JP2017085023A - 電気機器収納用箱における導通構造 - Google Patents

電気機器収納用箱における導通構造 Download PDF

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【課題】ボルトホルダーに保持させたボルトを利用して機器取付け部材を電気機器収納用箱に取付けるだけで、機器取付け部材と電気機器収納用箱との間の導通を確保することができる電気機器収納用箱における導通構造を提供する。【解決手段】本発明は、ボルトホルダーと機器取付け部材との間に、装着時にボルトホルダーの塗膜を破る刃状の剥離部を備えた導通金具を介在させたことを特徴とする。導通金具は板状のもので、剥離部がボルトホルダーの側部またはボルトホルダーのボルト挿通孔の側部に接触するものとすることができる。【選択図】図4

Description

本発明は、電気機器収納用箱における導通構造に関するものである。
電気機器収納用箱の内部には、鉄製基板や取付レールなどの機器取付け部材を介して、内部機器が取付けられている。従来は鉄製基板や取付レールなどの機器取付け部材にアース端子を設け、電気機器収納用箱のアース端子との間をアース線により接続し、機器取付け部材と電気機器収納用箱との間の導通を確保していた。しかしこのような導通構造では、アース端子やアース線が必要となるうえ、アース線の接続作業にも手数がかかるという問題があった。
また特許文献1に示されるように、機器取付け部材は電気機器収納用箱の内部にボルトホルダーを介して取付けられていることが多い。ボルトホルダーはボルトの頭部を保持できる部材であり、電気機器収納用箱の内部に溶接されているのが普通である。しかし、ボルトホルダーを溶接した後に電気機器収納用箱は塗装されるため、ボルトホルダーの表面は非導電性の塗膜により覆われている。
このため、ボルトホルダーに保持させたボルトを利用して機器取付け部材を電気機器収納用箱に取付けただけでは、機器取付け部材と電気機器収納用箱との間の導通を確保することはできず、上記したようなアース線による導通確保が必要であった。
実開平1−133776号公報
従って本発明の目的は上記した従来の問題点を解決し、ボルトホルダーに保持させたボルトを利用して機器取付け部材を電気機器収納用箱に取付けるだけで、機器取付け部材と電気機器収納用箱との間の導通を確保することができる電気機器収納用箱における導通構造を提供することである。
上記の課題を解決するためになされた本発明は、電気機器収納用箱に溶接されたボルトホルダーに機器取付け部材を取付けることにより、機器取付け部材と電気機器収納用箱との間の導通を確保した電気機器収納用箱における導通構造であって、ボルトホルダーと機器取付け部材との間に、装着時にボルトホルダーの塗膜を破る剥離部を備えた導通金具を介在させたことを特徴とするものである。
なお請求項2のように、導通金具を板状のものとすることができる。また請求項3のように、導通金具にボルトホルダーに挿通されたボルトの頭部との係合辺を設けることができる。また請求項4のように、剥離部がボルトホルダーの側部またはボルトホルダーのボルト挿通孔の側部に接触するものとすることができる。また請求項5のように、ボルトホルダーのボルト挿通孔の内径よりも、ボルト挿通孔に挿入される接触辺の幅を大きくすることが好ましい。さらに請求項6のように、剥離部は、ボルトホルダーに挿通されたボルトへのナット締付け時に、ボルトホルダーの塗膜を破る刃状のものであることが好ましい。
本発明の電気機器収納用箱における導通構造においては、ボルトホルダーと機器取付け部材との間に、装着時にボルトホルダーの塗膜を破る剥離部を備えた導通金具を介在させたので、導通金具とボルトホルダーとの導通が確保される。このためボルトを導通金具に接触させた状態としてボルトで機器取付け部材を締結すれば、機器取付け部材−ボルト−導通金具−ボルトホルダー−電気機器収納用箱の順で導通経路が形成される。このため、ボルトホルダーに保持させたボルトを利用して機器取付け部材を電気機器収納用箱に取付けるだけで、機器取付け部材と電気機器収納用箱との間の導通を確保することができる。従って、従来のようなアース線による導通確保は不要となる。
請求項2のように導通金具を板状のものとすれば、ボルトホルダーと機器取付け部材との距離が小さくなるので、電気機器収納用箱内のスペースを効率的に利用することができる。
請求項3のように、導通金具にボルトホルダーに挿通されたボルトの頭部との係合辺を設ければ、導通金具とボルトとの間の導通信頼性を向上させることができる。
請求項4のように、剥離部がボルトホルダーの側部またはボルトホルダーのボルト挿通孔の側部に接触するようにしておけば、簡単な取付け作業によって導通信頼性を向上させることができる。
請求項5のように、ボルト挿通孔の内径よりも、ボルト挿通孔に挿入される接触辺の幅を大きくしておけば、ボルトホルダーのボルト挿通孔に導通金具を挿入することにより、接触辺がボルトホルダーに強固に噛み合い、導通信頼性を向上させることができる。
請求項6のように、ボルトホルダーに挿通されたボルトへのナット締付け時に、ボルトホルダーの塗膜を破る刃状の剥離部としておけば、容易にボルトホルダーの塗膜を破り、導通信頼性を向上させることができる。
電気機器収納用箱の背面板にボルトホルダーを溶接した状態を示す斜視図である。 電気機器収納用箱の背面板に機器取付け部材を取付けた状態を示す斜視図である。 第1の実施形態における、ボルトホルダーとボルトと導通金具とを示す分解斜視図である。 ボルトホルダーとボルトと導通金具とを示す下側からの分解斜視図である。 ボルトホルダーに導通金具を取付けた状態を示す斜視図である。 ボルトホルダーに機器取付け部材を取付けた状態を示す断面図である。 第2の実施形態の導通金具を示す断面図である。 第2の実施形態の導通金具を示す斜視図である。 第3の実施形態の導通金具を示す斜視図である。 第4の実施形態の導通金具を示す斜視図である。 ボルトホルダーに鉄製基板を取付けた状態を示す斜視図である。 ボルトホルダーに取付レールを取付けた状態を示す斜視図である。 ボルトホルダーに他の取付レールを取付けた状態を示す斜視図である。 ボルトホルダーに他の取付レールを取付けた状態を示す斜視図である。 ボルトホルダーに他の取付レールを取付けた状態を示す斜視図である。
以下に本発明の実施形態を説明する。
図1は電気機器収納用箱1の背面板2にボルトホルダー3を溶接した状態を示す斜視図であり、4はボルトホルダー3に頭部を保持させたボルトである。図2に示すように、このボルト4の軸部に機器取付け部材5の取付孔を差込み、歯付座金を備えるナット6を締結することによって、機器取付け部材5はボルトホルダー3に装着されている。機器取付け部材5は図示のような鉄製基板であっても、取付レールであってもよい。
