JP2017223399A - 冷却システム - Google Patents

冷却システム Download PDF

Info

Publication number
JP2017223399A
JP2017223399A JP2016118256A JP2016118256A JP2017223399A JP 2017223399 A JP2017223399 A JP 2017223399A JP 2016118256 A JP2016118256 A JP 2016118256A JP 2016118256 A JP2016118256 A JP 2016118256A JP 2017223399 A JP2017223399 A JP 2017223399A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cooling
cooling medium
resistor
radiator
tube group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016118256A
Other languages
English (en)
Inventor
真広 大前
Masahiro Omae
真広 大前
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2016118256A priority Critical patent/JP2017223399A/ja
Publication of JP2017223399A publication Critical patent/JP2017223399A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Heat-Exchange And Heat-Transfer (AREA)

Abstract

【課題】新たな機能品を追加することなく、複数の熱交換器の一部に冷却媒体が偏って流れてしまうことを抑制可能な冷却システムを提供する。【解決手段】冷却システム1は、冷却回路10にて並列に配置された第1ラジエータ40および第2ラジエータ50のうち、第2ラジエータ50に対して、第1ラジエータ40および第2ラジエータ50における冷却媒体の流量バランスを設定するバランス設定部が設けられている。このバランス設定部は、第2ラジエータ50の内部に配置され、第2ラジエータ50における冷却媒体の流通抵抗となる抵抗体534で構成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、発熱体を冷却する冷却媒体が循環する冷却回路、および冷却回路において冷却媒体の流れに対して並列に配置された複数の熱交換器を含んで構成される冷却システムに関する。
従来、エンジンを冷却する冷却水が循環する冷却水循環経路において、ラジエータとラジエータをバイパスするバイパス通路とが並列に設定された冷却装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の冷却装置は、冷却水循環経路に設置した流量調整弁によってラジエータ側に流す冷却水の流量とバイパス通路側に流す冷却水の流量とを調整する構成となっている。
特開2006−112344号公報
ところで、本発明者らは、冷却媒体が循環する冷却回路において、冷却媒体の流れに対して並列に複数の熱交換器を配置することで、冷却システムにおける熱交換性能を確保しつつ、搭載性の自由度の向上を図ることを検討している。
しかしながら、冷却システムにおいて複数の熱交換器を並列に配置する構成では、複数の熱交換器の一部に偏って冷却媒体が流れると、冷却システム全体に要求される熱交換性能を満足できない可能性がある。
これに対して、冷却回路に対して、各熱交換器への冷却媒体の流量を調整する流量調整弁を追加することが考えられるが、新たな機能品を追加することになり、部品点数の増加、搭載性の悪化が懸念される。
本発明は上記点に鑑みて、新たな機能品を追加することなく、複数の熱交換器の一部に冷却媒体が偏って流れてしまうことを抑制可能な冷却システムを提供する。
請求項1に記載の発明は、発熱体を冷却する冷却媒体が循環する冷却回路(10)、および冷却回路において冷却媒体の流れに対して並列に配置された複数の熱交換器(40、50)を含んで構成される冷却システムを対象としている。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、複数の熱交換器のうち、一部の熱交換器(50)に、複数の熱交換器における冷却媒体の流量バランスを設定するバランス設定部が設けられている。そして、バランス設定部は、一部の熱交換器の内部に配置され、一部の熱交換器における冷却媒体の流通抵抗となる抵抗体(534、534A〜534C)で構成されている。
