JP2017118296A - 撮像装置、画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム、および、記憶媒体 - Google Patents

撮像装置、画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム、および、記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】簡易かつ高速に撮影画像の画質を向上させる撮像装置を提供する。
【解決手段】撮像装置(10)は、撮像光学系を介して形成された光学像を光電変換して画像データを出力する撮像素子(102)と、画像データに対応する単一の画像に基づいて、撮像素子の飽和画素の輝度値を推定する推定手段(104a)と、輝度値に基づいて露出パラメータを設定する設定手段(104b)と、露出パラメータに基づいて撮影を行う制御手段(107)とを有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、撮影画像の画質を向上させる撮像装置に関する。
固体撮像素子を備えた撮像装置を用いて明るい被写体を撮像すると、撮影画像に白とび(輝度飽和)が発生することがある。輝度飽和が発生した領域(輝度飽和領域または飽和画素領域)では、撮像素子の輝度レンジ外の輝度情報(飽和画素値よりも大きい画素値に関する情報)が失われている。
従来から、異なる露出値で撮影した複数の画像を合成することにより、撮像素子の輝度レンジを拡大して撮影したようなHIGH DYNAMIC RANGE(HDR)画像を生成する方法が知られている。ここで露出値は、撮像系の絞り値および露光時間に応じて決定される、露出の度合いを示す指標値である。HDR画像の生成に用いられる複数の画像は、例えば複数の露出値で連写を行うHDRブラケット撮影などにより得ることができる。
この際、輝度飽和が十分に低減された品位の高い画像を得るには、画角内の明るい被写体に適した、十分大きい露出値で撮影した画像が必要である。このためHDR撮影(HDRブラケット撮影)を行う場合、予め露出値を変化させながら画素値を読み出すことを繰り返すか、または測光手段を用いて、十分大きい露出値を取得する必要があった。すなわち、HDR撮影を行う場合、複数の画像または測光手段の出力値に基づいて適切な露出値を取得するという準備が必要である。
特許文献1には、予め撮影した単一の画像の累積画素値ヒストグラムを用いて、予め用意したテーブルに基づいて露出値を取得することにより、単一の画像に基づいて前述の準備を行う方法が開示されている。非特許文献1には、単一の画像に基づいて輝度値を推定する方法が開示されている。
特開2008−104009号公報 CVPRW 2012, JUNE 2012, GRADIENT DOMAIN COLOR RESTORATION OF CLIPPED HIGHLIGHT
このように、HDRブラケット撮影を行う場合、複数の画像または測光手段の出力値に基づいて適切な露出値を取得する準備が必要であり、時間を要する。この点、特許文献1の方法では、単一の画像に基づいて前記準備を行うことができる。しかしながら、特許文献1の方法では、単一の画像の累積画素値ヒストグラムに基づいて露出値を取得するため、画面内の明るい被写体に適した十分大きい露出値を取得することは困難である。
そこで本発明は、簡易かつ高速に撮影画像の画質を向上させる撮像装置、画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム、および、記憶媒体を提供する。
本発明の一側面としての撮像装置は、撮像光学系を介して形成された光学像を光電変換して画像データを出力する撮像素子と、前記画像データに対応する単一の画像に基づいて、前記撮像素子の飽和画素の輝度値を推定する推定手段と、前記輝度値に基づいて露出パラメータを設定する設定手段と、前記露出パラメータに基づいて撮影を行う制御手段とを有する。
本発明の他の側面としての画像処理装置は、単一の画像から撮像素子の飽和画素の輝度値を推定する推定手段と、前記輝度値に基づいて露出パラメータを設定する設定手段とを有する。
本発明の他の側面としての画像処理方法は、単一の画像から撮像素子の飽和画素の輝度値を推定するステップと、前記輝度値に基づいて露出パラメータを設定するステップとを有する。
本発明の他の側面としての画像処理プログラムは、単一の画像から撮像素子の飽和画素の輝度値を推定するステップと、前記輝度値に基づいて露出パラメータを設定するステップと、をコンピュータに実行させる。
本発明の他の側面としての記憶媒体は、前記画像処理プログラムを記憶している。
本発明の他の目的及び特徴は、以下の実施形態において説明される。
