JP2017217708A - 刃先交換式リーマ用ホルダおよび刃先交換式リーマ - Google Patents

刃先交換式リーマ用ホルダおよび刃先交換式リーマ Download PDF

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Abstract

【課題】リーマ用インサートの切刃の外径の微調整を短時間で容易かつ正確に行う。
【解決手段】ホルダ本体1先端部にはインサート取付座4の内周側に連通する調整部材取付孔10と調整部材取付孔10に交差する調整ネジ孔11とが形成され、調整部材取付孔10の内周面には取付孔中心線Cを中心とした部分円筒面状をなすガイド部10aが形成され、調整ネジ孔11のネジ孔中心線Lは取付孔中心線Cを間にしてガイド部10aの反対側を通り、調整ネジ孔11には調整ネジ12がねじ込まれ、調整部材取付孔10には、ガイド部10aに摺接する摺接部14cと、調整ネジ12が直接または間接的に当接する当接部14eと、当接部14eとは反対側を向いてリーマ用インサート5をホルダ本体1の外周側に押圧可能な押圧部14fとを外周面に有する調整部材14が、取付孔中心線C回りに回転可能に挿入される。
【選択図】図5

Description

本発明は、ホルダ本体の先端部外周に形成されたインサート取付座にリーマ用インサートが着脱可能に取り付けられる刃先交換式リーマ用ホルダ、およびこの刃先交換式リーマ用ホルダの上記インサート取付座にリーマ用インサートが着脱可能に取り付けられた刃先交換式リーマに関するものである。
このような刃先交換式リーマ用ホルダ及び刃先交換式リーマとしては、例えば特許文献1、2に、軸線回りに回転される工具本体(ホルダ本体)の先端部に凹溝状のインサート取付座が形成された刃先交換式リーマ用ホルダを有し、この刃先交換式リーマ用ホルダの上記インサート取付座に、長方形板状のリーマ用インサートが、その長手方向を工具本体の軸線方向に向けるとともにすくい面とされる長方形面を工具回転方向に向けて、この長方形面の長辺部分に形成された切刃を工具本体の外周側に突出させて着座させられ、この長方形面の長手方向中央部を、クランプ駒を介してクランプネジにより間接的に、あるいはクランプネジを挿通することによって直接に工具回転方向と反対側に押圧することにより、着脱可能に取り付けられるものが記載されている。
特開2010−023126号公報 特許第3968988号公報
ところで、これら特許文献1、2に記載された刃先交換式リーマ用ホルダおよび刃先交換式リーマでは、上記リーマ用インサートのホルダ本体外周側に突出させられた切刃の外径を微調整して所定の内径の加工穴を形成するために、上記クランプネジによって直接、あるいは間接的に押圧されたリーマ用インサートの長手方向中央部よりも先端側と後端側を、ホルダ本体にねじ込まれた2本の調整ネジによって直接、あるいはプレートを介して間接的にホルダ本体の外周側に押し付けて迫り出させる微調整機構が備えられている。
そして、このような特許文献1、2に記載された刃先交換式リーマ用ホルダおよび刃先交換式リーマの微調整機構では、クランプネジによってリーマ用インサートの長手方向中央部が押圧されることによりリーマ用インサートがある程度の押圧力でインサート取付座に固定された状態で、ホルダ本体の先端側と後端側の調整ネジを交互にねじ込んで切刃の外径を微調整することになる。
しかしながら、そのような微調整機構では、ホルダ本体の先端側と後端側とのいずれか一方の調整ネジのねじ込み量が大きくなりすぎて、切刃の外径が所定の大きさを超えてしまうと、クランプネジを一旦緩めてリーマ用インサートをホルダ本体の内周側に押し戻してから、再び調整ネジをねじ込んで切刃の外径を微調整しなければならない。このため、精度の高い切刃外径の微調整を行うには時間や熟練を要することになり、調整作業が煩雑となることが避けられなかった。
