JP2017067348A - 給湯システム及び給湯システムの異常判定方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】万一、湯水の流路を切り替える流路切替弁に不具合が生じても、その不具合を検出可能な給湯システム及び給湯システムの異常判定方法を提供する。【解決手段】給湯熱交換器21と追い焚き暖房熱交換器22とが共通のフィン201で一体化された給湯器2と、追い焚き循環往き通路221,411の途中に配置される風呂往き三方弁31と、追い焚き循環戻り通路222,412の途中に配置される風呂戻り三方弁32と、暖房往き通路511と、暖房戻り通路512,331と、エアセパレーター33と、オーバーフローパイプ332と、風呂戻り三方弁32を経由して追い焚き循環戻り通路222を流れる湯水の温度を検出する戻り湯温センサー2222と、戻り湯温センサー2222によって検出され、バーナー23の運転・停止に応じて変動している湯温の温度変化度合に基づいて、風呂戻り三方弁32及び風呂往き三方弁31の少なくとも一方の異常を判定する異常判定部S27とを有する。【選択図】図18
Description
この発明は、給湯システム及び給湯システムの異常判定方法に関する。
発明者らは、特許文献1にあるような、給湯熱交換器及び追い焚き暖房熱交換器を用いる給湯システムを開発中である。このようなシステムでは、使用する熱交換器を切り替えたり、また切替弁を用いて湯水の流路を切り替えることで、浴槽やカランなどへの湯の供給,浴槽の湯の追い焚き,浴室の暖房などを行うことができる。またこのシステムでは、浴室の暖房と浴槽の追い焚きを同時に行うことも可能である。この場合は、浴槽湯水を高温にして、高温の湯水を暖房に用い、暖房放熱によって温度が低下したものの、まだまだ温度が高い湯を浴槽に供給することで、効率的に浴槽を追い焚きすることができる。
特許文献1の給湯システムは、給湯熱交換器と追い焚き暖房熱交換器とが別々に配置され、それぞれの下に別々のガスバーナーが配置された二缶タイプの給湯器を使用していた。これに対して、発明者らは、上下に配置された給湯熱交換器及び追い焚き暖房熱交換器が共通のフィンで一体化されて、その下にガスバーナーが配置された一缶タイプの給湯器を使用する給湯システムを開発している。一缶タイプの給湯器では、ひとつのガスバーナーが給湯熱交換器及び追い焚き暖房熱交換器を加熱するので、二缶タイプの給湯器に比べて小形化することができ、また価格も安価にすることが可能である。
ところが、一缶タイプの給湯器では給湯せずに追い焚き・暖房する場合にもガスバーナーの熱が給湯熱交換器に伝達するので、給湯熱交換器内の湯水が沸騰するおそれがある。給湯熱交換器の湯が沸騰した状態で出湯端末の栓が開けられると、沸騰した湯が出湯端末から流出することとなり危険である。
このような事態を防止すべく、特許文献2のように、給湯せずに追い焚き・暖房する場合には、給湯熱交換器に設けられた湯温センサーの検出温度に基づいてガスバーナーをオンオフして燃焼・停止を繰り返すことで、給湯熱交換器内の湯水の沸騰を防止することが考えられる。
しかしながら、一缶タイプの給湯器は、給湯せずに追い焚き・暖房する場合にガスバーナーをオンオフして燃焼・停止を繰り返すということに起因して、湯水の流路を切り替える切替弁に不具合が生じても、その不具合を判定することが困難であるという問題があった。
本発明は、このような問題点に着目してなされた。本発明の目的は、万一、湯水の流路を切り替える切替弁に不具合が生じても、その不具合を検出可能な給湯システム及び給湯システムの異常判定方法を提供することである。
本発明は以下のような解決手段によって前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために本発明の実施形態に対応する符号を付するが、これに限定されるものではない。また符号を付して説明した構成は適宜代替しても改良してもよい。
第1の発明は、給湯熱交換器(21)と追い焚き暖房熱交換器(22)とが共通のフィン(201)で一体化されて、その下方にバーナー(23)が配置されており、給湯せずに暖房運転するときは、給湯熱交換器(21)の湯温に応じて、バーナー(23)を運転・停止させる給湯器(2)と、前記追い焚き暖房熱交換器(22)に接続され、追い焚き暖房熱交換器(22)から出て浴槽(40)に向かう湯水が流れる追い焚き循環往き通路(221,411)と、前記浴槽(40)に接続され、浴槽(40)から出て前記追い焚き暖房熱交換器(22)に向かう湯水が流れる追い焚き循環戻り通路(222,412)と、前記追い焚き循環往き通路(221,411)の途中に配置される風呂往き三方弁(31)と、前記追い焚き循環戻り通路(222,412)の途中に配置される風呂戻り三方弁(32)と、前記風呂往き三方弁(31)に接続され、風呂往き三方弁(31)から出て暖房熱交換器(51)に向かう湯水が流れる暖房往き通路(511)と、前記暖房熱交換器(51)に接続され、暖房熱交換器(51)から出て風呂戻り三方弁(32)に向かう湯水が流れる暖房戻り通路(512,331)と、前記暖房戻り通路(512,331)の途中に設けられるエアセパレーター(33)と、一端が前記エアセパレーター(33)の上面に接続され、他端が前記風呂往き三方弁(31)と前記浴槽(40)との間の追い焚き循環往き通路(411)に合流するオーバーフローパイプ(332)と、前記風呂戻り三方弁(32)を経由して前記追い焚き循環戻り通路(222)を流れる湯水の温度を検出する戻り湯温センサー(2222)と、前記戻り湯温センサー(2222)によって検出され、前記バーナー(23)の運転・停止に応じて変動している湯温の温度変化度合に基づいて、前記風呂戻り三方弁(32)及び前記風呂往き三方弁(31)の少なくとも一方の異常を判定する異常判定部(S27)とを有する給湯システムである。
第2の発明は、第1の発明において、前記異常判定部(S27)は、暖房運転を開始して検出された起点温度から、湯温が安定するまでの所定時間を経過して到達した温度変動域の中心温度までの温度変化度合が判定値よりも小さいときには風呂戻り三方弁(32)の異常を判定し、判定値よりも大きいときには風呂往き三方弁(31)の異常を判定する給湯システムである。
第3の発明は、第1の発明において、前記異常判定部(S27)は、暖房運転を開始して検出された起点温度からの単位時間当たり温度変化度合が判定値よりも小さいときには風呂戻り三方弁(32)の異常を判定し、判定値よりも大きいときには風呂往き三方弁(31)の異常を判定する給湯システムである。
第4の発明は、第1の発明において、前記異常判定部(S27)は、湯温が安定するまでの所定時間を経過して到達した温度変動域における温度変動の変動幅が判定値よりも小さいときに風呂戻り三方弁(32)の異常を判定するを有する給湯システムである。
第5の発明は、第1から第4までのいずれかの発明において、前記異常判定部(S27)が前記風呂戻り三方弁(32)の異常を判定した後、風呂戻り三方弁(32)から漏れる湯の量が、許容湯量を超えるまでは暖房運転を中止せず、許容湯量を超えたら暖房運転を中止する給湯システムである。
第6の発明は、第5の発明において、前記許容湯量は、浴槽タイプに応じて設定される給湯システムである。
第7の発明は、給湯熱交換器(21)と追い焚き暖房熱交換器(22)とが共通のフィン(201)で一体化されて、その下方にバーナー(23)が配置されており、給湯せずに暖房運転するときは、給湯熱交換器(21)の湯温に応じて、バーナー(23)を運転・停止させる給湯器(2)と、前記追い焚き暖房熱交換器(22)に接続され、追い焚き暖房熱交換器(22)から出て浴槽(40)に向かう湯水が流れる追い焚き循環往き通路(221,411)と、前記浴槽(40)に接続され、浴槽(40)から出て前記追い焚き暖房熱交換器(22)に向かう湯水が流れる追い焚き循環戻り通路(222,412)と、前記追い焚き循環往き通路(221,411)の途中に配置される風呂往き三方弁(31)と、前記追い焚き循環戻り通路(222,412)の途中に配置される風呂戻り三方弁(32)と、前記風呂往き三方弁(31)に接続され、風呂往き三方弁(31)から出て暖房熱交換器(51)に向かう湯水が流れる暖房往き通路(511)と、前記暖房熱交換器(51)に接続され、暖房熱交換器(51)から出て風呂戻り三方弁(32)に向かう湯水が流れる暖房戻り通路(512,331)と、前記暖房戻り通路(512,331)の途中に設けられるエアセパレーター(33)と、一端が前記エアセパレーター(33)の上面に接続され、他端が前記風呂往き三方弁(31)と前記浴槽(40)との間の追い焚き循環往き通路(411)に合流するオーバーフローパイプ(332)とを有する給湯システムの異常判定方法であって、前記追い焚き循環戻り通路(222)に設けられた戻り湯温センサー(2222)を用いて、前記風呂戻り三方弁(32)を経由して前記追い焚き循環戻り通路(222)を流れる湯水の温度を検出する循環戻り湯温検出工程(S23)と、前記循環戻り湯温検出工程(S23)で検出され、前記バーナー(23)の運転・停止に応じて変動している湯温の温度変化度合に基づいて、前記風呂戻り三方弁(32)及び前記風呂往き三方弁(31)の少なくとも一方の異常を判定する異常判定工程(S27)とを有する給湯システムの異常判定方法である。
この態様によれば、戻り湯温センサーによって検出され、バーナーの運転・停止に応じて変動している湯温の温度変化度合に基づいて、風呂戻り三方弁及び風呂往き三方弁の少なくとも一方の異常を判定するので、湯温が変動するようなシステムであっても、風呂往き三方弁31・風呂戻り三方弁32の異常を判定することが可能である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は、暖房機能付きの給湯システム1の基本構成を示す図である。
図1は、暖房機能付きの給湯システム1の基本構成を示す図である。
給湯システム1は、主として給湯器2及び温水分岐ユニット3を含む。
