JP2017145588A - 建具 - Google Patents
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Abstract
Description
下枠には、上方に突設した外レール部および内レール部が設けられており、外レール部では外障子の下部側の戸車が当接しており、内レール部では内障子の下部側の戸車が当接している。外レール部および内レール部間には水溜空間が形成されている。この水溜空間は、内障子側からの雨水等と外障子側からの雨水等との双方が流れ込んで溜まる空間となっている。
従って、風がサッシ窓側に吹き付けて風圧が高まった場合(風圧力が正圧となった場合等)、水溜空間に溜まった水の水頭圧が外圧よりも小さい状態では、排水弁は閉じられるため、風が水溜空間に吹き込むことを防止している。
一方、風圧力が負圧となった場合等、水溜空間に溜まった水の水頭圧が外圧よりも大きくなれば、その圧力差で排水弁が開き、水溜空間の水が室外側に排水される。
このように、下枠には水頭式の排水構造が構成されている。
また、第二排水経路が第一排水経路と区分けされているため、水溜空間や第一排水経路の水によって第二排水経路が塞がれることがない。例えば、固定部および面材間の空間が外気と等圧となる等圧空間である場合には、第二排水経路が塞がれて固定部および面材間の等圧空間の外気との等圧状態を維持できなくなるおそれを低減できる。
このような構成によれば、排水装置によって第一排水経路を閉じた状態とすることで、水溜空間に所定量の雨水等を溜めることができて、風が水溜空間に吹き込むことを防止できる。
このような構成によれば、第一室外見付け片部から第二室外見付け片部に向かって室外側に延設される下片部に対して排水口が形成されるので、当該排水口は外観上視認されにくい位置に配置され、意匠性を向上できる。
このような構成によれば、第二排水経路を通る水が補強材が配置される第一中空部に浸入することがないので、補強材が水にぬれて腐食等することを抑制できる。
このような構成によれば、第一中空部内の補強材を縦骨の下部に配置し、かつ当該縦骨の下部に取り付けることで、樹脂製の窓枠の剛性を高めることができる。
また、室外側から固定部および面材間の空間に浸入する雨水等は第二排水経路を通じて室外側に排水されるので、当該第二排水経路よりも室内側に位置する第一中空部側まで水が拡がることを抑制でき、補強材の縦骨下部に対する取付部分などに水が浸入するおそれを低減できる。
このような構成によれば、固定枠によって面材自体を保持するので、面材の周縁に框材を取り付ける必要がなく、建具の部品点数を削減できる。
このような構成によれば、下框に第二排水経路を構成して固定障子を窓枠内に固定することで、一般的な障子を利用して固定窓を構成できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜3において、本実施形態に係る建具である片引き窓1は、建物躯体の開口部に設置されるものである。片引き窓1は、窓枠2と、図1に示す窓枠2の右半分側に構成される固定窓3と、窓枠2内に左右方向にスライド可能に配置された障子4(内障子)とを備えている。
窓枠2は、上枠21、下枠22および左右の縦枠23,24を枠組みし、かつ縦枠23,24間に中骨25(縦骨)を設けて構成されている。上枠21、下枠22、左右の縦枠23,24および中骨25は、樹脂製の押出形材によって形成された樹脂枠材である。上枠21、下枠22および左右の縦枠23,24は、それぞれ互いに同一断面形状に形成されている。図1において左側に示す縦枠23は、障子4に対して戸先側に位置している。図1において右側に示す縦枠24は、障子4に対して戸尻側に位置している。
固定窓3は、上枠21、下枠22、縦枠24および中骨25によって構成される固定枠20(固定部)と、この固定枠20内に配置される複層ガラス等からなる面材31とを備えている。固定枠20には、気密材11と押縁12とが装着されている。気密材11は面材31の外周部の室外面に当接し、押縁12は面材31の外周部の室内面に当接している。従って、面材31は、気密材11および押縁12で挟持されている。