本発明は、このような背景の下になされたもので、リーマ用インサートの切刃の外径の微調整を短時間で容易に、しかも正確に行うことが可能な刃先交換式リーマ用ホルダ、およびそのような刃先交換式リーマ用ホルダにリーマ用インサートが着脱可能に取り付けられた刃先交換式リーマを提供することを目的としている。
上述の課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明の刃先交換式リーマ用ホルダは、軸線回りに回転されるホルダ本体の先端部外周に形成された上記軸線方向に延びる凹溝状のインサート取付座にリーマ用インサートが着脱可能に取り付けられる刃先交換式リーマ用ホルダであって、上記ホルダ本体の先端部には、上記インサート取付座の内周側に連通する調整部材取付孔と、この調整部材取付孔に交差して上記ホルダ本体の先端部の外周面に開口する調整ネジ孔とが形成され、上記調整部材取付孔の内周面には、上記軸線方向に延びる取付孔中心線を中心とした少なくとも部分円筒面状をなすガイド部が形成されるとともに、上記調整ネジ孔のネジ孔中心線は、上記取付孔中心線を間にして上記ガイド部とは反対側を通っており、上記調整ネジ孔には調整ネジがねじ込まれるとともに、上記調整部材取付孔には、上記ガイド部に摺接する部分円筒面状をなす摺接部と、上記調整ネジが直接または間接的に当接する当接部と、この当接部とは反対側を向いて上記リーマ用インサートを上記ホルダ本体の外周側に押圧可能な押圧部とを外周面に有する調整部材が、上記取付孔中心線回りに回転可能に挿入されていることを特徴とする。
また、本発明の刃先交換式リーマは、このような刃先交換式リーマ用ホルダにおける上記インサート取付座に、リーマ用インサートが着脱可能に取り付けられていることを特徴とする。
このような構成の刃先交換式リーマ用ホルダおよび刃先交換式リーマにおいては、上述のようにホルダ本体の先端部に、インサート取付座の内周側に連通して円筒面状のガイド部を内周面に有する調整部材取付孔と、この調整部材取付孔に交差する調整ネジ孔が形成されており、調整ネジ孔には調整ネジがねじ込まれるとともに、調整部材取付孔には、ガイド部に摺接する摺接部と調整ネジが当接する当接部とリーマ用インサートを押圧可能な押圧部とを有する調整部材が取付孔中心線回りに回転可能に挿入されており、こうして当接部に当接した調整ネジをさらにねじ込んでゆくと、調整部材が取付孔中心線回りに回転することにより、押圧部によってリーマ用インサートがホルダ本体の外周側に押圧されて迫り出され、切刃の外径が調整される。
従って、リーマ用インサートがホルダ本体の軸線方向に延びる長方形板状のものであっても、これに応じて調整部材の押圧部を取付孔中心線方向に長く形成するなどしてリーマ用インサートを長手方向に均一に押圧可能とすることにより、1本の調整ネジによってリーマ用インサートも、その長手方向に亙って均一にホルダ本体外周側に迫り出すことができる。このため、切刃の外径の微調整を、熟練を要することなく短時間で容易かつ正確に行うことができ、調整作業の効率化を図ることが可能となる。
また、上記調整部材取付孔の後端側に、上記取付孔中心線を中心とした断面円形のピン孔を形成するとともに、上記調整部材の後端部には、上記ピン孔に摺接して挿入可能なピン部を形成することにより、上記ガイド部への摺接部の摺接に加えて調整部材を安定して支持することができ、リーマ用インサートの切刃外径の微調整精度を一層高めることができるとともに、リーマ用インサートの取付剛性の向上を図ることもできる。
なお、上述のように調整ネジが当接する当接部とリーマ用インサートを押圧可能な押圧部を調整部材に形成するには、第1に、この調整部材の外周面に、上記摺接部と、この摺接部がなす部分円筒面から突出する凸部とを形成して、この凸部の互いに反対側を向く側面に上記当接部と押圧部とを形成すればよい。
この場合には、当接部と押圧部とを取付孔中心線から離れた位置に配置することができるので、例えばホルダ本体先端部の外径が小さくて、調整部材取付孔のガイド部や調整部材の摺接部がなす部分円筒面の直径も小さくならざるを得ないような場合でも、比較的小さなねじ込み力で調整ネジを調整ネジ孔にねじ込むことにより、確実にリーマ用インサートを迫り出して切刃の外径の微調整を行うことができる。
