JP2017067572A - 格点構造物の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】格点から傾斜方向に伸びる複数の柱状体の姿勢や位置決めを正確かつ容易に行う格点構造物の製造方法を提供する。【解決手段】光軸上で直交交差する第1ラインと第2ラインを有するクロスラインレーザ光CR1〜CR6の光軸を、管P1〜P6の軸心から格点RPに向かって配置するレーザ光配置工程と、各管P1〜P6の接続端側および先端側に、第1ラインと第2ラインに対応する接続端ターゲットおよび先端ターゲットを設けるターゲット形成工程と、接続端ターゲットおよび先端ターゲットが形成された管P1〜P6を、基準管P0との接合位置に配置し、クロスラインレーザCR1〜CR6光が接続端ターゲットおよび先端ターゲットにそれぞれ一致するように管P1〜P6の姿勢を調整する位置決め工程と、基準柱状体P0に、位置決め後の管P1〜P6を順次接合する接合工程と、を具備した格点構造物の製造方法。【選択図】図1

Description

本発明は、高層建造物や橋梁、高層タワー、大型のパラボラアンテナ、電波望遠鏡、光学望遠鏡など、複数の管(パイプ)や柱体などの柱状体を組み合わせて建設される大型構造体において、格点から複数の柱状体が所定角度隔てて放射状に伸びる格点構造物を製造するための製造方法に関するものである。
構造物などの製造や組立に際し、レーザ光を使用して構成部材の位置決めを行う技術は、たとえば特許文献1や特許文献2に開示されている。
特許文献1は、放射線治療装置を備える医療システムにおいて、被検体の位置決めを行うために、天井面の投光ユニットから走査ガントリにクロスラインレーザを鉛直方向に照射して床面の受光ユニットで受光し、一方の側壁の投光ユニットからクロスラインレーザを走査ガントリに水平方向に照射して他方の側壁の受光ユニットに受光し、受光ユニットのデータから投光ユニットにフィードバック制御を行って、各投光ユニット、各受光ユニットの位置をそれぞれ調整する技術が開示されている。
特許文献2は、「函体構造物の設置方法」であって、函体構造物を設置する場合の角パイプの姿勢を把握するに際し、レーザ測量装置(レーザ墨書き器)からクロスラインレーザを水平方向に照射して、角パイプの内面に設置された3本の測量線との相対位置から角パイプの水平、垂直方向および回転方向の姿勢を測量するものである。
特許文献1および2では、互いに直交交差する水平ラインと鉛直ラインからなるレーザ光を、水平方向に投光する測量用のレーザ墨書き器(投光ユニットやレーザ測量装置ともいう)を使用するため、構造物に水平や鉛直を基準とする被検体を位置決めしたり、被検体の姿勢を検出する場合には大変便利である。
特開2008−29647号公報 特開2014−163098号公報
しかし、水平面に対して所定の仰角や俯角を有する複数の被検体を接合して格点構造物を製造する時に、常時水平方向にのみレーザ照射する上記レーザ墨書き器を使用して、傾斜する被検体の変位を読み取る場合、その計測工程の数が大変多く、計算式を使用する必要もあり面倒であるという問題があった。
本発明は上記問題点を解決して、水平方向や鉛直方向でなく、格点から所定の角度を隔てて傾斜方向に伸びる複数の柱状体の姿勢や位置決めを容易に行うことができ、格点構造物を効率よく製造することができる格点構造物の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、光軸上で直交交差する第1ラインと第2ラインからなるクロスラインレーザ光を使用して、基準柱状体の格点から所定角度隔てて傾斜方向に伸びる複数の柱状体が接合された格点構造物を製造する格点構造物の製造方法であって、
クロスラインレーザ光の光軸を、柱状体の軸心から格点に向かって配置するレーザ光配置工程と、