ボルトホルダー3は図3に示すように、ボルト4の頭部を挿入して保持することができる逆U字状の断面形状を備えた金属板である。本実施形態では、ボルトホルダー3の中央にはボルト4の頭部を挿入可能な大径孔7が形成され、その左右両側にボルト4の頭部よりも小径であるがボルトの軸部よりも大径のU字状のボルト挿通孔8が形成されている。このためボルト4を左右方向にスライドさせて任意の位置で保持することができる。
前記したように、電気機器収納用箱1はボルトホルダー3を溶接した後に塗装されるので、電気機器収納用箱1とボルトホルダー3との間の導通は溶接によって確保されているものの、単にボルト締結を行なっただけでは、ボルトホルダー3とボルト4との間、あるいはボルトホルダー3と機器取付け部材5との間の導通は、非導電性の塗膜が邪魔になって確保できない。そこで本発明では、以下に説明するような導通部材9が用いられる。
図3、図4に示すように、導通部材9は板状で肉薄の金属板からなり、本実施形態では全体形状はボルトホルダー3の左右幅よりも僅かに大きい長辺を持つ長方形である。その左右両端には折曲部10が下向きに形成され、各折曲部10には斜め上向きの爪11が形成されている。これらの爪11は、導通部材9がボルトホルダー3から外れることを防止する。
導通部材9には、角形孔12と丸孔13とが形成されている。図4に示すように、角形孔12の周面の対向する2位置は下向きに、すなわちボルトホルダー3側に折り返されて、一方は接触辺14、他方は導通用の係合辺15となっている。接触辺13は台形状であって、台形の両側の斜辺に相当する部分が、ボルトホルダーの塗膜を破る刃状の剥離部16となっている。
これらの剥離部16はボルトホルダー3のボルト挿通孔8の側部に接触するものであり、ボルト挿通孔8の内径よりも、ボルト挿通孔8に挿入される接触辺14の幅を少し大きくしてある。このため図5に示すように導通部材9をボルトホルダー3に載せただけでは剥離部16が塗膜を破ることはできないとしても、その後に図6に示すようにナット6を締め付けて導通部材9をボルトホルダー3に強制的に押し付ければ、接触辺14は円弧状に弾性変形しながら剥離部16がボルト挿通孔8の側部の確実に食い込み、塗膜を破って導通を確保することができる。また接触辺14を円弧状に弾性変形させることにより、その後も常に接触圧を確保することができる。
一方、係合辺14は図4に示すようにくの字状に折曲されたものであり、図6に示すようにボルト4の頭部裏側の座面17に当接し、ボルト4と導通部材9との間の導通を確保する。これにより、ボルト−導通金具−ボルトホルダー−電気機器収納用箱の導通径路が形成される。なお、ボルト4と機器取付け部材5との間の導通は、ナット6を歯付座金を備えたものとすることにより確保されるが、ナット6を歯付座金付きのものとしなくても、導通部材9に機器取付け部材5の塗膜剥離部を形成しておけばよい。
このように、上記した第1の実施形態では導通部材9の剥離部16はボルトホルダー3のボルト挿通孔8の側部において塗膜を破るようにしたので、ボルトホルダー3と機器取付け部材5との間に薄板状の導通部材9を介在させるだけでよく、電気機器収納用箱1の内部スペースにほとんど影響を及ぼさない。これに対し、歯付き座金を備えたナットを用いてボルトホルダー3の上面の塗膜を破る構造は、ナットの高さ分だけ機器取付け部材5の取付位置が変わり、電気機器収納用箱1の内部スペースが減少するうえ、歯付き座金を備えたナットを回転させて塗膜を破る作業が必要となる。
上記した第1の実施形態では導通部材9の剥離部16はボルトホルダー3のボルト挿通孔8の側部において塗膜を破る構造であったが、図7、図8に示す第2の実施形態では、導通部材9の一端をコ字状に折り曲げ、その下側辺20の上面に刃状の剥離部21を形成した。導通部材9の上面と下側辺20との間隔をボルトホルダー3の板厚とほぼ一致させておけば、導通部材9をボルトホルダー3に側方から差し込む際に、剥離部21によってボルトホルダー3の下面の塗膜を破り、導通を確保することができる。
また図9に示す第3の実施形態のように、導通部材9の端部を下方に折り曲げ、その内側コーナー部に斜め方向に刃状の剥離部22を形成した。この第3の実施形態では、導通部材9をボルトホルダー3に押し付けることにより、ボルトホルダー3の上面角部の塗膜を破ることができる。
なお図10に示すように、導通部材9の折曲部10に内向きの突起23を形成してもよい。
図11に、機器取付け部材5である鉄製基板の取付け状態を示す。導通部材9と鉄製基板との間には、スペーサあるいはナット24が配置されている。
図12以下に、機器取付け部材5を取付レール25とした実施形態を示す。何れの実施形態においても、導通部材9は第1の実施形態に示したものと同一構造である。図11に示す第4の実施形態では、断面が逆U字状の取付レール25がボルトホルダー3の上面に取付けられている。この場合には取付レール25の高さ分のスペーサあるいはナット24が導通部材9の上面に配置されている。
図13に示す第5の実施形態では、ボルトホルダー3の上面に2方向に機器取付け部材5である取付レール25、26が取付けられている。図12では取付レール26はボルトホルダー3の上面に直接取り付けられているが、取付レール25はその上面にスペーサあるいはナット24を介して取付けられている。
図14に示す第6の実施形態では、ボルトホルダー3の上面に2方向に取付レール25、27が取付けられているが、取付レール27は高さが大きいため、スペーサあるいはナット24が2段に配置されている。
図15に示す第7の実施形態では、ボルトホルダー3の上面に2方向に取付レール25、28が取付けられている。取付レール28は片側が段付き形状となっている。その段部がボルトホルダー3の上面に固定されている。また取付レール25はボルト29によって取付レール25上に固定されている。
以上に説明したように、本発明によれば、ボルトホルダー3に保持させたボルト4を利用して機器取付け部材5を電気機器収納用箱1に取付けるだけで、機器取付け部材5と電気機器収納用箱1との間の導通を確保することができ、従来のようなアース配線を省略することができる利点がある。
1 電気機器収納用箱
2 背面板
3 ボルトホルダー
4 ボルト
5 機器取付け部材
6 ナット
7 大径孔
8 ボルト挿通孔
9 導通部材
10 折曲部
11 爪
12 角形孔
13 丸孔
14 接触辺
15 係合辺
16 剥離部
17 座面
20 下側辺
21 剥離部
22 剥離部
23 突起
24 スペーサあるいはナット
25 取付レール
26 取付レール
27 取付レール
28 取付レール
29 ボルト

