JP2017210324A - エレベータのバッファ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】既存のバッファ台の撤去なしに新たな位置にレールを取り付けられるエレベータのバッファ装置を提供する。【解決手段】一つの実施形態に係るエレベータのバッファ装置は、二つのレールと、バッファ台と、二つのレール中継部材と、バッファとを備える。前記レールは、昇降路に設けられ、昇降体が昇降する第1の方向に延びる。前記バッファ台は、ピットに固定された基部と、第2の方向に互いに離間した位置で前記基部から前記第1の方向に突出する二つの突出部と、前記突出部に設けられて前記レールを取り付け可能な二つの第1の取付部と、を有する。前記二つのレール中継部材は、前記第1の取付部に取り付けられる第2の取付部と、前記第1の取付部と異なる位置にあって前記レールが取り付けられる第3の取付部と、をそれぞれ有する。前記バッファは、前記バッファ台に取り付けられる。【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、エレベータのバッファ装置に関する。
エレベータがリニューアルされる場合、例えば、レールの位置及び種類が変更されることがある。レールの位置及び種類の変更に合わせて、レール及びバッファが取り付けられるバッファ台が交換される。
特開2013−241239号公報
バッファ台は、例えば、昇降路のピットの底面に埋設され、又はアンカーボルトにより固定される。このようなバッファ台を交換する場合、既存のバッファ台の撤去と新規のバッファ台の敷設とにより、エレベータのリニューアルにかかる工期及びコストが大きくなる。
一つの実施形態に係るエレベータのバッファ装置は、二つのレールと、バッファ台と、二つのレール中継部材と、バッファとを備える。前記二つのレールは、昇降路に設けられ、前記昇降路で昇降体が昇降する第1の方向に延び、前記昇降体を案内する。前記バッファ台は、前記昇降路のピットに固定された基部と、前記第1の方向と交差する第2の方向に互いに離間した位置で前記基部から前記第1の方向に突出する二つの突出部と、前記突出部に設けられて前記レール又は他のレールを取り付け可能な二つの第1の取付部と、を有する。前記二つのレール中継部材は、前記第1の取付部に取り付けられる第2の取付部と、前記第1の取付部と異なる位置にあって前記レールが取り付けられる第3の取付部と、をそれぞれ有する。前記バッファは、前記第2の方向において前記二つのレールの間に位置し、前記バッファ台に取り付けられ、前記第1の方向に弾性的に伸縮可能であり、前記第1の方向に前記昇降体に衝突されたときに前記昇降体を弾性的に支持可能である。
図1は、第1の実施形態に係るエレベータを模式的に示す側面図である。 図2は、第1の実施形態のエレベータを模式的に示す平面図である。 図3は、第1の実施形態のバッファ装置を示す斜視図である。 図4は、第1の実施形態のバッファ装置を示す平面図である。 図5は、第1の実施形態のリニューアル前のバッファ装置を示す斜視図である。 図6は、第2の実施形態に係るバッファ装置を示す斜視図である。 図7は、第2の実施形態のバッファ装置の一部を示す正面図である。 図8は、第3の実施形態に係るバッファ装置を示す斜視図である。 図9は、第4の実施形態に係るバッファ装置を示す斜視図である。 図10は、第4の実施形態のバッファ装置の一部を示す正面図である。 図11は、第5の実施形態に係るバッファ装置を示す斜視図である。
以下に、第1の実施形態について、図1乃至図5を参照して説明する。なお、本明細書においては基本的に、鉛直上方を上方向、鉛直下方を下方向と定義する。また、本明細書において、実施形態に係る構成要素及び当該要素の説明について、複数の表現が記載されることがある。複数の表現がされた構成要素及び説明は、記載されていない他の表現がされても良い。さらに、複数の表現がされない構成要素及び説明も、記載されていない他の表現がされても良い。
図1は、第1の実施形態に係るエレベータ10を模式的に示す側面図である。図2は、第1の実施形態のエレベータ10を模式的に示す平面図である。図1及び図2に示すように、エレベータ10は、昇降路11と、ロープ(メインロープ)12と、巻上機13と、乗りかご14と、釣合い錘(カウンターウェイト)15と、二つのかごガイドレール16と、二つの錘ガイドレール17と、を有する。乗りかご14及び釣合い錘15はそれぞれ、昇降体の一例である。かごガイドレール16及び錘ガイドレール17はそれぞれ、レールの一例である。
図1に示すように、昇降路11は、例えば、エレベータ10が設けられる建築物の内部に形成され、鉛直方向に延びる。鉛直方向は、第1の方向の一例であり、上方向と下方向とを含む。なお、第1の方向は、鉛直方向に限らない。また、昇降路11が延びる方向は、鉛直方向と異なっても良い。
各図面に示されるように、本明細書において、X軸、Y軸及びZ軸が定義される。X軸とY軸とZ軸とは、互いに直交する。Z軸は、鉛直方向に延びる。X軸及びY軸はそれぞれ、鉛直方向と直交する方向に延びる。
昇降路11は、複数の壁面11aと、底面11bと、天面11cとを有する。複数の壁面11aはそれぞれ鉛直方向に延びる。底面11bは複数の壁面11aの下端を接続し、上方向に向く。天面11cは複数の壁面11aの上端を接続し、下方向に向く。本実施形態において、壁面11aに、二つの乗り場ドア18が設けられる。乗り場ドア18は、各乗り場に通じている。
昇降路11の上に、機械室21が設けられる。なお、エレベータ10は、いわゆるマシンルームレスのエレベータであっても良い。また、昇降路11に、ピット22が設けられる。ピット22は、最下階の乗り場ドア18よりも下方向に設けられる。詳しく述べると、ピット22は、昇降路11の、乗りかご14が最下階に着床する位置(最下階着床レベル)よりも下の部分である。ピット22は、昇降路11の底面11bを含む。
ロープ12は、昇降路11で略鉛直方向に延び、乗りかご14と釣合い錘15とに架け渡される。巻上機13は機械室21に配置され、乗りかご14と釣合い錘15とを昇降路11で昇降させる。
