JP2017502219A - 摺動組み合わせ - Google Patents

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Abstract

本発明は、内燃エンジンにおいて使用するための摺動組み合わせであって、内側摺動面(3)を規定する筒形状の少なくとも1つのシリンダライナ(2)と、少なくとも1つの外側摺動面(5)によって規定されるリング(4)とを備え、リング(4)の外側摺動面(5)はライナ(2)の内側面(3)に対して摺動し、リングの表面(5)は、ライナ(2)の内側面(3)に塗布されたDLC(ダイヤモンドライクカーボン)の第2コーティング(7)上を摺動する、物理蒸着(PVD)プロセスによって塗布された金属窒化物の第1コーティング(6)を有している。【選択図】図1

Description

本発明は、少なくとも1つのピストンリングと少なくとも1つのシリンダライナとによって形成され、少なくとも1つのリングは物理蒸着(PVD)プロセスによって塗布される金属窒化物コーティングを有し、シリンダライナはダイヤモンドライクカーボン(DLC)コーティングを有する、摺動組み合わせに関する。結果として生じる摺動組み合わせは、現行の解決策と比較して優れた耐摩耗性を提供する。現行の解決策は、往々にして、組み合わせの要素の一つの単独での改善に焦点を当てている。
内燃エンジンでは、シリンダライナとピストンリングとの間に存在する摩擦が、その低減がエンジンの機能を最適化すること、性能を向上させること、燃料消費量を低減すること、およびシリンダ壁に存在する潤滑油の焼き付きを減らすことに非常に重要であるために、広く研究されている。
ごく最近までのパラダイムの流れとして、各構成要素について個別に改善が追求されてきた。したがって、研究者はリングおよびシリンダライナのための新しい改良(例えば、ベース金属やコーティング等)を、それらの各々の特性の観点から発展させた。燃焼セルの1つ以上の構成要素の性能を最適化するという目的を有する系統的な研究は一般的でなかった。
したがって、多くの状況において、特定のコーティングを有して摩耗の観点からすると非常に効果的なピストンリングの開発は、当該新しいコーティングが使用においてシリンダライナ中で満足に機能しないという事実のために経済的利益を提供しなかった。
現在存在するシリンダライナの大半は、ピストンのリングおよびスカートとの摩擦学的な適合性の観点において優れた特性を有する材料である鋳鉄で作られている。この適合性は、固体潤滑剤であることによって動摩擦を低減することに、および推論によって当該構成要素の優れた耐久性に貢献する遊離炭素(グラファイト)の粒子を鋳鉄がもともと含んでいるという事実に基づく。
近年、ますます制限的になる汚染物質管理法令によってもたらされるエンジンによる消費および汚染の低減に対する圧力の増大のために、エンジン設計者はいっそう高い圧力での過給や、例えば排ガス再循環(EGR)システムの利用等の汚染物質低減のための新手法のような解決策を用いてきた。
これらの解決策は、鋳鉄製のライナについて、当該構成要素がこれらの新しいエンジンにおいて特に上死点(TDC)の領域において加速的な摩耗を示したという事実によって、摩擦学的な応用を制限してきた。
結果として、ますます制限的になる汚染物質管理法令の結果としてのエンジンによる消費および汚染の低減に対する圧力の上述した増大は、パラダイムの変化に対する要求をもたらし、製造者は系統的な態様におけるリングとライナとの合同開発について考え始め、新しい摺動ペアを開発し続けている。
この合同的アプローチの最初の成果は、内燃エンジンのピストンリングとシリンダライナとの組み合わせ構造について言及した特許文献1に見られ得る。当該組み合わせ構造は、(i)シリンダライナであって、その摺動面が、0.5〜1.0μmの十点平均粗さと、0.2〜0.4μmの有効負荷粗さ(Rk)と、0.05〜0.1μmの初期摩耗高さ(Rpk)と、0.08〜0.2μmの油溜まり深さ(Rvk)とを有するシリンダライナと、(ii)ピストンリングであって、その外側側面が、1.6μm以下の十点平均粗さと、0.3μm以下の初期摩耗高さとを有するピストンリングとを備えている。さらに、ピストンリングはシリンダライナに0.03〜0.2MPaのオーダーの圧力を及ぼすべきである。
