JP2017137867A - 希薄燃焼予燃焼室 - Google Patents

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Abstract

【課題】希薄燃焼予燃焼室を提供する。【解決手段】ある実施形態では、一意の方法及び予燃焼室(PCC)構造により、PCCに入れられる燃料の量を低減させることによって、天然ガスエンジンにおける希薄混合気の非常に効率的な火炎伝播を確実にすることができる。PCCは、主燃焼室空間の1%〜3%の密閉空間を含んでもよく、1つ又は複数のPCC吐出ノズルの反対側にスパークプラグ及び燃料通路が配置されることによって、確実にかつ効率的に点火することができる、スパークプラグ領域に比較的低い乱流がある比較的濃厚な混合気とノズル領域に比較的高い乱流がある比較的希薄な混合気とをもたらし、その結果、高速火炎ジェット/トーチが予燃焼室から主燃焼室に出ていく。PCCは、22mm×1.5又は7/8”−18ねじサイズでねじ切ることができ、それにより、スパークプラグの代わりにPCCをシリンダヘッドにねじ込むことができる。【選択図】図1

Description

I.関連出願の相互参照
本出願は、「希薄燃焼予燃焼室(Lean Burn Pre-Combustion Chamber)」と題する2016年2月6日に出願された米国特許出願第62/292,301号に対する優先権を主張する。上記特許出願の全体が参照により本明細書に組み込まれる。
II.発明の分野
本開示は、希薄燃焼(リーンバーン)予燃焼室のためのシステム及び方法に関し、より詳細には、天然ガスエンジンのPCC内で希薄混合気(ラムダ=λ)の非常に効率的な火炎伝播を確実にするために一意の流体力学的(flow dynamic)方法及び結果としての予燃焼室を利用する、希薄燃焼予燃焼室に関する。
III.発明の背景
予燃焼室(PCC)点火は、希薄(リーン)限界を拡張し、内径の大きい(360mm〜560mm)天然ガスエンジンにおける燃焼の変動性を低減させる一般的な方法である。しかしながら、既存のPCC設計はすべて、「燃料過濃(リッチ)」燃焼状態で動作し、その結果、エンジン効率及びNOx排出の兼ね合いに関して燃焼性能が最適でなくなる。
IV.図面の簡単な説明
ある実施形態に係る予燃焼室を示す。 ある実施形態に係る予燃焼室を示す。 ある実施形態に係るねじ込み予燃焼室を示す。 ある実施形態に係るねじ込み予燃焼室を示す。 ある実施形態に係る締付け予燃焼室を示す。 ある実施形態に係るさまざまなノズル角度のうちの1つを有する例示的な予燃焼室を示す。 ある実施形態に係るさまざまなノズル角度のうちの1つを有する例示的な予燃焼室を示す。 ある実施形態に係る希薄燃焼予燃焼室を示す。 ある実施形態に係る希薄燃焼予燃焼室を示す。 ある実施形態に係る希薄燃焼予燃焼室を示す。 ある実施形態に係るJギャップ型スパークプラグを備えた希薄燃焼予燃焼室を示す。 ある実施形態に係るJギャップ型スパークプラグを備えた希薄燃焼予燃焼室を示す。 ある実施形態に係る希薄燃焼予燃焼室における混合気の流れパターンを示す。 ある実施形態に係る希薄燃焼予燃焼室における混合気の流れパターンを示す。 ある実施形態に係る希薄燃焼予燃焼室における混合気分布を示す。 ある実施形態に係る希薄燃焼予燃焼室における混合気分布を示す。 ある実施形態に係る希薄燃焼予燃焼室における混合気の流れパターンを示す。 ある実施形態に係る希薄燃焼予燃焼室における混合気分布を示す。 ある実施形態に係る希薄燃焼予燃焼室における火炎トーチを示す。 ある実施形態に係る希薄燃焼予燃焼室における火炎トーチを示す。 ある実施形態に係る希薄燃焼予燃焼室におけるエンジンの図示熱効率(ITE)に対する強力かつ一貫した火炎ジェットのプラスの影響を示す。 ある実施形態に係る希薄燃焼予燃焼室におけるエンジンの図示熱効率(ITE)に対する強力かつ一貫した火炎ジェットのプラスの影響を示す。 ある実施形態に係る単一ノズルを備えた予燃焼室を示す。 ある実施形態に係る複数のノズルを備えた予燃焼室を示す。 ある実施形態に係る予燃焼室に対する数値流体力学(CFD)結果を示す。 ある実施形態に係る予燃焼室に対するラムダ分布を示す。 ある実施形態に係る予燃焼室における混合気の流れパターンを示す。 ある実施形態に係る予燃焼室における混合気分布を示す。 ある実施形態に係る予燃焼室に対する低乱流運動エネルギー(TKE)を示す。 ある実施形態に係る従来の予燃焼室に対する混合気の流れパターンを示す。 ある実施形態に係る希薄燃焼予燃焼室における混合気の流れパターンを示す。 ある実施形態に係る従来の予燃焼室に対するラムダ分布を示す。 ある実施形態に係る希薄燃焼予燃焼室におけるラムダ分布を示す。 ある実施形態に係る従来の予燃焼室を示す。 ある実施形態に係る従来の予燃焼室を示す。 ある実施形態に係る希薄燃焼予燃焼室を示す。 ある実施形態に係る希薄燃焼予燃焼室を示す。 ある実施形態に係る従来の予燃焼室のノズル構成を示す。 ある実施形態に係る従来の予燃焼室のノズル構成を示す。 ある実施形態に係る希薄燃焼予燃焼室におけるノズル構成を示す。 ある実施形態に係る希薄燃焼予燃焼室におけるノズル構成を示す。 ある実施形態に係る従来の予燃焼室の流速場を示す。 ある実施形態に係る従来の予燃焼室の流速場を示す。 ある実施形態に係る従来の予燃焼室の流速場を示す。 ある実施形態に係る希薄燃焼予燃焼室における流速場を示す。 ある実施形態に係る希薄燃焼予燃焼室における流速場を示す。 ある実施形態に係る希薄燃焼予燃焼室における流速場を示す。 ある実施形態に係る従来の予燃焼室に対する混合気の乱流運動エネルギー(TKE)を示す。 ある実施形態に係る希薄燃焼予燃焼室における乱流運動エネルギー(TKE)を示す。 ある実施形態に係る従来の予燃焼室の火炎ジェット運動量を示す。 ある実施形態に係る従来の予燃焼室の火炎ジェット運動量を示す。 ある実施形態に係る希薄燃焼予燃焼室における火炎ジェット運動量を示す。 ある実施形態に係る希薄燃焼予燃焼室における火炎ジェット運動量を示す。 従来の予燃焼室及びある実施形態に係る希薄燃焼予燃焼室に対する改善された効率/排出を示す。 ある実施形態に係る従来の予燃焼室の流速場を示す。 ある実施形態に係る希薄燃焼予燃焼室における流速場を示す。 ある実施形態に係る従来の予燃焼室の混合気分布を示す。 ある実施形態に係る希薄燃焼予燃焼室における混合気分布を示す。 ある実施形態に係る従来の予燃焼室に対する火炎面成長を示す。 ある実施形態に係る従来の予燃焼室に対する火炎面成長を示す。 ある実施形態に係る従来の予燃焼室に対する火炎面成長を示す。 ある実施形態に係る希薄燃焼予燃焼室に対する火炎面成長を示す。 ある実施形態に係る希薄燃焼予燃焼室に対する火炎面成長を示す。 ある実施形態に係る希薄燃焼予燃焼室に対する火炎面成長を示す。 ある実施形態に係る希薄燃焼予燃焼室を示す。
