JP2017515290A - 半透過性の囲いデバイス - Google Patents

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Abstract

本発明は、ハウジングを形成しているケース(2)を有する携行可能な物(1)に関する。ハウジングの内部に、動作させるために空気を必要とするデバイス(6)が配置され、ケースには、少なくとも第1の開口(102、202、302、402)が設けられ、携行可能な物は、さらに、囲いデバイス(12)を有する。【選択図】 図1

Description

本発明は、動作させるために空気を必要とするデバイスが内部に配置されているハウジングを形成しているケースを有する携行可能な物に関する。
防水性であって水が存在する環境で用いることができると考えられている、腕時計、移動体電話デバイス又はタッチタブレットのような携行可能な物が知られている。このために、携行可能な物に、多くのガスケットが設けられていたり、気体と液体の両方に対する完全な不透過性を確実にする手法が用いられていたりする。測時技術では、ガスケットは、一般的には、2つの可動部品の間を密封するように用いられる。例えば、巻きボタンと巻きステムの間、又はケースの背面とケース中間部のような2つの固定された部品の間を密封するように用いられる。これらのガスケットは、一般的には、気体に対して完全な不透過性ではないが、気体に対する透過性を非常に低く維持する。顕著な透過性を有するものは、主に、非常に小さな分子によって形成されていたりガスケットによく溶けたりする気体である。
しかし、気体を透過させないことが問題となる用途がある。実際に、高度計タイプの用途や亜鉛空気電源が用いられる場合においては、高度計デバイス及び/又は亜鉛空気電源が内部に配置されている携行可能な物のハウジングと、携行可能な物の外側との間で、空気が流れるようになっていなければならない。
このような課題がある中、デバイスの不透過性を維持することが必要である。
また、Gore−Tex(登録商標)材料で作られた膜を用いることも知られている。この材料は、多孔性であることが知られている。すなわち、液体を阻止しつつ気体を通すことができる小さい大きさの多数の穴を有することが知られている。
しかし、この材料には短所がある。実際に、Gore−Tex(登録商標)タイプの材料で作られた膜は、15〜40mの限られた深さまでしか防水にならない。この深さを超えると、圧力の下で水泡は縮み、水が穴を通り抜けるようになって、材料が透過性になってしまう。
したがって、本発明は、半透過性、すなわち、液体を阻止しつつ気体を通す性質、のデバイスを有する携行可能な物を提供することによって、従来技術の課題を解決することを目的とする。
このために、本発明は、ハウジング又は囲いを形成しているケースを有する携行可能な物に関し、前記ハウジング又は囲いの内部に、動作させるために空気を必要とするデバイスが配置され、前記ケースには、少なくとも第1の開口が設けられ、当該携行可能な物は、さらに、弁システムを備える囲いデバイスを有し、この弁システムは、オリフィスが開いており空気を通す第1の位置の開位置と、及びオリフィスが閉じていて当該携行可能な物が気体も液体も通さない第2の位置の閉位置とを有するように構成している。
第1の好ましい実施形態において、前記動作させるために空気を必要とするデバイスは、亜鉛空気電池である。
第2の好ましい実施形態において、前記動作させるために空気を必要とするデバイスは、高度計である。
第3の好ましい実施形態において、前記弁システムは、アクチュエーターによって動かされるようにマウントされている弁体を有し、前記アクチュエーターは、自由端に前記弁体が固定されているアームを有する。
第4の好ましい実施形態において、前記アクチュエーターは、前記弁体を平行移動運動させるように動かす。
第5の好ましい実施形態において、前記アクチュエーターは、当該携行可能な物の内部に配置された電子システムによって制御される。
別の好ましい実施形態では、前記弁システムは、基礎要素を軸として回転するようにマウントされる棒体を介して動かされるようにマウントされる弁体を有し、前記弁体は、前記棒体の第1の端にマウントされている。
