JP2017161145A - 熱交換器 - Google Patents

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光 平柳
Hikaru Hirayanagi
光 平柳
岩崎 充
Mitsuru Iwasaki
充 岩崎
下野園 均
Hitoshi Shimonosono
均 下野園
洋輔 高田
Yosuke Takada
洋輔 高田
則行 大川
Noriyuki Okawa
則行 大川
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Abstract

【課題】熱交換器のケーシングの開口部における接合部において、この接合部を構成する部位や部品の加工精度を特にあげることなく、上記接合部における隙間の発生を防止することができる熱交換器を提供する。
【解決手段】熱交換部3のガス側接続部25の内側に、付勢力をもって枠部材11が係合している熱交換器1である。
【選択図】図1

Description

本発明は、熱交換器に係り、特に、クーラント液等の液体と空気等の気体との間で熱交換するものに関する。
従来、図16で示すような熱交換器301が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
従来の熱交換器301は、コア部303とタンク部305と吸気流路形成部材(ケーシング)307とを備えて構成されている。コア部303は、内部を冷却流体が流通して外部を吸気が流通する複数のチューブ309を積層して構成されている。タンク部305は、複数のチューブ309内を流れる冷却流体の集合あるいは分配を行うようになっている。吸気流路形成部材307は、コア部303を覆うように配置されて吸気が流通する吸気流路311を形成している。
吸気流路形成部材307には、図16や図17で示すように、開口部313が設けられており、開口部313には、吸気流路形成部材307で形成された吸気流路311と吸気ダクト315とを接続するための接続プレート317が接合されている。つまり、吸気流路形成部材307の開口部313には、接合部319が形成されており、この接合部319では、接続プレート317を介して開口部313に吸気ダクト315が接続されている。
なお、吸気ダクト315は、接続プレート317のツメ317Aをカシメることによって、接続プレート317に設置されている。
特開2014−214955号公報
ところで、従来の熱交換器301に限らず、吸気を冷却する熱交換器(たとえば、CAC;チャージド・エアー・クーラ)では、吸気が系の外部(吸気流路311や吸気ダクト315の外部)に洩れてはならないので、接合部319を含め、系を密封する必要がある。
従来の熱交換器301では、開口部313を接続プレート317に差し込んでろう付けした構成になっているが、開口部313や接続プレート317の加工精度には限界があり、差し込むだけでは、開口部313と接続プレート317との間の隙間を完全に無くすことは難しいという問題がある。
そして、接続プレート317を含む熱交換器301を焼き付けで生成するときに、より密接なロウ付けが望まれる。
なお、上記問題は、吸気以外の気体を冷却する熱交換器においても同様に発生する問題である。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、熱交換器のケーシングの開口部における接合部において、この接合部を構成する部位や部品の加工精度を特にあげることなく、上記接合部における隙間の発生を防止することができる熱交換器を提供することを目的とする。
本発明は、熱交換部のガス側接続部の内側に、付勢力をもって枠部材が係合している熱交換器である。
本発明によれば、熱交換器のケーシングの開口部における接合部において、この接合部を構成する部位や部品の加工精度を特にあげることなく、上記接合部における隙間の発生を防止することができるという効果を奏する。
本発明の第1の実施形態に係る熱交換器の斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る熱交換器の斜視図であって、枠部材を外した状態を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る熱交換器の分解斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る熱交換器の枠部材の平面図である。 本発明の第1の実施形態に係る熱交換器の角部を示す図であって、図1におけるV矢視図である。 本発明の第1の実施形態に係る熱交換器の角部の変形例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る熱交換器の枠部材の角部の変形例を示す図である。 図1におけるVIII−VIII断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る熱交換器の斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る熱交換器の斜視図であって、1つ目の変形例に係る枠部材を使用したものである。 本発明の第2の実施形態に係る熱交換器の斜視図であって、2つ目の変形例に係る枠部材を使用したものである。 本発明の第2の実施形態に係る熱交換器の斜視図であって、3つ目の変形例に係る枠部材を使用したものである。 本発明の第2の実施形態に係る熱交換器の斜視図であって、枠部材係合部材の接合部の形態等を変更したものである。 図13におけるXIV−XIV断面を示す図である。 (a)は、本発明の第2の実施形態に係る熱交換器の、4つ目の変形例に係る枠部材を示す図であり、(b)は、本発明の第2の実施形態に係る熱交換器の、5つ目の変形例に係る枠部材を示す図である。 従来の熱交換器の分解斜視図である。 従来の熱交換器の空気の流路の一部を形成する接続プレート近傍の概略構成を示す断面図である。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態に係る熱交換器1は、たとえば、内燃機関の吸気と冷却流体(クーラント液)との間で熱交換をするものであり、熱交換器1として、CAC(チャージド・エアー・クーラ)を掲げることができる。
