JP2017112457A - 撮像装置、撮像プログラム、撮像方法 - Google Patents

撮像装置、撮像プログラム、撮像方法 Download PDF

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Abstract

【課題】フレーム期間よりも長い任意の露光時間の画像を、フレームレートを低下させることなく取得することができる撮像装置等を提供する。
【解決手段】適正露光時間がフレーム期間よりも長いときに、合計時間が適正露光時間となるように、フレーム期間以下の長露光時間を1つ以上と、短露光時間とを設定するマイクロコンピュータ50と、長露光画像と短露光画像とをフレーム期間毎に出力する撮像素子22と、短露光画像と1フレーム以上の長露光画像とを加算して適正露光時間の合成画像を生成する累積加算処理部31と、を備える撮像装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、フレーム期間よりも長い適正露光時間の画像を合成して取得する撮像装置、撮像プログラム、撮像方法に関する。
近年、撮像素子の高速化が進んでおり、画素数を維持しつつ高速なフレームレートで撮影ができるようになってきている。そして高速なフレームレートにより、動画/ライブビューにおける被写体の動きが滑らかになり、連写コマ数が増えるメリットが生じている。ただし、フレームレートが高速になると1フレームの露光時間が短くなるために、フレーム期間よりも長い露光時間を確保しようとすると、フレームレートを下げざるを得ない。例えば、60fpsのフレームレートで動画像を撮影しているときに、適正露光時間が1/60秒よりも長くなると、フレームレートを例えば30fpsに落とさざるを得ない、等である。このために、フレームレートの高速化と露光時間の確保との両立が求められている。
ところで、近年のカメラでは、長時間露光画像(以下では適宜、長露光画像と省略する)と短時間露光画像(以下では適宜、短露光画像と省略する)とを合成して、ダイナミックレンジの広い画像(HDR画像)を生成する機能が搭載されたものがあり、こうしたHDR処理は、静止画だけでなく動画やライブビューにおいても行われるようになってきている。
長露光画像と短露光画像とは、フレーム毎に交互に取得する方法以外に、1回の露光期間内に長露光画像と短露光画像とを同時に取得する方法があり、後者の方法を実施できる機能を備えた撮像素子(HDRセンサとも呼ばれる)が近年提案されている。
具体的に、HDRセンサと呼ばれる撮像素子は、ライン毎あるいは画素毎に露光時間を異ならせることで、例えば偶数ラインから長露光画像を取得し、奇数ラインから短露光画像を取得する、等を行っている。しかし、この撮像方法では、取得される長露光画像および短露光画像の解像度が通常の画像の解像度よりも低くなり、結果的に得られるHDR画像の解像度も低くなってしまう。
そこで、例えば特開2015−12490号公報には、長時間露光を行うラインと短時間露光を行うラインとをフレーム毎に入れ替えることで、解像度およびフレームレートを低下させることなくHDR画像を生成する技術が記載されている。
一方、例えば特開2007−281548号公報には、1フレームを短い時間間隔に分割して時分割画像を取得し、例えば連続する任意枚数の時分割画像を合成することにより、フレームレートを低下させることなく所望の露光時間の画像を生成する技術が記載されている。
特開2015−12490号公報 特開2007−281548号公報
しかしながら、特開2015−12490号公報に記載されているのは、単に、フレームレートを低下させることなくHDR画像を取得する技術であり、長露光画像の露光期間はフレーム期間が上限となっている。従って、該公報には、フレーム期間よりも長い露光時間の画像をフレームレートを低下させることなく取得することについては何等記載されていない。
また、特開2007−281548号公報に記載の技術では、連続する任意枚数の時分割画像を合成することにより、フレーム期間よりも長い露光時間の画像を合成することができるが、合成画像の露光時間は分割時間を最小単位とするために、細かな露出制御を行うことができず、任意の露光時間の画像を得ることができなかった。
こうして、上記従来技術では、フレーム期間よりも長い任意の露光時間の画像を、フレームレートを低下させることなく取得することはできなかった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、フレーム期間よりも長い任意の露光時間の画像を、フレームレートを低下させることなく取得することができる撮像装置、撮像プログラム、撮像方法を提供することを目的としている。
本発明のある態様による撮像装置は、適正露光時間を決定すると共に、前記適正露光時間がフレーム期間よりも長いときに、前記フレーム期間以下の長露光時間と、前記長露光時間よりも短い短露光時間とを、前記短露光時間と1つ以上の前記長露光時間とを合計した時間が前記適正露光時間となるように設定する露出制御部と、前記適正露光時間がフレーム期間よりも長いときに、前記長露光時間で露光した長露光画像と、前記長露光画像の露光期間内に前記短露光時間で露光した短露光画像と、を前記フレーム期間毎に出力する撮像部と、前記適正露光時間がフレーム期間よりも長いときに、1フレームの前記短露光画像と、1フレーム以上の前記長露光画像と、を加算して前記適正露光時間の合成画像を生成する合成部と、を備える。
本発明のある態様による撮像プログラムは、適正露光時間を決定すると共に、前記適正露光時間がフレーム期間よりも長いときに、前記フレーム期間以下の長露光時間と、前記長露光時間よりも短い短露光時間とを、前記短露光時間と1つ以上の前記長露光時間とを合計した時間が前記適正露光時間となるように設定する露出制御ステップと、前記適正露光時間がフレーム期間よりも長いときに、前記長露光時間で露光した長露光画像と、前記長露光画像の露光期間内に前記短露光時間で露光した短露光画像と、を前記フレーム期間毎に出力する撮像ステップと、前記適正露光時間がフレーム期間よりも長いときに、1フレームの前記短露光画像と、1フレーム以上の前記長露光画像と、を加算して前記適正露光時間の合成画像を生成する合成ステップと、をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
本発明のある態様による撮像方法は、適正露光時間を決定すると共に、前記適正露光時間がフレーム期間よりも長いときに、前記フレーム期間以下の長露光時間と、前記長露光時間よりも短い短露光時間とを、前記短露光時間と1つ以上の前記長露光時間とを合計した時間が前記適正露光時間となるように設定する露出制御ステップと、前記適正露光時間がフレーム期間よりも長いときに、前記長露光時間で露光した長露光画像と、前記長露光画像の露光期間内に前記短露光時間で露光した短露光画像と、を前記フレーム期間毎に出力する撮像ステップと、前記適正露光時間がフレーム期間よりも長いときに、1フレームの前記短露光画像と、1フレーム以上の前記長露光画像と、を加算して前記適正露光時間の合成画像を生成する合成ステップと、を備える。
本発明の撮像装置、撮像プログラム、撮像方法によれば、フレーム期間よりも長い任意の露光時間の画像を、フレームレートを低下させることなく取得することができる。