本発明によれば、簡易かつ高速に撮影画像の画質を向上させる撮像装置、画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム、および、記憶媒体を提供することができる。
輝度飽和領域が発生している画像の例である。 画像における1次元画素値分布である。 単一の画像に基づいて輝度飽和領域の輝度値を推定する方法の説明図である。 各実施例における撮像装置のブロック図である。 実施例1における画像処理方法のフローチャートである。 実施例1における階調圧縮のための変換特性図である。 実施例2における撮像素子の模式図である。 実施例2における画像処理方法のフローチャートである。 実施例3における輝度飽和領域を含む画像の例である。 実施例3における画像処理方法のフローチャートである。
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。
まず、固体撮像素子において輝度飽和が発生する仕組みについて説明する。デジタルカメラなどの撮像装置には、CCD(CHARGE COUPLED DEVICE)センサやCMOS(COMPLEMENTARY METAL OXIDE SEMICONDUCTOR)センサなどの固体撮像素子が搭載されている。このような固体撮像素子は、画素ごとに入射する光を電荷に光電変換して読み出すことにより、2次元の面上に照射される光の強度分布を画像として得ることができる。
固体撮像素子の各画素が一度に蓄積可能な電荷量には限りがあり、高い輝度値の光が入射した画素においては飽和電荷量以上の電荷は失われる。このように撮像素子の複数の画素のうち、蓄積可能な最大電荷量が蓄積された画像を飽和画素といい、飽和画素が存在する領域を飽和画素領域(輝度飽和領域)という。輝度飽和領域は、蓄積可能な最大電荷量(飽和電荷量)に対応する飽和画素値を画素値とした、平坦な白とび領域として画像上に現れる。図1は、輝度飽和領域が発生している画像の例であり、夜間にヘッドライトを点灯させた車を撮影した画像の模式図を示している。図1において、領域SATが輝度飽和領域である。
デジタルカメラなどの撮像装置で撮像した画像には、一般的にフォトンショットノイズや暗電流ノイズなど、様々なノイズが画素値として記録される。固体撮像素子に入射する光が不足して画素に蓄積される電荷が非常に少ない場合、読み出された出力信号とノイズとを区別することは困難である。このような現象を黒つぶれと呼ぶ。黒つぶれが起こる光量から、輝度飽和が起こる光量までを撮像素子の輝度レンジと呼ぶ。
図2(b)は、ある露出値で撮像した画像の1次元画素値分布であり、横軸は画像のX座標、縦軸は画素値をそれぞれ示している。図2(b)において、Inはノイズと区別することが可能な最低画素値であり、Isは飽和画素値である。最低画素値Inと飽和画素値Isとの間の画素値領域が、撮像素子の輝度レンジに対応する。一般的なデジタルカメラは、レンズの絞り径またはシャッタースピードを変化させることにより、固体撮像素子に入射する光量を調整することが可能である。この調整量は、露出値と呼ばれる指標値で表すことができる。撮像を行う際に露出値を調節して入射する光量を低下させることにより、輝度飽和の発生を防ぐことが可能である。絞り値(F値)がF1、シャッタースピードが1秒のときの露出値を0とし、入射する光量が半分になるごとに露出値は1ずつ大きくなる。
露出値を大きくすることにより、輝度飽和の発生を防ぐことができる。しかし、露出値を大きくし過ぎると、画角内の暗い領域において入射光量が不足し、黒つぶれが発生する。このため、図1に示されるように、撮影画角内に周囲に比べて特に明るい領域(領域SAT)が存在する場合、撮影画角の全域で輝度飽和および黒つぶれのいずれも発生しない適切な露出値が存在しないことがある。
複数の露出値で撮影した画像を合成することにより、画角内において輝度飽和や黒つぶれの発生を低減することができる。このようにして生成された画像をHDR画像と呼ぶ。以下、図2を参照して、HDR画像の概要について説明する。図2(a)および図2(c)は、あるシーンを、互いに異なる露出値で撮像した2枚の画像の1次元画素値分布である。図2において、横軸は画像のX座標、縦軸は画素値をそれぞれ示している。図2(a)および図2(c)は、全ての輝度情報を記録することができているものとして示しているが、実際には撮像素子の輝度レンジが限られているため、図2(b)および図2(d)に示されるように黒つぶれおよび白とびがそれぞれ発生する。
図2(b)および図2(d)に示される2枚の画像において、それぞれ黒つぶれおよび白とびが発生しているものの、これらの2枚の画像を組み合わせれば、被写体の輝度情報が全て記録されていることになる。このため、図2(b)および図2(d)に示される2枚の画像を組み合わせる(合成する)ことにより、撮像素子の輝度レンジを拡張して撮像したようなHDR画像を生成することができる。