給湯器2には、給湯熱交換器21及び追い焚き暖房熱交換器22が上下に配置されて共通のフィン201で一体化されている。その下には、ガスバーナー23が配置されている。ガスバーナー23の下には、燃焼用の空気を供給する燃焼ファンが設けられている。ガスバーナー23は、ガス供給管231から供給された燃料ガスを燃焼して、給湯熱交換器21及び追い焚き暖房熱交換器22を加熱する。
給湯熱交換器21の入口には、入水管211が接続される。入水管211には上水道の水が流れる。上水道の水は、入水管211を通って給湯熱交換器21に供給される。なお入水管211を流れる水の流量は、流量センサー2111で検出される。
給湯熱交換器21の出口には、出湯管212が接続される。出湯管212には給湯熱交換器21で加熱された湯が流れる。給湯熱交換器21で加熱された湯は、出湯管212を通って、カランやシャワーヘッド等の出湯端末60に供給される。出湯管212から湯落とし込み管213が分岐する。この湯落とし込み管213は、追い焚き暖房熱交換器22の入口に接続される湯戻り管222に合流する。湯落とし込み管213には圧力センサー2131が設けられる。給湯熱交換器21の内部には、給湯熱交換器21内の湯の温度(滞留湯温)を検出するための湯温センサー2121が設けられる。給湯熱交換器21の出口には、給湯熱交換器21を通過する湯の温度を検出するための温度センサー2122が設けられる。給湯熱交換器21から出た湯にバイパス管214からの水を混ぜて温度が低下した湯が通る出湯管212には、出湯端末60に送られる湯の温度を検出するための出湯温度センサー2123が設けられる。
追い焚き暖房熱交換器22の出口には、湯往き管221の一端が接続される。湯往き管221の他端は、温水分岐ユニット3の風呂往き三方弁31に接続される。追い焚き暖房熱交換器22の入口には、湯戻り管222の一端が接続される。湯戻り管222の他端は、温水分岐ユニット3の風呂戻り三方弁32に接続される。湯戻り管222には、循環ポンプ220が設けられる。この循環ポンプ220は、湯落とし込み管213の合流箇所よりも追い焚き暖房熱交換器22に近い箇所に設けられている。また湯戻り管222には、風呂水流スイッチ2221及び風呂温度センサー2222も設けられている。風呂水流スイッチ2221及び風呂温度センサー2222は、湯落とし込み管213の合流箇所よりも追い焚き暖房熱交換器22から離れた箇所に設けられている。風呂温度センサー2222は、たとえばサーミスターである。風呂温度センサー2222を使用することで、浴槽40の湯温を検知することができる。
温水分岐ユニット3は、風呂往き三方弁31と、風呂戻り三方弁32とを含む。
風呂往き三方弁31のひとつの接続口には、上述のように湯往き管221が接続される。風呂往き三方弁31の別の接続口には風呂往き管411の一端が接続される。風呂往き管411の他端は、浴槽40の循環金具41に接続される。風呂往き三方弁31の残りの接続口には、暖房往き管511の一端が接続される。暖房往き管511の他端は、暖房ユニット50の暖房熱交換器51の入口に接続されるとともに、暖房熱交換器51の入口と出口はバイパスされる。暖房往き管511には暖房温度センサー5111が設けられている。この暖房温度センサー5111で、暖房熱交換器51に流入する湯の温度を検出する。
風呂戻り三方弁32のひとつの接続口には、上述のように湯戻り管222が接続される。風呂戻り三方弁32の別の接続口には風呂戻り管412の一端が接続される。風呂戻り管412の他端は、浴槽40の循環金具41に接続される。風呂戻り三方弁32の残りの接続口には、エアセパレーター接続管331の一端が接続される。エアセパレーター接続管331の他端は、エアセパレーター33の底面に接続される。エアセパレーター33は、湯を貯める空間を有している。暖房熱交換器51の出口に接続される暖房戻り管512の他端が、エアセパレーター33の底面に接続される。
このようになっているので、湯往き管221及び風呂往き管411が連通するように風呂往き三方弁31を切り替えて、風呂戻り管412及び湯戻り管222が連通するように風呂戻り三方弁32を切り替えた状態で、循環ポンプ220が作動すると、給湯器2で加熱された湯が浴槽40を循環する。
湯往き管221及び暖房往き管511が連通するように風呂往き三方弁31を切り替えるとともに、エアセパレーター接続管331及び湯戻り管222が連通するように風呂戻り三方弁32を切り替えた状態で、循環ポンプ220が作動すると、給湯器2で加熱された湯が暖房ユニット50の暖房熱交換器51及びエアセパレーター33を循環する。
なおエアセパレーター33の上面には、オーバーフローパイプ332の一端が接続されている。オーバーフローパイプ332の他端は、風呂往き管411に合流する。
図中、200は給湯器2のコントローラー、300は温水分岐ユニット3のコントローラー、52は暖房ユニット50の室温検知センサーである。
給湯器コントローラー200にはリモコン(不図示)が接続され、リモコンが操作されて給湯温度や風呂温度が設定される。カランやシャワーヘッド等の出湯端末60の栓が開かれると、出湯温度センサー2123によって検出される出湯温度が、給湯設定温度となるように、ガスバーナー23の燃焼が調整されて給湯熱交換器21が加熱される。また、風呂の追い焚き燃焼時には、風呂温度センサー2222によって検出される風呂温度が、風呂設定温度となるように、ガスバーナー23の燃焼が調整されて、追い焚き暖房熱交換器22が加熱される。
ところで、この種の一缶二水路給湯器においては、上述の如く、給湯燃焼と風呂の追い焚き燃焼とが共通のガスバーナー23によって行われる。そして、このガスバーナー23の燃焼によって加熱される給湯熱交換器21と追い焚き暖房熱交換器22とが上下に配置されている。そのため、給湯することなく追い焚き・暖房するときにも、ガスバーナー23の熱が給湯熱交換器21に伝達することとなり、給湯熱交換器21内の湯水の温度が上昇する。この状態が継続すると、給湯熱交換器21内の湯が沸騰することがあり、出湯端末60が開栓されると、給湯熱交換器21内の沸騰した湯が給湯されることになり、危険である。
そこで、このような一缶二水路給湯器においては、給湯燃焼が行われることなく風呂の追い焚き燃焼のみが行われる風呂単独の追い焚き燃焼時や給湯燃焼が行われることなく暖房運転燃焼のみが行われる暖房単独燃焼時などには、給湯熱交換器21内の湯の温度(滞留湯温)を湯温センサー2121で検出して、給湯熱交換器21の湯水が沸騰する前にガスバーナー23を停止し、給湯熱交換器21側に湯水の温度がある程度低下したら再びガスバーナー23を燃焼する動作を繰り返すようにしている。
続いて以下では具体的な運転シーンに沿った給湯システム1の運転についてさらに詳しく説明する。
リモコンが操作されて入浴予定時刻として18時がセットされた場合を例に挙げて、給湯システム1の作動について説明する。なお入浴予定時刻(18時)の前に浴室の暖房も完了させる。
この場合は、入浴予定時刻(18時)の30分前にシステムが作動を開始する。最初にエアパージ運転を実行する。エアパージ運転では、図2に示されるように、追い焚き暖房熱交換器22と暖房熱交換器51とが連通するように風呂往き三方弁31を切り替えるとともに、追い焚き暖房熱交換器22とエアセパレーター33とが連通するように風呂戻り三方弁32を切り替える。この状態で、上水道の水を供給すると、水は入水管211を流れて給湯熱交換器21で加熱され、出湯管212→湯落とし込み管213と流れた後、湯戻り管222で2つの流れに分流する。なお図中、湯水温度の概略をドットの濃淡で表現した。ドットが濃いところは湯水温度が高く、ドットが淡いところは湯水温度が低い。図2中は2つの流れが判りやすいように濃淡を付けているが、エアパージ運転中は暖房ファンを運転しないので、ほぼ同じ温度となっている。
分流したひとつの流れは、湯戻り管222→追い焚き暖房熱交換器22、という流れであり、追い焚き暖房熱交換器22でさらに加熱されて、湯往き管221→風呂往き三方弁31→暖房往き管511→暖房熱交換器51→暖房戻り管512、と流れてエアセパレーター33に到達する。分流したもうひとつ流れは、湯戻り管222→風呂戻り三方弁32→エアセパレーター33、という流れである。このように、湯戻り管222で2つに分流した流れは、エアセパレーター33で合流する。なお暖房熱交換器51が冷えていれば、暖房熱交換器51から出た湯水は、暖房熱交換器51に奪われる熱量だけ温度が低下することとなる。
そして、エアセパレーター33から、オーバーフローパイプ332→風呂往き管411→循環金具41、と流れて浴槽40に到達する。このように湯が流れることで、配管中の空気がパージされる。なお仕様にもよるが、2〜3リットル程度の湯水が流れれば、エアパージが完了する。給水圧によって湯水が毎分2リットル程度流れればこのエアパージは、約1分程度で完了する。
エアパージが完了したら、浴槽40が所望の湯量になるまで、湯張り運転を実行する。この場合は、図3に示されるように、追い焚き暖房熱交換器22と浴槽40とが連通するように風呂往き三方弁31及び風呂戻り三方弁32を切り替える。この状態で上水道の水を供給すると、水は入水管211を流れて給湯熱交換器21で加熱されて出湯管212→湯落とし込み管213と流れた後、湯戻り管222で2つの流れに分流する。
ひとつの流れは、湯戻り管222→追い焚き暖房熱交換器22、という流れであり、追い焚き暖房熱交換器22でさらに加熱されて、湯往き管221→風呂往き三方弁31→風呂往き管411→循環金具41と流れて浴槽40に到達する。もうひとつ流れは、湯戻り管222→風呂戻り三方弁32→風呂戻り管412→循環金具41(浴槽40)という流れである。このように、給湯熱交換器21で加熱された湯は、途中で2系統に分流して浴槽40に供給される。この湯張り運転は、浴槽40が所望の湯量になるまで行われる。なお浴槽40の湯量Qは、圧力センサー2131で検出された水圧PをPQ線図に適合することで求められる。
