JP2017104934A - クランクシャフトの製造方法及びインターナルミラーの使用方法 - Google Patents

クランクシャフトの製造方法及びインターナルミラーの使用方法 Download PDF

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Masumi Shimomura
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Abstract

【課題】チャック爪の摺動摩耗を低減可能なクランクシャフトの製造方法及びインターナルミラーの使用方法を提供する。【解決手段】クランクシャフトの製造方法において、クランクシャフト素材2を移動させずに第1チャック装置50及び第2チャック装置60それぞれを移動させることによって、3つの第1チャック爪53の内側にフロントシャフト2aが挿入されるとともに3つの第2チャック爪63の内側にリアフランジ2bが挿入される。【選択図】図5

Description

本発明は、クランクシャフトの製造方法及びインターナルミラーの使用方法に関する。
従来、クランクシャフト素材を切削するためのインターナルミラーが用いられている(例えば、特許文献1参照)。インターナルミラーは、クランクシャフト素材を把持するための一対のチャック装置を備える。一対のチャック装置のそれぞれは、取付け面を有する本体部と、取付け面に取り付けられるチャック爪とを有する。
インターナルミラーに外部から搬入されてきたクランクシャフト素材は、一対のチャック装置の間に配置される。この際、クランクシャフト素材の両端部は、一対のチャック装置それぞれの取付け面に形成された切り欠きを通り抜けてチャック爪の内側に移動する。
また、加工後のクランクシャフト素材は、一対のチャック装置の間から外部に搬出される。この際、クランクシャフト素材の両端部は、一対のチャック装置それぞれの取付け面に形成された切り欠きを通り抜けて外部に移動する。
特開2015−131377号公報
ところで、従来のインターナルミラーでは、チャック爪の使用寿命が短いという問題があった。本発明者等がチャック爪の使用寿命が短い原因について鋭意検討した結果、本体部との摺動に起因する摩耗が原因であるという知見を得た。
具体的には、クランクシャフト素材を搬入及び搬出する際に、クランクシャフト素材の両端部が切り欠きを通り抜けることができるように、チャック爪を切り欠きの外側まで退避させる必要がある。この際のチャック爪の移動距離は微小(10mm〜20mm)ではあるものの、クランクシャフト素材が搬入及び搬出されるたびに本体部と摺動するためチャック爪に摺動摩耗が蓄積することが判明した。
本発明は、上述の状況に鑑みてなされたものであり、チャック爪の摺動摩耗を低減可能なクランクシャフトの製造方法及びインターナルミラーの使用方法を提供することを目的とする。
第1の態様に係るクランクシャフトの製造方法は、前記第1チャック装置と前記第2チャック装置の間にクランクシャフト素材を配置する工程と、所定軸に沿って、前記クランクシャフト素材を前記第1チャック装置に対して相対移動させることによって、前記第1チャック爪の内側に前記クランクシャフト素材の第1端部を配置する工程と、前記所定軸に沿って、前記クランクシャフト素材を前記第2チャック装置に対して相対移動させることによって、前記第2チャック爪の内側に前記クランクシャフト素材の第2端部を配置する工程と、前記第1端部を前記第1チャック爪によって把持するとともに、前記第2端部を前記第2チャック爪によって把持する工程と、切削具によって前記クランクシャフト素材を切削する工程とを備える。
第1の態様に係るクランクシャフトの製造方法によれば、クランクシャフトを搬入及び搬出する際における第1チャック爪と第2チャック爪の移動距離を短くすることができるため、第1チャック爪と第2チャック爪に摺動摩耗が蓄積することを抑制できる。
以上のように本発明によれば、チャック爪の摺動摩耗を低減可能なクランクシャフトの製造方法及びインターナルミラーの使用方法を提供することができる。
第1実施形態に係るインターナルミラーの側面図 第1実施形態に係る第1チャック装置の平面図 第1実施形態に係る第2チャック装置の平面図 第1実施形態に係るクランクシャフト素材の側面図 第1実施形態に係るクランクシャフトの製造方法を説明するための図 第2実施形態に係る第1チャック装置の平面図 第2実施形態に係る第2チャック装置の平面図 第2実施形態に係るクランクシャフトの製造方法を説明するための図 第3実施形態に係る第1切削具の正面図 第3実施形態に係る第2切削具の正面図 第3実施形態に係るクランクシャフトの製造方法を説明するための図