露出値の異なる2枚の画像を用いてHDR画像を生成する方法は、一般的に広く知られている。最も単純には、図2(d)に示される画像において、輝度飽和が発生している領域内の画素の画素値に、図2(b)に示される画像中の対応する画素の画素値に定数を乗算した値を積算すればよい。この定数は、図2(b)および図2(d)の画像を撮像した際のそれぞれの露出値に基づいて算出される。例えば、それぞれの露出値の差の絶対値をΔEVとすると、この定数として、2をΔEVだけ乗じて得られた値が用いられる。図2(e)は、このようにして生成されたHDR画像の1次元画素値分布であり、積算された画素値が一点鎖線で示されている。
露出値の異なる2枚の画像を合成することによりHDR画像を生成する方法を説明したが、他にも画素ごとに露出値を変化させることが可能な撮像素子を用いる方法がある。例えば、撮像光学系の絞りとは別に、画素ごとに駆動する開口を有する撮像素子を用いる。明るい被写体からの光が入射する画素においては開口を絞り、暗い被写体からの光が入射する画素においては開口を開きながら撮像する。これにより、1回の撮影で画像上の領域ごとに露出値の異なるHDR画像を撮像することが可能である。または、画素ごとに露光時間を変化させることが可能な撮像素子を用いてもよい。すなわち、画素ごとに蓄積電荷を任意のタイミングで読み出すことにより、画素ごとに露出値を変化させることが可能な撮像素子を用いてもよい。または、画素の出力信号に対し、画素ごとに異なる読み出しゲインを設定することにより、画素ごとに露出値を変化させることが可能な撮像素子を用いてもよい。または、画素ごとに液晶素子などの透過率を独立に制御可能な素子を備えた撮像素子を用いてもよい。
以上のHDR画像の合成に用いられる複数の画像の撮影においては、撮影を行う前に画角内の明るさの異なる複数の被写体それぞれについての、複数の適した露出値を知っておくことが必要である。従来、HDR画像を取得する際には、複数の画像に基づいて複数の適した露出値を取得するか、または、所定のパラメータに基づいて露出値を取得していた。
次に、図3を参照して、飽和画素値を含む単一の画像に基づいて輝度値を推定する方法について説明する。この方法の基本原理は、非特許文献1に開示されている。図3は、単一の画像に基づいて輝度値を推定する方法の説明図である。図3において、横軸は画像のX座標、縦軸は画素値をそれぞれ示している。
図3(a)は、輝度レンジが十分広い理想的な撮像素子を備えた撮像装置を用いて明るい光源を撮影した画像の、1次元画素値分布を示している。一方、図3(b)は、限られた輝度レンジを有する撮像素子を備えた撮像装置を用いて、図3(a)の場合と同じの光源を同じ露出値で撮像した画像の、1次元画素値分布を示している。図3(b)の画像では、撮像素子の輝度レンジが限られているため、輝度飽和が発生しており、輝度飽和領域REGs上の画素の画素値は飽和画素値Isとなっている。
本実施形態では、以下のようにして、欠落した輝度情報を推定する。まず、画素値分布fの対数について微分値を計算する。ここで、微分値とは、画像上の隣接する(または近傍の)画素の差分である。図3(c)は画素値分布fの対数log(f)を示し、図3(d)はその微分値∇log(f)を示す。一般の画像は例えば8bitであるため、画素値は0から255の整数値である。ただし説明を簡略化するため、輝度飽和値Isを1とし、画素値は0から1までの少数値を有するものとする。このため、輝度飽和領域REGsにおいて、log(f)およびその微分値∇log(f)はそれぞれ0である。
続いて、輝度飽和領域REGsと周囲の領域の境界点p1、p2の間における微分値∇log(f)が0である領域を、境界点p1、p2に基づいて再構成する。具体的には、輝度飽和領域REGs内において、以下の式(1)で表されるようなラプラス方程式を解くことにより再構成を行う。
ラプラス方程式の数値解を求める解法は広く知られており、いずれの解法を用いてもよい。ここでは、例えば差分法を用いると、式(1)は以下の式(2)のように表される連立方程式に帰着する。
ここで、図3では簡略化のため画像の1次元の画素値分布を示しているが、式(2)では2次元画像について記述されている。2次元画像上では、境界点p1、p2は、輝度飽和領域REGsと周囲の領域の境界領域の一部である。I=∇log(f)であり、iおよびjはそれぞれ画像のYおよびX座標上のインデックスを示す。すなわち、輝度飽和領域REGs内の画素数分の連立方程式が存在する。連立方程式の解法は様々なものを知られており、いずれの解法を用いてもよい。ここでは、例えばガウス=ザイデル方を用いる。具体的には、輝度飽和領域の全ての画素に関して式(2)の演算を行い、画素ごとに演算前後の値の変動Err(i、j)を算出する。この演算を繰り返し行い、Err(i、j)の最大値が予め設定された閾値以下になった場合、演算を終了する。閾値としては、任意の値を設定することができる。以上の演算により、図3(e)に示される画素値分布∇log(f)が得られる。
