピリミジン、オキサゼパンおよびピロリジンである。
本発明の文脈において、オキソピロリジンは、ピロリジン−2−オンを意味するものと理解される。
芳香族ヘテロシクリル(ヘテロアリール)、非芳香族ヘテロシクリル、アリールおよびシクロアルキルに関連して、環系が、上記の環の定義の2つ以上に同時にしたがうとき、環系は、少なくとも1つの芳香環がヘテロ原子を含有する場合、まず芳香族ヘテロシクリル(ヘテロアリール)として定義される。芳香環が、ヘテロ原子を含有しない場合、環系は、少なくとも1つの非芳香環がヘテロ原子を含有する場合、非芳香族ヘテロシクリルとして定義される。非芳香環がヘテロ原子を含有しない場合、環系は、少なくとも1つのアリール環を含有する場合、アリールとして定義される。アリールが存在しない場合、環系は、少なくとも1つの非芳香族環状炭化水素が存在する場合、シクロアルキルとして定義される。
好ましくは、アリールは、単環式アリールである。
好ましくは、ヘテロアリールは、単環式ヘテロアリールである。
好ましくは、非芳香族ヘテロシクリルは、単環式非芳香族ヘテロシクリルである。
好ましくは、シクロアルキルは、単環式シクロアルキルである。
アリール(アルキル−アリールを含む)、シクロアルキル(アルキル−シクロアルキルを含む)またはヘテロシクリル(アルキル−ヘテロシクリルを含む)に関連して、置換は、−特に定義されない限り−−R、−OR、ハロゲン、=O、−OCHCHOH、−SR、−S(O)R、−S(O)、−CN、ハロアルキル、−ハロアルコキシ、−NR4’’’、−NO、−NRC(O)R4’、−NRSO4’、−C(O)OR、−C(O)NR4’、−NRC(O)NR4’4’’、−S(O)NR4’、−NRS(O)NR4’4’’;NRによる、アリールまたはアルキル−アリール、シクロアルキルまたはアルキル−シクロアルキル;ヘテロシクリルまたはアルキル−ヘテロシクリルの環系の置換を意味するものと理解され、RおよびRが、独立して、Hまたは飽和もしくは不飽和、直鎖状もしくは分枝鎖状の、置換もしくは非置換C1〜6−アルキル;飽和もしくは不飽和、直鎖状もしくは分枝鎖状の、置換もしくは非置換C1〜6−アルキル;飽和もしくは不飽和、直鎖状もしくは分枝鎖状の、置換もしくは非置換−O−C1〜6−アルキル(アルコキシ);飽和もしくは不飽和、直鎖状もしくは分枝鎖状の、置換もしくは非置換−S−C1〜6−アルキル;飽和もしくは不飽和、直鎖状もしくは分枝鎖状の、置換もしくは非置換−C(O)−C1〜6−アルキル−基;飽和もしくは不飽和、直鎖状もしくは分枝鎖状の、置換もしくは非置換−C(O)−O−C1〜6−アルキル−基;置換もしくは非置換アリールまたはアルキル−アリール;置換もしくは非置換シクロアルキルまたはアルキル−シクロアルキル;置換もしくは非置換ヘテロシクリルまたはアルキル−ヘテロシクリルのいずれかであり、R、R4’、R4’’およびR4’’’が上に定義されるとおりであり、異なる基R〜R4’’’’が式I〜I’’中に同時に存在する場合、それらは同一であってもまたは異なっていてもよい。
好ましくは、アリール(アルキル−アリールを含む)、シクロアルキル(アルキル−シクロアルキルを含む)またはヘテロシクリル(アルキル−ヘテロシクリルを含む)に関連して、置換は、本発明の文脈において、置換される任意のアリール、シクロアルキルおよびヘテロシクリルが、−OR、ハロゲン、−CN、ハロアルキル、−ハロアルコキシ、−NR4’’’、−NO、−NRC(O)R4’、−C(O)OR、−C(O)NR4’、−NRC(O)NR4’4’’、−S(O)NR4’、−OC1〜4アルキル(非置換であるか、またはOHまたはハロゲン(F、Cl、I、Br)のうちの1つまたは複数で置換される)、−CN、または−C1〜4アルキル(非置換であるか、またはOHまたはハロゲン(F、Cl、I、Br)のうちの1つまたは複数で置換される)のうちの1つまたは複数で置換されるものと理解され、R、R4’、R4’’およびR4’’’が上に定義されるとおりであり、異なる基R〜R4’’’’が式I〜I’’中に同時に存在する場合、それらは同一であってもまたは異なっていてもよい。
最も好ましくは、アリール(アルキル−アリールを含む)、シクロアルキル(アルキル−シクロアルキルを含む)またはヘテロシクリル(アルキル−ヘテロシクリルを含む)に関連して、置換は、本発明の文脈において、置換される任意のアリール、シクロアルキルおよびヘテロシクリルが、−OR、ハロゲン、−CN、ハロアルキル、−ハロアルコキシ、−NR4’’’、−NO、−NRC(O)R4’、−C(O)NR4’、−NRC(O)NR4’4’’、−S(O)NR4’、−OC1〜4アルキル(非置換であるか、またはOHまたはハロゲン(F、Cl、I、Br)のうちの1つまたは複数で置換される)、−CN、または−C1〜4アルキル(非置換であるか、またはOHまたはハロゲン(F、Cl、I、Br)のうちの1つまたは複数で置換される)のうちの1つまたは複数で置換されるものと理解され、R、R4’、R4’’およびR4’’’が上に定義されるとおりであり、異なる基R〜R4’’’’が式I〜I’’中に同時に存在する場合、それらは同一であってもまたは異なっていてもよい。
最も好ましくは、アリール(アルキル−アリールを含む)、シクロアルキル(アルキル−シクロアルキルを含む)またはヘテロシクリル(アルキル−ヘテロシクリルを含む)に関連して、置換は、本発明の文脈において、置換される任意のアリール、シクロアルキルおよびヘテロシクリルが、−R4’’’、−OR4’’’、ハロゲン、=O、−OCHCHOH、−SR4’’’、−S(O)R4’’’、−S(O)4’’’、−CN、ハロアルキル、−ハロアルコキシ、−NR4’’’4’’’、−NO、−NR4’’’C(O)R4’’’、−NR4’’’SO4’’’、−C(O)OR4’’’、−C(O)NR4’’’4’’’、−NR4’’’C(O)NR4’’’4’’’、−S(O)NR4’’’4’’’、−NR4’’’S(O)NR4’’’4’’’、−OC1〜4アルキル(非置換であるか、またはOHまたはハロゲン(F、Cl、I、Br)のうちの1つまたは複数で置換される)、−CN、または−C1〜4アルキル(非置換であるか、またはOHまたはハロゲン(F、Cl、I、Br)のうちの1つまたは複数で置換される)のうちの1つまたは複数で置換されるものと理解され、R、R4’、R4’’およびR4’’’が上に定義されるとおりであり、異なる基R〜R4’’’’が式I〜I’’中に同時に存在する場合、それらは同一であってもまたは異なっていてもよい。
最も好ましくは、アリール(アルキル−アリールを含む)、シクロアルキル(アルキル−シクロアルキルを含む)またはヘテロシクリル(アルキル−ヘテロシクリルを含む)に関連して、置換は、本発明の文脈において、置換される任意のアリール、シクロアルキルおよびヘテロシクリルが、−R4’’’、ハロゲン、−SR4’’’、−CN、ハロアルキル、−NR4’’’4’’’、−OC1〜4アルキル(非置換であるか、またはOHまたはハロゲン(F、Cl、I、Br)のうちの1つまたは複数で置換される)、−CN、または−C1〜4アルキル(非置換であるか、またはOHまたはハロゲン(F、Cl、I、Br)のうちの1つまたは複数で置換される)のうちの1つまたは複数で置換されるものと理解され、R、R4’、R4’’およびR4’’’が上に定義されるとおりであり、異なる基R〜R4’’’’が式I〜I’’中に同時に存在する場合、それらは同一であってもまたは異なっていてもよい。
最も好ましくは、アリール(アルキル−アリールを含む)、シクロアルキル(アルキル−シクロアルキルを含む)またはヘテロシクリル(アルキル−ヘテロシクリルを含む)に関連して、置換は、本発明の文脈において、置換される任意のアリール、シクロアルキルおよびヘテロシクリルが、1つまたは複数の−OR4’’’、ハロゲン、−CN、ハロアルキル、−ハロアルコキシ、−OC1〜4アルキル(非置換であるか、またはOHまたはハロゲン(F、Cl、I、Br)のうちの1つまたは複数で置換される)、−CN、または−C1〜4アルキル(非置換であるか、またはOHまたはハロゲン(F、Cl、I、Br)のうちの1つまたは複数で置換される)で置換されるものと理解され、R、R4’、R4’’およびR4’’’が上に定義されるとおりであり、異なる基R〜R4’’’’が式I〜I’’中に同時に存在する場合、それらは同一であってもまたは異なっていてもよい。
上記の置換に加えて、シクロアルキル、またはヘテロシクリル、すなわち非芳香族ヘテロシクリルに関連して、置換はまた、−特に定義されない限り−
Figure 2017516818

または=Oによる、シクロアルキルまたは;非芳香族ヘテロシクリルの環系の置換を意味するものと理解される。
「脱離基」という用語は、不均一結合開裂の際に一対の電子とともに脱離する分子断片を意味する。脱離基は、アニオンまたは中性分子であり得る。一般的なアニオン性脱離基は、Cl、Br、およびIなどのハロゲン化物、およびトシレート(TsO)またはメシレートなどのスルホン酸エステルである。
「塩」という用語は、本発明にしたがって使用される任意の形態の活性化合物を意味するものと理解されるべきであり、それは、イオン形態を取り、または荷電しており、対イオン(カチオンまたはアニオン)と結合され、または溶液中である。これにより、他の分子およびイオンとの活性化合物の錯体、特に、イオン相互作用による錯体も理解されるべきである。
「生理学的に許容できる塩」という用語は、本発明の文脈において、治療に適切に使用される場合、特に、ヒトおよび/または哺乳動物に使用されるかまたは適用される場合、生理学的に許容される任意の塩を意味する(ほとんどの場合、有毒でなく、特に、対イオンによって毒性を生じないことを意味する)。
これらの生理学的に許容できる塩は、カチオンまたは塩基で形成され得、本発明の文脈において、特に、ヒトおよび/または哺乳動物に使用される場合、生理学的に許容される少なくとも1つの好ましくは無機カチオンと、アニオンとしての、本発明にしたがって使用される化合物の少なくとも1つの塩−通常(脱プロトン化された)酸−を意味するものと理解される。アルカリ金属およびアルカリ土類金属の塩、さらにはNHを有するもの、特に、(モノ)−もしくは(ジ)ナトリウム、(モノ)−もしくは(ジ)カリウム、マグネシウムまたはカルシウム塩が特に好ましい。
生理学的に許容できる塩はまた、アニオンまたは酸で形成され得、本発明の文脈において、特に、ヒトおよび/または哺乳動物に使用される場合、生理学的に許容される、少なくとも1つのアニオンとカチオンとしての、本発明にしたがって使用される化合物の少なくとも1つの塩を意味するものと理解される。これにより、特に、本発明の文脈において、生理学的に許容される酸で形成される塩、すなわち、特に、ヒトおよび/または哺乳動物に使用される場合、生理学的に許容される無機または有機酸と特定の活性化合物の塩が理解される。特定の酸の生理学的に許容される塩の例は、塩酸、臭化水素酸、硫酸、メタンスルホン酸、ギ酸、酢酸、シュウ酸、コハク酸、リンゴ酸、酒石酸、マンデル酸、フマル酸、乳酸またはクエン酸の塩である。
本発明の化合物は、結晶形態または遊離塩基もしくは酸のような遊離化合物の形態で存在してもよい。
上に定義される一般式Iで表される化合物のような本発明に係る化合物の溶媒和物である任意の化合物も、本発明の範囲に包含されるものと理解される。溶媒和の方法は、当該技術分野において一般に知られている。好適な溶媒和物は、薬学的に許容できる溶媒和物である。本発明に係る「溶媒和物」という用語は、非共有結合を介して別の分子(おそらく極性溶媒)に結合された、本発明に係る活性化合物の任意の形態を意味するものと理解されるべきである。特に好ましい例としては、水和物およびメタノレートまたはエタノレートのようなアルコレートが挙げられる。
上に定義される一般式Iで表される化合物のような本発明に係る化合物のプロドラッグである任意の化合物も、本発明の範囲に包含されるものと理解される。「プロドラッグ」という用語が、その最も広い意味で使用され、インビボで本発明の化合物に転化される誘導体を包含する。このような誘導体は、当業者が容易に思い付くものであり、分子中に存在する官能基に応じて、限定はされないが、本発明の化合物の以下の誘導体:エステル、アミノ酸エステル、リン酸エステル、金属塩スルホン酸エステル、カルバメート、およびアミドを含む。所与の作用性化合物のプロドラッグを製造する周知の方法の例が、当業者に公知であり、例えば、Krogsgaard−Larsen et al.“Textbook of Drug design and Discovery”Taylor&Francis(April 2002)において見い出すことができる。
特に記載しない限り、本発明の化合物はまた、1つまたは複数の同位体濃縮された原子の存在のみが異なる化合物を含むことが意図される。例えば、重水素もしくは三重水素による水素の置換、または13C−または14C−濃縮炭素による炭素のもしくは15N−濃縮窒素による窒素の置換を除いて本発明の構造を有する化合物が、本発明の範囲内である。
式(I)の化合物ならびにそれらの塩またはこの化合物の溶媒和物が、好ましくは、薬学的に許容できるまたは実質的に純粋な形態である。薬学的に許容できる形態とは、特に、希釈剤および担体などの通常の医薬品添加物を除いて、薬学的に許容できるレベルの純度を有し、通常の投与量レベルで有毒であるとみなされる材料を含まないことを意味する。薬剤物質(drug substance)の純度レベルは、好ましくは、50%超、より好ましくは、70%超、最も好ましくは、90%超である。好ましい実施形態において、それは、95%超の式(I)の化合物、または、またはその塩である。これは、その溶媒和物またはプロドラッグにも適用される。
好ましい実施形態において、一般式Iで表される本発明に係る化合物は、式I’
Figure 2017516818

(式中、qが、1、2、3または4であり、
およびRが、式(I)の化合物について上に定義されるとおりである)の化合物であって;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、一般式Iの本発明に係る化合物は、式I’’
Figure 2017516818