本発明の実施形態1における撮像装置の構成を示すブロック図。 上記実施形態1における撮像素子のHDRセンサとしての構成を示す図。 上記実施形態1の撮像装置における1枚撮影の処理を示すフローチャート。 上記実施形態1の図3のステップS8における合成なし処理を示すフローチャート。 上記実施形態1の図3のステップS9における2枚合成処理を示すフローチャート。 上記実施形態1の図3のステップS10における3枚合成処理を示すフローチャート。 上記実施形態1における合成なし処理を説明するためのタイミングチャート。 上記実施形態1における2枚合成処理を説明するためのタイミングチャート。 上記実施形態1における3枚合成処理を説明するためのタイミングチャート。 上記実施形態1の撮像装置における動画撮影の処理を示すフローチャート。 上記実施形態1の図10のステップS8における合成なし処理を示すフローチャート。 上記実施形態1の図10のステップS9における2枚合成処理を示すフローチャート。 上記実施形態1の図12のステップS55におけるプレ2枚合成処理を示すフローチャート。 上記実施形態1の図12のステップS56における通常2枚合成処理を示すフローチャート。 上記実施形態1の図10のステップS10における3枚合成処理を示すフローチャート。 上記実施形態1の図15のステップS76における第1プレ3枚合成処理を示すフローチャート。 上記実施形態1の図15のステップS77における第2プレ3枚合成処理を示すフローチャート。 上記実施形態1の図15のステップS78における通常3枚合成処理を示すフローチャート。 上記実施形態1における動画撮影の処理を説明するためのタイミングチャート。 上記実施形態1の変形例における撮像装置の構成を示すブロック図。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
[実施形態1]
図1から図20は本発明の実施形態1を示したものであり、図1は撮像装置の構成を示すブロック図である。なお、本実施形態においては、撮像装置としてデジタルカメラを例に挙げて説明するが、これに限定されるものではなく、撮像機能を備えた装置であれば任意の装置であって構わない。
この撮像装置は、交換式レンズ1とカメラ本体2とをインタフェース(I/F)3を介して相互に通信できるように接続して構成されていて、連写して得られる複数枚の画像データを合成して1枚の合成画像データを生成する機能を有している。
交換式レンズ1は、例えばレンズマウントを介してカメラ本体2に対して着脱自在に装着されるようになっており、レンズマウントに形成した電気接点(交換式レンズ1側に設けられた電気接点およびカメラ本体2側に設けられた電気接点)等によりインタフェース3が構成されている。
交換式レンズ1は、レンズ11と、絞り12と、ドライバ13と、フラッシュメモリ14と、マイクロコンピュータ15と、を備えている。
レンズ11は、被写体の光学像をカメラ本体2の後述する撮像素子22上に結像するための撮影光学系である。
絞り12は、レンズ11から撮像素子22へ向かう光束の通過範囲を制御する光学絞りである。
ドライバ13は、マイクロコンピュータ15からの指令に基づき、レンズ11を駆動してフォーカス位置の調整を行う。加えて、ドライバ13は、マイクロコンピュータ15からの指令に基づき、絞り12を駆動して開口径を変化させる。この絞り12の駆動により、被写体の光学像の明るさが変化し、ボケの大きさなども変化する。
フラッシュメモリ14は、マイクロコンピュータ15により実行される制御プログラムや、交換式レンズ1に関する各種の情報を記憶する記憶媒体である。
マイクロコンピュータ15は、いわゆるレンズ側コンピュータであり、ドライバ13、フラッシュメモリ14、およびインタフェース3と接続されている。そして、マイクロコンピュータ15は、インタフェース3を介して後述する本体側コンピュータであるマイクロコンピュータ50と通信し、マイクロコンピュータ50からの指令を受けて、フラッシュメモリ14に記憶されている情報の読出/書込を行い、ドライバ13を制御する。さらに、マイクロコンピュータ15は、この交換式レンズ1に関する各種の情報をマイクロコンピュータ50へ送信する。
インタフェース3は、交換式レンズ1のマイクロコンピュータ15と、カメラ本体2のマイクロコンピュータ50とを、双方向に通信できるように接続する。
次に、カメラ本体2は、メカニカルシャッタ21と、撮像素子22と、アナログ処理部23と、アナログ/デジタル変換部(A/D変換部)24と、バス25と、SDRAM26と、AE処理部27と、AF処理部28と、AWB処理部29と、累積加算処理部31と、画像処理部32と、JPEG処理部38と、LCDドライバ41と、LCD42と、EVF(電子ビューファインダ:Electronic View Finder)ドライバ43と、EVF44と、メモリインタフェース(メモリI/F)45と、記録媒体46と、操作部47と、フラッシュメモリ48と、マイクロコンピュータ50と、を備えている。
メカニカルシャッタ21は、レンズ11からの光束が撮像素子22へ到達する時間を制御するものであり、例えばシャッタ幕を走行させる構成の光学シャッタとなっている。このメカニカルシャッタ21は、静止画撮影時にマイクロコンピュータ50の指令により駆動されて、撮像素子22への光束の到達時間、つまり撮像素子22による被写体の露光時間を制御する。一方、メカニカルシャッタ21は、動画撮影時あるいはライブビュー時には、開放状態に維持され、各フレーム画像の取得は撮像素子22のいわゆる電子シャッタにより行われるようになっている。
撮像素子22は、複数の画素が所定の画素ピッチで2次元状に配列された撮像面を有し、撮像制御部であるマイクロコンピュータ50の制御に基づき、レンズ11および絞り12により結像された被写体の光学像を光電変換してアナログ画像信号を生成する撮像部である。
本実施形態の撮像素子22は、例えば、原色ベイヤー配列のカラーフィルタを備える単板式の撮像素子として構成されている。ただし、撮像素子22は、単板式の撮像素子に限らないことは勿論であり、例えば基板厚み方向に色成分を分離するような積層式の撮像素子であっても良い。
さらに、本実施形態の撮像素子22は、1回の露光で露光時間の異なる複数の画像を取得するいわゆるHDRセンサとして構成されている。そして、撮像素子22は、適正露光時間SS(図3等参照)がフレーム期間(後述する垂直同期期間TVD)よりも長いときに、長露光時間で露光した長露光画像と、長露光画像の露光期間内に短露光時間で露光した短露光画像と、をフレーム期間毎に出力する。
ここで、図2は、撮像素子22のHDRセンサとしての構成を示す図である。
原色ベイヤー配列は、公知のように、2×2画素を基本配列として、この基本配列の対角位置にG(緑色)フィルタを配置し、残りの対角位置にR(赤色)フィルタとB(青色)フィルタとをそれぞれ配置した構成となっている。
そこで、撮像素子22は、基本配列を水平方向に配列した2ライン毎に、長時間露光画像(以下では適宜、長露光画像と省略する)を撮像する画素群でなるHフィールド22Hと、短時間露光画像(以下では適宜、短露光画像と省略する)を撮像する画素群でなるLフィールド22Lと、を交互に配置した構成となっている。
ここに、インターレース方式において偶数フィールドと奇数フィールドに分けられているのにならってフィールドと称しているが、インターレース方式とは異なり、HDRセンサとして構成された本実施形態の撮像素子22においては、同一フレーム(1つの垂直同期期間TVD内)においてHフィールド22Hの画像とLフィールド22Lの画像とが読み出される。
そして、Hフィールド22HとLフィールド22Lとで露光開始タイミングと露光終了タイミング(読出タイミング)との少なくとも一方を異ならせることにより、Hフィールド22Hにより長露光時間で露光した長露光画像を取得し、Lフィールド22Lにより長露光時間よりも短い短露光時間で露光した短露光画像を取得するようになっている。
例えば、垂直同期信号VD(図7〜図9、図19等参照)に同期して長露光画像および短露光画像の読み出しを行う場合には、垂直同期信号VDで示される読出時刻から長露光画像の露光時間だけ遡った時点で長露光画像の露光を開始し、読出時刻から短露光画像の露光時間だけ遡った時点で短露光画像の露光を開始すれば良い。
なお、図2には2ライン毎にフィールドを分ける構成例を示したが、2列毎にフィールドを分けても良いし、2×2画素の基本配列単位でフィールドを分けても構わない。また、ベイヤー配列でない場合には、1ライン毎、1列毎、1画素毎等でフィールドを分けても良い。従って、露光時間が異なるフィールドの分け方は、限定されるものではない。
アナログ処理部23は、撮像素子22から読み出されたアナログ画像信号に対して、リセットノイズ等を低減した上で波形整形を行い、さらに目的の明るさとなるようにゲインアップを行う。
A/D変換部24は、アナログ処理部23から出力されたアナログ画像信号をデジタル画像信号(適宜、画像データという)に変換する。