1.第1実施形態
(インターナルミラー1の構成)
第1実施形態に係るインターナルミラー1の構成について、図面を参照しながら説明する。図1は、インターナルミラー1の側面図である。図2は、第1チャック装置50の平面図である。図3は、第2チャック装置60の平面図である。図4は、第1チャック装置50及び第2チャック装置60に把持されたクランクシャフト素材2の側面図である。
インターナルミラー1は、クランクシャフト素材2を切削することによってクランクシャフトを製造するためのインターナル型のミラーである。
図1に示すように、インターナルミラー1は、台座10、第1及び第2切削具20,21、第1ワークヘッド30、第2ワークヘッド40、第1チャック装置50及び第2チャック装置60を備える。
台座10は、第1及び第2切削具20,21、第1ワークヘッド30及び第2ワークヘッド40を支持する。
第1及び第2切削具20,21は、クランクシャフト素材2を切削するための治具である。第1及び第2切削具20,21それぞれは、回転中心軸Pと平行な軸方向pと、軸方向pと垂直な径方向qとに移動可能である。第1及び第2切削具20,21は、第1及び第2チャック装置50,60に把持されたクランクシャフト素材2の外周を回転しながらクランクシャフト素材2を切削する。
第1ワークヘッド30は、第1可動部31と、第1機構収容部32とを有する。第1可動部31は、軸方向pに沿って移動可能である。第1機構収容部32は、第1可動部31上に配置される。第1機構収容部32は、第1チャック装置50の駆動機構を収容している。
第2ワークヘッド40は、第1ワークヘッド30と対向するように配置される。第2ワークヘッド40は、第2可動部41と、第2機構収容部42とを有する。第2可動部41は、台座10上に配置される。第2可動部41は、軸方向pに沿って移動可能である。第2機構収容部42は、第2可動部41上に配置される。第2機構収容部42は、第2チャック装置60の駆動機構を収容する。
第1チャック装置50は、第1機構収容部32の先端に取り付けられる。第1チャック装置50は、クランクシャフト素材2の一端部を把持する。また、第1チャック装置50は、クランクシャフト素材2の位相決めを行う。
第1チャック装置50は、図1及び図2に示すように、第1本体51と、第1センタ52と、3つの第1チャック爪53と、位相爪54とを備える。第1本体51は、第1機構収容部32の前端部に固定される。第1本体51は、円筒状に形成される。第1本体51は、第1取り付け面51Sと、第1凹部51Tとを有する。第1取り付け面51Sには、3つの第1チャック爪53が取り付けられる。第1取り付け面51Sは、第2チャック装置60と対向する。第1凹部51Tには、第1センタ52が収容される。第1センタ52は、回転中心軸Pに沿って進退可能である。
3つの第1チャック爪53は、第1取り付け面51Sに取り付けられる。3つの第1チャック爪53は、回転中心軸P周りに等間隔で配置される。3つの第1チャック爪53は、回転中心軸Pを中心とする径方向qに沿って移動可能である。3つの第1チャック爪53は、クランクシャフト素材2の一端部を把持する。位相爪54は、第1取り付け面51Sに取り付けられる。位相爪54は、クランクシャフト素材2が回転中心軸P周りに回転することを規制する。
なお、本実施形態において、第1チャック装置50の第1取り付け面51Sには、クランクシャフト素材2の一端部を通過させるための切り欠きが形成されていない。
第2チャック装置60は、第1チャック装置50と対向するように配置される。第2チャック装置60は、第2機構収容部42の先端に取り付けられる。第2チャック装置60は、クランクシャフト素材2の他端部を把持する。
第2チャック装置60は、図1及び図3に示すように、第2本体61と、第2センタ62と、3つの第2チャック爪63とを備える。第2本体61は、第2機構収容部42の前端部に固定される。第2本体61は、円筒状に形成される。第2本体61は、第2取り付け面61Sと、第2凹部61Tとを有する。第2取り付け面61Sには、3つの第2チャック爪63が取り付けられる。第2取り付け面61Sは、第1チャック装置50と対向する。第2凹部61Tには、第2センタ62が収容される。第2センタ62は、回転中心軸Pに沿って進退可能である。
