JP2017217067A - ラケット、及び、グロメット - Google Patents

ラケット、及び、グロメット Download PDF

Info

Publication number
JP2017217067A
JP2017217067A JP2016111630A JP2016111630A JP2017217067A JP 2017217067 A JP2017217067 A JP 2017217067A JP 2016111630 A JP2016111630 A JP 2016111630A JP 2016111630 A JP2016111630 A JP 2016111630A JP 2017217067 A JP2017217067 A JP 2017217067A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
racket
protrusion
grommet
string
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016111630A
Other languages
English (en)
Inventor
直人 小川
Naoto Ogawa
直人 小川
雅人 川端
Masahito Kawabata
雅人 川端
加藤 仁
Hitoshi Kato
仁 加藤
高橋 勉
Tsutomu Takahashi
勉 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yonex KK
Original Assignee
Yonex KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yonex KK filed Critical Yonex KK
Priority to JP2016111630A priority Critical patent/JP2017217067A/ja
Priority to CN201780034175.6A priority patent/CN109475768A/zh
Priority to PCT/JP2017/016711 priority patent/WO2017208697A1/ja
Priority to EP17806256.8A priority patent/EP3466499B1/en
Priority to US16/306,779 priority patent/US10974100B2/en
Publication of JP2017217067A publication Critical patent/JP2017217067A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B49/00Stringed rackets, e.g. for tennis
    • A63B49/02Frames
    • A63B49/022String guides on frames, e.g. grommets
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B49/00Stringed rackets, e.g. for tennis
    • A63B49/02Frames
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B49/00Stringed rackets, e.g. for tennis
    • A63B49/02Frames
    • A63B2049/0217Frames with variable thickness of the head in the string plane
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B2102/00Application of clubs, bats, rackets or the like to the sporting activity ; particular sports involving the use of balls and clubs, bats, rackets, or the like
    • A63B2102/02Tennis
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B2102/00Application of clubs, bats, rackets or the like to the sporting activity ; particular sports involving the use of balls and clubs, bats, rackets, or the like
    • A63B2102/04Badminton
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B2102/00Application of clubs, bats, rackets or the like to the sporting activity ; particular sports involving the use of balls and clubs, bats, rackets, or the like
    • A63B2102/06Squash
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B60/00Details or accessories of golf clubs, bats, rackets or the like
    • A63B60/006Surfaces specially adapted for reducing air resistance

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Physical Education & Sports Medicine (AREA)
  • Helmets And Other Head Coverings (AREA)

Abstract

【課題】スイング時にラケットに作用する空気抵抗の低減を図るとともに、重量の増加を抑制しつつ剛性の向上を図る。【解決手段】グリップと、環状のフレームと、前記グリップと前記フレームとを連結するシャフトと、を有するラケットであって、前記フレームの先端側半分の外周面のうち、周方向の曲率の最も大きい箇所を含む所定範囲に突起が設けられている。【選択図】図7

