JP2017148218A - ハンドリム及び車いす - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的は、取り付け取り外しが容易にされたハンドリムの提供【解決手段】本発明にかかるハンドリム10は、駆動輪の周方向に沿って延在するハンドリム本体28と、ハンドリム本体28から駆動輪に向かって突出する取付部30とを備えている。取付部30に切り欠き42が形成されている。切り欠き42は、取付部30の縁に開口している。固定部材12が係合部としてのボルト14を備えている。ボルト14の胴部は、ホイールリム20から半径方向内向きに突出している。ボルト14は切り欠き42に挿入される。固定部材12によって、ハンドリム10はホイールリム20に固定されている。【選択図】図2

Description

本発明は、車いすのハンドリムに関する。
ハンドリムを備える車いすが広く使用されている。このハンドリムは、車いすの駆動輪に取り付けられている。車いすに着座した使用者が手でハンドリムを回転させる。駆動輪がハンドリムと共に回転する。使用者がハンドリムを回転させることで、車いすは前進後退及び方向転換をする。
一般に、この駆動輪のホイールリムに取付孔が形成されている。この取付孔にボルトが通される。このボルトにナットが螺合されて、ホイールリムにハンドリムが取り付けられている。このハンドリムは交換されることがある。また、車椅子が狭い室内で使用される場合や常に介助者よって走行させられる場合等では、このハンドリムが取り外されることがある。
このハンドリムの取り外し作業では、まず、車いすから駆動輪が取り外される。この駆動輪から空気が抜かれる。ホイールリムから、タイヤ、チューブ、フラップ等が外される。ボルトからナットが外されて、ボルトがホイールリムの取付孔から抜かれる。その後に、ホイールリムからハンドリムが取り外される。ハンドリムが取り外された後に、ホイールリムにフラップ、チューブ及びタイヤが装着される。その後に空気が充填される。またホイールリムにハンドリムが取り付けられる際には、この取り外し作業と略逆の手順でハンドリムが取り付けられる。
このハンドリムの取り付け取り外し作業は、駆動輪の分解組立作業を伴う。この取り付け取り外し作業は、手間が掛かる。また、駆動輪の分解組立作業は、技術を必要とする。ハンドリムの取り付け取り外し作業は、使用者や介助者等一般の人には容易でない。
実用新案登録第3163081号公報には、このハンドリムの取付構造が提案されている。この取付構造では、ホイールリムにナットが固定されている。ボルトがハンドリムの取付孔に通されて、ナットにボルトが螺合される。このボルトの螺合によって、ハンドリムがホイールリムに取り付けられている。このボルトを外すことで、ハンドリムがホイールリムから取り外される。この取付構造では、ハンドリムの取り付け取り外し作業は、駆動輪の分解組立作業を要しない。
実用新案登録第3163081号公報
実用新案登録第3163081号公報のハンドリムの取付構造では、ナットからボルトが外される。この取付構造では、ハンドリムの取り付け取り外しに、ナットからボルトを完全に外す必要がある。このハンドリムの取付構造では、取り外したボルトを紛失するおそれがある。また、完全に外されたボルトは、ハンドリムの取付孔位置とナットのネジ孔位置とを合わせた状態で、ナットに螺合される。ハンドリムの取付では、互いに離れた複数の取付孔位置とネジ孔位置と合わせる必要がある。この位置合わせをして、ナットにボルトを螺合する。複数の取付孔位置とネジ孔孔位置とを合わせて、ボルトをナットに螺合することは容易な作業ではない。
本発明の目的は、取り付け取り外しが容易にされたハンドリムの提供にある。
本発明にかかるハンドリムは、車いすの駆動輪に取り付けられる。このハンドリムは、上記駆動輪の周方向に沿って延在する環状のハンドリム本体と、上記ハンドリム本体から軸方向に突出し、上記駆動輪に取り付け可能な取付部とを備えている。上記取付部に取付開口部が形成されている。上記取付開口部は、上記取付部の縁に開口している。
好ましくは、上記取付開口部は、ハンドリムの半径方向に垂直な方向に延在している。
好ましくは、上記取付開口部は、一方向に延在する一方向部分と、他方向に延在する他方向部分とから形成されている。この取付開口部は、この一方向部分と他方向部分との間で屈曲して延在している。
好ましくは、上記取付開口部に座ぐりが形成されている。
