JP2017068234A - 展示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】浮遊像の周りに、プロジェクタ等による映像等を現して、その浮遊像に演出効果を与えることができる展示装置を提供する。【解決手段】平板状の結像光学素子Mと、この結像光学素子Mの下方に、その結像光学素子Mに対して所定角度傾斜した状態で設置された第1の半透明板1と、上記結像光学素子Mの周りに設置された第2の半透明板2と、これら第1および第2の半透明板1,2の下方に設置され、それら第1および第2の半透明板1,2に映像を投影するプロジェクタPとを備えている。そして、上記プロジェクタPから上記第1の半透明板1に投影された映像が、上記結像光学素子Mを介して、その結像光学素子Mの上方の空間に浮遊像Fとして結像し、上記プロジェクタPから上記第2の半透明板2に投光された映像が、その第2の半透明板2の上面に現れる。【選択図】図1

Description

本発明は、空間に浮かび上がる浮遊像を表示する展示装置に関するものである。
本出願人は、これまでに、2次元映像を浮遊像として空間に浮かび上がるように表示する表示装置を提案している(例えば、特許文献1参照)。このものは、図10に示すように、結像機能を有する平板状の結像光学素子(マイクロミラーアレイ)Mと、この結像光学素子Mの下方に、その結像光学素子Mに対して所定角度傾斜した状態で設置台Cに設置されたディスプレイDとを備えている。そして、そのディスプレイDに映し出された2次元映像を、上記結像光学素子Mの作用により、その結像光学素子Mの上方の空間に、浮遊像Fとして結像するようになっている。そして、その浮遊像Fを、下向きの視線Sによって見ることができる。なお、図10において、符号B1は、上記結像光学素子Mおよび上記設置台Cを固定する筐体を示し、符号Eは人の目を示す。
上記表示装置は、2次元映像を浮遊像Fとして空間に浮かび上がるように表示することから、その浮遊像Fは、その浮遊像Fを見る人に、強い印象を与える。
特開2014−115606号公報
しかしながら、上記表示装置を店頭や展示会等の広いスペースで用いる場合等では、上記浮遊像Fが、さらに強い印象を与えることが要求される。その要求に応えるために、本発明者は、上記浮遊像Fの周りに、演出を加えることを着想した。すなわち、上記表示装置では、浮遊像Fの周りの演出に配慮がなされてなく、この点で上記表示装置は改善の余地がある。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、浮遊像の周りに、プロジェクタ等による映像等を現して、その浮遊像に演出効果を与えることができる展示装置の提供をその目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の展示装置は、平板状の結像光学素子と、この結像光学素子の下方に、その結像光学素子に対して所定角度傾斜した状態で設置された第1の半透明板と、上記結像光学素子の周りに設置された第2の半透明板と、これら第1および第2の半透明板の下方に設置され、それら第1および第2の半透明板に投光する投光機とを備えた展示装置であって、上記投光機から上記第1の半透明板に投光された光による像または模様が、上記結像光学素子を介して、その結像光学素子の上方の空間に浮遊像として結像し、上記投光機から上記第2の半透明板に投光された光による像または模様が、その第2の半透明板の上面に現れるという構成をとる。
すなわち、本発明の展示装置では、投光機から光が第1および第2の半透明板に投光される。その第1の半透明板は、半透明であることから、上記投光機からその第1の半透明板に投光された光により、その第1の半透明板で像がつくられるとともに、その像は、その第1の半透明板を透過する。そして、上記第1の半透明板を透過した像は、前記従来の表示装置と同様にして、上記結像光学素子を介して、その結像光学素子の上方の空間に浮遊像として結像する。また、上記第2の半透明板も、半透明であることから、上記投光機からその第2の半透明板に投光された光により、その第2の半透明板で像がつくられるとともに、その像は、その第2の半透明板を透過し、その第2の半透明板の上面に現れる。
