JP2017182213A - タッチパネルセンサー用部材及びタッチパネル - Google Patents

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Abstract

【課題】導電性パターン群のメッシュ密度が高くても、分割パターンが肉眼で認識されにくいタッチパネルセンサー用部材を提供する。【解決手段】タッチパネルセンサー用部材10Aは、基板11Aと第1の導電性パターン群12Aとを備える。第1の導電性パターン群12Aは、X方向に沿って延在し、かつ四角格子16Aからなるメッシュ構造を有する。正方格子16Aのメッシュ角度θはY方向に対して0°、45°及び90°のいずれでもない。第1の導電性パターン群12Aは、Y方向に沿って、互いに電気的に絶縁されて並列された複数の第1の電極部13A1〜13Anを含む。隣り合う第1の電極部13A1〜13Anは、X方向に線幅が金属細線と同じ仮想直線Vを引いたときに四角格子16Aの仮想直線Vとの交点V1〜Vmを有する辺S1〜Smの中部に断線された切欠領域D1〜Dmを介して、並列されている。【選択図】図6

Description

本発明は、タッチパネルセンサー用部材及びタッチパネルに関する。
表示画面に表示された選択肢を選択するための入力手段として、投影型静電容量方式のタッチパネルが利用されている。このタッチパネルは、透明基板層上に特定のパターンで大量に並べた透明電極の層を配置し、表面にはガラスやプラスチックなどのカバーを重ねて構成される。具体的には、透明電極は、格子状に配置された送信電極及び受信電極から構成される。このような投影型静電容量方式のタッチパネルは、カバー表面に指を近づけると、送信電極と受信電極との交点(以下、電極交点)に形成されるコンデンサの静電容量が変化する原理を利用したものである。このタッチパネルは、この静電容量の変化を検知することにより、指を近づけた位置を高精度に特定することができる。
近年、タッチパネルの大型化且つ高感度化が求められ、金属細線で構成された、配線抵抗の低いメッシュ構造を有する透明電極を用いたタッチパネルの開発が進んでいる。
メッシュ構造を有する透明電極として、特許文献1には、細線の幅40μm、細線のラインピッチ300μm、バイアス角度45°の正方形メッシュパターンであって、右斜め上に続けて4辺、次に右斜め下に続けて4辺というように辺を100μm欠切しながらジグザグに進むようにスリットが形成された網目状導電性パターンが具体的に開示されている。また、特許文献2には、透明基板、および透明基板上に備えられた伝導性パターンを含む透明伝導性基板であって、導電性パターンは電気的に断絶させる断線部を含み、断線部を連結した時に形成される断線パターンは不規則的なパターン形状を含むことが開示されている。以下、特許文献1の網目状導電性パターン、特許文献2の伝導性パターンを導電性パターン群(送信電極又は受信電極)という。
特開2011−059771号公報 特開2014−529841号公報
特許文献1,2に記載の導電性パターン群では、隣接する導電性パターン(導電性パターン群を構成する電極)間に形成された切欠領域(スリット)を線で結んだ分割パターン(切欠領域を連結した幅を持った仮想直線)の配置によって外観品位が低下する(見た目が悪くなる)おそれがあった。例えば、分割パターンがまっすぐな直線状であるとその分が目立ってしまい、特に外観品位が低下するおそれがあった。特に、切欠領域の切欠幅(金属細線の最隣接末端同士の距離)を保ったまま、メッシュ構造を構成するメッシュ格子の一辺を短く設計すると、メッシュ格子の一辺の長さに対する切欠幅の割合が高くなり、特許文献1,2に記載の導電性パターン群では、分割パターンがより一層目立つという問題があった。ここで、メッシュ構造を構成するメッシュ格子の一辺を短く設計する、すなわちメッシュ密度を高く設計するのは、製品の小型化対応のためや、タッチ操作に伴う電極交点における静電容量の変化量を十分に確保するため、言い換えるとタッチ操作を検出する感度を最適値とするためである。
そこで、本発明は、導電性パターン群のメッシュ密度が高くても、分割パターンが肉眼で認識されにくいタッチパネルセンサー用部材及びタッチパネルセンサーを提供することを目的とする。
第1の発明に係るタッチパネルセンサー用部材は、第1の主面及び第2の主面を有する基板と、前記第1の主面に形成された第1の導電性パターン群と、を備えるタッチパネルセンサー用部材であって、前記第1の導電性パターン群は、第1の方向に沿って延在し、かつ金属細線で構成された四角格子からなるメッシュ構造を有し、前記四角格子のメッシュ角度は、前記第1の方向に対して直交する第2の方向に対して0°、45°及び90°のいずれでもなく、前記第1の導電性パターン群は、前記第2の方向に沿って、互いに電気的に絶縁されて並列された複数の第1の電極部を含み、隣り合う前記第1の電極部は、前記第1の方向に線幅が前記金属細線と同じ仮想直線を引いたときに前記四角格子の前記仮想直線との交点を有する辺の中部に断線された切欠領域を介して、並列されている。