障子4は、上框41、下框42、左右の縦框43,44および複層ガラス等からなる面材45を框組みして構成されている。上框41、下框42および左右の縦框43,44は、樹脂製の押出形材によって形成された樹脂框材である。図3において右側に示す縦框43は戸先側の縦框であり、図3において左側に示す縦框44は召合せ側の縦框である。
上框41、下框42、左右の縦框43,44には、気密材11と押縁12とが装着されている。気密材11は面材45の外周部の室外面に当接し、押縁12は面材45の外周部の室外面に当接している。従って、面材45は、気密材11および押縁12で挟持されている。また、下框42には戸車46が設置されている。
下枠22は、図4に示すように、枠本体部26と、面材31を保持する保持部27と、障子4を左右方向に案内するレール部28(レール)とを有している。
[枠本体部]
枠本体部26は、第一室外見付け片部261と、外側見込み片部262と、内側見込み片部263と、室内見付け片部264とを有している。第一室外見付け片部261には、外側見込み片部262が連続している。外側見込み片部262よりも窓枠2の内側(上面側)には、内側見込み片部263が配置されている。すなわち、外側見込み片部262は、内側見込み片部263よりも窓枠2の外側(外周側)に配置され、内側見込み片部263は外側見込み片部262よりも窓枠2の内側(内周側)に配置されている。したがって、下枠22では、外側見込み片部262は下面側に配置され、内側見込み片部263は上面側に配置される。
外側見込み片部262および内側見込み片部263には、室内見付け片部264が連続している。
中空部267は、第1仕切り片部265Aおよび室内見付け片部264間に形成されている。中空部268は、中空部267の室外側に形成され、中空部269は、中空部268よりも室外側に形成されている。中空部268には、金属製の補強材266が外側見込み片部262にねじ10によってねじ止めされて配置されている。
レール部28は、内側見込み片部263から下枠22の見付け方向(上方)に突設されている。レール部28は、内側見込み片部263から上方の突出された室内側突出片281および室外側突出片282と、室内側突出片281および室外側突出片282を連結する上面連結部283とを備えている。上面連結部283の上面には、金属製のレール部材284が取り付けられ、このレール部材284上を戸車46が移動するように構成されている。室内側突出片281は、第1仕切り片部265Aの上方に位置しており、レール部28に加わる障子4の荷重を、室内側突出片281から第1仕切り片部265Aに伝えて支持できるように構成されている。
保持部27は、下片部271と、第二室外見付け片部272と、見込み片部273と、レール対向片部274とを有している。
下片部271は、第一室外見付け片部261の上端に連続しており、当該第一室外見付け片部261から室外側に向かって斜め上向きに突き出ている。下片部271は、下枠22の見付け方向に交差する方向に沿って配置されている。第二室外見付け片部272は、下片部271の室外端に連続しており、その先端部分には気密材11が装着されている。第二室外見付け片部272は、第一室外見付け片部261よりも室外側に配置されている。見込み片部273は、第二室外見付け片部272に連続している。レール対向片部274は、見込み片部273および内側見込み片部263に連続しており、レール部28に対して間隔を隔てて対向して配置されている。
見込み片部273には、上方に向かって突出する溝形成部273Aが形成され、この溝形成部273Aとレール対向片部274との間に形成された係合溝に押縁12が係合している。
下片部271、第二室外見付け片部272、見込み片部273および仕切り片部276によって中空部277(第二中空部)が形成されている。見込み片部273、レール対向片部274および仕切り片部275,276によって中空部278(第一中空部)が形成されている。
また、前記中空部269は、第一室外見付け片部261、外側見込み片部262、第2仕切り片部265B、内側見込み片部263および仕切り片部275によって区画形成されている。
中空部277,278を仕切る仕切り片部276は、見込み方向の位置が面材31の見込み寸法内に設定されている。