Description

本発明は、ラケット、及び、グロメットに関する。
テニス等に使用されるラケットとして、グリップと、環状のフレームと、グリップとフレームとを連結するシャフトと、を有し、フレームの外周面にグロメットが取り付けられたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。一般的に、ラケットのフレームは、特許文献1のような縦長の略楕円形状であり、フレームの先端側(グリップ側の反対側)に曲率の大きい部位がある。なお、曲率とは、曲率半径の逆数であり、曲率が大きいほど(曲率半径が小さいほど)曲がり方が大きいことになる。
特開2009−165703号公報
上述したラケットのようにフレーム(特に先端側)に曲率の大きい部位があると、スイング時に外周面に沿った気流(空気の流れ)が剥離しやすくなり、空気抵抗が大きくなるおそれがある。また、この部位では特にフレームの剛性を高めることが要求されるが、剛性を高めるような部材を設けると重量が増加してしまうおそれがある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、スイング時にラケットに作用する空気抵抗の低減を図るとともに、重量の増加を抑制しつつ剛性の向上を図ることを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、グリップと、環状のフレームと、前記グリップと前記フレームとを連結するシャフトと、を有するラケットであって、前記フレームの先端側半分の外周面のうち、周方向の曲率の最も大きい箇所を含む所定範囲に突起が設けられていることを特徴とするラケットである。
本発明の他の特徴については、本明細書及び図面の記載により明らかにする。
本発明のラケットによれば、スイング時にラケットに作用する空気抵抗の低減を図るとともに、重量の増加を抑制しつつ剛性の向上を図ることができる。
図1Aはラケットの正面図であり、図1Bはラケットの側面図である。 図2Aは比較例1のフレームの斜視図であり、図2B及び図2Cは図2Aの位置aa,位置bbにおける比較例のフレームの断面図であり、図2Dは比較例1のフレームの内周面を貫通方向に見た図である。 図3A及び図3Bは比較例1のフレームを通過する空気流の説明図である。 図4A及び図4Bは比較例2のフレーム斜視図であり、図4Cは図4Aの位置aaにおけるフレームの断面図である。 図5Aは図4Aの位置bbにおけるフレームの断面図であり、図5Bはフレームの内周面を貫通方向に見た図であり、図5Cは図5Bの位置aaにおけるフレームの断面図である。 図6A及び図6Bは比較例2のフレームを通過する空気流の説明図である。 図7Aは、本実施形態のラケット1の正面図であり、図7Bは、本実施形態のラケット1の側面図である。 本実施形態のグロメット50の説明図である。 図8のA−A断面及びB−B断面を示す図である。 図10Aは、本実施形態のラケット1のフレーム10にグロメット50を取り付けた合の先端部分の正面図であり、図10Bはその斜視図である。 図11A及び図11Bは、図10AのA−A断面図である。図11Aはフレーム10のみの断面図であり、図11Bはフレーム10にグロメット50を取り付けた状態の断面図である。 図12Aは比較例1のフレーム10´の外側の空気の流れを示す概念図であり、図12Bは、本実施形態のフレーム10(グロメット50付き)の外側の空気の流れを示す概念図である。 図13A及び図13Bは、ラケット1に作用する空気抵抗の評価試験の方法の説明図である。 図14A及び図14Bは、評価試験の結果を示す図である。
===開示の概要===
本明細書及び図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
グリップと、環状のフレームと、前記グリップと前記フレームとを連結するシャフトと、を有するラケットであって、前記フレームの先端側半分の外周面のうち、周方向の曲率の最も大きい箇所を含む所定範囲に突起が設けられていることを特徴とするラケットが明らかとなる。
このようなラケットによれば、スイング時にラケットに作用する空気抵抗の低減を図るとともに、重量の増加を抑制しつつ剛性の向上を図ることができる。
かかるラケットであって、前記所定範囲は、前記フレームを時計面として見て先端を12時としたとき、1〜2時の範囲、及び、10〜11時の範囲であることが望ましい。
このようなラケットによれば、フレームの曲率の大きい部位の剛性を高めることでき、また、空気抵抗の低減を図ることができる。
かかるラケットであって、前記突起は、前記フレーム内に形成される打面に直交する厚さ方向における端側の位置よりも前記厚さ方向における中央側の位置の方が前記周方向の幅が広いことが望ましい。
このようなラケットによれば、スイング時のラケットの角度によらずに空気抵抗の低減を図ることができる。
かかるラケットであって、前記突起の高さは、0.5mm以下であることが望ましい。
このようなラケットによれば、気流の剥離を抑制することができ、フレーム外周側の空気抵抗の低減を図ることができる。
かかるラケットであって、前記フレームの前記外周面にはグロメットが取り付けられており、前記グロメットは、前記フレームと対向する側である裏面に前記フレームの前記突起と嵌合する凹部を有し、前記裏面と反対側の表面には前記凹部に対応して形成された凸部を有することが望ましい。
このようなラケットによれば、フレームにグロメットを取り付けた場合においても、空気抵抗の低減を図ることができる。
また、グリップと、環状のフレームと、前記グリップと前記フレームとを連結するシャフトと、を有するラケットの前記フレームの外周面に取り付けられるグロメットであって、前記フレームの周方向の曲率の最も大きい箇所を含む所定範囲上に配置される部位の表面に凸部が設けられていることを特徴とするグロメットが明らかとなる。
このようなグロメットによれば、簡易に空気抵抗の低減を図ることができる。
かかるグロメットであって、前記フレームの前記所定範囲には外周面に突起が設けられており、前記グロメットの裏面には前記突起と嵌合する凹部が設けられていることが望ましい。
このようなグロメットによれば、軽量化を図ることができる。
===ラケットの基本構成===
以下、本発明に係るラケットとして、テニス用のラケットを例に挙げて、実施形態を説明する。
図1Aは、ラケット1の正面図であり、図1Bは、ラケット1の側面図である。ラケット1は、グリップ30と、環状のフレーム10(一般には縦長の略楕円形状のフレーム)と、グリップ30とフレーム10とを連結するシャフト20と、を有する。以下の説明では、グリップ30、シャフト20、及び、フレーム10が連結される方向を「縦方向」、フレーム10内に形成される打面上において縦方向に直交する方向を「横方向」、縦方向と横方向に直交する方向(打面に直交する方向)を「厚さ方向」と呼ぶ。また、フレーム10においてシャフト20が位置する側を「縦方向の後端側」、その逆側を「縦方向の先端側」と呼ぶ。
フレーム10には、ストリング40を通すために、フレーム10の内周面10aから外周面10bまで貫通するストリング孔11(貫通孔)が、フレーム10のほぼ全周に亘り、フレーム10の周方向に沿って間隔を空けて複数設けられている。そして、フレーム10の内側には、横方向に沿うストリング40の部位である「横ストリング41」が、縦方向に間隔を空けて複数本張られ、縦方向に沿うストリング40の部位である「縦ストリング42」が、横方向に間隔を空けて複数本張られ、ネット状の打面が形成される。
また、図1Bに示すように、フレーム10の外周面10bにおける厚さ方向の中心部には、溝部12が設けられている。そして、その溝部12にストリング孔11の開口部を設け、溝部12でストリング40が折り返されることになる。
また、通常、フレーム10の外周(外周面10bの外側)にはグロメット50が取り付けられている。グロメット50は、筒状(中空円柱状)のストリング保護材50b(図2C参照)と、複数のストリング保護材50bを連結する帯状の基底部50a(図1参照)とを有する。そして、フレーム10に、グロメット50が取り付けられた状態で、ストリング40が張設されている。
===比較例1のフレーム===