第2の発明に係るタッチパネルセンサー用部材は、第1の主面及び第2の主面を有する基板と、前記第1の主面に形成された第1の導電性パターン群と、を備えるタッチパネルセンサー用部材であって、前記第1の導電性パターン群は、第1の方向に沿って延在し、かつ第1の金属細線で構成された四角格子からなるメッシュ構造を有し、前記四角格子のメッシュ角度は、前記第1の方向に対して直交する第2の方向に対して0°、45°及び90°のいずれでもなく、前記第1の導電性パターン群は、前記第2の方向に沿って、互いに電気的に絶縁されて並列された複数の第1の電極部を含み、隣り合う前記第1の電極部は、前記第1の方向に線幅が前記金属細線と同じ仮想直線を引いたときに前記四角格子の前記仮想直線との交点を有する辺の両端部のうち前記交点と遠い方の端部に断線された切欠領域を介して、並列されている。
本発明によれば、導電性パターンのメッシュ密度が高くても、分割パターンが肉眼で認識されにくい。
図1は本発明の第一実施形態に係るタッチパネルを備える画像表示装置の概略分解斜視図である。 図2Aはカバーを取り除いた第一実施形態に係るタッチパネルの概略正面図であり、図2Bは図2A中の切断線に従って切断したタッチパネルの概略断面図である。 図3は、第一実施形態における上部電極基板及び下部電極基板の概略分解斜視図である。 図4は、第一実施形態において、互いに隣接する第1の電極部を示した拡大平面図である。 図5は、メッシュ角度が60°で、分割パターンを有さない第1の参照導電性パターンの正面図である。 図6は、メッシュ角度が60℃で、異なる3種の分割パターンを有する第2の参照導電性パターンの正面図である。 図7は、メッシュ角度が70°で、異なる3種の分割パターンを有する第3の参照導電性パターンの正面図である。 図8は、メッシュ角度が50°で、異なる3種の分割パターンを有する第4の参照導電性パターンの正面図である。 図9は、本発明の第二実施形態に係るタッチパネルの概略断面図である。 図10は、本発明の第三実施形態に係るタッチパネルの概略断面図である。 図11は、第四実施形態において、互いに隣接する第1の電極部を示した拡大平面図である。
以下、本発明の実施形態を説明する。
[第一実施形態に係るタッチパネル1]
図1は、第一実施形態に係るタッチパネル1を備える画像表示装置30の概略分解斜視図である。図2Aは、カバー20を取り除いたタッチパネル1の概略正面図である。図2Bは、図2A中の切断線H−Hに従って切断したタッチパネル1の概略断面図である。図3は、第一実施形態における上部電極基板10B(以下、第2のタッチパネルセンサー用部材10Bという場合がある)及び下部電極基板10A(以下、第1のタッチパネルセンサー用部材10Aという場合がある)の概略分解斜視図である。なお、図1において、第1の導電性パターン12A1〜12An及び第2の導電性パターン12B1〜12Bnを省略している。図2Aにおいて、第1の導電性パターン群12A及び第2の導電性パターン群12Bを簡略化している。図3において、隣接する第1の電極部13A1〜13Anの分離パターンは簡略化している。
第一実施形態に係るタッチパネル1は、投影型静電容量方式の1種である相互容量方式のタッチパネルである。タッチパネル1は、図1に示すように、第1のタッチパネルセンサー用部材10Aと、第2のタッチパネルセンサー用部材10Bと、カバー20と、位置検知回路(図示せず)とを有する。第1のタッチパネルセンサー用部材10Aは、図3に示すように、第1の導電性パターン群12Aを有する。第2のタッチパネルセンサー用部材10Bは、図3に示すように、第2の導電性パターン群12Bを有する。
第一実施形態において、第1のタッチパネルセンサー用部材10Aは下部電極基板として、すなわち第1の導電性パターン群12Aは送信電極として機能する。第2のタッチパネルセンサー用部材10Bは上部電極基板として、すなわち第2の導電性パターン群12Bは受信電極として機能する。位置検知回路は、指示物が接触した座標を判定する。指示物としては、例えば、ユーザーの指先、スタイラス、指示棒などの導電体が挙げられる。
第2のタッチパネルセンサー用部材10Bは、図2Bに示すように、第1の接着層41を介して第1のタッチパネルセンサー用部材10A上に積層されている。カバー20は、第2のタッチパネルセンサー用部材10B上に第2の接着層42を介して積層されている。位置検知回路は、第1の導電性パターン群12A(以下、受信電極12Aという場合がある)及び第2の導電性パターン群12B(以下、送信電極12Bという場合がある)と電気的に接続されている。
タッチパネル1は、図1に示すように、画像表示装置30の表示面の前側(以下、正面側)に配置されて使用される。画像表示装置30の表示面は、画像が出力される画像表示領域30aと、画像が出力されない画像非表示領域30bとを有する。画像非表示領域30bは、図1に示すように、画像表示領域30aの外縁を囲むように形成されている。画像表示装置30としては、例えば、液晶表示パネル、プラズマ画像表示パネル、電界発光(Electro Luminescence)パネル、電子ペーパー、ブラウン管などの公知の画像表示装置を用いることができる。
タッチパネル1は、図1に示すように、タッチパネル1を正面側から視認したときに、画像表示装置30の表示面における画像表示領域30aに対応する視認領域(以下、タッチ領域)10Aa,10Ba,20aと、画像表示装置30の表示面における画像非表示領域30bに対応する非視認領域(以下、額縁領域)10Ab,10Bb,20bとを有する。