続いて、以下の式(3)のように表されるポアソン方程式を解くことにより、輝度飽和領域REGsにおいてlog(f)を再構成する。
ポアソン方程式の数値解を求める解法は広く知られており、いずれの解法を用いてもよい。ここでは、例えば差分法を用いると、式(3)は以下の式(4)のように表される連立方程式に帰着する。
式(4)において、J=log(f)であり、I=∇log(f)である。前述のガウス=ザイデル法により式(4)の連立方程式を解くと、図3(f)に示されるlog(f)が得られる。さらに、log(f)の指数を演算することにより、図3(g)に示される画素値分布fが得られる。前述のとおり、本実施形態では、飽和画素の輝度値(実際の輝度値に対応する画素値)は、飽和画素を含む飽和画素領域の境界における複数の画素(隣接画素または近傍画素)の画素値の差分に基づいて推定される。好ましくは、飽和画素領域の境界における画素の画素値を初期値として、式(1)、(3)を満たすように、飽和画素の輝度値に関する画素値分布fを推定する。このように輝度飽和領域REGsにおいて画素値を再構成することにより、輝度飽和の発生により得ることができない輝度値を推定することが可能となる。
以上、本実施形態における輝度値の推定手法について説明したが、本実施形態はこの推定手法に限定されるものではない。単一の画像から、輝度飽和によって得られなかった輝度値を推定する方法であれば、他の方法を用いてもよい。
まず、図4を参照して、本発明の実施例1における撮像装置について説明する。図4は、本実施例における撮像装置10のブロック図である。撮像装置10は、単一の画像に基づいて最大輝度値を推定し、推定した最大輝度値に基づいて露出値を設定してHDRブラケット撮影を行う。
撮像光学系100は、絞り101aおよびフォーカスレンズ101bを含み、不図示の被写体からの光を撮像素子102上に結像させる。撮像素子102は、CMOSセンサやCCDセンサなどの固体撮像素子であり、撮像光学系100を介して形成された被写体像(光学像)を光電変換して画像データ(アナログ電気信号)を出力する。A/Dコンバータ103は、撮像素子102から出力されたアナログ電気信号をデジタル信号に変換し、デジタル信号を画像処理部104に出力する。
画像処理部104は、撮像装置10に搭載された画像処理装置に相当し、推定手段104aおよび設定手段104bを有する。画像処理部104の推定手段104aは、入力画像(単一の画像)の輝度飽和領域(飽和画素領域)を検出し、輝度飽和領域における最大輝度値を推定する。そして画像処理部104の設定手段104bは、推定した最大輝度値に基づいて、露出パラメータを算出する。また画像処理部104は、複数の入力画像を合成して合成画像(HDR画像)を出力する。画像処理部104により生成されたHDR画像は、半導体メモリや光ディスクなどの画像記憶媒体109に記憶される。また、HDR画像を画像表示部105に表示してもよい。記憶部108は、撮像素子102の飽和画素値Isなど、画像処理部104による処理に必要な各種データを記憶している。
システムコントローラ107(制御手段)は、撮像素子102の駆動、画像処理部104による処理、および、撮像光学系100の動作をそれぞれ制御する。撮像光学系100における絞り101aおよびフォーカスレンズ101bの機械的な駆動は、システムコントローラ107の指令(制御信号)に従って、撮像光学系制御部106により行われる。絞り101aは、設定された絞り値(Fナンバー)に応じてその開口径が制御される。フォーカスレンズ101bは、被写体距離に応じてピント調整(フォーカス制御)を行うため、不図示のAFシステムやマニュアルフォーカス機構によりその位置が制御される。なお撮像光学系100は、図4では撮像装置10(撮像装置本体)に一体化して構成されているが、これに限定されるものではない。撮像光学系100は、撮像装置本体(一眼レフカメラ)に対して着脱可能な交換レンズであってもよい。
次に、図5を参照して、本実施例における画像処理方法(画像処理プログラム)について説明する。図5の各ステップは、主に、システムコントローラ107の指令に基づいて画像処理部104(推定手段104a、設定手段104b)により実行される。