このように、複数の熱交換器における冷却媒体の流量バランスを設定するバランス設定部を、一部の熱交換器の内部に配置された抵抗体で構成すれば、新たな機能品を追加することなく、複数の熱交換器の一部に冷却媒体が偏って流れることを抑制することができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係の一例を示すものである。
第1実施形態に係る冷却システムの概略構成図である。 第1実施形態に係る第2ラジエータの模式的な正面図である。 図2のIII−III断面図である。 図2のIV−IV断面図である。 冷却水の流れを示す矢印を追加した第2ラジエータの模式的な正面図である。 第1実施形態の変形例1に係る抵抗体の断面を示す模式的な断面図である。 第1実施形態の変形例2に係る抵抗体の断面を示す模式的な断面図である。 第2実施形態に係る第2ラジエータの模式的な正面図である。 図8のIX−IX断面図である。
以下、発明を実施する形態について図面を参照して説明する。なお、以下の実施形態において、先行する実施形態で説明した事項と同一もしくは均等である部分には、同一の参照符号を付し、その説明を省略する場合がある。また、実施形態において、構成要素の一部だけを説明している場合、構成要素の他の部分に関しては、先行する実施形態において説明した構成要素を適用することができる。以下の実施形態は、特に組み合わせに支障が生じない範囲であれば、特に明示していない場合であっても、各実施形態同士を部分的に組み合わせることができる。
(第1実施形態)
本実施形態について、図1〜図5を参照して説明する。本実施形態では、本発明に係る冷却システム1を、車両の内燃機関30を冷却するシステムに適用した例について説明する。
図1に示すように、本実施形態の冷却システム1は、発熱体である内燃機関30を冷却する冷却媒体が循環する冷却回路10を備える。冷却媒体としては、例えば、エチレングリコール水容液等の不凍液を採用することができる。
冷却回路10には、冷却媒体を循環させる水ポンプ20が設けられている。水ポンプ20は、内燃機関30に対して冷却媒体を圧送する圧送装置である。
冷却回路10における水ポンプ20の冷却媒体の吐出側には、内燃機関30における冷却媒体の流入ポート30aが接続されている。流入ポート30aは、内燃機関30の内部に形成された冷却流路30bに連通している。内燃機関30は、冷却流路30bを流通する冷却媒体に放熱することで冷却される。そして、内燃機関30の冷却流路30bを流通して高温となった冷却媒体は、内燃機関30の流出ポート30cから排出される。
冷却回路10は、内燃機関30の流出ポート30cの下流側に設けられた分岐部10aにて第1冷却媒体通路11および第2冷却媒体通路12に分岐している。この第1冷却媒体通路11および第2冷却媒体通路12は、冷却回路10における水ポンプ20の吸入側に設けられた合流部10bで合流している。
本実施形態の冷却回路10には、第1冷却媒体通路11に第1ラジエータ40が配置され、第2冷却媒体通路12に第2ラジエータ50が配置されている。これにより、本実施形態の冷却回路10では、第1ラジエータ40および第2ラジエータ50が冷却回路10の冷却媒体流れに対して並列に配置されている。
第1ラジエータ40および第2ラジエータ50それぞれは、内燃機関30の流出ポート30cから排出された高温の冷却媒体を外気と熱交換させて、冷却媒体を放熱させる熱交換器として構成されている。
ここで、第1ラジエータ40および第2ラジエータ50それぞれを車両における内燃機関30の前部の空間に配置することが考えられるが、車両前部の空間に対して搭載スペースを確保することが難しいことがある。
このため、本実施形態では、第1ラジエータ40を内燃機関30の前部の空間に配置し、第2ラジエータ50を車両における内燃機関30の側方(例えば、タイヤハウス付近)に配置することで、熱交換性能を確保しつつ、搭載性の自由度の向上を図っている。
また、本実施形態では、第1ラジエータ40がメインラジエータとなっている。そして、本実施形態の第2ラジエータ50は、第1ラジエータ40にて冷却不足が生じないように第1ラジエータ40を補助するサブラジエータとして設けられている。
本実施形態の第1ラジエータ40は、その熱交換能力が第2ラジエータ50における熱交換能力よりも大きくなるように構成されている。具体的には、第1ラジエータ40は、第2ラジエータ50よりも冷却媒体の流路長等が大きいことで、冷却媒体と外気との熱交換面積が大きくなっている。
ところが、本実施形態の如く、冷却システム1において第1ラジエータ40と第2ラジエータ50を並列に配置する構成では、第2ラジエータ50側に偏って冷却媒体が流れると、冷却システム1全体に要求される熱交換性能を満足できない可能性がある。