バス25は、撮像装置内のある場所で発生した各種のデータや制御信号を、撮像装置内の他の場所へ転送するための転送路である。本実施形態におけるバス25は、A/D変換部24と、SDRAM26と、AE処理部27と、AF処理部28と、AWB処理部29と、累積加算処理部31と、画像処理部32と、JPEG処理部38と、LCDドライバ41と、EVFドライバ43と、メモリI/F45と、マイクロコンピュータ50と、に接続されている。
A/D変換部24から出力された画像データ(以下では適宜、RAW画像データという)は、バス25を介して転送され、SDRAM26に一旦記憶される。
SDRAM26は、上述したRAW画像データ、あるいは累積加算処理部31、画像処理部32、JPEG処理部38等において処理された画像データ等の各種データを一時的に記憶する記憶部である。
このSDRAM26は、短露光画像と長露光画像との少なくとも一方を一時的に保持する記憶部ともなっている。ここに、SDRAM26に記憶する必要があるのは時間的に先行するフレームの画像であるために、先に短露光画像を取得した後に1つ以上の長露光画像を連続して取得する場合と、先に1つ以上の長露光画像を連続した取得した後に短露光画像を取得する場合とでは、記憶する必要がある画像が同一でない。従って、SDRAM26が一時的に保持する画像を、「短露光画像と長露光画像との少なくとも一方」と記載している。
AE処理部27は、RAW画像データから輝度成分を抽出し、抽出した輝度成分に基づき適正露光条件(Tv,Av,Sv等)を算出する。ここで算出された適正露光条件は、自動露出(AE)制御に用いられ、具体的には、Av値に基づく絞り12の制御、Tv値に基づくメカニカルシャッタ21の制御、あるいはTv値に基づく撮像素子22の露光タイミング制御(いわゆる電子シャッタの制御)、Sv値に基づくアナログ処理部23のゲイン制御(あるいは画像処理部32のデジタルゲイン制御)等が行われる。
AF処理部28は、RAW画像データから高周波成分の信号を抽出して、AF(オートフォーカス)積算処理により、合焦評価値を取得する。ここで取得された合焦評価値は、レンズ11のAF駆動に用いられる。なお、AFがこのようなコントラストAFに限定されないことは勿論であり、例えば専用のAFセンサ(あるいは撮像素子22上のAF用画素)を用いて位相差AFを行うように構成しても構わない。
AWB処理部29は、RAW画像データに基づき、被写体のカラーバランスを検出して、RGB各成分に対するゲインをそれぞれ算出し、算出したゲインを乗算することでホワイトバランスを調整するオートホワイトバランス処理を行う。
累積加算処理部31は、適正露光時間SS(図3等参照)がフレーム期間(後述する垂直同期期間TVD)よりも長いときに、1フレームの短露光画像と、1フレーム以上の長露光画像と、を加算して適正露光時間SSの合成画像を生成する合成部である。
後述するように、露出制御部として機能するマイクロコンピュータ50は、フレーム期間を長露光時間に設定し、適正露光時間SSを長露光時間で割ったときの商をフレーム数に設定して、フレーム数だけ連続するフレームに対して長露光時間を設定すると共に、適正露光時間SSを長露光時間で割ったときの剰余を短露光時間に設定する。そこで、累積加算処理部31は、商として算出されたフレーム数だけ連続するフレームの長露光画像と、剰余の露光時間の1つの短露光画像とを、各画素位置毎に画素値を累積加算することにより合成する。これにより、合成画像は、適正露光時間SSだけ連続して露光した画像に相当する画像となる。
画像処理部32は、RAW画像データ、あるいは累積加算処理部31によりRAW画像データから生成された合成画像データに対して種々の画像処理を行うものであり、WB補正部33、同時化処理部34、色再現処理部35、およびNR処理部36を含んでいる。
WB補正部33は、白色の被写体が白色として観察されるように、画像データに対してホワイトバランス処理を行う。
同時化処理部34は、1画素につきRGB成分の内の1色成分のみが存在するRGBベイヤー配列の画像データから、着目画素に存在しない色成分を周辺画素から補完して求めることにより、全画素がRGBの3色成分を全て備える画像データに変換するデモザイキング処理を行う。
色再現処理部35は、画像データにカラーマトリクス演算を行うことにより、被写体の色をより忠実に再現する処理を行う。
NR処理部36は、画像データに空間周波数に応じたコアリング処理などを行うことによりノイズ低減処理を行う。
こうして画像処理部32によって各種の処理が行われた後の画像データは、SDRAM26に再び記憶される。
JPEG処理部38は、画像データを記録する際には、SDRAM26から画像データを読み出してJPEG圧縮方式に従って圧縮してJPEG画像データを生成し、SDRAM26に記憶させる。このSDRAM26に記憶されたJPEG画像データは、マイクロコンピュータ50によりヘッダ等を付加されて、メモリI/F45を介して記録媒体46にJPEGファイルとして記録される。
また、JPEG処理部38は、圧縮画像データの伸張も行う。すなわち、記録済み画像の再生を行う場合には、マイクロコンピュータ50の制御に基づき、例えばJPEGファイルがメモリI/F45を介して記録媒体46から読み出され、SDRAM26に一旦記憶される。JPEG処理部38は、SDRAM26に記憶されたJPEGファイル中のJPEG画像データをJPEG伸張方式に従って伸張し、伸張した画像データをSDRAM26に記憶させる。
さらに、JPEG処理部38は、動画像データについても、MotionJPEGやMPEGなどの適宜の処理方式で圧縮伸張を行う。なお、ここではJPEG処理部38が動画像データの圧縮伸張部を兼ねる構成としたが、JPEG処理部38とは別途に、動画像データ専用の圧縮伸張部を設けても構わない。
LCDドライバ41は、SDRAM26に記憶されている画像データを読み出して、読み出した画像データを映像信号へ変換し、LCD42を駆動制御して映像信号に基づく画像をLCD42に表示させる。
LCD42は、上述したようなLCDドライバ41の駆動制御により、画像を表示すると共に、この撮像装置に係る各種の情報を表示する。
EVFドライバ43は、SDRAM26に記憶されている画像データを読み出して、読み出した画像データを映像信号へ変換し、EVF44を駆動制御して映像信号に基づく画像をEVF44に表示させる。
EVF44は、上述したようなEVFドライバ43の駆動制御により、画像を表示すると共に、この撮像装置に係る各種の情報を表示する。
ここに、LCD42またはEVF44において行われる画像表示には、撮影直後の静止画像データを短時間だけ表示するレックビュー表示、記録媒体46に記録されたJPEGファイルの再生表示、記録媒体46に記録された動画像ファイルの再生表示、およびライブビュー表示などがある。
メモリI/F45は、記録媒体46へ画像データを記録する制御を行う記録制御部であり、さらに、記録媒体46からの画像データの読み出しも行う。
記録媒体46は、画像データを不揮発に記憶する記録部であり、例えばカメラ本体2に着脱できるメモリカード等により構成されている。ただし、記録媒体46は、メモリカードに限定されるものではなく、ディスク状の記録媒体でも構わないし、その他の任意の記録媒体であっても良い。従って、記録媒体46は、撮像装置に固有の構成である必要はない。
操作部47は、この撮像装置に対する各種の操作入力を行うためのものであり、撮像装置の電源をオン/オフするための電源ボタン、画像の撮影開始を指示するための例えば1st(ファースト)レリーズスイッチおよび2nd(セカンド)レリーズスイッチを有して構成されている2段式操作ボタンでなるレリーズボタン、記録画像の再生を行うための再生ボタン、撮像装置の設定等を行うためのメニューボタン、項目の選択操作に用いられる十字キーや選択項目の確定操作に用いられるOKボタン等の操作ボタンなどを含んでいる。ここに、メニューボタンや十字キー、OKボタン等を用いて設定できる項目には、撮影モード(単写撮影モード、連写撮影モード、動画撮影モード等)、記録モード、再生モードなどが含まれている。この操作部47に対して操作が行われると、操作内容に応じた信号がマイクロコンピュータ50へ出力される。