タッチパネル1は、多点検出(マルチタッチ)をすることができる。この検出原理の概略は下記のとおりである。図2Aに示すように、送信電極12Bと、受信電極12Aとが交差する電極交点1Aには、コンデンサが形成される。指示物がカバー20に接近または接触すると、これに応じて電極交点1Aの静電容量が実質的に減少する。これにより、タッチパネル1はタッチ操作の有無を検出することができる。より具体的には、送信電極12Aに駆動信号が印加されると、電極交点1Aに存在する静電結合が送信電極12Bと交差する受信電極12Aに応答信号を伝搬する。この応答信号が受信電極12Aから位置検知回路に出力される。このとき、タッチ操作に応じて電極交点の静電容量が変化すると、応答信号が変化し、この変化量に基づいて位置検知回路がタッチ位置を算出する。相互容量方式では、位置検知回路で応答信号を信号処理して得られる検出量が、送信電極12Bと受信電極12Aとによる電極交点ごとに出力され、同時に複数のタッチ位置を検出することができる。
〔第1のタッチパネルセンサー用部材10A〕
第1のタッチパネルセンサー用部材10Aは、図3に示すように、第1の主面及び第2の主面を有する第1の基板11Aと、第1の導電性パターン群12Aとを備える。第1の導電性パターン群12Aは、第1の基板11Aの第一の主面に形成されている。
{第1の導電性パターン群12A}
第1の導電性パターン群12Aは、送信電極として機能し、複数(n個)の第1の導電性パターン12A1〜12Anを有する。第1の導電性パターン12A1〜12Anは、第1の方向(以下、X方向)に対して直交する第2の方向(以下、Y方向)に沿って、互いに電気的に絶縁されて並列されている。個数nは、1以上の整数であり、画像表示装置30の画像表示領域30aのサイズなどに応じて適宜調整すればよい。
<第1の導電性パターン12A1>
第1の導電性パターン12A1は、図3に示すように、第1の電極部13A1と、第1の電極パッド部14A1と、第1の引出電極部15A1とを有する。第1の電極部13A1、第1の電極パッド部14A1及び第1の引出電極部15A1は、図3に示すようにX方向にこの順に配置され一体化されており、これらは互いに電気的に接続されている。
(第1の電極部13A1)
図4は、第1の電極部13A1〜13An中、互いに隣接する第1の電極部13A1及び13A2のみを示した拡大平面図である。図4において、仮想直線Vとの交点V1〜Vmを有する辺を太線にしている。個数mは、1以上の整数である。
第1の電極部13A1は、図3及び図4に示すように、X方向に沿って延在し、かつ第1の金属細線で構成された第1の正方格子16Aからなるメッシュ構造を有する。すなわち、第1の電極部13A1は、透視性を有し、かつX方向を長手方向とする略バー形状(略帯形状)の外形(輪郭形状)を有する。第1の電極部13A1の大部分は、図3に示すように、タッチ領域10Aa内に配置されている。なお、第一実施形態では、第1の導電性パターン群12Aのメッシュ構造は第1の正方格子16Aからなるが、本発明はこれに限定されず、第1の導電性パターン群のメッシュ構造は四角格子からなれば特に限定されない。メッシュ構造が四角格子からなれば分割パターンが肉眼で認識されにくくなる。四角格子としては、例えば、ひし形格子などが挙げられる。
第1の電極部13A1は、図4に示すように、第1の正方格子16Aからなるメッシュ構造を有する。このメッシュ構造は、第1の正方格子16Aが均一に連続する構造である。第1の電極部13A1は、第1の正方格子16Aからなるメッシュ構造を有するので、長方形格子、三角格子などの第1の正方格子16A以外のパターンからなるメッシュ構造である場合に比べて設計しやすい。なお、第一実施形態では、第1の電極部13A1のメッシュ構造は、第1の正方格子16Aが均一に連続する構造であるが、本発明はこれに限定されず、例えば、タッチパネル1を正面側から視認するときに、全体的に同一の光学的特性を有するように、すなわち全体的に均一なメッシュ構造を有するように、後述する第2の導電性パターン群12Bの輪郭形状などに応じて、第1の電極部のメッシュ構造は、第2の導電性パターン群と重複する領域と、重複しない領域とで正方格子の1辺の長さが異なる構造であってもよい。
第1の正方格子16Aの一辺の長さPは、好ましくは2000μm以下であり、より好ましくは1000μm以下、さらに好ましくは300〜800μmである。第1の正方格子16Aの一辺の長さPが上記範囲内であれば、タッチ操作を検出する感度を最適値とすることができるとともに、製品の小型化に対応することができる。
第1の正方格子16Aのメッシュ角度θは、Y方向に対して60°であり、0°、45°及び90°のいずれでもない。第1の正方格子16Aのメッシュ角度θが、0°、45°及び90°のいずれかであると、例えば、画像表示装置30が液晶表示パネルである場合、第1の正方格子16Aの配列周期と、液晶表示パネルの画像表示領域30aの画素(ピクセル)の配列周期とが干渉し、干渉縞(モアレ)が発生してしまう。
第1の金属細線の線幅は、好ましくは1〜8μm、より好ましくは1〜3μmである。第1の金属細線の線幅が上記範囲内であれば、第1の金属細線が断線しにくく、第1の電極部13A1〜13Anの形状を肉眼でより認識しにくくすることができる。
第1の金属細線を構成する材質としては、例えば、銅(Cu)、銀(Ag)、アルミニウム(Al)、クロム(Cr)、ニッケル(Ni)、モリブデン(Mo)、鉄(Fe)、金(Au)、チタン(Ti)などの金属;これらを2種以上組み合わせた合金などを用いることができる。第1の金属細線は、その上面又は側面に黒化膜を有していてもよい。これにより、第1の金属細線を構成する材質に反射率の高い金属を用いても、第1の金属細線が視認されにくくなる。黒化膜を構成する材質としては、金属酸化物、金属硫化物、クロム、カーボンなどを用いることができる。
