JP2017135759A - スピーカ用振動体、および、スピーカ装置 - Google Patents

スピーカ用振動体、および、スピーカ装置 Download PDF

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Kazuharu Kawada
一春 川田
春樹 星川
Haruki Hoshikawa
春樹 星川
喜浩 佐藤
Yoshihiro Sato
喜浩 佐藤
天伸 斉藤
Amanobu Saitou
天伸 斉藤
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Abstract

【課題】層間剥離が未然に防止され、かつ、大きな有効振動面積を有するスピーカ用振動体、および、そのようなスピーカ用振動体を有するスピーカ装置を提供する。
【解決手段】第1の繊維交絡体1Aと、当該第1の繊維交絡体1Aと重なる第2の繊維交絡体1Bを備え、前記第1の繊維交絡体1A及び前記第2の繊維交絡体1Bの一方は、ホウ素を有するポリビニルアルコール系繊維を有し、前記第1の繊維交絡体1Aの外周部は、前記第2の繊維交絡体1Bの外周部より大きいスピーカ用振動体。
【選択図】図1

Description

本発明は、スピーカ用振動体、および、スピーカ用振動体を有するスピーカ装置に関する。
振動板およびエッジを単一の材料を用いて抄造法で形成した振動板、いわゆる、フィックスドエッジを有する振動体が提案されている(特許文献1)。
特許文献1には次の欠点が指摘されている。特許文献1中図9に示されるフィックスドエッジBにあっては、エッジ部12aを漉き分け手法でコーン振動板部13aよりも薄く漉き上げて該エッジ部12aのコンプライアンスをコーン振動板部13aよりも高めるようにしてしるため、エッジ部12aのコンプライアンスを高めるほど薄く漉き上げねばならず、従って、コンプライアンスを高めるに連れて、耐振幅性が弱くなることと、パルプより構成されていることから外気環境、特に湿度等によりコンプライアンスが影響を受け易い等の欠点を有する。
すなわち、特許文献1で開示される技術では、振動板とエッジとが同じ単一の材料で形成されているので、振動板、および、エッジに対する個々の要求に応えることができないという問題があった。
実開平05−41294号公報
本発明は、上記した問題点を課題の一例とするものである。すなわち、振動板及びエッジの物性が調整されたスピーカ用振動体、および、そのようなスピーカ用振動体を有するスピーカ装置を提供することを目的とする。
本発明のスピーカ用振動体は、上記課題を解決するため、第1の繊維交絡体と、当該第1の繊維交絡体と重なる第2の繊維交絡体とを備え、前記第1の繊維交絡体及び前記第2の繊維交絡体の一方は、ホウ素を有するポリビニルアルコール系繊維を有し、前記第1の繊維交絡体は屈曲部と振動部を備え、前記第2の繊維交絡体は振動部を備え、前記第1の繊維交絡体の繊維は、前記第2の繊維交絡体の繊維に対して長い。
本発明のスピーカ用振動体の実施形態の例1及び1'に係る断面図である。 本発明のスピーカ用振動体の変形例1"に係る断面図である。 本発明で用いるホウ素を有するポリビニルアルコール系繊維の例の繊維束の断面を示す電子顕微鏡写真である。 本発明のスピーカ用振動体の例1の製造方法のフローチャートである。 本発明に係るスピーカ装置の一例100を示すモデル図である。 本発明に係るスピーカ装置の一例100の搭載例、設置例を示すモデル図である。
本発明のスピーカ用振動体の一例1の断面を図1(a)にモデル的に示す。
本発明のスピーカ用振動体1では、上述のように、積層された第1の繊維交絡体1Aと第2の繊維交絡体1Bを備え、前記第1の繊維交絡体1A又は前記第2の繊維交絡体1Bの一方は、ホウ素を有するポリビニルアルコール系繊維を有し、前記第1の繊維交絡体1Aの外周部は、前記第2の繊維交絡体の外周部より大きい。
本発明のスピーカ用振動体1は振動面2を有し、スピーカ装置に組み込まれたときにこの振動面2からは音波が発せられる。
図1(a)に示されるように、第1の繊維交絡体1Aがスピーカ用振動体1の表面側に設けられ、第2の繊維交絡体1Bが裏面側に設けられている場合、第1の繊維交絡体1Aはスピーカ用振動体2の振動面を構成する。