ここで、説明の便宜のために、熱交換器1における所定の一方向を縦方向とし、この縦方向に直交する所定の一方向を横方向とし、縦方向と横方向とに直交する方向を高さ方向とする。なお、高さ方向は、必ずしも上下方向を示すものではない。
熱交換器1は、図1〜図3等で示すように、熱交換部3と第1のタンク5と第2のタンク7と枠部材係合部材9と枠部材11とを備えて構成されている。
熱交換部3は、ケーシング13とこの内部のコア部15とを備えて構成されており、コア部15は、縦方向に所定の間隔をあけて延びている複数本のチューブ17と、これらのチューブ17の間に設けられているフィン19とを備えて構成されている。
第1タンク5は、縦方向の一方の端部に設けられており、第2のタンク7は、縦方向の他方の端部に設けられている。第1のタンク5内は、2つの空間に仕切られており、これらの空間のそれぞれは、第1のタンク5から突出している入口配管21、出口配管23に通じている。第2のタンク7内には1つの空間が形成されている。
また、ケーシング13の縦方向の両端のそれぞれは、第1タンク5および第2のタンク7によって塞がれており、ケーシング13の高さ方向の両端は、開口している。この開口している部位のそれぞれが、熱交換部3のガス側接続部(熱交換部ガス側接続部)25になっている。熱交換部ガス側接続部25は、高さ方向の一方の端の熱交換部ガス側接続部25Aと、高さ方向の他方の端(図1では上側の端)の熱交換部ガス側接続部25Bとで構成されている。
そして、入口配管21から第1のタンク5の一方の空間内に入ったクーラント液が、一方の空間に接続されているチューブ17内を第2のタンク7に流れ、第2のタンク7内でUターンし、第1のタンク5の他方の空間に接続されているチューブ17内を第1のタンク5に流れ、出口配管23から出てくるようになっている(図1の矢印A1,A2参照)。
また、クーラント液が、上述したように流れているときに、熱交換部ガス側接続部25Aよりケーシング13内に入った吸気(空気)が、チューブ17とフィン19との間の間隙を通り、熱交換部ガス側接続部25Bよりケーシング13の外部で出てくるようになっている(図1の矢印A3,A4参照)。これにより、クーラント液による吸気の冷却がされるようになっている。
すなわち、熱交換部3は、吸気等のガスとクーラント液等の液体との間で熱交換を行うように構成されている。また、熱交換部ガス側接続部25(25A,25B)は、ケーシング13の一部で構成されている。
なお、熱交換器1は、たとえば、ケーシング13等の各構成部品を仮組立しておいて、さらに、各構成部品を焼き付けてお互いにロウ付けすることで形成されている。また、熱交換器1の外形は概ね直方体状になっている。
枠部材係合部材(たとえば、ダクト接続部材)9は、熱交換部ガス側接続部25Bに係合(接触)している。
また、枠部材11は、熱交換部ガス側接続部25Bと枠部材係合部材9との内側で、熱交換部ガス側接続部25B、枠部材係合部材9の少なくともいずれかに(たとえば、熱交換部ガス側接続部25Bと枠部材係合部材9とに)、付勢力をもって(押圧力をもって)係合(たとえば、密着)している。
なお、熱交換部ガス側接続部25Aにも、枠部材係合部材9や枠部材11が設けられているが、熱交換部ガス側接続部25Aへの枠部材係合部材9や枠部材11の設置形態は、熱交換部ガス側接続部25Bの場合と同様であるので、ここでは、各図に多く表れている熱交換部ガス側接続部25Bについて説明する。
上記付勢力は、熱交換部ガス側接続部25Bと枠部材係合部材9との係合部(接触面)の密着度を高めるために付与されるのである。すなわち、上記付勢力は、熱交換部ガス側接続部25Bの接触面(枠部材係合部材9と接触している面)と、枠部材係合部材9の接触面(熱交換部のガス側接続部25Bと接触している面)とをお互いに密着させてロウ付けの気密性を確保するために付与されるのである。
また、図1、図2、図8等で示すように、枠部材係合部材9には、接合部(保持部;カシメ部)27が、たとえば、一体成形で設けられている。接合部27によって、枠部材係合部材9が、熱交換部ガス側接続部25Bと枠部材11とを接合(たとえば、カシメによって保持)している。これにより、枠部材係合部材9と熱交換部ガス側接続部25B(ケーシング13等)と枠部材11とが一体化するようになっている。
また、図1、図5、図8等で示すように、枠部材係合部材9は、たとえば、熱交換部ガス側接続部25Bを囲んで熱交換部ガス側接続部25Bの外側に配設されている。
枠部材係合部材9が熱交換部ガス側接続部25Bの外側に配設されていることで、枠部材係合部材9の内側に熱交換部ガス側接続部25Bが配置されており、熱交換部ガス側接続部25Bの内側に枠部材11が配置されている。
そして、枠部材11の外周面が付勢力を持って熱交換部ガス側接続部25Bの内周面に当接しており、さらに、枠部材11の付勢力によって熱交換部ガス側接続部25Bが外側に押されて、熱交換部ガス側接続部25Bの外周面が付勢力をもって枠部材係合部材9の内周面に当接している。これにより、熱交換部ガス側接続部25Bの外周面と枠部材係合部材9の内周面とが、お互いに所定の圧力をもって密着し、ロウ付け後の気密性が確保されるようになっている。
また、環状に形成されている枠部材係合部材9の断面は、図8で示すように、ダクト29を保持するために「U」字状に形成されており、環状に形成されている熱交換部ガス側接続部25Bの断面は、細長い長方形状(「I」に近い形状)に形成されている。
なお、熱交換部ガス側接続部25Bが枠部材係合部材9の外側に配設されている構成であってもよい。
すでに理解されるように、高さ方向の一方の端の熱交換部ガス側接続部25A、高さ方向の他方の端の熱交換部ガス側接続部25Bのそれぞれには、図8で示すように、枠部材係合部材9を用いてダクト29が接続されるようになっており、ダクト(熱交換部ガス側接続部25Aに設けられているダクト)内を流れてきた高温の吸気が、熱交換部ガス側接続部25Aとケーシング13内のコア部15と熱交換部ガス側接続部25Bとを通って冷却され、ダクト(熱交換部ガス側接続部25Bに設けられているダクト)29内を流れて内燃機関に至るようになっている。
