JP2017129545A - フローセル、粒子分析装置および粒子分析方法 - Google Patents

フローセル、粒子分析装置および粒子分析方法 Download PDF

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Abstract

【課題】チャンバ内の汚染および気泡が血球計数の精度に影響を及ぼすことを防止または抑制できるフローセルおよびそれを使用した粒子分析装置ならびに粒子分析方法を提供する。
【解決手段】フローセル200は、第一の層210と、第二の層220と、第三の層230と、を有する。第一の層210は、第一の流路211および第一の電極216を有する。第二の層220は、第二の流路221および第二の電極224を有する。第三の層230は、第一の層210と第二の層220との間に形成され、第一の流路211と第二の流路221とを連通する第一の連通孔231を有する。第一の電極216は、第一の連通孔231に関して第一の流路211にサンプルが供給される側と反対側の第一の流路211に設置される。第二の電極224は、第一の連通孔231に関して第二の流路221から流体が排出される側と反対側の第二の流路221に設置される。
【選択図】図2

Description

本発明は、フローセル、粒子分析装置および粒子分析方法に関する。
医療現場において、医療従事者が被検者(患者)の血液検査を迅速に実施できる小型の血液検査装置が望まれている。血液検査装置が小型化されて可搬性が高まることにより、一般の病院、診療所などの医療機関において、多くの患者の血液検査を迅速に実施できることが期待される。とくに、血液検査のうち、血液中に含まれる赤血球、白血球、血小板などの血球を計数する検査は、医療機関において頻繁に実施されている検査であるため、小型の血球計数装置の開発が重要になってきている。
このような血球計数装置のうち、たとえば電気抵抗式の血球計数装置では、血球計数センサ部のチャンバに患者の血液サンプルを導入し、血球が検知孔(アパーチャ)を通過する際の電気抵抗の変化に基づいて、血球を計数する。ところが、従来の血球計数装置では、血液サンプルがチャンバ内を汚染したり、検知孔付近に貯留した気泡が上記電気抵抗を変化させたりするため血球計数の精度に影響を及ぼすおそれがある。
これに関連して、チャンバ内の汚染および気泡が血球計数の精度に影響を及ぼすことを回避するため、血球計数センサ部をディスポーザブル(使い捨て)とする技術が開発されている(たとえば、下記特許文献1)。しかし、このような血球計数装置は、血球計数センサ部を構成する部品が高価であるため、実用化が困難であるという問題がある。
特開2002−277380号公報
本発明は、上述した問題を解決するためになされたものである。したがって、本発明の目的は、チャンバ内の汚染および気泡が血球計数の精度に影響を及ぼすことを防止または抑制できるフローセル、粒子分析装置および粒子分析方法を提供することである。
本発明の上記目的は、下記によって達成される。
フローセルは、第一の層と、第二の層と、第三の層と、を有する。第一の層は、第一の流路および第一の電極を有する。第二の層は、第二の流路および第二の電極を有する。第三の層は、第一の層と第二の層との間に形成され、第一の流路と第二の流路とを連通する第一の連通孔を有する。第一の電極は、第一の連通孔に関して第一の流路にサンプルが供給される側と反対側の第一の流路に設置される。第二の電極は、第一の連通孔に関して第二の流路から流体が排出される側と反対側の第二の流路に設置される。
また、粒子分析装置は、フローセルと、サンプル供給部と、分析部と、を有する。流体注入部は、第一の流路に被計数粒子を含む流体を注入する。分析部は、第一の電極および第二の電極に接続され、第一の電極と第二の電極との間の抵抗値に基づいて被計数粒子を分析する。
また、粒子分析方法は、第一の層の第一の流路の一端からシース液を供給し、他端から排出するステップ(a)と、第二の層の第二の流路の一端からシース液を供給し、他端から排出するステップ(b)と、シース液が排出される側において第一の流路を閉鎖し、シース液が供給される側において第二の流路を閉鎖し、第一の流路にシース液を供給し、第一の連通孔を通じて、第二の流路から排出するステップ(c)と、シース液が供給される側において第一の流路に流体を注入し、第一の連通孔を通過する当該流体に含まれる粒子を計数するステップ(d)と、を有する。第一の連通孔は、第一の層と第二の層との間の第三の層に形成され、第一の流路と第二の流路とを連通する。
本発明によれば、フローセルにおいてサンプルがシース液に包まれた状態で流れ、検知孔を通過する。また、電極付近をサンプルが流れないので、サンプルによって電極が汚染されない。また、粒子の計測時に電極付近をサンプルおよびシース液が流れないので、電極に付着した気泡が流れによって剥離されず、血球パルスの基線を変動させることを防止できる。したがって、フローセルの流路内の汚染および気泡が血球計数の精度に影響を及ぼすことを防止または抑制できる。
本発明の第一の実施形態に係る粒子分析装置の概略構成を示すブロック図。 図1に示すフローセルの構成を示す分解斜視図。 本発明の第一の実施形態に係る粒子分析方法の一例を示すフローチャート。 図3に示すフローチャートの各ステップに対応する動作を示す模式図。 図4Aに後続する模式図。 図4Bに後続する模式図。 図4Cに後続する模式図。 図4Dに後続する模式図。 図4Eに後続する模式図。 図4Fに後続する模式図。 図2のA方向から見た場合のサンプル注入部付近におけるサンプル流およびシース流について例示する模式図。 図2のA方向から見た場合の検知孔付近のサンプル流およびシース流を示す模式図。 図5のW方向から見た場合の検知孔付近のサンプル流およびシース流を示す模式図。 本発明の第一の実施形態の一変形例を示す模式図。 本発明の第二の実施形態に係るフローセルの動作を例示する模式図。 図8Aに後続する模式図。 図8Bに後続する模式図。 本発明の第三の実施形態に係るフローセルの動作を例示する模式図。 図9Aに後続する模式図。 図9Bに後続する模式図。