これに対して、冷却回路10に対して、第1ラジエータ40および第2ラジエータ50への冷却媒体の流量を調整する流量調整弁を追加することが考えられるが、新たな機能品を追加することになり、部品点数の増加、搭載性の悪化が懸念される。
そこで、本実施形態では、第2ラジエータ50の内部に冷却媒体となる抵抗体534を設定している。なお、本実施形態では、第2ラジエータ50が冷却回路10に配置された複数の熱交換器のうち、一部の熱交換器に相当している。
以下、本実施形態の第2ラジエータ50の構成について図2〜図4を参照して説明する。図2に示すように、第2ラジエータ50は、外気と冷却媒体とを熱交換させる熱交換コア51、および熱交換コア51に対して冷却媒体を分配または熱交換コア51から流出した冷却媒体を集合させる一対のヘッダタンク52、53を含んで構成されている。
熱交換コア51は、内部に冷却媒体の流通路が形成された複数のチューブ511の積層体で構成されている。各チューブ511は、その長手方向が水平方向に沿って延びると共に、その断面における長径となる方向が外気の流通方向に沿って延びるように扁平形状に構成されている。
ここで、偏平形状とは、曲率半径の大きい円弧部と曲率半径の小さい円弧部とを結合した曲線形状からなる楕円形状や、円弧部と平坦部とを結合した形状からなる長円形状等を包含するものである。なお、本実施形態では、チューブ511の積層方向をチューブ積層方向XDと呼び、チューブ511の長手方向をチューブ長手方向YDと呼ぶことがある。
複数のチューブ511は、隣り合うチューブ511の扁平面が並行となるように、互いに所定の間隔を設けて配列されている。隣り合うチューブ511の間に形成される隙間は、外気が流通する空間を構成している。
本実施形態の熱交換コア51は、隣り合うチューブ511の間に形成される隙間にフィン512が配置されている。フィン512は、外気と冷却媒体との熱交換を促進するための部材である。
本実施形態の各チューブ511、およびフィン512それぞれは、熱伝導率、耐食性等に優れた金属(例えば、アルミニウム合金)で構成されている。そして、本実施形態の第2ラジエータ50は、各チューブ511、フィン512、後述する一対のヘッダタンク52、53のコアプレート521、531、後述するサイドプレート54が、各部材の所定箇所に被覆されたろう材により一体にろう付け接合されている。
各チューブ511におけるチューブ長手方向YDの両端部には、チューブ積層方向XDに延びると共に、内部に空間が形成された一対のヘッダタンク52、53が配置されている。
また、熱交換コア51におけるチューブ積層方向XDの両端部には、熱交換コア51を補強するサイドプレート54が配置されている。サイドプレート54は、チューブ長手方向YDに沿って延びており、その両端が各ヘッダタンク52、53のコアプレート521、531に接続されている。本実施形態のサイドプレート54は、アルミニウム合金等の金属で構成されている。
一対のヘッダタンク52、53は、チューブ511の端部が接合されるコアプレート521、531、およびコアプレート521、531と共に各ヘッダタンク52、53の内部空間を形成するタンク本体部522、532を有している。
本実施形態のコアプレート521、531は、熱伝導率、耐食性等に優れた金属(例えば、アルミニウム合金)で構成されている。また、本実施形態のタンク本体部522、532は、ガラス繊維で強化されたガラス強化ポリアミド等の樹脂で形成されている。
本実施形態では、図示しないパッキンをコアプレート521、531とタンク本体部522、532との間に挟んだ状態で、コアプレート521、531の一部を塑性変形させてタンク本体部522、532にコアプレート521、531にカシメ固定している。なお、パッキンは、弾性変形可能なゴム(例えば、シリコンゴム、EPDM)で構成されている。
一対のヘッダタンク52、53のうち、紙面右側に図示された第1ヘッダタンク52の内部には、第1ヘッダタンク52の内部空間を仕切るセパレータ523が設けられている。第1ヘッダタンク52の内部空間は、セパレータ523によって2つの空間524、525に分かれている。
そして、熱交換コア51を構成する複数のチューブ511は、第1ヘッダタンク52の2つの空間524、525に対応して、第1のチューブ群511Aと第2のチューブ群511Bとに区分される。なお、第1のチューブ群511Aは、複数のチューブ511のうち、第1ヘッダタンク52の一方の空間524に接続されたチューブ群である。また、第2のチューブ群511Bは、複数のチューブ511のうち、第1ヘッダタンク52の他方の空間525に接続されたチューブ群である。
第1ヘッダタンク52には、チューブ積層方向XDの一端側に第1ヘッダタンク52の内部に冷却媒体を導入するための入口側コネクタ50aが接続されている。本実施形態の入口側コネクタ50aは、内燃機関30の流出ポート30cから流出した高温の冷却媒体を第1ヘッダタンク52に導入する部材である。
