JP2017077615A - ピンボード式分離装置 - Google Patents

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豊季 武内
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崇裕 戸島
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Abstract

【課題】上ピンに関する異常を検知することができる分離装置を提供する。【解決手段】分離装置は、上基板10と、上基板10から下向きに突出するように上基板10に形成された差込孔に着脱可能に差し込まれる複数の上ピン11と、上基板10より下方に設けられて上基板10と対向する下基板20と、下基板20から上向きに突出するように下基板20に形成された差込孔に着脱可能に差し込まれる複数の下ピン21と、を備える。さらに、分離装置は、上基板10の下方の予め規定された検査領域を検査するために設けられた異常検知センサ43、44と、異常検知センサ43、44からの検知信号に基づいて上ピン11に関する異常の有無を判定する制御ユニット7と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、トムソン式、ロータリー式等の打抜ち機によって抜き加工された用紙を製品と抜きカスとに分離するピンボード式分離装置に関する。
ここで、「抜き加工」とは、用紙から製品を完全に打ち抜いてしまうのではなく、製品とその周囲の抜きカスとが分離しないように部分的に繋がった状態に抜き加工することをいう。以下同様。
従来、打抜き機によって抜き加工された用紙を製品と抜きカスとに分離するために、まず、抜き加工された用紙の一定枚数が積層されて用紙スタックが形成される。次いで、用紙スタックは分離装置に送られ、この分離装置によって用紙スタックの各用紙が製品と抜きカスとに一度に分離される。
この種の分離装置として、例えば特許文献1−3に開示されたピンボード式分離装置がある。
ピンボード式分離装置は、上下方向に対向して配置された上ピンボードと下ピンボードとの対と、上ピンボードを下ピンボードに対して上下移動させる上下移動ユニットとを備えている。上ピンボードは、上基板と、上基板の差込孔に着脱可能に差し込まれて上基板から下方に突出する複数の上ピンと、を備えている。上ピンは、その自重で上基板から落下しないように上基板内のマグネットチャックやクランプ等の保持手段によって保持されている。下ピンボードは、下基板と、下基板の差込孔に着脱可能に差し込まれて下基板から上向きに突出する複数の下ピンとを備えている。
オペレータは、上ピン及び下ピンをそれぞれ、用紙の製品(抜きカス)の形状に合わせて上基板及び下基板にセットしてから、用紙スタックを上ピンボードと下ピンボードとの間の所定の位置に配置する。上ピンボードが上下移動ユニットによって下ピンボードに対して下降されると、用紙スタックの製品が下ピンによって下方から支持された状態で、用紙スタックの抜きカスが上ピンによって下方に押される。それによって、用紙スタックの各用紙が製品と抜きカスとに上下方向に分離される。
特開平6−238776号公報 特開平11−5262号公報 特開2002−307573号公報
ピンボード式分離装置では、製品(抜きカス)の形状に合わせて上ピン及び下ピンの配置を換える必要がある。ピン配置換えの際、例えば、保持手段による上ピンの保持を解除して、上ピンを自重で落下させて上基板から取り外す。しかしながら、上ピンが引っかかる等して上基板から完全に取り外されず残留することがある。オペレータは、この上基板に残った上ピンに気付くことなく、下ピンを下基板の残留している上ピンの真下の位置にセットすることがあった。この場合、用紙スタックを適切に分離することができず、製品のロスが発生するだけでなく、上ピンと下ピン同士が衝突して分離装置が破損する虞もある。
また、分離された製品、抜きカス、その他の異物が上ピンに付着して垂れ下がった状態になることがあった。これは、用紙がシールなどであり粘着材料を含むときによく起こり得る。オペレータは、こういった上ピンの下端への異物の付着に気付かずに分離作業を続けると、製品のロスや、製品への異物の混入の虞がある。
以上のことから、オペレータは、上ピンに関する異常を絶えず確認しなければならなかった。