3つの第2チャック爪63は、第2取り付け面61Sに取り付けられる。3つの第2チャック爪63は、回転中心軸P周りに等間隔で配置される。3つの第2チャック爪63は、回転中心軸Pを中心とする径方向qに沿って移動可能である。3つの第2チャック爪63は、クランクシャフト素材2の一端部を把持する。
なお、本実施形態において、第2チャック装置60の第2取り付け面61Sには、クランクシャフト素材2の他端部を通過させるための切り欠きが形成されていない。
クランクシャフト素材2は、鍛造又は鋳造によって棒状に形成されており、完成品であるクランクシャフトよりも切削代の分だけ大きな外形を有する。クランクシャフト素材2は、折れ曲がった軸心を有する。
図4に示すように、クランクシャフト素材2は、フロントシャフト2a、リアフランジ2b、第1乃至第5クランクジャーナルJ1〜J5、第1乃至第4クランクピンP1〜P4、及び第1乃至第8クランクウェブW1〜W8を有する。
フロントシャフト2aは、クランクシャフト素材2のうち第1チャック装置50に把持される一端部である。フロントシャフト2aは、第1端面S1と、第1端面S1に形成された第1センタ孔C1とを有する。リアフランジ2bは、クランクシャフト素材2のうち第2チャック装置60に把持される他端部である。リアフランジ2bは、第2端面S2と、第2端面S2に形成された第2センタ孔C2とを有する。
(クランクシャフトの製造方法)
次に、第1実施形態に係るインターナルミラー1によるクランクシャフトの製造方法について、図面を参照しながら説明する。図5は、クランクシャフトの製造方法を説明するための図である。
インターナルミラー1へのクランクシャフト素材2の搬入及び加工後のクランクシャフト素材2の搬出には、ローダ3が用いられる。ローダ3は、クランクシャフト素材2を把持した状態で、クランクシャフト素材2を第1チャック装置50と第2チャック装置60に受け渡すことができる。ローダ3は、クランクシャフト素材2を受け渡した後、クランクシャフト素材2の把持を解除して、インターナルミラー1の外部に退出することができる。
まず、図5(a)に示すように、ローダ3によって搬入されてきたクランクシャフト素材2を第1チャック装置50と第2チャック装置60の間に配置する。本実施形態では、クランクシャフト素材2を搬入してきたローダ3を待機させることによって、クランクシャフト素材2を第1チャック装置50と第2チャック装置60の間に保持する。
次に、図5(b)に示すように、回転中心軸P(所定軸の一例)に沿って、クランクシャフト素材2を第1チャック装置50に対して相対移動させることによって、3つの第1チャック爪53(第1チャック爪の一例)の内側にフロントシャフト2a(第1端部の一例)を配置する。本実施形態では、クランクシャフト素材2を移動させずに第1チャック装置50をクランクシャフト素材2側に移動させることによって、3つの第1チャック爪53の内側にフロントシャフト2aを挿入する。この際、3つの第1チャック爪53それぞれとフロントシャフト2aとの隙間は、1mm〜5mm程度確保されていればよい。
また、図5(b)に示すように、回転中心軸Pに沿って、クランクシャフト素材2を第2チャック装置60に対して相対移動させることによって、3つの第2チャック爪63(第2チャック爪の一例)の内側にリアフランジ2b(第2端部の一例)を配置する。本実施形態では、クランクシャフト素材2を移動させずに第2チャック装置60をクランクシャフト素材2側に移動させることによって、3つの第2チャック爪63の内側にリアフランジ2bを挿入する。この際、3つの第2チャック爪63それぞれとリアフランジ2bとの隙間は、1mm〜5mm程度確保されていればよい。
次に、図5(b)に示すように、クランクシャフト素材2の第1センタ孔C1に第1センタ52を挿入するとともに、クランクシャフト素材2の第2センタ孔C2に第2センタ62を挿入する。そして、ローダ3によるクランクシャフト素材2の把持を解除した後、ローダ3をインターナルミラー1の外部に退出させる。
次に、図5(c)に示すように、フロントシャフト2aを3つの第1チャック爪53で把持するとともに、リアフランジ2bを3つの第2チャック爪63で把持する。この際、3つの第1チャック爪53それぞれと3つの第2チャック爪63それぞれの移動距離は5mm以下とすることができる。
次に、第1及び第2切削具20,21によってクランクシャフト素材2を切削する。