このように上記第1および第2の半透明板に像がつくられる場合以外にも、上記第1の半透明板の上面および下面の少なくとも一方にインクや彫刻により模様が形成されている場合がある。そのうち、第1の半透明板の上面に模様が形成されている場合は、上記投光機からその第1の半透明板に投光された光が、その第1の半透明板を透過し、その光により、上記第1の半透明板の上面において上記模様が現れる。一方、第1の半透明板の下面に模様が形成されている場合は、上記投光機からその第1の半透明板に投光された光により、上記模様が第1の半透明板を透過し、その第1の半透明板の上面に現れる。そして、このようにしてその第1の半透明板に現れた上記模様が、前記従来の表示装置と同様にして、上記結像光学素子を介して、その結像光学素子の上方の空間に浮遊像として結像する。また、第2の半透明板についても同様に、その第2の半透明板の上面および下面の少なくとも一方にインクや彫刻により模様が形成されている場合もある。その場合も、上記第1の半透明板と同様に、第2の半透明板の上面に上記模様が現れる。
本発明の展示装置は、平板状の結像光学素子の下方に、その結像光学素子に対して所定角度傾斜した状態で設置された第1の半透明板と、上記結像光学素子の周りに設置された第2の半透明板と、これら第1および第2の半透明板の下方に設置され、それら第1および第2の半透明板に投光する投光機とを備えている。そのため、上記投光機から上記第1の半透明板に投光された光による像や模様を、上記結像光学素子を介して、その結像光学素子の上方の空間に浮遊像として結像させることができる。また、上記投光機から上記第2の半透明板に投光された光による像や模様を、その第2の半透明板の上面に現すことができる。そして、その第2の半透明板の上面に現れた像や模様が、上記浮遊像の周りに見え、その浮遊像の浮遊して見えることと相俟って、その浮遊像に、演出効果を与えることができる。したがって、本発明の展示装置による浮遊像は、上記第2の半透明板の上面に現れる像や模様による演出により、浮遊感が増したり、際立ったりして、その浮遊像を見る人に、前記従来の表示装置による浮遊像よりも、さらに強い印象を与えることができる。しかも、上記浮遊像と、その浮遊像に演出効果を与える、上記第2の半透明板の上面に現れる像や模様とを、1個の上記投光機で実現することができる。
特に、上記投光機が、映像を投影するプロジェクタである場合には、上記浮遊像および上記第2の半透明板に現れる像が、映像となるため、上記浮遊像が与える印象が、より一層強くなる。
また、上記第1の半透明板が、凹部または凸部を有している場合には、その凹部または凸部に沿って、上記投光機からの光により像や模様が形成されるため、上記浮遊像も、上記凹部または凸部に沿った像や模様となり、立体的になる。そのため、上記浮遊像が与える印象が、より一層強くなる。
さらに、上記第2の半透明板が、凹部または凸部を有している場合には、その凹部または凸部に沿って、上記投光機からの光により像や模様が形成されるため、上記第2の半透明板の上面に現れる像や模様も、上記凹部または凸部に沿った像や模様となり、立体的になる。そのため、その像や模様による演出が、より一層効果的になる。
また、上記第2の半透明板が、内部に模様形成用の傷部を有し、その第2の半透明板の内部に、その傷部からなる模様が形成されている場合には、上記投光機から上記第2の半透明板に投光された光により、上記傷部からなる模様が強調され、上記浮遊像に、より一層の演出効果を与えることができる。
そして、上記第1の半透明板を複数備え、それぞれの第1の半透明板の面の向く方向が異なった状態で設置されている場合には、複数の上記浮遊像を結像することができ、各浮遊像をそれぞれ異なる方向から見ることができる。
