以下、図面を参照しながら各実施形態について説明する。以下の説明において、略又は実質的に同一の機能及び構成要素については、同一符号を付し、必要に応じて説明を行う。
[第1の実施形態]
本実施形態においては、無線通信を実行可能な記憶装置(以下、無線記憶装置と称する)を装着可能な電子機器、電子機器に装着可能な無線記憶装置、無線記憶装置と通信可能な情報処理装置、及び電子機器と無線記憶装置と情報処理装置とを含む情報処理システムについて説明する。本実施形態において、識別情報はIDと表記する。
本実施形態においては、情報処理装置が、画像処理を実行し、画像処理結果に対応する設定情報を、無線通信により無線記憶装置へ送る。例えば、本実施形態に係る情報処理システムは、情報処理装置が撮像した画像より電子機器の設定情報を抽出し、情報処理装置から無線記憶装置へ電子機器の設定情報を送ることで、電子機器の設定を変更(例えば、格納又は更新)する。本実施形態では、電子機器の設定の変更の例として、電子機器で出力(例えば、再生)されるコンテンツの変更、より具体的には、電子機器で出力される音データの変更を説明する。しかしながら、電子機器の設定の変更としては、電子機器が、無線記憶装置が格納している設定情報に基づいて様々に動作を変更することを含む。
本実施形態においては、画像処理の一例として、画像認識の場合を説明する。しかしながら、画像処理は、画像解析、加工、データ圧縮、データ復号、フィルタリング、特徴抽出、バーコード又は二次元コードなどのコードの認識など、様々な処理を含む。
本実施形態では、情報処理装置の画像処理により電子機器の設定情報が得られる場合を例として説明する。しかしながら、情報処理装置の画像処理により電子機器で用いられる他の情報又はデータが得られてもよい。
図1は、本実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示すブロック図である。
情報処理システム1は、電子機器2と、無線記憶装置3と、情報処理装置4と、サーバ装置5とを含む。また、情報処理装置4は、物体6を撮像する。
電子機器2は、例えば、玩具、スマートウォッチ、ゲーム機器、携帯電話機、コンピュータ、ウェアラブル端末などでもよい。本実施形態では、電子機器2が玩具の場合を例として説明する。例えば、電子機器2は、時計型玩具でもよい。
電子機器2は、無線記憶装置3を着脱可能とするための装着部22aを備える。
ユーザは、装着部22aに無線記憶装置3を挿入可能であり、また、装着部22aから無線記憶装置3を取り外し(例えば、引き出し)可能である。
電子機器2は、装着部22aに無線記憶装置3が装着されると、無線記憶装置3と電気的に接続し、無線記憶装置3とコマンド、アドレス、データ、情報、指示、信号などを送受信する。
電子機器2は、電子機器IDを付与されてもよい。電子機器IDは、電子機器2に固有のIDでもよく、電子機器2の種別(例えばバージョンなど)を示すIDでもよい。また、電子機器2が電子機器IDを管理しており、電子装置2が無線記憶装置3へ電子機器IDを送信してもよい。
電子機器2は、無線記憶装置3に格納されているデータに基づいて、当該データに応じた動作を実行する。例えば、電子機器2は、ユーザによる操作に応じて、無線記憶装置3に格納されているコンテンツを出力し、又は、電子機器2の設定を変更する。
ユーザによる操作としては、例えば、電子機器2の電源ON、電源OFF、又は、動作ボタンの押下などがある。
コンテンツは、画像データ(静止画像データ、動画像データ)、音データ(音楽データ、音声データなど)、映像データなどでもよい。コンテンツは、キャラクターを表してもよい。本実施形態では、コンテンツが音データであり、出力対象のコンテンツIDが設定情報の場合を例として説明する。
電子機器2は、ポーリングにより、又は、ユーザによる操作に応じて、無線記憶装置3をアクセスし、設定情報の変更を認識し、変更後の設定情報に基づいてコンテンツを出力してもよい。
電子機器2は、無線記憶装置3の所定のメモリ領域に格納されている変更後のコンテンツを読み出し、変更後のコンテンツを出力してもよい。
電子機器2は、無線記憶装置3の所定のメモリ領域に格納されている変更後のコンテンツを読み出し、電子機器2内のメモリの所定のメモリ領域に変更後のコンテンツを格納してもよい。
電子機器2は、動作制御部21を含む。
動作制御部21は、例えば、無線記憶装置3に格納されている情報に基づいて、出力対象のコンテンツを示すコンテンツIDを認識し、認識したコンテンツIDに対応するコンテンツを無線記憶装置3から読み出し、読み出されたコンテンツを出力する。また、動作制御部21は、例えば、無線記憶装置3に格納されている情報に基づいて、出力対象のコンテンツを決定する。なお、コンテンツIDは、コンテンツ固有の識別番号などであってもよく、コンテンツの格納先アドレスであってもよい。
無線記憶装置3は、例えば、メモリカード(SDメモリカード又はマルチメディアカードなど)、USB(Universal Serial Bus)メモリ、ストレージ装置など、様々な記憶装置でもよい。本実施形態では、無線記憶装置3がメモリカードの場合を例として説明する。
本実施形態では、無線記憶装置3は、例えば13.56MHzなどの周波数で近距離無線通信規格であるNFC(Near Field Communication)に準拠した無線通信を行う。
電子機器2が無線記憶装置3を装着すると、無線記憶装置3は、電子機器2と電気的に接続され、電子機器2から電力の供給を受ける。無線記憶装置3は、電子機器2から受信したデータを格納し、無線記憶装置3に備えられている各種のメモリに格納されているデータを読み出し当該読み出したデータを電子機器2へ送る。また、無線記憶装置3は、電子機器2から電力の供給を受けていなくても、無線アンテナ31の電磁誘導によって発生(誘起)される電力によりデータを通信可能である。すなわち、無線記憶装置3は、例えば、無線通信を行い、情報処理装置4に対してデータを送信又は受信する。無線記憶装置3は、電子機器2から電力の供給を受けなくても、情報処理装置4からの電波に基づいて電磁誘導によって発生された電力に基づいて少なくとも一部の構成要素で動作可能である。
本実施形態において、無線記憶装置3は、例えばSDインタフェースなどの有線インタフェースにしたがって電子機器2とデータを送受信するが、他のインタフェースを用いてもよい。また、無線記憶装置3は、例えばNFCインタフェースを使用して情報処理装置4とデータを送受信するが、他の無線通信インタフェースを用いてもよい。
無線記憶装置3は、無線アンテナ31と、不揮発性メモリ32と、コントローラ33と、通信コントローラ34と、メモリコントローラ35と、接続部36とを備える。通信コントローラ34は、無線通信メモリ37と電圧検波器38とを備える。なお、通信コントローラ34と無線通信メモリ37とは分離した構成としてもよい。コントローラ33と、通信コントローラ34と、メモリコントローラ35とは、自由に組み合わせ、又は、分離することができる。
コントローラ33、メモリコントローラ35、不揮発性メモリ32は、例えば、無線記憶装置3が電子機器2から電力の供給を受けている場合に動作する。無線記憶装置3が無線アンテナ31を介してのみ電力の供給を受けており、電子機器2から電力を受けていない場合には、コントローラ33、メモリコントローラ35、不揮発性メモリ32は、必ずしも動作しなくともよい。他方、通信コントローラ34は、無線記憶装置3が無線アンテナ31を介して電力の供給を受けており、電子機器2から電力の供給を受けていない場合であっても動作可能である。つまり、無線アンテナ31がNFCに対応する所定の周波数の無線電波を受信すると、通信コントローラ34は動作可能となり、無線記憶装置3はNFCによる通信が可能となる。なお、コントローラ33、メモリコントローラ35、不揮発性メモリ32は、無線記憶装置3が無線アンテナ31を介してのみ電力の供給を受けており、電子機器2から電力を受けていない場合であっても、無線アンテナ31から供給される電力によって動作可能でもよい。
不揮発性メモリ32は、例えば、不揮発性の半導体メモリとしてもよい。不揮発性メモリ32は、例えばNAND型フラッシュメモリとするが、NOR型フラッシュメモリ、MRAM(Magnetoresistive Random Access Memory:磁気抵抗メモリ)、PRAM(Phase change Random Access Memory:相変化メモリ)、ReRAM(Resistive Random Access Memory:抵抗変化型メモリ)、FeRAM(Ferroelectric Random Access Memory)など他の不揮発性半導体メモリでもよい。例えば、不揮発性メモリ32は、他の不揮発性メモリ、磁気メモリなどでもよい。例えば、不揮発性メモリ32は、3次元構造のフラッシュメモリでもよい。
不揮発性メモリ32は、例えば、電子機器2が無線記憶装置3へ電力を供給している場合に動作する。
本実施形態において、不揮発性メモリ32は、例えば、出力対象のコンテンツを示すコンテンツID101、電子機器2で出力される各種のコンテンツ102を格納する。本実施形態において、各種のコンテンツ102は、コンテンツID101と関連付けられており、コンテンツID101に基づいて読み出し可能としてもよい。各種のコンテンツ102は、所定のメモリ領域に格納されており、所定のメモリ領域を指すアドレスに基づいて読み出し可能としてもよい。