次に、3つの第1チャック爪53によるフロントシャフト2aの把持を解除するとともに、3つの第2チャック爪63によるリアフランジ2bの把持を解除する。この際、3つの第1チャック爪53それぞれと3つの第2チャック爪63それぞれの移動距離は5mm以下とすることができる。
次に、ローダ3をインターナルミラー1内に入れて、加工後のクランクシャフト素材2をローダ3によって把持する。そして、加工後のクランクシャフト素材2の両端から第1センタ52及び第2センタ62それぞれを退避させる。
次に、回転中心軸Pに沿って、加工後のクランクシャフト素材2を第1チャック装置50に対して相対移動させることによって、3つの第1チャック爪53の内側からフロントシャフト2aを引き出す。本実施形態では、クランクシャフト素材2を移動させずに第1チャック装置50をクランクシャフト素材2と反対側に移動させることによって、3つの第1チャック爪53の内側からフロントシャフト2aを露出させる。
また、回転中心軸Pに沿って、加工後のクランクシャフト素材2を第2チャック装置60に対して相対移動させることによって、3つの第2チャック爪63の内側からリアフランジ2bを引き出す。本実施形態では、クランクシャフト素材2を移動させずに第2チャック装置60をクランクシャフト素材2と反対側に移動させることによって、3つの第2チャック爪63の内側からリアフランジ2bを露出させる。
その後、加工後のクランクシャフト素材2を把持したローダ3を、インターナルミラー1の外部に退出させる。
(特徴)
第1実施形態に係るクランクシャフトの製造方法では、クランクシャフト素材2を移動させずに第1チャック装置50及び第2チャック装置60それぞれを移動させることによって、3つの第1チャック爪53の内側にフロントシャフト2aが挿入されるとともに3つの第2チャック爪63の内側にリアフランジ2bが挿入される。
従って、クランクシャフト素材2の搬入時及び搬出時における第1チャック爪53と第2チャック爪63の移動距離を短くできるため、第1チャック爪53と第2チャック爪63に摺動摩耗が蓄積することを抑制できる。その結果、第1チャック爪53と第2チャック爪63の使用寿命を長くすることができる。
2.第2実施形態
(インターナルミラー1aの構成)
第2実施形態に係るインターナルミラー1aの構成について、図面を参照しながら説明する。第1実施形態に係るインターナルミラー1との相違点は、仮受け装置が設けられている点であるため、以下においては相違点について主に説明する。
図6は、第1チャック装置50aの平面図である。図7は、第2チャック装置60aの平面図である。
図6に示すように、第1チャック装置50aは、第1仮受け部55を有する。第1仮受け部55は、第1本体51に設けられる。第1仮受け部55は、2つの第1チャック爪53の間に配置される。第1仮受け部55は、回転中心軸Pに沿って進退可能である。
図7に示すように、第2チャック装置60aは、第2仮受け部65を有する。第2仮受け部65は、第2本体61に設けられる。第2仮受け部65は、2つの第2チャック爪63の間に配置される。第2仮受け部65は、回転中心軸Pに沿って進退可能である。
第1仮受け部55と第2仮受け部65は、本実施形態に係る仮受け装置を構成する。
(クランクシャフトの製造方法)
次に、第2実施形態に係るインターナルミラー1aによるクランクシャフトの製造方法について、図面を参照しながら説明する。図8は、クランクシャフトの製造方法を説明するための図である。
まず、図8(a)に示すように、それぞれ前方に引き出された第1及び第2仮受け部55,65上に、ローダ3によって搬入されてきたクランクシャフト素材2を載置する。次に、ローダ3によるクランクシャフト素材2の把持を解除して、ローダ3をインターナルミラー1の外部に退出させる。これによって、クランクシャフト素材2は、第1及び第2仮受け部55,65上に載置された状態で、第1チャック装置50と第2チャック装置60の間に保持される。
次に、図8(b)に示すように、クランクシャフト素材2を移動させずに第1チャック装置50をクランクシャフト素材2側に移動させることによって、3つの第1チャック爪53の内側にフロントシャフト2aを挿入する。また、クランクシャフト素材2を移動させずに第2チャック装置60をクランクシャフト素材2側に移動させることによって、3つの第2チャック爪63の内側にリアフランジ2bを挿入する。この際、第1チャック装置50の前進に合わせて第1仮受け部55を後退させるとともに、第2チャック装置60の前進に合わせて第2仮受け部65を後退させる。