図2Aは、比較例1のフレーム10’(先端部)の斜視図であり、図2B及び図2Cは、図2Aの位置aa,位置bbにおいて、比較例のフレーム10’を厚さ方向及び貫通方向に切った断面図であり、図2Dは、比較例1のフレーム10’の内周面10a’を貫通方向に見た図である。なお、フレーム10は、その外周面10bにおける各ストリング孔11が設けられた位置において、外周面10bに対する法線方向を有し、本実施形態では、前記法線方向(打面の径方向)に沿って、ストリング孔11が貫通されるとし、前記法線方向を「貫通方向」と呼ぶ。また、図の複雑化を防ぐため、一部の図においてストリング40等を省略したり、断面に付すべきハッチングを省略したりしている。
ラケット1では、図1に示すように、フレーム10にグロメット50が取り付けられた状態で、ストリング40が張設される。なお、グロメット50は、フレーム10の外周面10b側からストリング孔11にストリング保護材50bが通されつつ(図2C、図2D参照)、フレーム10の溝部12に基底部50aが嵌め込まれるようにして、フレーム10に取り付けられる。そのため、ストリング40は、グロメットの基底部50a、及び、ストリング保護材50bの各貫通孔に通されることにより、ストリング孔11に通されることになる。
図3A及び図3Bは、比較例1のフレーム10’の内周面10a’を通過する空気流の説明図である。図3Aは、ストリング保護材50bの周辺を貫通方向に見た図であり、図3Bは、ストリング保護材50bの周辺をフレーム10’の周方向に見た図である。比較例1のフレーム10’では、図2Aや図2Cに示すように、フレーム10’の内周面10a’から、ストリング保護材50bの先端部が突出する。そのため、図3Aや図3Bに示すように、ラケットのスイング時に、フレーム10’の内周面10a’を通過する空気流(点線の矢印)は、ストリング保護材50bの周り、つまり、円柱の周りを流れることになる。
一般に、流れの中に円柱が置かれると、円柱の表面から流れが剥離し、図3Aに示すように、円柱(ストリング保護材50b)の側面の上流側に、ネックレス状の渦が発生する。また、図3Bに示すように、円柱(ストリング保護材50b)の下流側に渦が発生する。その結果、円柱の下流側にて圧力損失が生じ、流体抵抗が増加することが知られている。
そのため、比較例1のフレーム10’のように、フレーム10’の内周面10a’から筒状のストリング保護材50bが突出し、スイング時にストリング保護材50bの周りを空気流が流れる場合、ラケットに作用する空気抵抗が高くなる。
===比較例2のフレーム===
図4A及び図4Bは、比較例2のフレーム10"(先端部)の斜視図であり、図4Cは、図4Aの位置aaにおいて、フレーム10"を厚さ方向及び貫通方向に切った断面図である。図5Aは、図4Aの位置bbにおいて、フレーム10"を厚さ方向及び貫通方向に切った断面図であり、図5Bは、フレーム10"の内周面10a"を貫通方向に見た図であり、図5Cは、図5Bの位置aaにおいて、フレーム10"をフレーム10"の周方向及び貫通方向に切った断面図である。図6A及び図6Bは、フレーム10"の内周面10a"を通過する空気流の説明図である。
比較例2のフレーム10"の内周面10a"には、フレーム10"の周方向においてストリング孔11が設けられた位置と重複する位置(例えば、図4Aの位置bb)に、図5Bに示すように、厚さ方向に並ぶ一対の突起70が設けられている。
各突起70を貫通方向に見た形状(図5B)は、楕円を短軸方向に半分に切ったような形状であり、また、楕円の長軸方向が厚さ方向に沿うように配置された形状になっている。即ち、各突起70を貫通方向に見た形状は、楕円の長軸方向がスイング時の空気流の方向に沿うように配置された形状となっている。このように、周方向における各突起70の両側面は、流線形状となっている。
詳しく説明すると、突起70は、貫通方向に見て(図5B)、厚さ方向における端側の位置での周方向の幅W1に比べて、厚さ方向における中央側の位置での周方向の幅W2の方が広くなっている(W1<W2)。更に言えば、突起70は、貫通方向に見て(図5B)、厚さ方向における端側から中央側に向かうに従って、周方向の幅が徐々に広くなっている。また、周方向におけるストリング孔11の中心と、周方向における突起70の中心とが、揃っている。突起70の周方向の最大幅が、ストリング孔11の直径以上となっている。よって、ストリング保護材50bは、突起70よりも周方向に突出しないようになっている。
そのため、図6Aに示すように、スイング時に、フレーム10"の内周面10a"を厚さ方向に通過する空気流は、周方向における突起70の両側面から剥離することなく、突起70の両側面に沿って流れる。これにより、渦の発生を抑制できる。つまり、ストリング40やストリング保護材50bの両側部を流れる空気流の乱れを抑制でき、スイング時にフレーム10"に作用する空気抵抗を低減できる。また、突起70を設けることで、突起70の両側面に沿って空気流が流れ、ストリング40やストリング保護材50bに衝突する空気流を低減できる。このことからも、フレーム10"に作用する空気抵抗を低減できると言える。その結果、スイングスピードを向上でき、ボールスピードを上げたり、ボールの回転性を高めたりできる。
また、前述のように、図5Aは、図4Aの位置bbでのフレーム10"の断面図である、即ち、周方向における突起70の中央部でのフレーム10"の断面図である。突起70の上面(貫通方向における内周面側の面)のうち、特に、周方向における中央部が、図5Aに示すように流線形状となっている。
詳しく説明すると、図5Aに示すように、フレーム10"の外周面10b"に設けられるストリング孔11(開口部)の貫通方向の位置、つまり、溝部12の底部の貫通方向の位置を基準位置p0とした場合、突起70(特に周方向における突起70の中央部)が設けられたフレーム10"の部位では、厚さ方向における端側の位置での基準位置p0から突起70までの貫通方向の高さh1に比べて、厚さ方向における中央側の位置での基準位置p0から突起70までの貫通方向の高さh2の方が高くなっている(h1<h2)。更に言えば、突起70(特に周方向における突起70の中央部)が設けられたフレーム10"の部位では、厚さ方向における端側から中央側に向かうに従って基準位置から突起70までの貫通方向の高さが徐々に高くなっている。
そのため、図6Bに示すように、スイング時に、フレーム10"の内周面10a"を厚さ方向に通過する空気流は、突起70の上面から剥離することなく、突起70の上面に沿って流れるため渦の発生を抑制できる。つまり、ストリング保護材50bの上部を流れる空気流の乱れを抑制でき、スイング時にフレーム10"に作用する空気抵抗を低減できる。その結果、スイングスピードを向上させることができる。
なお、突起70は、図5Cに示すように、周方向における外側から中央側に向かうに従って、貫通方向の高さが徐々に高くなっている。
また、図4Aや図4Bに示すように、フレーム10"の周方向において、ストリング孔11と重複する位置に突起70が設けられる。そのため、前述のように、突起70の両側面を空気流が流れ(図6A)、ストリング40やストリング保護材50bに衝突する空気流を低減でき、空気抵抗を低減できる。一方、ストリング孔11と重複しない位置(例えば、図4Aの位置aa)には突起70が設けられていないが、ストリング40やストリング保護材50bにより空気流が乱れないため、問題がないと言える。
つまり、フレーム10"の周方向において、ストリング孔11と重複する位置にだけ突起70を設けることで、スイング時にフレーム10"に作用する空気抵抗を低減しつつ、突起70の数を減らせる。これにより、例えば、フレーム10"の製造を容易にできる。但し、突起70の配置は、上記の配置に限らず、周方向にストリング孔11と重複しない位置に突起70を設けてもよい。
また、フレーム10"の内周面10a"には、図5Bに示すように、内周面10a"の厚さ方向の中心に対して、厚さ方向の両側に突起70が設けられている、つまり、一対の突起70が設けられている。そのため、厚さ方向におけるラケット1の何れの打面を打球方向に向けてスイングする場合にも、空気抵抗を低減でき、スイングスピードを向上させることができる。
特に、一対の突起70を、フレーム10"の内周面10a"の厚さ方向の中心に対して、対称な形状にすることで、厚さ方向におけるラケット1の表裏の性能を同じにできる。よって、ラケット1の表裏を意識することなく、ラケット1を使用できる。
また、スイングは円弧運動であり、縦方向におけるフレーム10"の先端部の方が、後端部に比べて、スイング時のスピードが速く、空気抵抗も大きくなる。そのため、フレーム10"の先端部に作用する空気抵抗は、スイングスピードに大きく影響する。そこで、図1Aや図4Bに示すように、フレーム10"の先端部にだけ複数の突起70を設けることで、フレーム10"の先端部に作用する空気抵抗を低減でき、スイングスピードを効率良く向上させられる。但し、突起70の配置は上記の配置に限らず、フレーム10"の先端部以外に突起70を設けてもよい。