本発明の展示装置の第1の実施の形態を模式的に示し、(a)はその平面図であり、(b)は(a)のX−X断面図である。 (a)は、上記展示装置に用いる結像光学素子を構成する2枚の平板体を模式的に示す斜視図であり、(b)は、上記結像光学素子を模式的に示す斜視図である。 本発明の展示装置の第2の実施の形態を模式的に示す断面図である。 本発明の展示装置の他の実施の形態を模式的に示す断面図である。 (a)〜(c)は、図4に示す展示装置における第1の半透明板の設置形態の変形例を模式的に示す平面図である。 本発明の展示装置のさらに他の実施の形態を模式的に示す断面図である。 本発明の展示装置のさらに他の実施の形態を模式的に示す断面図である。 本発明の展示装置のさらに他の実施の形態を模式的に示す断面図である。 本発明の展示装置のさらに他の実施の形態を模式的に示す断面図である。 従来の表示装置を模式的に示す断面図である。
つぎに、本発明の実施の形態を図面にもとづいて詳しく説明する。
図1(a)は、本発明の展示装置の第1の実施の形態を示す平面図であり、図1(b)は、図1(a)のX−X断面図である。この実施の形態の展示装置は、水平に設置された平板状の結像光学素子(マイクロミラーアレイ)Mと、この結像光学素子Mの下方に傾斜した状態で設置された第1の半透明板1と、上記結像光学素子Mの周りに水平に設置された第2の半透明板2と、これら第1および第2の半透明板1,2の下方に設置されたプロジェクタ(投光機)Pとを備えている。このプロジェクタPは、上記第1および第2の半透明板1,2に映像を投影する機器である。この実施の形態では、上記展示装置は、有底円筒状の筐体Bを備えており、その筐体Bの上端開口部分に、上記結像光学素子Mと上記第2の半透明板2とが固定され、上記第2の半透明板2の下面に、上記第1の半透明板1が固定されている。また、上記プロジェクタPは、上記筐体Bの内部において、固定部材(図示せず)により固定されている。
そして、上記プロジェクタPから上記第1の半透明板1に投影された映像が、その第1の半透明板1を透過して、上記結像光学素子Mを介し、その結像光学素子Mの上方の空間に浮遊像Fとして結像する。また、上記プロジェクタPから上記第2の半透明板2に投影された映像が、その第2の半透明板2を透過して、その第2の半透明板2の上面に現れ、その第2の半透明板2の上面に現れた映像が、上記浮遊像Fの周りに、演出を加える。この実施の形態では、上記浮遊像Fを、下向きの視線Sによって見ることができる。なお、図1(b)において、符号Eは人の目を示す。
より詳しく説明すると、上記プロジェクタPは、先に述べたように、映像を投影する機器である。そのような機器としては、例えば、LED(発光ダイオード)プロジェクタ,LCD(液晶)プロジェクタ,DLP〔登録商標〕プロジェクタ,LCOS(Liquid Crystal On Silicon )プロジェクタ等があげられる。
上記プロジェクタPから投影される映像は、浮遊像Fとしたい映像部分が、上記第1の半透明板1に投影され、その浮遊像Fの周りに演出を加えたい映像部分が、上記第2の半透明板2に投影されるようになっている。
上記第1および第2の半透明板1,2は、上記プロジェクタPから投影される映像を映すスクリーンとしての機能を有するとともに、その映像を透過する機能をも有する必要がある。そのため、上記第1および第2の半透明板1,2の可視光の透過率は、通常、10〜90%の範囲内に設定される。また、上記第1および第2の半透明板1,2の形成材料としては、例えば、アクリル樹脂等のポリマー材料,ガラス,布,トレーシングペーパー等があげられる。これらは、単独で用いてもよいし、2種類以上併せて用いてもよい。そして、上記第1および第2の半透明板1,2の厚みは、通常、0.5〜10mmの範囲内に設定される。さらに、上記第1および第2の半透明板1,2は、着色されていてもよいし、拡散粒子が入っていてもよいし、表面が粗面に形成されていてもよい。具体的には、ガラスに貼る、KIMOTO社製のディラッドスクリーンでもよい。