なお、不揮発性メモリ32は、例えば、電子機器ID毎にメモリ領域を分けてコンテンツID101、コンテンツ102を管理してもよい。
コントローラ33は、電子機器2、メモリコントローラ35、通信コントローラ34からコマンド、アドレス、データ、情報、指示、信号などを受信する。
コントローラ33は、受信したコマンドに基づき、メモリコントローラ35、通信コントローラ34、電子機器2にコマンド、アドレス、データ、情報、指示、信号などを出力する。
本実施形態において、コントローラ33は、ファームウェア、オペレーティングシステム、アプリケーションプログラムなどのソフトウェアに基づいて動作してもよい。
コントローラ33は、不揮発性メモリ32に、コンテンツID101、コンテンツ102を格納する。
コントローラ33は、例えば、不揮発性メモリ32と無線通信メモリ37との間で同一とすべきデータを同じ内容とするミラーリングを行う。
コントローラ33は、ミラーリングにより、例えば、不揮発性メモリ32と無線通信メモリ37のうちの一方のメモリでミラーリング対象のデータが新規に格納又は変更された場合に、一方のメモリに格納されているミラーリング対象のデータと同じ内容で、他方のメモリにミラーリング対象のデータを新規に格納又は変更する。本実施形態において、不揮発性メモリ32と無線通信メモリ37との間で同一とすべきデータ、つまりミラーリング対象のデータは、例えば、コンテンツID101、コンテンツ102などである。なお、後述する出力コンテンツID104がミラーリング対象データに含まれるとしてもよい。ミラーリング対象のデータは、これらに限定されない。
コントローラ33は、ミラーリングを、無線記憶装置3の給電状態で、例えばユーザが電子機器2に無線記憶装置3を装着した状態で、実行する。コントローラ8は、無線記憶装置3が給電状態となった場合は必ずミラーリングを行うとしてもよい。これにより、電子機器2の電源をONした直後に必ずミラーリングが行われるため、電子機器2は電子機器2の電源OFF時の無線通信メモリ37の変化を漏れなく不揮発性メモリ32に反映させることができる。電子機器2が無線記憶装置3へ電力を供給しない場合であっても、無線記憶装置3は情報処理装置4からデータを受信するため、コントローラ33は、例えば、ミラーリングなどの処理を実行可能としてもよい。
ミラーリングのタイミングは、無線記憶装置3の給電時に限定されない。例えば、ミラーリングは、無線記憶装置3が情報処理装置4から無線通信指示を受けた場合に実行されてもよく、無線記憶装置3の電源OFFのタイミングで実行されてもよく、所定時間を経過するごとに実行されてもよい。
コントローラ33は、無線通信メモリ37に格納するデータを圧縮してもよい。コントローラ33は、例えば、ハフマン符号を使用して圧縮を実行する。コントローラ33は、無線通信メモリ37に格納されているデータを読み出す場合は、圧縮されたデータを伸張し、伸張されたデータを読み出しデータとして出力する。データの圧縮、伸張はコントローラ33が実行してもよいし、無線記憶装置3が圧縮器、伸張器を備え、コントローラ33が、圧縮器にデータを圧縮させ、伸張器にデータを伸張させてもよい。
メモリコントローラ35は、不揮発性メモリ32を制御する。メモリコントローラ35は、例えば、コントローラ33から入力されたコマンドなどに基づいて、不揮発性メモリ32へデータを格納する。また、メモリコントローラ35は、例えば、コントローラ33から入力されたコマンドなどに基づいて、不揮発性メモリ32からデータを読み出し、コントローラ33へデータを出力する。また、メモリコントローラ35は、コントローラ33を経由せずに、通信コントローラ34又は電子機器2と通信してもよい。
無線アンテナ31は、例えば、PCBパターンアンテナである。無線アンテナ31の動作可能な周波数帯は、NFCに対応する所定の周波数帯としてもよい。
無線アンテナ31は、例えば、情報処理装置4からの電波に基づき、電磁誘導による電力を発生できる。無線アンテナ31は、発生した電力を通信コントローラ34に供給する。
無線アンテナ31は、情報処理装置4からコマンド、アドレス、データ、情報、指示、信号などを受信する。無線アンテナ31は、受信したコマンドなどを、通信コントローラ34に出力する。
通信コントローラ34は、無線アンテナ31を介した情報処置装置4などとの通信を行う。通信コントローラ34は、コントローラ33、無線アンテナ31からコマンド、アドレス、データ、情報、指示、信号などを受信する。通信コントローラ34は、受信したコマンドなどに基づいて、例えば、コントローラ33、無線アンテナ31へデータなどを出力する。また、通信コントローラ34は、受信したコマンド、アドレスなどに基づいて、無線通信メモリ37からデータを読み出して、コントローラ33、無線アンテナ31へデータを出力する。さらに、通信コントローラ34は、受信したコマンド、アドレス、データなどに基づいて、無線通信メモリ37へデータを格納する。
なお、電子機器2、コントローラ33、メモリコントローラ35、通信コントローラ34、無線アンテナ31などの間で通信されるコマンド、アドレス、データ、情報、指示、信号などは、必ずしもその形式が一致する必要はない。通信する両者が認識可能なコマンド、アドレス、データ、情報、指示、信号などであれば、他の部分で通信される際のコマンド、アドレス、データ、情報、指示、信号などと形式的に一致する必要はない。
通信コントローラ34は、コントローラ33又は無線アンテナ31を介してコマンドとデータを受信した場合、データを無線通信メモリ37に格納する。通信コントローラ34は、無線通信メモリ37のデータの書き込みを必ずしも行わなくともよい。
無線通信メモリ37は、例えば不揮発性メモリである。無線通信メモリ37は、通信コントローラ34又はメモリコントローラ35による制御にしたがってデータを格納する。なお、無線通信メモリ37におけるデータの格納は、一時的でもよい。無線通信メモリ37としては、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)が用いられるが、上記不揮発性メモリ32と同様に各種のメモリを用いることができる。
なお、無線アンテナ31から供給される電力で動作可能とするため、無線通信メモリ37に用いられる不揮発性メモリは、単位容量当たりの消費電力が不揮発性メモリ32よりも低消費電力であるほうが望ましい。具体的には、NOR型のメモリを用いてもよい。
本実施形態において、無線通信メモリ37は、不揮発性メモリ32が格納するデータの一部又は全部を格納する。例えば、無線通信メモリ37は、コンテンツID101、コンテンツ102、変更フラグ103、出力コンテンツID104、ユーザ情報105を格納する。
変更フラグ103(変更情報)は、例えば、コンテンツID101又はコンテンツ102の変更(更新)があったか否かを示すフラグである。
変更フラグ103の状態は、通信コントローラ34が変更する。通信コントローラ34は、コンテンツID101又はコンテンツ102の変更があった場合は変更フラグ103をOnに変更し、コンテンツID101又はコンテンツ102の変更がない場合は、変更フラグ103をOffに変更する。なお、通信コントローラ34は、情報処理装置4の指示に基づき、変更フラグ103の状態を変更してもよい。
変更フラグ103がOffの場合は、無線通信メモリ34と不揮発性メモリ32のミラーリングは不要であることを示す。すなわち、コントローラ33は、無線通信メモリ34と不揮発性メモリ32のミラーリングを実施するタイミングで、変更フラグ103の状態を参照し、ミラーリングを行うか行わないかを決定してもよい。
出力コンテンツID104は、電子機器2により出力(例えば、音出力又は画像再生)されるべきコンテンツのコンテンツIDである。出力コンテンツID104は、電子機器2により現在出力対象のコンテンツが存在する場合は、この現在出力対象のコンテンツの次に出力されるべきコンテンツのコンテンツIDであってもよい。例えば、情報処理装置4は、無線記憶装置3と無線通信を行い、出力コンテンツID104を、通信コントローラ34経由で無線通信メモリ37に格納する。電子機器2は、無線記憶装置3が装着されている場合に、無線記憶装置3の接続部36、コントローラ33、及び通信コントローラ34経由で無線通信メモリ37をチェックし、出力コンテンツID104が無線通信メモリ37に格納されている場合は、優先的に無線通信メモリ37に格納されている出力コンテンツID104が指定するコンテンツを出力するとしてもよい。電子機器2は、無線記憶装置3が装着され、ミラーリングにより無線通信メモリ37の出力コンテンツID104が不揮発性メモリ32へ格納された場合に、無線記憶装置3の接続部36、コントローラ33、及びメモリコントローラ35経由で不揮発性メモリ32をチェックし、出力コンテンツID104が不揮発性メモリ32に格納されている場合は、優先的に不揮発性メモリ32に格納されている出力コンテンツID104が指定するコンテンツを出力するとしてもよい。
ユーザ情報105は、情報処理装置4が取得する多様な情報であり、例えば情報処理装置4の位置情報、個人情報、時間情報(以下、これらの情報の総称をユーザ情報と呼ぶ)などであってもよい。なお、時間情報は、例えば、現在の日時を示す情報、カレンダー情報などを含むとしてもよい。
