JP2017226005A - 乗用車用ホイールの製造方法 - Google Patents

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Koji Yagi
孝司 八木
俊一 森川
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俊一 森川
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Abstract

【課題】鋳造時における冷却時間を短縮する点において有利であり、リム中央部とその近傍の材料強度(機械的性質)を改善した、乗用車用ホイールの製造方法の提供。
【解決手段】鋳型キャビティ32に注入された溶湯Wが、リム原形部12のディスク部側リム原形端部12aと反ディスク部側リム原形端部12bとの双方から、リム原形部12の幅方向中央に向って凝固するように冷却が施される。そのため、リム原形部12の幅方向の一方から他方に向って凝固する場合に比べて、冷却時間を短縮でき、生産性が向上する。リム原形部の少なくとも幅方向中間部に減肉を伴う塑性加工を施すことで、凝固が遅く欠陥が残りやすいリム中央部とその近傍の材料強度(機械的性質)を改善させることができる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、重力鋳造工程を有する乗用車用ホイールの製造方法に関する。
特許第5205655号公報は、傾動式の重力鋳造装置を用いて行う乗用車用ホイールの製造方法を開示している。詳しくは、湯口から湯道を通して鋳型内のキャビティに溶湯を充填した後、遮蔽手段により湯道を遮蔽し、ガス供給手段によりガス口から鋳型内にガスを供給して鋳型内の溶湯をガス加圧する技術を開示している。
しかし、上記の公報開示の技術には次の問題点がある。
リム部を形作る鋳型キャビティ部分の溶湯を凝固させる順序は、リム部の鋳造時における冷却時間に影響を及ぼすものである。しかし、上記公報には、リム部を形作る鋳型キャビティ部分の溶湯を凝固させる順序についての記載がない。そのため、鋳造時における冷却時間を短縮する点において改善の余地がある。また、凝固が遅く欠陥が残りやすいリム中央部とその近傍の材料強度(機械的性質)を改善させる必要がある。
特許第5205655号公報
本発明の目的は、鋳造時における冷却時間を短縮する点において有利であり、リム中央部とその近傍の材料強度(機械的性質)を改善した、乗用車用ホイールの製造方法を提供することにある。
上記目的を達成する本発明はつぎの通りである。
(1) ディスク原形部とリム原形部とを備える中間素材を、重力鋳造により鋳造する重力鋳造工程を有し、
重力鋳造工程では、鋳型キャビティに溶湯を注入した後、鋳型キャビティに注入された溶湯が、リム原形部の幅方向の一方の端部であるディスク部側リム原形端部と他方の端部である反ディスク部側リム原形端部との双方から、リム原形部の幅方向中央に向って凝固するように冷却が施され、
重力鋳造工程後に、リム原形部の少なくとも幅方向中間部に減肉を伴う塑性加工を施してリム部を形成する塑性加工工程を有する、乗用車用ホイールの製造方法。
(2) 塑性加工工程で施される塑性加工は、フローフォーミング加工である、(1)記載の乗用車用ホイールの製造方法。
(3) 重力鋳造工程では、ディスク部側リム原形端部を形作る鋳型キャビティ部分より反ディスク部側リム原形端部を形作る鋳型キャビティ部分が上側となる状態で鋳型キャビティに溶湯が注入されており、反ディスク部側リム原形端部からリム原形部の幅方向中央に向う凝固は、反ディスク部側リム原形端部を形作る鋳型キャビティの上部にある押湯形成空間に溶湯を加圧するガスを供給することで行われる、(1)または(2)に記載の乗用車用ホイールの製造方法。
(4) ガスは、反ディスク部側リム原形端部を形作る鋳型キャビティ部分に充填した溶湯が所定温度まで低下したときに供給開始される、(3)記載の乗用車用ホイールの製造方法。
