JP2017154477A - 中空管の作製方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】湾曲部における厚みの差を抑制する。【解決手段】湾曲部522を有する樹脂製のサブストレーナ5を、サブストレーナ5に対応するキャビティCを備えた金型7内に溶融樹脂Rを射出したのち、キャビティCの一端から他端までフローティングコアFを移動させることで、樹脂製のサブストレーナ5を作製するサブストレーナ5の作製方法において、湾曲部522の湾曲方向における内側に外周に、湾曲部522を長手方向における一方に位置する基部50側から他方に位置する接続部521側に跨ぐ板状のリブ54を設けて、金型7内に溶融樹脂Rを射出した際に、キャビティC内の湾曲部522となる領域において、湾曲方向における内側になる内側領域522Aのリブ54の部分を含む表面積と、外側になる外側領域522Bの表面積とが同じになるように設定した。【選択図】図2

Description

本発明は、中空管の作製方法に関する。
アイドリングストップ機能を備える車両に搭載された自動変速機には、エンジン駆動されるメカオイルポンプの他に、バッテリ駆動される電動オイルポンプを備えるものがある。
電動オイルポンプは、コントロールバルブの下部に固定されたサブストレーナを介して、オイルパン内のオイルを吸引し、加圧したオイルを、摩擦締結要素などに供給するようになっている。
ここで、サブストレーナとして、金属製の中空管が広く用いられているが、近年の軽量化やコスト低減の要請により、樹脂製の中空管が採用されるようになっている。
この樹脂製の中空管は、例えば特許文献1に開示された中空体成型装置を用いて作製される。
特開2012−153086号公報
この中空体成型装置では、中空管の形状に対応するキャビティを備えた金型内に、溶融樹脂を射出したのち、溶融樹脂が完全に固化する前に、キャビティにおける最終的に中空管となる領域の一端から他端までフローティングコアを移動させることで、樹脂製の中空管を作製している。
ここで、サブストレーナとして使用される中空管は、長手方向の途中位置に複数の湾曲部を有しており、この湾曲部を有する中空管を、フローティングコアを用いる方法で作製すると、湾曲部において、湾曲方向における内側の領域と外側の領域の厚みの差が大きい中空管(サブストレーナ)が作製される傾向があった。
しかし、湾曲部となる領域での厚みの差は、中空管の剛性や強度の低下を生じてしまう。また、内側の領域と外側の領域の厚みの差で収縮率が異なるために、寸法精度が低下してしまう。
そのため、中空管の湾曲部の領域における厚さの差を抑制することが求められている。
本発明は、
長手方向の途中位置に湾曲部を有する樹脂製の中空管を、前記中空管に対応するキャビティを備えた金型内に溶融樹脂を射出したのち、フローティングコアを、前記溶融樹脂が充填された前記キャビティ内を移動させることにより作製する中空管の作製方法において、
前記中空管の前記湾曲部では、当該湾曲部の湾曲方向における内側となる領域の外周にリブが設けられており、
前記溶融樹脂が充填された前記キャビティ内の前記湾曲部となる領域において、前記湾曲方向における内側となる領域の前記リブの部分を含む表面積と、外側となる領域の表面積とが同じになるように設定した。
このように構成すると、溶融樹脂で満たされたキャビティ内の湾曲部となる領域では、湾曲方向における内側となる領域のリブの部分を含む表面積と、外側となる領域の表面積とが同じであるので、湾曲方向における内側での溶融樹脂の固化速度と、外側での溶融樹脂の固化速度とがほぼ同じになる。
これにより、フローティングコアが、湾曲部となる領域の湾曲方向における内側と外側の略中間を通って移動するので、作製した樹脂製の中空管の湾曲部での厚さの差を好適に抑制できる。
サブストレーナの配置を説明する図である。 サブストレーナを説明する図である。 サブストレーナの作製を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態を、車両用の自動変速機が備える電動オイルポンプのサブストレーナ5の場合を例に挙げて説明する。
図1は、車両用の自動変速機のコントロールバルブ3におけるサブストレーナ5の配置を説明する図であり、(a)は、コントロールバルブ3周りの側面図であり、(b)は、コントロールバルブ3周りを、オイルパン2側の下方から見た平面図である。
なお、図1の(a)では、変速機ケース1とオイルパン2を断面で示している。
図2は、サブストレーナ5を説明する図であり、(a)は、コントロールバルブ3の下部に固定されたサブストレーナ5の断面図であり、(b)は、(a)における領域Aの拡大図であり、(c)は、(b)におけるB−B断面図であって、サブストレーナ5のみを示した図である。