また、第2に、上記とは逆に例えばホルダ本体先端部の外径が比較的大きい場合などには、上記調整部材を、互いに反対側を向く2つの側面を有する凹部が外周面に形成された円柱状として、上記2つの側面にそれぞれ上記当接部と押圧部とを形成するとともに、上記凹部の間の上記調整部材の外周面に上記摺接部を形成してもよい。
この場合には、調整部材取付孔の内周面全体をガイド部として、調整部材の凹部の間の摺接部を摺接させることにより、調整部材を一層安定して支持することができるので、さらに高精度にリーマ用インサートの切刃外径を微調整することができるとともに、より高い取付剛性を調整部材やリーマ用インサートに確保することが可能となる。
以上説明したように、本発明によれば、1本の調整ネジによってリーマ用インサートを均一にホルダ本体外周側に迫り出すことができ、このリーマ用インサートの切刃の外径の微調整を、熟練を必要とすることなく短時間で容易に、しかも正確に行うことが可能となり、切刃外径の調整作業を効率化することができる。
本発明の刃先交換式リーマ用ホルダおよび刃先交換式リーマの第1の実施形態を示す平面図である。 図1に示す実施形態の先端部の側面図である。 図1に示す実施形態の拡大正面図である。 図1におけるYY拡大断面図である。 図1におけるZZ拡大断面図である。 図1に示す実施形態における調整部材の(a)側面図、(b)正面図である。 図6に示す調整部材の第1の変形例を示す側面図である。 図6に示す調整部材の第2の変形例を示す正面図である。 図6に示す調整部材の第3の変形例を示す正面図である。 本発明の刃先交換式リーマ用ホルダおよび刃先交換式リーマの第2の実施形態を示す、図1におけるZZ断面に相当する拡大図である。 図10に示す実施形態における調整部材の(a)側面図、(b)正面図である。
図1ないし図6は、本発明の刃先交換式リーマ用ホルダおよび刃先交換式リーマの第1の実施形態を示すものである。本実施形態の刃先交換式リーマ用ホルダにおいては、そのホルダ本体1が、鋼材等の金属材料によって先端部(図1および図2における左側部分)が後端部(図1および図2における右側部分)よりも一段僅かに小径とされた軸線Oを中心とする外形多段円柱状に形成されている。
そして、この後端部がシャンク部2とされるとともに先端部は切刃部3とされ、この切刃部3に形成されたインサート取付座4にリーマ用インサート5が着脱可能に取り付けられて本実施形態の刃先交換式リーマが構成される。このような刃先交換式リーマは、シャンク部2が工作機械の回転軸に把持されて軸線O回りにリーマ回転方向Tに回転されつつ軸線O方向先端側に送り出され、被削材に予め形成された下穴の内周面を切刃部3のリーマ用インサート5における切刃6によって切削することにより、この下穴の内径を所定の大きさに仕上げ加工する。
ホルダ本体1の先端部である切刃部3の外周には、切刃部3の先端面に開口して後端側に延びる切屑排出溝7が、本実施形態では1条だけ軸線Oに平行に形成されており、この切屑排出溝7のリーマ回転方向Tを向く面に上記インサート取付座4が形成されている。インサート取付座4は、ホルダ本体1の先端側を向く軸線Oに垂直な底面と、リーマ回転方向Tを向く壁面と、この壁面に対向してリーマ回転方向Tとは反対側を向く壁面とを備え、切刃部3の先端面に開口して後端側に延びる凹溝状に形成されており、これら2つの壁面は軸線Oに平行で外周側に向かうに従い互いの間隔が小さくなるように形成されている。
また、切刃部3には、インサート取付座4の後端側部分において、その上記リーマ回転方向Tとは反対側を向く壁面およびその内周部と切屑排出溝7の底面および切刃部3の外周面との間をリーマ回転方向T側に切り欠くようにして、ホルダ本体1の外周側から見て図1に示すようにリーマ回転方向Tとは反対側にU字状に開口するように切欠部3aが形成されている。ホルダ本体1の外周側を向く切欠部3aの底面にはクランプネジ孔3bが形成されている。