乗りかご14は、昇降路11で鉛直方向に延びるかごガイドレール16に案内され、鉛直方向に昇降させられる。図2に示すように、かごガイドレール16は、乗りかご14に設けられたかごガイドシュー27を介して乗りかご14を案内する。
釣合い錘15は、昇降路11で鉛直方向に延びる錘ガイドレール17に案内され、鉛直方向に昇降させられる。錘ガイドレール17は、釣合い錘15に設けられた錘ガイドシュー28を介して釣合い錘15を案内する。
本実施形態において、乗りかご14に、かごドア24が設けられる。かごドア24は、乗りかご14が各階に着床したときに、乗り場ドア18に通じる。かごドア24は、Y軸に沿う負方向(Y軸の矢印が向く方向の反対方向)に向いて開閉される。乗客は、Y軸に沿う方向に向く乗り場ドア18及びかごドア24を通って、乗りかご14に乗降する。
図1に示すように、ピット22に、二つのバッファ装置(緩衝装置)40が設けられる。一方のバッファ装置40は、乗りかご14の下方向に設けられ、乗りかご14が最下階着床レベルよりも下方向の所定の位置まで降下した場合に、乗りかご14を弾性的に支持して衝撃を緩和する。他方のバッファ装置40は、釣合い錘15の下方向に設けられ、釣合い錘15が所定の位置まで降下した場合に、釣合い錘15を弾性的に支持して衝撃を緩和する。なお、三つ以上のバッファ装置40がピット22に設けられても良いし、乗りかご14の下方向のバッファ装置40と、釣合い錘15の下方向のバッファ装置40とが異なっても良い。
本実施形態のエレベータ10は、リニューアルされたエレベータである。当該リニューアルにおいて、例えば、図2に示すように、乗り場に設けられた既存の三方枠31に気密材32が新たに取り付けられる。気密材32は、三方枠31と乗り場ドア18との間に設けられ、火災時に昇降路11を通って乗り場に煙が広がることを抑制する。
気密材32が設けられることで、乗り場ドア18と、図1に示す乗り場のホールシル33とが、既存の乗り場ドア18及びホールシル33よりも昇降路11の内側に配置される。言い換えると、新規の乗り場ドア18及びホールシル33は、既存の乗り場ドア18及びホールシル33よりも、Y軸に沿う正方向(Y軸の矢印が向く方向)に配置される。
乗り場ドア18及びホールシル33が昇降路11の内側に配置されるため、乗りかご14は、リニューアル前の位置よりも昇降路11の内側に配置される。乗りかご14は、新規の乗りかご14であっても良いし、既存の乗りかご14が流用されても良い。なお、釣合い錘15の位置も、リニューアル前の位置から変更されて良い。
図3は、第1の実施形態のバッファ装置40を示す斜視図である。図4は、第1の実施形態のバッファ装置40を示す平面図である。図3に示すように、バッファ装置40は、第1のバッファ台41と、バッファ42と、二つのレール中継部材43と、バッファ中継部材44とを有する。第1のバッファ台41は、バッファ台及び第1のバッファ台の一例である。
乗りかご14の下方向に配置されたバッファ装置40は、上述の二つのかごガイドレール16をさらに有する。釣合い錘15の下方向に配置されたバッファ装置40は、上述の二つの錘ガイドレール17をさらに有する。以下、乗りかご14の下方向に配置されたバッファ装置40について説明する。
リニューアルされたエレベータ10において、第1のバッファ台41は、既存のものが流用される。なお、第1のバッファ台41は、新規のものであっても良い。第1のバッファ台41は、基材51と、二つの取付板52とを有する。基材51は、基部及び第1の基部の一例である。取付板52は、突出部及び第1の突出部の一例である。
基材51は、X軸に沿う方向に延びる棒状に形成される。X軸に沿う方向は、第2の方向の一例である。基材51に、下方向及び基材51の長手方向に開放された溝が設けられる。基材51は、他の形状に形成されても良い。
基材51は、上面51aを有する。上面51aは、上方向に向く略平坦な面である。基材51は、例えば、上面51aが露出するように、昇降路11の底面11bを形成するモルタルに埋設される。基材51は、底面11bに設けられたアンカーボルトに固定されても良い。このように、基材51は、ピット22の底面11bに固定される。
基材51に、バッファ取付部53が設けられる。バッファ取付部53は、第1のバッファ取付部の一例である。バッファ取付部53は、基材51の一部であって、上面51aを含む。バッファ取付部53は、基材51の略中央部に位置する。なお、バッファ取付部53はこれに限らない。
バッファ取付部53に、上面51aに開口する複数のネジ孔53aが設けられる。ネジ孔53aの内周面に、雌ネジが形成される。ネジ孔53aは、基材51に取り付けられたナットによって形成されても良い。
二つの取付板52は、基材51のX軸に沿う方向の両端部に設けられる。取付板52はそれぞれ、Y‐Z平面で広がる板状に形成され、基材51のX軸に沿う方向の端部から上方向に突出する。言い換えると、二つの取付板52は、X軸に沿う方向に互いに離間した位置に配置される。二つの取付板52の少なくとも一部は、ピット22の底面11bから突出する。
二つの取付板52はそれぞれ、内側面52aと、外側面52bとを有する。取付板52の内側面52aは、他方の取付板52の内側面52aと向かい合う。外側面52bは、内側面52aの反対側に位置する。
二つの取付板52にそれぞれ、レール取付部55と、受け部56とが設けられる。レール取付部55は、第1の取付部及び第1のレール取付部の一例である。レール取付部55は、取付板52の一部であって、内側面52a及び外側面52bを含む。レール取付部55に、取付板52を貫通し、内側面52a及び外側面52bに開口する複数の孔55aが設けられる。なお、レール取付部55はこれに限らない。受け部56は、孔55aよりも下方向に位置し、取付板52の内側面52aから突出する。
本実施形態のバッファ42は、いわゆるバネ式緩衝器である。なお、バッファ42は、いわゆるオイルバッファ(油圧緩衝器)のような他のバッファであっても良い。バッファ42は、伸縮部42aと、フランジ42bとを有する。