なお、本実施形態においてユーザ情報105は省略してもよい。
本実施形態において、通信コントローラ34は、情報処理装置4から無線アンテナ31経由で、情報処理装置4によって決定された追加するコンテンツ又は変更するコンテンツIDを受信する。通信コントローラ34は、受信した追加するコンテンツ又は変更するコンテンツIDを、出力対象のコンテンツ102又は出力対象のコンテンツを指定するコンテンツID101として、無線通信メモリ37に格納する。そして、通信コントローラ34は、変更フラグ103をOnにする。コントローラ33は、変更フラグ103がOnであることを確認し、変更後のコンテンツID101を、ミラーリングにより不揮発性メモリ32に格納する。
本実施形態において、通信コントローラ34は、情報処理装置4から無線アンテナ31経由で、情報処理装置4によって決定された、電子機器2により出力されるべきコンテンツのコンテンツIDを受信する。通信コントローラ34は、受信されたコンテンツIDを、出力コンテンツID104として、無線通信メモリ37に格納し、変更フラグ103をOffにする。コントローラ33は、変更フラグ103がOffであることを確認し、ミラーリングを行わない。電子機器2は、無線記憶装置3が装着されている場合に、出力コンテンツID104を参照し、出力コンテンツID104に対応するコンテンツを不揮発性メモリ32のコンテンツID101と照合することにより、出力コンテンツID104に対応したコンテンツを出力する。別の例として、通信コントローラ34は、受信されたコンテンツIDを、出力コンテンツID104として、無線通信メモリ37に格納し、変更フラグ103をOnにしてもよい。この場合、例えば、コントローラ33は、変更フラグ103がOnであることを確認し、ミラーリングを行う。電子機器2は、無線記憶装置3が装着されている場合に、ミラーリングにより不揮発性メモリ32に格納された出力コンテンツID104を参照し、出力コンテンツID104に対応する不揮発性メモリ32のコンテンツを出力してもよい。
なお、無線通信メモリ37は、例えば、無線記憶装置3の関連データ(不揮発性メモリ32に格納されるデータ(例えば画像データ、音データ、映像データなど)の一部、不揮発性メモリ32に格納されるデータに関連するデータ、不揮発性メモリ32、無線記憶装置3に関するデータ)、情報処理装置4に関連するデータ、又は、コントローラ33又は情報処理装置4などから受信したコマンドを、格納してもよい。
無線通信メモリ37に格納されるデータについて、具体例を挙げて説明する。なお、これらは一例であって、無線通信メモリ37に格納されるデータはこれらに制限されない。
不揮発性メモリ32に格納されるデータに関連するデータのうち画像データに関連するデータは、例えば、ファイル名データ、画像データのうちの最初又は最後の部分、又は画像データのサムネイル画像データ、ファイル生成時間データ、撮像時刻データ、データIDなどである。
不揮発性メモリ32に格納されるデータに関連するデータのうち音データに関連するデータは、例えば、ファイル名データ、音データのうちの最初又は最後の部分、又は音データの出力時間データ、ファイル生成時間データ、データIDなどである。
不揮発性メモリ32に関連するデータは、不揮発性メモリ32のメモリ容量のデータ、残り容量のデータ、ファイル数のデータなどである。
無線記憶装置3に関するデータは、認識IDデータ(各無線記憶装置3に任意に割り当てられる識別用の番号、例えば製造時に割り当てられる固有の製品ID、又は、後で無線記憶装置3ごとに任意に割り付けられたIDなど)、又は、コメント(ユーザが、電子機器2又は情報処理装置4を介して、無線記憶装置3に格納させた、無線記憶装置3に関連付けられたテキストデータ)などである。
電子機器2に関連するデータとは、電子機器2の電子機器ID、電子機器2のバージョン情報、電子機器2のファームウェアの変更情報、又は、これらの情報に基づいて生成されたフラグ情報などである。
接続部36は、例えばSDインタフェースなどの規格化された接続端子であり、電子機器2と電気的に接続可能である。なお、接続部36は、SDインタフェースではない他の規格に準拠していてもよい。
電圧検波器38は、無線アンテナ31と電気的に接続されている。電圧検波器38は、無線アンテナ31から通信コントローラ34に供給される電圧を検知する。そして、電圧検波器38は、通信コントローラ34が動作可能な所定の電圧に達するまで、NFCによる通信のリセットコマンドを出す。通信コントローラ34は、このリセットコマンドを受信している間は、NFCによる通信を行わない。このリセットコマンドにより、NFCによる通信の異常起動・動作を防止することができる。電圧検波器38は所定の電圧に達している場合に、動作可能コマンドを通信コントローラ34に出力するとしてもよい。この場合、通信コントローラ34は、動作可能コマンドを受信している場合のみ、NFCによる通信を行う。
情報処理装置4は、例えば、携帯電話機、スマートフォン、コンピュータ、ゲーム機器、ステーション装置、ウェアラブル端末などでもよい。ステーション装置とは、例えば、ショッピングモール、電気店、玩具店などに配置され、外部の装置と通信可能な装置である。情報処理装置4は、無線記憶装置3とコマンド、アドレス、データ、情報、指示、信号などを送受信可能である。
情報処理装置4は、例えば、通信部41と、UI(User Interface)部42と、画像取得部43と、画像処理部の一例である画像認識部44と、記憶部45とを含む。
通信部41は、無線記憶装置3と無線通信を行い、コマンド、アドレス、データ、情報、指示、信号などを送受信する。また、通信部41は、サーバ装置5と無線又は有線でコマンド、アドレス、データ、情報、指示、信号などを送受信する。情報処理装置4とサーバ装置5との間の通信では、例えば、無線LAN、3G(3rd Generation)、LTE(Long Term Evolution)などの無線通信規格が用いられてもよい。
UI部42は、情報処理装置4のユーザインタフェースであり、例えばディスプレイなどの表示装置、操作ボタン、タッチパネル、プリンタ、キーボードなどの入出力装置を含んでいてもよい。
画像取得部43は、情報処理装置4が備える画像取得装置を用い、物体6を撮像する。画像取得装置は、物体6の特徴を取得できる装置であればよく、例えばカメラ、スキャナ、センサ、リーダなどでもよい。本実施形態では、画像取得装置はカメラの場合を例として説明する。物体6は、例えば、画像認識対象となるコンテンツを付されたキャラクターグッズである。より具体的な例としては、物体6は、例えば柄、色などのようなコンテンツがプリントされた衣類などある。
画像認識部44は、例えば、撮像された画像に対しパターン認識を行う。例えば、画像認識部44は、画像取得部43が取得した物体6の撮像データから、特徴を抽出する。特徴は、画像そのものでもよく、画像解析により得られる画像パターン又は特徴点であってもよい。例えば、特徴は、キャラクターグッズの柄又は色でもよい。例えば、画像認識部44は、物体6の撮像データより抽出した特徴が、画像認識部44内に登録されている特徴を含む(又は一致する)か、又は、記憶部45に格納されている特徴を含むか判断することにより、特徴の抽出を行う。
記憶部45は、例えばカレンダー情報451、位置情報452、個人情報453など、すなわちユーザ情報を格納する。
カレンダー情報451は、日付と日付に対応するイベントとを関連付けている。イベントとしては、例えば、正月、節分、ひな祭り、こどもの日、クリスマス、大晦日といった年中行事などがある。
位置情報452は、情報処理装置4の位置を示す情報であり、例えばGPS(Global Positioning System)によって得られる情報である。
個人情報453は、情報処理装置4のユーザ又は電子機器2のユーザの誕生日、年齢、住所、スケジュールなどの情報を含む。
本実施形態において、通信部41は、画像認識部44で取得された撮像データの特徴及び記憶部45に格納されているユーザ情報をサーバ装置5に送信する。また、通信部41は、サーバ装置5よりコンテンツID又はコンテンツを受信する。さらに通信部41は、無線記憶装置3と無線通信を行うことにより、コンテンツID、コンテンツ、記憶部45に格納されている各種情報などを無線記憶装置3に送信する。
サーバ装置5は、コンテンツ関連付けテーブル51と、動作決定部52とを含む。
コンテンツ関連付けテーブル51は、例えば撮像データの特徴を表す特徴ID及びユーザ情報と、コンテンツのコンテンツIDとを関連付ける。
動作決定部52は、情報処理装置4より受信した特徴及びユーザ情報を用いてコンテンツ関連付けテーブル51を参照することにより、例えば、変更するコンテンツID、追加するコンテンツ、又は電子機器2により次に出力されるべきコンテンツのコンテンツIDを決定する。そして、動作決定部52は、決定されたコンテンツIDなどのコンテンツ情報を情報処理装置4へ送信する。
また、サーバ装置5は、各ユーザに各種のサービスを提供するサービスサイトとして機能してもよい。
図2は、本実施形態に係る情報処理システム1の処理の一例を示すフローチャートである。
ステップS201において、情報処理装置4のカメラは、ユーザの操作に応じて、物体6の撮像を行い、画像取得部43は、撮像データを生成する。