V.詳細な説明
ある実施形態では、一意の流体力学的方法及び結果としての予燃焼室構造により、天然ガスエンジンのPCC内において希薄混合気(ラムダ=λ)の非常に効率的な火炎伝播を確実にすることができる。希薄なラムダは、PCCに入れられる燃料の量を低減させることによって達成することができる。
ある実施形態では、希薄燃焼予燃焼室であって、予燃焼室空間(volume)を密閉する外面及び内面と、外面と内面との間を連通する1つ又は複数のノズルであって、各々がノズルオフセットを含む1つ又は複数のノズルと、スロートと、予燃焼空間内に配置された一次電極、及び予燃焼室空間内に配置されかつ一次電極からずれて1つ又は複数の電極ギャップを形成する1つ又は複数の接地電極を含むスパークギャップ電極アセンブリと、燃料吸気弁と、希薄燃焼予燃焼室をシリンダヘッドに取外し可能に取り付けるように構成された取付機構と、を備える希薄燃焼予燃焼室が開示される。取付機構は、シリンダヘッドの複数のめねじと取外し可能に係合するように構成された複数のおねじ、又は希薄燃焼予燃焼室をシリンダヘッドに締め付けるクランプを含むことができる。予燃焼室は、1つ又は複数のノズルを含む吸入ゾーンと、スロートを含む遷移ゾーンと、スパークギャップ電極アセンブリ及び燃料吸気弁を含む安定化ゾーンと、をさらに含むことができる。吸入ゾーンは高速向流を含むことができる。複数のおねじは、スパークプラグの代わりに予燃焼室がシリンダヘッドにねじ込まれるのを可能にするように、22mm×1.5又は7/8”−18ねじサイズを含むことができる。ノズルオフセット及び吸入径は、予燃焼室空間において、軸方向に対して直交する平面における一次渦巻運動と、軸方向を中心とする渦輪パターンを形成する二次トロイド状渦巻運動とを有する複合渦流パターンを発生させるように構成することができる。渦輪は、内側速度より高い外側速度を含み、それにより、火炎が、渦輪内に引き込まれ、励起され、加速された速度で成長することができる。複合渦巻運動パターンに関与する潤滑油のいかなる液滴も、迅速に蒸発し、周囲の混合気と混合して、潤滑油の液滴の自己発火を防止することができる。複合渦巻運動パターンは、未燃焼燃料が1つ又は複数の火炎ジェットに先立って噴出されるのを防止し、それにより、濃混合気の燃焼を回避し、かつ高濃度のNOx及びCOの形成を回避するように構成することができる。複合渦巻運動パターンは、吸入ゾーンにおける比較的高い速度と安定化ゾーンにおける比較的低い速度とを含むことができる。複合渦巻運動パターンは、吸入ゾーンが比較的希薄なラムダであり安定化ゾーンが比較的濃厚なラムダである実質的に均一に分布した混合気を含むことができる。燃料吸気弁は、最大約70%低い燃料流量を予燃焼室に送出して希薄混合気を達成するように構成された流量低減吸気弁を含むことができる。ノズルオフセットは、約1mm〜約10mmの間であり得る。ノズルオフセットは、エンジンシリンダ内径、ピストン速度、燃焼室流速及び1つ又は複数の電荷密度のうちの少なくとも1つに比例することができる。希薄燃焼予燃焼室は、約5mm〜約30mmの間の吸入径をさらに含むことができる。希薄燃焼予燃焼室は、エンジンシリンダ内径、ピストン速度、燃焼室流速及び1つ又は複数の電荷密度のうちの少なくとも1つに比例する吸入径をさらに含むことができる。希薄燃焼予燃焼室は、吸入径の約3倍〜約9倍の間の吸入長をさらに含むことができる。希薄燃焼予燃焼室は、エンジンシリンダ内径、ピストン速度、燃焼室流速及び1つ又は複数の電荷密度のうちの少なくとも1つに比例する吸入長をさらに含むことができる。希薄燃焼予燃焼室は、吸入長の約0.25倍〜約1.75倍の間の遷移長をさらに含むことができる。希薄燃焼予燃焼室は、エンジンシリンダ内径、ピストン速度、燃焼室流速及び1つ又は複数の電荷密度のうちの少なくとも1つに比例する遷移長をさらに含むことができる。希薄燃焼予燃焼室は、吸入長の約0.25倍〜約2.5倍の間の安定化長をさらに含むことができる。希薄燃焼予燃焼室は、エンジンシリンダ内径、ピストン速度、燃焼室流速及び1つ又は複数の電荷密度のうちの少なくとも1つに比例する安定化長をさらに含むことができる。混合気は、速度が最大約300m/sの複合渦流を含むことができる。混合気は、最大200m/sの軸方向速度を含むことができる。混合気は、最大200m/sの軸方向速度を含むことができる。混合気は、ラムダが約1.2〜約2.0の間又は約1.6〜約1.9の間である均一な混合気分布を含むことができる。混合気は、安定化ゾーンにより濃厚な混合気があり吸入ゾーンにより希薄な混合気がある、約0.1〜約1.0の間のラムダの範囲の軸方向におけるラムダ層化を含むことができる。混合気は、約100m/s〜約200m/sの間の乱流運動エネルギー(TKE)を含むことができ、1つ又は複数のノズルに向かってTKEは高くなり、スパークギャップ電極アセンブリに向かってTKEは低くなる。希薄燃焼予燃焼室は、複合渦流の中心部に近接して燃焼イオン化センサをさらに含むことができる。希薄燃焼予燃焼室は、約2を超える最小径に対する最大径の比をさらに含むことができる。希薄燃焼予燃焼室は、約2を超える最大径に対する全長の比をさらに含むことができる。混合気は、半径方向及び軸方向に濃厚ラムダ領域から希薄ラムダ領域に漸進的な火炎成長をさらに含み、複数の火炎ジェットが予燃焼室を出る前に予燃焼室における混合気の略完了した燃焼を達成することができる。
ある実施形態では、希薄燃焼方法であって、予燃焼室を提供するステップであって、予燃焼室が、予燃焼室空間を密閉する外面及び内面と、外面と内面との間を連通する1つ又は複数のノズルであって、ノズルオフセット、スロート、予燃焼空間内に配置された一次電極、及び予燃焼室空間内に配置されかつ一次電極からずれて1つ又は複数の電極ギャップを形成する1つ又は複数の接地電極を含むスパークギャップ電極アセンブリと、燃料吸気弁とを含む、ステップと、予燃焼室をシリンダヘッドに取外し可能に取り付けるステップと、少なくとも1つの燃料充填流(fuel in-filling stream)を、燃料吸気弁を介して予燃焼室空間に導入するステップと、1つ又は複数の電極ギャップのうちの少なくとも1つを横切ってスパークを導入して、混合気に点火するステップとを含む方法が開示される。予燃焼室は、複数のおねじをさらに含むことができ、予燃焼室をシリンダヘッドに取外し可能に取り付けるステップは、シリンダヘッドの複数のめねじに複数のおねじをねじ込むことを含むことができる。予燃焼室をシリンダヘッドに取外し可能に取り付けるステップは、予燃焼室をシリンダヘッドに締め付けることを含むことができる。