伸縮部42aは、鉛直方向に延びる圧縮バネを有し、鉛直方向に弾性的に伸縮可能である。具体的に例示すると、伸縮部42aは、下方向に圧縮された場合、鉛直方向に縮むとともに、当該伸縮部42aを圧縮する物体に上方向へ弾性力を作用させる。
フランジ42bは、伸縮部42aの下方向の端部に設けられる。フランジ42bは、鉛直方向と交差する方向に張り出す四角形の板状に形成されるが、他の形状に形成されても良い。フランジ42bに、複数の取付孔42cが設けられる。複数の取付孔42cの配置は、バッファ取付部53のネジ孔53aの配置に対応する。
図1の乗りかご14が昇降路11を降下するとき、乗りかご14は、当該乗りかご14からバッファ装置40の第1のバッファ台41に向かう下方向に降下する。乗りかご14が最下階着床レベルよりも下方向の所定の位置まで降下すると、乗りかご14は、バッファ42の伸縮部42aに衝突する。下方向に乗りかご14に衝突されたとき、伸縮部42aは、当該乗りかご14を弾性的に支持して衝撃を緩和する。
かごガイドレール16は、レール中継部材43を介して第1のバッファ台41の取付板52に取り付けられる。バッファ42は、バッファ中継部材44を介して第1のバッファ台41の基材51に取り付けられる。
バッファ42は、X軸に沿う方向において、二つのかごガイドレール16の間に位置する。このため、バッファ42は、X軸に沿う方向において、二つの取付板52の間に位置する。Y軸に沿う方向において、バッファ42の位置は、かごガイドレール16の位置と異なっても良い。
レール中継部材43は、例えば、曲げ加工された金属板によって形成される。なお、レール中継部材43はこれに限らない。レール中継部材43はそれぞれ、第1の板部61と、第2の板部62と、曲げ部63と、受け部64と、支持部65とを有する。第1の板部61は、第2の取付部の一例である。第2の板部62は、第3の取付部の一例である。
第1の板部61は、Y‐Z平面で広がる板状に形成される。第1の板部61に、複数の孔61aが設けられる。複数の孔61aの配置は、レール取付部55の孔55aの配置に対応する。
第1の板部61は、レール取付部55の内側面52aに重ねられる。このとき、第1の板部61の孔61aは、レール取付部55の孔55aと連通する。さらに、第1の板部61が、取付板52の受け部56に支持される。例えば、孔55a,61aを貫通するボルトとナットとにより、レール中継部材43の第1の板部61は、取付板52のレール取付部55に取り付けられる。なお、レール中継部材43の第1の板部61は、他の手段により取付板52のレール取付部55に取り付けられても良い。
第2の板部62は、Y‐Z平面で広がる板状に形成される。第2の板部62は、内側面62aと、外側面62bとを有する。第2の板部62の内側面62aは、他方のレール中継部材43の第2の板部62の内側面62aと向かい合う。外側面62bは、内側面62aの反対側に位置する。
第2の板部62に、第2の板部62を貫通し、内側面62a及び外側面62bに開口する複数の孔62cが設けられる。複数の孔62cの配置は、レール取付部55の孔55aの配置に対応する。
第2の板部62は、第1の板部61よりも、Y軸に沿う正方向に配置される。さらに、第2の板部62は、第1の板部61よりも、他方のレール中継部材43から離間した位置に配置される。また、第2の板部62は、第1の板部61よりも、バッファ42から離間した位置に配置される。
曲げ部63は、Y軸に沿う正方向の第1の板部61の端部と、Y軸に沿う負方向の第2の板部62の端部とを接続する。曲げ部63は、Y‐Z平面と交差する平面で広がる板状に形成される。このような曲げ部63と、第1の板部61と、第2の板部62とを有するレール中継部材43は、略Z字型(S字型)に曲げられた金属板である。曲げ部63が設けられることで、鉛直方向におけるレール中継部材43の剛性がより高くなる。
受け部64は、孔62cよりも下方向に位置し、第2の板部62の内側面62aから突出する。支持部65は、第2の板部62の下方向の端部に位置し、外側面62bからX軸に沿う方向に突出する。支持部65は、昇降路11の底面11bに接触し、レール中継部材43を支持する。
かごガイドレール16は、第2の板部62の内側面62aに重ねられる。このとき、かごガイドレール16は、受け部64に支持される。受け部64に支持されるかごガイドレール16は、ピット22の底面11bから離間する。
例えば、孔62cを貫通するボルトとナットとにより、かごガイドレール16は、レール中継部材43の第2の板部62に取り付けられる。なお、かごガイドレール16は、他の手段によりレール中継部材43の第2の板部62に取り付けられても良い。
図5は、第1の実施形態のリニューアル前のバッファ装置40を示す斜視図である。図5に示すように、リニューアル前において、かごガイドレール16は、レール取付部55の内側面52aに重ねられる。このとき、かごガイドレール16は、受け部56に支持される。例えば、孔55aを貫通するボルトとナットとにより、かごガイドレール16は、取付板52のレール取付部55に取り付けられる。
受け部56に支持されるかごガイドレール16は、基材51の上面51aから離間する。かごガイドレール16の下方向の端部と、基材51の上面51aとの間に、オイルパンPが配置される。オイルパンPは、かごガイドレール16から垂れる油を受ける。
図3に示すように、レール取付部55に取り付けられたかごガイドレール16は、リニューアルにより、レール取付部55から取り外され、レール中継部材43の第2の板部62に取り付けられる。第2の板部62は、レール取付部55と異なる位置にある。具体的には、第2の板部62は、レール取付部55よりもY軸に沿う正方向にある位置に設けられる。このように、かごガイドレール16は、レール中継部材43により、リニューアル前の位置と異なる位置に配置される。
第2の板部62は、レール取付部55よりもX軸に沿う方向においてバッファ42から離間し、又はバッファ42に近い位置にあっても良い。これにより、既存の乗りかご14と異なるレールゲージを有する新規の乗りかご14に対応した位置において、かごガイドレール16を既存の第1のバッファ台41に取り付けることができる。