フラッシュメモリ48は、マイクロコンピュータ50により実行される処理プログラム(撮像装置により撮像方法を実行するためのプログラムである撮像プログラムを含む)と、この撮像装置に係る各種の情報と、を不揮発に記憶する記憶媒体である。ここに、フラッシュメモリ48が記憶する情報としては、例えば、撮像装置を特定するための機種名や製造番号、画像処理に用いるパラメータ、ユーザにより設定された設定値、垂直同期期間TVDなどが幾つかの例として挙げられる。このフラッシュメモリ48が記憶する情報は、マイクロコンピュータ50により読み取られる。
マイクロコンピュータ50は、カメラ本体2内の各部を制御すると共に、インタフェース3を介してマイクロコンピュータ15に指令を送信し交換式レンズ1を制御するものであり、この撮像装置を統括的に制御する制御部である。マイクロコンピュータ50は、ユーザにより操作部47から操作入力が行われると、フラッシュメモリ48に記憶されている処理プログラムに従って、フラッシュメモリ48から処理に必要なパラメータを読み込んで、操作内容に応じた各種シーケンスを実行する。
さらに、マイクロコンピュータ50は、AE処理部27により算出されたTv値に基づいて、適正露光時間SSを決定すると共に、適正露光時間SSがフレーム期間(後述する垂直同期期間TVD)よりも長いときに、フレーム期間以下の長露光時間と、長露光時間よりも短い短露光時間とを、短露光時間と1つ以上の長露光時間とを合計した時間が適正露光時間SSとなるように設定する露出制御部として機能する。
具体的に、マイクロコンピュータ50は、フレーム期間である垂直同期期間TVDを長露光時間に設定し、適正露光時間SSを長露光時間で割ったときの剰余を短露光時間に設定する。そして、マイクロコンピュータ50は、適正露光時間SSを長露光時間で割ったときの商をフレーム数に設定して、フレーム数だけ連続するフレームに対して長露光時間を設定する。さらに、マイクロコンピュータ50は、フレーム数だけ連続するフレームの最初のフレームの前のフレーム、またはフレーム数だけ連続するフレームの最後のフレームの後のフレームに、短露光時間を設定する。
なお、長露光時間をフレーム期間である垂直同期期間TVDよりも短い時間に設定することもできるが、合成して得られる画像が適正露光時間SSだけ連続して露光した画像とならず、フレーム期間毎に露光していない期間が生じた画像になってしまうこと、および合計の露光時間を適正露光時間SSにするためのフレーム数が増加してしまう場合もあることなどから、長露光時間はフレーム期間である垂直同期期間TVDと等しいことが好ましい。
また、マイクロコンピュータ50は、AE処理部27により算出されたAv値に基づく絞り12の制御をマイクロコンピュータ15およびドライバ13を介して行うと共に、AE処理部27により算出されたSv値に基づくアナログ処理部23のゲイン制御(あるいは画像処理部32のデジタルゲイン制御)も行う。
さらに、マイクロコンピュータ50は、静止画撮影時には、AE処理部27により算出されたTv値に基づくメカニカルシャッタ21の制御を行う。
次に、図3は、撮像装置における1枚撮影の処理を示すフローチャートである。この処理(および、以下の各フローチャートに示す処理)は、制御部であるマイクロコンピュータ50の制御に基づき行われる。
なお、ここで説明する1枚撮影の処理は、メカニカルシャッタ21を開閉して静止画像を1枚撮影する単写撮影モードの処理ではなく、メカニカルシャッタ21を開放状態にしたままで、一定周期の垂直同期信号VD(図7〜図9、図19等参照)に従って1枚の画像を取得するときの処理である(ただし、図7〜図9には、1枚撮影の処理を垂直同期期間TVD毎に繰り返して行う例を図示している)。
電源ボタンにより撮像装置の電源がオンされて図示しないメインルーチンの処理を行っているときに、この処理が実行されると、まず、初期設定を行う(ステップS1)。この初期設定では、例えば、メカニカルシャッタ21がもし閉じられているときには、開放状態にするなどの処理が行われる。
次に、マイクロコンピュータ50は、例えばフラッシュメモリ48から、予め定められている垂直同期信号VDの周期、つまりフレーム期間である垂直同期期間TVDを取得する(ステップS2)。
そして、ライブビュー等において取得された画像データに基づいて、AE処理部27により適正露光条件(Tv,Av,Sv等)を算出する(ステップS3)。
マイクロコンピュータ50は、算出したAv値が反映されるように絞り12の絞り開口径を制御すると共に、算出したSv値が反映されるようにアナログ処理部23のゲイン(あるいは画像処理部32のデジタルゲイン)を制御する(ステップS4)。
さらに、マイクロコンピュータ50は、算出したTv値に対応するシャッタ速度である適正露光時間SSを算出する(ステップS5)。
続いて、マイクロコンピュータ50は、SS<TVDであるか否かを判定する(ステップS6)。
ここで、SS≧TVDであると判定された場合には、マイクロコンピュータ50は、さらに、SS<2TVDであるか否かを判定する(ステップS7)。
そして、ステップS6においてSS<TVDであると判定された場合には、後で図4を参照して説明する合成なし処理を行う(ステップS8)。
また、ステップS7においてSS<2TVDであると判定された場合には、後で図5を参照して説明する2枚合成処理を行う(ステップS9)。
さらに、ステップS7においてSS≧2TVDであると判定された場合には、後で図6を参照して説明する3枚合成処理を行う(ステップS10)。
なお、3TVD≦SS<4TVDである場合には4枚合成処理、4TVD≦SS<5TVDである場合には5枚合成処理、等を同様に行えば良いが、説明が煩雑になるのを避けるために、ここではSS<3TVDであるものとして、3TVD≦SSとなる場合の処理の説明を省略している。従って、以下でもSS<3TVDであるものとして説明を行う。
こうして、ステップS8〜S10の何れかの処理を行ったら、得られた画像を画像処理部32により処理して、LCD42またはEVF44に表示し、あるいは記録媒体46に記録する(ステップS11)。
その後、この処理から図示しないメインルーチンの処理へリターンする。
次に、図4は図3のステップS8における合成なし処理を示すフローチャート、図7は合成なし処理を説明するためのタイミングチャートである。
なお、図4もしくはそれ以降のフローチャートにおいて、nを時系列のフレーム番号を示す整数として用いる。特に、nを現在処理中のフレーム番号として用いる場合には、1つ前のフレームは(n−1)、1つ後のフレームは(n+1)などとなる。
そして、nフレームにおいてHフィールド22Hから読み出される長露光画像をHnフィールドの画像、nフレームにおいてLフィールド22Lから読み出される短露光画像をLnフィールドの画像などと記載する。さらに、図7もしくはそれ以降のタイミングチャートにおいて、Hフィールドの撮像に係る露光タイミングをH露光、Lフィールドの撮像に係る露光タイミングをL露光などと表記している。
この図4に示す処理は、図3のステップS6において、SS<TVDであると判定された場合に行われる。このときには、SSをTVDで割ったときの商は0、剰余はSSである。
従って、Hnフィールドには露光時間を設定せず、Lnフィールドのみに露光時間としてSSを設定する(ステップS21)。
そして、Lnフィールドの露光を行う(ステップS22)。
露光されたLnフィールドの画像は、垂直同期信号VDに同期して読み出され、画像処理部32により現像処理が行われる(ステップS23)。従ってここでは、累積加算処理部31による累積加算処理は行われない。
その後、この処理から図3に示した処理にリターンする。
このような処理を行うことにより、図7に示すように、垂直同期期間TVDと同じ周期で画像の表示が行われる。
次に、図5は図3のステップS9における2枚合成処理を示すフローチャート、図8は2枚合成処理を説明するためのタイミングチャートである。
この図5に示す処理は、図3のステップS6においてSS≧TVDであると判定され、さらにステップS7においてSS<2TVDであると判定された場合に行われる。このときには、SSをTVDで割ったときの商は1、剰余は(SS−TVD)である。