この切欠部3aには、インサート取付座4のリーマ回転方向Tを向く壁面に上記リーマ用インサート5を押圧して取り付けるためのクランプ駒8がクランプネジ9によって取り付けられている。クランプ駒8は、ホルダ本体1の外周側から見て切欠部3aがなすU字と相補的なU字状をなす側面を有して、この側面が切欠部3aの内面に摺接可能とされるとともに、クランプネジ9が挿通される貫通孔8aとリーマ用インサート5を押圧する爪部8bとを備えている。
このようなクランプ駒8およびクランプネジ9によってインサート取付座4に着脱可能に取り付けられる上記リーマ用インサート5は、ホルダ本体1よりも高硬度の超硬合金等の硬質材料により本実施形態では略長方形板状に形成されている。このリーマ用インサート5は、その長手方向をホルダ本体1の軸線O方向に向け、一方の長方形面がすくい面としてリーマ回転方向Tに向けられるとともに、反対の他方の長方形面が着座面としてインサート取付座4のリーマ回転方向Tを向く壁面に密着させられ、さらにホルダ本体1の後端側を向く側面がインサート取付座4の先端側を向く上記底面に当接させられてインサート取付座4に着座させられる。このとき、リーマ用インサート5のホルダ本体1内周側を向く側面は、軸線Oに平行に延びるように配置される。
また、すくい面とされる上記一方の長方形面のホルダ本体1外周側の辺稜部には、上記切刃6として先端側に外周側に向かうに従い後端側に傾斜する食い付き刃6aが、この食い付き刃6aの後端からホルダ本体1の後端側に向けては外周刃6bが形成されている。外周刃6bにはホルダ本体1の後端側に向かうに従い僅かに内周側に向かうようにバックテーパが与えられていてもよい。さらに、すくい面とされる一方の長方形面と着座面とされる他方の長方形面は、ホルダ本体1の外周側に向かうに従いインサート取付座4の上記2つの壁面と等しい角度をなして互いの間隔が小さくなるように形成されている。
さらにまた、切刃部3におけるインサート取付座4の内周側には、このインサート取付座4に連通する調整部材取付孔10が、やはり切刃部3の先端面に開口して軸線Oに平行に後端側に延びるようにインサート取付座4の全長に亙って形成されている。この調整部材取付孔10は、その内周面のうちリーマ回転方向Tとは反対側の部分が、本実施形態では軸線Oに平行に延びる取付孔中心線Cを中心とした略半円筒面状に形成されたガイド部10aとされている。
また、調整部材取付孔10の上記ガイド部10aからホルダ本体1の外周側をリーマ回転方向T側に延びる部分はインサート取付座4内周側の上記2つの壁面の間に開口して連通しており、これとは反対のガイド部10aからホルダ本体1の内周側に延びる部分は、ガイド部10aがなす半円筒面をリーマ回転方向T側に延長した円筒面よりもホルダ本体1の内周側に位置して、リーマ回転方向T側に向かうに従いリーマ用インサート5のホルダ本体1内周側を向く上記側面に向けて傾斜するように形成されている。なお、本実施形態では、調整部材取付孔10の先端側を向く底面からさらに後端側に、取付孔中心線Cを中心とする断面円形の図示されないピン孔が形成されており、このピン孔の内径はガイド部10aがなす半円筒面の内径と等しくされている。
さらに、切刃部3には、その外周面に開口して調整部材取付孔10に交差するように、調整ネジ孔11が形成されている。本実施形態では、この調整ネジ孔11は、上記切欠部3aおよびクランプネジ孔3bと干渉しないように切刃部3の先端側に間隔をあけて形成されていて、そのネジ孔中心線Lは、軸線Oに垂直な平面上に位置し、上記取付孔中心線Cを間にして調整部材取付孔10の上記ガイド部10aとは反対側を通るように配置されている。
また、本実施形態における調整ネジ孔11は、切刃部3の外周面に開口する側に形成されて内周面に雌ネジが形成されたネジ部11aと、調整部材取付孔10に開口する側に形成されたネジ部11aより小径のネジ孔中心線Lを中心とする円筒面状の内周面を有する円筒部11bとを備えている。さらに、このうちネジ部11aには調整ネジ12がねじ込まれるとともに、円筒部11bには円柱状の調整ピン13が進退自在に嵌め入れられている。