(式中、R、RおよびRが、式(I)の化合物について上に定義されるとおりである)の化合物であって;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
特定の実施形態において、以下の化合物の1つまたは複数が除外される:
・2,4−ジメチル−9−フェネチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン、および/または
・2−エチル−4−メチル−9−フェネチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン、および/または
・2−イソプロピル−4−メチル−9−フェネチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン、および/または
・2−ブチル−4−エチル−9−フェネチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン。
Figure 2017516818
特定の実施形態において、この除外は、上記のこのまたはこれらの化合物のそれぞれのラセミ体のみを指す。
特定の実施形態において、上記の全てのこれらの4つの化合物が除外される。
別の特定の実施形態において、Rが非置換フェニルであり、RがC1〜4−アルキルである場合、RがC1〜2−アルキルであることはないという条件(condition/proviso)は、式I’’で表される化合物に適用される。
好ましい実施形態において、一般式I、I’またはI’’で表される本発明に係る化合物は、
が、非置換C1〜6アルキル、非置換C2〜6アルケニル、非置換C2〜6アルキニル、非置換C3〜6シクロアルキル、非置換C4〜7アルキルシクロアルキルであり;
が、置換もしくは非置換単環式アリールまたは置換もしくは非置換単環式ヘテロシクリルであり;
−式IまたはI’’についての−Rが、非置換C1〜6アルキル、非置換C2〜6アルケニル、非置換C2〜6アルキニル、非置換C3〜6シクロアルキル、非置換C4〜7アルキルシクロアルキル、非置換C4〜7アルキルアリール、非置換C3〜6アリール、非置換C3〜6ヘテロシクリルまたは非置換C4〜7アルキルヘテロシクリルであり;
−式Iについての−R3’が、水素または非置換C1〜6アルキル、非置換C2〜6アルケニルまたは非置換C2〜6アルキニルであり;
あるいは、RおよびR3’が、(結合するC原子と)一緒になって、非置換C3〜6シクロアルキルを形成してもよく;
、R4’およびR4’’が、独立して、水素または非置換C1〜6アルキル、非置換C2〜6アルケニルまたは非置換C2〜6アルキニル、非置換C3〜6シクロアルキルから選択され;
4’’’が、水素または非置換C1〜6アルキル、非置換C2〜6アルケニル、非置換C2〜6アルキニルまたは−Bocである化合物であって;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、一般式Iで表される本発明に係る化合物は、式I’、
(式中、qが1である)の化合物であって;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式I、I’、またはI’’で表される本発明に係る化合物の別の好ましい実施形態において、化合物は、
が、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、置換もしくは非置換C3〜6シクロアルキル、置換もしくは非置換C4〜7アルキルシクロアルキルである化合物であって、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式I、I’、またはI’’で表される本発明に係る化合物の別の好ましい実施形態において、化合物は、
が、置換もしくは非置換単環式アリールまたは置換もしくは非置換単環式ヘテロシクリルである化合物であって、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式I、またはI’’で表される本発明に係る化合物の別の好ましい実施形態において、化合物は、
が、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、置換もしくは非置換C3〜6シクロアルキル、置換もしくは非置換C4〜7アルキルシクロアルキル、置換もしくは非置換C4〜7アルキルアリール、置換もしくは非置換C3〜6アリール、置換もしくは非置換C3〜6ヘテロシクリルまたは置換もしくは非置換C4〜7アルキルヘテロシクリルである化合物であって;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式Iで表される本発明に係る化合物の別の好ましい実施形態において、化合物は、
3’が、水素または非置換C1〜6アルキル、非置換C2〜6アルケニルまたは非置換C2〜6アルキニルである化合物であって、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式Iで表される本発明に係る化合物の別の好ましい実施形態において、化合物は、
およびR3’が、(結合するC原子と)一緒になって、置換もしくは非置換C3〜6シクロアルキルを形成してもよい化合物であって;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式I、I’、またはI’’で表される本発明に係る化合物の別の好ましい実施形態において、化合物は、
、R4’およびR4’’が、独立して、水素または置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、置換もしくは非置換C3〜6シクロアルキルから選択される化合物であって;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式I、I’、またはI’’で表される本発明に係る化合物の別の好ましい実施形態において、化合物は、
4’’’が、水素または非置換C1〜6アルキル、非置換C2〜6アルケニル、非置換C2〜6アルキニルまたは−Bocである化合物であって;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式I、I’、またはI’’で表される本発明に係る化合物の別の好ましい実施形態において、化合物は、
が、非置換C1〜6アルキル、非置換C2〜6アルケニル、非置換C2〜6アルキニル、非置換C3〜6シクロアルキル、非置換C4〜7アルキルシクロアルキルである化合物であって、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式I、I’、またはI’’で表される本発明に係る化合物の別の好ましい実施形態において、化合物は、
が、置換もしくは非置換単環式アリールまたは置換もしくは非置換単環式ヘテロシクリルである化合物であって、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式IまたはI’’で表される本発明に係る化合物の別の好ましい実施形態において、化合物は、
が、非置換C1〜6アルキル、非置換C2〜6アルケニル、非置換C2〜6アルキニル、非置換C3〜6シクロアルキル、非置換C4〜7アルキルシクロアルキル、非置換C4〜7アルキルアリール、非置換C3〜6アリール、非置換C3〜6ヘテロシクリルまたは非置換C4〜7アルキルヘテロシクリルである化合物であって;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式Iで表される本発明に係る化合物の別の好ましい実施形態において、化合物は、
3’が、水素または非置換C1〜6アルキル、非置換C2〜6アルケニルまたは非置換C2〜6アルキニルである化合物であって、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式Iで表される本発明に係る化合物の別の好ましい実施形態において、化合物は、
およびR3’が、(結合するC原子と)と一緒になって、非置換C3〜6シクロアルキルを形成してもよい化合物であって;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式I、I’、またはI’’で表される本発明に係る化合物の別の好ましい実施形態において、化合物は、
、R4’およびR4’’が、独立して、水素または非置換C1〜6アルキル、非置換C2〜6アルケニルまたは非置換C2〜6アルキニル、非置換C3〜6シクロアルキルから選択される化合物であって;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式I、I’、またはI’’で表される本発明に係る化合物の別の好ましい実施形態において、化合物は、
4’’’が、水素または非置換C1〜6アルキル、非置換C2〜6アルケニル、非置換C2〜6アルキニルまたは−Bocである化合物であって;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式I’で表される本発明に係る化合物の別の好ましい実施形態において、化合物は、
qが、1、2、3または4である化合物であって、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式I、I’、またはI’’で表される本発明に係る化合物の別の好ましい実施形態において、化合物は、
上記の実施形態のいずれかにおいて定義されるR中で、
アルキルが、メチル、エチル、プロピルまたはブチルのようなC1〜4アルキルであり;
1〜6アルキルが、好ましくは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、イソプロピル、または2−メチルプロピルから選択され、好ましくは、C1〜6アルキルが、メチル、エチル、イソプロピルであり;
および/または
2〜6−アルケニルが、好ましくは、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレンまたはヘキシレンから選択され;
および/または
2〜6−アルキニルが、好ましくは、エチン、プロピン、ブチン、ペンチンまたはヘキシンから選択され;
および/または
3〜6シクロアルキルが、好ましくは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルから選択され;好ましくは、C3〜6シクロアルキルがシクロプロピルであり;
および/または
上記の実施形態のいずれかにおいて定義されるR中で、
アリールがフェニルであり;
および/または
ヘテロシクリルは、環中の窒素、酸素および/または硫黄からなる群からの1つまたは複数のヘテロ原子を含有する1つの飽和または不飽和環の複素環系であり;より好ましくは、イミダゾール、オキサジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピペリジン、ピペラジン、チアゾール、テトラヒドロピラン、モルホリン、フラン、トリアゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、チオフェン、ピロール、ピラジン、オキソピロリジン、ピリミジンから選択され、好ましくは、ヘテロシクリルは、ピリジンまたはチアゾールであり;
および/または
上記の実施形態のいずれかにおいて定義される−式IまたはI’’についての−R中で、
アルキルが、メチル、エチル、プロピルまたはブチルのようなC1〜4アルキルであり;
1〜6アルキルが、好ましくは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、イソプロピル、または2−メチルプロピルから選択され、好ましくは、C1〜6アルキルが、メチル、エチル、イソプロピルであり、
および/または
2〜6−アルケニルが、好ましくは、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレンまたはヘキシレンから選択され;
および/または
2〜6−アルキニルが、エチン、プロピン、ブチン、ペンチンまたはヘキシン、好ましくは、プロピンのようなものであり;
および/または
アリールがフェニルであり;
および/または
ヘテロシクリルは、少なくとも1つの環が、環中の窒素、酸素および/または硫黄からなる群からの1つまたは複数のヘテロ原子を含有する1つまたは複数の飽和または不飽和環の複素環系であり;好ましくは、少なくとも1つの環が、環中の窒素、酸素および/または硫黄からなる群からの1つまたは複数のヘテロ原子を含有する1つまたは2つの飽和または不飽和環の複素環系であり、より好ましくは、イミダゾール、オキサジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピペリジン、ピペラジン、ベンゾフラン、ベンズイミダゾール、インダゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾジアゾール、チアゾール、ベンゾチアゾール、テトラヒドロピラン、モルホリン、インドリン、フラン、トリアゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピラジン、ピロロ[2,3b]ピリジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ベンゾ−1,2,5−チアジアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、ベンゾオキサゾールオキソピロリジン、ピリミジン、ベンゾジオキソラン、ベンゾジオキサン、カルバゾールおよびキナゾリンから選択され;
および/または
3〜6シクロアルキルが、好ましくは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルから選択され;
および/または
上記の実施形態のいずれかにおいて定義される−式Iについての−R3’中で、
1〜6アルキルが、好ましくは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、イソプロピル、または2−メチルプロピルから選択され、好ましくは、C1〜6アルキルが、メチルまたはエチルであり;
および/または
2〜6−アルケニルが、好ましくは、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレンまたはヘキシレンから選択され;
および/または
2〜6−アルキニルが、好ましくは、エチン、プロピン、ブチン、ペンチンまたはヘキシンから選択され;
および/または
上記の実施形態のいずれかにおいて定義される、(結合するC原子と)一緒になって、シクロアルキルを形成する、−式Iについての−RおよびR3’中で、
3〜6シクロアルキルが、好ましくは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルから選択され、好ましくは、C3〜6シクロアルキルが、シクロプロピルまたはシクロペンチルであり;
および/または
上記の実施形態のいずれかにおいて定義されるR、R4’およびR4’’中で、
1〜6アルキルが、好ましくは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、イソプロピル、または2−メチルプロピルから選択され、好ましくは、C1〜6アルキルがメチルであり;
および/または
2〜6−アルケニルが、好ましくは、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレンまたはヘキシレンから選択され;
および/または
2〜6−アルキニルが、好ましくは、エチン、プロピン、ブチン、ペンチンまたはヘキシンから選択され;
および/または
3〜6シクロアルキルが、好ましくは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルから選択され;
および/または
上記の実施形態のいずれかにおいて定義されるR4’’’中で、
1〜6アルキルが、好ましくは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、イソプロピル、または2−メチルプロピルから選択され、
および/または
2〜6−アルケニルが、好ましくは、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレンまたはヘキシレンから選択され;
および/または
2〜6−アルキニルが、好ましくは、エチン、プロピン、ブチン、ペンチンまたはヘキシンから選択される化合物であって;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式I、I’、またはI’’で表される本発明に係る化合物の別の好ましい実施形態において、化合物は、
上記の実施形態のいずれかにおいて定義されるR中で、
アルキルが、メチル、エチル、プロピルまたはブチルのようなC1〜4アルキルであり;
1〜6アルキルが、好ましくは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、イソプロピル、または2−メチルプロピルから選択され、好ましくは、C1〜6アルキルが、メチル、エチル、イソプロピルであり;
および/または
2〜6−アルケニルが、好ましくは、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレンまたはヘキシレンから選択され;
および/または
2〜6−アルキニルが、好ましくは、エチン、プロピン、ブチン、ペンチンまたはヘキシンから選択され;
および/または
3〜6シクロアルキルが、好ましくは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルから選択され;好ましくは、C3〜6シクロアルキルがシクロプロピルである化合物であって;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式I、I’、またはI’’で表される本発明に係る化合物の別の好ましい実施形態において、化合物は、
上記の実施形態のいずれかにおいて定義されるR中で、
アリールがフェニルであり;
および/または
ヘテロシクリルは、環中の窒素、酸素および/または硫黄からなる群からの1つまたは複数のヘテロ原子を含有する1つの飽和または不飽和環の複素環系であり;より好ましくは、イミダゾール、オキサジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピペリジン、ピペラジン、チアゾール、テトラヒドロピラン、モルホリン、フラン、トリアゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、チオフェン、ピロール、ピラジン、オキソピロリジン、ピリミジンから選択され、好ましくは、ヘテロシクリルは、ピリジンまたはチアゾールである化合物であって;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式IまたはI’’で表される本発明に係る化合物の別の好ましい実施形態において、化合物は、
上記の実施形態のいずれかにおいて定義されるR中で、
アルキルが、メチル、エチル、プロピルまたはブチルのようなC1〜4アルキルであり;
1〜6アルキルが、好ましくは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、イソプロピル、または2−メチルプロピルから選択され、好ましくは、C1〜6アルキルが、メチル、エチル、イソプロピルであり、
および/または
2〜6−アルケニルが、好ましくは、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレンまたはヘキシレンから選択され;
および/または
2〜6−アルキニルが、好ましくは、エチン、プロピン、ブチン、ペンチンまたはヘキシン、好ましくは、プロピンから選択され;
および/または
アリールがフェニルであり;
および/または
ヘテロシクリルは、少なくとも1つの環が、環中の窒素、酸素および/または硫黄からなる群からの1つまたは複数のヘテロ原子を含有する1つまたは複数の飽和または不飽和環の複素環系であり;好ましくは、少なくとも1つの環が、環中の窒素、酸素および/または硫黄からなる群からの1つまたは複数のヘテロ原子を含有する1つまたは2つの飽和または不飽和環の複素環系であり、より好ましくは、イミダゾール、オキサジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピペリジン、ピペラジン、ベンゾフラン、ベンズイミダゾール、インダゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾジアゾール、チアゾール、ベンゾチアゾール、テトラヒドロピラン、モルホリン、インドリン、フラン、トリアゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピラジン、ピロロ[2,3b]ピリジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ベンゾ−1,2,5−チアジアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、ベンゾオキサゾールオキソピロリジン、ピリミジン、ベンゾジオキソラン、ベンゾジオキサン、カルバゾールおよびキナゾリンから選択され、
および/または
3〜6シクロアルキルが、好ましくは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルから選択される化合物であって、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式Iで表される本発明に係る化合物の別の好ましい実施形態において、化合物は、
上記の実施形態のいずれかにおいて定義されるR3’中で、
1〜6アルキルが、好ましくは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、イソプロピル、または2−メチルプロピルから選択され、好ましくは、C1〜6アルキルが、メチルまたはエチルであり;
および/または
2〜6−アルケニルが、好ましくは、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレンまたはヘキシレンから選択され;
および/または
2〜6−アルキニルが、好ましくは、エチン、プロピン、ブチン、ペンチンまたはヘキシンから選択される化合物であって;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式Iで表される本発明に係る化合物の別の好ましい実施形態において、化合物は、
上記の実施形態のいずれかにおいて定義される、(結合するC原子と)一緒になって、シクロアルキルを形成するRおよびR3’中で、
3〜6シクロアルキルが、好ましくは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルから選択され、好ましくは、C3〜6シクロアルキルが、シクロプロピルまたはシクロペンチルである化合物であって;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式I、I’、またはI’’で表される本発明に係る化合物の別の好ましい実施形態において、化合物は、
上記の実施形態のいずれかにおいて定義されるR、R4’およびR4’’中で、
1〜6アルキルが、好ましくは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、イソプロピル、または2−メチルプロピルから選択され、好ましくは、C1〜6アルキルがメチルであり;
および/または
2〜6−アルケニルが、好ましくは、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレンまたはヘキシレンから選択され;
および/または
2〜6−アルキニルが、好ましくは、エチン、プロピン、ブチン、ペンチンまたはヘキシンから選択され;
および/または
3〜6シクロアルキルが、好ましくは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルから選択される化合物であって;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式I、I’、またはI’’で表される本発明に係る化合物の別の好ましい実施形態において、化合物は、
上記の実施形態のいずれかにおいて定義されるR4’’’中で、
1〜6アルキルが、好ましくは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、イソプロピル、または2−メチルプロピルから選択され、
および/または
2〜6−アルケニルが、好ましくは、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレンまたはヘキシレンから選択され;
および/または
2〜6−アルキニルが、好ましくは、エチン、プロピン、ブチン、ペンチンまたはヘキシンから選択される化合物であって;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
好ましい実施形態において、
が、置換もしくは非置換メチル、置換もしくは非置換エチル、置換もしくは非置換イソプロピルまたは置換もしくは非置換シクロプロピルであり、好ましくは、Rが、非置換メチル、非置換エチル、非置換イソプロピルまたは非置換シクロプロピルである。
別の好ましい実施形態において、Rが、置換もしくは非置換フェニル、置換もしくは非置換ピリジンまたは置換もしくは非置換チアゾールである。
最も好ましい実施形態において、
が、置換もしくは非置換メチル、置換もしくは非置換エチル、置換もしくは非置換イソプロピル、置換もしくは非置換プロピン、置換もしくは非置換ベンジルまたは−CHCHOHであり、好ましくは、Rが、非置換メチル、非置換エチル、非置換イソプロピル、非置換プロピン、非置換ベンジルまたは−CHCHOHである。
好ましい実施形態において、
3’が、水素、置換もしくは非置換メチルまたは置換もしくは非置換エチルであり、好ましくは、R3’が、水素、非置換メチルまたは非置換エチルである。
別の好ましい実施形態において、
が、置換もしくは非置換メチル、置換もしくは非置換エチル、置換もしくは非置換イソプロピル、置換もしくは非置換プロピン、置換もしくは非置換ベンジルまたは−CHCHOHである一方、R3’が、水素、置換もしくは非置換メチルまたは置換もしくは非置換エチルである。
別の好ましい実施形態において、
が、非置換メチル、非置換エチル、非置換イソプロピル、非置換プロピン、非置換ベンジルまたは−CHCHOHである一方、R3’が、水素、非置換メチルまたは非置換エチルである。
好ましい実施形態において、
が、非置換メチル、非置換エチル、非置換イソプロピル、非置換ベンジル、非置換プロピンまたは−CHCHOHである一方、R3’が水素である。
別の好ましい実施形態において、
が、置換もしくは非置換メチルである一方、R3’が、置換もしくは非置換メチルであり、好ましくは、Rが非置換メチルである一方、R3’が非置換メチルである。
別の好ましい実施形態において、
が、置換もしくは非置換エチルである一方、R3’が、置換もしくは非置換エチルであり、好ましくは、Rが非置換エチルである一方、R3’が非置換エチルである。
別の好ましい実施形態において、
が、置換もしくは非置換プロピンである一方、R3’が水素であり、好ましくは、Rが非置換プロピンである一方、R3’が水素である。
別の好ましい実施形態において、
が、置換もしくは非置換ベンジルである一方、R3’が水素であり、好ましくは、Rが非置換ベンジルである一方、R3’が水素である。
別の好ましい実施形態において、
が−CHCHOHである一方、R3’が水素である。
別の好ましい実施形態において、
およびR3’が、(結合するC原子と)と一緒になって、置換もしくは非置換シクロプロピルまたは置換もしくは非置換シクロペンチルであり、好ましくは、RおよびR3’が、(結合するC原子と)と一緒になって、非置換シクロプロピルまたは非置換シクロペンチルである。
好ましい実施形態において、
、R4’およびR4’’が、水素または置換もしくは非置換メチルである。
好ましい実施形態において、
、R4’およびR4’’が、水素または非置換メチルである。
別の好ましい実施形態において、
4’’’が、水素または−Bocである。
別の好ましい実施形態において、
4’’’が非置換メチルである。
特定の好ましい実施形態において、
、R4’およびR4’’が、水素または置換もしくは非置換メチルである一方、R4’’’が、水素または−Bocである。
特定の好ましい実施形態において、
、R4’およびR4’’が、水素または非置換メチルである一方、R4’’’が、水素または−Bocである。
別の特定の好ましい実施形態において、
qが1である。
一般式I、I’、およびI’’の化合物の本発明の一実施形態において、
ハロゲンが、フッ素、塩素、ヨウ素または臭素である。
一般式I、I’、およびI’’で表される化合物の本発明の最も好ましい実施形態において、
ハロゲンが、フッ素または塩素である。
一般式I、I’、およびI’’の化合物の本発明の一実施形態において、
ハロアルキルが−CF3である。
一般式I、I’、およびI’’の化合物の本発明の別の実施形態において、
ハロアルコキシが−OCF3である。
一般式I、I’、またはI’’で表される本発明に係る化合物の別の好ましい実施形態において、化合物は、
が、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、置換もしくは非置換C3〜6シクロアルキル、置換もしくは非置換C4〜7アルキルシクロアルキルであり、
ここで、置換される場合、R中のシクロアルキル(アルキルシクロアルキル中にあることもある)が、−R4’’’、ハロゲン、−SR4’’’、−CN、ハロアルキル、−NR4’’’4’’’から選択される置換基で置換される化合物であって、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩である。
一般式I、I’、またはI’’で表される本発明に係る化合物の別の好ましい実施形態において、化合物は、
が、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、置換もしくは非置換C3〜6シクロアルキル、置換もしくは非置換C4〜7アルキルシクロアルキルであり、
ここで、置換される場合、R中のアルキル、アルケニルおよびアルキニルが、ハロゲン、−CN、ハロアルキルから選択される置換基で置換される化合物であって;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩である。
一般式I、I’、またはI’’で表される本発明に係る化合物の別の好ましい実施形態において、化合物は、
が、置換もしくは非置換単環式アリールまたは置換もしくは非置換単環式ヘテロシクリルであり、
ここで、置換される場合、R中のアリール、またはヘテロシクリルが、−R、−OR、ハロゲン、=O、−OCHCHOH、−SR、−S(O)R、−S(O)、−CN、ハロアルキル、−ハロアルコキシ、−NR4’’’、−NO、−NRC(O)R4’、−NRSO4’、−C(O)OR、−C(O)NR4’、−NRC(O)NR4’4’’、−S(O)NR4’、−NRS(O)NR4’4’’から選択される置換基で置換される化合物であって、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩である。
一般式I、I’、またはI’’で表される本発明に係る化合物の別の好ましい実施形態において、化合物は、
が、置換もしくは非置換単環式アリールまたは置換もしくは非置換単環式ヘテロシクリルであり、
ここで、置換される場合、R中のアリールまたはヘテロシクリルが、−R4’’’、−OR4’’’、ハロゲン、=O、−OCHCHOH、−SR4’’’、−S(O)R4’’’、−S(O)4’’’、−CN、ハロアルキル、−ハロアルコキシ、−NR4’’’4’’’、−NO、−NR4’’’C(O)R4’’’、−NR4’’’S(O)4’’’、−C(O)OR4’’’、−C(O)NR4’’’4’’’、−NR4’’’C(O)NR4’’’4’’’、−S(O)NR4’’’4’’’、−NR4’’’S(O)NR4’’’4’’’から選択される置換基で置換される化合物であって、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩である。
一般式IまたはI’’で表される本発明に係る化合物の別の好ましい実施形態において、化合物は、
が、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、置換もしくは非置換C3〜6シクロアルキル、置換もしくは非置換C4〜7アルキルシクロアルキル、置換もしくは非置換C4〜7アルキルアリール、置換もしくは非置換C3〜6アリール、置換もしくは非置換C3〜6ヘテロシクリルまたは置換もしくは非置換C4〜7アルキルヘテロシクリルであり;
ここで、置換される場合、R中のアリール、ヘテロシクリルまたはシクロアルキル(アルキルアリール、アルキルシクロアルキルまたはアルキルヘテロシクリル中にあることもある)が、−R、−OR、ハロゲン、=O、−OCHCHOH、−SR、−S(O)R、−S(O)、−CN、ハロアルキル、−ハロアルコキシ、−NR4’’’、−NO、−NRC(O)R4’、−NRS(O)4’、−C(O)OR、−C(O)NR4’、−NRC(O)NR4’4’’、−S(O)NR4’、−NRS(O)NR4’4’’から選択される置換基で置換される化合物であって、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩である。
一般式IまたはI’’で表される本発明に係る化合物の別の好ましい実施形態において、化合物は、
が、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、置換もしくは非置換C3〜6シクロアルキル、置換もしくは非置換C4〜7アルキルシクロアルキル、置換もしくは非置換C4〜7アルキルアリール、置換もしくは非置換C3〜6アリール、置換もしくは非置換C3〜6ヘテロシクリルまたは置換もしくは非置換C4〜7アルキルヘテロシクリルであり;
ここで、置換される場合、R中のアリール、ヘテロシクリルまたはシクロアルキル(アルキルアリール、アルキルシクロアルキルまたはアルキルヘテロシクリル中にあることもある)が、−R4’’’、−OR4’’’、ハロゲン、=O、−OCHCHOH、−SR4’’’、−S(O)R4’’’、−S(O)4’’’、−CN、ハロアルキル、−ハロアルコキシ、−NR4’’’4’’’、−NO、−NR4’’’C(O)R4’’’、−NR4’’’S(O)4’’’、−C(O)OR4’’’、−C(O)NR4’’’4’’’、−NR4’’’C(O)NR4’’’4’’’、−S(O)NR4’’’4’’’、−NR4’’’S(O)NR4’’’4’’’から選択される置換基で置換される化合物であって、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩である。
一般式IまたはI’’で表される本発明に係る化合物の別の好ましい実施形態において、化合物は、
が、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、置換もしくは非置換C3〜6シクロアルキル、置換もしくは非置換C4〜7アルキルシクロアルキル、置換もしくは非置換C4〜7アルキルアリール、置換もしくは非置換C3〜6アリール、置換もしくは非置換C3〜6ヘテロシクリルまたは置換もしくは非置換C4〜7アルキルヘテロシクリルであり;
ここで、置換される場合、R中のアルキル、アルケニルおよびアルキニルが、−OR、ハロゲン、−CN、ハロアルキルから選択される置換基で置換される化合物であって、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩である。
一般式IまたはI’’で表される本発明に係る化合物の別の好ましい実施形態において、化合物は、
が、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、置換もしくは非置換C3〜6シクロアルキル、置換もしくは非置換C4〜7アルキルシクロアルキル、置換もしくは非置換C4〜7アルキルアリール、置換もしくは非置換C3〜6アリール、置換もしくは非置換C3〜6ヘテロシクリルまたは置換もしくは非置換C4〜7アルキルヘテロシクリルであり;
ここで、置換される場合、R中のアルキル、アルケニルおよびアルキニルが、−OR4’’’、ハロゲン、−CN、ハロアルキルから選択される置換基で置換される化合物であって、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩である。
一般式Iで表される本発明に係る化合物の別の好ましい実施形態において、化合物は、
およびR3’が、(結合するC原子と)一緒になって、置換もしくは非置換C3〜6シクロアルキルを形成してもよく;
ここで、置換される場合、一緒になったRおよびR3’についてのシクロアルキルが、−R、−OR、ハロゲン、=O、−OCHCHOH、−SR、−S(O)R、−S(O)、−CN、ハロアルキル、−ハロアルコキシ、−NR4’’’、−NO、−NRC(O)R4’、−NRS(O)4’、−C(O)OR、−C(O)NR4’、−NRC(O)NR4’4’’、−S(O)NR4’、−NRS(O)NR4’4’’から選択される置換基で置換される化合物であって、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩である。
一般式Iで表される本発明に係る化合物の別の好ましい実施形態において、化合物は、
およびR3’が、(結合するC原子と)一緒になって、置換もしくは非置換C3〜6シクロアルキルを形成してもよく;
ここで、置換される場合、一緒になったRおよびR3’についてのシクロアルキルが、−R4’’’、−OR4’’’、ハロゲン、=O、−OCHCHOH、−SR4’’’、−S(O)R4’’’、−S(O)4’’’、−CN、ハロアルキル、−ハロアルコキシ、−NR4’’’4’’’、−NO、−NR4’’’C(O)R4’’’、−NR4’’’S(O)4’’’、−C(O)OR4’’’、−C(O)NR4’’’4’’’、−NR4’’’C(O)NR4’’’4’’’、−S(O)NR4’’’4’’’、−NR4’’’S(O)NR4’’’4’’’から選択される置換基で置換される化合物であって、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩である。
一般式I、I’、またはI’’で表される本発明に係る化合物の別の好ましい実施形態において、化合物は、
、R4’およびR4’’が、独立して、水素または置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、置換もしくは非置換C3〜6シクロアルキルから選択され;
ここで、置換される場合、R、R4’またはR4’’中のシクロアルキルが、−R4’’’、ハロゲン、−SR4’’’、−CN、ハロアルキル、−NR4’’’4’’’から選択される置換基で置換される化合物であって、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩である。
一般式I、I’、またはI’’で表される本発明に係る化合物の別の好ましい実施形態において、化合物は、
、R4’およびR4’’が、独立して、水素または置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、置換もしくは非置換C3〜6シクロアルキルから選択され;
ここで、置換される場合、R、R4’またはR4’’中のアルキル、アルケニルおよびアルキニルが、ハロゲン、−CN、ハロアルキルから選択される置換基で置換される化合物であって;
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩である。
好ましいさらなる一実施形態において、一般式Iの化合物は、以下の化合物から選択される。
Figure 2017516818
Figure 2017516818
Figure 2017516818
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の上記の化合物、またはその対応する塩。
別の好ましいさらなる実施形態において、一般式Iの化合物は、以下の化合物から選択される。
Figure 2017516818
Figure 2017516818
Figure 2017516818
Figure 2017516818
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の上記の化合物、またはその対応する塩。
一般式I’で表される本発明に係る化合物の別の非常に好ましい実施形態において、化合物は、実施例1〜10、12〜17、19〜30、43、および55〜63、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の上記の化合物、またはその対応する塩から選択される。
一般式I’で表される本発明に係る化合物の別の非常に好ましい実施形態において、化合物は、実施例1〜10、12〜17、19〜30、43、55〜63、66、67、および71〜73;任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の上記の化合物、またはその対応する塩から選択される。
一般式I’’で表される本発明に係る化合物の別の好ましい実施形態において、化合物は、実施例11、18、31〜42、および44〜53、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の上記の化合物、または対応する塩から選択される。
一般式I’’で表される本発明に係る化合物の別の好ましい実施形態において、化合物は、実施例11、18、31〜42、44〜53、70、74〜77、80、81、87、91〜94;任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の上記の化合物、または対応する塩から選択される。
本発明は、σ受容体およびμ−オピオイド受容体の二重のリガンドとして働く化合物または化学的に関連する一連の化合物を提供することを目的としているため、σ受容体およびμ−オピオイド受容体の二重のリガンドとして働く化合物、特に、両方の受容体について好ましくは1000nM未満、より好ましくは500nM未満、さらにより好ましくは100nM未満であるKとして表される結合を有する化合物が選択されるのが非常に好ましい実施形態である。
以下において、「本発明の化合物」という語句が使用される。これは、一般式I、I’またはI’’で表される上記の本発明に係る任意の化合物として理解されるべきである。
上記の式(I)によって表される本発明の化合物は、キラル中心の存在に応じて鏡像異性体、または多重結合(例えば、Z、E)の存在に応じて異性体を含み得る。単一異性体、鏡像異性体またはジアステレオ異性体およびその混合物が、本発明の範囲内に入る。
一般に、プロセスは、実験部分に後述される。出発材料は、市販されているか、または従来の方法によって調製され得る。
さらなる一般的な注釈として、本明細書において使用される際の「を含む(comprising)」および「を含む(comprises)」の使用は、特に、プロセスの工程を定義する場合、それぞれ「からなる(consisting of)」および「からなる(consists of)」なども開示することが理解されるべきである。したがって、これは、それぞれのプロセスの工程が、この「を含む(comprising)」または「を含む(comprises)」などが前に付く工程に限定されることも理解されるべきであることも含む。
本発明の好ましい態様はまた、式I
Figure 2017516818