(第1の電極パッド部14A1)
第1の電極パッド部14A1は、第1の金属細線の複数を1つに結線する。これにより、第1の結線部14A1に電気的に接続される複数の第1の金属細線のうちの一部に断線が発生したとしてもタッチ位置を検出することができ、タッチパネル1は故障しにくくなる。第1の電極パッド部14A1は、図3に示すように、額縁領域10Ab内に配置されており、Y方向に沿って延在したベタ構造を有する。すなわち、第1の電極パッド部14A1の輪郭形状は、Y方向を長手方向とするバー形状である。第1の電極パッド部14A1のX方向の幅Wは、好ましくは500〜3000μmである。第1の電極パッド部14A1のY方向の長さLは、好ましくは3000〜10000μmである。第1の電極パッド部14A1と、第1の金属細線との接点の数は、好ましくは4〜6個である。第1の電極パッド部14A1を構成する材質は、例えば、第1の金属細線を構成する材質として例示したものと同様のものを用いることができる。ベタ構造とは、いわゆるベタパターンであり、開口した部位を有さない構造を意味する。
(第1の引出電極部15A1)
第1の引出電極部15A1は、第1の電極パッド部14A1と位置検知回路とを電気的に接続する。第1の引出電極部15A1は、図1及び図3に示すように、額縁領域10Ab内に配置されており、線構造を有する。第1の引出電極部15A1の線幅は、好ましくは10〜200μmである。第1の引出電極部15A1の材質は、例えば、第1の金属細線の材質として例示したものと同様のものを用いることができる。
<第1の導電性パターン12A2〜12An>
第1の導電性パターン12A2〜12Anも、第1の導電性パターン12A1と同様に構成される。また、隣接する第1の電極部13A1〜13Anは、図4に示すように切欠領域D1〜Dmを介して、電気的に絶縁されて並列されている。隣接する切欠領域D1〜Dmを線で結んだ分割パターンは、図4から明らかなように、仮想線Vに対してジグザグ線状である。
図5は、メッシュ角度が60°で、分割パターンを有さない第1の参照導電性パターン100の正面図である。第1の参照導電性パターン100は、第1の電極部13A1のメッシュ構造と同一のメッシュ構造である。
ここで、第1の導電性パターン群12Aは、X方向に沿って延在し、かつ第1の金属細線で構成された第1の正方格子16Aからなるメッシュ構造を有する。すなわち、第一実施形態において、第1の電極部13A1〜13Anのメッシュ構造は、隣接する第1電極部13A1〜13An同士の切欠領域D1〜Dmを介して対峙する第1の金属細線の最隣接末端同士を結線すると、図5に示すように、第1の正方格子16Aが均一に連続する、1枚のメッシュ構造となる。
第1の電極パッド部14A1〜14Anは、図3に示すように、Y軸方向に沿って、一列に電気的に絶縁されて配置されている。隣接する第1の電極パッド部14A1〜14Anの間隔Iは、好ましくは30〜300μmである。また、隣接する第1の引出電極部15A1〜15Anも電気的に絶縁されて配置されている。
図6は、メッシュ角度が60°で、異なる3種の分割パターンを有する第2の参照導電性パターン101の正面図である。第2の参照導電性パターン101は、図6に示すように、左部には直線状の分割パターンG1(以下、ストレートギャップG1)を有する。中部には第一実施形態におけるジグザグ線状の分割パターンG2(以下、第1のジグザグギャップG2)を有する。右部には後述する第二実施形態におけるジグザグ線状の分割パターンG3(以下、第2のジグザグギャップG3)を有する。図6に示す第2の参照導電性パターン101は、第1の電極部13A1のメッシュ構造と同一のメッシュ構造である。
第一実施形態において、隣り合う第1の電極部13A1,13A2は、図4に示すように、X方向に仮想直線Vを引いたときに正方格子16V1〜16Vmの仮想直線Vとの交点V1〜Vmを有する辺S1〜Smの中部に断線された切欠領域D1〜Dmを介して、並列されている。すなわち、隣り合う第1の電極部13A1,13A2の分割パターンの形状は、図5に示す参照導電性パターン100において、X方向に仮想直線Vを引いたときに正方格子16V1〜16Vmの仮想直線Vとの交点V1〜Vmを有する辺S1〜Smの中部を断線して得られる分割パターンと同一の形状である。この分割パターンの形状は、図6に示す第1のジグザグギャップG2とも同一の形状である。図6において、第1のジグザグギャップG2とストレートギャップG1とを比較すると、第1のジグザグギャップG2は、ストレートギャップG1よりも認識しにくいことがわかる。すなわち、第1の導電性パターン群12Aのメッシュ密度が高くても、分割パターンが肉眼で認識されにくいことがわかる。
第一実施形態では、切欠領域D1〜Dmの切欠幅Dは、一辺Sの長さに対して20%であるが、本発明はこれに限定されず、切欠幅は、視認性と生産性のバランスより適宜決定され、一辺の長さに対して、好ましくは0.5〜50.0%、より好ましくは1.0〜30.0%、さらに好ましくは1.0〜10.0%である。また、第一実施形態では、切欠領域D1〜Dmの切欠幅Dは同一であるが、本発明はこれに限定されず、切欠幅が上述の範囲内であれば切欠領域ごとに切欠幅が異なっていてもよい。隣接する仮想線VのY方向の間隔は、好ましくは30〜200μmである。