ステップS202において、画像認識部44は、必要に応じて撮像データより特徴を抽出する。
ステップS203において、通信部41は、撮像データより得られた特徴及び記憶部45に格納されたユーザ情報(カレンダー情報451、位置情報452、個人情報453など)を、サーバ装置5へ送信する。ユーザ情報は、ステップS201のタイミングで生成され、記憶部45に格納されてもよい。なお、例えば、撮像データに対する画像処理の結果(撮像データより得られた特徴)と、ユーザ情報との組み合わせを、第1の設定情報と定義してもよい。
なお、コンテンツ関連付けテーブル51の形式によりユーザ情報が不要である場合は、ユーザ情報は、サーバ装置5へ送信されなくてもよい。コンテンツ関連付けテーブル51の詳細については、図3及び図4を用いて後述する。
ステップS204において、サーバ装置5の動作決定部52は、情報処理装置4より特徴及びユーザ情報を受信する。受信した特徴は、サーバ装置5により特徴IDに変換される。動作決定部52は、特徴ID及びユーザ情報を用いてコンテンツ関連付けテーブル51によりコンテンツ情報の照合を行い、コンテンツ情報を決定する。コンテンツ情報は、例えば、変更するコンテンツID、追加するコンテンツ、又は電子機器2により次に出力されるべきコンテンツのコンテンツIDなど、又はこれらの2以上の組み合わせなどでもよい。
ステップS205において、情報処理装置4の通信部41は、サーバ装置5よりコンテンツ情報を受信する。
ステップS206において、通信部41は、無線記憶装置3と無線通信を行い、無線記憶装置3へコンテンツ情報を送信する。
ステップS207において、無線記憶装置3の通信コントローラ34はコンテンツ情報を受信する。通信コントローラ34は、受信したコンテンツ情報を、変更するコンテンツIDの場合はコンテンツID101として、追加するコンテンツの場合はコンテンツ102として、無線通信メモリ37に格納する。そして、通信コントローラ34は、変更フラグ103をOnとする。コントローラ33は、変更フラグ103がOnであることを確認し、変更後のコンテンツID101を、ミラーリングにより不揮発性メモリ32に格納する。
また、無線記憶装置3の通信コントローラ34は、コンテンツ情報が電子機器2により出力されるべきコンテンツのコンテンツIDの場合は、当該出力されるべきコンテンツのコンテンツIDを、出力コンテンツID104として、無線通信メモリ37に格納する。
ステップS208において、電子機器2は、ユーザの操作にしたがって、無線記憶装置3を装着する。また、ユーザが無線記憶装置3を電子機器2に装着してもよい。装着により、電子機器2から接続部36経由で無線記憶装置3のコントローラ33、メモリコントローラ35及び不揮発性メモリ32へ給電される。電子機器2は、無線記憶装置3を認識する。
ステップS209において、電子機器2は、出力コンテンツID104を参照し、出力コンテンツID104が書き込まれている場合は、出力コンテンツID104に対応するコンテンツを不揮発性メモリ32のコンテンツID101と照合することにより、出力コンテンツID104に対応したコンテンツを出力する。コンテンツを出力するタイミングは、装着時であってもよく、装着時ではない任意のタイミングであってもよい。また、出力コンテンツID104は、ミラーリングにより、不揮発性メモリ32に格納されてもよい。この場合、電子機器2は、接続部36、コントローラ33、メモリコントローラ35経由で不揮発性メモリ32の出力コンテンツID104を読み出す。そして、電子機器2は、出力コンテンツID104に対応するコンテンツID101を認識し、メモリコントローラ35及びコントローラ33経由で読み出したコンテンツID101に対応するコンテンツを出力する。
出力コンテンツID104が無線通信メモリ37と不揮発性メモリ32とのいずれにも格納されていない場合、電子機器2は電子機器2が無線記憶装置3の装着時に通常出力するコンテンツ(例えば、無線記憶装置3の装着完了をユーザに知らせる効果音又は音声など)を不揮発性メモリ32より読み出して出力してもよく、又は、電子機器2はコンテンツを出力しなくてもよい。
なお、本実施形態においてサーバ装置5に含まれるコンテンツ関連付けテーブル51及び動作決定部52は、情報処理装置4に含まれるとしてもよい。すなわち、ステップS204でサーバ装置5が行うコンテンツIDの照合は、情報処理装置4が行ってもよい。この場合、ステップS203での情報処理装置4からサーバ装置5への問い合わせは不要となるため、サーバ装置5は省略されてもよい。
図3は、本実施形態に係るコンテンツ関連付けテーブル51の第1の例を示す図である。
コンテンツ関連付けテーブルT1は、特徴IDe1とコンテンツIDe2とを関連付ける。例えば、特徴Aには、コンテンツC10が関連付けられ、特徴Bには、コンテンツC20が関連付けられ、特徴Cには、コンテンツC30が関連付けられる。
コンテンツIDe2は、例えばコンテンツIDでもよく、コンテンツの格納先を示すアドレスでもよい。
なお、複数の特徴IDe1に1つのコンテンツIDe2が関連付けられてもよく、1つの特徴IDe1に複数のコンテンツIDe2が関連付けられてもよく、複数の特徴IDe1に対して複数のコンテンツIDe2が関連付けられてもよい。
図4は、本実施形態に係るコンテンツ関連付けテーブル51の第2の例を示す図である。
コンテンツ関連付けテーブルT2は、入力される特徴(特徴IDe1)及び特徴IDe1を取得した場所を示す場所データe3と、コンテンツ(コンテンツIDe2)とを関連付ける。場所データe3は、例えばGPS情報による位置データであってもよい。例えば、特徴Bが地域αで取得された場合にはコンテンツC20が関連付けられ、同じ特徴Bであっても地域γで取得された場合にはコンテンツC22が関連付けられる。より具体的には、例えば関西圏で取得した特徴Bには、関西弁の音声コンテンツが関連付けられてもよく、東北圏で取得した特徴Bには、東北弁の音声コンテンツが関連付けられてもよい。
場所データe3は、例えば物体を撮像(図2のS201に対応)した場所であってもよく、無線記憶装置3が情報処理装置4にかざされることで無線記憶装置3と情報処理装置4とが無線通信可能になる場所であってもよく、無線記憶装置3が情報処理装置4からコンテンツ情報を受信(図2のS207に対応)する場所であってもよく、又は上述ではない場所であってもよい。場所データe3は、物体6の撮像場所と、無線記憶装置3と情報処理装置4とが無線通信可能になる場所との組み合わせでもよい。無線記憶装置3が情報処理装置4からコンテンツ情報を受信する場所に応じて電子機器2から出力されるコンテンツを切り換える場合には、情報処理装置4が地域に対応するコンテンツを決定してもよい。
なお、コンテンツ関連付けテーブルT2は、上述と異なる項目、又は上述と異なる項目の組み合わせを含んでいてもよい。例えば、コンテンツ関連付けテーブルT2は、コンテンツIDe2と、電子機器2がコンテンツを出力する時刻又は時間帯とを関連付けてもよい。これにより、ユーザの使用時刻又は時間帯に応じて出力対象のコンテンツを切り換えることができる。
図5は、本実施形態に係るコントローラ33で実行されるミラーリングを例示するフローチャートである。
ステップV1において、コントローラ33は、無線通信メモリ37の空き領域の位置、空き領域のデータ容量などに基づいて、無線通信メモリ37がデータを格納可能か否かを示すステータスを管理する。例えば、コントローラ33は、無線通信メモリ37の空き領域のデータ容量が所定のしきい値以上の場合に、データを格納可能なステータスを持つとする。
ステップV2において、コントローラ33は、不揮発性メモリ32と無線通信メモリ37とのうち少なくとも一方のメモリでミラーリング対象のデータが格納又は変更されたか判断する。
少なくとも一方のメモリでミラーリング対象のデータが格納又は変更されていない場合、処理は終了する。
少なくとも一方のメモリでミラーリング対象のデータが格納又は変更されている場合、ステップV3において、コントローラ33は、ステータスに基づいて、無線通信メモリ37がデータを格納可能か判断する。
無線通信メモリ37がデータを格納可能でない場合、コントローラ33は、ステップS4において、終了又はエラー処理を実行する。エラー処理は、例えば電子機器2又は情報処理装置4に対して、データが正常に変更されなかった旨の音の出力又は画面の表示を指示する処理としてもよい。
無線通信メモリ37がデータを格納可能な場合、コントローラ33は、ステップV5において、ミラーリングを実行する。
図6は、本実施形態に係る電子機器2の構成を例示するブロック図である。
電子機器2は、メモリカード格納部1330と、スピーカ1340と、制御部1390を含む。
メモリカード格納部1330には、外部から記憶装置、例えばメモリカードを挿入可能である。本実施形態では、メモリカード格納部1330は、無線記憶装置3、例えば、NFCチップ搭載のメモリカードを保持する。メモリカード格納部1330は、上記図1の装着部22aに相当する。
スピーカ1340は、DA変換器(図示略)を介してデータを音声データに変換して
外部に出力する。
電子機器2は表示部(ディスプレイ)1350を含むとしてもよい。電子機器2は、当該電子機器2が無線記憶装置3から読み出した出力対象のコンテンツに音データと動画データが含まれる場合には、音データをスピーカ1340から出力し、動画データを表示部1350で表示してもよい。電子機器2は、音データをスピーカ1340から出力することなく、動画データを表示部1350に表示してもよい。