本発明にかかる車いすは、着座した使用者が回転させる駆動輪と、この駆動輪に取り付けられるハンドリムと、ハンドリムを駆動輪に固定する固定部材とを備えている。上記ハンドリムは、上記駆動輪の周方向に沿って延在するハンドリム本体と、上記ハンドリム本体から上記駆動輪に向かって突出する取付部とを備えている。上記取付部は、上記取付部の縁に開口する取付開口部を備えている。上記駆動輪は、ホイールリムを備えている。上記固定部材は、係合部を備えている。上記係合部は、ホイールリムから半径方向内向きに突出している。上記係合部が上記取付開口部に挿入されて、上記固定部材によって上記ハンドリムが上記駆動輪に固定されている。
本発明に係るハンドリムは、車いすの駆動輪に取り付け可能な取付部の縁に開口する取付開口部を備えている。この取付開口部に、駆動輪のホイールリムから突出する係合部が挿入されて、ハンドリムがホイールリムに固定される。係合部が取付開口部に挿入されるので、係合部を取り外すことなく、ハンドリムがホイールリムに着脱可能にされている。このハンドリムは、駆動輪への取り付け取り外しが容易にされている。同様に、このハンドリムを備える車いすでは、ハンドリムの、駆動輪への取り付け取り外しが容易にされている。
更に、この取付開口部は、ハンドリムの半径方向に垂直な方向に延在することが好ましい。この様にされたハンドリムでは、駆動輪の周方向に沿って延在する環状のハンドリム本体を備えるハンドリムを半径方向に垂直な方向に移動させることで、駆動輪への取り付け取り外しが容易にされている。
図1は、本発明の一実施形態に係るハンドリムが取り付けられた車いすが示された側面図である。 図2は、図1の車いすの後輪の分解斜視図である。 図3は図2の矢印IIIの向きに見たハンドリムの一部が示された説明図である。 図4(a)は図2のハンドリムの取付部の平面図であり、図4(b)は図4(a)の線分IVb−IVbに沿った断面図である。 図5(a)は図2のハンドリムの使用状態がホイールリムと共に示された説明図であり、図5(b)は図5(a)の線分Vb−Vbに沿った断面図である。 図6(a)は図2のハンドリムの他の使用状態がホイールリムと共に示された説明図であり、図6(b)は図2のハンドリムの更に他の使用状態がホイールリムと共に示された説明図であり、図6(c)は図2のハンドリムの更に他の使用状態がホイールリムと共に示された説明図である。 図7(a)は本発明の他の実施形態に係るハンドリムの取付部が示された説明図であり、図7(b)は本発明の更に他の実施形態に掛かるハンドリムの取付部が示された説明図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1には、車いす2の側面が示されている。この車いす2は、フレーム4、左右一対の前輪6、左右一対の後輪8及び左右一対のハンドリム10を備えている。図1の左向きが車いす2の前後方向前向きである。紙面に垂直な方向が、この車いす2の左右方向である。
フレーム4は、車いす2の骨格を形成する。フレーム4は、例えば金属製パイプからなる。図示されないが、フレーム4に座シートや背シートが取り付けられる。座シートは、車いす2に着座する使用者の臀部を支持する。背シートは、使用者の背中を支持する。
左右一対の前輪6は、フレーム4の前方下方に取り付けられている。一方の前輪6は、フレーム4の左側面に取り付けられている。図示されないが、他方の前輪6は、フレーム4の右側面に取り付けられている。この前輪6は、車いす2の左右方向に延びる軸線を回転軸にして回転可能に取り付けられている。
左右一対の後輪8は、フレーム4の後方下方に取り付けられている。一方の後輪8は、フレーム4の左側面に取り付けられている。図示されないが、他方の後輪8は、フレーム4の右側面に取り付けられている。この後輪8は、車いす2の左右方向に延びる軸線を回転軸にして回転可能に取り付けられている。
左右一対のハンドリム10は、後輪8に取り付けられている。ハンドリム10は、左右方向において後輪8の外側に取り付けられている。ハンドリム10はリング状の形状を備えている。ハンドリム10の回転軸は、後輪8の回転軸に一致している。
車いす2に着座した使用者は、ハンドリム10を手で回転させる。これにより、後輪8が回転する。この後輪8が回転することで、車いす2は前進後退及び方向転換が可能にされている。この後輪8は車いす2の駆動輪である。この車いす2では、使用者によって、後輪8が駆動されている。言い換えると、車いす2は、自走式車いすである。この車いす2は、図1に示される様に、ハンドル4aを備えていてもよい。介助者がハンドル4aを押し引きして、この車いす2が走行させられてもよい。