本発明が解決しようとする課題は、上ピンに関する異常を検知することができるピンボード式分離装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係るピンボード式分離装置は、上基板と、
前記上基板から下向きに突出するように前記上基板に形成された差込孔に着脱可能に差し込まれる複数の上ピンと、
前記上基板より下方に設けられて前記上基板と対向する下基板と、
前記下基板から上向きに突出するように前記下基板に形成された差込孔に着脱可能に差し込まれる複数の下ピンと、
前記上基板を前記下基板に対して相対的に上下移動させる上下移動ユニットと、を備え、
前記上ピンと前記下ピンとによって、抜き加工された用紙を製品と抜きカスとに分離するピンボード式分離装置であって、
前記上基板の下方の予め規定された検査領域を検査するために設けられた異常検知センサと、
前記異常検知センサからの検知信号に基づいて前記上ピンに関する異常の有無を判定する制御ユニットと、を備える、
ことを特徴とする。
好ましくは、前記下基板を、前記上基板と対向する第1位置と前記上基板と対向しない第2位置との間で水平移動させる水平移動ユニットを備え、
前記異常検知センサは、前記下基板に対して取り付けられており、
前記異常検知センサが前記水平移動ユニットによって前記下基板とともに水平移動することで、前記検査領域が前記異常検知センサによって走査される。
好ましくは、前記異常検知センサは、光を照射する投光部と、前記投光部から照射された光を受光する受光部とからなる光電センサであり、
前記投光部及び前記受光部は、前記水平移動ユニットによる前記下基板の水平移動の方向に対して直角な水平方向に互いに間隔をあけて対向するように設けられている。
好ましくは、前記検査領域は、前記上基板に取り付けられた前記上ピンの高さ範囲内に規定された第1検査領域と、前記上基板に取り付けられた前記上ピンの下端より下方に規定された第2検査領域とを備え、
前記異常検知センサは、前記第1検査領域を検査するための第1異常検知センサと、前記第2検査領域を検査するための第2異常検知センサと、からなり、
前記制御ユニットは、前記第1異常検知センサからの検知信号及び前記第2異常検知センサからの検知信号の少なくともいずれか一方の検知信号に基づいて、前記上ピンに関する異常の有無を判定する。
本発明に係るピンボード式分離装置は、上記構成を備えることにより上ピンに関する異常を検知することができる。従って、オペレータは上ピンの状態を特に意識せずに作業をすることができ、オペレータの負担は軽減される。
図1は、本発明の一実施形態に係るピンボード式分離装置の概略構成を示す。図1Aは平面図、図1Bは正面図、図1Cは側面図である。 異常検知センサの配置を説明するための分離装置の要部正面図である。 ピン配置換えモードを説明するための分離装置の側面図である。 ピン配置換えモードを説明するための分離装置の側面図である。 ピン配置換えモードを説明するための分離装置の側面図である。 ピン配置換えモードを説明するための分離装置の側面図である。 ピン配置換えモードを説明するための分離装置の側面図である。 ピン配置換えモードを説明するための分離装置の側面図である。 分離モードを説明するための分離装置の側面図である。 分離モードを説明するための分離装置の側面図である。 分離モードを説明するための分離装置の側面図である。
以下、添付図面を参照して本発明に係るピンボード式分離装置の一実施形態について説明する。
図1を参照して、ピンボード式分離装置(以下、単に分離装置とする)は、抜き加工された用紙を製品と抜きカスとに分離するためのものである。ここで、「抜き加工」とは、用紙から製品を完全に打ち抜いてしまうのではなく、製品とその周囲の抜きカスが分離しないように部分的に繋がった状態に抜き加工することをいう。以下同様。
分離装置は、上ピンボード1及び下ピンボード2の対を備えている。上ピンボード1は、上基板10と複数の上ピン11とを備えている。上基板10の下面には、上ピン11用の複数の差込孔がマトリックス状に形成されている。上ピン11は差込孔に着脱可能に差し込まれて、上基板10の下面から下向きに突出する。上基板10には、上ピン11が落下しないように解除可能に保持する保持手段が設けられている。保持手段は、本実施形態ではマグネットチャックであって、磁性体材料からなる上ピン11を磁力によって解除可能に保持している。