湯張りが完了したら、湯温が適温になるまで追い焚き運転が実行される。この場合は、図4に示されるように、風呂往き三方弁31及び風呂戻り三方弁32が、追い焚き暖房熱交換器22と浴槽40とを連通させた状態で循環ポンプ220を作動させる。すると、浴槽40の湯水が、循環金具41→風呂戻り管412→風呂戻り三方弁32→湯戻り管222→追い焚き暖房熱交換器22→湯往き管221→風呂往き三方弁31→風呂往き管411→循環金具41→浴槽40、と循環し、追い焚き暖房熱交換器22で加熱される。なおこの場合、給湯せずに追い焚きのみするが、ガスバーナー23の熱が給湯熱交換器21にも伝達するので、給湯熱交換器21内の湯水が沸騰するおそれがある。給湯熱交換器21の湯が沸騰した状態で出湯端末60の栓が開けられると、沸騰した湯が出湯端末60から流出することとなり危険である。そこでこの場合は、給湯熱交換器21に設けられた湯温センサー2121の検出温度を見ながらガスバーナー23をオンオフして燃焼・停止を繰り返すことで、給湯熱交換器21内で湯水が沸騰することを防止しながら追い焚きする。入浴予定時刻(18時)の15分程度前までには湯が適温になって追い焚きが完了する。
セットされている入浴予定時刻の10分程度前になったら、暖房運転が開始される。この場合は、図5に示されるように、風呂往き三方弁31を切り替えて、追い焚き暖房熱交換器22と暖房熱交換器51とを連通させるとともに、風呂戻り三方弁32を切り替えて、追い焚き暖房熱交換器22とエアセパレーター33とを連通させる。この状態で循環ポンプ220を作動させる。すると、追い焚き暖房熱交換器22で加熱されて70℃程度になった湯が、湯往き管221→風呂往き三方弁31→暖房往き管511、と流れて暖房熱交換器51に達する。暖房熱交換器51で、湯の熱が放熱されて、浴室内を暖めることとなる。暖房熱交換器51を通った湯は、60℃程度まで温度が下がり、暖房戻り管512→エアセパレーター33→エアセパレーター接続管331→風呂戻り三方弁32→湯戻り管222、と流れて、再び、追い焚き暖房熱交換器22を流れて加熱される。
この暖房運転では、給湯することなく暖房のみするが、ガスバーナー23の熱が給湯熱交換器21にも伝達するので、給湯熱交換器21内の湯水が沸騰するおそれがある。そこでこの場合は、給湯熱交換器21に設けられた湯温センサー2121の検出温度を見ながらガスバーナー23をオンオフして燃焼・停止を繰り返すことで、給湯熱交換器21内で湯水が沸騰することを防止しながら暖房する。入浴予定時刻(18時)までには浴室が適温になって暖房運転が完了する。
その後、時間が経過して浴室の温度が低下するなどして、浴室の暖房と浴槽の追い焚きを同時に行う必要が出てくる場合がある。この場合は、図6に示されるように、風呂往き三方弁31を切り替えて、追い焚き暖房熱交換器22と暖房熱交換器51とを連通させるとともに、風呂戻り三方弁32を切り替えて、追い焚き暖房熱交換器22と浴槽40とを連通させる。この状態で循環ポンプ220を作動させる。すると、浴槽40の湯水が、循環金具41→風呂戻り管412→風呂戻り三方弁32→湯戻り管222→追い焚き暖房熱交換器22、と流れて、追い焚き暖房熱交換器22で加熱されて70℃程度になる。そしてその湯が、湯往き管221→風呂往き三方弁31→暖房往き管511、と流れて暖房熱交換器51に達する。暖房熱交換器51で、湯の熱が放熱されて、浴室内を暖める。暖房熱交換器51を通った湯は、60℃程度まで温度が下がるものの、まだまだ温度が高い。その湯が、暖房戻り管512→エアセパレーター33→オーバーフローパイプ332→風呂往き管411→循環金具41、と流れて再び浴槽40に到達する。このように、追い焚き暖房熱交換器22で加熱されて70℃程度になった湯は、暖房熱交換器51で放熱して浴室内を暖める。そして、暖房熱交換器51を通過して60℃程度まで温度が下がったもののまだまだ温度が高い湯が浴槽に供給されることで、効率的に浴槽を追い焚きすることが可能である。
ところで、風呂往き三方弁31・風呂戻り三方弁32が故障して、中間開度で停止した状態で暖房運転を行うと、風呂の湯温が高くなり過ぎたり、浴室の暖房の効きが悪いなどの不具合が生じる。まず、予想される故障原因について説明を行う。図7に風呂往き三方弁31・風呂戻り三方弁32の一般的な内部構造を示す。風呂往き三方弁31・風呂戻り三方弁32の内部流路には、楕円形ステンレス板に2つのゴムが被せられたバタフライバルブVがある。バタフライバルブVは、2ヶ所(図中×印部)でシャフトSFTにスポット溶接されている。シャフトSFTの先端にはギヤGが固設されている。ギヤGは、モーターMによって駆動される。ギヤGの回転角度(バタフライバルブVの開度)は、角度位置センサーSによって検出される。バタフライバルブVは、モーターMによって角度が変更される。バタフライバルブVは、楕円形ステンレス板に被せられたゴム部分を、管路端部に押しつけたり解放したりすることで流路を開閉することで、流路を択一的に切り替える。
ところで、ステッピングモーターを用いることで、上述したような角度位置センサーSを使用しない場合がある。この場合、ステッピングモーターの脱調(ステッピングモーターに通電しても回動しないために、バタフライバルブの実際の角度が、演算によって求められる角度に対してズレる現象)によって、バタフライバルブの角度が予定角度と異なる場合がある。厳密には故障ではないかもしれないが、脱調状態(中間開度で停止した状態)で暖房運転を行うと、風呂の湯温が高くなり過ぎたり、浴室の暖房の効きが悪いなどの不具合が生じる。また、角度位置センサーを用いたとしても、角度位置センサーにリード線をハンダ付けする際に用いる塩化亜鉛等のハンダペーストが、角度位置センサーの検出面上にある銅箔を腐食させ、角度位置センサーの接触部分の接触不良によってバタフライバルブの角度を誤検出する場合がある。前記の2つのパターンでは、いきなり本来の100%開度が70%開度のように急変し、不具合を生じる。ところで、2つのゴムをかぶせたバタフライバルブは、切り替える管路端部にゴム部分を押しつけることで閉止している。このとき、バタフライバルブとシャフト間を固定しているスポット溶接部分には、スポット溶接が剥がれる方向に力が加わる。スポット溶接時の溶接電流が適切でなかった場合には、金属疲労により溶接が剥がれ、本来の100%開度が85%開度となり、さらに剥がれて70%開度のようにゆっくり異常が進行する場合がある。このようにいきなり開度に異常が生じる故障とゆっくり進行する故障がある。次に故障時の湯水の流れについて説明する。
最初に、図8を参照して、風呂戻り三方弁32が故障して中間開度で停止した場合について説明する。理解しやすいように具体的な数値を用いて、本来の100%開度ではなく70%開度であった場合を例に挙げて説明する。
循環ポンプ220で圧送されて、追い焚き暖房熱交換器22で加熱された湯が、湯往き管221→風呂往き三方弁31→暖房往き管511→暖房熱交換器51→暖房戻り管512、と流れてエアセパレーター33に送られる。三方弁32が本来の100%開度(エアセパレーター接続管331側100%開度、風呂戻り管412側0%開度)であれば、エアセパレーター33に送られてきた全量をエアセパレーター接続管331を通じて三方弁32→湯戻り管222へと送るが、三方弁32が本来の70%開度(エアセパレーター接続管331側70%開度、風呂戻り管412側30%開度)なので、エアセパレーター33に送られてきた70%の流量しかエアセパレーター接続管331を通じて三方弁32→湯戻り管222に流すことができない。エアセパレーター33では、行き場を失った30%が、エアセパレーター33から溢れてオーバーフローパイプ332に流出する。そして、オーバーフローパイプ332→風呂往き管411→循環金具41、と流れて浴槽40に到達する。
循環ポンプ220の吸引に対する不足分(風呂戻り管412側30%開度分)は、浴槽40から補填されることとなり、浴槽40の湯水が循環金具41から風呂戻り管412を介して風呂戻り三方弁32に到達する。そして、この湯水が、エアセパレーター接続管331を流れて風呂戻り三方弁32に到達した湯水(エアセパレーター接続管331側70%開度分)とともに、湯戻り管222(100%分)を流れる。このとき湯戻り管222を流れる湯の温度は、本来の温度(風呂戻り三方弁32が故障していない場合の温度)に比べて低くなっている。そしてその湯が追い焚き暖房熱交換器22に到達して加熱される。
このように、風呂戻り三方弁32が中間開度で停止した場合は、暖房熱交換器51を通った湯の一部がエアセパレーター33から溢れてオーバーフローパイプ332に流出し、浴槽40に到達することとなる。循環金具41から噴出する湯量が十分多ければ、噴出湯が浴槽を攪拌し、浴槽の温度がほぼ一様に分布し、浴槽40の湯温が全体的に上昇する。通常は、毎分4リットル程度の湯が供給され、この程度の湯量であれば浴槽内が十分に攪拌される。しかしながら、循環金具41から噴出する湯量が少なければ、湯が浴槽を攪拌することなく上方に浮いてしまって高温(たとえば60℃)の湯の層が形成されることとなる。たとえば風呂戻り三方弁32が故障して30%程度の湯が漏れる場合は循環金具41から噴出する湯量は毎分1.2リットル程度であり、この程度の湯量では、循環金具41が推奨している取付位置(浴槽底辺から100〜150mm位)から逸脱して、浴槽底辺から150mm以上離れた位置に取り付けられた場合に、浴槽内が攪拌されない。例えば、入浴予定時間の10分程度前から暖房運転が開始されるので、上方に浮いてしまって高温の湯の層は12リットル程度となる。浴槽には後述するように、種々のタイプがあり、洋型浴槽のように水面の面積が広い(水深が低い)浴槽の場合には、この層の厚みは例えば1cm位なので、入浴による衝撃で層が霧散し、問題とはならないが、和型浴槽の場合には例えば層の厚みが2cm位以上となる場合があり、このような厚みであると、入浴時に衝撃を受け、このときの動揺で足を滑らせるような事態を生じる恐れがあるので、30%程度の湯が漏れる場合は、層の厚みが1cm位の例えば暖房運転開始から5分位以内で風呂戻り三方弁32の故障状態を把握することが好ましい。
続いて、図9を参照して、風呂往き三方弁31が故障して中間開度で停止した場合について説明する。ここでも理解しやすいように、本来の100%開度ではなく70%開度(暖房往き管511側70%開度、風呂往き管411側30%開度)であった場合を例に挙げて説明する。