特許文献2は、ピストンリングとシリンダライナとによって形成される組み合わせ摺動部材に言及している。ピストンリングは、0.5〜1.0μmの粗さRzを有する摺動面を含んでおり、シリンダライナは、0.5〜1.5μmの粗さRzと、0.05〜0.2μmの初期摩耗高さ(標準DIN4776に基づく)と、0.2〜0.6μmの有効負荷粗さ(Rk)と、0.10〜0.35μmの油溜まり深さ(Rvk)とを有している。
ピストンリングの外側側面は、金属クロム層、金属クロム積層、窒化層、または物理蒸着(PVD)プロセスによって塗布された層で形成されている。次に、シリンダライナの表面は、好ましくは、鋳鉄、ホウ素含有鋳鉄、または鋳鋼で形成されている。
最後に、特許文献3は、シリンダとピストンリングとの組み合わせであって、低度の摺動摩擦、低減されたスカッフィング摩耗、ならびに、リングとライナの摺動面との間の通路を通した燃焼ガスの損失および潤滑油の焼き付き(ブローバイ)の低減をもたらすものについて言及している。シリンダはアルミベース合金から作られ、ピストンリングはオーステナイト系ステンレス鋼のベースと、マイクロクラックが分布した2層以上の硬質クロムの膜で被覆された外側側面とを有しており、当該各膜は、外面に開口しかつより深い層の方へと部分的に延びる、存在する層に対応した深さを有する部分を含んでいる。この構成はマイクロクラックにおける優れた油保持性を確保し、耐久性を確保しかつブローバイを通じた潤滑剤の消費を低減する。
物理蒸着(PVD)プロセスにより塗布される金属窒化物コーティングを有するリングと、DLC(ダイヤモンドライクカーボン)コーティングを有するシリンダライナとの使用を通じて所望の耐久性および強度を実現する摺動組み合わせはまだ開発されていない。出願人が行った研究は、例えば熱スプレープロセスによって塗布されるクロムセラミックまたは窒化クロムのような、ピストンリングへの他のタイプのコーティングを使用することによっては期待する結果を得られなかったことを示している。
国際特許公開第2009/069703号明細書 特開2004−116707号公報 特開2003−254156号公報
本発明の目的は、物理蒸着(PVD)プロセスによって塗布される金属窒化物コーティングを有するリングと、DLC(ダイヤモンドライクカーボン)コーティングを有するシリンダライナとの使用を通じて、耐久性および強度の向上を実現する摺動組み合わせを提供することである。
具体的には、本発明の目的は、コンプレッションリングが窒化クロム、炭窒化クロム/炭素または窒化チタンのコーティングを有し、ライナがDLC(ダイヤモンドライクカーボン)コーティングを有する、摺動組み合わせを提供することである。
本発明の別の目的は、摺動組み合わせを経済的に実用的でないものにするであろう製造コストの増大を伴うことなく、耐久性および強度の向上を実現する、摺動組み合わせを提供することである。
本発明の目的は、内燃エンジンにおいて使用するための摺動組み合わせであって、内側摺動面を規定する筒形状の少なくとも1つのシリンダライナと、少なくとも1つの外側摺動面によって規定されるリングとを備え、上記リングの上記外側摺動面は、上記ライナの上記内側面に対して摺動し、上記リングの上記表面は、上記ライナの上記内側面に塗布されたDLC(ダイヤモンドライクカーボン)の第2コーティング上を摺動する、物理蒸着(PVD)プロセスによって塗布された金属窒化物の第1コーティングを有している摺動組み合わせによって達成される。
図1は、本発明に係る摺動組み合わせの上部溝(1〜3)の領域における概略断面図である。 図2は、PVDによって塗布された窒化クロムコーティングを有するピストンリングに対しての、および比較のために、HVOFによって塗布された窒化クロムコーティングを有するリングに対しての、DLCコーティングを有するシリンダライナの1000時間後の測定された摩耗を示すグラフである。 図3は、従来の摺動組み合わせの摩耗と、本発明の摺動組み合わせの摩耗とを示すグラフである。
以下、図面に示す実施形態の例に基づいて、本発明について詳細に説明する。
本発明に係る摺動組み合わせ1は、内燃エンジンがさらされている、性能向上ならびに消費および汚染物質排出の低減に対するいっそう厳しい要求に対応して開発された。
本発明に係る摺動組み合わせ1は、実質的に内側摺動面3を規定する筒形状の少なくとも1つのシリンダライナ2と、少なくとも1つの外側摺動面5を規定するリング4とを備えており、リング4の外側側面5はライナ2の内側面3に対して摺動する。