上ピンボード1は、分離される用紙スタックSを上方から押えるための用紙押え板12を備えている。用紙押え板12には、複数の挿通孔がマトリクス状に形成されて、上下方向に貫通している。上基板10から突出する上ピン11は、この挿通孔に遊びをもって挿通される。用紙押え板12は、上基板10に固定されたガイドによって上基板10に対して上下移動可能にかつ水平に支持されている。用紙押え板12は自重によってその可動範囲の最下端にまで下がっており、このとき上ピン11の先端と用紙押え板12の下面とは略面一になっている。
下ピンボード2は、下基板20と複数の下ピン21とを備えている。下基板20は、上基板10の下方に設けられて上基板10と対向している。下基板20の上面には、下ピン21用の複数の差込孔がマトリクス状に形成されている。下ピン21は、この差込孔に着脱可能に差し込まれ、下基板20の上面から上向きに突出している。なお、下ピン21は、非磁性体材料からなる。
下ピンボード2は、用紙スタックSを支持するテーブル22を備えている。テーブル22には、挿通孔がマトリックス状に形成され、上下方向に貫通している。下基板20から突出する下ピン21は、この挿通孔に遊びを持って挿通される。下ピン21の上端とテーブル22の上面とは略面一である。
さらに、図1Bを参照して、下ピンボード2は、テーブル22を下基板20に対して上下移動させるテーブル移動ユニット3を備えている。以下、テーブル移動ユニット3の構成について説明する。
一対のラック30が、下基板20の両側面に固定された支持片31を介して下基板20に対して上下移動可能に支持され、上下方向にのびている。テーブル22は、一対のラック30によって水平に支持されている。
さらに、図1Cを参照して、一対のシャフト32(シャフトの一つは図示されない)が、下基板20の両側においてフレーム4に対して軸周りに回転可能に取り付けられ、水平方向にのびている。各シャフト32の一端にはプーリー33が取り付けられ、他端にはピニオン34が取り付けられている。ピニオン34は、ラック30に噛み合っている。モーター35が一方のシャフト32の下方においてフレーム4に取り付けられ、モーター35の駆動軸にプーリー36が取り付けられている。
図1Bを参照して、エンドレスベルト37が、モーター35のプーリー36と一方のシャフト32のプーリー33との間に掛け渡されている。さらに、追加のエンドレスベルト38が、両シャフト32のプーリー33とローラー39との間に掛け渡されている。モーター35の駆動によって一対のシャフト32が正逆自在に回転せしめられ、それに伴ってシャフト32のピニオン34が回転してラック30を下基板20に対して上下移動させる。その結果、テーブル22が下基板20に対して上下移動せしめられる。
テーブル移動ユニット3の構成は、本実施形態に限定されない。
さらに、分離装置は、上基板10と下基板20とを相対的に上下移動させる上下移動ユニット5を備えている。本実施形態では、上下移動ユニット5は上基板10を上下移動させるものである。以下、上下移動ユニット5の構成について説明する。
一対のボールねじ軸50が、互いに水平方向に間隔をあけてかつ軸周りに回転可能にフレーム4に対して取り付けられて、上下方向にのびている。ボールねじ軸50のそれぞれは、上基板10に形成された上下方向に貫通する差込孔に差し込まれている。ボールねじ軸50のそれぞれの上端にはプーリー51が取り付けられている。
モーター52がフレーム4に取り付けられており、モーター52の出力軸にプーリー53が取り付けられている。図1Aを参照して、エンドレスベルト54が、各ボールねじ軸50のプーリー51、モーター52のプーリー53、及び、ローラー55間に掛け渡されている。モーター52の駆動によって、一対のボールねじ軸50が正逆自在に回転せしめられ、それによって、上基板10がボールねじ軸50に沿って下基板20に対して上下移動せしめられる。
上下移動ユニット5の構成は、本実施形態に限定されない。
図1Cを参照して、分離装置は、下基板20を上基板10と対向する位置(図1C)と、上基板10と対向しない位置(図3A)との間でフレーム4に対して水平移動させる水平移動ユニット6を備えている。水平移動ユニット6は、軸周りに回転可能にフレーム4に対して取り付けられて水平方向にのびるボールねじ軸60を備えている。下基板20の下面にはスライダ61が固定されており、ボールねじ軸60は、スライダ61に形成された挿通孔に差し込まれている。ボールねじ軸60の一端にはプーリー62が取り付けられている。