かごガイドレール16は、受け部64に支持され、ピット22の底面11bから離間する。このため、かごガイドレール16とピット22の底面11bとの間に、オイルパンPが配置され得る。
なお、リニューアル後のかごガイドレール16が、リニューアル前のかごガイドレール16と異なっても良い。この場合、リニューアル前のかごガイドレール16は、レール取付部55に取り付け可能である一方、レール中継部材43の第2の板部62に取り付けることができなくても良い。リニューアル前のかごガイドレール16は、他のレールの一例である。
バッファ中継部材44は、例えば、X‐Y平面で広がる金属板によって形成される。なお、バッファ中継部材44はこれに限らない。バッファ中継部材44は、第1の部分67と、第2の部分68とを有する。
第1の部分67は、Y軸に沿う負方向におけるバッファ中継部材44の端部である。第1の部分67に、複数の孔67aが設けられる。複数の孔67aの配置は、バッファ取付部53のネジ孔53aの配置に対応する。
第1の部分67は、バッファ取付部53の上面51aに重ねられる。このとき、第1の部分67の孔67aは、バッファ取付部53のネジ孔53aと連通する。例えば、孔67aを通ってネジ孔53aにネジ留めされるボルトにより、バッファ中継部材44の第1の部分67は、バッファ取付部53に取り付けられる。なお、バッファ中継部材44の第1の部分67は、他の手段によりバッファ取付部53に取り付けられても良い。
第2の部分68は、Y軸に沿う正方向におけるバッファ中継部材44の端部である。第2の部分68に、複数のネジ孔68aが設けられる。複数のネジ孔68aの配置は、バッファ取付部53のネジ孔53aの配置に対応する。
バッファ42のフランジ42bは、第2の部分68に重ねられる。このとき、フランジ42bの取付孔42cは、第2の部分68のネジ孔68aと連通する。例えば、取付孔42cを通ってネジ孔68aにネジ留めされるボルトにより、バッファ42のフランジ42bは、バッファ中継部材44の第2の部分68に取り付けられる。なお、バッファ42は、他の手段によりバッファ中継部材44の第2の部分68に取り付けられても良い。
図5に示すように、リニューアル前において、バッファ42は、バッファ取付部53の上面51aに重ねられる。例えば、取付孔42cを通ってネジ孔53aにネジ留めされるボルトにより、バッファ42は、バッファ取付部53に取り付けられる。
図3に示すように、バッファ取付部53に取り付けられたバッファ42は、リニューアルにより、バッファ取付部53から取り外され、バッファ中継部材44の第2の部分68に取り付けられる。
第2の部分68は、バッファ取付部53と異なる位置にある。具体的には、第2の部分68は、バッファ取付部53よりもY軸に沿う正方向にある。このように、バッファ42は、バッファ中継部材44により、リニューアル前の位置と異なる位置に配置される。Y軸に沿う方向において、第2の部分68に取り付けられたバッファ42の位置は、例えば、第2の板部62に取り付けられたかごガイドレール16のレール芯に合わせられる。
なお、リニューアル後のバッファ42が、リニューアル前のバッファ42と異なっても良い。この場合、リニューアル前のバッファ42は、バッファ取付部53に取り付け可能である一方、バッファ中継部材44の第2の部分68に取り付けることができなくても良い。リニューアル前のバッファ42は、他のバッファの一例である。
以上説明された第1の実施形態に係るエレベータ10のバッファ装置40において、レール中継部材43は、かごガイドレール16を取り付け可能なレール取付部55に取り付けられる第1の板部61と、レール取付部55と異なる位置にあってかごガイドレール16が取り付けられる第2の板部62と、を有する。すなわち、既存のレール取付部55を利用して、新たな位置にかごガイドレール16が取り付けられる部分である第2の板部62を設けることができる。従って、既存の第1のバッファ台41の撤去及び新規の第1のバッファ台41の敷設が不要となり、エレベータ10のリニューアルにかかる工期及びコストの増加が抑制される。
レール中継部材43により、既存の第1のバッファ台41に、既存のかごガイドレール16又は新規のかごガイドレール16を取り付けることができる。例えば、リニューアル後のエレベータ10が車椅子に対応する場合、乗りかご14に手摺及び補助操作盤が設けられる。このような乗りかご14は、既存の乗りかご14よりも重い。この場合、より重い乗りかご14を案内可能な新規のかごガイドレール16が、レール中継部材43を介して第1のバッファ台41に取り付けられることが可能である。
以下に、第2の実施形態について、図6及び図7を参照して説明する。なお、以下の複数の実施形態の説明において、既に説明された構成要素と同様の機能を持つ構成要素は、当該既述の構成要素と同じ符号が付され、さらに説明が省略される場合がある。また、同じ符号が付された複数の構成要素は、全ての機能及び性質が共通するとは限らず、各実施形態に応じた異なる機能及び性質を有していても良い。
図6は、第2の実施形態に係るバッファ装置40を示す斜視図である。図6に示すように、第2の実施形態のレール中継部材43はそれぞれ、第1の板材71と、第2の板材72とを有する。第1の板材71は、第2の取付部の一例である。第2の板材72は、第3の取付部の一例である。
図7は、第2の実施形態のバッファ装置40の一部を示す正面図である。第1の板材71は、Y‐Z平面で広がる板状に形成される。図7に示すように、第1の板材71に、複数の孔71aが設けられる。複数の孔71aの配置は、レール取付部55の孔55aの配置に対応する。
第1の板材71は、レール取付部55の外側面52bに重ねられる。このとき、第1の板材71の孔71aは、レール取付部55の孔55aと連通する。
鉛直方向において、第1の板材71は、取付板52よりも長い。第1の板材71の上端部71bは、取付板52の上端部52cよりも上方向に位置する。第1の板材71の上端部71bは、上方向に向く第1の板材71の端部である。