各柱状体の接続端側に、第1ラインおよび第2ラインにそれぞれ対応する接続端ターゲットを設けるとともに、各柱状体の先端側に、第1ラインおよび第2ラインにそれぞれ対応する先端ターゲットを設けるターゲット形成工程と、
前記接続端ターゲットおよび前記先端ターゲットが形成された柱状体を、基準柱状体との接合位置に配置し、クロスラインレーザ光が前記接続端ターゲットおよび前記先端ターゲットにそれぞれ一致するように、当該柱状体の姿勢を調整して位置決めする位置決め工程と、
基準柱状体に、位置決め後の柱状体を順次接合する接合工程と、を具備したものである。
上記構成によれば、傾斜する柱状体の軸心から格点にクロスラインレーザ光を傾斜状態で配置し、第1ラインおよび第2ラインをそれぞれ接続端ターゲットおよび先端ターゲットに一致させることにより、接合する柱状体を短時間かつ高精度で位置決めすることができる。
また、クロスラインレーザ光の第1ラインを、鉛直面内に配置することで、基準柱状体が設置された基準平面、たとえば定盤上に罫書かれた管の平面視座標に、第1ラインを一致させることで、クロスラインレーザ光の軸心周りの傾き角を容易かつ高精度で設定することができる。
さらに、先端ターゲットを、柱状体の先端面か、または柱状体の先端面に取り付けられた端板に形成することにより、先端ターゲットを容易かつ精度よく形成することができる。
さらにまた、接続端ターゲットを、当該柱状体の基端側外周に取り付けられた接続端検出部材、または当該柱状体の接続端周囲の基準柱状体の表面および接合後の柱状体の表面の少なくとも1つに形成することで、接続端ターゲットを容易かつ精度よく形成することができる。
また、レーザ光配置工程、ターゲット形成工程、位置決め工程および接合工程により基準柱状体にすべての柱状体を接合した後、先端ターゲットとクロスラインレーザ光とのずれ量から柱状体の取付精度を計測する歪み計測工程と、前記歪み計測工程で計測された所定の柱状体を部分的に加熱、冷却することにより当該柱状体の歪み取りを行う歪み取り工程と、前記歪み取り工程後に、先端ターゲットとクロスラインレーザ光とのずれ量から柱状体の取付精度を再計測する歪み再計測工程とを具備したものである。
上記方法において、接合工程後に、傾斜配置したクロスラインレーザ光を利用することで、クロスラインレーザ光の第1ラインおよび第2ラインと、柱状体の先端ターゲットとのずれ量から、柱状体の歪み量を容易かつ精度良く検出することができる。これにより、接合工程に引き続いて歪み計測工程、歪み取り工程、歪み再計測工程と、を連続して行うことができ、高精度で格点構造物を製造することができる。
上記発明によれば、格点から所定角度隔てて放射方向に傾斜して伸びる複数の柱状体の姿勢や位置決めを効率よく高精度で読み取ることができ、格点構造物を効率よく製造することができる。
本発明に係る格点構造物の製造方法の実施例1を示し、格点構造物とレーザ光照射器の配置を説明する概略斜視図である。 格点構造物を説明する拡大斜視図である。 クロスラインレーザ光の受光部の例1を示す斜視図である。 クロスラインレーザ光の受光部の例2を示す斜視図である。 クロスラインレーザ光の受光部の例3を示す斜視図である。 照射器調整装置を示す斜視図である。 照射器調整装置の変形例を示す斜視図である。 格点構造物の製造方法を示すフロー図である。 管の計測座標を示す説明図である。 管の歪み計測結果を示すグラフである。 管の歪み再計測結果を示すグラフである。 レーザ光照射器の他の位置決め方法を説明する斜視図である。 レーザ光照射器の他の位置決め方法を説明する平面図および側面図である。 レーザ光照射器のさらに他の位置決め方法を説明する側面図である。
[実施例1]
以下、本発明の実施例1を、図面を参照して説明する。