また、図1(b)に示される本発明のスピーカ振動体の例1'のように、第1の繊維交絡体1Aがスピーカ用振動体1'の裏面側に設けられ、第2の繊維交絡体1Bが表面側に設けられている場合、第2の繊維交絡体1Bはスピーカ用振動体の振動面を構成する。
本発明のスピーカ用振動体は、振動面を有する振動部2と、振動面を有する屈曲部3を備える。スピーカ装置にスピーカ用振動体が組み込まれたときに、これら振動部2と屈曲部3との振動面からは音波が発せられる。よって、スピーカ用振動体が組み込まれたスピーカ装置は、比較的大きな有効振動面積を有する。
第1の繊維交絡体は、振動部の一部及び屈曲部を構成している。
第2の繊維交絡体は、振動部の一部を構成している。
第1の繊維交絡体の外周部は、第2の繊維交絡体の外周部より大きく形成されている。なお、第1の繊維交絡体の内周部は第2の繊維交絡体の外周部より小さく形成されている。また、第1の繊維交絡体の内周部は第2の繊維交絡体の内周部に対して略同じ又は小さく形成される。
すなわち、第1の繊維交絡体は、振動部及び屈曲部が有する共通部分を形成する。
振動部は2つの層を備えている。この2つの層のうち、一方の層は第1の繊維交絡体で構成され、他の層は第2の繊維交絡体で構成されている。振動部は、コーン形状、平板形状等、公知の振動板の形状にすることができる。
屈曲部は第1の繊維交絡体で構成される。屈曲部は、コルゲーション状、折り曲げ状等の、公知のエッジの形状を採用することができる。
振動部は、屈曲部に対して剛性(ヤング率)が大きくしても構わない。この場合、振動部から発せられる音波の伝播速度を向上させることができる。
振動部を第1の繊維交絡体及び第2の繊維交絡体の積層構造とすることで、剛性を大きくできる。また、第1の繊維交絡体に対して第2の繊維交絡体の剛性を大きくすることで、振動部の剛性を大きくすることができる。具体的には、例えば、第1の繊維交絡体の密度に対して第2の繊維交絡体の密度を大きくしたり、比較的大きい剛性を有する繊維で第2の繊維交絡体を構成すること、などが挙げられる。比較的大きい剛性を有する繊維としては、例えばヤング率が比較的大きい繊維、比較的長い繊維などが挙げられる。ヤング率が比較的大きい繊維としては、例えば後述するホウ素を有するポリビニルアルコール系繊維が挙げられる。また、繊維の長さを比較的長くすることで、繊維に比較的大きい曲げ剛性が備わる。
屈曲部は、振動部に対して剛性(ヤング率)を小さくしても構わない。この場合、後述するスピーカ装置が有するフレームに対して振動部を良好に指示することができる。
屈曲部を、例えば第1の繊維交絡体で構成される単一の層とすることで、この第1の繊維交絡体で構成される層を有する振動部に対して、剛性を小さくすることができる。また、屈曲部を構成する第2の繊維交絡体の密度を比較的小さくすることで、剛性を小さくすることができる。このように屈曲部の剛性を小さくすることにより、振動部の振動の追随性が向上する。このため、ボイスコイルに入力される電気信号に対して、振動部は忠実に振動することができる。
本発明のスピーカ用振動体を備えるスピーカ装置(後述)を駆動すると、屈曲部は振動部をスピーカ装置のフレームに対して支持するため、屈曲運動を繰り返す。このため、屈曲部と振動部との境界でストレスが作用し続け、破れ等が発生する場合がある。そこで、屈曲部と振動部を構成する第1の繊維交絡体において、繊維の長さを比較的長くすることで、このような破れの発生を抑止することができる。
第1の繊維交絡体の繊維の長さは、例えば、第2の繊維交絡体の繊維の長さに対して長くして構わない。
本発明のスピーカ用振動体を構成する、第1の繊維交絡体及び第2の繊維交絡体のうち、一方の繊維交絡体はホウ素を有するポリビニルアルコール系繊維を有する。
スピーカ用振動板のうち、振動部は第1の繊維交絡体と第2の繊維交絡体が積層した構造である。