中空部277は、中空部278よりも室外側に位置している。中空部269は、中空部278の下方に位置している。
ここで、補強材279は、図5(A)、図5(B)に示すように、中骨25の内部にある補強材252にねじ止めされた取付金具251に対しねじ10によってねじ止めされている。このようにねじ止めすることで下枠22と中骨25との取付部分の剛性は高められている。
下枠22には、図4に示すように、レール部28の室外側突出片282、内側見込み片部263およびレール対向片部274によって水溜形成部221が形成され、この水溜形成部221によって水溜空間5が区画形成されている。水溜形成部221において、レール対向片部274が室外側壁部であり、室外側突出片282が室内側壁部であり、内側見込み片部263が底面部である。
また、水溜空間5の下枠22に沿った方向の両端部は、縦枠24と後述する下枠風止め板7とで区画されている。
下枠22には、水溜空間5に溜まった雨水等を室外側に排水する第一排水経路50と、後述する固定枠20および面材31間の等圧空間32に浸入した雨水等を室外側に排水する第二排水経路60とが構成されている。
第一排水経路50は、下枠22の内側見込み片部263(水溜空間5の底面部)に形成された排水口51と、下枠22の第一室外見付け片部261に形成された排水口52とを備えて構成されている。排水口51には排水装置53が装着されている。
排水口51は、図3に示すように、下枠22の長手方向に沿った長穴状に形成され、下枠22の長手方向に沿って所定間隔を隔てて複数配置されている。また、排水口52は、下枠22の長手方向に沿って所定間隔を隔てて複数配置されている。下枠22の長手方向(窓枠2の左右方向)における排水口51および排水口52の位置は、一致するように設置されている。
排水口51は水溜空間5と中空部269とを連通している。排水口52は中空部269と室外側空間とを連通している。これにより、第一排水経路50は、水溜空間5から中空部269を通じて室外側空間につながる経路として構成されている。
弁体531は、水溜空間5に溜まる水の水頭圧が室外側の風圧力よりも小さい場合における閉じた状態と、水溜空間5に溜まる水の水頭圧が室外側の風圧力よりも大きい場合における開いた状態とを、回動によって切り替える。
弁体532は、水に対する比重が小さい材料によって構成されている。この弁体532は、水溜空間5に溜まる水の高さレベルが所定高さよりも高くなった場合に水に浮きながら回動して排水口51を開く。また、水溜空間5に溜まる水の高さレベルが所定高さ以下の高さとなった場合に元の位置まで回動し、排水口51を閉じる。
第二排水経路60は、下枠22の見込み片部273に形成された排水口61と、下片部271に形成された排水口62とによって構成されている。排水口61,62は、中空部278よりも室外側に位置している。
排水口61は、下枠22の見込み片部273のうち面材31の下縁部に対向する部分に複数形成されている。複数の排水口61は、下枠22の長手方向に沿って所定間隔を隔てて配置されている。各排水口61は、面材31の下端面と室外面との連続部分に対して鉛直方向における下方に配置されており、これにより、面材31の室外面をつたって落ちる水はそのまま排水口61を通って排水される。また、排水口62は、下片部271の長手方向に沿って所定間隔を隔てて複数配置されている。各排水口62は、各排水口61に対して鉛直方向における下方にそれぞれ配置されており、これにより、排水口61から落ちる水はそのまま排水口62を通って排水される。各排水口62は、下枠22の長手方向において複数の排水口52間の位置に配置されており、これにより、排水口62から排水される水と排水口52から排水される水とが影響しあう可能性を低減している。
排水口61は等圧空間32と中空部277とを連通している。排水口62は中空部277と室外側空間とを連通している。これにより、第二排水経路60は、等圧空間32から中空部277を通じて室外側空間につながる経路として構成されている。
前述した第二排水経路60は、第一排水経路50よりも室外側に区分けされて構成されている。つまり、第一排水経路50と第二排水経路60とは互いに別個独立の経路である。従って、第一排水経路50を流れる水と第二排水経路60を流れる水とが合流することはない。