複数本の管(柱状体)を、格点を中心として所定角度隔てて放射方向に接合した格点構造物である管集合体の製造方法について説明する。この管集合体は、たとえば高層建築物や橋梁、高層タワーや大型のパラボラアンテナ、電波望遠鏡、光学望遠鏡などの構造体の一部として使用するために、1つの格点から所定角度を隔てて複数、たとえば3本以上で20本前後までの管を溶接により接合したものである。
(概要)
図1,図2には、たとえば7本の管P0〜P6を接合した管集合体11が表示されている。この管集合体11は、たとえば基準水平面となる定盤12上に、垂直(鉛直)方向に立設された1本の基準管P0と、この基準管P1の軸心O0上に設定された格点RPを中心に、所定角度隔ててそれぞれの仰角αで、たとえば6本の管P1〜P6が接合されている。
(クロスラインレーザ光)
図1に示すように、レーザ光照射器(レーザポインタ)21A〜21Fからクロスラインレーザ光CR1〜CR6を、管P1〜P6の軸心O1〜O6から格点RPに向かってそれぞれ照射し、管P1〜P6の位置決めや計測、修正を行う。
図2に示すように、レーザ光照射器21A〜21Fからそれぞれ照射されるクロスラインレーザ光CR1〜CR6は、レーザ光軸(後述するRO)上で互いに直交交差する第1ラインRvと第2ラインRhを有している。
(管とターゲット)
図3は、管P1〜P6において、クロスラインレーザ光CR1〜CR6を受光するための受光部の例1を示す。管P1〜P6はそれぞれ同一であるため、管P1のみを説明する。管P1の軸心O1に沿って照射されるクロスラインレーザ光CR1を受光するために、管P1の先端側受光部22と接続端受光部23がそれぞれ設けられている。
先端受光部22は、管P1の先端部で軸心O1に垂直な先端面に、受光用の端板22aが取り付けられている。また接続端受光部23は、管P1〜P6の接続端側に外嵌固定された受光用の環状部材23aから構成されている。そして、端板23aの表面(先端面)に形成される先端ターゲットFTは、これら軸心O1位置を通って照射される第1ラインRvに位置合わせされる鉛直方向の第1照射線(罫書き線)FTvと、第2ラインRhに位置合わせされる水平方向の第2照射線(罫書き線)FThと、第1照射線FTvおよび第2照射線FThの交差部に表れる先端面中心P1Oと、で構成される。また環状部材23aに形成される接続端ターゲットRTは、第1ラインRvに位置合わせされる上下一対の第1照射線(罫書き線)RTvと、第2ラインRhに位置合わせされる左右一対の第2照射線(罫書き線)RThとからなる。これら第1照射線RTvおよび第2照射線RThは、第1ラインRvおよび第2ラインRhに対応して管P1の胴部外面に軸心O1方向に沿って予め形成された胴部罫書き線BLh,BLhに基づいて形成する。
なお、図3では、環状部材23aを一体物として表記したが、複数個に分離可能な組立式として、ボルトなどの締結具で連結固定してもよい。また環状部材23aの半径方向の突出幅は、管P1〜P6の先端面とレーザ光照射器21A〜21Fとの距離と、管P1〜P6の先端面と環状部材23aとの距離に対応して設定され、第1ラインRvおよび第2ラインRhをそれぞれ受光する突出幅に形成される。
図4は、管P1〜P6において、クロスラインレーザ光CR1を受光するための受光部の例2を示す。管P1〜P6はそれぞれ同一であるため、管P1のみを説明する。
先端側受光部24は、受光用の端板22aを削除し、軸心O1に垂直な管P1の管端面24aを先端受光面とし、この管端面24aに先端ターゲットFTの第1照射線FTvと第2照射線FThがそれぞれ形成されている。また接続端受光部25は、第1ラインRvと第2ラインRhの照射位置近傍にのみに受光片25aをそれぞれ溶接などにより取り付けたもので、受光片25aの先端側の面に接続端ターゲットRTの第1照射線RTvと第2照射線RThが形成されている。これら第1照射線RTvおよび第2照射線RThは、第1ラインRvおよび第2ラインRhに対応して管P1の胴部外面に軸心O1方向に沿って予め形成された胴部罫書き線BLv,BLhに基づいて形成する。