別の好ましい実施形態において、前記弁システムには、さらに、押し部品が内部に配置される第2の開口が設けられており、前記押し部品は、一方向への前記押し部品の動作によって前記弁体が反対方向に動くように、前記棒体の第2の端に固定されている。
別の好ましい実施形態において、前記弁体は、環状基礎を有しており、この環状基礎からステムが延びており、このステムの自由端が棒体に固定されており、前記環状基礎は、前記ケースと接触して前記ケースを閉じる。
別の好ましい実施形態において、前記第1の開口は、より小さな直径の断面を有する縮小領域を有し、前記環状基礎は、前記縮小領域と接触して前記ケースを閉じる。
別の好ましい実施形態において、前記弁体は、端が円錐台になっている円筒の形態であり、前記第1の開口は、前記弁体を前記第1の開口に挿入することができるように、前記弁体と同様な形を有する。
別の好ましい実施形態において、前記囲いデバイスは、さらに、多孔質の支持体を有する半透膜を有し、この半透膜上に、気体を通すが液体を通さないフィルムが固定されており、前記フィルムの厚みに応じて、当該携行可能な物の内側と外側の間の気体のバランスの時定数を変えることができる。
添付図面に示される本発明の少なくとも1つの実施形態についての下記の詳細な説明において、本発明に係るデバイスの目的、利点及び特徴が、より明白になるであろう。これらの実施形態は、もっぱら例として与えられるものであって、これに制限されるものではない。
本発明に係る携行可能な物の概略図である。 本発明に係る携行可能な物の第1の実施形態の第1の変種の概略図である。 本発明に係る携行可能な物の第1の実施形態の第2の変種の概略図である。 本発明に係る携行可能な物の第1の実施形態の第2の変種の概略図である。 本発明に係る携行可能な物の第2の実施形態の第1の変種の概略図である。 本発明に係る携行可能な物の第2の実施形態の第1の変種の概略図である。 本発明に係る携行可能な物の第2の実施形態の第2の変種の概略図である。 本発明に係る携行可能な物の第2の実施形態の第2の変種の概略図である。 本発明に係る携行可能な物の第1及び第2の実施形態の変種の概略図である。 本発明に係る携行可能な物の第1の実施形態の第2の変種の概略図である。
図1〜8に、本発明に係る携行可能な物1を示している。この携行可能な物1は、計時器、移動体電話、スマートフォン又はタッチタブレットの形態であることができる。
携行可能な物1は、ハウジング又は囲いを形成しているケース2を有する。このハウジング又は囲いの内部には、動作させるために空気を必要とするデバイス4が内部に設けられている。
図1〜4に示す第1の実施形態において、動作させるために空気を必要とするデバイス4は、電池6である。この電池は、例えば、亜鉛空気タイプの電池、すなわち、構成要素である金属を酸化させて電気を供給するために空気中の酸素を用いる電池である。このような亜鉛空気電池を動作させ続けるためには、酸素を供給しなければならない。しかし、空気に対する透過性、特に、蒸気に対する透過性は、大きすぎてはならない。透過性が大きすぎると、電池が乾燥しすぎたり水分で氾濫したりしてしまい、性能を落としてしまう。
このような電池が、表示手段10に関連づけられた電子システム8を動作させるために用いられる。電子システム8は、さらに、制御手段及び/又は通信手段を有することができる。
好ましいことに、本発明によると、携行可能な物には、さらに、この携行可能な物が液体を通さないことを確実にしつつ電池に空気が供給されることを可能にする囲いデバイス12が設けられている。このような囲いデバイス12は、携行可能な物を100mより深く200mまでの深さまで沈めることを可能にする。
図2に示す第1の実施形態において、携行可能な物のケース2は、第1の開口又はオリフィス102と、及びケースの裏にある第2の開口104とが設けられているように構成している。第1の開口102及び第2の開口104は、好ましくは、環状である。そして、囲いデバイス12は、弁システム100の形態となっている。この弁システム100は、回転軸アーバー106cを介して基礎要素108を軸として回転するようにマウントされている棒体106を有する。この基礎要素は、ケース2の内側面2a上に配置されている。棒体106は、第1の端106a及び第2の端106bを有する。