次に、図8(b)に示すように、クランクシャフト素材2の第1センタ孔C1に第1センタ52を挿入するとともに、クランクシャフト素材2の第2センタ孔C2に第2センタ62を挿入する。
次に、図8(c)に示すように、フロントシャフト2aを3つの第1チャック爪53によって把持するとともに、リアフランジ2bを3つの第2チャック爪63によって把持する。この際、第1仮受け部55を本体部51に当接するまで後退させるとともに、第2仮受け部65を本体部61に当接するまで後退させておく。
次に、第1及び第2切削具20,21によってクランクシャフト素材2を切削する。
次に、3つの第1チャック爪53によるフロントシャフト2aの把持を解除するとともに、3つの第2チャック爪63によるリアフランジ2bの把持を解除する。
次に、第1仮受け部55と第2仮受け部65を加工後のクランクシャフト素材2の下方まで前進させる。そして、加工後のクランクシャフト素材2の両端から第1センタ52及び第2センタ62それぞれを退避させる。これによって、加工後のクランクシャフト素材2は、第1及び第2仮受け部55,65上に載置される。
次に、第1チャック装置50と第2チャック装置60を後退させながら、第1及び第2仮受け部55,65のそれぞれを前進させることによって、クランクシャフト素材2を移動させずに露出させる。加工後のクランクシャフト素材2は、第1及び第2仮受け部55,65上に載置された状態に維持される。
次に、ローダ3をインターナルミラー1内に入れて、加工後のクランクシャフト素材2をローダ3によって把持する。そして、加工後のクランクシャフト素材2を把持したローダ3をインターナルミラー1の外部に退出させる。
3.第3実施形態
(インターナルミラー1bの構成)
第3実施形態に係るインターナルミラー1bの構成について、図面を参照しながら説明する。第1実施形態に係るインターナルミラー1との相違点は、仮受け装置が設けられている点であるため、以下においては相違点について主に説明する。
図9は、第1切削具20の正面図である。第1切削具20には、第3仮受け部23が設けられている。第3仮受け部23は、棒状に形成される。第3仮受け部23は、回転中心軸Pと平行な第1回動軸Q1を中心として回動する。図9に示すように、第3仮受け部23は、クランクシャフト素材2を下方で保持する保持位置と、第1切削具20に干渉しない退避位置とに移動可能である。
図10は、第2切削具21の正面図である。第2切削具21には、第4仮受け部24が設けられている。第4仮受け部24は、棒状に形成される。第4仮受け部24は、回転中心軸Pと平行な第2回動軸Q2を中心として回動する。図10に示すように、第4仮受け部24は、クランクシャフト素材2を下方で保持する保持位置と、第2切削具21に干渉しない退避位置とに移動可能である。
(クランクシャフトの製造方法)
次に、第3実施形態に係るインターナルミラー1bによるクランクシャフトの製造方法について、図面を参照しながら説明する。図11は、クランクシャフトの製造方法を説明するための図である。
まず、図11(a)に示すように、保持位置まで回動させた第3及び第4仮受け部23,24上に、ローダ3によって搬入されてきたクランクシャフト素材2を載置する。次に、ローダ3によるクランクシャフト素材2の把持を解除して、ローダ3をインターナルミラー1の外部に退出させる。これによって、クランクシャフト素材2は、第3及び第4仮受け部23,24上に載置された状態で、第1チャック装置50と第2チャック装置60の間に保持される。
次に、図11(b)に示すように、クランクシャフト素材2を移動させずに第1チャック装置50をクランクシャフト素材2側に移動させることによって、3つの第1チャック爪53の内側にフロントシャフト2aを挿入する。また、クランクシャフト素材2を移動させずに第2チャック装置60をクランクシャフト素材2側に移動させることによって、3つの第2チャック爪63の内側にリアフランジ2bを挿入する。
次に、図11(b)に示すように、クランクシャフト素材2の第1センタ孔C1に第1センタ52を挿入するとともに、クランクシャフト素材2の第2センタ孔C2に第2センタ62を挿入する。
次に、図11(c)に示すように、フロントシャフト2aを3つの第1チャック爪53によって把持するとともに、リアフランジ2bを3つの第2チャック爪63によって把持する。
次に、図11(c)に示すように、第3仮受け部23と第4仮受け部24それぞれを退避位置まで回動させることによって、クランクシャフト素材2の保持を解除する。
次に、第1及び第2切削具20,21によってクランクシャフト素材2を切削する。