電子機器2は、電子機器2の電源をON又はOFFすることができる電源スイッチ1360、及び入力部1370を含むとしてもよい。入力部1370は、複数の入力手段を含んでいてもよく、例えばボタン、スイッチなどでもよい。
制御部1390は、スピーカ1340、表示部1350、電源スイッチ1360、入力部1370を制御する。また、制御部1390は、メモリカード格納部1330に装着された無線記憶装置3と電気的に接続され、この電気的に接続された無線記憶装置3と通信する。
本実施形態において、制御部1390は、動作制御部21を含むとしてもよい。制御部1390は、ハードウェアによって実装されてもよく、プロセッサがソフトウェアを実行することで実現されてもよい。
制御部1390は、メモリ1395を含むとしてもよい。メモリ1395は、例えば、制御部1390に含まれることなく、別構成としてもよい。メモリ1395は、例えば、一時的にデータを格納するキャッシュメモリとして用いられてもよい。メモリ1395は、例えば、SPI(Serial Peripheral Interface)フラッシュメモリとしてもよい。
図7は、本実施形態に係る情報処理装置4の構成を例示するブロック図である。情報処理装置4は、無線通信を実行可能な装置であって、例えばスマートフォン、PDA(Personal Digital Assistant)、タブレット端末、コンピュータなどである。
情報処理装置4は、バッテリ部1070と、無線アンテナ1075と、通信コントローラ1080と、制御部1085と、記憶部1090と、表示部1095と、入力部1100と、無線通信部1105と、撮像部1110と、スピーカ1115と、GPS1120を備える。なお、通信コントローラ1080と制御部1085とは1つのコントローラとして実現されてもよい。
情報処理装置4は、バッテリ部1070から供給される電力により、動作及び通信可能である。
情報処理装置4は、例えばNFCインタフェースに沿って、データを送受信可能である。なお、情報処理装置4は、他の無線通信インタフェースを用いてもよい。
バッテリ部1070は、情報処理装置4に電力を供給する電源である。バッテリ部1070は、例えば電池である。バッテリ部1070は、乾電池、蓄電池、燃料電池などでもよい。より具体的には、バッテリ部1070は、リチウムイオン電池などを用いてもよい。バッテリ部1070は、情報処理装置4の外部にあってもよく、例えば商用電源に接続されたACアダプタなどでもよい。
無線アンテナ1075の動作可能な周波数帯は、NFCに対応する所定の周波数帯に設定されている。
無線アンテナ1075は、コマンド、アドレス、データ、情報、指示、信号などを受信し、通信コントローラ1080に受信したコマンド、アドレス、データ、情報、指示、信号などを出力する。無線アンテナ1075は、通信コントローラ1080から入力されたコマンド、アドレス、データ、情報、指示、信号など出力する。無線アンテナ1075は、例えば、PCBパターンアンテナである。
通信コントローラ1080は、無線アンテナ1075を制御する。通信コントローラ1080は、制御部1085から受信したコマンド、アドレス、データ、情報、指示、信号などを、無線アンテナ1075経由で出力可能である。通信コントローラ1080は、無線アンテナ1075が受信したデータを制御部1085へ出力可能である。
制御部1085は、例えば、入力部1100、無線通信部1105、撮像部1110、無線記憶装置3からの入力に基づいて、各部の諸動作を制御する。制御部1085は、入力されたデータ、又はそれらのデータの計算結果に基づいて、各部を制御し、必要に応じて各部にコマンドなどを出力する。
制御部1085は、例えば、半導体チップ、基板上に形成された回路、又はそれらの1つ又は複数の組合せである。なお、制御部1085は、一時的にデータを蓄えるキャッシュメモリとレジスタとのうちの少なくとも一方を備えてもよい。
制御部1085は、通信コントローラ1080経由でコマンド、アドレス、データ、情報、指示、信号などを無線アンテナ1075へ出力可能である。制御部1085は、無線アンテナ1075が受信したコマンド、アドレス、データ、情報、指示、信号など、無線記憶装置3から読み取ったコマンド、アドレス、データ、情報、指示、信号などをを通信コントローラ1080経由で受け取る。
制御部1085は、無線記憶装置3へデータを書き込む際に、各部から入力されたデータ、又はそれらのデータの計算結果と、書込みコマンド、アドレスを通信コントローラ1080に出力する。
制御部1085は、各部と電気的につながっており、各部と電気的に通信する。つまり、制御部1085は、各部からデータを受け取り、そのデータ又はそのデータの計算結果を出力することが可能である。例えば、制御部1085は、撮像部1110が撮像した撮像データを表示部1095に出力可能である。例えば、制御部1085は、撮像部1110が撮像した撮像データに対し特徴を抽出し、無線通信部1105へ出力又は記憶部1190へ書き込み可能である。例えば、制御部1085は、記憶部1090から読み出した撮像データの特徴にGPS1120より取得した位置情報を付加し、無線通信部1105へ出力可能である。これらは一例であって、制御部1085は、各部からのデータを受け取り、そのデータの計算結果を出力可能である。
本実施形態において、制御部1085は、上記図1の画像認識部44を含むとしてもよい。
本実施形態において、制御部1085は、ハードウェアによって実装されてもよく、プロセッサがソフトウェアを実行することで実現されてもよい。
記憶部1090は、制御部1085との通信に基づいて、記憶したデータを制御部1085へ出力する。また、記憶部1090は、制御部1085との通信に基づいて制御部1085から受信したデータを記憶する。記憶部1090は、例えばメモリコントローラと不揮発性メモリである。不揮発性メモリとしては、不揮発性メモリ32と同様に、様々なメモリが用いられる。メモリコントローラは、不揮発性メモリを制御する。記憶部1090は、例えばHDD(Hard Disk Drive)、又は、SSD(Solid State Disk)などでもよい。本実施形態において、記憶部1090は、上記図1の記憶部45を含むとしてもよい。
表示部1095は、制御部1085から受け取ったデータをユーザが認識できる形式で出力する。表示部1095は、例えばディスプレイである。ユーザは、ディスプレイの表示を視覚により認識可能である。表示部1095は、具体的には、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイ、三次元ディスプレイなど、種々のディスプレイを用いてもよい。表示部1095は、制御部1085から受けたデータをディスプレイに表示する。表示部1095は、例えば、撮像部1110が撮像した画像又は動画データを、およそリアルタイムに表示可能である。
入力部1100は、ユーザにより入力された情報を入力データとして、制御部1085へ出力する。入力部1100は、例えばディスプレイに設けられたタッチパネルである。ユーザがディスプレイ上の表示を押すと、入力部1100はタッチパネル上の押された位置を検知し、その位置情報を入力データとして制御部1085へ出力する。入力部1100は、具体的には、マトリクス状に配置されたスイッチ、抵抗膜方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式、静電容量方式などの各種のタッチパネル、を用いてもよい。
入力部1100は、例えばマイクでもよい。ユーザが音声を発すると、入力部1100は、音声を検知し、音声変換により入力データを抽出し、制御部1085へ出力してもよい。
本実施形態において、上記図1のUI部42は、表示部1095及び入力部1100を含むとしてもよい。
無線通信部1105は、無線アンテナ及び無線コントローラを含む。無線通信部1105は、外部と無線通信により、データの送受信を行う。無線通信部1105は、外部から受信したデータを制御部1085に出力する。無線通信部1105は、制御部1085から受信したデータを外部へ送信する。
本実施形態において、上記図1の通信部41は、無線通信部1105及び通信コントローラ1180を含むとしてもよい。
撮像部1110は、静止画、動画、又はその両方を撮像可能である。撮像部1110は、撮像データ(画像データ)、つまり静止画又は動画データを制御部1085に出力する。撮像部1110は、無線記憶装置3の表面に配置されたコードを撮像可能としてもよい。撮像部1110は、例えばカメラである。より具体的には、撮像部1110は、固体撮像素子、例えば、CCD(Charge Coupled Device)センサ、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサを用いたカメラである。
本実施形態において、撮像部1085は、上記図1の画像取得部43を含むとしてもよい。
スピーカ1115は、制御部1085から入力された音データを出力する。
GPS1120は、情報処理装置4の位置情報を取得し、制御部1085に出力する。
図8は、本実施形態に係る電子機器2及び無線記憶装置1によるコンテンツ出力処理を例示するフローチャートであり、図2のステップS209の一例である。