予燃焼室は、1つ又は複数のノズルを含む吸入ゾーンと、スロートを含む遷移ゾーンと、スパークギャップ電極アセンブリ及び燃料吸気弁を含む安定化ゾーンとをさらに含むことができる。吸入ゾーンは、高速向流を含むことができる。複数のおねじは、スパークプラグの代わりに予燃焼室がシリンダヘッドにねじ込まれるのを可能にするように、22mm×1.5又は7/8”−18ねじサイズを含むことができる。本方法は、予燃焼室空間内で、軸方向に対して直交する平面における一次渦巻運動と、軸方向を中心とする渦輪パターンを形成する第2トロイド状渦巻運動とを有する複合渦流パターンを発生させるステップをさらに含むことができる。渦輪は、内側速度より高い外側速度を含むことができ、それにより、火炎が、渦輪内に引き込まれ、励起され、加速された速度で成長する。本方法は、複合渦巻運動パターン混合気内に関与する潤滑油のいかなる液滴も、迅速に蒸発させかつ周囲の燃料と混合して、潤滑油の液滴の自己発火を防止するステップをさらに含む。複合渦巻運動パターンは、未燃焼燃料が1つ又は複数の火炎ジェットに先立って噴出されるのを防止し、それにより、濃混合気の燃焼を回避し、かつ高濃度のNOx及びCOの形成を回避することができる。複合渦巻運動パターンは、吸入ゾーンにおける比較的高い速度と安定化ゾーンにおける比較的低い速度とを含むことができる。複合渦巻運動パターンは、吸入ゾーンが比較的希薄なラムダであり安定化ゾーンが比較的濃厚なラムダである実質的に均一に分布した混合気を含むことができる。燃料吸気弁は、最大約70%低い燃料流量を予燃焼室に送出して希薄混合気を達成するように構成された流量低減吸気弁を含むことができる。ノズルオフセットは、約1mm〜約10mmの間であり得る。ノズルオフセットは、エンジンシリンダ内径、ピストン速度、燃焼室流速及び1つ又は複数の電荷密度のうちの少なくとも1つに比例することができる。燃焼予燃焼室は、約5mm〜約30mmの間の吸入径をさらに含むことができる。燃焼予燃焼室は、エンジンシリンダ内径、ピストン速度、燃焼室流速及び1つ又は複数の電荷密度のうちの少なくとも1つに比例する吸入径をさらに含むことができる。燃焼予燃焼室は、吸入径の約3倍〜約9倍の間の吸入長をさらに含むことができる。燃焼予燃焼室は、エンジンシリンダ内径、ピストン速度、燃焼室流速及び1つ又は複数の電荷密度のうちの少なくとも1つに比例する吸入長をさらに含むことができる。予燃焼室は、吸入長の約0.25倍〜約1.75倍の間の遷移長をさらに含むことができる。燃焼予燃焼室は、エンジンシリンダ内径、ピストン速度、燃焼室流速及び1つ又は複数の電荷密度のうちの少なくとも1つに比例する遷移長をさらに含むことができる。燃焼予燃焼室は、吸入長の約0.25倍〜約2.5倍の間の安定化長をさらに含むことができる。燃焼予燃焼室は、エンジンシリンダ内径、ピストン速度、燃焼室流速及び1つ又は複数の電荷密度のうちの少なくとも1つに比例する安定化長をさらに含むことができる。混合気は、速度が最大約300m/sの複合渦流を含むことができる。混合気は、最大200m/sの軸方向速度を含むことができる。混合気は、最大200m/sの軸方向速度を含むことができる。混合気は、ラムダが約1.2〜約2.0の間又は約1.6〜約1.9の間である均一な混合気分布を含むことができる。混合気は、安定化ゾーンにより濃厚な混合気があり吸入ゾーンにより希薄な混合気がある、約0.1〜約1.0の間のラムダの範囲の軸方向におけるラムダ層化を含むことができる。混合気は、約100m/s〜約200m/sの間の乱流運動エネルギー(TKE)を含むことができ、1つ又は複数のノズルに向かってTKEは高くなり、スパークギャップ電極アセンブリに向かってTKEは低くなる。燃焼予燃焼室は、複合渦流の中心部に近接して燃焼イオン化センサをさらに含むことができる。燃焼予燃焼室は、約2を超える最小径に対する最大径の比をさらに含むことができる。燃焼予燃焼室は、約2を超える最大径に対する全長の比をさらに含むことができる。本方法は、濃厚ラムダ領域から希薄ラムダ領域に半径方向及び軸方向に火炎を漸進的に成長させて、複数の火炎ジェットが予燃焼室から出る前に予燃焼室において混合気の略完了した燃焼を達成するステップをさらに含むことができる。
PCCは、主燃焼室(MCC)容積のおよそ1%〜3%であり得る密閉空間を含むことができ、スパークプラグ及び燃料通路が、PCC吐出口の反対側に位置している。こうした装置は、比較的小さい容積内で、確実に点火することができる濃混合気を生成することができ、その結果、高速火炎ジェット/トーチが予燃焼室から主燃焼室に出ていくことになり、それにより、希薄混合気の燃焼を促進する。こうした装置の例を図1に示す。(101)はスパークプラグであり、(102)は燃料通路であり、(103)は予燃焼室空間であり、(104)は、火炎トーチを発生させる吐出ノズルであり、(105)は22mm×1.5又は7/8”−18ねじサイズとすることができ、それにより、PCCをスパークプラグの代わりにシリンダヘッドにねじ込むことができる。
PCCの別の例を図2に示す。燃料吸気弁受け(205)及びスパークプラグ受け(206)がPCCの頂部に並んで配置されており、PCCの全体的な配置は維持することができることが分かる。しかしながら、この場合、単一の吐出ノズルの代わりに複数の吐出ノズル(204)を用いることができる。これは、単一ノズル型に対する改良であり得るが、濃混合気が効率的に燃焼しかつ高出力火炎トーチを発生させる必要があるという制限が依然としてある可能性がある。この制限は、表面と容積との比が比較的高い可能性がある比較的小さい空間内で燃焼が発生し、比較的高い熱損失をもたらし、したがって火炎を消滅させる傾向が高くなるという事実による可能性がある。さらに、ノズルの領域において直径が大きいため、この種のPCCは、スパークプラグの代わりにシリンダヘッドにねじ込むことができない。
図2を参照すると、PCCの全体的な構成は、効率的な希薄燃焼のために3つの臨界ゾーンに分割することができる。
・ノズルを含む、「吸入」ゾーン(203)として定義されるゾーン1。このゾーンは、圧縮段階中に主流体力学的パターンを規定することができる。
・スロートを含む、「遷移」ゾーン(202)として定義されるゾーン2。このゾーンは、高速流から低速流への遷移を規定することができる。
・燃料吸気弁及びスパークプラグを含む、安定化ゾーン(201)として定義されるゾーン3。
ある実施形態では、本発明によって提供される一意の流体力学的方法及び結果としての予燃焼室により、スパークプラグの代わりにシリンダヘッド内に直接ねじ込まれるように、22mm又は7/8”ねじサイズ(605及び705)に適合されているという特徴を維持しながら、PCCにおいて希薄混合気の非常に効率的な燃焼を達成するように、流れ及び混合気分布を系統立てることが可能になる。