上記第1の半透明板1は、先に述べたように、水平に設置された平板状の結像光学素子Mの下方に傾斜した状態で設置されているが、その結像光学素子Mに対する上記第1の半透明板1の傾斜角度αは、上記結像光学素子Mにより上記浮遊像Fが適正に結像するように調整されている。その傾斜角度αは、通常、30°以上90°未満の範囲内に設定され、好ましくは、40°以上80°以下である。また、上記第1の半透明板1は、上記プロジェクタPから上記第2の半透明板2に投影される映像の影にならないように設置されている。なお、この実施の形態では、上記第1の半透明板1は、平らな長方形状に形成されている。
上記第2の半透明板2は、先に述べたように、上記結像光学素子Mの周りに水平に設置されているが、この実施の形態では、上記結像光学素子Mを囲むように平らな円環状に形成されている。
上記結像光学素子Mは、この実施の形態では、図2(a)に示すように、片面(表面)に複数の直線状溝3aが所定間隔で形成された光透過性の2枚の平板体3を、図2(b)に示すように、各平板体3の直線状溝3aが平面視で直交するよう、その表面同士を当接させたものとなっている。上記平板体3の形成材料としては、可視光の透過率が80%以上のものが用いられ、例えば、アクリル樹脂,ガラス等があげられる。上記直線状溝3aは、例えば、ダイシングブレード等を用いた彫り込み加工により形成される。その直線状溝3aの寸法は、通常、幅が20〜350μmの範囲内、深さが50〜500μmの範囲内、隣り合う直線状溝3aの間の間隔が20〜300μmの範囲内に設定される。上記平板体3の厚みは、通常、0.5〜10mmの範囲内に設定される。
上記結像光学素子Mを介して浮遊像Fが結像する原理について説明する。すなわち、上記第1の半透明板1に投影された映像からの光が、その第1の半透明板1を透過した後、上記結像光学素子Mの下側の平板体3の直線状溝3aの側壁面で反射し、さらに、上側の平板体3の直線状溝3aの側壁面で反射する。このように、上記結像光学素子Mでの2回の反射により、上記結像光学素子Mに対し、上記第1の半透明板1と面対称な位置に上記浮遊像Fが結像するのである。
図3は、本発明の展示装置の第2の実施の形態を示す断面図である。この実施の形態の展示装置は、図1(a),(b)に示す第1の実施の形態において、第1の半透明板1に凹部(下方に凸)1aが形成されており、その凹部1aの部分が半球殻に形成されている。それ以外の部分は、上記第1の実施の形態と同様であり、同様の部分には、同じ符号を付している。
この実施の形態では、上記第1の半透明板1の半球殻の部分に投影された映像は、下方に凸の半球面状となるため、それの浮遊像Fは上方に凸の半球面状となり、立体的になる。特に、この実施の形態では、上記第1の半透明板1の半球殻の部分に投影される映像を、宇宙から見た地球の映像とし、上記第2の半透明板2に投影される映像を、他の多数の星や銀河が浮かぶ宇宙の映像とすると、地球が浮遊像Fとして宇宙に浮かんでいる状態を表現することができる。
本発明の展示装置の第3の実施の形態は、図1(a),(b)に示す第1の実施の形態において、第1および第2の半透明板1,2の上面および下面の少なくとも一方に蛍光インクで模様が描かれている。また、投光機を、プロジェクタP〔図1(b)参照〕に換えて、紫外線を出射する紫外線ライトを用いている。それ以外の部分は、上記第1の実施の形態と同様である。
この実施の形態では、第1および第2の半透明板1,2に蛍光インクで描かれた模様が、上記紫外線ライトから出射された紫外線に反応して光る。そして、その第1の半透明板1で光る模様が、浮遊像Fとなる。また、この第3の実施の形態においても、上記第1の半透明板1に凹部または凸部を形成してもよい。
本発明の展示装置の第4の実施の形態は、図1(a),(b)に示す第1の実施の形態において、第1および第2の半透明板1,2の上面および下面の少なくとも一方に溝や穴を彫ることにより模様が形成されている。また、投光機を、プロジェクタP〔図1(b)参照〕に換えて、単色ないし複数色の可視光を出射する可視光ライトを用いている。それ以外の部分は、上記第1の実施の形態と同様である。