(5) 重力鋳造工程は、溶湯を貯留するホッパーを有し、ホッパー内に溶湯を貯留する倒設状態と、ホッパー内の溶湯を湯口から鋳型キャビティに注ぎ込み鋳造を行う立設状態と、の間で傾動可能である傾動式重力鋳造装置を用いて行われる、(1)〜(4)のいずれか1つに記載の乗用車用ホイールの製造方法。
上記(1)または(2)の乗用車用ホイールの製造方法によれば、鋳型キャビティに注入された溶湯が、ディスク部側リム原形端部と反ディスク部側リム原形端部との双方から、リム原形部の幅方向中央に向って凝固するように冷却が施されるため、リム原形部の幅方向の一方から他方に向って凝固する場合に比べて、冷却時間を短縮でき、生産性が向上する。
さらに、重力鋳造工程後に、リム原形部の少なくとも幅方向中間部に減肉を伴う塑性加工を施してリム部を形成する塑性加工工程を有するため、リム部の軽量化が可能となり、その結果ホイール全体の軽量化を図ることができる。さらに、凝固が遅く欠陥が残りやすいリム中央部とその近傍の材料強度(機械的性質)を改善させることができる。
上記(3)の乗用車用ホイールの製造方法によれば、反ディスク部側リム原形端部からリム原形部の幅方向中央に向う凝固は、反ディスク部側リム原形端部を形作る鋳型キャビティの上部にある押湯形成空間にガスを供給することで行われるため、重力鋳造で必要とされる押湯量を削減でき、生産性向上、コスト低減を図ることができる。
上記(4)の乗用車用ホイールの製造方法によれば、ガスは、反ディスク部側リム原形端部を形作る鋳型キャビティ部分に充填した溶湯が所定温度まで低下したときに供給開始されるため、適切なタイミングで溶湯をガス加圧することができる。また、リム原形部の凝固組織および形状を適切な状態にすることができる。
上記(5)の乗用車用ホイールの製造方法によれば、重力鋳造工程が傾動式重力鋳造装置を用いて行われるため、鋳型に溶湯を注入するための湯道を満たす溶湯量が少なくて済み、コスト低減を図ることができる。
本発明実施例の乗用車ホイールの製造方法で用いられる重力鋳造装置の、倒設状態にあるときにおける断面図である。 本発明実施例の乗用車ホイールの製造方法で用いられる重力鋳造装置の、倒設状態と立設状態との間の途中にあるときにおける断面図である。 本発明実施例の乗用車ホイールの製造方法で用いられる重力鋳造装置の、立設状態にあるときにおける断面図である。 本発明実施例の乗用車ホイールの製造方法で用いられる重力鋳造装置の、湯道が遮蔽手段によって遮蔽された状態にあるときにおける断面図である。 本発明実施例の乗用車ホイールの製造方法で用いられる重力鋳造装置の、ガスを注入して溶湯を凝固させるときにおける断面図である。 本発明実施例の乗用車ホイールの製造方法における重力鋳造工程で鋳造される中間素材の断面図である。 本発明実施例の乗用車用ホイールの製造方法における塑性加工工程で用いられる塑性加工装置の断面図である。なお、図面の明瞭化のために、装置の断面表示は省略している。 本発明実施例の乗用車用ホイールの製造方法における塑性加工工程後の素材断面図である。
以下に、本発明実施例の乗用車用ホイールの製造方法を、図面を参照して、説明する。乗用車用ホイール(以下、単にホイールともいう)1は、アルミニウム合金製であり、図8に示すように、ディスク部2とリム部3とが一体となっているホイールである。
本発明実施例の乗用車用ホイールの製造方法は、(a)図1〜図6に示すように、ディスク原形部11とリム原形部12とを備える中間素材(中間生成体またはプリフォームといってもよい)10を重力鋳造により鋳造する重力鋳造工程と、(b)図7、図8に示すように、中間素材10のリム原形部12を塑性加工してリム部3を形成する塑性加工工程と、を有する。
上記(a)の重力鋳造工程は、図1〜図3に示すように、重力鋳造装置30を用いて行われる。重力鋳造装置30は、鋳型31を有する。鋳型31は、下型31aと上型31bと横型31cを備えており、これらの型31a、31b、31cを油圧シリンダ等により結合することで、鋳造品(中間素材10)を鋳造するキャビティ(鋳造空間)32を形成する。重力鋳造装置30は、溶湯Wを貯留するホッパー33を有し、ホッパー33内に溶湯Wを貯留する倒設状態30a(図1)と、ホッパー33内の溶湯Wを湯口34からキャビティ32に注ぎ込み鋳造を行う立設状態30b(図3)と、の間で傾動可能である傾動式重力鋳造装置である。湯口34は、1個のみ設けられており、鋳型31が立設状態30bにあるときにおける上型31bまたは横型31cの上面に形成されている。ホッパー33と湯口34との間には、単一の湯道35を備える開閉体36がスライド可能に設けられており、開閉体36が油圧シリンダ36a等でスライドすることで湯口34を開閉可能となっている。
