JP2017104849A - 汚染水処理装置 - Google Patents
汚染水処理装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2017104849A JP2017104849A JP2016204040A JP2016204040A JP2017104849A JP 2017104849 A JP2017104849 A JP 2017104849A JP 2016204040 A JP2016204040 A JP 2016204040A JP 2016204040 A JP2016204040 A JP 2016204040A JP 2017104849 A JP2017104849 A JP 2017104849A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- contaminated water
- water treatment
- hydroxyl radical
- treatment apparatus
- treatment equipment
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Physical Water Treatments (AREA)
- Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)
- Treatment Of Water By Oxidation Or Reduction (AREA)
Abstract
【課題】汚染水の処理の効率を向上させること。【解決手段】本発明である汚染水処理装置は、紫外線ランプと光触媒とを備えることにより、収容した液体中にヒドロキシルラジカルを生成するヒドロキシルラジカル生成装置と、微細気泡を発生させ、この微細気泡をヒドロキシルラジカル生成装置内の液体中に流入する微細気泡発生装置と、汚染水を溜める汚染水槽と、を備える。そして、上記ヒドロキシルラジカル生成装置は、ヒドロキシルラジカル及び微細気泡を含む液体を、前記汚染水槽に流入させ、上記汚染水槽は、さらに、溜められた汚染水に浸された状態で当該汚染水槽内に配置される正負の電極からなる電極ユニットを備える。【選択図】図1
Description
本発明は、汚染水処理装置にかかり、特に、ヒドロキシルラジカルを利用して汚染水を処理する装置に関する。
汚染水中の揮発性有機化合物などの汚染物質を水槽中において除去する方法として、促進酸化処理法がある。この促進酸化処理法は、酸化力が強い活性酸素の一つであるヒドロキシルラジカル(OH・)を用いて、汚染水中の汚染物質を分解除去する方法である。
ここで、汚染水の処理に用いるヒドロキシルラジカル(OH・)の生成方法の一例が、特許文献1に開示されている。特許文献1に示すように、ヒドロキシルラジカルを生成する方法は種々あるが、例えば、紫外線を光触媒に当てることで生成することができる。
上記ヒドロキシルラジカル(OH・)は、活性酸素のなかでも最も反応性が高く、最も酸化力が強いものである。しかしながら、反応性が高いことから、通常の環境下では長時間存在することはできず、生成後に速やかに消滅してしまう、という性質がある。
このため、ヒドロキシルラジカルを用いて汚染水を処理する際には、より効率的な処理が望まれる。例えば、汚染水槽内における汚染水処理の効率化や、ヒドロキシルラジカルの生成効率の向上などが望まれる。
以上より、本発明の目的は、上述した課題である、汚染水の処理の効率を向上させることにある。
本発明の一形態である汚染水処理装置は、
紫外線ランプと光触媒とを備えることにより、収容した液体中にヒドロキシルラジカルを生成するヒドロキシルラジカル生成装置と、
微細気泡を発生させ、この微細気泡を前記ヒドロキシルラジカル生成装置内の液体中に流入する微細気泡発生装置と、
汚染水を溜める汚染水槽と、を備え、
前記ヒドロキシルラジカル生成装置は、ヒドロキシルラジカル及び微細気泡を含む液体を、前記汚染水槽に流入させ、
前記汚染水槽は、さらに、溜められた汚染水に浸された状態で当該汚染水槽内に配置される正負の電極からなる電極ユニットを備える、
という構成をとる。
紫外線ランプと光触媒とを備えることにより、収容した液体中にヒドロキシルラジカルを生成するヒドロキシルラジカル生成装置と、
微細気泡を発生させ、この微細気泡を前記ヒドロキシルラジカル生成装置内の液体中に流入する微細気泡発生装置と、
汚染水を溜める汚染水槽と、を備え、
