JP2017223478A - 燃料棒および燃料集合体 - Google Patents

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Abstract

【課題】シビアアクシデント事象時でも炉心の損傷や水素の発生が少なく、かつ通常運転時の反応度損失が小さな燃料棒および該燃料棒を含む燃料集合体を提供する。
【解決手段】燃料棒は、プルトニウムを含む混合酸化物燃料と、Fe、Cr、Alを必須成分とするステンレス鋼で構成された燃料被覆管とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、原子力発電プラントで使用される燃料棒および燃料集合体に関し、特に混合酸化物燃料(MOX燃料)とFe、Cr、Alを必須成分とするステンレス鋼(FeCrAl系合金)で構成された燃料被覆管とを備える燃料棒および燃料集合体に関する。
現在、原子力発電プラントで用いられる燃料はウラン燃料が主流である。ウラン燃料は燃料棒の被覆管内に充填され、さらに燃料棒を束ねた燃料集合体として、原子力発電プラントの炉心に提供される。燃料集合体の構成部品である燃料棒の被覆管やウォータロッド、チャンネルボックスなどは、主としてジルカロイで構成されている。ジルカロイは熱中性子の吸収反応断面積が非常に小さいという利点をもつ反面、シビアアクシデント事象時のような高温条件下で水蒸気に曝されると、水との発熱反応で炉心の損傷を助長し、さらに可燃性ガスである水素を発生する。
このため、燃料棒の被覆管を、ジルカロイの代わりに、シビアアクシデント事象時でも比較的安定した特性を有するステンレス鋼で構成することが考えられる。特に、Fe、Crを必須成分とする一般的なステンレス鋼にAlを加えたFeCrAl系合金は高温状態での水との酸化反応が小さいため、水素発生を抑制する観点から有利である。
しかしながら、ステンレス鋼はジルカロイに比べ、ウラン燃料から放射される熱中性子の吸収反応断面積が大きいため、被覆管に適用すると反応度損失が大きくなってしまう。
そこで、シビアアクシデント事象時でも炉心の損傷や水素の発生が少なく、かつ通常運転時の反応度損失が小さな燃料棒および燃料集合体が求められていた。
特開2015−25690号公報
K.A. Terrani, S.J. Zinkle, L.L. Snead 著、「Advanced oxidation-resistant iron-based alloys for LWR fuel cladding」、Journal of Nuclear Materials、オランダ、Elsevier B.V.、2013年7月1日、448巻、420〜435頁
燃料棒を、プルトニウムを含む混合酸化物燃料(MOX燃料)と、Fe、Cr、Alを必須成分とするステンレス鋼(FeCrAl系合金)で構成された燃料被覆管とにより構成する。MOX燃料の中性子スペクトルはウラン燃料に比べ硬く、FeCrAl系合金の被覆管で吸収される熱中性子が相対的に少ないため、反応度損失を軽減することが可能となる。また、FeCrAl系合金はジルカロイよりも強度が高いため、被覆管の管厚を薄肉化することができ、被覆管による熱中性子の吸収を軽減することができる。さらに、薄肉化により被覆管の内容積を増やすことで、燃料集合体あたりのプルトニウム装荷量を増加させることができる。
被覆管をFeCrAl系合金のなかでも強度が強い、金属酸化物を分散させたステンレス鋼(ODSステンレス鋼)で構成することが望ましい。これにより、管厚をさらに薄肉化することが可能となる。
ここで、FeCrAl系合金被覆管とMOX燃料とにより構成される燃料棒の反応度は、ジルカロイ被覆管にMOX燃料を充填した既存の燃料棒と同一の反応度となるように構成することが望ましい。これにより、既存の燃料集合体や原子力発電プラントで使用されているジルカロイ燃料棒と置き換えて使用することができる。
また、MOX燃料の母材をトリウムとすることが望ましい。二酸化トリウム(ThO2)は二酸化ウラン(UO2)に比べ化学的に安定で、熱伝導度も高く、融点も高いため、燃料健全性のより高い燃料棒を提供することができる。