(式中、R、R、RおよびR3’が、本明細書において既に定義されるとおりである)で表される化合物の製造のための方法であり、
ここで、式VIIIH
Figure 2017516818

(式中、R、RおよびR3’が、本明細書において上に既に定義される)の化合物または塩酸塩のようなその好適な塩が、式IX、XまたはXI
Figure 2017516818

(式中、Rが、本明細書において上に既に定義されるとおりであり、LGが脱離基である)で表される化合物と反応されて、式(I)で表される化合物をもたらす。
特定の実施形態は、一般式I
Figure 2017516818

(式中、
、R、RおよびR3’が、本明細書において既に定義されるとおりである)の化合物の調製のための方法であって;
(a)式V
Figure 2017516818

の化合物を、式VI
Figure 2017516818

(式中、WおよびLGが脱離基であり、RおよびR3’が、本明細書において既に定義されるとおりである)の化合物と反応させて;
式VII
Figure 2017516818

(式中、LGが脱離基であり、RおよびR3’が、本明細書において既に定義されるとおりである)の化合物を得る工程と;
(b)−78℃から還流温度の間の温度で、強塩基の存在下で、好適な溶媒中で、得られた化合物の環化を行う工程とを含む方法である。
本発明の別の特定の実施形態は、一般式I’
Figure 2017516818

(式中、
qが、1、2、3または4であり、RおよびRが、本明細書において定義されるとおりである)の化合物の調製のための方法であって;
(a)式V
Figure 2017516818