上枠21、左右の縦枠23,24は、下枠22と同様の断面形状に形成されているので、下枠22の各構成と適宜同符号を付す。ただし、上枠21、左右の縦枠23,24には、第一排水経路50および第二排水経路60は構成されていない。つまり、上枠21、左右の縦枠23,24には、排水口51,52,61,62は形成されておらず、排水装置53も取り付けられていない。
上枠21の保持部27は、図2に示すように面材31の上縁部を保持している。上枠21の補強材279は、中骨25の上部に取付金具251を介して取り付けられている。
図3において左側に示す縦枠24の保持部27は、面材31の左側の縦縁部を保持している。図3において右側に示す縦枠23の保持部27にはカバー材14が装着されている。
中骨25は、図3に示すように、中空部253を有した枠本体部254と、面材31の縦縁部を保持する保持部255とを有している。保持部255は縦枠24の保持部27と同様に形成されており、当該縦枠24と同様に面材31を保持している。
中空部253には、図5(A)、図5(B)に示すように、金属製の補強材252が配置されている。補強材252の上部および下部には、取付金具251がそれぞれねじ止めされている。各取付金具251は、下枠22の補強材279および上枠21の補強材279にそれぞれねじ止めされている。
なお、中骨25は、障子4の閉鎖状態で縦框44と引き合うように係合可能に構成されている。また、障子4の閉鎖状態で、中骨25と縦框44との隙間はタイト材256,446によって閉塞される。
また、中骨25および縦框44が係合する召合せ部の上方および下方の位置には、上枠風止め板6および下枠風止め板7が配置されている。上枠風止め板6は、上枠21と中骨25および縦框44の上面との間の空間を塞ぎ、下枠風止め板7は、下枠22と、中骨25および縦框44の下面との間の空間を塞いでいる。この風止め板6,7は、中骨25および縦框44の上方および下方部分において室内外間に風が吹き抜けることを防止している。
したがって、片引き窓1の障子4を閉じると、片引き窓1の室外側と室内側とは、固定窓3の面材31および障子4によって室外空間と室内空間とに区画される。このため、固定窓3の室内側に位置する水溜空間5、すなわち、下枠風止め板7と、縦枠24との間に形成される水溜空間5は、片引き窓1の室内空間に位置する。
なお、図3に示すように、閉鎖位置にある障子4の室外側にも、下枠22の水溜形成部221と、下枠風止め板7と、縦枠23とで区画される水溜空間8が形成される。
以下、本実施形態に係る片引き窓1の作用について説明する。
雨天時、中骨25と縦框44との召合せ部や、上枠風止め板6、下枠風止め板7で塞がれた部分から水溜空間5内に雨水が浸入し、水溜空間5内の水の高さレベルが所定高さ以上となった場合には、排水装置53の弁体532が水に浮いて回動し、排水口51を開く。
弁体532が開くと、水溜空間5内の水は排水弁ケース530内に流れ、その水の圧力で弁体531を室外側に開き、中空部269に排出される。中空部269内に排出された水は、排水口52から室外側空間に排水される。
したがって、水溜空間5および排水弁ケース530に溜まる水によって弁体531に加わる水頭圧が、前記弁体531の室外側に加わる風圧力(正圧)よりも大きくなると、弁体531は開くため、水溜空間5および排水弁ケース530内の水を中空部269に排出できる。中空部269内に排出された水は、排水口52を介して下枠22の室外側空間に排出される。
なお、等圧空間32に多少の雨水が浸入した場合であっても、浸入した水は第二排水経路60を通じて室外側に排水される。
(1)本実施形態では、片引き窓1は、窓枠2と、窓枠2内に構成される固定窓3と、窓枠2内であって固定窓3よりも室内側にスライド可能に配置される障子4とを備え、窓枠2は、上枠21、下枠22、左右の縦枠23,24および中骨25を備え、下枠22は、障子4を案内するレール部28を有し、固定窓3とレール部28との間には水溜空間5が形成され、下枠22には、水溜空間5を室外側に連通する第一排水経路50が構成され、固定窓3は、面材31と、面材31の周縁を固定する固定部である固定枠20とによって構成され、固定枠20および面材31間には等圧空間32が形成され、固定窓3の下部には、等圧空間32を室外側に連通する第二排水経路60が第一排水経路50と区分けされて構成されることを特徴とする。