循環ポンプ220で圧送されて、追い焚き暖房熱交換器22を通過して風呂往き三方弁31に到達した湯のうち70%の湯が暖房往き管511に流れ、残りの30%の湯が風呂往き管411に流れる。暖房往き管511に流れた湯は、暖房熱交換器51→暖房戻り管512→エアセパレーター33、と流れる。一方、風呂往き管411に流れた湯は、オーバーフローパイプ332を流れてエアセパレーター33に到達する。そして、エアセパレーター33で合流した湯が、エアセパレーター接続管331→風呂戻り三方弁32→湯戻り管222、と流れる。
このようになるので、風呂往き三方弁31が中間開度で停止した場合は、暖房熱交換器51を通る湯量が少なくなって暖房の効きが悪くなるとともに、湯戻り管222を流れる湯の温度は、本来の温度(風呂往き三方弁31が故障していない場合の温度)に比べて高くなる。
次に、図10を参照して、風呂往き三方弁31及び風呂戻り三方弁32が故障して中間開度で停止した場合について説明する。ここでは理解しやすいように、風呂往き三方弁31は、本来の100%開度ではなく60%開度(暖房往き管511側60%開度、風呂往き管411側40%開度)であり、風呂戻り三方弁32は、本来の100%開度ではなく70%開度(エアセパレーター接続管331側70%開度、風呂戻り管412側30%開度)であった場合を例に挙げて説明する。
循環ポンプ220で圧送されて、追い焚き暖房熱交換器22を通過して風呂往き三方弁31に到達した湯のうち60%の湯が暖房往き管511に流れ、残りの40%の湯が風呂往き管411に流れる。
暖房往き管511に流れた湯(流量の60%)は、暖房熱交換器51→暖房戻り管512→エアセパレーター33、と流れる。また風呂往き管411に流れた湯(流量の40%)の一部(流量の10%)は、循環ポンプ220の吸引力の影響を受けて(風呂戻り三方弁32では流量の70%をエアセパレーター接続管331から吸引を受けて)オーバーフローパイプ332に分岐してエアセパレーター33に流れる。このように分流した後、エアセパレーター33で合流した湯は、循環ポンプ220の吸引力によってエアセパレーター接続管331を流れて風呂戻り三方弁32に到達する。
風呂往き管411に流れた湯の残り(流量の30%。循環ポンプ220で吸引、圧送される流量が毎分4リットルなら1.2リットル程度)は、循環金具41から浴槽40に流入する。そして、循環ポンプ220の吸引に対する不足分を補填すべく、浴槽40の湯が吸引されて風呂戻り管412を通過して風呂戻り三方弁32に到達する。
そして風呂戻り三方弁32で合流した湯は、湯戻り管222を通って、再び、追い焚き暖房熱交換器22で加熱される。
このようになるので、風呂往き三方弁31及び風呂戻り三方弁32が中間開度で停止した場合は、追い焚き暖房熱交換器22で加熱されて暖房熱交換器51に向かう湯の一部が浴槽40に流入し、上方に浮いてしまって高温(たとえば70℃)の湯の層が形成されることとなる(風呂往き三方弁31及び風呂戻り三方弁32の両方が、風呂往き三方弁31の開度<風呂戻り三方弁32の開度の状態で故障すると、浴槽40に流入する温度は、たとえば70℃と高温となるので非常に浮力が高い(浴槽40に流入する水量が1.2リットルと少ないと浴槽内は攪拌されない)。この結果、循環金具41が推奨している取付位置(浴槽底辺から100〜150mm位)から逸脱して、浴槽が深い和型浴槽に良く見かける浴槽底辺から150mm以上離れた位置に取り付けられていた場合には、循環金具41から出た高温の湯の流れが底辺に至る前に浮力の方が勝ち、また循環金具41の吸引力(浴槽40に流入水量が1リットル以下の場合に多く発生する風呂戻り管412の流れによるショートサーキット現象による吸引力)が働きにくい遠方で上昇に転じるので、高温(たとえば70℃)の湯の層が形成されやすい状況がそろい、浴槽水の表面に高温の湯の層が形成される)。また暖房熱交換器51を通る湯量が少なくなって暖房の効きが悪くなる。なお湯戻り管222を流れる湯の温度は、本来の温度(風呂往き三方弁31及び風呂戻り三方弁32が故障していない場合の温度)に比べて低くなる。なお、風呂往き三方弁31の開度<風呂戻り三方弁32の開度なら、上述のようにオーバーフローパイプ332内の湯水はエアセパレーター33方向に流れるが、風呂往き三方弁31の開度>風呂戻り三方弁32の開度なら、オーバーフローパイプ332内の湯水は逆方向に流れる。
以上説明したように、風呂往き三方弁31・風呂戻り三方弁32が故障すると、不具合が生じるので、風呂往き三方弁31・風呂戻り三方弁32の故障を把握することが重要である。そこで発明者は、風呂往き三方弁31・風呂戻り三方弁32が故障すると、湯戻り管222を流れる湯の温度が、本来の温度(風呂往き三方弁31・風呂戻り三方弁32が故障していない場合の温度)からズレることに着目した。ただし、一缶タイプの熱交換器では、給湯が行われることなく追い焚き・暖房のみが行われる場合には、給湯熱交換器21の湯が沸騰することを防止すべく、湯温センサー2121の検出温度に基づいてガスバーナー23のオンオフを繰り返すので、湯温が変動する。そのため、単に基準値を設定して、風呂温度センサー2222で検出した温度をその基準値と比較して判定するような手法では、誤判定する可能性がある。これについてさらに詳しく説明する。
図11は、本実施形態において、ガスバーナー23をオンオフさせる暖房運転中に風呂温度センサー2222が検出した温度信号を示す図である。縦軸は暖房運転を開始してからの経過時間であり、横軸は温度である。
図11から判るように、暖房運転が開始されると、風呂温度センサー2222の温度信号は、ガスバーナー23のオンオフの影響で初期は周期的な上下変動しながら上昇し、やがて或る温度域の範囲内で安定することとなり上下変動(交流波形)を繰り返すようになる。
図12は、図11に示した温度信号の100サンプルの移動平均値を示す図である。縦軸は暖房運転を開始してからの経過時間であり、横軸は風呂温度センサー2222の検出温度である。
図11の信号では、ノイズの影響を受けることも考えられる。そこで生の温度信号の100サンプルの移動平均値でトレースすると図12のようになる。この図12は、サンプル数100(20[秒]=100[サンプル数]×0.2[秒/サンプル])の移動平均した図である。このように移動平均値をとれば信号が鈍(なま)される。
図13は、風呂戻り三方弁32が故障した場合の風呂温度センサー2222の温度信号の100サンプルの移動平均値を、風呂戻り三方弁32が故障していない場合の移動平均値とともに示した図である。故障していない場合の信号は、図12と同じである。
図13において、線1は風呂戻り三方弁32が故障していない場合を示す。線2は風呂戻り三方弁32が故障して本来の100%開度ではなく85%開度(エアセパレーター接続管331側85%開度、風呂戻り管412側15%開度)となって浴槽の48℃の湯が15%混入する場合を示す。線3は風呂戻り三方弁32が故障して本来の100%開度ではなく70%開度(エアセパレーター接続管331側70%開度、風呂戻り管412側30%開度)となって浴槽の48℃の湯が30%混入する場合を示す。線4は風呂戻り三方弁32が故障して本来の100%開度ではなく70%開度(エアセパレーター接続管331側70%開度、風呂戻り管412側30%開度)となって浴槽の42℃の湯が30%混入する場合を示す。浴槽の湯温は、一般的には40〜42℃程度であることが多いが、ぬるい湯を好む人,熱い湯を好む人がいるので、37〜48℃が設定可能範囲である。浴槽から混入する湯温が高いほど故障を判定しにくいので、図13では浴槽湯温が48℃の場合を特に取りあげている。
風呂戻り三方弁32が故障していない場合は、図5に示されたように湯水が流れる。線1に示されるように、当初は、暖房熱交換器51が冷えているので、風呂温度センサー2222で検出される温度が低いが、時間の経過につれて暖房熱交換器51が暖まり、暖房熱交換器51から出る湯の温度も上がっていく。やがて60℃程度で安定して上下変動し、その湯温が風呂温度センサー2222で検出される。
風呂戻り三方弁32が故障して中間開度で停止した場合は、図8に示されたように湯水が流れる。風呂戻り三方弁32が本来の100%開度ではなく85%開度(エアセパレーター接続管331側85%開度、風呂戻り管412側15%開度)となって浴槽の48℃の湯が15%混入する場合、線2に示されるように、当初は、暖房熱交換器51が冷えているので、風呂温度センサー2222で検出される温度が低いが、時間の経過につれて暖房熱交換器51が暖まり、暖房熱交換器51から出る湯の温度も上がっていく。4〜5分程度経過すると60℃程度の温度域で安定して上下変動するようになり、浴槽40から吸引された48℃(一定温)の湯と混ざって、次式(1)に示されるように、58℃程度の温度域で上下変動する湯温が風呂温度センサー2222で検出される。
風呂戻り三方弁32が本来の100%開度ではなく70%開度(エアセパレーター接続管331側70%開度、風呂戻り管412側30%開度)となって浴槽の48℃の湯が30%混入する場合、線3に示されるように、当初は、暖房熱交換器51が冷えているので、風呂温度センサー2222で検出される温度が低いが、時間の経過につれて暖房熱交換器51が暖まり、暖房熱交換器51から出る湯の温度も上がっていく。4〜5分程度経過すると60℃程度の温度域で安定して上下変動するようになり、浴槽40から吸引された48℃(一定温)の湯と混ざって、次式(2)に示されるように、56℃程度の温度域で上下変動する湯温が風呂温度センサー2222で検出される。
この図13を見て判るように、風呂戻り三方弁32が故障していない場合の線1と、風呂戻り三方弁32が故障して浴槽の48℃の湯が15%混入する場合の線2とを比較すると、風呂戻り三方弁32が故障していない場合の線1は60℃程度の温度で上下変動し、風呂戻り三方弁32が故障している場合の線2は58℃程度の温度で上下変動している。したがって、おおまかに見れば、風呂戻り三方弁32が故障していない場合は温度が高く、風呂戻り三方弁32が故障している場合は温度が低いと言える。しかしながら、風呂戻り三方弁32が故障していない場合の上下変動下限値よりも、風呂戻り三方弁32が故障している場合の上下変動上限値のほうが温度が高いので、単純に基準値を設定して、その基準値よりも、風呂温度センサー2222で検出した温度が高いか低いかで、風呂戻り三方弁32の故障を判定しては、誤判定するおそれがある。