以下、添付した図面を参照して本発明のフローセル、粒子分析装置および粒子分析方法の実施形態を説明する。なお、図中、同一の部材には同一の符号を用いた。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
(第一の実施形態)
図1は、本発明の第一の実施形態に係る粒子分析装置100の概略構成を示すブロック図である。粒子分析装置100は、サンプルに含まれる粒子を分析する装置である。以下では、血液サンプルに含まれる血球数を計測する場合(血球計数)を例示して説明する。
<粒子分析装置100の構成>
図1に示すように、粒子分析装置100は、フローセル200、サンプル供給部300、シース液供給部400、廃液回収部500、分析部600、表示部700、電源部800および制御部900を有する。
フローセル200は、血液サンプルに含まれる各々の血球の大きさに関する情報を抵抗値として分析部600へ出力する。より具体的には、フローセル200は一対の電極を有し、当該一対の電極間の抵抗値は、フローセル200に供給された血液サンプルに含まれる各々の血球の大きさに応じて変化する。フローセル200の構成の詳細については後述する。
サンプル供給部300は、血液サンプルをフローセル200に供給する。サンプル供給部300は、サンプル容器310、配管321,322、サンプル供給弁330およびサンプルポンプ340を有する。サンプル容器310は、血液サンプルを保持するための容器であり、サンプル供給弁330を介して、配管321によってフローセル200に接続されている。また、サンプル容器310は、サンプル供給弁330を介して、配管322によって廃液回収部500にも接続されている。配管322は、たとえばサンプル容器310の不要になった血液サンプルを直接的に廃液回収部500へ排出する場合などに使用される。血液サンプルは、患者から採取した血液を希釈液で計数に適した倍率に希釈した液体、および溶血した血液である。
サンプル供給弁330は、たとえばピンチバルブであり、サンプル容器310とフローセル200との間に設置され、制御部900の指示に従って弁を開閉する。サンプル供給弁330が開いているとき、サンプル容器310からフローセル200および廃液回収部500へ血液サンプルが供給される。一方、サンプル供給弁330が閉じているとき、サンプル容器310からフローセル200および廃液回収部500への血液サンプルの供給が遮断される。したがって、制御部900は、サンプル容器310からフローセル200および廃液回収部500へ血液サンプルを供給するタイミングを調整することができる。
サンプルポンプ340(例えば、シリンジポンプ)は、配管321の血液サンプルに対して圧力を加える。サンプルポンプ340は、シース液供給部400および配管321に接続されている。サンプルポンプ340は、制御部900の指示に従って、シース液供給部400からシース液を導入するとともに、配管321に対してシース液を排出し、配管321の血液サンプルに対して所定の圧力を加える。したがって、制御部900は、サンプル容器310からフローセル200へ血液サンプルを供給する量を調整することができる。なお、シース液供給部400からサンプルポンプ340にシース液を導入する代わりに、別途、希釈液をサンプルポンプ340に供給する構成としてもよい。
シース液供給部400は、シース液をフローセル200に供給する。シース液供給部400は、シース液容器410、配管421、第一供給弁431および第二供給弁432を有する。
シース液容器410は、シース液(たとえば生理的食塩水など)を保持する。第一供給弁431は、シース液容器410のシース液の供給先をサンプルポンプ340およびフローセル200のいずれかに切り替える。第二供給弁432は、シース液の供給先を配管422および配管423のいずれかに切り替える。後述するように、配管422および配管423は、フローセル200のシース液注入部に接続されている。第一供給弁431および第二供給弁432は、たとえば3方向電磁弁であり、制御部900によって制御される。
廃液回収部500は、フローセル200からの廃液を回収する。廃液回収部500は、廃液回収容器510、吸引ポンプ520、第一回収弁531および第二回収弁532を有する。
廃液回収容器510は、フローセル200からの廃液を貯留するための容器である。吸引ポンプ520は、廃液回収容器510の内容物を吸引する。吸引ポンプ520は、廃液回収容器510の内容物を吸引することにより、廃液回収容器510内を大気圧に対して陰圧にする。廃液回収容器510内を大気圧に対して陰圧にすることにより、大気圧のシース液供給部400のシース液がフローセル200へ引き込まれて供給される。このような陰圧駆動の粒子分析装置では、陽圧駆動に比べて部品の数を削減できるので、コストを抑制できる。
第一回収弁531は、サンプル供給部300の配管322から供給される血液サンプルおよびフローセル200からの廃液のいずれかを選択し、廃液回収容器510に排出する。また、第二回収弁532は、配管521および配管522のいずれかを選択し、フローセル200からの廃液を第一回収弁531に排出する。後述するように、配管521および配管522は、フローセル200の排出部に接続されている。第一回収弁531および第二回収弁532は、たとえば3方向電磁弁であり、制御部900によって制御される。
分析部600は、血液サンプルに含まれる血球を計数する。分析部600は、定電流源および電圧計を備え、電気抵抗法に基づいて血液サンプルに含まれる特定の血球を計数する。分析部600は、フローセル200の上記一対の電極間に定電流を流し、血球が検知孔を通過したときの抵抗値の変化に応じた電圧パルス(以下、「血球パルス」とも書く)を取得する。血球パルスの波高値は、血球の体積に比例することが知られている。分析部600は、特定の血球に対応する所定の波高値の血球パルス数を計測し、血液サンプルに含まれる特定の血球の数を算出する。上記特定の血球は、たとえば赤血球、血小板および白血球である。
また、分析部600は、赤血球、白血球、血小板以外の測定項目、たとえばヘモグロビン濃度(HGB)、ヘマトクリット値(HCT)、平均赤血球容積(MCV)、平均赤血球ヘモグロビン量(MCH)、リンパ球パーセント(LY%)、単球パーセント(MO%)、顆粒球パーセント(GR%)、リンパ球(LY)、単球(MO)、顆粒球(GR)についても計測可能に構成されている。