開閉体36が湯口34を開いている状態で、図1に示す倒設状態30aから、図2の斜めの状態を経て図3に示す略90度起き上がらせた立設状態30bまで鋳型31を回転させることで、ホッパー33に貯留されていた溶湯Wは、ホッパー33から単一の湯道35および単一の湯口34を通って、キャビティ32に注ぎ込まれる。
キャビティ32は、鋳型30が立設状態30bにあるときにおける、下型31aと上型31bとの間に形成されたディスク原形部成形用空間32aと、下型31aおよび上型31bの外周面と横型31cの内周面間に形成されたリム原形部成形用空間32bと、を有する。両空間32a、32bはつながっており、ディスク原形部成形用空間32aの溶湯Wが凝固して図6に示されるディスク原形部11(ホイール1のディスク部2となる部分)が成形され、リム原形部成形用空間32bの溶湯Wが凝固して図6に示されるリム原形部12(ホイール1のリム部3となる部分)が成形される。
リム原形部成形用空間32bは、図1〜図3に示すように、リム原形部12の幅方向の一方の端部であるディスク部側リム原端形部12aを成形する第1部分32b1と、リム原形部12の幅方向の他方の端部である反ディスク部側リム原形端部12bを成形する第2部分32b2と、リム原形部12の幅方向中央部を含んで第1部分32b1と第2部分32b2との間の部分(幅方向中間部12c)を成形する第3の部分32b3と、を備える。
第1部分32b1は、リム部3の対応箇所に近い形状である。第2部分32b2および第3部分32b3は、リム部3の対応箇所とは異なる形状であり、リム部3の対応箇所より厚くなっている。詳しくは、第2部分32b2および第3部分32b3は、先端(第1部分32b1から離れる方向)に向って広がる(径大となる)円錐形状となっている。なお、第2部分32b2は、リム部3の対応箇所に近い形状とされていてもよい。
重力鋳造装置30は、ディスク部側リム原形端部12aを形作る鋳型キャビティ部分である第1部分32b1より、反ディスク部側リム原形端部12bを形作る鋳型キャビティ部分である第2部分32b2が上側となる状態で、キャビティ32に溶湯Wが注入されるようになっている。
重力鋳造装置30は、さらに、鋳型31内にガスを供給するガス供給部37を有する。ガス供給部37は、図5に示すように、鋳型31の押湯形成空間(キャビティ32の上部空間)32cにガスを供給する。ガス供給部37は、第1、第2のガス供給部37a、37bを有している。第1、第2のガス供給部37a、37bは、ガスの供給タイミングを異ならせることができるように互いに独立して設けられていてもよく、ガスの供給タイミングを等しくするように一体的に設けられていてもよい。第1のガス供給部37aは、ディスク原形部成形用空間32aの上部に形成される第1の押湯形成空間32c1にガスを供給する。第2のガス供給部37bは、リム原形部成形用空間32bの第2部分32b2の上部に形成される第2の押湯形成空間32c2にガスを供給する。供給されるガスは、たとえば、空気、不活性ガス等である。ガス供給部37から押湯形成空間32cにガスが供給されることで、溶湯Wが加圧される。
上記(a)の重力鋳造工程では、キャビティ32内に溶湯Wを注入した後、キャビティ32内に注入された溶湯Wが、リム原形部12の一方の端部であるディスク部側リム原形端部12aと他方の端部である反ディスク部側リム原形端部12bとの双方から、リム原形部12の幅方向中央に向って凝固するように冷却が施される。
ディスク部側リム原形端部12aは、キャビティ32の閉塞されている先端部分(第1部分32b1)で成形されるため、溶湯Wが注入されると真先に凝固し始める。そのため、ディスク部側リム原形端部12aからリム原形部12の幅方向中央に向う凝固は、溶湯Wをキャビティ32に注入するだけで自然に行われる。