第一実施形態では、切欠領域D1〜Dmを介して対峙する第1の金属細線の最隣接末端の形状は、図4に示すように、Y方向に沿って切断された形状である。これにより、第1の金属細線の長さ方向に対して垂直な方向J−Jに沿って切断された形状である場合に比べて、分割パターンの形状を肉眼でより認識しにくくすることができる。なお、本発明はこれに限定されず、切欠領域を介して対峙する第1の金属細線の最隣接末端の形状は、第1の金属細線の長さ方向に対して垂直な方向J−Jに沿って切断された形状であってもよいし、X方向に沿って切断された形状であってもよい。
第1の導電性パターン群12Aの開口率は、好ましくは70.0〜99.9%、より好ましくは95.0〜99.9%である。ここで、第1の導電性パターン群12Aの開口率とは、タッチ領域10a全体の面積に対する開口部分全体の面積の割合をいう。第1の導電性パターン群12Aのシート抵抗は、好ましくは0.1〜5.0Ω/sq(Ω/cm)、より好ましくは0.1〜1.0Ω/sqである。
{第1の基板11A}
第1の基板11Aは、板状であり、電気的絶縁性及び透明性を有する。第1の基板11Aの厚さは、使用用途に応じて適宜調整すればよく、好ましくは10〜400μm、より好ましくは50〜200μmである。第1の基板11Aを構成する材質としては、例えば、プラスチック、ガラスなどを用いることができる。プラスチックとしては、例えば、アクリル、ポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリイミド(PI)、ポリスチレン(PS)、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、ポリカーボネート(PC)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリプロピレン(PP)、ポリアミド(PA)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリブチレンテレフタラート(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)などを用いることができる。なかでも、光透過性や加工性等の観点から、PETが好ましい。第1の基板11Aは、必要に応じて機能層を有していてもよい。機能層としては、例えば、密着性を強化する下塗り層、特定の波長の光を吸収してハレーションを防止する光学フィルタ層、帯電防止層、透過率を向上させる屈折調整層などが挙げられる。
図7は、メッシュ角度が70°で、異なる3種の分割パターンを有する第3の参照導電性パターン102の正面図である。図7に示す第3の参照導電性パターン102は、メッシュ角度が70°である他は、第1の電極部13A1のメッシュ構造と同一のメッシュ構造である。第3の参照導電性パターン102は、図7に示すように、左部には直線状の分割パターンG4(以下、ストレートギャップG4)を有する。中部には第一実施形態におけるジグザグ線状の分割パターンG5(以下、第1のジグザグギャップG5)を有する。右部には後述する第二実施形態におけるジグザグ線状の分割パターンG6(以下、第2のジグザグギャップG6)を有する。図8は、メッシュ角度が50°で、異なる3種の分割パターンを有する第4の参照導電性パターン103の正面図である。図8に示す第4の参照導電性パターン103は、メッシュ角度が50°である他は、第1の電極部13A1のメッシュ構造と同一のメッシュ構造である。第4の参照導電性パターン103は、図8に示すように、左部には直線状の分割パターンG7(以下、ストレートギャップG7)を有する。中部には第一実施形態におけるジグザグ線状の分割パターンG8(以下、第1のジグザグギャップG8)を有する。右部には後述する第二実施形態におけるジグザグ線状の分割パターンG8(以下、第2のジグザグギャップG9)を有する。
第一実施形態では、上述したように、第1の正方格子16Aのメッシュ角θは、Y方向に対して60°であるが、本発明はこれに限定されず、メッシュ角θがY方向に対して0°、45°及び90°のいずれでもなければよく、メッシュ角θは好ましくはY方向に対して50°〜70°である。第1の正方格子16Aのメッシュ角度が50°〜70°であれば、図6ないし図8に示すように導電性パターンのメッシュ密度が高くても、分割パターンが肉眼でより認識されにくくすることができる。また、第一実施形態では、第1のタッチパネルセンサー用部材10Aは投影型静電容量方式のタッチパネルの送信電極として利用されているが、本発明はこれに限定されず、第1のタッチパネルセンサー用部材10Aは投影型静電容量方式のタッチパネルの受信電極として利用してもよいし、抵抗膜方式のタッチパネルの電極として利用してもよい。
〔第2のタッチパネルセンサー用部材10B〕
第2のタッチパネルセンサー用部材10Bは、図3に示すように、第1の主面及び第2の主面を有する第2の基板11Bと、第2の導電性パターン群12Bとを備える。第2の導電性パターン群12Bは、第2の基板11Bに第一の主面に形成されている。
第2の基板11Bは、板状であり、電気的絶縁性及び透明性を有する。第2の基板11Bとして、第1の基板11Aと同様のものを用いることができる。
第2の導電性パターン群12Bは、受信電極として機能し、X方向に沿って、互いに電気的に絶縁されて並列された複数(n個)の第1の導電性パターン12B1〜12Bnを有する。