モーター63がフレーム4に取り付けられており、モーター63の出力軸にはプーリー64が取り付けられている。エンドレスベルト65が、ボールねじ軸60のプーリー62とモーター63のプーリー64との間に掛け渡されている。モーター63の駆動によってボールねじ軸60が正逆自在に回転せしめられることで、スライダ61がボールねじ軸60に沿って移動せしめられる。それによって、下基板20は、上基板10と対向する第1位置と、上基板10と対向しない第2位置との間で水平移動される。
水平移動ユニット6の構成は、本実施形態に限定されない。
さらに、分離装置は、テーブル22に載置された用紙スタックSの厚さを検知する厚さ検知手段を備えている。以下、厚さ検知手段の構成について説明する。本実施形態では、厚さ検知手段は、距離センサ40と、テーブル22用の原点センサ41とを備えている。
距離センサ40は、テーブル22上の用紙スタックSの上面と対向するようにフレーム4に対して固定され、用紙スタックSの上面までの距離を測定する。原点センサ41は、テーブル22の上面で用紙スタックSが載置されない位置と対向するように、フレーム4に対して固定され、テーブル22が初期位置にあることを検知する。テーブル22上の用紙スタックSの厚さは、テーブル22が初期位置にあるときに測定される前記距離に基づいて検知される。
厚さ検知手段の構成は、本実施形態に限定されない。
分離装置は、上基板10が初期位置にあることを検知する上基板10用の原点センサ42を備えている。
さらに図1Cを参照して、分離装置は、上ピン11に関する異常を検知するための異常検知センサ43、44を備えている。異常検知センサは、第1異常検知センサ43と、第2異常検知センサ44とを備える。第1及び第2異常検知センサ43、44は、いずれも下基板20に対して取り付けられている。
図2を参照して、第1及び第2異常検知センサは43、44は、上基板10の下方の予め規定された検査領域E、Fを検査するためのものである。検査領域は、第1検査領域Eと、第2検査領域Fとからなる。第1検査領域Eは、上基板10に取り付けられた上ピン11の高さ範囲内に規定される平面領域であって、本実施形態では上基板10と用紙押え板12との間にある。第2検査領域Fは、上基板10に取り付けられた上ピン11の下端の直下に規定される平面領域であって、本実施形態では用紙押え板12の直下にある。
第1異常検知センサ43は、第1検査領域Eに存在する物体を検知できるように第1検査領域Eと同じ高さに配置されている。後述する通り、この分離装置では、上ピン11を上基板10から取り外すことがあるが、上基板10から取り外されずに残留している上ピン11は第1異常検知センサ43によって検知される。
第2異常検知センサ44は、第2検査領域Fに存在する物体を検知できるように第2検査領域Fと同じ高さに配置されている。上基板10の差込孔から中途脱落して第2検査領域Fにまで垂れ下がっている上ピン11は、第2異常検知センサ44によって検知される。また、上ピン11の先端に付着して該先端から垂れ下がっている未回収の製品及び抜きカス等の異物も、第2異常検知センサ44によって検知される。また、本実施形態では、上基板10の差込孔から抜け出ているが用紙押え板12に引っ掛かってこれから垂れ下がっている上ピン11や、用紙押え板12に付着した異物も、第2異常検知センサ44によって検知される。
本実施形態では、第1及び第2異常検知センサ43、44はどちらも、光を照射する投光部43a、44aと、投光部43a、44aから照射された光を受光する受光部43b、44bとからなる光電センサである。投光部43a、44a及び受光部43b、44bは、水平移動ユニット6による水平移動の方向に対して直角な水平方向に互いに間隔をあけて対向するように、テーブル22に配置されたセンサ支持台45に取り付けられている。
図1C、図3Aを参照して、第1及び第2異常検知センサ43、44は、水平移動ユニット6による下基板20の水平移動に伴って水平移動され、上ピンボード1の横側を通過するようになっている。それによって、下基板20が第1位置と第2位置との間を水平移動する間に、第1検査領域E全体が1つの第1異常検知センサ43によって走査されるとともに、第2検査領域F全体が1つの第2異常検知センサ44によって走査されるようになっている。
分離装置は、制御ユニット7(図1B)を備えている。各センサ40〜44は、制御ユニット7に接続されている。制御ユニット7は、各センサ40〜44からの検知信号に基づいて、テーブル移動ユニット3、上下移動ユニット5、及び、水平移動ユニット6を制御する。
制御ユニット7は、第1異常検知センサ43及び第2異常検知センサ44の少なくともいずれか一方の検知信号に基づいて上ピン11に関する異常の有無を判定する。