また、枠部材11は、これが弾性変形することによって、枠部材係合部材9、熱交換部ガス側接続部25Bに設置(枠部材係合部材9もしくは熱交換部ガス側接続部25Bに設置)されている。
すなわち、枠部材11が設置されたとき、枠部材11が、枠部材係合部材9、熱交換部ガス側接続部25Bの内部に入れられて、この入れられた状態で、枠部材11が主に変形(たとえば、枠部材係合部材9や熱交換部ガス側接続部25Bよりも大きく弾性変形)しており、枠部材11が復元しようとする力によって、枠部材11と枠部材係合部材9や熱交換部ガス側接続部25Bとの接触面に、圧力が働いている。
すなわち、枠部材11が設置されたことで、枠部材11の接触面は、枠部材係合部材9や熱交換部ガス側接続部25Bの接触面から圧力を受けており、枠部材係合部材9や熱交換部ガス側接続部25Bの接触面は、枠部材11の接触面から圧力を受けている。
そして、枠部材係合部材9や熱交換部ガス側接続部25Bと枠部材11とが一体化している。
ここで、矩形な環状の枠部材(「ロ」字状の枠部材)11が、矩形な環状の熱交換部ガス側接続部25Bを間にして、矩形な環状の枠部材係合部材9に設置される場合を例に掲げて、さらに具体的に説明する。
設置前の準備状態では、矩形な環状の枠部材係合部材9の内寸(縦寸法、横寸法)と矩形な環状の熱交換部ガス側接続部25Bの外寸(縦寸法、横寸法)との値はお互いがほぼ等しくなっており、矩形な環状の熱交換部ガス側接続部25Bの内寸(縦寸法、横寸法)に比べて矩形な環状の枠部材11の外寸(縦寸法、横寸法)が大きくなっている。
設置前の準備状態では、矩形な環状の枠部材係合部材9の内周の総てと矩形な環状の熱交換部ガス側接続部25Bの外周の総てとがお互いに接触するようにして、矩形な環状の枠部材係合部材9の内側に矩形な環状の熱交換部ガス側接続部25Bが設置されている。
また、設置前の準備状態では、矩形な環状の枠部材係合部材9や矩形な環状の熱交換部ガス側接続部25Bの中心軸(図2等で高さ方向に延びている軸)と、矩形な環状の枠部材11の中心軸とがお互いに一致し、矩形な環状の枠部材係合部材9や矩形な環状の熱交換部ガス側接続部25Bの縦方向と矩形な環状の枠部材11の縦方向とがお互いに一致しており、矩形な環状の枠部材係合部材9や矩形な環状の熱交換部ガス側接続部25Bの横方向と矩形な環状の枠部材11の横方向とがお互いに一致しており、さらに、矩形な環状の枠部材係合部材9や矩形な環状の熱交換部ガス側接続部25Bに対して、矩形な環状の枠部材11が、これらの中心軸の延伸方向で所定の距離だけ離れている。
上述した設置前の準備状態から、矩形な環状の枠部材11の外寸を小さくする力(たとえば、上記中心軸とは直交する方向の力;図4に矢印で示す力)を矩形な環状の枠部材11に加えて、矩形な環状の枠部材11を弾性変形させて矩形な環状の枠部材11の外寸を、矩形な環状の熱交換部ガス側接続部25Bの内寸よりも小さくしておく。
矩形な環状の枠部材11の外寸を小さくした状態を維持したまま、矩形な環状の枠部材係合部材9と矩形な環状の熱交換部ガス側接続部25Bとに対して、中心軸の延伸・接近方向(高さ方向)に枠部材11を移動する。この移動は、矩形な環状の枠部材係合部材9と矩形な環状の熱交換部ガス側接続部25Bとの内側に矩形な環状の枠部材11が位置するまで行う。なお、中心軸の延伸・接近方向とは、矩形な環状の枠部材11を上記中心軸の延伸方向であって矩形な環状の枠部材係合部材9と矩形な環状の熱交換部ガス側接続部25Bとに近づく方向である。
そして、矩形な環状の枠部材11の外寸を小さくする力を完全に除去し、矩形な環状の枠部材11をある程度復元させることで、矩形な環状の枠部材11の、矩形な環状の枠部材係合部材9と矩形な環状の熱交換部ガス側接続部25Bとへの、上述した設置がされるようになっている。
なお、上述した設置がされた状態では、矩形な環状の枠部材11の外寸が、設置前の準備状態での外寸よりも僅かに小さくなっている。そして、矩形な環状の熱交換部ガス側接続部25Bが、矩形な環状の枠部材係合部材9と矩形な環状の枠部材11とによって押圧力をもって挟まれており、矩形な環状の枠部材係合部材9と矩形な環状の熱交換部ガス側接続部25Bと矩形な環状の枠部材11とが一体化している。
枠部材11を設置した状態では、矩形な環状の枠部材係合部材9の内周面と矩形な環状の熱交換部ガス側接続部25Bの外周面とがお互いに密着しており、ロウ付け後の気密性が確保される。
また、図1〜図4等で示すように、枠部材係合部材9および熱交換部ガス側接続部25Bは、複数の角部と複数の辺部(直線状の辺部)とを備えた環状に形成されている。たとえば、矩形等の凸多角形状で環状に形成されている。
枠部材11は、複数の角部(枠部材係合部材9や熱交換部ガス側接続部25Bの角部の数よりも多い数の角部)と複数の辺部(枠部材係合部材9や熱交換部ガス側接続部25Bの辺部の数よりも多い数の直線状の辺部)とを備えた環状に形成されている。たとえば、枠部材11が、各角部の近傍で辺部を凹ませた凹多角形状で環状に形成されている。
熱交換部ガス側接続部25Bが枠部材係合部材9の内側に配設されており、枠部材11が枠部材係合部材9と熱交換部ガス側接続部25Bとに設置されている状態では、図3、図5、図6等で示すように、枠部材11の各角部のうちの一部の各角部31A,31B,31C,31Dのそれぞれが、熱交換部のガス側接続部25Bの各角部33A,33B,33C,33Dのそれぞれに当接する態様をなすように構成されている。
なお、上記態様に代えてもしくは加えて、枠部材11が枠部材係合部材9と熱交換部ガス側接続部25Bとに設置されている状態で、枠部材11の各辺部のうちの一部の各辺部37A,37B,37C,37Dのそれぞれが、熱交換部のガス側接続部25Bの各辺部39A,39B,39C,39Dのそれぞれに当接する態様をなすように構成されていてもよい。
枠部材11が枠部材係合部材9と熱交換部ガス側接続部25Bとに設置されていない状態では、図7(c)で示すように、枠部材11の各角部のうちの一部の各角部31A,31B,31C,31Dのうちの少なくとも1つの角部31A(総ての角部31A,31B,31C,31Dでもよい。)が、枠部材11の一対の辺部37A,37Dを延長した時に形成される交点43よりも外側に位置している。