前記ヒドロキシルラジカル生成装置は、ヒドロキシルラジカル及び微細気泡を含む液体を、前記汚染水槽に流入させ、
前記汚染水槽は、さらに、溜められた汚染水に浸された状態で当該汚染水槽内に配置される正負の電極からなる電極ユニットを備える、
という構成をとる。
上記発明によると、まず、ヒドロキシルラジカル生成装置では、紫外線ランプから紫外線が光触媒に照射され、ヒドロキシルラジカルを発生する。このとき、ヒドロキシルラジカル生成装置では、微細気泡発生装置から微細気泡が流入されることで、かかる微細気泡によって紫外線が乱反射し、ヒドロキシルラジカルの発生効率が高まる。そして、ヒドロキシルラジカル生成装置から、ヒドロキシルラジカルと微細気泡とを含む液体が汚染水槽に流入し、汚染水にヒドロキシルラジカルと微細気泡とが混合される。これにより、ヒドロキシルラジカルの反応性と酸化力により、汚染水中の汚染物質が分解除去されるよう反応する。さらに、微細気泡の圧力や弾けたときの衝撃によって汚染水の分解反応が促進される。これに加え、汚染水槽内に設けられた電極ユニットによる電気分解により、さらに汚染水の分解反応の促進を図ることができる。
また、上記汚染水処理装置では、
前記ヒドロキシルラジカル生成装置は、さらに、収容した液体に浸される複数の正極及び複数の負極からなる電極を備える、
という構成をとる。
前記ヒドロキシルラジカル生成装置は、さらに、収容した液体に浸される複数の正極及び複数の負極からなる電極を備える、
という構成をとる。
また、上記汚染水処理装置では、
前記ヒドロキシルラジカル生成装置は、前記液体を収容する容器の内面が鏡面にて形成されている、
という構成をとる。
前記ヒドロキシルラジカル生成装置は、前記液体を収容する容器の内面が鏡面にて形成されている、
という構成をとる。
また、上記汚染水処理装置では、
前記ヒドロキシルラジカル生成装置内に設けられた前記紫外線ランプと前記光触媒と前記電極とは、同一方向に沿って伸びて所定の長さに形状されており、それぞれが所定の間隔をあけて並列に配置されている、
という構成をとる。
前記ヒドロキシルラジカル生成装置内に設けられた前記紫外線ランプと前記光触媒と前記電極とは、同一方向に沿って伸びて所定の長さに形状されており、それぞれが所定の間隔をあけて並列に配置されている、
という構成をとる。
上記構成によると、ヒドロキシルラジカル生成装置の電極を複数本の正極及び負極で構成することで、水の電気分解を促進させてヒドロキシルラジカルの発生効率を高めることができる。また、電極、紫外線ランプ、光触媒を長い部材で形成し、相互に並列に配置することで、ヒドロキシルラジカルの発生効率を高めることができる。さらに、ヒドロキシルラジカル生成装置の容器の内面を鏡面で形成することで、容器内で紫外線が反射し、ヒドロキシルラジカル発生効率を高めることができる。
また、上記汚染水処理装置では、
前記微細気泡発生装置は、オゾンガスによる微細気泡を発生させる、
という構成をとる。
前記微細気泡発生装置は、オゾンガスによる微細気泡を発生させる、
という構成をとる。
また、上記汚染水処理装置では、
前記微細気泡発生装置は、外径が60〜300nmの微細気泡を発生させる、
という構成をとる。
前記微細気泡発生装置は、外径が60〜300nmの微細気泡を発生させる、
という構成をとる。
上記構成によると、ヒドロキシルラジカル生成装置にオゾンガスの微細気泡が流入されることで、微細気泡による紫外線の乱反射によってヒドロキシルラジカルの発生効率を高めると共に、紫外線とオゾンガスとの反応によって、さらにヒドロキシルラジカルの発生効率を高めることができる。また、微細気泡をナノサイズとすることで、さらに紫外線を乱反射させると共に紫外線との反応を高め、ヒドロキシルラジカルの発生効率を高めることができる。
また、上記汚染水処理装置では、
前記電極ユニットは、前記汚染水槽内の底部に配置される、
という構成をとる。
前記電極ユニットは、前記汚染水槽内の底部に配置される、
という構成をとる。
また、上記汚染水処理装置では、
前記電極ユニットは、平面上に配置された複数の負の電極からなる負電極ユニットと、平面上に配置された複数の正の電極からなる正電極ユニットとが、上下に重なって形成されている、
という構成をとる。
前記電極ユニットは、平面上に配置された複数の負の電極からなる負電極ユニットと、平面上に配置された複数の正の電極からなる正電極ユニットとが、上下に重なって形成されている、
という構成をとる。
上記構成によると、汚染水槽の底面に電極ユニットを配置することで、汚染水槽内の上方で、分解された汚染物質の除去作業や除去装置の設置が容易となる。また、電極ユニットを正電極と負電極との積層構造とすることで、電気分解の促進を図ることができると共に、設置が容易となる。