(式中、RおよびRが、本明細書において定義されるとおりである)の化合物を;
式XX
Figure 2017516818

(式中、WおよびLGが脱離基であり、qが、本明細書において定義されるとおりである)の化合物と反応させて;
式XXI
Figure 2017516818

(式中、WおよびLGが脱離基であり、Rおよびqが、本明細書において定義されるとおりである)の化合物を得る工程と、
(b)−78℃から還流温度の間の温度で、強塩基の存在下で、好適な溶媒中で、得られた化合物の環化を行って;式XXII
Figure 2017516818

の化合物をもたらす工程と、
(c)好適な温度で、好ましくは、冷却しながら、テトラヒドロフランなどの非プロトン性溶媒中で、リチウムジイソプロピルアミドまたはカリウムtert−ブトキシドなどの強塩基で処理する工程とを含む方法である。
HCl塩の調製:好適な溶媒中、好ましくは、無水ジエチルエーテル中の得られた遊離塩基の溶液に、HClを加え、混合物を、好ましくは室温で、好ましくは1時間撹拌した。溶媒を、好ましくは減圧下で蒸発させたところ、対応するHCl塩が得られた。
得られた反応生成物は、必要に応じて、結晶化およびクロマトグラフィーなどの従来の方法によって精製され得る。本発明の化合物の調製のための上記の方法が、立体異性体の混合物を生じさせる場合、これらの異性体は、分取クロマトグラフィーなどの従来の技術によって分離され得る。キラル中心がある場合、化合物は、ラセミ体として調製され得、または個々の鏡像異性体が、エナンチオ選択的合成または分解のいずれかによって調製され得る。
本発明の化合物の1つの好ましい薬学的に許容できる形態は、医薬組成物中のこのような形態を含む結晶形態である。本発明の化合物の塩およびさらに溶媒和物の場合、さらなるイオンおよび溶媒部分も、非毒性でなければならない。本発明の化合物は、様々な多形を示してもよく、本発明が全てのこのような形態を包含することが意図される。
本発明の別の態様は、一般式I、I’またはI’’で表される上記の本発明に係る化合物またはその薬学的に許容できる塩もしくは立体異性体と、薬学的に許容できる担体、補助剤またはビヒクルとを含む医薬組成物を指す。したがって、本発明は、患者に投与するための、本発明の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは立体異性体を、薬学的に許容できる担体、補助剤、またはビヒクルとともに含む医薬組成物を提供する。
一般的な注釈として、本明細書において使用される際の「を含む(comprising)」および「を含む(comprises)」の使用は、特に、薬剤または医薬製剤の内容物を定義する場合、それぞれ「からなる(consisting of)」および「からなる(consists of)」なども開示することが理解されるべきである。したがって、これは、それぞれの薬剤または医薬製剤の内容物が、この「を含む(comprising)」または「を含む(comprises)」などが前に付く正確な内容物に限定されることも理解されるべきであることも含む。
医薬組成物の例としては、経口、局所または非経口投与用の任意の固体(錠剤、丸薬、カプセル剤、粒剤など)または液体(液剤、懸濁剤または乳剤)組成物が挙げられる。
好ましい実施形態において、医薬組成物は、固体または液体のいずれかの経口剤形である。経口投与用の好適な剤形は、錠剤、カプセル剤、シロップまたは液剤であってもよく、結合剤、例えばシロップ、アカシア、ゼラチン、ソルビトール、トラガカント、またはポリビニルピロリドン;充填剤、例えばラクトース、糖、トウモロコシデンプン、リン酸カルシウム、ソルビトールまたはグリシン;錠剤化潤滑剤、例えばステアリン酸マグネシウム;崩壊剤、例えばデンプン、ポリビニルピロリドン、デンプングリコール酸ナトリウムまたは微結晶性セルロース;またはラウリル硫酸ナトリウムなどの薬学的に許容できる湿潤剤などの、当該技術分野で公知の従来の賦形剤を含有し得る。
固体経口用組成物は、混合、充填または打錠の従来の方法によって調製され得る。繰り返される混合操作を用いて、大量の充填剤を用いて活性剤をそれらの組成物全体に分配することができる。このような操作は、当該技術分野において慣用的である。錠剤は、例えば、湿式または乾式造粒によって調製され得、通常の製薬実務において周知の方法にしたがって、特に腸溶コーティングで任意選択的に被覆され得る。
医薬組成物はまた、適切な単位剤形の滅菌液剤、懸濁剤または凍結乾燥化製品など、非経口投与用に適応され得る。増量剤、緩衝剤または界面活性剤などの適切な賦形剤が使用され得る。
記載される製剤は、スペイン薬局方(Spanish Pharmacopoeia)および米国薬局方(US Pharmacopoeia)および同様の参考文書に記載または引用されるものなどの標準的な方法を用いて調製される。
本発明の化合物または組成物の投与は、静脈内注射、経口用製剤、および腹腔内および静脈内投与などの任意の好適な方法によって行われ得る。患者の利便性および治療される疾病の慢性的性質のため、経口投与が好ましい。
一般に、本発明の化合物の有効な投与量は、選択される化合物の相対的有効性、治療される疾患の重症度および患者の体重に応じて決まる。しかしながら、活性化合物は、典型的に、0.1〜1000mg/kg/日の範囲の典型的な総1日用量で、1日1回または複数回、例えば1日1、2、3または4回投与される。
本発明の化合物および組成物は、併用療法を提供するために他の薬剤とともに使用され得る。他の薬剤は、同じ組成物の一部を成してもよく、または同時投与または異なる時点での投与のための別個の組成物として提供され得る。
本発明の別の態様は、薬剤の製造における本発明の化合物またはその薬学的に許容できる塩もしくは異性体の使用を指す。
本発明の別の態様は、疼痛の治療のための薬剤として使用するための、一般式I、I’またはI’’で表される上記の本発明の化合物またはその薬学的に許容できる塩もしくは異性体を指す。好ましくは、疼痛は、中程度ないし激しい疼痛、内臓痛、慢性疼痛、癌性疼痛、片頭痛、炎症性痛覚、急性疼痛または神経因性疼痛、異痛症または痛覚過敏である。これは、機械的異痛症または温熱性痛覚過敏を含み得る。
本発明の別の態様は、疼痛の治療または予防のための薬剤の製造における本発明の化合物の使用を指す。
好ましい実施形態において、疼痛は、中程度ないし激しい疼痛、内臓痛、慢性疼痛、癌性疼痛、片頭痛、炎症性痛覚、急性疼痛または神経因性疼痛、異痛症または痛覚過敏(好ましくは、機械的異痛症または温熱性痛覚過敏も含む)から選択される。
本発明の別の態様は、疼痛を治療または予防する方法であって、このような治療を必要とする患者に、治療的に有効な量の上で定義される化合物またはその医薬組成物を投与する工程を含む方法に関する。疼痛の中でも、治療され得る症候群は、中程度ないし激しい疼痛、内臓痛、慢性疼痛、癌性疼痛、片頭痛、炎症性痛覚、急性疼痛または神経因性疼痛、異痛症または痛覚過敏であるが、これは、機械的異痛症または温熱性痛覚過敏も含み得る。
本発明は、実施例によって以下で説明される。これらの説明は、例として示されるに過ぎず、本発明の一般的な趣旨を限定するものではない。
一般的な実験部分(合成および分析の方法および装置)
スキーム1:
以下のスキーム:
Figure 2017516818

に示されるように、式IIのケトンから出発して、一般式(I)の化合物の調製のための4工程プロセスが説明され、式中、R、R、RおよびR3’が、式(I)の化合物について上に定義される意味を有し、Wが、クロロまたはブロモなどの脱離基を表し、LGが、ハロゲン、メシレート、トシレートまたはトリフレートなどの別の脱離基を表し、Pが、好適な保護基(好ましくはBoc)を表し、P’が、別の好適な保護基(好ましくは4−メトキシベンジル)を表す。
4工程プロセスは、後述されるように行われる:
工程1:式IIIの化合物は、好ましくは、室温から60℃の間の好適な温度で、水素化ナトリウムまたはカリウムtert−ブトキシドなどの強塩基の存在下で、ジメチルスルホキシドなどの好適な非プロトン性溶媒中で、式IIの化合物を、トリメチルスルホキソニウムヨージドまたはトリメチルスルホニウムヨージドなどの好適なメチル転移試薬で処理することによって調製される。
工程2:式Vの化合物は、室温から還流温度の間の好適な温度、好ましくは、室温で、アルコール、好ましくは、エタノール−水混合物などの好適な溶媒中で、式IIIの化合物を、式IVのアミンと反応させることによって調製される。
工程3:式VIIの化合物は、式Vの化合物を、式VIのアシル化剤と反応させることによって調製される。アシル化反応は、好ましくは、−78℃から室温の間の好適な温度で;トリエチルアミンもしくはジイソプロピルエチルアミンなどの有機塩基またはKCOなどの無機塩基の存在下で;ジクロロメタンまたは酢酸エチル−水混合物などの好適な溶媒中で行われる。
工程4:式VIIの化合物の分子内環化により、式(I)の化合物が得られる。環化反応は、−78℃から室温の間の好適な温度で、好ましくは冷却しながら;カリウムtert−ブトキシドまたは水素化ナトリウムなどの強塩基の存在下で;テトラヒドロフランなどの好適な溶媒中で行われる。
あるいは、基CHCHは、スキーム1に示されるように、式VIIIHの化合物と、式IX、XまたはXIの化合物との反応によって、合成の最後の工程に組み込まれ得る。式VIIIHの化合物は、式VIIIP(式中、Pが、好適な保護基、好ましくは、Boc(tert−ブトキシカルボニル)を表す)の化合物の脱保護によって得られる。保護基がBocである場合、脱保護は、ジエチルエーテル、1,4−ジオキサンまたはメタノールなどの好適な溶媒中、HClなどの強酸の溶液を加えることによって、またはジクロロメタン中のトリフルオロ酢酸を用いて行われ得る。式VIIIPの化合物は、式(I)の化合物の合成について記載されるのと同じ順序にしたがって、式IIPの化合物から調製される。
式VIIIHの化合物(またはトリフルオロ酢酸塩もしくは塩酸塩などの好適な塩)と、式IXの化合物との間のアルキル化反応は、室温から還流温度の間の好適な温度で、好ましくは、加熱しながら;KCOまたはCsCOなどの無機塩基、またはトリエチルアミンもしくはジイソプロピルエチルアミンなどの有機塩基、好ましくは、KCOの存在下で;アセトニトリル、ジクロロメタン、1,4−ジオキサンまたはジメチルホルムアミドなどの好適な溶媒中、好ましくは、アセトニトリル中で行われるか、あるいは、反応は、マイクロ波反応器中で行われ得る。さらに、NaIなどの活性剤が使用され得る。
式VIIIHの化合物と、式Xの化合物との間の還元的アミノ化反応は、任意選択的に、酸、好ましくは、酢酸の存在下で、非プロトン性溶媒、好ましくは、テトラヒドロフランまたはジクロロエタン中で、還元試薬、好ましくは、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリドの存在下で行われる。
一般式VIIIHの化合物と、式XIの化合物との間の縮合反応は、好ましくは、室温から還流温度の間の好適な温度で、好ましくは、加熱しながら、任意選択的に、トリエチルアミンまたはジイソプロピルエチルアミンなどの有機塩基の存在下で、イソプロパノール、n−ブタノールまたは2−メトキシエタノールなどの好適な溶媒中で行われるか、あるいは、反応は、マイクロ波反応器中で行われ得る。
別の代替的な手法において、R置換基は、式XVIIIの化合物と、式XIXの化合物との反応によって、後に順序に組み込まれ得る。アルキル化反応は、好ましくは、室温から60℃の間の好適な温度で、NaHなどの無機塩基の存在下で、非プロトン性溶媒、好ましくは、ジメチルホルムアミド中で行われる。
式XVIIIの化合物は、式Iの化合物の合成について記載されるのと類似の順序にしたがって合成されるが、アミンの代わりにアンモニアを用いて工程2を行う。あるいは、式XVIIIの化合物は、上述されるように、式XVIIIHの化合物(式XVIIIPの化合物から調製され、ここで、Pが、好適な保護基を表す)と、式IX、XまたはXIの化合物との反応によって調製され得る。
さらに、式XVIIIの化合物は、式XV(式中、P’が、好適な保護基、好ましくは4−メトキシベンジル基を表す)の化合物から調製され得る。脱保護反応は、アセトニトリル−水の混合物などの好適な溶媒中の硝酸アンモニウムセリウムを用いて、またはトリフルオロ酢酸または塩酸中で加熱することによって行われる。
式XVの化合物は、式(I)の化合物の合成について記載されるのと類似の順序にしたがって、式IIIの化合物および式XIIのアミンから合成される。あるいは、式XVの化合物は、上述されるように、式XVH(式XVPの化合物から調製され、ここで、Pが、好適な保護基を表す)の化合物と、式IX、XまたはXIの化合物との反応によって調製され得る。
あるいは、式Iの化合物は、キラル分取HPLCまたはジアステレオマー塩もしくは共結晶の結晶化のいずれかによって、ラセミ混合物の分解によって得られる。ラセミ化合物は、式Iの化合物の調製について記載されるのと同じ合成手順にしたがって調製され得る。さらに、分解工程は、任意の好適な中間体を用いて、前の段階に行われ得る。
一般式II、IIP、IV、VI、IX、X、XI、XIIおよびXIX(式中、R、R、R、R3’、LG、V、W、PおよびP’が、上に定義される意味を有する)の化合物は、市販されているか、または参考文献に記載される従来の方法によって調製され得る。
スキーム2
あるいは、一般式(I)の化合物(式中、RおよびR3’が一緒になって、(結合するC原子とともに)C3〜6シクロアルキル基を形成するか(式Iaの化合物)またはRおよびR3’が等しい(式Ibの化合物))は、以下のスキーム:
Figure 2017516818

に記載されるように調製され得、式中、R、RおよびRが、式(I)の化合物について上に定義される意味を有し、qが、1、2、3または4を表し、LGが、ハロゲン、メシレート、トシレートまたはトリフレートなどの脱離基を表し、Wが、クロロまたはブロモなどの別の脱離基を表し、Pが、好適な保護基(好ましくはBoc)を表し、P’が、別の好適な保護基(好ましくは4−メトキシベンジル)を表す。
式Iaの化合物は、好適な温度で、好ましくは冷却しながら、テトラヒドロフランなどの非プロトン性溶媒中での、リチウムジイソプロピルアミドまたはカリウムtert−ブトキシドなどの強塩基による処理によって、式XXIIの化合物から調製され得る。式XXIIの化合物は、スキーム1に記載される反応条件にしたがって、式Vの化合物および式XXの化合物から合成され得る。
あるいは、式Iaの化合物は、スキーム1に記載される反応条件にしたがって、式XXVIIの化合物および式XIXの化合物から調製され得る。式XXVIIの化合物は、スキーム1に記載される反応条件にしたがって、式XIIIの化合物および式XXの化合物から合成され得る。
式Ibの化合物は、式XXVIIIの化合物を、2当量の式XXXのアルキル化剤と反応させることによって、式XXVIIIの化合物から調製され得る。類似の二重−アルキル化プロセスが、式XXVIIIの化合物を、式XXIXのアルキル化剤と反応させることによって、式Iaの化合物の代替的な調製に使用され得る。アルキル化反応は、好ましくは、−78℃から室温の間の好適な温度で、テトラヒドロフランなどの非プロトン性溶媒中で、リチウムジイソプロピルアミドまたはカリウムtert−ブトキシドなどの強塩基の存在下で行われる。式XXVIIIの化合物は、スキーム1に記載される反応条件にしたがって、式Vの化合物およびアシル化剤としてのクロロアセチルクロリド(または好適な類似物)から調製され得る。
さらに、基CHCHは、式(I)の化合物の調製についてスキーム1に記載されるのと同様の反応条件にしたがって、好適な前駆体および式IX、XおよびXIの化合物から式IaおよびIbの化合物を調製するために、合成の様々な段階で組み込まれ得る。
一般式IX、X、XI、XIX、XX、XXIXおよびXXX(式中、R、R、R、q、LG、W、PおよびP’が、上に定義される意味を有する)の化合物は、市販されているか、または参考文献に記載される従来の方法によって調製され得る。
さらに、本発明の特定の化合物は、標準的な実験条件下で、有機化学において周知の反応を用いて、1つまたはいくつかの工程において、官能基の適切な転化反応によって、式Iの他の化合物から出発して得ることもできる。例として、これらの転化のいくつかは、ヒドロキシ基を生じるメトキシ基の脱メチル化、アミノ基を生じるニトロ基の還元、アシルアミノ基を生じるアミノ基のアシル化、ウレイド基へのアミノ基の転化およびアミドへのエステルの転化を含む。
実施例
合成に使用される全ての溶媒は、p.a.品質であった。
以下の略語が、実施例において使用される:
ACN:アセトニトリル
Boc:tert−ブトキシカルボニル
CAN:硝酸アンモニウムセリウム
DCM:ジクロロメタン
DEA:ジエチルアミン
DMF:ジメチルホルムアミド
DMSO:ジメチルスルホキシド
EtOH:エタノール
EX:実施例
h:時間
HPLC:高速液体クロマトグラフィー
INT:中間体
IPA:イソプロパノール
LDA:リチウムジイソプロピルアミド
MeOH:メタノール
MS:質量分析法
Min.:分
Quant:定量的
Ret.:保持
r.t.:室温
Sat:飽和
s.m.:出発材料
TFA:トリフルオロ酢酸
THF:テトラヒドロフラン
Wt:重量
以下の方法を用いて、HPLC−MSスペクトルを決定した:
カラム:Xbridge C18 XP、30×4.6mm、2.5μm;
温度:40℃;
流量:2.0mL/分;
勾配:NHHCO pH8:ACN(95:5)−−−0.5分−−−(95:5)−−−6.5分−−−(0:100)−−−1分−−−(0:100);
NHHCO pH8/ACNに溶解される試料約1mg/mL
あるいは、場合によっては、方法Bを使用した:
方法B:
カラム:Gemini−NX 30×4.6mm、3um
温度:40℃
流量:2.0mL/分
勾配:NHHCO pH8:ACN(95:5)−−−0.5分−−−(95:5)−−−6.5分−−−(0:100)−−−1分−−−(0:100)
NHHCO pH8/ACNに溶解される試料約1mg/mL
中間体の合成
中間体1A:tert−ブチル1−オキサ−6−アザスピロ[2.5]オクタン−6−カルボキシレート
Figure 2017516818