また、フレーム10"の先端部に設けられたストリング孔11のうち、横方向の中央側のストリング孔11では、貫通方向と縦方向とで成す角度が小さい。そのため、ストリング保護材50bがストリング孔11から突出していなくとも、ストリング40がフレーム10"(ストリング孔11の縁)に接触し難く、ストリング40やフレーム10”が損傷し難い。一方、横方向の外側のストリング孔11では、貫通方向と縦方向又は横方向とで成す角度が大きく、フレーム10"の内周面10a"において、ストリング40が屈曲する。そのため、ストリング保護材50bがストリング孔11から突出していないと、ストリング40がフレーム10"に直接接触し、互いに損傷してしまう。
そこで、図4Bに示すように、横方向の外側のストリング孔11ではストリング保護材50bを突起70よりも突出させて、横方向の中央側のストリング孔11ではストリング保護材50bを突起70よりも突出させない。つまり、フレーム10"の先端部に設けられた突起70のうち横方向の外側の突起70に比べて横方向の中央側の突起70での方が、各突起70と周方向に重複するストリング孔11に通されたストリング保護材50bが突起70から突出する長さが短くなっている。なお、図5Aに示すように、横方向の中央側のストリング孔11の位置では、突起70の上面(上面のうちの厚さ方向の中央部)と、ストリング保護材50bの上面とが、面一になっている。
そうすることで、横方向の中央側のストリング孔11では、突起70から突出するストリング保護材50bに空気流が衝突することがなくなるため、空気流の乱れを抑制できる。そのため、フレーム10"の先端部のうち横方向の中央部に作用する空気抵抗を一層低減でき、スイングスピードを向上させることができる。一方、横方向の外側のストリング孔11では、突起70から突出するストリング保護材50bにより、ストリング40とフレーム10"の損傷を防止できる。
また、この例では、フレーム10"の厚さ方向の中央で突起70が分割されており、厚さ方向の中央部には突起70が存在していないが、これに限らない。例えば、フレーム10の厚さ方向の中心に対して、厚さ方向の両側に設けられる突起70が一体化されていてもよい。
このように比較例2のフレーム10"は内周面10a"に突起70を設けている。これにより比較例1のフレーム10´よりもスイング時の空気抵抗を低減させることができるが、本実施形態ではサーブやストロークなどにおけるフレームの外周の空気の流れに着目して、さらに空気抵抗の低減を図っている。
===本実施形態===
図7Aは、本実施形態のラケット1の正面図であり、図7Bは、本実施形態のラケット1の側面図である。なお、図7Aではグロメット50やストリング40の図示を省略している。また、図7A、図7Bにおいて、フレーム10のトップ位置(先端)から数えたストリング孔11の位置を括弧内に示している。例えば、ストリング孔11(7)は、フレームのトップ位置から数えて7番目のストリング孔11が設けられている箇所である。
<フレームについて>
本実施形態のラケット1のフレーム10の内周面10aには比較例2と同様に突起70が設けられている。但し、本実施形態のフレーム10には内周面10aのみでなく外周面10bにも突起(突起80)が設けられている。
突起80は、フレーム10の先端側半分の外周面10bのうち、周方向の曲率が最大の位置を含む所定範囲に設けられている。具体的には、フレーム10内(打面)を時計面として見て、フレーム10のトップ位置(先端)を12時としたとき、1〜2時の範囲、及び、10〜11時の範囲に設けられている。より具体的には、突起80は、左右のストリング孔11(7)〜ストリング孔11(13)の範囲において、各ストリング孔11に対応して設けられている。一方、内周面10a側の突起70は、トップ位置からストリング孔11(10)までの範囲(グロメット50のストリング保護材50bの形成範囲)において、ストリング孔11に対応して設けられている。なお、本実施形態では、突起80をストリング孔11に対応させて設けているが、これには限らず、突起80をストリング孔11に対応させずに設けてもよく、上記の範囲内に少なくとも一つの突起80が形成されていればよい。但し、突起80を設けることでフレーム10の剛性を高めることができるので、本実施形態のように突起80をストリング孔11に対応させて設けると、フレーム10にストリング40(図1参照)を張ったときの負荷を軽減させることができる。
突起80は、図7Bに示すように、外周面10bの厚さ方向の中心に対して、厚さ方向の両側に設けられている。つまり、フレーム10の外周面10Bにはストリング孔11を挟むように一対の突起80が設けられている。そのため、厚さ方向におけるラケット1の何れの打面を打球方向に向けてスイングする場合にも、空気抵抗を低減でき、スイングスピードを向上させることができる。
特に、一対の突起80を、フレーム10の外周面10bの厚さ方向の中心に対して、対称な形状にすることで、厚さ方向におけるラケット1の表裏の性能を同じにできる。よって、ラケット1の表裏を意識することなく、ラケット1を使用できる。
突起80の形状は、ほぼ突起70の形状と同様である。すなわち周方向における各突起80の両側面は、流線形状であり、突起80は、貫通方向に見て、厚さ方向における端側から中央側に向かうに従って、周方向の幅が徐々に広くなっている。つまり、厚さ方向における端側の位置よりも厚さ方向における中央側の位置の方が周方向の幅が広い。これにより、スイング時のラケット1の角度によらずに空気抵抗の低減を図ることができる。
なお、本実施形態では、ラケット1の金型(不図示)に、突起80に対応したパターンを形成しておき、当該金型を用いてラケット1の成形をすることによって、フレーム10に突起80を形成している。このため、フレーム10の貫通方向の厚さ(肉厚)は、突起80の形成部位と突起80が形成されていない部位とにおいてほぼ同じである。つまり、フレーム10の肉厚は場所によらず一定である。このように、他の部材を付加したりせずに突起80を設けているので、製造が簡易であり、さらに、重量の増加を抑制しつつ、フレーム10の剛性を高めることができる。
<外周側の突起について>
突起を設置することで境界層内の流れを層流から乱流に移行させて剥離を抑制し、大きな渦の発生を阻止することで空気抵抗を低減することができる(トリッピングワイヤ効果)。このため突起80の高さは、層流境界層における境界層の高さと同じか、境界層の高さより少し低いくらいがよい。
一般的に、粘性を持った物体が速度を持って流れるとき、粘性を無視していい部分(ここではラケット1から離れている部分)と、粘性が影響する部分(ここではラケット1に近い部分)に分けることが出来る。境界層とは、この粘性による影響を受ける部分のことである。ここで境界層の高さをδとすると、層流境界層の場合ではδは以下の式1で表される。
δ=5.0×(動粘度×物体の端からの距離/速度)1/2・・・・・・・・(式1)
つまり、境界層の高さは、物体の端からの距離の平方根(ルート)に依存する。
ここで、
・空気の動粘度:20℃で15mm2/s
・スイング速度:30m/s(108km/h)
・物体の端からの距離:20mm
式1に上記各値を当てはめるとδ=0.5mmとなる。上記のスイング速度は、対象者の中上級者のスイングスピードである。また、物体の端からの距離は、正面方向であればフレーム厚さ(厚さ方向端からの長さ)、周長方向であれば突起間の距離である。よって、突起80の高さを0.5mm以下にすることによって、後述するように境界層内の流れを乱流化して気流の剥離を抑制することができ(図12B参照)、空気抵抗の低減を図ることができる。一方、突起80の高さが境界層δよりも高いと、境界層の外側の流れを含めて流れをかき乱し、大きな渦を形成して抵抗が増加するおそれがある。
なお、プロレベルのスイングスピード40m/sで計算するとδ=0.43mmとなる。本実施形態ではこれらに基づき突起80の高さをδよりも少し小さい約0.4mmに設定している。
また、トリッピングワイヤ効果を出すために流れを乱す突起の効果を維持しつつ、ラケットとの接触により突起部の破損や対象物へのダメージを避けるための滑らかさを併せ持つには突起幅は8mm〜3mm程度が妥当であり、好ましくは5mmである。