入口側コネクタ50aは、第1ヘッダタンク52の内部に形成された2つの空間524、525のうち一方の空間524に連通している。本実施形態では、第1ヘッダタンク52の内部に形成された一方の空間が、複数のチューブ511におけるチューブ積層方向XDに隣接する第1のチューブ群511Aに冷却媒体を分配する分配空間524を構成している。
さらに、第1ヘッダタンク52には、チューブ積層方向XDの他端側に第1ヘッダタンク52の内部から冷却媒体を導出するための出口側コネクタ50bが接続されている。本実施形態の出口側コネクタ50bは、熱交換コア51を通過した冷却媒体を冷却回路10の合流部10b側に導出する部材である。
出口側コネクタ50bは、第1ヘッダタンク52の内部に形成された2つの空間524、525のうち他方の空間525に連通している。本実施形態では、第1ヘッダタンク52の内部に形成された他方の空間が、第1のチューブ群511Aに隣接する第2のチューブ群511Bから流出した冷却媒体を集合させる集合空間525を構成している。
続いて、一対のヘッダタンク52、53のうち、紙面左側に図示された第2ヘッダタンク53の内部には、第1のチューブ群511Aおよび第2のチューブ群511Bの双方に連通する連通空間533が形成されている。この連通空間533は、第1のチューブ群511Aからの冷却媒体を第2のチューブ群511Bに導く空間である。
また、本実施形態の第2ヘッダタンク53には、連通空間533に冷却媒体の流通抵抗となる抵抗体534が設定されている。この抵抗体534は、第1ラジエータ40および第2ラジエータ50おける冷却媒体の流量バランスを設定するバランス設定部を構成している。なお、本実施形態の第2ヘッダタンク53は、抵抗体534が設けられているが、第1ヘッダタンク52と異なり、その内部空間が仕切られていない構成となっている。
本実施形態の第2ヘッダタンク53は、抵抗体534が設定されることで、図3に示す抵抗体534が設けられていない部位の連通空間533の断面積に比べて、図4に示す抵抗体534が設けられた部位の連通空間533の断面積が縮小されている。
図4に示すように、本実施形態の抵抗体534は、第2ヘッダタンク53を構成するタンク本体部532との一体成形物として構成されている。従って、抵抗体534は、タンク本体部532と同様に樹脂で構成されている。
具体的には、本実施形態の抵抗体534は、第2ヘッダタンク53の内部に立設されたスリット状の切欠きを有するリブ状部材で構成されている。なお、抵抗体534は、貫通穴を有するリブ状部材で構成することも考えられるが、当該構成では、タンク本体部532との一体成形物として構成する際の成形型が複雑となることから好ましくない。
ここで、第2ヘッダタンク53の連通空間533に抵抗体534を設定すると、第1のチューブ群511Aおよび第2のチューブ群511Bの一部に冷却媒体が偏って流れてしまうことが懸念される。
そこで、本実施形態では、図2に示すように、抵抗体534を連通空間533における第1のチューブ群511Aの接続位置と第2のチューブ群511Bの接続位置との間に設定している。換言すれば、本実施形態では、第2ヘッダタンク53の連通空間533のうち、チューブ長手方向YDにおいて、第1ヘッダタンク52の内部に設けられたセパレータ523に対応する位置に抵抗体534を設定している。
このように構成される第2ラジエータ50では、図5に示すように、入口側コネクタ50aから導入された冷却媒体が、第1ヘッダタンク52の分配空間524に流入し、第1のチューブ群511Aに分配される。そして、第1のチューブ群511Aに分配された冷却媒体は、右方側から左方側へと流れる際に外気と熱交換した後、第2ヘッダタンク53の連通空間533に流入する。
第2ヘッダタンク53の連通空間533に流入した冷媒は、抵抗体534が設定された位置で流れが方向転換し、第1のチューブ群511Aに隣接する第2のチューブ群511Bに分配される。そして、第2のチューブ群511Bに分配された冷媒は、左方側から右方側へと流れる際に外気と熱交換した後、第1ヘッダタンク52の集合空間525に流入する。第1ヘッダタンク52の集合空間525に流入した冷媒は、出口側コネクタ50bを介して外部に排出される。
以上説明した本実施形態の冷却システム1は、冷却媒体の流れに対して並列に配置された第1ラジエータ40および第2ラジエータ50のうち、第2ラジエータ50に対して冷却媒体の流量のバランス設定部として機能する抵抗体534を設ける構成としている。
これによれば、冷却回路10に対して流量調整弁のような新たな機能品を追加することなく、第1ラジエータ40および第2ラジエータ50のうち、第2ラジエータ50側に冷却媒体が偏って流れてしまうことを抑制することができる。