電子機器2はコンテンツの出力を行う際、ステップW1において、無線記憶装置3へ対応するコンテンツの読み出し要求を行う。例えば、電子機器2は、出力するコンテンツ毎にコンテンツの読み出しアドレスを格納しており、読み出し要求とともに無線記憶装置3へ読み出しアドレスを送信する。読み出しアドレスは、具体的には、例えば、不揮発性メモリ32上でのコンテンツ102の格納先アドレスであってもよく、コンテンツID101がコンテンツ102の読み出しアドレスである場合は、コンテンツID101そのものであってもよい。
次に、無線記憶装置3は、ステップW2において、電子機器2からのコンテンツの読み出し要求と読み出しアドレスを受信する。
無線記憶装置3は、ステップW3において、無線通信メモリ37又は不揮発性メモリ32に出力コンテンツID104が格納されているかどうかを確認する。
無線通信メモリ37又は不揮発性メモリ32に出力コンテンツID104が格納されている場合は、無線記憶装置3は、ステップW4において、電子機器2から受信した読み出しアドレスを、出力コンテンツID104の読み出しアドレスで上書きする。なお、電子機器2がステップW1において出力コンテンツID104を読み出しアドレスに指定した場合は、ステップW4は省略してもよい。
上記ステップW3において無線通信メモリ37又は不揮発性メモリ32に出力コンテンツID104が格納されていない場合、又は、上記ステップW4の後、無線記憶装置3は、ステップW5において、読み出しアドレスによって指定されるコンテンツの読み出しを行い、電子機器2へ読み出したコンテンツを送信する。
ステップW6において、電子機器2は、無線記憶装置3よりコンテンツを受信し、受信したコンテンツの出力を行う。
なお、電子機器2は、無線記憶装置3のコンテンツID101及びコンテンツ102を受信し、受信したコンテンツID101及びコンテンツ102を電子機器2が備えるメモリ領域に格納した後、コンテンツを出力するとしてもよい。
なお、電子機器2は、例えば無線記憶装置3が装着された時にコンテンツ出力処理(ステップW1)を開始するとしてもよい。また、電子機器2は、例えば無線記憶装置3が電子機器2に装着されていれば無線通信メモリ37又は不揮発性メモリ32を監視し、出力コンテンツID104が無線通信メモリ37又は不揮発性メモリ32に格納されたと判断した場合にコンテンツ出力処理を開始するとしてもよい。この場合、電子機器2がステップW1において指定する読み出しアドレスは、出力コンテンツID104でもよい。
以上説明した本実施形態においては、情報処理装置4が撮像した画像内に含まれる特徴を画像認識により抽出し、その特徴と出力可能なコンテンツを関連付けるシステムと、コンテンツを情報処理装置4から無線記憶装置3へ無線通信により送信し、電子機器2で無線記憶装置3内のコンテンツを出力するシステムとを組み合わせる。これにより、撮像画像に連動して出力するコンテンツの更新を実現するアミューズメント性の高いシステムを提供することができる。
本実施形態においては、情報処理装置4にスマートフォンを用い、情報処理装置4と無線記憶装置3との間及び情報処理装置4とサーバ装置5との間で無線通信を行うことにより、特徴的な物体6の撮像及び出力するコンテンツの更新を、ユーザによるタッチ、かざすなどの直観的な操作により行う。これにより、アミューズメント性の高いシステムが実現できる。
例えば、本実施形態において、電子機器2を玩具、無線記憶装置3をメモリカード、情報処理装置4をスマートフォンとし、撮像画像としてキャラクターがプリントされた衣服を用いる。ユーザは、スマートフォンでその画像を撮像した後に、スマートフォンをメモリカードを搭載する玩具にタッチするといった直感的で容易な動作を行うだけで、衣服にプリントされたキャラクターと連動するコンテンツが玩具内のメモリカードへ送信され、玩具を用いてメモリカード内のコンテンツを出力することが可能となる。
また、例えば、ユーザは、スマートフォンでテーマパーク内の特定のスポットの写真を撮影し、撮影後にスマートフォンをメモリカードにかざす。画像認識部44は撮影した画像より、撮影スポットのエリアIDを認識し、コントローラ33はユーザが訪れたスポットのエリアIDに対応してメモリカード内の秘匿データのロックを解除する。これにより、ユーザの訪れたスポットに関連するコンテンツのみがユーザに開示されるため、ユーザの趣向に連動したコンテンツの提供を行うことが可能となる。この場合、設定情報は、秘匿データをロックするかアンロックするかを示す情報である。
[第2の実施形態]
本実施形態においては、上記第1の実施形態の変形例について説明する。
図9は、本実施形態に係る情報処理システム1の処理の例を示すフローチャートである。
第1の実施形態では、情報処理装置4が撮像データより得られた特徴をサーバ装置5へ問い合わせる際に、あわせて情報処理装置4が取得したユーザ情報をサーバ装置5へ送信し、サーバ装置5がコンテンツ情報を決定する。
一方、本実施形態では、情報処理装置4が無線記憶装置3と無線通信を行う際に、あわせて情報処理装置4が取得した(例えば生成した、外部から受信した、又は、格納部45から読み出した)ユーザ情報を無線記憶装置3へ送信し、電子機器2がユーザ情報とコンテンツ関連付けテーブル51とに基づいてコンテンツ情報を決定する。なお、本実施形態において出力されるコンテンツは、あらかじめ無線記憶装置3の不揮発性メモリ32に格納されているとする。
ステップS901及びステップS902における情報処理装置4の動作は、図2のステップS201及びステップS202と同様である。
ステップS903において、情報処理装置4の通信部41は、撮像データより得られた特徴を、サーバ装置5へ送信する。
ステップS904において、サーバ装置5は、情報処理装置4より特徴を受信する。受信した特徴は、サーバ装置5により特徴IDに変換される。サーバ装置5は、特徴IDを用いて、コンテンツ関連付けテーブル51によりコンテンツIDの照合を行い、出力されるべきコンテンツのコンテンツIDを決定する。本実施形態において、サーバ装置5に含まれるコンテンツ関連付けテーブル51は、例えば、図3に示すコンテンツ関連付けテーブルT1である。なお、ステップS904の動作は、動作決定部52が行うとしてもよい。
ステップS905において、サーバ装置5は、ステップS904において決定されたコンテンツIDを情報処理装置4へ送信し、情報処理装置4の通信部41はコンテンツIDを受信する。
ステップS906において、情報処理装置4と無線記憶装置3が無線通信を開始する際に、情報処理装置4はユーザ情報(カレンダー情報451、位置情報452、個人情報453など)を生成し、記憶部45に格納する。情報処理装置4の通信部41は、無線記憶装置3と無線通信を行い、無線記憶装置3へコンテンツID及び記憶部45に格納されたユーザ情報を送信する。例えば、コンテンツIDとユーザ情報とは、第1の設定情報に相当する。
ステップS907において、無線記憶装置3の通信コントローラ34は、コンテンツID及びユーザ情報を受信する。通信コントローラ34は、受信したユーザ情報をユーザ情報105として、受信したコンテンツIDを出力コンテンツID104として、無線通信メモリ37に格納する。
ステップS908において、電子機器2は、ユーザの操作にしたがって、無線記憶装置3を装着する。電子機器2による無線記憶装置3の認識処理は、図2のステップS208と同様である。
ステップS909において、電子機器2は、無線記憶装置3が受信したコンテンツID及びユーザ情報より、出力されるべきコンテンツのコンテンツIDを決定する。例えば、出力されるべきコンテンツのコンテンツIDは、電子機器2の動作に用いられる第2の設定情報に相当する。本実施形態においては、電子機器2はコンテンツ関連付けテーブル51を含んでいてもよい。この場合、電子機器2の動作制御部21は、自機のコンテンツ関連付けテーブル51を用いて出力されるべきコンテンツのコンテンツIDの決定を行う。
例えば、無線記憶装置3がコンテンツIDとしてコンテンツC10、ユーザ情報として地域γの場所データを受信した場合、電子機器2は、自機のコンテンツ関連付けテーブルT2においてコンテンツC10が含まれる特徴ID(特徴A)のグループの中から、場所データ(地域γ)に対応するコンテンツIDを探索することにより、出力されるべきコンテンツのコンテンツIDをコンテンツC12と決定する。
ステップS910において、電子機器2は、ステップS909で電子機器2が決定したコンテンツIDに対応するコンテンツの出力処理を行う。
本実施形態において、サーバ装置5及び電子機器2に含まれるコンテンツ関連付けテーブル51は、別の形式であってもよい。また、サーバ装置5と電子機器2は、同じコンテンツ関連付けテーブル51を含んでいてもよい。
本実施形態において、サーバ装置5に含まれるコンテンツ関連付けテーブル51は、情報処理装置4に含まれるとしてもよい。すなわち、ステップS904でサーバ装置5が行うコンテンツIDの照合は、情報処理装置4が行ってもよい。この場合、ステップS903での情報処理装置4からサーバ装置5への問い合わせは不要となるため、サーバ装置5は省略してもよい。