Claims (6)

  1. 電気機器収納用箱に溶接されたボルトホルダーに機器取付け部材を取付けることにより、機器取付け部材と電気機器収納用箱との間の導通を確保した電気機器収納用箱における導通構造であって、
    ボルトホルダーと機器取付け部材との間に、装着時にボルトホルダーの塗膜を破る剥離部を備えた導通金具を介在させたことを特徴とする電気機器収納用箱における導通構造。
  2. 前記導通金具を板状のものとしたことを特徴とする請求項1記載の電気機器収納用箱における導通構造。
  3. 前記導通金具に、ボルトホルダーに挿通されたボルトの頭部との係合辺を設けたことを特徴とする請求項1記載の電気機器収納用箱における導通構造。
  4. 前記剥離部が、ボルトホルダーの側部またはボルトホルダーのボルト挿通孔の側部に接触するものであることを特徴とする請求項1記載の電気機器収納用箱における導通構造。
  5. ボルトホルダーのボルト挿通孔の内径よりも、ボルト挿通孔に挿入される接触辺の幅を大きくしたことを特徴とする請求項4記載の電気機器収納用箱における導通構造。
  6. 前記剥離部は、ボルトホルダーに挿通されたボルトへのナット締付け時に、ボルトホルダーの塗膜を破る刃状のものであることを特徴とする請求項4記載の電気機器収納用箱における導通構造。
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