JP2017140733A - 金属箔ラミネート用延伸シーラントフィルム、およびそれを含む積層体 - Google Patents
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Abstract
Description
こうした包装体において、フィルム同士を接着する面、すなわち内容物と直接接触するフィルム層(以下、シーラント層)としては、一般にポリエチレン、ポリプロピレン等に代表されるポリオレフィン樹脂が使用されている。ポリオレフィン樹脂は、優れたヒートシール性を有し、しかもフィルムの成形性が良好なために加工作業が容易であり、生産性に優れている。
ポリブチレンテレフタレート(PBT)を主体とするポリエステル(I)とポリエチレンテレフタレート(PET)を主体とするポリエステル(II)とを含有するフィルムであって、ポリエステル(I)と(II)の質量比(I)/(II)が80〜30/20〜70である金属箔ラミネート用延伸ポリエステルシーラントフィルム。
(2)
(1)記載の延伸シーラントフィルムと金属箔を少なくとも一層積層させてなる積層体。
(3)
延伸シーラントフィルムが金属箔に直接積層されてなる(2)記載の積層体。
(4)(2)または(3)記載の積層体を用いた包装袋。
また、アルコール成分としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、1,3−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、ビスフェノールAやビスフェノールSのエチレンオキシド付加体等が挙げられる。
さらに、トリメリット酸、トリメシン酸、ピロメリット酸、トリメチロールプロパン、グリセリン、ペンタエリスリトール等の3官能化合物等を少量用いてもよい。これらの共重合成分は2種以上併用してもよい。
一方、溶融混合後の極限粘度が1.2dl/gを超える場合にはフィルムの生産工程において樹脂の溶融押出機にかかる負荷が大きくなり、生産速度を犠牲にせざるを得なかったり、押出機中の樹脂の溶融滞留時間が長くなりすぎてポリエステル樹脂間の反応が進みすぎたりして、フィルムの特性の劣化を招ことがあり、結果的に積層体の物性低下の傾向にある。また、極限粘度の高いものは、相対的に重合時間や重合プロセスが長く、コストを押し上げる要因ともなる。
重合後のポリエステルは、モノマーやオリゴマー、副生成物のアセトアルデヒドやテトラヒドロフラン等を含有しているため、減圧もしくは不活性ガス流通下、200℃以上の温度で固相重合することが好ましい。
実施例及び比較例におけるフィルムの原料、および、特性値の測定法は、次の通りである。
固相重合を施したPBT、極限粘度1.08dl/g、Tm223℃、Ti触媒40ppm含有。
固相重合を施したPET、極限粘度0.75dl/g、Tm255℃、Ge触媒40ppm含有。
二軸延伸PETフィルム(ユニチカ社製エンブレットPET−12、厚み12μm)/ポリウレタン系接着剤(東洋モートン社製TM−277/CAT−10L、乾燥塗布量5.0g/m2)/二軸延伸ポリアミドフィルム(ユニチカ社製エンブレムONBC−15、厚み15μm)/ポリウレタン系接着剤/アルミニウム箔(厚み7μm)の順に、順次、ドライラミネートすることにより積層体を得た。次いで、前記積層体のアルミニウム箔面と試料フィルムとを重ね合わせて、210℃に加熱した金属ロールと、シリコンゴムロールとの間に供給し、速度20m/min、線圧4.9×104N/mで加熱圧着し、冷却して金属箔ラミネートフィルムを得た。
得られた金属箔ラミネートフィルムから、長さ100mm×幅15mmの大きさの試験片を11枚切り出した。島津製作所製AG−1Sオ−トグラフを使用し、剥離界面を出した試験片について、T型剥離試験法により、剥離速度300mm/minで、アルミニウム箔と試料フィルム層との間の剥離強力を測定し、次の基準にしたがって接着性を評価し、△以上を合格とした。
○:試験片の剥離強力が3.0N/cm以上であるか、又は3.0N/以上でフィルムが破断。
△:試験片の剥離強力が3.0N/cm未満であるか、又は3.0N/cm未満でフィルムが破断。
×:試験片が手で容易に剥がれる。
二軸延伸PETフィルム(ユニチカ社製エンブレットPET−12、厚み12μm)/ポリウレタン系接着剤(東洋モートン社製TM−277/CAT−10L、乾燥塗布量5.0g/m2)/二軸延伸ポリアミドフィルム(ユニチカ社製エンブレムONBC−15、厚み15μm)/ポリウレタン系接着剤/アルミニウム箔(厚み7μm)/ポリウレタン系接着剤/試料フィルムの順に、順次、ドライラミネートして金属箔ラミネートフィルムを得た。
得られた金属箔ラミネートフィルムから、Aと同様の手順で試験片を作成し、アルミニウム箔と試料フィルム層間の剥離強力を測定し、次の基準にしたがって接着性を評価し、○を合格とした。