なお、図5に示すように、第1ラインRvと第2ラインRhの受光面が、基準管P0を含む既設の接合済みの管P2〜P6の接続端側の外表面に存在する場合、基準管P0を含む管P1〜P6のいずれかの外表面を接続端受光部25として、胴部罫書き線BLv,BLhの接続端にそれぞれ連結されて第1ラインRv方向および第2ラインRh方向にそれぞれ延びる第1照射線FTvと第2照射線FThを形成する。
(レーザ光の照射調整装置)
図6は、各レーザ光照射器21A〜21Fをそれぞれ姿勢調整可能に支持する照射器調整装置31を示す。この照射器調整装置31は、定盤12上の所定位置に立設される照射器支持柱32に、90°で互いに直交交差するy軸、z軸の二軸方向の移動と、x軸(RO軸)、y軸、z軸の三軸周りの回動が可能に構成されている。
照射器調整装置31は、照射器支持柱32に沿ってレーザ光照射器21A〜21Fを所定範囲で鉛直方向のz軸に沿って昇降移動するz軸方向移動部33と、管P1〜P5に対面する鉛直面内でレーザ光照射器21A〜21Fを水平な幅方向に移動するy軸方向移動部34と、レーザ光照射器21A〜21Fをy軸周りに回動するy軸周り回転部35と、鉛直方向のz軸周りに回動するz軸周り回転部36と、レーザ光照射器21A〜21Fをレーザ光軸RO周りに回動して傾斜角βを設定する光軸周り回転部37とを具備している。
これら各移動部33,34および各回転部35〜37は、位置データおよび角度データの読み取りと、操作盤(図示せず)からの指示データに基づく操作により、クロスラインレーザ光CR1〜CR6の照射角や位置などの調整が自動化されている。この場合、定盤12上で照射器支持柱32の立設位置データに基づいて、z軸方向移動部33に対してz軸位置データが入出力され、y軸方向移動部34に対してy軸位置データが出力される。またy軸周り回転部35に対してy軸回転角データが入出力され、z軸周り回転部34に対してz軸回転角データが入出力され、光軸周り回転部35に対して光軸回転角データが入出力される。したがって、各レーザ光照射器21A〜21Fの照射器支持柱32を、管集合体の設計データに基づいて定盤12の設定位置に立設し、各移動部33,34および各回転部35〜37にデータを入出力することで、レーザ光照射器21A〜21Fからクロスラインレーザ光CR1〜CR6をそれぞれ管P1の軸心O1から格点RPに向かって照射できるように、レーザ光照射器21A〜21Fの位置と姿勢を設定することができる。もちろん、手動で位置および角度をそれぞれ微調整することができる。
なお、図7は照射器調整装置の各回転部の構成を示す変形例で、この照射器調整装置51は、y軸周り回転部53により回動させる回転軸心yと,z軸周り回転部54により回動させる回転軸心zと、光軸周り回転部55により回動させるレーザ光軸ROとを、一点で交差するように構成したものである。これにより、図6の照射器調整装置31ではレーザ光照射器21Aの角度修正後に補正動作が必要であったが、これを不要にすることができる。
(製造方法)
次いで、上記構成を有する設備を使用して管集合体11を製造する方法を、図1,図8を参照して説明する。
[管の位置決めと接合]
(レーザ光配置工程)
定盤12上の所定位置に、格点RPに対応して基準管P0を立設配置する。そして、格点RP直下の定盤12上の平面視格点RP′から、平面視の管P1〜P6の軸心O1〜O6直下の平面視座標線(罫書き線)O1h〜O6hを引く。そして、平面視座標線O1h〜O6hの所定位置に照射器支持柱32を立設し、この照射器支持柱32に照射器調整装置31を介してレーザ光照射器21A〜21Fをそれぞれ設置し、位置と傾斜角βを設定する。そして、各レーザ光照射器21A〜21Fのクロスラインレーザ光CR1〜CR6のレーザ光軸ROを、接合する管P1〜P6の軸心O1〜O6に沿って基準管P0の格点RPに向かい配置する。(STEP.1)