図3A及び図3Bに示すようなある実施形態では、ねじ機構(301)を備えたねじ込みPCCは、所定値のノズルオフセット(303)及び吸入径(302)を有することができ、それらの値は、軸流と結合された回転流を発生させ、軸方向に対して直交する平面における一次渦巻運動パターンと、軸方向を中心とする、渦輪パターンを形成する二次トロイド状渦巻運動パターンとを有する複合渦流パターンをもたらすのに好適であり得る。この種の流れは、ノズル(204)のゾーン1では比較的高い速度を有し、スパークプラグ(201)のゾーン3では比較的低い速度を有することができる。ある実施形態では、比較的静止した領域で発生した火炎は、その後、外側速度が内側速度より高い可能性がある渦輪内に引き込まれる可能性がある。この条件下で、火炎が励起される可能性があり、加速した速度で成長することができる。これによってまた、渦輪は熱損失の影響を受けにくくなり、したがって、渦内のエネルギーを保持することができる。結果として、より希薄な混合気の燃焼を非常に効率的に達成することができる。
図3Cに示すようなある実施形態では、希薄燃焼予燃焼室(304)は、スパークプラグ(306)を受け入れるように構成されたスリーブ(305)を組み込むことができる。スリーブは、希薄燃焼予燃焼室(304)内に燃料を入れる燃料通路(307)をさらに含むことができる。予燃焼室は、予燃焼室をシリンダヘッド(309)に取外し可能に取り付けるクランプ(308)と、燃焼ガスの漏れを防止するシール(310)とを含むことができる。
ある実施形態では、ゾーン3(201)に複合渦流パターンが存在することにより、この流れパターンに関与する潤滑油のいかなる液滴も、急速に蒸発し周囲と混合することができる。この特定の特徴により、高出力密度エンジンにおいて燃焼不安定性をもたらすことが知られている液滴の自己発火を防止することができる。さらに、ゾーン1(203)は、高乱流運動エネルギー(TKE)をもたらす高速向流を特徴とすることができる。この高TKEもまた、PCCに入る潤滑油液滴の迅速な蒸発及び混合を促進し、それにより、高出力密度エンジンにおいて燃焼不安定性をもたらすことが知られている液滴の自己発火を防止するのに役立つ。
ある実施形態では、PCCにおける混合気(ラムダ=λ)は、スパークプラグゾーン3では濃厚なラムダで、ノズルゾーン1では希薄なラムダで均一に分散させることができる。これにより、PCCから火炎ジェットに先立って未燃焼燃料が噴出するのを防止することができ、それにより、高濃度のNOx及びCOの形成をもたらす可能性がある過度に濃厚な混合気の燃焼を回避することができる。
図4A及び図4Bに示すある実施形態では、希薄燃焼PCCにおいて請求項に係る一意のかつ改善された流体力学を達成するために必要な、本発明の角度付きノズル(402)と、従来のPCCの直線状ノズル(401)との間の比較を示す。希薄燃焼PCCのノズル領域の直径が比較的小さいため、22mm又は7/8”ねじ(301)を用いて、従来のスパークプラグの代わりにシリンダヘッドに希薄燃焼PCCをねじ込むことができる。
ある実施形態では、PCC内の安定した流速及びラムダ分布の結果として、図5に示すように、PCCの頂部で、燃料弁(501)とスパークプラグ(503)との間で、流速及び燃料濃度の変動がごくわずかである領域を達成することができる。この領域は、燃焼イオン化センサ(502)が、流速及び燃料濃度の変動からの雑音を実質的に低減させて確実かつ一貫した信号を発生させるために、理想的な位置を構成することができる。こうした信号を用いて、PCCに入れられる燃料の量を正確に制御することができ、したがって、エンジン効率を最大限にしかつNOx排出を低減させる、所望の狭い範囲内にPCCの動作を維持することができる。PCCは、ノズル(504)及びねじ機構(505)をさらに含むことができる。
ある実施形態では、図6A及び図6Bに、燃料弁(601)及び燃焼イオン化センサ(602)を含む希薄燃焼PCCが示されている。この場合、希薄燃焼PCC用の点火源として、電極ギャップ(604)を有するラジアルギャップスパークプラグ(603)を使用することができることが分かる。PCCは、ノズル(606/607)をさらに含むことができる。図7A及び図7Bは、燃料弁(701)及び燃焼イオン化センサ(702)を含む同じ概念を示すが、電極ギャップ(704)を有するJギャップ型スパークプラグ(703)を使用する。PCCは、ノズル(706/707)をさらに含むことができる。スパークプラグ電極の設計が異なることにより、2つのPCCにおける安定化ゾーン、遷移ゾーン及びノズル領域の形状が幾分か異なる可能性がある。いずれの実施形態にも、22mm×1.5又は7/8”−18ねじサイズ(605及び705)を適合させることができ、それにより、従来のスパークプラグの代わりに希薄燃焼PCCをシリンダヘッドにねじ込むことができる。
ある実施形態では、数値流体力学(CFD)を使用することができる。流速ベクトルを表す、図8A及び図8Bに示すある実施形態では、PCCがある実施形態の教示にしたがって構成される場合、回転流(809/810/811)を軸流(807)と結合し、それにより、(図8Bに示す)軸方向に対して直交する平面における一次渦巻運動(809/810/811)と、軸方向を中心とする、強制渦輪(805)を形成する二次トロイド状渦巻運動とを有する、複合渦構造(804)をもたらすことができる。流速は、ノズルの領域の方が高く、スパークプラグ(803)、燃料弁(801)及び燃焼イオン化センサ(802)の領域の方が低い可能性がある。さらに、図9A及び図9Bに示すある実施形態では、混合気分布(ラムダ=λ)を均一に分布させることができ、燃料弁(901及び911)、燃焼イオン化センサ(902及び912)ならびに電極ギャップ(905)を有するスパークプラグ(904及び913)に近接して濃厚なラムダ(903)があることが分かる。ラムダは、領域(906)ではさらに高く、ノズル(910)の領域ではより希薄であり得る。いずれの実施形態にも、22mm×1.5又は7/8”−18ねじサイズ(806及び907)を適合させることができ、それにより、従来のスパークプラグの代わりに希薄燃焼PCCをシリンダヘッド(808)にねじ込むことができる。
ある実施形態では、図10A及び図10Bは、ラジアルギャップ(604)スパークプラグ(603)を有する希薄燃焼PCCからもたらされる流速及びラムダ分布を示す。ギャップ(1001)及び(1003)の表面全体を横切って、速度(1002)及びラムダ(1004)が非常に均一であり得ることが分かる。これらの状態により、一貫した火炎核成長を可能にすることができ、したがって、周期的変動を最小限にすることができる。