第1の端106aは、押し部品110と連係するように構成している。押し部品110は、第2の開口104に挿入されるものであり、第1の開口102は、空気が入ることを可能にする開口である。この押し部品110は、断面が第2の開口104の断面と同一の部品であり、円筒状部品を形成している。この押し部品を形成している円筒状部品は、携行可能な物の外側から見ることができる外側端110aと、及び内側端110bとを有する。この押し部品110の内側端110bは、溝110cを介して棒体106に連結しており、この押し部品の運動によって棒体が傾く。
押し部品の断面を一定ではないようにすることができる。実際に、第2の開口104には、直径が小さくなっている小径部104aを設けることができる。この小径部104aによって、押し部品110がケース2の内側に押し込まれることを防ぐ止めメンバーが作られる。
棒体の第2の端において、弁体112が設けられている。この弁体112は、環状基礎114の形態である。この環状基礎114から、ステム116が延びており、ステム116の自由端は、棒体106に固定されている。このように、弁体112が、第1の開口102を閉じるために用いられる。
第1の開口102に、より小さな直径の断面を有する縮小領域102aを設けることができる。この縮小領域102aは、弁体112と連係して開口102を開いたり閉じたりするように用いられる。
実際に、棒体106をその回転軸アーバー106cに対して傾けることによって縮小領域102aに対する弁体112の位置が変わるように、弁体112は棒体106と統合されている。したがって、押し部品がケース2の内側に押し込まれると、棒体は、その回転軸アーバー106cを軸として傾く。そして、弁体112は反対方向に動く。まさにこのときに、弁体112は縮小領域102aから離れる。これによって、空気がケース2内に入ることが可能になる。
押し部品110がケース2の外側の方に引っ張られると、棒体106は、その回転軸アーバー106cを軸として傾く。そして、弁体112は、反対方向に動く。この場合、縮小領域102aに近くなるように動く。縮小領域102aと弁体112が接触して、空気を阻止してケース2内に入ることを防ぐ。押し部品110には、その外側端110aにおいて、溝110dを設けることができ、これによって、押し部品110をつかみやすくする。押し部品110が弁体112を開かせる押し込み位置にあっても、押し部品110はケース22から突き出ており、これによって、押し部品110がつかみやすくなる。
このように、弁体112は、開口が開いており空気を通すことができるような第1の位置の開位置と、及び開口が閉じており携行可能な物が気体も液体も通さないような第2の位置の閉位置とを有するように構成している。
水が存在する環境と接触した場合に、弁システム100を巧みに自動的に閉じるようにすることができる。実際に、弁体112が開位置にある場合、ケース内に空気が入る。しかし、ユーザーが急に飛び込んで水が存在する環境になったり、押し部品が押し込み位置にあることを忘れたりした場合、ケース2内に水が急に入り、故障させてしまうことがある。したがって、棒体106は、可撓性の材料で作られる。この性質は、水が存在する環境に携行可能な物1が浸漬された場合に、棒体106に水圧がかけられることを意味している。この圧力によって、棒体106が変形し、したがって、弁体112が変位して縮小領域に押される。そして、第1の開口102が閉じて、携行可能な物1が不透過性になる。
別の変種において、縮小領域102aにガスケット118を設けることができる。このガスケット118は、弁体112の基礎114と縮小領域102aの間に挿入されて、液体に対する不透過性を良くする。
別の変種において、止めメンバー120が、ケース2の下側面2a上に配置されている。この止めメンバー120は、弁体112の移動距離を制限するように用いられる。
別の変種において、押し部品を押すと弁体112が閉じて、押し部品を引っ張ると弁体112が開くように、弁システム100を構成することができる。