リング4は好ましくは第1溝リングまたはコンプレッションリングであるが、例えば第2溝リングまたはオイルスクレーパリングのような任意の他の考えられる構成であってもよいことは明らかであり、その場合でも本発明が添付の特許請求の範囲の保護範囲を逸脱することはない。同様に、リングの特定の外形は保護範囲の観点から重要ではない。最後に、リングを構成する母材は、それが以下に詳述するコーティングの適用を許容する限り、自由に変更されてもよい。リング4は好ましくは鋳鉄またはステンレス鋼で構成されている。
次に、シリンダライナ2は、また、自由に変更されてもよい内径および外側周囲長を有する様々な特定の構成を呈してもよく、この外側周囲長は、原則として、エンジンブロック(図示せず)への固定を容易にする要素を提示することを想起させる。ライナの母材は好ましくは、しかし強制的にではなく、鋳鉄であり、その特定の組成はライナが取り付けられるエンジンの設計および動作パラメータに基づいて変更され得る。
例えば鋳鋼のような任意の他の材料が、それらが動作可能である限りにおいて使用されてもよく、その場合でも特許請求の範囲の保護範囲にライナが含まれる。
リング4およびライナ2の特定の構成がどのようなものであれ、リングの表面5は、ライナ2の内側面3に塗布されたDLC(ダイヤモンドライクカーボン)の第2コーティング7上を摺動する、物理蒸着(PVD)プロセスによって塗布された金属窒化物の第1コーティング6を有している。この態様において、リングおよびライナを構成する材料が、それらが各コーティングの適用を実行可能にする限りにおいて自由に変更されてもよいことは明らかである。
様々な研究に続いて、出願人は、ピストンリングとライナとの個別の研究が、エンジン動作の何十億回ものサイクルにわたってリングがライナの内部において軸方向に摺動する場合に、当該2つの部品を動作において保護するのに不十分であることに気付いた。
コーティング3の様々な層5,5’が物理蒸着(PVD)として当業者に知られるプロセスにより塗布される。
物理蒸着プロセスは、例えば高温、真空蒸発またはプラズマ照射のような純粋に物理的なプロセスに関連していることに留意すべきである。さらに、例えば窒素(N)のようなガスが追加されてもよく、これは窒化物を形成するために蒸着される金属材料と結合する。ソース(ターゲット陰極)から金属材料を蒸発させるために用いられるプロセスの中で最もよく知られているものの一つは、高出力の電気アークを材料ソースに向け、それを蒸発させて部品上に蒸着されるイオンを発生させるカソードアーク法である。窒素(N)のようなガスが存在していると、金属材料の窒化物が部品上に蒸着される。
すなわち、カソードアーク法による蒸着プロセスは、ターゲット陰極から材料を蒸発させるために電気アークが用いられる物理蒸着技術である。蒸発した材料はその後基材上で凝縮し、薄膜を形成する。
本質的に、窒素(N)ガスおよび蒸発した材料の圧力のコントロールは、得ることが望まれるコーティングの正確なコントロールを可能とする。本発明の場合、リング4のコーティング6は好ましくは窒化クロム、炭窒化クロム/炭素または窒化チタンで構成されており、より好ましくは窒化クロムで構成されている。
リング4のコーティング6は、好ましくは、1000〜2300HVの硬度と、5μmを上回る、好ましくは20〜40μmの厚みとを有していて、柱状構造を呈する。
ライナ2のコーティング7は、10〜20GPaの硬度と、1μmを上回る、好ましくは2〜15μmの厚みとを有していて、傾斜構造を呈する。
これらの摺動ペアはその構成要素のより低減された摩耗を示し、よってエンジンの本来のパラメータまたは機能原理におけるより優れた耐久性を保証する。
図2のグラフは、DLCコーティング7を有するシリンダライナ2の、1000時間後における、PVDによって塗布された窒化クロムコーティング6を有するピストンリング4に対する平均摩耗、および比較のために、HVOFプロセスによって塗布された窒化クロムコーティングを有する不特定のピストンリングに対する平均摩耗を示している。試験は、ライニングがDLCコーティングを伴うパーライト鋳鉄のものである直列6気筒のエンジンにおいて実施した。
平均値では、エンジンの1000時間の動作後、HVOFによって塗布されたコーティングを有するピストンリングの使用は上死点(TDC)位置における約16μmのライニングの摩耗を生じさせる一方、PVDによって塗布された窒化クロムコーティングを有するリング4の使用は、同じ構造のライナの摩耗を上死点において約3μmまで低減させた。