<グロメットについて>
図8は、本実施形態のグロメット50の説明図である。図9は、図8のA−A断面及びB−B断面を示す図である。図8において、丸で囲んだ数字は、当該グロメット50がフレーム10に配置されたときのフレーム10のストリング孔11の番号(図7の括弧内の数字)に対応している。すなわち、グロメット50の長手方向(周方向)の中央がフレーム10のトップ位置(先端)に配置されることとなり、中央に最も近い2つのストリング保護材50bは、ストリング孔11(1)に通される。
また、図10Aは、本実施形態のラケット1のフレーム10にグロメット50を取り付けた合の先端部分の正面図であり、図10Bはその斜視図である。また、図11A及び図11Bは図10AのA−A断面図である。図11Aはフレーム10のみの断面図であり、図11Bはフレーム10にグロメット50を取り付けた状態の断面図である。
グロメット50は、前述したように、筒状(中空円柱状)のストリング保護材50bと、複数のストリング保護材50bを連結する帯状の基底部50aとを有する。さらに、本実施形態のグロメット50の基底部50aは、凸部51と凹部52を有している。
凹部52は、基底部50aにおいて、フレーム10と対向する側である裏面(内側面)に設けられている。凹部52は、グロメット50をフレーム10に取り付けたとき、フレーム10の外周の突起80と嵌合するような窪んだ形状に設けられている。
凸部51は、基底部50aの裏面と反対側の表面(外側面)に設けられている。凸部51の形成位置は、凹部52(及びフレーム10の突起80)の形成位置と対応している。また、凸部51の形状は、フレーム10の突起80と同様の形状(流線形状)である。これにより、グロメット50をフレーム10に取り付けた場合においても、フレーム10のみの場合と同様に空気抵抗の低減を図ることができる。
なお、本実施形態のグロメット50の凹部52と凸部51は、図8に示すように、フレーム10のストリング孔11(7)からストリング孔11(11)までの各ストリング孔11に対応する位置に設けられている。このため、グロメット50をフレーム10に取り付けると、フレーム10のストリング孔11(11)までの位置の突起80は、グロメット50で覆われる。一方、ストリング孔11(12)、及び、ストリング孔11(13)の位置の突起80は、グロメット50に覆われずに露出することになる(図10A、図10B参照)。
このように、本実施形態では、フレーム10にグロメット50を取り付けた際に、フレーム10の突起80が露出している部位と、露出していない部位がある。但し、これには限られず、例えば、フレーム10の突起80全てが露出していなくてもよい(全てグロメット50に覆われるようにしてもよい)。また、突起80が露出しない場合、フレーム10の突起80を設けずに、グロメット50のみに凸部51を設けてもよい。例えば、比較例1や比較例2のラケット1に本実施形態のグロメット50を取り付けてもよい。この場合、凸部51に対応する位置に凹部52があってもよいし、無くてもよい。なお凹部52を設けると軽量化を図ることができる。
<フレーム外側の空気の流れについて>
図12Aは比較例1のフレーム10´の外側の空気の流れを示す概念図であり、図12Bは、本実施形態のフレーム10(グロメット50付き)の外側の空気の流れを示す概念図である。
比較例1の場合、図12Aに示すように、曲率の大きい部位の気流が通り過ぎる後半部分において気流が剥離しやすい。このため、大きな渦ができて抵抗が増加する。なお、これは比較例2(フレーム10")の場合)も同様である。
本実施形態では、図12Bに示すように、曲率の大きい部位の前半部分に突起80(及び、グロメット50の凸部51)を設けているので、突起が境界層内を乱流化することで気流が剥離しにくくなり、下流側の渦が小さくなる。これにより、比較例1及び比較例2よりもフレーム外周側の空気抵抗を低減させることができる。
なお、突起80を設ける位置は、前述したように曲率の大きい部位(換言すると曲率半径の小さい部位)がよい。これは、曲率の小さい部位では、風を受けた際の圧力変化が緩やかで気流が剥離しにくいので、突起80を設ける必要性が低いからである。これに対し、曲率の大きい部位では、風を受けた際の圧力変化が急激になり気流が剥離しやすくなり、図12Aのように大きな渦が出来て抵抗が増加する。よって、本実施形態のように曲率の大きい部位を含む範囲に突起80を設けることで、気流の剥離を抑制することができ、また、渦を小さくできるので、空気抵抗の低減を図ることができる。
===ラケットの評価試験===
図13A及び図13Bは、ラケット1に作用する空気抵抗の評価試験の方法の説明図である。なお、図13Bは、ラケット1を上方から(先端側から)見た図である。図14A及び図14Bは、評価試験の結果を示す図である。
評価試験の装置は、図13Aに示すように、風洞90と、評価対象のラケット1を支持する支持台91と、ロードセル92と、を有する。風洞90は、ラケット1のフレーム10の全域に対して送風を行う。支持台91は、風洞90からの送風に対してラケット1が揺動可能なように、ラケット1のフレーム10を支持する。ロードセル92は、ラケット1の揺動支点よりもグリップ30側のシャフト20の部位であり、送風方向の上流側に取り付けられる。そして、ロードセル92は、風洞90からの送風によりラケット1が揺動する際に、揺動支点よりもグリップ30側のシャフト20の部位が送風方向の逆方向に移動しようとする力、つまり、風洞90からの送風に対するラケット1の反力を測定する。このロードセル92の測定値を、ラケット1に作用する空気抵抗とする。
上記の評価試験の装置により、比較例2のラケットと、本実施例のラケットについて、空気抵抗の測定を行った。なお、風洞90の吹き出し口とフレームの打面とが平行である図13BのP1の位置を基準位置とし、傾きを変化させたフレーム10,10"の打面と基準位置のフレームの打面との成す角度θを迎角と呼ぶ。例えば、図13Bの位置P2のフレーム10,10"の迎角θは30°であり、位置P3のフレーム10,10"の迎角θは60°であり、位置P4のフレーム10,10"の迎角θは90°である。そして、風洞90からの風速を設定するとともに、フレーム10,10’の迎角を0°〜90°の範囲で変化させて、空気抵抗の測定を行った。
まず、風の送風方向とフレームの打面との迎角θを15度に固定した状態で、風速を変化させて、空気抵抗の測定を行った。その結果が図14Aであり、図14Aの横軸は風速(m/s)を示し、縦軸は空気抵抗(N)を示す。
図に示すように、本実施形態では、風速20m/s付近から抵抗の上昇率が低下しており、風速23m/s(一般初中級者のスイングスピードに相当)以上において、比較例2に対して約20%の空気抵抗を低減することができた。
また、図13Bに示すように、風の送風方向に対するフレームの傾き(迎角θ)を変化させて、空気抵抗の測定を行った。その結果が図14Bであり、各迎角θに対して比較例2の空気抵抗に対する本実施形態の空気抵抗の低減比率を示している。
図に示すように、全体的に比較例2に対して空気抵抗が低くなっているが、特に、迎角θが15〜30度において空気抵抗の低減効果が高いという結果が得られた。
===その他の実施形態===
上実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態では、テニス用のラケットを例に挙げているが、これに限らず、例えば、スカッシュ用のラケット、バドミントン用のラケット等に、本発明を適用してもよい。また、上記実施形態では、フレーム内にストリングが張設されたラケットを例に挙げているが、これに限らずストリングが張設されていないラケットでもよい。
また、上記実施形態ではフレーム10の内周側と外周側にそれぞれ突起(突起70、突起80)を設けていたが、内周側の突起70は無くてもよい。例えば、比較例1のフレーム10´の外周面10b´に突起80を設けてもよい。この場合においても、比較例1のフレーム10´と比較して、空気抵抗の低減を図ることができ、また剛性の向上を図ることができる。
1 ラケット、10 フレーム、10a 内周面、10b 外周面、
11 ストリング孔、12 溝部、20 シャフト、30 グリップ、
40 ストリング、41 横ストリング、42 縦ストリング、
50 グロメット、50a 基底部、50b ストリング保護材、
51 凸部、52 凹部、
70 突起(内周側)、80 突起(外周側)
90 風洞、91 支持台、92 ロードセル