このような積層構造を形成する場合、個々に、抄造により形成された抄造物としての第1の繊維交絡体と、抄造物としての第2の繊維交絡体を重ね、これら重ね合わせたものを挟持する2つの金型を用いて加熱・加圧により積層構造を形成する。この場合、第1の繊維交絡体と第2の繊維交絡体との間における密着性が低いため、加熱・加圧後、第1の繊維交絡体と第2の繊維交絡体とが剥がれる場合がある。そこで、第1の繊維交絡体及び第2の繊維交絡体のうち、一方の繊維交絡体がホウ素を有するポリビニルアルコール系繊維を有することで、この剥がれを抑止することができる。また、約60℃の熱水に可溶なポリビニルアルコール系繊維を用いれば、金型にこのポリビニルアルコール系繊維が付着してしまい、第1の繊維交絡体及び第2の繊維交絡体を金型から剥がしづらくなり、生産性が低下する場合がある。本発明では、ホウ素を有するポリビニルアルコール系繊維を用いることで金型に対する離型性を改善して、生産性を向上することができる。
本発明の実施形態に係るスピーカ用振動体には、天然繊維、再生繊維、化学繊維、合成繊維、および、有機繊維、無機繊維から選ばれる繊維を、単独、あるいは、2種以上、用いることができる。
天然繊維としては、木材パルプ繊維、非木材パルプ繊維、植物繊維、動物繊維などが挙げられる。木材パルプ繊維として、サルファイトパルプやクラフトパルプなどが挙げられる。非木材パルプ繊維としては、竹やワラ等が挙げられる。植物繊維としては、マニラ麻や綿などが挙げられる。動物繊維としては、絹や羊毛などが挙げられる。化学繊維や合成繊維としては、レーヨン、ナイロン、ビニロン、ポリエステル、アクリル等で構成される繊維が挙げられる。有機繊維としては、グラファイトなどで構成される繊維が挙げられる。無機繊維としては、シリコンカーバイト等で構成される無機繊維や、ガラス繊維、炭素繊維、セラミック繊維、玄武岩等で構成される鉱物繊維などが挙げられる。
ここで、スピーカ用振動体の繊維交絡体に用いる合成繊維として、ホウ素を有するポリビニルアルコール系繊維が挙げられる。60℃の熱水に可溶なポリビニルアルコール系繊維をスピーカ用振動体の繊維交絡体に用いた場合には、抄造後の抄造体(例えば、水を含む繊維交絡体)を乾燥する際、乾燥させるために用いる金型により水が熱水に変わり、この熱水にポリビニルアルコール系繊維が溶けて金型に付着し、金型から乾燥させた抄造体を剥がしにくくなり、生産性を低下させる問題があった。しかし、ホウ素を有するポリビニルアルコール系繊維を用いることで、金型に対する離型性が改善して、生産性を向上することができる。
また、ホウ素を有するポリビニルアルコール系繊維としては、ホウ酸を有する、ポリビニルアルコール系高分子化合物からなる組成物から構成された繊維や、特許文献4および5で知られているホウ素架橋されたポリビニルアルコール系高分子化合物から構成された繊維などが挙げられる。ここで、式(1)、および、式(2)にホウ素架橋されたポリビニルアルコール系高分子化合物の2つの例におけるホウ素架橋部分の構造を示す。また、式(3)にホウ素架橋されたポリビニルアルコール系高分子化合物の他の例を示す。
ホウ素架橋を有するポリビニルアルコール系高分子化合物は、例えば、ポリビニルアルコールにホウ酸、ホウ酸塩、ボロン酸などを添加することで、ホウ素による架橋構造を形成したものである。ここでのポリビニルアルコールは、ビニルアルコール単位を10モル%以上、好ましくは30モル%以上、さらに好ましくは50モル%以上含有する重合体であり、通常ビニルエステルやビニルエーテルの単独重合体や共重合体を加水分解(ケン化、加アルコール分解など)することによって得られる。ここでビニルエステルとしては酢酸ビニルが代表例として挙げられ、その他にギ酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ピバリン酸ビニル、バレイン酸ビニル、カプリン酸ビニル、安息香酸ビニルなどが挙げられる。ビニルエーテルとしてはt−ブチルビニルエーテル、ベンジルビニルエーテルなどが挙げられる。また、ここでのポリビニルアルコールは、下記の単量体単位を含んでいても良い。