まずステップS101において、システムコントローラ107は、撮像光学系100および撮像素子102により構成される撮像系を制御して、被写体の撮像を行う。撮像の際の露出値EVpとして、例えば不図示の測光装置を用いた、一般的に知られているスポット測光により取得された、注目している被写体(注目被写体)に対して適切な値が用いる。画像処理部104は、撮像素子102から出力されてA/Dコンバータ103にてA/D変換されたデジタル信号を用いて、画像IMGp(準備画像)を生成する。
続いてステップS102において、画像処理部104は、記憶部108から飽和画素値Isを読み出し、画像IMGpにおいて画素値が飽和画素値Isである画素を、輝度飽和領域REGsに含まれる画素として検出する。ここで画素値が飽和画素値Isである画素がない場合、後述のステップS103〜S105をスキップし、画像IMGpを出力画像とすることができる。
続いてステップS103において、画像処理部104(推定手段104a)は、画像IMGpの輝度飽和領域REGsに対して、輝度値推定処理を行う。具体的には、輝度飽和領域REGsに対して、図3を参照して説明した前述の輝度値推定方法により画素値分布を再構成し、輝度飽和領域ごとに最大画素値を取得し、それらから最大画素値Imaxを取得する。そして画像処理部104(設定手段104b)は、画像IMGpの撮像時の露出値EVp(第1の露出値)および最大画素値Imax(第2の露出値)を用いて、以下の式(5)で表されるように、適切な最大露出値EVsを算出する。
式(5)において、ceilは小数点切り上げを示す。
続いてステップS104において、システムコントローラ107は、最大露出値EVsに基づいて、撮像系を制御して複数回の撮像を行う。このように本実施例において、設定手段104bは、第1の露出値(暗い被写体に適した露出値)および第2の露出値(明るい被写体に適した露出値)に基づいて露出パラメータを設定する。好ましくは、システムコントローラ107は、第1の露出値で撮影することにより、飽和画素値を含む第1の画像を取得し、第2の露出値で撮影することにより、飽和画素値を含まない第2の画像を取得する。また好ましくは、設定手段104bは、露出パラメータとして複数の露出値を設定し、システムコントローラ107は、複数の露出値で複数の画像を撮影する。
具体的には、本実施例では、露出値EVpから最大露出値EVsまで露出パラメータとしての露出値を1ずつ上げながら、ΔEV(=EVs−EVp+1)回の撮影(連写撮影)を行う。このように露出値を変化させながら行う連写撮影を、HDRブラケット撮影と呼ぶ。撮影する複数枚の画像のうち最大露出値EVsで撮像する画像は、同一の露出値で予め撮影された画像IMGpで置き換え、画像1枚分の撮影時間を削減することができる。
この際、シャッタースピードおよび絞り値のいずれを変化させてもよいが、HDRブラケット撮影中の被写体の変動を最小にするため、短いシャッタースピードで開口を適宜絞りながらHDRブラケット撮影することが好ましい。または、被写体が不動である場合、開口を固定し、シャッタースピードを適宜変化させながらHDRブラケット撮影することで、ボケ味の変動のない複数の画像を得ることができる。
本実施例では、必ずしも最大露出値EVsまでHDRブラケット撮影をしなくてもよい。すなわち、最大撮影回数は例えば8回など、任意の値を設定してもよい。これにより、画像内に太陽など極めて明るい被写体が写っている場合、撮影枚数が膨大になるのを防ぐことができる。また、例えば露出値を2ずつ上げながら連写撮影を行うように構成してもよい。これにより、階調の分解能は下がるが、撮影枚数を低減することが可能となる。また、EVp−ΔEVから、EVp+ΔEVの範囲で露出値を変化させて連写撮影を行ってもよい。これにより、注目被写体に対してバランスの良い範囲の輝度情報を得ることができる。このように画像処理部104は、撮像素子102から出力されてA/Dコンバータ103にてA/D変換されたデジタル信号を用いて、複数の中間画像IMGmを生成する。
続いてステップS105において、画像処理部104は、複数の中間画像IMGmを合成し、HDR画像(合成画像)を生成する。露出値の異なる複数の画像からHDR画像を生成する方法は一般的に広く知られており、いずれの方法を用いてもよい。一例として、ΔEV=3のとき、以下のようにHDR画像を生成する。