図1に示すように、車両用の自動変速機では、変速機ケース1の下部に、変速機ケース1の下部開口11を覆うオイルパン2が設けられており、このオイルパン2の内部に、摩擦締結要素の締結や潤滑などに用いられたオイルOLが、回収されるようになっている。
このオイルパン2の内部には、油圧制御回路を内部に有するコントロールバルブ3が、変速機ケース1の下部に固定された状態で配置されており、このコントロールバルブ3には、オイルストレーナ4が付設されている。
オイルストレーナ4は、オイルの吸入口41を、オイルパン2内のオイルOL内に位置させて設けられており、メカオイルポンプ(図示せず)が駆動されると、オイルパン2内のオイルが、吸入口41からオイルストレーナ4内に吸入されたのち、メカオイルポンプ側に供給されるようになっている。
コントロールバルブ3の下部には、電動オイルポンプ(図示せず)のサブストレーナ5が設けられている。
図2の(a)に示すように、サブストレーナ5は、長手方向の途中位置に複数の湾曲部を有する樹脂製の中空管であり、長手方向の全長に亘って略同じ外径で形成された筒状の基部50を有している。
この基部50は、長手方向の一端が、オイルOLの吸入部51、他端が、コントロールバルブ3の下部に開口する連絡孔31(図2の(b)参照)との連結部52となっている。
図1の(b)に示すように、オイルパン2側の下方から見て、サブストレーナ5は、長手方向の一端側の吸入部51と他端側の連結部52の間の領域を、コントロールバルブ3の長手方向(図1における左右方向)に沿わせた向きで配置されている。
サブストレーナ5における吸入部51と連結部52との間の領域は、コントロールバルブ3の下部から突出する他の部材(図示せず)との干渉を避けるために、複数箇所で湾曲している。
そして、サブストレーナ5の長手方向の途中位置には、ブラケット6が複数設けられており、サブストレーナ5は、ブラケット6を貫通したボルトBにより、コントロールバルブ3の下面の近傍に固定されている。
図2の(a)に示すように、サブストレーナ5の基部50の内部には、オイルOLの通流路となる中空部53が、長手方向の一端(吸入部51)から他端(連結部52)まで及んで設けられている。
吸入部51は、基部50の一端側(図2の(a)における左側)の所定範囲を湾曲させて形成されており、コントロールバルブ3から離れる方向に傾斜した直線部510と、一端の開口53aがコントロールバルブ3側の上方を向くように湾曲した湾曲部511と、から構成されている。
そのため、電動オイルポンプ(図示せず)が駆動されると、オイルパン2内のオイルOLが、湾曲部511の開口53aから基部50の中空部53内に吸引されて、中空部53内を連結部52側に移動するようになっている。
基部50の連結部52側の領域は、コントロールバルブ3の下面32に対して略平行に配置されており、この領域の先が連結部52となっている。
図2の(b)に示すように、連結部52は、基部50の他端側(図2の(a)における右側)の所定範囲を湾曲させて形成されており、基部50に対して直交する方向に延びる接続部521と、この接続部521と基部50とを繋ぐ湾曲部522と、接続部521の延長上を直線状に延びる嵌入部523と、から構成されている。
コントロールバルブ3の下面32には、電動オイルポンプ(図示せず)に連絡する連絡孔31が開口しており、連結部52は、接続部521の先端側の嵌入部523を、連絡孔31に嵌入して、コントロールバルブ3に連結されている。
嵌入部523は、連絡孔31の内径よりも僅かに小さい外径で形成されており、嵌入部523に外嵌して取付けられたシールリングSが、連絡孔31の内周に隙間なく圧接することで、嵌入部523と連絡孔31との間からのオイルOLの漏出を防止している。
連結部52では、湾曲部522の湾曲方向における内側となる領域(以下、内側領域522Aと標記する)の外周に、板状のリブ54が設けられている。
このリブ54は、湾曲部522の内側領域522Aを、サブストレーナ5の長手方向(オイルOLの通流方向)に横断して(跨いで)設けられており、湾曲部522を挟んで一方側に位置する基部50から、他方側に位置する接続部521までの範囲に、サブストレーナ5の長手方向に所定長さLで設けられている。
そのため、このリブ54が、連結部52の剛性や強度を高めるための補強壁として機能しており、基部50と接続部521の間の湾曲部522の部分で、サブストレーナ5の破断が起こり難くなるようにされている。
図2の(c)に示すように、湾曲部522を基部50側から見た断面視において、接続部521の幅方向(図中、左右方向)におけるリブ54の幅W1は、接続部521(湾曲部522)の幅W2よりも狭い幅で形成されている。