従って、H(n+1)フィールドに露光時間として垂直同期期間TVDを設定し(ステップS31)、Lnフィールドに露光時間(SS−TVD)を設定する(ステップS32)。
そして、時系列に沿って、まずLnフィールドの露光を行い(ステップS33)、次いでH(n+1)フィールドの露光を行う(ステップS34)。
露光されたLnフィールド、H(n+1)フィールドの各画像が、垂直同期信号VDに同期して読み出されるのは上述と同様である。
その後、累積加算処理部31により、Lnフィールドの画像とH(n+1)フィールドの画像との累積加算処理が行われ、合成画像が生成される(ステップS35)。
そして、合成画像に対して、画像処理部32により現像処理が行われ(ステップS36)、この処理から図3に示した処理にリターンする。
このような処理を行うことにより、図8に示すように、垂直同期期間TVDよりも長い適正露光時間SSの画像が、垂直同期期間TVDと同じ周期で表示される。
次に、図6は図3のステップS10における3枚合成処理を示すフローチャート、図9は3枚合成処理を説明するためのタイミングチャートである。
この図6に示す処理は、図3のステップS7においてSS≧2TVDであると判定された場合(上述したように、SS<3TVDであるものとする)に行われる。このときには、SSをTVDで割ったときの商は2、剰余は(SS−2TVD)である。
従って、H(n+2)フィールドに露光時間として垂直同期期間TVDを設定し(ステップS41)、H(n+1)フィールドに露光時間として垂直同期期間TVDを設定し(ステップS42)、Lnフィールドに露光時間(SS−2TVD)を設定する(ステップS43)。
そして、時系列に沿って、まずLnフィールドの露光を行い(ステップS44)、次いでH(n+1)フィールドの露光を行い(ステップS45)、さらにH(n+2)フィールドの露光を行う(ステップS46)。
露光されたLnフィールド、H(n+1)フィールド、H(n+2)フィールドの各画像が、垂直同期信号VDに同期して読み出されるのは上述と同様である。
その後、累積加算処理部31により、Lnフィールドの画像とH(n+1)フィールドの画像とH(n+2)フィールドの画像との累積加算処理が行われ、合成画像が生成される(ステップS47)。
そして、合成画像に対して、画像処理部32により現像処理が行われ(ステップS48)、この処理から図3に示した処理にリターンする。
このような処理を行うことにより、図9に示すように、垂直同期期間TVDよりも長い適正露光時間SSの画像が、垂直同期期間TVDと同じ周期で表示される。
次に、図10は、撮像装置における動画撮影の処理を示すフローチャートである。なお、ここでは動画撮影の処理としているが、ライブビューに対しても同様の処理を適用することができる(サブルーチン、および後述する図19のタイミングチャートも同様)。
この図10に示す動画撮影の処理は、図3に示した1枚撮影の処理とほぼ同様であるが、動画であるために画像を繰り返して取得しており、さらに被写体の明るさの変化にも対応しているために、幾つかの点で異なっている。
まず、図10に示す処理を開始してから最初に行う初期化の処理において、メカニカルシャッタ21を開放状態にするだけでなく、さらに、処理に用いる各種のカウンタをリセットする(ステップS1A)。具体的に、PreMixcnt=0、Mixcnt=0、Stepcnt=0に設定する。なお、カウンタに対する記号「=」は、疑問符「?」を伴わないときには左辺のカウンタに右辺の値を代入することを示し、疑問符「?」を伴うときには等号を示している(プログラミングにおけるC言語などと同様の表記を用いている)。
ここに、PreMixcntは前回行った処理が合成なし処理、2枚合成処理、3枚合成処理の何れの処理であるかを示すカウンタ、Mixcntは合成なし処理、2枚合成処理、3枚合成処理の何れの処理を実行中であるかを示すカウンタ、StepcntはステップS3〜S12のループに関して、2枚合成処理については「連続1回目のループ」であるか「連続2回目のループもしくはそれ以降の連続ループ」であるかを示し、3枚合成処理については「連続1回目のループ」であるか「連続2回目のループ」であるか「連続3回目のループもしくはそれ以降の連続ループ」であるかを示すカウンタである。
Stepcntは、2枚合成処理についてはプレ2枚合成処理と通常2枚合成処理との何れを行うかの判定に用いられ、3枚合成処理については第1プレ3枚合成処理と第2プレ3枚合成処理と通常3枚合成処理との何れを行うかの判定に用いられる。
ステップS1Aの処理を行ったら、続いて、ステップS2〜S11の処理を図3に示した1枚撮影の処理と同様に行う。
その後、マイクロコンピュータ50が、表示および記録の処理を終了するか、あるいは継続するかを判定する(ステップS12)。
ここで処理を継続すると判定された場合には、ステップS3へ戻って上述したような処理を行い、終了すると判定された場合には、この処理から図示しないメインルーチンの処理へリターンする。
図11は図10のステップS8における合成なし処理を示すフローチャート、図19は動画撮影の処理を説明するためのタイミングチャートである。なお、図19には、被写体が次第に暗くなって、適正露光時間SSが段々と長くなっていくときの様子を示している。
この図11に示す処理は、図10のステップS6において、SS<TVDであると判定された場合に行われる。このときには、SSをTVDで割ったときの商は0、剰余はSSである。
この処理を開始すると、マイクロコンピュータ50が、まず、Mixcnt=0を設定する(ステップS20)。
その後、図4に示したようなステップS21〜S23の処理を行ってから、マイクロコンピュータ50が、PreMixcnt=Mixcntを設定し(ステップS24)、この処理から図10に示した処理にリターンする。
このような処理を行うことにより、図19の表示部分におけるL0〜L3に示すように、垂直同期期間TVDと同じ周期で画像の表示が行われる。
図12は図10のステップS9における2枚合成処理を示すフローチャートである。
この図12に示す処理は、図10のステップS6においてSS≧TVDであると判定され、さらにステップS7においてSS<2TVDであると判定された場合に行われる。このときには、SSをTVDで割ったときの商は1、剰余は(SS−TVD)である。
この処理を開始すると、マイクロコンピュータ50が、まず、Mixcnt=1を設定する(ステップS51)。
次に、マイクロコンピュータ50は、PreMixcnt=Mixcntであるか否かを判定する(ステップS52)。
ここで、PreMixcnt≠Mixcntであると判定された場合には、マイクロコンピュータ50が、Stepcnt=0を設定する(ステップS53)。
ステップS53の処理を行うか、またはステップS52においてPreMixcnt=Mixcntであると判定された場合には、マイクロコンピュータ50が、Stepcnt=0であるか否かを判定する(ステップS54)。
ここで、Stepcnt=0であると判定された場合には、後で図13を参照して説明するプレ2枚合成処理を行う(ステップS55)。
また、ステップS54において、Stepcnt≠0であると判定された場合には、後で図14を参照して説明する通常2枚合成処理を行う(ステップS56)。
ステップS55またはステップS56の処理を行ったら、マイクロコンピュータ50が、PreMixcnt=Mixcntを設定し(ステップS57)、この処理から図10に示した処理にリターンする。
次に、図13は図12のステップS55におけるプレ2枚合成処理を示すフローチャートである。
この図13に示す処理は、図12のステップS54においてStepcnt=0であると判定された場合、つまり、ステップS3〜S12のループに関して、2枚合成処理の連続1回目のループであると判定された場合に行われる。また、上述したように、SSをTVDで割ったときの商は1、剰余は(SS−TVD)である。
この処理を開始すると、H(n+1)フィールドに露光時間として垂直同期期間TVDを設定し(ステップS61)、Hnフィールドに露光時間として垂直同期期間TVDを設定し(ステップS62)、Lnフィールドに露光時間(SS−TVD)を設定する(ステップS63)。