また、上記汚染水処理装置では、
微細気泡を発生させ、この微細気泡を前記汚染水槽内の汚染水中に流入する第二の微細気泡発生装置を備えた、
という構成をとる。
微細気泡を発生させ、この微細気泡を前記汚染水槽内の汚染水中に流入する第二の微細気泡発生装置を備えた、
という構成をとる。
また、上記汚染水処理装置では、
前記微細気泡発生装置と前記第二の微細気泡発生装置とは、1つの装置にて構成されている、
という構成をとる。
前記微細気泡発生装置と前記第二の微細気泡発生装置とは、1つの装置にて構成されている、
という構成をとる。
上記構成によると、汚染水槽内の汚染水中に流入された微細気泡は、マイナス帯電していることにより、プラス電荷の汚染物質に吸着して分離効果の促進を図ることができる。また、ヒドロキシルラジカル生成装置に微細気泡を流入する微細気泡発生装置で、汚染水槽にも微細気泡を流入させることで、1つの装置を効率的に利用することができ、コストの低減を図ることができる。
また、上記汚染水処理装置では、
超音波を発生させ、前記ヒドロキシルラジカル生成装置内の液体に超音波を印加する超音波発生装置を備えた、
という構成をとる。
超音波を発生させ、前記ヒドロキシルラジカル生成装置内の液体に超音波を印加する超音波発生装置を備えた、
という構成をとる。
上記構成によると、ヒドロキシルラジカル生成装置内の液体に流入された微細気泡に超音波が印加され、かかる微細気泡をさらに微細化させることができる。これにより、微細気泡による紫外線の乱反射の増加や、紫外線とオゾンガスとの反応によって、さらにヒドロキシルラジカルの発生効率を高めることができる。
また、上記汚染水処理装置では、
超音波を発生させ、前記汚染水槽内の汚染水に超音波を印加する第二の超音波発生装置を備えた、
という構成をとる。
超音波を発生させ、前記汚染水槽内の汚染水に超音波を印加する第二の超音波発生装置を備えた、
という構成をとる。
上記構成によると、汚染水に超音波が印加されることにより、超音波の振動によって汚染物質の分離を促進させることができる。
本発明は、以上のように構成されることにより、汚染水槽における汚染水の処理の効率化や、ヒドロキシルラジカルの生成効率の向上を図ることができる。
<実施形態1>
本発明の第1の実施形態を、図1乃至図3を参照して説明する。図1は、汚染水処理装置の全体構成の概略を示すブロック図である。図2は、反応槽内に配置された電極ユニットの構成を示す図である。図3は、ヒドロキシルラジカル生成装置の構成を示す図である。
本発明の第1の実施形態を、図1乃至図3を参照して説明する。図1は、汚染水処理装置の全体構成の概略を示すブロック図である。図2は、反応槽内に配置された電極ユニットの構成を示す図である。図3は、ヒドロキシルラジカル生成装置の構成を示す図である。
図1に示すように、本発明における汚染水処理装置は、ヒドロキシルラジカル生成装置1と、バブル発生装置2(微細気泡発生装置)と、反応槽3(汚染水槽)と、を備えている。また、反応槽3内には、電極ユニット4が設けられている。反応槽3には、汚染水30が溜められており、ヒドロキシルラジカル生成装置1からヒドロキシルラジカルとバブル(微細気泡)とを含んだ液体が流入される。これにより、反応槽3では、酸化力が強いヒドロキシルラジカル(OH・)を用いて、汚染水中の汚染物質を分解除去する。以下、汚染水処理装置の各構成について詳述する。
まず、反応槽3について説明する。反応槽3は、排水などの汚染水30を溜める汚染水槽である。なお、反応槽3からは、汚染水30が、必要に応じて、バブル発生装置2やヒドロキシルラジカル生成装置1に流入される。また、反応槽3には、後述するように、ヒドロキシルラジカル生成装置1からヒドロキシルラジカル及びバブルを含む液体が流入される。
また、図1に示すように、反応槽3の底部には、正負の電極からなる電極ユニット4が配置されている。この電極ユニット4は、図2に示すように、2つのユニットが上下に重なった2段構造となっている。上段には、ほぼ同一平面上に複数本の棒状の負の電極が配置された負電極ユニット41が配置されている。また、下段には、ほぼ同一平面上に複数本の棒状の正の電極が配置された正電極ユニット42が配置されている。
そして、この電極ユニット4は、反応槽3内に溜められた汚染水30に浸されることとなる。なお、電極ユニット4は、必ずしも反応槽3内において、底部に配置されることに限定されず、いかなる場所に配置されてもよい。また、図2では、個々の電極が円柱棒状である場合を例示したが、電極はいかなる形状であってもよい。