そのため、湾曲部522を湾曲方向の内側(内側領域522A側)から見た側面視において、基部50から接続部521までの範囲であって、湾曲部522の湾曲方向の内側に位置する領域の外周では、板状のリブ54が、サブストレーナ5の長手方向に沿って直線状に延びている。
また、リブ54の嵌入部523側(図2の(b)参照)には、接続部521の延出方向に直交する平坦面54aが設けられている。
この平坦面54aは、接続部521と嵌入部523との境界で、コントロールバルブ3の下面32に対して平行に形成されており、嵌入部523を、コントロールバルブ3の連絡孔31に嵌入した際に、コントロールバルブ3の下面32に当接するようになっている。
そのため、サブストレーナ5側の嵌入部523を、コントロールバルブ3側の連絡孔31に嵌入する際に、平坦面54aがコントロールバルブ3の下面32に当接するまで嵌入することで、連絡孔31に対する嵌入部523の嵌入長が、常に同じ長さになるようなっている。
よって、リブ54は、サブストレーナ5側の嵌入部523を、コントロールバルブ3側の連絡孔31に嵌入して、サブストレーナ5をコントロールバルブ3に連結する際の位置決めに利用できるようになっている。
以下、サブストレーナ5の作製を説明する。
図3は、サブストレーナの作製を説明する図である。図3の(a)は、湾曲部522にリブ54を有するサブストレーナ5を作製する場合の金型7内の湾曲部522となる領域周りの状態を説明する図であり、(b)は、湾曲部522にリブ54を有しないサブストレーナ5を作製する場合の金型7内の湾曲部522となる領域周りの状態を説明する図である。図3の(c)は、湾曲部522にリブ54を有するサブストレーナ5を作製する際に使用される金型7のリブ54となる領域周りのキャビティの形状を説明する図であって、(a)におけるA−A断面に相当する図であり、(d)は、湾曲部522にリブ54を有するサブストレーナ5を作製したのちの型開きを説明する図である。
サブストレーナ5は、(a)サブストレーナ5の外形に対応するキャビティCを備えた金型7(可動型71、可動型72)内に溶融樹脂Rを射出したのち、(b)溶融樹脂Rが充填されたキャビティC内を、長手方向の一端から他端までフローティングコアFを移動させて、作製されるようになっている。
この際に、キャビティC内を移動するフローティングコアFが、キャビティCの中心領域側の溶融樹脂Rを押し出すことで、サブストレーナ5の基部50であって、長手方向の一端から他端まで及ぶ中空部53を有する基部50が作製されるようになっている。
そして、基部50の中空部53を形成するためのフローティングコアFの移動は、溶融樹脂Rが完全に固化する前であって、溶融樹脂Rの表面側(基部50の外周となる領域)が固化した段階で行われるようになっている。
ここで、本願発明者は、基部50の長手方向の途中位置に湾曲部を有するサブストレーナ5を、フローティングコアを用いる方法で作製した場合に、湾曲部における内側と外側で厚みに差が生じる原因を検討した。
その結果、溶融樹脂Rが充填されたキャビティ内の湾曲部となる領域での溶融樹脂Rの固化速度が、湾曲方向における内側となる領域と、外側となる領域とで異なることが影響していることを見いだした。
具体的には、基部50における湾曲部522では、湾曲部522の湾曲方向における内側となる領域(内側領域522A)と、外側となる領域(外側領域522B)とで、サブストレーナ5の長手方向の長さL_in、L_outが異なっている(図3の(b)参照)。
そのため、湾曲部522における内側領域522Aの表面積の方が、外側領域522Bの表面積よりも狭くなっている。
この表面積の違いは、キャビティC内に密に充填された溶融樹脂Rの固化速度の違いとなって現れるため、例えば、湾曲部522にリブ54が設けられていない場合には、外側領域522Bの固化の方が、内側領域522Aの固化よりも早く進行する。
そのため、キャビティC内への溶融樹脂Rの射出の完了からの経過時間tが同じであっても、湾曲部522における内側領域522A側に形成される固化範囲Rsと、外側領域522B側に形成される固化範囲Rsの形成範囲が異なってしまう(図3の(b)参照)
この状態で、フローティングコアFを移動させると、このフローティングコアFは、湾曲部522となる領域において、固化範囲Rsの狭い内側領域522A寄りを通過することになる。
そのため、フローティングコアFが、固化の遅い内側の領域を通過して、湾曲部となる領域の中央を通過しなくなるので、最終的に作製されたサブストレーナ5では、湾曲部522における内側領域522Aの厚みの方が、外側領域522Bよりも薄くなってしまう。