図2に示される様に、この車いす2は、更に、固定部材12を備えている。この固定部材12は、係合部を備えている。この固定部材12は、例えば、係合部としてのボルト14と、ワッシャー16と、ナット18とを備えている。このハンドリム10は、このボルト14、ワッシャー16及びナット18によって、後輪8に取り付けられる。
後輪8は、ホイールリム20、フラップ22、チューブ24及びタイヤ26を備えている。この後輪8では、フラップ22が、ホイールリム20の外周に装着される。フラップ22は、ホイールリム20の軸方向中央に装着される。チューブ24が、フラップ22の外周に装着される。フラップ22はチューブ24とホイールリム20との間に配置される。フラップ22は、チューブ24を保護する。タイヤ26は、チューブ24の外側に装着される。チューブ24に空気が充填される。この後輪8は、チューブタイプである。
この後輪8には、例えば自転車用車輪が転用される。自転車用車輪の転用は、車いす2の製造コストの低減に寄与する。この後輪8は、ホイールリム20と、ホイールリム20に取り付けられるタイヤを備えていればよい。この後輪8はチューブ24を用いないチューブレスタイプであってもよい。更には、タイヤとして、空気入りタイヤではなく、中実ゴムからなるゴムタイヤ等が用いられてもよい。
ハンドリム10は、ハンドリム本体28及び取付部30を備えている。ハンドリム本体28は、リング状の形状を備えている。ハンドリム本体28は、ホイールリム20の周方向に沿って延在する。このハンドリム10は、4つの取付部30を備えている。この取付部30は、ハンドリム本体28の周方向に等間隔で並べられている。この取付部30の数は、4つに限られないが、好ましくは2以上の複数である。このハンドリム10は、樹脂からなる。樹脂からなるハンドリム10は、軽量化に寄与する。このハンドリム10は例えばアルミニウム合金等の金属からなってもよい。
図3に示される様に、ハンドリム本体28は、外周壁32、内周壁34、側壁36及びリブ38を備えている。外周壁32は、半径方向外側に位置している。外周壁32には半径方向に凹凸形状を繰り返し形成して、周方向に延在している。内周壁34は、半径方向内側に位置しており、周方向に延在している。側壁36は、外周壁32の軸方向外側縁と内周壁34の軸方向外側縁との間に位置しており、周方向に延在している。この側壁36は、軸方向外向きに面している。この外周壁32と内周壁34と側壁36とが周方向に一周して、ハンドリム本体28はリング状に形成されている。
ハンドリム本体28には、外周壁32、内周壁34及び側壁36とで囲まれる内部空間が形成されている。この内部空間は、軸方向内側に開口している。この内部空間が形成されることで、ハンドリム本体28は軽量化されている。リブ38は、外周壁32と内周壁34との間で延在している。リブ38は、外周壁32、内周壁34及び側壁36を連結している。このリブ38は、内部空間を多数の小空間に区切っている。このリブ38によって、ハンドリム本体28に内部空間が形成されていても、十分な剛性を発揮しうる。
それぞれの取付部30は、外周壁32と内周壁34とリブ38とに固定されている。取付部30は、ハンドリム本体28から軸方向内側に突出している。取付部30は、ホイールリム20に向かって突出している。
図4に示される様に、取付部30は、本体40、取付開口部の一例である切り欠き42及び座ぐり44を備えている。本体40は、ハンドリム本体28から軸方向内側に向かって延在している。つまり、本体40はホイールリム20に向かって延在している。
切り欠き42は、本体40に形成されている。切り欠き42は、本体40の厚さ方向に貫通している。切り欠き42は、本体40の縁40aに開口している。この切り欠き42は、本体40と同じ方向に延在している。
切り欠き42に、座ぐり44が形成されている。座ぐり44は、本体40の半径方向内側表面に形成されている。座ぐり44は、半径方向外向きに(図4(b)において下向きに)凹状に形成されている。この取付部30では、座ぐり44の形状は、円形にされている。この座ぐり44の形状は円形に限られない。この座ぐり44の深さは、特に限定されないが、ワッシャー16が係合可能な深さであればよい。
図4の両矢印Wは、切り欠き42の巾を表している。この切り欠き42は、一定の巾Wで延在している。両矢印Lは、切り欠き42の深さを表している。この深さLは、切り欠き42が開口する縁40aから軸方向に切り欠き42の最も深い位置までの距離として、測定される。この切り欠き42では、深さLが巾Wより大きくされている。両矢印Dは、座ぐり44の直径を表している。