(ターゲット形成工程)
接合する管P1〜P6管P1の胴部外面に、予め第1,第2ラインRv,Rhに対応して軸心O1方向に沿う胴部罫書き線BLv,BLhを形成しておく。これら胴部罫書き線BLv,BLhに基づいて、接続端側受光部23,25に、第1,第2ラインRv,Rhがそれぞれ照射される接続端ターゲットRTの第1,第2照射線RTv,RTh(図3〜図5)を形成するとともに、各管P1〜P6の先端側受光部22,24に、第1,第2ラインRv,Rhがそれぞれ照射される先端ターゲットFTの第1,第2照射線FTv,FTh(図3〜図5)を設ける。(STEP.2)
なお、レーザ光配置工程(STEP.1)とターゲット形成工程(STEP.2)は、並行して実施してもよいし、どちらか一方を先に実施してもよい。
(位置決め工程)
接続端ターゲットRTの第1,第2照射線RTv,RThおよび先端ターゲットFTの第1,第2照射線FTv,FThが形成された管P1から順に、基準管P0との接合位置に配置し、クロスラインレーザ光CR1の第1,第2ラインRv,Rhが、接続端および先端ターゲットRT,FTの第1,第2照射線RTv,RThおよび第1,第2照射線FTv,FThにそれぞれ一致するように、当該管P1〜P6の姿勢を調整して位置決めする。(STEP.3)
(接合工程)
位置決めされた管P1と、基準管P0(および既接合の管)と、順次溶接により接合する。(STEP.4)
位置決め工程と接合工程とを繰り返して、順次残りの管P2〜P6を溶接により接合する。(STEP.5)
[接合した管の計測と調整]
(歪み計測工程)
基準管P0への管P1〜P6の接合を完了した後、先端ターゲットFTの第1,第2照射線FTv,FThとクロスラインレーザ光CR1〜CR6のずれ量から、各管P1〜P6の取付精度をそれぞれ計測する。これらずれ量は、図9に示すように、クロスラインレーザ光CR1〜CR6と先端ターゲットFTの第1,第2照射線FTv,FThとのX軸上およびY軸上の取付誤差である。(STEP.6)
なお、図10および図11に開示されたZ軸上の取付誤差は、レーザ照射器21A〜21Fとは別の計測器で計測された値である。これら基準管P0を含む管P1〜P6の先端側は、後工程において、伸縮継手などを介して中間梁となる中間接続管に連結される。このため、Z軸上の取付誤差は十分な許容長さを有しており、溶接による接合で生じるような範囲の誤差は、このまま放置しても特に問題はない。ここで問題となる取付誤差は、X軸上の取付誤差およびY軸上の取付誤差である。
(歪み取り工程)
歪み計測工程で計測されたX軸上およびY軸上の取付誤差に基づき、所定の組立計算方法により求めた対象の管P1〜P6ごとにすべて、または選択的に歪み取りを行う。この歪み取り作業では、対象の管P1〜P6について、周方向および軸方向の加熱位置や加熱範囲、加熱温度、加熱時間、冷却時間をそれぞれ選択して実施し、歪みを解消する。(STEP.7)
(歪み再計測工程)
歪み取り工程後にそれぞれ、図9に示すように、たとえば管P5におけるX軸上およびY軸上の取付誤差をそれぞれ再計測する。(STEP.8)
残りの管についても、歪み取り工程と歪み再計測工程とを繰り返して、すべての管P1〜P6のX軸上およびY軸上の取付誤差が最小となる許容範囲、たとえば±数mm未満に収める。(STEP.9)
[歪み取りによる取付誤差の修正結果]
ここで、歪み取りによる取付誤差の修正結果を、歪み取り前を示す図10および歪み取り後の図11を参照にして説明する。