この実施の形態では、上記可視光ライトから出射された可視光が、第1および第2の半透明板1,2に彫られた溝や穴で乱屈折および乱反射する。そして、第1の半透明板1で乱屈折および乱反射した可視光の模様が、浮遊像Fとなる。また、この第4の実施の形態においても、上記第1の半透明板1に凹部または凸部を形成してもよい。
なお、上記各実施の形態では、第1の半透明板1を1枚用いたが、複数枚用いてもよい。例えば、図4に断面図で示すように〔図4は図1(a),(b)に示す第1の実施の形態の他の形態を示す〕、第1の半透明板1を2枚用い、それらを対面する位置(平面視で180°ずらした位置)に設置してもよい。この場合、結像光学素子Mに対する2枚の第1の半透明板1の傾斜角度αの大きさは同じとし、それぞれの第1の半透明板1の面の向く方向が異なった状態とする。このようにすると、それぞれの第1の半透明板1でつくられた像や模様の浮遊像Fが結像される。すなわち、展示装置の周りの対面する2個所の位置で浮遊像Fを見ることができる。
さらに、上記と同様にして、図5(a)に平面図で示すように、2枚の第1の半透明板1を、平面視で90°ずらした位置に設置してもよい。このようにすると、展示装置の周りの90°ずれた2個所の位置で浮遊像Fを見ることができる。また、図5(b)に平面図で示すように、第1の半透明板1を3枚用い、それぞれを平面視で90°ずらした位置に設置してもよい。このようにすると、展示装置の周りの90°ずれた3個所の位置で浮遊像Fを見ることができる。さらに、図5(c)に平面図で示すように、第1の半透明板1を4枚用い、それらを平面視で均等な(90°ずつの)放射状に設置してもよい。このようにすると、展示装置の周りの90°ずつ異なる4個所の位置で浮遊像Fを見ることができる。
そして、上記各実施の形態では、第2の半透明板2を平らな板状としたが、図6に断面図で示すように〔図6では図1(a),(b)に示す第1の実施の形態の展示装置を用いている〕、その第2の半透明板2に凹部2aまたは凸部2bを形成してもよい。なお、図6では凹部2aと凸部2bの両方を形成している場合を示している。このようにすると、第2の半透明板2の上面に現れる像や模様を立体的にすることができる。また、上記各実施の形態では、上記第2の半透明板2を円環状としたが、結像光学素子Mを囲むように形成されていれば、他の形状でもよく、三角形や星型等の多角形の環状としてもよい。しかも、その環状は断続的であってもよい。また、第2の半透明板2の上面、または、断続的な環状の第2の半透明板2の途切れている部分に、展示する商品等を載置してもよい。
また、上記各実施の形態では、第2の半透明板2は、内部に模様が形成されていないものであるが、図7に断面図で示すように〔図7では図1(a),(b)に示す第1の実施の形態の展示装置を用いている〕、内部に模様2cが形成されているものでもよい。その模様2cとしては、例えば、花や動物等の自然界の模様,自動車等の工業製品や城等の建造物等の人工的な模様,幾何学模様,文字等の模様等があげられる。このように内部に模様2cが形成されている第2の半透明板2を用いると、上記投光機(図7ではプロジェクタP)から上記第2の半透明板2に投光された光により、上記模様2cが強調され、上記浮遊像Fに、より一層の演出効果を与えることができる。
内部に模様2cが形成されている上記第2の半透明板2を形成する方法としては、例えば、レーザ加工による方法があげられる。この方法は、上記第2の半透明板2を形成するためのガラス等の透明板を準備し、その透明板の内部において、上記模様2cを形成したい個所に、レーザ光をレンズにより集光させる方法である。その方法により、その集光個所に小さなクラック(傷部)を形成する。そのクラックの部分は、光を乱屈折および乱反射させるため、白い点に見える。そして、上記集光個所の位置を変えて、上記クラックの形成を繰り返し、多数の小さなクラック(白い点)からなる模様2cを形成する。この多数の小さな白い点(模様2c)により、上記透明板が半透明となり、内部に模様2cが形成されている上記第2の半透明板2が形成される。