そして、上記調整部材取付孔10には、ホルダ本体1におけるリーマ用インサート5の軸線Oに対する径方向の位置を調整することによって切刃6の外径を微調整する調整部材14が取り付けられている。本実施形態における調整部材14は、鋼材等の金属材料によって形成されて、図6に示すように円柱状の調整部材本体14aのホルダ本体1先端側の外周面の一側部に、外周側に突出する凸部14bが調整部材本体14aの長手方向に延びるように一体に設けられた構成とされている。
ここで、調整部材本体14aがなす円柱の外径は調整部材取付孔10のガイド部10aの内径よりも僅かに小さく設定されていて、調整部材14先端側の凸部14b以外の調整部材本体14aの外周面がガイド部10aに摺接する部分円筒面状をなす摺接部14cとされている。また、凸部14bよりも後端側の円柱状の調整部材本体14a部分は、そのままの外径で延びて、外周面が上記ピン孔の内周面に摺接して該ピン孔に挿入可能なピン部14dとされる。
さらに、凸部14bは、摺接部14cがなす部分円筒面に接して調整部材本体14aから突出するに従い互いの間隔が小さくなる2つの平面状の側面を有している。このうち、上述のように摺接部14cをガイド部10aに摺接させるとともにピン部14dをピン孔に挿入した状態で、ホルダ本体1の内周側に向けられる側面には、本実施形態では上記調整ピン13を介して上記調整ネジ12が間接的に当接する当接部14eが形成され、これとは反対側のホルダ本体1の外周側に向けられる側面は、その全面が取付孔中心線Cに平行すなわち軸線Oに平行に延び、インサート取付座4に取り付けられたリーマ用インサート5の内周側を向く面に当接して該リーマ用インサート5を外周側に押圧可能な押圧部14fとされている。
ここで、本実施形態では、凸部14bの突端側のホルダ本体1内周側に向けられる側面に、凸部14bの先端から後端側に延びる断面L字状の溝が形成され、この溝の底面が上記当接部14eとされている。なお、この溝は、図6(a)に示すように凸部14bの途中で突端側に切れ上がっており、また2つの側面が連なる凸部14bの突端部は、本実施形態では図6(b)に示すようにこれら2つの側面に接する摺接部14cよりも半径の小さい凸円筒面等の凸曲面状に形成されている。
このような調整部材14は、上述のように摺接部14cを調整部材取付孔10のガイド部10aに摺接させるとともに本実施形態ではピン部14dをピン孔に挿入することにより、取付孔中心線C回りに僅かに回転可能に取り付けられる。そこで、クランプ駒8およびクランプネジ9によってリーマ用インサート5をある程度の押圧力でインサート取付座4に固定した状態で、調整ネジ12をねじ込むことにより、本実施形態では調整ピン13を介して調整ネジ12が間接的に調整部材14の当接部14eに当接し、さらに調整ネジ12をねじ込むことで、調整部材14が図5において取付孔中心線Cを中心に時計回り方向に回転し、押圧部14fがリーマ用インサート5をホルダ本体1の外周側に押圧して僅かに迫り出し、切刃6の外径を微調整する。
従って、上記構成の刃先交換式リーマ用ホルダおよび刃先交換式リーマによれば、リーマ用インサート5が長方形板状のものであって、その長手方向をホルダ本体1の軸線O方向に向けてインサート取付座4に取り付けられていても、これに応じて調整部材14の押圧部14fを上述のように同じく軸線O方向に延びるものとすることにより、1本の調整ネジ12によってリーマ用インサート5の全体を均一にホルダ本体1の外周側に迫り出して切刃6の外径を微調整することができる。このため、この切刃6の微調整に熟練を必要とすることが無くなって、短時間で容易かつ正確に微調整を行うことが可能となり、調整作業を効率的に行うことができる。