表示部700は、ディスプレイを備え、分析部600により算出された血球の数を当該ディスプレイに表示する。
電源部800は、サンプル供給部300、シース液供給部400、廃液回収部500、分析部600、表示部700および制御部900に電源を供給する。
制御部900は、サンプル供給部300、シース液供給部400、廃液回収部500、分析部600、表示部700および電源部800を制御する。制御部900は、演算処理部および記憶部を有する。演算制御部は、記憶部に記憶されている制御プログラムを実行する。制御プログラムは、粒子分析装置100に粒子分析方法を実行させるように構成されている。粒子分析方法については後述する。
<フローセル200の構成>
図2は、図1に示すフローセル200の構成を示す分解斜視図である。フローセル200は、第一の層210、第二の層220および第三の層230を有する。図2において、A方向から見える面を上面、A方向と反対方向から見える面を下面と定義する。フローセル200は、たとえば3枚の板状の樹脂に各々流路となる凹部、孔などのパターンを形成し、積層して貼り合せることにより作製されうる。パターン形成には、エッチング加工、レーザー加工など公知の技術を使用できる。このように、フローセル200は、簡単な積層構造を有するので、小型、軽量、かつ安価に作製されうる。なお、フローセル200は、ガラスやセラミックスにより作製されてもよい。
第一の層210は、第一の流路211、サンプル注入部212、シース液注入部213,214、排出部215および第一の電極216を有する。
第一の流路211は、サンプル注入部212およびシース液注入部213,214から排出部215へ流体を導く微細な流路である。第一の流路211は、第一の層210の下面側に形成された凹部および第三の層230の上面が合せられることにより断面が矩形状に構成されている。第一の流路211の内寸w1は、たとえば1mm角以下であることが好ましい。第一の層210の凹部は、第一の層210を下面側から平面視したときにY字型を呈するように形成される。第一の流路211の両端部には、それぞれシース液注入部213,214および排出部215が配されている。また、シース液注入部213,214の各々から流入したシース液が合流する位置には、サンプル注入部212が配されている。
サンプル注入部212は、サンプル供給部300から供給された血液サンプルを第一の流路211に注入する。サンプル注入部212は、第一の層210の下面側に形成され、ノズルを備える。配管321から供給された血液サンプルは上記ノズルから吐出され、第一の流路211に注入される。
第一の電極216は、上記一対の電極の一方の電極であり、分析部600に接続されている。第一の電極216は、第一の流路211の排出部215側、すなわち後述の検知孔(第一の連通孔)231に関して第一の流路211に血液が流入する側と反対側の第一の流路211に設置される。第一の電極216は、第一の流路211における検知孔231寄りに設置されることが好ましい。また、第一の電極216は、第一の層210の上面に露出したリード部を備え、当該リード部は配線を介して分析部600に接続される。
配管422は、2本に分岐し、各々シース液注入部213,214に着脱可能に接続されている。また、配管521は、排出部215に着脱可能に接続される。
第二の層220は、第二の流路221、シース液注入部222、排出部223、第二の電極224、シース液輸送孔225,226および廃液輸送孔227を有する。
第二の流路221は、シース液注入部222から排出部223へ流体を導く微細な流路である。第二の流路221は、第二の層220の上面側に形成された凹部および第三の層230の下面が合せられることより断面が矩形状に構成される。また前記断面は、半丸形状または丸形状でもよい。第二の流路221の内寸w2は、たとえば1mm角以下であることが好ましい。第二の流路221は、第一の流路211と並列に形成されうる。第二の流路221が第一の流路211と並列に形成されることにより、フローセル200を小型化できる。
第二の電極224は、上記一対の電極の他方の電極であり、分析部600に接続されている。第二の電極224は、第二の流路221のシース液注入部222側、すなわち後述の検知孔231に関して第二の流路221から流体が流出する側と反対側の第二の流路221に設置される。第二の電極224は、第二の流路221における検知孔231寄りに設置されることが好ましい。また、第二の電極224は、第二の層220の下面に露出したリード部を備え、当該リード部は配線を介して分析部600に接続される。
シース液輸送孔225,226は、シース液を第二の層220から第一の層210へ輸送する配管422を通すための貫通孔である。また、廃液輸送孔227は、廃液を第一の層210から第二の層220へ輸送する配管521を通すための貫通孔である。
配管423は、シース液注入部222に着脱可能に接続されている。また、配管522は、排出部223に着脱可能に接続される。
このように、配管422、423、521および522はフローセル200に対して着脱可能に接続されているので、フローセル200は粒子分析装置100本体に対して容易に取り付けおよび取り外しが可能である。後述するように、フローセル200は、1回切りの使い捨て(ディスポーザブルタイプ)ではなく、何度も繰り返し使用できる。しかしながら、フローセル200を清浄な状態に維持し、計測精度を一定の高いレベルに維持する観点から、フローセル200は所定回数使用した後に交換されることが好ましい。フローセル200は、粒子分析装置100本体に対して容易に取り付けおよび取り外しが可能であるので、定期的に交換されうる。
また、第一の電極216および第二の電極224は、とくに限定されないが、第一・第二電極216,224を同じ金属にすることで電位差の発生を抑制できので、電極材料は白金電極同士が好ましい。しかし、たとえばチタン−白金電極、安価なカーボン−カーボン電極であってもよい。このような電極材料を使用することにより、電極材料のコストを削減できる。