さらに、上記各実施の形態では、図8に断面図で示すように、展示装置〔図8では図1(a),(b)に示す第1の実施の形態の展示装置を用いている〕の、例えば筐体Bに、人の動きを感知するセンサ5を設けてもよい。この場合、そのセンサ5と投光機(プロジェクタP)とを電気配線6で接続することにより、それらセンサ5と投光機(プロジェクタP)とを連動させ、浮遊像Fを見る人の動きに合わせて、上記投光機からの光(プロジェクタPからの映像等)を変化させるようにしてもよい。上記センサ5としては、赤外線センサ,静電容量型センサ等があげられる。
また、上記各実施の形態では、展示装置の構成品(結像光学素子M,第1および第2の半透明板1,2,投光機)を、筐体Bを用いて固定したが、他でもよく、例えば、フレーム等を用いて固定してもよいし、既存の壁やテーブル等の内部に固定してもよい。
そして、上記各実施の形態では、浮遊像Fを、下向きの視線Sによって見るようにしたが、例えば、図9に断面図で示すように、展示装置〔図9では図1(a),(b)に示す第1の実施の形態の展示装置を用いている〕を上下逆さまに設置し、浮遊像Fを、上向きの視線Sによって見るようにしてもよい。また、この場合、展示装置の上記構成品を、既存の壁や天井等の内部に固定してもよい。この形態では、展示装置の構成の上下関係が上記各実施の形態と逆になる。このようにして使用する展示装置も本発明に含める意味である。
また、展示装置を、浮遊像Fを見る人の側に45°程度傾けて設置し、浮遊像Fを、略水平の視線Sによって見るようにしてもよい。この場合でも、展示装置の上記構成品を、既存の壁やテーブル等の内部に固定してもよい。
さらに、上記各実施の形態では、結像光学素子Mを、片面(表面)に複数の直線状溝3aが所定間隔で形成された光透過性の2枚の平板体3を、各平板体3の直線状溝3aが平面視で直交するよう、その表面同士を当接させたものとしたが〔図2(a),(b)参照〕、他でもよい。例えば、上記結像光学素子Mは、各平板体3の直線状溝3aが平面視で直交するよう、一方の平板体3の表面と、他方の平板体3の裏面(複数の直線状溝3aが形成されていないもう一方の片面)とを当接させたものでもよいし、裏面同士を当接させたものでもよい。また、上記結像光学素子Mは、1枚の平板体3の両面に、直線状溝3aが平面視で直交するよう形成したものであってもよい。
つぎに、実施例について説明する。但し、本発明は、実施例に限定されるものではない。
〔実施例1〕
下記の構成品を用い、図1(a),(b)に示す展示装置を作製した。
結像光学素子M:厚み2mmの透明アクリル樹脂板の両面に、ダイシングブレードを用いて、直線状溝3aが平面視で直交するよう形成した。直線状溝3aの寸法は、幅150μm、深さ400μmとし、隣り合う直線状溝3aの間の間隔は、30μmとした。
第1および第2の半透明板1,2:サーモ社製の農業用ポリエチレン樹脂フィルム(光透過率80%、厚み0.05mm)を、厚み1mmの透明アクリル樹脂板(光透過率約100%)の上面に貼着した。
プロジェクタP:Koolertron社製の小型LEDプロジェクタ。
その展示装置において、結像光学素子Mに対する第1の半透明板1の傾斜角度αを55°とした。そして、プロジェクタPから第1および第2の半透明板1,2に映像を投影した。その結果、第1の半透明板1に投影された映像が、結像光学素子Mの上方の空間に浮遊像Fとして結像した。その浮遊像Fを、結像光学素子Mに対して、55°上方から、下向きの視線Sによって見ることができた。また、第2の半透明板2に投影された映像が、その第2の半透明板2の上面に現れ、その第2の半透明板2の上面に現れた映像が、上記浮遊像Fの周りに、演出を加えた。
〔実施例2〕