管P0〜P6の接合が終了した管P5では、歪み取り前のX軸上の取付誤差が+0.12mmで、Y軸上の取付誤差が+1.53mmであった。この管P5を歪み取り対象として歪み取りを行った後、管P5を再計測すると、X軸上の取付誤差が+0.13mmで、Y軸上の取付誤差が+0.51mmと大きく減少し、管P5の許容範囲内に入ったのが確認された。
[実施例1の効果]
上記実施例1によれば、基準管P0に対して所定の角度隔てて傾斜する管P1〜P6に対して、それぞれの軸心O1〜O6に沿って格点RPを通るクロスラインレーザ光CR1〜CR6を傾斜状態で配置し、第1ラインRvおよび第2ラインRhをそれぞれ接続端ターゲットRTおよび先端ターゲットFRに一致させることにより、接合する管P1〜P6を短時間かつ高精度で位置決めすることができる。
また、クロスラインレーザ光CR1〜CR6の第1ラインRvを、鉛直面内に配置することで、定盤12上で基準管P0が設置された平面視格点RP′から平面視座標線O1h〜O6hに沿う近傍位置に照射器支持柱32を立設配置し、平面視座標線O1h〜O6hにクロスラインレーザ光CR1〜CR6の第1ラインRvを一致させることで、クロスラインレーザ光CR1〜CR6のレーザ光軸RO周りの傾きを、容易かつ高精度で設定することができる。
さらに、先端側受光部22において、管P1〜P6の先端面に取り付けられた端板22aまたは、軸心O1〜O6に垂直な先端面24aを設けることにより、クロスラインレーザ光CR1〜CR6の第1ラインRvと第2ラインRhに対応する先端ターゲットFTの第1照射線FTvおよび第2照射線FThを容易かつ精度良く形成することができる。
さらにまた、接続端側受光部23において、管P1〜P6の基端側外周に取り付けられた環状部材(接続端検出部材)23a、受光片(接続端検出部材)25a、管P1〜P6の接続端周囲の基準管P0の外表面および接合後の管P1〜P6の接続端周囲の管P1〜P5の外表面の少なくとも1つに、クロスラインレーザ光CR1〜CR6の第1ラインRvと第2ラインRhに対応する接続端ターゲットRTの第1照射線RTvおよび第2照射線RThを、容易かつ精度よく形成することができ、管P1〜P6の位置決めと姿勢調整を容易かつ精度良く行うことができる。
また、管P1〜P6の軸心に沿って傾斜して照射されるクロスラインレーザ光CR1〜CR6を利用することで、クロスラインレーザ光CR1〜CR6の第1ラインRvおよび第2ラインRhと、先端ターゲットFTの第1照射線FTvおよび第2照射線FThとの位置ずれ量から、管P1〜P6の取付精度を容易かつ精度良く検出することができる。これにより、接合工程に引き続いて歪み計測工程、歪み取り工程、歪み再計測工程を連続して行うことができ、クロスラインレーザ光CR1〜CR6を利用して歪み取り工程、歪み再計測工程を繰り返し、高精度な管集合体11を製造することができる。
[レーザ光照射器の他の位置決め方法]
実施例1では、管P1〜P6を含む管集合体11の設計データに基づいて照射器支持柱32の位置データと、受光器調整装置31への入力データにより、管P1〜P6の各仰角αと同一となるレーザ光照射器21A〜21Fの傾斜角β(180°−α)を設定し、姿勢調整したが、手動でレーザ光照射器21A〜21Fの傾斜角βを設定する場合の設置方法を、図12〜図13を参照して説明する。なお、先の実施例と同一部材については同一符号を付して説明は省略する。またレーザ光照射器21Aおよび管P1のみを説明し、他のレーザ光照射器21B〜21Fおよび管P2〜P6は同様であるため、説明を省略する。
(レーザ光照射器21Aの設置)