第三の層230は、第一の層210と第二の層220との間に形成され、検知孔231、シース液輸送孔232,233および廃液輸送孔234を有する。検知孔231は、第一の流路211と第二の流路221とをそれぞれの中途において連通する連通孔である。検知孔231の大きさは、1〜100μm程度であることが好ましいが、この範囲の大きさに限定されない。シース液輸送孔232,233は、配管422を貫通させるための貫通孔である。また、廃液輸送孔234は、配管521を貫通させるための貫通孔である。
<粒子分析方法>
図3は本実施形態の粒子分析方法の一例を示すフローチャートであり、図4A〜図4Gは図3に示すフローチャートの各ステップに対応する動作を示す模式図である。図4A〜図4Gにおいて、図2のXY平面に沿ったフローセル200の断面が示されている。
図3および図4Aに示すように、まず、第一の流路211の一端からシース液を供給し、他端から排出する(ステップS101)。制御部900は、サンプル供給部300、シース液供給部400および廃液回収部500を制御して、第一の流路211にシース液を供給し、廃液を回収する。
より具体的には、供給側では、サンプル供給弁330が閉じられて血液サンプルの供給が遮断される。また、第一供給弁431および第二供給弁432が制御されて、シース液容器410からシース液注入部213,214を経て第一の流路211にシース液を供給する経路が確立される。
一方、回収側では、第一回収弁531および第二回収弁532が制御されて第一の流路211から排出部215を経て廃液回収容器510にシース液を排出する経路が確立される。続いて、吸引ポンプ520が作動し、廃液回収容器510の内容物(空気)が吸引される。廃液回収容器510の内容物が吸引されると、廃液回収容器510内が大気圧に対して陰圧になるため、シース液容器410のシース液がシース液注入部213,214に流れ込み、第一の流路211を流れ、排出部215を経て廃液回収容器510に貯留する。第一の流路211は微細な構造を有するので容量が小さく、少量のシース液によって速やかに満たされる。したがって、従来のチャンバと比べてシース液を給水する時間を短縮できる。
また、血液サンプルの血球を計数する前に第一の流路211にシース液が通されることにより、第一の流路211に血液などの汚れや気泡が付着していたとしても除去できる。
次に、図4Bに示すように、第二の流路221の一端からシース液を供給し、他端から排出する(ステップS102)。制御部900は、サンプル供給部300、シース液供給部400および廃液回収部500を制御して、第二の流路221にシース液を供給し、廃液を回収する。
より具体的には、供給側では、サンプル供給弁330が閉じられて血液サンプルの供給が遮断される。また、第一供給弁431および第二供給弁432が制御されて、シース液容器410からシース液注入部222を経て第二の流路221にシース液を供給する経路が確立される。
一方、回収側では、第一回収弁531および第二回収弁532が制御されて、第二の流路221から排出部223を経て廃液回収容器510にシース液を排出する経路が確立される。続いて、吸引ポンプ520が作動し、廃液回収容器510の内容物(空気/シース液)が吸引される。廃液回収容器510の内容物が吸引されると、廃液回収容器510内が大気圧に対して陰圧になるため、シース液容器410のシース液がシース液注入部222に流れ込み、第二の流路221を流れ、排出部223を経て廃液回収容器510に貯留する。なお、このとき第一の流路211を満したシース液は第二回収弁532により廃液回収容器510への排出が遮断されるため、第一の流路211に保持される。第二の流路221は微細な構造を有するので容量が小さく、少量のシース液によって速やかに満たされる。したがって、従来のチャンバと比べてシース液を給水する時間を短縮できる。
また、血液サンプルの血球を計数する前に第二の流路221にシース液が通されることにより、第二の流路221に血液などの汚れや気泡が付着していたとしても除去できる。
次に、検知孔231を通じて第一の流路211から第二の流路221にシース液を流す(ステップS103)。図4Cに示すように、制御部900は、サンプル供給部300、シース液供給部400および廃液回収部500を制御して、第一の流路211にシース液を供給する。第一の流路211に供給されたシース液は、検知孔231を通じて第一の流路211から第二の流路221に流れる。そして、廃液回収部500にて廃液が回収される。
より具体的には、供給側では、サンプル供給弁330が閉じられ、血液サンプルの供給が遮断される。そして、第一供給弁431および第二供給弁432が制御され、シース液容器410からシース液注入部213,214を経て第一の流路211にシース液を供給する経路が確立される。シース液容器410から第二の流路221にシース液を供給する経路は、第二供給弁432によって遮断される。すなわち、シース液が供給される側において第二の流路221は閉鎖されている。
一方、回収側では、第一回収弁531および第二回収弁532が制御されて、シース液が検知孔231を通じて第二の流路221に流れる。また、第二の流路221から排出部223を経て、廃液回収容器510に廃液が排出される経路が確立される。続いて、吸引ポンプ520が作動すると、廃液回収容器510の内容物(空気/シース液)が吸引され、シース液容器410のシース液がシース液注入部213,214に流れ込み、第一の流路211を流れる。そして、シース液は、検知孔231を通じて第二の流路221に流れ込み、廃液回収容器510に貯留する。したがって、血液サンプルの血球を測定する前に、検知孔231を通じて第一の流路211から第二の流路221にシース液が通されることにより、検知孔231に血液などの汚れが付着していたとしても除去できる。
次に、血液サンプルの血球を計数する(ステップS104)。制御部900は、サンプル供給部300、シース液供給部400、廃液回収部500および分析部600を制御し、サンプル供給部300によってフローセル200に供給された血液サンプルの血球を計数する。
図4Dに示すように、シース液容器410から第一の流路211にシース液が供給され、検知孔231を通じて第二の流路221に流れる経路が確立された状態で血液サンプルを第一の流路211に注入する。