また、本構成では、第2ラジエータ50に対して抵抗体534を設ける構成であり、冷却システム1の配置空間として新たな空間を確保する必要がないので、冷却システム1の搭載性を向上させることができる。さらに、本構成は、冷却回路10上では特に変更がないので、新たな機能品を追加する場合に比べて、冷却回路10を簡素なものとすることができる。このことは、車両の燃費に影響する重量の低減に繋がる。
また、本実施形態では、第2ラジエータ50を構成する第2ヘッダタンク53の内部空間である連通空間533に対して抵抗体534を配置する構成としている。これによれば、外気と熱交換する冷却媒体が流通するチューブ511の形状等を変更する必要がないため、抵抗体534の設置に伴う第2ラジエータ50の熱交換性能への影響を抑えることができる。
特に、本実施形態では、抵抗体534を連通空間533における第1のチューブ群511Aの接続位置と第2のチューブ群511Bの接続位置との間に設定している。これによれば、抵抗体534の設置に伴って第1のチューブ群511Aまたは第2のチューブ群511Bの一部に冷却媒体が偏って流れてしまうことを抑えることができる。
さらに、本実施形態では、抵抗体534を第2ラジエータ50の第2ヘッダタンク53におけるタンク本体部532と一体成形物として構成している。これによれば、抵抗体534を独立した部品とする場合に比べて、第2ラジエータ50における部品点数を減らすことができる。このことは、冷却システム1におけるコスト低減、重量低減、搭載性の向上に寄与する。
ここで、上述の第1実施形態では、抵抗体534を第2ヘッダタンク53の内部に立設されたスリット状の切欠きを有するリブ状部材で構成する例について説明したが、これに限定されない。
図6は、第1実施形態の変形例1に係る抵抗体534Aの断面を示す模式的な断面図である。図6に示すように、抵抗体534Aは、第2ヘッダタンク53の内部に立設された円弧状の切欠きを有するリブ状部材で構成されていてもよい。なお、図6は、第1実施形態の図4、すなわち、図2のIV−IV断面図に対応している。
また、図7は、第1実施形態の変形例2に係る抵抗体534Bの断面を示す模式的な断面図である。図7に示すように、抵抗体534Bは、第2ヘッダタンク53の内部に立設された台形状の切欠きを有するリブ状部材で構成されていてもよい。なお、図7は、第1実施形態の図4、すなわち、図2のIV−IV断面図に対応している。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について、図8、図9を参照して説明する。本実施形態の抵抗体534Cは、図8、図9に示すように、第2ヘッダタンク53の内部に立設されたリブ状部材ではなく、第2ヘッダタンク53における内側に窪んだ凹部で構成されている。このような抵抗体534Cは、第2ヘッダタンク53のタンク本体部532を成形する際に、その外殻の一部を内側に窪ませることによって形成することができる。
その他の構成および作用は、第1実施形態と同様である。本実施形態の第2ラジエータ50を備える冷却システム1によれば、第1実施形態と共通の構成から奏される作用効果を第1実施形態と同様に得ることができる。
特に、本実施形態では、抵抗体534Cを第2ヘッダタンク53における内側に窪んだ凹部で構成しているので、第1実施形態に比べて、第2ヘッダタンク53の重量を抑えることができる。
(他の実施形態)
以上、本発明の代表的な実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されることなく、例えば、以下のように種々変形可能である。
上述の各実施形態では、本発明の冷却システム1を車両の内燃機関30を冷却するシステムに適用した例について説明したが、これに限定されない。本発明の冷却システム1は、例えば、車両に搭載された過給機等の発熱体や、車両以外に搭載される発熱体を冷却するシステムに適用することができる。
上述の各実施形態では、冷却回路10に第1ラジエータ40および第2ラジエータ50という2つの熱交換器が並列に配置された構成において、第2ラジエータ50に抵抗体534を設定する例について説明したが、これに限定されない。例えば、冷却回路10に3つ以上の熱交換器が並列に配置された構成において、一部の熱交換器に対して抵抗体534を設定するようにしてもよい。
上述の各実施形態では、第1ラジエータ40をメインラジエータとし、第2ラジエータ50をサブラジエータとして構成される冷却システム1を例示したが、これに限定されない。冷却システム1は、例えば、第1ラジエータ40および第2ラジエータ50の双方が同等の位置、同等の体格を有し、第1ラジエータ40および第2ラジエータ50の双方がメインラジエータとして構成されていてもよい。