第2の板材72は、Y‐Z平面で広がる板状に形成される。第2の板材72は、内側面72aと、外側面72bとを有する。第2の板材72の内側面72aは、他方のレール中継部材43の第2の板材72の内側面72aと向かい合う。外側面72bは、内側面72aの反対側に位置する。
第2の板材72に、複数の孔72cと、複数の取付孔72dとが設けられる。孔72c及び取付孔72dはそれぞれ、第2の板材72を貫通し、内側面72a及び外側面72bに開口する。複数の孔72cの配置は、レール取付部55の孔55aの配置に対応する。
第2の板材72の内側面72aに、第1の板材71が重ねられる。第1の板材71は、例えば、第2の板材72に溶接される。第1の板材71の孔71aは、第2の板材72の孔72cと連通する。
例えば、孔55a,71a,72cを貫通するボルトとナットとにより、レール中継部材43の第1の板材71及び第2の板材72は、取付板52のレール取付部55に取り付けられる。すなわち、第1の板材71と、第2の板材72と、取付板52のレール取付部55とが、ボルトとナットとにより共締めされる。なお、レール中継部材43の第1の板材71は、他の手段により取付板52のレール取付部55に取り付けられても良い。
第1の板材71は、取付板52のレール取付部55と第2の板材72との間に位置する。このため、第2の板材72は、第1の板材71よりもバッファ42から離間した位置に配置される。
第2の板材72の取付孔72dは、鉛直方向に第1の板材71から外れた位置に設けられる。すなわち、取付孔72dは、第1の板材71の上端部71bよりも上方向に設けられる。
かごガイドレール16は、第2の板材72の内側面72aに重ねられる。このとき、かごガイドレール16は、第1の板材71の上端部71bに支持される。例えば、取付孔72dを貫通するボルトとナットとにより、かごガイドレール16は、レール中継部材43の第2の板材72に取り付けられる。なお、かごガイドレール16は、他の手段によりレール中継部材43の第2の板材72に取り付けられても良い。
図6に示すように、レール取付部55に取り付けられたかごガイドレール16は、リニューアルにより、レール取付部55から取り外され、レール中継部材43の第2の板材72に取り付けられる。第2の板材72のかごガイドレール16が取り付けられる部分は、レール取付部55と異なる位置にある。
第2の実施形態において、第2の板材72のかごガイドレール16が取り付けられる部分は、レール取付部55よりもY軸に沿う正方向にあり、且つX軸に沿う方向においてバッファ42から離間した位置にある。さらに、第2の板材72のかごガイドレール16が取り付けられる部分は、上方向に取付板52から外れた位置に設けられる。このように、かごガイドレール16は、レール中継部材43により、リニューアル前の位置と異なる位置に配置される。
第2の実施形態のリニューアルにおいて、かごガイドレール16のY軸に沿う方向における移動量は、第1の実施形態のリニューアルのかごガイドレール16のY軸に沿う方向における移動量よりも短い。かごガイドレール16は、Z軸に沿う方向に見たときに取付板52と重ねられる。別の表現によれば、鉛直方向に平面視した場合、かごガイドレール16は、取付板52と重ねられる。
第2の実施形態において、バッファ42は、バッファ取付部53に取り付けられる。すなわち、第2の実施形態のリニューアルにおいて、バッファ42はリニューアル前の位置と同じ位置に配置される。なお、バッファ42は、例えば第1の実施形態のバッファ中継部材44により、リニューアル前の位置と異なる位置に配置されても良い。また、リニューアル後のバッファ42が、リニューアル前のバッファ42と異なっても良い。
以上説明された第2の実施形態のエレベータ10のバッファ装置40において、第2の板材72のかごガイドレール16が取り付けられる部分は、鉛直方向に取付板52から外れた位置に設けられる。すなわち、かごガイドレール16は、鉛直方向に取付板52から外れた位置でレール中継部材43に取り付けられる。これにより、例えばかごガイドレール16がボルト及びナットで取り付けられる場合、第2の板材72のかごガイドレール16が取り付けられる位置を、取付板52のレール取付部55から僅かにずれた位置に設けることができる。
以下に、第3の実施形態について、図8を参照して説明する。図8は、第3の実施形態に係るバッファ装置40を示す斜視図である。図8に示すように、第3の実施形態のレール中継部材43は、例えば、曲げ加工された金属板によって形成される。なお、レール中継部材43は、鋳造のような他の方法で形成されても良い。
レール中継部材43はそれぞれ、第1の板部61と、第2の板部62と、曲げ部63と、支持部65とを有する。第3の実施形態において、第1の板部61は、第1の延部及び第2の取付部の一例である。第2の板部62は、第2の延部及び第3の取付部の一例である。曲げ部63は、第3の延部の一例である。
第1の板部61は、鉛直方向に延び、レール取付部55の外側面52bに重ねられる。このとき、第1の板部61に設けられた孔61aは、レール取付部55の孔55aと連通する。例えば、孔55a,61aを貫通するボルトとナットとにより、レール中継部材43の第1の板部61は、取付板52のレール取付部55に取り付けられる。なお、レール中継部材43の第1の板部61は、他の手段により取付板52のレール取付部55に取り付けられても良い。
第2の板部62は、第1の板部61よりも上方向に配置され、鉛直方向に延びる。さらに、第2の板部62は、第1の板部61よりも、他方のレール中継部材43から離間した位置に配置される。言い換えると、第2の板部62は、X軸に沿う方向において、第1の板部61よりも、バッファ42から離間した位置に配置される。
曲げ部63は、上方向の第1の板部61の端部と、下方向の第2の板部62の端部とを接続する。曲げ部63は、Y‐Z平面と交差する平面で広がる板状に形成される。例えば、曲げ部63は、X‐Y平面で広がる板状に形成され、上方向に向く平面を有する。
支持部65は、第1の板部61の下方向の端部に位置し、バッファ42から離間する方向に突出する。支持部65は、昇降路11の底面11bに接触し、レール中継部材43を支持する。