また、制御ユニット7は、上ピン11に関する異常があると判定したときに警告動作を行う。具体的には、例えば、制御ユニット7は、各ユニット3、5、6の動作を停止し、オペレータに対して異常がある旨を報知する。
分離装置の動作について説明する。
オペレータは、用紙の製品の形状に応じて上ピン11と下ピン21の配置を変える必要がある。分離装置は、このために、ピン配置換えモードを備えている。以下、ピン配置換えモードについて説明する。
図3A、図3Bを参照して、オペレータが図示されない入力部によってピン配置換えモードを選択すると、第2位置にある下基板20は、水平移動ユニット6によって第1位置に向けて移動される。この際に、第2異常検知センサ44によって第2検査領域Fが走査されて、上述した通り上ピン11の垂れ下がり及び上ピン11への異物の付着があればこれが第2異常検知センサ44によって検知されるようになっている。
制御ユニット7は、この水平移動の際の第2異常検知センサ44からの検知信号に基づき、上ピン11に関する異常の有無を、即ち、上ピン11の垂れ下がり及び上ピン11への異物の付着の有無を判定する。このとき、制御ユニット7は、第1異常検知センサ43からの検知信号を利用しない。
次いで、図4A、図4Bの通り、下基板20が第1位置へ移動されてから、上基板10が上下移動ユニット5によって下降されるとともに、テーブル22がテーブル移動ユニット3によって下降される。それにより、上ピン11及び下ピン21の双方が上基板10及び下基板20の差込孔に差し込まれる。次いで、制御ユニット7はマグネットチャックを制御して、該マグネットチャックによる上ピン11の保持を解除する。それから、上基板10が上下移動ユニット5によって上昇される。
図5A、図5Bを参照して、上基板10が上昇すると、上ピン11及び下ピン21の双方が、上基板10の差込孔から離脱して、下基板20の差込孔だけに差し込まれた状態になる。
それから、下基板20は、水平移動ユニット6によって第2位置へ水平移動される。この際に、第1異常検知センサ43によって第1検査領域Eが走査される。それによって、上ピン11の残留があれば、これが第1異常検知センサ43によって検知される。制御ユニット7は、この水平移動の間の第1異常検知センサ43の検知信号に基づいて上ピン11に関する異常の有無を、即ち上ピン11の残留の有無を判定する。
また、この際に、先と同様に第2異常検知センサ44によって第2検査領域Fが走査され、制御ユニット7は、この水平移動の間の第2異常検知センサ44からの検知信号に基づいて、上ピン11の垂れ下がりの有無を判定する。
図6Aを参照して、下基板20が第2位置へ移動された後、オペレータは、分離すべき用紙の製品の形状に応じて、上ピン11及び下ピン21の配置換えを下基板20上で行う。オペレータは、ピン配置換え完了後に入力部を操作すると、図6Bの通り、下基板20が第1位置へ移動される。なお、このとき、制御ユニット7は、上ピン11に関する異常の有無を判定しない。
図7Aを参照し、下基板20が第1位置へ移動されると、上基板10が上下移動ユニット5によって下降される。それによって、上ピン11及び下ピン21の双方が上基板10及び下基板20の差込孔に差し込まれる。この状態で、制御ユニット7は、マグネットチャックを制御し、マグネットチャックによる上ピン11を保持する。このとき、下ピン21は上述の通り非磁性体材料からなるのでマグネットチャックによって保持されない。図7Bの通り、上基板10が上ピン11を保持した状態で上下移動ユニット5によって上昇されるとともに、テーブル22がテーブル移動ユニット3によって上昇される。
こうして、上ピン11が上基板10の所望の位置にセットされ、下ピン21が下基板20の所望の位置にセットされる。
次いで、図7B、図8A、図8Bの通り、下基板20が水平移動ユニット6によって第2位置へと水平移動される。そして、この水平移動の間に、第2検査領域Fが第2異常検知センサ44によって走査され、制御ユニット7は、第2異常検知センサ44からの検知信号に基づいて、上ピン11の垂れ下がりの有無を判定する。下基板20が第2位置へ戻るとピン配置換えモードが完了する。
以上の通り、制御ユニット7は、ピン配置換えモードにおいて下基板20を第1位置と第2位置と間で水平移動させるときの第1異常検知センサ43及び第2異常検知センサ44の少なくともいずれか一方からの検知信号に基づいて、上ピン11の残留の有無、上ピン11への異物の付着、上ピン11の垂れ下がりの有無といった上ピン11に関する異常の有無を判定する。