上述の各実施形態では、第2ラジエータ50として冷却媒体をU字状にターンさせる熱交換器で構成する例について説明したが、これに限定されない。第2ラジエータ50は、例えば、冷却媒体がターンしない熱交換器、冷却媒体がS字状にターンする熱交換器で構成されていてもよい。なお、第2ラジエータ50を冷却媒体がターンしない熱交換器で構成する場合、一対のヘッダタンク52、53のいずれかに抵抗体534を設定すればよい。
上述の各実施形態では、第2ラジエータ50における第2ヘッダタンク53の連通空間533のうち、第1のチューブ群511Aの接続位置と第2のチューブ群511Bの接続位置との間に抵抗体534を設定する例について説明したが、これに限定されない。
抵抗体534は、例えば、第2ヘッダタンク53の長手方向の端部よりも、第1のチューブ群511Aの接続位置と第2のチューブ群511Bの接続位置との間に近い位置に設定されていてもよい。
なお、上述の各実施形態の如く、抵抗体534を第2ラジエータ50における第2ヘッダタンク53の連通空間533に設定することが望ましいが、これに限定されず、連通空間533以外の位置に抵抗体534が設定されていてもよい。
また、上述の各実施形態の如く、抵抗体534を第2ラジエータ50の第2ヘッダタンク53におけるタンク本体部532と一体成形物で構成することが望ましいが、これに限定されず、例えば、抵抗体534がタンク本体部532とは別部品として構成されていてもよい。
上述の実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
上述の実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されない。
上述の実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されない。
(まとめ)
上述の実施形態の一部または全部で示された第1の観点によれば、冷却システムは、複数の熱交換器における冷却媒体の流量バランスを設定するバランス設定部が、一部の熱交換器の内部に配置された抵抗体で構成されている。
また、第2の観点によれば、冷却システムは、一部の熱交換器が、冷却媒体の流通路が形成された複数のチューブを積層して構成される積層体、および複数のチューブの長手方向の両端部に接続された一対のヘッダタンクを含んで構成されている。また、一対のヘッダタンクの一方のヘッダタンクには、複数のチューブにおける積層体の積層方向に隣接する第1のチューブ群に冷却媒体を分配する分配空間、および第1のチューブ群に隣接する第2のチューブ群からの冷却媒体を集合させる集合空間が設定されている。さらに、一対のヘッダタンクの他方のヘッダタンクには、第1のチューブ群および第2のチューブ群の双方に連通して、第1のチューブ群からの冷却媒体を第2のチューブ群に導く連通空間が設定されている。そして、抵抗体は、連通空間に配置されている。
このように、抵抗体を一部の熱交換器における他方のヘッダタンクの内部に設ける構成とすれば、外気と熱交換する冷却媒体が流通するチューブの形状等を変更する必要がない。このため、本構成では、抵抗体の設置に伴う一部の熱交換器の熱交換性能への影響を抑えることができる。
また、第3の観点によれば、冷却システムは、抵抗体が、連通空間のうち、第1のチューブ群の接続位置と第2のチューブ群の接続位置との間に設定されている。このように、連通空間における第1のチューブ群の接続位置と第2のチューブ群の接続位置との間に抵抗体を設定すれば、抵抗体の設置に伴って第1のチューブ群または第2のチューブ群の一部に冷却媒体が偏って流れてしまうことを抑えることができる。
また、第4の観点によれば、冷却システムは、一対のヘッダタンクが、チューブの長手方向の端部が複数のチューブ挿入穴に挿入された状態で、複数のチューブが接合されたコアプレート、およびコアプレートに固定されてコアプレートと共に複数のチューブに連通する空間を形成するタンク本体部を含んで構成されている。そして、抵抗体は、他方のヘッダタンクのタンク本体部との一体成形物として構成されている。
このように、抵抗体を他方のヘッダタンクのタンク本体部と一体成形物として構成すれば、抵抗体を独立した部品とする場合に比べて、一部の熱交換器における部品点数を減らすことが可能となる。このことは、冷却システムにおけるコスト低減、重量低減、搭載性の向上に寄与する。
また、第5の観点によれば、冷却システムは、抵抗体が、他方のヘッダタンクの内部に設定された切欠きを有するリブ状部材で構成されている。これによれば、簡素な構成で複数の熱交換器における冷却媒体の流量バランスを設定可能となる。
また、第6の観点によれば、冷却システムは、抵抗体が、他方のヘッダタンクにおける内側に窪んだ凹部で構成されている。これによれば、簡素な構成で複数の熱交換器における冷却媒体の流量バランスを設定可能となる。
1 冷却システム
10 冷却回路
40 第1ラジエータ
50 第2ラジエータ
534、534A〜534C 抵抗体