次に、バブル発生装置2について説明する。バブル発生装置2は、微細気泡を発生させ、この微細気泡をヒドロキシルラジカル生成装置1内の液体中に流入させる装置(微細気泡発生装置)である。このとき、バブル発生装置2は、発生させた微細気泡を直接、ヒドロキシルラジカル生成装置1内の液体内に流入させてもよい。あるいは、バブル発生装置2は、反応槽3からの汚染水30や水などの液体を受け入れて、当該液体中に微細気泡であるバブルを発生させ、当該バブルを含む液体をヒドロキシルラジカル生成装置1内の液体内に流入させてもよい。
バブル発生装置2によって発生させる微細気泡は、例えば、オゾンガスによる気泡である。そして、その大きさは、例えば、外径が60〜300nmである。なお、バブル発生装置2が発生させる微細気泡は、上述したガスによるものに限定されず、ガスの気泡の大きさも上記の大きさに限定されない。
次に、図3を参照して、ヒドロキシルラジカル生成装置1の構成について説明する。なお、図3では、説明の便宜上、一部の構成を省略していたり、視認できない構成を透過させて図示している。
ヒドロキシルラジカル生成装置1は、外形が、所定の長さを有する円筒状のシリンダー10にて形成されている。図示していないが、実際に使用される際には、シリンダー10の上面と底面とが塞がれることとなる。なお、シリンダー10は、必ずしも円筒形状であることに限定されず、他の形状でもよく、内部に液体を収容する空間部を有するものであればよい。
シリンダー10は、壁面が外側層10aと内側層10bとの2層構造で形成されている。内側層10bが透明なガラス層であり、外側層10aは内面側つまりガラス層との接触面が鏡面加工されている。
シリンダー10の内部つまり円筒体の内部には、まず、中央に、紫外線ランプ11が配置される。紫外線ランプ11は、シリンダー10の長手方向に伸びて所定の長さを有して形成されている。また、シリンダー10の内部には、紫外線ランプ11を中心としたその周囲に、光触媒として1本の棒状の酸化チタン(TiO2)12が配置されている。なお、シリンダー10内に配置される光触媒は、酸化チタンであることに限定されず、他の部材であってもよい。
そして、上記酸化チタン12と同様に、紫外線ランプ11を中心としたその周囲には、複数本(図3では6本)の棒状の正極及び負極の電極棒13が配置されている(図3で酸化チタン12以外の棒状体)。酸化チタン12と電極棒13とは、紫外線ランプ11と同様にシリンダー10の長手方向に伸びて所定の長さを有して形成されており、例えば、これらはほぼ同じ長さで形成されている。
このとき、シリンダー10の内部の紫外線ランプ11と酸化チタン12と電極棒13とは、相互に密接せず、所定の間隔をあけて並列に配置されている。例えば、酸化チタン12と電極棒13は、紫外線ランプ11を中心として所定の距離だけ離れた同心円上に、等間隔で配置されている。ただし、シリンダー10の内部の構成の配置は、必ずしも上述した配置であることに限定されず、いかなる配置であってもよい。
また、シリンダー10の内部には、反応層3からの汚染水30や、水などの液体が収容される。このとき、液体には、上述した紫外線ランプ11、酸化チタン12、電極棒13が浸ることとなる。紫外線ランプ11、酸化チタン12、電極棒13は、それぞれ長手方向に沿った全体が、液体に浸されることが望ましいが、長手方向の一部分だけが浸されてもよい。
上記構成により、シリンダー10内では、まず、紫外線ランプ11から紫外線が酸化チタン12に照射され、ヒドロキシルラジカルが発生する。これに加え、シリンダー10には、バブル発生装置2から上述したバブルが流入される。すると、シリンダー10内では、紫外線ランプ11から紫外線がオゾンのバブルに照射され、紫外線とオゾンとの反応によりヒドロキシルラジカルの発生効率が高まる。また、電極棒13による水の電気分解によってもヒドロキシルラジカルが発生し、より発生効率が高まる。
さらに、シリンダー10内には、多くのバブルが存在しているため、かかるバブルがレンズの役割を果たして紫外線が乱反射する。これに加え、シリンダー10の内面側(外側層10aの内面)が鏡面であるため、やはり紫外線がシリンダー10内に反射する。このように紫外線の反射によっても、ヒドロキシルラジカルの発生効率が高まる。また、紫外線ランプ11、酸化チタン12、電極棒13が長い部材で相互に並列に配置されているため、かかる構造によってもヒドロキシルラジカルの発生効率が高まる。