ある実施形態では、渦輪と組み合わされた流速及びラムダの一意の分布により、希薄PCCにおいて非常に効率的な燃焼を達成することができる。こうした実施形態では、図11A及び図11Bに示す燃焼CFDシミュレーションによって示すように、非常に安定しかつ強力な火炎ジェット又はトーチ(1106/1107)がノズルから主燃焼室内に出ていくことができる。これらの実施形態は、燃料弁(1101)、燃焼イオン化センサ(1102)、スパークプラグギャップ(1104)を有するスパークプラグ(1103)を含むことができる。これらの実施形態に、22mm×1.5又は7/8”−18ねじサイズ(1105)を適合させることができ、それにより、従来のスパークプラグの代わりに希薄燃焼PCCをシリンダヘッドにねじ込むことができる。
図12A及び図12Bに示すようなある実施形態では、強力かつ一貫した火炎ジェットは、エンジンの図示熱効率(ITE)に対してプラスの効果を有することができる。異なる様式のスパークプラグ(すなわち、Jギャップ又はラジアルギャップ)によって、異なる燃焼圧力を達成することができることが分かる。しかしながら、使用されるスパークプラグのタイプに関わらず、PCCにおける非常に効率的な燃焼により、主燃焼室(MCC)に非常に効率的な燃焼をもたらすことができ、それにより、45%を超えるエンジンの図示熱効率(ITE)をもたらすことができる。
図13に、単一ノズルを備えた従来のPCCの例を示し、従来のPCCは、スパークプラグ(1301)、燃料通路(1302)、予燃焼室空間(1303)、火炎トーチを発生する吐出ノズル(1304)を含み、ねじ機構(1305)は、22mm×1.5又は7/8”−18ねじサイズを有することができ、PCCがスパークプラグの代わりにシリンダヘッドにねじ込まれるのを可能にする。この種のPCCの性能は、図14に示す、燃料通路受け(1401)、スパークプラグ受け(1402)、予燃焼室空間(1403)及び吐出ノズル(1404)を含む多ノズルPCCの性能より劣ることが分かった。この理由で、多ノズルPCCは、PCCの最新技術とみなされ、ある実施形態の希薄燃焼PCCと比較するために使用される。
図15に示すようなある実施形態では、従来のPCC構成に対するCFDシミュレーション結果を示す。流速が非常に系統立っていない可能性があることが分かる。直交平面における比較的低速の領域(1501)に隣接して、下方向の比較的高速の領域(1502)があり、それに隣接して、上方向の比較的高速の領域(1503)がある可能性がある。
ラムダ分布もまた、非常に不均質である可能性があり、それは、図15の従来のPCCでは流れが一貫したパターンに従わないためであり得る。ある実施形態では、図16は、ラムダが過度に濃厚な大きいポケット(1601)及び(1602)を有する、この種のPCCにおけるラムダ分布を示し、それらのポケットでは、火炎伝播速度は著しく低下し、熱損失の増大、したがって効率の損失をもたらす。図16は、ラムダがより希薄の領域(1603)も示す。
図17A及び図17Bに示すように、スパークギャップにおいても、不均一な流速及びラムダ分布が存在する可能性がある。一方向における高速の領域(1703)は、速度が幾分か低くかつ反対方向である領域(1704)によって対照させることができることが分かる。同様に、スパークギャップ内に、過度に濃厚なラムダの大きいポケット(1701)及び過度に希薄なラムダの大きいポケット(1702)が存在する可能性があることが分かる。この状態により、PCCにおける燃焼プロセスにさらなる変動性が加わる可能性がある。
ある実施形態では、従来のPCCにおいて、図18に示すような低乱流運動エネルギー(TKE)を見出すことができる(1801及び1802)。低TKEは、PCCに低火炎伝播速度をもたらす可能性があり、それにより、熱損失が増大し火炎ジェット/トーチ運動量が低減することになる可能性がある。その結果、PCCの全体的な有効性が低くなる可能性がある。
ある実施形態、及び高度な数値流体力学(CFD)の適切な使用において、22mm×1.5又は7/8”−18ねじサイズのスパークプラグの代わりに、内径の大きい天然ガスエンジンのシリンダヘッド内にねじ込むように構成することができる、後付け可能な希薄燃焼予燃焼室(PCC)を考案することができる。この新たなタイプのPCC構造は、PCC内に希薄混合気(λ=1.2〜2.0のラムダ範囲)の効率的な燃焼を維持することができる。こうした希薄混合気は、PCCに入れられる燃料の量を低減させることによって達成することができる。希薄燃焼PCCでの動作は、0.25g/bhp−hrを下回る非常に低いNOxレベルを維持し、かつ変動係数(COV)が約2%未満である非常に低い燃焼変動性で、エンジンのブレーキ熱効率(BTE)を著しく改善することができる。さらに、ある実施形態における流速及び混合気(ラムダ)分布が安定しかつ均一であることにより、信頼できる燃焼イオン化フィードバック制御信号を提供することができ、かつ最大効率及び最小NOx及びCO排出の狭い範囲内で本発明のPCCを動作させることを可能にする、燃焼イオン化センサを使用することができる。
図19A及び図19Bに示すようなある実施形態では、従来のPCCの流体力学的特徴とある実施形態の希薄燃焼PCCの流体力学的特徴との比較を示す。従来のPCCは、無秩序かつ不安定な流れ(1901、1902及び1903)を有する可能性があり、希薄燃焼PCCにおける流れは、直交渦(1907)、渦輪(1909)及び軸渦流パターン(1910)からなる系統立った流れを特徴とすることができる。また、図19Bには、燃料吸入ポート(1904)とスパークプラグ(1906)との間の比較的静止したゾーンに位置するイオンセンサ(1905)も描かれている。図19Bに示す他の特徴は、希薄燃焼PCCのシリンダヘッド(1911)における設置を可能にするねじ切り領域(1908)である。
同様に、希薄燃焼PCCと比較した従来のPCCにおけるラムダ分布は、濃混合気の大きいポケット(2001及び2002)ならびに希薄混合気の大きい領域(2003)により、はるかに多様である可能性がある。対照的に、燃料弁(2004)、イオン化センサ(2005)、及びスパークプラグギャップ(2007)を有するスパークプラグ(2006)を含む希薄燃焼PCCは、適度に濃厚な領域(2008)及び適度に希薄な領域(2010)がある、非常に均一なラムダ分布を達成することができる。図20Bは、シリンダヘッド(2009)も示す。