なお、枠部材11が枠部材係合部材9と熱交換部ガス側接続部25Bとに設置されていない状態で、図7(a)で示すように、枠部材11の少なくとも1つの角部31Aが、枠部材11の一対の辺部37A,37Dを延長した時に形成される交点43のところに位置していてもよい。
また、枠部材11が枠部材係合部材9と熱交換部ガス側接続部25Bとに設置されていない状態で、図7(b)で示すように、枠部材11の少なくとも1つの角部31Aが、枠部材11の一対の辺部37A,37Dを延長した時に形成される交点43よりも内側に位置していてもよい。
なお、上記の一対の辺部37A,37Dは、上記1つの角部31Aを間にして1つの角部31Aの両側に位置している辺部である。
さらに、枠部材係合部材9の内側に熱交換部ガス側接続部25Bが配設されており、熱交換部ガス側接続部25Bの内側に枠部材11が配置されているとして説明すると、枠部材係合部材9の内形における多角形状と熱交換部ガス側接続部25Bの外形における多角形状とはお互いがほぼ一致している。
また、枠部材11には、図4等で示すように、補助変形部45が設けられているが、仮に補助変形部45が設けられていないとすると、枠部材11が枠部材係合部材9と熱交換部ガス側接続部25Bとに設置された状態では、熱交換部ガス側接続部25Bの内形における多角形状と枠部材11の外形における多角形状とはお互いがほぼ一致している。
枠部材11の補助変形部45について説明する。
枠部材11が枠部材係合部材9と熱交換部ガス側接続部25Bとに設置された状態で熱交換部ガス側接続部25Bの角部33A,33B,33C,33Dに当接する枠部材11の各角部31A,31B,31C,31Dの、たとえば、両側に、補助変形部45が設けられている。また、補助変形部45は、角部(補助変形部構成角部)47と辺部(補助変形部構成辺部)49とによって構成されている。
ここで、枠部材係合部材9や熱交換部ガス側接続部25Bが矩形な環状である場合を例に掲げてさらに具体的に説明する。
枠部材係合部材9は、図3等で示すように、4つの辺部41A,41B,41C,41Dと4つの角部35A,35B,35C,35Dとで矩形な環状に形成されている。熱交換部ガス側接続部25Bも、4つの辺部39A,39B,39C,39Dと4つの角部33A,33B,33C,33Dとで矩形な環状に形成されている。
枠部材11も、補助変形部45が不存在であるすると、矩形な環状に形成されているが、図4で示すように、補助変形部45が形成されていることで、四隅の4つの角部31A,31B,31C,31Dのそれぞれの近傍(角部31A,31B,31C,31Dからこの角部の近傍に位置している所定の箇所との間の部位)で辺部が内側に凹んでいる。
四隅の4つの角部31A,31B,31C,31Dのうちの1の角部31Aとこの近傍に設けられている補助変形部45を掲げて説明すると、補助変形部45は、上記1の角部31Aの一方の側と他方の側とに形成されている。
上記1の角部31Aの一方の側の補助変形部45は、たとえば、2本の直線状の補助変形部構成辺部49と、この2本の直線状の補助変形部構成辺部49の間の1つの補助変形部構成角部(内角が180°よりも大きい角部)47とで「V」字状(「へ」字状)に形成されている。上記1の角部31Aの他方の側の補助変形部45も、同様にして「V」字状に形成されている。
上述した補助変形部45は、四隅の4つの角部31A,31B,31C,31Dのうちの他の3つの角部31B,31C,31Dのところにも同様に形成されており、これにより、枠部材11では、四隅の4つの角部31A,31B,31C,31Dの近傍で、8か所において辺部が内側に凹んでおり、枠部材11が凹多角形状で環状になっている。
そして、枠部材11が枠部材係合部材9と熱交換部ガス側接続部25Bとに設置されている状態では、主として、補助変形部45が弾性変形することで、枠部材11が熱交換部ガス側接続部25Bの内側に位置し、熱交換部ガス側接続部25Bの4つの角部33A,33B,33C,33Dのそれぞれに、枠部材11の4つの角部31A,31B,31C,31Dのそれぞれが付勢力をもって当接しており、熱交換部ガス側接続部25Bの4つの辺部39A,39B,39C,39Dのそれぞれに、枠部材11の4つの辺部37A,37B,37C,37Dのそれぞれが付勢力をもって当接している。
一方、枠部材11が枠部材係合部材9と熱交換部ガス側接続部25Bとに設置されていない状態では、枠部材11の外形における四隅の4つの角部31A,31B,31C,31Dの2本の対角線それぞれの長さLfd1,Lfd2(図2参照)が、熱交換部ガス側接続部25Bの内形における4つの角部33A,33B,33C,33Dの2本の対角線それぞれの長さLcd1,Lcd2(図2参照)よりも僅かに長くなっている。
また、枠部材11の外形における4つの辺部37A,37B,37C,37Dのうちのお互いが対向している辺部の間隔の値(縦・横方向の寸法の値)Lf1,Lf2(図2参照)が、熱交換部ガス側接続部25Bの外形における4つの辺部39A,39B,39C,39Dのうちのお互いが対向している間隔の値(縦・横方向の寸法の値)Lc1,Lc2(図2参照)よりも僅かに大きくなっている。
また、この場合、上述したように、枠部材11の外形における四隅の4つの角部31A,31B,31C,31Dのそれぞれが、枠部材11の辺部37A,37B,37C,37Dを延長した時に形成される交点43よりも外側に位置するか(図7(c)参照)、もしくは、交点43のところに位置するか(図7(a)参照)、もしくは、交点よりも内側に位置している(図7(b)参照)。
なお、枠部材11が枠部材係合部材9と熱交換部ガス側接続部25Bとに設置されていない状態において、枠部材11の外形における四隅の4つの角部31A,31B,31C,31Dの2本の対角線それぞれの長さLfd1,Lfd2が、熱交換部ガス側接続部25Bの内形における4つの角部の33A,33B,33C,33Dの2本の対角線それぞれの長さLcd1,Lcd2よりも僅かに長くなっているとともに、枠部材11の外形における4つの辺部37A,37B,37C,37Dのうちのお互いが対向している辺部の間隔の値(縦・横方向の寸法の値)Lf1,Lf2が、熱交換部ガス側接続部25Bの外形における4つの辺部39A,39B,39C,39Dのうちのお互いが対向している間隔の値(縦・横方向の寸法の値)Lc1,Lc2と等しいか、もしくは、僅かに小さくなっていてもよい。