このように、サブストレーナ5を作製するために、キャビティCへの溶融樹脂Rの射出を行うと、(I)湾曲部522となる領域に充填された溶融樹脂Rにおける内側の領域(図3の(b):内側領域522A参照)の方が外側の領域(図3の(b):外側領域522B参照)よりも表面積が小さいために、内側の領域の方が外側の領域よりも固化が遅くなること、(II)この状態で、フローティングコアFを移動させると、フローティングコアFが、固化の遅い内側の領域を通過して、湾曲部となる領域の中央を通過しなくなるので、湾曲部において、内側の領域と、外側の領域の厚みに差が生じてしまうこと、を見いだした。
そこで、実施の形態にかかるサブストレーナ5の連結部52では、湾曲部522の湾曲方向における内側となる内側領域522Aの外周に、板状のリブ54が設けられている。
そして、サブストレーナ5の長手方向におけるリブ54の長さL(図3の(a)参照)と、リブ54の厚みW1(図3の(d)参照)とが、キャビティC内の湾曲部522となる領域において、湾曲方向における内側になる内側領域522Aのリブ54の部分を含む表面積と、外側になる外側領域522Bの表面積とが同じになるように設定されている。
これにより、溶融樹脂Rで満たされたキャビティC内の湾曲部522となる領域では、湾曲方向における内側での溶融樹脂Rの固化速度と、外側での溶融樹脂Rの固化速度とがほぼ同じになるので、最終的に作製されたサブストレーナ5では、湾曲部522における内側領域522Aの厚みと、外側領域522Bの厚みとがほぼ同じ厚みで作製されるようになっている。
以上の通り、実施の形態では
(1)長手方向の途中位置に湾曲部522を有する樹脂製の基部50を備えるサブストレーナ5(中空管)を、サブストレーナ5の外形に対応するキャビティCを備えた金型7内に溶融樹脂Rを射出したのち、キャビティCにおける最終的にサブストレーナ5となる領域の一端から他端までフローティングコアFを移動させることにより作製するサブストレーナ5の作製方法において、
サブストレーナ5の湾曲部522では、当該湾曲部522の湾曲方向における内側となる内側領域522Aの外周にリブ54が設けられており、
溶融樹脂Rが充填されたキャビティC内の湾曲部522となる領域において、湾曲方向における内側となる内側領域522Aのリブ54の部分を含む表面積と、外側となる外側領域522Bの表面積とが同じになるように設定した。
このように構成すると、キャビティC内の湾曲部522となる領域では、湾曲方向における内側となる内側領域522Aのリブ54の部分を含む表面積と、外側となる外側領域522Bの表面積とが同じであるので、溶融樹脂Rで満たされたキャビティC内の湾曲部522となる領域では、湾曲方向における内側での溶融樹脂Rの固化速度と、外側での溶融樹脂Rの固化速度とがほぼ同じになる。
これにより、フローティングコアFが、湾曲部522となる領域の湾曲方向における内側と外側の略中間を通って移動するので、作製したサブストレーナ5における中空状の基部50では、湾曲部522における内側の領域と外側の領域で、厚みに差が生じることを好適に抑制される。
リブ54は、湾曲部522の湾曲方向における内側(内側領域522A側)から見て、湾曲部522の幅方向の厚みW2よりも薄い厚みW1の板状を成しており、湾曲部522の幅方向の中央部にサブストレーナ5の長手方向に沿って同じ厚みW1で設けられている構成とした。
このように構成すると、リブ54の厚みW1を調整するだけで、湾曲方向における内側となる内側領域522Aのリブ54の部分を含む表面積を、外側となる外側領域522Bの表面積に合わせることが可能になる。
また、湾曲方向における内側(内側領域522A側)から見た湾曲部522の幅方向の中央にリブ54が設けられているので、リブ54を設けるために、金型7の型分割面Ln(図3の(c)参照)を大きく変更することなく、型分割面Lnにリブ54となる領域Cbを設けるだけで、湾曲部522にリブ54を有する樹脂製のサブストレーナ5を作製できる。
また、可動型71と可動型72との対向面に形成される凹部71a、72aを大きく変更することなく、可動型71と可動型72とを接合した金型7内のキャビティCに、リブ54となる領域Cbを簡単に作成することが可能になる。
サブストレーナ5においてリブ54は、サブストレーナ5の長手方向における湾曲部522の一方側に位置する基部50から、他方側に位置する接続部521まで、湾曲部522を跨いで設けられている構成とした。
このように構成すると、リブ54が設けられている長手方向の範囲(長さL)を調整することで、湾曲方向における内側となる内側領域522Aのリブ54の部分を含む表面積を、外側となる外側領域522Bの表面積に合わせることが可能になる。
長手方向における湾曲部522を挟んだ他方側には、コントロールバルブ3(相手側部材)の下面32に開口する電動オイルポンプ(図示せず)との連絡孔31(嵌合孔)に嵌入される嵌入部523が設けられており、