また、MOX燃料を用いた燃料棒を装填する燃料集合体においては、ウォータロッド、チャンネルボックス、上部タイプレート、下部タイプレートなどの燃料集合体の構成部品の一部または全部をFeCrAl系合金や炭化ケイ素(SiC)で構成することが望ましい。チャンネルボックスやウォータロッドにFeCrAl系合金を使用した場合、薄肉化により、燃料集合体内の流路面積を拡大することができるため、熱的特性・ボイド反応度係数・圧力損失の改善を図ることが可能となる。また、SiCは中性子吸収量が小さいため、反応度損失をさらに軽減することができる。さらに、SiCは融点が高いことから、シビアアクシデント事象時のような高温条件下で燃料被覆管に使用したFeCrAl系合金が溶けるような高温状態となったとしても溶融することがなく、燃料集合体の一体構成を維持し、溶融デブリのチャンネルボックス外部への漏えいを軽減することが可能となる。
本発明に係る燃料集合体の概略構成図である。 本発明に係る燃料棒の概略構成図である。 燃料の種類が、燃焼度と反応度減少量との関係に与える影響を示した図である。 単一燃料棒体系における、被覆管の外径と管厚との比と、中性子吸収割合との関係を示した図である。 単一燃料棒体系における、被覆管の外径と管厚との比と、中性子吸収割合との関係を示した図である。 単一燃料棒体系における、被覆管の外径と管厚との比と、中性子吸収割合との関係を示した図である。 燃料集合体断面体系における、被覆管の外径と管厚との比と、中性子吸収割合との関係を示した図である。
(実施態様1)
本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明を行う。
図1は原子炉に用いる燃料集合体1の全体を示す概略構成図である。原子燃料集合体1は、燃料棒2と、チャンネルボックス3と、ウォータロッド4と、上部タイプレート5と、下部タイプレート8と、支持格子7とを備える。上部タイプレート5と下部タイプレート8はそれぞれ、上部支持板6と下部支持板9を有する。上部支持板6、下部支持板9および支持格子7のそれぞれは、燃料棒2およびウォータロッド4を上端、下端およびその中間位置で支持して、燃料棒2およびウォータロッド4を格子状に配列するための格子面を有する。格子状に配列された燃料棒2およびウォータロッド4の外周を覆うように、角筒状のチャンネルボックス3が被せられている。燃料棒2の被覆管は、金属酸化物分散型ステンレス鋼(ODSステンレス鋼)で構成されている。ODSステンレス鋼は、金属酸化物を分散させたFe、Cr、Alを必須成分とするステンレス鋼である。なお、金属酸化物による中性子の吸収は無視できるほど小さいため、ODSステンレス鋼の中性子吸収割合はFeCrAl系合金の中性子吸収割合に相当する。チャンネルボックス3およびウォータロッド4は、ジルカロイで構成されている。
図2は、燃料棒2の構成を示す概略構成図である。燃料棒2は、燃料体となる混合酸化物燃料(MOX燃料)のペレット12と、MOX燃料のペレット12を覆う被覆管13と、被覆管13の上部を塞ぎ且つ上部支持板6と結合する上部端栓10と、被覆管13の下部を塞ぎ且つ下部支持板9と結合する下部端栓15とを備える。被覆管13は、シビアアクシデント事象時の炉心の損傷や水素発生を防止するため、ODSステンレス鋼で構成されている。ODSステンレス鋼はジルカロイよりも強度が高いため、管厚が薄くても実用上十分な強度を得ることができる。薄肉化により反応度損失を軽減することが可能となる。また、薄肉化により被覆管13の内径を大きくし、燃料ペレット径を増加させることが可能となる。ペレット12に用いられているMOX燃料は、二酸化ウラン(UO2)を母材とし、プルトニウムが添加されている。
ところで、ODSステンレス鋼はジルカロイよりも熱中性子の吸収が大きく、反応度損失が大きい。しかし、燃料をMOX燃料とすること、被覆管を薄肉化すること、この2点により、反応度損失を軽減することが可能となる。この2点について、以下で詳細に説明する。
まず、燃料をMOX燃料とすることによる効果について説明する。燃料体の材料により中性子スペクトルは異なる。プルトニウムを含むMOX燃料の中性子スペクトルは、ウラン燃料に比べて硬く、熱中性子が相対的に少ない。このため、燃料体をプルトニウムを含むMOX燃料とすることにより、反応度損失を軽減することができる。図3に、ウラン燃料とMOX燃料のそれぞれについて、従来のジルカロイ被覆管を同じ管厚のODSステンレス鋼に置換したときの、従来のジルカロイ被覆管からの反応度の減少量を示す。実線21は燃料体の材料がウラン燃料の燃焼度に対する反応度損失の大きさを、破線22は燃料体の材料をMOX燃料としたときの燃焼度に対する反応度損失の大きさを示す。例えば、最も燃料の反応度が大きい燃焼度10〜20GWd/tの領域において、MOX燃料ではウラン燃料に比べ、反応度損失量がおおよそ半分となっている。