制御ユニット7は、上ピン11に関する異常があると判定したときには、ピン配置換えモードを中止し、上ピン11に関する異常がある旨をオペレータに報知する。
さらに、分離装置は、抜き加工された用紙を製品と抜きカスとに分離する分離モードを備えている。次に、分離モードについて説明する。
分離モードを利用する前に、オペレータは、先のピン配置換えモードによって、上ピン11を、抜きカスの形状に合わせて上基板10にセットし、下ピン21を製品の形状に合わせて下基板20にセットしておく。
図9Aの通り、打抜き機によって抜き加工された用紙が一定枚数積層されてなる用紙スタックSを準備する。そして、用紙スタックSを、第2位置にある下基板20のテーブル22の所定位置に載せる。
オペレータが操作部によって分離モードを選択すると、図9Bの通り、下基板20が水平移動ユニット6によって第1位置へ水平移動される。そして、この水平移動の間に、第2異常検知センサ44によって第2検査領域Fが走査され、上ピン11の垂れ下がり及び上ピン11への異物の付着があればこれが検知されるようになっている。制御ユニット7は、この水平移動の間の第2異常検知センサ44からの検知信号に基づいて、上ピン11の垂れ下がり、及び、上ピン11への異物の付着の有無を判定する。このとき、制御ユニット7は、第1異常検知センサ43からの検知信号を使用しない。
制御ユニット7は、上ピン11への異物の付着及び上ピン11の垂れ下がりがあると判定したときには、分離モードを中止し、オペレータに異常がある旨を報知する。
図10Aを参照して、上基板10が第1位置に移動されると、テーブル22に載せられた用紙スタックSの厚みが、上述の厚み検知手段によって自動的に検知される。そして、上基板10が上下移動ユニット5によって下降され、上ピン11が用紙スタックSの製品に押し当てられる。上ピン11が用紙スタックSに当たってから、上基板10はさらに用紙スタックSの厚みに応じた量だけ下降され、これと同時にテーブル22もテーブル移動ユニット3によって用紙スタックSの厚みに応じた量だけ下降される。それにより、用紙スタックSの製品が下ピン21によって支持された状態で、用紙スタックSの抜きカスが上ピン11によって下方に押される。
その結果、図10Bの通り、用紙スタックSの各用紙の製品と抜きカスとの繋ぎ目が切断されて製品と抜きカスとが上下方向に分離され、積層された製品からなる製品スタックPが下ピン21上に得られ、積層された抜きカスからなる抜きカススタックQがテーブル22上に得られる。
次いで、図11Aの通り、上基板10が上ピン11とともに上下移動ユニット5によって初期位置にまで上昇される。そして、図11Bの通り、下基板20が第2位置へ水平移動される。なお、先の通りテーブル22が用紙スタックSの厚みに応じた距離だけ下降されていることで、第1異常検知センサ43は第1検査領域Eよりも低く位置するので第1検査領域Eを走査できず、第2異常検知センサ44は第2検査領域Fよりも低く位置するので第2検査領域Fを走査できない。故に、制御ユニット7は、このとき、上ピン11に関する異常の有無を判定しない。
図11Bの通り、下基板20が第2位置に戻ると、オペレータは、製品スタックP及び抜きカススタックQを分離装置から取り出せるようになる。その後、テーブル22が、テーブル移動ユニット3によって初期位置にまで上昇される。
以上のようにして、分離モードが実行される。
オペレータは、次の用紙スタックSをテーブル22に置いて再び分離モードを利用して用紙スタックSを分離する。このとき、前述及び図9の通り、下基板20が第1位置へ水平移動される間に第2異常検知センサ44によって第2検査領域Fが走査される。それによって、先の分離モードの際に上ピン11の垂れ下がりが発生し、または上ピン11への異物の付着が発生していれば、これが第2異常検知センサ44によって検知されるようになっている。
以上の通り、分離装置は、異常検知センサ43、44の検知信号に基づいて上ピン11に関する異常を自動的に検知する。従って、オペレータは、上ピン11の状態を特に意識することなく、楽に作業することができる。そして、このように上ピン11に関する異常を検知できることで、上ピン11に関する異常に起因する製品のロス、製品への異物の混入、分離装置の破損といったことが防止され、結果、分離装置の安定動作が保障される。
また、本発明では、下基板20の水平移動に連動して、検査領域E、Fが異常検知センサ43、44によって走査されるようにしたことで、使用するセンサの数を少なくできるようになっている。それによって、低コストで効率的な上ピン11に関する異常の検知が可能となる。