図21A〜図21Dに描くある実施形態では、従来のPCCと希薄燃焼PCCとの構造的比較が示されている。燃料通路受け(2100)、スパークプラグ受け(2101)、予燃焼室空間(2102)及び吐出ノズル(2103/2104)を含む従来のPCC(2102)とは異なり、希薄燃焼PCCは、角度付きノズル(2110、2111)、ねじ切り領域(2109)、及び電極ギャップ(2108)を有するスパークプラグ(2107)と燃料吸気弁(2105)との間に位置する燃焼イオン化センサ(2106)を有することが分かる。これらの実施形態に、22mm×1.5又は7/8”−18ねじサイズ(2109)を適合させることができ、それにより、従来のスパークプラグの代わりに希薄燃焼PCCをシリンダヘッドにねじ込むことができる。
ある実施形態では、図22A〜図22Dに、ノズルのより詳細な比較を示す。ノズル(2201/2202)を有する従来のPCCとは異なり、希薄燃焼PCCは、希薄燃焼PCCにおける希薄混合気の効率的な燃焼に対して必要である可能性がある、軸流(1910)及び渦輪(1909)を含む複合渦流パターン(1907)を達成するために好適な、角度付きノズル(2203/2204)を有することができることが分かる。
図23A〜図23Fに示すようなある実施形態では、スパークプラグギャップにおいて達成することができる流速場の比較を示す。従来のPCCは非常に一貫性のない流れ(2301、2302、2304)を有する可能性があるが、希薄燃焼PCCは、非常に均一な流速の大きさ及び方向(2305、2306、2307)を有することができることが分かる。
図24A及び図24Bに示すようなある実施形態では、希薄燃焼PCCによって達成される乱流運動エネルギー(TKE)のレベル(2408、2407)と比較した、従来のPCCにおいて達成される乱流運動エネルギー(TKE)のレベル(2401、2402)を示す。燃料弁(2403)、燃焼イオン化センサ(2404)、及びスパークプラグギャップ(2406)を有するスパークプラグ(2405)を含む希薄燃焼PCCによって達成されるTKEは、複合渦流パターン(1907)の渦輪(1909)との相互作用のために、はるかに高くなる可能性があることが分かる。TKKが高くなることにより、燃焼効率が高くなる可能性がある。これらの実施形態に、22mm×1.5又は7/8”−18ねじサイズ(2409)を適合させることができ、それにより、従来のスパークプラグの代わりに希薄燃焼PCCをシリンダヘッドにねじ込むことができる。
ある実施形態では、図25A〜図25Dにおいて、PCCから現れる火炎ジェット運動に関して、従来のPCCと比較した希薄燃焼PCCの優れた性能を示す。燃料弁(2503)、燃焼イオン化センサ(2504)、及びスパークプラグギャップ(2506)を有するスパークプラグ(2505)を含む希薄燃焼PCCの場合、火炎ジェット(2508、2509)は、従来のPCCから現れる火炎ジェット(2501、2502)と比較してより一貫しかつはるかに大きくなる可能性がある。これらの実施形態に対して、22mm×1.5又は7/8”−18ねじサイズ(2507)を適合させることができ、それにより、従来のスパークプラグの代わりに希薄燃焼PCCをシリンダヘッドにねじ込むことができる。
ある実施形態では、火炎ジェットが大きくなりかつより一貫することにより、より優れた燃焼性能を達成することができる。図26は、1パーセントポイント(45%から46%を超えるまで)を超えるような、改善された効率/排出(ITE/NOx)の兼ね合いを示す。
図27A及び図27Bに示すある実施形態では、燃焼イオン化センサ位置における流速比較を示す。従来のPCC(図27A)の場合、速度ベクトルは異なる大きさ及び方向を有するため(2701、2702及び2703)、流速場は非常に系統立っていない可能性があることがわかる。これらの状態下では、燃焼イオン化センサからの信号は非常に雑音が多い可能性があり、燃焼プロセスに対する閉ループ制御を非常に信頼性の低いものとする可能性がある。一方、希薄燃焼PCC(図27B)の場合、速度ベクトルは同様の大きさ及び方向を有するため(2704、2705及び2706)、流速場は非常に系統立っている可能性がある。これらの状態下では、燃焼イオン化センサからの信号は、信号対雑音比が高く、非常に強力かつ一貫している可能性があり、燃焼プロセスに対する閉ループ制御を非常に信頼性の高いものとすることができる。
燃焼イオン化センサの位置における混合気分布に関して、図28Aに示すようなある実施形態では、従来のPCCに対する混合気分布は、非常に濃厚な混合気の領域(2801、2802)及び非常に希薄な混合気の領域(2803)があって非常に多様である可能性がある。この状態により、著しい信号雑音を導入される可能性があり、燃焼プロセスの閉ループ制御が非常に信頼性の低いものとなる可能性がある。対照的に、希薄燃焼PCCによる混合気分布(図28B)は、燃焼イオン化センサ(2805)の位置を含む予燃焼室を通して(2804、2805、2806及び2807)、非常に均一であり得る。これらの状態下で、燃焼イオン化センサ(2805)からの信号は、強力かつ一貫している可能性があり、高い信号対雑音比を有することができ、燃焼プロセスの閉ループ制御を非常に信頼性の高いものとすることができる。
ある実施形態では、希薄燃焼PCCの制御された流体力学は、燃料が燃焼する方法に対して著しい影響を与える可能性がある。図29A〜図29Cに、従来のPCCにおける火炎面成長を描く。火炎成長は、PCCの一方の側に極めてかたより(2901、2902、2903)、PCC空間の部分燃焼をもたらす可能性があることが分かる。この状態下では、現れる火炎ジェットは同時でない可能性がある(2904)。
希薄燃焼PCCの場合、図30A及び図30Bに示すように、火炎成長ははるかに均一であり得る。初期火炎面は、複合渦の効果により、中心に置くことができ(3001)、高TKEによって加速されてノズルに向かって均一に成長することができる(3002)。したがって、図30Cに示すように、PCC空間を完全に燃焼させることができ(3003)、ノズルから同時の火炎ジェットが現れる(3004)。