○:試験片の剥離強力が3.0N/cm以上であるか、又は3.0N/以上でフィルムが破断。
×:試験片の剥離強力が3.0N/cm未満であるか、又は3.0N/cm未満でフィルムが破断。
Bにて得られた金属箔ラミネートフィルムを65mm×65mmに裁断し、試料フィルム面どうしで重ね合わせて、シール温度を上面240℃、下面100℃、シール圧力1kg/cm2 、シール時間5秒で熱融着させた。これを15mm幅の試験片として切り出し、引張試験機を用いて、引張速度300mm/min、チャック間距離50mm、シール部T型保持の条件で剥離強力を測定し、△以上を合格とした。
○:剥離強力が30N以上であるか、又は、30N以上でフィルムが破断。
△:剥離強力が20N以上30N未満であるか、又は、20N以上30N未満でフィルムが破断。
×:剥離強力が20N未満であるか、又は20N未満でフィルムが破断。
○:保管前とほとんど変化が見られない。
△:若干のムラが観測されるが、使用可能レベル。
×:気泡、剥離、ムラなどの変化が見られる。
ポリブチレンテレフタレート60質量部とポリエチレンテレフタレート40質量部に、さらに平均粒径2.5μmの凝集シリカをフィルムに対して0.08質量%となるように添加し、280℃の温度で溶融し、Tダイ出口より押出し、急冷固化して未延伸フィルムを得た。
次いで、この未延伸フィルムの端部をテンター式同時二軸延伸機のクリップに把持し、60℃の予熱ゾーンを走行させた後、温度80℃でMDに3.0倍、TDに3.3倍で同時二軸延伸した。その後TDの弛緩率を5%として、熱固定温度160℃で4秒間の熱処理を施した後、室温まで冷却して巻き取り、厚さ25μmの二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。
得られたフィルムを各種評価に供した。
実施例1と同様の方法を用いて、表1に記載のポリエステル組成で未延伸フィルムを得たのち、表1に示す延伸倍率で、温度80℃でMD方向、次いでTD方向に逐次二軸延伸した。次いで、表1に示す熱固定条件で4秒間の熱処理を施した後、室温まで冷却して巻き取り、表1に示す厚さの二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。
PBTとPETの質量比率を90/10に変更した以外は実施例1と同様の製造条件で二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。
実施例1と同様の方法を用いて、ポリエステルをPETのみとして、280℃の温度で溶融し、Tダイ出口より押出し、急冷固化して未延伸フィルムを得たのち、表1に示す延伸倍率で、温度100℃でMD方向、次いでTD方向に逐次二軸延伸した。次いで、表1に示す熱固定条件で4秒間の熱処理を施した後、室温まで冷却して巻き取り、厚さ25μmの二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。
ポリエステルフィルムとして、二軸延伸ポリエチレンナフタレートフィルム(帝人デュポンフィルム株式会社製、テオネックス、厚み25μm)を使用した。
ポリエステルフィルムとして、ジカルボン酸成分に対して1,4−シクロヘキサンジカルボン酸12モル%、ジオール成分に対して1,4−シクロヘキサンジメタノール10モル%共重合されたPET(極限粘度0.80dl/g、Tm201℃)を280℃の温度で溶融し、Tダイ出口より押出し、急速固化して得た、厚み50μmの未延伸ポリエステルフィルムを用いた。
無延伸ポリプロピレンフィルム(三井化学東セロ社製、GHC、厚み50μm)を使用した。
直鎖状低密度ポリエチレンフィルム(三井化学東セロ社製、TUX−MCS、厚み50μm)を使用した。
Claims (4)
- ポリブチレンテレフタレートを主体とするポリエステル(I)とポリエチレンテレフタレートを主体とするポリエステル(II)とを含有するフィルムであって、ポリエステル(I)と(II)の質量比(I)/(II)が80〜30/20〜70である金属箔ラミネート用延伸ポリエステルシーラントフィルム。
- 請求項1記載の延伸シーラントフィルムと金属箔を少なくとも一層積層させてなる積層体。
- 延伸シーラントフィルムが金属箔に直接積層されてなる請求項2記載の積層体。
- 請求項2または3記載の積層体を用いた包装袋。
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JP2004346330A (ja) * | 2002-01-11 | 2004-12-09 | Toyobo Co Ltd | ポリエステルフィルム |
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