最も露出値が小さい画像をIMG1、最も露出値が大きい画像をIMG3、中間露出値の画像をIMG2とする。まず、画像IMG2において検出された輝度飽和領域に含まれる画素に対し、画像IMG1における同じインデックスの画素を積算し、中間合成画像IMG12を生成する。次に、画像IMG3において検出された輝度飽和領域に含まれる画素に対し、中間合成画像IMG12の同じインデックスの画素を積算し、中間合成画像IMG123を生成する。中間合成画像IMG123は、画像IMG1、IMG2、IMG3に比べて、最大3倍の階調数を有する。このため、公知のトーンマッピングと呼ばれる技術を用いて、階調を1/3に圧縮する。例えば、最も単純には、図6に示されるような変換特性が用いられる。図6は、階調圧縮のための変換特性図である。図6において、横軸は入力画像(中間合成画像IMG123)の画素値(入力画素値)、縦軸は出力画像の画素値(出力画素値)をそれぞれ示す。この変換特性に基づいて諧調を圧縮することにより、画像IMG1、IMG2、IMG3と同様の階調でありながら、輝度レンジを拡大したようなHDR画像が生成される。
続いてステップS106において、システムコントローラ107は、画像処理部104により生成されたHDR画像を画像記憶媒体109に記憶させる。またシステムコントローラ107は、HDR画像を画像表示部105に表示させてもよい。またシステムコントローラ107は、画像IMG1、IMG2、IMG3を画像記憶媒体109に記憶してもよい。
本実施例の撮像装置によれば、単一の画像から輝度飽和領域(飽和画素領域)の輝度値(最大輝度値)を推定することにより、HDRブラケット撮影に必要な、適切な最大露出値を得ることができる。このため、HDRブラケット撮影の準備を簡易かつ高速に行うことが可能となる。
次に、本発明の実施例2について説明する。本実施例では、単一の画像から最大輝度値を推定し、それに基づいて露出値を設定してHDR撮影を行う撮像装置について説明する。実施例1の撮像装置が露出値を変更して撮影した複数の画像を用いてHDR画像を生成するのに対し、本実施例の撮像装置は画素ごとに露出を変更可能な撮像素子を用いてHDR画像を生成する。なお、本実施例の撮像装置の基本構成は、図4を参照して説明した実施例1の撮像装置10と同様であるため、その説明については省略する。
まず、図7を参照して、本実施例における撮像素子102について説明する。図7は、撮像素子102の模式図であり、光軸と直交する方向から見た場合の撮像素子102の断面を示している。撮像素子102は、光電変換素子SENの上に可変開口AP(開口絞り)およびマイクロレンズアレイMLを有する。また撮像素子102は、不図示のカラーフィルタおよびローパスフィルタを有する。光電変換素子SENの各画素に各可変開口APが対応しており、各可変開口APは、システムコントローラ107の指令に従い、開口の面積が画素ごとに独立して変化する。可変開口APは、例えば面積を変更可能な円形であるが、一方向にのみ開閉するシャッターでもよく、光電変換素子SENに入射する光量を調整可能な機構であれば他の構成でもよい。
また本実施例において、撮像素子102として、可変開口APを有する撮像素子を用いる代わりに、画素ごとに露光時間を変更可能な撮像素子を用いてもよい。すなわち、画素ごとに蓄積電荷を任意のタイミングで読み出せる撮像素子を用いてもよい。また、前述のように出力信号に対して画素ごとに異なるゲインを設定可能な撮像素子や、画素ごとに独立して透過率を制御可能な液晶素子などを備えた撮像素子でもよい。本実施例の撮像装置は、前述のいずれかの機構により、撮像光学系100により調整される露出値とは別に、画素ごとに露出値を調整することができる。以下、この露出値を画素露出値と呼ぶ。
次に、図8を参照して、本実施例における画像処理方法(画像処理プログラム)について説明する。図8の各ステップは、主に、システムコントローラ107の指令に基づいて画像処理部104(推定手段104a、設定手段104b)により実行される。
まずステップS201において、システムコントローラ107は、撮像光学系100および撮像素子102により構成される撮像系を制御して、被写体の撮像を行う。撮像の際の露出値EVpとして、例えば不図示の測光装置を用いて一般的に知られている評価測光を行い、画角全体に適した値が用いられる。画素露出値は、撮像素子102の全面において、基準露出値localEV0に固定する。基準露出値localEV0は、例えば、可変開口APを全て最大サイズに開いた状態での露出値である。画像処理部104は、撮像素子102から出力されてA/Dコンバータ103にてA/D変換されたデジタル信号を用いて、画像IMGp(準備画像)を生成する。
続いてステップS202において、実施例1のステップS102と同様に、画像処理部104は輝度飽和領域REGs(飽和画素領域)を検出する。輝度飽和領域REGsが検出されない場合、続くステップS203およびステップS204をスキップし、画像IMGpを出力画像とすることができる。
続いてステップS203において、画像処理部104(推定手段104a)は、画像IMGpの輝度飽和領域REGsに対して、輝度値推定処理を行う。具体的には、画像処理部104は、輝度飽和領域REGsにおいて前述の輝度値推定方法により画素値分布を再構成し、輝度飽和領域ごとに最大画素値Ilocalmaxを取得する。そして画像処理部104は、最大画素値Ilocalmaxを用いて、以下の式(6)で表されるように、輝度飽和領域ごとに適した露出値localEVsを算出する。