反ディスク部側リム原形端部12bからリム原形部12の幅方向中央に向う凝固は、反ディスク部側リム原形端部12bを成形する第2部分32b2の上部にある第2の押湯形成空間32c2に溶湯Wを加圧するガスを供給することで行われる。反ディスク部側リム原形端部12bからリム原形部12の幅方向中央に向って凝固するように、ガスの温度、供給量、供給時間を制御する。ガスは、第2のガス供給部37bから供給され、溶湯Wを凝固させるのに十分な温度とされており、第2部分32b2に充填した溶湯Wが所定温度まで低下したときに供給開始される。なお、この「所定温度」は、溶湯Wの材料の凝固点よりも高く、キャビティ32内の溶湯Wをガス加圧した際に溶湯Wの表面が飛び散らない程度の粘度を維持できる温度である。
通常の重力鋳造では、溶湯の凝固は、湯口34から最も遠いディスク原形部11で始まり、リム原形部12の下部(ディスク部側リム原形端部12a)、中間部(幅方向中間部12c)、上部(反ディスク部側リム原形端部12b)の順に進み、さらに押湯部に向って進む。しかし、本発明では、鋳型31に溶湯Wが満たされた後、開閉体36をスライドさせて湯口34を閉じた後、第2の押湯形成空間32c2に所定温度以下のガスを注入し、反ディスク部側リム原形端部12bから溶湯Wを冷却する。そのため、溶湯Wの凝固は、湯口34から最も遠いディスク原形部11で始まり、その後、リム原形部12の上部(反ディスク部側リム原形端部12b)で始まる。ディスク原形部11から始まった凝固は、リム原形部12の下部(ディスク部側リム原形端部12a)、中間部(幅方向中間部12c)の順に進み、リム原形部12の上部(反ディスク部側リム原形端部12b)から始まった凝固は中間部(幅方向中間部12c)に向かって進む。すなわち、幅方向中間部12cの凝固が最後となる。そのため、幅方向中間部12cに巣ができるおそれがある。この巣を除去する(潰す)ことを目的の一つとして上記(b)の塑性加工工程が行われる。
上記(a)の重力鋳造工程にて中間素材10を成形した後、鋳造時のバリ取り、ディスク原形部11の中央にハブ穴の粗加工を行う前加工工程を経て、上記(b)の塑性加工工程が行われる。
上記(b)の塑性加工工程は、図7、図8に示すように、リム原形部12の少なくとも幅方向中間部12cの幅方向中央部またはその近傍の加工を行う。塑性加工工程では、リム原形部12の少なくとも幅方向中間部12cに減肉を伴う塑性加工を施してリム部3を形成する。塑性加工工程で施される塑性加工は、スピニング加工(フローフォーミング加工)である。スピニング加工は、リム部3の形状に近い形状のマンドレル40に中間素材10をセットして回転させ、スピニングロール41をマンドレル40の形状に沿ってマンドレル40の軸方向(中間素材10の軸方向、ホイール1の軸方向と同じ)に移動させることで行われる。本発明図示例では、塑性加工は、リム原形部12のディスク部側リム原形端部12aには行われず、リム原形部12の幅方向中央部12cと反ディスク部側リム原形端部12bの両方に行われる場合を示しているが、反ディスク部側リム原形端部12bの形状が最終形状のリム部形状の対応箇所に近い形状とされている場合、反ディスク部側リム原形端部12bの塑性加工は不要である。
本発明実施例の乗用車用ホイールの製造方法は、さらに、上記(b)の工程後に、溶体化工程、時効工程、仕上げ切削加工、塗装の各工程を、この順に有していてもよい。なお、溶体化工程は、上記(a)の重力鋳造工程の後であり時効工程の前であれば、どの順番であってもよい。
つぎに、本発明全実施例の作用、効果を説明する。
本発明実施例では、重力鋳造工程において、鋳型キャビティ32内に注入された溶湯Wが、ディスク部側リム原形端部12aと反ディスク部側リム原形端部12bとの双方から、リム原形部12の幅方向中央に向って凝固するように冷却が施されるため、リム原形部12の幅方向の一方から他方に向って順に凝固する場合に比べて、冷却時間を短縮でき、生産性が向上する。