より具体的には、サンプル供給弁330が開けられ、サンプルポンプ340により配管321の血液サンプルが加圧され、サンプル注入部212のノズルから血液サンプルが第一の流路211に注入される。第一の流路211に注入された血液サンプルは、シース液注入部213,214から注入されたシース液に包まれた状態で第一の流路211を流れる。本実施形態では、第一の流路211は微細な構造を有するので容量が小さいので、血液サンプルの量も従来と比べて低減できる。
一方、第一の流路211から排出部215を経て廃液回収容器510へ至る経路は第二回収弁532によって遮断されている。すなわち、血液サンプルおよびシース液が排出される側において第一の流路211は閉鎖されている。また、シース液容器410から第二の流路221にシース液を供給する経路は、第二供給弁432によって遮断されている。すなわち、シース液が供給される側において第二の流路221は閉鎖されている。したがって、シース液および血液サンプルは、検知孔231を通じて第二の流路221に流れ込み、排出部223を経て廃液回収容器510に貯留する。本実施形態では、シース液および血液サンプルの流れは層流となるので、血液サンプルは、シース液に包まれた状態で検知孔231に吸い込まれて通過し、第二の流路221に流れ込む。
このように、血液サンプルがシース液に包まれた状態で流れることにより、血液サンプルは第一の流路211および第二の流路221の壁面や検知孔231に付着しないため、血液による汚染を防止できる。また、血液サンプルを第一の流路211から径の小さい検知孔231へ急激に流入させることにより、電気抵抗の変化が大きくなるので、血球パルスの変化も大きくなる。その結果、血球パルスの立ち上がりおよびSN比が改善しうる。また、シース液を用いて検知孔に流入させることで、検知孔の中央を通ることになり、安定した血液パルスを得ることができる。
さらに、検知孔231を通過した血液サンプルを、第二の流路221の下流へ安定して流すことができるため、検知孔231を通過した血液サンプルが検知孔231へ舞い戻ることを防止できる。したがって、誤って同じ血球を複数回計数することを防止できる。フローセル200におけるシース液および血液サンプルの流れの詳細については後述する。制御部900は第一の電極216と第二の電極224との間に定電流を流し、分析部600は、フローセル200の抵抗値の変化に応じた血球パルスを取得し、血球数を算出する。表示部700は、分析部600により算出された上記血球数を表示する。
上述したように、第一の電極216は検知孔231に関して第一の流路211に血液サンプルが流入する側と反対側の第一の流路211に設置される。また、第二の電極224は、検知孔231に関して第二の流路221から血液サンプルおよびシース液が流出する側と反対側の第二の流路221に設置される。このように第一の電極216および第二の電極224が配置されているので、電極間電圧を測定する時に第一の電極216および第二の電極224の付近に血液サンプルおよびシース液の流れが生じない。したがって、電気分解で発生した気泡が第一の電極216および第二の電極224に付着している場合であっても、付近に流れがないので血球パルスの基線が変動せず、安定した計測が可能である。また、第一の電極216および第二の電極224の電極面積を大きく取ることができるので、より安定した計測が可能である。
次に、検知孔231を通じて第一の流路211から第二の流路221にシース液を流して洗浄する(ステップS105)。図4Eに示すように、制御部900は、第一の流路211にシース液を供給し、検知孔231を通じて第一の流路211から第二の流路221にシース液を流して洗浄し、廃液を回収する。したがって、第一の流路211内、第二の流路221内および検知孔231に付着した気泡や残留血液(たとえばタンパク)などの汚れを容易に除去できる。その結果、検知孔231付近に付着した気泡によって血球パルスの基線が変動することが防止され、安定した血球計測が可能となる。また、電気分解によって発生した電解水も除去されうる。したがって、検知孔231は清浄な状態を維持できる。
次に、第一の流路211にシース液を流して洗浄する(ステップS106)。図4Fに示すように、制御部900は、第一の流路211にシース液を流して洗浄し、廃液を回収する。したがって、血液サンプルの血球を測定した後に第一の流路211にシース液が通されることにより、第一の流路211内に付着した気泡や残留血液などの汚れを除去できる。
次に、第二の流路221にシース液を流して洗浄する(ステップS107)。図4Gに示すように、制御部900は、第二の流路221にシース液を流して洗浄し、廃液を回収する。したがって、血液サンプルの血球を測定した後に第二の流路221にシース液が通されることにより、第二の流路221内に付着した気泡や残留血液などの汚れを除去できる。
このように、本実施形態では、第一の流路211を有する第一の層210と、第二の流路221を有する第二の層220との間の第三の層に、第一の流路211と第二の流路221とをそれぞれの中途において連通する検知孔231が設けられている。第一の流路211に注入された血液サンプルは、シース液に包まれた状態で検知孔231まで流れて、略直角に進行方向を変え、検知孔231を通過する。そして、検知孔231を通過後再び略直角に進行方向を変え、第二の流路221を排出部223へ向けて流れる(図4Dを参照)。以下、フローセル200における血液サンプルの流れ(以下、「サンプル流」と書く)およびシース液の流れ(以下、「シース流」と書く)について詳細に説明する。
<フローセル200におけるサンプル流およびシース流>
図5は、図2のA方向から見た場合のサンプル注入部212付近におけるサンプル流およびシース流について例示する模式図である。図5において、Lはシース流の流線を表し、Pは第一の流路211の幅方向(W方向)におけるシース流の流速分布、すなわちシース流のフローパターンを示す。
また、図6Aは図2のA方向から見た場合の検知孔231付近のサンプル流およびシース流を示す模式図であり、図6Bは図5のW方向から見た場合の検知孔231付近のサンプル流およびシース流を示す模式図である。Lはサンプル流およびシース流の流線を表し、Pはサンプル流およびシース流のフローパターンを表す。