Claims (6)

  1. 発熱体を冷却する冷却媒体が循環する冷却回路(10)、および前記冷却回路において前記冷却媒体の流れに対して並列に配置された複数の熱交換器(40、50)を含んで構成される冷却システムであって、
    前記複数の熱交換器のうち、一部の熱交換器(50)には、前記複数の熱交換器における前記冷却媒体の流量バランスを設定するバランス設定部が設けられており、
    前記バランス設定部は、前記一部の熱交換器の内部に配置され、前記一部の熱交換器における前記冷却媒体の流通抵抗となる抵抗体(534、534A〜534C)で構成されている冷却システム。
  2. 前記一部の熱交換器は、前記冷却媒体の流通路が形成された複数のチューブ(511)を積層して構成される積層体(51)、および前記複数のチューブの長手方向の両端部に接続された一対のヘッダタンク(52、53)を含んで構成されており、
    前記一対のヘッダタンクの一方のヘッダタンク(52)には、前記複数のチューブにおける前記積層体の積層方向に隣接する第1のチューブ群(511A)に冷却媒体を分配する分配空間(524)、および前記第1のチューブ群に隣接する第2のチューブ群(511B)からの冷却媒体を集合させる集合空間(525)が設定されており、
    前記一対のヘッダタンクの他方のヘッダタンク(53)には、前記第1のチューブ群および前記第2のチューブ群の双方に連通して、前記第1のチューブ群からの冷却媒体を第2のチューブ群に導く連通空間(533)が設定されており、
    前記抵抗体は、前記連通空間に配置されている請求項1に記載の冷却システム。
  3. 前記抵抗体は、前記連通空間のうち、前記第1のチューブ群の接続位置と前記第2のチューブ群の接続位置との間に設定されている請求項2に記載の冷却システム。
  4. 前記一対のヘッダタンクは、前記チューブの長手方向の端部が複数のチューブ挿入穴に挿入された状態で、前記複数のチューブが接合されたコアプレート(521、531)、および前記コアプレートに固定されて前記コアプレートと共に前記複数のチューブに連通する空間を形成するタンク本体部(522、532)を含んで構成され、
    前記抵抗体は、前記他方のヘッダタンクの前記タンク本体部(532)との一体成形物として構成されている請求項2または3に記載の冷却システム。
  5. 前記抵抗体(534、534A、534B)は、前記他方のヘッダタンクの内部に設定された切欠きを有するリブ状部材で構成されている請求項4に記載の冷却システム。
  6. 前記抵抗体(534C)は、前記他方のヘッダタンクにおける内側に窪んだ凹部で構成されている請求項4に記載の冷却システム。
JP2016118256A 2016-06-14 2016-06-14 冷却システム Pending JP2017223399A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016118256A JP2017223399A (ja) 2016-06-14 2016-06-14 冷却システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016118256A JP2017223399A (ja) 2016-06-14 2016-06-14 冷却システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017223399A true JP2017223399A (ja) 2017-12-21