式(6)において、ceilは小数点切り上げを示す。
続いてステップS204において、システムコントローラ107は、輝度飽和領域REGsにおいて、輝度飽和領域ごとに適した画素露出値localEVsになるように、各画素の可変開口APを調節し、撮像を行う。このとき、露出値はEVpに設定される。このように設定手段104bは、露出パラメータとして、撮像素子102の画素(画素領域)ごとの露出値を設定する。そしてシステムコントローラ107は、画素領域ごとの露出値で単一の画像を撮影する。画像処理部104は、撮像素子102から出力されてA/Dコンバータ103にてA/D変換されたデジタル信号を用いて、HDR画像を生成する。
続いてステップS205において、システムコントローラ107は、画像処理部104により生成されたHDR画像を画像記憶媒体109に記憶させる。またシステムコントローラ107は、HDR画像を画像表示部105に表示させてもよい。
本実施例の撮像装置によれば、単一画像から輝度飽和領域の最大輝度を推定することにより、HDR撮影に必要な、適切な最大露出値を得ることができる。このため、HDR撮影を行う準備を簡易かつ高速に行うことが可能となる。
次に、本発明の実施例3について説明する。本実施例では、測光を行わずに撮像した単一の画像に基づく輝度値推定と、HDRブラケット撮影とを繰り返し行う撮像装置について説明する。なお、本実施例の撮像装置の基本構成は、図4を参照して説明した実施例1の撮像装置10と同様であるため、その説明については省略する。
図9は、輝度飽和領域を含む画像の例である。図9において、輝度飽和領域は黒塗りで示されている。前述の輝度飽和推定方法は、図9(a)に示される画像のように輝度飽和領域の形状が歪な場合や、図9(b)に示される画像のように輝度飽和領域が非常に大きい場合、輝度値の推定精度が低下する可能性がある。そこで本実施例では、輝度飽和推定とHDRブラケット撮影とを繰り返すことにより、このような場合でも輝度飽和を高精度に低減したHDR画像を生成することができる。
次に、図10を参照して、本実施例における画像処理方法(画像処理プログラム)について説明する。図10の各ステップは、主に、システムコントローラ107の指令に基づいて画像処理部104(推定手段104a、設定手段104b)により実行される。
まずステップS301において、システムコントローラ107は、撮像光学系100および撮像素子102により構成される撮像系を制御して、被写体の撮像を行う。撮像の際の露出値EVpとしては、予め設定された基準値やユーザにより設定される値などの任意の値が用いられる。画像処理部104は、撮像素子102から出力されてA/Dコンバータ103にてA/D変換されたデジタル信号を用いて、画像IMGp(準備画像)を生成する。
続いてステップS302において、画像処理部104は、記憶部108から飽和画素値Isを読み出する。そして画像処理部104は、画像IMGpまたは後述の複数の中間画像IMGmのうち最も露出値が大きい単一の画像において、画素値が飽和画素値Isである複数の画素を輝度飽和領域REGs(画素飽和領域)として検出する。輝度飽和領域REGs(飽和画素値Isを有する画素)が検出されない場合、ステップS305に進む。一方、輝度飽和領域REGs(飽和画素値Isを有する画素)が検出された場合、ステップS303に進む。なおステップS302にて飽和画素値Isを有する画素が検出された場合でも、その数が予め設定された数またはユーザにより設定された任意の数以下である場合、ステップS305に進んでもよい。
ステップS303、S304、S305は、図5を参照して実施例1にて説明したステップS103、S104、S105とそれぞれ同様である。本実施例において、推定手段104aは、露出パラメータに基づく撮影により得られた第2の単一の画像に基づいて、第2の輝度値を推定する。設定手段104bは、第2の輝度値に基づいて第2の露出パラメータを設定する。そしてシステムコントローラ107は、第2の露出パラメータに基づいて第2の撮像を行う。
本実施例の撮像装置によれば、輝度値推定とHDRブラケット撮影とを繰り返すことにより、測光を行うことなくHDR撮影を行う準備を簡易かつ高速に行うことが可能になる。