次に、被覆管の管厚の薄肉化による効果について説明する。図4〜6に、単一燃料棒体系における、被覆管厚(T)と被覆管外径(D)の比(T/D)と、燃料による中性子吸収割合との関係を示す。
図4は、一般的なプルトニウム含有率である5%のプルトニウムを含むMOX燃料を従来の管厚のジルカロイ被覆管に装填した燃料棒(5%基準燃料棒)と同じ反応度となるように、プルトニウム含有率および管厚を設定したODSステンレス鋼燃料棒のT/Dと中性子吸収割合との関係である。図4(a)は燃料棒を縦横8本ずつ配列した8×8配列の燃料集合体内の燃料棒におけるT/Dと中性子吸収割合との関係を、図4(b)は9×9配列の燃料集合体内の燃料棒におけるT/Dと中性子吸収割合との関係を、図4(c)は10×10配列の燃料集合体内の燃料棒におけるT/Dと中性子吸収割合との関係を示す。
点30、32、34は5%基準燃料棒の値であり、燃料配列の大きさによる違いはあるもののT/Dは6%前後であり、燃料配列数が増え効率化が進むにつれ、燃料の中性子吸収割合が増加している。実線31、33、35はODSステンレス鋼燃料棒のT/Dと燃料による中性子吸収割合との関係を示す。図からODSステンレス鋼被覆管のT/Dを3%以下とすることで、燃料による中性子吸収割合が、ジルカロイ被覆管を有する燃料棒(5%基準燃料棒)と同等以上となることがわかる。燃料による中性子吸収割合が大きくなる、すなわち被覆管による中性子吸収割合が小さくなると、反応度損失は小さくなる。したがって、ODSステンレス鋼被覆管のT/Dを3%以下とすることで、反応度損失を従来の管厚のジルカロイ燃料棒と同等以下に軽減することができる。
図5は、プルトニウム含有率が7%のMOX燃料を従来の管厚のジルカロイ被覆管に装填した燃料棒(7%基準燃料棒)と同じ反応度となるように、プルトニウム含有率および管厚を設定したODSステンレス鋼燃料棒のT/Dと中性子吸収割合との関係である。図5(a)は8×8配列の、図5(b)は9×9配列の、図5(c)は10×10配列の燃料集合体におけるT/Dと中性子吸収割合との関係である。
点40、42、44は7%基準燃料棒の値であり、実線41、43、45はODSステンレス鋼燃料棒のT/Dと燃料による中性子吸収割合の関係である。プルトニウム含有率が7%の基準燃料棒による本例においても、ODSステンレス鋼被覆管のT/Dを3%以下とすることで、燃料による中性子吸収割合がジルカロイ燃料棒と同等以上となり、反応度損失がジルカロイ燃料棒の損失と同等以下に軽減されていることがわかる。
図6は、プルトニウム含有率が9%のMOX燃料を従来の管厚のジルカロイ被覆管に装填した燃料棒(9%基準燃料棒)と同じ反応度となるように、プルトニウム含有率および管厚を設定したODSステンレス鋼燃料棒のT/Dと中性子吸収割合との関係である。図6(a)は8×8配列の、図6(b)は9×9配列の、図6(c)は10×10配列の燃料集合体におけるT/Dと中性子吸収割合との関係である。
点50、52、54は9%基準燃料棒の値であり、実線51、53、55はODSステンレス鋼燃料棒のT/Dと燃料による中性子吸収割合との関係である。プルトニウム含有率が9%の基準燃料棒による本例においても、ODSステンレス鋼のT/Dを3%以下とすることで、燃料による中性子吸収割合がジルカロイ燃料棒と同等以上となり、反応度損失がジルカロイ燃料棒の損失と同等以下に軽減されていることがわかる。
図4〜6から明らかなように、ODSステンレス鋼被覆管のT/Dを3%以下とすることで、反応度損失を従来のジルカロイ被覆管と同等以下に軽減することができる。図4〜6は単一燃料棒体系における中性子吸収割合であるが、燃料集合体断面体系でみた場合も同様な結論となる。図7は、MOX燃料棒の平均プルトニウム含有率が5%である8×8配列の燃料集合体について、燃料断面体系におけるT/Dと燃料による中性子吸収割合との関係である。点60はジルカロイ燃料棒の場合の中性子吸収割合、点61はODSステンレス鋼燃料棒のT/D=3%の点における中性子吸収割合を示す。点61の方が点60よりも燃料による中性子吸収割合が高く、T/Dを3%とすれば、反応度損失がジルカロイ被覆管を備える燃料棒と同等以下に軽減されていることが確認できる。
上述した実施態様では、燃料棒2以外の燃料集合体1の構成部材は、ジルカロイで構成されているが、さらにチャンネルボックス3やウォータロッド4も強度の高いODSステンレス鋼で構成することが望ましい。これにより、ウォータロッド厚、チャンネルボックス板厚も従来の半分程度の厚さに薄肉化することができ、燃料集合体1内の流路面積を拡大することができ、熱的特性・ボイド反応度係数・圧力損失を改善することが可能となる。