また風呂戻り三方弁32が故障して浴槽の48℃の湯が15%混入する場合の線2と、風呂戻り三方弁32が故障して浴槽の48℃の湯が30%混入する場合の線3とを比較すると、15%混入する場合の線2は58℃程度の温度で上下変動し、30%混入する場合の線3は56℃程度の温度で上下変動している。したがって、おおまかに見れば、故障度合が小さい温度が高いと言える。しかしながら、15%混入する場合の上下変動下限値よりも、30%混入する場合の上下変動上限値のほうが温度が高いので、単純に風呂温度センサー2222で検出した温度に基づいて故障度合を判定しては、誤判定するおそれがある。
ところで図13をよく見ると、風呂戻り三方弁32が故障しているほうが(故障度合が大きいほうが)、起点温度が高いことが判る。すなわち、風呂戻り三方弁32が故障していない場合、最初は、暖房熱交換器51が冷えているので、70℃程度の湯が暖房熱交換器51を通過すると26℃程度になる。
風呂戻り三方弁32が故障して、本来の100%開度ではなく85%開度(エアセパレーター接続管331側85%開度、風呂戻り管412側15%開度)となって浴槽の48℃の湯が15%混入する場合、当初は、暖房熱交換器51が冷えているので、70℃程度の湯が暖房熱交換器51を通過すると26℃程度になり、浴槽40から吸引された48℃(一定温)の湯と混ざって、次式(3)に示されるように、29.3℃が風呂温度センサー2222で検出される。
風呂戻り三方弁32が本来の100%開度ではなく70%開度(エアセパレーター接続管331側70%開度、風呂戻り管412側30%開度)となって浴槽の48℃の湯が30%混入する場合、当初は、暖房熱交換器51が冷えているので、70℃程度の湯が暖房熱交換器51を通過すると26℃程度になり、浴槽40から吸引された48℃(一定温)の湯と混ざって、次式(4)に示されるように、32.6℃が風呂温度センサー2222で検出される。
このように、混入する浴槽湯量が増えるほど、湯温が安定するまでの所定時間を経過して到達した温度変動域は低くなるが、起点温度は高くなる。したがって、起点温度から、湯温が安定するまでの所定時間を経過して到達した温度変動域の中心温度までの温度上昇量(温度変化度合)が小さくなる。
そこで、浴槽40の湯が混入する場合の線図の起点が、混入しない場合の線図の起点と一致するようにシフトして図14を作成した。すると混入量の違いが非常に明確になった。この点を、補助線を加えた図15に沿って説明する。
なお図14及び図15において、線1は風呂戻り三方弁32が故障していない場合を示す。線2は風呂戻り三方弁32が故障して本来の100%開度ではなく85%開度(エアセパレーター接続管331側85%開度、風呂戻り管412側15%開度)となって浴槽の48℃の湯が15%混入する場合を示す。線3は風呂戻り三方弁32が故障して本来の100%開度ではなく70%開度(エアセパレーター接続管331側70%開度、風呂戻り管412側30%開度)となって浴槽の48℃の湯が30%混入する場合を示す。
起点温度を原点としてプロットすると、風呂戻り三方弁32が故障していない場合(線1)は、図5に示されているように、暖房熱交換器51から出た湯が浴槽40に流れることがないので、浴槽40に送った熱量はゼロであり、追い焚き暖房熱交換器22に戻ってくる熱量は大である。この場合、起点温度から、湯温が安定するまでの所定時間を経過して到達した温度変動域の中心温度までの温度上昇量(温度変化度合)は、約34degupであった。
風呂戻り三方弁32が故障して85%開度となる場合(線2)は、図8に示されているように、暖房熱交換器51から出た湯の15%が浴槽40に流れることとなる。この場合、起点温度から、湯温が安定するまでの所定時間を経過して到達した温度変動域の中心温度までの温度上昇量(温度変化度合)は、約28.9degupであった。これは、風呂戻り三方弁32が故障していない場合の85%である。
風呂戻り三方弁32が故障して70%開度となる場合(線3)は、暖房熱交換器51から出た湯の30%が浴槽40に流れることとなり、浴槽40に送った熱量が大になる。この場合、起点温度から、湯温が安定するまでの所定時間を経過して到達した温度変動域の中心温度までの温度上昇量(温度変化度合)は、約23.8degupであった。これは、風呂戻り三方弁32が故障していない場合の70%であり、追い焚き暖房熱交換器22には70%の熱量が戻ってくることが判る。
このように、起点温度を原点としてプロットすれば、起点温度から、湯温が安定するまでの所定時間を経過して到達した温度変動域の中心温度までの温度上昇量(温度変化度合)によって風呂戻り三方弁32の開度故障割合が判るのである。
また風呂戻り三方弁32が故障していない場合(線1)は、起点温度からの単位時間当たりの温度上昇量(温度変化度合)が大きいことからも判るように、横軸に時間,縦軸に温度をとったグラフにプロットした線1の立ち上がり角度θが大きいことが判る。そして、風呂戻り三方弁32が故障して起点温度からの単位時間当たりの温度上昇量(温度変化度合)が小さくなるほど、線2,線3の立ち上がり角度θが小さくなる。この特性を利用しても、風呂戻り三方弁32の開度故障割合が判る。
さらに風呂戻り三方弁32の故障度合が大きくなるほど(エアセパレーター接続管331側の開度が小さくなって、風呂戻り管412側の開度が大きくなるほど)、湯温が安定するまでの所定時間を経過して到達した温度変動域における温度変動の変動幅(温度変化度合)が小さくなる。つまり、浴槽40から混入する湯量が増えるほど、温度変動の変動幅(温度変化度合)が小さくなる。これは温度が一定の浴槽湯水の混入量が増えるからである。このことは、風呂戻り三方弁32が本来の100%開度ではなく全閉(エアセパレーター接続管331側0%開度、風呂戻り管412側100%開度)となって浴槽の48℃の湯が100%混入する場合を考えても判りやすい。すなわち、この場合は、浴槽の48℃一定温の湯が当初から風呂温度センサー2222で検出され、時間が経過しても、この48℃一定温が風呂温度センサー2222で検出されることからも明らかである。このような特性を利用しても、風呂戻り三方弁32の開度故障割合が判る。
続いて、混入する浴槽湯温が違う場合についても説明する。
風呂戻り三方弁32が本来の100%開度ではなく70%開度(エアセパレーター接続管331側70%開度、風呂戻り管412側30%開度)となって浴槽の42℃の湯が30%混入する場合、当初は、暖房熱交換器51が冷えているので、70℃程度の湯が暖房熱交換器51を通過して26℃程度になり、浴槽40から吸引された42℃(一定温)の湯と混ざって、次式(5)に示されるように、30.8℃が風呂温度センサー2222で検出される。
時間の経過につれて暖房熱交換器51が暖まり、暖房熱交換器51から出る湯の温度も上がっていく。やがて60℃程度の温度域で安定して上下変動するようになり、浴槽40から吸引された42℃(一定温)の湯と混ざって、次式(6)に示されるように、54℃程度の温度域で上下変動する湯温が風呂温度センサー2222で検出される。
風呂戻り三方弁32が本来の100%開度ではなく70%開度(エアセパレーター接続管331側70%開度、風呂戻り管412側30%開度)となって浴槽の48℃の湯が30%混入する場合の起点温度から、湯温が安定するまでの所定時間を経過して到達した温度変動域の中心温度までの温度上昇量(温度変化度合)は、42℃の湯が30%混入する場合の温度上昇量と同じになる。したがって、42℃の湯が30%混入する場合の線をシフトした図14では、48℃の湯が30%混入する場合の線と一致している。すなわち、温度上昇量(温度変化度合)は、浴槽湯温にかかわらず混入割合に応じて変化することが判った。
そこで、発明者は、この特性を利用して、故障を判定する手法に想到したのである。以下では、フローチャートを参照して具体的な制御内容について説明する。
図16は、暖房運転中のガスバーナー23のオンオフ制御について説明するフローチャートである。この制御は、所定の微小時間サイクルで繰り返し実行される。
ステップS11において、コントローラーは、暖房運転が始まるまでは処理をスキップし、暖房運転中はステップS12へ処理を移行する。
ステップS12において、コントローラーは、湯温センサー2121の信号に基づいて、給湯熱交換器21を通過する湯の温度が基準温度よりも高いか否かを判定する。コントローラーは、判定結果が否であればステップS13へ処理を移行し、判定結果が肯であればステップS14へ処理を移行する。なお「基準温度」は給湯熱交換器21内の湯水を沸騰させないための温度であり予め設定されている。
ステップS13において、コントローラーは、ガスバーナー23をオン、すなわちガスバーナー23を燃焼させる。
ステップS14において、コントローラーは、ガスバーナー23をオフ、すなわちガスバーナー23を停止させる。
図17は、風呂往き三方弁31・風呂戻り三方弁32の異常診断制御について説明するフローチャートである。この制御は、たとえば0.2秒サイクルで繰り返し実行される。
ステップS21において、コントローラーは、暖房運転が始まるまでは処理をスキップし、暖房運転中はステップS22へ処理を移行する。
ステップS22において、コントローラーは、カウンターNをインクリメントする。なおカウンターNの初期値はゼロである。
ステップS23において、コントローラーは、風呂温度センサー2222が検出した温度信号をT0(N)に格納する。
ステップS24において、コントローラーは、T0(N)に基づく移動平均温度をT(N)に格納する。なおT(N)は、たとえば次式(7)のようにT0(N)の100サンプルの平均値から計算できる。
ステップS25において、コントローラーは、カウンターNが1200よりも大きいか否かを判定する。コントローラーは、判定結果が否であれば一旦処理を抜け、判定結果が肯であればステップS26へ処理を移行する。なおこのフローチャートは、上述のように0.2秒サイクルで繰り返し実行されているので、カウンターNが1200よりも大きいというのは、処理を開始してから240秒(4分)が経過したことを意味する。図11に示されているように、暖房運転を開始してから4分程度は、暖房熱交換器51の温度が低く、暖房熱交換器51から出てくる湯温が安定しないので、この範囲での誤判定を防止すべく、ステップS26以降をスキップしている。