上記構成を有するため、固定窓3よりも室内側に配置される障子4側に浸入する雨水等は水溜空間5に流れ込んで溜まるが、固定枠20および面材31間の等圧空間32に浸入する水は、水溜空間5に流れ込まずに第二排水経路60を通じて室外側に排水される。このため、例えば固定窓3側の水と障子4側の水との双方が水溜空間5に流れ込み、共通の排水経路から排水される構成とされる建具と比べ、第一排水経路50における排水能力を超えて水溜空間5に水が溜まることを抑制できる。
また、第二排水経路60が第一排水経路50と区分けされているため、水溜空間5や第一排水経路50の水の高さレベルが上がっても、当該水溜空間5に溜まった水によって第二排水経路60が塞がれることがない。これにより、例えば第二排水経路60が塞がれて、固定枠20および面材31間の等圧空間32の外気との等圧状態を維持できなくなるおそれを低減できる。
つまり、第二排水経路60が塞がれた場合には、等圧空間32と室外側との連通部分が等圧空間32と室内側との連通部分よりも小さくなり、面材31および固定枠20間の空間が外気と等圧とならずに圧力差が生じてしまい、等圧空間32に雨水等が浸入する可能性が高まる。しかし、本実施形態に係る片引き窓1では、前述したように第二排水経路60が第一排水経路50と区分けされた別経路として構成されているので、等圧空間32を外気と等圧状態に維持できる。
さらに、本実施形態では、以下の各効果を発揮できる。
(2)第一排水経路50には、当該第一排水経路50を閉じた状態と開いた状態とを切り替える排水装置53が配置される。
このため、排水装置53によって第一排水経路50を閉じた状態とすることで、水溜空間5に所定量の雨水等を溜めることができて、風が水溜空間5に吹き込むことを防止できる。
(3)下枠22は、第一室外見付け片部261と、第二室外見付け片部272と、第一室外見付け片部261および第二室外見付け片部272とに連続する下片部271とを有し、第二室外見付け片部272は、第一室外見付け片部261よりも室外側に配置され、下片部271は、第一室外見付け片部261から第二室外見付け片部272に向かって室外側に延設され、下片部271には、第二排水経路60を構成する排水口62が形成される。
このため、前述した下片部271に形成される排水口62は外観上視認されにくい位置に配置され、意匠性を向上できる。
(4)上枠21、下枠22、左右の縦枠23,24および中骨25は樹脂製枠材によって形成され、下枠22には、中空部278(第一中空部)および中空部277(第二中空部)が形成され、中空部278には補強材279が配置され、中空部277には第二排水経路60が構成される。
このため、第二排水経路60を通る水が補強材279が配置される中空部278に浸入することがないので、補強材279が水にぬれて腐食等することを抑制できる。
(5)中空部278は中骨25の下部に位置し、中空部278に配置される補強材279は、中骨25の下部に取り付けられ、中空部277は、中空部278よりも室外側に配置される。
このため、下枠22の中空部278内の補強材279を中骨25の下部に配置し、かつ当該中骨25の下部に取り付けることで、樹脂製の窓枠2の剛性を高めることができる。
また、室外側から固定枠20および面材31間の等圧空間32に浸入する水は第二排水経路60を通じて室外側に排水されるので、当該第二排水経路60よりも室内側に位置する中空部278側まで水が拡がることを抑制でき、補強材279の中骨25の下部に対する取付部分などに水が浸入するおそれを低減できる。
(6)固定窓3は、上枠21、下枠22、縦枠23および中骨25によって構成される固定枠20内に面材31を固定して構成され、第二排水経路60は下枠22に構成される。
このため、固定枠20によって面材31自体を保持するので、面材31の周縁に框材を取り付ける必要がなく、片引き窓1の部品点数を削減できる。
本発明は、以上の実施形態で説明した構成のものに限定されず、本発明の目的を達成できる範囲での変形例は、本発明に含まれる。