本実施形態において、ステップS904でサーバ装置5が行うコンテンツIDの照合は、電子機器2が行ってもよい。この場合、ステップS903での情報処理装置4からサーバ装置5への問い合わせは不要となるため、サーバ装置5は省略してもよい。またこの場合、情報処理装置4は、ステップS906において、無線記憶装置3へ撮像データより抽出した特徴とユーザ情報を送信する。電子機器2は、ステップS909において、コンテンツ関連付けテーブル51を用いて、撮像データより抽出した特徴とユーザ情報から出力されるべきコンテンツのコンテンツIDを決定する。
以上説明した本実施形態においては、情報処理装置4が無線記憶装置3と無線通信を行うタイミングで取得したユーザ情報に基づいて、電子機器2が出力されるべきコンテンツのコンテンツIDを決定する。これにより、ユーザがタッチする場所又は時間により出力されるコンテンツを変更することができる。
また、本実施形態においては、サーバ装置5はコンテンツを保有せず、情報処理装置4とサーバ装置5との間でコンテンツの送受信が行われないため、サーバ装置5の負荷を減らすことができる。
[第3の実施形態]
本実施形態においては、上記第2の実施形態の変形例について説明する。
図10は、本実施形態に係る情報処理システム1の処理の例を示すフローチャートである。
第2の実施形態では、情報処理装置4が無線記憶装置3と無線通信を行う際に、あわせて情報処理装置4が取得したユーザ情報を無線記憶装置3へ送信し、電子機器2が出力するコンテンツ情報を決定する。
一方、本実施形態では、情報処理装置4が無線記憶装置3と無線通信を行う際に、情報処理装置4が、取得したユーザ情報及びコンテンツIDより出力するコンテンツを決定し、無線記憶装置3へコンテンツを送信する。なお、本実施形態において出力されるコンテンツは、あらかじめ情報処理装置4の記憶部45に格納されているとする。
ステップS1001乃至ステップS1005における情報処理装置4の動作は、図9のステップS901乃至ステップS905と同様である。
ステップS1006において、情報処理装置4と無線記憶装置3が無線通信を開始する際に、情報処理装置4はユーザ情報(カレンダー情報451、位置情報452、個人情報453など)を生成し、記憶部45に格納する。
ステップS1007において、情報処理装置4は、ステップS1005で受信したコンテンツID及び記憶部45に格納されたユーザ情報より、出力するコンテンツを決定する。本実施形態においては、情報処理装置4はコンテンツ関連付けテーブル51及び動作決定部52を含んでいてもよい。この場合、情報処理装置4の動作決定部52は、自機のコンテンツ関連付けテーブル51(例えば、コンテンツ関連付けテーブルT2)を用いてコンテンツの決定を行う。コンテンツを決定する方法は、図2のステップS909で上述した方法と同様である。
ステップS1008において、情報処理装置4の通信部41は、無線記憶装置3と無線通信を行い、S1007で決定されたコンテンツ及びコンテンツID(すなわちコンテンツ情報)を無線記憶装置3へ送信する。
ステップS1009において、無線記憶装置3の通信コントローラ34は、情報処理装置4よりコンテンツ及びコンテンツIDを受信する。通信コントローラ34は、受信したコンテンツをコンテンツ102として、受信したコンテンツIDをコンテンツID101及び出力コンテンツID104として、無線通信メモリ37に格納する。また、通信コントローラ34は、変更フラグ103をOnにする。
無線記憶装置3のコントローラ33は、変更フラグ103がOnであることを確認し、変更後のコンテンツ102を、ミラーリングにより不揮発性メモリ32に格納する。
ステップS1010おいて、電子機器2は、ユーザの操作にしたがって、無線記憶装置3を装着する。電子機器2による無線記憶装置3の認識処理は、図2のステップS208と同様である。
ステップS1011おいて、電子機器2は、コンテンツの出力処理を行う。コンテンツの出力処理は、図2のステップS209と同様である。
本実施形態において、サーバ装置5及び情報処理装置4に含まれるコンテンツ関連付けテーブル51は、別の形式であってもよい。また、サーバ装置5と情報処理装置4は、同じコンテンツ関連付けテーブル51を含んでいてもよい。
本実施形態において、サーバ装置5に含まれるコンテンツ関連付けテーブル51は、情報処理装置4に含まれるとしてもよい。すなわち、ステップS1004でサーバ装置5が行うコンテンツIDの照合は、情報処理装置4が行ってもよい。この場合、ステップS1003での情報処理装置4からサーバ装置5への問い合わせは不要となるため、サーバ装置5は省略してもよい。また、この場合、コンテンツ関連付けテーブル51及びコンテンツは情報処理装置4が単独で管理を行うことができる。
以上説明した本実施形態においては、情報処理装置4が無線記憶装置3と無線通信を行うタイミングで取得したユーザ情報に基づいて、情報処理装置4がコンテンツを決定する。これにより、変化に富んだコンテンツの更新が可能となる。また、既存の電子機器2の動作制御部21を変更することなく、電子機器2で再生されるコンテンツの更新が可能となる。
[第4の実施形態]
本実施形態においては、上記第3の実施形態に係る情報処理システム1の処理の変形例について説明する。
図11は、本実施形態に係る情報処理システム1の処理の例を示すフローチャートである。
第3の実施形態では、情報処理装置4が無線記憶装置3と無線通信を行う際に、情報処理装置4が、取得したユーザ情報及びコンテンツIDより出力するコンテンツを決定し、無線記憶装置3へコンテンツを送信する。
一方、本実施形態では、情報処理装置4が無線記憶装置3と無線通信を行う際に、情報処理装置4が、取得したユーザ情報及びコンテンツIDをサーバ装置5へ送信し、コンテンツを問い合わせる。情報処理装置4は、サーバ装置5よりコンテンツを受信し、受信したコンテンツを無線記憶装置3へ送信する。なお、本実施形態において出力されるコンテンツは、あらかじめサーバ装置5に格納されているとする。
ステップS1101及びステップS1102における情報処理装置4の動作は、図2のステップS201及びステップS202と同様である。
ステップS1103において、情報処理装置4と無線記憶装置3が無線通信を開始する際に、情報処理装置4はユーザ情報(カレンダー情報451、位置情報452、個人情報453など)を生成し、記憶部45に格納する。
ステップS1104において、情報処理装置4の通信部41は、撮像データより得られた特徴及び記憶部45に格納されたユーザ情報を、サーバ装置5へ送信する。
ステップS1105において、サーバ装置5の動作決定部52は、情報処理装置4より受信した特徴を特徴IDに変換する。動作決定部52はは、特徴ID及びユーザ情報を用いてコンテンツ関連付けテーブル51によりコンテンツの照合を行い、電子機器2により次に出力されるコンテンツを決定する。
ステップS1106において、通信部41は、サーバ装置5よりステップS1105で決定されたコンテンツ及びコンテンツID(すなわちコンテンツ情報)を受信する。
ステップS1107乃至ステップS1110における、情報処理装置4、無線記憶装置3、及び電子機器2の動作は、図2のステップS206乃至ステップS209と同様である。
以上説明した本実施形態では、上述のように、情報処理装置4は無線記憶装置3と無線通信を行うタイミングでサーバ装置5へコンテンツ情報を問い合わせることにより、情報処理装置4が無線記憶装置3と無線通信を行うタイミングで取得したユーザ情報に基づいて、サーバ装置5がコンテンツを決定する。すなわち、本実施形態においては、第2及び第3の実施形態と同様に情報処理装置4が無線記憶装置3と無線通信を行う際にユーザ情報を取得する場合でも、サーバ装置5がコンテンツを保有しておくことが可能である。これにより、例えばコンテンツの数が多い場合や、ユーザ数が多い場合のコンテンツ管理が容易となる。
[第5の実施形態]
本実施形態においては、上記第1乃至第4の実施形態の変形例について説明する。
本実施形態において、電子機器2は、アクセサリを装着可能としてもよい。電子機器2は、装着したアクセサリの種類により、例えば電子機器2で出力するコンテンツの種類を変化させるなどの制御を行う。
アクセサリは、例えば、電子機器2に適用又は付属する物品である。アクセサリは、例えば、メダル、キーホルダ、ストラップ、カードなどである。本実施形態では、アクセサリがメダルの場合を例として説明する。
図12は、本実施形態に係る情報処理システム1aの構成の一例を示すブロック図である。以下では、第1の実施形態に係る情報処理システム1の構成(図1)との相違点について述べる。
アクセサリ7は、アクセサリ7を識別するためのアクセサリIDを示すコード又は溝などの情報を持つ。電子機器2は、アクセサリIDを読み取り可能である。
アクセサリIDは、アクセサリ7に固有のIDでもよく、アクセサリ7の種別(例えばバージョンなど)を示すIDでもよい。アクセサリIDは、例えば、ビットコード、バーコード、二次元コードでアクセサリ7に付されていてもよい。
なお、アクセサリ7は、アクセサリIDに加えて電子機器IDを備えるとしてもよい。この場合、電子機器2は、アクセサリIDに加えて、電子機器IDも読み取る。
さらに、本実施形態において、アクセサリIDは、電子機器IDを含むとしてもよい。このように、アクセサリIDが電子機器IDを含む場合には、情報処理システム1a内でアクセサリIDと電子機器IDとを個別に通信する必要がなく、アクセサリIDを読み出すことで電子機器IDを別途読み出す必要がない。したがって、データの管理及びデータの通信を、効率化及び簡略化することができる。