ステップS26において、コントローラーは、異常を判定済みであるか否かを判定する。コントローラーは、判定結果が否であればステップS27へ処理を移行し、判定結果が肯であればステップS28へ処理を移行する。なお異常判定は、ステップS27で行われるが、この図17のフローチャートは、たとえば0.2秒サイクルで繰り返し実行されるので、今回サイクルのステップS27で異常を判定したら、次回以降のサイクルではステップS26→S28と処理される。
ステップS27において、コントローラーは、異常判定処理を実行する。詳細は後述される。
ステップS28において、コントローラーは、異常時処理を実行する。詳細は後述される。
図18は、異常判定処理について説明するフローチャートである。
ステップS271において、コントローラーは、上下変動の変動域の中心温度(変動中心温度Tc)を求める。簡易的には、たとえば、上下変動する移動平均温度Tのピーク温度及びボトム温度を足して2で割ることで求めればよい。ピーク温度及びボトム温度を複数用いれば、精度が向上する。
ステップS272において、コントローラーは、起点温度T(100)から最終的に到達した温度変動域の中心温度(変動中心温度Tc)までの温度上昇量Tdegupを求める。なお温度T(N)は、式(7)のように求めているので、Nが100になるまでは正確な値にならない。そこで、起点温度としてT(100)を使用している。
ステップS273において、コントローラーは、Tdegupが判定値よりも小さいか否かを判定する。判定値としては、たとえば図15であれば34degupである。コントローラーは、判定結果が肯であればステップS274へ処理を移行し、判定結果が否であればステップS274をスキップする。
ステップS274において、コントローラーは、風呂戻り三方弁32に異常があると判定する。
ステップS275において、コントローラーは、Tdegupが判定値よりも大きいか否かを判定する。判定値としては、たとえば図15であれば34degupである。ただし、ステップS273で使用する判定値と異ならせてもよい。ステップS273で使用する判定値を小さくして、ステップS275で使用する判定値を大きくすることで、判定値に幅を持たせれば、過剰に異常判定してしまうことを防止することが可能である。コントローラーは、判定結果が肯であればステップS276へ処理を移行し、判定結果が否であればステップS276をスキップする。
ステップS276において、コントローラーは、風呂往き三方弁31に異常があると判定する。
図19は、風呂戻り三方弁32の異常時処理について説明するフローチャートである。
ステップS281において、コントローラーは、漏れ割合を算出済みか否かを判定する。コントローラーは、判定結果が否であればステップS282へ処理を移行し、判定結果が肯であればステップS283へ処理を移行する。なお漏れ割合の算出は、ステップS282で行われるが、この図19のフローチャートは、たとえば0.2秒サイクルで繰り返し実行されるので、今回サイクルのステップS282で漏れ割合が算出されたら、次回以降のサイクルではステップS281→S283と処理される。
ステップS282において、コントローラーは、漏れ割合を算出する。詳細は後述される。
ステップS283において、コントローラーは、暖房運転の中止タイミングを算出済みか否かを判定する。コントローラーは、判定結果が否であればステップS284へ処理を移行し、判定結果が肯であればステップS285へ処理を移行する。なお暖房運転の中止タイミングの算出は、ステップS284で行われるが、この図19のフローチャートは、たとえば0.2秒サイクルで繰り返し実行されるので、今回サイクルのステップS284で中止タイミングが算出されたら、次回以降のサイクルではステップS283→S285と処理される。
ステップS284において、コントローラーは、暖房運転の中止タイミングを算出する。詳細は後述される。
ステップS285において、コントローラーは、暖房運転の中止タイミングになったか否かを判定する。コントローラーは、判定結果が肯になるまでステップS286をスキップし、判定結果が肯になったらステップS286へ処理を移行する。
ステップS286において、コントローラーは、暖房運転を強制的に中止する。
図20は、漏れ割合の算出処理について説明するフローチャートである。
ステップS2821において、コントローラーは、次式(8)に基づいて漏れ割合rを算出する。なお基準値Tdegup0は、たとえば図15であれば「34」である。
図21は、暖房運転を中止するタイミングの算出処理について説明するフローチャートである。
ステップS2841において、コントローラーは、浴槽タイプに応じた許容湯量を取得する。浴槽タイプには、和型,洋型,和洋折衷型がある。和型は、図22(A)に示されるように、浴槽の底から浴槽壁が直立する角筒形のタイプであり、浴槽底面から浴槽上端にかけて浴槽の断面積(開口面積)がほぼ等しい。洋型は、図22(C)に示されるように、浴槽の底から浴槽壁が傾斜しているタイプであり、浴槽底面から浴槽上端に向かうにつれて浴槽断面積(開口面積)が広くなる。和洋折衷型は、図22(B)に示されるように、和型と洋型の折衷タイプである。
和型は、平均的には200リットル程度の湯が溜められ、この場合、40cm程度の水深になる。上述したように、循環金具41から噴出する湯量が少なければ、湯が浴槽を攪拌せずに、上方に浮いてしまって高温の湯の層が形成される。この湯の層が1cm程度であれば、人が浴槽の湯に足を入れることで高温の湯の層がすぐに壊れて通常の湯と混ざる。たとえば42℃の湯の3%(6リットル)が60℃の湯の層に入れ替わっていても、42℃の湯と混ざると、次式(9)のように、42.5℃の湯となる。
この程度であれば、高温の湯の層が形成されていても、人が浴槽の湯に足を入れて高温の湯の層が壊れることで、特段、火傷などのおそれがない。したがって、200リットル程度の湯が溜められる和型の浴槽の許容湯量としては、たとえば6リットルが設定されている。
浴槽タイプが和洋折衷型,洋型となるにつれて、溜められる湯量が増え、また浴槽断面積(開口面積)が広くなるので、同じ1cmの層であっても、和洋折衷型,洋型となるにつれて、湯量が多くなる。そこで、許容湯量は、浴槽タイプに応じて設定されている。
ステップS2842において、コントローラーは、運転中止タイミングtを算出する。具体的には、次式(10)に基づいて求める。
この式(10)において、「6」は許容湯量[リットル]であり、「4」は通常供給される湯量[リットル毎分]、「r」は漏れ割合である。
次に、コントローラーの処理を説明する。なお以下では、上述のフローチャートとの対応が分かりやすくなるように、フローチャートのステップ番号を適宜記載する。
コントローラーは、暖房運転中に、給湯熱交換器21を通過する湯の温度が基準温度よりも低ければガスバーナー23を燃焼させ(S13)、基準温度よりも高ければガスバーナー23を停止させる(S14)。そのため、風呂温度センサー2222が検出した温度信号T2は、初期は周期的な上下変動を繰り返しながら上昇し、やがて或る温度域の範囲内で上下変動(交流波形)を繰り返すようになる。
またコントローラーは、暖房運転中に、カウンターNをインクリメントして(S22)、風呂温度センサー2222が検出した温度信号をT0(N)に格納するとともに(S23)、T0(N)に基づく移動平均温度をT(N)に格納する(S24)。カウンターNが1200を超えるまで、コントローラーは、ステップS21→S22→S23→S24→S25を繰り返し処理する。
コントローラーは、カウンターNが1200を超えたら(すなわち暖房運転を開始して4分が経過したら)、ステップS25→S26→S27と処理して、異常判定を行う。具体的には、上下変動の変動幅(振幅)の中心値(変動中心温度Tc)を求め(S271)、起点温度T(100)から最終的に到達した温度の中心値(変動中心温度Tc)までの温度上昇量Tdegupを求める(S272)。そして、Tdegupが判定値よりも小さいか否かを判定するとともに(S273)、Tdegupが判定値よりも大きいか否かを判定する(S275)。異常がなければ、コントローラーは、ステップS21→S22→S23→S24→S25→S26→S27→S271→S272→S273→S275を繰り返し処理する。
Tdegupが判定値を下回った場合は、コントローラーは、ステップS273→S274と処理して、次サイクルでは、ステップS21→S22→S23→S24→S25→S26→S28→S281→S282→S2821を処理して漏れ割合rを求める。
漏れ割合が求められたので次サイクルでは、コントローラーは、ステップS281→S283→S284→S2841→S2842と処理して、式(10)に基づいて暖房運転中止タイミングtを求める。たとえば、漏れ割合r=0.15(15%)であれば、暖房運転中止タイミングt=10分が得られる。漏れ割合r=0.3(30%)であれば、暖房運転中止タイミングt=5分が得られる。
暖房運転中止タイミングが求められたので次サイクルでは、コントローラーは、ステップS283→S285と処理する。暖房運転中止タイミングになるまで、コントローラーは、ステップS21→S22→S23→S24→S25→S26→S28→S281→S283→S285を繰り返し処理する。暖房運転中止タイミングになったら、コントローラーは、ステップS285→S286を処理して、暖房運転を中止する。
(風呂往き三方弁31が故障の場合)
風呂往き三方弁31に異常がある場合は、図9のように湯水が流れ、暖房熱交換器51を通る湯量が少なくなるので、起点温度は低くなるが、湯温が安定するまでの所定時間を経過して到達した温度変動域の温度は高くなる。そのため、起点温度から、湯温が安定するまでの所定時間を経過して到達した温度変動域の中心温度までの温度上昇量(温度変化度合)は、大きくなる。そこで、コントローラーは、ステップS275→S276と処理する。風呂往き三方弁31が故障して本来の100%開度ではなく開度が小さくなった場合(暖房往き管511側の開度が小さくなって、風呂往き管411側の開度が大きくなる場合)は、暖房熱交換器51を通る湯量が少なくなるので、暖房の効きが悪くなる。ただし、風呂戻り三方弁32に異常がある場合のように、浴槽の湯温が高くなるわけではないので、火傷などのおそれがない。そこでこの場合は、暖房運転を中止することなく継続するが、表示や音声などでワーニング処理を行う。