かごガイドレール16は、第2の板部62の内側面62aに重ねられる。このとき、かごガイドレール16は、曲げ部63に支持される。例えば、孔62cを貫通するボルトとナットとにより、かごガイドレール16は、レール中継部材43の第2の板部62に取り付けられる。なお、かごガイドレール16は、他の手段によりレール中継部材43の第2の板部62に取り付けられても良い。
レール取付部55に取り付けられたかごガイドレール16は、リニューアルにより、レール取付部55から取り外され、レール中継部材43の第2の板部62に取り付けられる。第2の板部62のかごガイドレール16が取り付けられる部分は、レール取付部55と異なる位置にある。
第3の実施形態において、第2の板部62のかごガイドレール16が取り付けられる部分は、レール取付部55よりもY軸に沿う正方向にあり、且つX軸に沿う方向においてバッファ42から離間した位置にある。さらに、第2の板部62のかごガイドレール16が取り付けられる部分は、上方向に取付板52から外れた位置に設けられる。このように、かごガイドレール16は、レール中継部材43により、リニューアル前の位置と異なる位置に配置される。
第3の実施形態のリニューアルにおいて、かごガイドレール16のY軸に沿う方向における移動量は、第1の実施形態のリニューアルのかごガイドレール16のY軸に沿う方向における移動量よりも短い。かごガイドレール16は、X軸に沿う方向に見たとき、取付板52の上に位置する。別の表現によれば、かごガイドレール16は、Y軸に沿う方向において取付板52と重複する位置に配置される。
第3の実施形態において、バッファ42は、バッファ取付部53に取り付けられる。すなわち、第3の実施形態のリニューアルにおいて、バッファ42はリニューアル前の位置と同じ位置に配置される。なお、バッファ42は、例えば第1の実施形態のバッファ中継部材44により、リニューアル前の位置と異なる位置に配置されても良い。また、リニューアル後のバッファ42が、リニューアル前のバッファ42と異なっても良い。
以上説明された第3の実施形態のエレベータ10のバッファ装置40において、レール中継部材43は、鉛直方向に延びる第1の板部61と、X軸に沿う方向において第1の板部61よりもバッファ42から離間した位置で鉛直方向に延びる第2の板部62と、上方向における第1の板部61の端部と下方向における第2の板部62の端部とを接続する曲げ部63とを有する。言い換えると、レール中継部材43は、略Z字型(S字型)に曲げられている。曲げ部63がかごガイドレール16を支持するため、かごガイドレール16を支持するための部材が不要となり、レール中継部材43の製造コストの増加が抑制される。さらに、第2の板部62がバッファ42から離間した位置にあるため、既存の乗りかご14よりも広いレールゲージを有する新規の乗りかご14に対応した位置において、かごガイドレール16を既存の第1のバッファ台41に取り付けることができる。
以下に、第4の実施形態について、図9及び図10を参照して説明する。図9は、第4の実施形態に係るバッファ装置40を示す斜視図である。図10は、第4の実施形態のバッファ装置40の一部を示す正面図である。図9に示すように、第4の実施形態のレール中継部材43はそれぞれ、中継板81と、受け板82とを有する。
中継板81は、Y‐Z平面で広がる板状に形成される。図10に示すように、中継板81は、内側面81aと、外側面81bとを有する。内側面81aは、第3の取付部の一例である。外側面81bは、第2の取付部の一例である。中継板81の内側面81aは、他方のレール中継部材43の中継板81の内側面81aと向かい合う。外側面81bは、内側面81aの反対側に位置する。
中継板81に、複数の孔81cが設けられる。孔81cは、中継板81を貫通し、内側面81a及び外側面81bに開口する。複数の孔81cの配置は、レール取付部55の孔55aの配置に対応する。
中継板81の外側面81bは、レール取付部55の内側面52aに重ねられる。このとき、中継板81の孔81cは、レール取付部55の孔55aと連通する。中継板81は、取付板52のレール取付部55よりもバッファ42に近い位置に配置される。
受け板82は、中継板81の内側面81aの一部に重ねられる。受け板82は、取付板52の受け部56よりもバッファ42に近い位置に配置される。中継板81の孔81cは、受け板82の上端部82aよりも上方向に設けられる。
かごガイドレール16は、中継板81の内側面81aに重ねられる。このとき、かごガイドレール16は、受け板82の上端部82aに支持される。例えば、孔55a,81cを貫通するボルトとナットとにより、かごガイドレール16は、レール中継部材43の中継板81の内側面81aに取り付けられる。すなわち、中継板81の外側面81bが取付板52のレール取付部55に取り付けられ、中継板81の内側面81aにかごガイドレール16が取り付けられる。なお、かごガイドレール16は、他の手段によりレール中継部材43の中継板81の内側面81aに取り付けられても良い。
図9に示すように、レール取付部55に取り付けられたかごガイドレール16は、リニューアルにより、レール取付部55から取り外され、レール中継部材43の中継板81の内側面81aに取り付けられる。中継板81の内側面81aは、レール取付部55と異なる位置にある。
第4の実施形態において、中継板81の内側面81aは、レール取付部55よりもバッファ42に近い位置にある。このように、かごガイドレール16は、レール中継部材43により、リニューアル前の位置と異なる位置に配置される。なお、中継板81の内側面81aのかごガイドレール16が取り付けられる位置は、リニューアル前の位置から、Y軸に沿う方向及び鉛直方向に移動させられても良い。
第4の実施形態において、バッファ42は、バッファ取付部53に取り付けられる。すなわち、第4の実施形態のリニューアルにおいて、バッファ42はリニューアル前の位置と同じ位置に配置される。なお、バッファ42は、例えば第1の実施形態のバッファ中継部材44により、リニューアル前の位置と異なる位置に配置されても良い。また、リニューアル後のバッファ42が、リニューアル前のバッファ42と異なっても良い。