第2の変種において、携行可能な物のケース2に、第1の開口又はオリフィス202が設けられており、これによって、ケースの裏にある大きな体積の空気を通すことが可能になる。このとき、囲いデバイス12は、アクチュエーターによって制御される弁システム200の形態である。この弁システム200は、アーム206を介して弁体208に接続されるアクチュエーター204を有する。このアクチュエーターは、電子システム8にて集積されているマイクロコントローラーによって制御されており、電子システム8は、アクチュエーター204を自動的に制御したり、制御手段を介してユーザーから手動のコマンドを送ったりすることができる。このとき、アクチュエーター204は、弁体208を平行移動するように動かして、第1の開口202を閉じたり開いたりする。このように、弁体200は、開口が開いていて空気を通すことができる第1の位置の開位置と、及び開口が閉じていて携行可能な物が気体も液体も通さない第2の位置の閉位置とを有するように構成している。
図3に示す第1の代替形態において、弁体は、環状基礎210の形態である。この環状基礎210からステム212が延びており、その自由端は、アーム206に固定されており、したがって、アクチュエーター204に接続されている。そして、第1の開口202には、直径が小さくなっている断面を有する縮小領域202aが設けられている。この縮小領域202aは、弁体208と連係して開口202を開いたり閉じたりするように用いられる。
実際に、電池が空気を必要とするとユーザー又はマイクロコントローラーが判断すると、アクチュエーターにコマンドが送られる。このコマンドは、空気が自由にアクセスできるように弁体208に作用するようにアクチュエーター204に命令する。そして、アクチュエーター204は、アーム206を介して弁体202を動かすように動作し始める。電池が空気を必要とする場合、弁体208が縮小領域202aから離される。
電池のために十分な空気があること又は外部環境から電池を隔離する必要があることをユーザー又はマイクロコントローラーが判断すると、アクチュエーター204にコマンドが送られる。このコマンドは、弁体208に作用して空気のアクセスを阻止するようにアクチュエーター204に命令する。そして、アクチュエーター204は、アーム206を介して弁体202を動かすように動作し始める。このような場合、弁体208は、縮小領域202aと接触するように動いて空気のアクセスを阻止する。
この第1の代替形態の変種において、縮小領域202aにガスケット214を配置する。このガスケット214は、弁体208の基礎210と縮小領域202aの間に挿入され、液体に対する不透過性を向上させる。
図4に示す第2の代替形態において、弁体208は、シェル216のような形状を有する。すなわち、端が円錐台となっている円筒の形態である。また、第1の開口202は、弁体208を開口202内に挿入することができるような貝殻状である。弁体208と開口202が同様な形を有するので、弁体208が開口の円錐形の部分にて安置され、閉じ効率を向上させる。
したがって、第1の開口202は、摩擦によって弁体208を介して閉じられる。実際に、電池に十分な空気がある又は外部環境から電池を隔離する必要があるとユーザー又はマイクロコントローラーが判断すると、アクチュエーター204にコマンドが送られる。このコマンドは、弁体208に作用して空気アクセスを閉じるようにアクチュエーター204に命令する。そして、アクチュエーター204は、アームを介して弁体を動かすように動作し始める。弁体及び第1の開口が同様の形を有するので、弁体が開口内に嵌まる。開口内に弁体を嵌めることによって、開口が閉じる。
第1及び第2の代替形態において、適していない環境においてケース2が偶発的に開いてしまう問題を解決することができる。実際に、取り扱いの誤りが発生したり、マイクロコントローラーが酸素欠乏を検出してケース2を開くことを試みたりすることがある。したがって、この問題を回避するために、アクチュエーター204は、弁体208に大きな圧力が与えられている場合には、アクチュエーター204が与える力が第1の開口202を開くためには不十分であるような寸法構成を有する。したがって、マイクロコントローラーが弁体208を開くことを試みても、水によって与えられる圧力によって、アクチュエーター204によって弁体208が動くことができなくなる。
もちろん、弁体は、縮小領域202aの開口202が設けられている側に位置するように構成していても他方の側に位置するように構成していてもよい。縮小領域の一方の側又は他の側に位置するこのような弁体の構成によって、開口202を開いたり閉じたりするのに必要な平行移動運動が定まる。したがって、図3に示すように、弁体202がケースの外壁上にて配置される場合、アームを短くする傾向がある平行移動運動、すなわち、弁体とアクチュエーターの間の距離が小さくなる平行移動運動によって、オリフィスが閉じる。他方で、図10におけるように、弁体208がケースの内壁上に配置されている場合、同じ平行移動運動によってオリフィスが開く。