DMSO(140mL)中のトリメチルスルホキソニウムヨージド(24.3g、110mmol)およびNaH(4.4g、鉱油中60重量%、110mmol)の懸濁液に、DMSO(140mL)中のtert−ブチル4−オキソピペリジン−1−カルボキシレート(20.0g、100mmol)の溶液を滴下して加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌し、次に、50℃で1時間加熱した。室温に冷ました後、氷をゆっくりと加え、反応混合物を、酢酸エチルで3回抽出した。有機相を組み合わせて、水で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮したところ、表題化合物(17.6g、82%の収率)が白色の固体として得られた。HPLC保持時間:3.31分;MS:158(M+H−56).
好適な出発材料を用いた中間体1Bの調製にこの方法を使用した。
Figure 2017516818
中間体2A:tert−ブチル4−(アミノメチル)−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート
Figure 2017516818

中間体1A(10.0g、46.9mmol)と、アンモニア溶液(201mL、メタノール中7Mの溶液、1.4mol)との混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンからメタノール:ジクロロメタン(1:4)の勾配)によって精製したところ、表題化合物(7.4g、69%の収率)が白色の固体として得られた。HPLC保持時間:2.15分;MS:131(M+H−100).
中間体2B:tert−ブチル4−ヒドロキシ−4−((メチルアミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート
Figure 2017516818

エタノール−水5.5:1の混合物(14mL)中の中間体1A(0.50g、2.34mmol)の溶液に、メチルアミン(4.1mL、水中40%の溶液、47mmol)を加えた。反応混合物を、密閉管中で、室温で一晩撹拌した。溶媒を減圧下で除去したところ、表題化合物(0.534g、93%の収率)が白色の固体として得られた。HPLC保持時間:2.28分;MS:189(M+H−56).
好適な出発材料料を用いた中間体2C〜2Gの調製にこの方法を使用した。
Figure 2017516818
中間体3A:tert−ブチル2−(2−クロロエチル)−4−イソプロピル−3−オキソ−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボキシレート
Figure 2017516818

工程1.tert−ブチル4−((2−ブロモ−4−クロロ−N−イソプロピルブタンアミド)メチル)−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート:ジクロロメタン(95mL)中の中間体2D(0.500g、1.84mmol)およびトリエチルアミン(0.613mL、4.41mmol)の溶液に、ジクロロメタン(95mL)中の2−ブロモ−4−クロロブタノイルクロリド(米国特許第6114541A1号明細書(2000)実施例1に記載されるように調製された)(0.605g、2.75mmol)の溶液を0℃で滴下して加えた。反応混合物を室温で4時間撹拌し、NaHCO飽和溶液を加え、水相をジクロロメタンで抽出した。有機相を組み合わせて、MgSO上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固させた。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンからメタノール:ジクロロメタン(1:4)の勾配)によって精製したところ、表題化合物(0.243g、29%)が得られた。HPLC保持時間:4.75分;MS:357(M+H−100).
工程2.表題化合物:THF(5mL)中の工程1で得られた粗生成物の溶液に、カリウムtert−ブトキシド溶液(1.05mL、THF中1M、1.05mmol)を滴下して加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。次に、水を加え、相を分離し、水相を酢酸エチルで抽出した。有機相を組み合わせて、MgSO上で乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンからメタノール:ジクロロメタン(1:4)の勾配)によって精製したところ、表題化合物(89mg、45%の収率)が得られた。HPLC保持時間:4.48分;MS:375(M+H).
好適な出発材料を用いた中間体3Bの調製にこの方法を使用した。
Figure 2017516818
中間体3C:(R)−tert−ブチル2,4−ジメチル−3−オキソ−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボキシレート
Figure 2017516818

工程1.(S)−tert−ブチル4−((2−クロロ−N−メチルプロパンアミド)メチル)−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート:酢酸エチル(10mL)中の中間体2B(0.521g、2.13mmol)の溶液に、水(7mL)中のKCO(0.825g、5.97mmol)の溶液を加えた。0℃に冷却した後、酢酸エチル(2mL)中の(S)−2−クロロプロパノイルクロリド(0.368g、2.90mmol)の溶液を滴下して加えた。反応混合物を0℃で30分間撹拌し、層を分離し、水相を酢酸エチルで抽出した。有機相を組み合わせて、0.5MのHCl水溶液、次にNaHCO飽和溶液で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固させたところ、表題化合物(0.594g)が得られた。HPLC保持時間:3.48分;MS:235(M+H−100).
工程2.表題化合物:THF(30mL)中の工程1で得られた粗生成物の溶液を、ドライアイス/アセトン浴を用いて−78℃に冷却した。カリウムtert−ブトキシド溶液(1.95mL、THF中1M、1.95mmol)の添加の後、反応混合物を−78℃で30分間撹拌した。次に、NHCl飽和溶液を加え、水相を酢酸エチルで抽出した。有機相を組み合わせて、MgSO上で乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣を、高温酢酸イソプロピルから結晶化させたところ、表題化合物(0.320g、60%の収率)が得られた。HPLC保持時間:3.32分;MS:299(M+H)。光学純度:キラルHPLCによって測定される98.9%のee:カラム:Chiralpak ADH 250×4.6mm、5μ;温度:25℃;流量:0.5mL/分;溶離剤:ヘプタン/(エタノール+0.2%のDEA)85:15。
好適な出発材料を用いた中間体3D〜3Oの調製にこの方法を使用した。
Figure 2017516818
Figure 2017516818
中間体4A:tert−ブチル12−エチル−13−オキソ−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−8−カルボキシレート
Figure 2017516818

THF(75mL)中の中間体3B(2.77g、7.68mmol)の溶液を0℃に冷却した。LDA溶液(11.5mL、THF/n−ヘプタン/エチルベンゼン中2M、23.0mmol)の添加の後、反応混合物を0℃で3時間撹拌した。次に、NHCl飽和溶液を加え、水相をジクロロメタンで抽出した。有機相をMgSO上で乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンからメタノール:ジクロロメタン(1:4)の勾配)によって精製したところ、表題化合物(1.53g、61%の収率)が得られた。HPLC保持時間:3.85分;MS:325(M+H).
好適な出発材料を用いた中間体4Bの調製にこの方法を使用した。
Figure 2017516818
あるいは、中間体4Bは、(アルキル化剤としてヨードメタンの代わりに2−ブロモプロパンを用いた)中間体4Fの調製について記載されるアルキル化方法によって得られた。
中間体4C:tert−ブチル12−(4−メトキシベンジル)−13−オキソ−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−8−カルボキシレート
Figure 2017516818

工程1.tert−ブチル4−((2−ブロモ−4−クロロ−N−(4−メトキシベンジル)ブタンアミド)メチル)−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート:ジクロロメタン(500mL)中の中間体2F(9.94g、28.4mmol)およびトリエチルアミン(9.5mL、68.1mmol)の溶液に、ジクロロメタン(200mL)中の2−ブロモ−4−クロロブタノイルクロリド(米国特許第6114541A1号明細書(2000)実施例1に記載されるように調製された)(9.35g、20.2mmol)の溶液を0℃で滴下して加えた。反応混合物を0℃で3時間撹拌した。ジクロロメタンおよびNaHCO飽和水溶液を加え、相を分離した。水相をジクロロメタンで抽出し、有機相を組み合わせて、MgSO上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固させ、表題化合物(17.6g、粗生成物)が得られた。HPLC保持時間:4.82分;MS:435(M+H−100).
工程2.表題化合物:THF(185mL)中の工程1で得られた粗生成物(14.8g、27.7mmol)の溶液を窒素下で0℃に冷却した。カリウムtert−ブトキシド溶液(111mL、THF中1M、111mmol)の添加の後、反応混合物を0℃で2時間撹拌した。次に、NHCl飽和溶液を加え、水相を酢酸エチルで抽出した。有機相を組み合わせて、MgSO上で乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンからメタノール:ジクロロメタン(1:4)の勾配)によって精製したところ、表題化合物(5.51g、2工程で48%の収率)が得られた。HPLC保持時間:4.46分;MS:417(M+H).
中間体4D:8−フェネチル−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−13−オン
Figure 2017516818

工程1.12−(4−メトキシベンジル)−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−13−オントリフルオロアセテート。ジクロロメタン(36mL)中の中間体4C(1.50g、3.6mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(2.8mL、36.0mmol)を加え、反応混合物を室温で4時間撹拌した。溶媒を蒸発乾固させたところ、表題化合物が粗生成物(2.30g、67重量%、定量的収率)として得られ、それをさらに精製せずに以下の工程に使用した。HPLC保持時間:2.43分;MS:317(M+H).
工程2.12−(4−メトキシベンジル)−8−フェネチル−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−13−オン。アセトニトリル(36mL)中の、工程1で得られた粗生成物(2.30g、67重量%、3.6mmol)と、(2−ブロモエチル)ベンゼン(0.802g、4.3mmol)と、KCO(2.49g、18.1mmol)との混合物を、密閉管中で一晩、80℃で加熱した。水を加え、反応混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を組み合わせて、MgSO上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固させた。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンからメタノール:ジクロロメタン(1:4)の勾配)によって精製したところ、表題化合物(1.17g、77%の収率)が得られた。HPLC保持時間:4.55分;MS:421(M+H).
工程3.表題化合物:工程2で得られた粗生成物(0.170g、0.404mmol)と、CAN(0.568g、1.21mmol)と、アセトニトリル(2.5mL)と、水(2.5mL)との混合物を室温で7時間撹拌した。NaCO飽和溶液を反応混合物に加え、それを酢酸エチルで抽出した。有機相を組み合わせて、塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固させた。残渣を、酸性イオン交換樹脂カートリッジ(SCX)を通した溶離によって精製したところ、表題化合物(106mg、88%の収率)が得られた。HPLC保持時間:3.31分;MS:301(M+H).
中間体4E:tert−ブチル13−オキソ−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−8−カルボキシレート
Figure 2017516818

工程1.4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−13−オントリフルオロアセテート:TFA(20mL)中の中間体4C(1.78g、4.26mmol)の溶液を、4日間にわたって80℃で、密閉管中で撹拌した。反応混合物を濃縮乾固させ、水を残渣に加えた。酸性水相をエチルエーテルで洗浄し、エチルエーテルを廃棄した。水層を蒸発乾固させたところ、表題化合物(1.17g)が得られた。HPLC保持時間:0.33分;MS:197(M+H).
工程2.表題化合物:工程1で得られた粗生成物と、二炭酸ジ−tert−ブチル(1.40g、6.40mmol)と、1,4−ジオキサン(40mL)と、1MのNaOH水溶液(10mL)との混合物を室温で一晩撹拌した。水を加え、得られた混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を組み合わせて、MgSO上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固させた。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンからメタノール:ジクロロメタン(1:4)の勾配)によって精製したところ、表題化合物(0.872g、2工程で69%の収率)が得られた。HPLC保持時間:3.29分;MS:297(M+H).
中間体4F:tert−ブチル12−メチル−13−オキソ−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−8−カルボキシレート
Figure 2017516818

乾燥DMF(5mL)中の中間体4E(0.190g、0.641mmol)の溶液に、NaH(51mg、鉱油中60重量%、1.28mmol)を室温で加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌し、次に、ヨードメタン(0.040mL、0.641mmol)を加え、得られた混合物を室温で一晩撹拌した。水を反応混合物に加え、それを酢酸エチルで抽出した。有機相を組み合わせて、MgSO上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固させた。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンからメタノール:ジクロロメタン(1:4)の勾配)によって精製したところ、表題化合物(166mg、83%の収率)が得られた。HPLC保持時間:3.57分;MS:311(M+H).
中間体5A:tert−ブチル2,2−ジエチル−4−メチル−3−オキソ−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボキシレート
Figure 2017516818

乾燥THF(1mL)中の中間体3L(0.200g、0.70mmol)の溶液を0℃に冷却した。LDA溶液(1.41mL、THF/n−ヘプタン/エチルベンゼン中2M、2.81mmol)のゆっくりとした添加の後、反応混合物を0℃で30分間撹拌した。次に、ヨードエタン(0.28mL、3.52mmol)を加え、反応混合物を0〜5℃でさらに90分間撹拌した。次に、NHCl飽和溶液を加え、水相を、酢酸エチルで3回抽出した。組み合わされた有機相をNaSO上で乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンからメタノール:ジクロロメタン(1:4)の勾配)によって精製したところ、表題化合物(186mg、78%の収率)が得られた。HPLC保持時間:4.29分;MS:341(M+H).
好適な出発材料を用いた中間体5B〜5Dの調製にこの方法を使用した。
Figure 2017516818
中間体5E:tert−ブチル4−メチル−3−オキソ−2−(プロパ−2−イン−1−イル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボキシレート
Figure 2017516818

乾燥THF(2.5mL)中の中間体3L(0.500g、1.76mmol)の溶液を0℃に冷却した。LDA溶液(1.05mL、THF/n−ヘプタン/エチルベンゼン中2M、2.11mmol)のゆっくりとした添加の後、反応混合物を0℃で30分間撹拌した。次に、プロパルギルブロミド溶液(0.24mL、トルエン中80重量%、2.11mmol)を加え、反応混合物を0〜5℃でさらに2時間撹拌した。NHCl飽和溶液を加え、水相をジクロロメタンで3回抽出した。組み合わされた有機相をMgSO上で乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンからメタノール:ジクロロメタン(1:4)の勾配)によって精製したところ、表題化合物(327mg、58%の収率)が得られた。HPLC保持時間:3.45分;MS:323(M+H).
中間体5F:tert−ブチル14−メチル−15−オキソ−6−オキサ−10,14−ジアザジスピロ[4.1.5.3]ペンタデカン−10−カルボキシレート
Figure 2017516818