Claims (7)

  1. グリップと、環状のフレームと、前記グリップと前記フレームとを連結するシャフトと、を有するラケットであって、
    前記フレームの先端側半分の外周面のうち、周方向の曲率の最も大きい箇所を含む所定範囲に突起が設けられている、
    ことを特徴とするラケット。
  2. 請求項1に記載のラケットであって、
    前記所定範囲は、前記フレームを時計面として見て先端を12時としたとき、1〜2時の範囲、及び、10〜11時の範囲である、
    ことを特徴とするラケット。
  3. 請求項1又は2に記載のラケットであって、
    前記突起は、前記フレーム内に形成される打面に直交する厚さ方向における端側の位置よりも前記厚さ方向における中央側の位置の方が前記周方向の幅が広い、
    ことを特徴とするラケット。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載のラケットであって、
    前記突起の高さは、0.5mm以下である、
    ことを特徴とするラケット。
  5. 請求項1〜4の何れかに記載のラケットであって、
    前記フレームの外周にはグロメットが取り付けられており、
    前記グロメットは、前記フレームと対向する側である裏面に前記フレームの前記突起と嵌合する凹部を有し、前記裏面と反対側の表面には前記凹部に対応して形成された凸部を有する、
    ことを特徴とするラケット。
  6. グリップと、環状のフレームと、前記グリップと前記フレームとを連結するシャフトと、を有するラケットの前記フレームの外周面に取り付けられるグロメットであって、
    前記フレームの周方向の曲率の最も大きい箇所を含む所定範囲上に配置される部位の表面に凸部が設けられている、
    ことを特徴とするグロメット。
  7. 請求項6に記載のグロメットであって、
    前記フレームの前記所定範囲には外周面に突起が設けられており、
    前記グロメットの裏面には前記突起と嵌合する凹部が設けられている、
    ことを特徴とするグロメット。
JP2016111630A 2016-06-03 2016-06-03 ラケット、及び、グロメット Pending JP2017217067A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016111630A JP2017217067A (ja) 2016-06-03 2016-06-03 ラケット、及び、グロメット
CN201780034175.6A CN109475768A (zh) 2016-06-03 2017-04-27 球拍及索环
PCT/JP2017/016711 WO2017208697A1 (ja) 2016-06-03 2017-04-27 ラケット、及び、グロメット
EP17806256.8A EP3466499B1 (en) 2016-06-03 2017-04-27 Racket and grommet
US16/306,779 US10974100B2 (en) 2016-06-03 2017-04-27 Racket and grommet