この場合、枠部材11の外形における四隅の4つの角部31A,31B,31C,31Dのそれぞれが、枠部材11の辺部37A,37B,37C,37Dを延長した時に形成される交点43よりも外側に位置している。
さらに、枠部材11が枠部材係合部材9と熱交換部ガス側接続部25Bとに設置されていない状態において、枠部材11の外形における四隅の4つの角部31A,31B,31C,31Dの2本の対角線それぞれの長さLfd1,Lfd2が、熱交換部ガス側接続部25Bの内形における4つの角部33A,33B,33C,33Dの2本の対角線それぞれの長さLcd1,Lcd2と等しいかもしくは僅かに短くなっているとともに、枠部材11の外形における4つの辺部37A,37B,37C,37Dのうちのお互いが対向している辺部の間隔の値(縦・横方向の寸法の値)Lf1,Lf2が、熱交換部ガス側接続部25Bの内形における4つの辺部39A,39B,39C,39Dのうちのお互いが対向している間隔の値(縦・横方向の寸法の値)Lc1,Lc2よりも僅かに大きくなっていてもよい。
この場合、枠部材11の外形における四隅の4つの角部31A,31B,31C,31Dのそれぞれが、枠部材11の辺部を延長した時に形成される交点43よりも内側に位置している。
また、熱交換器1では、図6で示すように、熱交換部ガス側接続部25Bの角部33A(33B,33C,33D)の内側に、半径の小さい円弧状の部位51が形成されており、熱交換部ガス側接続部25Bの角部33A(33B,33C,33D)の外側に、半径の小さい円弧状の部位53が形成されている。
枠部材係合部材9の角部35A(35B,35C,35D)の内側にも、半径の小さい円弧状の部位55が形成されており、枠部材11の角部31A(31B,31C,31D)の外側にも、半径の小さい円弧状の部位57が形成されている。
各円弧状の部位51,53,55,57の半径は、枠部材係合部材9や熱交換部のガス側接続部25Bに枠部材11が設置された状態で、お互いが密着する適宜の値になっている。
そして、枠部材係合部材9や熱交換部のガス側接続部25Bに枠部材11が設置された状態では、枠部材11の円弧状の部位57が枠部材係合部材9もしくは熱交換部ガス側接続部25Bの円弧状の部位51,53,55に付勢力を持って当接している。
ここで、矩形な環状の熱交換部ガス側接続部25Bが矩形な環状の枠部材係合部材9の内側に配設されている場合を例に掲げて説明する。
円弧状の部位53の半径と円弧状の部位55の半径とはお互いが等しくなっており、円弧状の部位51の半径と円弧状の部位57の半径とはお互いが等しくなっている。
枠部材係合部材9の内側に熱交換部ガス側接続部25Bが設置されており、熱交換部ガス側接続部25Bの内側に枠部材11が設置されている状態では、枠部材係合部材9の4つの角部35A(35B,35C,35D)の内側の円弧状の部位55のそれぞれに、熱交換部ガス側接続部25Bの4つの角部33A(33B,33C,33D)の外側の円弧状の部位53のそれぞれが付勢力を持って当接している。
また、熱交換部ガス側接続部25Bの4つの角部33A(33B,33C,33D)の内側の円弧状の部位51のそれぞれに、枠部材11の4つの角部31A(31B,31C,31D)の外側の円弧状の部位57のそれぞれが付勢力を持って当接している。
また、図5で示す熱交換器1においては、枠部材11の角部31A(31B,31C,31D)の円弧状の部位57の両側には、短い直線状の部位59が形成されている。短い直線状の部位59の長さは、たとえば、円弧状の部位57の円弧の長さよりも長く円弧状の部位57の円弧の長さの10倍以下になっている。
そして、枠部材係合部材9や熱交換部ガス側接続部25Bに枠部材11が設置された状態では、枠部材11の直線の部位59が熱交換部ガス側接続部25Bの辺部39A,39B(39C,39D,41A,41B,41C,41D)の一部(円弧状の部位51周辺の部位)に付勢力を持って当接している。
また、熱交換器1では、ケーシング13は、複数のケーシング部材(たとえば、お互いがほぼ同形状の2つのケーシング部材13A,13B)で構成されており、熱交換部ガス側接続部25Bは、熱交換部3を構成している複数のケーシング部材13A,13Bの一部で構成されている。
すなわち、複数のケーシング部材13A,13Bが組立てられることで、熱交換部3のケーシング(筐体)13が形成されている。また、複数に分割されていたケーシング部材13A,13Bを組み立てることで、熱交換部3のケーシング13が形成されていることで、熱交換部ガス側接続部25Bもお互いが分割されていた複数の部位で構成されている。
そして、枠部材11と枠部材係合部材9とは、熱交換部ガス側接続部25Bの継ぎ目(ケーシング部材13Aとケーシング部材13Bとの継ぎ目)61を覆っている(図1、図2参照)。すなわち、環状の熱交換部ガス側接続部25Bの継ぎ目61が、環状の枠部材係合部材9と環状の枠部材11とで挟み込まれている。
なお、第1のタンク5は、図3等で示すように、矩形な深さの浅い枡状の蓋部材5Aと、矩形な深さの浅い枡状で底板にチューブ17が接合される貫通孔が複数設けられている底部材5Bとで構成されており、第2のタンク7も、第1のタンク5と同様にして、蓋部材7Aと底部材7Bとで構成されている。
次に、熱交換器1を組み立てるときには、コア部15と第1のタンク5と第2のタンク7とを仮組立てし、ケーシング部材13A,13Bと枠部材11と枠部材係合部材9とを仮組立てする。この仮組立てのときに、接合部27で、熱交換部ガス側接続部25と枠部材11と枠部材係合部材9とを一体化しておく。次に、上述した2つの仮組立てされているものを組み立てて、部品同士をロウ付けする。
次に、熱交換器1による熱交換について説明する。
入口配管21から第1のタンク5の一方の空間内にクーラント液が入り、この一方の空間に接続されているチューブ17内を第2のタンク7に流れ、第2のタンク7内でUターンし、第1のタンク5の他方の空間に接続されているチューブ17内を第1のタンク5に流れ、出口配管23から出ている(図1の矢印A1,A2参照)。