図5(a)及び図5(b)を参照しつつ、ハンドリム10の取付構造が説明される。図5(b)に示される様に、ホイールリム20には、半径方向に貫通する取付孔46が形成されている。この取付孔46に、ボルト14の胴部14bが半径方向外側から内向きに通されている。ボルト14の頭部14aは、ホイールリム20の外周溝48に係合している。この係合によって、ボルト14は、回り止めされている。このボルト14の胴部14bは、更に、切り欠き42に通されている。この胴部14bは、更に、ワッシャー16が通される。胴部14bの先端に形成された雄ネジ14cに、ナット18が螺合される。例えば、このワッシャー16はスプリングワッシャーであり、ナット18は所謂袋ナットである。
図6(a)には、この様にして、ハンドリム10がホイールリム20に取り付けられた状態が示されている。ボルト14の頭部14aとナット18との間に、ホイールリム20、取付部30及びワッシャー16が挟まれている。ボルト14とナット18とが螺合されて、取付部30がホイールリム20に固定されている。ハンドリム10はホイールリム20に固定されている。図6(a)では、ボルト14とナット18とは固定状態にある。この固定状態では、ワッシャー16は、座ぐり44に入り込んでいる。ホイールリム20とハンドリム10とは取り付け姿勢にある。
図6(b)には、ナット18が緩められた状態が示されている。このナット18とボルト14とは緩み状態にある。この緩み状態では、ナット18は、ボルト14から完全に外されていない。このナット18は、ボルト14に螺合された状態にある。ワッシャー16は、半径方向内向きに座ぐり44から外に出ている。この取付部30の切り欠き42にボルト14の胴部14bが通されている。この緩み状態では、取付部30とホイールリム20とは、ナット18とボルト14とによって固定されていない。このボルト14の胴部14bは、切り欠き42に沿って移動可能にされている。矢印F1向きに、ハンドリム10が移動可能にされている。
図6(c)には、ホイールリム20からハンドリム10の取付部30が取り外された状態が示されている。図6(c)では、ホイールリム20とハンドリム10とは取り外し姿勢にある。また、ナット18とボルト14とは緩み状態にある。この図6(c)は、図6(b)に対して、取付部30が取り外された他は、同様にされている。
図6(a)から図6(c)を参照しつつ、ハンドリム10の取り外し方法が説明される。図1の車いす2では、ハンドリム10は後輪8に取り付けられている。図6(a)に示される様に、ホイールリム20とハンドリム10とは取り付け姿勢にある。ボルト14とナット18とは、固定状態にある。この固定状態のナット18が緩められる。ワッシャー16が座ぐり44から外される。図6(b)に示される様に、ボルト14とナット18とは緩み状態にされる。図6(b)の矢印F1向きに、ハンドリム10がホイールリム20から取り外される。図6(c)に示される様に、ホイールリム20とハンドリム10とは取り外し姿勢になる。
次に、ハンドリム10の取り付け方法が説明される。図6(c)に示される様に、ホイールリム20とハンドリム10とは取り外し姿勢にある。ボルト14とナット18とは緩み状態にある。図6(b)の矢印F1と逆向きに、取付部30がボルト14の胴部14bに向かって移動させられる。切り欠き42に、胴部14bが挿入される。この様にして、図6(c)から図6(b)の状態にされる。ワッシャー16が座ぐり44に入れられる。ナット18にボルト14がねじ込まれる。ボルト14とナット18とは固定状態にされる。この様にして、図6(b)から図6(a)の状態にされる。
このハンドリム10の取付部30に切り欠き42が形成されている。この切り欠き42は、取付部30の本体40の縁40aに開口している。このボルト14とナット18とは完全に取り外すことなく、ハンドリム10の取り付け取り外しが可能にされている。このハンドリム10は、後輪8への取り付け取り外しが容易にされている。
このハンドリム10では、切り欠き42がボルト14の胴部14bに案内されて、ハンドリム10とホイールリム20とが取り付け姿勢にされる。このハンドリム10は、後輪8への取り付けが一層容易にされている。この切り欠き42では深さLが巾Wより大きくされているので、ボルト14の胴部14bの巾と巾Wとが同程度であったとしても、胴部14bが本体40の縁40aから外に出ない。そのため、ボルト14とナット18によって、ハンドリム10とホイールリム20とが確実に固定される。これにより、ハンドリム10とホイールリム20とが、安定した取り付け姿勢を維持できる。