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016111630A JP2017217067A (ja) 2016-06-03 2016-06-03 ラケット、及び、グロメット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017217067A true JP2017217067A (ja) 2017-12-14

Family

ID=60479334

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016111630A Pending JP2017217067A (ja) 2016-06-03 2016-06-03 ラケット、及び、グロメット

Country Status (5)

Country Link
US (1) US10974100B2 (ja)
EP (1) EP3466499B1 (ja)
JP (1) JP2017217067A (ja)
CN (1) CN109475768A (ja)
WO (1) WO2017208697A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7463754B2 (ja) 2020-02-14 2024-04-09 住友ゴム工業株式会社 ラケット

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017217067A (ja) * 2016-06-03 2017-12-14 ヨネックス株式会社 ラケット、及び、グロメット
USD1023203S1 (en) * 2021-11-08 2024-04-16 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Tennis racket frame

Citations (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1993022005A2 (en) * 1992-04-29 1993-11-11 Velke Willi H Tennis racquet
US5362071A (en) * 1993-09-27 1994-11-08 Leueis Liu Protective casing for a racket frame
EP0676222A1 (en) * 1994-04-11 1995-10-11 Yoo Suk-Ho Racket with rugged frame
JP3016909U (ja) * 1995-04-10 1995-10-17 ▲そく▼▲ほ▼ 柳 凹凸形ラケット
JPH0838652A (ja) * 1994-07-28 1996-02-13 Bridgestone Sports Co Ltd ラケット
JPH08155057A (ja) * 1994-12-08 1996-06-18 Bridgestone Sports Co Ltd ラケットフレーム
JPH09299526A (ja) * 1996-05-13 1997-11-25 Junichi Hirata スポーツ道具用シャフト
JP2002282395A (ja) * 2001-03-27 2002-10-02 Mizuno Corp ガット保護体
CN1533815A (zh) * 2003-02-27 2004-10-06 �ڵ¼������޹�˾ 球类运动的球拍
JP3147573U (ja) * 2008-10-23 2009-01-08 國 英 盧 バドミントンラケット
JP2011010746A (ja) * 2009-06-30 2011-01-20 Yonex Co Ltd ラケット
CN202078710U (zh) * 2011-06-01 2011-12-21 苏盛 一种羽毛球拍拍框的改良结构
JP2014171524A (ja) * 2013-03-06 2014-09-22 Yonex Co Ltd ラケット、及び、グロメット
JP3201966U (ja) * 2015-02-13 2016-01-14 知惠企業有限公司 ラケット