そして、ヒドロキシルラジカル生成装置1は、上述したように発生されたヒドロキシルラジカルとバブルとを含んだ液体を、反応槽3に流出する。反応槽3では、まず、ヒドロキシルラジカルの反応性、酸化力により、汚染水30中の汚染物質が分解除去されるよう反応する。また、バブルの圧力や弾けるときの衝撃によって汚染水30の分解反応の促進を図ることができる。
さらに、反応槽3に設けられた電極ユニット4による電気分解により、より汚染水30の分解反応の促進を図る。このとき、電極ユニット4を反応槽4の底面に配置しているため、反応槽3の上方で、分解された汚染物質の除去作業や除去装置の設置が容易となる。
以上のように、本発明では、ヒドロキシルラジカルを用いて汚染水を処理する場合に、反応槽3内における汚染水の処理の効率化、及び、ヒドロキシルラジカルの生成効率の向上を図ることができる。このため、全体として汚染水の処理効率の向上を図ることができる。
<実施形態2>
次に、本発明の第2の実施形態を、図4を参照して説明する。図4は、汚染水処理装置の全体構成の概略を示すブロック図である。
次に、本発明の第2の実施形態を、図4を参照して説明する。図4は、汚染水処理装置の全体構成の概略を示すブロック図である。
本実施形態における汚染水処理装置は、上述した実施形態1のものとほぼ同様の構成を備えている。これに加え、本実施形態では、まず、反応槽3(汚染水槽)内の汚染水30中に、バブル発生装置2からバブルを流入させるよう構成されている。つまり、バブル発生装置2は、符号21に示すようにヒドロキシルラジカル生成装置1にバブルを流入させるよう接続されていることに加え、符号22に示すように反応槽3にもバブルを流入させるよう接続されている。このとき、バブル発生装置2から反応槽3に流入させるバブルは、実施形態1と同様にオゾンのバブルであり、その大きさは、例えば、外径が60〜300nmである。但し、反応槽3に流入されるバブルは、上述したガスによるものに限定されず、ガスの気泡の大きさも上記の大きさに限定されない。また、反応槽3には、上述したバブル発生装置2からバブルを流入させることに限定されず、別のバブル発生装置(第2の微細気泡発生装置)からバブルを流入させてもよい。
上記のように、反応槽3内の汚染水30中にバブルを流入させることで、かかるバブルがマイナス帯電していることにより、プラス電荷の汚染物質に吸着して分離効果の促進を図ることができる。また、反応槽3にもバブルを流入させるために、ヒドロキシルラジカル生成装置1にバブルを流入するために設けたバブル発生装置2を共用することで、1つの装置を効率的に利用してコストの低減を図ることができる。
また、本実施形態では、ヒドロキシルラジカル生成装置1に超音波発生装置51を備えている。この超音波発生装置51は、超音波を発生させ、ヒドロキシルラジカル生成装置1内の液体に超音波を印加する。これにより、ヒドロキシルラジカル生成装置1内の液体中のバブルに超音波を印加することができ、かかるバブルをさらに微細化させることができる。これにより、バブルによる紫外線の乱反射の増加や、紫外線とオゾンとの反応の促進によって、さらにヒドロキシルラジカルの発生効率を高めることができる。なお、上記超音波発生装置51は、ヒドロキシルラジカル生成装置1を構成する図1に示すようなシリンダー10の側面やシリンダー10内の底面などに設けられていてもよい。但し、超音波発生装置51は、いかなる場所に設けられていてもよく、ヒドロキシルラジカル生成装置1に超音波を印加する構成であれば、いかなる構成であってもよい。
また、本実施形態では、反応槽3の底面に超音波発生装置52(第二の超音波発生装置)を備えている。この超音波発生装置52は、超音波を発生させ、反応槽3内の汚染水30に超音波を印加する。これにより、汚染水30に超音波を印加することができ、超音波の振動によって汚染水中の汚染物質の分離を促進させることができる。なお、上記超音波発生装置52は、必ずしも反応槽3の底面に設けられている必要は無く、いかなる場所に設けられていてもよい。また、汚染水30に超音波を印加する超音波発生装置52は、上述したヒドロキシルラジカル生成装置1に対して超音波を印加する超音波発生装置51と同一の装置であってもよい。これにより、装置構成を簡略化でき、コストの削減を図ることができる。
なお、上記では、ヒドロキシルラジカル生成装置1内の液体と、反応槽3内の汚染水30と、にそれぞれ超音波を印加する構成を例示したが、本発明では、いずれか一方にのみ超音波を印加する構成であってもよい。
以上、上記実施形態等を参照して本願発明を説明したが、本願発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明の範囲内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。