工程1.tert−ブチル2−(4−ブロモブチル)−4−メチル−3−オキソ−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボキシレート:乾燥THF(20mL)中の中間体3L(0.400g、1.41mmol)の溶液を−50℃に冷却した。LDA溶液(2.11mL、THF/n−ヘプタン/エチルベンゼン中2M、4.22mmol)のゆっくりとした添加の後、反応混合物を−50℃で30分間撹拌した。次に、1,4−ジブロモブタン(0.25mL、2.11mmol)を加え、反応混合物を−50℃でさらに90分間撹拌し、次に、それを室温に到達させ、さらに1時間撹拌した。NHCl飽和溶液を加え、水相を、酢酸エチルで3回抽出した。組み合わされた有機相をMgSO上で乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮したところ、表題化合物が粗生成物として得られ、それをさらに精製せずにそのまま使用した。HPLC保持時間:4.39分;MS:421(M+H).
工程2.表題化合物:乾燥THF(30mL)中の工程1で得られた生成物(1.41mmol)の溶液を−50℃に冷却した。LDA溶液(2.11mL、THF/n−ヘプタン/エチルベンゼン中2M、4.22mmol)のゆっくりとした添加の後、反応混合物を0℃で1時間撹拌し、次に、それを室温で1時間さらに撹拌した。NHCl飽和溶液を加え、水相を酢酸エチルで抽出した。有機相をMgSO上で乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンからメタノール:ジクロロメタン(1:4)の勾配)によって精製したところ、表題化合物(199mg、2工程で42%の収率)が得られた。HPLC保持時間:4.09分;MS:339(M+H).
中間体6:tert−ブチル2−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチル−3−オキソ−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボキシレート
Figure 2017516818

THF(1mL)および1MのNaOH溶液(1mL)中の中間体3K(0.200g、0.58mmol)の溶液を、密閉管中で一晩、加熱還流させた。次に、それを濃縮乾固させ、水および酢酸エチルを残渣に加えた。相を分離し、水相を、酢酸エチルで3回抽出した。組み合わされた有機相をMgSO上で乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮したところ、表題化合物(66mg、35%の収率)が得られた。HPLC保持時間:2.96分;MS:329(M+H).
実施例の合成
実施例1:12−エチル−8−{2−[3−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]エチル}−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−13−オン塩酸塩
Figure 2017516818

工程1.12−エチル−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−13−オントリフルオロアセテート。ジクロロメタン(46mL)中の中間体4A(1.50g、4.65mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(3.6mL、46.5mmol)を加え、反応混合物を室温で3時間撹拌した。溶媒を蒸発乾固させたところ、表題化合物が粗生成物(3.02g、52重量%、定量的収率)として得られ、それをさらに精製せずに以下の工程に使用した。HPLC保持時間:0.83分;MS:225(M+H).
工程2.12−エチル−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−13−オン。工程1で得られた粗生成物(208mg、52重量%、0.331mmol)をジクロロメタンに溶解させ、1MのNaOH水溶液で2回洗浄した。組み合わされた水相をジクロロメタンで抽出し、有機相を組み合わせて、水で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮したところ、表題化合物が粗生成物(0.056g、78%)として得られた。HPLC保持時間:0.75分;MS:225(M+H).
工程3.12−エチル−8−{2−[3−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]エチル}−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−13−オン:2−メトキシエタノール(0.6mL)中の工程2で得られた粗生成物(0.056g、0.249mmol)および3−トリフルオロメチル−2−ビニルピリジン(Angew.Chem.Int.Ed.,2013,52,9755)(0.068g、0.393mmolに記載されるのと同様に調製された)の溶液を、アルゴン下で1日、密閉管中で、120℃で加熱した。反応混合物を室温に冷まし、溶媒を蒸発させた。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンからメタノール:ジクロロメタン(1:4)の勾配)によって精製したところ、表題化合物がその遊離塩基(45mg、45%の収率)として得られた。HPLC保持時間:3.49分;MS:398.0(M+H).
工程4.表題化合物:無水ジエチルエーテル(2mL)中の工程3で得られた遊離塩基(45mg、0.113mmol)の溶液に、HCl(ジエチルエーテル中2Mの溶液、0.056mL、0.113mmol)を加え、混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発させたところ、対応するHCl塩(45mg、92%の収率)が得られた。HPLC保持時間:3.62分;MS:398.0(M+H).
好適な出発材料を用いた実施例2〜6の調製にこの方法を使用した。
Figure 2017516818
実施例7:12−エチル−8−フェネチル−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−13−オン塩酸塩
Figure 2017516818

アセトニトリル(2mL)中の、実施例1の工程1で得られた粗生成物(0.044g、0.129mmol)と、(2−ブロモエチル)ベンゼン(0.021mL、0.155mmol)と、ヨウ化ナトリウム(0.012g、0.078mmol)と、KCO(0.143g、1.04mmol)との混合物を、密閉管中で一晩、80℃で加熱した。水を加え、反応混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を組み合わせて、塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固させた。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンからメタノール:ジクロロメタン(1:4)の勾配)によって精製したところ、表題化合物がその遊離塩基(12mg、28%の収率)として得られた。
実施例1に記載されるように、前の化合物をその塩酸塩に転化した。HPLC保持時間:3.74分;MS:329.1(M+H).
好適な出発材料を用いた実施例8〜53の調製にこの方法を使用した。
Figure 2017516818
Figure 2017516818
Figure 2017516818
Figure 2017516818
Figure 2017516818
Figure 2017516818
Figure 2017516818
実施例11の合成のための代替的な方法
Figure 2017516818

工程1.((S)−2−クロロ−N−((4−ヒドロキシ−1−フェネチルピペリジン−4−イル)メチル)−N−メチルプロパンアミド。酢酸エチル(8mL)中の中間体2G(0.500g、79重量%、1.59mmol)の溶液に、水(7mL)中のKCO(0.779g、5.64mmol)の溶液を加えた。0℃に冷却した後、酢酸エチル(1mL)中の(S)−2−クロロプロパノイルクロリド(0.31g、2.42mmol)の溶液を滴下して加え、反応混合物を0℃で30分間撹拌した。次に、NaHCO飽和溶液を加え、層を分離し、水相を酢酸エチルで抽出した。有機相を組み合わせて、MgSO上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固させたところ、表題化合物(0.500g、91%の収率)が得られた。HPLC保持時間:3.13分;MS:339(M+H).
工程2.表題化合物:THF(15mL)中の工程1で得られた粗生成物の溶液を、ドライアイス/アセトン浴を用いて−78℃に冷却した。カリウムtert−ブトキシド溶液(1.62mL、THF中1M、1.62mmol)の添加の後、反応混合物を−78℃で30分間撹拌した。次に、NHCl飽和溶液を加え、水相を酢酸エチルで抽出した。有機相を組み合わせて、MgSO上で乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮したところ、表題化合物(0.400g、90%の収率)が得られた。HPLC保持時間:3.30分;MS:303(M+H).光学純度:キラルHPLCによって測定される93.5%のee:カラム:OJ 250×4.6mm、10μ;温度:25℃;流量:0.5mL/分;溶離剤:ヘプタン/エタノール90:10。
実施例1に記載されるように、前の化合物をその塩酸塩に転化した。
好適な出発材料を用いた実施例54の調製にこの方法を使用した。
Figure 2017516818
実施例55:12−メチル−8−フェネチル−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−13−オン塩酸塩
Figure 2017516818

乾燥DMF(3.5mL)中の中間体4D(0.106g、0.353mmol)の溶液に、NaH(16mg、鉱油中60重量%、0.233mmol)を加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌し、次に、ヨードメタン(0.024mL、0.388mmol)を加え、得られた混合物を室温で一晩撹拌した。水を反応混合物に加え、それをジクロロメタンで抽出した。有機相を組み合わせて、塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固させた。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンからメタノール:ジクロロメタン(1:4)の勾配)によって精製したところ、表題化合物がその遊離塩基(25mg、23%の収率)として得られた。
実施例1に記載されるように、前の化合物をその塩酸塩に転化した。
HPLC保持時間:3.53分;MS:315.1(M+H).
実施例56:8−(3−アミノフェネチル)−12−エチル−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−13−オン
Figure 2017516818

メタノール(3mL)中の、実施例19(0.139g、0.372mmol)と、パラジウム(14mg、炭に担持されて10重量%)との混合物を、4バールのH下で一晩、室温で撹拌した。次に、固体をろ去し、溶媒を減圧下で除去したところ、表題化合物(0.129g、定量的収率)が得られた。HPLC保持時間:2.98分;MS:344.1(M+H).
実施例57:N−[3−(2−{12−エチル−13−オキソ−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−8−イル}エチル)フェニル]アセトアミド
Figure 2017516818

ジクロロメタン(1.8mL)中の実施例56(0.060g、0.175mmol)およびトリエチルアミン(0.036mL、0.262mmol)の溶液に、塩化アセチル(0.014mL、0.192mmol)を0℃で滴下して加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。水を加え、水相をジクロロメタンで洗浄し、1MのNaOH水溶液を用いて塩基性化し、ジクロロメタンで抽出した。有機相を組み合わせて、MgSO上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固させた。残渣を、酸性イオン交換樹脂カートリッジ(SCX)を通した溶離によって精製したところ、表題化合物(0.048g、72%の収率)が得られた。HPLC保持時間:3.00分;MS:386.1(M+H).
実施例58:[3−(2−{12−エチル−13−オキソ−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−8−イル}エチル)フェニル]尿素
Figure 2017516818

酢酸:水1:1.5の混合物(1mL)中の実施例56(0.060g、0.175mmol)の溶液に、シアン酸カリウム(0.021g、0.262mmol)を加え、反応混合物を室温で一晩撹拌した。NaHCO飽和水溶液を加え、水相をジクロロメタンで洗浄し、1MのNaOH水溶液を用いて塩基性化し、ジクロロメタンで抽出した。有機相を組み合わせて、MgSO上で乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣を、酸性イオン交換樹脂カートリッジ(SCX)を通した溶離によって精製したところ、表題化合物(0.031g、46%の収率)が得られた。HPLC保持時間:2.79分;MS:387.1(M+H).
実施例59:4−(2−{12−エチル−13−オキソ−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−8−イル}エチル)−N−メチルベンズアミド塩酸塩
Figure 2017516818

実施例22(0.054g、0.140mmol)と、メチルアミン溶液(1mL、エタノール中33%、8.1mmol)との混合物を、密閉管中で一晩、100℃で加熱した。次に、それを濃縮乾固させ、残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンからメタノール:ジクロロメタン(1:4)の勾配)によって精製したところ、表題化合物がその遊離塩基(0.021g、39%の収率)として得られた。
実施例1に記載されるように、前の化合物をその塩酸塩に転化した。
HPLC保持時間:2.81分;MS:386.2(M+H).
実施例60:12−エチル−8−(2−ヒドロキシフェネチル)−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−13−オン
Figure 2017516818

ジクロロメタン(2mL)中の実施例26(0.078g、0.217mmol)の溶液に、三臭化ホウ素溶液(0.65mL、ジクロロメタン中1M、0.65mmol)を−78℃で滴下して加えた。反応混合物を、2時間の期間にわたって室温に温めた。次に、1MのNaOH水溶液を、pH8〜9になるまで加え、それをジクロロメタンで抽出した。有機相を組み合わせて、塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固させた。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンからメタノール:ジクロロメタン(1:4)の勾配)によって精製したところ、表題化合物(0.032g、43%の収率)が得られた。HPLC保持時間:3.71分;MS:345.2(M+H).
上記の対応する実施例から出発して、実施例61〜62の調製にこの方法を使用した。
Figure 2017516818
実施例63:8−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)エチル]−12−エチル−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−13−オン
Figure 2017516818

ジクロロメタン(2.2mL)中の実施例21(0.070g、0.155mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(0.60mL、7.78mmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。次に、NaHCO飽和溶液を加えた。有機相を分離し、それを水で洗浄した。組み合わされた水相をジクロロメタンで逆抽出した。有機相を組み合わせて、MgSO上で乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固させた。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(C18、NHHCO水溶液(pH8)からアセトニトリルの勾配)によって精製したところ、表題化合物(0.015g、28%の収率)が得られた。HPLC保持時間:2.60分;MS:351.2(M+H).
好適な出発材料を用いて、実施例7に記載される手順にしたがって、実施例64〜94を調製した。
Figure 2017516818
Figure 2017516818
Figure 2017516818
Figure 2017516818
Figure 2017516818
Figure 2017516818
実施例95:(R)−2−ベンジル−4−メチル−9−フェネチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン
Figure 2017516818

実施例11の合成について記載される代替的な方法が、ラセミ前駆体を調製するために若干の変更を加えて適用された。工程1において、塩化シンナモイルをアシル化剤として使用し、工程2において、反応混合物を、−78℃に保つ代わりに80℃に加熱して、環化を行った。キラル分取HPLC分離後に、表題化合物が得られた。条件:カラム:OJ;温度:周囲温度;流量:15mL/分;移動相:n−ヘプタン/(EtOH+0.33%のDEA)70/30v/v
HPLC保持時間:4.36分;MS:379.2(M+H).
μ−オピオイド受容体およびσ−受容体に対する結合に関する実施例の表:
生物学的活性
薬理学的研究
ヒトσ1受容体放射性リガンドアッセイ
ヒトσ受容体に対する試験化合物の結合特性を調べるために、トランスフェクトされたHEK−293膜および[H](+)−ペンタゾシン(Perkin Elmer、NET−1056)を、放射性リガンドとして使用した。緩衝液または10μMのハロペリドールのいずれかの非存在下または存在下で、7μgの膜懸濁液、5nMの[H](+)−ペンタゾシンを用いて、全結合および非特異的結合のそれぞれについてアッセイを行った。結合用緩衝液は、pH8でトリス−HCl 50mMを含有していた。プレートを37℃で120分間インキュベートした。インキュベーション期間後、次に、反応混合物を、MultiScreen HTS、FCプレート(Millipore)に移し、ろ過し、プレートを、氷冷した10mMのトリス−HCL(pH7.4)で3回洗浄した。フィルタを乾燥させ、EcoScint液体シンチレーションカクテルを用いて、MicroBetaシンチレーションカウンタ(Perkin−Elmer)中で、約40%の効率で計数した。
ヒトμ−オピオイド受容体放射性リガンドアッセイ
ヒトμ−オピオイド受容体に対する試験化合物の結合特性を調べるために、トランスフェクトされたCHO−K1細胞膜および[H]−DAMGO(Perkin Elmer、ES−542−C)を、放射性リガンドとして使用した。緩衝液または10μMのナロキソンのいずれかの非存在下または存在下で、20μgの膜懸濁液、1nMの[H]−DAMGOを用いて、全結合および非特異的結合のそれぞれについてアッセイを行った。結合用緩衝液は、pH7.4でトリス−HCl 50mM、MgCl2 5mMを含有していた。プレートを27℃で60分間インキュベートした。インキュベーション期間後、次に、反応混合物を、MultiScreen HTS、FCプレート(Millipore)に移し、ろ過し、プレートを、氷冷した10mMのトリス−HCL(pH7.4)で3回洗浄した。フィルタを乾燥させ、EcoScint液体シンチレーションカクテルを用いて、MicroBetaシンチレーションカウンタ(Perkin−Elmer)中で、約40%の効率で計数した。
結果:
本発明は、σ受容体およびμ−オピオイド受容体の二重のリガンドとして働く化合物または化学的に関連する一連の化合物を提供することを目的としているため、σ受容体およびμ−オピオイド受容体の二重のリガンドとして働く化合物、特に、両方の受容体について好ましくは1000nM未満、より好ましくは500nM未満、さらにより好ましくは100nM未満であるKとして表される結合を有する化合物が選択されるのが非常に好ましい実施形態である。
として表されるσ受容体およびμ−オピオイド受容体に対する結合を表すために、以下の尺度が採用されている:
+ K−μおよびK−σが両方とも500nM以上である
++ 一方のKが500nM未満である一方、他方のKは500nM以上である
+++ K−μおよびK−σが両方とも500nM未満である
++++ K−μおよびK−σが両方とも100nM未満である
本出願において調製される全ての化合物は、σ受容体およびμ−オピオイド受容体に対する結合を示し、特に、以下の結合結果が示される:
Figure 2017516818
Figure 2017516818
Figure 2017516818

Claims (13)