Family Cites Families (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2282195A (en) * 1941-02-05 1942-05-05 Compte John M Le Racket
US4314699A (en) * 1980-01-28 1982-02-09 Leach Industries Game racquet
AT386531B (de) 1985-07-09 1988-09-12 Head Sportgeraete Gmbh Einrichtung zum schutz der saiten eines ballschlaegers, insbesondere tennisschlaegers
JPS6320865A (ja) 1986-07-14 1988-01-28 Matsushita Electronics Corp 固体撮像装置
JPH0316697Y2 (ja) * 1986-07-25 1991-04-10
US5009422A (en) * 1989-11-20 1991-04-23 Soong Tsai C Sports racket
EP0538523A1 (en) * 1991-10-23 1993-04-28 Chin-San You Sports racket
CN2104683U (zh) * 1991-11-30 1992-05-20 罗光男 金属球拍的拍框
CN2129160Y (zh) 1992-09-22 1993-04-07 陈正盛 球拍创新结构
US6447412B1 (en) 2000-04-18 2002-09-10 Ef Composite Technologies, L.P. Sports racket with undulations in frame interior surface
JP4049636B2 (ja) 2002-08-19 2008-02-20 Sriスポーツ株式会社 ラケット
JP4099023B2 (ja) 2002-09-19 2008-06-11 美津濃株式会社 ガット保護体及び、該ガット保護体を装着したラケットフレーム
US20070111830A1 (en) * 2005-11-15 2007-05-17 Wright Thabit H Ball retrieval device
WO2007088070A2 (de) * 2006-02-02 2007-08-09 Head Technology Gmbh Ballspielschläger
JP3135523U (ja) 2007-07-06 2007-09-20 源民安企業股▲分▼有限公司 高強度で低空気抵抗のラケット
JP2009165703A (ja) 2008-01-17 2009-07-30 Yonex Co Ltd ラケット
EP2138207B1 (de) * 2008-06-27 2012-01-04 Head Technology GmbH Ballspielschläger
US20140302952A1 (en) * 2013-04-05 2014-10-09 Roland Wilfried Sommer Shock and Vibration Attenuating Device for Sports Equipment
TWM497038U (zh) * 2014-11-13 2015-03-11 Cbn Internat Co Ltd 高強度之羽球拍框
JP6463965B2 (ja) 2014-12-16 2019-02-06 ヨネックス株式会社 ラケット
JP2017217067A (ja) * 2016-06-03 2017-12-14 ヨネックス株式会社 ラケット、及び、グロメット

Patent Citations (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1993022005A2 (en) * 1992-04-29 1993-11-11 Velke Willi H Tennis racquet
US5362071A (en) * 1993-09-27 1994-11-08 Leueis Liu Protective casing for a racket frame
EP0676222A1 (en) * 1994-04-11 1995-10-11 Yoo Suk-Ho Racket with rugged frame
JPH0838652A (ja) * 1994-07-28 1996-02-13 Bridgestone Sports Co Ltd ラケット
JPH08155057A (ja) * 1994-12-08 1996-06-18 Bridgestone Sports Co Ltd ラケットフレーム
JP3016909U (ja) * 1995-04-10 1995-10-17 ▲そく▼▲ほ▼ 柳 凹凸形ラケット
JPH09299526A (ja) * 1996-05-13 1997-11-25 Junichi Hirata スポーツ道具用シャフト
JP2002282395A (ja) * 2001-03-27 2002-10-02 Mizuno Corp ガット保護体
CN1533815A (zh) * 2003-02-27 2004-10-06 �ڵ¼������޹�˾ 球类运动的球拍
JP3147573U (ja) * 2008-10-23 2009-01-08 國 英 盧 バドミントンラケット
JP2011010746A (ja) * 2009-06-30 2011-01-20 Yonex Co Ltd ラケット
CN202078710U (zh) * 2011-06-01 2011-12-21 苏盛 一种羽毛球拍拍框的改良结构
JP2014171524A (ja) * 2013-03-06 2014-09-22 Yonex Co Ltd ラケット、及び、グロメット
JP3201966U (ja) * 2015-02-13 2016-01-14 知惠企業有限公司 ラケット

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
"空気抵抗を低減し爆発的な高速サーブを生むテニスラケット「VCORE TourF(Vコア ツアーF)」 2015年2月下", YONEX RELEASE [ONLINE], JPN6020014441, 16 January 2015 (2015-01-16), ISSN: 0004320894 *

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7463754B2 (ja) 2020-02-14 2024-04-09 住友ゴム工業株式会社 ラケット

Also Published As

Publication number Publication date
US20190126106A1 (en) 2019-05-02
EP3466499B1 (en) 2020-10-28
WO2017208697A1 (ja) 2017-12-07
EP3466499A1 (en) 2019-04-10
CN109475768A (zh) 2019-03-15
US10974100B2 (en) 2021-04-13
EP3466499A4 (en) 2019-11-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2017208697A1 (ja) ラケット、及び、グロメット
JP3157248U (ja) 楕円形ディンプルゴルフボール
US20090285691A1 (en) Blade for a Wind Turbine Rotor
TWI648470B (zh) 葉片導流裝置
WO2018126745A1 (zh) 叶片、叶轮及风机
JP2006175135A (ja) ゴルフクラブヘッド
JP6604981B2 (ja) 軸流送風機の羽根車、及び軸流送風機
JP6979205B2 (ja) プロペラ、プロペラの設計方法、プロペラ設計方法プログラム及び情報記憶媒体
TW200837539A (en) Fan and fan frame thereof
JP6196786B2 (ja) ラケット
JP2019015201A (ja) 風車翼へのボルテックスジェネレータの配置位置決定方法、風車翼アセンブリの製造方法及び風車翼アセンブリ
JP5174036B2 (ja) シャトル
JP6463965B2 (ja) ラケット
JP2015194147A (ja) 送風装置
JP6413195B2 (ja) 風洞装置
JP6329396B2 (ja) シャトルコック
JP2009165703A (ja) ラケット
JP6163324B2 (ja) ラケット、及び、グロメット
JP6153197B2 (ja) ラケットフレーム
US20070270256A1 (en) Sports racquet
JP2016221148A (ja) ラケット
JP2008017951A (ja) ラケットフレームおよびラケット
JP2019027360A (ja) 送風装置
JP2016112260A (ja) バドミントンラケット
Silva-Leon et al. Experiments on Vortex Shedding From Reconfigured Flexible Filaments Vibrating in Flow

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20170315

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20170315

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190520

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200512

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200703

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20200811