なお、本発明は、日本国にて2015年12月9日に特許出願された特願2015−240288の特許出願に基づく優先権主張の利益を享受するものであり、当該特許出願に記載された内容は、全て本明細書に含まれるものとする。
1 ヒドロキシルラジカル生成装置
10 シリンダー
10a 外側層
10b 内側層
11 紫外線ランプ
12 酸化チタン
13 電極
2 バブル発生装置
3 反応槽
30 汚染水
4 電極ユニット
41 負電極ユニット
42 正電極ユニット
51,52 超音波発生装置
10 シリンダー
10a 外側層
10b 内側層
11 紫外線ランプ
12 酸化チタン
13 電極
2 バブル発生装置
3 反応槽
30 汚染水
4 電極ユニット
41 負電極ユニット
42 正電極ユニット
51,52 超音波発生装置
Claims (12)
- 紫外線ランプと光触媒とを備えることにより、収容した液体中にヒドロキシルラジカルを生成するヒドロキシルラジカル生成装置と、
微細気泡を発生させ、この微細気泡を前記ヒドロキシルラジカル生成装置内の液体中に流入する微細気泡発生装置と、
汚染水を溜める汚染水槽と、を備え、
前記ヒドロキシルラジカル生成装置は、ヒドロキシルラジカル及び微細気泡を含む液体を、前記汚染水槽に流入させ、
前記汚染水槽は、さらに、溜められた汚染水に浸された状態で当該汚染水槽内に配置される正負の電極からなる電極ユニットを備える、
汚染水処理装置。 - 請求項1に記載の汚染水処理装置であって、
前記ヒドロキシルラジカル生成装置は、さらに、収容した液体に浸される複数の正極及び複数の負極からなる電極を備える、
汚染水処理装置。 - 請求項1又は2に記載の汚染水処理装置であって、
前記ヒドロキシルラジカル生成装置は、前記液体を収容する容器の内面が鏡面にて形成されている、
汚染水処理装置。 - 請求項2に記載の汚染水処理装置であって、
前記ヒドロキシルラジカル生成装置内に設けられた前記紫外線ランプと前記光触媒と前記電極とは、同一方向に沿って伸びて所定の長さに形状されており、それぞれが所定の間隔をあけて並列に配置されている、
汚染水処理装置。 - 請求項1乃至4のいずれかに記載の汚染水処理装置であって、
前記微細気泡発生装置は、オゾンガスによる微細気泡を発生させる、
汚染水処理装置。 - 請求項1乃至5のいずれかに記載の汚染水処理装置であって、
前記微細気泡発生装置は、外径が60〜300nmの微細気泡を発生させる、
汚染水処理装置。 - 請求項1乃至6のいずれかに記載の汚染水処理装置であって、
前記電極ユニットは、前記汚染水槽内の底部に配置される、
汚染水処理装置。 - 請求項1乃至7のいずれかに記載の汚染水処理装置であって、
前記電極ユニットは、平面上に配置された複数の負の電極からなる負電極ユニットと、平面上に配置された複数の正の電極からなる正電極ユニットとが、上下に重なって形成されている、
汚染水処理装置。 - 請求項1乃至8のいずれかに記載の汚染水処理装置であって、
微細気泡を発生させ、この微細気泡を前記汚染水槽内の汚染水中に流入する第二の微細気泡発生装置を備えた、
汚染水処理装置。 - 請求項9に記載の汚染水処理装置であって、
前記微細気泡発生装置と前記第二の微細気泡発生装置とは、1つの装置にて構成されている、
汚染水処理装置。 - 請求項1乃至10のいずれかに記載の汚染水処理装置であって、
超音波を発生させ、前記ヒドロキシルラジカル生成装置内の液体に超音波を印加する超音波発生装置を備えた、
汚染水処理装置。 - 請求項1乃至11のいずれかに記載の汚染水処理装置であって、
超音波を発生させ、前記汚染水槽内の汚染水に超音波を印加する第二の超音波発生装置を備えた、
汚染水処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
TW105138562A TW201739698A (zh) | 2015-12-09 | 2016-11-24 | 污水處理裝置 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015240288 | 2015-12-09 | ||
JP2015240288 | 2015-12-09 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017104849A true JP2017104849A (ja) | 2017-06-15 |