  1. 式I
    Figure 2017516818

    (式中、
    が、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、置換もしくは非置換C3〜6シクロアルキル、置換もしくは非置換C4〜7アルキルシクロアルキルであり、
    ここで、置換される場合、R中の前記シクロアルキル(アルキルシクロアルキル中にあることもある)が、−R4’’’、ハロゲン、−SR4’’’、−CN、ハロアルキル、−NR4’’’4’’’から選択される置換基で置換され、
    ここで、置換される場合、R中の前記アルキル、アルケニルおよびアルキニルが、ハロゲン、−CN、ハロアルキルから選択される置換基で置換され;
    が、置換もしくは非置換単環式アリールまたは置換もしくは非置換単環式ヘテロシクリルであり、
    ここで、置換される場合、R中の前記アリールまたはヘテロシクリルが、−R、−OR、ハロゲン、=O、−OCHCHOH、−SR、−S(O)R、−S(O)、−CN、ハロアルキル、−ハロアルコキシ、−NR4’’’、−NO、−NRC(O)R4’、−NRSO4’、−C(O)OR、−C(O)NR4’、−NRC(O)NR4’4’’、−S(O)NR4’、−NRS(O)NR4’4’’から選択される置換基で置換され;
    が、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、置換もしくは非置換C3〜6シクロアルキル、置換もしくは非置換C4〜7アルキルシクロアルキル、置換もしくは非置換C4〜7アルキルアリール、置換もしくは非置換C3〜6アリール、置換もしくは非置換C3〜6ヘテロシクリルまたは置換もしくは非置換C4〜7アルキルヘテロシクリルであり、
    ここで、置換される場合、R中の前記アリール、ヘテロシクリルまたはシクロアルキル(アルキルアリール、アルキルシクロアルキルまたはアルキルヘテロシクリル中にあることもある)が、−R、−OR、ハロゲン、=O、−OCH2CH2OH、−SR、−S(O)R、−S(O)、−CN、ハロアルキル、−ハロアルコキシ、−NR4’’’、−NO、−NRC(O)R4’、−NRS(O)4’、−C(O)OR、−C(O)NR4’、−NRC(O)NR4’4’’、−S(O)NR4’、−NRS(O)NR4’4’’から選択される置換基で置換され、
    ここで、置換される場合、R中で定義される前記アルキル、アルケニルおよびアルキニルが、−OR、ハロゲン、−CN、ハロアルキルから選択される置換基で置換され、
    3’が、水素または非置換C1〜6アルキル、非置換C2〜6アルケニルまたは非置換C2〜6アルキニルであり、
    あるいは、RおよびR3’が、結合するC原子と一緒になって、置換もしくは非置換C3〜6シクロアルキルを形成してもよく;
    ここで、置換される場合、一緒になったRおよびR3’中の前記シクロアルキルは、−R、−OR、ハロゲン、=O、−OCHCHOH、−SR、−S(O)R、−S(O)、−CN、ハロアルキル、−ハロアルコキシ、−NR4’’’、−NO、−NRC(O)R4’、−NRS(O)4’、−C(O)OR、−C(O)NR4’、−NRC(O)NR4’4’’、−S(O)NR4’、−NRS(O)NR4’4’’から選択される置換基で置換され、
    、R4’およびR4’’が、独立して、水素または置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、置換もしくは非置換C3〜6シクロアルキルから選択され;
    ここで、置換される場合、R、R4’またはR4’’中の前記シクロアルキルが、−R4’’’、ハロゲン、−SR4’’’、−CN、ハロアルキル、または−NR4’’’4’’’から選択される置換基で置換され、
    ここで、置換される場合、R、R4’またはR4’’中の前記アルキル、アルケニルおよびアルキニルが、ハロゲン、−CN、ハロアルキルから選択される置換基で置換され;
    4’’’が、水素または非置換C1〜6アルキル、非置換C2〜6アルケニル、非置換C2〜6アルキニルまたは−Bocである)の化合物であって;
    任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物。
  2. が、非置換C1〜6アルキル、非置換C2〜6アルケニル、非置換C2〜6アルキニル、非置換C3〜6シクロアルキル、非置換C4〜7アルキルシクロアルキルであり;
    が、置換もしくは非置換単環式アリールまたは置換もしくは非置換単環式ヘテロシクリルであり;
    ここで、置換される場合、前記アリールまたはヘテロシクリルが、−R、−OR、ハロゲン、=O、−OCHCHOH、−SR、−S(O)R、−S(O)、−CN、ハロアルキル、−ハロアルコキシ、−NR4’’’、−NO、−NRC(O)R4’、−NRS(O)4’、−C(O)OR、−C(O)NR4’、−NRC(O)NR4’4’’、−S(O)NR4’、−NRS(O)NR4’4’’から選択される置換基で置換され;
    が、非置換C1〜6アルキル、非置換C2〜6アルケニル、非置換C2〜6アルキニル、非置換C3〜6シクロアルキル、非置換C4〜7アルキルシクロアルキル、非置換C4〜7アルキルアリール、非置換C3〜6アリール、非置換C3〜6ヘテロシクリルまたは非置換C4〜7アルキルヘテロシクリルであり;
    3’が、水素または非置換C1〜6アルキル、非置換C2〜6アルケニルまたは非置換C2〜6アルキニルであり、
    あるいは、RおよびR3’が、結合するC原子と一緒になって、非置換C3〜6シクロアルキルを形成してもよく;
    、R4’およびR4’’が、独立して、水素または非置換C1〜6アルキル、非置換C2〜6アルケニルまたは非置換C2〜6アルキニル、非置換C3〜6シクロアルキルから選択され;
    4’’’が、水素または非置換C1〜6アルキル、非置換C2〜6アルケニル、非置換C2〜6アルキニルまたは−Bocである化合物であって;
    任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の、請求項1に記載の式(I)の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物。
  3. 式Iの前記化合物が、式I’
    Figure 2017516818

    (式中、qが、1、2、3または4であり、
    およびRが、式(I)の前記化合物について請求項1〜2のいずれか一項に定義されるとおりである)の化合物であって;
    任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である、請求項1または2に記載の化合物。
  4. qが1である化合物であって;
    任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の、請求項3に記載の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物。
  5. 式Iの前記化合物が、式I’’
    Figure 2017516818