例えば、前記実施形態では、固定窓3は、上枠21、下枠22、縦枠24および中骨25に構成される固定枠20内に面材31を固定して構成されるが、これに限られない。
例えば図6に示すように、固定窓3は、樹脂製の上框、下框33、左右の縦框を組んで固定部20Aを構成し、構成した固定部20A内に面材31を固定して構成される障子35(固定障子)を上枠、下枠22Aおよび縦枠に構成される枠内に固定して構成されてもよい。このように構成した場合には、下框33に第二排水経路60を構成して障子35を窓枠2内に固定することで、一般的な障子を利用して固定窓3を構成できる。
また、等圧空間32は、上框、下框33、左右の縦框によって構成される固定部20Aと面材31との間に形成されている。第二排水経路60は、下框33に形成された各排水口61A,62Aを備えて構成されており、前述した等圧空間32を室外側に連通している。
なお、水溜空間5を室外側に連通する第一排水経路50は、下枠22Aの内側見込み片部263に形成された排水口51と、下枠22Aの室外見付け片部261に形成された排水口52とを備えて構成されている。
第二排水経路60は、第一排水経路50と区分けされて室外側に配置されている。
Claims (7)
- 窓枠と、前記窓枠内に構成される固定窓と、前記窓枠内であって前記固定窓よりも室内側にスライド可能に配置される障子とを備え、
前記窓枠は、上枠、下枠、左右の縦枠および縦骨を備え、
前記下枠は、前記障子を案内するレール部を有し、
前記固定窓と前記レール部との間には水溜空間が形成され、
前記下枠には、前記水溜空間を室外側に連通する第一排水経路が構成され、
前記固定窓は、面材と、前記面材の周縁を固定する固定部とによって構成され、
前記固定部および前記面材間には空間が形成され、
前記固定窓の下部には、前記空間を室外側に連通する第二排水経路が前記第一排水経路と区分けされて構成される
ことを特徴とする建具。 - 請求項1に記載の建具において、
前記第一排水経路には、前記第一排水経路を閉じた状態と開いた状態とを切り替える排水装置が配置される
ことを特徴とする建具。 - 請求項1または請求項2に記載の建具において、
前記下枠は、第一室外見付け片部と、第二室外見付け片部と、前記第一室外見付け片部および前記第二室外見付け片部とに連続する下片部とを有し、
前記第二室外見付け片部は、前記第一室外見付け片部よりも室外側に配置され、
前記下片部は、前記第一室外見付け片部から前記第二室外見付け片部に向かって室外側に延設され、
前記下片部には、前記第二排水経路を構成する排水口が形成される
ことを特徴とする建具。 - 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の建具において、
前記上枠、前記下枠、前記左右の縦枠および前記縦骨は樹脂製枠材によって形成され、
前記下枠には、第一中空部および第二中空部が形成され、
前記第一中空部には、補強材が配置され、
前記第二中空部には、前記第二排水経路が構成される
ことを特徴とする建具。 - 請求項4に記載の建具において、
前記第一中空部は前記縦骨の下部に位置し、
前記第一中空部に配置される前記補強材は、前記縦骨の下部に取り付けられ、
前記第二中空部は、前記第一中空部よりも室外側に配置される
ことを特徴とする建具。 - 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の建具において、
前記固定窓は、前記上枠、前記下枠、前記左右の縦枠のうちの一方の縦枠および前記縦骨によって構成される前記固定部内に前記面材を固定して構成され、
前記第二排水経路は前記下枠に構成される
ことを特徴とする建具。 - 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の建具において、
前記固定窓は、前記上枠、前記下枠および前記左右の縦枠のうちの一方の縦枠によって構成される枠内に固定障子を固定して構成され、
前記固定障子は、上框、下框、左右の縦框によって構成される前記固定部内に前記面材を固定して構成され、
前記第二排水経路は、前記下框に構成される
ことを特徴とする建具。
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