これらの単量体単位としては、エチレンを除くプロピレン、1−ブテン、イソブテンなどのオレフィン類;アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、無水マレイン酸などの不飽和酸類あるいはその塩あるいは炭素数1〜18までのモノまたはジアルキルエステル類;アクリルアミド、炭素数1〜18のN−アルキルアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、2−アクリルアミドプロパンスルホン酸あるいはその酸塩あるいはその4級塩などのアクリルアミド類;メタクリルアミド、炭素数1〜18のN−アルキルメタクリルアミド、N,N−ジメチルメタクリルアミド、2−メタクリルアミドプロパンスルホン酸あるいはその塩、メタクリルアミドプロピルジメチルアミンあるいはその酸塩あるいはその4級塩などのメタクリルアミド類;N−ビニルピロリドン、N−ビニルホルムアミド、N−ビニルアセトアミドなどのN−ビニルアミド類;酢酸アリル、アリルアルコール、8−ヒドロキシ−1−オクテンなどのアリル化合物、アクリロニトリル、メタクリロニトリルなどのシアン化ビニル類、炭素数1〜18のアルキルビニルエーテル、アルコキシアルキルビニルエーテルなどのビニルエーテル類;塩化ビニル、塩化ビニリデンなどフッ化ビニル、フッ化ビニリデンなどのハロゲン化ビニル類;ジメチルアリルアルコール、ビニルケトンなどが挙げられる。
また、スピーカ用振動体を構成する第1の繊維交絡体の繊維の配合量として、例えばホウ素を有するポリビニルアルコール系繊維の配合量が30重量%、ポリビニルアルコール系繊維以外の他の繊維(例えば、天然繊維)の配合量が70重量%である。また、スピーカ用振動体を構成する第2の繊維交絡体の繊維の配合量として、例えばホウ素を有するポリビニルアルコール系繊維の配合量が10重量%であり、他の繊維(例えば、天然繊維)の配合量が90重量%である。
第1の繊維交絡体について、剛性を比較的小さくすべく、ホウ素を有するポリビニルアルコール系繊維の配合量を比較的小さくすることが好ましい。よって、ホウ素を有するポリビニルアルコール系繊維の配合量は他の繊維の配合量に対して小さいことが好ましい。
第2の繊維交絡体について、剛性を比較的大きくすべく、ホウ素を有するポリビニルアルコール系繊維の配合量を比較的大きくすることが好ましい。一方で、剛性が過度に大きくならない点で、ホウ素を有するポリビニルアルコール系繊維の配合量は他の繊維の配合量に対して小さいことが好ましい。
上記のホウ素を有するポリビニルアルコール系繊維の水への溶解温度は、80℃よりも高い。このような繊維を用いることで、金型を用いてスピーカ用振動板を形成する際に、熱水に繊維が溶けて金型に付着すること、金型に繊維が付着して生産性が低下してしまうことを抑止できる。
さらに、上記のホウ素を有するポリビニルアルコール系繊維が、巻縮した繊維であると、繊維同士の交絡点が増えるので、繊維同士の摩擦を生じやすくでき、スピーカ用振動板の内部損失を向上させることができる。また、繊維同士の交絡点が増えるので、スピーカ用振動板のヤング率を向上できる。
また、上記交絡用繊維の断面形状が、円形または楕円形であると、繊維の割れ(例えば、ラジアル(半径)方向の割れ)が未然に抑止できる。図2に本発明で用いるホウ素を有するポリビニルアルコール系繊維の例の繊維束の断面を示す電子顕微鏡写真を示す。
前述の実施形態では、第1の繊維交絡体は振動部の一部及び屈曲部を構成し、第2の繊維交絡体は振動部の一部を構成している。第1の繊維交絡体の外周部は第2の繊維交絡体の外周部より大きく形成され、第1の繊維交絡体の内周部は第2の繊維交絡体の外周部より小さく形成されている。本発明では、このような構成に限らず、例えば、図3に本発明に係るスピーカ用振動体の他の例1"として示すように、第1の繊維交絡体1Aで屈曲部が構成され、第2の繊維交絡体で振動部が構成されても構わない。この場合、第1の繊維交絡体1Aの外周部は第2の繊維交絡体1Bの外周部より大きく形成され、第1の繊維交絡体1Aの内周部は第2の繊維交絡体1Bの外周部より小さく形成されている。