このときに、熱交換部ガス側接続部25Aよりケーシング13内に入った吸気(空気)が、チューブ17とフィン19との間の間隙を通り、熱交換部ガス側接続部25Bよりケーシング13の外部で出てくる(図1の矢印A3,A4参照)。これにより、クーラント液による吸気の冷却がされる。
熱交換器1によれば、枠部材11が、熱交換部ガス側接続部25B(25A)と枠部材係合部材9との内側で熱交換部ガス側接続部25B(25A)に付勢力をもって係合しているので、上記付勢力によって熱交換部ガス側接続部25B(25A)が外側に押され、熱交換部ガス側接続部25B(25A)が枠部材係合部材9に密着し、熱交換部ガス側接続部25B(25A)と枠部材係合部材9との間での隙間の発生を防止することができる。
そして、熱交換部ガス側接続部25B(25A)と枠部材係合部材9を含む熱交換器1を生成するときに、より密接にロウ付けをすることができる。
また、熱交換器1によれば、枠部材係合部材9の接合部27での保持によって、枠部材係合部材9と熱交換部ガス側接続部25B(25A)と枠部材11とが、上記ロウ付けをする前に一体化しているので、枠部材係合部材9と熱交換部ガス側接続部25B(25A)と枠部材11との取扱いがしやすくなる。
また、熱交換器1によれば、枠部材係合部材9が熱交換部ガス側接続部25B(25A)の外側に配設されており、枠部材11で押されることによって、剛性の高い枠部材係合部材9に容易に密着する。
また、熱交換器1によれば、枠部材11が弾性変形することによって、熱交換部ガス側接続部25B(25A)に設置されているので、枠部材11や枠部材係合部材9の加工交差をより広範囲で認めることができ、一旦設置した状態から枠部材11を容易に分解することができる。
また、熱交換器1によれば、枠部材11が枠部材係合部材9と熱交換部ガス側接続部25B(25A)とに設置されていない状態で、枠部材11の四隅の角部31A(31B,31C,31D)が、枠部材11の一対の辺部37A,37D(37A,37B、37B,37C、37C,37D)を延長した時に形成される交点43よりも外側に位置しているか、もしくは、交点43のところに位置しているか、もしくは、交点43よりも内側に位置しているので、枠部材11の形状精度を厳しくすることなく、枠部材11を製造することができる。
また、熱交換器1によれば、枠部材係合部材9や熱交換部ガス側接続部25B(25A)に枠部材11が設置された状態で、枠部材11の角部31A,31B,31C,31Dの円弧状の部位57が熱交換部ガス側接続部25B(25A)の角部33A,33B,33C,33Dの円弧状の部位51に付勢力を持って当接しており、熱交換部ガス側接続部25B(25A)の角部33A,33B,33C,33Dの円弧状の部位53が枠部材係合部材9の角部35A,35B,35C,35Dの円弧状の部位55に付勢力を持って当接しているので、枠部材11を熱交換部ガス側接続部25B(25A)や枠部材係合部材9に一層強固に固定することができる。
また、熱交換器1によれば、熱交換部ガス側接続部25B(25A)に枠部材11が設置された状態では、枠部材11の直線の部位59が、さらに熱交換部ガス側接続部25B(25A)の辺部の一部に付勢力を持って当接しているので、枠部材11を熱交換部ガス側接続部25B(25A)や枠部材係合部材9にさらに一層強固に固定することができる。
また、熱交換器1によれば、ケーシング13が複数のケーシング部材13A,13Bで構成されているので、熱交換器1の組立等が容易になっているとともに、枠部材11が熱交換部ガス側接続部25B(25A)の継ぎ目61を覆っているので、継ぎ目61が枠部材11で塞がれており、吸気流路の気密性が確保される。
[第2の実施形態]
本発明の第2の実施形態に係る熱交換器1aは、枠部材11に補助変形部45が無く、枠部材11が、熱交換部ガス側接続部25B(25A)に圧入されていることが、本発明の第1の実施形態に係る熱交換器1とは異なり、その他の点は、第1の実施形態に係る熱交換器1と同様に構成されている。
すなわち、熱交換器1aでは、図9等で示すように、枠部材11が、枠部材係合部材9、熱交換部ガス側接続部25B(25A)に圧入されている(枠部材係合部材9もしくは熱交換部ガス側接続部25Bに圧入されている)。
さらに説明すると、大きな力で押されることで、枠部材11が、枠部材係合部材9、熱交換部ガス側接続部25Bの内部に入れられて、この入れられた状態で、枠部材11と枠部材係合部材9や熱交換部ガス側接続部25Bとが僅かに変形(たとえば、塑性変形と弾性変形)しており、これらが復元しようとする力によって、枠部材11と枠部材係合部材9や熱交換部ガス側接続部25Bとの接触面に、大きな圧力が働いている。
上記圧入がされたことで、上述したように、枠部材11の接触面は、枠部材係合部材9や熱交換部ガス側接続部25Bの接触面から圧力を受けており、枠部材係合部材9や熱交換部ガス側接続部25Bの接触面は、枠部材11の接触面から圧力を受けている。
そして、枠部材係合部材9や熱交換部ガス側接続部25Bと枠部材11とが一体化している。
ここで、矩形な環状の枠部材(「ロ」字状の枠部材)11が、矩形な環状の熱交換部ガス側接続部25Bを間にして、矩形な環状の枠部材係合部材9に圧入される場合を例に掲げて、さらに具体的に説明する。
圧入前の準備状態では、矩形な環状の枠部材係合部材9の内寸(縦寸法、横寸法)と矩形な環状の熱交換部ガス側接続部25Bの外寸(縦寸法、横寸法)との値はお互いがほぼ等しくなっており、矩形な環状の熱交換部ガス側接続部25Bの内寸(縦寸法、横寸法)に比べて矩形な環状の枠部材11の外寸(縦寸法、横寸法)がごく僅かに大きくなっている。
圧入前の準備状態では、矩形な環状の枠部材係合部材9の内周の総てと矩形な環状の熱交換部ガス側接続部25Bの外周の総てとがお互いに接触するようにして、矩形な環状の枠部材係合部材9の内側に矩形な環状の熱交換部ガス側接続部25Bが設置されている。