以上説明された第4の実施形態のエレベータ10のバッファ装置40において、中継板81の内側面81aは、レール取付部55よりもバッファ42に近い位置にある。これにより、既存の乗りかご14よりも狭いレールゲージを有する新規の乗りかご14に対応した位置において、かごガイドレール16を既存の第1のバッファ台41に取り付けることができる。
以下に、第5の実施形態について、図11を参照して説明する。図11は、第5の実施形態に係るバッファ装置40を示す斜視図である。図11に示すように、第5の実施形態のバッファ装置40は、第1乃至第4の実施形態のレール中継部材43及びバッファ中継部材44の代わりに、第2のバッファ台90を有する。第2のバッファ台90は、基材91と、二つの取付板92とを有する。基材91は、第2の基部の一例である。取付板92は、第2の突出部の一例である。
基材91は、X軸に沿う方向に延びる棒状に形成される。すなわち、基材91は、第1のバッファ台41の基材51と略平行に延びる。基材91に、下方向及び基材91の長手方向に開放された溝が設けられる。基材91は、他の形状に形成されても良い。
基材91は、上面91aを有する。上面91aは、上方向に向く略平坦な面である。基材91は、ピット22の底面11bに配置される。基材91は、底面11bに固定されても良い。
基材91に、バッファ取付部93が設けられる。バッファ取付部93は、第2のバッファ取付部の一例である。バッファ取付部93は、基材91の一部であって、上面91aを含む。バッファ取付部93は、基材91の略中央部に位置する。なお、バッファ取付部93はこれに限らない。
バッファ取付部93に、上面91aに開口する複数のネジ孔93aが設けられる。ネジ孔93aの内周面に、雌ネジが形成される。ネジ孔93aは、基材91に取り付けられたナットによって形成されても良い。
二つの取付板92は、基材91のX軸に沿う方向の端部に設けられる。取付板92は、Y‐Z平面で広がる板状に形成され、基材91のX軸に沿う方向の端部から上方向に突出する。言い換えると、二つの取付板92は、X軸に沿う方向に互いに離間した位置に配置される。
二つの取付板92はそれぞれ、内側面92aと、外側面92bとを有する。取付板92の内側面92aは、他方の取付板92の内側面92aと向かい合う。外側面92bは、内側面92aの反対側に位置する。
二つの取付板92にそれぞれ、レール取付部95と、受け部96とが設けられる。レール取付部95は、第2のレール取付部の一例である。レール取付部95は、取付板92の一部であって、内側面92a及び外側面92bを含む。レール取付部95に、取付板92を貫通し、内側面92a及び外側面92bに開口する複数の孔95aが設けられる。なお、レール取付部95はこれに限らない。受け部96は、孔95aよりも下方向に位置し、取付板92の内側面92aから突出する。
第2のバッファ台90は、中継部材100をさらに有する。中継部材100は、X‐Y平面で広がる金属板によって形成される。なお、中継部材100はこれに限らない。中継部材100は、第1の部分101と、第2の部分102とを有する。
第1の部分101は、Y軸に沿う負方向における中継部材100の端部である。第1の部分101に、複数の孔101aが設けられる。複数の孔101aの配置は、バッファ取付部53のネジ孔53aの配置に対応する。
第1の部分101は、バッファ取付部53の上面51aに重ねられる。このとき、第1の部分101の孔101aは、バッファ取付部53のネジ孔53aと連通する。例えば、孔101aを通ってネジ孔53aにネジ留めされるボルトにより、中継部材100の第1の部分101は、バッファ取付部53に取り付けられる。なお、中継部材100の第1の部分101は、他の手段によりバッファ取付部53に取り付けられても良い。
第2の部分102は、Y軸に沿う正方向における中継部材100の端部である。第2の部分102に、複数の孔102aが設けられる。複数の孔102aの配置は、バッファ取付部93のネジ孔93aの配置に対応する。
第2の部分102は、バッファ取付部93の上面91aに重ねられる。さらに、バッファ42のフランジ42bが、第2の部分102に重ねられる。このとき、第2の部分102の孔102aは、バッファ取付部93のネジ孔93a及びフランジ42bの取付孔42cと連通する。例えば、取付孔42c及び孔102aを通ってネジ孔93aにネジ留めされるボルトにより、バッファ42のフランジ42b及び中継部材100の第2の部分102は、第2のバッファ台90のバッファ取付部93に取り付けられる。なお、バッファ42は、他の手段によりバッファ取付部93に取り付けられても良い。
中継部材100は、第1のバッファ台41のバッファ取付部53と、第2のバッファ台90のバッファ取付部93とを接続する。これにより、第2のバッファ台90は、第1のバッファ台41と、当該第1のバッファ台41が埋設されたピット22とに固定される。
かごガイドレール16は、取付板92の内側面92aに重ねられる。このとき、かごガイドレール16は、受け部96に支持される。例えば、孔95aを貫通するボルトとナットとにより、かごガイドレール16は、取付板92のレール取付部95に取り付けられる。なお、かごガイドレール16は、他の手段により取付板92のレール取付部95に取り付けられても良い。
レール取付部55に取り付けられたかごガイドレール16は、リニューアルにより、レール取付部55から取り外され、第2のバッファ台90のレール取付部95に取り付けられる。レール取付部95は、レール取付部55と異なる位置にある。具体的には、レール取付部95は、レール取付部55よりもY軸に沿う正方向にある。このように、かごガイドレール16は、第2のバッファ台90により、リニューアル前の位置と異なる位置に配置される。
第2のバッファ台90は、第1のバッファ台41のレール取付部55と、第2のバッファ台90のレール取付部95とを接続する中継部材を有しても良い。この場合、当該中継部材は、第1のバッファ台41の取付板52のレール取付部55に取り付けられる。