Family

ID=60688145

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016118256A Pending JP2017223399A (ja) 2016-06-14 2016-06-14 冷却システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017223399A (ja)

Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4180032A (en) * 1976-02-10 1979-12-25 Societe Anonyme Des Usines Chausson Device for the regulation of the temperature of a supercharged diesel engine
JPS60148715A (ja) * 1984-01-12 1985-08-06 Fuji Heavy Ind Ltd 車両用暖房装置
JPH04133820A (ja) * 1990-09-27 1992-05-07 Nippondenso Co Ltd 水冷式内燃機関の冷却装置
JPH08136182A (ja) * 1994-11-11 1996-05-31 Toshiba Corp 熱交換器
JPH10160384A (ja) * 1996-11-27 1998-06-19 Calsonic Corp 仕切壁と流量調整壁とを有する熱交換器用ヘッダの製造方法
JP2004211557A (ja) * 2002-12-26 2004-07-29 Yanmar Co Ltd 内燃機関を有する発電機の冷却システム及び内燃機関を有する発電機の冷却方法
CN101922826A (zh) * 2010-09-24 2010-12-22 上海威乐汽车空调器有限公司 一种能使热交换性能最大化的平行流蒸发器
CN102778165A (zh) * 2012-08-17 2012-11-14 上海加冷松芝汽车空调股份有限公司 集流管及使用该集流管的平行流蒸发器
CN202582280U (zh) * 2012-05-18 2012-12-05 南京国昌化工科技有限公司 管壳式换热器
JP2014126271A (ja) * 2012-12-26 2014-07-07 Calsonic Kansei Corp 蒸発器構造
CN204404608U (zh) * 2014-12-19 2015-06-17 杭州三花研究院有限公司 冷却装置
US20160061497A1 (en) * 2013-11-01 2016-03-03 Delphi Technologies, Inc. Two-pass evaporator

Patent Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4180032A (en) * 1976-02-10 1979-12-25 Societe Anonyme Des Usines Chausson Device for the regulation of the temperature of a supercharged diesel engine
JPS60148715A (ja) * 1984-01-12 1985-08-06 Fuji Heavy Ind Ltd 車両用暖房装置
JPH04133820A (ja) * 1990-09-27 1992-05-07 Nippondenso Co Ltd 水冷式内燃機関の冷却装置
JPH08136182A (ja) * 1994-11-11 1996-05-31 Toshiba Corp 熱交換器
JPH10160384A (ja) * 1996-11-27 1998-06-19 Calsonic Corp 仕切壁と流量調整壁とを有する熱交換器用ヘッダの製造方法
JP2004211557A (ja) * 2002-12-26 2004-07-29 Yanmar Co Ltd 内燃機関を有する発電機の冷却システム及び内燃機関を有する発電機の冷却方法
CN101922826A (zh) * 2010-09-24 2010-12-22 上海威乐汽车空调器有限公司 一种能使热交换性能最大化的平行流蒸发器
CN202582280U (zh) * 2012-05-18 2012-12-05 南京国昌化工科技有限公司 管壳式换热器
CN102778165A (zh) * 2012-08-17 2012-11-14 上海加冷松芝汽车空调股份有限公司 集流管及使用该集流管的平行流蒸发器
JP2014126271A (ja) * 2012-12-26 2014-07-07 Calsonic Kansei Corp 蒸発器構造
US20160061497A1 (en) * 2013-11-01 2016-03-03 Delphi Technologies, Inc. Two-pass evaporator
CN204404608U (zh) * 2014-12-19 2015-06-17 杭州三花研究院有限公司 冷却装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20120222848A1 (en) Integrated counter cross flow condenser
JP2007232287A (ja) 熱交換器および一体型熱交換器
JP2016157733A (ja) 冷却器
JP4941398B2 (ja) 積層型冷却器
CN110832178A (zh) 中间冷却器
JP6607151B2 (ja) インタークーラ
JP2004037073A (ja) 積層型熱交換器
US11603790B2 (en) Heat exchanger
JP6460281B2 (ja) インタークーラ
JP2018169058A (ja) 熱交換器
WO2014103639A1 (ja) 複合型熱交換器
JP2018105535A (ja) インタークーラ
JP2017223399A (ja) 冷却システム
KR101170689B1 (ko) 오일쿨러
JP2018146216A (ja) 複数流路熱交換器
JP7370128B2 (ja) バッテリー冷却システム
JP2018194179A (ja) 熱交換器
CN110100143B (zh) 中冷器
US20070251678A1 (en) Heat exchanger and fitting
EP3622235A1 (en) Heat exchanger, in particular u-flow heat exchanger
JP2017096591A (ja) 熱交換器
KR100457495B1 (ko) 자동차의 공조장치용 히터 코어
JP2013089877A (ja) 冷却器
US20240102745A1 (en) Heat exchanger
JP2009186110A (ja) 熱交換器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180730

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190605

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190611

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190711

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190910

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191021

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20191119