風呂往き三方弁31に異常がある場合は、図9のように湯水が流れ、暖房熱交換器51を通る湯量が少なくなるので、起点温度は低くなるが、湯温が安定するまでの所定時間を経過して到達した温度変動域の温度は高くなる。そのため、起点温度から、湯温が安定するまでの所定時間を経過して到達した温度変動域の中心温度までの温度上昇量(温度変化度合)は、大きくなる。そこで、コントローラーは、ステップS275→S276と処理する。風呂往き三方弁31が故障して本来の100%開度ではなく開度が小さくなった場合(暖房往き管511側の開度が小さくなって、風呂往き管411側の開度が大きくなる場合)は、暖房熱交換器51を通る湯量が少なくなるので、暖房の効きが悪くなる。ただし、風呂戻り三方弁32に異常がある場合のように、浴槽の湯温が高くなるわけではないので、火傷などのおそれがない。そこでこの場合は、暖房運転を中止することなく継続するが、表示や音声などでワーニング処理を行う。
このようにすることで、使用者は注意を促され風呂往き三方弁31の異常を認識できるようになる。
以上説明したように、本実施形態によれば、風呂戻り三方弁32を経由して追い焚き循環戻り通路222を流れ、ガスバーナー23の運転・停止に応じて変動している湯温の温度変化度合に基づいて、風呂戻り三方弁32及び風呂往き三方弁31の少なくとも一方の異常を判定するようにした。特に本実施形態では、暖房運転を開始して検出された起点温度から、湯温が安定するまでの所定時間を経過して到達した温度変動域の中心温度までの温度変化度合が判定値よりも小さいときには風呂戻り三方弁32の異常を判定し、判定値よりも大きいときには風呂往き三方弁31の異常を判定するようにした。このようにしたので、給湯せずに追い焚き・暖房する場合にガスバーナーをオンオフして燃焼・停止を繰り返すことで湯温が変動するようなシステムであっても、風呂往き三方弁31・風呂戻り三方弁32の異常を判定することが可能である。
また風呂戻り三方弁32の異常を判定した後、風呂戻り三方弁32から漏れる湯の量が、許容湯量を超えるまでは暖房運転を中止せず、許容湯量を超えたら暖房運転を中止するようにした。このようにしたので、浴槽湯温が高くなりすぎるのを防止しつつ、できる限り、暖房を中止することを回避することができる。
さらに許容湯量は、浴槽タイプに応じて設定されるので、浴槽タイプに応じてできる限り暖房を中止することを回避することができる。
(第2実施形態)
図23は、第2実施形態の風呂往き三方弁31・風呂戻り三方弁32の異常診断制御について説明するフローチャートである。この制御は、たとえば0.2秒サイクルで繰り返し実行される。なお以下では前述と同様の機能を果たす部分には同一の符号を付して重複する説明を適宜省略する。
図23は、第2実施形態の風呂往き三方弁31・風呂戻り三方弁32の異常診断制御について説明するフローチャートである。この制御は、たとえば0.2秒サイクルで繰り返し実行される。なお以下では前述と同様の機能を果たす部分には同一の符号を付して重複する説明を適宜省略する。
第1実施形態では、起点温度から、湯温が安定するまでの所定時間を経過して到達した温度変動域の中心温度までの温度上昇量(温度変化度合)に基づいて風呂往き三方弁31・風呂戻り三方弁32の異常を診断した。これに対して、この第2実施形態では、起点温度からの単位時間当たりの温度上昇量(tanθ)に基づいて風呂往き三方弁31・風呂戻り三方弁32の異常を診断する。具体的には以下である。
ステップS25において、コントローラーは、カウンターNが200よりも大きいか否かを判定する。コントローラーは、判定結果が否であれば一旦処理を抜け、判定結果が肯であればステップS26へ処理を移行する。なおここでは「200」よりも大きいか否かを判断しているが、これはステップS27(図24)において、T(200)とT(100)との差を用いて、起点温度からの単位時間当たりの温度上昇量(tanθ)を計算するからである。計算間隔を短くするならば「200」よりも小さな値を採用してもよく、計算間隔を長くするならば「200」よりも大きな値を採用してもよい。
その他の処理は、第1実施形態の図17と同様であるので説明を省略する。
図24は、異常判定処理について説明するフローチャートである。
ステップS271において、コントローラーは、次式(11)に基づいて起点温度からの単位時間当たりの温度上昇量(tanθ)を算出する。なおこのフローチャートは、上述のように0.2秒サイクルで繰り返し実行されているので、T(100)からT(200)までの時間ピッチは20秒である。分母の「20」はこれを意味している。また温度T(N)は、式(7)のように求めているので、Nが100になるまでは正確な値にならない。そこで、起点温度としてT(100)を使用している。
ステップS272において、コントローラーは、ステップS271で求めたtanθが判定値tanθ0よりも小さいか否かを判定する。判定値としては、風呂戻り三方弁32が故障していない場合の、起点温度からの単位時間当たりの温度上昇量(tanθ0)を用いる。コントローラーは、判定結果が肯であればステップS273へ処理を移行し、判定結果が否であればステップS273をスキップする。
ステップS273において、コントローラーは、風呂戻り三方弁32に異常があると判定する。
ステップS274において、コントローラーは、ステップS271で求めたtanθが判定値tanθ0よりも大きいか否かを判定する。判定値としては、風呂戻り三方弁32が故障していない場合の、起点温度からの単位時間当たりの温度上昇量(tanθ0)を用いる。ただし、ステップS272で使用する判定値と異ならせてもよい。ステップS272で使用する判定値を小さくして、ステップS274で使用する判定値を大きくすることで、判定値に幅を持たせれば、過剰に異常判定してしまうことを防止することが可能である。コントローラーは、判定結果が肯であればステップS275へ処理を移行し、判定結果が否であればステップS275をスキップする。
ステップS275において、コントローラーは、風呂往き三方弁31に異常があると判定する。
図25は、漏れ割合の算出処理について説明するフローチャートである。
ステップS2821において、コントローラーは、次式(12)に基づいて漏れ割合rを算出する。なお基準値tanθ0は、風呂戻り三方弁32が故障していない場合の、起点温度からの単位時間当たりの温度上昇量である。
以上説明した以外の風呂戻り三方弁32の異常時処理(S28)・暖房運転を中止するタイミングの算出処理(S284)については、第1実施形態と同じであるので説明を省略する。
次に、コントローラーの処理を説明する。
コントローラーは、暖房運転中に、カウンターNをインクリメントして(S22)、風呂温度センサー2222が検出した温度信号をT0(N)に格納するとともに(S23)、T0(N)に基づく移動平均温度をT(N)に格納する(S24)。カウンターNが200を超えるまで、コントローラーは、ステップS21→S22→S23→S24→S25を繰り返し処理する。
コントローラーは、カウンターNが200を超えたら、ステップS25→S26→S27と処理して、異常判定を行う。具体的には、起点温度からの単位時間当たり温度上昇量(tanθ)を求める(S271)。そして、tanθが判定値よりも小さいか否かを判定するとともに(S272)、tanθが判定値よりも大きいか否かを判定する(S274)。異常がなければ、コントローラーは、ステップS21→S22→S23→S24→S25→S26→S27→S271→S272→S274を繰り返し処理する。
tanθが判定値を下回った場合は、コントローラーは、ステップS272→S273と処理して、次サイクルでは、ステップS21→S22→S23→S24→S25→S26→S28→S281→S282→S2821を処理して漏れ割合rを求める。
漏れ割合が求められたので次サイクルでは、コントローラーは、ステップS281→S283→S284→S2841→S2842と処理して、式(10)に基づいて暖房運転中止タイミングtを求める。
暖房運転中止タイミングが求められたので次サイクルでは、コントローラーは、ステップS283→S285と処理する。暖房運転中止タイミングになるまで、コントローラーは、ステップS21→S22→S23→S24→S25→S26→S28→S281→S283→S285を繰り返し処理する。暖房運転中止タイミングになったら、コントローラーは、ステップS285→S286を処理して、暖房運転を中止する。
以上説明したように、本実施形態によれば、暖房運転を開始して検出された起点温度からの単位時間当たり温度変化度合が判定値よりも小さいときには風呂戻り三方弁32の異常を判定し、判定値よりも大きいときには風呂往き三方弁31の異常を判定するようにした。このようにしても、給湯せずに追い焚き・暖房する場合にガスバーナーをオンオフして燃焼・停止を繰り返すことで湯温が変動するようなシステムであっても、風呂往き三方弁31・風呂戻り三方弁32の異常を判定することが可能になる。
(第3実施形態)
図26は、第3実施形態の異常判定処理について説明するフローチャートである。
図26は、第3実施形態の異常判定処理について説明するフローチャートである。
ステップS271において、コントローラーは、湯温が安定するまでの所定時間を経過して到達した温度変動域における温度変動の変動幅(振幅)Aを求める。簡易的には、たとえば、上下変動する移動平均温度Tのピーク温度とボトム温度との差から求めればよい。ピーク温度及びボトム温度を複数用いれば、精度が向上する。
ステップS272において、コントローラーは、ステップS271で求めたAが判定値A0よりも小さいか否かを判定する。判定値としては、風呂戻り三方弁32が故障していない場合の変動幅(振幅)を用いる。コントローラーは、判定結果が肯であればステップS273へ処理を移行し、判定結果が否であればステップS273をスキップする。