この切り欠き42の巾Wは一定にされたが、これに限られない。例えば、この巾Wは縁40aから切り欠き42の奥に向かって漸減されていてもよい。この開口での巾Wを広くすることで、切り欠き42にボルト14の胴部14bが挿入し易くなる。これにより、ハンドリム10の取付が一層容易にできる。また、切り欠き42の奥に向かって巾Wを狭くすることで、切り欠き42とボルト14の胴部14bとのガタを少なくすることができる。これにより、ハンドリム10とホイールリム20とが、安定した取り付け姿勢を維持できる。例えば、巾Wが開口から奥に向かって徐々に漸減させて、その後に奥に向かって巾Wが一定にされてもよい。
このハンドリム10では、座ぐり44にワッシャー16が係合する。この係合によって、ボルト14の胴部14bが切り欠き42に沿って移動することが制限される。この係合によって、ボルト14とナット18とが若干緩んだ状態であっても、切り欠き42からボルト14が抜けることが抑制されている。このハンドリム10は、座ぐり44を備えることで、安全性に優れている。
ここでは、切り欠き42は、ハンドリム10の軸方向に延在する。この切り欠き42の延在する方向は、これに限られない。切り欠き42は、ハンドリム10の周方向に延在してもよい。切り欠き42は、ハンドリム10の軸方向に交差する方向や周方向に交差する方向に延在させてもよい。このハンドリム10の着脱を容易にする観点から、切り欠き10の延在方向は、ハンドリム10の半径方向に直交することが好ましい。
この車いす2では、固定部材12として、ボルト14、ワッシャー16及びナット18を例に説明されたが、これに限られない。固定部材12は、ホイールリム20との間に取付部30を挟み込む挟持部と、切り欠き42に挿入される係合部とを備えていればよい。この車いす2では、この挟持部としてナット18が機能しており、係合部としてボルト14の胴部14bが機能している。この係合部としての胴部14bが、ホイールリム20と、挟持部としてのナット18とを連結している。
この固定部材12として、例えば、挟持部としての大径部と、係合部としての小径軸部とを備えるピンと、この挟持部をホイールリム20に向かって付勢する弾性体であるスプリングとからなってもよい。このスプリングの付勢力に抗して、大径部がホイールリム20から離れる向きにピンを移動する。小径軸部が切り欠き42に沿って移動可能にされる。このピンとスプリングとによっても、小径軸部からピンの大径部を完全に取り外すこと無く、ハンドリム10はホイールリム20に着脱できる。小径軸部が切り欠き42を案内して、ハンドリム10の取付が容易にできる。
また、この固定部材12として、例えば、切り欠き42の縁に設けられた弾性体と、小径軸部とからなってもよい。この弾性体は、好ましくは、切り欠き42の一方の縁に、又は対向する一対の縁に、切り欠き42の開口から奥に向かって延在する。この小径軸部は、好ましくは、ホイールリム20の内周面側から半径方向内向きに突出する。ハンドリム10をホイールリム20に取り付ける場合、弾性体の弾性力に抗して、小径軸部が切り欠き42に沿って移動させられる。この構成では、弾性体が弾性力で小径軸部を保持する。この弾性体は、小径軸部の抜け止めとして機能する。この構成を用いれば、工具を使用せずに、取り付け取り外しが容易にできる。この例では、この弾性体が挟持部として機能し、小径軸部が係合部として機能する。
この車いす2では、座ぐり44にワッシャー16が係合して、抜け止めがされている。このワッシャー16は、座ぐり44に係合する座ぐり係合部として機能している。この座ぐり係合部は、ワッシャー16に限られない。座ぐり係合部は、座ぐり44に係合することで、係合部としての胴部14bが切り欠き42に沿って移動することを制限するものであればよい。例えば、ワッシャー16ではなく、ナット18が座ぐり44に係合して、座ぐり係合部とされてもよい。
図7(a)には、本発明に係る他のハンドリム50の取付部52が示されている。ここでは、ハンドリム10と異なる構成について、説明がされる。ハンドリム10と同様の構成については、その説明が省略される。ここでは、ハンドリム10と同様の構成については、同じ符号を使用して説明がされる。後述する図7(b)のハンドリム54の取付部56についても同様に説明がされる。
図7(a)の取付部52は、本体58、切り欠き60及び座ぐり62を備えている。切り欠き60は、本体58の延在方向に直交する方向に延在している。この切り欠き60は、ハンドリム本体28の周方向に沿って延在している。