第2の導電性パターン12B1は、図3に示すように、第2の電極部13B1と、第2の電極パッド部14B1と、第2の引出電極部15B1とを有する。第2の電極部13B1、第2の電極パッド部14B1及び第2の引出電極部15B1は、Y方向に沿ってこの順に配置され一体化されており、これらは互いに電気的に接続されている。
第2の電極部13B1は、図3に示すように、Y方向に沿って延在し、かつ第2の金属細線で構成された第2の正方格子16Bからなるメッシュ構造を有する。すなわち、第2の電極部13B1は、透視性を有し、かつY方向を長手方向とするバー形状(帯形状)を有する。第2の電極部13B1の大部分は、タッチ領域10Baに配置されている。
第2の正方格子16Bの一辺の長さは、図3に示すように、第1の正方格子16Aの一辺Pの長さと同一である。なお、本発明ではこれに限定されず、第2の正方格子の一辺の長さは、第1の正方格子の一辺の長さと異なっていてもよい。
第2の正方格子16Bのメッシュ角度は、第1の正方格子16Aのメッシュ角度θと同じである。なお、本発明はこれに限定されず、第2の正方格子のメッシュ角度は、モアレを発生させないメッシュ角度であれば特に限定されない。
第2の金属細線の線幅は、好ましくは1〜8μm、より好ましくは1〜3μmである。第2の金属細線の線幅が上記範囲内であれば、第2の金属細線が断線しにくく、第2の電極部13B1〜13Bnの形状を肉眼でより認識しにくくすることができる。第2の金属細線の材質としては、第1の金属細線の材質として例示したものと同様のものを用いることができる。
第2の金属細線は、その上面又は側面に黒化膜を有していてもよい。これにより、第2の金属細線の材質に反射率の高い金属を用いても、第2の金属細線が視認されにくくなる。黒化膜を構成する材質としては、金属酸化物、金属硫化物、クロム、カーボンなどを用いることができる。
第2の電極パッド部14B1は、第2の金属細線の複数を結線する。これにより、第2の結線部14B1に電気的に接続される複数の第2の金属細線のうちの一部に断線が発生したとしてもタッチ位置を検出することができ、タッチパネル1は故障しにくくなる。第2の電極パッド部14B1は、図3に示すように、額縁領域10Bbに配置されており、X方向に沿って延在したベタ構造を有する。すなわち、第2の電極パッド部14B1の輪郭形状は、X方向を長手方向とするバー形状である。第2の電極パッド部14B1のサイズはY方向の幅は、好ましくは30〜300μmである。第2の電極パッド部14B1のX方向の長さは、好ましくは3000〜10000μmである。第2の電極パッド部14B1と、第2の金属細線との接点の数は、好ましくは4〜6個である。第2の電極パッド部の材質は、第2の金属細線の材質として例示したものと同様のものを用いることができる。
第2の引出電極部15B1は、第2の電極パッド部14B1と位置検知回路とを電気的に接続する。第2の引出電極部15B1は、図1及び図3に示すように、額縁領域10Bb内に配置されており、線構造を有する。第2の引出電極部15B1の線幅は、好ましくは10〜200μmである。第2の引出電極部15B1の材質は、例えば、第1の金属細線の材質として例示したものと同様のものを用いることができる。
第2の導電性パターン12B2〜12Bnも、第2の導電性パターン12B1と同様に構成されている。また、第一実施形態では、第2の導電性パターン群12Bの分割パターンは、図3に示すようにストレートギャップであり、タッチパネル1を正面側から視認すると、第2の基板11B上に形成された第2の導電性パターン群12Bの面積は、第1の基板11A上に形成された第1の導電性パターン群12Aの面積よりも小さい。これにより、第1の基板11A上に形成された第1の導電性パターン群12Aの面積と同等の面積である場合に比べて、第2の導電性パターン群12Bは、画像表示装置30から放出される電磁波による影響を受けにくくなり、受信電極としてより正確に機能する。なお、本発明はこれに限定されず、第2の導電性パターンの輪郭形状などはタッチパネルが相互容量方式として機能する輪郭形状等であれば特に限定されず、第2の導電性パターン群は第1の導電性パターン群と同じ構成であってもよい。
〔カバー20〕
カバー20は、透明性及び電気的絶縁性を有し、第1のタッチパネルセンサー用部材10A及び第2のタッチパネルセンサー用部材10Bを保護する。カバー20を構成する材質としては、第1の基板11Aを構成する材質としては例示したものと同様のものを用いることができる。カバー20の厚さは、好ましくは50〜5000mmである。カバー20の額縁領域20b上には、ベゼルが配置されていてもよいし、カバー20の額縁領域20bに黒化粧印刷などの加飾層が施されていてもよい。これにより、第1の電極パッド部14A1、第1の引出電極部15A1、第2の電極パッド部14B1及び第2の引出電極部15B1を隠蔽することができる。
カバー20の正面側の表面上には、粘着層を介して、機能性フィルムを有していてもよい。機能性フィルムとしては、例えば、反射防止フィルム(AR(Anti-Reflection)フィルム)、防眩フィルム(AG(Anti-Glare)フィルム)、耐指紋性フィルム(AF(Anti-Fingerprint)フィルム)等を用いることができる。粘着層を構成する粘着剤としては、例えば、アクリル粘着剤(PSA:Pressure Sensitive Adhesive)等を用いることができる。
[タッチパネル1の製造方法]