図5に示す第2の好ましい実施形態において、動作のために空気を必要とするデバイス4は、高度計7である。高度計7は、機械式であっても電子式であってもよく、変形可能な膜7aを有する。
機械式高度計の場合には、高度計7は、伝達機構7bを有する。膜7aは、この場合に伝達デバイス7bに作用する外圧の影響の下で、機械的に変形することができる。このように、伝達機構7bは、圧力を反映する膜7aに起因する変形の運動を、高度値を表示する表示手段10へと変換する。
電子式高度計(図示せず)の場合には、電子式高度計は、伝達回路7cを有する。膜7aは、この場合に伝達回路7cに作用する外圧の影響の下で機械的に変形することができる。伝達回路7cは、膜の変形を電気信号に変換することを可能にするインタフェースである。この電気信号は、表示手段10によって高度の情報を表示するために用いられることができるように処理される。
好ましいことに、本発明によると、携行可能な物1には、さらに、囲いデバイス12が設けられている。これによって、空気が携行可能な物のハウジングを通り抜けて、水が透過することがなく高度計の膜7aと相互作用することが可能になる。
図6に示す第1の変種では、携行可能な物のケース2には、ケースの裏に第1の開口302及び第2の開口304が設けられているように構成している。これによって、多量の空気を通すことができる。第1の開口302及び第2の開口304は、好ましくは、環状である。そして、囲いデバイス12は、弁システム300の形態である。この弁システム300は、回転軸アーバー306cを介して基礎要素308を軸として回転するようにマウントされている棒体306を有する。基礎要素308は、ケース2の内側面2a上に配置されている。棒体306は、第1の端306a及び第2の端106bを有する。
第1の端306aは、押し部品310と連係するように構成しており、押し部品310は、第2の開口内に挿入される。この押し部品310は、断面が第2の開口304の断面と同一であって円筒状部を形成している部品である。押し部品を形成している円筒状部品は、携行可能な物の外側から見ることができる外側端310aと、及び内側端310bとを有する。押し部品310のこの内側端310bは、押し部品の運動が棒体を傾けさせるように、溝310cを介して棒体306に連結している。
押し部品の断面が一定ではないようにすることができる。実際に、第2の開口304に、直径が減少している小径部304aを設けることができる。この小径部304aは、押し部品310がケース2の内側に押し込まれることを防ぐ止めメンバーを形成している。
棒体の第2の端に、弁体312が配置している。この弁体312は、環状基礎314の形態である。この環状基礎314からステム316が延びており、ステム316の自由端は棒体306に固定されている。このようにして、第1の開口302を閉じるために弁体312が用いられる。
第1の開口302に、より小さな直径の断面を有する縮小領域302aを設けることができる。この縮小領域302aは、弁体312と連係して開口302を開いたり閉じたりするように用いられる。
実際に、棒体306のその回転軸アーバー306cに対しての傾きが、縮小領域302aに対する弁体312の位置の変化をもたらすように、弁体312は棒体306と統合されている。したがって、押し部品がケース2の内側に押し込まれると、棒体は、その回転軸アーバー306cを軸として傾く。そして、弁体312が反対方向に動く。まさにこのときに、弁体312は、縮小領域302aから離れて、空気がケース2内に入ることができる。
押し部品310がケース2の外側の方へ引っ張られると、棒体306はその回転軸アーバー306cを軸として回転する。そして、この場合、弁体312が反対方向に動き、縮小領域302aに近くなる。縮小領域302aと弁体312が接触して空気を阻止し、空気がケース2内に入ることを防ぐ。押し部品310に、その外側端310aにて、溝310dを設けることができ、これによって、押し部品310のつかみが促進される。押し部品310が押し込み位置にあって弁体312が開くことが可能である場合であっても押し部品310がケース22から突き出ているようにして、押し部品310のつかみを促進することができる。