図7(a)の矢印Fは、使用者がハンドリム50を回転させる力の向きを示している。このハンドリム50は、使用者がハンドリム50を回転させると、切り欠き60の底にボルト14の胴部14bが押し付けられる向きに、力が作用する。このハンドリム50は、後輪8の駆動によって、外れ難くされている。
図7(b)の取付部56は、本体64、切り欠き66及び座ぐり68を備えている。この切り欠き66は、本体64の延在方向に延在する部分66aと、本体64の延在方向に直交する方向に延在する部分66bとを備えている。切り欠き66は、この部分66aと66bとの間で屈曲して延在している。
図7(b)の一点鎖線CL1は、切り欠き66の部分66aの中心線を表している。一点鎖線CL2は、切り欠き66の部分66bの中心線を表している。点Pは、中心線CL1と中心線CL2との交点を表している。両矢印L1は、切り欠き66が開口する縁64aから交点Pまでの距離を表している。両矢印L2は、交点Pから切り欠き66の最も深い位置までの距離を表している。切り欠き66の深さLは、この距離L1と距離L2とを合わせた距離として、測定される。
この切り欠き66は、部分66aと部分66bとの間で屈曲している。この切り欠き66は屈曲しているので、切り欠き66に挿入されたボルト14が抜けることが抑制されている。このハンドリム54では、ホイールリム20に、ボルト14とナット18とが若干緩んだ状態で取付できる。ボルト14とナット18とが若干緩んだ状態に保持しうる。この状態から、ハンドリム54を取り付け取り外しすることができる。このハンドリム54では、切り欠き66が屈曲しているので、取り付け取り外しが容易にされている。更に座ぐり68を備えていることで、取り付け取り外しが一層容易にされている。この切り欠き66は、ハンドリム54の軸方向に延在する部分66aとその周方向に延在する部分66bとからなったがこれらの方向に限られない。更に、この切り欠き66は、2箇所以上の複数箇所で屈曲していてもよい。
このハンドリム54は4つの取付部56を備える。この4つの取付部56は、いずれも切り欠き66が形成されている。いずれも切り欠き66を備える取付部56なので、ハンドリム54全体を移動させることで、複数の取付部56の切り欠き66に同様にボルト14を係合させたり、係合解除させたりすることが容易にされている。
以上説明されたハンドリムは、駆動輪にハンドリムが取り付けられる車いすに広く適用されうる。
2・・・車いす
8・・・後輪
10、50、54・・・ハンドリム
12・・・固定部
14・・・ボルト
16・・・ワッシャー
18・・・ナット
20・・・ホイールリム
22・・・フラップ
24・・・チューブ
26・・・タイヤ
28・・・ハンドリム本体
30、52、56・・・取付部
40、58、64・・・本体
42、60、66・・・切り欠き
44、62、68・・・座ぐり
46・・・取付孔

Claims (5)

  1. 車いすの駆動輪に取り付けられ駆動輪を回転させるハンドリムであって、
    上記駆動輪の周方向に沿って延在する環状のハンドリム本体と、上記ハンドリム本体から軸方向に突出し、上記駆動輪に取り付け可能な取付部とを備えており、
    上記取付部の縁に開口する取付開口部を備えたハンドリム。
  2. 上記取付開口部がハンドリムの半径方向に垂直な方向に延在している請求項1に記載のハンドリム。
  3. 上記取付開口部が一方向に延在する一方向部分と、他方向に延在する他方向部分とから形成されており、
    この一方向部分と他方向部分との間で屈曲して延在している請求項1又2に記載のハンドリム。
  4. 上記取付開口部に座ぐりが形成されている請求項1から3のいずれかに記載のハンドリム。
  5. 着座した使用者が回転させる駆動輪と、この駆動輪に取り付けられるハンドリムと、ハンドリムを駆動輪に固定する固定部材とを備えており、
    上記ハンドリムが、上記駆動輪の周方向に沿って延在するハンドリム本体と、上記ハンドリム本体から上記駆動輪に向かって突出する取付部とを備えており、
    上記取付部が上記取付部の縁に開口する取付開口部を備えており、
    上記駆動輪がホイールリムを備えており、
    上記固定部材が係合部を備えており、
    上記係合部がホイールリムから半径方向内向きに突出しており、
    上記係合部が上記取付開口部に挿入されて、上記固定部材によって上記ハンドリムが上記駆動輪に固定されている車いす。
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