まず定盤12上に平面視格点RP′から管P1の軸心O1に沿う平面視座標線(罫書き線)O1hを形成する。そして、平面視座標線O1hを含む鉛直面内にレーザ光照射器21Aを配置する。まず、格点RP(平面視格点RP′)から所定距離(R0+R1+R2+R3、R1=0)離れた位置に照射器支持柱32を立設する。そして、照射器支持柱32における、立設位置に対応するクロスラインレーザ光CR1の高さ(Rv1+Rv2+Rv3)にレーザ光照射器21Aを取り付ける。ここで、Rv1は定盤12から管P1の先端面中心P1O(後述する計測基準柱41Rにおける高さ座標線HRv)までの高さ、Rv2は、先端面中心P1Oから、後述する計測基準柱41Lにおける高さ座標線HLvまでの仰角αに対応する高さ、Rv3は、高さ座標線HLvから照射器支持柱32までの仰角αに対応する高さである。
さらに、レーザ光照射器21Aから照射されるクロスラインレーザ光CR1の第1ラインRvが平面視座標線O1h上に一致するように、レーザ光照射器21Aのレーザ光軸RO周りの角度を調整し、第1ラインRvを鉛直方向に照射する。
(計測基準柱の設置)
管P1の平面視座標線O1hを挟んで両側に所定間隔をあけ、さらに平面視格点RP′から平面視座標O1hの長さ方向に所定間隔をあけて、一対の計測基準柱41L,41Rを定盤12上に立設する。
ここで格点RP(平面視格点RP′)からレーザ光照射器21Aまでの距離(R0+R1+R2+R3)において、R0は、平面視座標線O1hにおける格点RPから管P1の軸心O1までの距離であり、また平面視座標線O1hにおいて管P1の先端面と一致するように計測基準柱41Rを設置したため、R1=0である。さらにR2は、平面視座標線O1hにおける計測基準柱41Rから計測基準柱41Lまでの距離であり、さらにまたR3は、平面視座標線O1hにおける計測基準柱41Lから照射器支持柱32までの距離である。
(高さ座標線の形成)
そして設計データに基づいて、管P1の先端面中心P1O(=計測基準柱41R)から計測基準柱41Lまで平面視座標線O1hに沿う距離(R2)と,計測基準柱41Lからレーザ光照射器21Aまで平面視座標線O1hに沿う距離R3と、管P1の仰角αから計測基準柱41L,41Rにおいて第2ラインRhが照射されるレーザ光照射器21Aの対向面に、高さ座標線(罫書き線)HLv,HRvを形成する。
(レーザ光照射器の調整)
計測基準柱41L,41Rの高さ座標線HLv,HRvに第2ラインRhが一致するように、レーザ光照射器21Aの仰角αに対応する傾斜角βをそれぞれ調整する。
上記手順により、手動であっても、レーザ光照射器21Aの傾斜角βを高精度で設定することができ、クロスラインレーザ光CR1を設定位置の管P1の軸心O1および格点RPに確実に照射することができる。
ところで、図12に仮想線で示す仰角αがたとえば70°を超えるレーザ光照射器21Fは、既接合された管P1〜P5が障害となり、照射器支持柱32の設置が困難になるおそれがある。この場合、天井から垂下、または支持された照射器支持柱32を使用して、レーザ光照射器21Fを設置すればよい。またクロスラインレーザ光CR1の第2ラインRhが計測基準柱41L,41Rの鉛直面に鋭角で照射されると、照射光の受光幅が広がり、誤差の原因となりやすい。このため、計測基準柱41L,41Rに替えて、図12に仮想線で示すように、第2ラインRhに対応する標準線が平面部(上面)に形成された水平柱41HL,41HRを有するL字形や門型などの計測基準柱41Hを設置し、クロスラインレーザ光CR1の第2ラインRhを水平柱41HL,41HRの平面部に照射することで、第2ラインRhの位置を高精度で読み取ることができる。
(さらに他のレーザ光照射器の調整)
図12,図13に替えて、図14に示すように、管P1を設置しないで、格点RP位置に支持治具42を介して設置した格点ターゲットRPTと、一方の計測基準柱41L(または41R)とにより、レーザ光照射器21Aの位置決めと、クロスラインレーザ光CR1の仰角αの調整を行うこともできる。