以上、本発明に係る好ましい実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施形態では、下基板20の水平移動に連動して検査領域E、Fが検査(走査)されていた。これに代えて、複数の異常検知センサ43、44を検査領域E、Fに沿って水平方向に適宜の間隔をあけてフレーム4や上基板10に対して取り付けて、検査領域E、F全体を検査してもよい。また、水平移動ユニット6による水平移動に連動させるのではなく、異常検知センサ43、44を水平移動させるセンサ移動ユニットを水平移動ユニット6とは別に設け、センサ移動ユニットによる異常検知センサ44、45の水平移動によって検査領域E、F全体が走査されてもよい。
1 上ピンボード
10 上基板
11 上ピン
2 下ピンボード
20 下基板
21 下ピン
22 テーブル
3 テーブル移動ユニット
4 フレーム
43 第1異常検知センサ
44 第2異常検知センサ
5 上下移動ユニット
6 水平移動ユニット
7 制御ユニット
E 第1検査領域
F 第2検査領域
S 用紙スタック
P 製品スタック
Q 抜きカススタック

Claims (4)

  1. 上基板と、
    前記上基板から下向きに突出するように前記上基板に形成された差込孔に着脱可能に差し込まれる複数の上ピンと、
    前記上基板より下方に設けられて前記上基板と対向する下基板と、
    前記下基板から上向きに突出するように前記下基板に形成された差込孔に着脱可能に差し込まれる複数の下ピンと、
    前記上基板を前記下基板に対して相対的に上下移動させる上下移動ユニットと、を備え、
    前記上ピンと前記下ピンとによって、抜き加工された用紙を製品と抜きカスとに分離するピンボード式分離装置であって、
    前記上基板の下方の予め規定された検査領域を検査するために設けられた異常検知センサと、
    前記異常検知センサからの検知信号に基づいて前記上ピンに関する異常の有無を判定する制御ユニットと、を備える、
    ことを特徴とするピンボード式分離装置。
  2. 前記下基板を、前記上基板と対向する第1位置と前記上基板と対向しない第2位置との間で水平移動させる水平移動ユニットを備え、
    前記異常検知センサは、前記下基板に対して取り付けられており、
    前記異常検知センサが前記水平移動ユニットによって前記下基板とともに水平移動することで、前記検査領域が前記異常検知センサによって走査される、
    ことを特徴とする請求項1に記載のピンボード式分離装置。
  3. 前記異常検知センサは、光を照射する投光部と、前記投光部から照射された光を受光する受光部とからなる光電センサであり、
    前記投光部及び前記受光部は、前記水平移動ユニットによる前記下基板の水平移動の方向に対して直角な水平方向に互いに間隔をあけて対向するように設けられている、
    ことを特徴とする請求項2に記載のピンボード式分離装置。
  4. 前記検査領域は、前記上基板に取り付けられた前記上ピンの高さ範囲内に規定された第1検査領域と、前記上基板に取り付けられた前記上ピンの下端より下方に規定された第2検査領域と、を備え、
    前記異常検知センサは、前記第1検査領域を検査するための第1異常検知センサと、前記第2検査領域を検査するための第2異常検知センサと、からなり、
    前記制御ユニットは、前記第1異常検知センサからの検知信号及び前記第2異常検知センサからの検知信号の少なくともいずれか一方の検知信号に基づいて、前記上ピンに関する異常の有無を判定する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のピンボード分離装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107443469A (zh) * 2017-08-15 2017-12-08 昆明瑞丰印刷有限公司 一种多工位烟标清废机
CN107599045A (zh) * 2017-08-15 2018-01-19 昆明瑞丰印刷有限公司 一种双工位烟标清废机
CN111168752A (zh) * 2020-01-07 2020-05-19 济南欧亚德智能机械有限公司 一种全自动玻镤板生产线

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