重力鋳造工程後に、リム原形部12の少なくとも幅方向中間部12cに減肉を伴う塑性加工を施してリム部3を形成する塑性加工工程を有するため、リム部3の軽量化が可能となり、その結果ホイール全体の軽量化を図ることができる。さらに、凝固が遅く欠陥が残りやすいリム中央部とその近傍の材料強度(機械的性質)を改善させることができる。
反ディスク部側リム原形端部12bからリム原形部12の幅方向中央に向う凝固は、反ディスク部側リム原形端部12bを形作る鋳型キャビティ(第2の部分32b2)の上部にある押湯形成空間(第2の押湯形成空間32c2)にガスを供給することで行われるため、重力鋳造で必要とされる押湯を削減でき、生産性向上、コスト低減を図ることができる。
ガスは、反ディスク部側リム原形端部12bを形作る鋳型キャビティ部分(第2の部分32b2)に充填した溶湯Wが所定温度まで低下したときに供給開始されるため、リム原形部12の機械的性質を向上させることができる。
重力鋳造工程が傾動式重力鋳造装置30を用いて行われるため、鋳型31に溶湯Wを注入するための湯道35を満たす溶湯量が少なくて済み、コスト低減を図ることができる。
本発明実施例では、重力鋳造装置30が傾動式重力鋳造装置であり、この傾動式重力鋳造装置30を用いて中間素材10を鋳造する方法を説明したが、重力鋳造装置30は、傾動しない固定式であり柄杓等を用いて湯口34から溶湯Wをキャビティ32に直接注入する装置であってもよい。
1 乗用車用ホイール
2 ディスク部
3 リム部
10 中間素材
11 ディスク原形部
12 リム原形部
12a ディスク部側リム原形端部
12b 反ディスク部側リム原形端部
12c 幅方向中間部
30 重力鋳造装置
30a 倒設状態
30b 立設状態
31 鋳型
31a 下型
31b 上型
31c 横型
32 キャビティ
32a ディスク原形部成形用空間
32b リム原形部成形用空間
32b1 第1部分
32b2 第2部分
32b3 第3部分
32c 押湯形成空間
32c1 第1の押湯形成空間
32c2 第2の押湯形成空間
33 ホッパー
34 湯口
35 湯道
36 開閉体
37 ガス供給部
37a 第1のガス供給部
37b 第2のガス供給部
40 マンドレル
41 スピニングロール
W 溶湯

Claims (5)

  1. ディスク原形部とリム原形部とを備える中間素材を、重力鋳造により鋳造する重力鋳造工程を有し、
    重力鋳造工程では、鋳型キャビティに溶湯を注入した後、鋳型キャビティに注入された溶湯が、リム原形部の幅方向の一方の端部であるディスク部側リム原形端部と他方の端部である反ディスク部側リム原形端部との双方から、リム原形部の幅方向中央に向って凝固するように冷却が施され、
    重力鋳造工程後に、リム原形部の少なくとも幅方向中間部に減肉を伴う塑性加工を施してリム部を形成する塑性加工工程を有する、乗用車用ホイールの製造方法。
  2. 塑性加工工程で施される塑性加工は、フローフォーミング加工である、請求項1記載の乗用車用ホイールの製造方法。
  3. 重力鋳造工程では、ディスク部側リム原形端部を形作る鋳型キャビティ部分より反ディスク部側リム原形端部を形作る鋳型キャビティ部分が上側となる状態で鋳型キャビティに溶湯が注入されており、反ディスク部側リム原形端部からリム原形部の幅方向中央に向う凝固は、反ディスク部側リム原形端部を形作る鋳型キャビティの上部にある押湯形成空間に溶湯を加圧するガスを供給することで行われる、請求項1または請求項2に記載の乗用車用ホイールの製造方法。
  4. ガスは、反ディスク部側リム原形端部を形作る鋳型キャビティ部分に充填した溶湯が所定温度まで低下したときに供給開始される、請求項3記載の乗用車用ホイールの製造方法。
  5. 重力鋳造工程は、溶湯を貯留するホッパーを有し、ホッパー内に溶湯を貯留する倒設状態と、ホッパー内の溶湯を湯口から鋳型キャビティに注ぎ込み鋳造を行う立設状態と、の間で傾動可能である傾動式重力鋳造装置を用いて行われる、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の乗用車用ホイールの製造方法。
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