前記支持治具42は、格点RP位置に立設された鉛直軸42aに水平方向回転固定機構42bを介してU字形支持アーム42cを設け、この支持アーム42cに水平ピンを有する鉛直方向回転固定機構42dを介して平板状のターゲット板42eを設けたもので、ターゲット板42eの表面に格点ターゲットRPTが形成される。これにより、簡単な構造で、全方向からのクロスラインレーザ光CR1〜CR6に対面させることができる。
上記製造方法のクロスラインレーザ光に使用することにより、管に限らず、構造物から傾斜状態で取り付けられる柱状構造物を高精度で位置決めしたり、計測したりすることができる。
P0 基準管(柱状体)
P1〜P6 管(柱状体)
O0〜O6 軸心
O1h〜O6h 平面視座標線
RP 格点
RP′ 平面視格点
P1O 先端面中心
CR1〜CR6 クロスラインレーザ光
RO レーザ光軸
Rv 第1ライン
Rh 第2ライン
FT 先端ターゲット
FTv 第1照射線
FTh 第2照射線
RT 接続端ターゲット
RTv 第1照射線
RTh 第2照射線
α 仰角
β 傾斜角
11 管集合体(格点構造物)
12 定盤(基準水平面)
21A〜21F レーザ光照射器
22,24 先端側受光部
22a 端板
24a 管端面
23,25 接続端側受光部
23a 環状部材
25a 受光片
31 照射器調整装置
32 照射器支持柱

Claims (5)

  1. 光軸上で直交交差する第1ラインと第2ラインからなるクロスラインレーザ光を使用して、基準柱状体の格点から所定角度隔てて傾斜方向に伸びる複数の柱状体が接合された格点構造物を製造する格点構造物の製造方法であって、
    クロスラインレーザ光の光軸を、柱状体の軸心から格点に向かって配置するレーザ光配置工程と、
    各柱状体の接続端側に、第1ラインおよび第2ラインにそれぞれ対応する接続端ターゲットを設けるとともに、各柱状体の先端側に、第1ラインおよび第2ラインにそれぞれ対応する先端ターゲットを設けるターゲット形成工程と、
    前記接続端ターゲットおよび前記先端ターゲットが形成された柱状体を、基準柱状体との接合位置に配置し、クロスラインレーザ光が前記接続端ターゲットおよび前記先端ターゲットにそれぞれ一致するように、当該柱状体の姿勢を調整して位置決めする位置決め工程と、
    基準柱状体に、位置決め後の柱状体を順次接合する接合工程と、を具備した
    ことを特徴とする格点構造物の製造方法。
  2. クロスラインレーザ光の第1ラインは、鉛直面内に配置される
    ことを特徴とする請求項1記載の格点構造物の製造方法。
  3. 先端ターゲットは、柱状体の先端面または柱状体の先端面に取り付けられた端板に形成される
    ことを特徴とする請求項1または2記載の格点構造物の製造方法。
  4. 接続端ターゲットは、当該柱状体の基端側外周に取り付けられた接続端検出部材、または当該柱状体の接続端周囲の基準柱状体の表面および接合後の柱状体の表面の少なくとも1つに形成される
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の格点構造物の製造方法。
  5. 基準柱状体にすべての柱状体を接合した後、先端ターゲットとクロスラインレーザ光とのずれ量から柱状体の取付精度を計測する歪み計測工程と、
    前記歪み計測工程で計測された所定の柱状体を部分的に加熱、冷却することにより当該柱状体の歪み取りを行う歪み取り工程と、
    前記歪み取り工程後に、先端ターゲットとクロスラインレーザ光とのずれ量から柱状体の取付精度を再計測する歪み再計測工程とを具備した
    ことを特徴とする請求項1記載の格点構造物の製造方法。

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