また、本実施形態では、調整部材取付孔10の後端側に、取付孔中心線Cを中心とする断面円形の図示されないピン孔が形成されるとともに、調整部材14の後端部には、摺接部14cがなす部分円筒面と同軸となる円柱状のピン部14dが形成されてピン孔に摺接可能とされており、調整部材14は、摺接部14cが調整部材取付孔10のガイド部10aに摺接するのに加えて、このピン部14dがピン孔に摺接することによっても取付孔中心線C回りに回転可能に支持される。
このため、たとえ本実施形態のように1本の調整ネジ12が調整部材14の先端側で当接部14eに当接する場合でも、調整部材14を安定して支持して切刃6の外径の微調整精度を向上させることができる。また、こうして調整部材14が安定して支持されるのに伴い、調整部材14によって押圧されて取り付けられるリーマ用インサート5の取付剛性も向上させることができる。
ただし、本実施形態では、このように調整部材取付孔10の後端側にピン孔を形成するとともに、調整部材14の後端部にはピン部14dを設けているが、ガイド部10aへの摺接部14cの摺接だけで調整部材14を安定して調整部材取付孔10に支持することが可能であれば、ピン孔を形成することなく、また図7に示す第1の変形例の調整部材14のようにピン部14dを形成しなくてもよい。さらに、ピン孔やピン部14dの直径は、ガイド部10aや摺接部14cがなす部分円筒面の直径より小径でもよい。
一方、本実施形態における調整部材14では、円柱状の調整部材本体14aのホルダ本体1先端側に位置する外周面の一側部に、外周側に突出する凸部14bが一体に形成されていて、凸部14b以外の調整部材本体14aの外周面である摺接部14cがなす部分円筒面から凸部14bが突出しており、この凸部14bの互いに反対側を向く側面に上記当接部14eと押圧部14fとが形成されている。
このため、調整部材14の回転の中心となる取付孔中心線Cから離れた位置で、当接部14eに調整ネジ12を直接または間接的に当接させるとともに、押圧部14fによってリーマ用インサート5をホルダ本体1の外周側に押圧することができる。従って、特にホルダ本体1先端部の切刃部3の外径が小さくて、調整部材取付孔10のガイド部10aや調整部材14の摺接部14cがなす部分円筒面の直径も小さくせざるを得ないような場合でも、調整ネジ12を比較的小さなねじ込み力で調整ネジ孔11にねじ込むことによって確実にリーマ用インサート5を外周側に迫り出すことができ、切刃6の外径の微調整を行うことが可能となる。
なお、本実施形態や図7に示した第1の変形例の調整部材14では、この凸部14bの突端部が摺接部14cよりも半径の小さい凸曲面状に形成されていて、凸部14bが形成された部分の調整部材14の断面が略卵形に形成されているが、この凸部14bの突端部は図8に示す第2の変形例の調整部材14のように、当接部14eと押圧部14fが設けられる2つの側面に鈍角に交差する平坦面であってもよい。
また、図9に示す第3の変形例の調整部材14のように、上記第2の変形例の平坦面と2つの側面との交差稜線部に面取りを施した多角形状のものであってもよい。さらに、上記実施形態や第1ないし第3の変形例の調整部材14では、凸部14bの2つの側面のうち、調整ネジ12が直接または間接的に当接する側面に溝を形成し、この溝の底面に当接部14eを形成しているが、このような溝を形成せずに、調整ネジ12または調整ピン13が直接上記側面に当接していてもよい。
次に、図10および図11は本発明の第2の実施形態を示すものであり、図1ないし図6に示した第1の実施形態と共通する部分には同一の符号を配してある。すなわち、第1の実施形態では上述のように、調整部材14に摺接部14cがなす部分円筒面から突出する凸部14bが形成されていて、この凸部14bの互いに反対側を向く側面に当接部14eと押圧部14fとが形成されていたのに対し、この第2の実施形態では、調整部材21が、互いに反対側を向く2つの側面を有する凹部22、23が外周面に形成された円柱状とされて、これら2つの側面にそれぞれ当接部22aと押圧部23aとが形成され、凹部22、23の間の調整部材21の部分円筒面状の外周面に摺接部21aが形成されていることを特徴としている。