図31に、希薄燃焼PCのある実施形態を示す。所定の値のノズルオフセット(303)及び吸入径(3103)を有する希薄燃焼PCCは、軸流(3102)と結合された回転流を発生させることができ、その結果、軸方向に対して直交する平面における一次渦巻運動パターンと、軸方向を中心とする渦輪パターン(3101b)を形成する二次トロイド状渦巻運動パターンとを有する複合渦流パターン(3103a及び3103b)をもたらすことができる。渦輪(3101b)は、内側速度より低い外側速度を有することができ、それにより、火炎は渦輪内に引き込まれ、励起されかつ加速された速度で成長する。複合渦流パターン(3101a及び3101b)により、この流れパターンで現れる潤滑油のいかなる液滴も、迅速に蒸発しかつ周囲と混合することができ、それにより液滴の自己点火を防止することができる。スパークプラグ領域において混合気がより濃厚であって、ノズル領域に向かって混合気が希薄になるように、混合気を均一に分布させることができる。複合渦流パターン(3101a及び3101b)の混合気分布により、火炎ジェットに先立って未燃焼燃料がPCCから噴出するのを防止することができ、それにより濃混合気の燃焼が回避され、かつ、高濃度のNOx及びCOの形成を回避することができる。ねじ機構(3108)を有するねじ込みPCCにより、M22×1.5又は7/8”−18ねじサイズのスパークプラグの代わりにねじ込みPCCを設置することができる。流量低減燃料吸気弁(3109)は、PCCにおいて最大70%低い燃料流量を送出して、希薄混合気状態を達成することができる。PCCの幾何学的構造は、以下のパラメータ範囲によって定義することができる。
a.ノズルオフセット(303)は、約1mm〜約10mmの間であり得る。
b.吸入径又は内径(3103)は、約5mm〜約30mmの間であり得る。
c.吸入長(3104)は、内径(3103)の3〜9倍の間であり得る。
d.遷移長(3105)は、吸入長(3104)の0.25〜1.75倍の間であり得る。
e.安定化長(3106)は、吸入長(3104)の0.25〜2.5倍の間であり得る。
上述した幾何学的構造範囲は、エンジンシリンダ内径、ピストン速度、燃焼室流速及び電荷密度に対して比例関係を有することができる。上述した幾何学的構造範囲は、最大約300m/sの複合渦流速度(3101)、最大約200m/sの軸方向速度、ノズル(1910)に向かって高速になる流速、及びスパークプラグ(1907)における低速な流速、最大λ=1.6〜1.9の均一な混合気分布(2007、2008及び2010)、スパークプラグ領域(2007)において混合気がより濃厚であって、ノズル(2010)に向かって混合気が希薄になる、λ=0.1〜1.0の範囲の軸方向におけるラムダ層化、ノズルに向かうほどTKEが高く、スパークプラグに向かうほどTKEが低くなる、約100m/sから約200m/sを超える範囲の高TKE(2407、2408)をもたらすことができる。燃焼イオン化センサ(3107)は、速度及び混合気変動の範囲が最小限であり得る複合渦流場の中心部に近接して配置することができ、それにより、結果としてのイオン化信号の信号に対する雑音の比を低くすることができる。PCCの最小径(3103)に対する最大径(3110)の比は、2を超えることができる。全長=(3104)+(3105)+(3106)を最大径(3110)で割った値として定義されるPCCアスペクト比は、2を超えることができる。
上述した幾何学的構造範囲により、半径方向及び軸方向において(3002)、濃厚ラムダ領域から希薄ラムダ領域への漸進的火炎成長(3001)をもたらすことができ、それにより、火炎ジェットがPCCから出る前にPCCにおいて混合気の略完全な燃焼(3003)を達成することができ、その結果、強力かつ同時の火炎ジェットをもたらすことができる。
本発明について、その具体的な実施形態に関して記載したが、当業者により、添付の特許請求の範囲によって定義される本発明の真の趣旨及び範囲から逸脱することなく、さまざまな変更を行うことができ、均等物に置き換えることができることが理解されるべきである。さらに、本発明の目的、趣旨及び範囲に対して、特定の状況、材料、組成物、方法、1つ又は複数の動作を適応させるように、多くの変更を行うことができる。こうした変更のすべてが、添付の特許請求の範囲の範囲内にあるように意図されている。特に、本明細書で開示した方法は、特定の順序で行われる特定の動作に関して記載しているが、これらの動作は、本発明の教示から逸脱することなく、結合し、細分し、又は順序を変えて均等な方法を形成することができることが理解されよう。したがって、本明細書において特に指示がない限り、動作の順序及びグループ化は本発明を限定しない。
101 スパークプラグ
102 燃料通路
103 予燃焼室空間
104 吐出ノズル
105 ねじ
201 安定化ゾーン
202 遷移ゾーン
203 吸入ゾーン
204 吐出ノズル
205 燃料吸気弁受け
206 スパークプラグ受け
301 ねじ機構
302 吸入径
303 ノズルオフセット
304 希薄燃焼予燃焼室
305 スリーブ
306 スパークプラグ
307 燃料通路
308 クランプ
309 シリンダヘッド
310 シール
401 直線状ノズル
402 角度付きノズル
501 燃料弁
502 燃焼イオン化センサ
503 スパークプラグ
504 ノズル
505 ねじ機構
601 燃料弁
602 燃焼イオン化センサ
603 ラジアルギャップスパークプラグ
604 電極ギャップ
605 ねじ
606 ノズル
607 ノズル
701 燃料弁
702 燃焼イオン化センサ
703 Jギャップ型スパークプラグ
704 電極ギャップ
705 ねじ
706 ノズル
707 ノズル
801 燃料弁
802 燃焼イオン化センサ
803 スパークプラグ
804 複合渦構造
805 渦輪
806 ねじ
807 軸流
808 シリンダヘッド
809 回転流
810 回転流
811 回転流
901 燃料弁
902 燃焼イオン化センサ
903 濃厚なラムダ
904 スパークプラグ
905 電極ギャップ
906 領域
907 ねじ
910 ノズル
911 燃料弁
912 燃焼イオン化センサ
913 スパークプラグ
1001 ギャップ
1002 速度
1003 ギャップ
1004 ラムダ
1101 燃料弁
1102 燃焼イオン化センサ
1103 スパークプラグ
1104 スパークプラグギャップ
1105 ねじ
1106 火炎ジェット
1107 火炎ジェット
1301 スパークプラグ
1302 燃料通路
1303 予燃焼室空間
1304 吐出ノズル
1305 ねじ機構
1401 燃料通路受け
1402 スパークプラグ受け
1403 予燃焼室空間
1404 吐出ノズル
1501 領域
1502 領域
1503 領域
1601 ポケット
1602 ポケット
1603 領域
1701 ポケット
1702 ポケット
1703 領域
1704 領域
1801 低乱流運動エネルギー
1802 低乱流運動エネルギー
1901 流れ
1902 流れ
1903 流れ
1904 燃料吸入ポート
1905 イオンセンサ
1906 スパークプラグ
1907 直交渦
1908 ねじ切り領域
1909 渦輪
1910 軸渦流パターン
1911 シリンダヘッド
2001 ポケット
2002 ポケット
2003 領域