Family
ID=59058383
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016204040A Pending JP2017104849A (ja) | 2015-12-09 | 2016-10-18 | 汚染水処理装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017104849A (ja) |
TW (1) | TW201739698A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111056599A (zh) * | 2020-01-08 | 2020-04-24 | 广州市德百顺电气科技有限公司 | 氧化剂制备组件及使用该组件的污水处理设备 |
Citations (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10174983A (ja) * | 1996-10-15 | 1998-06-30 | Meidensha Corp | オゾンと光触媒を利用した促進酸化処理装置 |
JPH10263537A (ja) * | 1997-03-25 | 1998-10-06 | Toshiba Corp | 水溶液中の有機成分分解装置およびその分解方法 |
JP2000051863A (ja) * | 1998-08-05 | 2000-02-22 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 有害物質処理方法およびその装置 |
WO2001030706A1 (fr) * | 1999-10-28 | 2001-05-03 | Kazuto Hashizume | Appareil et procede ameliores de traitement de l'eau |
JP2005000858A (ja) * | 2003-06-13 | 2005-01-06 | Reiken Inc | 光触媒水処理装置 |
JP2005021794A (ja) * | 2003-07-01 | 2005-01-27 | Toyobo Co Ltd | 層状波攪拌促進酸化水処理装置 |
JP2008023491A (ja) * | 2006-07-25 | 2008-02-07 | Meidensha Corp | 促進酸化処理法による廃水処理装置 |
JP2008302328A (ja) * | 2007-06-08 | 2008-12-18 | National Univ Corp Shizuoka Univ | 酸化チタン膜成形部材の製造方法、光触媒、光電極、および水処理装置 |
JP2012223670A (ja) * | 2011-04-15 | 2012-11-15 | Sharp Corp | 水浄化装置 |
JP2012228659A (ja) * | 2011-04-26 | 2012-11-22 | Sharp Corp | 水浄化装置 |
KR101264350B1 (ko) * | 2011-11-14 | 2013-05-14 | 한국전기연구원 | 광 촉매를 이용한 수처리 장치 |
-
2016
- 2016-10-18 JP JP2016204040A patent/JP2017104849A/ja active Pending
- 2016-11-24 TW TW105138562A patent/TW201739698A/zh unknown
Patent Citations (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10174983A (ja) * | 1996-10-15 | 1998-06-30 | Meidensha Corp | オゾンと光触媒を利用した促進酸化処理装置 |
JPH10263537A (ja) * | 1997-03-25 | 1998-10-06 | Toshiba Corp | 水溶液中の有機成分分解装置およびその分解方法 |
JP2000051863A (ja) * | 1998-08-05 | 2000-02-22 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 有害物質処理方法およびその装置 |
WO2001030706A1 (fr) * | 1999-10-28 | 2001-05-03 | Kazuto Hashizume | Appareil et procede ameliores de traitement de l'eau |