水が存在する環境と接触した場合に、弁システム12を巧みに自動的に閉じるようにすることができる。実際に、弁体312が開位置にある場合、ケース内に空気が入る。しかし、ユーザーが急に飛び込んで水が存在する環境になったり、押し部品が押し込み位置にあることを忘れたりした場合、ケース2内に水が急に入り、故障させてしまうことがある。したがって、棒体306は、可撓性の材料で作られる。この性質は、水が存在する環境に携行可能な物1が浸漬された場合に、棒体306に水圧がかけられることを意味している。この圧力によって、棒体306が変形し、したがって、弁体312が変位して縮小領域に押される。そして、第1の開口302が閉じて、携行可能な物1が不透過性になる。
別の変種において、縮小領域302aにガスケット318を設けることができる。このガスケット318は、弁体312の基礎314と縮小領域302aの間に挿入されて、液体に対する不透過性を良くする。
別の変種において、止めメンバー320が、ケース2の下側面2a上に配置されている。この止めメンバー320は、弁体312の移動距離を制限するように用いられる。
第2の変種において、携行可能な物のケース2に、第1の開口又はオリフィス402が設けられており、これによって、ケースの裏にある大きな体積の空気を通すことが可能になる。このとき、囲いデバイス12は、アクチュエーターによって制御される弁システム400の形態である。この弁システム400は、アーム406を介して弁体408に接続されるアクチュエーター404を有する。このアクチュエーターは、電子システム8にて集積されているマイクロコントローラーによって制御されており、電子システム8は、アクチュエーター404を自動的に制御したり、制御手段を介してユーザーから手動のコマンドを送ったりすることができる。このとき、アクチュエーター404は、弁体408を平行移動するように動かして、第1の開口402を閉じたり開いたりする。このように、弁体400は、開口が開いていて空気を通すことができる第1の位置の開位置と、及び開口が閉じていて携行可能な物が気体も液体も通さない第2の位置の閉位置とを有するように構成している。
アクチュエーターを用いるこのようなシステムによって、オンデマンドで弁体を開くことができ、リモートコントローラー又はリモートコントローラーとしてはたらくデバイスを介して弁体がはたらくようにすることができる。
図7に示す第1の代替形態において、弁体は、環状基礎410の形態である。この環状基礎410からステム412が延びており、その自由端は、アーム406に固定されており、したがって、アクチュエーター404に接続されている。そして、第1の開口402には、直径が小さくなっている断面を有する縮小領域402aが設けられている。この縮小領域402aは、弁体408と連係して開口402を開いたり閉じたりするように用いられる。
実際に、電池が空気を必要とするとユーザー又はマイクロコントローラーが判断すると、アクチュエーターにコマンドが送られる。このコマンドは、空気が自由にアクセスできるように弁体408に作用するようにアクチュエーター404に命令する。そして、アクチュエーター404は、アーム406を介して弁体408を動かすように動作し始める。高度測定のためにハウジングに空気を供給する必要がある場合、弁体408は縮小領域402aから離れる。
電池のために十分な空気があること又は外部環境から電池を隔離する必要があることをユーザー又はマイクロコントローラーが判断すると、アクチュエーター404にコマンドが送られる。このコマンドは、弁体408に作用して空気のアクセスを阻止するようにアクチュエーター404に命令する。そして、アクチュエーター404は、アーム406を介して弁体402を動かすように動作し始める。このような場合、弁体408は、縮小領域402aと接触するように動いて空気のアクセスを阻止する。
この第1の代替形態の変種において、縮小領域402aにガスケット414を配置する。このガスケット414は、弁体408の基礎410と縮小領域402aの間に挿入され、液体に対する不透過性を向上させる。