ステップS273において、コントローラーは、風呂戻り三方弁32に異常があると判定する。
図27は、漏れ割合の算出処理について説明するフローチャートである。
ステップS2821において、コントローラーは、次式(13)に基づいて漏れ割合rを算出する。なお基準値A0は、風呂戻り三方弁32が故障していない場合の上下変動の変動幅(振幅)である。
以上説明した以外の風呂往き三方弁31・風呂戻り三方弁32の異常診断制御のメインルーチン・風呂戻り三方弁32の異常時処理(S28)・暖房運転を中止するタイミングの算出処理(S284)については、第1実施形態と同じであるので説明を省略する。
次に、コントローラーの処理を説明する。
コントローラーは、暖房運転中に、カウンターNをインクリメントして(S22)、風呂温度センサー2222が検出した温度信号をT0(N)に格納するとともに(S23)、T0(N)に基づく移動平均温度をT(N)に格納する(S24)。カウンターNが1200を超えるまで、コントローラーは、ステップS21→S22→S23→S24→S25を繰り返し処理する。
コントローラーは、カウンターNが1200を超えたら、ステップS25→S26→S27と処理して、異常判定を行う。具体的には、上下変動の変動幅(振幅)Aを求める(S271)。そして、Aが判定値よりも小さいか否かを判定する(S272)。異常がなければ、コントローラーは、ステップS21→S22→S23→S24→S25→S26→S27→S271→S272を繰り返し処理する。
Aが判定値を下回った場合は、コントローラーは、ステップS272→S273と処理して、次サイクルでは、ステップS21→S22→S23→S24→S25→S26→S28→S281→S282→S2821を処理して漏れ割合rを求める。
漏れ割合が求められたので次サイクルでは、コントローラーは、ステップS281→S283→S284→S2841→S2842と処理して、式(10)に基づいて暖房運転中止タイミングtを求める。
暖房運転中止タイミングが求められたので次サイクルでは、コントローラーは、ステップS283→S285と処理する。暖房運転中止タイミングになるまで、コントローラーは、ステップS21→S22→S23→S24→S25→S26→S28→S281→S283→S285を繰り返し処理する。暖房運転中止タイミングになったら、コントローラーは、ステップS285→S286を処理して、暖房運転を中止する。
以上説明したように、本実施形態によれば、湯温が安定するまでの所定時間を経過して到達した温度変動域における温度変動の変動幅が判定値よりも小さいときに風呂戻り三方弁32の異常を判定するようにした。このようにしても、給湯せずに追い焚き・暖房する場合にガスバーナーをオンオフして燃焼・停止を繰り返すことで湯温が変動するようなシステムであっても、風呂戻り三方弁32の異常を判定することが可能になる。
なお風呂往き三方弁31に異常がある場合については、本実施形態では判定しない。これについて補足しておく。
風呂戻り三方弁32が故障した場合には、図8のように湯水が流れて、暖房熱交換器51→エアセパレーター33を通過して温度変動する湯水と、浴槽40の一定温度の湯水とが混ざるので、浴槽40からの混入量が多いほど(風呂戻り三方弁32の故障度合が大きいほど)、必ず温度変動幅が小さくなる。しかしながら、風呂往き三方弁31に異常がある場合は、図9のように湯水が流れるので、エアセパレーター33では、暖房熱交換器51を通過して温度変動する湯水とオーバーフローパイプ332を流れて温度変動する湯水とが混ざるので、風呂往き三方弁31の故障度合と温度変動幅の大小とが必ずしも一致しない。そのため風呂往き三方弁31に異常がある場合については、本実施形態では判定しない。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
たとえば、バーナーに送る燃料はガスではなく、石油であってもよい。
また上記においては、移動平均値を使用しているが、サンプル数等は適宜変更してよい。その他上記に使用した具体的な数値は一例に過ぎない。仕様等によって適宜設定すればよい。
上記実施形態は、適宜組み合わせ可能である。
1 給湯システム
2 給湯器
21 給湯熱交換器
22 追い焚き暖房熱交換器
201 フィン
23 バーナー(ガスバーナー)
221 湯往き管(追い焚き循環往き通路)
222 湯戻り管(追い焚き循環戻り通路)
2222 戻り湯温センサー
3 温水分岐ユニット
31 風呂往き三方弁
32 風呂戻り三方弁
33 エアセパレーター
331 エアセパレーター接続管(暖房戻り通路)
332 オーバーフローパイプ
40 浴槽
411 風呂往き管(追い焚き循環往き通路)
412 風呂戻り管(追い焚き循環戻り通路)
51 暖房熱交換器
511 暖房往き管(暖房往き通路)
512 暖房戻り管(暖房戻り通路)
ステップS27 異常判定部/異常判定工程
2 給湯器
21 給湯熱交換器
22 追い焚き暖房熱交換器
201 フィン
23 バーナー(ガスバーナー)
221 湯往き管(追い焚き循環往き通路)
222 湯戻り管(追い焚き循環戻り通路)
2222 戻り湯温センサー
3 温水分岐ユニット
31 風呂往き三方弁
32 風呂戻り三方弁
33 エアセパレーター
331 エアセパレーター接続管(暖房戻り通路)
332 オーバーフローパイプ
40 浴槽
411 風呂往き管(追い焚き循環往き通路)
412 風呂戻り管(追い焚き循環戻り通路)
51 暖房熱交換器
511 暖房往き管(暖房往き通路)
512 暖房戻り管(暖房戻り通路)
ステップS27 異常判定部/異常判定工程
Claims (7)
- 給湯熱交換器と追い焚き暖房熱交換器とが共通のフィンで一体化されて、その下方にバーナーが配置されており、給湯せずに暖房運転するときは、給湯熱交換器の湯温に応じて、バーナーを運転・停止させる給湯器と、
前記追い焚き暖房熱交換器に接続され、追い焚き暖房熱交換器から出て浴槽に向かう湯水が流れる追い焚き循環往き通路と、
前記浴槽に接続され、浴槽から出て前記追い焚き暖房熱交換器に向かう湯水が流れる追い焚き循環戻り通路と、
前記追い焚き循環往き通路の途中に配置される風呂往き三方弁と、
前記追い焚き循環戻り通路の途中に配置される風呂戻り三方弁と、
前記風呂往き三方弁に接続され、風呂往き三方弁から出て暖房熱交換器に向かう湯水が流れる暖房往き通路と、
前記暖房熱交換器に接続され、暖房熱交換器から出て風呂戻り三方弁に向かう湯水が流れる暖房戻り通路と、
前記暖房戻り通路の途中に設けられるエアセパレーターと、
一端が前記エアセパレーターの上面に接続され、他端が前記風呂往き三方弁と前記浴槽との間の追い焚き循環往き通路に合流するオーバーフローパイプと、
前記風呂戻り三方弁を経由して前記追い焚き循環戻り通路を流れる湯水の温度を検出する戻り湯温センサーと、
前記戻り湯温センサーによって検出され、前記バーナーの運転・停止に応じて変動している湯温の温度変化度合に基づいて、前記風呂戻り三方弁及び前記風呂往き三方弁の少なくとも一方の異常を判定する異常判定部と、
を有する給湯システム。 - 請求項1に記載の給湯システムにおいて、
前記異常判定部は、暖房運転を開始して検出された起点温度から、湯温が安定するまでの所定時間を経過して到達した温度変動域の中心温度までの温度変化度合が判定値よりも小さいときには風呂戻り三方弁の異常を判定し、判定値よりも大きいときには風呂往き三方弁の異常を判定する、
給湯システム。 - 請求項1に記載の給湯システムにおいて、
前記異常判定部は、暖房運転を開始して検出された起点温度からの単位時間当たり温度変化度合が判定値よりも小さいときには風呂戻り三方弁の異常を判定し、判定値よりも大きいときには風呂往き三方弁の異常を判定する、
給湯システム。 - 請求項1に記載の給湯システムにおいて、
前記異常判定部は、湯温が安定するまでの所定時間を経過して到達した温度変動域における温度変動の変動幅が判定値よりも小さいときに風呂戻り三方弁の異常を判定する、
を有する給湯システム。 - 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の給湯システムにおいて、
前記異常判定部が前記風呂戻り三方弁の異常を判定した後、風呂戻り三方弁から漏れる湯の量が、許容湯量を超えるまでは暖房運転を中止せず、許容湯量を超えたら暖房運転を中止する、
給湯システム。 - 請求項5に記載の給湯システムにおいて、
前記許容湯量は、浴槽タイプに応じて設定される、
給湯システム。 - 給湯熱交換器と追い焚き暖房熱交換器とが共通のフィンで一体化されて、その下方にバーナーが配置されており、給湯せずに暖房運転するときは、給湯熱交換器の湯温に応じて、バーナーを運転・停止させる給湯器と、
前記追い焚き暖房熱交換器に接続され、追い焚き暖房熱交換器から出て浴槽に向かう湯水が流れる追い焚き循環往き通路と、
前記浴槽に接続され、浴槽から出て前記追い焚き暖房熱交換器に向かう湯水が流れる追い焚き循環戻り通路と、
前記追い焚き循環往き通路の途中に配置される風呂往き三方弁と、
前記追い焚き循環戻り通路の途中に配置される風呂戻り三方弁と、
前記風呂往き三方弁に接続され、風呂往き三方弁から出て暖房熱交換器に向かう湯水が流れる暖房往き通路と、
前記暖房熱交換器に接続され、暖房熱交換器から出て風呂戻り三方弁に向かう湯水が流れる暖房戻り通路と、
前記暖房戻り通路の途中に設けられるエアセパレーターと、
一端が前記エアセパレーターの上面に接続され、他端が前記風呂往き三方弁と前記浴槽との間の追い焚き循環往き通路に合流するオーバーフローパイプと、
を有する給湯システムの異常判定方法であって、
前記追い焚き循環戻り通路に設けられた戻り湯温センサーを用いて、前記風呂戻り三方弁を経由して前記追い焚き循環戻り通路を流れる湯水の温度を検出する循環戻り湯温検出工程と、
前記循環戻り湯温検出工程で検出され、前記バーナーの運転・停止に応じて変動している湯温の温度変化度合に基づいて、前記風呂戻り三方弁及び前記風呂往き三方弁の少なくとも一方の異常を判定する異常判定工程と、
を有する給湯システムの異常判定方法。
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