JP2005000858A (ja) * | 2003-06-13 | 2005-01-06 | Reiken Inc | 光触媒水処理装置 |
JP2005021794A (ja) * | 2003-07-01 | 2005-01-27 | Toyobo Co Ltd | 層状波攪拌促進酸化水処理装置 |
JP2008023491A (ja) * | 2006-07-25 | 2008-02-07 | Meidensha Corp | 促進酸化処理法による廃水処理装置 |
JP2008302328A (ja) * | 2007-06-08 | 2008-12-18 | National Univ Corp Shizuoka Univ | 酸化チタン膜成形部材の製造方法、光触媒、光電極、および水処理装置 |
JP2012223670A (ja) * | 2011-04-15 | 2012-11-15 | Sharp Corp | 水浄化装置 |
JP2012228659A (ja) * | 2011-04-26 | 2012-11-22 | Sharp Corp | 水浄化装置 |
KR101264350B1 (ko) * | 2011-11-14 | 2013-05-14 | 한국전기연구원 | 광 촉매를 이용한 수처리 장치 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
TW201739698A (zh) | 2017-11-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6296480B2 (ja) | 液体処理装置及び液体処理方法 | |
JP6266954B2 (ja) | 液面プラズマ放電を利用した水処理装置 | |
JP2000093967A (ja) | 液体処理方法及び液体処理装置 | |
WO2015064382A1 (ja) | 液体処理装置および随伴水処理方法 | |
JP2013150975A (ja) | 浄化装置 | |
KR20120022621A (ko) | 수족관 등에 설치되는 플라즈마를 이용한 수처리장치 | |
JP6511440B2 (ja) | プラズマ照射方法、およびプラズマ照射装置 | |
KR20130053205A (ko) | 플라즈마를 이용한 수처리장치 | |
JP6741248B2 (ja) | オゾンを含む超微細気泡の発生装置 | |
JP2017104849A (ja) | 汚染水処理装置 | |
JP2011189240A (ja) | サイクロン型水処理装置 | |
KR101303832B1 (ko) | 스컴 제거를 위한 고전압 방전 시스템 | |
JP2010046611A (ja) | 紫外線酸化装置 | |
JP2010094645A (ja) | 液体処理装置および液体処理方法 | |
KR20110049279A (ko) | 라디칼과 초음파를 이용한 수처리 장치 및 그 수처리 방법 | |
JP2006142270A (ja) | 案内板を具備する環境清浄装置 | |
CN201031159Y (zh) | 一种用于水处理的光/电反应仓 | |
JP4258355B2 (ja) | エチレンオキサイドの分解処理装置 | |
CN103214133B (zh) | 一种石墨烯净化污水组合装置 | |
JP2006272034A (ja) | 光触媒を用いた汚染ガス処理装置及び方法 | |
JP2013158706A (ja) | 水浄化装置 | |
JP3576474B2 (ja) | ダイオキシン類の分解方法 | |
JP2002219474A (ja) | 光酸化反応装置 | |
JP2005152815A (ja) | 汚水処理装置 | |
KR101759617B1 (ko) | Uv-led모듈을 이용한 오존발생장치 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190418 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20200213 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200225 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20200902 |