そして、HnフィールドおよびLnフィールドの露光を行う(ステップS64)。ここで露光されたHnフィールド、Lnフィールドの各画像が、垂直同期信号VDに同期して読み出されるのは上述と同様である。
こうして読み出されたHnフィールド、Lnフィールドの各画像は、SDRAM26等のメモリに保存される(ステップS65)。
Hnフィールドの画像は、画像処理部32により現像処理が行われる(ステップS66)。従ってこのプレ2枚合成処理では、累積加算処理部31による累積加算処理は行われない。
そして、マイクロコンピュータ50は、Stepcntをインクリメントする(ステップS67)。これにより、次のステップS3〜S12のループにおいてステップS9の2枚合成処理に入ったときには、図12のステップS54の判断において、ステップS56の通常2枚合成処理に入ることになる。
その後、この処理から図12に示した処理にリターンする。
このような処理を行うことにより、図19の表示部分におけるH4に示すように、垂直同期期間TVDと同じ適正露光時間SSの画像が、垂直同期期間TVDと同じ周期で表示される。また、図19の表示部分におけるL3の次の垂直同期期間TVDにH4の表示が行われるために、表示に欠落フレームが生じることもない。加えて、H4の画像の露光期間がTVDであるために、前後のフレームの画像に対する露光量の変化が滑らかであり、自然な明るさ変化の画像とすることができる。
次に、図14は図12のステップS56における通常2枚合成処理を示すフローチャートである。
この図14に示す処理は、図12のステップS54においてStepcnt≠0であると判定された場合、つまり、ステップS3〜S12のループに関して、2枚合成処理の連続2回目のループもしくはそれ以降の連続ループであると判定された場合に行われる。また、上述したように、SSをTVDで割ったときの商は1、剰余は(SS−TVD)である。
この処理を開始すると、上述したステップS61,S63,S64の処理を行う。従って、上述したステップS62の処理は不要である(なぜならば、前回のループにおける図13または図14のステップS61の処理として既に行われているためである)。
そして、読み出されたLnフィールドの画像を、SDRAM26等のメモリに保存する(ステップS65A)。
続いて、L(n−1)フィールドの画像を、SDRAM26等のメモリから読み込む(ステップS68)。
その後、累積加算処理部31により、Hnフィールドの画像とL(n−1)フィールドの画像との累積加算処理が行われ、合成画像が生成される(ステップS69)。
そして、合成画像に対して、画像処理部32により現像処理が行われ(ステップS66A)、この処理から図12に示した処理にリターンする。
このような処理を行うことにより、図19の表示部分における(L4+H5)〜(L9+H10)に示すように、垂直同期期間TVDよりも長い適正露光時間SSの画像が、垂直同期期間TVDと同じ周期で表示される。また、上述と同様に、図19の表示部分におけるH4の次の垂直同期期間TVDに(L4+H5)の表示が行われるために、表示に欠落フレームが生じることはなく、露光量の変化も滑らかである。
図15は図10のステップS10における3枚合成処理を示すフローチャートである。
この図15に示す処理は、図10のステップS7においてSS≧2TVDであると判定された場合(上述したように、SS<3TVDであるものとする)に行われる。このときには、SSをTVDで割ったときの商は2、剰余は(SS−2TVD)である。
この処理を開始すると、マイクロコンピュータ50が、まず、Mixcnt=2を設定する(ステップS71)。
次に、マイクロコンピュータ50は、PreMixcnt=Mixcntであるか否かを判定する(ステップS72)。
ここで、PreMixcnt≠Mixcntであると判定された場合には、マイクロコンピュータ50が、Stepcnt=0を設定する(ステップS73)。
ステップS73の処理を行うか、またはステップS72においてPreMixcnt=Mixcntであると判定された場合には、マイクロコンピュータ50が、Stepcnt=0であるか否かを判定する(ステップS74)。
ここで、Stepcnt≠0であると判定された場合には、さらにマイクロコンピュータ50が、Stepcnt=1であるか否かを判定する(ステップS75)。
そして、ステップS74においてStepcnt=0であると判定された場合には、後で図16を参照して説明する第1プレ3枚合成処理を行う(ステップS76)。
また、ステップS75において、Stepcnt=1であると判定された場合には、後で図17を参照して説明する第2プレ3枚合成処理を行う(ステップS77)。
さらに、ステップS75において、Stepcnt≠1であると判定された場合には、後で図18を参照して説明する通常3枚合成処理を行う(ステップS78)。
ステップS76〜S78の何れかの処理を行ったら、マイクロコンピュータ50が、PreMixcnt=Mixcntを設定し(ステップS79)、この処理から図10に示した処理にリターンする。
図16は図15のステップS76における第1プレ3枚合成処理を示すフローチャートである。
この図16に示す処理は、図15のステップS74においてStepcnt=0であると判定された場合、つまり、ステップS3〜S12のループに関して、3枚合成処理の連続1回目のループであると判定された場合に行われる。また、上述したように、SSをTVDで割ったときの商は2、剰余は(SS−2TVD)である。
この処理を開始すると、H(n+2)フィールドに露光時間として垂直同期期間TVDを設定し(ステップS81)、H(n+1)フィールドに露光時間として垂直同期期間TVDを設定し(ステップS82)、Lnフィールドに露光時間(SS−2TVD)を設定する(ステップS83)。
そして、HnフィールドおよびLnフィールドの露光を行う(ステップS84)。ここで露光されたHnフィールド、Lnフィールドの各画像が、垂直同期信号VDに同期して読み出されるのは上述と同様である。
こうして読み出されたHnフィールド、Lnフィールドの各画像は、SDRAM26等のメモリに保存される(ステップS85)。
続いて、L(n−1)フィールドの画像を、SDRAM26等のメモリから読み込む(ステップS86)。
その後、累積加算処理部31により、Hnフィールドの画像とL(n−1)フィールドの画像との累積加算処理が行われ、合成画像が生成される(ステップS87)。
そして、合成画像に対して、画像処理部32により現像処理が行われる(ステップS88)。
さらに、マイクロコンピュータ50は、Stepcntをインクリメントする(ステップS89)。従って、Stepcntは1となる。これにより、次のステップS3〜S12のループにおいてステップS10の3枚合成処理に入ったときには、図15のステップS75の判断において、ステップS77の第2プレ3枚合成処理に入ることになる。
その後、この処理から図15に示した処理にリターンする。
このような処理を行うことにより、図19の表示部分における(L10+H11)に示すように、垂直同期期間TVDよりも長い適正露光時間SSの画像が、垂直同期期間TVDと同じ周期で表示される。また、図19の表示部分における(L9+H10)の次の垂直同期期間TVDに(L10+H11)の表示が行われるために、表示に欠落フレームが生じることもない。加えて、(L10+H11)の画像は、前後のフレームの画像に対する露光量の変化が滑らかであり、自然な明るさ変化の画像とすることができる。
図17は図15のステップS77における第2プレ3枚合成処理を示すフローチャートである。
この図17に示す処理は、図15のステップS75においてStepcnt=1であると判定された場合、つまり、ステップS3〜S12のループに関して、3枚合成処理の連続2回目のループであると判定された場合に行われる。また、上述したように、SSをTVDで割ったときの商は2、剰余は(SS−2TVD)である。
この処理を開始すると、ステップS81,S83〜S85の処理を行う。従って、上述したステップS82の処理は不要である(なぜならば、前回のループにおける図16のステップS81の処理として既に行われているためである)。
続いて、H(n−1)フィールドの画像を、SDRAM26等のメモリから読み込む(ステップS86A)。