ここで、この第2の実施形態では、当接部22aが形成される凹部22は、第1の実施形態の当接部14eが形成される上記溝と同様に、円柱状の調整部材21の外周面が先端から断面L字状に切り欠かれて後端側で外周側に切れ上がったものであり、こうしてL字状に切り欠かれた溝の1つの側面(壁面)がホルダ本体1の内周側に向けられて、この1つの側面、望ましくはこの側面と調整部材21の外周面との交差稜線部が当接部22aとされる。そして、この当接部22aには、切刃部3の先端部にねじ込まれた調整ネジ12が調整ピン13を介して間接的に当接させられる。
また、第2の実施形態の調整部材21において押圧部23aが形成される凹部23は、上記当接部22aが形成された凹部22の側面と平行に、凹部22とは反対側の調整部材21の外周面を全体的に平面状に切り欠いたものであり、リーマ用インサート5の長手方向において、そのホルダ本体1内周側を向く側面全体に当接可能な長さを有していて、この凹部23によって形成される平面状の側面(底面)が押圧部23aとされる。そして、この押圧部23aは、インサート取付座4に着座させられたリーマ用インサート5のホルダ本体1内周側を向く側面に当接して該リーマ用インサート5を外周側に押圧する。
なお、本実施形態では、ホルダ本体1の調整部材取付孔10は、インサート取付座4および調整ネジ孔11の円筒部11bに連通する部分を除いて全周が、円柱状の調整部材21の外周面における上記摺接部21aが内周面に摺接しながら挿入可能な取付孔中心線Cを中心とした断面円形孔とされて、その内周面がガイド部10aとされる。なお、調整ネジ孔11のネジ孔中心線Lは、調整ピン13が当接部22aに当接可能な範囲で、調整部材取付孔10の断面がなす円よりも外周側に位置するように配設されている。
また、押圧部23aが形成される上記凹部23は、調整部材21の長手方向に先端から凹部22を越えて途中にまで形成されており、これよりも後端側の調整部材21後端部は円柱状のままのピン部21bとされている。これに対して、本実施形態でも、ホルダ本体1の調整部材取付孔10の後端側には、第1の実施形態と同様にこのピン部21bが摺接して挿入可能な図示されないピン孔が、調整部材取付孔10をそのままの内径で後端側に延長するようにして形成される。
このような第2の実施形態の刃先交換式リーマ用ホルダおよび刃先交換式リーマにおいても、1本の調整ネジ12に調整ピン13を介して当接した調整部材21が、調整ネジ12をねじ込むことにより取付孔中心線C回りに回転して、その押圧部23aがリーマ用インサート5をホルダ本体1の外周側に押圧して迫り出し、切刃6の外径が微調整される。従って、熟練を要することなく短時間で容易かつ正確に切刃6の外径を所定の大きさに微調整することができる。
また、この第2の実施形態では、上述のようにインサート取付座4および円筒部11bに連通する部分を除いた調整部材取付孔10の全周がガイド部10aとされるとともに、円柱状の調整部材21の外周面が切り欠かれた凹部22、23の間に部分円筒面状をなす摺接部21aが形成されるので、例えばホルダ本体1先端部の切刃部3の外径が比較的大きい場合には、この調整部材21の外径および調整部材取付孔10の内径も大きくすることにより、摺接部21aにも大きな外径および面積を確保することができる。このため、より安定して調整部材21を支持して一層高精度に切刃6の外径の微調整を行うことができるとともに、リーマ用インサート5や調整部材21の取付剛性のさらなる向上を図ることもできる。
なお、この第2の実施形態や上記第1の実施形態では、切刃部3の外周面に開口する調整ネジ孔11のネジ部11aと調整部材取付孔10との間に円筒部11bが形成されていて、この円筒部11bには円柱状の調整ピン13が挿入されており、調整ネジ12をネジ部11aにねじ込むことによって調整ピン13を介して間接的に調整部材14、21の当接部14e、22aに当接させているが、例えば調整ネジ孔11の全体をネジ部11aとして長い調整ネジ12をねじ込むことにより、直接この調整ネジ12を当接部14e、22aに当接させてもよい。また、円筒部11bは残したまま、調整ネジ12の先端に調整ピン13を一体に形成して当接部14e、22aに当接させてもよい。