リブ54の嵌入部523側には、嵌入部523が連絡孔31に所定量嵌入された時点でコントロールバルブ3の連絡孔31の周縁(下面32)に当接する平坦面54a(当接部)が設けられている構成とした。
このように構成すると、湾曲部522周りの剛性や強度がリブ54により高められているので、コントロールバルブ3の連絡孔31に嵌入部523を嵌入する際に、樹脂製のサブストレーナ5の湾曲部522周りが、湾曲部522に作用する応力で、湾曲部522の内側領域522Aの部分から破断することを好適に防止できる。
また、リブ54に設けた平坦面54aが、嵌入部523の連絡孔31への嵌入長を決めるストッパとして機能するので、コントロールバルブ3とサブストレーナ5との位置決めを適切に行うことができる。
サブストレーナ5は、車両用の自動変速機のコントロールバルブ3の下部に固定されている構成とした。
車両用の自動変速機のコントロールバルブ3の下部に固定されるサブストレーナ5には、車両の走行などに起因する振動が常時作用している。そのため、サブストレーナの基部50の厚み、特に湾曲部522における内側の領域と、外側の領域の厚みの差が大きいと、サブストレーナ5は、厚みが薄くなっている領域から破断し易くなる。上記のように構成すると、中空管での厚みの差を抑制できるので、振動に起因する破断の発生を好適に防止できる。
前記した実施の形態では、リブ54が、コントロールバルブ3の下部に開口する連絡孔31(図2の(b)参照)との連結部52の湾曲部522に設けられている場合を例示した。
サブストレーナ5におけるリブを設ける位置は、この態様に限定されるものではなく、他の湾曲部に設けても良い。
例えば、オイルOLの吸入部51を構成している湾曲部511に設けた構成としても良い(図2の(a)、仮想線、符号51A参照)。
この場合には、湾曲部511の湾曲方向の内側の外周に、長手方向に沿ってリブ51Aが設けられることになるので、オイルOLの吸入部51周りが、自動変速機を搭載した車両の振動などにより破断することを好適に防止できることになる。
1 変速機ケース
2 オイルパン
3 コントロールバルブ
31 連絡路
32 下面
4 オイルストレーナ
5 サブストレーナ
50 基部
51 吸入部
510 直線部
511 湾曲部
52 連結部
521 接続部
522 湾曲部
522A 内側領域
522B 外側領域
523 嵌入部
53 中空部
53a 開口
54 リブ
54a 平坦面
7 金型
71 可動型
72 可動型
6 ブラケット
B ボルト
C キャビティ
F フローティングコア
Ln 型分割面
OL オイル(フルード)
R 溶融樹脂
Rs 固化範囲
S シールリング(Oリング)

Claims (5)

  1. 長手方向の途中位置に湾曲部を有する樹脂製の中空管を、前記中空管に対応するキャビティを備えた金型内に溶融樹脂を射出したのち、フローティングコアを、前記溶融樹脂が充填された前記キャビティ内を移動させることにより作製する中空管の作製方法において、
    前記中空管の前記湾曲部では、当該湾曲部の湾曲方向における内側となる領域の外周にリブが設けられており、
    前記溶融樹脂が充填された前記キャビティ内の前記湾曲部となる領域において、前記湾曲方向における内側となる領域の前記リブの部分を含む表面積と、外側となる領域の表面積とが同じになるように設定したことを特徴とする中空管の作製方法。
  2. 前記リブは、前記湾曲部の前記湾曲方向における内側から見て、前記湾曲部の幅方向の厚みよりも薄い板状を成しており、前記湾曲部の幅方向の中央部に前記長手方向に沿って設けられていることを特徴とする請求項1に記載の中空管の作製方法。
  3. 前記中空管において前記リブは、前記湾曲部を前記長手方向における一方側から他方側に跨いて設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の中空管の作製方法。
  4. 前記長手方向における前記湾曲部を挟んだ一方側には、相手側部材の嵌合孔に嵌入される嵌入部が設けられており、
    前記リブの前記嵌入部側には、前記嵌入部が前記嵌合孔に所定量嵌入された時点で、前記相手側部材に当接する当接部が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の中空管の作製方法。
  5. 前記中空管は、車両用の自動変速機のコントロールバルブの下部に固定されるサブストレーナであることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載の中空管の作製方法。
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