本実施形態において、電子機器2は、アクセサリ7を着脱可能とするための装着部22b、及びアクセサリ制御部23を含む。
アクセサリ制御部23は、電子機器2に装着されたアクセサリ7を示すアクセサリIDを認識し、無線記憶装置3の接続部36、コントローラ33、メモリコントローラ35経由で、不揮発性メモリ32へアクセサリIDを格納する。
例えば、後述するように、不揮発性メモリ32は、アクセサリID100、コンテンツID101又はアドレス、コンテンツ102を関連付けて格納する。不揮発性メモリ32は、例えば、設定情報として出力コンテンツID104を格納する。なお、動作制御部21は、アクセサリIDとコンテンツID又はアドレスを関連付けて管理してもよい。アクセサリIDとコンテンツID又はアドレスとの関連付けは、アクセサリ制御部23で管理されてもよい。
動作制御部21は、電子機器2に装着されたアクセサリ7毎に、出力されるコンテンツを変化させるため、上記の不揮発性メモリ32で管理されている関連付けを用いて、電子機器2に装着されているアクセサリ7を示すアクセサリIDと出力コンテンツID104とに対応するコンテンツID又はアドレスを認識し、認識したコンテンツID又はアドレスに対応するコンテンツを無線記憶装置3から読み出し、読み出されたコンテンツを出力する。これにより、出力コンテンツID104に対応するコンテンツの出力が可能になり、また、出力コンテンツID104に対応するコンテンツをアクセサリIDに基づいて変化させることが可能になる。さらに、アクセサリIDに対応するコンテンツが用意されいる場合に、このコンテンツを出力コンテンツID104によって変化させることが可能になる。
ユーザは、電子機器2の装着部22bにアクセサリ7を装着可能であり、装着したアクセサリ7を取り替え又は取り外し可能である。
電子機器2は、無線記憶装置3に加えて、アクセサリ7と双方向に通信してもよい。なお、電子機器2とアクセサリ7との間の通信は双方向通信に限定されない。例えば、電子機器2はアクセサリ7に付された情報を読み出してもよい。アクセサリ7に付された情報は、例えば、アクセサリID、アクセサリ7に対応する音データとしてもよい。
不揮発性メモリ32は、例えば、現在の電子機器2が使用しているアクセサリ7を示すアクセサリID100をさらに格納する。不揮発性メモリ32のコンテンツID101及びコンテンツ102は、アクセサリID100毎に関連付けられて管理されていてもよい。電子機器2は、不揮発性メモリ32の情報を参照することで、アクセサリID100毎にどのコンテンツ102を出力するかを認識可能である。
無線通信メモリ37は、例えば、アクセサリID100をさらに格納してもよい。情報処理装置4は、無線記憶装置3にコンテンツ情報を送信する際(例えば、図2のステップS206)、アクセサリIDを指定してもよい。これにより、コントローラ33がミラーリングを行うことにより、アクセサリID100で指定したアクセサリIDのコンテンツID101及びコンテンツ102が更新される。
なお、無線通信メモリ37は、例えば、アクセサリ7に関するデータを格納してもよい。アクセサリ7に関連するデータは、アクセサリ7の認識IDデータ、アクセサリ7に備えられたコードに含まれるデータ、又は、そのデータから生成されたフラグ情報などである。
本実施形態において、コントローラ33が行うミラーリングは、アクセサリ7の装着時に実行されてもよく、又は、アクセサリ7の取り外し時に実行されてもよい。
本実施形態において、電子機器2がコンテンツを決定する場合(例えば、図9のS909)、電子機器2は、電子機器2が装着しているアクセサリ7のアクセサリIDを用いて出力されるべきコンテンツのコンテンツIDを決定してもよい。例えば、情報処理装置4による画像認識の結果から出力候補として複数のコンテンツIDが選択された場合、電子機器2は、出力候補の複数のコンテンツIDのうち電子機器2が装着しているアクセサリ7のアクセサリIDと関連付けられているコンテンツIDを出力コンテンツIDとしてもよい。ここで、アクセサリIDとコンテンツIDとの関連付けは、動作制御部21、アクセサリ制御部23、無線記憶装置3の不揮発性メモリ32のいずれかで管理されてもよい。
また、例えば、情報処理装置4による画像認識の結果から出力候補の複数のコンテンツIDが選択された場合、電子機器2は、電子機器2が装着しているアクセサリ7のアクセサリIDの属するカテゴリと、複数のコンテンツIDの属するカテゴリとを比較し、アクセサリIDと同じカテゴリに属するコンテンツIDを出力コンテンツIDとしてもよい。ここで、カテゴリとは、例えばアクセサリ及びコンテンツのテーマ、コンセプト、登場するキャラクターの種類又は特徴などに基づいたアクセサリID及びコンテンツIDの分類である。例えば、第1のコンテンツ(例えば音又は画像)を出力すべき複数のキャラクターは第1のカテゴリに属するとする。この場合、この第1のカテゴリに属する複数のキャラクターのアクセサリIDは、第1のカテゴリに関連付ける。また、第1のコンテンツのコンテンツIDは、第1のカテゴリに関連付ける。アクセサリIDとカテゴリとの関係付け、コンテンツIDとカテゴリとの関係付けは、動作制御部21、アクセサリ制御部23、無線記憶装置3の不揮発性メモリ32のいずれかで管理されてもよい。
本実施形態において、電子機器2がコンテンツを出力する際、電子機器2が装着しているアクセサリ7のアクセサリIDに応じてコンテンツの出力の態様を変化させてもよい。
例えば、出力コンテンツID104がアクセサリIDに関連付けられたコンテンツIDでない場合、電子機器2は、例えば、その旨の音声を出力してもよく、アクセサリIDに関連付けられた代わりのコンテンツ(例えば、当該アクセサリIDに関連付けられたコンテンツのうち、標準として設定されているコンテンツ)を出力してもよく、又はコンテンツを出力しなくてもよい。
また、例えば、電子機器2がアクセサリ7を装着していない場合にはコンテンツを出力しなくてもよい。
図13は、本実施形態に係る電子機器2の構成を例示するブロック図である。以下では、第1の実施形態に係る電子機器2の構成(図6)との相違点について述べる。
電子機器2は、アクセサリ保持部1310と、コード認識部1320とを、さらに含む。
アクセサリ保持部1310は、例えば、外部から挿入されたアクセサリ7を保持する。なお、アクセサリ保持部1310は、外部から挿入されずにアクセサリ7を保持してもよい。例えば、アクセサリ保持部1310は、キーホルダのアクセサリ7を保持するリング状の保持具でもよい。アクセサリ保持部1310は、上記図1の装着部22bに相当する。
アクセサリ7は、例えば、キャラクターが描かれたカードである。1枚のアクセサリ7には、例えば1つのキャラクターが描かれている。しかしながら、この場合に限定されることなく、1枚のアクセサリ7に複数のキャラクターが描かれていてもよい。1枚のアクセサリ7には、描かれたキャラクターに関する情報が記憶されている。アクセサリ7は、この情報を例えばコードの形式で持つ。しかしながら、この場合に限定されず、例えばアクセサリ7がNFCチップを含み、キャラクターに関する情報はNFCチップに格納されていてもよい。キャラクターに関する情報がNFCチップ又はNFCタグに格納される場合、後からデータの変更が可能であり、例えば、情報処理システム1a上でのキャラクターのアップグレードなどが容易に行える。
描かれたキャラクターに関する情報がコードで格納されている場合には、アクセサリ7がアクセサリ保持部1310に保持されると、アクセサリ7のコードはコード認識部1320と対向する(向き合う)。
コード認識部1320は、外部から指示を受けて、アクセサリ7のコードから、描かれたキャラクターに関する情報を読み出し、キャラクターに関する情報を無線記憶装置3に送信する。例えば、キャラクターに関する情報は、無線記憶装置3に含まれる不揮発性メモリ32の読み出すべきアドレス情報を含むとしてもよい。
制御部1390は、コード認識部1320を制御する。
無線記憶装置3のコントローラ33は、キャラクターに関する情報を受けて、対応する情報を読み出す。具体的には、コントローラ33は、メモリコントローラ35に読み出し指示、アドレスを出力し、メモリコントローラ35はキャラクターに関する情報に対応するアドレスのメモリからデータを読み出し、コントローラ33に出力する。無線記憶装置3は、このデータをスピーカ1340に出力する。
図14は、本実施形態に係るアクセサリ7を例示する図である。
図14(a)は、アクセサリ7の一方の面(表面)を例示する平面図である。
図14(b)は、アクセサリ7の他方の面(裏面)を例示する平面図である。
アクセサリ7は、例えば、キャラクターとコード1710を備える。コード1710は、電子機器2に備えられているコード認識部1320を用いて検知可能である。
以上説明した本実施形態においては、電子機器2がアクセサリ7を装着可能であり、アクセサリ制御部23がアクセサリIDの認識を行う。さらに、動作制御部21はアクセサリIDに対応するコンテンツの決定又はコンテンツの出力制御を行う。これにより、電子機器2に搭載されるアクセサリ7に応じて電子機器2は多様なコンテンツを出力可能となる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。