以上のとおり、各実施例の撮像装置によれば、単一の画像から輝度レンジ外の輝度値を推定することにより、単一の画像からHDR撮影に適した露出値を取得することが可能であり、簡易かつ高速にHDRブラケット撮影を行うことが可能である。このため各実施例によれば、簡易かつ高速に撮影画像の画質を向上させる撮像装置、画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム、および、記憶媒体を提供することができる。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施例の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
10 撮像装置
102 撮像素子
104a 推定手段
104b 設定手段
107 システムコントローラ(制御手段)

Claims (14)

  1. 撮像光学系を介して形成された光学像を光電変換して画像データを出力する撮像素子と、
    前記画像データに対応する単一の画像に基づいて、前記撮像素子の飽和画素の輝度値を推定する推定手段と、
    前記輝度値に基づいて露出パラメータを設定する設定手段と、
    前記露出パラメータに基づいて撮影を行う制御手段と、を有することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記飽和画素は、前記撮像素子の複数の画素のうち、蓄積可能な最大電荷量が蓄積された画素であることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記単一の画像は、前記最大電荷量に対応する飽和画素値を含む画像であることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記推定手段は、前記飽和画素を含む飽和画素領域の境界における複数の画素の画素値の差分に基づいて、該飽和画素の前記輝度値を推定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  5. 前記設定手段は、第1の露出値および第2の露出値に基づいて前記露出パラメータを設定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記制御手段は、
    前記第1の露出値で撮影することにより、飽和画素値を含む第1の画像を取得し、
    前記第2の露出値で撮影することにより、前記飽和画素値を含まない第2の画像を取得することを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
  7. 前記設定手段は、前記露出パラメータとして複数の露出値を設定し、
    前記制御手段は、前記複数の露出値で複数の画像を撮影することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の撮像装置。
  8. 前記設定手段は、前記露出パラメータとして、前記撮像素子の画素領域ごとの露出値を設定し、
    前記制御手段は、前記画素領域ごとの前記露出値で単一の画像を撮影することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  9. 前記推定手段は、前記露出パラメータに基づく撮影により得られた第2の単一の画像に基づいて、第2の輝度値を推定し、
    前記設定手段は、前記第2の輝度値に基づいて第2の露出パラメータを設定し、
    前記制御手段は、前記第2の露出パラメータに基づいて第2の撮像を行うことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の撮像装置。
  10. 前記推定手段は、前記飽和画素領域の境界における画素の画素値を初期値として、


    を満たすように、前記飽和画素の前記輝度値に関する画素値分布fを推定することを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  11. 単一の画像から撮像素子の飽和画素の輝度値を推定する推定手段と、
    前記輝度値に基づいて露出パラメータを設定する設定手段と、を有することを特徴とする画像処理装置。
  12. 単一の画像から撮像素子の飽和画素の輝度値を推定するステップと、
    前記輝度値に基づいて露出パラメータを設定するステップと、を有することを特徴とする画像処理方法。
  13. 単一の画像から撮像素子の飽和画素の輝度値を推定するステップと、
    前記輝度値に基づいて露出パラメータを設定するステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とする画像処理プログラム。
  14. 請求項13に記載の画像処理プログラムを記憶していることを特徴とする記憶媒体。
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