また、第1の繊維交絡体1Aの内周部は第2の繊維交絡体1Bの内周部に対して大きく形成されている。第1の繊維交絡体1Aで構成される屈曲部3の内周部は、第2の繊維交絡体1Bで構成される振動部2の外周部と重なっており、これら屈曲部3と振動部2は連結している。このため、スピーカ用振動体は、第1の繊維交絡体1Aと第2の繊維交絡体1Bが重なる、重なり部分を備える。図示の例では、重なり部分1Cにおいて、第1の繊維交絡体1Aがスピーカ用振動体の表面側に、第2の繊維交絡体1Bはスピーカ用振動体の裏面側にあるが、これに限定されず、また、第2の繊維交絡体2Bがスピーカ用振動体の表面側に、第1の繊維交絡体1Aはスピーカ用振動体の裏面側にあっても構わない。この重なり部分における、第1の繊維交絡体1Aの一部分又は第2の繊維交絡体1Bの一部分は上述したホウ素を有するポリビニルアルコール系繊維を有している。また、第1の繊維交絡体1A及び第2の繊維交絡体1Bの各々が振動面を備える。
このような構成をスピーカ用振動体が備えることで、屈曲部は第1の繊維交絡体で実質的に構成され、振動部は第2の繊維交絡体で実質的に構成される。例えば、屈曲部を柔軟にすべく、第1の繊維交絡体のヤング率が第2の繊維交絡体のヤング率が小さい場合、第1の繊維交絡体に第2の繊維交絡体が積層していないので、屈曲部は所望の柔軟性を備えて振動部の振動に対する追従性が向上する。言い換えれば、第2の繊維交絡体のヤング率が第1の繊維交絡体よりヤング率が大きい場合、第2の繊維交絡体に第1の繊維交絡体が積層していないので、振動部は屈曲部より比較的高いヤング率を備え、伝播速度を向上させることができる。また、積層した部分を振動部と屈曲部の連結部分とすることで、スピーカ用振動体の軽量化を図ることができる。一方、屈曲部と振動部とを連結すべく、屈曲部又は振動部の一方の繊維交絡体が、ホウ素を有するポリビニルアルコール系繊維を有していても構わないし、同時に振動部のヤング率を向上させるために、振動部を構成する第2の繊維交絡体がホウ素を有するポリビニルアルコール系繊維を有していても構わない。
本発明に係るスピーカ用振動体の製造方法の一例として、図1(a)に示したスピーカ用振動板1"の場合について、図4にその製造方法のフローチャートを示す。
ステップS1−1で第1の構成部材、すなわち、屈曲部を有する抄造物である第1の繊維交絡体をパルプを用いて抄造法で形成し、このステップS1−1と同時、あるいは、その前後にステップS2−1として、第二の構成部材として屈曲部を有しない抄造物である第1の繊維交絡体をホウ素を有するポリビニルアルコール系繊維、および、パルプを用いて抄造法で形成する。
次いで、ステップS3−1でこれら繊維交絡体を重ね合わせ、成形工程であるステップS4−1で加熱・加圧して一体化する。
図5に、このような本発明に係るスピーカ用振動体を備えたスピーカ装置の例100aを示す。
スピーカ装置100aは、フレーム103、振動部1aと屈曲部1bとを有する本発明に係るスピーカ用振動体1、センターキャップ107、屈曲部105、スピーカ用リード線(錦糸線)200、ダンパ106、ボイスコイル支持部104、ボイスコイル支持部に支持されるボイスコイル101、磁気回路102を備える。磁気回路102は、磁石102A、ヨーク102B、プレート102C、ボイスコイル101bが配置される磁気ギャップ102Gを備える。
このスピーカ装置100aでは、ボイスコイル101に音声信号を供給する音声信号供給ラインであるスピーカ用リード線200が、スピーカ用振動板1aの表面および裏面の間を、スピーカ用振動体の振動部1aを縫って配置されている。
振動部1aは、屈曲部1bにより、フレーム103に支持されている。なお、屈曲部1bの外周部105aは、フレーム103に連結している。振動部1a、屈曲部105、センターキャップ107は、音波を発する振動面を形成している。
図6は、本発明の実施形態に係るスピーカ用振動板を備えたスピーカ装置が搭載あるいは設置された電子機器、自動車、建築物を示した説明図である。本発明の実施形態に係るスピーカ装置100は、図に示されるような電子機器200、自動車300に好適に搭載させ、あるいは、住宅等の建築物400に好適に設置することができる。