図8に示す第2の代替形態において、弁体408は、シェル416のような形状を有する。すなわち、端が円錐台となっている円筒の形態である。また、第1の開口402は、弁体408を開口402内に挿入することができるような貝殻状である。弁体408と開口402が同様な形を有するので、弁体408が開口の円錐形の部分にて安置され、閉じ効率を向上させる。
したがって、第1の開口402は、摩擦によって弁体408を介して閉じられる。実際に、外部環境から高度計を隔離する必要があるとユーザー又はマイクロコントローラーが判断すると、アクチュエーター404にコマンドが送られる。このコマンドは、弁体408に作用して空気アクセスを閉じるようにアクチュエーター404に命令する。そして、アクチュエーター404は、アームを介して弁体を動かすように動作し始める。弁体及び第1の開口が同様の形を有するので、弁体が開口内に嵌まる。開口内に弁体を嵌めることによって、開口が閉じる。
第1及び第2の代替形態において、適していない環境においてケース2が偶発的に開いてしまう問題を解決することができる。実際に、取り扱いの誤りが発生したり、マイクロコントローラーが酸素欠乏を検出してケース2を開くことを試みたりすることがある。したがって、この問題を回避するために、アクチュエーター404は、弁体408に大きな圧力が与えられている場合には、アクチュエーター404が与える力が第1の開口402を開くためには不十分であるような寸法構成を有する。したがって、マイクロコントローラーが弁体408を開くことを試みても、水によって与えられる圧力によって、アクチュエーター404によって弁体408が動くことができなくなる。
図9に示す第1及び第2の実施形態の変種において、携行可能な物のケースは、高密度膜500を有するように構成している。この高密度膜500は、携行可能な物の外側と、弁システム100、200の間に配置される。したがって、開口に肩部202bが設けられる。この肩部202bの直径は、開口102の直径よりも大きい。
高密度膜500は、「支持される膜」や「複合膜」とも呼ばれており、フィルム504で作られ、すべてのプラスチックのように気体に対して透過性であるが100%防水性の重合体である。
したがって、フィルム504の使用するために、支持体502上に置かれなければならない。これも膜であるが、はるかに厚い。この支持膜は、空気が通り抜けるような多孔性である。支持膜502の唯一の機能は機械的である。なぜなら、支持膜502の唯一の目的がポリマーフィルム504の支持体としてはたらくことであるからである。例えば、Gore−Tex(登録商標)で作られた支持膜を使用することができる。
高密度膜500を通り抜ける気流を規制するために、作用するパラメーターは、フィルム504の厚みである。フィルム504が薄いほど、そして、流れが大きいほど、膜504が脆弱になり、逆も正しい。
通常、携行可能な物の内側と外側の間の気体の平衡のための時定数を分のオーダーで有するためには、フィルム厚み504は10μmのオーダーでなければならない。
この高密度膜は、カバー506によって外部環境から保護される。ケース中間部にカバー506をねじ付けしたりクランプしたりすることができ、Oリングジョイント308を密封のために用いることができる。カバー506には、オリフィス507が設けられており、これによって、空気がケース内に入ることが可能になる。
この変種の第1の利点は、囲いの弁体が常に乾燥しているということである。
また、弁システムを高密度膜と組み合わせることによって、不注意に開けた場合でも水が氾濫するリスクを回避することができる。実際に、2つの密封システムが提供されて、弁システムが故障したりユーザーが弁システムを閉じることを忘れたりしても、高密度膜は存在し続ける。
この変種は、さらに、マイクロコントローラーが腕時計の内部の気流を制御することを可能にする。
なお、第1の実施形態の代替変種を第2の実施形態の変種に適用可能であることを理解することができるであろう。
本明細書において説明した本発明の様々な実施形態に対して、当業者に明らかな様々な変更及び/又は改善を本発明の範囲から逸脱せずに行うことができることは明らかである。

Claims (12)

  1. ハウジングを形成しているケース(2)を有する携行可能な物(1)であって、
    前記ハウジングの内部に、動作させるために空気を必要とするデバイス(6)が配置され、