図5に示すように、第一の流路211のサンプル流およびシース流は、第一の流路211の幅が下流方向(X方向)に徐々に狭まっているため、下流に進むほど速度が大きくなる。また、サンプル流およびシース流の流線は、第一の流路211の上流に比べて下流の方が密になる。しかし、サンプル流およびシース流は層流であるため、流線同士が交わることはない。
サンプル流は、シース流によって下流に進むにつれて徐々に集束される(「流体力学的焦点合わせ(Flow Focusing)」と呼ばれる)。層流において流れの層同士が混ざり合うことはないから、サンプル流はつねにシース流の中央に位置する。したがって、血液サンプル中の血球は検知孔231の中心を流れるので、分析部600は安定した血球パルスを取得できる。
図6Aに示すように、サンプル流およびシース流は層流であるため、血液サンプルは、シース液に包まれた状態で第一の流路211を流れ、検知孔231に吸い込まれる。検知孔231における吸い込み流を利用することにより、シース液に包み込まれた血球を検知孔231に乱れることなく流入させることができる。
一般に、流路内の流れが層流になるか、あるいは乱流になるかは、レイノルズ数Re=u・d/νによって定まることが知られている。ここで、uは流速、dは流路の内径、νは動粘性係数である。レイノルズ数が約2320以下である場合、流れは層流となり、安定する。したがって、第一の流路211のような微細な流路内では、サンプル流およびシース流は、層流となると考えられる。
また、図6Bに示すように、サンプル流およびシース流は、見かけ上、慣性力よりも粘性力が支配的となっているため、容易に進行方向を略直角に変えることができると考えられる。サンプル流は、第一および第二の流体力学的焦点合わせ領域F1,F2において、さらに集束される。
(変形例)
図7は、第一の実施形態の一変形例を示す模式図である。本変形例では、粒子分析装置101は、吸引ポンプの代わりに、加圧ポンプ440を有する。加圧ポンプ440は、シース液容器410内を陽圧にし、シース液を第一の流路211または第二の流路221へ押し出して供給する。たとえば、シース液を第一の流路211に流す場合、加圧ポンプ440が作動すると、シース液容器410の内容物(シース液)が加圧される。廃液回収容器510内は大気圧になっているため、シース液容器410のシース液は、第一の流路211へ押し出されて流れ、排出部215から排出されて、廃液回収容器510に貯留する。
(実施例)
本実施形態のフローセル200と同等の構造を有するフローセルを試作した。第一および第二の流路の内寸は1mm角とした。また、第一の層と第二の層との間の第三の層に、第一の流路と第二の流路とを連通する検知孔(φ0.1)を形成した。このような構成のフローセルを使用して血液サンプルおよびシース液をフローセルに注入し、その流れを観察した。
まず、第一および第二の流路をシース液で満たした。そして、第二回収弁を閉じて第一の流路の下流をせき止めるとともに、第二の流路から廃液回収容器への経路を確立した。
シース液注入部からシース液を注入しつつ、サンプル注入部のノズル(φ0.25)から血液サンプルを第一の流路に注入した。第一の流路においてサンプル流がシース流に包み込まれて安定した流れとなり、流路が狭まるに従いシース流により流体力学的焦点合わせされることを観察によって確認した。また、サンプル流が、シース流の中心に位置し、シース流によって包まれた状態で進行方向を略直角に変え、上記貫通孔に流れ込むことを観察によって確認した。サンプル流およびシース流は検知孔でさらに集束し、サンプル流を中心とした流れとなるものと考えられる。
以上、説明した本実施形態のフローセル、粒子分析装置および粒子分析方法は、下記の効果を奏する。
本実施形態によれば、フローセル200において血液サンプルがシース液に包まれた状態で流れ、検知孔231を通過する。また、第一の電極216および第二の電極224付近を血液サンプルが流れないので、血液サンプルによって電極が汚染されない。また、血球の計測時に第一の電極216および第二の電極224付近を血液サンプルおよびシース液が流れないので、電極に付着した気泡が流れによって剥離されず、血球パルスの基線を変動させることを防止できる。さらに、血液サンプルに含まれる血球の計数が終了したのち、フローセル200の第一の流路211、第二の流路221および検知孔231内の汚れおよび気泡を容易に洗浄できる。したがって、フローセル200の第一の流路211、第二の流路221および検知孔231内の汚染および気泡が血球計数の精度に影響を及ぼすことを防止または抑制できる。
(第二の実施形態)
第一の実施形態では、第一の流路と第二の流路との間に検知孔が1つ設けられる場合について説明した。一方、第二の実施形態では、第一の流路と他の複数の流路との間に各々検知孔が設けられる場合について説明する。なお、説明の重複を避けるため、第一の実施形態と同じ構成については説明を省略する。
図8A〜図8Cは、第二の実施形態に係るフローセルの動作を例示する模式図である。図8A〜図8Cには、第一の流路と第二の流路との間、および第一の流路と第三の流路との間に各々検知孔が設けられている場合について例示されている。
図8Aに示すように、本実施形態では、フローセル201は、第一の流路211および第二の流路221に加え、第三の流路221’を有する。また、第三の流路221’には、第三の電極224’が配置されている。
第三の流路221’は、第二の流路221と同じ第二の層220に形成されることが好ましい。しかし、第三の流路221’が第二の層220に形成される場合に限定されるものではない。たとえば、第三の流路221’は、第二の層220の下側に形成された他の層に配置されてもよい。
また、第二の流路221および第三の流路221’は、第一の流路211に対して略直交方向に形成されることが好ましい。しかし、第二の流路221および第三の流路221’は、第一の流路211に対して略直交方向に形成される場合に限定されるものではない。
以下では、第二の層220に、第二の流路221および第三の流路221’が、第一の流路211に対して略直交方向に形成される場合について例示して説明する。