図6(a)に示すような電子機器200としては、携帯電話或いは携帯情報端末のような小型電子機器、或いはフラットパネルディスプレイやオーディ装置のような電子機器などにおいて、それらの筐体内にスピーカ100を搭載することができる。図6(b)に示すような自動車300としては、その車室内の後部、前部、ドア部、天井部などにスピーカ装置100を搭載することができる。図6(c)に示すような建築物400としては、内壁部、天井部、床部、外壁部などにスピーカ装置100を設置することができる。
以上、本発明について、好ましい実施形態を挙げて説明したが、本発明のスピーカ用振動体、および、スピーカ装置は上記実施形態の構成に限定されるものではない。
当業者は、従来公知の知見に従い、本発明のスピーカ用振動体、および、スピーカ装置を適宜改変することができる。このような改変によってもなお本発明のスピーカ用振動体、および、スピーカ装置の構成を具備する限り、もちろん、本発明の範疇に含まれるものである。
ここで、原出願の分割直前の特許請求の範囲は、次のようなものである。
[請求項1]
第1の繊維交絡体と、当該第1の繊維交絡体と重なる第2の繊維交絡体とを備え、
前記第1の繊維交絡体及び前記第2の繊維交絡体の一方は、ホウ素を有するポリビニルアルコール系繊維を有し、
前記第1の繊維交絡体は屈曲部と振動部を備え、
前記第2の繊維交絡体は振動部を備え、
前記第1の繊維交絡体の繊維は、前記第2の繊維交絡体の繊維に対して長いことを特徴とするスピーカ用振動体。
[請求項2]
前記第1の繊維交絡体の内周部と前記第2の繊維交絡体の外周部は連結していることを特徴とする請求項1に記載のスピーカ用振動体。
[請求項3]
前記第1の繊維交絡体は環状の形状を備えることを特徴とする請求項2に記載のスピーカ用振動体。
[請求項4]
前記第1の繊維交絡体及び前記第2の繊維交絡体は、ホウ素を有するポリビニルアルコ
ール系繊維を有することを特徴とする請求項1に記載のスピーカ用振動体。
[請求項5]
前記第1の繊維交絡体のホウ素を有するポリビニルアルコール系繊維は、前記第2の繊維交絡体のホウ素を有するポリビニルアルコール系繊維に対して長いことを特徴とする請求項4に記載のスピーカ用振動体。
[請求項6]
前記屈曲部は、前記第1の繊維交絡体の外周部と前記第2の繊維交絡体の外周部との間に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のスピーカ用振動体。
[請求項7]
前記ホウ素を有するポリビニルアルコール系繊維の水への溶解温度が、80℃よりも高いことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のスピーカ用振動体。
[請求項8]
前記ホウ素を有するポリビニルアルコール系繊維が、巻縮した繊維であることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載のスピーカ用振動体。
[請求項9]
前記ホウ素を有するポリビニルアルコール系繊維の断面形状が、円形または楕円形であることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載のスピーカ用振動体。
[請求項10]
請求項1〜9のいずれか1項に記載のスピーカ用振動体を有することを特徴とするスピーカ装置。
[請求項11]
請求項10に記載のスピーカ装置を備えることを特徴とする電子機器。
100 本発明に係るスピーカ装置の例
1 スピーカ用振動体
1a スピーカ用振動体の振動部
1b スピーカ用振動体の屈曲部
1A 第1の繊維交絡体
1B 第2の繊維交絡体
101 ボイスコイル
102 磁気回路
102A 永久磁石
102B、102C ボールピース
102G ギャップ部
103 フレーム
104 円筒部
105 エッジ
106 ダンパ
107 センターキャップ
200 スピーカ用リード線

Claims (1)

  1. 第1の繊維交絡体と、当該第1の繊維交絡体と重なる第2の繊維交絡体を備え、
    前記第1の繊維交絡体及び前記第2の繊維交絡体の一方は、ホウ素を有するポリビニルアルコール系繊維を有し、
    前記第1の繊維交絡体の外周部は、前記第2の繊維交絡体の外周部より大きいことを特徴とするスピーカ用振動体。
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