    前記ケースには、少なくとも第1の開口(102、202、302、402)が設けられ、
    当該携行可能な物は、さらに、弁システム(100、200、300、400)を備える囲いデバイス(12)を有し、
    この弁システム(100、200、300、400)は、オリフィス(102、202、302、402)が開いており空気を通す第1の位置の開位置と、及びオリフィス(102、202、302、402)が閉じていて当該携行可能な物が気体も液体も通さない第2の位置の閉位置とを有するように構成している
    ことを特徴とする携行可能な物。
  2. 前記動作させるために空気を必要とするデバイスは、亜鉛空気電池である
    ことを特徴とする請求項1に記載の携行可能な物。
  3. 前記動作させるために空気を必要とするデバイスは、高度計である
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の携行可能な物。
  4. 前記弁システム(200、400)は、アクチュエーター(204、404)によって動かされるようにマウントされている弁体(208、408)を有し、
    前記アクチュエーターは、自由端に前記弁体が固定されているアーム(206、406)を有する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の携行可能な物。
  5. 前記アクチュエーターは、前記弁体を平行移動運動させるように動かす
    ことを特徴とする請求項4に記載の携行可能な物。
  6. 前記アクチュエーターは、当該携行可能な物の内部に配置された電子システム(8)によって制御される
    ことを特徴とする請求項4に記載の携行可能な物。
  7. 前記弁システム(100、300)は、基礎要素(108、308)を軸として回転するようにマウントされる棒体(106、306)を介して動かされるようにマウントされる弁体(112、312)を有し、
    前記弁体は、前記棒体の第1の端(106b、306b)にマウントされている
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の携行可能な物。
  8. 前記弁システム(100、300)には、さらに、押し部品(110、310)が内部に配置される第2の開口(104、304)が設けられており、
    前記押し部品は、一方向への前記押し部品の動作によって前記弁体が反対方向に動くように、前記棒体の第2の端(106a、306a)に固定されている
    ことを特徴とする請求項6に記載の携行可能な物。
  9. 前記弁体(112、208、312、408)は、環状基礎(114、210、314、410)を有しており、
    この環状基礎からステム(116、212、316、412)が延びており、このステムの自由端が棒体に固定されており、
    前記環状基礎は、前記ケースと接触して前記ケースを閉じる
    ことを特徴とする請求項4又は7に記載の携行可能な物。
  10. 前記第1の開口(102、202、302、402)は、より小さな直径の断面を有する縮小領域(102a、202a、302a、402a)を有し、
    前記環状基礎は、前記縮小領域と接触して前記ケースを閉じる
    ことを特徴とする請求項9に記載の携行可能な物。
  11. 前記弁体(208、408)は、端が円錐台になっている円筒の形態(214、216)であり、
    前記第1の開口は、前記弁体を前記第1の開口に挿入することができるように、前記弁体と同様な形を有する
    ことを特徴とする請求項4に記載の携行可能な物。
  12. 前記囲いデバイス(12)は、さらに、多孔質の支持体(502)を有する半透膜(500)を有し、
    この半透膜(500)上に、気体を通すが液体を通さないフィルム(504)が固定されており、
    前記フィルムの厚みに応じて、当該携行可能な物の内側と外側の間の気体のバランスの時定数を変えることができる
    ことを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の携行可能な物。
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