本実施形態では、第三の層230は、第一の流路211と第二の流路221とを連通する検知孔231に加えて、第一の流路211と第三の流路221’とを連通する検知孔231’(第二の連通孔)をさらに有する。検知孔231’は、検知孔231とは、大きさが異なる。たとえば検知孔231’は、検知孔231よりも大きく形成されうる。
表1に示すように、血球計測において、検知孔の大きさ(径)と測定範囲との関係が知られている。
たとえば、検知孔231および検知孔231’を、それぞれφ30μmおよびφ50μmに設定し、白血球(約10μm)、赤血球(6μm)および血小板(約2μm)を計数する場合について説明する。
表1においてφ30μmおよびφ50μmの検知孔の測定範囲を参照すると、検知孔231および検知孔231’は、ともに白血球、赤血球および血小板の計数に使用することが可能である。しかし、より高い測定精度、すなわち血球パルスのSN比を向上させる観点から、検知孔231は赤血球および血小板の計数に適し、検知孔231’は白血球の計数に適していると考えられる。
このようなフローセル201を使用して、赤血球、血小板および白血球を計数する手順は次のとおりである。
まず、図8Aに示すように、第一の流路211、第二の流路221および第三の流路221’に希釈液(シース液)を供給する。
次に、図8Bに示すように、血液サンプルを第一の流路211から検知孔231を通じて第二の流路221に流し、赤血球および血小板を計数する。
次に、図8Cに示すように、引き続き血液サンプルを第一の流路211から検知孔231’を通じて第三の流路221’に流し、白血球を計数する。
なお、赤血球の検知孔の径(検知孔231)をφ50μmとし、血小板の検知孔の径(検知孔231’)をφ30μmとしてもよい。
このように、大きさの異なる検知孔を複数の流路上に設置することにより、血球計数を精度良く、小型かつ低コストで実現できる。また、図8A〜図8Cでは、検知孔が2つの場合を例示したが、検知孔を3つ以上設置することもできる。
たとえば、第一の流路と第二の流路との間にφ30μmの第一の検知孔、第一の流路と第三の流路との間にφ50μmの第二の検知孔、第一の流路と第四の流路との間にφ100μmの第三の検知孔を設置できる。第一の検知孔は、血小板の計数に使用され、第二の検知孔は、赤血球の計数に使用され、第三の検知孔は、白血球の計数に使用されうる。このようにして、血液サンプルに含まれる血小板、赤血球および白血球を、それぞれに対して最適な大きさの検知孔に順次通過させることができる。
また、赤血球および血小板を計数するための血液サンプルAと、白血球を計数するための血液サンプルBとに分けて血球を計数することも可能である。血液サンプルAは、希釈液により、たとえば100倍に希釈される。一方、血液サンプルBは、希釈液により、たとえば200倍に希釈された後、溶血剤により溶血される。
まず、血液サンプルAをサンプル注入部から第一の流路に供給し、最適な検知孔にて計数したのち、上記血液サンプルAを排出し、フローセル200内を洗浄する。
次に、血液サンプルBをサンプル注入部から第一の流路に供給し、最適な検知孔にて計数したのち、上記血液サンプルBを排出し、フローセル200内を洗浄する。
これにより、赤血球および血小板を計数するためのフローセルと、白血球を計数するためのフローセルとを別々に備える必要がなく、同じフローセルで計数できるので、粒子分析装置の小型化を実現可能である。
(第三の実施形態)
第一の実施形態では、第一層と第二の層との間に検知孔が1つ設けられる場合について説明した。一方、第三の実施形態では、3つの層以上の各々の層間に検知孔が設けられる場合について説明する。なお、説明の重複を避けるため、第一の実施形態と同じ構成については説明を省略する。
図9A〜図9Cは、第三の実施形態のフローセルの動作を例示する模式図である。図9Aに示すように、フローセル202は、第四の層240と、当該第四の層240と第二の層220との間に形成された第五の層250とをさらに有する。
本実施形態では、第一の電極216は、検知孔231に関して第一の流路211から血液サンプルおよびシース液が流入する側と反対側に設置される。第一の電極216は、第一の流路211における検知孔231寄りに設置されることが好ましい。また、第二の電極224は、検知孔231に関して第二の流路221から血液サンプルおよびシース液が流出する側と反対側の第二の流路221に設置される。第二の電極224は、第二の流路221における検知孔231寄りに設置されることが好ましい。
第四の層240は、第三の流路241および第三の電極244を有する。第三の流路241は、第四の層240の上面側に形成された凹部および第五の層250の下面が合せられることにより断面が矩形状に構成されている。
また、第五の層250は、第二の流路221と第三の流路241とを連通する検知孔251(第二の連通孔)を有する。第三の電極244は、検知孔251に関して第三の流路241から血液サンプルおよびシース液が流出する側と反対側に設置される。第三の電極244は、第三の流路241における検知孔251寄りに設置されることが好ましい。
検知孔251は、検知孔231と大きさが異なる。たとえば、検知孔251は、検知孔231よりも大きく形成されうる。たとえば、検知孔231および検知孔251を、それぞれφ30μmおよびφ50μmに設定し、検知孔231にて血液サンプルの赤血球および血小板を計数し、検知孔251にて白血球を計数しうる。
血液サンプルの血球を計数するにあたり、図示しないシース液供給部および廃液回収部を制御して、シース液が流出する側において第一〜第三の流路211,221,241を閉鎖し、第一〜第三の流路211,221,241をシース液で満たす。
図9Bに示すように、検知孔231にて血球を計測する場合、シース液が流出する側において、第二の流路221を開放するとともに第一および第三の流路211,241を閉鎖し、第一の流路211に血液サンプルおよびシース液を注入する。
第一の流路211に注入された血液サンプルは、シース液に包まれた状態で検知孔231まで流れて、略直角に進行方向を上向きに変え、検知孔231を通過する。血液サンプルが検知孔231を通過する際、第一の電極216および第二の電極224が使用されて血液サンプルに含まれる赤血球および血小板が計数される。そして、検知孔231を通過した血液サンプルは、再び略直角に進行方向を変え、第二の流路221を流れて廃液回収部により回収される。