そして、累積加算処理部31により、Hnフィールドの画像とH(n−1)フィールドの画像との累積加算処理が行われ、合成画像が生成される(ステップS87A)。
その後、ステップS88の現像処理を行って、ステップS89でStepcntをインクリメントする。従って、Stepcntは2となる。これにより、次のステップS3〜S12のループにおいてステップS10の3枚合成処理に入ったときには、図15のステップS75の判断において、ステップS78の通常3枚合成処理に入ることになる。
その後、この処理から図15に示した処理にリターンする。
このような処理を行うことにより、図19の表示部分における(H11+H12)に示すように、垂直同期期間TVDよりも長い適正露光時間SSの画像が、垂直同期期間TVDと同じ周期で表示される。また、図19の表示部分における(L10+H11)の次の垂直同期期間TVDに(H11+H12)の表示が行われるために、表示に欠落フレームが生じることもない。加えて、(H11+H12)の画像の露光期間が2TVDであるために、前後のフレームの画像に対する露光量の変化が滑らかであり、自然な明るさ変化の画像とすることができる。
図18は図15のステップS78における通常3枚合成処理を示すフローチャートである。
この図18に示す処理は、図15のステップS75においてStepcnt≠1であると判定された場合、つまり、ステップS3〜S12のループに関して、2枚合成処理の連続3回目のループもしくはそれ以降の連続ループであると判定された場合に行われる。また、上述したように、SSをTVDで割ったときの商は2、剰余は(SS−2TVD)である。
この処理を開始すると、ステップS81,S83〜S85,S86Aの処理を行う。従って、上述したステップS82の処理は不要である(なぜならば、前回のループにおける図17または図18のステップS81の処理として既に行われているためである)。
さらに、L(n−2)フィールドの画像を、SDRAM26等のメモリから読み込む(ステップS86B)。
そして、累積加算処理部31により、Hnフィールドの画像とH(n−1)フィールドの画像とL(n−2)フィールドの画像との累積加算処理が行われ、合成画像が生成される(ステップS87B)。
その後、ステップS88の現像処理を行って、この処理から図15に示した処理にリターンする。
このような処理を行うことにより、図19の表示部分における(L11+H12+H13),(L12+H13+H14),…に示すように、垂直同期期間TVDよりも長い適正露光時間SSの画像が、垂直同期期間TVDと同じ周期で表示される。また、上述と同様に、図19の表示部分における(H11+H12)の次の垂直同期期間TVDに(L11+H12+H13)の表示が行われるために、表示に欠落フレームが生じることはない。加えて、露光期間が2TVDである(H11+H12)の画像の、後のフレームの画像が(L11+H12+H13)であるために、露光量の変化が滑らかであり、自然な明るさ変化の画像とすることができる。
こうして、この撮像装置においては、制御部であるマイクロコンピュータ50の制御により、動画あるいはライブビューにおいて、適正露光時間SSがフレーム期間未満であって合成部である累積加算処理部31による合成がない状態から、2枚の画像を合成する状態へ移行するときには、1フレームの長露光画像を記録用または表示用の画像としている(図13のプレ2枚合成処理、および図19の表示部分におけるH4参照)。また、合成部である累積加算処理部31による合成がj(jは2以上の整数)枚の画像を合成する状態から、(j+1)枚の画像を合成する状態へ移行するときには、長露光画像のみを用いて合成画像を生成し記録用または表示用の画像とすることを少なくとも1フレーム行う(図17の第2プレ3枚合成処理、および図19の表示部分における(H11+H12)参照)。
なお、上述したように、図19には、被写体が次第に暗くなって、適正露光時間SSが段々と長くなっていくときの様子を示した。これに対して、被写体が次第に明るくなって、適正露光時間SSが段々と短くなっていくときには、図13に示したプレ2枚合成処理、図16に示した第1プレ3枚合成処理、図17に示した第2プレ3枚合成処理を省略するようにしても構わない。
また、上述では、合成部である累積加算処理部31が、連続する長露光画像と短露光画像とを合成することにより、適正露光時間SSだけ連続して露光した画像と同様の合成画像を得るようにしたが、これに限定されるものではない。単に、適正露光時間SSに相当する露光量の合成画像を得るためであれば、例えば同一フレームの短露光画像と長露光画像とを合成しても構わない。
ところで、図1に示した構成例では、適正露光時間SSがフレーム期間よりも長いときに、長露光時間で露光した長露光画像と、長露光画像の露光期間内に短露光時間で露光した短露光画像と、をフレーム期間毎に出力する撮像部として、HDRセンサとして構成された撮像素子22を用いた。しかし、このような構成に限るものではない。
図20は、本実施形態の変形例における撮像装置の構成を示すブロック図である。この図20に示す変形例は、2つの光学像を2つの撮像素子に結像させる、いわゆる2眼カメラの例となっている。
交換式レンズ1は、レンズ11および絞り12の光路上にさらにハーフミラー16を備えており、被写体の光学像を2つ結像する。
一方の光学像の光路上にはメカニカルシャッタ21Aおよび撮像素子22Aが配置され、撮像素子22Aから読み出されたアナログ画像信号は、アナログ処理部23Aにより処理され、A/D変換部24Aによりデジタル画像信号に変換される。
また、他方の光学像の光路上にはメカニカルシャッタ21Bおよび撮像素子22Bが配置され、撮像素子22Bから読み出されたアナログ画像信号は、アナログ処理部23Bにより処理され、A/D変換部24Bによりデジタル画像信号に変換される。
このような構成において、動画撮影やライブビューの場合には、撮像素子22Aと撮像素子22Bの電子シャッタの動作を異ならせることにより、それぞれが生成する画像の露光時間を異ならせても良い。あるいは連写撮影の場合には、メカニカルシャッタ21Aとメカニカルシャッタ21Bとの開閉時間を異ならせることにより、撮像素子22Aにより生成される画像と撮像素子22Bにより生成される画像との露光時間を異ならせても構わない。
さらに、適正露光時間SSがフレーム期間よりも長いときに、長露光時間で露光した長露光画像と、長露光画像の露光期間内に短露光時間で露光した短露光画像と、をフレーム期間毎に出力する撮像部は、上述した例に限るものではなく、例えば、非破壊読み出しすることができる撮像素子等を用いるようにしても良い。この場合には、露光を開始した時点から短露光時間だけ経過した時点で短露光画像を非破壊で読み出し、露光を開始した時点から長露光時間だけ経過した時点で長露光画像を読み出すことを、フレーム期間毎に行えば良い。
このような実施形態1によれば、適正露光時間SSがフレーム期間である垂直同期期間TVDよりも長いときに、フレーム期間以下の長露光時間と、長露光時間よりも短い短露光時間とを、短露光時間と1つ以上の長露光時間とを合計した時間が適正露光時間SSとなるように設定して、長露光時間で露光した長露光画像と、長露光画像の露光期間内に短露光時間で露光した短露光画像と、をフレーム期間毎に出力し、1フレームの短露光画像と、1フレーム以上の長露光画像と、を加算して適正露光時間SSの合成画像を生成するようにしたために、フレーム期間よりも長い任意の露光時間の画像を、フレームレートを低下させることなく取得することができる。
このとき、フレーム期間である垂直同期期間TVDを長露光時間に設定し、適正露光時間SSを長露光時間で割ったときの剰余を短露光時間に設定することで、最も少ないフレーム数で、正確な露光量の適正露光画像を得ることができる。
さらに、適正露光時間SSを長露光時間で割ったときの商をフレーム数に設定して、フレーム数だけ連続するフレームに対して長露光時間を設定することで、適正露光時間SSだけ連続して露光した画像と同様の画像を合成できる長露光画像および短露光画像を得ることができる。