また、圧入前の準備状態では、矩形な環状の枠部材係合部材9や矩形な環状の熱交換部ガス側接続部25Bの中心軸と、矩形な環状の枠部材11の中心軸とがお互いに一致し、矩形な環状の枠部材係合部材9や矩形な環状の熱交換部ガス側接続部25Bの縦方向と矩形な環状の枠部材11の縦方向とがお互いに一致しており、矩形な環状の枠部材係合部材9や矩形な環状の熱交換部ガス側接続部25Bの横方向と矩形な環状の枠部材の横方向とがお互いに一致しており、さらに、矩形な環状の枠部材係合部材9や矩形な環状の熱交換部ガス側接続部25Bに対して、矩形な環状の枠部材11が、これらの中心軸の延伸方向で所定の距離だけ離れている。
上述した圧入前の準備状態から、矩形な環状の枠部材係合部材9と矩形な環状の熱交換部ガス側接続部25Bとに対して、矩形な環状の枠部材11を上記中心軸の延伸方向であって矩形な環状の枠部材11が矩形な環状の枠部材係合部材9と矩形な環状の熱交換部のガス側接続部25Bとに近づく方向(中心軸の延伸・接近方向)に移動することで、上述した圧入がされるようになっている。
したがって、上述した枠部材11が大きな力で押されるときの大きな力の方向は、上記中心軸の延伸・接近方向(高さ方向)と一致している。
なお、圧入(特に、常温での圧入)の場合は、すでに理解されるように、上述した準備状態から、矩形な環状の枠部材係合部材9と矩形な環状の熱交換部ガス側接続部25Bとを治具等に固定しておいて、中心軸の延伸・接近方向の力のみを矩形な環状の枠部材11に加えることで、矩形な環状の枠部材係合部材9と矩形な環状の熱交換部のガス側接続部25Bとへの矩形な環状の枠部材11の設置がなされるようになっている。
また、上述した圧入がされた状態では、矩形な環状の枠部材11の外寸が、圧入前の準備状態での外寸よりもごく僅かに小さくなっている。そして、矩形な環状の熱交換部ガス側接続部25Bが、矩形な環状の枠部材係合部材9と矩形な環状の枠部材11とによって押圧力をもって挟まれており、矩形な環状の枠部材係合部材9と矩形な環状の熱交換部ガス側接続部25Bと矩形な環状の枠部材11とが一体化している。
上述した圧入によって、矩形な環状の枠部材係合部材9の内周面と矩形な環状の熱交換部ガス側接続部25Bの外周面とがお互いに密着している。
なお、熱交換器1aにおいて、枠部材11の、たとえば、内側に、枠部材11を補強している補強部材63が設けられていてもよい。
補強部材63を設けてあることで、環状に形成されている枠部材11では、環の径方向での剛性が高められており、熱交換部ガス側接続部25Bや枠部材係合部材9に対する枠部材11の付勢力が強められている。
例を掲げてさらに説明すると、補強部材63は、たとえば、棒状や帯板状に形成されており、図10で示すように、枠部材11の環の内側で、熱交換部ガス側接続部25Bを構成している矩形のお互いが対向している一対の辺部の(辺部の中央部で)間に(一対の辺部にまたがって)1本設けられている。この1本の補強部材63の一方の端は、お互いが対向している一対の辺部のうちの一方の辺部のほぼ中央で上記辺部に固定されており、1本の補強部材63の他方の端は、お互いが対向している一対の辺部のうちの他方の辺部のほぼ中央で上記辺部に固定されている。
なお、補強部材63が、図11で示すように、枠部材11の環の内側で、熱交換部ガス側接続部25Bを構成している矩形のお互いが対向している2対の辺部それぞれの間に(2対の辺部のそれぞれにまたがって)、「十」字状になって、2本設けられていてもよい。
また、補強部材63が、図12で示すように、枠部材11の環の内側で、熱交換部ガス側接続部25Bを構成している矩形の対角線に沿い「X」字状になって2本設けられていてもよいし、「X」字状の2本の補強部材63のうちの1本を削除した構成でもよい。
さらに、図15で示すように、補強部材63を直線状に形成するのではなく、円弧状等の曲線状に形成してもよい。これにより、補強部材63における急激な挫屈の発生を防止することができる。また、第1の実施形態に係る熱交換器1において補強部材63を設けてもよい。
熱交換器1aによれば、枠部材11が、枠部材係合部材9や熱交換部ガス側接続部25Bに圧入されているので、枠部材11と枠部材係合部材9と熱交換部ガス側接続部25Bとを強固に一体化することができる。
また、熱交換器1aによれば、枠部材11に補強部材63が設けられているので、枠部材11の剛性が高まっており、枠部材11を圧入したときにおける枠部材11の付勢力を一層強くすることができる。
なお、熱交換器1a(1)において、図13、図14で示すように、接合部27の位置等を変更してもよい。
図13、図14で示すものでは、熱交換部のガス側接続部25の継ぎ目61の近傍の部位で、筐体65と枠部材係合部材9と枠部材11とによって、継ぎ目61を介しての、筐体65の内側空間67と筐体65の外側空間69との間の連通が遮断されている。
筐体65は、たとえば、タンク5(7)とケーシング13の部位(熱交換部ガス側接続部25を除く部位)とで構成されている。
筐体65には、タンク7(5)の底部材7B(5B)、および図示してはいないが、熱交換部ガス側接続部25を除くケーシング13の部位によって段差71が形成されている。段差71は、高さ方向から見ると矩形な環状(「ロ」字状)に形成されている。
枠部材係合部材9の接合部27が、継ぎ目61およびこの近傍の部位に被さって、継ぎ目61およびこの近傍の部位の一部を覆っている。
さらに説明すると、継ぎ目61およびこの近傍の部位では、枠部材11と熱交換部ガス側接続部25とが、高さ方向で、段差71と接合部27とで挟まれている。また、継ぎ目61およびこの近傍の部位では、枠部材11と熱交換部ガス側接続部25とが、縦方向で、接合部27と枠部材係合部材9の「U」字状の部位および筐体65の立ち上がり部72とで挟まれている。
そして、たとえば、枠部材11の高さ方向における一端(圧入方向前側の端)の矩形な環状の全周73が段差71に付勢力をもって当接しており、枠部材11の高さ方向における他端部では、枠部材係合部材9の接合部27が枠部材11(部位75)に付勢力をもって当接している。
また、熱交換部ガス側接続部25の高さ方向における一端の矩形な環状の全周77が段差71に付勢力をもって密着しており、熱交換部ガス側接続部25の高さ方向における他端部では、枠部材係合部材9の接合部27が交換部ガス側接続部25(部位79)に付勢力をもって密着している。