タッチパネル1の製造方法としては、例えば、第1のタッチパネルセンサー用部材10A、第1の接着層41を構成する接着剤、第2のタッチパネルセンサー用部材10B、第2の接着層42を構成する接着剤、カバー20をこの順に積層配置して、熱プレスする方法などが挙げられる。熱プレスの条件は、例えば、1〜120分間、60〜160℃の温度で加熱しながら、積層方向に0.1〜3000kPa(0.001〜30.6kgf/cm)の圧力で加圧(プレス)した後、0.001〜60分間かけて常温まで冷却すればよい。
第1の接着層41及び第2の接着層42を構成する接着剤としては、例えば、熱溶着フィルム、感圧型接着性粘着剤などを用いることができる。熱溶着フィルムは、例えば−10〜40℃でフィルム状であり、60〜300℃、好ましくは60〜180℃の温度で加熱すると徐々に軟化又は溶融して隣接する層に接着し、硬化すると透明になるものであれば、特に限定されない。熱溶着フィルムを構成する材料としては、例えば、ポリエチレン−酢酸ビニル系共重合体、非晶性ポリエチレンテレフタレート系単独重合体、非晶性ポリエチレンテレフタレート系共重合体、ポリビニルブチラール系単独重合体、ポリビニルブチラール系共重合体の群の中から選ばれるものなどを用いることができる。第1の接着層41及び第2の接着層42の構成は同一であってもよいし、異なっていてもよい。
第1のタッチパネルセンサー用部材10Aの製造方法としては、例えば、第1の基板11Aを準備し、第1の基板11Aの第1主面に第1の導電性パターン群12Aを形成すればよい。第1の基板11Aの第1主面に第1の導電性パターン群12Aを形成する方法としては、例えば、第1の基板11Aの第1主面に接着層を介して第1の導電性材料を貼り合わせ、エッチングにより第1の導電性パターン群12Aを形成する方法;印刷法、フォトリソグラフィ法、フォトグラフィ法、マスクを用いた方法、スパッタリング法、インクジェット法などが挙げられる。第1の導電性材料としては、例えば、第1の金属細線を構成する材質と同一の材質からなる金属箔などを用いることができる。第1の導電性材料を第1の基板11Aに貼り合せる接着層を構成する材料としては、例えば、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、これらを2種以上組み合わせた樹脂などを用いることができる。印刷法としては、例えば、オフセット印刷、スクリーン印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷、インクジェット印刷などが挙げられる。第2のタッチパネルセンサー用部材10Bの製造方法も、第1のタッチパネルセンサー用部材10Aの製造方法と同様に行うことができる。
[第二実施形態に係るタッチパネル2]
図9は、第二実施形態に係るタッチパネル2の概略断面図である。
第二実施形態に係るタッチパネル2は、図9に示すように、第2のタッチパネルセンサー用部材10Bが第1のタッチパネルセンサー用部材10Aの第1の基板11Aの第二の主面側に第1の接着層41を介して積層されている他はタッチパネル1と同じ構成である。図9において、図2に示した構成部と同一の構成部には同一符号を付して説明を省略する。
[第三実施形態に係るタッチパネル3]
図10は、第三実施形態に係るタッチパネル3の概略断面図である。
第三実施形態に係るタッチパネル3は、図10に示すように、第1のタッチパネルセンサー用部材10A及び第2のタッチパネルセンサー用部材10Bの代わりに、第3のタッチパネルセンサー用部材10Cを用いた他はタッチパネル1と同じ構成である。そのため、タッチパネル3の説明において、タッチパネル1と同じ構成部については同じ符号を用い、説明を省略する。
第3のタッチパネルセンサー用部材10Cは、図10に示すように、第1の主面及び第2の主面を有する第1の基板11Aと、第1の導電性パターン群12Aと、第2の導電性パターン群12Cとを備える。第1の導電性パターン群12Aは、第1の基板11Aの第一の主面に形成されている。第2の導電性パターン群12Cは、第1の基板11Aの第二の主面に形成されている。第1の導電性パターン群12Aは下部電極層として、すなわち第1の導電性パターン群12Aは送信電極として機能する。第2の導電性パターン群12Cは上部電極層として、すなわち第2の導電性パターン群12Bは受信電極として機能する。なお、本発明はこれに限定されず、第1の導電性パターン群12Aが上部電極層として機能し、第2の導電性パターン群12Cが下部電極層として機能する構成であってもよい。
第2の導電性パターン群12Cは、X方向に沿って、互いに電気的に絶縁されて並列された複数(n個)の第2の導電性パターン12C1〜12Cnを有する。第2の導電性パターン12C1〜12Cnは、第2の導電性パターン12B1〜12Bnと同様に構成されている。
[第四実施形態に係る第4のタッチパネルセンサー用部材10D]
第四実施形態に係る第4のタッチパネルセンサー用部材10Dは、辺S1〜Smの切欠領域の位置が異なる他は第1のタッチパネルセンサー用部材10Aと同様の構成である。そのため、第4のタッチパネルセンサー用部材10Dの説明において、第1のタッチパネルセンサー用部材10Aと同じ構成部については同じ符号を用い、説明を省略する。
図11は、第1の電極部13A1〜13An中、互いに隣接する第1の電極部13A1及び13A2のみを示した拡大平面図である。図11において、仮想直線Vとの交点V1〜Vmを有する辺を太線にしている。