本実施態様で使用したODSステンレス鋼被覆管を有する燃料棒は、従来のジルカロイで構成された被覆管を有する燃料棒と外径が等しいため、既存の燃料集合体に使用されているジルカロイ被覆管を有する燃料棒と置き換えて使用することが可能である。置き換えに際して、燃料集合体を構成する燃料棒以外の構成部材を変更する必要はなく、従来と同じ設計のものを利用することが可能である。
(実施態様2)
実施態様1のペレットは、二酸化ウラン(UO2)の母材にプルトニウムを添加して構成されているが、ペレットの母材をトリウムとしてもよい。本実施態様のペレットは、二酸化トリウム(ThO2)を母材とし、プルトニウムを添加して構成される。二酸化トリウム(ThO2)は二酸化ウラン(UO2)に比べ化学的に安定で、熱伝導度も高く、融点も高いため、より高い燃料健全性を達成することができる。さらにトリウム燃料サイクルでは長期間にわたって強い放射能を有するマイナーアクチニドの発生を抑制でき、シビアアクシデント事象発生による燃料損傷が起こったとしても、外部への影響を小さくすることが可能となる。
なお、ペレット径やプルトニウム含有率は実施態様1のペレットと同じである。また、燃料体を除く燃料集合体の全体構成も実施態様1と同じ構成である。
(実施態様3)
実施態様1では、チャンネルボックス3およびウォータロッド4をジルカロイまたはODSステンレス鋼で構成しているが、本実施態様では、燃料集合体1の燃料棒2以外の構成部品を炭化ケイ素(SiC)で構成した。SiCは中性子吸収量が小さいため、反応度損失を軽減することができる。また、SiCはステンレス鋼よりも融点が高いため、シビアアクシデント事象時に被覆管のステンレス鋼が溶けるような高温状態となったとしても、溶融せずに部材の形状を維持することができる。このため、燃料集合体1の燃料棒2以外の構成部品(チャンネルボックス3、ウォータロッド4、上部タイプレート5、下部タイプレート8など)のうち少なくとも一つをSiCとすることでシビアアクシデント事象時の燃料健全性を向上させることが可能となる。チャンネルボックス3と下部タイプレート8をSiCとすることで、それらにより構成されるバケツ形状の容積内に溶融デブリを保持することが可能となり、チャンネルボックス外部への漏えいを軽減することができる。
なお、SiCは延性・密閉性が小さいため、ペレット12と直接接触する被覆管には適さない。チャンネルボックス3、ウォータロッド4、上部タイプレート5、下部タイプレート8など、燃料棒2以外の燃料集合体1の構成部品に適用することが望ましい。
以上、本願発明にかかる燃料棒および燃料集合体に関する説明を行ったが、当業者であれば、炉心の設計や要求される耐震性などに合わせて、本願発明を実施できることは、容易に想到できよう。
1 燃料集合体
2 燃料棒
3 チャンネルボックス
4 ウォータロッド
5 上部タイプレート
6 上部支持板
7 支持格子
8 下部タイプレート
9 下部支持板
10 上部端栓
12 ペレット
13 被覆管
15 下部端栓

Claims (7)

  1. プルトニウムを含む混合酸化物燃料と、
    Fe、Cr、およびAlを必須成分とするステンレス鋼で構成された燃料被覆管と、
    を備える、燃料棒。
  2. 前記Fe、Cr、およびAlを必須成分とするステンレス鋼が、金属酸化物を分散させたFe、Cr、およびAlを必須成分とするステンレス鋼である、請求項1に記載の燃料棒。
  3. 前記燃料被覆管の管厚の外径に対する割合が3%以下である、請求項1または2に記載の燃料棒。
  4. 前記混合酸化物燃料の母材がトリウムである、請求項1から3のいずれかに記載の燃料棒。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の燃料棒を含み、
    チャンネルボックスと、
    上部タイプレートと、
    下部タイプレートと、
    ウォータロッドと、
    をさらに備える、燃料集合体。
  6. 前記チャンネルボックスおよび前記ウォータロッドのうちの少なくとも一方が、金属酸化物を分散させたFe、Cr、およびAlを必須成分とするステンレス鋼で構成されている、請求項5に記載の燃料集合体。
  7. 前記チャンネルボックス、前記ウォータロッド、前記上部タイプレートおよび前記下部タイプレートのうち少なくとも一つが、炭化ケイ素で構成されている、請求項5に記載の燃料集合体。
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