さらに、第1、第2の実施形態では、クランプ駒8を用いてリーマ用インサート5をインサート取付座4に着脱可能に取り付けているが、例えば特許文献2に記載されているようにリーマ用インサートにクランプネジを挿通してインサート取付座にねじ込むことにより取り付けてもよい。さらにまた、切刃部3の外周にはガイドパッドが取り付けられていてもよい。
1 ホルダ本体
2 シャンク部
3 切刃部
4 インサート取付座
5 リーマ用インサート
6 切刃
7 切屑排出溝
8 クランプ駒
9 クランプネジ
10 調整部材取付孔
10a ガイド部
11 調整ネジ孔
12 調整ネジ
13 調整ピン
14、21 調整部材
14a 調整部材本体
14b 凸部
14c、21a 摺接部
14d、21b ピン部
14e、22a 当接部
14f、23a 押圧部
22、23 凹部
O ホルダ本体1の軸線
T リーマ回転方向
C 取付孔中心線
L ネジ孔中心線

Claims (5)

  1. 軸線回りに回転されるホルダ本体の先端部外周に形成された上記軸線方向に延びる凹溝状のインサート取付座にリーマ用インサートが着脱可能に取り付けられる刃先交換式リーマ用ホルダであって、
    上記ホルダ本体の先端部には、上記インサート取付座の内周側に連通する調整部材取付孔と、この調整部材取付孔に交差して上記ホルダ本体の先端部の外周面に開口する調整ネジ孔とが形成され、
    上記調整部材取付孔の内周面には、上記軸線方向に延びる取付孔中心線を中心とした少なくとも部分円筒面状をなすガイド部が形成されるとともに、上記調整ネジ孔のネジ孔中心線は、上記取付孔中心線を間にして上記ガイド部とは反対側を通っており、
    上記調整ネジ孔には調整ネジがねじ込まれるとともに、
    上記調整部材取付孔には、上記ガイド部に摺接する部分円筒面状をなす摺接部と、上記調整ネジが直接または間接的に当接する当接部と、この当接部とは反対側を向いて上記リーマ用インサートを上記ホルダ本体の外周側に押圧可能な押圧部とを外周面に有する調整部材が、上記取付孔中心線回りに回転可能に挿入されていることを特徴とする刃先交換式リーマ用ホルダ。
  2. 上記調整部材取付孔の後端側には、上記取付孔中心線を中心とした断面円形のピン孔が形成されるとともに、上記調整部材の後端部には、上記ピン孔に摺接して挿入可能なピン部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の刃先交換式リーマ用ホルダ。
  3. 上記調整部材の外周面には、上記摺接部と、この摺接部がなす部分円筒面から突出する凸部とが形成されていて、この凸部の互いに反対側を向く側面に上記当接部と押圧部とが形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の刃先交換式リーマ用ホルダ。
  4. 上記調整部材は、互いに反対側を向く2つの側面を有する凹部が外周面に形成された円柱状をなしており、上記2つの側面にそれぞれ上記当接部と押圧部とが形成されるとともに、上記凹部の間の上記調整部材の外周面に上記摺接部が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の刃先交換式リーマ用ホルダ。
  5. 請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載の刃先交換式リーマ用ホルダにおける上記インサート取付座に、リーマ用インサートが着脱可能に取り付けられていることを特徴とする刃先交換式リーマ。
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