なお、枠部材11の圧入によって、図14で示す部位81では、枠部材係合部材9と熱交換部ガス側接続部25とがお互いに付勢力をもって当接しており、部位83では、熱交換部ガス側接続部25と立ち上がり部72とがお互いに付勢力をもって当接している。
このように構成されていることで、ロウ付けしたときに、継ぎ目61を介しての、筐体65の内側空間67と筐体65の外側空間69との間の気密性が確保される。
なお、上述した熱交換器1,1aは、空気等のガスとクーラント液等の液体との間で熱交換を行うように構成されている熱交換部のガス側接続部の内側に、付勢力をもって(押圧力をもって)枠部材が係合(たとえば、密着)している熱交換器の例である。
1,1a 熱交換器
9 枠部材係合部材
11 枠部材
25,25A,25B 熱交換部ガス側接続部
27 接合部
31A,31B,31C,31D 枠部材の角部
33A,33B,33C,33D 熱交換部ガス側接続部の角部
35A,35B,35C,35D 枠部材係合部材の角部
37A,37B,37C,37D 枠部材の辺部
39A,39B,39C,39D 熱交換部ガス側接続部の辺部
41A,41B,41C,41D 枠部材係合部材の辺部
51 熱交換部ガス側接続部の角部内側の円弧状の部位
53 熱交換部ガス側接続部の角部外側の円弧状の部位
55 枠部材係合部材の角部内側の円弧状の部位
57 枠部材の角部外側の円弧状の部位
59 枠部材の直線状の部位
61 継ぎ目
63 補強部材
65 筐体
67 内側空間
69 外側空間

Claims (13)

  1. 熱交換部のガス側接続部の内側に、付勢力をもって枠部材が係合していることを特徴とする熱交換器。
  2. 熱交換部のガス側接続部と、
    前記熱交換部のガス側接続部に係合している枠部材係合部材と、
    前記熱交換部のガス側接続部と前記枠部材係合部材との内側で、前記熱交換部のガス側接続部、前記枠部材係合部材の少なくともいずれかに、付勢力をもって係合している枠部材と、
    を有することを特徴とする熱交換器。
  3. 請求項2に記載の熱交換器において、
    前記枠部材係合部材に設けられ、前記熱交換部のガス側接続部と前記枠部材とを接合している接合部を有することを特徴とする熱交換器。
  4. 請求項2または請求項3に記載の熱交換器において、
    前記枠部材係合部材は、前記熱交換部のガス側接続部の外側に配設されていることを特徴とする熱交換器。
  5. 請求項2〜請求項4のいずれか1項に記載の熱交換器において、
    前記枠部材が、前記枠部材係合部材、前記熱交換部のガス側接続部に圧入されていることを特徴とする熱交換器。
  6. 請求項2〜請求項4のいずれか1項に記載の熱交換器において、
    前記枠部材が弾性変形することによって、前記枠部材係合部材、前記熱交換部のガス側接続部に設置されていることを特徴とする熱交換器。
  7. 請求項2〜請求項4、請求項6のいずれか1項に記載の熱交換器において、
    前記枠部材係合部材および前記熱交換部のガス側接続部は、複数の角部と複数の辺部とを備えた環状に形成されており、
    前記枠部材は、複数の角部と複数の辺部とを備えた環状に形成されており、
    前記枠部材が前記枠部材係合部材と前記熱交換部のガス側接続部とに設置されていない状態では、前記枠部材の各角部のうちの一部の各角部のうちの少なくとも1つの角部が、前記枠部材の一対の辺部を延長した時に形成される交点よりも外側に位置するか、もしくは、前記交点のところに位置するか、もしくは、前記交点よりも内側に位置するように構成されており、
    前記枠部材の一対の辺部は、前記1つの角部を間にして前記1つの角部の両側に位置している辺部であることを特徴とする熱交換器。
  8. 請求項7に記載の熱交換器において、
    前記枠部材係合部材および前記熱交換部のガス側接続部の角部には円弧状の部位が形成されており、
    前記枠部材の角部にも円弧状の部位が形成されており、
    前記枠部材係合部材や前記熱交換部のガス側接続部に前記枠部材が設置された状態では、前記枠部材の円弧状の部位が前記枠部材係合部材もしくは前記熱交換部のガス側接続部の円弧状の部位に付勢力を持って当接していることを特徴とする熱交換器。
  9. 請求項8に記載の熱交換器において、
    前記枠部材の角部の円弧状の部位の両側には、短い直線状の部位が形成されており、
    前記枠部材係合部材や前記熱交換部のガス側接続部に前記枠部材が設置された状態では、前記枠部材の直線の部位が前記枠部材係合部材および前記熱交換部のガス側接続部の辺部の一部に付勢力を持って当接していることを特徴とする熱交換器。
  10. 請求項2〜請求項9のいずれか1項に記載の熱交換器において、
    前記枠部材には、前記枠部材を補強している補強部材が設けられていることを特徴とする熱交換器。
  11. 請求項10に記載の熱交換器において、
    前記枠部材係合部材、前記熱交換部のガス側接続部および前記枠部材は、矩形な環状に形成されており、
    前記補強部材は、前記矩形の対角線に沿って設けられている1本もしくは2本の補強部材、前記矩形のお互いが対向している辺部にまたがって設けられている1本もしくは2本の補強部材の少なくともいずれかで構成されていることを特徴とする熱交換器。
  12. 請求項2〜請求項11のいずれか1項に記載の熱交換器において、
    前記熱交換部のガス側接続部は、前記熱交換部を構成している複数のケーシング部材の一部で構成されており、
    前記枠部材は、熱交換部のガス側接続部の継ぎ目を覆っていることを特徴とする熱交換器。
  13. 請求項12に記載の熱交換器において、
    前記熱交換部のガス側接続部の継ぎ目の近傍の部位では、筐体と前記枠部材係合部材と前記枠部材とによって、前記継ぎ目を介しての、前記筐体の内側空間と前記筐体の外側空間との間の連通が遮断されていることを特徴とする熱交換器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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