上記実施例1において、第1および第2の半透明板1,2の上面に、蛍光インク(シンロイヒ社製、ルミノサイン)で模様を描いた。また、上記実施例1のプロジェクタPに換えて、紫外線ライト(東芝社製、ブラックライト)を用いた。それ以外の部分は、上記実施例1と同様とした。そして、その紫外線ライトから第1および第2の半透明板1,2に紫外線(波長365nm)を出射した。その結果、第1および第2の半透明板1,2に蛍光インクで描かれた模様が、上記紫外線ライトから出射された紫外線に反応して光った。そして、その第1の半透明板1で光る模様が、浮遊像Fとなった。
〔実施例3〕
上記実施例1において、第1の半透明板1に凹部1aを形成し、その凹部1aの部分を直径40mmの半球殻に形成し、図3に示す展示装置を作製した。それ以外の部分は、上記実施例1と同様とした。その結果、上記半球殻の部分に投影された映像の浮遊像Fが上方に凸の半球面状となり、立体的になった。
〔実施例4〕
上記実施例1において、第1の半透明板1を2枚とし、それらを対面する位置に設置し、図4に示す展示装置を作製した。それ以外の部分は、上記実施例1と同様とした。その結果、展示装置の周りの対面する2個所の位置で浮遊像Fを見ることができた。
〔実施例5〕
上記実施例1において、筐体Bの外周面に、人の動きを感知するセンサ5(シャープ社製、距離センサ:GP2Y0A21TK)を設け、そのセンサ5とプロジェクタPとを連動させ、人の動きに合わせて、上記プロジェクタPからの映像を変化させるようにした(図8参照)。それ以外の部分は、上記実施例1と同様とした。その結果、浮遊像Fを見る人の動きに合わせて、浮遊像Fを変化させることができた。
さらに、上記実施例1〜5において、第2の半透明板2に凹部2aと凸部2bとを形成すると、その第2の半透明板2の上面に現れる映像や模様も、上記凹部2aと凸部2bとに沿った映像や模様となり、立体的になった(図6参照)。
また、上記実施例1〜5において、第2の半透明板2を、内部にレーザ加工により形成された模様2cを有するものとすると、その模様2cにより、上記浮遊像Fに、より一層の演出効果を与えることができた(図7参照)。
本発明の展示装置は、浮遊像の周りに、演出を加える場合に利用可能である。
F 浮遊像
M 結像光学素子
P プロジェクタ
1 第1の半透明板
2 第2の半透明板

Claims (7)

  1. 平板状の結像光学素子と、この結像光学素子の下方に、その結像光学素子に対して所定角度傾斜した状態で設置された第1の半透明板と、上記結像光学素子の周りに設置された第2の半透明板と、これら第1および第2の半透明板の下方に設置され、それら第1および第2の半透明板に投光する投光機とを備えた展示装置であって、上記投光機から上記第1の半透明板に投光された光による像または模様が、上記結像光学素子を介して、その結像光学素子の上方の空間に浮遊像として結像し、上記投光機から上記第2の半透明板に投光された光による像または模様が、その第2の半透明板の上面に現れることを特徴とする展示装置。
  2. 上記投光機が、映像を投影するプロジェクタである請求項1記載の展示装置。
  3. 上記第1の半透明板が、凹部または凸部を有している請求項1または2記載の展示装置。
  4. 上記第2の半透明板が、凹部または凸部を有している請求項1〜3のいずれか一項に記載の展示装置。
  5. 上記第2の半透明板が、内部に模様形成用の傷部を有し、その第2の半透明板の内部に、その傷部からなる模様が形成されている請求項1〜4のいずれか一項に記載の展示装置。
  6. 上記第1の半透明板を複数備え、それぞれの第1の半透明板の面の向く方向が異なった状態で設置されている請求項1〜5のいずれか一項に記載の展示装置。
  7. 人の動きを感知するセンサを備え、そのセンサが上記投光機と連動しており、上記浮遊像を見る人の動きに合わせて、上記投光機からの光を変化させるようになっている請求項1〜6のいずれか一項に記載の展示装置。
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