    (式中、R、RおよびRが、式(I)の前記化合物について請求項1〜4のいずれか一項に定義されるとおりである)の化合物であって;
    任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である、請求項1または2に記載の化合物。
  6. 式Iの前記化合物、
    が、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、置換もしくは非置換C3〜6シクロアルキル、置換もしくは非置換C4〜7アルキルシクロアルキルであり、ここで、
    前記C1〜6アルキルが、好ましくは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、イソプロピル、または2−メチルプロピルから選択され、好ましくは、前記C1〜6アルキルが、メチル、エチル、イソプロピルであり、
    前記C2〜6−アルケニルが、好ましくは、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレンまたはヘキシレンから選択され、
    前記C2〜6−アルキニルが、好ましくは、エチン、プロピン、ブチン、ペンチンまたはヘキシンから選択され、
    前記C3〜6シクロアルキルが、好ましくは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルから選択され;好ましくは、前記C3〜6シクロアルキルがシクロプロピルであり;
    好ましくは、前記アルキルが、メチル、エチル、プロピル、ブチルから選択されるC1〜4アルキルであり;
    より好ましくは、Rが、非置換メチル、非置換エチル、非置換イソプロピルまたは非置換シクロプロピルであり;
    および/または
    が、置換もしくは非置換単環式アリールまたは置換もしくは非置換単環式ヘテロシクリルであり、ここで、
    前記単環式アリールが、置換もしくは非置換フェニルであり;
    前記単環式ヘテロシクリルは、前記環中の窒素、酸素および/または硫黄からなる群からの1つまたは複数のヘテロ原子を含有する1つの飽和または不飽和環の複素環系であり;より好ましくは、イミダゾール、オキサジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピペリジン、ピペラジン、チアゾール、テトラヒドロピラン、モルホリン、フラン、トリアゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、チオフェン、ピロール、ピラジン、オキソピロリジン、ピリミジンから選択され、好ましくは、前記ヘテロシクリルは、ピリジンまたはチアゾールであり;
    より好ましくは、Rが、置換もしくは非置換フェニル、置換もしくは非置換ピリジンまたは置換もしくは非置換チアゾールであり;
    が、置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、置換もしくは非置換C3〜6シクロアルキル、置換もしくは非置換C4〜7アルキルシクロアルキル、置換もしくは非置換C4〜7アルキルアリール、置換もしくは非置換C3〜6アリール、置換もしくは非置換C3〜6ヘテロシクリルまたは置換もしくは非置換C4〜7アルキルヘテロシクリルであり;ここで、
    前記C1〜6アルキルが、好ましくは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、イソプロピル、または2−メチルプロピルから選択され、好ましくは、前記C1〜6アルキルが、メチル、エチル、イソプロピルであり、
    前記アルケニルが、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレンまたはヘキシレンのようなC2〜6−アルケニルであり、
    前記アルキニルが、エチン、プロピン、ブチン、ペンチンまたはヘキシン、好ましくは、プロピンのようなC2〜6−アルキニルであり;
    前記アリールがフェニルであり、
    前記ヘテロシクリルは、少なくとも1つの環が、前記環中の窒素、酸素および/または硫黄からなる群からの1つまたは複数のヘテロ原子を含有する1つまたは複数の飽和または不飽和環の複素環系であり;好ましくは、少なくとも1つの環が、前記環中の窒素、酸素および/または硫黄からなる群からの1つまたは複数のヘテロ原子を含有する1つまたは2つの飽和または不飽和環の複素環系であり、より好ましくは、イミダゾール、オキサジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピペリジン、ピペラジン、ベンゾフラン、ベンズイミダゾール、インダゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾジアゾール、チアゾール、ベンゾチアゾール、テトラヒドロピラン、モルホリン、インドリン、フラン、トリアゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピラジン、ピロロ[2,3b]ピリジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ベンゾ−1,2,5−チアジアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、ベンゾオキサゾール、オキソピロリジン、ピリミジン、ベンゾジオキソラン、ベンゾジオキサン、カルバゾールおよびキナゾリンから選択され、
    前記C3〜6シクロアルキルが、好ましくは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルから選択され;
    好ましくは、前記アルキルが、メチル、エチル、プロピル、ブチルから選択されるC1〜4アルキルであり;
    より好ましくは、Rが、置換もしくは非置換メチル、置換もしくは非置換エチル、置換もしくは非置換イソプロピル、置換もしくは非置換プロピン、置換もしくは非置換ベンジルまたは−CHCHOHであり;
    3’が、水素または非置換C1〜6アルキル、非置換C2〜6アルケニルまたは非置換C2〜6アルキニルであり、ここで、
    前記C1〜6アルキルが、好ましくは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、イソプロピル、または2−メチルプロピルから選択され、好ましくは、前記C1〜6アルキルが、メチルまたはエチルであり、
    前記C2〜6−アルケニルが、好ましくは、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレンまたはヘキシレンから選択され、
    前記C2〜6−アルキニルが、好ましくは、エチン、プロピン、ブチン、ペンチンまたはヘキシンから選択され;
    好ましくは、R3’が、水素、置換もしくは非置換メチルまたは置換もしくは非置換エチルであり、より好ましくは、R3’が、水素、非置換メチルまたは非置換エチルであり、
    より好ましくは、Rが、置換もしくは非置換メチル、置換もしくは非置換エチル、置換もしくは非置換イソプロピル、置換もしくは非置換プロピン、置換もしくは非置換ベンジルまたは−CHCHOHである一方、R3’が、水素または置換もしくは非置換メチルまたは置換もしくは非置換エチルであり;
    最も好ましくは、Rが、非置換メチル、非置換エチル、非置換イソプロピル、非置換プロピン、非置換ベンジルまたは−CHCHOHである一方、R3’が、非置換メチルまたは非置換エチルであり;
    さらにより好ましくは、Rが、非置換メチル、非置換エチル、非置換イソプロピル、非置換ベンジル、非置換プロピンまたは−CHCHOHである一方、R3’が水素であり、
    またはRおよびR3’が、結合するC原子と一緒になって、置換もしくは非置換C3〜6シクロアルキルを形成してもよく;ここで、
    前記C3〜6シクロアルキルが、好ましくは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルから選択され、好ましくは、前記C3〜6シクロアルキルがシクロプロピルであり;
    、R4’およびR4’’が、独立して、水素または置換もしくは非置換C1〜6アルキル、置換もしくは非置換C2〜6アルケニルまたは置換もしくは非置換C2〜6アルキニル、置換もしくは非置換C3〜6シクロアルキルから選択され;ここで、
    前記C1〜6アルキルが、好ましくは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、イソプロピル、または2−メチルプロピルから選択され、好ましくは、C1〜6アルキルがメチルであり、
    前記C2〜6−アルケニルが、好ましくは、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレンまたはヘキシレンから選択され、
    前記C2〜6−アルキニルが、好ましくは、エチン、プロピン、ブチン、ペンチンまたはヘキシンから選択され、
    前記C3〜6シクロアルキルが、好ましくは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルから選択され;
    より好ましくは、R、R4’およびR4’’が、水素または置換もしくは非置換メチルであり;
    4’’’が、水素または非置換C1〜6アルキル、非置換C2〜6アルケニル、非置換C2〜6アルキニルまたは−Bocである);ここで、
    前記C1〜6アルキルが、好ましくは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、イソプロピル、または2−メチルプロピルから選択され、
    前記C2〜6−アルケニルが、好ましくは、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレンまたはヘキシレンから選択され、
    前記C2〜6−アルキニルが、好ましくは、エチン、プロピン、ブチン、ペンチンまたはヘキシンから選択され;
    より好ましくは、R4’’’が、水素または−Bocであり;
    最も好ましくは、R、R4’およびR4’’が、水素または置換もしくは非置換メチルである一方、R4’’’が、水素または−Bocである化合物であって;
    任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合物。
  7. 式I(式中、
    が、非置換C1〜6アルキル、非置換C2〜6アルケニル、非置換C2〜6アルキニル、非置換C3〜6シクロアルキル、非置換C4〜7アルキルシクロアルキルであり、ここで、
    前記C1〜6アルキルが、好ましくは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、イソプロピル、または2−メチルプロピルから選択され、好ましくは、前記C1〜6アルキルが、メチル、エチル、イソプロピルであり、
    前記C2〜6−アルケニルが、好ましくは、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレンまたはヘキシレンから選択され、
    前記C2〜6−アルキニルが、好ましくは、エチン、プロピン、ブチン、ペンチンまたはヘキシンから選択され、
    前記C3〜6シクロアルキルが、好ましくは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルから選択され;好ましくは、前記C3〜6シクロアルキルがシクロプロピルであり;
    好ましくは、前記アルキルが、メチル、エチル、プロピルまたはブチルから選択されるC1〜4アルキルであり;
    より好ましくは、Rが、置換もしくは非置換メチル、置換もしくは非置換エチル、置換もしくは非置換イソプロピルまたは置換もしくは非置換シクロプロピルであり;
    および/または
    が、置換もしくは非置換単環式アリールまたは置換もしくは非置換単環式ヘテロシクリルであり、ここで、
    前記アリールがフェニルであり;
    前記ヘテロシクリルは、前記環中の窒素、酸素および/または硫黄からなる群からの1つまたは複数のヘテロ原子を含有する1つの飽和または不飽和環の複素環系であり;より好ましくは、イミダゾール、オキサジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピペリジン、ピペラジン、チアゾール、テトラヒドロピラン、モルホリン、フラン、トリアゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、チオフェン、ピロール、ピラジン、オキソピロリジン、ピリミジンから選択され、好ましくは、前記ヘテロシクリルは、ピリジンまたはチアゾールであり;
    より好ましくは、Rが、置換もしくは非置換フェニル、置換もしくは非置換ピリジンまたは置換もしくは非置換チアゾールであり;
    が、非置換C1〜6アルキル、非置換C2〜6アルケニル、非置換C2〜6アルキニル、非置換C3〜6シクロアルキル、非置換C4〜7アルキルシクロアルキル、非置換C4〜7アルキルアリール、非置換C3〜6アリール、非置換C3〜6ヘテロシクリルまたは非置換C4〜7アルキルヘテロシクリルであり、ここで、
    前記C1〜6アルキルが、好ましくは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、イソプロピル、または2−メチルプロピルから選択され、好ましくは、前記C1〜6アルキルが、メチル、エチル、イソプロピルであり、
    前記C2〜6−アルケニルが、好ましくは、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレンまたはヘキシレンから選択され、
    前記C2〜6−アルキニルが、好ましくは、エチン、プロピン、ブチン、ペンチンまたはヘキシン、好ましくは、プロピンから選択され;
    前記アリールがフェニルであり;
    前記ヘテロシクリルは、少なくとも1つの環が、前記環中の窒素、酸素および/または硫黄からなる群からの1つまたは複数のヘテロ原子を含有する1つまたは複数の飽和または不飽和環の複素環系であり;好ましくは、少なくとも1つの環が、前記環中の窒素、酸素および/または硫黄からなる群からの1つまたは複数のヘテロ原子を含有する1つまたは2つの飽和または不飽和環の複素環系であり、より好ましくは、イミダゾール、オキサジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピペリジン、ピペラジン、ベンゾフラン、ベンズイミダゾール、インダゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾジアゾール、チアゾール、ベンゾチアゾール、テトラヒドロピラン、モルホリン、インドリン、フラン、トリアゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピラジン、ピロロ[2,3b]ピリジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ベンゾ−1,2,5−チアジアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、ベンゾオキサゾールオキソピロリジン、ピリミジン、ベンゾジオキソラン、ベンゾジオキサン、カルバゾールおよびキナゾリンから選択され、
    前記C3〜6シクロアルキルが、好ましくは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルから選択され、好ましくは、前記C3〜6シクロアルキルがシクロプロピルであり;
    好ましくは、前記アルキルが、メチル、エチル、プロピルまたはブチルから選択されるC1〜4アルキルであり;
    より好ましくは、Rが、置換もしくは非置換メチル、置換もしくは非置換エチル、または置換もしくは非置換イソプロピル、置換もしくは非置換プロピン、置換もしくは非置換ベンジルまたは−CHCHOHであり;
    3’が、水素または非置換C1〜6アルキル、非置換C2〜6アルケニルまたは非置換C2〜6アルキニルであり、ここで、
    前記C1〜6アルキルが、好ましくは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、イソプロピル、または2−メチルプロピルから選択され、好ましくは、前記C1〜6アルキルが、メチル、エチル、イソプロピルであり、
    前記アルケニルが、C2〜6−アルケニルであり、好ましくは、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレンまたはヘキシレンから選択され、
    前記C2〜6−アルキニルが、好ましくは、エチン、プロピン、ブチン、ペンチンまたはヘキシンから選択され;
    より好ましくは、R3’が、水素、置換もしくは非置換メチルまたは置換もしくは非置換エチルであり;
    より好ましくは、Rが、置換もしくは非置換メチル、置換もしくは非置換エチル、置換もしくは非置換イソプロピル、置換もしくは非置換プロピン、置換もしくは非置換ベンジルまたは−CHCHOHである一方、R3’が、水素または置換もしくは非置換メチルまたは置換もしくは非置換エチルであり;
    より好ましくは、Rが、置換もしくは非置換メチル、置換もしくは非置換エチル、置換もしくは非置換イソプロピル、置換もしくは非置換プロピン、置換もしくは非置換ベンジルまたは−CHCHOHである一方、R3’が水素であり;
    または
    およびR3’が、結合するC原子と一緒になって、非置換C3〜6シクロアルキルを形成し、ここで、
    前記C3〜6シクロアルキルが、好ましくは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルから選択され、最も好ましくは、シクロプロピルまたはシクロペンチルであり;
    、R4’およびR4’’が、独立して、水素または非置換C1〜6アルキル、非置換C2〜6アルケニルまたは非置換C2〜6アルキニル、非置換C3〜6シクロアルキルから選択され、ここで、
    前記C1〜6アルキルが、好ましくは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、イソプロピル、または2−メチルプロピルから選択され、好ましくは、前記C1〜6アルキルが、メチルであり、
    前記C2〜6−アルケニルが、好ましくは、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレンまたはヘキシレンから選択され、
    前記C2〜6−アルキニルが、好ましくは、エチン、プロピン、ブチン、ペンチンまたはヘキシンから選択され、
    前記C3〜6シクロアルキルが、好ましくは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルから選択され;
    より好ましくは、R、R4’およびR4’’が、水素または置換もしくは非置換メチルであり;
    4’’’が、水素または非置換C1〜6アルキル、非置換C2〜6アルケニル、非置換C2〜6アルキニルまたは−Bocであり、ここで、
    前記C1〜6アルキルが、好ましくは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、イソプロピル、または2−メチルプロピルから選択され、
    前記C2〜6−アルケニルが、好ましくは、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレンまたはヘキシレンから選択され、
    前記C2〜6−アルキニルが、好ましくは、エチン、プロピン、ブチン、ペンチンまたはヘキシンから選択され;
    より好ましくは、R4’’’が、水素または−Bocであり、
    より好ましくは、R、R4’およびR4’’が、水素または置換もしくは非置換メチルである一方、R4’’’が、水素または−Bocである)の化合物であって;
    任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合物。
  8. 前記化合物が、
    ・12−エチル−8−{2−[3−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]エチル}−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−13−オン
    ・12−エチル−8−{2−[6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]エチル}−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−13−オン
    ・12−エチル−8−[2−(3−フルオロピリジン−2−イル)エチル]−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−13−オン
    ・12−エチル−8−{2−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]エチル}−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−13−オン
    ・8−[2−(3−クロロピリジン−2−イル)エチル]−12−エチル−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−13−オン
    ・8−[2−(6−アミノピリジン−2−イル)エチル]−12−エチル−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−13−オン
    ・12−エチル−8−フェネチル−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−13−オン
    ・12−イソプロピル−8−フェネチル−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−13−オン
    ・12−イソプロピル−8−[2−(ピリジン−2−イル)エチル]−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−13−オン二塩酸塩
    ・12−エチル−8−[2−(ピリジン−2−イル)エチル]−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−13−オン
    ・(R)−2,4−ジメチル−9−フェネチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン
    ・12−エチル−8−{2−[6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]エチル}−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−13−オン
    ・12−エチル−8−[2−(6−メトキシピリジン−2−イル)エチル]−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−13−オン
    ・12−エチル−8−[2−(6−ヒドロキシピリジン−2−イル)エチル]−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−13−オン
    ・4−(2−{12−エチル−13−オキソ−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−8−イル}エチル)ベンゼン−1−スルホンアミド
    ・4−(2−{12−エチル−13−オキソ−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−8−イル}エチル)−N−メチルベンゼン−1−スルホンアミド
    ・12−エチル−8−{2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]エチル}−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−13−オン
    ・(R)−4−エチル−2−メチル−9−フェネチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン
    ・12−エチル−8−(3−ニトロフェネチル)−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−13−オン
    ・12−エチル−8−(3−メトキシフェネチル)−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−13−オン
    ・tert−ブチル(4−(2−(12−エチル−13−オキソ−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−8−イル)エチル)チアゾール−2−イル)カルバメート
    ・メチル4−(2−{12−エチル−13−オキソ−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−8−イル}エチル)ベンゾエート
    ・12−エチル−8−[2−(ピリジン−4−イル)エチル]−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−13−オン
    ・12−エチル−8−[2−(ピリジン−3−イル)エチル]−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−13−オン
    ・12−エチル−8−(4−メトキシフェネチル)−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−13−オン
    ・12−エチル−8−(2−メトキシフェネチル)−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−13−オン
    ・3−(2−{12−エチル−13−オキソ−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−8−イル}エチル)ベンゾニトリル
    ・4−(2−{12−エチル−13−オキソ−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−8−イル}エチル)−N,N−ジメチルベンズアミド
    ・8−[2−フルオロフェネチル]−12−メチル−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−13−オン
    ・8−[2−フルオロフェネチル]−12−イソプロピル−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−13−オン
    ・(R)−2−イソプロピル−4−メチル−9−フェネチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン
    ・(R)−4−エチル−9−(2−フルオロフェネチル)−2−メチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン
    ・(R)−2−エチル−4−メチル−9−フェネチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン
    ・(R)−9−(3−フルオロフェネチル)−4−イソプロピル−2−メチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン
    ・(R)−4−シクロプロピル−9−(2−フルオロフェネチル)−2−メチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン
    ・(R)−4−イソプロピル−2−メチル−9−フェネチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン
    ・(R)−9−(2−フルオロフェネチル)−2,4−ジメチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン
    ・(R)−9−(3−フルオロフェネチル)−2,4−ジメチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン
    ・(R)−9−(2−フルオロフェネチル)−4−イソプロピル−2−メチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン
    ・(R)−4−シクロプロピル−2−メチル−9−フェネチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン
    ・(R)−4−シクロプロピル−9−(3−フルオロフェネチル)−2−メチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン
    ・(R)−4−エチル−9−(3−フルオロフェネチル)−2−メチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン
    ・8−(3−フルオロフェネチル)−12−イソプロピル−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−13−オン塩酸塩
    ・(R)−2,4−ジメチル−9−(3−(トリフルオロメチル)フェネチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン
    ・(R)−2,4−ジメチル−9−(2−(トリフルオロメトキシ)フェネチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン
    ・(R)−9−(2−フルオロフェネチル)−2−イソプロピル−4−メチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン
    ・(R)−9−(3−フルオロフェネチル)−2−イソプロピル−4−メチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン
    ・(R)−2,4−ジメチル−9−(2−(トリフルオロメチル)フェネチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン
    ・(R)−9−(2,6−ジフルオロフェネチル)−4−イソプロピル−2−メチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン
    ・(R)−9−(2,5−ジフルオロフェネチル)−4−イソプロピル−2−メチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン
    ・(R)−9−(2,3−ジフルオロフェネチル)−4−イソプロピル−2−メチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン
    ・(R)−2−エチル−9−(2−フルオロフェネチル)−4−メチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン
    ・(R)−2−エチル−9−(3−フルオロフェネチル)−4−メチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン
    ・2,2,4−トリメチル−9−フェネチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン
    ・12−メチル−8−フェネチル−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−13−オン
    ・8−(3−アミノフェネチル)−12−エチル−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−13−オン
    ・N−[3−(2−{12−エチル−13−オキソ−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−8−イル}エチル)フェニル]アセトアミド
    ・[3−(2−{12−エチル−13−オキソ−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−8−イル}エチル)フェニル]尿素
    ・4−(2−{12−エチル−13−オキソ−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−8−イル}エチル)−N−メチルベンズアミド
    ・12−エチル−8−(2−ヒドロキシフェネチル)−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−13−オン
    ・12−エチル−8−(3−ヒドロキシフェネチル)−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−13−オン
    ・12−エチル−8−(4−ヒドロキシフェネチル)−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−13−オン塩酸塩
    ・8−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)エチル]−12−エチル−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−13−オン
    ・2,2−ジエチル−4−メチル−9−フェネチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン
    ・4−シクロプロピル−9−(2−フルオロフェネチル)−2,2−ジメチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン
    ・8−(2,5−ジフルオロフェネチル)−12−イソプロピル−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−13−オン
    ・8−(2,3−ジフルオロフェネチル)−12−イソプロピル−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−13−オン
    ・10−(2−フルオロフェネチル)−14−メチル−6−オキサ−10,14−ジアザジスピロ[4.1.5.3]ペンタデカン−15−オン
    ・10−(3−フルオロフェネチル)−14−メチル−6−オキサ−10,14−ジアザジスピロ[4.1.5.3]ペンタデカン−15−オン
    ・(R)−9−(2,5−ジフルオロフェネチル)−4−エチル−2−メチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン
    ・8−(2,5−ジフルオロフェネチル)−12−エチル−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−13−オン
    ・12−エチル−8−(3−フルオロフェネチル)−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−13−オン
    ・12−エチル−8−(2−フルオロフェネチル)−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−13−オン
    ・(R)−9−(2,3−ジフルオロフェネチル)−2,4−ジメチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン
    ・(R)−2,4−ジエチル−9−(2−フルオロフェネチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン
    ・(R)−2,4−ジエチル−9−(3−フルオロフェネチル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン
    ・(R)−2−エチル−9−(3−フルオロフェネチル)−4−イソプロピル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン
    ・4−エチル−9−(3−フルオロフェネチル)−2,2−ジメチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン
    ・4−エチル−9−(2−フルオロフェネチル)−2,2−ジメチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン
    ・(R)−2−エチル−9−(2−フルオロフェネチル)−4−イソプロピル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン
    ・(R)−9−(2,5−ジフルオロフェネチル)−2,4−ジメチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン
    ・9−(3−フルオロフェネチル)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン
    ・9−(2−フルオロフェネチル)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン
    ・9−(2,3−ジフルオロフェネチル)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン
    ・4−シクロプロピル−9−(2,3−ジフルオロフェネチル)−2,2−ジメチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン
    ・4−シクロプロピル−9−(2,5−ジフルオロフェネチル)−2,2−ジメチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン
    ・(R)−9−(2,3−ジフルオロフェネチル)−4−エチル−2−メチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン
    ・9−(2,5−ジフルオロフェネチル)−4−エチル−2,2−ジメチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン
    ・9−(2,3−ジフルオロフェネチル)−4−エチル−2,2−ジメチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン
    ・9−(2,5−ジフルオロフェネチル)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン
    ・(R)−4−シクロプロピル−9−(2,3−ジフルオロフェネチル)−2−メチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン
    ・(R)−4−シクロプロピル−9−(2,5−ジフルオロフェネチル)−2−メチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン
    ・(R)−4−メチル−9−フェネチル−2−(プロパ−2−イン−1−イル)−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン
    ・(R)−2−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチル−9−フェネチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン、または
    ・(R)−2−ベンジル−4−メチル−9−フェネチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン;
    任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の前記化合物、またはその対応する塩から選択される、請求項1〜7のいずれか一項に記載の化合物。
  9. 一般式(I)
    Figure 2017516818

    (式中、
    、R、RおよびR3’が、請求項1〜8のいずれか一項に定義されるとおりである)の化合物の調製のための方法であって;
    (a)式V
    Figure 2017516818

    の化合物を、式VI
    Figure 2017516818

    (式中、WおよびLGが脱離基であり、RおよびR3’が、請求項1〜8のいずれか一項に定義されるとおりである)の化合物と反応させて;
    式VII
    Figure 2017516818

    の化合物を得る工程と、
    (b)−78℃から還流温度の間の温度で、強塩基の存在下で、好適な溶媒中で前記得られた化合物の環化を行う工程とを含む方法。
  10. 一般式(I’)
    Figure 2017516818

    (式中、qが、1、2、3または4であり、RおよびRが、請求項1〜9のいずれか一項に定義されるとおりである)の化合物の調製のための方法であって;
    (d)式V
    Figure 2017516818

    の化合物を、式XX
    Figure 2017516818

    (式中、WおよびLGが脱離基であり、qが、請求項1〜9のいずれか一項に定義されるとおりである)の化合物と反応させて;
    式XXI
    Figure 2017516818

    (式中、WおよびLGが脱離基であり、qが、請求項1〜9のいずれか一項に定義されるとおりである)の化合物を得る工程と;
    (e)−78℃から還流温度の間の温度で、強塩基の存在下で、好適な溶媒中で、得られた化合物の環化を行って;式XXII
    Figure 2017516818

    の化合物をもたらす工程と、
    (f)好適な温度で、好ましくは、冷却しながら、テトラヒドロフランなどの非プロトン性溶媒中で、リチウムジイソプロピルアミドまたはカリウムtert−ブトキシドなどの強塩基で処理する工程とを含む方法。
  11. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容できる塩と、薬学的に許容できる担体、補助剤またはビヒクルとを含む医薬組成物。
  12. 薬剤として使用するための請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物。
  13. 疼痛、特に、中程度ないし激しい疼痛、内臓痛、慢性疼痛、癌性疼痛、片頭痛、炎症性痛覚、急性疼痛または神経因性疼痛、異痛症または痛覚過敏の治療のための薬剤として使用するための請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物。
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