次に、3つの第1チャック爪53によるフロントシャフト2aの把持を解除するとともに、3つの第2チャック爪63によるリアフランジ2bの把持を解除する。
次に、第3及び第4仮受け部23,24それぞれを保持位置まで回動させる。そして、加工後のクランクシャフト素材2の両端から第1センタ52及び第2センタ62それぞれを退避させる。これによって、加工後のクランクシャフト素材2は、第3及び第4仮受け部23,24上に載置される。
次に、クランクシャフト素材2を移動させずに第1チャック装置50と第2チャック装置60を後退させることによって、クランクシャフト素材2を露出させる。
次に、ローダ3をインターナルミラー1内に入れて、加工後のクランクシャフト素材2をローダ3によって把持する。そして、加工後のクランクシャフト素材2を把持したローダ3を、インターナルミラー1の外部に退出させる。
(他の実施形態)
本発明は以上のような実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形又は修正が可能である。
上記第1乃至第3実施形態では、クランクシャフト素材2を移動させずに第1チャック装置50を移動させることによって、3つの第1チャック爪53の内側にフロントシャフト2aを挿入することとしたが、これに限られるものではない。例えば、第1チャック装置50を移動させずに、クランクシャフト素材2を保持するローダ3を軸方向に移動させることによって、3つの第1チャック爪53の内側にフロントシャフト2aを挿入してもよい。また、第1チャック装置50を移動させずに、クランクシャフト素材2を保持する仮受け装置を軸方向に移動させることによって、3つの第1チャック爪53の内側にフロントシャフト2aを挿入してもよい。なお、これらの場合においても、第2チャック装置60を移動させることによって、3つの第2チャック爪63の内側にリアフランジ2bを挿入することは上記実施形態で説明したとおりである。
上記第1乃至第3実施形態では、クランクシャフト素材2を移動させずに第2チャック装置60を移動させることによって、3つの第2チャック爪63の内側にリアフランジ2bを挿入することとしたが、これに限られるものではない。例えば、クランクシャフト素材2を保持するローダ3を軸方向に移動させることによって、3つの第2チャック爪63の内側にリアフランジ2bを挿入してもよい。また、クランクシャフト素材2を保持する仮受け装置を軸方向に移動させることによって、3つの第2チャック爪63の内側にリアフランジ2bを挿入してもよい。なお、これらの場合においても、第1チャック装置50を移動させることによって、3つの第1チャック爪53の内側にフロントシャフト2aを挿入することは上記実施形態で説明したとおりである。
上記第1乃至第3実施形態では、フロントシャフト2aを3つの第1チャック爪53によって把持し、リアフランジ2bを3つの第2チャック爪63によって把持することとしたが、逆であってもよい。
上記第1乃至第3実施形態では、第1チャック装置50の第1取り付け面51Sにはクランクシャフト素材2の一端部を通過させるための切り欠きが形成されていないこととしたが、切り欠きが形成されていてもよい。また、第2チャック装置60の第2取り付け面61Sにもクランクシャフト素材2の他端部を通過させるための切り欠きが形成されていないこととしたが、切り欠きが形成されていてもよい。本発明に係るクランクシャフトの製造方法によれば、切り欠きの有無に関わらず、第1チャック爪53と第2チャック爪63に摺動摩耗が蓄積することを抑制できる。なお、第1取り付け面51Sや第2取り付け面61Sに切り欠きが形成されていない場合には、本体部の剛性を向上させられるため、チャック全体の変形を抑えて面圧を低下させることができる。
上記第1乃至第3実施形態において、第1チャック装置50は、3つの第1チャック爪53を有することとしたが、3つの第1チャック爪53に代えて周知のコレットチャックを有していてもよい。本発明に係るクランクシャフトの製造方法によれば、チャックの種類に関わらず、チャック爪に摺動摩耗が蓄積することを抑制できる。
1 インターナルミラー
2 クランクシャフト素材
2a フロントシャフト
2b リアフランジ
20 第1切削具
21 第2切削具
30 第1ワークヘッド
40 第2ワークヘッド
50 第1チャック装置
51 第1本体
52 第1センタ
53 第1チャック爪
54 位相爪
60 第2チャック装置
61 第2本体
62 第2センタ
63 第2チャック爪