そして、フレーム数だけ連続するフレームの最初のフレームの前のフレーム、またはフレーム数だけ連続するフレームの最後のフレームの後のフレームに、短露光時間を設定することで、垂直同期信号に同期して露光を開始することと露光を終了することとの、所望の制御方法を選択することができる。
加えて、フレーム数だけ連続するフレームの長露光画像と、1つの短露光画像と、を合成することで、適正露光時間SSだけ連続して露光した画像と同様の画像を合成画像として得ることができる。しかも、得られる合成画像は、途中に未露光期間を含まない画像となり、例えば移動被写体が存在する場合の被写体ブレに、不自然な途切れが発生することもない。
また、短露光画像と長露光画像との少なくとも一方を一時的に保持する記憶部をさらに備えることで、遅延回路等を不要とし、所望の時点で画像合成を行うことができる。
さらに、動画あるいはライブビューにおいて、適正露光時間SSがフレーム期間未満であって合成部による合成がない状態から、2枚の画像を合成する状態へ移行するときには、1フレームの長露光画像を記録用または表示用の画像とし、合成部による合成がj(jは2以上の整数)枚の画像を合成する状態から、(j+1)枚の画像を合成する状態へ移行するときには、長露光画像のみを用いて合成画像を生成し記録用または表示用の画像とすることを少なくとも1フレーム行うようにしたために、合成部による合成枚数が変化する際に、表示に欠落フレームが生じるのを防止し、画像の明るさが不自然に変化するのを防止することができる。
なお、上述した各部は、回路として構成されていても良い。そして、任意の回路は、同一の機能を果たすことができれば、単一の回路として実装されていても良いし、複数の回路を組み合わせたものとして実装されていても構わない。さらに、任意の回路は、目的とする機能を果たすための専用回路として構成されるに限るものではなく、汎用回路に処理プログラムを実行させることで目的とする機能を果たす構成であっても構わない。
また、上述では主として撮像装置について説明したが、撮像装置と同様の制御を行う撮像方法であっても良いし、コンピュータに撮像装置と同様の処理を行わせるための撮像プログラム、該撮像プログラムを記録するコンピュータにより読み取りできる一時的でない記録媒体、等であっても構わない。
さらに、本発明は上述した実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明の態様を形成することができる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良い。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。このように、発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用ができることは勿論である。
1…交換式レンズ
2…カメラ本体
3…インタフェース(I/F)
11…レンズ
12…絞り
13…ドライバ
14…フラッシュメモリ
15…マイクロコンピュータ
16…ハーフミラー
21,21A,21B…メカニカルシャッタ
22,22A,22B…撮像素子
22H…Hフィールド
22L…Lフィールド
23,23A,23B…アナログ処理部
24,24A,24B…A/D変換部
25…バス
26…SDRAM
27…AE処理部
28…AF処理部
29…AWB処理部
31…累積加算処理部
32…画像処理部
33…WB補正部
34…同時化処理部
35…色再現処理部
36…NR処理部
38…JPEG処理部
41…LCDドライバ
42…LCD
43…EVFドライバ
44…EVF
45…メモリI/F
46…記録媒体
47…操作部
48…フラッシュメモリ
50…マイクロコンピュータ

Claims (9)

  1. 適正露光時間を決定すると共に、前記適正露光時間がフレーム期間よりも長いときに、前記フレーム期間以下の長露光時間と、前記長露光時間よりも短い短露光時間とを、前記短露光時間と1つ以上の前記長露光時間とを合計した時間が前記適正露光時間となるように設定する露出制御部と、
    前記適正露光時間がフレーム期間よりも長いときに、前記長露光時間で露光した長露光画像と、前記長露光画像の露光期間内に前記短露光時間で露光した短露光画像と、を前記フレーム期間毎に出力する撮像部と、
    前記適正露光時間がフレーム期間よりも長いときに、1フレームの前記短露光画像と、1フレーム以上の前記長露光画像と、を加算して前記適正露光時間の合成画像を生成する合成部と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記露出制御部は、前記フレーム期間を前記長露光時間に設定し、前記適正露光時間を前記長露光時間で割ったときの剰余を前記短露光時間に設定することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記露出制御部は、前記適正露光時間を前記長露光時間で割ったときの商をフレーム数に設定して、前記フレーム数だけ連続するフレームに対して前記長露光時間を設定することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記露出制御部は、前記フレーム数だけ連続するフレームの最初のフレームの前のフレーム、または前記フレーム数だけ連続するフレームの最後のフレームの後のフレームに、前記短露光時間を設定することを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記合成部は、前記フレーム数だけ連続するフレームの前記長露光画像と、1つの前記短露光画像と、を合成することを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  6. 前記短露光画像と前記長露光画像との少なくとも一方を一時的に保持する記憶部をさらに備えることを特徴とする請求項1から請求項5の何れか一項に記載の撮像装置。
  7. 動画あるいはライブビューにおいて、前記適正露光時間がフレーム期間未満であって前記合成部による合成がない状態から、2枚の画像を合成する状態へ移行するときには、1フレームの前記長露光画像を記録用または表示用の画像とし、前記合成部による合成がj(jは2以上の整数)枚の画像を合成する状態から、(j+1)枚の画像を合成する状態へ移行するときには、前記長露光画像のみを用いて合成画像を生成し記録用または表示用の画像とすることを少なくとも1フレーム行うことを特徴とする請求項1から請求項6の何れか一項に記載の撮像装置。
  8. 適正露光時間を決定すると共に、前記適正露光時間がフレーム期間よりも長いときに、前記フレーム期間以下の長露光時間と、前記長露光時間よりも短い短露光時間とを、前記短露光時間と1つ以上の前記長露光時間とを合計した時間が前記適正露光時間となるように設定する露出制御ステップと、
    前記適正露光時間がフレーム期間よりも長いときに、前記長露光時間で露光した長露光画像と、前記長露光画像の露光期間内に前記短露光時間で露光した短露光画像と、を前記フレーム期間毎に出力する撮像ステップと、
    前記適正露光時間がフレーム期間よりも長いときに、1フレームの前記短露光画像と、1フレーム以上の前記長露光画像と、を加算して前記適正露光時間の合成画像を生成する合成ステップと、
    をコンピュータに実行させるための撮像プログラム。
  9. 適正露光時間を決定すると共に、前記適正露光時間がフレーム期間よりも長いときに、前記フレーム期間以下の長露光時間と、前記長露光時間よりも短い短露光時間とを、前記短露光時間と1つ以上の前記長露光時間とを合計した時間が前記適正露光時間となるように設定する露出制御ステップと、
    前記適正露光時間がフレーム期間よりも長いときに、前記長露光時間で露光した長露光画像と、前記長露光画像の露光期間内に前記短露光時間で露光した短露光画像と、を前記フレーム期間毎に出力する撮像ステップと、
    前記適正露光時間がフレーム期間よりも長いときに、1フレームの前記短露光画像と、1フレーム以上の前記長露光画像と、を加算して前記適正露光時間の合成画像を生成する合成ステップと、
    を備えることを特徴とする撮像方法。
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