次に、図3のグラフは、2つの摺動ペアの間における比較による摩耗を示しており、第1の摺動ペアは従来のライナとPVDによって塗布された窒化クロムコーティングを有するリング4とから形成され、第2の摺動ペアはDLCコーティングを有するライナとPVDによって塗布された窒化クロムコーティングを有するリング4とから形成されている。
グラフは、500時間後と1000時間後に測定された各構成要素の摩耗を示していて、500時間の試験後において、本発明の組み合わせが従来のライナを用いた組み合わせと比較して23.4%だけ少ない摩耗を呈することを明らかにしている。1000時間後では結果はより有利なものとなり、摩耗が29.5%も少ない。本発明の摺動組み合わせ1が、1000時間の試験後において、従来のライナを有する組み合わせが半分の時間で示した摩耗と同程度の摩耗を示したことを確認することができる。
これらの結果は、リングのコーティングの硬度が高くなるほどライナの摩耗が多くなるだろうという予想に疑問を投げかける。結果は、ライナの表面硬度が高くなるにつれてリングの摩耗がより多くなることが予想されていたため、予期されていなかった。また、得られた結果は、ライナのより高い表面硬度がリングのより少ない摩耗をもたらしたため、驚いたことに予想されていたものと反対のものであった。この減少は図2および図3のグラフに示されていて、出願人によって開示された摩擦学的研究を裏付けるものである。
好ましい実施形態の例について記載したが、本発明の範囲は、他の考えられる変形例を含んでいて、添付の特許請求の範囲の内容によってのみ限定されるものであり、その中には考えられる等価物が含まれていることを理解されたい。

Claims (9)

  1. 内燃エンジンにおいて使用するための摺動組み合わせであって、
    内側摺動面(3)を規定する筒形状の少なくとも1つのシリンダライナ(2)と、
    少なくとも1つの外側摺動面(5)によって規定されるリング(4)とを備え、
    上記リング(4)の上記外側摺動面(5)は、上記ライナ(2)の上記内側面(3)に対して摺動し、
    上記リングの上記表面(5)は、上記ライナ(2)の上記内側面(3)に塗布されたDLC(ダイヤモンドライクカーボン)の第2コーティング(7)上を摺動する、物理蒸着(PVD)プロセスによって塗布された金属窒化物の第1コーティング(6)を有している
    ことを特徴とする摺動組み合わせ。
  2. 請求項1において、
    上記リング(4)の上記コーティング(6)が、好ましくは、窒化クロム、炭窒化クロム/炭素、または窒化チタンで構成されている
    ことを特徴とする摺動組み合わせ。
  3. 請求項2において、
    上記リング(4)の上記コーティング(6)が、より好ましくは、窒化クロムで構成されている
    ことを特徴とする摺動組み合わせ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項において、
    上記リング(4)の上記コーティング(6)が、1000〜2300HVの硬度と、5μmを上回る、好ましくは20〜40μmの厚みとを有していて、柱状構造を呈している
    ことを特徴とする摺動組み合わせ。
  5. 請求項1において、
    上記ライナ(2)の上記コーティング(7)が、10〜20GPaの硬度と、1μmを上回る、好ましくは2〜15μmの厚みとを有していて、傾斜構造を呈している
    ことを特徴とする摺動組み合わせ。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項において、
    上記リングが、ステンレス鋼または鋳鉄の母材を有している
    ことを特徴とする摺動組み合わせ。
  7. 請求項1〜5のいずれか1項において、
    上記ライナ(2)が、金属母材を有している
    ことを特徴とする摺動組み合わせ。
  8. 請求項7において、
    上記ライナ(2)が、鋳鉄の母材を有している
    ことを特徴とする摺動組み合わせ。
  9. 請求項7において、
    上記ライナ(2)が、アルミ合金の母材を有している
    ことを特徴とする摺動組み合わせ。
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