以上説明された第5の実施形態のエレベータ10のバッファ装置40において、第2のバッファ台90は、取付板92に設けられてかごガイドレール16が取り付けられる二つのレール取付部95と、基材91に設けられてバッファ42が取り付けられるバッファ取付部93と、を有し、第1のバッファ台41のレール取付部55及びバッファ取付部53の少なくとも一方に取り付けられる。すなわち、既存の第1のバッファ台41に、新規の第2のバッファ台90を取り付けることで、第1のバッファ台41を撤去する工事と、第2のバッファ台90をピット22に固定する工事とが不要となる。このように、既存の第1のバッファ台41の撤去及び新規の第2のバッファ台90の敷設が不要となり、エレベータ10のリニューアルにかかる工期及びコストの増加が抑制される。
以上、乗りかご14の下方向に配置されたバッファ装置40について説明したが、釣合い錘15の下方向に配置されたバッファ装置40も上記複数の実施形態のいずれかの構成を有し得る。この場合、上記説明におけるかごガイドレール16は錘ガイドレール17に置き換えられる。また、乗りかご14の下方向に配置されたバッファ装置40と、釣合い錘15の下方向に配置されたバッファ装置40とが異なっても良い。例えば、乗りかご14の下方向に第1の実施形態のバッファ装置40が配置され、釣合い錘15の下方向に第2の実施形態のバッファ装置40が配置されても良い。さらに、乗りかご14の下方向に又は釣合い錘15の下方向に、図5の既存のバッファ装置40が配置されても良い。
以上説明された少なくとも一つの実施形態によれば、レール中継部材の第3の取付部に、バッファ台の第1の取付部と異なる位置でレールが取り付けられる。これにより、既存のバッファ台の撤去及び新規のバッファ台の敷設が不要となる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…エレベータ、11…昇降路、14…乗りかご(昇降体)、15…釣合い錘(昇降体)、16…かごガイドレール(レール)、17…錘ガイドレール(レール)、22…ピット、40…バッファ装置、41…第1のバッファ台(バッファ台、第1のバッファ台)、42…バッファ、43…レール中継部材、51…基材(基部、第1の基部)、52…取付板(突出部、第1の突出部)、53…バッファ取付部(第1のバッファ取付部)、55…レール取付部(第1の取付部、第1のレール取付部)、61…第1の板部(第2の取付部、第1の延部)、62…第2の板部(第3の取付部、第2の延部)、63…曲げ部(第3の延部)、71…第1の板材(第2の取付部)、72…第2の板材(第3の取付部)、81…中継板、81a…内側面(第3の取付部)、81b…外側面(第2の取付部)、90…第2のバッファ台、91…基材(第2の基部)、92…取付板(第2の突出部)、93…バッファ取付部(第2のバッファ取付部)、95…レール取付部(第2のレール取付部)。

Claims (5)

  1. 昇降路に設けられ、前記昇降路で昇降体が昇降する第1の方向に延び、前記昇降体を案内する、二つのレールと、
    前記昇降路のピットに固定された基部と、前記第1の方向と交差する第2の方向に互いに離間した位置で前記基部から前記第1の方向に突出する二つの突出部と、前記突出部に設けられて前記レール又は他のレールを取り付け可能な二つの第1の取付部と、を有するバッファ台と、
    前記第1の取付部に取り付けられる第2の取付部と、前記第1の取付部と異なる位置にあって前記レールが取り付けられる第3の取付部と、をそれぞれ有する二つのレール中継部材と、
    前記第2の方向において前記二つのレールの間に位置し、前記バッファ台に取り付けられ、前記第1の方向に弾性的に伸縮可能であり、前記第1の方向に前記昇降体に衝突されたときに前記昇降体を弾性的に支持可能なバッファと、
    を具備するエレベータのバッファ装置。
  2. 前記第3の取付部は、前記第1の方向に前記突出部から外れた位置に設けられる、請求項1のエレベータのバッファ装置。
  3. 前記二つのレール中継部材はそれぞれ、前記第1の方向に延びる第1の延部と、前記第2の方向において前記第1の延部よりも前記バッファから離間した位置で前記第1の方向に延びる第2の延部と、前記第1の方向における前記第1の延部の端部と前記第1の方向における前記第2の延部の端部とを接続する第3の延部と、を有し、
    前記第2の取付部は、前記第1の延部に設けられ、
    前記第3の取付部は、前記第2の延部に設けられ、
    前記第3の延部は、前記レールを支持する、
    請求項1又は請求項2のエレベータのバッファ装置。
  4. 前記第3の取付部は、前記第1の取付部よりも前記バッファに近い位置にある、請求項1のエレベータのバッファ装置。
  5. 昇降路に設けられ、前記昇降路で昇降体が昇降する第1の方向に延び、前記昇降体を案内する、二つのレールと、
    前記第1の方向に弾性的に伸縮可能であり、前記第1の方向に前記昇降体に衝突されたときに前記昇降体を弾性的に支持可能なバッファと、
    前記昇降路のピットに固定された第1の基部と、前記第1の方向と交差する第2の方向に互いに離間した位置で前記第1の基部から前記第1の方向に突出する二つの第1の突出部と、前記第1の突出部に設けられて前記レール又は他のレールを取り付け可能な二つの第1のレール取付部と、前記第1の基部に設けられて前記バッファ又は他のバッファを取り付け可能な第1のバッファ取付部と、を有する第1のバッファ台と、
    前記ピットに配置された第2の基部と、前記第2の方向に互いに離間した位置で前記第2の基部から前記第1の方向に突出する二つの第2の突出部と、前記第2の突出部に設けられて前記レールが取り付けられる二つの第2のレール取付部と、前記第2の基部に設けられて前記バッファが取り付けられる第2のバッファ取付部と、を有し、前記第1のレール取付部及び前記第1のバッファ取付部の少なくとも一方に取り付けられる第2のバッファ台と、
    を具備するエレベータのバッファ装置。
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