2004 燃料弁
2005 イオン化センサ
2006 スパークプラグ
2007 スパークプラグギャップ
2008 領域
2009 シリンダヘッド
2010 領域
2100 燃料通路受け
2101 スパークプラグ受け
2102 予燃焼室空間
2103 吐出ノズル
2104 吐出ノズル
2105 燃料吸気弁
2106 燃焼イオン化センサ
2107 スパークプラグ
2108 電極ギャップ
2109 ねじ切り領域
2110 角度付きノズル
2111 角度付きノズル
2201 ノズル
2202 ノズル
2203 角度付きノズル
2204 角度付きノズル
2301 流れ
2302 流れ
2304 流れ
2305 流れ
2306 流れ
2307 流れ
2401 乱流運動エネルギーのレベル
2402 乱流運動エネルギーのレベル
2403 燃料弁
2404 燃焼イオン化センサ
2405 スパークプラグ
2406 スパークプラグギャップ
2407 乱流運動エネルギーのレベル
2408 乱流運動エネルギーのレベル
2409 ねじ
2501 火炎ジェット
2502 火炎ジェット
2503 燃料弁
2504 燃焼イオン化センサ
2505 スパークプラグ
2506 スパークプラグギャップ
2507 ねじ
2508 火炎ジェット
2509 火炎ジェット
2701 領域
2702 領域
2703 領域
2704 領域
2705 燃焼イオン化センサ
2706 領域
2801 領域
2802 領域
2803 領域
2804 領域
2805 燃焼イオン化センサ
2806 領域
2807 領域
2901 火炎面
2902 火炎面
2903 火炎面
2904 火炎ジェット
3001 火炎面
3002 火炎面
3003 火炎面
3004 火炎ジェット
3101a 複合渦流パターン
3101b 渦輪パターン
3102 軸流
3103 吸入径
3104 吸入長
3105 遷移長
3106 安定化長
3107 燃焼イオン化センサ
3108 ねじ機構
3109 流量低減燃料吸気弁
3110 PCC最大径

Claims (17)

  1. 希薄燃焼予燃焼室であって、
    予燃焼室空間を密閉する外面及び内面と、
    前記外面と前記内面との間を連通する1つ又は複数のノズルであって、吸入ゾーンを構成し、前記1つ又は複数のノズルの各々がノズルオフセットを含む、1つ又は複数のノズルと、
    スロートを含む遷移ゾーンと、
    スパークギャップ電極アセンブリを含む安定化ゾーンであって、
    前記予燃焼空間内に配置された一次電極と、
    前記予燃焼室空間内に配置されかつ前記一次電極からずれて1つ又は複数の電極ギャップを形成する1つ又は複数の接地電極と、を含む安定化ゾーンと、
    燃料吸気弁と、
    前記希薄燃焼予燃焼室をシリンダヘッドに取外し可能に取り付けるように構成された取付機構と、を備える希薄燃焼予燃焼室。
  2. 前記取付機構が、前記シリンダヘッドの複数のめねじと取外し可能に係合するように構成された複数のおねじを含む、請求項1に記載の希薄燃焼予燃焼室。
  3. 前記取付機構が、前記希薄燃焼予燃焼室を前記シリンダヘッドに締め付けるクランプを含む、請求項1に記載の希薄燃焼予燃焼室。
  4. 前記複数のおねじが、スパークプラグの代わりに前記予燃焼室が前記シリンダヘッドにねじ込まれるのを可能にするように、22mm×1.5又は7/8”−18ねじサイズを含む、請求項1に記載の希薄燃焼予燃焼室。
  5. 前記ノズルオフセットが約1mm〜約10mmである、請求項1に記載の希薄燃焼予燃焼室。
  6. 吸入径の約3倍〜約9倍の吸入長をさらに含む、請求項1に記載の希薄燃焼予燃焼室。
  7. 吸入長の約0.25倍〜約1.75倍の遷移長をさらに含む、請求項1に記載の希薄燃焼予燃焼室。
  8. 吸入長の約0.25倍〜約2.5倍の安定化長をさらに含む、請求項1に記載の希薄燃焼予燃焼室。
  9. 前記混合気が、約1.2〜約2.0のラムダを有する均一な混合気分布を含む、請求項1に記載の希薄燃焼予燃焼室。
  10. 前記複合渦流の中心部に近接する燃焼イオン化センサをさらに含む、請求項1に記載の希薄燃焼予燃焼室。
  11. 希薄燃焼方法であって、
    予燃焼室を提供するステップであって、前記予燃焼室が、
    予燃焼室空間を密閉する外面及び内面と、
    前記外面と前記内面との間を連通する1つ又は複数のノズルであって、吸入ゾーンを構成し、前記1つ又は複数のノズルの各々がノズルオフセットを含む、1つ又は複数のノズルと、
    スロートを含む遷移ゾーンと、
    スパークギャップ電極アセンブリを含む安定化ゾーンであって、
    前記予燃焼空間内に配置された一次電極と、
    前記予燃焼室空間内に配置されかつ前記一次電極からずれて1つ又は複数の電極ギャップを形成する1つ又は複数の接地電極と、を含む安定化ゾーンと、
    燃料吸気弁と、を備える、ステップと、
    前記予燃焼室をシリンダヘッドに取外し可能に取り付けるステップと、
    少なくとも1つの燃料充填流を、前記燃料吸気弁を介して前記予燃焼室に導入するステップと、
    前記1つ又は複数の電極ギャップのうちの少なくとも1つを横切ってスパークを導入して、前記混合気に点火するステップと、を含む方法。
  12. 前記予燃焼室空間内で、軸方向に対して直交する平面における一次渦巻運動と、前記軸方向を中心とする渦輪パターンを形成する第2トロイド状渦巻運動とを有する複合渦流パターンを発生させるステップをさらに含む、請求項11に記載の方法。
  13. 前記渦輪が、内側速度より低い外側速度を含み、それにより、火炎が前記渦輪内に引き込まれ、励起され、加速された速度で成長する、請求項12に記載の方法。
  14. 前記複合渦巻運動パターン混合気内に引き込まれた潤滑油のいかなる液滴も、迅速に蒸発させかつ周囲の燃料と混合して、前記潤滑油の液滴の自己発火を防止するステップをさらに含む、請求項12に記載の方法。
  15. 前記複合渦巻運動パターンが、前記吸入ゾーンが比較的希薄なラムダであり前記安定化ゾーンが比較的濃厚なラムダである実質的に均一に分布した混合気を含む、請求項12に記載の方法。
  16. 前記予燃焼室が、前記複合渦流の中心部に近接して燃焼イオン化センサをさらに含む、請求項12に記載の方法。
  17. 濃厚ラムダ領域から希薄ラムダ領域に半径方向及び軸方向に火炎を漸進的に成長させて、複数の火炎ジェットが前記予燃焼室から出る前に前記予燃焼室において前記混合気の略完了した燃焼を達成するステップをさらに含む、請求項11に記載の方法。
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