また、図9Cに示すように、検知孔251にて血球を計測する場合、シース液が流出する側において第三の流路241を開放するとともに第一および第二の流路211,221を閉鎖し、第二の流路221に血液サンプルおよびシース液を注入する。
第二の流路221に注入された血液サンプルは、シース液に包まれた状態で検知孔251まで流れ、検知孔251において略直角に進行方向を下向きに変え、検知孔251を通過する。血液サンプルが検知孔251を通過する際、第一の電極216および第三の電極244が使用されて血液サンプルに含まれる白血球が計数される。さらに、血液サンプルは、検知孔251を通過した後、再び略直角に進行方向を変え、第三の流路241を流れて廃液回収部により回収される。
このように、大きさの異なる検知孔を複数層の層間に設置することにより、血球計数を精度良く、小型かつ低コストで実現できる。
以上のとおり、実施形態において、本発明のフローセル、粒子分析装置および粒子分析方法を説明した。しかしながら、本発明は、その技術思想の範囲内において当業者が適宜に追加、変形、および省略できることはいうまでもない。
たとえば、上述の第一〜第三の実施形態では、血液サンプルに含まれる血球の数を計測する場合を例示して説明した。しかしながら、本発明の粒子分析装置は、血液サンプルに含まれる血球の数を計測する場合に限定されず、特定サイズの微粒子、たとえばラテックス粒子の計数に適用可能である。また、フローセル200内にセンサを設け、ヘモグロビン濃度を測定するようにすることも可能である。
また、本発明の粒子分析装置は、さらにヒータを有し、フローセルを粒子分析装置本体に対して積層構造とすることにより、フローセルのみを加温することができる。フローセルを加温することにより、サンプル流およびシース流の液温が安定し、粒子の計数精度を向上できる。
さらに、第一の層、第二の層および第三の層を一体化した一つの層に第一の流路、第二の流路および検知孔を形成してよい。上述した各層の一体化は、3Dプリンターにより作製することが可能である。
100,101 粒子分析装置、
200,201,202 フローセル、
210 第一の層、
211 第一の流路、
212 サンプル注入部、
213,214 シース液注入部、
215 排出部、
216 第一の電極、
220 第二の層、
221 第二の流路、
222 シース液注入部、
223 排出部、
224 第二の電極、
225,226 シース液輸送孔、
227 廃液輸送孔、
230 第三の層、
231 検知孔、
300 サンプル供給部、
400 シース供給部、
500 廃液回収部、
600 分析部、
700 表示部、
800 電源部、
900 制御部。

Claims (9)

  1. 第一の流路および第一の電極を有する第一の層と、
    第二の流路および第二の電極を有する第二の層と、
    前記第一の層と第二の層との間に形成され、前記第一の流路と前記第二の流路とを連通する第一の連通孔を有する第三の層と、を有し、
    前記第一の電極は、前記第一の連通孔に関して前記第一の流路にサンプルが供給される側と反対側の前記第一の流路に設置され、
    前記第二の電極は、前記第一の連通孔に関して前記第二の流路から流体が排出される側と反対側の前記第二の流路に設置される、フローセル。
  2. 前記第二の流路は、前記第一の流路に並列に形成される、請求項1に記載のフローセル。
  3. 前記第二の層は、第三の流路をさらに有し、
    前記第三の層は、前記第一の流路と前記第三の流路とを連通する第二の連通孔をさらに有し、
    前記第二の連通孔は、前記第一の連通孔と大きさが異なる、請求項1に記載のフローセル。
  4. 第三の流路を有する第四の層と、
    前記第二の層と第四の層との間に形成され、前記第二の流路と前記第三の流路とを連通する第二の連通孔を有する第五の層と、をさらに有し、
    前記第二の連通孔は、前記第一の連通孔と大きさが異なる、請求項2に記載のフローセル。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のフローセルと、
    前記第一の流路に被計数粒子を含むサンプルを供給するサンプル供給部と、
    前記第一の電極および前記第二の電極に接続され、前記第一の電極と前記第二の電極との間の抵抗値に基づいて前記被計数粒子を分析する分析部と、
    を有する、粒子分析装置。
  6. 前記第一の流路および前記第二の流路にシース液を供給するシース液供給部と、
    をさらに有する、請求項5に記載の粒子分析装置。
  7. 前記サンプル注入部から注入された流体は、前記シース液に包まれつつ前記第一の流路を流れ、前記第一の連通孔における吸い込み流により、前記第一の流路から前記第二の流路へ流れる、請求項6に記載の粒子分析装置。
  8. 第一の層の第一の流路の一端からシース液を供給し、他端から排出するステップ(a)と、
    第二の層の第二の流路の一端からシース液を供給し、他端から排出するステップ(b)と、
    前記シース液が排出される側において前記第一の流路を閉鎖し、前記シース液が供給される側において前記第二の流路を閉鎖し、前記第一の流路にシース液を供給し、第一の連通孔を通じて、前記第二の流路から排出するステップ(c)と、
    前記シース液が供給される側において前記第一の流路に流体を注入し、前記第一の連通孔を通過する当該流体に含まれる粒子を計数するステップ(d)と、を有し、
    前記第一の連通孔は、前記第一の層と前記第二の層との間の第三の層に形成され、前記第一の流路と前記第二の流路とを連通する、
    粒子分析方法。
  9. 前記第一の連通孔を通じて前記第一の流路から前記第二の流路にシース液を流して洗浄するステップ(e)と、
    前記第一の流路にシース液を流して洗浄するステップ(f)と、
    前記第二の流路にシース液を流して洗浄するステップ(g)と、
    をさらに有する請求項8に記載の粒子分析方法。
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