Claims (8)

  1. 第1チャック爪を有する第1チャック装置と第2チャック爪を有する第2チャック装置とを備えるインターナルミラーによるクランクシャフトの製造方法であって、
    前記第1チャック装置と前記第2チャック装置の間にクランクシャフト素材を配置する工程と、
    所定軸に沿って、前記クランクシャフト素材を前記第1チャック装置に対して相対移動させることによって、前記第1チャック爪の内側に前記クランクシャフト素材の第1端部を配置する工程と、
    前記所定軸に沿って、前記クランクシャフト素材を前記第2チャック装置に対して相対移動させることによって、前記第2チャック爪の内側に前記クランクシャフト素材の第2端部を配置する工程と、
    前記第1端部を前記第1チャック爪によって把持するとともに、前記第2端部を前記第2チャック爪によって把持する工程と、
    切削具によって前記クランクシャフト素材を切削する工程と、
    を備えるクランクシャフトの製造方法。
  2. 前記第1チャック爪の内側に前記第1端部を配置する工程では、前記クランクシャフト素材を移動させずに前記第1チャック装置を前記所定軸に沿って移動させ、
    前記第2チャック爪の内側に前記第2端部を配置する工程では、前記クランクシャフト素材を移動させずに前記第2チャック装置を前記所定軸に沿って移動させる、
    請求項1に記載のクランクシャフトの製造方法。
  3. 前記第1チャック爪の内側に前記第1端部を配置する工程では、前記第1チャック装置を移動させずに前記クランクシャフト素材を前記所定軸に沿って移動させ、
    前記第2チャック爪の内側に前記第2端部を配置する工程では、前記クランクシャフト素材を移動させずに前記第2チャック装置を前記所定軸に沿って移動させる、
    請求項1に記載のクランクシャフトの製造方法。
  4. 前記第1チャック装置と前記第2チャック装置の間に前記クランクシャフト素材を配置する工程では、ローダによって前記クランクシャフト素材を保持する、
    請求項1乃至3のいずれかに記載のクランクシャフトの製造方法。
  5. 前記第1チャック装置と前記第2チャック装置の間に前記クランクシャフト素材を配置する工程では、仮受け装置によって前記クランクシャフト素材を保持する、
    請求項1乃至3のいずれかに記載のクランクシャフトの製造方法。
  6. 前記仮受け装置は、前記第1チャック装置に設けられ、前記所定軸に沿って移動可能な第1仮受け部と、前記第2チャック装置に設けられ、前記所定軸に沿って移動可能な第2仮受け部とを有し、
    前記第1チャック装置と前記第2チャック装置の間に前記クランクシャフト素材を配置する工程では、前記第1仮受け部及び前記第2仮受け部それぞれを前記クランクシャフト素材の下方まで引き出す、
    請求項5に記載のクランクシャフトの製造方法。
  7. 前記切削具は、第1切削具と第2切削具を有し、
    前記仮受け装置は、前記第1切削具に設けられ、前記所定軸に平行な第1回動軸周りに回動可能な第3仮受け部と、前記第2切削具に設けられ、前記所定軸に平行な第2回動軸周りに回動可能な第4仮受け部とを有し、
    前記第1チャック装置と前記第2チャック装置の間に前記クランクシャフト素材を配置する工程では、前記第3仮受け部及び前記第4仮受け部それぞれを前記クランクシャフト素材の下方まで回動させる、
    請求項5に記載のクランクシャフトの製造方法。
  8. 第1チャック爪を有する第1チャック装置と第2チャック爪を有する第2チャック装置とを備えるインターナルミラーの使用方法であって、
    前記第1チャック装置と前記第2チャック装置の間にクランクシャフト素材を配置する工程と、
    所定軸に沿って、前記クランクシャフト素材の第1端部を前記第1チャック装置に対して相対移動させることによって、前記第1チャック爪の内側に前記第1端部を配置する工程と、
    前記所定軸に沿って、前記クランクシャフト素材の第2端部を前記第2チャック装置に対して相対移動させることによって、前記第2チャック爪の内側に前記第2端部を配置する工程と、
    前記クランクシャフト素材の前記第1端部を前記第1チャック爪によって把持するとともに、前記クランクシャフト素材の前記第2端部を前記第2チャック爪によって把持する工程と、
    を備えるインターナルミラーの使用方法。
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