第四実施形態において、隣り合う第1の電極部13A1,13A2は、図11に示すように、X方向に仮想直線Vを引いたときに正方格子16V1〜16Vmの仮想直線Vとの交点V1〜Vmを有する辺S1〜Smの両端部のうち交点V1〜Vmと遠い方の端部に60〜100μmの間隔で断線された切欠領域E1〜Emを介して、並列されている。すなわち、隣り合う第1の電極部13A1,13A2の分割パターンの形状は、図5に示す参照導電性パターン100において、X方向に仮想直線Vを引いたときに正方格子16V1〜16Vmの仮想直線Vとの交点V1〜Vmを有する辺S1〜Smの両端部のうち交点V1〜Vmと遠い方の端部を断線して得られる分割パターンと同一の形状である。この分割パターンの形状は、図6に示す第2のジグザグギャップG3とも同一の形状である。図6において、第2のジグザグギャップG3とストレートギャップG1とを比較すると、第2のジグザグギャップG3は、ストレートギャップG1よりも認識しにくいことがわかる。さらに、第2のジグザグギャップG3と第1のジグザグギャップG2とを比較すると、第2のジグザグギャップG3は、第1のジグザグギャップG2よりも認識しにくいことがわかる。すなわち、第四実施形態では、第1の導電性パターン群12Aのメッシュ密度が高くても、分割パターンが肉眼でより認識されにくいことがわかる。また、交点V1〜Vmが辺S1〜Smちょうど中点である場合は、S1〜Smの両端部のうちの一端に切欠領域E1〜Emが形成されていればよい。
第四実施形態では、切欠領域E1〜Emの切欠幅は、一辺Sの長さに対して20%であるが、本発明はこれに限定されず、切欠幅は、視認性と生産性のバランスより適宜決定され、一辺の長さに対して、好ましくは0.5〜50.0%、より好ましくは1.0〜30.0%、さらに好ましくは1.0〜10.0%である。また、第四実施形態では、切欠領域E1〜Emの切欠幅は同一であるが、本発明はこれに限定されず、切欠幅が上述の範囲内であれば切欠領域ごとに切欠幅が異なっていてもよい。隣接する仮想線VのY方向の間隔は、好ましくは30〜200μmである。
1,2,3 タッチパネル
10A,10B,10C タッチパネルセンサー用部材
11A,11B 基板
12A,12B 導電性パターン群
12A1〜An,12B1〜12Bn 導電性パターン
13A1〜An,13B1〜13Bn 電極部
14A1〜An,14B1〜14Bn 電極パッド部
15A1〜An,15B1〜15Bn 引出電極部
16A,16B 正方格子
20 カバー
30 画像表示装置
41,42 接着層

Claims (4)

  1. 第1の主面及び第2の主面を有する基板と、
    前記第1の主面に形成された第1の導電性パターン群と、を備えるタッチパネルセンサー用部材であって、
    前記第1の導電性パターン群は、第1の方向に沿って延在し、かつ金属細線で構成された四角格子からなるメッシュ構造を有し、
    前記四角格子のメッシュ角度は、前記第1の方向に対して直交する第2の方向に対して0°、45°及び90°のいずれでもなく、
    前記第1の導電性パターン群は、前記第2の方向に沿って、互いに電気的に絶縁されて並列された複数の第1の電極部を含み、
    隣り合う前記第1の電極部は、前記第1の方向に線幅が前記金属細線と同じ仮想直線を引いたときに前記四角格子の前記仮想直線との交点を有する辺の中部に断線された切欠領域を介して、並列されているタッチパネルセンサー用部材。
  2. 第1の主面及び第2の主面を有する基板と、
    前記第1の主面に形成された第1の導電性パターン群と、を備えるタッチパネルセンサー用部材であって、
    前記第1の導電性パターン群は、第1の方向に沿って延在し、かつ第1の金属細線で構成された四角格子からなるメッシュ構造を有し、
    前記四角格子のメッシュ角度は、前記第1の方向に対して直交する第2の方向に対して0°、45°及び90°のいずれでもなく、
    前記第1の導電性パターン群は、前記第2の方向に沿って、互いに電気的に絶縁されて並列された複数の第1の電極部を含み、
    隣り合う前記第1の電極部は、前記第1の方向に線幅が前記金属細線と同じ仮想直線を引いたときに前記四角格子の前記仮想直線との交点を有する辺の両端部のうち前記交点と遠い方の端部に断線された切欠領域を介して、並列されているタッチパネルセンサー用部材。
  3. 上部電極基板及び下部電極基板を備える投影型静電容量方式のタッチパネルであって、
    請求項1又は2に記載のタッチパネルセンサー用部材を備え、
    前記タッチパネルセンサー用部材は、上部電極基板又は下部電極基板として機能するタッチパネル。
  4. 上部電極層及び下部電極層を備える投影型静電容量方式のタッチパネルであって、
    請求項1又は2に記載のタッチパネルセンサー用部材を備え、
    前記第2の主面に形成された第2の導電性パターンを有し、
    前記第2の導電性パターン群は、第2の金属細線で構成され、前記第2の方向に沿って延在する第2の電極部を複数含み、
    複数の前記第2の電極部は、前記第1の方向に沿って並列されており、
    前記第1の導電性パターン群は上部電極層及び下部電極層の一方として機能し、前記第2の導電性パターン群は上部電極層及び下部電極層の他方として機能するタッチパネル。
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